JP2007275811A - アスベスト含有物の処理方法及びアスベスト含有建材の解体処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アスベスト含有粉塵の飛散を効果的かつ持続的に防止でき、しかも破砕機への投入が容易であると共に、破砕時におけるアスベスト含有粉塵の飛散も効果的に防止できる、アスベスト含有建材の解体処理方法を提案すること。
【解決手段】解体箇所のアスベスト含有建材にチクソトロピー性を有する無機材液を噴霧する噴霧工程と、前記チクソトロピー性を有する無機材液が噴霧されたアスベスト含有建材を剥離する剥離工程と、前記剥離されたアスベスト含有建材を密閉容器に収容して搬送する搬送工程、前記搬送されたアスベスト含有建材をチクソトロピー性を有する無機材液と共に湿式破砕する破砕工程とを含むアスベスト含有建材の解体処理方法とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アスベスト含有物の処理方法及びアスベスト含有建材の解体処理方法に関するもので、詳しくは、アスベスト含有粉塵を飛散させることなく、解体現場から無害化処理施設までの輸送を可能とする処理方法であり、特に、ポンプ圧送し難い大きさのものを含むアスベスト含有物或いはアスベスト含有建材の処理に好適な処理方法である。
アスベスト(石綿)は、天然の鉱物繊維で、種類としては蛇紋岩系のクリソタイル〔白石綿、Mg6Si410(OH)8〕や角閃石系のアモサイト(茶石綿、(Fe,Mg)7Si822(OH)2〕などがある。
これらのアスベストは、耐熱性、耐薬品性、絶縁性などの諸特性に優れているため、建設資材、電気製品、自動車および家庭用品などの分野で幅広く利用されていた。
しかし、近年、周知のように人体への毒性が指摘されている。すなわち、アスベストは、太さが人間の髪の毛の1/5000という非常に微細な繊維状物質であり、アスベストの粉塵を人が吸い込むと、いわゆる「ミクロの針」が肺細胞に刺さる。このような事態が続くことにより、石綿肺、肺癌、悪性中皮腫などの重大な疾病が引き起こされる。
そこで、現在では、アスベストの使用が完全に禁止されていることは勿論、過去において使用されたアスベストを無公害的に取り除き、無害化処理することが国を挙げての大きな懸案となっている。
例えば、特許文献1には、吹き付け用アスベスト材などを剥離除去する際に、これらの粉塵が飛散しないようにするため、保水剤と増粘剤とを含む薬液を吹き付け用アスベスト材などの処理対象物に塗布し、その後所定の時間養生させた後、該処理対象物を剥離除去する技術が提案されている。そして、上記保水剤としては、デンプン系、セルロース系、ヒアルロン酸系等、或いはパーライト、マイカ等が挙げれている。また、上記増粘剤としては、カルボキシルメチルセルロース系、ヒドロキシエチルセルロース系、ヒドロキシプロピルセルロース系の増粘剤、アルカリ膨潤型増粘剤、ポリビニルアルコール等が挙げられている。また、前記保水剤と増粘剤に、更に浸透剤、発泡剤、硬化剤を加えることも提案されている。
また、特許文献2には、石綿スレート、石綿セメント板などの建材ボードを破砕機にかけて細かくし、これにバインダーとなる有機或いは無機材料を添加して混練し、その混練物を造粒機によってペレット状とし、該ペレットを溶融炉に供給して無害化する技術が開示されている。
更に、特許文献3には、アスベストを含有する繊維強化セメント板の廃棄物を、粗砕または粗断したのち、湿式微粉砕し、得られたスラリーから湿式分離法でアスベストの固形分を回収し、該回収したアスベストの固形分を焼成することにより無害化する技術が提案されている。
特開平10−323614号公報 特開2000−79380号公報 特開2000−271561号公報
しかしながら、先ず、上記特許文献1に記載されている技術を用いても、塗布した薬液が自然乾燥により乾燥すると、保水効果が低下してアスベスト含有粉塵が再び飛散する憂いがあった。また、硬化処理する場合には、硬化時間を考慮する必要があった。更に、この技術は、単に、粘性を高め保水する、或いは硬化させることにより解体現場等でアスベスト含有粉塵の飛散を防止する技術であるため、解体された処理物(硬化物等)の後処理の容易性までは全く考慮されていない。そのため、例えば、この技術では、壁や天井から剥離されたボード状のアスベスト含有建材を、無害化処理のためにポンプ圧送しようとする場合、または無害化を容易にするために破砕しようとする場合、いずれも処理物の粘性が高い或いは硬化しているため、その作業が困難なものとなっていた。
また、上記特許文献2及び3には、建材ボード等のアスベスト含有建材の解体作業時における粉塵飛散の防止策には全く触れられておらず、何らの処理も行わずに解体作業を行った場合には、当然、作業者の健康をそこなう憂いが生じ、例えば、一般的に行われている粘性を高め保水する、或いは硬化させることによりアスベスト含有粉塵の飛散を防止する方法等を採用した場合には、上記したように破砕機等への処理物の投入が困難なものとなると言う課題が生じるものであった。また、特許文献2には、破砕機による破砕に際しての粉塵飛散を防止する策として、自動密閉装置を設けることが記載されているが、装置が高騰化してしまう。また、特許文献3には、5〜15倍の水を加えて湿式微粉砕することが記載されているが、装置が大型化すると共に、万一、粗砕物や粉砕物が処理場内に漏れた場合或いは飛散した場合には、水を含んでいたとしても該水は容易に乾燥するため、アスベスト含有物を床面等に留め置くことはできず、乾いた後は空気中にアスベスト含有粉塵が浮遊する憂いがあった。
本発明は、上述した背景技術が有する課題に鑑みなされたものであって、その目的は、解体から無害化までの各処理工程でアスベスト含有粉塵の飛散を効果的かつ持続的に防止できると共に、ポンプ圧送し難い大きさのものを含むアスベスト含有物(アスベスト含有建材)でも無害化処理が容易となるようにするアスベスト含有物の処理方法及びアスベスト含有建材の解体処理方法を提案することにある。
上記した目的を達成するため、本発明は、予めチクソトロピー性を有する無機材液を浸透させたアスベスト含有物を、該チクソトロピー性を有する無機材液と共に湿式破砕するアスベスト含有物の処理方法とした。
ここで、上記本発明において、上記チクソトロピー性を有する無機材液が、ベントナイト懸濁液であること、また、上記湿式破砕するアスベスト含有物が、ポンプ圧送し難い大きさのものを含むものであることは、いずれも好ましい実施の形態である。
また、上記した目的を達成するため、本発明は、解体箇所のアスベスト含有建材にチクソトロピー性を有する無機材液を噴霧する噴霧工程と、前記チクソトロピー性を有する無機材液が噴霧されたアスベスト含有建材を解体箇所から剥離する剥離工程と、前記剥離したアスベスト含有建材をチクソトロピー性を有する無機材液と共に湿式破砕する破砕工程とを含むアスベスト含有建材の解体処理方法とした。
ここで、上記本発明において、上記剥離工程と破砕工程との間に、剥離したアスベスト含有建材を密閉容器に収容して搬送する搬送工程をさらに含むこと、また、上記密閉容器に、予めチクソトロピー性を有する無機材液が入れられていること、また、上記チクソトロピー性を有する無機材液が、ベントナイト懸濁液であること、さらに、上記湿式破砕するアスベスト含有建材が、石綿スレート、石綿セメント板などの建材ボードであることは、いずれも好ましい実施の形態である。
上記した本発明に係るアスベスト含有物の処理方法によれば、アスベスト含有物に予めチクソトロピー性を有する無機材液を浸透させているため、該液を浸透させたアスベスト含有物を静的に保持することにより含まれるアスベストなどをゲル状態で固定でき、アスベスト含有粉塵の飛散を効果的に防止することができる。また、ゲル状態の液に剪断力或いは振動を加えることによりその液をゾル化して容易に流動化できるため、従来のようなチクソトロピー性を有しない単なる高粘着質或いは硬化質の薬液を用いた場合には困難であった破砕機等への投入が容易に行えると共に、破砕時及びその前後におけるアスベスト含有粉塵の飛散も、チクソトロピー性を有する無機材液の存在によって効果的に阻止できる。また、万一、破砕物が処理場内に漏れた場合或いは飛散した場合にも、チクソトロピー性を有する無機材液がアスベスト含有物をゲル状態でその中に固定するため、水分の蒸発によってアスベストが空気中に飛散することもない。このように飛散防止を図りつつ湿式破砕を行うので、例えアスベスト含有物にポンプ圧送し難いような大きさの小片が含まれていたとしても、容易に輸送し易く、かつ無害化処理し易い原材料が得られる。
また、上記した本発明に係るアスベスト含有建材の解体処理方法によれば、解体箇所のアスベスト含有建材にチクソトロピー性を有する無機材液を噴霧し、アスベスト含有建材を解体箇所から剥離することとしたため、チクソトロピー性を有する無機材液の存在によって、剥離中及び剥離後においてアスベスト含有粉塵の飛散が効果的に阻止され、アスベスト含有建材を安全かつ簡便に解体剥離することができる。また、解体剥離したアスベスト含有建材を、チクソトロピー性を有する無機材液と共に湿式破砕することとしたため、アスベスト含有建材においても前記段落〔0013〕に記載したと同様な効果が得られる。従って、アスベスト含有吹付材のように解体(剥離)したものがポンプ圧送が可能なものだけでなく、建材ボードのように解体(剥離)したものがポンプ圧送し難いものでも輸送し易く、かつ無害化処理し易い形に処理できるので、アスベスト含有物の処理範囲が広がる。
以下、上記した本発明に係るアスベスト含有物の処理方法及びアスベスト含有建材の解体処理方法を、詳細に説明する。
先ず、本発明に係るアスベスト含有物の処理方法は、予めチクソトロピー性を有する無機材液を浸透させたアスベスト含有物を、該チクソトロピー性を有する無機材液と共に湿式破砕するものである。
ここで、上記本発明において言うアスベスト含有物としては、建築物へのアスベスト吹付材、アスベストを強度改善、耐火付与等の目的で所定量添加した石綿スレート、石綿セメント板、屋根瓦、樹脂製水道管、アセチレンボンベのマトリックス、更には、アスベストを圧送性能改善の目的で含有したアスベスト含有ロックウール材などが挙げられるが、中でも、石綿スレート、石綿セメント板などの建材ボード、屋根瓦、樹脂製水道管、などのように、割れた際にアスベスト含有粉塵の飛散が懸念され、かつ解体時に解体箇所から剥離したものを手などで小割りにした程度ではポンプ圧送が困難であるようなアスベスト含有物、すなわちポンプ圧送し難い大きさのものを含むものが、本発明に係る処理方法において好適に用いられる。なお、ポンプ圧送し難い大きさのものとは、50mm角程度以上の寸法のものを言う。
また、チクソトロピー性とは、剪断力が加わったときには、その分散液中の懸濁粒子の結合構造が破壊され、粘度が下がって流動化(ゾル化)し、静止状態になったときには、時間の経過と共に構造を回復し、粘度が上がって固形化(ゲル化)する性質を言い、このようなチクソトロピー性を有する無機材液としては、ベントナイト、セピオライト、アタパルジャイトなどの無機材料の懸濁液が挙げられるが、中でもベントナイトの懸濁液が好ましい。
ベントナイトの主成分は、モンモリロナイトやサポナイトと言う層状の珪酸塩鉱物であり、天然の岩石や土壌を構成する鉱物である。このモンモリロナイトやサポナイトは、0.1〜1ミクロン程度の極めて薄い薄片状物質であり、分散液中で幾層にも重なり合った状態で安定している。そして、層間に陽イオンを取り込む性質があり、側部はマイナスに、端部はプラスに帯電している。これ故、静止状態の分散液中では、静電気結合してゲル化している。一方、剪断力を加えると、上記静電気結合は容易に破壊され、ゾル化する。即ち、顕著なチクソトロピー性を有している。また、ベントナイトは、化粧品や食品の添加物などとしても使用されているように、人体にとって極めて安全な物質である。更には、安価で汎用品であるため入手し易いと言う利点もある。このようなことから、ベントナイトの懸濁液が好ましい。
本発明においては、先ず、上記したチクソトロピー性を有する無機材液、好ましくはベントナイト懸濁液を、予めアスベスト含有物に浸透させておく。
アスベスト含有物にチクソトロピー性を有する無機材液を浸透させる方法としては、アスベスト含有物、例えば、石綿スレート、石綿セメント板などの建材ボードを建物から解体剥離する際に、発塵しないように適宜繰り返し噴霧器でチクソトロピー性を有する無機材液を噴霧することにより浸透させてもよく、また、その後の解体剥離したアスベスト含有物の輸送、保管の際に、チクソトロピー性を有する無機材液が入れられた密閉容器等にアスベスト含有物を充填することにより浸透させてもよい。いずれにしても、アスベスト含有物に充分な量のチクソトロピー性を有する無機材液が浸透されていることが重要であり、例えば、チクソトロピー性を有する無機材液として、ベントナイト懸濁液を使用する場合には、べントナイトを、濃度2〜10%、好ましくは約3〜5%で、pH8.5から10.0程度の懸濁液に調整し、この調整したベントナイト懸濁液を、アスベスト含有物に対して体積比で1対1程度の割合となるように浸透させることが好ましい。浸透は自然浸透である。
このようにチクソトロピー性を有する無機材液を浸透させたアスベスト含有物は、静止状態に保持することにより、無機材液がゲル状態になるので、アスベスト含有物を固定することができ、その飛散を効果的に防止することができる。一方、ゲル状態の液に剪断力或いは振動を加えることによりゾル化して容易に流動化できるので、例えば、密閉容器に入れられてゲル化している場合には、該容器に振動(例えば、50Hz〜100Hzの振動)を与えることにより流動化でき、容器から容易に排出することができる。ゲル状態のベントナイト懸濁液に圧力をかけることで速やかにゾル化して容易に噴霧できるのも、ベントナイト懸濁液が有するこのチクソトロピー性による。
そして、本発明は、上記チクソトロピー性を有する無機材液を浸透させたアスベスト含有物を、該チクソトロピー性を有する無機材液と共に湿式破砕する。この湿式破砕におけるアスベスト含有物と無機材液との割合は、体積比で1:1〜1:2程度が好ましい。
また、湿式破砕する装置としては、ジョークラッシャ、コーンクラッシャ、ロッドミル、ボールミルなどを挙げることができ、これらの装置を単独で用いてもよく、また多段に構成し、先ず、例えばジョークラッシャでアスベスト含有物を粗砕した後、ボールミルで目標粒径まで微粉砕する構成としてもよい。 アスベスト含有物の目標破砕粒径は、破砕スラリーが少なくともポンプ圧送し易い大きさ、具体的には10mmアンダー程度に破砕することが好ましい。
これは、アスベスト含有物を、少なくともポンプ圧送がし易い大きさまで破砕しておけば、その後の搬送がホースや配管により可能となり、作業員が直接手に触れることなく、例えば、焼成炉等の無害化施設にポンプ圧送によりアスベスト含有物を送ることができ、作業性が良好なものとなると共に、作業員の安全性が確保させるために好ましい。また、湿式破砕してスラリー状物とすることにより、その後の無害化処理施設等での各種処理工程における反応性が良くなるので処理が容易となる。また無機材液のチクソトロピー性により、該スラリー中のアスベスト含有物質粒子を長時間分散できるのも好ましい条件である。
上記したように、チクソトロピー性を有する無機材液と共にアスベスト含有物を湿式破砕することにより、チクソトロピー性を有しない単なる高粘着質や硬化質の薬液を用いた場合には困難であった破砕機への投入が、振動を加えること等により容易に行え、また、破砕時及びその前後におけるアスベスト含有粉塵の飛散も、チクソトロピー性を有する無機材液の存在によって効果的に阻止できる。また、万一、破砕物が処理場内に漏れた場合或いは飛散した場合にも、チクソトロピー性を有する無機材液がアスベスト含有物をゲル状態でその中に固定するため、アスベスト含有粉塵が空気中に飛散することはない。また万一、時間が経ってゲル中の水分が蒸発しても、ベントナイト粒子の凝集によってアスベスト含有建材が固定されるので、アスベスト含有粉塵が空気中に飛散することは無い。
次に、本発明に係るアスベスト含有建材の解体処理方法は、解体箇所のアスベスト含有建材にチクソトロピー性を有する無機材液を噴霧する噴霧工程と、前記チクソトロピー性を有する無機材液が噴霧されたアスベスト含有建材を解体箇所から剥離する剥離工程と、前記剥離したアスベスト含有建材をチクソトロピー性を有する無機材液と共に湿式破砕する破砕工程とを含むものである。
ここで、上記本発明において、上記剥離工程と破砕工程との間に、剥離したアスベスト含有建材を密閉容器に収容して搬送する搬送工程をさらに含むことは、好ましい実施の形態である。具体的には、例えば解体現場から破砕処理施設までの搬送である。密閉容器は耐久性のあるものであれば材質や寸法は特に限定されず、ドラム缶、一斗缶、プラスチック容器、ビニール容器などが挙げられる。また、上記チクソトロピー性を有する無機材液として、ベントナイト懸濁液が好ましいことは、上述したアスベスト含有物の処理方法の場合と同様である。また、本発明において言うアスベスト含有建材としては、建築物へのアスベスト吹付材、アスベストを強度改善の目的で所定量添加した石綿スレート、石綿セメント板などの建材ボードが挙げられるが、中でも、石綿スレート、石綿セメント板などの建材ボードは、割れた際にアスベスト含有粉塵の飛散が懸念され、かつ解体時に解体箇所から剥離したものを手などで小割りにした程度ではポンプ圧送が困難であるために、本発明に係る解体処理方法の好適な対象処理物となる。
次に、チクソトロピー性を有する無機材液として、ベントナイト懸濁液を使用した場合を例に、本発明のアスベスト含有建材の解体処理方法を詳述する。
先ず、ベントナイト懸濁液を調整する場合は、ハンドミキサーなどを用いてベントナイトを水に懸濁させる。使用するベントナイトとしては、噴霧器の目詰まりを防止する意味でクニミネ工業社製のクニピア(商品名)、スメクトン(商品名)などの不純物の少ないタイプのベントナイト製品を挙げることができ、このようなべントナイトを、濃度2〜10%、好ましくは約3〜5%で、pH8.5から10.0程度の懸濁液に調整する。この調整したベントナイト懸濁液を、タンクローリ、ドラム缶などを使ってアスベスト含有建材の解体処理現場にまで輸送し、解体箇所のアスベスト含有建材に噴霧する。ベントナイト懸濁液の噴霧は、例えば手動噴霧器、自動噴霧器などの装置を用いて行えばよい。噴霧するベントナイト懸濁液の量は、特には限定されないが、アスベスト含有建材がかなり湿った状態になるまで噴霧する必要があり、一般的には、アスベスト含有建材に対して、体積比で最大1対1程度となる量噴霧することが好ましい。
上記噴霧工程において、従来行われているように、アスベスト含有建材に高粘着質或いは硬化質の薬液を噴霧した場合には、数種類の薬液を使い分け、養生する必要があったが、本発明のようにチクソトロピー性を有するベントナイト懸濁液を噴霧した場合には、ゾル化して粘性が低いので、容易にアスベスト含有建材の内部にまで浸透し、そこで速やかにゲル化するので、該ベントナイト懸濁液が余り垂れないと共に、含まれるアスベストなどをそのベントナイト懸濁液のゲルの中に固定することができ、次工程における剥離工程での剥離作業の際に、アスベスト含有粉塵の飛散を効果的に防止することができる。また、養生時間がいらないので効率的である。
続く剥離工程では、ベントナイト懸濁液が浸透し、含まれるアスべストなどを固定した状態にあるアスベスト含有建材、例えば、石綿スレート、石綿セメント板などの建材ボードを、バールなどを使って小割りにしながら剥離し、床に落とす。この際、内部のアスベストなども、上記したように浸透したベントナイト懸濁液により固定されているため、この剥離工程でアスベスト含有粉塵が飛散することはなく、仮に飛散したとしても、浮遊することはなく直ちに床に落下する。但し、アスベスト含有建材が厚くて未浸透の箇所が存在する場合や、噴霧してからの時間によっては、次の剥離作業前に、必要に応じてベントナイト懸濁液を前記噴霧工程で記載したのと同様にして噴霧することが好ましく、このように、噴霧作業と剥離作業は、必要に応じて交互に行うこととする。解体剥離されて床に落ちたアスベスト含有建材は、ベントナイト懸濁液のチクソトロピー性により、再び湿潤で粘性のあるゲル状態になって固定化される。そのため、床に落ちたアスベスト含有建材が、風などの影響により再び床から舞い上がることはなく、この時点においても、アスベスト含有粉塵の飛散は効果的に防止される。また、万が一飛散した場合でも、微細なベントナイト粒子がアスベスト粒子を取り囲んで固定しているので、アスベスト粒子そのものが飛散することはない。
続いて、必要に応じて、剥離されて床に落ちたアスベスト含有建材を、密閉容器、例えばドラム缶に入れて解体現場から破砕処理施設まで搬送する。
密閉容器には、予めベントナイト懸濁液が適当量入れられていることが好ましく、これに剥離されて床に落ちたアスベスト含有建材を、必要に応じて小割りしながら充填し、アスベスト含有建材とベントナイト懸濁液とが、体積比で1対1程度となるようにして搬送する。
これは、アスベスト含有建材の充填量が上記割合より少ない場合には、1容器当たりのアスベスト含有建材の搬送量が少なく、効率的な搬送が行えないためであり、逆にベントナイト懸濁液の充填量が上記割合より少ない場合には、破砕処理施設での湿式破砕処理がスムースに行えなくなることが起り得るために好ましくない。なお、剥離したアスベスト含有建材の搬送方法は、上記に限定されるものではなく、この他に、密閉式のコンテナなどであってもよい。また、この搬送工程を実施せず、解体現場近くにおいて移動式の破砕プラントを設置して次工程である破砕工程を、上記アスベスト含有建材の剥離工程に続けて実施してもよい。
続いて、本発明は、上記チクソトロピー性を有する無機材液を浸透させたアスベスト含有建材を、該チクソトロピー性を有する無機材液と共に湿式破砕する。
この湿式破砕におけるアスベスト含有建材と無機材液との割合は、体積比で1:1〜1:2程度が好ましい。
また、破砕工程において使用する装置としては、ジョークラッシャ、コーンクラッシャ、ロッドミル、ボールミルなどを挙げることができ、これらの装置を単独で用いてもよく、また多段に構成し、先ず、例えばジョークラッシャでアスベスト含有建材を粗砕した後、ボールミルで目標粒径まで微粉砕する構成としてもよい。ドラム缶等の密閉容器から破砕装置への内容物の投入時には、例えばバイブレーターにより密閉容器に50Hz〜100Hz程度の振動を与えながら行う。
アスベスト含有建材の目標破砕粒径は、上記したアスベスト含有物の処理方法の場合と同様に、破砕スラリーが少なくともポンプ圧送し易い大きさ、具体的には10mmアンダー程度に破砕することが好ましい。
これは、この破砕工程において、アスベスト含有建材を少なくともポンプ圧送し易い大きさまで破砕しておけば、その後の搬送がホースや配管により可能となり、作業員が直接手に触れることなく、例えば、焼成炉等の無害化施設にポンプ圧送によりアスベスト含有建材を送ることができ、作業性が良好なものとなると共に、作業員の安全性が確保させるために好ましい。また、湿式破砕してスラリー状物とすることにより、その後の輸送及び無害化処理施設等での各種処理が容易となる。
上記したように、解体剥離したアスベスト含有建材の破砕を、チクソトロピー性を有する無機材液と共に行うことにより、チクソトロピー性を有しない単なる高粘着質や硬化質の薬液を用いた場合には困難であった破砕機へのアスベスト含有建材の投入が、振動を加えること等により容易に行え、また、破砕時及びその前後におけるアスベスト含有粉塵の飛散も、チクソトロピー性を有する無機材液の存在によって効果的に阻止できる。また、万一、破砕物が処理場内に漏れた場合或いは飛散した場合にも、チクソトロピー性を有する無機材液がアスベスト含有建材の破砕物をゲル状態でその中に固定するため、水分の蒸発によってアスベストが空気中に飛散することはない。
上記湿式破砕して得られたスラリー状物は、例えば、無害化処理施設へ搬送されて無害化処理される。搬送方法は特に限定されず、ポンプ圧送や密閉容器に充填して搬送すればよい。無害化処理を焼成で行う場合は、含まれるベントナイトなどの無機材は焼成物中に取り込まれるだけであり、無害化処理において悪影響を与えることはない。
以上の記載から明らかなように、本発明においては、アスベスト含有建材の解体から破砕処理に際して、チクソトロピー性を有する無機材液、好ましくはベントナイト懸濁液を利用することに最大の特徴があり、これにより、先ず、解体現場での噴霧工程においては、ベントナイト懸濁液などの無機材液は、容易にアスベスト含有建材の内部にまで浸透し、そこで速やかにゲル化するので、該液が余り垂れないと共に、アスベスト含有建材をその無機材液のゲルの中に固定するため、アスベスト含有粉塵の飛散を効果的に防止することができる。また、剥離工程においては、該液は、保水性が強く、アスベスト含有建材を濡れた状態に維持するため、バールなどを使って小割りにしながら剥離しても、アスベスト含有粉塵が分離して飛散することはなく、仮に飛散したとしても、水分で重くなっているので、大気中に浮遊することはなく直ちに床に落下する。また、解体現場から破砕処理施設までの搬送工程においては、密閉容器内において、アスベスト含有建材が該無機材液と共に充填された状態で搬送されるため、静止状態に保持することにより、該無機材液がゲル状態でアスベスト含有建材を固定するため、例え倒れて蓋が開いたとしても、アスベスト含有建材は流れ出ることはなく、万一、流れ出たとしても、無機材液のチクソトロピー性により、再び湿潤で粘性のあるゲル状態になってアスベスト含有建材を固定するため、アスベスト含有粉塵が飛散することはない。更に、破砕処理施設での破砕工程においては、搬送に使用した密閉容器に振動を加えることにより、チクソトロピー性を有する無機材液をゾル化して容易に流動化できるため、密閉容器から破砕機にアスベスト含有建材を容易に投入することができ、また、破砕時及びその前後におけるアスベスト含有粉塵の飛散も、チクソトロピー性を有する無機材液の存在によって効果的に阻止される。さらに、万一、破砕物が処理場内に漏れた場合或いは飛散した場合にも、チクソトロピー性を有する無機材液がアスベスト含有建材の破砕物をゲル状態でその中に固定するため、自由水の蒸発後もアスベストが空気中に飛散することはない。
以上、説明した本発明によって処理されたアスベスト含有物或いはアスベスト含有建材は、その後公知の種々の方法によって無害化処理されることとなるが、その処理に際して、ポンプ圧送による搬送が可能となるため、作業員が直接手に触れることなく、例えば、焼成炉等の無害化施設にポンプ圧送によりアスベスト含有物或いはアスベスト含有建材を送ることができ、作業性が良好なものとなると共に、作業員の安全性が確保させる。また、この無害化処理に際しても、チクソトロピー性を有する無機材液の存在は、アスベスト含有粉塵の飛散を防止する作用を果たすと共に、チクソトロピー性を有する無機材液としてベントナイト懸濁液を用いた場合には、ベントナイトはアルカリやSiO2 成分に富む物質であることから、アスベスト鉱物(クリソタイル等)を無害な鉱物(エンスタタイト等)に変化させる温度を低下させる作用を果たし、アスベスト含有物或いはアスベスト含有建材の無害化処理として焼成炉における熱処理を行う場合には、その無害化処理をより確実なものとすることができる。またベントナイトは人工焼成骨材を製造する際に造粒時のバインダーとして従来から利用されている。このようにベントナイトは単にアスベスト含有粉塵の飛散防止に寄与するだけでなく、焼成による無害化処理工程においても利用実績のある物質であってしかもアスベスト鉱物の反応性の改善に寄与するので一挙両得である。なお、無害化とは人体に対する無害化を言う。
次に、上記した本発明に係るアスベスト含有建材の解体処理方法の一例を、図面に基づいてより具体的に説明する。
図1は、本発明に係るアスベスト含有建材の解体処理方法の全体を概念的に示した図であり、図2は、破砕処理工程を概念的に示した図である。
解体処理にあたっては、ベントナイト懸濁液(ベントナイトの種類:クニミネ工業社製スメクトン 濃度:3%、pH:9.5)を、手動スプレー器を用いて石綿セメント板に対して適宜充分に吹き付け、バールを使用して小割りにしながら解体剥離し、壁、天井から石綿セメント板を床に落とした。
続いて、床に落ちた石綿セメント板のうち大きな寸法のものを、必要に応じて300mm角程度以下にさらに小割りにし、上記と同様のベントナイト懸濁液が適当量入れられたドラム缶1内に充填した。この際、予めドラム缶1内に半分程度ベントナイト懸濁液を入れておき、ドラム缶がほぼ一杯になった時に石綿セメント板とベントナイト懸濁液との充填割合が、体積比で1対1程度となるように調整した。
続いて、上記石綿セメント板とベントナイト懸濁液とを充填したドラム缶1に蓋をし、トラック等の輸送手段を用いて解体現場から破砕処理施設まで搬送した。
破砕処理施設において、ドラム缶1をリフト等で吊り上げ、破砕機2の原料投入口において蓋を外し、バイブレター3によって振動をドラム缶1に対して加え、ドラム缶1から破砕機2に石綿セメント板とベントナイト懸濁液とを投入した。
破砕機2としては、図2に示したように、ジョークラッシャー2aとロッドミル2bとを用い、ジョークラッシャー2aによって粗破砕(50mm以下)した後、ロッドミル2bによって目標粒径まで微破砕し、固形分の平均粒径が3mm程度のスラリーとした。
得られたスラリーは、ゾル化した場合はグラウトポンプ等で容易にポンプ圧送できるものであり、その後の無害化施設における酸処理、焼成等の設備にポンプ圧送により送ることができるものであった。また、上記解体現場及び破砕現場において、その作業中、エアサンプラーで破砕機周辺の空気を採取して測定したアスベスト粉塵濃度は上がることはなく、現場はクリーンな状態が維持されていた。
以上、本発明に係るアスベスト含有建材の解体処理方法について説明したが、本発明は、何ら既述のアスベスト含有建材の解体処理方法に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の技術的思想の範囲内において、更に種々の変形、変更を加えたアスベスト含有物の処理方法、及びアスベスト含有建材の解体処理方法とすることができることは当然である。
本発明に係るアスベスト含有建材の解体処理方法の全体を概念的に示した図である。 本発明に係る破砕工程を概念的に示した図である。
符号の説明
1 ドラム缶
2 破砕機
2a ジョークラッシャー
2b ロッドミル
3 バイブレター

Claims (8)

  1. 予めチクソトロピー性を有する無機材液を浸透させたアスベスト含有物を、該チクソトロピー性を有する無機材液と共に湿式破砕することを特徴とする、アスベスト含有物の処理方法。
  2. 上記チクソトロピー性を有する無機材液が、ベントナイト懸濁液であることを特徴とする、請求項1に記載のアスベスト含有物の処理方法。
  3. 上記湿式破砕するアスベスト含有物が、ポンプ圧送し難い大きさのものを含むものであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のアスベスト含有物の処理方法。
  4. 解体箇所のアスベスト含有建材にチクソトロピー性を有する無機材液を噴霧する噴霧工程と、前記チクソトロピー性を有する無機材液が噴霧されたアスベスト含有建材を解体箇所から剥離する剥離工程と、前記剥離したアスベスト含有建材をチクソトロピー性を有する無機材液と共に湿式破砕する破砕工程とを含むことを特徴とする、アスベスト含有建材の解体処理方法。
  5. 上記剥離工程と破砕工程との間に、剥離したアスベスト含有建材を密閉容器に収容して搬送する搬送工程をさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載のアスベスト含有建材の解体処理方法。
  6. 上記密閉容器に、予めチクソトロピー性を有する無機材液が入れられていることを特徴とする、請求項5に記載のアスベスト含有建材の解体処理方法。
  7. 上記チクソトロピー性を有する無機材液が、ベントナイト懸濁液であることを特徴とする、請求項4乃至6のいずれかに記載のアスベスト含有建材の解体処理方法。
  8. 上記湿式破砕するアスベスト含有建材が、石綿スレート、石綿セメント板などの建材ボードであることを特徴とする、請求項4乃至7のいずれかに記載のアスベスト含有建材の解体処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113578435A (zh) * 2021-07-21 2021-11-02 清远市清新区谷城矿业开发投资有限公司 一种环保型建筑制砂设备

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