JP2007277864A - 車両用ドアの開閉制御装置 - Google Patents

車両用ドアの開閉制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007277864A
JP2007277864A JP2006103495A JP2006103495A JP2007277864A JP 2007277864 A JP2007277864 A JP 2007277864A JP 2006103495 A JP2006103495 A JP 2006103495A JP 2006103495 A JP2006103495 A JP 2006103495A JP 2007277864 A JP2007277864 A JP 2007277864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
knob
opening
control device
vehicle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006103495A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Yuhara
雅裕 湯原
Hiroyuki Ogino
弘之 荻野
Ryuta Kondo
龍太 近藤
Atsushi Yamashita
敦士 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006103495A priority Critical patent/JP2007277864A/ja
Publication of JP2007277864A publication Critical patent/JP2007277864A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

【課題】ドアノブに対して引き操作を行うことなくドアを開閉できる車両用ドアの開閉制御装置を提供する。
【解決手段】車両用ドアの開閉制御装置10は、車体11に対して開閉可能に取り付けられたドア12と、車体11に対するドア12の閉鎖状態を維持するためにドア12に設けられて車体11の係合部に係合するラッチと、係合部に対するラッチの係合状態を解除するためにドア12に設けられ、かつ、ドア12に対して初期位置から離れる方向に移動する引き操作によりラッチの係合状態を解除するドアノブ15とを有する。ドアノブ15が初期位置からドア12に対して近付く方向に移動する押し操作が可能であるとともに、ドアノブ15の移動に追従するひずみ検知部18により押し操作を検知してドア12を動作させる。
【選択図】図2

Description

本発明は車両用ドアの開閉制御装置に係り、特に車体から離れる方向に操作する引き操作を行うドアノブに対して押し操作を行うことにより、閉鎖状態のドアを開放でき、かつ、開放状態のドアを閉鎖できる車両用ドアの開閉制御装置に関する。
従来より、自動車等の車両におけるドアは、車体に対してヒンジ等を介して回動可能に連結され、ドアに設けられたラッチが車体に設けられた係合部に係合することにより不意に開放しないように閉鎖状態が維持される。
このようなドアは、他者がドアを開閉できないようにする錠をあらかじめ使用者が開錠した後、ドアに設けられたドアノブをドアから離れる方向に移動させる引き操作を使用者が行うことにより、ドアノブに連動する機械的機構を介してラッチの係合状態を解除し、次いでドアノブを介してドアを車体から離れる方向に向かって回動させることにより開放される。
そして、近年では、ドアノブに引き操作が行われたことをドア内に設けられた圧力センサが検出し、圧力センサの検出信号に基づいて開錠してからラッチの係合状態を解除するシステムが起動する車両用ドアロック解除装置が知られている(特許文献1)。
この特許文献1によれば、あらかじめ使用者であることを認証するための送受信機を使用者が携帯していれば、ドアノブに対して引き操作を行うことによりドアを開放できるとされている。
特開平10−121810号公報
ところで、使用者が両手に荷物を持っている場合、車両のドアを開放させたくともドアノブに対して引き操作を行い難い。
この場合、使用者は、手に持った荷物を一時的に足元等に降ろしてから、自由になった手でドアノブに対して引き操作を行う必要があり、ドアの開放作業が煩雑であるという不都合があった。
また、車両のドアを開放させてから荷物を使用者が両手に持った場合もドアの閉鎖作業が煩雑であるという不都合があった。
このような不都合は、前述した特許文献1では考慮されておらず、解決が望まれていた。
本発明は、前述した従来の不都合を解決するためになされたものであり、その目的はドアノブに対して引き操作を行うことなくドアを開閉できる車両用ドアの開閉制御装置を提供することにある。
本発明の車両用ドアの開閉制御装置は、車体に対して開閉可能に取り付けられたドアと、前記車体に対する前記ドアの閉鎖状態を維持するために前記ドアに設けられて前記車体の係合部に係合するラッチと、前記係合部に対する前記ラッチの係合状態を解除するために前記ドアに設けられ、かつ、前記ドアに対して初期位置から離れる方向に移動する引き操作により前記ラッチの係合状態を解除するドアノブとを有し、前記ドアノブが前記初期位置から前記ドアに対して近付く方向に移動する押し操作が可能であるとともに、前記ドアノブの移動に追従するひずみ検知部により前記押し操作を検知して前記ドアを動作させる。
ここで、ドアとしては、自動車等の車両の車体側面に設けられた回動式ドアやスライドドア、あるいはトランクリッドやテールゲート等、車体に設けられた開口を開閉する部材をすべて含んでいる。
また、ひずみ検知部としては、押し操作のみを検知してもよく、あるいは引き操作および押し操作を検知してもよい。
そして、ひずみ検知部による検知に伴うドアの動作としては、例えばドアが閉鎖されている場合、ラッチを解除してからドアを開放する方向に移動させればよく、あるいはドアが開放されている場合、ラッチが係合部に係合するまでドアを閉鎖する方向に移動させればよい。
このような車両用ドアの開閉制御装置においては、ひずみ検知部によりドアノブの押し操作を検知してドアを動作させるため、例えば使用者が両手に荷物を持っている場合、使用者が肘等によりドアノブを押せば閉鎖状態のドアが開放され、あるいは開放状態のドアが閉鎖されることになり、これにより前述した目的が達成される。
また、本発明の車両用ドアの開閉制御装置は、前記ひずみ検知部が前記引き操作を検知可能である。
ここで、ひずみ検知部としては、引き操作および押し操作を行わない状態、すなわち初期位置におけるドアノブに対して直接あるいは間接的に接触させておき、引き操作および押し操作に伴うドアの動作に追従させることにより引き操作および押し操作を検知する構造等を例示できる。
このような車両用ドアの開閉制御装置においては、ひずみ検知部が通常の引き操作を検知可能であるため、引き操作を検知するためのセンサを省略でき、部品点数を少数化できることになる。
さらに、本発明の車両用ドアの開閉制御装置は、前記ひずみ検知部が、前記初期位置における前記ドアノブに接触し、かつ、前記引き操作および前記押し操作に伴って前記ドアノブに追従するように付勢する接触部材と、前記引き操作および前記押し操作に伴って歪むように前記接触部材に支持された圧電素子とを有する。
ここで、接触部材としては、例えば初期形状に復元可能な弾性を有する板部材を例示でき、初期位置におけるドアノブに直接あるいは間接的に接触することにより厚み方向に若干湾曲するように配置しておけばよい。そして、圧電素子としては、このような接触部材に沿って設けておけばよい。
このような車両用ドアの開閉制御装置においては、引き操作および押し操作に伴って歪むように圧電素子が接触部材に支持されているため、引き操作および押し操作の双方をひずみ検知部が検知できることになる。
そして、本発明の車両用ドアの開閉制御装置は、前記ドアノブを前記初期位置に維持するための維持手段が、前記ドアノブに連結されて前記ドアのアウタパネルを貫通する案内部材と、前記ドアノブおよび前記アウタパネル間に介装されて前記ドアノブを前記ドアから離れる方向に付勢する第1付勢部材と、前記案内部材の先端に設けられた鍔部および前記アウタパネル間に介装されて前記ドアノブを前記ドアに対して近づく方向に付勢する第2付勢部材とを有している。
ここで、第1付勢部材および第2付勢部材としては、例えばコイルスプリングやゴム製のOリング等を例示できる。
このような維持手段としては、ドアノブが引き操作および押し操作の中立位置にドアノブを維持できるように、第1付勢部材および第2付勢部材の反発力を適宜設定しておけばよい。
このような車両用ドアの開閉制御装置においては、第1付勢部材および第2付勢部材を有する維持手段によりドアに対する初期位置にドアノブを確実に維持できることになる。
また、本発明の車両用ドアの開閉制御装置は、前記車体に対して前記ドアが閉鎖されている状態で前記押し操作を検知したときに前記ラッチを解除してから、前記ドアを前記車体に対して開放する方向に移動させる。
ここで、ドアを移動させるにあたっては、ドアを全開放する位置まで移動させてもよく、あるいは使用者が肘等によりドアを全開放できるように車体に対して若干浮き上がる程度にドアを開放する方向に途中まで移動させてもよい。
このような車両用ドアの開閉制御装置においては、ドアノブの押し操作に伴ってドアが開放されるため、例えば使用者が両手に荷物を持っている場合の利便性が向上することになる。
さらに、本発明の車両用ドアの開閉制御装置は、前記車体に対して前記ドアが開放されている状態で前記押し操作を検知したときに前記ドアを前記車体に対して閉鎖する方向に移動させる。
ここで、ドアを移動させるにあたっては、完全に閉鎖する位置、すなわちラッチが係合部に係合する位置までドアを移動させてもよく、あるいはドアとしてトランクリッドやテールゲート等である場合、開放状態から閉鎖する方向に若干異動させてもよい。若干移動させれば閉鎖するまで自重により自動的に移動するため、ラッチが係合部に係合する位置までドアを移動させ続ける必要はない。
このような車両用ドアの開閉制御装置においては、ドアノブの押し操作に伴ってドアが閉鎖されるため、例えば使用者が両手に荷物を持っている場合の利便性が向上することになる。
そして、本発明の車両用ドアの開閉制御装置は、前記車体に対して前記ドアが閉鎖されている状態で前記押し操作を検知したとき、前記ドアの錠が開錠されていること条件として前記ドアを動作させる。
ここで、ドアの錠としては、ドアに設けられた鍵穴に鍵を挿入することにより開錠する形式でもよいが、使用者が両手に荷物を持っていることを考慮すると、無線により錠を開錠および施錠するいわゆるキーレスエントリ形式が好ましい。
本発明の車両用ドアの開閉制御装置によれば、ひずみ検知部によりドアノブの押し操作を検知してドアを動作させるため、例えば使用者が両手に荷物を持っている場合、使用者が肘等によりドアノブを押せば閉鎖状態のドアが開放され、あるいは開放状態のドアが閉鎖され、快適性・利便性を高めることができるという効果を有する。
(第1実施形態)
図1に本発明の第1実施形態である車両用ドアの開閉制御装置10を示す。
車両用ドアの開閉制御装置10は、自動車の車体11に設けられた開口を開閉するドア12に適用されている。
ドア12は、開口から若干浮き上がった状態で車体11の表面に沿って移動(図1中、矢印参照)することにより開口を開放するスライドドアとされ、ドア12に設けられたラッチ(図示せず)が車体11に設けられた係合部(図示せず)に係合することにより不意に開放しないように閉鎖状態が維持される。
このようなドア12は、アウタパネル14に設けられたドアノブ15をドア12に対して初期位置から離れる方向に移動させる引き操作を使用者が行うことにより、係合部に対するラッチの係合状態を解除し、そのままドアノブ15を介して使用者が全開放する位置まで移動させることにより開口を開放する。
なお、このドア12は、使用者以外の他者が開閉できないようにする錠が設けられている。ドア12の錠は、無線により開錠および施錠するいわゆるキーレスエントリ形式が採用されている。
図2に示すように、車両用ドアの開閉制御装置10は、アウタパネル14に設けられたドアノブ15が初期位置(中立位置)からドア12に対して近付く方向(図2中、矢印A参照)に移動される押し操作と、初期位置(中立位置)からドア12に対して離れる方向(図2中、矢印B参照)に移動される引き操作とが可能となっている。
そして、ドアノブ15に対する押し操作および引き操作は、ひずみ検知部18により検知され、ひずみ検知部18の検知信号に基づいてラッチの係合状態が解除される。
ドアノブ15は略湾曲状に形成され、後端部15Aに支持ブラケット19が、アウタパネル14の裏面に取り付けられた取付部材21の支持軸20に軸支されている。
従って、ドアノブ15は、支持軸20を中心として若干回動可能とされ、これによりドア12に対して近付く方向および離れる方向に移動可能となっている。
ドアノブ15には、前端部15Bにガイド片24が設けられているとともに、当該ドアノブ15を初期位置に維持するための維持手段16が設けられている。
ガイド片24は先端が略矢尻状とされ、アウタパネル14の開口部14Aに挿通されている。このようなガイド片24は、ドアノブ15がドア12に対して近付く方向および離れる方向に移動する際に、前端部15Bを案内し、かつ、ドア12に対して離れる方向に移動する際のストッパとして機能する。
維持手段16は、ドアノブ15に連結されてアウタパネル14の開口部14Bに挿通される案内部材27と、ドアノブ15およびアウタパネル14間に介装された三つの第1付勢部材29と、案内部材27の先端に設けられた鍔部28およびアウタパネル14間に介装された第2付勢部材30とを有している。
案内部材27は、ドアノブ15の前部裏面15Cに形成された凹部26の中央から突設されている。
第1付勢部材29は、ゴム製のOリングとされ、案内部材27に挿通されて積層している。各第1付勢部材29が軸方向に圧縮されることにより弾性反発力が生じ、これによりドアノブ15がドア12から離れる方向に付勢されている。
一方、第2付勢部材30は圧縮コイルばねとされ、案内部材27に挿通されている。第2付勢部材30が軸方向に圧縮されることにより弾性反発力が生じ、これによりドアノブ15がドア12に対して近付く方向に付勢されている。
以上のような維持手段16は、ドアノブ15の前部裏面15Cとアウタパネル14の表面との間に間隔D1が形成される中立位置において、互いの弾性反発力が釣り合うように各第1付勢部材29および第2付勢部材30が設定されてドアノブ15の初期位置とされている。
これによりドアノブ15は、初期位置から引き操作および押し操作が可能となっている。
ひずみ検知部18は、鍔部28に接触し、かつ、引き操作に伴って鍔部28に追従するように付勢する接触部材33と、ドアノブ15に対する引き操作および押し操作に伴って歪むように接触部材33に支持された圧電素子36とを有している。
接触部材33は、金属製あるいは樹脂製の平坦な板状とされ、基端部33Aが保持部材32を介してアウタパネル14の裏面に固定され、先端部33Bが鍔部28の頂部に接触している。
ここで、保持部材32におけるアウタパネル14の裏面からの突出寸法は、ドアノブ15が初期位置に維持された状態における鍔部28の頂部の位置よりも小さく設定されている。
従って、接触部材33は、厚み方向に湾曲した状態で先端部33Bが鍔部28の頂部に接触し、かつ、初期形状に復元しようとする弾性力により鍔部28をアウタパネル14の表面に向かって押し出すように付勢する。
図3にも示すように、このような接触部材33は、ドアノブ15に行われた引き操作に伴って鍔部28により第2付勢部材30を軸方向に圧縮しながら案内部材27がドアパネル14の表面に向かって移動すると、初期形状を復元しようとする弾性力により鍔部28の頂部に対する接触状態を維持しながら追従する。
一方、ドアノブ15に行われた押し操作に伴って各第1付勢部材29を軸方向に圧縮しながら案内部材27がドアパネル14の裏面に向かって移動すると、湾曲状態を顕著化させながら鍔部28の頂部に対する接触状態を維持しながら追従する。
圧電素子36は、接触部材33に沿う板状とされ、基端部36Aがアウタパネル14の裏面に固定された波形整形回路37に接続されているとともに、接着剤39を介して接触部材33の基端部33Aに対して積層した状態に固定されている。また、先端部36Bが接着剤35を介して接触部材33の先端部33Bに対して積層した状態で固定されている。
従って、圧電素子36は、接触部材33に沿って湾曲した状態が定常状態とされている。
波形整形回路37は、ハーネス38を介して制御部(図示せず)に接続されている。
このような圧電素子36は、初期位置におけるドアノブ15に対して引き操作あるいは押し操作が行われると、接触部材33に追従して平坦化あるいは湾曲が顕著化するように変形し、その都度、発生した電圧を制御部に伝達する。
つぎに、前述した車両用ドアの開閉制御装置10において、車体11に対してドア12が閉鎖されている状態からドアノブ15に押し操作あるいは引き操作が行われた場合の作用を図4〜図7を用いて説明する。
図4に示すように、使用者が指40や肘等によりドアノブ15に対して押し操作を行うことにより、支持軸20を中心としてドアノブ15をドア12に近付く方向(図4中、矢印A参照)に回動させると、各第1付勢部材29を軸方向に圧縮させながら案内部材27がドアパネル14の裏面に向かって移動し(図4中、矢印C参照)、これに伴ってひずみ検知部18の圧電素子36が電圧を発生する。
圧電素子36の電圧は、波形整形回路37において波形が整形され、ハーネス38を介して制御部に伝達され、これによりドアノブ15に対する押し操作が検知される。
図5に示すように、制御部は、あらかじめ使用者が操作したキーレスエントリ等により錠が開錠されていることを条件として(ST1)、ドアノブ15に対する押し操作あるいは引き操作を検知すると(ST2)、ラッチ解除用アクチュエータに作動信号を送信して車体11の係合部に対するラッチ(図示せず)の係合状態を解除した後(ST3)、ドア移動用アクチュエータに作動信号を送信してドア12を開放する方向に移動させ(ST4)、ドア12が全開放する位置に到達したことを検知したらドア移動用アクチュエータに停止信号を送信する(ST5)。
使用者が押し操作を解除すると、各第1付勢部材29が初期形状に復元するように軸方向に沿って伸長することにより、ドアノブ15が初期位置(中立位置)に復帰する。
また、図6に示すように、使用者がドアノブ15を手で握って引き操作を行うことにより、支持軸20を中心としてドアノブ15をドア12から離れる方向(図6中、矢印B参照)に回動させると、第2付勢部材30を軸方向に圧縮させながら案内部材27がドアパネル14の表面に向かって移動し(図6中、矢印D参照)、これに伴ってひずみ検知部18の圧電素子36が電圧を発生する。
圧電素子36の電圧は、波形整形回路37において波形が整形され、ハーネス38を介して制御部に伝達され、これによりドアノブ15に対する引き操作が検知される。
使用者が引き操作を解除すると、第2付勢部材30が初期形状に復元するように軸方向に沿って伸長することにより、ドアノブ15が初期位置(中立位置)に復帰する。
つぎに、前述した車両用ドアの開閉制御装置10において、車体11に対してドア12が開放されている状態から押し操作あるいは引き操作が行われた場合の作用を図7を用いて説明する。
制御部は、ドアノブ15に対する押し操作あるいは引き操作を検知すると(ST6)、ドア移動用アクチュエータに作動信号を送信してドア12を閉鎖する方向に移動させ(ST7)、ドア12が車体11の開口を閉鎖する位置に到達したことを検知したらドア移動用アクチュエータに停止信号を送信する(ST8)。
前述した第1実施形態によれば、ひずみ検知部18によりドアノブ15の押し操作および引き操作を検知してドアを動作させるため、例えば使用者が両手に荷物を持っている場合、使用者が肘等によりドアノブ15を押せば閉鎖状態のドア12が開放され、あるいは開放状態のドア12が閉鎖され、これにより従来に比較して快適性・利便性を高めることができる。
特に、前述した第1実施形態によれば、ひずみ検知部18が引き操作を検知可能であるため、部品点数を少数化できる。
また、前述した第1実施形態によれば、引き操作および押し操作に伴って歪むように圧電素子36が接触部材33に支持されているため、引き操作および押し操作の双方をひずみ検知部18が検知できる。
また、前述した第1実施形態によれば、各第1付勢部材29および第2付勢部材30を有する維持手段16によりドア12に対する初期位置にドアノブ15を確実に維持できる。
そして、前述した第1実施形態によれば、車体11に対してドア12が閉鎖されている状態で押し操作を検知したときにラッチを解除してから、ドア12を車体11に対して開放する方向に移動させ、車体11に対してドア12が開放されている状態で押し操作を検知したときにドア12を車体11に対して閉鎖する方向に移動させるため、使用者が両手に荷物を持っている場合の利便性が向上する。
(第2実施形態)
つぎに、本発明の第2実施形態である車両用ドアの開閉制御装置を図8〜図11に基づいて説明する。
なお、以下に説明する第2実施形態において、既に第1実施形態において説明した部材と同一部材あるいは類似部材ついては同一符号を付して説明を省略する。
図8に示す第2実施形態の車両用ドアの開閉制御装置50は、車体11の後部に設けられた開口を開閉するドアであるリヤハッチ52に適用されていて、その他の構成は第1実施形態と同様である。
車両用ドアの開閉制御装置50は、リヤハッチ52に設けられたドアノブであるハッチハンドル55に対して押し操作あるいは引き操作を行うことによりラッチを解除した後、上端部のヒンジ(図示せず)を中心として矢印のように回動させることにより車体11の開口が開放される。
図9に示すように、車両用ドアの開閉制御装置50は、リヤハッチ52のアウタパネル54に略U字状のハッチハンドル55が設けられているとともに、リヤハッチ52に対してハッチハンドル55を初期位置に維持するための維持手段16が左右一対に設けられ、かつ、ハッチハンドル55に対する押し操作あるいは引き操作を検知するひずみ検知部18が左右一対に設けられている。
なお、左右一対の維持手段16および左右一対のひずみ検知部18は、それぞれ左右対称の部材であり、以下、左維持手段16および左ひずみ検知部18についてのみ説明し、右維持手段16および右ひずみ検知部18の説明を省略する。
ハッチハンドル55は、左右の端部55A,55Bがそれぞれ左右の取付ブラケット57,57を介してリヤハッチ52に接続され、これによりリヤハッチ52に対して近付く方向および離れる方向に移動可能となっている。
また、ハッチハンドル55は、左右の端部55A,55Bに維持手段16,16がそれぞれ設けられている。
左維持手段16は、ハッチハンドル55の前部裏面55Cとリヤハッチ52の表面との間に間隔D2が形成される中立位置において、互いの弾性反発力が釣り合うように各第1付勢部材29および第2付勢部材30が設定されてハッチハンドル55の初期位置とされている。
つぎに、前述した車両用ドアの開閉制御装置50において、車体11に対してリヤハッチ52が閉鎖されている状態からハッチハンドル55に押し操作あるいは引き操作が行われた場合の作用を図10および図11を用いて説明する。
図10に示すように、使用者が指40や肘等によりハッチハンドル55に対して押し操作を行うことにより、リヤハッチ52に近付く方向(図10中、矢印E参照)に移動させると、各第1付勢部材29を軸方向に圧縮させながら案内部材27がリヤハッチ52の裏面に向かって移動し、これに伴って左右のひずみ検知部18の圧電素子36が電圧を発生する。
圧電素子36の電圧は、波形整形回路37において波形が整形され、ハーネス38を介して制御部に伝達され、これによりハッチハンドル55に対する押し操作が検知される。
また、図11に示すように、使用者がハッチハンドル55を手で握って引き操作を行うことにより、ハッチハンドル55をリヤハッチ52から離れる方向(図11中、矢印G参照)に移動させると、第2付勢部材30を軸方向に圧縮させながら案内部材27がリヤハッチ52の表面に向かって移動し、これに伴ってひずみ検知部18の圧電素子36が電圧を発生する。
圧電素子36が電圧は、波形整形回路37において波形が整形され、ハーネス38を介して制御部に伝達され、これによりハッチハンドル55に対する引き操作が検知される。
なお、この第2実施形態においては、左右のひずみ検知部18が双方ともに圧電素子36が電圧を発生した場合にのみハッチハンドル55に対する押し操作あるいは引き操作として検知してもよく、あるいは左右のひずみ検知部18のうちの一方が圧電素子36が電圧を発生した場合にハッチハンドル55に対する押し操作あるいは引き操作として検知してもよい。
前述した第2実施形態によれば、先に説明した第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、前述した各実施形態において、ひずみ検知部として板状の接触部材に圧電センサを固定した形態が例示されていたが、本発明におけるひずみ検知部とは他の形態も含むものである。
また、前述した各実施形態におけるドアとして車体側部に設けられたスライドドアや、車体後部に設けられたテールゲートが例示されていたが、回動式のドアや、車体における他の部位に形成された開口を閉鎖するドア全般に適用可能である。
さらに、前述した各実施形態において例示したドアノブ、ハッチハンドル、ひずみ検知部、維持手段、各第1付勢部材、第2付勢部材、接触部材、圧電素子等の形状や構成は、これに限定するものではなく、適宜変更が可能である。
本発明は、一般的に車体から離れる方向に操作する引き操作を行うドアノブに対して押し操作を行うことにより、閉鎖状態のドアを開放でき、かつ、開放状態のドアを閉鎖できる車両への適用に好適である。
本発明の第1実施形態を示す斜視図 本発明の第1実施形態のドアノブを示す断面図 本発明の第1実施形態のひずみ検知部を示す要部拡大断面図 本発明の第1実施形態の作用を示す断面図 本発明の第1実施形態の作用を示すフローチャート図 本発明の第1実施形態の作用を示す断面図 本発明の第1実施形態の作用を示すフローチャート図 本発明の第2実施形態を示す斜視図 本発明の第2実施形態のハッチハンドルを示す断面図 本発明の第2実施形態の作用を示す断面図 本発明の第2実施形態の作用を示す断面図
符号の説明
10,50 車両用ドアの開閉制御装置
11 車体
12 ドア
15 ドアノブ
16 維持手段
18 ひずみ検知部
27 案内部材
14、54 アウタパネル
29 第1付勢部材
30 第2付勢部材
33 接触部材
35、39 接着材
36 圧電素子
52 リヤハッチ(ドア)
55 ハッチハンドル(ドアノブ)

Claims (7)

  1. 車体に対して開閉可能に取り付けられたドアと、
    前記車体に対する前記ドアの閉鎖状態を維持するために前記ドアに設けられて前記車体の係合部に係合するラッチと、
    前記係合部に対する前記ラッチの係合状態を解除するために前記ドアに設けられ、かつ、前記ドアに対して初期位置から離れる方向に移動する引き操作により前記ラッチの係合状態を解除するドアノブとを有し、
    前記ドアノブが前記初期位置から前記ドアに対して近付く方向に移動する押し操作が可能であるとともに、
    前記ドアノブの移動に追従するひずみ検知部により前記押し操作を検知して前記ドアを動作させる車両用ドアの開閉制御装置。
  2. 前記ひずみ検知部が前記引き操作を検知可能である請求項1に記載の車両用ドアの開閉制御装置。
  3. 前記ひずみ検知部が、
    前記初期位置における前記ドアノブに接触し、かつ、前記引き操作および前記押し操作に伴って前記ドアノブに追従するように付勢する接触部材と、
    前記引き操作および前記押し操作に伴って歪むように前記接触部材に支持された圧電素子とを有する請求項1および請求項2のうちのいずれかに記載の車両用ドアの開閉制御装置。
  4. 前記ドアノブを前記初期位置に維持するための維持手段が、
    前記ドアノブに連結されて前記ドアのアウタパネルを貫通する案内部材と、
    前記ドアノブおよび前記アウタパネル間に介装されて前記ドアノブを前記ドアから離れる方向に付勢する第1付勢部材と、
    前記案内部材の先端に設けられた鍔部および前記アウタパネル間に介装されて前記ドアノブを前記ドアに対して近づく方向に付勢する第2付勢部材とを有している請求項3に記載の車両用ドアの開閉制御装置。
  5. 前記車体に対して前記ドアが閉鎖されている状態で前記押し操作を検知したときに前記ラッチを解除してから、前記ドアを前記車体に対して開放する方向に移動させる請求項1に記載の車両用ドアの開閉制御装置。
  6. 前記車体に対して前記ドアが開放されている状態で前記押し操作を検知したときに前記ドアを前記車体に対して閉鎖する方向に移動させる請求項1に記載の車両用ドアの開閉制御装置。
  7. 前記車体に対して前記ドアが閉鎖されている状態で前記押し操作を検知したとき、前記ドアの錠が開錠されていること条件として前記ドアを動作させる請求項1に記載の車両用ドアの開閉制御装置。
JP2006103495A 2006-04-04 2006-04-04 車両用ドアの開閉制御装置 Withdrawn JP2007277864A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006103495A JP2007277864A (ja) 2006-04-04 2006-04-04 車両用ドアの開閉制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006103495A JP2007277864A (ja) 2006-04-04 2006-04-04 車両用ドアの開閉制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007277864A true JP2007277864A (ja) 2007-10-25

Family

ID=38679574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006103495A Withdrawn JP2007277864A (ja) 2006-04-04 2006-04-04 車両用ドアの開閉制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007277864A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008248581A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Aisin Seiki Co Ltd ドア開閉制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008248581A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Aisin Seiki Co Ltd ドア開閉制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2808467B1 (en) Vehicle door open/close operation apparatus
US11174663B2 (en) Exterior door handle arrangement for a motor vehicle
US9022436B2 (en) Actuator arrangement for a vehicle door latch
KR101795252B1 (ko) 차량용 트렁크 래치 모듈
CN104816610A (zh) 车辆的门装置
US20210062558A1 (en) Motor vehicle handle assembly and method for assembling such a motor vehicle handle assembly
CN113700399B (zh) 致动器和用于车辆的门的车门致动系统
KR101916048B1 (ko) 자동차 아웃사이드 핸들용 도어 래치 장치
EP3835519B1 (en) Motorized door leaf handle for a motor vehicle
US20140203570A1 (en) Actuating device
US20210108450A1 (en) Door leaf assembly with electric unlocking system
JP7508746B2 (ja) アウターベゼル機構とインナーブラケット機構とを備えるドアハンドル
CN110578441B (zh) 一种无把手车门防夹系统及方法
US9739077B2 (en) Linear rotating link switch actuation
CN208347492U (zh) 用于机动车辆门的操作系统及机动车辆
JP2005282220A (ja) インサイドハンドル装置
JP2007277864A (ja) 車両用ドアの開閉制御装置
JP2007045264A (ja) エンジンフードロック装置
EP2295682B1 (en) Instrument panel with a safety device
JP5108476B2 (ja) 車両用ドアロック装置
JP2003278426A (ja) ドアロック解除装置
CN112554672A (zh) 用于人工地打开车门的紧急操纵装置
JP2008173999A (ja) 車両用収納装置
JP7516705B2 (ja) 自動車用ドアパネルのハンドル
US20230258029A1 (en) Flush door handle with movable shutter

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071113

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071120

A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090707