JP2007277380A - 水性活性エネルギー線硬化型インク、インクジェット記録方法及び記録物 - Google Patents

水性活性エネルギー線硬化型インク、インクジェット記録方法及び記録物 Download PDF

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剛 菅家
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Abstract

【課題】活性エネルギー線によって速やかに重合し、形成された硬化物の硬化度が高く、又、光沢性にも優れる水性活性エネルギー線硬化型インクを提供すること。
【解決手段】少なくとも、水と、水溶性光重合性物質と、水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤と、アミン化合物を含有してなり、前記アミン化合物の含有量(質量%)が、インク全質量を基準として0.1質量%以上0.5質量%未満であることを特徴とする水性活性エネルギー線硬化型インク。
【選択図】なし

Description

本発明は、硬化性能と硬化皮膜の光沢性に優れる新規の水性活性エネルギー線硬化型インクに関する。具体的には、活性エネルギー線によってラジカル重合する水溶性光重合性物質と、活性エネルギー線によってラジカルを生成する水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤と、アミン化合物とを含有する新規の水性活性エネルギー線硬化型インクに関する。更に、この水性活性エネルギー線硬化型インクを用いたインクジェット記録方法及び該記録方法により得られた記録物に関する。
活性エネルギー線硬化型インクは、VOC(揮発性有機化合物)の低減、高いエネルギー効率、速乾性、多様な記録媒体への対応等の優れた特徴を有している。更に、従来の活性エネルギー線硬化型ではないインクにより得られる記録物と比較して、前記活性エネルギー線硬化型インクにより得られる記録物は、優れた耐擦過性や耐マーカー性を備えるという特徴を有している。故に、オフセット印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷等の印刷分野で幅広く利用されている。近年では、活性エネルギー線硬化型インクを水性化することによって、安全性や環境適性を更に向上させる取り組みもなされている。
更に、インクジェット記録方式に水性の活性エネルギー線硬化型インクを用いた場合には、低粘度のインクであるため、高密度のインクジェット記録ヘッドに適用することができ、高精彩な画像の形成が可能となる。このように水性活性エネルギー線硬化型インクは優れた特性を有する一方で、水で希釈されることによる重合性能の低下、すなわち膜強度の問題は免れない。
この課題に対しては、多官能の水溶性光重合性物質と、高い開始効率を示すアシルホスフィンオキシド系光重合開始剤の使用が有効であることが、本発明者らの検討で確かめられている。一方で、このような系においては、インク非吸収性記録媒体を用いる場合、光沢性が低くなる場合があることが確認された。
インク非吸収性記録媒体において光沢性が低くなる原因は定かではない。その原因には、水性活性エネルギー線硬化型インクが、記録媒体等に対する濡れ性が低いため、記録媒体の表面が平滑になる前に硬化することや、水溶性の光重合性物質がポリマー化して水に不溶となり不均一に析出すること等が原因であると考えられる。
上記のインクに特徴的なことは、先ず、アクリル当量が小さく重合性能の高い多官能の水溶性光重合性物質と、高い開始効率を示すアシルホスフィンオキシド系光重合開始剤を組み合わせて用いるために、硬化する際の収縮が大きくなることが挙げられる。又、アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤からラジカルが一度に大量に生成する。そのためにポリマーの重合度やネットワーク構造に影響し、光沢に対して不利な方向に働く可能性が考えられる。又、アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤から生成するホスフィノイルラジカルが酸素阻害に対して弱いために表面付近の硬化が不均一となる可能性等が考えられる。
更には、アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤は開裂後の残渣としてカルボン酸誘導体及びリン酸誘導体が生成するために系のpHが低下し、結果としてポリマーや色材の凝集が起こって平滑性に影響した可能性も考えられる。水性活性エネルギー線硬化型インクにおける光沢性の課題に関してはこれまでに、例えば、特許文献1に記載のように高級脂肪酸エステルを添加する手法がある。
又、記録物の処理手法としては、特許文献2に記載のように、硬化後に加熱加圧処理を施し、様々な記録媒体に対して安定した光沢を得る手法がある。又、特許文献3に記載のように、活性エネルギー線硬化型インクを印刷した上に活性エネルギー線硬化性オーバーコートワニスを塗工する手法等がある。
特開2004−277483公報 特開2004−306425公報 特開2003−119230公報
前記特許文献1では、高級脂肪酸エステルを添加することで記録物の光沢性の他、文字品質や色混じりについての改善がなされている。しかしながら、開始効率の高い光重合開始剤については触れられていない。又、前記文献の実施例においては、色材の含有量が高く、十分な量の光重合開始剤を含有している水性活性エネルギー線硬化型インクに対して、微弱な活性エネルギー線照射しか行っていない。このような条件では、色材や光重合開始剤自身による活性エネルギー線の吸収によって、特にインク内部の硬化は不十分となることが推察される。以上のことから、前記文献では硬化収縮等の影響が少ない状態で光沢性が議論されていると考えられ、又、高級脂肪酸エステルがインクの硬化性には無関係で、単に濡れ性の改善のために処方されていることが示唆される。
又、前記特許文献2、3のように補助的な手段をとるものは、確かに安定した光沢性を得られる可能性が高いが、装置が大掛かりになり、ランニングコスト等の面で不利である。
従って、本発明の第1の目的は、活性エネルギー線によって速やかに重合し、形成された硬化物の硬化度が高く、又、光沢性にも優れる水性活性エネルギー線硬化型インク(以下単に「インク」という場合がある)を提供することにある。
又、本発明の第2の目的は、上記第1の目的を達成するインクであって、インクジェット記録方式に対して適性を有するインクジェット用インクを提供することにある。
又、本発明の第3の目的は、前記第2の目的を達成するインクであって、該インクを用いたインクジェット記録方法、及び該記録方法により記録された記録物を提供することにある。
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、少なくとも、水、水溶性光重合性物質、水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤、及びアミン化合物を含有してなり、前記アミン化合物の含有量(質量%)が、インク全質量を基準として0.1質量%以上0.5質量%未満であることを特徴とする水性活性エネルギー線硬化型インク又はインクジェット用インクを提供する。
又、本発明は、上記本発明の水性活性エネルギー線硬化型インクをインクジェット記録方式により記録媒体に付与する工程、及び該水性活性エネルギー線硬化型インクを付与した記録媒体に活性エネルギー線を照射して該水性活性エネルギー線硬化型インクを硬化する工程、を有することを特徴とするインクジェット記録方法を提供する。又、本発明は、記録媒体がインク非吸収性記録媒体である前記本発明のインクジェット記録方法により得られたことを特徴とする記録物を提供する。
本発明によれば、活性エネルギー線によって速やかに重合し、形成された硬化物の硬化度が高く、又、光沢性にも優れるインクが提供される。即ち、本発明のインクは高い反応性を示す多官能の水溶性光重合性物質と、高い開始効率を示す水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤と、インク全質量を基準として0.1質量%以上0.5質量%未満のアミン化合物とを含有する。このことにより、活性エネルギー線によって速やかに重合し、形成された硬化物の硬化度が高く、又、光沢性にも優れるインクが提供される。
又、本発明によれば、インクジェット記録方式に対して適性を有するインク、及び該インクをインクジェット記録方式により記録媒体上に付与し、活性エネルギー線を照射して硬化させる工程を含む記録方法が提供される。これにより、光沢性を兼ね備えた活性エネルギー線硬化型インクジェット記録物を得ることができる。
以下好ましい実施の形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。本発明者らは、前記した目的に鑑みて検討を行った。すなわち、水、水溶性光重合性物質、水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤、及びアミン化合物の含有量が0.1質量%以上0.5質量%未満であるインクを調製した。そして、かかるインクを用いて活性エネルギー線の照射による評価を行った。
その結果、このような構成を有するインクは、活性エネルギー線によって速やかに重合し、形成された硬化物の硬化度が高く、又、光沢性にも優れることを見出し、本発明を為すに至った。
即ち、本発明のインクは水溶性光重合開始剤として、ラジカル量子収率が高く、又、生成するラジカルが高反応性であるため高い開始効率を示す水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤を含有する。更に、本発明のインクは、活性エネルギー線によって前記水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤が発生させたラジカルによりラジカル重合する水溶性光重合性物質を含有する。このような成分を含むことによって、本発明のインクは水を含むものでありながらも、優れた硬化性能を示し、優れた膜強度が得られ、その結果、耐擦過性や耐マーカー性にも優れた記録物が得られると考えられる。本発明においては、インクが更にアミン化合物をインク全質量を基準として0.1質量%以上0.5質量%未満含有することによって、前記したような光沢性の問題が改善される。
光沢性が改善される理由は定かではないが、本発明者らは以下のように理由を推測している。アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤は開裂型の光重合開始剤である。このことから、アミン化合物は光重合開始剤に対する直接の水素供与剤としての役割は果たしていない。光沢性を低下させる原因として考えられる事象と照らし合わせれば、アミン化合物は恐らく、その分子構造の柔軟性によって硬化物の硬化収縮を緩和する。又、前記アミン化合物は、ラジカル連鎖反応サイクルに挿入されて酸素阻害を抑制し、高反応性ではあるが酸素阻害に対して弱いホスフィノイルラジカルを補助してインク表面の硬化性を向上させる。更には、アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤の開裂後の残渣である酸性化合物を中和して、ポリマーや色材の凝集を抑制する。これらのことにより、結果的に光沢性の向上に寄与しているものと推察される。ここで、アミン化合物の含有量が0.1質量%を下回ると、前記したような光沢性の向上という本発明の効果が十分に得られない場合がある。一方、アミン化合物の含有量が0.5質量%以上であると、光沢ムラが発生して光沢性が低下することや硬化物の膜強度の低下が起きる場合がある。
以下に本発明のインクの主たる応用例である、水性インクジェット記録方式による印刷の作用・効果について説明する。尚、本発明に使用可能な活性エネルギー線は紫外線、電子線等が挙げられるが、以降、特に好適な紫外線を使用して説明を進める。しかしこれは、活性エネルギー線が紫外線に限定されることを意味するものではない。
次に上記したような優れた作用・効果を有する本発明のインクの各構成材料と、このインクを使用するインクジェット記録方法について具体的に説明する。
<<インク>>
本発明のインクは、水、水溶性光重合性物質、水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤、及び、インク全質量を基準として0.1質量%以上0.5質量%未満のアミン化合物を含有する。本発明のインクは更に、色材や、任意の添加剤等を含有することができる。
<水溶性光重合性物質>
本発明で好適に使用される光重合性物質について説明する。かかる光重合性物質は、水溶性の光重合性物質であり、好ましくは下記一般式(1)で示されるエチレン性不飽和結合を2から6個有する水溶性化合物である。
Figure 2007277380
(上記式(1)中、Zは水酸基を(j1+k1)個有するポリオールの残基又はポリオールのエポキシエステルの残基を表し、j1は0から2の整数、k1は2から6の整数であって、j1+k1は2から6の整数である。Xはそれぞれ独立に水素原子又はメチル基を表す。R1はそれぞれ独立に下記式(2)の原子団を表す。R2はそれぞれ独立に下記式(2)の原子団又はそれぞれ独立に下記式(3)の原子団を表す。)
Figure 2007277380
Figure 2007277380
(上記式(2)、(3)中、R3はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基を表す。m1は0から10の整数、n1は0又は1、p1は1から4の整数を表す。)
本発明に好適に使用される水溶性光重合性物質は、分子中のエチレン性不飽和結合の数が2から6の範囲であることが好ましく、より好ましくは3から6の範囲である。分子中のエチレン性不飽和結合の数が多いほどインクの硬化性能は向上するが、それに伴ってインクの粘度の上昇がみられ、インクジェット記録方式の高密度ノズルに対応する流動特性のよいインクが得られにくくなる。又、エチレン性不飽和結合の数が1であると、重合速度が遅く、硬化物の架橋度が著しく低いので、本発明のインクの材料には適さない。
又、光重合性物質に水溶性を付与するためのエチレンオキシド鎖及び/又はプロピレンオキシド鎖の数は1から5の範囲であることが好ましく、より好ましくは1から3の範囲である。エチレンオキシド鎖及び/又はプロピレンオキシド鎖が長いと、水溶性は得られるものの、硬化した時の膜強度や記録媒体に対する密着性等が不足する。本発明においては、水溶性と硬化性能の両立のため、更にグリシジル基を含むことも好ましい。
前記一般式(1)の化合物の骨格となるポリオールは、以下のものが挙げられる。例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールが挙げられる。又、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオールが挙げられる。又、1,5−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、1,5−へキサンジオールが挙げられる。又、1,6−へキサンジオール、2,5−へキサンジオール、グリセリン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,6−へキサントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、チオジグリコールが挙げられる。又、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジトリメチロールエタン、ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールやその縮合体等が挙げられる。その他のポリオールとしては、低分子ポリビニルアルコールやトリオース、テトロース(エリトリトール、トレイトール)、ペントース(ソルビトール、アラビニトール、キシリトール)が挙げられる。又、ヘキソース(アリトール、アルトリトール、グルシトール、マンニトール、イジトール、ガラクチトール、イノシトール)、ヘプトース、オクトース、ノノース、デコース等の単糖類やそのデオキシ糖、アルドン酸、アルダル酸誘導体等が挙げられる。勿論、本発明で使用されるポリオールは、これらに限定されるものではない。
水溶性光重合性物質の具体例は、例えば、以下に示す構造の水溶性化合物が挙げられるが、本発明で使用する水溶性光重合性物質はこれらに限定されるものではない。又、本発明においては、これらの水溶性光重合性物質を2種類以上組み合わせて使用することができる。
Figure 2007277380
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Figure 2007277380
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<水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤>
本発明で好適に使用される光重合開始剤について説明する。かかる光重合開始剤は、水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤であり、好ましくは、下記一般式(4)で示される水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤である。
Figure 2007277380
(上記式(4)中、R4はアルキル基、フェニル基(未置換、又はハロゲン、アルキル基、アルキルオキシ基、スルホン酸基、カルボキシル基、ヒドロキシル基及びそれらの塩(−SO3M、−CO2M、−OM)、下記式(5)の原子団から選ばれる任意の置換基により1から4回置換されている)を表す。
Figure 2007277380
(上記式(5)中、R7は−[CH2q1−(q1は0又は1)、又は、置換若しくは未置換のフェニレン基を表す。R8は水素原子又はスルホン酸基、カルボキシル基、ヒドロキシル基及びそれらの塩(−SO3M、−CO2M、−OM)を表す。R9はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基を表す。m2は0から10の整数、n2は0又は1を表す。R5はアルキルオキシ基若しくはフェニル基(未置換、又は、ハロゲン、アルキル基、アルキルオキシ基から選ばれる置換基により1から4回置換されている)。R6は前記式(5)の原子団を表す。Mはそれぞれ独立に、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属の当量、又はHNR101112で示されるアンモニウム(R10、R11、R12はそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、モノヒドロキシル置換アルキル基、又はフェニル基を表す)を表す。)
水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤は、従来用いられている光重合開始剤よりも長波長領域に吸収があり、光の透過性に優れる。そのうえ、活性エネルギー線照射により開裂して、アシルラジカル及びリン原子上に不対電子を持つことで高い反応性を有するホスフィノイルラジカルを発生するので、開始効率が高いとされている。又、開裂によって吸光量の減少或いは退光が起こり、着色の抑制や厚膜の硬化への適用が可能である。
本発明に好適に使用される水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤は、ノニオン性官能基及び/又はアニオン性官能基により水溶性を付与するものである。ノニオン性官能基は、例えば、ポリエチレンオキシド鎖、ポリプロピレンオキシド鎖である。アニオン性官能基は、例えば、スルホン酸基、カルボキシル基、ヒドロキシル基及びそれらの塩(−SO3M、−CO2M、−OM)である。ここでMはより好適には、水素原子又はリチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属が挙げられる。又はアンモニウム、ジメチルエタノールアンモニウム、メチルジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、アニリニウム等のアンモニウムが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
尚、上記式(4)及び式(5)中において、アルキル基は直鎖又は分枝の低級アルキル基であることが好ましく、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられる。又、アルキルオキシ基は直鎖又は分枝の低級アルキルオキシ基であることが好ましく、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等の低級アルキルオキシ基が挙げられる。勿論、本発明はこれらに限定されるものではない。
水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤の具体例は、例えば、以下に示す構造のものが挙げられるが、本発明で使用する水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤は、これらに限定されるものではない。又、本発明においては、これらの水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤を2種類以上組み合わせて使用することができる。更に、水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤と共に、α−ヒドロキシフェニルケトン系水溶性光重合開始剤やチオキサントン系水溶性光重合開始剤等を組み合わせて使用することもできる。
Figure 2007277380
Figure 2007277380
Figure 2007277380
<アミン化合物>
本発明で好適に使用されるアミン化合物について説明する。かかるアミン化合物は、第1級アミン化合物、第2級アミン化合物、及び第3級アミン化合物の何れかであることが好ましく、更には水溶性アミン化合物であることが好ましい。以下に、本発明で好適に使用されるアミン化合物の具体例を挙げる。
第1級アミン化合物は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。
メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、t−ブチルアミン、ヘキシルアミン、ベンジルアミン、
エタノールアミン、イソプロパノールアミン、ブタノールアミン、ヘキサノールアミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパンジアミン、1,4−ブタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、ピロリジン、モルホリン等。
第2級アミンは、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。
ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジブチルアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、
N−メチルエタノールアミン、N−エチルエタノールアミン、N−ブチルエタノールアミン、N−ブチルイソプロパノールアミン、N−t−ブチルイソプロパノールアミン、
N,N−ジエチルエチレンジアミン、N,N−ジメチル−1,3−ジアミノプロパン、N,N−ジエチル−1,3−ジアミノプロパン、ピペラジン等。
第3級アミンは、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。
トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリブチルアミン、
N−メチルジエチルアミン、N,N−ジメチルプロピルアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、N−t−ブチルジエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、
N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン、N,N−ジ−t−ブチルエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、N−メチルジイソプロパノールアミン、N−エチルジイソプロパノールアミン、
N−ブチルジイソプロパノールアミン、N−t−ブチルジイソプロパノールアミン、N,N−ジメチルイソプロパノールアミン、
N,N−ジエチルイソプロパノールアミン、N,N−ジブチルイソプロパノールアミン、N,N−ジ−t−ブチルイソプロパノールアミン等。
勿論、本発明はこれらのアミン化合物に限定されるものではない。これらのアミン化合物は2種類以上組み合わせて使用することができる。
本発明においては、上記したアミン化合物の中でも特に、直鎖のアミン化合物や、水溶性の第3級アミン化合物を用いることが好ましい。具体的には、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン等を用いることが特に好ましい。
上記でも述べたように、本発明のインク中におけるアミン化合物の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として0.1質量%以上0.5質量%未満である必要がある。アミン化合物の含有量が0.1質量%を下回ると、前記したような光沢性の向上という本発明の効果が十分に得られない場合がある。又、アミン化合物の含有量が0.5質量%以上であると、光沢ムラが発生して光沢性が低下することや硬化物の膜強度の低下が起きる場合がある。
<色材>
本発明においては、色材を添加することで、硬化可能な着色されたインクが得られ、マルチカラーに対応したインクジェット記録方式に適用することで、多彩な画像形成を行うことができる。本発明のインクに好適に使用することのできる色材の基本的な要素は、インクを活性エネルギー線硬化性とするために必須な、前述した水溶性光重合性物質、水溶性光重合開始剤との相溶性が満足されることが必要となる。具体的には、アニオン性の解離基を持つような、顔料分散体や染料がより好適に用いられる。
(顔料分散体)
ブラックの色相を有する顔料としては、例えば、カーボンブラックが挙げられる。カーボンブラックは、例えば、ファーネス法、チャネル法で製造されたカーボンブラックであって以下の特性を有するものが好ましい。一次粒子径が15μm以上40μm以下、BET法による比表面積が50m2/g以上300m2/g以下、DBP吸油量が40ml/100g以上150ml/100g以下、揮発分が0.5%以上10%以下、pH値が2乃至9等の特性を有するものが好ましい。このような特性を有する市販品は、例えば、No.2300、No.900、MCF88、No.33、No.40、No.52、MA7、MA8、No.2200B(以上三菱化学製)が挙げられる。又、RAVEN1255(以上コロンビア製)、REGAL400R、REGAL330R、REGAL660R、MOGUL L(以上キャボット製)が挙げられる。又、Color Black FW1、Color Black FW18、Color Black S170、Color Black S150、Printex 35、Printex U(以上デグッサ製)等が挙げられる。上記に記載したカーボンブラックは、いずれも好ましく使用することができる。
イエローの色相を有する顔料は、例えば、以下のものが挙げられる。C.I.ピグメントイエロー:1、2、3、12、13、14、16、17、55、73、74、75、83、93、95、97、98、109、110、114、128、138、139、150、151、154、155、180等。
マゼンタの色相を有する顔料は、例えば、以下のものが挙げられる。C.I.ピグメントレッド:5、7、12、48(Ca)、48(Mn)、57:1、57(Sr)、57:2、122、123、168、184、202、238等。
シアンの色相を有する顔料は、例えば、以下のものが挙げられる。C.I.ピグメントブルー:1、2、3、16、22、60、15:2、15:3、バットブルー:4、60等。
顔料粒子の平均粒子径は、25nm以上200nm以下程度の範囲が好適である。この範囲は印刷物の用途にも依存するが、可視光線の波長よりも十分に小さいので、光散乱が少なければ十分に透明と言える印刷物が与えられる。
(アニオン性水性染料)
色材として染料を用いた場合は、上記の顔料を用いた場合とは異なり、活性エネルギー線照射による退色が全くない状態で使用することはできず、多少は退色を伴う。この理由から、インクの色材として染料を適用する場合には、金属イオンで錯体を形成しているところの、いわゆるアゾ含金染料を用いることが、退色が少ないので好ましい。しかし、退色の水準を問題にしなければ、一般の水溶性染料であっても、少なくともインクとしては成り立つ。
ブラックの色相を有する染料は、例えば、Cr、Cu、Mn、Al、Zn、Fe等の多価金属が配位したモノアゾ錯体、ジスアゾ錯体や、非錯体系アゾブラック染料として、例えば、以下のものが挙げられる。C.I.ダイレクトブラック:7、19、51、154、174、195等を好適に用いることができる。
イエローの色相を有する染料は、例えば、以下のものが挙げられる。C.I.アシッドイエロー:11、17、23、25、29、42、49、61、71、C.I.ダイレクトイエロー:12、24、26、44、86、87、98、100、130、132、142等が挙げられる。
マゼンタの色相を有する染料は、例えば、以下のものが挙げられる。C.I.アシッドレッド:1、6、8、32、35、37、51、52、80、85、87、92、94、115、180、254、256、289、315、317が挙げられる。又、C.I.ダイレクトレッド:1、4、13、17、23、28、31、62、79、81、83、89、227、240、242、243等が挙げられる。
シアンの色相を有する染料は、例えば、以下のものが挙げられる。C.I.アシッドブルー:9、22、40、59、93、102、104、113、117、120、167、229、234、254、C.I.ダイレクトブルー:6、22、25、71、78、86、90、106、199等が挙げられる。
インク中における染料の好ましい含有量(質量%)は、インク全質量を基準として0.1質量%以上10質量%以下とする。含有量が低い場合には、例えば、いわゆる、濃度変調インクの淡インクに好適に適用される。
<クリアインクとする場合の処方>
本発明のインクは、前記したような色材を含有させることなく透明な形態とすることでクリアインクとすることができる。クリアインクとすることで、画像印刷への適性を記録媒体に付与するためのアンダーコート又は通常のインクで形成した画像の表面保護、更には装飾や光沢付与を目的としたオーバーコート等の用途に使用できる。クリアインクには、これらの用途に応じて、着色を目的としない無色の顔料や微粒子等を分散して含有させることもできる。これらを添加することによって、アンダーコート、オーバーコートいずれにおいても、印刷物の画質、堅牢性、施工性(ハンドリング性)等の諸特性を向上させることができる。
このようなクリアなインクに適用する場合の組成は、インクの主成分となる水溶性光重合性物質の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として10質量%以上70質量%以下であることが好ましい。又、水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤の含有量(質量%)は、上記水溶性光重合性物質の含有量100質量部に対して1質量部以上10質量部以下とすることが好ましい。又、同時に、水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤の含有量は、インク全質量を基準として0.5質量%以上とすることが好ましい。又、水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として40質量%以上90質量%以下、好ましくは60質量%以上80質量%以下とする。
<色材を含有するインクにおける材料構成>
本発明のインクに色材、例えば、顔料を使用する場合には、インク中における純顔料分の含有量(質量%)は、概ね、インク全質量を基準として0.3質量%以上10質量%以下とする。顔料の着色力は顔料粒子の分散状態に依存するが、純顔料分の含有量が、インク全質量を基準として、約0.3質量%以上1質量%以下であると、淡インクとして利用される範囲となる。又、それ以上であると、一般のカラー着色用に用いられる濃度を与える。
水溶性光重合性物質と水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤の含有量は、含有させた色材の吸収特性に合わせて調節することが好ましい。水溶性光重合性物質の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として1質量%以上35質量%以下、好ましくは10質量%以上20質量%以下とする。水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤の含有量(質量%)は、水溶性光重合性物質の含有量に依存するが、概ね、インク全質量を基準として0.1質量%以上7質量%以下、好ましくは0.3質量%以上5質量%以下とする。又、水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として40質量%以上90質量%以下、好ましくは60質量%以上75質量%以下とする。
本発明のインクの粘度はインクジェット記録に適用する場合には、25℃における粘度の上限は15mPa・sであることが好ましい。又、高密度で高駆動周波数のノズルを有するインクジェット記録装置に適用する場合には、25℃における粘度の上限は10mPa・sであることが好ましい。
<<記録媒体>>
本発明で用いる記録媒体は、インク非吸収性の記録媒体である。具体的には、金属類、ガラス類や、一般的に軟包装材料等に用いられる各種のインク非吸収性のプラスチックフィルムが代表例である。軟包装材料の材質は、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリスチレン、ポリカーボネートが挙げられる。又、ポリ−p−フェニレンスルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンが挙げられる。又、これらの共重合体や混合物、更には架橋したものを用いることもできる。中でも延伸したポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ナイロンが、透明性、寸法安定性、剛性、環境負荷、コストの面で好ましい。フィルムの厚みは2μm以上100μm以下、更に好ましくは6μm以上80μm以下、更に好ましくは10μm以上70μm以下である。
<<インクジェット記録方法>>
次に、前記したようなインクをインクジェット記録方式により記録媒体に付与し、次いで、活性エネルギー線を照射して硬化するインクジェット記録方法について説明する。
<プリンタシステム>
前記した本発明のインクは、インクジェット記録方式のヘッドに好適に用いられる。又、そのインクが収納されているインク収納容器としても、又は、その充填用のインクとしても有効である。特に、本発明は、インクジェット記録方式の中でもバブルジェット(登録商標)方式の記録ヘッドを有する記録装置において、優れた効果をもたらすものである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4,723,129号明細書、同第4,740,796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である。特に、オンデマンド型の場合には、インクが保持されているシートや液路に対応して配置された電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を超える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加する。該印加によって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一対応し、インク内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介してインクを吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れたインクの吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号は、米国特許第4,463,359号明細書、同第4,345,262号明細書に記載されているようなものが適している。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4,313,124号明細書に記載されている条件を採用すると、更に優れた記録を行うことができる。
記録ヘッドの構成は、上述の各明細書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を有する。この構成は米国特許第4,558,333号明細書、米国特許第4,459,600号明細書に開示されている。又は、特許第2962880号公報、特許第3246949号公報、更には特開平11−188870号公報に記載されている大気連通方式の吐出方式にも本発明は有効である。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通する吐出孔を電気熱変換体の吐出部とする構成(特開昭59−123670号公報等)に対しても、本発明は有効である。
更に、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドは、以下のものを用いることができる。例えば、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘッドの組み合わせによって、その長さを満たす構成や一体的に形成された一個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を一層有効に発揮することができる。
加えて、記録装置に装着することで、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、又は記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
又、本発明は、適用される記録装置の構成として設けられる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるので好ましいものである。
これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャピング手段、クリーニング手段、加圧或いは吸引手段、電気熱変換体或いはこれとは別の加熱素子或いはこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードである。
本発明の記録方法を実施するための記録装置の具体例は、図1のプリンタ正面の概略図に示したような構成を有する。例えば、本発明のインクを収容するインクタンク部1、記録を行うヘッド部2、硬化のための紫外線照射を行うランプ部3、ヘッド部及びランプ部を駆動させる駆動部4、記録される記録媒体を搬送する排紙部5が備わっている記録装置である。前記ヘッド部2は、ヘッドを多数並べたマルチヘッドを用いている。尚、これら以外に不図示のワイピング部、キャッピング部、給紙部、駆動モーター部をも備えている。
図1において、ヘッド部2はインクの吐出のためのノズル部が各色につき左右対称に配置されており、ヘッド部2とランプ部3は一体となって左右に走査され、インクを記録媒体に付与後、即座に紫外線照射がなされる(ランプの詳細については後述する)。
又、インクタンク部1はここではブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色が配置されているが、より高精細な画像を記録するためにライトシアン(LC)やライトマゼンタ(LM)を追加した6色を配置してもよい。本発明のインクを収納するためのタンクは光を遮光できるものを用いる。
尚、本発明においては、上記した記録システムの他にもランプが排紙部前面に配されたものや、給紙・排紙が回転ドラムに巻きつけられて行われるもの、乾燥部を別途設けたもの等適宜選ぶことができる。
<紫外線照射ランプ>
以下、本発明のインクの硬化において、特に好適に使用される、紫外線照射ランプについて説明するが、本発明において使用される活性エネルギー線照射部は、紫外線ランプに限定されるものではない。
紫外線照射ランプは、水銀の蒸気圧が点灯中で1Pa以上10Pa以下であるような、いわゆる、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、蛍光体を塗布した水銀灯等が好ましい。これらの水銀ランプの紫外線領域における発光スペクトルは、184nm以上450nm以下の範囲であり、黒色又は着色されたインク中の水溶性光重合性物質を効率的に反応させるのに適している。又、電源を記録装置に搭載する上でも、小型の電源を使用できるので、その意味でも適している。水銀ランプには、例えば、メタルハライドランプ、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンフラッシュランプ、ディープ紫外線ランプ、マイクロ波を用いて外部から無電極で水銀灯を励起するランプ、紫外線レーザー等が実用されている。これらのランプの発光波長領域は上記範囲を含むので、電源サイズ、入力強度、ランプ形状等が許されれば、基本的には適用可能である。光源は、用いる水溶性光重合開始剤の感度にも合わせて選択する。
本発明において特に好適に使用される紫外線照射ランプは、米国特許第6,509,697号明細書、米国特許第6,696,802号明細書等に記載されている。又、Fusion UV Systems Inc.から上市されているPower Cureシリーズのような、小型、高出力のものが挙げられる。この紫外線照射ランプは、マイクロ波エネルギーによりバルブ内部の発光物質が励起されてプラズマとなり光エネルギーに転換される。そして無電極であるために光出力が安定で、低発熱、長寿命等、従来の有電極ランプでは得られない多くの利点が得られる。又、秒単位での瞬時点灯が可能なため、初動待機時間の短縮や未使用時の逐次消灯が可能であり、印刷時間やコストが削減される。更に、発光スペクトルの異なる各種ランプバルブが用意されているため、使用するインクに最適なものを選択可能である。
本発明のインクの硬化に使用し得る紫外線の照射強度は、硬化に有効な波長領域において500mW/cm2以上5,000mW/cm2以下であることが好ましい。照射強度が弱いと本発明の効果が十分に得られない場合がある。又、照射強度が強すぎると、記録媒体がダメージを受ける場合や、色材の退色を生じる場合がある。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。本発明は、その要旨を超えない限り、下記実施例により限定されるものではない。尚、文中「部」又は「%」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
〔実施例1乃至11〕
下記の表1−1に記載した各成分を混合し、十分撹拌して溶解又は分散した後、0.50μmのフィルターにて加圧濾過を行い、実施例1乃至11のインクをそれぞれ調製した。
〔比較例1乃至6〕
下記の表1−2に記載した各成分を混合し、十分撹拌して溶解又は分散した後、0.50μmのフィルターにて加圧濾過を行い、比較例1乃至6のインクをそれぞれ調製した。
実施例及び比較例のインクそれぞれにおいて、水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤と併用可能な他の水溶性光重合開始剤として、下記例示化合物11を使用した。
Figure 2007277380
Figure 2007277380
Figure 2007277380
<インクの評価>
本発明の実施例1乃至11及び比較例1乃至6のインクのそれぞれについて、以下のインクジェット記録装置を用いて記録物を作製した。記録信号に応じた熱エネルギーの作用によりインクを吐出するインクジェット記録装置PIXUS550i(キヤノン製)を改造した。具体的には、図1と同様に記録ヘッド部に隣接する形で、マイクロ波励起による無電極タイプの紫外線ランプを被照射位置における照射強度が1,500mW/cm2となるように改造を行った。得られた記録物について、以下の(1)乃至(4)の項目について下記の方法及び基準に従って評価した。表2−1及び表2−2に、それぞれの評価結果を纏めて示した。
(1)耐擦過性
前記改造機を用い、所定のインクにより、PPC用紙(キヤノン製)上に12ポイントの文字パターンを印字及び紫外線照射して記録物を作製した。印字から1分後に、記録物上にシルボン紙を載せ、記録面に40g/cm2の荷重の錘を載せた状態でシルボン紙を引っ張った。その時に、記録媒体の非印字部(白地部)及びシルボン紙に印字部の擦れによって汚れが生じるか否かを目視にて観察し、下記の基準で評価した。評価結果を下記表2−1及び表2−2に示す。尚、実施例1及び比較例1の色材を含まないクリアインクの評価は、クリアインクを印字する直前に活性エネルギー硬化型ではない通常の水溶性有機溶剤等及び色材を含むインクで12ポイントの文字パターンを印字した。ついでオーバーコートする形でクリアインクの12ポイントの文字パターンを印字した。
[評価基準]
A:擦れによる汚れが殆ど見られない。
B:擦れによる汚れが僅かに見られる。
C:擦れによる汚れが目立つ。
(2)耐マーカー性
前記改造機を用い、所定のインクにより、PPC用紙(キヤノン製)上に12ポイントの文字パターンを印字及び紫外線照射して記録物を作製した。この記録物について、印字から10分後に、蛍光イエローペン(BEAMLINER−S;ゼブラ製)を用い、印字部を通常の筆圧で1度マークし、文字の乱れの有無を目視で観察し、下記の基準で評価した。評価結果を下記表2−1及び表2−2に示す。尚、実施例1及び比較例1の色材を含まないクリアインクの評価は、クリアインクを印字する直前に活性エネルギー硬化型ではない通常の水溶性有機溶剤等及び色材を含むインクで12ポイントの文字パターンを印字した。ついでオーバーコートする形でクリアインクの12ポイントの文字パターンを印字した。
[評価基準]
A:マーカーによる文字の汚れが殆ど生じない。
B:マーカーによる文字の汚れが僅かに生じる。
C:マーカーによる文字の汚れが著しく生じる。
(3)膜強度
実施例1乃至11及び比較例1乃至6のそれぞれのインクに、シリコーン系界面活性剤を0.5%以上1%以下外部添加し、25℃における表面張力が約25mN/m(dyne/cm)であるインクを調製した。前記シリコーン系界面活性剤は、インクの表面張力を下げることにより、インク非吸収性の記録媒体に対する濡れ性をインクに付与するために用いるものである。前記改造機を用い、上記所定のインクにより、PETフィルム上にベタ部を印字及び紫外線照射して記録物を作製した。この記録物について、印字から1時間後に、サンプルを折り曲げた際の皮膜の状態を目視で観察し、下記の基準で評価した。評価結果を下記表2−1及び表2−2に示す。
[評価基準]
A:皮膜に殆ど変化が生じない。
B:皮膜にヒビ、剥がれが僅かに生じる。
C:皮膜にヒビ、剥がれが著しく生じる。
(4)光沢性
実施例1乃至11及び比較例1乃至6のそれぞれのインクにシリコーン系界面活性剤を0.5%以上1%以下外部添加し、25℃における表面張力が約25mN/m(dyne/cm)であるインクを調製した。前記改造機を用い、上記所定のインクにより、PETフィルム上にベタ部を印字、紫外線照射して記録物を作製した。この記録物について、印字から1時間後に、Micro−Haze4630(ビック−ガードナー製)を用いて測定角20度における光沢度を測定し、下記の基準で評価した。評価結果を下記表2−1及び表2−2に示す。
[評価基準]
AA:光沢度が50以上
A:光沢度が30以上50未満
B:光沢度が10以上30未満
C:光沢度が10未満
Figure 2007277380
Figure 2007277380
以上のように本発明のインクは、耐擦過性、耐マーカー性、膜強度及び光沢性が共に優れる画像を与えることが明らかである。
本発明のインクジェット記録方法に好適に用いられるプリンタの正面概略図である。
符号の説明
1:本発明のインクを収容するインクタンク部
2:インクタンクが付属し記録を実際に行うヘッド部
3:硬化のための紫外線照射を行うランプ部
4:ヘッド部及びランプ部を駆動させる駆動部
5:記録される記録媒体を搬送する排紙部

Claims (9)

  1. 少なくとも、水、水溶性光重合性物質、水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤、及びアミン化合物を含有してなり、
    前記アミン化合物の含有量(質量%)が、インク全質量を基準として0.1質量%以上0.5質量%未満であることを特徴とする水性活性エネルギー線硬化型インク。
  2. 前記水溶性光重合性物質が、下記一般式(1)で示されるエチレン性不飽和結合を2から6個有してなる請求項1に記載の水性活性エネルギー線硬化型インク。
    Figure 2007277380
    (上記式(1)中、Zは水酸基を(j1+k1)個有するポリオールの残基又はポリオールのエポキシエステルの残基を表し、j1は0から2の整数、k1は2から6の整数であって、j1+k1は2から6の整数である。Xはそれぞれ独立に水素原子又はメチル基を表す。R1はそれぞれ独立に下記式(2)の原子団を表す。R2はそれぞれ独立に下記式(2)の原子団又はそれぞれ独立に下記式(3)の原子団を表す。)
    Figure 2007277380
    Figure 2007277380
    (上記式(2)、(3)中、R3はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基を表す。m1は0から10の整数、n1は0又は1、p1は1から4の整数を表す。)
  3. 前記光重合開始剤が、下記一般式(4)で示される水溶性アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤である請求項1又は2に記載の水性活性エネルギー線硬化型インク。
    Figure 2007277380
    (上記式(4)中、R4はアルキル基、フェニル基(未置換、又はハロゲン、アルキル基、アルキルオキシ基、スルホン酸基、カルボキシル基、ヒドロキシル基及びそれらの塩(−SO3M、−CO2M、−OM)、下記式(5)の原子団から選ばれる任意の置換基により1から4回置換されている。)を表す。
    Figure 2007277380
    (上記式(5)中、R7は−[CH2q1−(q1は0又は1)、又は、置換若しくは未置換のフェニレン基を表す。R8は水素原子又はスルホン酸基、カルボキシル基、ヒドロキシル基及びそれらの塩(−SO3M、−CO2M、−OM)を表す。R9はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基を表す。m2は0から10の整数、n2は0又は1を表す。R5はアルキルオキシ基若しくはフェニル基(未置換、又は、ハロゲン、アルキル基、アルキルオキシ基から選ばれる置換基により1から4回置換されている)。R6は前記式(5)の原子団を表す。Mはそれぞれ独立に、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属の当量、又はHNR101112で示されるアンモニウム(R10、R11、R12はそれぞれ独立に、水素原子、アルキル基、モノヒドロキシル置換アルキル基、又はフェニル基を表す)を表す。)
  4. 前記水性活性エネルギー線硬化型インクが、更に色材を含有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水性活性エネルギー線硬化型インク。
  5. 前記アミン化合物が、第3級アミン化合物である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の水性活性エネルギー線硬化型インク。
  6. 前記水性活性エネルギー線硬化型インクが、インクジェット記録用である請求項1乃至5のいずれか1項に記載の水性活性エネルギー線硬化型インク。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の水性活性エネルギー線硬化型インクをインクジェット記録方式により記録媒体に付与する工程、及び該水性活性エネルギー線硬化型インクを付与した記録媒体に活性エネルギー線を照射して該水性活性エネルギー線硬化型インクを硬化する工程、を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
  8. 前記インクジェット記録方式が、熱エネルギーの作用によりインクを吐出する方式である請求項7に記載のインクジェット記録方法。
  9. 前記記録媒体が、インク非吸収性記録媒体である請求項7に記載のインクジェット記録方法により得られたことを特徴とする記録物。
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