JP2007279013A - 圧力分布測定システム及び校正用測定子 - Google Patents

圧力分布測定システム及び校正用測定子 Download PDF

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Abstract

【課題】測定対象物に圧力孔を形成する必要がなく安価で簡単な構成によって圧力分布を手軽に測定することができる圧力分布測定システム及び校正用測定子を提供する。
【解決手段】測定対象物1は、気流Fを受ける物体であり、模型又は実物の試験体(供試体)である。圧力分布測定システム2は、測定対象物1に作用する圧力分布を測定するシステムである。校正用測定子3は、測定対象物1の表面1aの圧力測定値を校正するために、この測定対象物1とともに気流Fを受ける装置であり、測定対象物1の表面1aの感圧塗料と同一の感圧塗料が表面に塗布されている。圧力分布測定システム2は、校正用測定子3の表面の感圧塗料の発光強度を測定して、測定対象物1の表面1aの圧力測定値を校正するための校正係数を演算し、測定対象物1の表面1aの感圧塗料の発光強度とこの校正係数とに基づいて、測定対象物1の表面1aの圧力分布を演算する。
【選択図】図1

Description

この発明は、気流を受ける測定対象物の表面に感圧塗料を塗布してこの測定対象物の表面の圧力分布を測定する圧力分布測定システム、及び測定対象物の表面の圧力測定値を校正するために、この測定対象物とともに気流を受ける校正用測定子に関する。
風洞試験では、模型表面の圧力分布を求める場合に模型表面に多数の圧力孔を形成し、走査式の多点圧力変換器を用いて計測する方法が一般的である。しかし、模型表面に形成可能な圧力孔の数には構造上及びコスト上の限界があり、現実には模型全面の圧力を計測することは不可能である。このような不都合を解決するために、模型表面に感圧塗料(Pressure-Sensitive Paint)を塗布し、この感圧塗料の発光強度(発光量)が酸素濃度(圧力)により変化することを利用した圧力測定方法が知られている。このような感圧塗料による圧力測定方法では、多点圧力変換器を用いる点の計測とは異なり、感圧塗料が塗布された面で圧力を測定することができる。従来の圧力分布測定システムは、表面に感圧塗料が塗布された供試体と、この感圧塗料に励起波長の光を照射する光源と、この感圧塗料の特定の放出波長の光強度を測定するためにこの供試体を撮像するCCDカメラなどを備えている(例えば、特許文献1参照)。このような従来の圧力分布測定システムでは、以下の数1に示すスタン・ボルマー(Stern-Volmer)の関係式によって発光強度Iと圧力pとの関係を演算している。
Figure 2007279013
ここで、数1に示す発光強度Iref及び圧力prefは、既知の値であり、例えば無風時の値を示し、校正係数(校正値)A,Bは温度の関数である。このため、校正係数A,Bが分かれば発光強度Iから圧力pを演算することができる。
特開2000-346740号公報
数1に示す校正係数A,Bを決める方法(校正方法)には、A Priori法とIn Situ法とがある。A Priori法では、模型と同一のロットの感圧塗料を試験片に塗布し、圧力と温度が調整可能な校正チャンバーに入れて校正試験し、校正係数A,Bを決定して風洞試験に適用する。しかし、A Priori法では、校正チャンバーが高価であるためコストが高くなる問題点がある。また、A Priori法では、校正係数A,Bが温度の関数であるため試験中の模型表面の温度を測定して圧力p,prefを求める必要があり手間がかかる問題点がある。一方、In Situ法では、模型表面に多数の圧力孔を形成し、従来の圧力センサを用いて圧力p,prefを測定するとともに、この圧力孔の周辺に塗布された感圧塗料の発光強度I,Irefを測定し、これらを対比することによって校正係数A,Bを決定して、得られた校正係数A,Bを全面に適用する。In Situ法では、A Priori法のような高価な校正チャンバーが不要になるが、模型の表面温度が均一であると見なせる場合に適用可能であるという制約がある。また、模型表面に多数の圧力孔を形成する手間がかかり模型の製作コストが高くなってしまう問題点があるとともに、圧力孔によって流れが乱されて流れ場に影響を与えてしまう問題点がある。さらに、カメラのアングルから見える位置に圧力孔を形成する必要があるため、圧力孔形成位置が撮影状況に応じて制約を受けるとともに、カメラアングルによっては圧力孔が隠れてしまう場合もあるという問題点がある。
この発明の課題は、測定対象物に圧力孔を形成する必要がなく安価で簡単な構成によって圧力分布を手軽に測定することができる圧力分布測定システム及び校正用測定子を提供することである。
この発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、図1、図5、図10、図11、図14、図15、図18、図19、図22及び図23に示すように、気流(F)を受ける測定対象物(1)の表面(1a)に感圧塗料を塗布してこの測定対象物の表面の圧力分布を測定する圧力分布測定システムであって、前記測定対象物の表面の圧力測定値を校正するために、この測定対象物とともに気流を受ける校正用測定子(3)と、前記校正用測定子の表面の感圧塗料の発光強度(I,Iref)に基づいて、前記測定対象物の表面の圧力測定値を校正するための校正係数(A,B)を演算する校正係数演算手段(7g)とを備える圧力分布測定システム(2)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の圧力分布測定システムにおいて、図5、図15及び図19に示すように、前記校正用測定子に作用する圧力(p,pref)を測定する圧力測定手段(7c)と、前記校正用測定子の表面の感圧塗料の発光強度を測定する発光強度測定手段と(7e)を備え、前記校正係数演算手段は、前記圧力測定手段の測定結果と前記発光強度測定手段の測定結果とに基づいて前記校正係数を演算することを特徴とする圧力分布測定システムである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の圧力分布測定システムにおいて、図2に示すように、前記校正用測定子は、前記測定対象物の表面の感圧塗料と同一の感圧塗料が塗布される塗装面(3b)と、前記塗装面に作用する圧力を前記圧力測定手段によって測定するための圧力孔(3c)とを備えることを特徴とする圧力分布測定システムである。
請求項4の発明は、請求項1に記載の圧力分布測定システムにおいて、図11に示すように、前記校正用測定子の表面の圧力分布をこの校正用測定子のレイノルズ数(Re)に応じて圧力分布情報として記憶する圧力分布情報記憶手段(7s)と、前記校正用測定子の表面の感圧塗料の発光強度を測定する発光強度測定手段(7e)とを備え、前記校正係数演算手段は、前記圧力分布情報記憶手段が記憶する圧力分布情報と前記発光強度測定手段が測定した発光強度とに基づいて前記校正係数を演算することを特徴とする圧力分布測定システムである。
請求項5の発明は、請求項4に記載の圧力分布測定システムにおいて、図2に示すように、前記校正用測定子は、前記測定対象物の表面の感圧塗料と同一の感圧塗料が塗布される塗装面(3b)を備えることを特徴とする圧力分布測定システムである。
請求項6の発明は、請求項3又は請求項5に記載の圧力分布測定システムにおいて、前記塗装面には、前記測定対象物の表面の感圧塗料と同一のフッ素系ポリマーを含む感圧塗料が塗布されることを特徴とする圧力分布測定システムである。
請求項7の発明は、請求項2から請求項6までのいずれか1項に記載の圧力分布測定システムにおいて、図5、図11、図15及び図19に示すように、前記測定対象物の表面の圧力分布を演算する圧力分布演算手段(7i)を備え、前記発光強度測定手段は、前記測定対象物の表面の感圧塗料の発光強度と前記校正用測定子の表面の感圧塗料の発光強度とを測定し、前記圧力分布演算手段は、前記測定対象物の表面の感圧塗料の発光強度と前記校正係数とに基づいてこの測定対象物の表面の圧力分布を演算することを特徴とする圧力分布測定システムである。
請求項8の発明は、請求項1に記載の圧力分布測定システムにおいて、図15に示すように、前記校正用測定子の表面温度(T,Tref)を測定する温度測定手段(7u)と、前記校正用測定子に作用する圧力(p,pref)を測定する圧力測定手段(7c)と、前記校正用測定子の表面の感圧塗料の発光強度(I,Iref)を測定する発光強度測定手段(7e)と、前記校正用測定子の表面温度に基づいて、この校正用測定子の表面の感圧塗料の発光強度を補正する温度補正手段(7x)とを備え、前記校正係数演算手段は、補正後の前記発光強度測定手段の測定結果と前記圧力測定手段の測定結果とに基づいて前記校正係数を演算することを特徴とする圧力分布測定システムである。
請求項9の発明は、請求項8に記載の圧力分布測定システムにおいて、前記測定対象物の表面の圧力分布を測定する圧力分布演算手段(7i)を備え、前記温度測定手段は、前記測定対象物の表面温度(T,Tref)を測定し、前記発光強度測定手段は、前記測定対象物の表面の感圧塗料の発光強度(I,Iref)を測定し、前記温度補正手段は、前記測定対象物の表面温度に基づいて、この測定対象物の表面の感圧塗料の発光強度を補正し、前記圧力分布演算手段は、補正後の前記測定対象物の表面の発光強度と前記校正係数とに基づいてこの測定対象物の表面の圧力分布を演算することを特徴とする圧力分布測定システムである。
請求項10の発明は、請求項8又は請求項9に記載の圧力分布測定システムにおいて、図2に示すように、前記校正用測定子は、前記測定対象物の表面の感圧塗料と同一の感圧塗料が塗布される塗装面(3b)と、前記塗装面に作用する圧力を前記圧力測定手段によって測定するための圧力孔(3c)とを備えることを特徴とする圧力分布測定システムである。
請求項11の発明は、請求項10に記載の圧力分布測定システムにおいて、前記塗装面には、前記測定対象物の表面の感圧塗料と同一のフッ素系ポリマーを含む感圧塗料が塗布されることを特徴とする圧力分布測定システムである。
請求項12の発明は、請求項1に記載の圧力分布測定システムにおいて、図23に示すように、前記校正用測定子の表面の温度分布(Td,Tdref)を測定する温度分布測定手段(7y)と、前記校正用測定子に作用する圧力(p,pref)を測定する圧力測定手段(7c)と、前記校正用測定子の表面の感圧塗料の発光強度(I,Iref)を測定する発光強度測定手段(7e)と、前記校正用測定子の温度分布に基づいて、この校正用測定子の表面の感圧塗料の発光強度を補正する温度補正手段(7x)とを備え、前記校正係数演算手段は、補正後の前記発光強度測定手段の測定結果と前記圧力測定手段の測定結果とに基づいて前記校正係数を演算することを特徴とする圧力分布測定システムである。
請求項13の発明は、請求項12に記載の圧力分布測定システムにおいて、前記測定対象物の表面の圧力分布を演算する圧力分布演算手段(7i)を備え、前記温度分布測定手段は、前記測定対象物の表面の温度分布(Td,Tdref)を測定し、前記発光強度測定手段は、前記測定対象物の表面の感圧塗料の発光強度(I,Iref)を測定し、前記温度補正手段は、前記測定対象物の表面の温度分布に基づいて、この測定対象物の表面の感圧塗料の発光強度を補正し、前記圧力分布演算手段は、補正後の前記測定対象物の表面の発光強度と前記校正係数とに基づいてこの測定対象物の表面の圧力分布を演算することを特徴とする圧力分布測定システムである。
請求項14の発明は、請求項12又は請求項13に記載の圧力分布測定システムにおいて、図2に示すように、前記校正用測定子は、前記測定対象物の表面の感圧塗料と同一の感圧塗料が塗布される塗装面(3b)と、前記塗装面に作用する圧力を前記圧力測定手段によって測定するための圧力孔(3c)とを備えることを特徴とする圧力分布測定システムである。
請求項15の発明は、請求項14に記載の圧力分布測定システムにおいて、前記塗装面には、圧力情報を取得するための感圧色素と温度情報を取得するための感温色素とを含む感圧塗料が塗布されることを特徴とする圧力分布測定システムである。
請求項16の発明は、請求項14に記載の圧力分布測定システムにおいて、図19に示すように、前記温度分布測定手段は、赤外線撮像装置(10)の出力信号に基づいて前記温度分布を測定することを特徴とする圧力分布測定システムである。
請求項17の発明は、図1、図10、図14、図18及び図22に示すように、測定対象物(1)の表面(1a)の圧力測定値を校正するために、この測定対象物とともに気流(F)を受ける校正用測定子であって、前記測定対象物の表面の感圧塗料と同一の感圧塗料が塗布される塗装面(3b)を備えることを特徴とする校正用測定子(3)である。
請求項18の発明は、請求項17に記載の校正用測定子において、図2に示すように、前記塗装面に作用する圧力(p、pref)を測定するための圧力孔(3c)を備えることを特徴とする校正用測定子である。
請求項19の発明は、請求項17又は請求項18に記載の校正用測定子において、前記塗装面は、表面形状が球面状、円柱状、半球状、多面体状、翼型状、流線型状又は自由曲面状に形成されており、前記圧力孔は、前記塗装面に複数形成されていることを特徴とする校正用測定子である。
請求項20の発明は、請求項17から請求項19までのいずれか1項に記載の校正用測定子において、測定子本体(3a)の材質が前記測定対象物の材質と同じであることを特徴とする校正用測定子である。
この発明によると、測定対象物に圧力孔を形成する必要がなく安価で簡単な構成によって圧力分布を手軽に測定することができる。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システムを模式的に示す構成図である。
図1に示す測定対象物1は、気流Fを受ける物体であり、模型又は実物の試験体(供試体)である。測定対象物1は、例えば、図1に示すような実際の鉄道車両を模擬(縮小)した車両模型(模擬車両)である。測定対象物1は、空気力学的な諸問題を実験的に調査するために人工的な気体の流れを作る風洞試験装置の風洞測定部内に配置されており、この気体の流れによって受ける種々の影響が測定される。測定対象物1の表面1aには、全部又は一部に感圧塗料が塗布されている。
塗装面1bは、測定対象物1の表面1aに感圧塗料が塗布される部分である。感圧塗料とは、酸素濃度に応じて発光強度I,Irefが変化する蛍光塗料の一種であり、色素の励起波長を持つ励起光L1が照射されたときに、この色素から放射されるリン光L2の強さが周囲の酸素濃度によって変化する特性を有する塗料である。感圧塗料は、一般に、真空に近いときには発光強度I,Irefが高くなって明るくなり、圧力p,prefが上昇するにつれて発光強度I,Irefが低くなって暗くなる。塗装面1bには、例えば、模型塗装用のピースコンなどのエアブラシによって感圧塗料が塗布される。塗装面1bには、発光効率が増加するように、測定対象物1の表面1aに光沢のある白色塗料のような下地塗料を塗布することが好ましく、数μm〜数十μm程度の膜厚を形成することが好ましい。塗装面1bには、温度によって圧力感度が変化しない感圧塗料を塗布することが好ましく、例えば圧力感度が殆ど温度に依存しないフッ素系ポリマーを含む感圧塗料を塗布することが好ましい。このような感圧塗料としては、ポルフィン系色素を含みフッ素系ポリマーをバインダーとした感圧塗料の最適色素濃度として、フッ素系ポリマー中の色素濃度に対する発光強度特性において、ピーク値を示す近傍領域の色素濃度を特定するものが好ましい。例えば、ポルフィン系色素を含みフッ素系ポリマーをバインダーとする感圧塗料であり、感圧色素としてPtTFPP(Platinum Tetrakis(Pentafluorophenyl) Porphyrin)又はPtOEP(Platinum(2)Octaethylporphine)を採用し、フッ素系ポリマーのバインダーとしてPoly-IBM-TFEM(poly(isobutylmethacrylate-co-trifluoroethylmethacrylate))を採用するものが好ましい。
圧力分布測定システム2は、気流Fを受ける測定対象物1の表面1aに感圧塗料を塗布してこの測定対象物1の表面1aの圧力分布を測定するシステムである。圧力分布測定システム2は、図1に示すように、校正用測定子3と、圧力検出装置4と、光照射装置5と、撮像装置6と、演算装置7などを備えている。圧力分布測定システム2は、校正用測定子3の表面の感圧塗料の発光強度I,Irefを測定して、測定対象物1の表面1aの圧力測定値を校正するための校正係数A,Bを演算し、測定対象物1の表面1aの感圧塗料の発光強度I,Irefとこの校正係数A,Bとに基づいて、測定対象物1の表面1aの圧力分布を演算する。
図2は、この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システムの校正用測定子の斜視図であり、図2(A)は測定子本体が球面状である場合の斜視図であり、図2(B)は測定子本体が円柱状である場合の斜視図であり、図2(C)は測定子本体が半球状である場合の斜視図であり、図2(D)は測定子本体が多面体状である場合の斜視図であり、図2(E)は測定子本体が翼型状である場合の斜視図であり、図2(F)は測定子本体が流線型状である場合の斜視図である。図3は、この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システムにおける校正用測定子の測定子本体が球状であるときの断面図である。
図1及び図2に示す校正用測定子3は、測定対象物1の表面1aの圧力測定値を校正するために、この測定対象物1とともに気流Fを受ける装置である。校正用測定子3は、測定対象物1の周囲の気流Fを乱さない程度の大きさであり、かつ、圧力孔3cの周辺の発光強度I,Irefが一定となる程度の大きさの小型の校正用プローブである。校正用測定子3は、図1に示すように、測定対象物1とともに撮像装置6の撮像領域(撮影領域)内に配置されており、測定対象物1の近傍にこの測定対象物1と並列又は直列に配置されている。校正用測定子3は、図1〜図3に示すように、測定子本体3aと、塗装面3bと、圧力孔3cと、支持部3dと、管路3eなどを備えている。
測定子本体3aは、校正用測定子3の本体を構成する部分である。測定子本体3aの材質は、この測定子本体3aの表面温度が測定対象物1の表面温度と同一になるように、測定対象物1と同じ材質及び同じ肉厚にすることが好ましい。測定子本体3aは、測定対象物1の表面1aの予測される圧力範囲以上の圧力範囲を持つような形状が好ましく、一般的には圧力範囲が広い球又は円柱などが好ましい。測定子本体3aの形状は、例えば、図2(A)〜(F)に示すように、気体の流れを乱さないように球面状、円柱状、半球状、多面体状、翼型状又は流線型状に形成されている。
図4は、この発明の第1実施形態に係る校正用測定子の測定子本体の形状と圧力分布との関係を一例として示すグラフであり、図4(A)は円柱周りの圧力分布を示すグラフであり、図4(B)は角柱周りの圧力分布を示すグラフである。
図4(A)に示す圧力係数Cpは、以下の数2によって表される。
Figure 2007279013
数2に示すPは圧力であり、ρは気体の密度であり、Uは気流Fの流速である。図4(A)に示すように、測定子本体3aの形状が円柱の場合には、この円柱の周囲の圧力分布は角度θが0〜90°のときに、圧力係数Cpが1.0から-2.5まで滑らかに変化している。このため、この角度θが0〜90°の間に複数の圧力孔を形成することによって、精度良く広い範囲の校正係数を得ることができ、測定子本体3aの形状としては好ましい。一方、図4(B)に示す角柱のように圧力係数のとる範囲が狭い箇所や、圧力係数のとる範囲が広くても圧力係数の変化が急激で大きく変化している箇所では、複数の圧力孔を形成することが実質的に難しいため、精度の良い校正結果を得ることができず、測定子本体3aの形状としては好ましくない。
塗装面3bは、測定対象物1の表面1aの感圧塗料と同一の感圧塗料が塗布される部分である。塗装面3bには、少なくとも圧力孔3cの周囲に感圧塗料が塗布されており、図2(A)〜(F)に示すように圧力孔3cを除く測定子本体3aの全面に感圧塗料が塗布されて形成されている。塗装面3bには、図1に示す塗装面1bと同様に、エアブラシなどによって下地塗料を塗布した上に、数μm〜数十μm程度の膜厚で感圧塗料が塗布される。塗装面3bには、塗装面1bと同様に温度によって圧力感度が変化しない感圧塗料を塗布することが好ましく、例えば塗装面1bと同一のフッ素系ポリマーを含む感圧塗料を塗布することが好ましい。
圧力孔3cは、塗装面3bに作用する圧力p,prefを検出するための貫通孔である。圧力孔3cは、図3に示すように、測定子本体3aを貫通して所定の間隔をあけて複数形成されている。圧力孔3cは、図2(A)〜(F)に示すように、例えば、開口部の方向がそれぞれ異なる方向になるように塗装面3bに複数形成されている。
支持部3dは、測定子本体3aを支持する部分であり、一方の端部が測定子本体3aに固定されており他方の端部が図示しない固定部材に固定されている。支持部3dは、断面形状が円形の軸状部材であり気流Fを乱さないように配置されている。
管路3eは、圧力孔3cと圧力検出装置4とを接続する配管である。管路3eは、図3に示すように、一方の端部が各圧力孔3cにそれぞれ接続されており、図1に示すように他方の端部が圧力検出装置4の各圧力センサにそれぞれ接続されている。管路3eは、気流Fを乱すことがないように校正用測定子3の外部に露出して配管されずに、測定子本体3aの内部から支持部3dの内部を通じて圧力検出装置4まで配管されている。
図1に示す圧力検出装置4は、校正用測定子3に作用する圧力p,prefを検出する手段である。圧力検出装置4は、圧力孔3c毎に圧力p,prefを検出可能なように複数の圧力センサを備えており、受圧面に作用する圧力p,prefに応じた電気信号を圧力検出信号として演算装置7に出力する。
光照射装置5は、測定対象物1及び校正用測定子3に光を照射する手段である。光照射装置5は、塗装面1b,3bに塗布された感圧塗料に含まれる色素の励起波長を持つ励起光L1を照射する。光照射装置5は、例えば紫外線から可視光線まで平坦なスペクトルを有し低電流駆動で安定性に優れるキセノンランプなどの光源と、感圧塗料の劣化防止のため光源からの光を通過及び遮断させるシャッタ部と、光源からの光を塗装面1b,3bに集光させる集光レンズ系と、シャッタ部から集光レンズ系まで光を導く光ファイバと、光源が照射する光のうち励起光L1のみを通過させる帯域通過フィルタなどを備えている。
撮像装置6は、測定対象物1及び校正用測定子3を撮像する手段である。撮像装置6は、例えば、暗電流及び呼び出しノイズを低減するためにCCD素子を冷却可能な科学計測用のCCDカメラと、塗装面1b,3bに塗布された感圧塗料から発生するリン光L2のみをCCDカメラに通過させる帯域通過フィルタと、熱線の通過を阻止する熱線除去フィルタなどを備えている。撮像装置6は、例えば、ダイナミックレンジが10〜16ビットで総画素数が2000×2000までのCCDカメラを備えている。撮像装置6は、測定対象物1及び校正用測定子3の塗装面1b,3bが同一の撮影画面内に入るように配置されており、測定対象物1及び校正用測定子3の撮像画像を画像情報として演算装置7に出力する。
図5は、この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システムの演算装置の構成図である。
演算装置7は、測定対象物1の表面1aの圧力分布を演算する手段である。演算装置7は、測定対象物1に作用する圧力分布を測定するための圧力分布測定プログラムに従って所定の処理を実行するパーソナルコンピュータなどである。演算装置7は、図5に示すように、情報入力部7aと、画像情報記憶部7bと、圧力測定部7cと、圧力情報記憶部7dと、発光強度測定部7eと、発光強度情報記憶部7fと、校正係数演算部7gと、校正係数情報記憶部7hと、圧力分布演算部7iと、圧力分布情報記憶部7jと、情報出力部7kと、プログラム記憶部7mと、制御部7nと、通信部7pなどを備えている。
情報入力部7aは、圧力検出装置4が出力する圧力情報と、撮像装置6が出力する画像情報とが入力する手段である。情報入力部7aは、圧力検出装置4から入力する圧力情報を圧力測定部7cに出力するとともに、撮像装置6から入力する画像情報を画像情報記憶部7bに出力する。
画像情報記憶部7bは、撮像装置6が出力する画像情報を記憶する手段である。画像情報記憶部7bは、測定対象物1及び校正用測定子3の撮像画像を記憶するメモリなどである。
圧力測定部7cは、校正用測定子3の塗装面3bに作用する圧力p,prefを測定する手段である。圧力測定部7cは、無風時及び送風時に圧力検出装置4が出力する圧力検出信号に基づいて、無風時における塗装面3bに作用する圧力prefと、送風時における塗装面3bに作用する圧力pと演算し、これらの演算結果を圧力情報として圧力情報記憶部7dに出力する。
図6は、この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システムにおける演算装置の圧力情報記憶部のデータ構造を模式的に示す図である。
圧力情報記憶部7dは、圧力測定部7cの測定結果を記憶する手段である。圧力情報記憶部7dは、圧力測定部7cが出力する圧力情報を圧力孔3c毎に記憶するメモリなどである。圧力情報記憶部7dは、例えば、圧力測定部7cが出力する圧力情報に基づいて、校正用測定子3の各圧力孔3cの位置S11,…,S1nに対応する圧力情報をマップ化して記憶する。圧力情報記憶部7dは、例えば、図6に示すように、校正用測定子3の各圧力孔3cの位置S11,…,S1nと、無風時における校正用測定子3の位置S11,…,S1nの圧力pref1,…,prefnと、送風時における校正用測定子3の位置S11,…,S1nの圧力p1,…,pnとを記憶している。
発光強度測定部7eは、測定対象物1の表面1aの感圧塗料の発光強度I,Irefと校正用測定子3の表面の感圧塗料の発光強度I,Irefとを測定する手段である。発光強度測定部7eは、無風時及び送風時に撮像装置6が出力する画像情報をダーク減算、平均化などの所定の画像処理をして、無風時における塗装面1b,3bの感圧塗料の発光強度Irefと、送風時における塗装面1b,3bの感圧塗料の発光強度Iとを演算し、これらの演算結果を発光強度情報として発光強度情報記憶部7fに出力する。
図7は、この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システムにおける演算装置の発光強度情報記憶部のデータ構造を模式的に示す図であり、図7(A)は校正用測定子に関するデータ構造であり、図7(B)は測定対象物に関するデータ構造である。
発光強度情報記憶部7fは、発光強度測定部7eの測定結果を記憶する手段である。発光強度情報記憶部7fは、発光強度測定部7eが出力する発光強度情報を塗装面1b,3bの位置S11,…,S1n,S21,…,S2m毎に記憶するメモリなどである。発光強度情報記憶部7fは、例えば、撮像装置6が出力する画像情報に基づいて、塗装面1b,3bの各位置情報に対応する発光強度情報を記憶する。発光強度情報記憶部7fは、例えば、図7(A)に示すように、校正用測定子3の各圧力孔3cの位置S11,…,S1nと、無風時における校正用測定子3の位置S11,…,S1nの発光強度Iref1,…,Irefnと、送風時における校正用測定子3の位置S11,…,S1nの発光強度I1,…,Inとを記憶している。また、発光強度情報記憶部7fは、例えば、図7(B)に示すように、塗装面1bの位置S21,…,S2mと、無風時における塗装面1bの位置S21,…,S2mの発光強度Iref1,…,Irefnと、送風時における塗装面1bの位置S21,…,S2mの発光強度I1,…,Inとを記憶している。
図8は、この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システムの校正係数演算部による校正係数の演算過程を説明するための図である。
校正係数演算部7gは、校正用測定子3の表面の感圧塗料の発光強度I,Irefに基づいて、測定対象物1の表面1aの圧力測定値を校正するための校正係数A,Bを生成する手段である。校正係数演算部7gは、圧力測定部7cの測定結果と発光強度測定部7eの測定結果とに基づいて数1に示す校正係数A,Bを演算する。校正係数演算部7gは、圧力情報記憶部7dが記憶する校正用測定子3の無風時における各圧力孔3cの周囲の発光強度Irefと、校正用測定子3の送風時における各圧力孔3cの周囲の発光強度Iとに基づいて、無風時と送風時との比率である発光強度比Iref/Iを画素毎に演算する。また、校正係数演算部7gは、校正用測定子3の無風時における各圧力孔3cの圧力prefと、校正用測定子3の送風時における各圧力孔3cの圧力pとに基づいて圧力比pref/pを演算する。校正係数演算部7gは、各圧力孔3cの発光強度比Iref/I及び圧力比pref/pに基づいて、図8に示すような校正曲線Cを生成しこの校正曲線Cから数1に示す校正係数A,Bを演算して、この演算結果を校正係数情報として校正係数情報記憶部7hに出力する。
校正係数情報記憶部7hは、校正係数演算部7gの演算結果を記憶する手段である。校正係数情報記憶部7hは、校正係数演算部7gが演算した校正係数情報を記憶するメモリなどである。
圧力分布演算部7iは、測定対象物1の表面1aの感圧塗料の発光強度I,Irefと校正係数A,Bとに基づいてこの測定対象物1に作用する圧力分布を演算する手段である。圧力分布演算部7iは、圧力情報記憶部7dが記憶する測定対象物1の無風時における発光強度Irefと、測定対象物1の送風時における発光強度Iとに基づいて発光強度比Iref/Iを演算する。圧力分布演算部7iは、校正係数情報記憶部7hが記憶する校正係数A,Bと図8に示すような校正曲線Cとを参照して、発光強度比Iref/Iに対応する圧力比pref/pに変換し、測定対象物1に作用する圧力分布を演算してこの演算結果を圧力分布情報として圧力分布情報記憶部7jに出力する。
圧力分布情報記憶部7jは、圧力分布演算部7iの演算結果を記憶する手段である。圧力分布情報記憶部7jは、圧力分布演算部7iが演算した圧力分布情報を記憶するメモリなどである。
情報出力部7kは、演算装置7の解析結果を出力する手段である。情報出力部7kは、例えば、画像情報記憶部7bが記憶する画像情報と圧力分布情報記憶部7jが記憶する圧力分布情報などを印刷装置や表示装置などの外部装置に出力する。
プログラム記憶部7mは、測定対象物1の表面1aの圧力分布を測定するための圧力分布測定プログラムを記憶する手段である。プログラム記憶部7mは、情報記録媒体から読み取った圧力分布測定プログラムや、電気通信回線を通じて取り込まれた圧力分布測定プログラムなどを記憶するメモリである。
制御部7nは、演算装置7の種々の動作を制御する手段(中央処理部(CPU))である。制御部7nは、例えば、圧力検出装置4の検出動作を制御したり、光照射装置5の照射動作を制御したり、撮像装置6の撮像動作を制御したりする。また、制御部7nは、例えば、画像情報記憶部7bに画像情報の記録を指令したり、圧力情報記憶部7dに圧力情報の記録を指令したり、発光強度測定部7eに発光強度I,Irefの測定を指令したり、発光強度情報記憶部7fに発光強度情報の記録を指令したり、校正係数演算部7gに校正係数A,Bの演算を指令したり、校正係数記憶部7hに校正係数情報の記録を指令したり、圧力分布演算部7iに圧力分布の演算を指令したり、圧力分布情報記憶部7jに圧力分布情報の記録を指令したり、情報出力部7kに種々の情報の出力を指令したりする。
通信部7pは、種々の情報を伝達するための手段である。通信部7pは、情報入力部7a、画像情報記憶部7b、圧力測定部7c、圧力情報記憶部7d、発光強度測定部7e、発光強度情報記憶部7f、校正係数演算部7g、校正係数情報記憶部7h、圧力分布演算部7i、圧力分布情報記憶部7j、情報出力部7k、プログラム記憶部7m及び制御部7nなどを相互に通信可能なように接続するバスである。
次に、この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システムの動作を説明する。
図9は、この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システムの動作を説明するためのフローチャートである。以下では、制御部7nの動作を中心として説明する。
ステップ(以下、Sという)100において、校正用測定子3の送風時における圧力pの測定を圧力測定部7cに制御部7nが指令する。風洞試験装置の送風機を送風動作させた状態で、図1に示す圧力検出装置4に図5に示す制御部7nが検出動作を指令すると、塗装面3bに作用する圧力prefを圧力検出装置4が検出して、圧力検出信号を演算装置7に出力する。その結果、情報入力部7aからこの圧力検出信号が圧力測定部7cに入力し、送風時における塗装面3bの圧力prefをこの圧力検出信号に基づいて圧力測定部7cが測定し、この測定結果を圧力情報として圧力情報記憶部7dに出力する。
S110において、測定対象物1及び校正用測定子3の送風時における発光強度Iの測定を発光強度測定部7eに制御部7nが指令する。風洞試験装置の送風機を送風動作させた状態で、図1に示す光照射装置5に図5に示す制御部7nが照射動作を指令すると塗装面1b,3bに励起光L1が照射されてこれらの塗装面1b,3bからリン光L2が発生する。撮像装置6に制御部7nが撮像動作を指令すると、測定対象物1及び校正用測定子3を撮像装置6が撮像して画像情報を演算装置7に出力する。その結果、情報入力部7aからこの画像情報が画像情報記憶部7bに入力し、画像情報記憶部7bに制御部7nがこの画像情報を記録させる。発光強度測定部7eに発光強度Irefの測定を制御部7nが指令すると、画像情報記憶部7bから発光強度測定部7eが画像情報を読み出して、送風時における塗装面1b,3bの発光強度Irefをこの画像情報に基づいて発光強度測定部7eが測定し、この測定結果を発光強度情報として発光強度情報記憶部7fに出力する。
S120において、校正用測定子3の送風時における圧力情報の記録を圧力情報記憶部7dに制御部7nが指令するとともに、測定対象物1及び校正用測定子3の送風時における発光強度情報の記録を発光強度情報記憶部7fに制御部7nが指令する。その結果、図6に示すように、送風時における校正用測定子3の各圧力孔3cの圧力pが圧力情報記憶部7dに記録される。また、図7(A)に示すように、送風時における各圧力孔3cの周囲の感圧塗料の発光強度Iが発光強度情報記憶部7fに記録されるとともに、図7(B)に示すように送風時における塗装面1bの発光強度Iが発光強度情報記憶部7fに記録される。
S130において、校正用測定子3の無風時における圧力prefの測定を圧力測定部7cに制御部7nが指令する。測定対象物1及び校正用測定子3の温度を一定にするために、送風時における圧力P及び発光強度Iの測定直後に、無風時における圧力Pref及び発光強度Irefの測定を開始する。S100と同様の手順によって、送風時における塗装面3bの圧力pを圧力測定部7cが測定し、この測定結果を圧力情報として圧力情報記憶部7dに出力する。
S140において、測定対象物1及び校正用測定子3の無風時における発光強度Irefの測定を発光強度測定部7eに制御部7nが指令する。S120と同様の手順によって、送風時における塗装面1b,3bの発光強度Iを発光強度測定部7eが測定し、この測定結果を発光強度情報として発光強度情報記憶部7fに出力する。
S150において、校正用測定子3の無風時における圧力情報の記録を圧力情報記憶部7dに制御部7nが指令するとともに、測定対象物1及び校正用測定子3の無風時における発光強度情報の記録を発光強度情報記憶部7fに制御部7nが指令する。その結果、図6に示すように、無風時における校正用測定子3の各圧力孔3cの圧力prefが圧力情報記憶部7dに記録される。また、図7(A)に示すように無風時における校正用測定子3の各圧力孔3cの周囲の感圧塗料の発光強度Irefが発光強度情報記憶部7fに記録されるとともに、図7(B)に示すように無風時における塗装面1bの発光強度Irefが発光強度情報記憶部7fに記録される。
S160において、校正係数演算部7gに校正係数A,Bの演算を制御部7nが指令する。校正係数演算部7gが圧力情報記憶部7dから校正用測定子3の圧力情報を読み出すとともに、発光強度情報記憶部7fから校正用測定子3の発光強度情報を読み出して、数1に示す発光強度比Iref/I及び圧力比pref/pを演算し図8に示すような校正曲線Cを生成する。その結果、数1に示す校正係数A,Bが校正係数演算部7gによって演算されて、この演算結果を校正係数情報記憶部7hに校正係数演算部7gが出力し、校正係数情報記憶部7hに校正係数情報の記録を制御部7nが指令する。
S170において、圧力分布の演算を圧力分布演算部7iに制御部7nが指令する。その結果、圧力分布演算部7iが校正係数情報記憶部7hから校正係数情報を読み出すとともに、発光強度情報記憶部7fから測定対象物1の発光強度情報を読み出す。そして、圧力分布演算部7iが数1に従って発光強度比Iref/Iを圧力比pref/pに変換して測定対象物1の圧力pを演算し、測定対象物1の表面1aの圧力分布を演算する。
この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システム及び校正用測定子には、以下に記載するような効果がある。
(1) この第1実施形態では、測定対象物1の表面1aの圧力測定値を校正するために、校正用測定子3がこの測定対象物1とともに気流Fを受けている。また、この第1実施形態では、校正用測定子3の表面の感圧塗料の発光強度I,Irefに基づいて、測定対象物1の表面1aの圧力測定値を校正するための校正係数A,Bを校正係数演算部7gが演算する。このため、図2及び図3に示すような多数の圧力孔3cを測定対象物1の表面1aに形成する必要がなくなって、模型の製作コストを低減することができるとともに、圧力孔3cによる気流Fの流れの変化を防ぐことができ測定精度を向上させることができる。また、測定対象物1側に圧力孔3cと圧力センサとを接続するチューブが不要になるため、配管などの手間を省略することができる。特に、鉄道車両のパンタグラフ(集電装置)の模型のような形状が複雑で圧力孔3cを形成することが困難な測定対象物1であっても、圧力分布を簡単に測定することができる。また、測定対象物1とは別個に校正用測定子3を用意することによって、撮像装置6のカメラアングルに応じて校正用測定子3の位置を最適な位置に容易に変更することができる。
(2) この第1実施形態では、校正用測定子3に作用する圧力p,prefを圧力測定部7cが測定するとともに、この校正用測定子3の表面の感圧塗料の発光強度I,Irefを発光強度測定部7eが測定する。また、この第1実施形態では、圧力測定部7cの測定結果と発光強度測定部7eの測定結果とに基づいて、校正係数演算部7gが校正係数A,Bを演算する。このため、測定対象物1とは別に配置された校正用測定子3を利用して校正係数A,Bを簡単に演算することができる。
(3) この第1実施形態では、測定対象物1の表面1aの感圧塗料と同一の感圧塗料が塗布される塗装面3bと、この塗装面3bに作用する圧力p,prefを圧力測定部7cによって測定するための圧力孔3cとを校正用測定子3が備えている。このため、測定対象物1を変えて試験をする場合には、測定対象物1の表面1aに塗布する感圧塗料と同じ感圧塗料を、予め用意しておいた1個の校正用測定子3の表面に試験のたびに塗り直すだけで済み、校正用測定子3を繰返し何度でも再利用することができる。
(4) この第1実施形態では、測定対象物1の表面1aの感圧塗料と同一のフッ素系ポリマーを含む感圧塗料が校正用測定子3の塗装面3bに塗布される。通常、感圧塗料は温度によって圧力感度特性が異なる。このため、測定対象物1と校正用測定子3との間に温度差がある場合には、それぞれの圧力感度が異なり、校正用測定子3のIn Situ校正曲線を用いて測定対象物1上の感圧塗料の発光強度を圧力に変換することができない。これは、数1に示すスタン・ボルマーの関係式の校正係数A,Bが温度の関数であるためである。しかし、圧力感度が温度に殆ど依存しないフッ素系ポリマーを含む感圧塗料を用いた場合には、校正係数A,Bは温度によらない定数とみなせる。その結果、測定対象物1と校正用測定子3との温度が異なるが温度分布がない場合には、フッ素系ポリマーを含む感圧塗料を使用することにより、校正用測定子3を用いた計測法によって測定対象部1の表面圧力場を簡単に計測することができる。
(5) この第1実施形態では、測定対象物1の表面1aの感圧塗料の発光強度I,Irefと校正用測定子3の表面の感圧塗料の発光強度I,Irefとを発光強度測定部7eが測定している。また、この第1実施形態では、測定対象物1の表面1aの感圧塗料の発光強度I,Irefと校正係数A,Bとに基づいて、この測定対象物1の表面1aの圧力分布を圧力分布演算部7iが演算する。このため、測定対象物1側に圧力孔3cを形成せずに、この測定対象物1の表面1aの圧力分布を精度よく簡単に測定することができる。
(6) この第1実施形態では、校正用測定子3の塗装面3bの表面形状が球面状、円柱状、半球状、多面体状、翼型状又は流線型状に形成されており、校正用測定子3の圧力孔3cが塗装面3bに複数形成されている。このため、例えば、図4(A)に示すように測定子本体3aの形状を円柱状にした場合には、測定対象物1の表面1aの予測される圧力範囲以上の圧力範囲を持ち、測定対象物1の形状に関わらず大きな圧力範囲にわたり校正係数A,Bを得ることができる。
(7) この第1実施形態では、校正用測定子3の測定子本体3aの材質が測定対象物1と同じである。このため、測定対象物1と校正用測定子3とが可能な限り一定の温度になるようにして、温度の影響によって校正係数A,Bに誤差が生じるのを可能な限り防ぐことができる。
(第2実施形態)
図10は、この発明の第2実施形態に係る圧力分布測定システムを模式的に示す構成図である。図11は、この発明の第2実施形態に係る圧力分布測定システムの演算装置の構成図である。以下では、図1〜図5に示す部分と同一の部分については、同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
図10に示す圧力分布測定システム2は、校正用測定子3のレイノルズ数に応じた圧力分布情報を記憶しており、この校正用測定子3の表面の感圧塗料の発光強度I,Irefとこの圧力分布情報とに基づいて校正係数A,Bを演算する。圧力分布測定システム2は、図10に示すように、校正用測定子3と、光照射装置5と、撮像装置6と、演算装置7などを備えており、図1に示す圧力検出装置4を備えていない。演算装置7は、図11に示すように、レイノルズ数演算部7qと、レイノルズ数情報記憶部7rと、圧力分布情報記憶部7sと、圧力分布情報検索部7tなどを備えており、図5に示す圧力測定部7cと圧力情報記憶部7dとを備えていない。
レイノルズ数演算部7qは、校正用測定子3のレイノルズ数Reを演算する手段である。レイノルズ数演算部7qは、例えば、測定子本体3aの形状が球状又は円柱状であるときには、以下の数3によって校正用測定子3のレイノルズ数Reを演算する。
Figure 2007279013
数3に示すρは気体の密度であり、vは気流Fの速度であり、Dは校正用測定子3の代表長さ(例えば、球又は円柱の場合には直径)であり、μは気体の粘性係数である。レイノルズ数演算部7qは、数3に従って校正用測定子3のレイノルズ数Reを演算し、この演算結果をレイノルズ数情報としてレイノルズ数情報記憶部7rに出力する。
レイノルズ数情報記憶部7rは、レイノルズ数演算部7qの演算結果を記憶する手段である。レイノルズ数情報記憶部7rは、レイノルズ数演算部7qが出力するレイノルズ数情報を校正用測定子3の形状に関する情報と対応させて記憶するメモリなどである。
図12は、この発明の第2実施形態に係る圧力分布測定システムの圧力情報記憶部のデータ構造を模式的に示す図である。
圧力分布情報記憶部7sは、校正用測定子3の表面の圧力分布をこの校正用測定子3のレイノルズ数Reに応じて圧力分布情報として記憶する手段である。圧力分布情報記憶部7sは、図12に示すように、校正用測定子3のレイノルズ数Re1,…,ReN毎に、この校正用測定子3の表面の各位置S11,…,S1nに対応する圧力p11,…,p1nをデータベース化して記憶している。圧力分布情報記憶部7sは、例えば、校正用測定子3のみを風洞試験装置内に配置してこの校正用測定子3のレイノルズ数Re1,…,ReNを変化させ、この校正用測定子3の表面の各位置S11,…,Sn1における圧力p1,…,pnを実験データとして記憶している。
圧力分布情報検索部7tは、レイノルズ数演算部7qの演算結果に基づいて圧力分布情報記憶部7sを検索する手段である。圧力分布情報検索部7tは、レイノルズ数情報記憶部7rが記憶するレイノルズ数情報を読み出して、レイノルズ数情報及び校正用測定子3の形状などを検索キーとして圧力分布情報記憶部7sを検索し、検索後の圧力分布情報を校正係数演算部7gに出力する。
次に、この発明の第2実施形態に係る圧力分布測定システムの動作を説明する。
図13は、この発明の第2実施形態に係る圧力分布測定システムの動作を説明するためのフローチャートである。
S200において、校正用測定子3のレイノルズ数Reの演算をレイノルズ数演算部7qに制御部7nが指令する。その結果、例えば、図10に示すように校正用測定子3の測定子本体3aの形状が球状であるときには、数3に従ってこの校正用測定子3のレイノルズ数Reをレイノルズ数演算部7qが演算し、この演算結果をレイノルズ数情報として圧力分布情報検索部7tに出力する。
S210において、レイノルズ数情報の記録をレイノルズ数情報記憶部7rに制御部7nが指令する。その結果、校正用測定子3の形状に関する情報と対応させてレイノルズ数情報がレイノルズ数情報記憶部7rに記録される。
S220において、圧力分布情報の検索を圧力分布情報検索部7tに制御部7nが指令する。その結果、校正用測定子3の形状及びレイノルズ数Reを検索キーとして圧力分布情報記憶部7sを圧力分布情報検索部7tが検索し、校正用測定子3の形状及びレイノルズ数Reと一致する圧力分布情報を抽出して校正係数演算部7gに出力する。
S230において、送風時における測定対象物1及び校正用測定子3の発光強度Iの測定を発光強度測定部7eに制御部7nが指令する。その結果、送風時における塗装面1b,3bの発光強度Iを発光強度測定部7eが測定し、この測定結果を発光強度情報として発光強度情報記憶部7fに出力する。
S240において、送風時における測定対象物1及び校正用測定子3の発光強度情報の記録を発光強度情報記憶部7fに制御部7nが指令する。その結果、図7(A)に示すように、塗装面3bの各位置S11,…,S1nの発光強度Iが発光強度情報記憶部7fに記録されるとともに、塗装面1bの各位置S21,…,S2mの発光強度Iが発光強度情報記憶部7fに記録される。
S250において、無風時における測定対象物1及び校正用測定子3の発光強度Irefの測定を発光強度測定部7eに制御部7nが指令する。測定対象物1及び校正用測定子3の温度を一定にするために、送風時における発光強度Iの測定直後に、無風時における発光強度Irefの測定を開始する。その結果、無風時における塗装面1b,3bの発光強度Irefを発光強度測定部7eが測定し、この測定結果を発光強度情報として発光強度情報記憶部7fに出力する。
S240において、無風時における測定対象物1及び校正用測定子3の発光強度情報の記録を発光強度情報記憶部7fに制御部7nが指令する。その結果、図7(A)に示すように、塗装面3bの各位置S11,…,S1nの発光強度Irefが発光強度情報記憶部7fに記録されるとともに、塗装面1bの各位置S21,…,S2mの発光強度Irefが発光強度情報記憶部7fに記録される。
S270において、校正係数演算部7gに校正係数A,Bの演算を制御部7nが指令する。校正係数演算部7gが発光強度情報記憶部7fから校正用測定子3の発光強度情報を読み出して、圧力分布情報検索部7tが出力する圧力分布情報と照合し、塗装面3bの各位置S11,…,S1nの発光強度比Iref/Iと圧力比pref/pとを対応させて図8に示すような校正曲線Cを生成する。その結果、数1に示す校正係数A,Bが校正係数演算部7gによって演算されて、この演算結果を校正係数情報記憶部7hに校正係数演算部7gが出力し、校正係数情報記憶部7hに校正係数情報の記録を制御部7nが指令する。
S280において、圧力分布の演算を圧力分布演算部7iに制御部7nが指令する。その結果、圧力分布演算部7iが校正係数情報記憶部7hから校正係数情報を読み出すとともに、発光強度情報記憶部7fから測定対象物1の発光強度情報を読み出す。そして、圧力分布演算部7iが数1に従って発光強度比Iref/Iを圧力比pref/pに変換して、塗装面1bに作用する圧力分布を演算する。
この発明の第2実施形態に係る圧力分布測定システムには、以下に記載するような効果がある。
この第2実施形態では、校正用測定子3に作用する圧力分布をこの校正用測定子3のレイノルズ数Reに応じた圧力分布情報として圧力分布情報記憶部7sが記憶する。また、この第2実施形態では、塗装面3bの感圧塗料の発光強度I,Irefを発光強度測定部7eが測定し、この発光強度測定部7eが測定した発光強度I,Irefと圧力分布情報記憶部7sが記憶する圧力分布情報とに基づいて校正係数演算部7gが校正係数A,Bを演算する。このため、校正用測定子3のレイノルズ数Re毎に圧力分布情報を予め記憶しておくことによって、この校正用測定子3の発光強度I,Irefに基づいて校正係数A,Bを簡単に演算することができるとともに、測定対象物1の表面1aの圧力分布を簡単に演算することができる。また、図1に示す圧力孔3cを校正用測定子3に形成する必要がなくなって、圧力検出装置4を省略することができるため、圧力分布測定システム2を安価で簡単に構成することができる。
(第3実施形態)
図14は、この発明の第3実施形態に係る圧力分布測定システムを模式的に示す構成図である。図15は、この発明の第3実施形態に係る圧力分布測定システムの演算装置の構成図である。
図14に示す圧力分布測定システム2は、測定対象物1と校正用測定子3との温度差が僅かであり温度分布がないときに、測定対象物1の表面1aの感圧塗料の発光強度I,Irefと、校正用測定子3の感圧塗料の発光強度I,Irefとを温度補正して、測定対象物1の表面1aの圧力分布を演算する。圧力分布測定システム2は、図14に示すように、校正用測定子3と、光照射装置5と、撮像装置6と、演算装置7と、温度検出装置8,9を備えており、演算装置7は図15に示すように温度測定部7uと、温度情報記憶部7vと、感度特性情報記憶部7wと、温度補正部7xを備えている。校正用測定子3の塗装面3bには、例えば、測定対象物1の表面1aの感圧塗料と同一のフッ素系ポリマーを含む感圧塗料が塗布される。
図14に示す温度検出装置8は、測定対象物1の表面温度Tを検出する手段であり、温度検出装置9は校正用測定子3の表面温度Tを検出する手段である。温度検出装置8,9は、いずれも同一構造であり、例えば測定対象物1及び校正用測定子3に内蔵された熱電対などの電子式温度センサである。温度検出装置8,9は、それぞれ測定対象物1及び校正用測定子3の表面温度Tを検出しこの表面温度Tに応じた電気信号を温度検出信号として演算装置7に出力する。
図15に示す温度測定部7uは、測定対象物1及び校正用測定子3の表面温度Tを測定する手段である。温度測定部7uは、無風時及び送風時に温度検出装置8,9が出力する温度検出信号に基づいて、塗装面1b,3bの表面温度Tを演算し、この演算結果を温度情報として温度情報記憶部7vに出力する。
温度情報記憶部7vは、温度測定部7uの測定結果を記憶する手段である。温度情報記憶部7vは、温度測定部7uが出力する測定対象物1及び校正用測定子3の温度情報をそれぞれ記憶するメモリなどである。
図16は、この発明の第3実施形態に係る圧力分布測定システムにおける演算装置の感度特性情報記憶部のデータ構造を模式的に示す図である。
感度特性情報記憶部7wは、感圧塗料の感度特性に関する情報を記憶する手段である。感度特性情報記憶部7wは、感圧塗料の発光強度の温度感度を予め計測しておき、この温度感度を感度特性情報として記憶するメモリなどである。感度特性情報記憶部7wは、例えば、感圧塗料を塗布した試験片を真空チャンバー内に収容して内部の圧力と温度とを変化させたときに測定されるこの感圧塗料の発光強度の圧力感度特性及び温度感度特性を記憶している。感度特性情報記憶部7wは、例えば、圧力感度が殆ど温度に依存しないフッ素系ポリマーを含む感圧塗料を使用するときには、図16に示すように無風時の感圧塗料の発光強度Iref1,…,Irefnと、送風時の感圧塗料の発光強度I1,…,Inとの比である発光強度比Iref1/I1,…,Irefn/Inを表面温度T1,…,Tn毎に記憶している。
温度補正部7xは、校正用測定子3の表面温度Tに基づいて、この校正用測定子3の表面の感圧塗料の発光強度I,Irefを補正するとともに、測定対象物1の表面温度Tに基づいて、この測定対象物1の表面1aの感圧塗料の発光強度I,Irefを補正する手段である。温度補正部7xは、温度測定部7uが測定した温度情報と感度特性情報記憶部7wが記憶する感度特性情報とに基づいて、無風時及び送風時における測定対象物1及び校正用測定子3の感圧塗料の発光強度I,Irefを補正する。温度補正部7xは、補正後の発光強度I,Irefを発光強度情報として発光強度情報記憶部7fに出力する。
次に、この発明の第3実施形態に係る圧力分布測定システムの動作を説明する。
図17は、この発明の第3実施形態に係る圧力分布測定システムの動作を説明するためのフローチャートである。以下では、図9に示す処理と同一の処理については詳細な説明を省略する。
S320において、測定対象物1及び校正用測定子3の送風時における表面温度Tの測定を温度測定部7uに制御部7nが指令する。風洞試験装置の送風機を送風動作させた状態で、図14に示す温度検出装置8,9に図15に示す制御部7nが検出動作を指令すると、塗装面1b,3bの表面温度Tを温度検出装置8,9が検出して、温度検出信号を演算装置7に出力する。その結果、情報入力部7aから温度検出信号が温度測定部7uに入力し、送風時における塗装面1b,3bの表面温度Tをこの温度検出信号に基づいて温度測定部7uが測定し、この測定結果を温度情報として温度情報記憶部7vに出力する。
S330において、校正用測定子3の送風時における圧力情報、発光強度情報及び温度情報の記録を圧力情報記憶部7d、発光強度情報記憶部7f及び温度情報記憶部7vに制御部7nが指令する。その結果、図9に示すS120と同様に、各圧力孔3cの圧力pが圧力情報記憶部7dに記録され、塗装面1b,3bの発光強度Iが発光強度情報記憶部7fに記録され、塗装面1b,3bの表面温度Tが温度情報記憶部7vに記録される。
S360において、測定対象物1及び校正用測定子3の無風時における表面温度Trefの測定を温度測定部7uに制御部7nが指令する。その結果、S320と同様に、無風時における塗装面1b,3bの表面温度Trefを温度測定部7uが測定する。
S370において、校正用測定子3の無風時における圧力情報、発光強度情報及び温度情報の記録を圧力情報記憶部7d、発光強度情報記憶部7f及び温度情報記憶部7vに制御部7nが指令する。その結果、S330と同様に、各圧力孔3cの圧力prefが圧力情報記憶部7dに記録され、塗装面1b,3bの発光強度Irefが発光強度情報記憶部7fに記録され、塗装面1b,3bの表面温度Trefが温度情報記憶部7vに記録される。
S380において、校正用測定子3の送風時及び無風時における発光強度I,Irefの温度補正を温度補正部7xに制御部7nが指令する。その結果、校正用測定子3の送風時及び無風時における発光強度情報を発光強度情報記憶部7fから温度補正部7xが読み出すとともに、感度特性情報記憶部7wから温度特性情報を温度補正部7xが読み出して、校正用測定子3の送風時及び無風時における発光強度I,Irefを温度補正部7xが温度補正する。感圧塗料の発光強度が温度に応じてどのように変化するかを示す感度特性情報が感度特性情報記憶部7wに記憶されているため、この感度特性情報に基づいて発光強度I,Irefを温度補正部7xが温度補正する。例えば、感度特性情報と表面温度情報とを照合して、発光強度I,Irefをどの程度補正するかを温度補正部7xが見積る。
S390において、校正用測定子3の無風時及び送風時における温度補正後の発光強度情報の記録を発光強度情報記憶部7fに制御部7nが指令する。その結果、図7(A)に示すように、校正用測定子3の無風時及び送風時における各圧力孔3cの周囲の感圧塗料の温度補正後の発光強度I,Irefが発光強度情報記憶部7fに記録される。
S400において、校正係数演算部gに校正係数A,Bの演算を制御部7nが指令する。校正係数演算部7gが圧力情報記憶部7dから校正用測定子3の圧力情報を読み出すとともに、発光強度情報記憶部7fから校正用測定子3の温度補正後の発光強度情報を読み出して、数1に示す発光強度比Iref/I及び圧力比pref/pを演算し図8に示すような校正曲線Cを生成する。その結果、数1に示す校正係数A,Bが校正係数演算部7gによって演算されて、この演算結果を校正係数情報記憶部7hに校正係数演算部7gが出力し、校正係数情報記憶部7hに校正係数情報の記録を制御部7nが指令する。
S410において、測定対象物1の送風時及び無風時における発光強度I,Irefの温度補正を温度補正部7xに制御部7nが指令する。その結果、測定対象物1の送風時及び無風時における発光強度情報を発光強度情報記憶部7fから温度補正部7xが読み出すとともに、感度特性情報記憶部7wから感度特性情報を温度補正部7xが読み出して、測定対象物1の送風時及び無風時における発光強度I,Irefを温度補正部7xが温度補正する。
S420において、測定対象物1の無風時及び送風時における温度補正後の発光強度情報の記録を発光強度情報記憶部7fに制御部7nが指令する。その結果、図7(B)に示すように、測定対象物1の無風時及び送風時における塗装面1bの感圧塗料の温度補正後の発光強度I,Irefが発光強度情報記憶部7fに記録される。
S430において、圧力分布の演算を圧力分布演算部7iに制御部7nが指令する。その結果、圧力分布演算部7iが校正係数情報記憶部7hから校正係数情報を読み出すとともに、発光強度情報記憶部7fから測定対象物1の温度補正後の発光強度情報を読み出す。そして、圧力分布演算部7iが数1に従って温度補正後の発光強度比Iref/Iを圧力比pref/pに変換して測定対象物1の圧力pを演算し、測定対象物1の表面1aの圧力分布を演算する。
この発明の第3実施形態に係る圧力分布測定システムには、第1実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
(1) この第3実施形態では、校正用測定子3の表面温度に基づいてこの校正用測定子3の表面の感圧塗料の発光強度I,Irefを温度補正部7xが補正し、補正後の発光強度測定部7eの測定結果と圧力測定部7cの測定結果とに基づいて校正係数演算部7eが校正係数A,Bを演算する。このため、例えば、送風時と無風時とで測定対象物1と校正用測定子3との温度が異なるが温度分布がないときには、測定対象物1又は校正用測定子3のいずれか一方の温度を基準として温度が均一な状態になるように発光強度I,Irefを補正し、感圧塗料の温度依存性に起因する計測誤差を低減することができる。特に、圧力変化(圧力差)の小さい低速域における測定誤差を低減することができる。
(2) この第3実施形態では、補正後の測定対象物1の表面1aの発光強度I,Irefとこの校正係数A,Bとに基づいてこの測定対象物1の表面1aの圧力分布を圧力分布演算部7iが演算する。その結果、感圧塗料の発光強度I,Irefの温度依存性を補正して校正係数A,Bを演算することができるため、測定対象物1の表面1aの圧力分布を精度よく測定することができる。
(第4実施形態)
図18は、この発明の第4実施形態に係る圧力分布測定システムを模式的に示す構成図である。図19は、この発明の第4実施形態に係る圧力分布測定システムの演算装置の構成図である。
図18に示す圧力分布測定システム2は、測定対象物1と校正用測定子3とに温度分布があるときに、測定対象物1の表面1aの感圧塗料の発光強度I,Irefと、校正用測定子3の感圧塗料の発光強度I,Irefとを温度補正して、測定対象物1の表面1aの圧力分布を演算する。圧力分布測定システム2は、図18に示すように、校正用測定子3と、光照射装置5と、撮像装置6と、演算装置7と、赤外線撮像装置10などをそなえいる。演算装置7は、図19に示すように、温度分布測定部7yと温度分布情報記憶部7zなどを備えており、図15に示す温度測定部7uと温度情報記憶部7vとを備えていない。校正用測定子3の塗装面3bには、例えば、測定対象物1の表面1aの感圧塗料と同一のフッ素系ポリマーを含む感圧塗料が塗布される。
図19に示す温度分布測定部7yは、測定対象物1の表面1a及び校正用測定子3の表面の温度分布を測定する手段である。温度分布測定部7yは、無風時及び送風時に赤外線撮像装置10が出力する画像情報に基づいて、塗装面1b,3bの温度分布を演算し、この演算結果を温度分布情報として温度分布情報記憶部7zに出力する。
図20は、この発明の第4実施形態に係る圧力分布測定システムにおける演算装置の温度分布情報記憶部のデータ構造を模式的に示す図であり、図20(A)は校正用測定子に関するデータ構造であり、図20(B)は測定対象物に関するデータ構造である。
温度分布情報記憶部7zは、温度分布測定部7yの測定結果を記憶する手段である。温度分布情報記憶部7zは、温度分布測定部7yが出力する温度分布情報を塗装面1b,3bの位置S11,…,S1n,S21,…,S2m毎に記憶するメモリなどである。温度分布情報記憶部7zは、例えば、赤外線撮像装置10が出力する画像情報に基づいて、塗装面1b,3bの各位置情報(各画素情報)に対応する温度情報を記憶する。温度分布情報記憶部7zは、例えば、図20(A)に示すように、校正用測定子3の各圧力孔3cの位置S11,…,S1nと、無風時における校正用測定子3の位置S11,…,S1nの表面温度Tref1,…,Trefnと、送風時における校正用測定子3の位置S11,…,S1nの表面温度T1,…,Tnとを記憶している。また、温度分布情報記憶部7zは、例えば、図20(B)に示すように、塗装面1bの位置S21,…,S2mと、無風時における塗装面1bの位置S21,…,S2mの表面温度Tref1,…,Trefnと、送風時における塗装面1bの位置S21,…,S2mの表面温度T1,…,Tnとを記憶している。
図18及び図19に示す赤外線撮像装置10は、測定対象物1及び校正用測定子3を撮像する手段である。赤外線撮像装置10は、例えば、赤外線カメラなどを備える撮像装置であり、測定対象物1及び校正用測定子3の塗装面1b,3bが同一の撮影画面内に入るように配置されており、測定対象物1及び校正用測定子3の撮像画像を画像情報として演算装置7に出力する。
次に、この発明の第4実施形態に係る圧力分布測定システムの動作を説明する。
図21は、この発明の第4実施形態に係る圧力分布測定システムの動作を説明するためのフローチャートである。以下では、図17に示す処理と対応する処理については対応する番号を付して詳細な説明を省略する。
図21に示すS520において、測定対象物1及び校正用測定子3の送風時における表面温度分布Tdの測定を温度分布測定部7yに制御部7nが指令する。風洞試験装置の送風機を送風動作させた状態で、図18に示す赤外線撮像装置10に図19に示す制御部7nが撮像動作を指令すると、塗装面1b,3bを赤外線撮像装置10が撮像して、画像情報を演算装置7に出力する。その結果、情報入力部7aからこの画像情報が温度分布測定部7yに入力し、送風時における塗装面1b,3bの表面温度分布Tdをこの画像情報に基づいて温度分布測定部7yが測定し、この測定結果を温度分布情報として温度分布情報記憶部7zに出力する。
S530において、校正用測定子3の送風時における圧力情報、発光強度情報及び温度分布情報の記録を圧力情報記憶部7d、発光強度情報記憶部7f及び温度分布情報記憶部7zに制御部7nが指令する。その結果、図9に示すS120と同様に、各圧力孔3cの圧力pが圧力情報記憶部7dに記録され、塗装面1b,3bの発光強度Iが発光強度情報記憶部7fに記録されるとともに、図20に示すように塗装面1b,3bの表面温度分布Tdが温度情報記憶部7vに記録される。
S560において、測定対象物1及び校正用測定子3の無風時における表面温度分布Tdrefの測定を温度分布測定部7yに制御部7nが指令する。その結果、S520と同様に、無風時における塗装面1b,3bの表面温度分布Tdrefを温度分布測定部7yが測定する。
S570において、校正用測定子3の無風時における圧力情報、発光強度情報及び温度分布情報の記録を圧力情報記憶部7d、発光強度情報記憶部7f及び温度分布情報記憶部7zに制御部7nが指令する。その結果、S530と同様に、各圧力孔3cの圧力prefが圧力情報記憶部7dに記録され、塗装面1b,3bの発光強度Irefが発光強度情報記憶部7fに記録されるとともに、図20に示すように塗装面1b,3bの表面温度分布Tdrefが温度情報記憶部7vに記録される。
この発明の第4実施形態に係る圧力分布測定システムには、第1実施形態及び第3実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
(1) この第4実施形態では、校正用測定子3の表面温度分布T,Tdrefに基づいてこの校正用測定子3の表面の感圧塗料の発光強度I,Irefを温度補正部7xが補正し、補正後の発光強度測定部7eの測定結果と圧力測定部7cの測定結果とに基づいて校正係数演算部7eが校正係数A,Bを演算する。このため、測定対象物1と校正用測定子3とに温度分布があるときに、感圧塗料の温度依存性に起因する計測誤差を低減することができる。特に、温度の影響を受けて感圧塗料の圧力感度特性が場所によって異なる感度を示すようなときの測定誤差を低減することができる。
(2) この第4実施形態では、赤外線撮像装置10の出力信号に基づいて温度分布測定部7yが温度分布を測定する。このため、塗装面1b,3bの表面温度分布T,Tdrefを簡単に測定して圧力分布を正確に測定することができる。
(第5実施形態)
図22は、この発明の第5実施形態に係る圧力分布測定システムを模式的に示す構成図である。図23は、この発明の第5実施形態に係る圧力分布測定システムの演算装置の構成図である。
図22に示す圧力分布測定システム2は、図18に示す圧力分布測定システム2の赤外線撮像装置10に代えて撮像装置11を備えている。図22及び図23に示す撮像装置11は、測定対象物1及び校正用測定子3を撮像する手段であり、図1に示す撮像装置6と同様にCCDカメラなどを備えている。撮像装置11は、測定対象物1及び校正用測定子3の塗装面1b,3bが同一の撮影画面内に入るように配置されており、測定対象物1及び校正用測定子3の撮像画像を画像情報として演算装置7に出力する。
図22に示す校正用測定子3の塗装面3bには、例えば、測定対象物1の表面1aの感圧塗料と同一の感圧塗料が塗布される。このような感圧塗料としては、圧力情報を取得するための感圧色素と温度情報を取得するための感温色素とを含む感圧/感温複合機能塗料が好ましい。このような感圧/感温複合機能塗料としては、例えば、感温材としてクマリン系の感温色素を使用し、感圧材として感圧色素である白金又はパラジウムを中心金属とするポルフィリンを使用し、バインダーとしてフッ素系ポリマーであるPoly-IBM-TFEMを採用し、溶剤としてシンナーを採用するものが好ましい。
図23に示す温度分布測定部7yは、測定対象物1の表面1a及び校正用測定子3の表面の温度分布を測定する手段である。温度分布測定部7yは、無風時及び送風時に撮像装置11が出力する画像情報と、感度特性情報記憶部7wが記憶する感圧塗料の感温色素の感度特性情報とに基づいて、塗装面1b,3bの温度分布を演算し、この演算結果を温度分布情報として温度分布情報記憶部7zに出力する。
図23に示す感度特性情報記憶部7wは、感圧/感温複合機能塗料である感圧塗料の感度特性に関する情報を記憶する手段である。感度特性情報記憶部7wは、例えば、感圧/感温複合機能塗料である感圧塗料を塗布した試験片を真空チャンバー内に収容して内部の圧力と温度とを変化させたときに測定されるこの感圧塗料の発光強度の圧力感度特性及び温度感度特性を記憶している。
この発明の第5実施形態には、第4実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
この第5実施形態では、圧力情報を取得するための感圧色素と温度情報を取得するための感温色素とを含む感圧塗料が塗装面1b,3bに塗布される。このため、赤外線カメラなどの高価な撮像装置を使用せずに安価に圧力分布を測定することができる。
(他の実施形態)
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この実施形態では、撮像装置6としてCCDカメラなどのイメージセンサを利用する場合を例に挙げて説明したが、光電子増幅管(PMT)やシリコンダイオードなどの点センサなどを利用することもできる。また、この実施形態では、測定対象物1及び校正用測定子3を1台の撮像装置6によって撮像しているが、特性が同一である複数の撮像装置によって測定対象物1及び校正用測定子3をそれぞれ撮像することもできる。さらに、この実施形態では、測定対象物1の後方に校正用測定子3を直列に配置する場合を例に挙げて説明したが、測定対象物1の側方に校正用測定子3を並列に配置することもできる。
(2) この実施形態では、校正用測定子3の測定子本体3aの形状が球状又は円柱状などである場合を例に挙げて説明したが、これらの形状に限定するものではない。例えば、測定子本体3aの形状がベジュ曲線などによって表現され、球状や円柱状などのような単純な数式では表わすことができない自由曲面状である場合についてもこの発明を適用することができる。また、この第2実施形態では、校正用測定子3のレイノルズ数Re毎の圧力分布情報として実験的に得られたデータを利用する場合を例に挙げて説明したが、解析的に数値演算によって得られたデータを利用することもできる。
(3) この第1実施形態〜第3実施形態では、フッ素系ポリマーを含む感圧塗料を例に挙げて説明したが、このような感圧塗料に限定するものではなく、温度によって圧力感度が変化し難い他の種類の感圧塗料についてもこの発明を適用することができる。また、この第5実施形態では、塗装面1b,3bに塗布される感圧塗料が同一の感圧色素と感温色素とを含む感圧塗料である場合を例に挙げて説明したが、塗装面1b,3bにそれぞれ塗布される感圧塗料の感圧色素が同一であり感温色素が異なる場合についてもこの発明を適用することができる。さらに、この第5実施形態では、圧力分布測定システム2が2台の撮像装置6,11を備える場合を例に挙げて説明したが、撮像装置11を省略することもできる。この場合には、発光フィルタを複数枚装填可能なフィルタホイール(フィルタチェンジャ) を撮像装置6のCCDカメラの前に装着することによって、外部からの信号によって色素の発光に合わせて発光フィルタを選択し、感温色素の発光を一台の撮像装置6によって計測することができる。
この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システムを模式的に示す構成図である。 この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システムの校正用測定子の斜視図であり、(A)は測定子本体が球面状である場合の斜視図であり、(B)は測定子本体が円柱状である場合の斜視図であり、(C)は測定子本体が半球状である場合の斜視図であり、(D)は測定子本体が多面体状である場合の斜視図であり、(E)は測定子本体が翼型状である場合の斜視図であり、(F)は測定子本体が流線型状である場合の斜視図である。 この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システムにおける校正用測定子の測定子本体が球状であるときの断面図である。 この発明の第1実施形態に係る校正用測定子の測定子本体の形状と圧力分布との関係を一例として示すグラフであり、(A)は円柱周りの圧力分布を示すグラフであり、(B)は角柱周りの圧力分布を示すグラフである。 この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システムの演算装置の構成図である。 この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システムにおける演算装置の圧力情報記憶部のデータ構造を模式的に示す図である。 この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システムにおける演算装置の発光強度情報記憶部のデータ構造を模式的に示す図であり、(A)は校正用測定子に関するデータ構造であり、(B)は測定対象物に関するデータ構造である。 この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システムの校正係数演算部による校正係数の演算過程を説明するための図である。 この発明の第1実施形態に係る圧力分布測定システムの動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の第2実施形態に係る圧力分布測定システムを模式的に示す構成図である。 この発明の第2実施形態に係る圧力分布測定システムの演算装置の構成図である。 この発明の第2実施形態に係る圧力分布測定システムにおける演算装置の圧力情報記憶部のデータ構造を模式的に示す図である。 この発明の第2実施形態に係る圧力分布測定システムの動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の第3実施形態に係る圧力分布測定システムを模式的に示す構成図である。 この発明の第3実施形態に係る圧力分布測定システムの演算装置の構成図である。 この発明の第3実施形態に係る圧力分布測定システムにおける演算装置の感度特性情報記憶部のデータ構造を模式的に示す図である。 この発明の第3実施形態に係る圧力分布測定システムの動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の第4実施形態に係る圧力分布測定システムを模式的に示す構成図である。 この発明の第4実施形態に係る圧力分布測定システムの演算装置の構成図である。 この発明の第4実施形態に係る圧力分布測定システムにおける演算装置の温度分布情報記憶部のデータ構造を模式的に示す図であり、(A)は校正用測定子に関するデータ構造であり、(B)は測定対象物に関するデータ構造である。 この発明の第4実施形態に係る圧力分布測定システムの動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の第5実施形態に係る圧力分布測定システムを模式的に示す構成図である。 この発明の第5実施形態に係る圧力分布測定システムの演算装置の構成図である。
符号の説明
1 測定対象物
1a 表面
1b 塗装面
2 圧力分布測定システム
3 校正用測定子
3a 測定子本体
3b 塗装面
3c 圧力孔
4 圧力検出装置
5 光照射装置
6 撮像装置
7 演算装置
7b 画像情報記憶部
7c 圧力測定部
7e 発光強度測定部
7g 校正係数演算部
7i 圧力分布演算部
7n 制御部
7q レイノルズ数演算部
7s 圧力分布情報記憶部
7u 温度測定部
7v 温度情報記憶部
7w 感度特性情報記憶部
7x 温度補正部
7y 温度分布測定部
7z 温度分布情報記憶部
8,9 温度検出装置
10 赤外線撮像装置
11 撮像装置
1 励起光
2 リン光
F 気流
I,Iref 発光強度
p,pref 圧力
ref/I 発光強度比
ref/p 圧力比
T,Tref 表面温度
d,Tdref 表面温度分布
e レイノルズ数
A,B 校正係数
C 校正曲線

Claims (20)

  1. 気流を受ける測定対象物の表面に感圧塗料を塗布してこの測定対象物の表面の圧力分布を測定する圧力分布測定システムであって、
    前記測定対象物の表面の圧力測定値を校正するために、この測定対象物とともに気流を受ける校正用測定子と、
    前記校正用測定子の表面の感圧塗料の発光強度に基づいて、前記測定対象物の表面の圧力測定値を校正するための校正係数を演算する校正係数演算手段と、
    を備える圧力分布測定システム。
  2. 請求項1に記載の圧力分布測定システムにおいて、
    前記校正用測定子に作用する圧力を測定する圧力測定手段と、
    前記校正用測定子の表面の感圧塗料の発光強度を測定する発光強度測定手段とを備え、
    前記校正係数演算手段は、前記圧力測定手段の測定結果と前記発光強度測定手段の測定結果とに基づいて前記校正係数を演算すること、
    を特徴とする圧力分布測定システム。
  3. 請求項2に記載の圧力分布測定システムにおいて、
    前記校正用測定子は、
    前記測定対象物の表面の感圧塗料と同一の感圧塗料が塗布される塗装面と、
    前記塗装面に作用する圧力を前記圧力測定手段によって測定するための圧力孔とを備えること、
    を特徴とする圧力分布測定システム。
  4. 請求項1に記載の圧力分布測定システムにおいて、
    前記校正用測定子の表面の圧力分布をこの校正用測定子のレイノルズ数に応じて圧力分布情報として記憶する圧力分布情報記憶手段と、
    前記校正用測定子の表面の感圧塗料の発光強度を測定する発光強度測定手段とを備え、
    前記校正係数演算手段は、前記圧力分布情報記憶手段が記憶する圧力分布情報と前記発光強度測定手段が測定した発光強度とに基づいて前記校正係数を演算すること、
    を特徴とする圧力分布測定システム。
  5. 請求項4に記載の圧力分布測定システムにおいて、
    前記校正用測定子は、前記測定対象物の表面の感圧塗料と同一の感圧塗料が塗布される塗装面を備えること、
    を特徴とする圧力分布測定システム。
  6. 請求項3又は請求項5に記載の圧力分布測定システムにおいて、
    前記塗装面には、前記測定対象物の表面の感圧塗料と同一のフッ素系ポリマーを含む感圧塗料が塗布されること、
    を特徴とする圧力分布測定システム。
  7. 請求項2から請求項6までのいずれか1項に記載の圧力分布測定システムにおいて、
    前記測定対象物の表面の圧力分布を演算する圧力分布演算手段を備え、
    前記発光強度測定手段は、前記測定対象物の表面の感圧塗料の発光強度と前記校正用測定子の表面の感圧塗料の発光強度とを測定し、
    前記圧力分布演算手段は、前記測定対象物の表面の感圧塗料の発光強度と前記校正係数とに基づいてこの測定対象物の表面の圧力分布を演算すること、
    を特徴とする圧力分布測定システム。
  8. 請求項1に記載の圧力分布測定システムにおいて、
    前記校正用測定子の表面温度を測定する温度測定手段と、
    前記校正用測定子に作用する圧力を測定する圧力測定手段と、
    前記校正用測定子の表面の感圧塗料の発光強度を測定する発光強度測定手段と、
    前記校正用測定子の表面温度に基づいて、この校正用測定子の表面の感圧塗料の発光強度を補正する温度補正手段とを備え、
    前記校正係数演算手段は、補正後の前記発光強度測定手段の測定結果と前記圧力測定手段の測定結果とに基づいて前記校正係数を演算すること、
    を特徴とする圧力分布測定システム。
  9. 請求項8に記載の圧力分布測定システムにおいて、
    前記測定対象物の表面の圧力分布を演算する圧力分布演算手段を備え、
    前記温度測定手段は、前記測定対象物の表面温度を測定し、
    前記発光強度測定手段は、前記測定対象物の表面の感圧塗料の発光強度を測定し、
    前記温度補正手段は、前記測定対象物の表面温度に基づいて、この測定対象物の表面の感圧塗料の発光強度を補正し、
    前記圧力分布演算手段は、補正後の前記測定対象物の表面の発光強度と前記校正係数とに基づいてこの測定対象物の表面の圧力分布を演算すること、
    を特徴とする圧力分布測定システム。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の圧力分布測定システムにおいて、
    前記校正用測定子は、
    前記測定対象物の表面の感圧塗料と同一の感圧塗料が塗布される塗装面と、
    前記塗装面に作用する圧力を前記圧力測定手段によって測定するための圧力孔とを備えること、
    を特徴とする圧力分布測定システム。
  11. 請求項10に記載の圧力分布測定システムにおいて、
    前記塗装面には、前記測定対象物の表面の感圧塗料と同一のフッ素系ポリマーを含む感圧塗料が塗布されること、
    を特徴とする圧力分布測定システム。
  12. 請求項1に記載の圧力分布測定システムにおいて、
    前記校正用測定子の表面の温度分布を測定する温度分布測定手段と、
    前記校正用測定子に作用する圧力を測定する圧力測定手段と、
    前記校正用測定子の表面の感圧塗料の発光強度を測定する発光強度測定手段と、
    前記校正用測定子の温度分布に基づいて、この校正用測定子の表面の感圧塗料の発光強度を補正する温度補正手段とを備え、
    前記校正係数演算手段は、補正後の前記発光強度測定手段の測定結果と前記圧力測定手段の測定結果とに基づいて前記校正係数を演算すること、
    を特徴とする圧力分布測定システム。
  13. 請求項12に記載の圧力分布測定システムにおいて、
    前記測定対象物の表面の圧力分布を演算する圧力分布演算手段を備え、
    前記温度分布測定手段は、前記測定対象物の表面の温度分布を測定し、
    前記発光強度測定手段は、前記測定対象物の表面の感圧塗料の発光強度を測定し、
    前記温度補正手段は、前記測定対象物の表面の温度分布に基づいて、この測定対象物の表面の感圧塗料の発光強度を補正し、
    前記圧力分布演算手段は、補正後の前記測定対象物の表面の発光強度と前記校正係数とに基づいてこの測定対象物の表面の圧力分布を演算すること、
    を特徴とする圧力分布測定システム。
  14. 請求項12又は請求項13に記載の圧力分布測定システムにおいて、
    前記校正用測定子は、
    前記測定対象物の表面の感圧塗料と同一の感圧塗料が塗布される塗装面と、
    前記塗装面に作用する圧力を前記圧力測定手段によって測定するための圧力孔とを備えること、
    を特徴とする圧力分布測定システム。
  15. 請求項14に記載の圧力分布測定システムにおいて、
    前記塗装面には、圧力情報を取得するための感圧色素と温度情報を取得するための感温色素とを含む感圧塗料が塗布されること、
    を特徴とする圧力分布測定システム。
  16. 請求項14に記載の圧力分布測定システムにおいて、
    前記温度分布測定手段は、赤外線撮像装置の出力信号に基づいて前記温度分布を測定すること、
    を特徴とする圧力分布測定システム。
  17. 測定対象物の表面の圧力測定値を校正するために、この測定対象物とともに気流を受ける校正用測定子であって、
    前記測定対象物の表面の感圧塗料と同一の感圧塗料が塗布される塗装面を備えること、
    を特徴とする校正用測定子。
  18. 請求項17に記載の校正用測定子において、
    前記塗装面に作用する圧力を測定するための圧力孔を備えること、
    を特徴とする校正用測定子。
  19. 請求項17又は請求項18に記載の校正用測定子において、
    前記塗装面は、表面形状が球面状、円柱状、半球状、多面体状、翼型状、流線型状又は自由曲面状に形成されており、
    前記圧力孔は、前記塗装面に複数形成されていること、
    を特徴とする校正用測定子。
  20. 請求項17から請求項19までのいずれか1項に記載の校正用測定子において、
    測定子本体の材質が前記測定対象物の材質と同じであること、
    を特徴とする校正用測定子。
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