JP2007281627A - 画像データ管理装置、画像データ管理装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

画像データ管理装置、画像データ管理装置の制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より検索性に優れた画像データの版(バージョン)管理を可能とする技術を提供する
【解決手段】 画像データを入力し記憶手段に保存管理する画像データ管理装置において、画像データを入力する入力手段と、入力手段で画像データを入力する際に画像データを新規データとして記憶手段に記憶管理するのか既記憶の画像データに対する更新データとして記憶手段に記憶管理するのかを指定する指定手段と、新規データの指定があった場合、入力手段で入力された画像データを画像データを特定する情報と共に記憶手段に格納する第1の格納手段と、更新データの指定があった場合、更新元となる既記憶の画像データを特定する情報を入力することで、既記憶の画像データと入力手段で入力する画像データとの差分データを抽出し、抽出した差分データを既記憶の画像データの更新データとして記憶手段に格納する第2の格納手段とを備える。
【選択図】図16

Description

本発明は、画像データの管理技術に関するものである。特に、画像データの版(バージョン)管理に関する。
パーソナルコンピュータ(PC)上のワードプロセッサ等を用いて作成された電子文書においては、版管理(バージョン管理またはリビジョン管理ともいう)機能を利用することにより、差分のある複数の文書を1つの文書として取り扱うことが可能である。この版管理機能を文書の履歴管理に用いることにより過去の版に戻すことも可能となり、結果として記憶媒体の容量を削減する技術が一般に用いられている。電子文書の差分は、文字コードや制御コードといったコードから差分を生成可能であり、一般的なOSにおいて提供される差分導出関数(diff関数)などを用いて導出することができる。
一方、ワードプロセッサ等コンピュータで作成した電子文書以外に、画像読み取り装置(スキャナ)で読取った画像文書(画像データ)が存在する。特に、画像読み取り装置(スキャナ)は、小型・安価となったため、画像文書を取り扱う機会が多くなっている。また、デジタル複合機の原稿自動搬送装置付きのスキャナでは、複数枚の原稿(原稿束)を読み取り、デジタル複合機に内蔵された記憶媒体に画像文書として蓄積する。そして、パーソナルコンピュータから記憶媒体から画像を取得するなどして、目的に応じてスキャナで読取った画像を扱うことが可能となっている。
ところで、スキャナで読取った画像は、図1に示すように画像の一部分だけ更新された場合であっても、別の画像ファイルとして保存される。そのため、画像を記憶するための領域の消費が多くなると言う問題点がある。そこで、特許文献1に示されるように画像の差分を画素単位で抽出し、更新の確認を行なう技術が開示されている。
特開平8−317155号公報
特許文献1に開示されている技術により画像の差分自体を抽出し記憶することにより記憶に必要な領域の低減は可能である。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術は、1枚の画像の差分に対しては有効であるが、複数枚で構成される画像データファイルに対しては有効でない。例えば、図2、図3に示すような一定のフォーマットを有する帳票ファイルの版管理に対して、画像の追加(図3のRev1→Rev2)、削除(図3のRev2→Rev3)、コピー(図3のRev3→Rev4)などには適用することが出来ない。そのため、これらの操作が行われた際には、新規の独立した文書として取り扱わざるを得ないことになるため、記憶容量が増大してしまうと言う問題点がある。つまり、版管理には有効に適用することが困難であった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、より検索性に優れた画像データの版(バージョン)管理を可能とする技術を提供することにある。
画像データを入力し記憶手段に保存管理する画像データ管理装置において、画像データを入力する入力手段と、入力手段で画像データを入力する際に画像データを新規データとして記憶手段に記憶管理するのか既記憶の画像データに対する更新データとして記憶手段に記憶管理するのかを指定する指定手段と、指定手段で新規データの指定があった場合、入力手段で入力された画像データを画像データを特定する情報と共に記憶手段に格納する第1の格納手段と、指定手段で更新データの指定があった場合、更新元となる既記憶の画像データを特定する情報を入力することで、既記憶の画像データと入力手段で入力する画像データとの差分データを抽出し、抽出した差分データを既記憶の画像データの更新データとして記憶手段に格納する第2の格納手段とを備える。
画像データを入力し記憶手段に保存管理する画像データ管理装置の制御方法において、画像データを入力する入力工程と、入力工程で画像データを入力する際に画像データを新規データとして記憶手段に記憶管理するのか既記憶の画像データに対する更新データとして記憶手段に記憶管理するのかを指定する指定工程と、指定工程で新規データの指定があった場合、入力工程で入力された画像データを該画像データを特定する情報と共に記憶手段に格納する第1の格納工程と、指定工程で更新データの指定があった場合、更新元となる既記憶の画像データを特定する情報を入力することで、既記憶の画像データと入力工程で入力する画像データとの差分データを抽出し、抽出した差分データを既記憶の画像データの更新データとして記憶手段に格納する第2の格納工程とを備える。
画像データを入力し記憶手段に保存管理する画像データ管理装置の制御プログラムにおいて、画像データを入力する入力工程を実行するためのプログラムコードと、入力工程で画像データを入力する際に、画像データを新規データとして記憶手段に記憶管理するのか既記憶の画像データに対する更新データとして記憶手段に記憶管理するのかを指定する指定工程を実行するためのプログラムコードと、指定工程で新規データの指定があった場合、入力工程で入力された画像データを画像データを特定する情報と共に記憶手段に格納する第1の格納工程を実行するためのプログラムコードと、指定工程で更新データの指定があった場合、更新元となる既記憶の画像データを特定する情報を入力することで、既記憶の画像データと入力工程で入力する画像データとの差分データを抽出し、抽出した差分データを既記憶の画像データの更新データとして記憶手段に格納する第2の格納工程を実行するためのプログラムコードとを備える。
本発明によれば、検索性に優れた画像データの版(バージョン)管理を可能とする技術を提供することができる。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(第1実施形態)
本発明に係る版(バージョン)管理装置の第1実施形態として、画像読取機能および画像形成機能を有する複合機を例に挙げて以下に説明する。
<装置構成>
図4は、第1実施形態に係る、画像データ管理機能を有する複合機の内部ブロック図である。また、図5は、複合機の内部断面図である。複合機は、画像読取部430、画像処理部450、画像形成部440、制御部420、操作部410、および、記憶部460などから構成される。以下、各部の構成および動作について説明する。
(a)制御部420
制御部420は、複合機の各部を制御する。制御部420は、各種制御プログラムを記憶するROM422、各種制御プログラムのワークエリアなどに利用されるRAM423、各種制御プログラムを実行するCPU421および、各種タイマー部(不図示)等から構成される。また、画像メモリ462に蓄積された画像データの中で必要なデータはCPU421の指示により、画像セレクタ461により選択される。選択された画像データは、圧縮/伸張部463により圧縮された後、記憶部460に記憶される。また、記憶部460に記憶された画像データは、圧縮/伸張部463により伸張された後、画像メモリ462上に展開される。
(b)操作部410
図6は、操作部の外観を示す図である。
操作部410には、ユーザからの指示を受け付ける各種操作に対応したハードキー(ハードボタン)群610と、ドットマトリックスの液晶表示装置などで構成される液晶表示部620とが配置されている。なお、液晶表示部620にはタッチパネルが装着されており、ユーザからの指示を受け付けるソフトキー(ソフトボタン)を実現している。
ハードキー群610は、各種ハードキーが配置されている。例えば、原稿の読み取り開始などに用いられるスタートキー641、ストップキー642、各種設定を標準状態に復帰するための復帰キー646がある。また、コピー枚数、ズーム倍率等を入力させる0〜9までのテンキー645や、入力をクリアするためのクリアキーがある。その他、各種機能のガイド画面を表示させるためのガイドキー647、各種設定を行うためのユーザモードキー648などがある。
また、液晶表示部250には、装置の状態、コピー枚数、倍率、選択用紙及び各種操作画面などの表示がなされる。また、前述したように、ソフトキーも表示される。ソフトキーとしては、例えば用紙選択キー652があり、用紙選択キー652を押下すると、用紙の選択画面が表示される。用紙の選択状態は用紙選択表示651に表示される。また、キー658・キー662は濃度調整を行うためのキーであり、設定した濃度は濃度表示663に表示される。キー659は自動濃度調整機能をON/OFFするためのキーである。キー654、キー655はそれぞれ等倍、縮小/拡大を設定するキーである。キー655を押下すると、拡大縮小の設定画面が表示される。設定した倍率は倍率表示664に表示される。キー660は応用モードキーであり、キー660を押下すると、詳細設定画面に移行する。
(c)画像読取部430
図7は、画像読取部430の内部ブロック図である。以下、図5を同時に参照しながら説明を行う。
原稿給送装置101上に積載された原稿は、1枚づつ原稿台ガラス面102上に搬送される。原稿がガラス面102の所定位置へ搬送されると、画像読取部430のランプ103が点灯し、スキャナ・ユニット104ごと移動(走査)を開始する。その際、原稿からの反射光は、ミラー105、106、107、レンズ108を介してCCDイメージ・センサー部109(以下CCDと呼ぶ)に入力される。
CCD109に入力された原稿から反射光は、光電変換により、レッド、グリーン、ブルーの各色に対応する電気信号となる。CCD109からの電気信号は、増幅器110R,110G,110Bで後段のA/D変換器111の入力レベルに合わせて増幅される。A/D変換器111によりデジタル化された信号は、シェーディング回路112に入力され、ここでランプ103の配光ムラや、CCD109の感度ムラが補正される。さらに、シェーディング回路112により補正された信号は、Y信号・色検出回路113に入力される。
Y信号生成・色検出回路113は、シェーディング回路112からの信号を下記の式で演算を行いY信号(輝度信号)を得る。
Y=0.3R+0.6G+0.1B
なお、Y信号生成・色検出回路113は、さらに、R,G,Bの3色の信号から、より多く(例えば7つ)の色に分離し各色に対する信号を出力するよう構成しても良い。
Y信号生成・色検出回路113からの出力信号は、変倍・リピート回路114に入力される。なお、副走査方向の変倍はスキャナユニット104の走査スピードにより行い、主走査方向の変倍は変倍回路・リピート回路114により行う。また変倍・リピート回路114は、同一画像を複数出力(リピート)する機能を備えている。
輪郭・エッジ強調回路115は、変倍・リピート回路114からの信号の高周波成分を強調することによりエッジ強調および輪郭情報を得る。輪郭・エッジ強調回路115により処理された信号は、マーカエリア判定・輪郭生成回路116とパターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117に入力される。
マーカエリア判定・輪郭生成回路116は、原稿上の指定された色のマーカペンで書かれた部分を読みとり、マーカの輪郭情報を生成する。後段のパターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117では、この輪郭情報を用いて太らせやマスキングやトリミングを行う。また、回路117はY信号生成・色検出回路113からの色検出信号によりパターン化を行う。
パターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117からの出力信号は画像セレクタ461に入力される。そして、例えば、画像セレクタ461から画像形成部440に信号が出力され記録媒体に画像形成が行われる。または、画像セレクタ461から出力された信号を基に、画像メモリ462上に画像データを形成し記憶部460内に記憶される。
(d)記憶部460
図8は、内部の記憶領域を複数の領域に分割しデータを記憶する記憶部460の様子を例示的に示す図である。領域としては、ユーザBOX領域、画像データ領域、管理データ領域、差分画像データ領域、一時データ領域などがある。
ユーザBOX領域は、ファイル名/ユーザ名などが記載された複合機を使用する個々のユーザ毎の設定ファイルが格納される。管理領域は、後述する”
ドキュメント差分管理ファイル”、”画像差分管理ファイル”が格納される。画像データ領域は、画像読取部430により読み取られ、画像メモリ462に記憶された”画像データ”が圧縮/伸張部463により圧縮符号化されたデータが格納される。差分画像データ領域は、後述する”差分画像データ”が圧縮/伸張部463により圧縮符号化されたデータが格納される。また、一時データ領域は、一時的に使用される画像データ領域であり、電源断保証されない領域である。なお、前述の圧縮処理は行わなくても良いが、画像データの効率的な格納に極めて有効である。
なお、ユーザBOX領域、管理領域は、ファイル単位のアクセスが可能なファイルシステムにより構成される。一方、画像データ領域、一時データ領域、画像差分データ領域は、画像フォーマット専用のファイルシステムが適用されており、画像の入出力のみが可能である。
図9は、画像メモリ462へのデータの書き込み・読み出しを例示的に示す図である。なお、図9(1)は、1つの記憶容量を例示的に示したものであり、600dpi基準で”A3横”サイズの原稿に対応した、縦7015x横9920ドットの画像データで構成されるものとする。また、説明を簡単にするために、ここでは各ドットはそれぞれ1ビットであるとして説明する。
図9(2a)のようにおかれた”A4縦”サイズの原稿は、図に示す様に矢印の方向に順次読み込まれる。先ず(2b)に示されるように(0、0)アドレスをスタート位置に指定する。原稿の1ライン目が読み込まれると、読み込まれた信号に従い画像メモリ462に対し(0、7015)方向(=Y方向)に順に書き込まれる。次に2ライン目が読み込まれると、X方向のカウンタが1つアップされ(1、0)から(1、7015)まで順に書き込まれる。同様に、3ライン目が読み込まれると、X方向のカウンタがさらに1つアップされ(2、0)から(2、7015)まで順に書き込まれる。この様に原稿の読み込み、画像メモリ462への書き込みを繰り返して(4960、7015)まで書き込まれ、図9(2b)に示されるように記憶される。
図9(2b)のように記憶されたデータは読み出し方法により、90度単位での画像の回転や画像の反転を実現可能である。例えば、図9(3a)に示されるように(4960、0)をスタート位置に指定し、Xカウンタダウン、Yカウンタアップとすることにより、読み込んだ原稿に対して90度右回転した状態である”A4横”サイズの画像データとして出力することが可能である。もちろん、図9(3a)に示されるように画像メモリ462に書き込んだ順番で読み出せば、読み込んだ原稿と同じ”A4縦”サイズの画像データとして出力することも可能である。同様に、読み出す順序を変化させることにより90度単位での画像の回転や画像の反転を実現可能であることが理解できる。
(e)画像形成部440
次に、図5を参照しながら画像形成部440について説明する。画像セレクタ461から画像形成部440に入力された画像信号に従い、露光制御部201は変調された光信号に変換されて感光体202を照射する。照射光によって、感光体202上に形成された潜像は現像器203によって現像される。そして、現像された像の先端とタイミングを併せて転写紙積載部204、もしくは205より転写紙が搬送され、転写部206を於て像が転写紙に転写される。さらに、転写紙に転写された像は定着部207にて定着された後、排紙部208より装置外部に排出される。
排紙部208から出力された転写紙は、製本ユニット230にうけわたされる。製本ユニット230は、ユーザにより指定された処理に従い、転写紙の搬送方向を制御し製本処理を行う。なお、パンチ機能が働いている場合は、パンチユニット290においてパンチ穴あけを行ために方向変更材232、235を制御し、パンチユニット290に導く。同様にステイプル機能がはたらいている場合も、ステイプルユニット280においてステイプルを行うために、方向変更材232、235を制御する。
<画像データの版(バージョン)管理>
次に、画像データの版(バージョン)管理について説明を行う。なお、以降、”画像データ”とは、画像読取部430により読み込んだ1枚以上の原稿(原稿束)に対応する1枚以上の画像データのことをいう。版管理は、主に、(i)画像データの新規登録と(ii)画像データの更新から構成され、以下、それぞれについて説明する。
(i)画像データの新規登録
図10は、版管理における新規登録の際のフローチャートである。また、図11は、新規登録時に液晶表示部620に表示される画面である。
ステップS1001では、新規登録に用いるユーザBOXの指定を受け付ける。図11(1)はユーザBOX選択画面を示しており、例えば、ユーザBOX0を示すキー1101をユーザが押下することにより、図11(2)に示すユーザBOX0に登録されている文書の一覧を示す画面を表示する。なお、図11(2)に示す画面は登録されている画像データが無い状態を示している。
ステップS1002では、読み取る原稿のサイズ指定などを受け付ける。原稿読み込みキー1102を押下することにより、図11(3)原稿読み込み画面を表示する。なお、図11(3)の画面は、読み取り倍率100%、原稿サイズ自動、濃度自動の設定となっている状態を示している。原稿サイズ自動に設定してある場合には、自動認識した原稿サイズをユーザに明示する。例えば、原稿がA4サイズであると自動認識した場合は、”自動”の表示が”自動 A4”に変化する。なお、読取サイズキーを押下して手動で原稿サイズを指定してもよい。
ステップS1003では、版管理の指定を受け付ける。図11(3)の原稿読み込み画面において、版管理キー1103を押下することにより版管理が指定される。また、版管理キー1103を押下すると、図11(4)に示される版管理タイプの設定画面が表示される。ユーザは読み取る原稿に応じて、”文書モード”または”帳票モード”のいずれかを指定する。
通常の原稿の場合は”文書モード”を指定し、以下では”文書モード”が選択されたとして説明する。なお、”帳票モード”は読み取る原稿がすべてのページにおいて所定の書式を有する場合に指定するモードであり、詳細については第2実施形態で説明を行う。
ステップS1004では、像域判定、文字認識についての指定を受け付ける。図11(5)は設定画面の例を示しており、”自動”を選択すると、後述する原稿読み取りの際に、特開平6−208625号、特開平6−208651号等で開示されている手法を用いて像域判定が行われる。なお、自動判定を行なわず、手動で像域をパターンファイルから選択させるよう構成してもよい。
ステップS1005では、上述した設定に基づいて原稿を読み取り画像データを生成する。原稿の読み取りは、ユーザがスタートキー641を押下することにより開始される。原稿を構成するぞれぞれのページ毎に像域が判定され、それぞれの像域に対し特開平7−200733号等で開示されている文字認識技術を用いて、文字領域を抽出し文字認識を行なう。
図12は、像域判定と文字認識を例示的に示す図である。例えば、図12(1)に示す画像は図12(2)ようにchar(文字)1、char(文字)2、char(文字)3、Image(画像)A、Image(画像)Bの各領域に判定・分離される。また、それぞれ、文字(1)は”2005/5/9”、文字(2)は”所属氏名”、文字(3)は”電話番号”と文字認識される。複数ページの原稿がある場合は、各ページに対して同様に像域判定・分離、文字認識を行なう。
ステップS1006では、ステップS1005で生成された画像データを記憶部460に記憶する。また、各ページに対する領域分離、文字認識の結果は、ドキュメント差分管理ファイル、パターンファイルとして記憶部460に記憶する。
次に、上述のようにして記憶部460に記憶された画像データを画像形成部440により出力する際の印刷属性の設定について説明する。前述の図11(2)に相当する画面において、画像データがユーザBOXに格納されると、図11(6)のように画像データファイルが表示される。図11(6)の画面で画像データを選択し、プリントキーを押下することにより、図11(7)のプリントにおける各種設定画面が表示される。設定項目としては、ソータや両面プリントの設定などがある。また、応用モードキーを押下することにより、より詳細な設定(綴じ代、製本など)を可能である。なお、設定された印刷属性は、前述したドキュメント差分管理ファイル内の属性(attrib)項目において管理される。
なお、上述の説明では、新規に読み込む画像データに対し版管理をする場合について説明を行った。しかし、もちろん記憶済みの画像データに対し後から版管理することも可能である。
以下、記憶部460に記憶される、ドキュメント差分管理ファイル、画像差分管理ファイル、パターンファイルについて説明する。
・ドキュメント差分管理ファイル
ドキュメント差分管理ファイルは、読み取られた原稿の履歴などを記述してあるファイルである。このファイルは、一般にCVS(CurrentVersionSystem)として認知されている版管理システムで用いられている管理ファイル形式を拡張した、図13に示されるようなファイルである。なお、ファイル名のYYYYは年、MMは月、DDは日、HHは時間、MMは分を示す。つまり生成した年月日時分などを初期ファイル名としている。また、Vは拡張子である。
図13に示されるように、ファイル内に記述される情報は、主に”版管理情報”および”版内容情報”に大別される。なお、ここでは、A4原稿1ページのみで印刷属性はソートである版登録である場合を示している。そのため、”Attrib”には”Sort ON”、”ImageFile”には後述する画像差分管理ファイルのファイル名である”File1(Rev1.0)”が記載されている。なお、原稿が複数ページから構成される場合には、”ImageFile”にはページ数分の画像差分管理ファイル名が記載される。
・画像差分管理ファイル
画像差分管理ファイルは、原稿のある1ページに対応する画像データの履歴などを記述してあるファイルである。このファイルは、例えば、図14に示されるようなファイルである。なお、ファイル名のXXXにはページ数の連番などが用いられる。また、iVは拡張子である。
図14に示されるように、ファイル内に記述される情報は、主に”最新版情報”、”版管理情報”および”版内容情報”に大別される。なお、版管理情報は、ドキュメント差分管理ファイルに対して画像をハンドリングするパラメータを追加した形である。ここで、”最新版情報”における画像タイプ(Head Image Type)に”Whole”が宣言されている場合は、最新版の画像を全面として持つことを示している。なお、リビジョン管理では、最新版を使用する頻度が高いことから、最新版については全体(Whole)の画像データを記憶することが望ましい。ただし、もちろん、差分のみ記憶するように構成し、最新リビジョンのファイルを、画像差分管理ファイルに記述される過去のすべての履歴に基づき導出しても良い。
版内容情報は、画像の差分が記載され、版の番号、Log、像域分離を行なった結果のオブジェクト情報が記載される。オブジェクト情報には、文字(char)または画像(image)を示すタイプ情報、オブジェクトの位置、オブジェクトの大きさ、オブジェクトデータ名が記載される。なお、対応する画像データについては、画像全体の場合は、Image*.datという名前で画像データ領域に格納され記憶される。一方、画像の一部であるオブジェクトデータは*.datという名前で差分画像データ領域に格納され記憶される。
・パターンファイル
パターンファイルは、原稿のある1ページに対応する画像データの像域分割結果・文字認識結果などを座標と共に記述してあるファイルである(図15)。つまり、前述のステップS1004における手動指定の結果や、前述のステップS1005における自動判定の結果が記述されている。パターンファイルのファイル名は、前述の画像差分管理ファイル内に記載され、版を上げる場合に差分を検出する領域として保存される。なお、パターンファイルは、他の原稿を読み込む際の前述のステップS1004において参照されるよう構成しても良い。
図16は、各ファイルの相互関係を示す図である。ここでは、全3ページから構成される原稿に対応する画像データにおける、ドキュメント差分管理ファイル、画像差分管理ファイル、パターンファイル、および、画像データのファイルの関係を示している。
(ii)画像データの更新
図17は、版管理における画像データ更新の際のフローチャートである。また、図18は、画像データ更新時に液晶表示部620に表示される画面である。
ステップS1701では、更新を行う画像データを指定する。具体的には、図18(1)の選択画面において文書を選択した後、ユーザによる原稿読込キーの押下を受け付ける。そして、図18(2)の原稿読込画面を表示し、ユーザによるリビジョン登録キーの押下を受け付ける。こうして、リビジョン登録待ち状態となる。
ステップS1702では、原稿給送装置101上に積載された原稿を読み取り画像データを生成する。原稿の読み取りは、ユーザがスタートキー641を押下することにより開始される。原稿を構成するぞれぞれのページ毎に像域が判定され、それぞれの像域に対し特開平7−200733号等で開示されている文字認識技術を用いて、文字領域を抽出し文字認識を行なう。
ステップS1703では、ステップS1701で指定された文書内の画像データと、ステップS1702で生成された画像データとを比較する。そして、更新されたオブジェクトの確認し、前述の”ドキュメント差分管理ファイル”および”画像差分管理ファイル”の版内容情報を更新する。なお、スキャナで読み取った画像の場合には、読み取りノイズや読取位置の違いにより同一の原稿に対しても全く同じ画像とはならないのが普通である。そのため、文字の場合にはOCRの結果を判別に用い、画像の場合には位置あわせを行った上である程度の幅を持たせて同一の画像かどうかを判定することが望ましい。
また、差分Eは例えば以下の式で導出される。
E = Σ |P1 − P2| /S
ここで、P1、P2は画素の値(Y信号値)、Sはオブジェクトの面積(幅×高さ)である。この式により導出された値が所定の閾値より大きい場合には、変更オブジェクトとして位置と画像データを版内容情報に登録する。所定の閾値より小さい場合には、差分画像を版内容情報に登録する。
ステップS1704では、ステップS1703で生成された画像データを記憶部460に記憶する。また、更新された、ドキュメント差分管理ファイル、画像差分管理ファイルとして記憶部460に記憶する。
以下、ステップS1702およびステップS1703の具体的な動作について説明する。なお、説明を簡単にするために、文書が1ページの画像データから構成される場合について説明する。
まず、スタートキー641を押下をトリガに原稿を読み込み、一時データ領域に”TMP_Image001.dat”というファイル名で読み取った画像データを生成する。次に、TMP_Image001.datと、登録済みの画像データであるImage001.datの画像差分を導出する。ただし、新規登録の場合と異なり既にパターンファイルが存在することから、像域分離、文字認識した結果を、パターンファイルにしたがって確認する。
例えば、Rev1とRev2の差分は”文字1”であり、Rev2における文字1の文字認識内容は”2005/05/15”である。また、パターンファイルから文字1の画像は、基準位置から主走査方向50mm/副走査方向50mm、幅400mm、高さ50mmの矩形で指定される領域であることが分かる。そこで、この画像を00001.datとして、画像差分領域に保存し、画像差分管理ファイルを更新する。
図19は、更新された画像差分管理ファイルを示す図である。Rev2.0が最新の画像であるのでHeadを2.0と修正し、最新画像をベース画像とするためHeadImageTypeをWhole(全面)と記載する。2.0の版管理情報の内容には、TYPE、生成日、生成者、枝管理情報を記載し、関連付けを示すNEXTに1.0と記載している。一方、版内容情報においては2.0を追加し、Logに文字認識した内容の中で最初の内容を記入する。2.0は画像全面で持つので、オブジェクトの情報は特に記載しない。Rev1.0は、Rev2.0の差分画像情報になるためRev1.0の内容を変更し、以下のオブジェクト情報を追加している。
Obj1.Type:Char 文字情報
Locate_x:50
Locate_y:50
Size_h:400
Size_w:50
Data: 00001.dat
なお、図中の文字列の先頭に”<”が記載されているのは、再生する場合に追加することを意味する。逆に”>”が追加される場合は、再生する場合に画像データを削除することを意味する。Rev2.0を再生する場合は、Rev2.0に対して00001.datを上書きすることにより再現できるため<のみを記載する。Rev2.0が最新画像になるので。Image001.datを削除し、TMP_Image001.datをImage001.datにリネームする。
画像差分管理ファイルがRev2.0にリビジョンUPしたので、ドキュメント差分管理ファイルも併せて更新する。
図20は、更新されたドキュメント差分管理ファイルを示す図である。リビジョンが2.0にUPするためHeadを2.0に更新し、リビジョン2.0に対応する版管理情報を追加する。具体的には、2.0の版管理情報にType、生成日、生成者、枝管理依存情報を記載し、関連情報を示すNextに1.0と記載する。一方、版内容情報は
リビジョン番号:2.0
Logの内容:File1のRev2.0の内容
属性Attrib:変化なし
なので記載をしていない。ただし、画像は差分が発生し、Rev2.0にUPするので
ImageFile:File2(rev2..0)
を記載する。また、印刷属性に関しては、ソートからステイプルに変更しているため
< Staple ON
==
> Sort ON
と記載して、Stapleに変化していることを示し、記載を終了する。
次に、文書が複数ページの画像データから構成される場合について説明する。
図21は、リビジョンUPに伴いページが新規に追加された状態を例示的に示す図である。具体的には、Page1とPage2から構成されるRev1文書に対し、Page1とPage2の間に新しいページを挿入している。また、Rev1文書のPage2内のオブジェクトが更新されている。
まず、Rev2の画像データを像域分離、文字認識した結果のテンプレートをそれぞれのページについて生成する。
そして、Rev1のPage1のテンプレートを読み出し、Rev2のPage1のテンプレートと照合する。テンプレートRev1のPage1と合致するので、差分抽出を行ない、画像差分管理ファイルをRev2.0に更新し、差分データを蓄積し、ドキュメント差分管理ファイルのデータをFile1(Rev2.0)に更新する。
同様に、Rev1のPage2のテンプレートを読み出し、Rev2のPage2のテンプレートと照合する。しかし、このときテンプレートが合致しない。そのため新規Pageと判断し、File3として生成し、画像差分管理ファイル、テンプレートファイル、画像差分データを新規作成する。そして、その情報を基にドキュメント差分管理ファイルを更新する。この場合には、File1(rev2.0),File3(rev1.0)と記載される。
また、Rev1のPage2のテンプレートを読み出し、Rev2のPage3のテンプレートと照合する。このときテンプレートが合致する。そのため差分抽出を行ない、差分データを蓄積し、ドキュメント差分管理ファイルのデータをFile1(Rev2.0)、File3(Rev1.0)、File(Rev2.0)に更新する。
このようにテンプレートファイルを用いて新規ページを検出する。そして新規ページを検出した場合は、新規ページに対応する画像差分管理ファイル、テンプレートファイル、差分画像データを新たに生成することにより対応する。なお、ページが削除された場合には、ドキュメント差分管理ファイルにデータを書き込まないだけでよい。
<枝管理>
ところで、注目登録文書へのページの挿入は新規読み取りによるものだけではない。具体的には、他の登録文書が注目登録文書に対し挿入されることもある。ここでは、そのような場合における枝管理動作について説明を行う。ここでは、図22に示される画面のように3つの文書が版管理登録されていることを想定する。また、説明を簡単にするために各々の文書のリビジョンは1.0であるとする。図22に示される画面においてにおいて、文書挿入キーの押下を受け付けると図23の文書挿入画面が表示される。この画面により注目登録文書の所定のページの前に、他の登録文書を挿入することが可能である。
図24は、リビジョンUPに伴い他の登録文書が新規に追加された状態を例示的に示す図である。具体的には、Page1(File1)とPage2(File2)から構成される注目文書(Rev1)に対し、Page1(File1)とPage2(File2)の間に他の登録文書(File4)を挿入している。なお、挿入される登録文書は全1ページ(File4のみ)で構成されるとする。
注目文書のRev1におけるドキュメント差分管理ファイルにおいては、
ImageFile:File1(Rev1.0)
File2(Rev1.0)
と記載されている。File4の挿入が発生した場合には、挿入元の画像データ(File4)に対応する画像差分管理ファイルに対して枝管理(ブランチ管理)の記述が追記される。
図25は、枝管理が発生した挿入元の文書に対応する画像差分管理ファイルを示す図である。最新の版番号は1.0のままであり、Rev1.0の枝管理情報Branchesに枝管理後の版番号1.1が記載される。一方、版管理情報1.1には、通常の版管理に加えて、枝管理後の最新版の画像タイプ、画像データ、テンプレートデータが記載される。また、画像タイプはWhole(全面)、画像データは、枝管理発生時の画像データがコピーされる。枝管理番号が付加されたファイル名 B10Image001.datとして別名保存され、枝管理情報に記載される。テンプレートも同様である。
図26は、枝管理が発生した挿入先のドキュメント差分管理ファイルを示す図である。注目文書(挿入先)のRev2におけるドキュメント差分管理ファイルにおいては、
ImageFile:File1(Rev1.0)
File4(Rev1.1)
File2(Rev1.0)
と記載されている。つまり、新規読取によるページ挿入の場合とほぼ同様である。ただし、枝管理情報Branchesが版管理情報に追記される点が異なる。
以上説明したとおり第1実施形態によれば、文書全体のリビジョンを管理する”ドキュメント差分管理ファイル”、および、各々のページのリビジョンを管理する”画像差分管理ファイル”を利用する。このようにして版管理を行うことにより、より検索性に優れた画像データの版(バージョン)管理が可能となる。また、ページの挿入・削除などの操作にたいしても版管理を継続することが可能となる。
(第2実施形態)
本発明に係る版(バージョン)管理装置の第2実施形態として、画像読取機能および画像形成機能を有する複合機を例に挙げて以下に説明する。なお、装置構成については第1実施形態と同様であるため説明は省略する。第2実施形態では、図2に示すように同一のオブジェクト配置で特定位置でのみ差分が発生する画像データ(帳票文書)の場合に適した版管理について説明を行う。
<帳票文書の画像データの版(バージョン)管理>
第1実施形態と同様、版管理は、主に、(i)画像データの新規登録と(ii)画像データの更新から構成される。
(i)画像データの新規登録
図27は、帳票文書の版管理における新規登録の際のフローチャートである。
ステップS2701では、新規登録に用いるユーザBOXの指定を受け付ける。図11(1)はユーザBOX選択画面を示しており、例えば、ユーザBOX0を示すキー1101をユーザが押下することにより、図11(2)に示すユーザBOX0に登録されている文書の一覧を示す画面を表示する。なお、図11(2)に示す画面は登録されている画像データが無い状態を示している。
ステップS2702では、読み取る原稿のサイズ指定などを受け付ける。原稿読み込みキー1102を押下することにより、図11(3)原稿読み込み画面を表示する。なお、図11(3)の画面は、読み取り倍率100%、原稿サイズ自動、濃度自動の設定となっている状態を示している。原稿サイズ自動に設定してある場合には、自動認識した原稿サイズをユーザに明示する。例えば、原稿がA4サイズであると自動認識した場合は、”自動”の表示が”自動 A4”に変化する。なお、読取サイズキーを押下して手動で原稿サイズを指定してもよい。
ステップS2703では、版管理の指定を受け付ける。図11(3)の原稿読み込み画面において、版管理キー1103を押下することにより版管理が指定される。また、版管理キー1103を押下すると、図11(4)に示される版管理タイプの設定画面が表示される。ユーザは読み取る原稿に応じて、”文書モード”または”帳票モード”のいずれかを指定する。以下では”帳票モード”が選択されたとして説明する。
ステップS2704では、像域判定、文字認識についての指定を受け付ける。図11(5)は設定画面の例を示しており、”自動”を選択すると、後述する原稿読み取りの際に、特開平6−208625号、特開平6−208651号等で開示されている手法を用いて像域判定が行われる。なお、自動判定を行なわず、手動で像域をパターンファイルから選択させるよう構成してもよい。ただし、”帳票モード”ではすべてのページについて同一のパターンが利用される点が”文書モード”と異なる。
ステップS1005では、上述した設定に基づいて原稿を読み取り画像データを生成する。原稿の読み取りは、ユーザがスタートキー641を押下することにより開始される。原稿を構成するぞれぞれのページ毎に像域が判定され、それぞれの像域に対し特開平7−200733号等で開示されている文字認識技術を用いて、文字領域を抽出し文字認識を行なう。
ステップS1006では、ステップS1005で生成された画像データを記憶部460に記憶する。また、領域分離、文字認識の結果は、パターンファイルとして記憶部460に記憶する。ただし、第1実施形態ではページ毎に生成した”画像差分管理ファイル”を、第2実施形態では登録文書に対して1つのみ生成し記憶する。
以下、記憶部460に記憶される、画像差分管理ファイルについて説明する。なお、第1実施形態で存在した”ドキュメント差分管理ファイル”は第2実施形態では存在しない。また、パターンファイルに関しては第1実施形態とほぼ同様のため説明は省略する。
・画像差分管理ファイル
画像差分管理ファイルは、原稿のある1ページに対応する画像データの履歴などを記述してあるファイルである。このファイルは、例えば、図14に示されるようなファイルである。しかし、ファイル名は、YYYYMMDDHHMM,iV の形式などが用いられる。なお、iVは拡張子である。
ファイル内に記述される情報は、主に”最新版情報”、”版管理情報”および”版内容情報”に大別される。なお、版管理情報は、ドキュメント差分管理ファイルに対して画像をハンドリングするパラメータを追加した形である。ただし、帳票モードにおいては、”最新版情報”における画像タイプ(Head Image Type)には差分であることを明示する”Diff”が宣言される。
版内容情報は、画像の差分が記載され、版の番号、Log、像域分離を行なった結果のオブジェクト情報が記載される。オブジェクト情報には、文字(char)または画像(image)を示すタイプ情報、オブジェクトの位置、オブジェクトの大きさ、オブジェクトデータ名が記載される。なお、対応する画像データについては、画像全体の場合は、Image*.datという名前で画像データ領域に格納され記憶される。一方、画像の一部であるオブジェクトデータは*.datという名前で差分画像データ領域に格納され記憶される。
(ii)画像データの更新
帳票ファイルの画像データの更新については第1実施形態の枝管理とほぼ同様である。図28に示すように、初回登録時の文書に対して
Page1: Rev1.0
Page2: Rev2.0
Page3: Rev3.0
というように画像差分管理ファイルに記述する。そして、更新する際は、第1実施形態で説明した枝管理を利用し、
Page1: Rev1.1
Page2: Rev2.1
Page3: Rev3.1
というように画像差分管理ファイルに記述すると好適である。
以上説明したとおり第2実施形態によれば、一定のオブジェクト配置を有する帳票文書に対し、文書全体および各々のページのリビジョンの双方を管理する”画像差分管理ファイル”を利用する。このようにして版管理を行うことにより、より検索性に優れた画像データの版(バージョン)管理が可能となる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置が、供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明の技術的範囲に含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROMなど)、光磁気ディスク、MO、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
文書の一部分のみが更新された状態を示す図である。 帳票ファイルの版管理を示す図である。 版管理の問題点を説明するための図である。 第1実施形態に係る、画像データ管理機能を有する複合機の内部ブロック図である。 複合機の内部断面図である。 操作部の外観を示す図である。 画像読取部430の内部ブロック図である。 内部の記憶領域を複数の領域に分割しデータを記憶する様子を例示的に示す図である。 画像メモリ462へのデータの書き込み・読み出しを例示的に示す図である。 第1実施形態に係る、版管理における新規登録の際のフローチャートである。 新規登録時に液晶表示部620に表示される画面である。 像域判定と文字認識を例示的に示す図である。 ドキュメント差分管理ファイルの例を示す図である。 画像差分管理ファイルの例を示す図である。 パターンファイルの例を示す図である。 各ファイルの相互関係を示す図である。 第1実施形態に係る、版管理における画像データ更新の際のフローチャートである。 Rev1とRev2の差分の抽出を例示的に示す図である。 更新された画像差分管理ファイルを示す図である。 更新されたドキュメント差分管理ファイルを示す図である。 リビジョンUPに伴いページが新規に追加された状態を例示的に示す図である。 3つの文書が版管理登録されている場合の画面表示を示す図である。 文書挿入画面を示す図である。 リビジョンUPに伴い他の登録文書が新規に追加された状態を例示的に示す図である。 枝管理が発生した挿入元の文書に対応する画像差分管理ファイルを示す図である。 枝管理が発生した挿入先のドキュメント差分管理ファイルを示す図である。 第2実施形態に係る、帳票文書の版管理における新規登録の際のフローチャートである。 帳票ファイルのリビジョン管理について説明する図である。

Claims (7)

  1. 画像データを入力し記憶手段に保存管理する画像データ管理装置であって、
    画像データを入力する入力手段と、
    前記入力手段で画像データを入力する際に、該画像データを新規データとして前記記憶手段に記憶管理するのか既記憶の画像データに対する更新データとして前記記憶手段に記憶管理するのかを指定する指定手段と、
    前記指定手段で新規データの指定があった場合、前記入力手段で入力された画像データを、該画像データを特定する情報と共に前記記憶手段に格納する第1の格納手段と、
    前記指定手段で更新データの指定があった場合、更新元となる既記憶の画像データを特定する情報を入力することで、該既記憶の画像データと前記入力手段で入力する画像データとの差分データを抽出し、抽出した差分データを該既記憶の画像データの更新データとして前記記憶手段に格納する第2の格納手段と
    を備えることを特徴とする画像データ管理装置。
  2. 前記第2の格納手段は、像域分離および文字認識の結果に基づき差分データを抽出することを特徴とする請求項1に記載の画像データ管理装置。
  3. 前記入力手段に複数の画像データから構成される画像データ群が入力される場合に、
    前記差分データは、少なくとも、画像データ群を構成する複数の画像データ構成の構成差分情報と前記画像データ内の画像差分情報とを独立して管理することを特徴とする請求項1または2に記載の画像データ管理装置。
  4. 前記入力手段に共通のオブジェクト配置を有した複数の画像データが入力される場合に、
    前記指定手段による指定内容に関わらず、前記第2の格納手段を選択使用することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像データ管理装置。
  5. 前記第2の格納手段は、更新元となる既記憶の画像データを特定する情報を入力することで、過去の更新履歴情報に基づいて前回の更新画像データを復元し、当該前回の更新画像データと前記入力手段で入力する画像データとの差分データを抽出し、抽出した差分データを前記特定手段で特定された画像データの更新履歴情報として前記記憶手段に格納することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像データ管理装置。
  6. 画像データを入力し記憶手段に保存管理する画像データ管理装置の制御方法であって、 画像データを入力する入力工程と、
    前記入力工程で画像データを入力する際に、該画像データを新規データとして前記記憶手段に記憶管理するのか既記憶の画像データに対する更新データとして前記記憶手段に記憶管理するのかを指定する指定工程と、
    前記指定工程で新規データの指定があった場合、前記入力工程で入力された画像データを該画像データを特定する情報と共に前記記憶手段に格納する第1の格納工程と、
    前記指定工程で更新データの指定があった場合、更新元となる既記憶の画像データを特定する情報を入力することで、該既記憶の画像データと前記入力工程で入力する画像データとの差分データを抽出し、抽出した差分データを該既記憶の画像データの更新データとして前記記憶手段に格納する第2の格納工程と
    を備えることを特徴とする画像データ管理装置の制御方法。
  7. 画像データを入力し記憶手段に保存管理する画像データ管理装置の制御プログラムであって、
    画像データを入力する入力工程を実行するためのプログラムコードと、
    前記入力工程で画像データを入力する際に、該画像データを新規データとして前記記憶手段に記憶管理するのか既記憶の画像データに対する更新データとして前記記憶手段に記憶管理するのかを指定する指定工程を実行するためのプログラムコードと、
    前記指定工程で新規データの指定があった場合、前記入力工程で入力された画像データを該画像データを特定する情報と共に前記記憶手段に格納する第1の格納工程を実行するためのプログラムコードと、
    前記指定工程で更新データの指定があった場合、更新元となる既記憶の画像データを特定する情報を入力することで、該既記憶の画像データと前記入力工程で入力する画像データとの差分データを抽出し、抽出した差分データを該既記憶の画像データの更新データとして前記記憶手段に格納する第2の格納工程を実行するためのプログラムコードと
    を備えることを特徴とする画像データ管理装置の制御プログラム。
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