JP2007278851A - 電池状態検知システム - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリの温度を的確に捉え温度補正を行うことによりバッテリの充電状態を正確に推定可能な電池状態検知システムを提供する。
【解決手段】電流センサにより鉛電池の充放電電気量が計測されると共に、温度センサにより鉛電池の温度が測定され、マイコンのRAMに測定された温度データが記憶される。マイコンのCPUにより、RAMに記憶された現在から3時間前までの温度データの履歴から求めた鉛電池の温度Tbにより放電電気量が補正され、補正後の放電電気量に基づいて鉛電池の充電状態が算出される。温度Tbはa1・T1+a2・T2+a3・T3(a1≧a2≧a3、かつ、a1+a2+a3=1)により算出され、室温、5時間率電流で鉛電池を放電させたときの放電容量を1とし、放電電気量と鉛電池の温度Tbとの関係を表したマップから電流係数c1を算出することにより、放電電気量を温度補正する。
【選択図】図4
【解決手段】電流センサにより鉛電池の充放電電気量が計測されると共に、温度センサにより鉛電池の温度が測定され、マイコンのRAMに測定された温度データが記憶される。マイコンのCPUにより、RAMに記憶された現在から3時間前までの温度データの履歴から求めた鉛電池の温度Tbにより放電電気量が補正され、補正後の放電電気量に基づいて鉛電池の充電状態が算出される。温度Tbはa1・T1+a2・T2+a3・T3(a1≧a2≧a3、かつ、a1+a2+a3=1)により算出され、室温、5時間率電流で鉛電池を放電させたときの放電容量を1とし、放電電気量と鉛電池の温度Tbとの関係を表したマップから電流係数c1を算出することにより、放電電気量を温度補正する。
【選択図】図4
Description
本発明は電池状態検知システムに係り、特に、温度補正を行うことでバッテリの充電状態ないし残容量を推定する電池状態検知システムに関する。
近年、エンジン自動車による排ガスの削減に対応するため、アイドルストップ・スタート(以下、ISSという。)が行われており、ISS可能な状態にバッテリを保つ技術が望まれている。すなわち、アイドルストップ機能を有する自動車では、エンジン停止中のエアコン、カーステレオなどの負荷は、すべてバッテリからの電力で賄われる。このため、従来に比べバッテリの深い放電状態が増え、バッテリの充電状態(SOC)が小さくなるケースが増加している。バッテリの出力はバッテリの残容量(又は充電状態)に依存するため、エンジン停止中にバッテリの残容量が小さくなると、エンジンを始動する充分な出力が得られなくなり、エンジン停止後再始動(ISS)することができなくなるおそれがある。
従って、ISS可能な状態を保つためには、バッテリの残容量(又は充電状態)を算出(推定)してエンジン始動に必要な出力の有無を監視し、エンジン始動に必要な出力がある場合には、アイドルストップ可能、エンジン始動に必要な出力がない場合には、アイドルストップを止め、バッテリを充電させるための信号を車両側制御システムに報知したり、車両側制御システムでその判断をする必要がある。
鉛電池は、この種の用途に対応できる代表的なバッテリである。バッテリの残容量を算出する技術として、バッテリの充放電電力量を計測する電力量計測手段と、バッテリの温度により該充放電電力量を補正する補正手段と、この補正手段で補正された充放電電力量に基づいてバッテリの残容量を算出する演算手段とを備えた残容量検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、バッテリは温度により残容量ないし充電状態が異なるため、一般にバッテリの外壁にサーミスタや熱電対を固着させその測定値をバッテリ温度とし、温度補正をしてバッテリの残容量が推定される。
ところが、実際にはバッテリの外壁部と内部とでは温度が異なっているため、上述した温度測定では正確なバッテリ温度を捉えることができず、従って正確な温度補正ができないため、バッテリの残容量ないし充電状態を正確に推定できない。図1はD23サイズの自動車用バッテリを30°Cの状態から60°Cの恒温槽に入れたときのバッテリの外壁部と内部との温度を示したものである。外壁部では5時間で60°Cに達したが、内部では60°Cになるまで9時間かかっている。これはバッテリ外壁が熱伝導性の悪いポリプロピレンなどの樹脂であるためと考えられる。
本発明は上記事案に鑑み、バッテリの温度を的確に捉え温度補正を行うことによりバッテリの充電状態ないし残容量を正確に推定可能な電池状態検知システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、温度補正を行うことでバッテリの充電状態ないし残容量を推定する電池状態検知システムであって、前記バッテリの充放電電気量を計測する電気量計測手段と、前記バッテリの温度を測定する温度測定手段と、前記温度測定手段により測定された温度データを記憶する温度データ記憶手段と、前記温度データ記憶手段に記憶された現在から所定期間過去までの温度データの履歴により前記電気量計測手段で計測された充放電電気量を補正する温度補正手段と、前記温度補正手段で補正された充放電電気量に基づいて前記バッテリの充電状態ないし残容量を算出する算出手段と、を備える。
本発明では、電気量計測手段によりバッテリの充放電電気量が計測されると共に、温度測定手段によりバッテリの温度が測定され、温度データ記憶手段により温度測定手段で測定された温度データが記憶される。温度補正手段により温度データ記憶手段に記憶された現在から所定期間過去までの温度データの履歴により電気量計測手段で計測された充放電電気量が補正され、算出手段により温度補正手段で補正された充放電電気量に基づいてバッテリの充電状態ないし残容量が算出される。本発明によれば、温度補正手段により現在から所定期間過去までの温度データの履歴により充放電電気量が温度補正されるので、バッテリの温度が的確に捉えられ(温度測定手段のバッテリに対する測定位置による温度差の影響が緩和され)充放電電気量の温度補正が行われるため、算出手段によりバッテリの充電状態ないし残容量を正確に算出することができる。
本態様において、温度補正手段は、現在から所定期間過去までの時間を複数に分割してより現在に近い温度データに大きな重み付けを行うことで充放電電気量の温度補正に用いる温度Tbを算出し、該算出した温度Tbと充放電電気量の補正量との予め定められた対応関係を用いて充放電電気量を補正するようにしてもよい。この場合に、温度補正手段は、現在から所定期間過去までの時間をn個に等分割し、該等分割された時間におけるバッテリの平均温度をそれぞれT1、T2、・・・、Tn、該平均温度T1、T2、・・・、Tnに対する重み係数をそれぞれa1、a2、・・・、an(ただし、a1≧a2≧・・・≧an、かつ、a1+a2+・・・+an=1)としたときに、温度補正に用いる温度TbをTb=a1・T1+a2・T2+・・・+an・Tnとして算出することが望ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明の第2の態様は、第1の態様の電池状態検知システムを備えた自動車であり、第1の態様の電池状態検知システムを備えることで、バッテリが深い放電状態となっても、エンジン停止後再始動を確保することができる。
本発明によれば、温度補正手段により現在から所定期間過去までの温度データの履歴により充放電電気量が温度補正されるので、バッテリの温度が的確に捉えられ充放電電気量の温度補正が行われるため、算出手段によりバッテリの充電状態ないし残容量を正確に算出することができる、という効果を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る電池状態検知システムの実施の形態について説明する。
<構成>
図1に示すように、本実施形態の電池状態検知システム12は、自動車に搭載された鉛電池1のベント栓から離れた側の電槽(バッテリ外壁)側面に固着されており、鉛電池1の充放電電気量を測定し鉛電池1の残容量を算出(推定)するマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略称する。)10を有している。鉛電池1には、例えば、1セルが例えば正極6枚、負極7枚で構成され、6セル直列で公称12Vの自動車用鉛電池を用いることができる。
図1に示すように、本実施形態の電池状態検知システム12は、自動車に搭載された鉛電池1のベント栓から離れた側の電槽(バッテリ外壁)側面に固着されており、鉛電池1の充放電電気量を測定し鉛電池1の残容量を算出(推定)するマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略称する。)10を有している。鉛電池1には、例えば、1セルが例えば正極6枚、負極7枚で構成され、6セル直列で公称12Vの自動車用鉛電池を用いることができる。
マイコン10は、中央演算処理装置として機能するCPU、電池状態検知システム12の基本制御プログラムや後述するマップ等のプログラムデータを記憶したROM、CPUのワークエリアとして働くRAM、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、及び、上位の車両側制御システム11と通信するためのインターフェース等を含んで構成されている。
鉛電池1の正極端子は、ホール素子等で構成される電流センサ4を介して、イグニッションスイッチ(以下、IGNスイッチという。)5の中央端子に接続されている。IGNスイッチ5は、中央端子とは別に、OFF端子、ON/ACC端子及びSTART端子を有しており、ロータリー式に切り替え接続が可能である。
鉛電池1の電槽の上部中央の位置にはサーミスタ等の温度センサ2が固着しており、温度センサ2の出力端子はマイコン10に内蔵されたA/Dコンバータに接続されている。また、電流センサ4の出力端子はマイコン10に内蔵された別のA/Dコンバータに接続されており、マイコン10は鉛電池1に流れる充放電電流をデジタル値で取り込むことができる。なお、電池状態検知システム12は、このような配線を含んで構成されている。
一方、車両側には、図示しないクラッチ機構を介してエンジン8の回転軸に回転駆動力を伝達させエンジン8を始動させるスタータ(セルモータ)9が配されている。また、エンジン8の回転軸は、不図示のクラッチ機構を介して発電機7に動力の伝達が可能であり、エンジン8が回転状態にあるときは、このクラッチ機構を介して発電機7が作動し発電機7からの電力がレギュレータ(図1では整流素子のシンボルで表している。)を介してエアコン、ラジオ等の補機6や鉛電池1に供給(充電)される。このようなエンジン制御等は車両(自動車)側の車両制御システム11により実行される。
IGNスイッチ5のON/ACC端子は、補機6及びレギュレータを介して発電機7(の一端に接続されている。また、START端子はスタータ9の一端に接続されている。更に、発電機7、スタータ9及び補機6の他端、鉛電池1の負極端子及びマイコン10は、それぞれグランドに接続されている。従って、鉛電池1は発電機7により繰り返し充電される。なお、マイコン10は鉛電池1から作動電源が供給される。
<動作>
次に、本実施形態の電池状態検知システム12の動作について、マイコン10のCPU(以下、CPUという。)を主体として説明する。
次に、本実施形態の電池状態検知システム12の動作について、マイコン10のCPU(以下、CPUという。)を主体として説明する。
CPUは、鉛電池1に流れる電流値iを所定時間毎に電流センサ4からA/Dコンバータを介して取り込み、放電電流積算値Qoutと充電電流積算値Qinとをそれぞれ別に算出することにより、鉛電池1の充放電電気量を計測している。すなわち、A/Dコンバータのサンプリング時間をΔtとした場合に、電流値iが正(鉛電池1の放電)のときに現在の放電電流積算値にΔt・iを加算し、電流値iが負(鉛電池1の充電)のときに現在の充電電流積算値にΔt・iを加算することで、それぞれ、放電電流積算値Qout、充電電流積算値Qinを算出している。
また、CPUは、鉛電池1の温度データを所定時間毎に温度センサ2からA/Dコンバータを介して取り込み、温度データの履歴としてRAMに格納している。なお、本実施形態では、鉛電池1の温度変化が微小時間で急激に変化することはないことから、A/Dコンバータによる温度値のサンプリング時間の間隔が上述した電流値iのサンプリング時間の間隔より十分長い時間に設定されている。
次に、CPUは、(A)充放電電気量とRAMに格納した鉛電池1の温度データの履歴とから、鉛電池1の温度データの履歴から求めた温度により充放電電気量(放電電流積算値Qout)を補正し、(B)補正された充放電電気量に基づいて鉛電池1の充電状態を算出する。
(A)鉛電池1の温度データの履歴から求めた温度による充放電電気量の補正
(A−1)まず、現在から所定期間前(例えば、3時間前)までのRAMに格納された温度データの履歴を読み出し、図4に示すように、3時間前までの温度履歴を三等分し、下式(1)により、鉛電池1の温度Tbを求める。式(1)において、T1は1時間前〜現在までの鉛電池1の平均温度、T2は2時間前〜1時間前までの鉛電池1の平均温度、T3は3時間前〜2時間前までの鉛電池1の平均温度を表している。なお、重み係数a1〜a3は、例えば、図1に示したような実際の温度データから設定することができ、現在に近い程大きな数値になるように設定することが望ましい。
(A−1)まず、現在から所定期間前(例えば、3時間前)までのRAMに格納された温度データの履歴を読み出し、図4に示すように、3時間前までの温度履歴を三等分し、下式(1)により、鉛電池1の温度Tbを求める。式(1)において、T1は1時間前〜現在までの鉛電池1の平均温度、T2は2時間前〜1時間前までの鉛電池1の平均温度、T3は3時間前〜2時間前までの鉛電池1の平均温度を表している。なお、重み係数a1〜a3は、例えば、図1に示したような実際の温度データから設定することができ、現在に近い程大きな数値になるように設定することが望ましい。
Tb=a1・T1+a2・T2+a3・T3・・・(1)
ただし、a1≧a2≧a3、かつ、a1+a2+a3=1
ただし、a1≧a2≧a3、かつ、a1+a2+a3=1
(A−2)次いで、鉛電池1の温度Tbにより放電電流積算値Qoutの温度補正を行うが、本実施形態では、25°C(室温)において5時間率電流で鉛電池1を放電させたときの放電容量を1とし、放電電流値と鉛電池1の温度Tbとの関係を表したマップ(図3参照)から電流係数c1を算出することにより、放電電流積算値Qoutを温度補正する(補正後の放電電流積算値=Qout×c1)。なお、このマップはマイコン10のROMに格納されており、RAMに展開されている。
(B)鉛電池1の充電状態の算出
次に、鉛電池1の充電状態C(%)を下記式(2)により算出する。なお、式(2)において、c2は充電効率を表している。
次に、鉛電池1の充電状態C(%)を下記式(2)により算出する。なお、式(2)において、c2は充電効率を表している。
C={(Qf−Qout×c1+Qin×c2)/Qf}×100・・・(2)
そして、CPUは所定時間毎に鉛電池1の充電状態Cを車両制御システム11に報知する。車両制御システム11は、自動車が停止したときに、鉛電池1の充電状態Cに応じてアイドルストップ可能か否かを判断する。
<作用・効果等>
次に、本実施形態の電池状態検知システム12の作用・効果等について説明する。
次に、本実施形態の電池状態検知システム12の作用・効果等について説明する。
車載試験にて本実施形態における鉛電池1の温度Tbの精度を確認した。図5に、従来例の鉛電池の温度(外壁部の温度)、本実施形態(実施例)における鉛電池1の温度Tb、及び、実測した鉛電池1の温度(真値)を示す。従来例では真値に対する温度誤差が最大40%だったのに対し、実施例では最大15%だった。なお、厳密には充電及び放電時には、電池内部においてジュール熱や化学反応熱が発生するが車載試験においてはこの影響はほとんど見られなかった。これは、充電側が定電圧制御されているため微小電流であるためと考えられ、放電側はエンジン始動時、大電流が流れるが短時間であるため発熱量は無視できるくらい小さいためと考えられる。
以上のように、本実施形態の電池状態検知システム12では、現在から3時間前までの温度データの履歴により放電電流積算値Qoutが温度補正されるので、鉛電池1の温度が的確に捉えられ放電電流積算値Qoutの温度補正が行われるため、鉛電池1の充電状態を正確に算出することができる。そして、このような電池状態検知システム12を備えた自動車は、鉛電池1が深い放電状態となっても(残容量が少なくなっても)、エンジン停止後再始動を確保することができる。
なお、上記実施形態では、説明を簡単にするために、放電電流積算値Qoutの温度補正についてのみ説明したが、充電電流積算値の温度補正も併せて行うことにより電池状態検知システム12の充電状態の算出精度をより高めることができる。この場合には、放電電流積算値Qoutの温度補正と同様に、例えば、室温において所定時間率電流で鉛電池1を充電したときの充電容量を1とし、充電電流値と鉛電池1の温度Tbとの関係を表したマップから電流係数c1’を算出することにより、充電電流積算値Qinを温度補正すればよい(補正後の充電電流積算値=Qin×c1’)。また、上記実施形態では、鉛電池1の温度Tbによる充電電流積算値Qoutの補正を電流係数c1により補正する例を示したが、電流係数c1を用いず、鉛電池1の温度Tbと充電電流積算値Qoutの補正量との対応関係を定めたマップを用いるようにしてもよい。更に、上記実施形態では、電流係数c1のマップを用いて放電電流積算値の温度補正を行う例を示したが、本発明はこれに限らず、数式を用いるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、鉛電池1の充電状態を算出する例について説明したが、特許文献1と同様に、鉛電池1の残容量を算出するようにしてもよい。すなわち、電池状態検知システム12はエンジン停止後再始動するための出力が鉛電池1にあるか否かを判断することが主機能のため、充電状態(SOC)で把握しても残容量で把握しても機能達成のための指標として代わりはない。
更に、上記実施形態では、現在から3時間前までの時間を3等分した例を示したが、本発明はこれに制限されず、例えば、4時間前までの時間を4等分するようにしてもよい。すなわち、一般論で表現すれば、現在から所定期間過去までの時間をn個に等分割し、該等分割された時間における鉛電池1の平均温度をそれぞれT1、T2、・・・、Tn、該平均温度T1、T2、・・・、Tnに対する重み係数をそれぞれa1、a2、・・・、an(ただし、a1≧a2≧・・・≧an、かつ、a1+a2+・・・+an=1)としたときに、温度補正に用いる温度TbをTb=a1・T1+a2・T2+・・・+an・Tnとして算出すればよい。
本発明はバッテリの温度を的確に捉え温度補正を行うことによりバッテリの充電状態ないし残容量を正確に推定可能な電池状態検知システムを提供するものであるため、電池状態検知システムないし自動車の製造、販売に寄与するので、産業上の利用可能性を有する。
1 鉛電池(バッテリ)
2 温度センサ(温度測定手段の一部)
4 電流センサ(電気量計測手段の一部)
10 マイコン(温度測定手段の一部、電気量計測手段の一部、温度データ記憶手段、温度補正手段、算出手段)
12 電池状態検知システム
2 温度センサ(温度測定手段の一部)
4 電流センサ(電気量計測手段の一部)
10 マイコン(温度測定手段の一部、電気量計測手段の一部、温度データ記憶手段、温度補正手段、算出手段)
12 電池状態検知システム
Claims (4)
- 温度補正を行うことでバッテリの充電状態ないし残容量を推定する電池状態検知システムであって、
前記バッテリの充放電電気量を計測する電気量計測手段と、
前記バッテリの温度を測定する温度測定手段と、
前記温度測定手段により測定された温度データを記憶する温度データ記憶手段と、
前記温度データ記憶手段に記憶された現在から所定期間過去までの温度データの履歴により前記電気量計測手段で計測された充放電電気量を補正する温度補正手段と、
前記温度補正手段で補正された充放電電気量に基づいて前記バッテリの充電状態ないし残容量を算出する算出手段と、
を備えた電池状態検知システム。 - 前記温度補正手段は、前記現在から所定期間過去までの時間を複数に分割してより現在に近い温度データに大きな重み付けを行うことで前記充放電電気量の温度補正に用いる温度Tbを算出し、該算出した温度Tbと充放電電気量の補正量との予め定められた対応関係を用いて前記充放電電気量を補正することを特徴とする請求項1に記載の電池状態検知システム。
- 前記温度補正手段は、前記現在から所定期間過去までの時間をn個に等分割し、該等分割された時間における前記バッテリの平均温度をそれぞれT1、T2、・・・、Tn、該平均温度T1、T2、・・・、Tnに対する重み係数をそれぞれa1、a2、・・・、an(ただし、a1≧a2≧・・・≧an、かつ、a1+a2+・・・+an=1)としたときに、前記温度補正に用いる温度TbをTb=a1・T1+a2・T2+・・・+an・Tnとして算出することを特徴とする請求項2に記載の電池状態検知システム。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電池状態検知システムを備えた自動車。
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2006
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