JP2007279956A - 建築cad装置、cadデータ生成方法、及び建築cadプログラム - Google Patents

建築cad装置、cadデータ生成方法、及び建築cadプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】建築CAD装置において壁に建具を自動配置できるようにすること。
【解決手段】図1(a)は、建築図面の建具部分を示した図である。図に示したように、建具は、建具本体と、建具納まりから構成されている。建具納まりは、壁の開口部に固定された建具枠や額縁・水切りなどの部材であり、ドアや窓などの建具本体を壁に配置する取付部材として機能する。建具は、例えば、片開きドア、親子ドアなど構造が規格化されているため、容易にプログラムで自動生成できるが、建具納まりは、壁の材質や厚さ、意匠的な外観により多種多様に渡るため、プログラムで自動生成することは困難である。
そのため、本願の建築CAD装置は、建具納まりの雛形である建具納まりテンプレートを建具納まりテンプレートデータベースに登録しておき、このテンプレートを壁の厚さやユーザの好みに適合するように変形して壁に配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築CAD装置、CADデータ生成方法、及び建築CADプログラムに関し、例えば、壁への建具の配置を支援するものに関する。
近年、コンピュータで構成された建築CADを用いて建築設計図面を作成することが行われている。
建築設計図面では、建物に窓や戸などの建具を配置していくが、建具には、室内に雨・風などの侵入を防ぐという実用的な要求があるほか、内外から見た美しさを表現するという意匠的な要求がある。
そのため、設計者は、この実用的な要求と意匠的な要求を満たすように、建具納まりに工夫を凝らし、平面詳細図や矩計図などを作成する。
ここで、建具納まりとは、建具本体を壁に取り付けるための取付部材であって、建具本体と建具納まりから建具が構成される。
建具納まりは、例えば、建具枠・額縁・水切りなどを伴うが、これらの大きさや形状は、壁種類・壁厚・壁の下地仕上種別・壁の下地仕上厚などによって異なり、また意匠との兼ね合いによって設計される。
このように建具納まりは、壁の材質、額縁の材質、設計者デザインにより多種多様であるため、従来の建築CAD装置では、作成の自動化が困難であり、ほとんどの場合、ユーザが個々に手作業で描いていた。このため、建具の作図に多大な労力を必要としていた。
また、一部の建築CAD装置では、パラメータの設定により建具を自動配置を試みるものもあるが、建具納まりの多様性のためにパラメータが多種・多数に渡り、建具を作図するのと同程度の労力が必要であった。
また、建具を自動的に配置する技術として、次の自動設計CADシステムがあるが、これは集合住宅で室内設計などが規格化されていることを用いたものであり、一般的な建築物に対しては用いることができない。
特開平6−337911号公報
そこで、本発明の目的は、建築CAD装置などにおいて、壁に建具を自動配置できるようにすることである。
本発明は、前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、建具本体と、前記建具本体を壁に取り付ける取付部材と、からなる建具を壁に配置する建築CAD装置であって、壁厚方向の寸法が可変な取付部材を記憶した取付部材記憶手段と、取付部材の選択を受け付けて、当該選択を受け付けた取付部材を前記取付部材記憶手段から取得する取付部材取得手段と、CADデータ上の壁における建具を配置する建具配置箇所の壁厚を取得する壁厚取得手段と、前記取得した壁厚を用いて前記取得した取付部材の壁厚方向の寸法を設定する寸法設定手段と、前記寸法が設定された取付部材を、前記建具配置箇所に配置する配置手段と、前記配置した前記取付部材に建具本体を配置する建具本体配置手段と、を具備したことを特徴とする建築CAD装置を提供する。
請求項2に記載の発明では、前記取付部材の壁厚方向寸法は固定部分と可変部分が設定してあり、前記寸法設定手段は、前記可変部分の寸法を変化させることにより、壁厚方向の寸法を設定することを特徴とする請求項1に記載の建築CAD装置を提供する。
請求項3に記載の発明では、前記取付部材には建具配置領域を含む非表示指定領域が設定してあり、CADデータを表示する表示手段は、壁のうち、前記表示指定領域と重なる部分を非表示とすることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の建築CAD装置を提供する。
請求項4に記載の発明では、取付部材として用いるための図形の組合せを取得する図形組合せ取得手段と、前記取得した図形のうち壁厚方向の寸法を設定するための演算式を受け付ける演算式受付手段と、前記演算式を受け付けた図形の組合せを取付部材として登録する登録手段と、を具備したことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の建築CAD装置を提供する。
請求項5に記載の発明では、前記取付部材の縁部分の幅寸法の設定を受け付ける幅寸法受付手段を具備し、前記寸法設定手段は、前記取付部材の縁部分の幅寸法を前記受け付けた寸法に設定することを特徴とする請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載の建築CAD装置を提供する。
請求項6に記載の発明では、建築CAD装置において、建具本体と、前記建具本体を壁に取り付ける取付部材と、からなる建具を壁に配置するCADデータ生成方法であって、前記建築CAD装置は、壁厚方向の寸法が可変な取付部材を記憶した取付部材記憶手段と、取付部材取得手段と、壁厚取得手段と、寸法設定手段と、配置手段と、建具本体配置手段と、を備え、取付部材の選択を受け付けて、前記取付部材取得手段によって、当該選択を受け付けた取付部材を前記取付部材記憶手段から取得する取付部材取得ステップと、前記壁厚取得手段で、CADデータ上の壁における建具を配置する建具配置箇所の壁厚を取得する壁厚取得ステップと、前記寸法設定手段で、前記取得した壁厚を用いて前記取得した取付部材の壁厚方向の寸法を設定する寸法設定ステップと、前記配置手段で、前記寸法が設定された取付部材を、前記建具配置箇所に配置する配置ステップと、前記建具本体配置手段で、前記配置した前記取付部材に建具本体を配置する建具本体配置ステップと、から構成されたことを特徴とするCADデータ生成方法を提供する。
請求項7に記載の発明では、コンピュータに、建具本体と、前記建具本体を壁に取り付ける取付部材と、からなる建具を壁に配置する機能を発揮させる建築CADプログラムであって、壁厚方向の寸法が可変な取付部材を記憶した取付部材記憶機能と、取付部材の選択を受け付けて、当該選択を受け付けた取付部材を前記取付部材記憶機能から取得する取付部材取得機能と、CADデータ上の壁における建具を配置する建具配置箇所の壁厚を取得する壁厚取得機能と、前記取得した壁厚を用いて前記取得した取付部材の壁厚方向の寸法を設定する寸法設定機能と、前記寸法が設定された取付部材を、前記建具配置箇所に配置する配置機能と、前記配置した前記取付部材に建具本体を配置する建具本体配置機能と、をコンピュータで実現する建築CADプログラムを提供する。
本発明によれば、予め登録しておいた建具納まりを壁に配置することにより建具を自動配置することができる。
(1)実施の形態の概要
図1(a)は、建築図面の建具部分を示した図である。
図に示したように、建具は、建具本体と、建具納まりから構成されている。建具納まりは、壁の開口部に固定された建具枠や額縁・水切りなどの部材であり、ドアや窓などの建具本体を壁に配置する取付部材として機能する。
建具は、例えば、片開きドア、親子ドアなど構造が規格化されているため、容易にプログラムで自動生成できるが、建具納まりは、壁の材質や厚さ、意匠的な外観により多種多様に渡るため、プログラムで自動生成することは困難である。
そのため、本願の建築CAD装置は、建具納まりの雛形である建具納まりテンプレートを建具納まりテンプレートデータベースに登録しておき、このテンプレートを壁の厚さやユーザの好みに適合するように変形して壁に配置する。
図1(b)に示したように、建具納まりテンプレートは、見込と見付の寸法が設定されている。ここで、見込は建具納まりの壁方向の厚さ寸法であり、見付は建具納まりの正面の幅寸法である。
この図は平面図であるため、建具納まりテンプレートが左右1対あるが、断面図の場合は上下一対となる。
そして、2つの建具納まりの間は、プログラムによって建具本体を生成・描画するプログラム描画領域となっている。
見込は、予め固定値が設定されている部分と、壁の厚さなどによって伸縮するシステム変数が設定されている部分から構成されている。
システム変数は、壁に配置される際に、当該壁の壁厚や壁の下地厚・仕上厚などから算出され、これによって建具納まりの見込が当該壁の厚さに適した厚さに伸縮調節される。
一方、見付は、予め固定値が設定されている部分と、ユーザが指定するユーザ変数が設定されている部分から構成されている。ユーザは、ユーザ変数を設定することにより、建具納まりの見付を所望の値に伸縮することができる。これによって、ユーザは建具納まりに要求する意匠的な外観を調節することができる。
建具納まりテンプレートは、ユーザが作成して建具納まりテンプレートデータベースに登録することができる。
ユーザは、建具納まりを作成する際に、見込のうち固定値とする部分とシステム変数とする部分を指定し、システム変数に関してはこれを規定する演算式を設定することができる。
また、見付に関しては固定値とする部分とユーザ変数とする部分を設定することができる。
このようにして、ユーザは、自己に適した建具納まりテンプレートを建具納まりテンプレートデータベースに蓄積することができる。
なお、本実施の形態では、見込でシステム変数を用い、見付でユーザ変数を用いたが、これに限定するものではなく、ユーザ変数を見込で用いたり、システム変数を見付で用いることも可能である。
以上のように、本実施の形態では、壁材質や意匠などにより多様性が生じる建具納まりと、プログラムによって容易に生成できる建具本体を分離して管理することができる。
(2)実施の形態の詳細
図2は、本実施の形態に係る建築CAD装置のハードウェア的な構成の一例を示したブロック図である。
建築CAD装置1は、2次元情報による建築設計図の作成を支援する2次元CAD装置であって、建具納まりテンプレートを用いて壁に建具を自動生成する機能を有している。また、生成した建具を3次元コンピュータグラフィックスを生成する機能も有している。
なお、本実施の形態では、建築CAD装置1を2次元CAD装置であるとするが、これに限定するものではなく、例えば、2.5次元CAD装置、あるいは3次元CAD装置によって、本実施の形態の建具自動配置機能を実現するように構成してもよい。
建築CAD装置1は、制御部2にバスライン9を介して入力部6、出力部7、通信制御部8、記憶部12、記憶媒体駆動部11、入出力I/F(インターフェース)10などが接続して構成されている。
CPU(Central Processing Unit)3は、例えば、建築CADプログラムを読み込んでこれを実行することにより、設計支援機能を発揮し、CADデータから壁を検出して建具を自動配置する。
CPU3は、レジスタと呼ばれる記憶部を有しており、このレジスタにROM(Read Only Memory)4やRAM(Random Access Memory)5などからプログラムを読み込んで、このプログラムに従って動作することにより制御部2の各種機能が発揮される。
ROM4は、CPU3が各種演算や制御を行うための各種プログラム、データ及びパラメータなどを格納したリードオンリーメモリである。
RAM5は、CPU3にワーキングメモリとして使用されるランダムアクセスメモリである。CPU3は、RAM5にプログラムやデータなどを書き込んだり消去したりすることができる。
本実施の形態では、RAM5には、建具を配置するためのエリアなどが確保可能となっている。
入力部6は、例えばキーボードやマウス、タブレットなどの入力装置から構成されている。
入力部6は、建築CAD装置に対して文字や数字などの各種データを入力するための装置であり、CADデータを構成する要素、その他の情報を入力することができる。
ここで、要素は、例えば、線分、円弧、寸法線、文字、記号など、幾何学的な形状や標記に関するものがあり、これらを2次元空間に配置していくことにより、CADデータから構成される。
キーボードは、カナや英文字などを入力するためのキーや数字を入力するためのテンキー、各種機能キー、カーソルキー及びその他のキーによって構成されている。
マウス、タブレットは、ポインティングデバイスである。GUI(Graphical User Interface)などを用いて建築CAD装置を操作する場合、表示装置上に表示されたボタンやアイコンなどをマウスでクリックすることにより、所定の情報の入力を行うことができる。
出力部7は、例えば、ディスプレイなどの表示装置から構成されており、ユーザに対してCADデータを建築CAD図面として視覚的に提示する。
ユーザは、出力部7に提示された建築CAD図面を参照しながら、建具納まりを作成して登録したり、壁上に建具を配置する箇所を指定して建具を自動配置したりすることができる。
通信制御部8は、建築CAD装置1をインターネットなどのネットワークに接続するための装置であって、モデム、ターミナルアダプタ、その他の接続装置によって構成されている。
建築CAD装置1は、スタンドアローンとして使用することを想定しているが、例えば、ネットワークを介してCADデータの送受信を行ったり、あるいは、建築CAD装置1をサーバ装置として設置し、複数のクライアント端末に対して設計支援を行うことも可能である。
入出力I/F(インターフェース)10は、例えば、シリアルインターフェースやその他の規格のインターフェースにより構成されている。入出力I/F10に当該インターフェースに対応した外部機器を接続することにより、建築CAD装置の機能を拡張することができる。
記憶部12は、読み書き可能な記憶媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータを読み書きするための駆動装置によって構成されている。当該記憶媒体として主にハードディスクが使用されるが、その他に、例えば、光磁気ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの他の読み書き可能な記憶媒体によって構成することも可能である。
記憶部12には、プログラム格納部13、データ格納部14などが形成されており、それぞれ、プログラム、データが格納されている。
プログラム格納部13には、建築CAD装置に設計図作成機能や建具配置機能などを発揮させるためのCADプログラムや、メモリ管理や入出力管理など建築CAD装置1を動作させるための基本的なプログラムであるOS(Operating System)、通信制御部8を制御する通信プログラム、その他の各種プログラムが記憶されている。
また、データ格納部14には、建具納まりテンプレートが登録された建具納まりテンプレートデータベース(後述)、建具本体を生成するための建具本体テンプレートが登録された建具マスタ、その他のデータベースが格納されており、ユーザが作成したCADデータもデータ格納部14に格納される。
図3は、建築CAD装置1で壁に建具を配置する手順を説明するための図である。
まず、ユーザは、建具納まり作成画面20で建具納まりテンプレートを作成し、これを建具納まりテンプレートデータベース21に登録しておく。なお、建具納まりテンプレートデータベース21にデフォルトの建具納まりテンプレートを予め用意しておき、これをユーザが使用したり、あるいはデフォルトを編集するように構成することもできる。
建具納まりテンプレートデータベース21は、取付部材記憶手段を構成している。
次に、ユーザは、設計画面22において、CADデータ上に壁を配置するなどして建物のモデルを作成する。
ユーザは、壁上に建具を配置する位置や建具の属性(後述の建具入力方向、建具本体の種類など)を指定し、建具に用いる建具納まりテンプレートとこれに用いるユーザ変数を指定する。
以上の設定がなされると、建築CAD装置1は、後述するように、壁の属性や建具納まりテンプレートの属性を用いるなどして、建具配置位置に配置すべき建具納まりテンプレートを建具納まりテンプレートデータベース21で検索する。
そして、建築CAD装置1は、システム変数は壁厚などを用いて設定し、ユーザ変数はユーザが入力した値を設定し、これによって建具納まりテンプレートの寸法を決定する。
次に、建築CAD装置1は、この寸法に適合するように建具納まりテンプレートを変形して1対の建具納まりを生成し、壁上に配置する。
1対の建具納まりの間は、建具本体を生成・描画するためのプログラム描画領域となっており、建築CAD装置1は、この領域に建具本体を自動生成する。
図示しないが、建築CAD装置1は、各種の建具本体テンプレートを記憶した建具マスタを有しており、建築CAD装置1は、建具本体テンプレートを両建具納まりの間に適合するように変形することにより建具本体を自動生成する。
なお、これは、建具本体生成方法の一例であり、どのような方法を用いて生成してもよい。
建築CAD装置1は、以上の要領で、平面図、平面詳細図、断面図、矩形図などのCADデータ群24を生成する。
ここで、平面図は、建築物の間取りを簡略的に表した図面であり、平面詳細図は、平面図において、各部の寸法、仕上げ、納まり、など施工のために必要な情報を記載を詳細に示した図である。
断面図は、建築物の断面を簡略的に表した図面であり、矩計図は、断面図において各部の寸法、仕上げ、納まり、など施工のために必要な情報を記載した断面詳細図である。
建築図面は、一般に、平面図、平面詳細図、断面図、矩形図など用いて構成される。
図4は、建具納まりテンプレートデータベース21の論理的な構成の一例を模式的に示した概念図である。
建具納まりテンプレートデータベース21は、「平面図用」、「平面詳細図用」、「断面図用」、「矩計図用」と、対象となる図面種別に区分されている。
そして、各図面種別は、「分類」、「グループ」、「名称」、「建具納まりテンプレートデータ」などからなる項目を有している。
「分類」、「グループ」、「名称」は、ユーザが任意に設定したものであり、ユーザが建具納まりテンプレートの検索を行う際に用いられる。
図の例では、「分類」は内部、外部となっており、グループは、芯付、外付などとなっている。
この他に、例えば、RCなど、壁種別で分類することもできるし、あるいは、「分類」を設計部署の名称とし、「グループ」を設計者の氏名とすることもできる。
なお、「分類」で内部、外部との記載があるが、内部は、部屋を区分する内壁に配置される建具納まりテンプレートを意味し、外部は屋外と面する外壁に配置される建具納まりテンプレートを意味している。
「建具納まりテンプレートデータ」には、建具納まりテンプレートをデータ化した建具納まりテンプレートデータが格納されている。
次に、図5〜図7を用いて建具納まりテンプレートの作成手順について説明する。
建具納まりテンプレートの作成手順は、(1)基準位置の設定、(2)線分要素などによる建具納まりテンプレートの外形の構成、(3)領域による建具納まりテンプレートの外形構成、(4)建具納まりテンプレートの寸法の設定、(5)クリップ領域の設定、などの項目から構成されている。
(1)基準位置の設定。
図5は、出力部7(図2)の表示装置に表示された建具納まり作成画面20を示している。ユーザは、この画面上で建具納まりテンプレートを作成することができる。
建具納まり作成画面20の上部には、平面図ボタン、平面詳細図ボタン、断面図ボタン、矩計図ボタンが表示されており、これらのボタンはマウス操作でクリックするなどして選択できるようになっている。
ユーザは、これらのボタンをクリックすることにより、作成に係る建具納まりテンプレートが、平面図用、平面詳細図用、断面図用、及び矩計図用の何れであるかを指定することができる。
建具納まり作成画面20では、ダイアログボックス33を用いて、各種のパラメータを設定することができる。
ダイアログボックス33は、ラジオボタン「左壁面」、「壁芯」、「右壁面」を備えている。ユーザがこれらの何れか1つを選択することにより、建具配置の基準位置となる建具配置基準やパラメトリック(システム変数やユーザ変数など値が可変なパラメータ)の基準となるパラメトリック基準を、建具入力方向に対して、「左壁面」、「壁芯」、「右壁面」の何れにするか選択することができる。
ここで、建具入力方向とは、建具の方向性を規定する属性であって、これによって建具の表裏を何れの側に設置するかを規定することができる。建具入力方向は、ユーザが壁に建具の配置を指定する際に属性として設定するようになっている。
後述するように、建築CAD装置1は、建具入力方向を参照し、建具納まりと建具本体の配置方向を決定するようになっている。
作成画面20では、建具入力方向が左から右向きにデフォルトで設定されており、「左壁面」などの「左」、「右」とはこの入力方向に対する左側、右側である。これによって壁のどちらの表面、あるいは芯を基準とするか選択することができる。
例えば、「左壁面」を選択すると、図に示したように画面上側の壁面(建具入力方向に対して左壁面)に建具配置基準37が設定され、建具入力方向の始点側に建具配置基準34とバラメトリック基準35が設定される。
このように壁芯、あるいはどちらの面を基準にするか設定することにより、異なる壁厚の場合も外面、あるいは内面からの建具の見付寸法を一定にすることができる。
ダイアログボックス33において、「左壁面」の右側には、建具本体中心の建具中心36(壁芯)に対するオフセット値を設定できるようになっており、図の例では35[mm]が設定されている。
更に、ダイアログボックス33では、「壁厚」と「枠見込」の寸法入力欄が設けられており、ここに入力された値によって壁厚31、及び枠見込32が設定される。
(2)線分要素などによる建具納まりテンプレートの外形の構成。
以上のようにして建具配置基準、パラメトリック基準、壁厚、枠見込などを設定した後、ユーザは、建具納まりの作図を開始する。建具納まりの作図は、線分要素などによる作図と、領域による作図などによって行われる。
図6は、線分要素を配置して建具枠を作図したところを示している。このように、ユーザは、線分要素を配置していき建具納まりの形状を作図することができる。
なお、線分要素の他に、円弧要素、曲線要素など、通常の設計図面を作図するための図面要素を用いて建具枠を作図することもできる。
建築CAD装置1は、ダイアログボックス41によってユーザから「建具枠」の選択を受け付けると、建具枠40の種別を建具枠に設定する(即ち、図形の組合せである建具枠40を建具枠として認識する)。
また、建築CAD装置1は、ダイアログボックス41によって、建具枠40の素材の入力を受け付ける。素材は、建具納まりを建築CAD装置1が3次元コンピュータグラフィックスで表示した際の表示色を設定するのに利用される。
(3)領域による建具納まりテンプレートの外形の構成。
図7は、領域によって額縁43を形成したところを示している。
ユーザは、額縁43を閉領域によって作図し、ダイアログボックス41で「額縁」を選択すると、建築CAD装置1は、この閉領域を額縁に設定する。また、建築CAD装置1は、ユーザから素材の入力を受け付ける。領域は、予め設定されたハッチング設定により自動的にハッチングが施される。
このようにして、ユーザは、線分要素などの図面要素や領域といった図形を組み合わせた図形組合せにより建具納まりテンプレートの形状を規定することができる。
以上の例では、ユーザが線分要素などを用いて建具納まりの外形を作図したが、建具製造者が提供する建具の凡例図から建具納まりを抽出することも可能である。
サッシメーカーや内装建具メーカーでは、ホームページ上に各建具種別・取り付け壁種類ごとに図面を掲載しており、これらの図面は、互換性の高いデータ形式にてダウンロードすることが可能である。
ユーザは、建具図面をダウンロードした後、これを図面の作成と同様の要領で編集し、建具納まりの部分を取り出す。また、建具図面が「壁」、「建具本体」などとレイヤに分類されている場合は、建具納まりが記載されているレイヤを指定することにより、容易に建具納まりを抽出することができる。
そして、建築CAD装置1は、抽出した建具納まりの属性をユーザから指定してもらう。
(4)建具納まりテンプレートの寸法の設定。
以上のようにして、建具枠40と額縁43により建具納まりの外形を作図した後、建築CAD装置1は、ユーザから当該建具納まりに対する寸法の設定を受け付ける。
寸法には、予め固定された固定値と、システム変数やユーザ変数などからなるパラメトリックがある。
建具納まりテンプレートの寸法設定は、大きく3段階からなり、以下にこれについて説明する。
図8は、建具納まりの寸法設定の第1段階を説明するための図である。
第1段階では、建築CAD装置1は、入力された線分要素、及び領域の最大寸法を検出し、この実際の寸法値により寸法設定を行う。
縦方向(見込方向)に関しては、建築CAD装置1は、線分要素と領域による形状の最大座標、最小座標、及びパラメトリック基準35に寸法補助線(それぞれ、寸法補助線51、52、53)を作成し、実際の寸法値を表示する。図8では、寸法補助線51−53間が70、寸法補助線53−52間が210となっている。
横方向(見付方向)に関しては、建築CAD装置1は、線分要素と領域による形状の最大座標、最小座標、及び建具配置基準34に寸法補助線(それぞれ、寸法補助線55、56、57)を作成し、実際の寸法値を表示する。図8では、寸法補助線55−57間が50、寸法補助線57−56間が140となっている。
図9は、建具納まりの寸法設定の第2段階を説明するための図である。
建築CAD装置1は、第1段階を終えた後、ユーザから寸法補助線追加コマンドの入力を受け付ける。建築CAD装置1は、寸法補助線追加コマンドを実行することにより、ユーザが指定した箇所に寸法補助線を追加する。
図9では、縦方向に関しては、寸法補助線61〜64が追加されている。
例えば、寸法補助線61は、ユーザが建具中心36を指定して寸法補助線追加コマンドを実行させた結果、形成されたものである。
また、寸法補助線62は、寸法補助線62の右方向にある線分要素をユーザが指定して寸法補助線追加コマンドを実行させた結果、形成されたものである。このように、ユーザは、線分や領域などの図面要素を指定して寸法補助線を追加していくことができる。
建築CAD装置1は、寸法補助線が追加されると、既存の寸法線を分割し、分割されたそれぞれに実際の寸法値を付与する。図9では、例えば、寸法補助線61−62間の寸法値が20となっている。
横方向に関しても、既存の寸法補助線55〜57に加えて新たな寸法補助線がユーザにより追加されている。
横方向も縦方向と同様に、ユーザが図面要素を指定して寸法補助線追加コマンドを実行させることにより建築CAD装置1が追加し、建築CAD装置1は、既存の寸法線を分割して、個々の寸法補助線間の実際の寸法値を表示する。
なお、分割される補助寸法に既に後述のシステム変数やユーザー変数が設定されている場合は、メッセージダイアログを表示し解除したうえで、分割されたそれぞれに実際の長さを数値表示する。
また、建築CAD装置1は、建具納まりの外形を示す線分要素、領域の最小値以下、及び最大以上の部分への寸法補助線の追加は不可とし、補助寸法線追加制限を行っている。
図10は、建具納まりの寸法設定の第3段階を説明するための図である。
建築CAD装置1は、ユーザの操作により、固定値、システム変数、及びユーザ変数を設定する。
固定値とは、通常の建具納まりでは数値を変更しない寸法値である。
システム変数とは、例えば壁厚や、下地厚、仕上厚など建具が取り付けられている部材から自動取得する寸法値である。
ユーザー変数とは、建具納まりテンプレートを壁に配置する際に、ユーザが任意に設定する寸法値である。ユーザ変数には、ユーザが任意に名称を付与することができる。
建築CAD装置1は、固定値にシステム変数やユーザ変数を組合せて建具納まりテンプレートの寸法値を設定する。
図10の例では、縦方向に関しては、上から、70、90、20の寸法値がユーザによって固定値に設定されている。そして、下から「仕上厚」、「下地厚」、「壁厚−90−20」がユーザによってシステム変数に設定されている。
一方、横方向に関しては、右から2番目の寸法値が、ユーザ変数「額縁見付−25」に設定され、他は固定値に設定されている。
これら、固定値、システム変数、ユーザ変数の設定は、図11に示したパラメトリック設定ダイアログボックスを用いて行うことができる。
建築CAD装置1は、ユーザにこのパラメトリック設定ダイアログボックス61を提示し、ユーザがこれに入力した値を用いて固定値、システム変数、ユーザ変数を設定する。
パラメトリック設定ダイアログボックス61では、固定値、ユーザ変数、システム変数のうちの1つをラジオボタンによって選択できるようになっている。
ユーザは、建具納まり作成画面20で設定を行う寸法値をマウスでクリックするなどして選択し、この寸法値を固定値とするか、システム変数とするか、あるいはユーザ変数とするかをパラメトリック設定ダイアログボックス61のラジオボタンを選択する。
固定値を設定する場合、ユーザは建具納まり作成画面20で設定対象の寸法値を選択した後、パラメトリック設定ダイアログボックス61のラジオボタンで「固定値」を選択する。すると、建築CAD装置1は、選択した寸法値を固定値欄62に表示する。ユーザはこれを参照して固定値を確認することができる。そして、建築CAD装置1は、OKボタンがクリックされると当該寸法を固定値に設定し、その値を記憶する。
ユーザ変数を設定する場合、ユーザは建具納まり作成画面20で設定対象の寸法値を選択した後、パラメトリック設定ダイアログボックス61のラジオボタンで「ユーザ変数」を選択し、名称欄63に当該ユーザ変数の名称(例えば「見付」)、及びデフォルト値欄64にデフォルト値を入力する。ここで、デフォルト値とは、建具納まりテンプレートが壁に配置される際に設定される値である。
建築CAD装置1は、デフォルト値欄64にユーザが選択した寸法値を表示するので、これを変更する必要のない場合は、ユーザはデフォルト値欄64を設定する必要はない。
そして、建築CAD装置1は、OKボタンがクリックされると、当該寸法をユーザ変数に設定し、名称及びデフォルト値を記憶する。
システム変数を設定する場合、ユーザは建具納まり作成画面20で設定対象の寸法値を選択した後、パラメトリック設定ダイアログボックス61のラジオボタンで「システム変数」を選択し、システム変数欄65に名称や計算式を入力する。
名称は、例えば、「壁厚」、「下地厚」、「仕上厚」などがドロップダウンメニューによって選択できるようになっている。
計算式は、パラメトリック設定ダイアログボックス61の下部にある計算式エリア67を用いて作成することができる。
計算式エリア77は、「変数」〜「削除」からなる編集ボタンと、システム変数入力欄66を有している。なお、編集ボタンの他、キーボードやテンキーから入力を行うこともできる。
システム変数入力欄66には、数値、文字、四則演算子などを入力することができ、ユーザは、システム変数を定義する演算式を設定することができる。図の例では、「壁厚−90−20」と定義されている。
そして、建築CAD装置1は、OKボタンがクリックされると、当該寸法をシステム変数に設定し、演算式を記憶する。
ここで、建築CAD装置1が、建具納まりテンプレートを壁に配置する際に行う、固定値、システム変数、ユーザ変数の設定方法について説明する。この機能は、建築CAD装置1が備えた演算式受付手段によるものである。
一般に、壁の表面には下地と仕上げが形成されており、CADデータ上では、壁、下地線、仕上線などで表されている。
壁、下地線、仕上線には、「壁」、「下地線」、「仕上線」などの名称が属性値として付与してあり、建築CAD装置1は、これを用いてCADデータ上の壁、下地、仕上を識別する。
そして、建築CAD装置1は、建具配置箇所の壁、下地、仕上を識別し、これらから壁厚、下地厚、仕上厚を取得する。
建築CAD装置1は、取得した仕上厚を「仕上」の寸法値とし、下地厚を「下地」の寸法値とし、更に、壁厚から90と20を減算した値を「壁厚−90−20」の寸法値とする。なお、壁に仕上が無い場合、建築CAD装置1は、下地厚、仕上厚を0として扱う。
ユーザ変数に関しては、建築CAD装置1は、ユーザから額縁見付の寸法の入力を受け付け、この値から25を減算したものを「額縁見付−25」の寸法値とする。
(5)クリップ領域の設定。
図12は、クリップ領域の設定を説明するための図である。
建築図面の作成で壁上に建具を配置した場合、壁、下地線、仕上線のうち、建具と重なる部分を非表示にする必要がある。
そのため、建築CAD装置1は、壁、下地線、仕上線のうち、建具と重なる部分をクリップ領域としてユーザに設定してもらい、クリップ領域に含まれる壁、下地、仕上を描画の際に非表示とする。なお、非表示ではなく、壁、下地線、仕上線をのうち、クリップ領域と重なる部分を削除するように構成することもできる。
図12では、斜線で示した閉領域をユーザが指定し、建築CAD装置1は、これをクリップ領域として記憶する。
3次元コンピュータグラフィックスを生成する場合は、クリップ領域は、くりぬき領域となる。
また、建築CAD装置1は、クリップ領域を非表示とする際に、両壁線とクリップ領域が交差する箇所に壁小口線(壁の切り口を表す線)を自動生成する。図13(a)、(b)のそれぞれに、壁小口線71、72を示した。
ユーザは、建具納まり作成画面20で、以上のように、建具納まりの形状設定、寸法設定、クリップ領域設定をした後、図示しないデータ登録ダイアログボックスを用いて当該建具納まりテンプレートを建具納まりテンプレートデータベース21に登録することができる。
図示しないが、データ登録ダイアログボックスでは、内外種別(内部、外部の別、即ち、内壁用の建具か外壁用の建具かの別)、分類、グループ、名称などを入力できるようなっている。
名称は、例えば、「外部 芯付 抱きあり」など、建具納まりテンプレートを端的に示す。なお、抱きとは雨仕舞い(壁と建具納まりの間の防水構造)の構造の1つである。
このように、建具納まりテンプレートは、分類、グループ、名称などを付与されて建具納まりテンプレートデータベース21(図3)に記憶される。
このように、建築CAD装置1は、図形の組合せを建具納まりテンプレートとして取得する図形組合せ取得手段と、これを建具納まりテンプレートデータベース21に記憶する登録手段を備えている。
次に、以上のようにして登録された建具納まりテンプレートをCADデータで壁上に配置する手順について説明する。
建具の納まりは、一般的に建具取り付け位置の内外種別、及び壁の材質、建具本体材質により異なる。
また、多くの建物の場合、特殊なところを除き意匠的に統一感を持たせるため内外種別及び壁材質・建具本体材質が同じであれば同じ収まりとする。
建築CAD装置1は、この点に着目し下記のようにして各建具へ建具収まりを自動的にセットする。
この手順は、(1)配置する建具納まりテンプレートの設定、(2)建具納まりテンプレートの自動セット、(3)建具納まりの手動セットの各項目から構成されている。
なお、建具納まりを配置する前の段階までCADデータは完成しているものとする。このCADデータでは、壁によって間取りが規定されており、壁上の建具配置位置や、建具の種類や材質、建具入力方向などの属性がユーザによって指定されているものとする。
(1)配置する建具納まりテンプレートの設定。
まず、ユーザは、建築CAD装置1に建具納まり自動配置コマンドを実行させる。すると、建築CAD装置1は、図14に示したような建具納まり要素配置ダイアログボックスを表示し、ユーザにCADデータに配置する建具納まりテンプレートの設定を促す。
建具納まりテンプレート配置ダイアログボックス81は、検索エリア82、テンプレート設定エリア83、ユーザ変数設定エリア84などから構成されている。
検索エリア82は、建具納まりテンプレートデータベース21に登録した建具納まりテンプレートのうち、CADデータに配置するものを検索するエリアである。
検索エリア82では、内外部の種別、分類、グループを入力できるようになっている。
そして、ユーザが、これらの値を入力して検索ボタンをクリックすると、建築CAD装置1は、建具納まりテンプレートデータベース21に登録されている建具納まりテンプレートのうち、当該内外種別、分類、グループに属するものを検索し、これらの名称を一覧エリア85に表示する。図の例では、「外部 芯付 抱きあり」、「外部 外付 抱きあり」が表示されている。
テンプレート設定エリア83では、壁種別と「アルミ」〜「樹脂」などの建具材質が、壁種別を列とし、建具材質を行とする表形式で対応づけられている。
建築CAD装置1は、建具が配置される壁の壁種別を壁の属性から読み取ると共に、この壁の内外種別を識別する(後述)。
なお、壁種別とは、壁の材質(RC、ALC、CB、・・・)を表している。例えば、RC(Reinforced Concrete)は鉄筋コンクリートを意味し、ALC(Autoclaved Lightweight Concrete)は、コンクリート内に気泡が形成された軽量気泡コンクリートを意味している。
また、壁の内外種別は、屋内で間取りの区画を行う内壁を内部とし、屋外に面した外壁を外部とする。
「アルミ」〜「樹脂」からなる建具材質は、建築CAD装置1が、CADデータの建具本体に属性として付与されている建具材質から読み取って作成したものである。
ユーザは、建具材質と壁種別を選択して、セルに建具納まりテンプレートを設定することができ、これによって、壁種別と建具材質の各組合わせに渡って建具納まりテンプレートを設定することができる。
建具納まりテンプレートのセルへの設定は、一覧エリア85で表示されている建具納まりテンプレートを目的のセルへドラッグアンドドロップすることにより設置することができる。
なお、建築CAD装置1は、建具を配置する壁のみセル(表形式の欄)を設定可とし、他のセルを設定不可(図では斜線で示してある)とし、これを視覚的に表示することにより、ユーザの利便性を図っている。
また、建築CAD装置1は、「外部 外付 抱きあり」のように、建具納まりテンプレートの名称に「外部」が付与されているものは、「内部」のセルにドラッグアンドドロップできないようにセルへの入力を制限し、ユーザの誤りを未然に防ぐようになっている。
図14の例では、一覧エリア85の「外部 外付 抱きあり」が壁種別「RC」、材質「アルミ(外部)」に設定されている。
ユーザ変数設定エリア84には、建築CAD装置1がテンプレート設定エリア83に設定された建具納まりテンプレートのユーザ変数の名称を表示する。
ユーザは、テンプレート設定エリア83に所望のユーザ変数を入力し、建築CAD装置1は、この値をユーザ変数の値として設定する。
図14の例では、「建具枠見付」が「70」、「額縁見付」が「50」、「額縁見込」が30に設定されている。
各壁種別、及び建具材質に渡って建具納まりテンプレートを設定し、ユーザ変数を入力していく。
ここで、建築CAD装置1が壁の内外種別を識別する方法について説明する。
図15は、建具納まりテンプレートを配置する前の平面図を模式的に表した図である。
この建築物は、部屋A〜部屋Cから構成されている。そして、壁には、建具を設置する箇所が属性と共にユーザによって指定されている。
例えば、壁94には、建具92を配置されている。建具92は、属性として始点、終点が設定されている(始点から終点に向かう方向が建具入力方向である)。
一方、壁93には、建具91が配置されており、始点と終点が属性として設定されている。
建築CAD装置1は、建具入力の始点・終点が部屋領域内にあるか、部屋が隣り合う部屋領域の各辺(部屋線)上にある場合に内部と判断し、建具入力の始点・終点が部屋領域外にあるか、外部に接する部屋領域の各辺(部屋線)上にある場合に外部と判断する。
例えば、建具91の配置箇所は、始点・終点が外部(即ち、屋外)に接する部屋線(壁93の中心線)上にあるため外部と判断され、建具92の配置箇所は、部屋Aと部屋Bが隣り合う部屋領域の部屋線(壁94の中心線)上にあるため内部と判断される。
このように、建築CAD装置1は、内部と外部の自動判断機能を備えており、ユーザが内部と外部を間違えて建具納まりテンプレートを配置した場合にはこれを検出する。
例えば、建具納まりテンプレートの名称が「外部 ・・・」となっており、建具の配置箇所が内部であった場合、建築CAD装置1によってユーザの入力ミスと判断される。
また、例えば、始点が内部で、終点が外部といったように内部と外部を跨ぐ建具は一般的に無いことから、このようなものがあった場合、建築CAD装置1は、ユーザーの建具入力ミスと判断し、自動セットを行わずハイライト表示したうえで確認メッセージを表示するなどする。
(2)建具納まりテンプレートの自動セット。
ユーザが、建具納まり要素配置ダイアログボックス81でOKボタンをクリックすると、建築CAD装置1は、建具納まり要素配置ダイアログボックス81で設定された建具納まりテンプレートをCADデータ上の建具の位置に対応させる。
より詳細には、次のようになる。
建築CAD装置1は、CADデータ上の建具を検索し、検索された建具の建具配置位置、内外種別、壁種別、及び建具材質(建具の属性としてユーザにより設定されている)を取得する。
そして、建築CAD装置1は、ユーザがテンプレート設定エリア83で設定したデータに基づいてこれらの条件に対して設定されている建具納まりテンプレートを特定し、検索された建具と当該建具納まりテンプレートを対応付ける。
このようにして、建築CAD装置1は、CADデータ上の各建具に建具納まりテンプレートを対応付けていく。この機能は、建築CAD装置1が備えた取付部材取得手段によるものである。
(3)建具納まりの手動セット。
例えば、一部に特別な納まりを設定したい場合がある。この場合、ユーザはCADデータ上の建具を指定し(例えば、平面図上で建具をクリックする)、図示しないユーザ変数変更ダイアログボックスによって、この建具に配置される建具納まりテンプレートのユーザ変数を変更する。
このように、建築CAD装置1は、ユーザ変数を建具ごとに個別に変更することができるようになっている。
また、建具を配置した後にそのうちの1つに対してユーザが建具納まりや建具本体を編集した場合、これと同じ種類の他の建具も自動的に編集されるように構成することもできる。
次に、このようにして建具納まりが建具に対応付けられたデータを用いて図面を表示装置に自動生成する手順について説明する。この手順は、次の(1)〜(7)から構成されている。
(1)壁・下地・仕上などの読み込み。
建築CAD装置1は、CADデータから壁や当該壁に設定されている下地・仕上を読み込む。
(2)建具直下の壁・下地・仕上の厚み取得。
建築CAD装置1は、壁に配置されている建具を検索し、当該建具が配置されている箇所に壁の壁厚、下地厚、仕上厚を取得する。この機能は、建築CAD装置1が備えた壁厚取得手段によるものである。
(3)システム変数の割り当て。
建築CAD装置1は、壁厚、下地厚、仕上厚などを建具納まりテンプレートに設定されているシステム変数に割り当て(演算式で定義されているものは計算して割り当てる)、建具納まりテンプレートのシステム変数の具体的な数値を設定する。この機能は、建築CAD装置1が備えた寸法設定手段によるものである。
(4)ユーザ変数の割り当て。
建築CAD装置1は、ユーザがユーザ変数設定エリア84(図14)で設定した数値を用いてユーザ変数に具体的な数値を設定する。この機能は、建築CAD装置1が備えた幅寸法受付手段によるものである。
また、ユーザが手動によってユーザ変数を変更している場合、建築CAD装置1は、その数値を設定する。
(5)建具納まりテンプレートの変形。
建築CAD装置1は、これらシステム変数やユーザ変数、及び固定値を用いて建具納まりの寸法を特定し、これに適合するように各建具納まりテンプレートを変形(伸縮)させる。そして、このようにして寸法が定まった建具納まりを壁に配置する。この機能は、建築CAD装置1が備えた配置手段によるものである。
建築CAD装置1は、平面図・平面詳細図に関しては、建具配置基準を基準に建具納まりテンプレートを変形する。
断面図・矩計図の場合は、建具属性に建具基準高・建具高がユーザによって設定されており、建築CAD装置1は、これらを基準に建具納まりテンプレートを変形する。
(6)クリップ領域による非表示設定。
建築CAD装置1は、壁に建具納まりテンプレートを配置した後、壁・下地・仕上のうち、クリップ領域と重なっている部分を非表示設定とする。
壁に関しては壁小口線を生成し、下地、仕上に関しては、下地線、仕上線を非表示設定とする。
(7)建具本体の生成。
建具には、片開きドア・親子ドア・2本引き違い・4本引き違いなど、建具の種類が属性として設定されており、建築CAD装置1は、建具の種類に適合する建具本体を建具マスタを用いてプログラムにより自動生成する。建具本体の自動生成は、公知のプログラム技術を用いて行うことができる。この機能は、建築CAD装置1が有する建具本体配置手段によるものである。
ここで、図16を用いて建具本体を生成する際の規則について説明する。
建築CAD装置1は、外部建具(屋外に面して外壁に取り付ける建具)の場合、建具本体は建具入力方向(始点から終点に向かう方向)に従い、建具納まりは内部外部の方向に従い描画する。
例えば、図16(a)の建具102aの場合、外部内部に対して矢線の方向に建具入力方向が設定されている。
建具納まり101は、建具配置基準から他端側の建具納まりに向かう方向(矢線の方向)に対して左側が外部、右側が内部に設定されている。
このように建具102aの入力方向と建具納まり101の内部外部が設定されている場合、建具102bに示したように建具本体が生成される。
同様に、建具103aのように建具入力方向が設定されてる場合、建具納まり101に建具本体を生成すると、建具103bのようになる。
一方、内部建具(間取りを区画する内壁に取り付ける家具)の場合は、建具入力方向に従って建具納まりを生成する。
例えば、図16(b)の建具108aの場合、矢線の方向に建具入力方向が設定されており、一方、建具納まり107と矢線の方向に入力方向が設定されているとする。
この場合、建具108aの建具入力方向と建具納まり107の入力方向が同じであるため、建具納まり107の方向を保ったまま建具本体を生成し、建具108bが得られる。
一方、建具109aの場合は、建具入力方向が建具納まり107の入力方向と逆であるため、建具納まり107を180度回転して入力方向を建具入力方向と揃えてから建具本体を生成する。その結果、建具109bが得られる。
次に、図17のフローチャートを用いて、以上の建具を自動生成する手順について説明する。
まず、建築CAD装置1は、CADデータ上で、建具納まりテンプレートと対応付けられているが、まだ建具本体が配置されていない建具を検索する(ステップ5)。
次に、建築CAD装置1は、検索された建具直下の壁の壁厚、下地・仕上の厚さを取得する(ステップ10)。
次に、建築CAD装置1は、これら取得した値を用いてシステム変数を計算し、計算値を建具納まりテンプレートに割り当てる(ステップ15)。
そして、建築CAD装置1は、ユーザ変数を建具納まりテンプレートに割り当てる(ステップ20)。
次に、建築CAD装置1は、割り当てたシステム変数、ユーザ変数、及び固定値を用いて建具納まりテンプレートの寸法値を確定する。そして、建築CAD装置1は、建具納まりテンプレートを見込方向、及び見付方向に伸縮してこれを壁に適合するように変形し、入力方向が規則に従うように壁上に配置する(ステップ25)。
次に、建築CAD装置1は、壁線・下地線・仕上線のうち、クリップ領域と重なる部分を非表示設定し、これを隠す(ステップ30)。
次に、建具の建具入力方向と、建具納まりの方向が規則に従うように、建具納まりに建具本体を自動生成する(ステップ35)。
次に、建築CAD装置1は、全ての建具本体を配置したか否かを判断し、まだ建具本体を配置していない建具がある場合は(ステップ40;N)ステップ5に戻り、全ての建具に建具本体を配置した場合は(ステップ40;Y)処理を終了する。
建築CAD装置1は、以上の処理を平面図、平面詳細図、断面図、及び矩計図に対して行い、これによって、建具納まりと建具本体が適切に自動設定されたCADデータを得ることができる。
次に、CADデータより3次元コンピュータグラフィックスを作成する場合について説明する。
建築物の3次元形状は、平面形状の情報と断面形状の情報を用いて作成することができる。
そのため、簡易的な図面である平面図と断面図を用いることにより簡易的な3次元形状を形成し、詳細な図面である平面詳細図と矩計図を用いて詳細な3次元形状を形成することができる。
3次元形状が定まれば、コンピュータグラフィックスによって建築物を立体的に表示することができる。
建築CAD装置1は、以下の手順により、建築物の立体形状を作成する。
(1)壁、仕上に穴をあけ、建具を配置する空間を形成する。
まず、建築CAD装置1は、仕上線とクリップ領域の交点、あるいは仕上が無ければ壁線とクリップ領域の交点を求める。
次に、壁をはさんだ仕上線間、あるいは仕上が無ければ壁線−仕上線間・壁線−壁線間をクリップ線に沿ってスイープ面を作成する。
次に、図18に示した[内A点]−[外A点]面、[内B点]−[外B点]面、[内上端]−[外上端]面、[内下端]−[外下端]面を延長しそれぞれのコーナーの取り合いを行いくりぬき領域を作成する。クリップ領域はハッチングにして示してある。
そして、壁・仕上データに対して上記領域をブーリアン計算によりくりぬく。
以上の作業により、壁(下地と仕上がある場合はこれらも)を建具をはめ込むためにくり抜くことができる。
(2)枠・額縁を立体化する。
建築CAD装置1では、初期設定で、建具納まり(枠・額縁のそれぞれ)に「縦優先」、「横優先」、「止め合わせ」をユーザが行えるようになっている。
ただし、水切りの場合は、雨漏り防止のため「横優先」に固定とする。
「縦優先」では平面(平面詳細)、「横優先」は断面(矩計)のデータについて枠・額縁・水切の属性となっている線分・領域のデータをスイープし、同種の属性データにより、前記の設定に従い取り合い処理を行い立体生成する。水切りの場合はプログラム固定で枠外面間にスイープし立体生成する。
図19(a)、(b)、(c)は、それぞれ「縦優先」、「横優先」、「止め合わせ」の構成を示した図である。
図に示したように、「縦優先」では、横方向の枠・額縁の両端を削除して縦方向の枠・額縁が組合され、「横優先」では、縦方向の枠・額縁の両端を削除して横方向の枠・額縁が組合される。「止め合わせ」では、縦・横方向の枠・額縁の両端を所定角度(例えば45度)で削除して組合される。
以上のようにして、建築CAD装置1は、建具納まりを立体化する。
(3)建具本体の立体化
建築CAD装置1は、建具本体は建具マスタ作成時に登録した立体データを建具属性の幅・高に変形するとともに、建具ディテールの建具配置基準位置を参照し立体生成する。
以上に説明した本実施の形態により、次のような効果を得ることができる。
(1)壁厚・下地厚・仕上厚などのシステム変数をパラメトリックとし、これによって建具納まりの寸法を可変とした。これによって、壁厚などが異なる場所であってもユーザ設定の手間を省くと共に入力ミスを防ぐことができる。
(2)また、ユーザ変数をパラメトリックとし、建具納まりをユーザの望む寸法に設定することができる。
(3)パラメトリック基準を左壁面、壁芯、右壁面に設定可能であり、異なる壁厚の場合も外面、あるいは内面からの見付寸法を一定にすることができる。
(4)パラメトリックの設定は複雑な操作を必要としないことから、パラメトリックに関する専門知識・特殊操作を必要とせず、補助寸法線を用いて直接的な設定・変更が可能である。
(5)建具納まりと建具本体を分離して管理することにより、これらの組合せにより各種の建具種別を構成することができ、建具種別ごとの建具の登録を必要としない。
(6)一般に、建具納まりは内部・外部及び壁種別により異なるが、内・外、壁種別が同じであれば、壁厚や仕上厚が多少異なっていても同じパターンの納まりとすることが多いことに着眼し、内部壁種別、外部壁種別それぞれに建具納まりテンプレートをセットする建具納まり要素配置ダイアログボックス81を用意し、建築CAD装置1は、これを参照しながら建具納まりと建具本体を自動的に配置していくことができる。これによってユーザの作業効率が大幅に向上する。
本実施の形態の概要を説明するための図である。 建築CAD装置のハードウェア的な構成の一例を示した図である。 建築CAD装置で壁に建具を配置する手順を説明するための図である。 建具納まりテンプレートデータベースの論理的な構成を説明するための図である。 建具納まりテンプレートの作成を説明するための図である。 建具納まりテンプレートの作成を説明するための図である。 建具納まりテンプレートの作成を説明するための図である。 建具納まりの寸法設定の第1段階を説明するための図である。 建具納まりの寸法設定の第2段階を説明するための図である。 建具納まりの寸法設定の第3段階を説明するための図である。 パラメトリック設定ダイアログボックスの一例を示した図である。 クリップ領域の設定を説明するための図である。 壁小口線の生成を説明するための図である。 建具納まり要素配置ダイアログボックスを説明するための図である。 建具納まりテンプレートを配置する前の平面図を表した図である。 建具本体を生成する際の規則を説明するための図である。 建具を自動生成する手順を説明するためのフローチャートである。 壁のくりぬき領域作成を説明するための図である。 建具枠の立体化を説明するための図である。
符号の説明
1 建築CAD装置
2 制御部
3 CPU
4 ROM
5 RAM
6 入力部
7 出力部
8 通信制御部
9 バスライン
10 入出力I/F
11 記憶媒体駆動装置
12 記憶部
13 プログラム格納部
14 データ格納部

Claims (7)

  1. 建具本体と、前記建具本体を壁に取り付ける取付部材と、からなる建具を壁に配置する建築CAD装置であって、
    壁厚方向の寸法が可変な取付部材を記憶した取付部材記憶手段と、
    取付部材の選択を受け付けて、当該選択を受け付けた取付部材を前記取付部材記憶手段から取得する取付部材取得手段と、
    CADデータ上の壁における建具を配置する建具配置箇所の壁厚を取得する壁厚取得手段と、
    前記取得した壁厚を用いて前記取得した取付部材の壁厚方向の寸法を設定する寸法設定手段と、
    前記寸法が設定された取付部材を、前記建具配置箇所に配置する配置手段と、
    前記配置した前記取付部材に建具本体を配置する建具本体配置手段と、
    を具備したことを特徴とする建築CAD装置。
  2. 前記取付部材の壁厚方向寸法は固定部分と可変部分が設定してあり、前記寸法設定手段は、前記可変部分の寸法を変化させることにより、壁厚方向の寸法を設定することを特徴とする請求項1に記載の建築CAD装置。
  3. 前記取付部材には建具配置領域を含む非表示指定領域が設定してあり、CADデータを表示する表示手段は、壁のうち、前記表示指定領域と重なる部分を非表示とすることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の建築CAD装置。
  4. 取付部材として用いるための図形の組合せを取得する図形組合せ取得手段と、
    前記取得した図形のうち壁厚方向の寸法を設定するための演算式を受け付ける演算式受付手段と、
    前記演算式を受け付けた図形の組合せを取付部材として登録する登録手段と、
    を具備したことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の建築CAD装置。
  5. 前記取付部材の縁部分の幅寸法の設定を受け付ける幅寸法受付手段を具備し、
    前記寸法設定手段は、前記取付部材の縁部分の幅寸法を前記受け付けた寸法に設定することを特徴とする請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載の建築CAD装置。
  6. 建築CAD装置において、建具本体と、前記建具本体を壁に取り付ける取付部材と、からなる建具を壁に配置するCADデータ生成方法であって、
    前記建築CAD装置は、壁厚方向の寸法が可変な取付部材を記憶した取付部材記憶手段と、取付部材取得手段と、壁厚取得手段と、寸法設定手段と、配置手段と、建具本体配置手段と、を備え、
    取付部材の選択を受け付けて、前記取付部材取得手段によって、当該選択を受け付けた取付部材を前記取付部材記憶手段から取得する取付部材取得ステップと、
    前記壁厚取得手段で、CADデータ上の壁における建具を配置する建具配置箇所の壁厚を取得する壁厚取得ステップと、
    前記寸法設定手段で、前記取得した壁厚を用いて前記取得した取付部材の壁厚方向の寸法を設定する寸法設定ステップと、
    前記配置手段で、前記寸法が設定された取付部材を、前記建具配置箇所に配置する配置ステップと、
    前記建具本体配置手段で、前記配置した前記取付部材に建具本体を配置する建具本体配置ステップと、
    から構成されたことを特徴とするCADデータ生成方法。
  7. コンピュータに、建具本体と、前記建具本体を壁に取り付ける取付部材と、からなる建具を壁に配置する機能を発揮させる建築CADプログラムであって、
    壁厚方向の寸法が可変な取付部材を記憶した取付部材記憶機能と、
    取付部材の選択を受け付けて、当該選択を受け付けた取付部材を前記取付部材記憶機能から取得する取付部材取得機能と、
    CADデータ上の壁における建具を配置する建具配置箇所の壁厚を取得する壁厚取得機能と、
    前記取得した壁厚を用いて前記取得した取付部材の壁厚方向の寸法を設定する寸法設定機能と、
    前記寸法が設定された取付部材を、前記建具配置箇所に配置する配置機能と、
    前記配置した前記取付部材に建具本体を配置する建具本体配置機能と、
    をコンピュータで実現する建築CADプログラム。
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