JP2007280932A - メモリカード用アダプタ及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

【課題】導電端子がベースに安定に保持されるメモリカード用アダプタ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のメモリカード用アダプタは、メモリカードを収容するための挿着空間と、複数の位置決め凸部とが形成されるベースと、前記メモリカードに接続するために前記挿着空間に突出するように形成される接触バネ片と、端子片とを含み、前記ベースの位置決め凸部に対応し係合する収容孔が形成される複数の導電端子と、前記ベースに組み付けられるカバーとを含む。前記ベースに取付けられた保持部材を含み、前記導電端子が前記ベースと保持部材との間に保持され、前記保持部材には前記ベースの位置決め凸部に対応し係合するための位置決め孔が設けられる。
【選択図】図４

Description

本発明は、小型メモリカードを一回り大きな大型メモリカード用のソケットに接続するためのメモリカード 用アダプタ 及びその製造方法に関するものである。

従来より、メモリカードを使用する電子機器の中で、携帯電話、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ＰＤＡ等の小型携帯機器の小型化に伴って、メモリカードの小型化も進められている。メモリカードが小型化された場合、小型化前の大型メモリカード用のカードコネクタに小型化された小型メモリカードを接続するためには、小型メモリカードを保持して大型メモリカード用のカードコネクタに接続され、小型メモリカードとカードコネクタとの間を電気的に接続するメモリカード用アダプタが必要となる。

従来のカードアダプタとしては、例えば特許文献１に示す従来技術がある。この従来技術は、底板部と、該底板部に装着された複数の導電端子と、底板部に組み付けられるシェル部とを含み、前記底板部は先端に導電端子を収容するための収容溝を有し、後端にメモリカードを収容するための挿着空間が形成される。前記導電端子は、前記挿着空間に突出するようにメモリカードの導電パッドに接続するための弾性接触部と、前記収容溝に延出するように底板部に露出する導電パッドとを有する。
中国実用新案登録第２６７８１６９号

しかしながら、前記導電端子の導電パッドを有する一端が底板部に露出するので、導電端子が底板部の収容溝に安定に保持されず、導電端子と底板部とが相対運動を生じる恐れがあり、導電端子とメモリカードとの接続が安定しない。そこで、本発明は、以上の欠点に鑑みてなされたものであり、改良した新型のメモリカード用アダプタを提供することを目的とする。

本発明は、導電端子がベースに安定に保持されるメモリカード用アダプタ及びその製造方法を提供することを目的とする。

前記目的を達成するために、本発明のメモリカード用アダプタは、メモリカードを収容するための挿着空間と、複数の位置決め凸部とが形成されるベースと、前記メモリカードに接続するために前記挿着空間に突出するように形成される接触バネ片と、端子片とを含み、前記ベースの位置決め凸部に対応し係合する収容孔が形成される複数の導電端子と、前記ベースに組み付けられるカバーとを含む。前記ベースに取付けられた保持部材を含み、前記導電端子が前記ベースと保持部材との間に保持され、前記保持部材には前記ベースの位置決め凸部に対応し係合するための位置決め孔が設けられることを特徴とする。

また、前記目的を達成するために、本発明のメモリカード用アダプタの製造方法は、メモリカードを収容するための挿着空間と、複数の位置決め凸部とが形成されるベースと、前記メモリカードに接続するために前記挿着空間に突出するように形成される接触バネ片と、端子片とを含み、前記ベースの位置決め凸部に対応し係合する収容孔が形成される複数の導電端子と、前記ベースに組み付けられるカバーと、前記ベースの位置決め凸部に対応し係合するための位置決め孔が設けられ、前記ベースに取付けられた保持部材とを含むメモリカード用アダプタの製造方法であって、前記ベースの位置決め凸部が前記導電端子の収容孔と保持部材の位置決め孔とを順に貫通し、前記導電端子を前記ベースと保持部材との間に保持させた後、超音波の接合技術によって、前記保持部材と位置決め凸部とを接合し、前記導電端子を前記保持部材とベースとの間に安定に保持することを特徴とする。

従来の技術に比べると、本発明は以下の長所がある。前記保持部材により導電端子が保持部材とベースとの間に保持され、超音波の接合技術によって、前記保持部材とベースの位置決め凸部とを接合することにより、前記導電端子を前記保持部材とベースとの間に安定に保持する。

以下、本発明のメモリカード用アダプタの好ましい実施の形態について、添付図面図１ないし図５を参照して説明する。該メモリカード用アダプタ１００は、ベース体１と、前記ベース１に装着された複数の導電端子２と、前記導電端子２を保持するための保持部材３と、弾性係合部材４と、ベース体１に組み付けられたカバー５とを含み、ＴＦカードを装着できる該メモリカード用アダプタ１００は、ミニＳＤカードと外形形状及び寸法が同一である。

前記ベース１は、合成樹脂成型品かならり、平面視の形状が略矩形形状に形成され、上壁１１と左右側壁１２、１３とを有し、上壁１１の先端には前記保持部材３を収容するための収容空間１４が形成され、上壁１１の後端には収容空間１４に連通してメモリカードを収容するための挿着空間１５が形成され、前記収容空間１４と挿着空間１５との裏面に導電端子２を装着するための装着溝１６がそれぞれ形成される。前記装着溝１６は、前記収容空間１４の裏面に、メモリカードの挿入方向に沿って形成されるようにベース１を貫通する第１装着溝１６１と、前記挿着空間１５の裏面に第１装着溝１６１から偏り延出するように形成される連接溝１６２と、前記連接溝１６２から前記第１装着溝１６１に平行で延出するように形成される第２装着溝１６３とからなり、前記第１装着溝１６１と連接溝１６２との連接する箇所には複数の位置決め凸部１６４が設けられる。

前記挿着空間１５の一側に、該挿着空間１５に連通するスリット１７と、スリット１７の傍側に形成される凸部１７３とが設けられ、該スリット１７は前記弾性係合部材４を収容するのに用いられ、鉤状を呈する第１スリット１７１と、該第１スリット１７１から後向きに延出するように形成される第２スリット１７２とを含む。挿着空間１５の他側には複数の貫通溝１９が貫通し形成され、スリット１７と貫通溝１９の外側には、前記カバー５をベース１に保持するための複数の保持孔１８がそれぞれ形成される。

前記導電端子２は、金属板からなり、端子片２１と、端子片２１から後向きに折曲がって延出するように形成される連接片２２と、連接片２２から後向きに延出するように形成され、メモリカードに接続するための接触バネ片２３と、を含み、前記端子片２１の一端にはベース１の位置決め凸部１６４に対応し収容するための収容孔２４がそれぞれ設けられる。導電端子２が前記ベース１の装着溝１６に対応し収容され、端子片２１がベース１の底部に露出するように前記第１装着溝１６１に収容され、連接片２２が連接溝１６２に対応し収容され、接触バネ片２３が前記第２装着溝１６３に収容される。

図２と図５より、保持部材３は、矩形形状を呈し、後端には前記ベース１の位置決め凸部１６４に係合するように複数の位置決め孔３１が形成される。また、保持部材３は絶縁材料からなる。

前記弾性係合部材４は、鉤状を呈する保持部４１と、保持部４１から後向きに延出するようにＶ字形状を呈する係合部４２とを含み、保持部４１が前記ベース１の第１スリット１７１に収容され、係合部４２が挿着空間へ向かって突出するようにスリット１７に収容される。

前記カバー５は、金属板からなり、頂壁５１と頂壁５１から折曲って延在するように形成される両側壁５２とを有し、頂壁５１の後端にメモリカードに対応した切欠部５１１が設けられ、両側壁５２には前記ベース１の保持孔１８に係合するための係止片５２１が形成される。

図１乃至図４より、組み立てる際に、まず、導電端子２の収容孔２４に、ベース１の位置決め凸部１６４を収容することにより、導電端子２がベース１の装着溝１６に収容される。この時、端子片２１がベース１の底部から露出するように、第１装着溝１６に収容され、連接片２２がベース１の連接溝１６２に対応し収容され、接触バネ片２３が第２装着溝１６３に対応し収容される。次に、保持部材３が収容空間１４に取付けられ、保持部材３の位置決め孔３１にベース１の位置決め凸部１６４に係合し収容することにより、導電端子２の端子片２１が保持部材３に押圧され、超音波の接合技術により前記保持部材３の位置決め孔３１とベース１の位置決め凸部１６４とを接合する。これにより、位置決め凸部１６４と保持部材３との間に相対運動が生じることを防止でき、導電端子２がベース１に安定に保持される。次に、弾性係合部材４を前記ベースのスリット１７に収容し、係合部４２を挿着空間１５へ突出させる。最後に、前記カバー５をベース１に組み付け、前記係止片５２１をベース１の保持孔１８に係合させる。

使用する際に、小型のＴＦカードは挿着空間１５に挿入され、ベース１の挿着空間１５に形成される凸部１７３に当接し、小型のＴＦカードの後端を前記カバー５の切欠部５１１に対応させ、弾性係合部材４の係合部４２が小型のＴＦカードの凹部に係合することにより、小型のＴＦカードが挿着空間１５に保持される。この時、小型のＴＦカードを導電端子２の接触バネ片２３に電気的に接続させる。次に、小型のＴＦカードを挿入したメモリカード用アダプタ１００が大型メモリカード即ちミニＳＤカード用のカードコネクタ（図示せず）に接続され、前記導電端子２の端子片２１がミニＳＤカード用のカードコネクタの導電パッド（図示せず）に接続することにより、ＴＦカードとミニＳＤカード用カードコネクタとの間に電気的な接続を達成でき、即ち、小型のメモリカードと大型メモリカード用のカードコネクタとの間に電気的な接続を達成できる。

以上本発明について最良の実施の形態を参照して詳細に説明したが、実施形態はあくまでも例示的なものであり、これらに限定されるものではない。また上述の説明は、本発明に基づきなしうる細部の修正或は変更など、いずれも本発明の請求範囲に属するものとする。

本発明に係るメモリカード用アダプタ組合せの斜視図である。 本発明に係るメモリカード用アダプタの分解斜視図である。 本発明に係るメモリカード用アダプタのカバーがベースから取り外された状態の斜視図である。 本発明に係るメモリカード用アダプタの部分の分解斜視図である。 本発明に係るメモリカード用アダプタの保持部材の斜視図である。

符号の説明

１００ メモリカード用アダプタ
１ ベース
２ 導電端子
３ 保持部材
４ 弾性係合部材
５ カバー
１１ 上壁
１２、１３ 左右側壁
１４ 収容空間
１５ 挿着空間
１６ 装着溝
１７ スリット
１８ 保持孔
１９ 貫通溝
２１ 端子片
２２ 連接片
２３ 接触片
２４ 収容孔
３１ 位置決め孔
４１ 保持部
４２ 係合部
５１ 頂壁
５２ 側壁
１６１ 第１装着溝
１６２ 連接溝
１６３ 第２装着溝
１６４ 位置決め凸部
１７１ 第１スリット
１７２ 第２スリット
１７３ 凸部
５１１ 切欠部
５２１ 係止片

Claims (8)

1. メモリカードを収容するための挿着空間と、複数の位置決め凸部とが形成されるベースと、
   前記メモリカードに接続するために前記挿着空間に突出するように形成される接触バネ片と、端子片とを含み、前記ベースの位置決め凸部に対応し係合する収容孔が形成される複数の導電端子と、
   前記ベースに組み付けられるカバーと
   を含むメモリカード用アダプタにおいて、
   前記ベースに取付けられた保持部材を含み、前記導電端子が前記ベースと保持部材との間に保持され、前記保持部材には前記ベースの位置決め凸部に対応し係合するための位置決め孔が設けられることを特徴とするメモリカード用アダプタ。
2. 前記ベースには、第１装着溝が貫通し形成され、前記導電端子が前記ベースの底部に露出するように前記第１装着溝に保持されることを特徴とする、請求項１に記載のメモリカード用アダプタ。
3. 前記導電端子は、前記接触バネ片と端子片とを連接するための連接片を有し、前記ベースには導電端子の連接片と接触バネ片をそれぞれ保持するための連接溝と第２装着溝が形成されることを特徴とする、請求項２に記載のメモリカード用アダプタ。
4. 前記収容孔は前記導電端子の端子片に形成され、前記挿着空間が前記ベースの後端に形成され、前記ベースの先端には前記保持部材を収容するための収容空間が形成されることを特徴とする、請求項１乃至請求項３のいずれかの一項に記載のメモリカード用アダプタ。
5. 前記ベースには、前記挿着空間に連通するスリットが形成され、該スリットには弾性係合部材を収容することを特徴とする、請求項１に記載のメモリカード用アダプタ。
6. 前記ベースには複数の保持孔が形成され、前記カバーには前記保持孔に対応し係合する係止片が形成されることを特徴とする、請求項５に記載のメモリカード用アダプタ。
7. 前記メモリカード用アダプタは、ミニＳＤカードと外形形状及び寸法が同一であって、前記挿着空間に収容されるメモリカードはＴＦカードであることを特徴とする、請求項１に記載のメモリカード用アダプタ。
8. メモリカードを収容するための挿着空間と、複数の位置決め凸部とが形成されるベースと、
   前記メモリカードに接続するために前記挿着空間に突出するように形成される接触バネ片と、端子片とを含み、前記ベースの位置決め凸部に対応し係合する収容孔が形成される複数の導電端子と、
   前記ベースに組み付けられるカバーと、
   前記ベースの位置決め凸部に対応し係合するための位置決め孔が設けられ、前記ベースに取付けられた保持部材と
   を含むメモリカード用アダプタの製造方法であって、
   前記ベースの位置決め凸部が前記導電端子の収容孔と保持部材の位置決め孔とを順に貫通し、前記導電端子を前記ベースと保持部材との間に保持させた後、超音波の接合技術によって、前記保持部材と位置決め凸部とを接合し、前記導電端子が前記保持部材とベースとの間に安定に保持されることを特徴とするメモリカード用アダプタの製造方法。

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