JP2007275737A - 模様形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁性体を含有する塗膜により、くっきり感、深み感及びムービング感に優れた模様を形成することができる模様形成方法を提供する。
【解決手段】塗膜17により模様を形成する場合には、被塗物16上に磁性体を含有する塗料を塗布して塗膜17を形成し、その塗膜面に沿って複数のシート状磁石11、12を配置する。隣り合うシート状磁石11、12は、それらの表面及び裏面の磁極が各々異なるように、シート状磁石11、12の側面を接触させて配置される。塗料は、熱可塑性樹脂と、扁平状の磁性体と、特定の低沸点溶剤及び高沸点溶剤とを含有するものである。そして、シート状磁石11、12により塗膜17に磁界が印加され、該磁界によって塗膜17中の磁性体が配向され、シート状磁石11、12の接触部位19において磁性体が塗膜面に略平行に配向される。このとき、塗膜17中の磁性体に光が反射し、模様が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば非磁性体である被塗物上にフレーク状の磁性体を含有する塗料の塗工時又はその後、磁界を印加することによって磁性体が配向され、その磁性体の配向により模様を形成させるための模様形成方法に関するものである。
従来、被塗物(被塗装物)の表面に磁性粉を含有する塗料を塗布した後、磁石に基づく磁界により磁性粉を配向させ、文字や図形が浮かび上がったような模様塗膜を形成する提案がなされている。具体的には、そのような模様塗膜が形成された成形品を製造する装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。係る製造装置は、成形品本体を支持する支持手段と、成形品本体の表面にフレーク状の磁性体が混在した透明又は半透明な液状塗料を塗布して塗膜を形成する塗膜形成手段と、塗膜中の磁性体に作用する磁場を形成するための磁場形成手段と、磁場を変化させる磁場変化手段とを含んでいる。この場合、磁場形成手段は、隣り合う第1の磁石と第2の磁石とが非接触の距離を保って配置され、第1の磁石のN極から第2の磁石のS極へ延びる磁場(磁力線)が形成されるようになっている。
また、塗料中に配合される磁性体は貯蔵中に沈降又は凝集しやすく、さらに塗装時に塗装機の中で沈降しやすいため、形成される模様の境界部におけるくっきり感や模様の深み感が得られない場合があった。そこで、磁性体の軽量化を図るために、磁性体に合成樹脂を被覆した粉末や磁性体で被覆した雲母などを用いることも提案されている。その場合には磁性体の比重が小さくなって沈降、凝集しにくく、前記従来技術に比べて均一な模様が得られる。しかしながら、合成樹脂や雲母は非磁性体であることから、塗装時の条件によっては磁性体が思うように配向せず、満足できる外観が得られなかった。その問題を解決するために、塗料の塗着1分後における塗膜固形分が70重量%以下に設定された磁性模様形成塗料が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開平5−337424号公報(第2頁及び第4頁) 特開2003−176452号公報(第2頁、第4頁及び第5頁)
ところが、特許文献1に記載された製造装置の磁場形成手段においては、磁場による磁力線の方向が、模様を形成する輪郭線の略中央部すなわち第1の磁石と第2の磁石の端縁間の略中央部において塗膜面と略平行になるように設定されている。言い換えれば、N極からS極に向う磁力線の極値(極大値)が第1の磁石と第2の磁石の両端縁間の略中央部に位置している。そのため、磁界による磁性体の配向に基づく模様が幅広く、ぼんやりしたものになり、くっきり感が得られなくなる。さらに、塗膜の内奥部に存在する磁性体の配向も同様な結果となり、模様の深み感が得られず、しかも見る角度による模様の移動を示すムービング感(移動感)についても満足できるような結果が得られないという問題があった。
一方、特許文献2に記載の模様形成塗料では、塗料の塗布1分後の時点における塗膜固形分が70重量%以下に設定されているに過ぎない。そのため、磁界が印加されて塗料中の磁性体が磁力線の方向に配向されたとしても、その後の粘度の上昇が足りず、磁性体の配向が維持されない。従って、磁性体の配向が乱れ、塗膜による模様のくっきり感、深み感、さらにはムービング感を向上させることができないという問題があった。
そこで本発明の目的とするところは、磁性体を含有する塗膜により、くっきり感、深み感及びムービング感に優れた模様を形成することができる模様形成方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の模様形成方法は、被塗物上に扁平状の磁性体を含有する塗料が塗布されて形成された塗膜面に沿って複数のシート状磁石を配置し、該シート状磁石により塗膜に磁界を印加し、該磁界によって前記塗膜中の磁性体が配向し、シート状磁石の接触部位において磁性体が塗膜面に略平行に配向され、少なくともその磁性体により塗膜が模様を形成する模様形成方法であって、前記シート状磁石は隣り合うシート状磁石の表面及び裏面の磁極が各々異なるように、シート状磁石の側面を接触させて構成されていると共に、前記塗料は、熱可塑性樹脂と、扁平状の磁性体と、沸点が50℃以上100℃以下の低沸点溶剤と、沸点が100℃を越え200℃以下の高沸点溶剤とを含有し、常態において被塗物表面に塗布されて20〜60秒後における粘度が2,000〜500,000mPa・sであると共に、塗布後60秒を越えて120秒後までの間における粘度が100,000mPa・s以上であり、かつ塗布後60秒を越えて120秒後までの間の粘度が20〜60秒後の粘度よりも大きくなるように設定されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明の模様形成方法は、請求項1に係る発明において、前記模様は、隣り合うシート状磁石の接触部位に現出する該シート状磁石の磁極間で閉じる磁界によって配向された磁性体により形成されることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明の模様形成方法は、請求項1又は請求項2に係る発明において、前記隣り合うシート状磁石の磁極間で閉じる磁力線の極値が隣り合うシート状磁石の接触部位にあることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明の模様形成方法は、請求項1から請求項3のいずれかに係る発明において、前記塗料中の熱可塑性樹脂は、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂又はセルロースアセテートブチレート樹脂であることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明の模様形成方法は、請求項1から請求項4のいずれかに係る発明において、前記塗料の不揮発分が5〜15質量%であることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明の模様形成方法は、請求項1から請求項5のいずれかに係る発明において、前記塗料中には着色剤として染料を含有することを特徴とするものである。
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
請求項1に記載の発明の模様形成方法においては、隣り合うシート状磁石はそれらの表裏面の磁極が互いに異なるように、シート状磁石の側面を接触させて配置される。そして、被塗物上に扁平状の磁性体を含有する塗料が塗布されて形成された塗膜面に沿って前記シート状磁石が配置され、該シート状磁石により塗膜に磁界が印加される。このため、係る磁界に基づく磁力線はシート状磁石の接触部位の前後において方向が変わる。その磁力線の方向に沿って、塗膜中の磁性体が配向され、シート状磁石の接触部位における磁性体は塗膜面にほぼ平行に配向される。その結果、シート状磁石の接触部位における磁性体に反射する光の方向が揃い、強い反射光が得られ、他の部分とはっきり区別される。しかも、塗膜の内奥部に存在する磁性体も表面部に存在する磁性体と同じ方向に揃うように配向される。よって、磁石の接触部位における塗膜による模様がくっきり現れると同時に、深み感及びムービング感に優れた模様を形成することができる。
加えて、塗料には沸点が50℃以上100℃以下の低沸点溶剤と、沸点が100℃を越え200℃以下の高沸点溶剤とが含まれている。そして、塗料の塗布後20〜60秒後における粘度が2,000〜500,000mPa・s、塗布後60秒を越えて120秒後までの間における粘度が100,000mPa・s以上に設定される。かつ、後者の粘度が前者の粘度よりも大きくなるように設定される。つまり、塗料の塗布後、磁界によって磁性体が配向するときには塗料の粘度が低く、その後には粘度が上昇、例えば指数関数的に上昇する。従って、磁性体は磁力線の方向に揃うように配向された後、塗料が高粘度又は固化されることにより、配向状態が維持される。
以上のように、シート状磁石の配置と、特定の塗料との組合せにより、磁性体を含有する塗膜は、くっきり感、深み感及びムービング感に優れた模様を発現することができる。
請求項2に記載の発明の模様形成方法においては、模様が、隣り合うシート状磁石の接触部位に印加される磁界によって配向された磁性体により形成される。従って、請求項1に係る発明の効果を特にシート状磁石の接触部位において発揮することができる。
請求項3に記載の発明の模様形成方法では、隣り合うシート状磁石の磁極間で閉じる磁力線の極値が隣り合うシート状磁石の接触部位にある。従って、磁力線は隣り合うシート状磁石の接触部位において塗膜面に沿う方向に延びると共に、塗膜内の磁性体もその方向に延び、他の部分とは明確に区別される。よって、請求項1又は請求項2に係る発明の効果をシート状磁石の接触部位において一層向上させることができる。
請求項4に記載の発明の模様形成方法では、熱可塑性樹脂は、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂又はセルロースアセテートブチレート樹脂であることから、請求項1から請求項3のいずれかに係る発明の効果に加え、それらの樹脂の特性に基づいて塗料の粘性を容易に制御することができる。
請求項5に記載の発明の模様形成方法では、不揮発分が5〜15質量%という少ない範囲に設定されていることから、請求項1から請求項4のいずれかに係る発明の効果に加え、塗料の塗布後初期における粘度を低くすることができ、磁性体の配向を容易にすることができる。
請求項6に記載の発明の模様形成方法では、着色剤として染料を含有することから、塗膜を着色させることができ、請求項1から請求項5のいずれかに係る発明の効果を向上させることができる。
以下、本発明の最良と思われる実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図2及び図3(d)に示すように、模様形成装置は、複数のシート状磁石のうち一方のシート状磁石11が平面四角形状(正方形状)に形成され、その中心部には円形状をなす他方のシート状磁石12が嵌め込まれて構成されている。ここで、シート状とは、一般にシート状と称されるもののほか、フィルム状又は板状と称される厚さのものまでを含む概念である。また、シート状磁石11の形状は、四角形状に限られず、三角形状、六角形状などの多角形状、円形状、楕円形状などのほか、いずれの形状であってもよい。シート状磁石12の形状は模様の形状を決めるもので、円形状以外の図形、N状、A状などの文字などいずれの形状であってもよい。
円形状をなすシート状磁石12は、その表面(図1又は図3(d)の上面)がN極で、裏面(図1又は図3(d)の下面)がS極である。その周囲に位置する四角形状のシート状磁石11は、その表面がS極で、裏面がN極である。すなわち、隣り合う円形状のシート状磁石12と四角形状のシート状磁石11の表面及び裏面の磁極が各々異なるように構成されている。さらに、円形状をなすシート状磁石12の外周面(側面)13と、中心に円孔を有し四角形状をなすシート状磁石11の内周面(側面)14とが接触されている。なお、図3(d)は図2の3d−3d線における断面図である。
このような模様形成装置は、次のようにして製作される。図3(a)に示すように、四角形状のシート状磁石11はマグネットシートにより形成され、表面がS極、裏面がN極となるように着磁される。マグネットシートとしては、プラスチック製、ゴム製など一般的なものが用いられる。次いで、図3(b)に示すように、そのシート状磁石11の中心部に円形状の模様を形成するように打ち抜くことにより、円形状のシート状磁石(分離シート)12が形成される。このとき、円形状のシート状磁石の分離跡には分離孔15が形成されている。続いて、図3(c)に示すように、係る円形状のシート状磁石12が反転される。最後に、図3(d)に示すように、反転された円形状のシート状磁石12が元のシート状磁石11の分離孔15に嵌め戻される。このようにして、両シート状磁石11、12の磁極が反転した模様形成装置が得られる。この場合、前記模様は円形状であるため、表裏対称形状である。
模様形成装置の製作は、次のような方法で行うこともできる。すなわち、四角形状のシート状磁石となる着磁前のマグネットシートを用意し、その中心部に円形状の模様を形成するように打ち抜くことにより、円形状のシート状磁石となるシートが分離される。そして、該分離シートは元のシートと異なる磁力線方向に着磁される。続いて、着磁された分離シートは元のシートの分離孔に嵌め戻され、磁極が反転した模様形成装置が得られる。
次に、図1に示すように、非磁性体よりなる板状の被塗物16上には、扁平状の磁性体を含有する模様形成用塗料(以下、単に塗料ともいう)が塗布されて塗膜17が形成されると共に、該塗膜面(塗膜表面)に沿って前記シート状磁石11、12が配置される。つまり、シート状磁石11、12が被塗物16の裏面に粘着テープで貼着されるか、又はシート状磁石11、12が塗膜17の上方位置に一定距離をおいて配置される。その状態で、シート状磁石11、12による磁界が塗膜17中の磁性体に作用するようになっている。
前記塗料について説明すると、係る塗料は、熱可塑性樹脂と、扁平状の磁性体と、特定の溶剤とを含有している。熱可塑性樹脂は、溶剤に対する溶解性が良く、溶液から溶剤が揮散されるに伴って粘度が指数関数的に上昇可能な粘性特性を有する樹脂である。そのような粘性特性を有する熱可塑性樹脂として、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂又はセルロースアセテートブチレート樹脂が好ましい。酢酸ビニル系樹脂としては、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂などが挙げられる。
次に、磁性体は塗料が被塗物に塗布されたとき又はその後、磁界を印加された場合にその磁力線に沿って配向し、塗膜に模様を付与するためのものである。そのため、磁性体としては、光を反射できるように扁平状、具体的にはフレーク状、板状、シート状、フィルム状などの形状のものが使用される。この磁性体は、酸化鉄、ニッケル、コバルト又はそれらの合金などの強磁性体によって形成される。また、磁性体として、磁性材が被覆された顔料を用いることができる。すなわち、公知の顔料に磁性金属などの磁性材が被覆されたものであればよい。顔料としては、例えば雲母(マイカ)、二酸化チタン被覆雲母、アルミニウムフレーク、ステンレスフレーク、アルミナフレーク、ガラスフレークなどが挙げられる。磁性金属としては、ニッケル、鉄、コバルト、銅などが挙げられる。磁性体の大きさは、長さが1〜80μm程度、厚さが0.1〜20μm程度である。
前記特定の溶剤は、沸点が50℃以上100℃以下の低沸点溶剤と、沸点が100℃を越え200℃以下の高沸点溶剤とを含有している。低沸点溶剤と高沸点溶剤とを組合せ、後述するように固形分を5〜15質量%という比較的低い範囲に設定することで塗料を被塗物に塗布した直後に被塗物上の塗膜の粘度を低くすることができ、その後低沸点溶剤が時間の経過とともに急激に揮散し、特に固形分が高くなることで塗膜の粘度が指数関数的に上昇する。このため、塗料を被塗物に塗布した直後には、塗料中の磁性体が磁力線によって配向されやすく、その後には磁性体の配向状態が保持されやすくなる。
また、被塗物上に形成される塗膜の粘度は、溶剤の蒸発速度にも関係し、さらに溶剤の溶解パラメータ(SP値)にも関係する。ここで、蒸発速度は、次のようにして測定される値である。すなわち、半径5mmのアルミニウム缶を精密天秤上に置き、その中に酢酸n−ブチルを0.1g入れ、その90%が蒸発して減少する時間を測定し、その時間を標準として蒸発速度100と規定する。その時間が酢酸n−ブチルよりも短い場合(蒸発しやすい場合)には、蒸発速度は100以上になり、その時間が酢酸n−ブチルよりも長い場合(蒸発しにくい場合)には、蒸発速度は100以下になる。
低沸点溶剤としては、メチルエチルケトン(沸点79.6℃、蒸発速度465、SP値9.27)、酢酸エチル(沸点76.8℃、蒸発速度525、SP値9.08)、アセトン(沸点57℃、蒸発速度720、SP値9.75)、イソプロピルアルコール(沸点82℃、蒸発速度205、SP値11.5)などが用いられる。高沸点溶剤としては、メチルイソブチルケトン(沸点116.7℃、蒸発速度160、SP値8.31)、酢酸n−ブチル(沸点126.3℃、蒸発速度100、SP値8.47)、キシレン(沸点142℃)、ジイソブチルケトン(沸点168.2℃、蒸発速度18、SP値8.22)、エチレングリコールモノブチルエーテル(沸点192℃、蒸発速度3、SP値8.9)、酢酸イソブチル(沸点118℃、蒸発速度175、SP値8.42)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(沸点146℃、蒸発速度40、SP値9.2)などが用いられる。
前記高沸点溶剤としては、沸点が100℃を越え150℃以下の第1高沸点溶剤と、沸点が150℃を越え200℃以下の第2高沸点溶剤とを組合せて用いることが、塗料の塗布後における溶剤の揮散量を細かく調整することができ、塗料の粘度を制御しやすくなる点から好ましい。第1高沸点溶剤としては、前記メチルイソブチルケトン(沸点116.7℃)、酢酸n−ブチル(沸点126.3℃)、キシレン(沸点142℃)などが挙げられる。第2高沸点溶剤としては、エチレングリコールモノブチルエーテル(沸点192℃)、ジイソブチルケトン(沸点168.2℃)などが挙げられる。
塗料中には、着色剤として染料や顔料を含有することが、塗膜の模様による装飾感を高めることができるため好ましい。そのような染料としては、モノアゾ、ジスアゾ、金属錯塩アゾ、アントラキノン、インジゴ系、フタロシアニン、ピラゾロン、スチルベン、チアゾール、キノリン、ジフェニルメタン、トリフェニルメタン、アクリジン、キサンテン、アジン、チアジン、オキサジン、ポリメチン、インドフェノール、ペリレンなどの染料が挙げられる。顔料としては、アゾレーキ系、不溶アゾ系、縮合アゾ系、フタロシアニン系、ペリレン系、ジオキサジン系、インジゴ系、キナクリドン系、イソインドリノン系、ベンズイミダゾロン系、ジケトピロロピロール系、金属錯体などの有機系顔料、さらに黄色酸化鉄、ベンガラ、カーボンブラック、二酸化チタンや金属粉顔料、光輝性顔料としての干渉マイカ、着色マイカなどが挙げられる。
また、塗料には、アミノ樹脂、イソシアネート化合物又はそのブロック体、エポキシ化合物、ポリカルボジイミドなどの硬化剤を配合し、前記熱可塑性樹脂などを硬化させることができる。さらに、塗料中には、酸化防止剤、レベリング剤、消泡剤、増粘剤、紫外線吸収剤などの一般に塗料中に配合される成分を配合することができる。
次に、前記各成分の配合量について説明すると、塗料の固形分中に熱可塑性樹脂は60〜93質量%であることが好ましく、磁性体は7〜35質量%であることが好ましい。熱可塑性樹脂の配合量が60質量%未満の場合には塗膜の平滑性が損なわれたり、被塗物に対する塗膜の密着性が低下するおそれがあるため好ましくない。その一方、93質量%を越える場合には、相対的に磁性体の配合量が少なくなり、塗膜が所望の模様を形成できなくなって好ましくない。また、磁性体の配合量が7質量%未満の場合には、被塗物の色や模様の影響を受けやすく、しかも塗料を塗布して磁界を印加したときに配向する磁性体が不足して綺麗な模様が得られ難くなって好ましくない。その一方、35質量%を越える場合には磁性体が過剰になり、かえって配向に支障を来たす結果を招いたり、塗料中で磁性体が沈降や凝集を起こしたり、塗膜の内部凝集力が低下して凝集破壊が起こるおそれがあって好ましくない。
また、着色剤としての染料は、塗料の固形分中に0〜33質量%の範囲で配合される。但し、この着色剤と前記磁性体との合計量は、塗料の固形分中に7〜40質量%であることが好ましい。着色剤の含有量が33質量%を越える場合には、塗料中における着色剤の分散性が低下したり、塗膜の着色が濃くなり過ぎたり、他の成分の配合量とのバランスが悪くなったりして好ましくない。
塗料の不揮発分(固形分)は、塗料の塗布後初期における粘度を低くし、磁力線による磁性体の配向を促すために、5〜15質量%であることが好ましい。不揮発分が5質量%未満の場合には、塗料の塗布後に時間が経過しても粘度が十分に上昇せず、塗料がタレたり、磁性体の配向を維持することが難しくなる。その一方、15質量%を越える場合には、塗料の塗布後初期における粘度を十分に低下させることができなくなって好ましくない。
以上のような模様形成用塗料は、熱可塑性樹脂溶液を用意した後、磁性体を配合して塗料基材を製造し、次いでその塗料基材を前述した低沸点溶剤及び高沸点溶剤が混合された希釈溶剤で希釈することにより製造される。この場合、樹脂溶液の調製、磁性体の配合及び希釈溶剤による希釈において、十分に撹拌をして熱可塑性樹脂の溶解又は磁性体の分散を図ることが望ましい。磁性体の分散においては、密着性などに影響しない範囲で分散剤を使用してもよい。また、希釈溶剤の組成及び塗料基材と希釈溶剤との配合量は特に制限されないが、塗料の塗布後における粘度条件を満たすように設定される。
前記希釈溶剤の組成としては、低沸点溶剤が40〜75質量%、第1高沸点溶剤が5〜10質量%及び第2高沸点溶剤が20〜55質量%であることが好ましい。低沸点溶剤の配合量が多くなるように設定することにより、塗料の塗布後初期における粘度を下げて、磁性体の配向を容易にすることができる。また、第2高沸点溶剤の配合量も比較的多くなるように設定することにより、塗料の塗布後における粘度の上昇を促進させることができる。さらに、第1高沸点溶剤を少量配合することにより、塗料の粘度を精度良く制御することができる。このような組成の塗料は、その粘度が通常60〜80mPa・sという低粘度に設定され、塗布操作を容易に行うことができるようになっている。
そして、常態において被塗物表面に塗布されて20〜60秒後における粘度が2,000〜500,000mPa・sに設定される。このように、塗料の塗布後初期における粘度を比較的低粘度に設定することにより、磁界を印加したときに磁性体の配向を磁力線に沿うようにすることができる。ここで、常態とは、温度が15〜35℃で相対湿度が40〜90%の雰囲気(環境)を意味する。前記粘度が2,000mPa・s未満の場合には、塗料の粘度が低く、塗布された塗料の流動性が大きく、塗料がタレて塗布作業が難しくなると共に、所望とする塗膜の膜厚が得られなくなる。一方、500,000mPa・sを越える場合には、塗料が高粘度になって磁性体の配向が妨げられ、塗膜の模様をくっきりしたものにすることができなくなる。
さらに、塗布後60秒を越えて120秒後までの間における粘度が100,000mPa・s以上に設定される。粘度が100,000mPa・s以上であるとは、高粘度になって粘度測定ができない状態や固化した状態をも含む意味である。この段階における粘度を高粘度に設定することにより、配向された磁性体をその状態に固定することができる。係る粘度が100,000mPa・s未満の場合には、磁界により配向された磁性体の配向がそのまま維持されず、配向の乱れが生じて目的とする塗膜の模様が得られなくなる。
かつ、塗布後60秒を越えて120秒後までの間の粘度が20〜60秒後の粘度よりも大きくなるように設定される。つまり、塗料の塗布後初期の粘度より後期の粘度が高くなるように設定され、そのような粘度設定によって磁性体の配向とその固定が達成される。塗料の粘度設定を上記とは逆にした場合には、磁性体の配向を磁力線に沿って行うことができず、その固定も行うことができない結果を招く。なお、塗料を被塗物に塗布する場合には、上記の各粘度条件を満足すればよく、加熱をするなどの手段により強制的に処理することも可能である。この場合、粘度調整を促進させることができる。このようにして得られる塗膜は、その乾燥膜厚として5〜50μm程度である。
前記図1において、円形状のシート状磁石12のN極から四角形状のシート状磁石11のS極に向かう閉じる磁力線(磁界)18を矢印で示す。この矢印に示すように、両シート状磁石11、12の接触部位19において磁力線18が塗膜面に略平行に配向される。言い換えれば、隣り合うシート状磁石11、12の磁極間で閉じる磁力線18の極値(極大値)が、隣り合うシート状磁石11、12の接触部位19に位置する。このため、隣り合うシート状磁石11、12による磁界に基づいて被塗物16上の塗膜17中に分散されている磁性体が磁力線18の延びる方向に配向される。従って、両シート状磁石11、12の接触部位19において磁性体が塗膜面に略平行に配向される。その結果、塗膜17上方からの光が塗膜17中の磁性体により両シート状磁石11、12の接触部位19で最も反射されやすく、明るく明瞭に視認できることになる。
ここで、本実施形態における模様形成装置を用いることにより、塗膜17の模様がくっきり感、深み感及びムービング感を発揮できる理由について、図5及び図6に基づいて説明する。塗膜17の真上から見たときには、図6の実線で表されるように、くっきりとした円環状の模様21を見ることができる。目を右の方へ傾けてゆくと、その円環状の模様21が右へ移動(ムービング)する(図6の二点鎖線)。模様21が移動した距離Lがムービング距離である。
図5に示すように、塗膜17の真上から目22で見るときには、塗膜17中の磁性体23で水平方向に配向されている磁性体23に入射光24aが当って反射し、反射光24bが真上に向い、目22に入る。このとき、水平方向に配向されている磁性体23は方向が揃っているため、反射光24bが強められる。従って、前記円環状の模様21をくっきりと見ることができる。さらに、塗膜17の内奥部(図5の下部)の磁性体23も水平に配向され、その磁性体23からの反射光24bも目に入るため、模様21に深み感が発揮される。
続いて、目22を右の方へ傾けてゆくと(約45度)、磁性体23のうち右に傾斜している(約22.5度)磁性体23への入射光24aが反射して反射光24bが目22に認識される。このときも、右に傾斜している磁性体23はその角度で揃っているため、反射光24bが強められ、模様21をくっきりと見ることができる。従って、模様21はムービング距離Lだけ移動したように認識される。
一方、図7に示すように、隣り合うシート状磁石11、12を接触させることなく、シート状磁石11の内周面14とシート状磁石12の外周面13との間に隙間20を設けた場合には、両シート状磁石11、12間で閉じる磁力線18の描く円弧の半径(曲率半径)が大きくなる。しかも、磁力線18の方向が塗膜面と略平行になる位置は、模様を形成する輪郭線の略中央部すなわちシート状磁石11の内周面14とシート状磁石12の外周面13との間の略中央部である。このため、磁性体23の配向に基づく模様が幅広く、ぼんやりしたものになる。さらに、塗膜17の内奥部に存在する磁性体23の配向も表面部の磁性体23の配向と同様な結果となり、模様の深み感が得られず、しかもムービング感も得られない。
これについて、さらに図8に従って説明する。この図8の場合には磁性体23にある程度の方向性は認められるが、綺麗に揃っていないため、塗膜17の真上から目22で見たとき及び右方向へ目22を傾けて見たときにも反射光24bは揃わず、模様21をくっきりと認識することができない。従って、仮に目22を移動させて模様21がはっきりと見える部分があったとしても、それは部分的であり、しかもその位置は定まらず、実質上ムービングは見られない。
さて、本実施形態の作用について説明すると、隣接するシート状磁石11、12はそれらの表裏面の磁極が互いに異なるように、接触状態で配置される。被塗物16の表面には磁性体23を含有する塗料が塗布されて塗膜17が形成され、被塗物16の裏面にはシート状磁石11、12が貼着され、該シート状磁石11、12により塗膜17に磁界が印加される。この磁界による磁力線18は一方のシート状磁石12のN極から他方のシート状磁石11のS極に到り、両シート状磁石11、12の接触部位19において極値を示す。
一方、塗料は熱可塑性樹脂を有機溶剤に溶解させた後、磁性体23を配合し、次いで所定の低沸点溶剤及び高沸点溶剤を混合した希釈溶剤で希釈することにより調製される。調製された塗料を被塗物16上に塗布すると、溶剤中には低沸点溶剤が含まれ、塗布後初期には比較的低粘度であるため、磁界によって磁性体23が狭い領域であっても磁力線18の方向に忠実に揃って速やかに配向される。塗料の塗布後後期には低沸点溶剤が迅速に揮散し、粘度がスムーズに上昇するため、配向された磁性体23がその状態で固定される。
シート状磁石11、12の接触部位19における磁性体23は塗膜面にほぼ平行に配向される。塗膜17中において方向が揃った磁性体23に光が当たると、その反射光24bの方向も揃うため、係る反射光24bの部分(強い反射光24bで明るい部分)とそれ以外の部分(反射光24bがなく、暗い部分)とのコントラストが大きくなり、模様21の境界部分が明瞭になる。しかも、塗膜17内の深い位置に存在する磁性体23も浅い位置に存在する磁性体23と同じ方向に配向されているため、深い位置の磁性体23からの反射光24bを浅い位置の磁性体23からの反射光24bと共に認識でき、模様に深みを感ずることができる。加えて、目を動かしたとき、被塗物16の向きを変えたとき、或いは光の方向を変えたときには、別の位置に存在する方向の揃った磁性体23からの反射光24bを見ることができるため、あたかも模様21が移動してゆくように見える。
以上の実施形態によって発揮される効果について、以下にまとめて記載する。
・ 本実施形態の模様形成方法においては、隣り合うシート状磁石11、12はそれらの表裏面の磁極が互いに異なるように、シート状磁石11、12の側面を接触させて配置される。そして、被塗物16上に扁平状の磁性体23を含有する塗料が塗布されて形成された塗膜面に沿って前記シート状磁石11、12が配置され、該シート状磁石11、12により塗膜17に磁界が印加される。このため、シート状磁石11、12の接触部位19における磁性体23は塗膜面にほぼ平行に配向され、塗膜17の内奥部に存在する磁性体23も表面部に存在する磁性体23と同じ方向に揃うように配向される。従って、シート状磁石11、12の接触部位19における塗膜17による模様21がくっきり現れると同時に、深み感及びムービング感に優れた模様を形成することができる。
さらに、塗料には沸点が50℃以上100℃以下の低沸点溶剤と、沸点が100℃を越え200℃以下の高沸点溶剤とが含まれている。そして、塗料の塗布後20〜60秒後における粘度が2,000〜500,000mPa・s、塗布後60秒を越えて120秒後までの間における粘度が100,000mPa・s以上に設定される。かつ、後者の粘度が前者の粘度よりも大きくなるように設定される。従って、シート状磁石11、12の接触部位19が狭い範囲であっても、磁性体23は磁力線18の方向に揃うように容易に配向され、その後塗料が高粘度又は固化されることにより、磁性体23の配向状態がそのまま維持される。
以上のように、シート状磁石11、12の配置と、特定の塗料との組合せにより、塗膜17は、くっきり感、深み感及びムービング感に優れた模様21を発現することができる。
・ 模様21が、隣り合うシート状磁石11、12の接触部位19に現出する磁界によって配向された磁性体23により形成されることにより、上記の効果を特にシート状磁石11、12の接触部位19において発揮することができる。
・ 隣り合うシート状磁石11、12の磁極間で閉じる磁力線18の極値が隣り合うシート状磁石11、12の接触部位19にあることにより、磁力線18は隣り合うシート状磁石11、12の接触部位19において塗膜面に沿う方向に延びると共に、塗膜17内の磁性体23もその方向に延び、他の部分とは明確に区別される。従って、前記の効果をシート状磁石11、12の接触部位19において一層向上させることができる。
・ 塗料中の熱可塑性樹脂が、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂又はセルロースアセテートブチレート樹脂であることにより、それらの樹脂の特性に基づいて塗料の粘性を容易に制御することができる。
・ 塗料の不揮発分が5〜15質量%という少ない範囲に設定されることにより、塗料の塗布後初期における粘度を低くすることができ、磁性体23の配向を容易にすることができる。
・ 塗料に着色剤として染料や顔料を含有することにより、塗膜17を着色させることができ、前記の効果を向上させることができる。
以下に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。各例において、特に断りのない限り、部は質量部を表し、%は質量%を表す。
まず、塗料基材として以下に示す3種類のものを調製した。
(塗料A)
撹拌装置付きのステンレス鋼製の容器内に、メチルイソブチルケトン(MIBK)384.2部、メチルエチルケトン(MEK)164.5部を仕込み、撹拌しながら酢酸ビニル−塩化ビニル共重合樹脂(ダウケミカル社製、商品名VMCH)128.1部を供給して樹脂溶液を調製した。そこへ、キシレン71.9部及び染料(有本化学工業(株)製、商品名プラストブルー8550)18部を追加し、十分に撹拌して溶解させた。次いで、磁性体(酸化鉄、板状又はフレーク状、チタン工業(株)製、商品名AM−200)22.5部を供給し、撹拌しながらさらに酢酸nーブチル210.8部を投入し、十分撹拌して塗料Aを得た。塗料Aの不揮発分は17%であった。
(塗料B)
塗料Aの製造方法と同じ方法で、以下に示す原料を順に供給して塗料Bを得た。塗料Bの不揮発分は17%であった。
下記に示すアクリル樹脂溶液a 120部
下記に示すアクリル樹脂溶液b 90部
レオロジー剤(日本ペイント(株)製、商品名AZS−522) 40部
アントラキノン系染料(塗料Aに同じ) 20部
磁性体(チタン工業(株)製、商品名AM−200) 22部
酢酸エチル 245部
キシレン 100部
酢酸n−ブチル 286部
(塗料C)
塗料Aの製造方法と同じ方法で、以下に示す原料を順に供給して塗料Cを得た。塗料Cの不揮発分は17%であった。
下記に示すアクリル樹脂溶液a 120部
下記に示すアクリル樹脂溶液b 90部
レオロジー剤(日本ペイント(株)製、商品名AZS−522) 40部
フタロシアニン顔料ペースト 20部
(日本ビー・ケミカル(株)製、フタロシアニン顔料16.5部、下記に示すアクリル樹脂溶液a57.0部、エチレングリコールモノブチルエーテル2.3部、メチルイソブチルケトン8.8部及びトルエン8.8部からなり、顔料ペーストの固形分48%、顔料ペースト中の顔料濃度16.5%、顔料ペーストの固形分中の顔料濃度34.4%)
磁性体(チタン工業(株)製、商品名AM−200) 22部
酢酸エチル 230部
キシレン 90部
酢酸n−ブチル 253部
(アクリル樹脂溶液a)
撹拌機、温度計、還流管、滴下ロート、窒素導入管及びサーモスタット付き加熱装置を備えた重合反応容器に、トルエン17部、酢酸n−ブチル10部を仕込み、撹拌しながら徐々に110℃まで昇温した。次いで、メチルメタクリレート40部、スチレン15部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート7部、エチルヘキシルアクリレート37部及びメタクリル酸1部の単量体混合溶液と、トルエン15部、酢酸n−ブチル5部及びt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサナート0.8部からなる重合開始剤溶液とをそれぞれ別の滴下ロートに入れ、3時間かけて滴下し、重合反応を行った。この間、重合反応溶液は撹拌しながら110℃に維持した。
続いて、トルエン5部、酢酸n−ブチル5部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサナート0.2部からなる重合開始剤溶液を、重合反応溶液の温度を110℃に維持しながら2時間かけて滴下し、重合反応を完了した。その後、重合反応溶液の温度を80℃まで冷却し、トルエン33部及び酢酸n−ブチル10部を順に仕込み、アクリル樹脂溶液(アクリル樹脂ワニス)aを得た。このアクリル樹脂溶液aの樹脂固形分は50%であり、ゲルパーミエーションクロマトグラフィのスチレン換算による測定から、質量平均分子量は49,000であった。なお、樹脂固形分は、以下のようにして測定した。
樹脂固形分(%)=(Y/X)×100
X:アクリル樹脂溶液aのサンプル量(g)
Y:アクリル樹脂溶液aのサンプルを110℃で3時間乾燥炉にて乾燥した後の
質量(g)
(アクリル樹脂溶液b)
撹拌機、温度計、還流管、滴下ロート、窒素導入管及びサーモスタット付き加熱装置を備えた重合反応容器に、キシレン20部、MIBK10部を仕込み、撹拌しながら徐々に130℃まで昇温した。次いで、メチルメタクリレート61部、スチレン15部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.5部、エチルヘキシルアクリレート20部及びメタクリル酸1.5部の単量体混合溶液と、キシレン20部、MIBK10部及びt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサナート1.1部からなる重合開始剤溶液とをそれぞれ別の滴下ロートに入れ、3時間かけて滴下し、重合反応を行った。この間、重合反応溶液は撹拌しながら130℃に維持した。
続いて、キシレン10部、MIBK5部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサナート0.4部からなる重合開始剤溶液を、重合反応溶液の温度を130℃に維持しながら2時間かけて滴下し、重合反応を完了した。その後、重合反応溶液の温度を80℃まで冷却し、キシレン10部及びMIBK15部を順に仕込み、アクリル樹脂溶液(アクリル樹脂ワニス)bを得た。このアクリル樹脂溶液bの樹脂固形分は50%であり、ゲルパーミエーションクロマトグラフィのスチレン換算による測定から、質量平均分子量は16,000であった。なお、樹脂固形分の測定方法は、アクリル樹脂溶液aの場合と同じである。
(希釈溶剤)
次に、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸n−ブチル及びジイソブチルケトンを用い、表1に示すような3種類の希釈溶剤α、β及びγを調製した。
Figure 2007275737
(実施例1)
被塗物16として市販のABS樹脂板(黒色、縦20cm、横15cm及び厚さ0.1cm)を4枚用意し、イソプロピルアルコールで塗布表面を拭いた。一方、シート状磁石として、着磁済みの四角形状をなすシート状磁石(一辺が65mmの正方形、厚さ2.1mm)11の中心部を円形状に切り抜いて分離した後反転し、該反転された円形状のシート状磁石(分離シート、直径40mm)12を元のシート状磁石11の分離孔15に嵌め戻したものを使用した。つまり、シート状磁石11の内周面14とシート状磁石12の外周面13とが接触されたものを使用した。このシート状磁石11、12を、塗料の塗布前にABS樹脂板の裏面に円形状のシート状磁石12のN極側を接触させて粘着テープにより貼り付けた。それを模様塗膜用のテストピースとした。ABS樹脂板の残りの3枚は、塗布後30秒後、60秒後及び90秒後における塗料の粘度測定用とした。実施例1の模様形成用塗料を、前記塗料A100部と希釈溶剤α100部とを混ぜて撹拌し、調製した。この模様形成用塗料の塗布時における不揮発分は8.5%であった。
そして、20℃で相対湿度(RH)65%の雰囲気下で、スプレーガン(アネスト岩田(株)製、商品名ワイダー100)を用い、模様形成用塗料を前記4枚のABS樹脂板の表面に、乾燥膜厚が10μmとなるようにスプレー塗布した。模様塗膜用のテストピースについては、上記の雰囲気に10分間放置した。一方、粘度測定用の3枚のABS樹脂板については、上記の雰囲気にてスプレー塗布後30秒、60秒及び90秒経過時に直ちに塗膜17を掻き取り、密閉状態でRR型粘度計及びRL型粘度計(いずれも東機産業(株)製、商品名VISCOMETER CONTROLLER RC-500)を用いて粘度を測定した。測定方法は、「ばね緩和測定」であり、20℃、せん断速度0.1(1/sec)で60秒間かけて測定した。その結果を表2に示した。表2に示したように、塗布30秒後の塗料(塗膜)の粘度は76,000mPa・s、60秒後の塗料の粘度は22万mPa・s及び90秒後の塗料の粘度は非常に高く、前記粘度計では測定できない粘度であった。
前記模様塗膜用のテストピースについては、10分間放置後クリア塗料を乾燥膜厚が30μmになるように塗布し、10分間放置後乾燥炉に入れ、80℃で30分乾燥した。なお、クリア塗料を塗布前に、ABS樹脂板の裏面に貼り付けた磁石を取り除いた。上記クリア塗料としては、主剤(日本ビー・ケミカル(株)製、商品名R240 CI)100部、硬化剤(日本ビー・ケミカル(株)製、商品名R255)16部及び希釈溶剤(日本ビー・ケミカル(株)製、商品名R240用希釈シンナー)30部を混合、撹拌したものを用いた。
このようにして得られた模様塗膜について、くっきり感、深み感、ムービング感及び肌平滑性を、塗料設計者、デザイン担当者など10名の目視による判定を平均化し、下記に示す基準で求めた。さらに、塗膜の密着性を、下記に示す方法で測定した。それらの結果を表2に示した。
(くっきり感)
◎:模様の境界部分が非常にくっきりと見えた。○:模様の境界部分がくっきりと見えた。△:模様の境界部分がややぼんやりと見えた。×:模様の境界部分がぼんやりしていた。
(深み感)
◎:模様に奥行きが感じられ、深み感が非常に優れていた。○:模様に奥行きが感じられ、深み感が良好であった。△:模様に奥行きが十分に感じられず、深み感が不足していた。×:模様に奥行きが感じられず、深み感に欠けていた。
(ムービング感)
◎:目の位置を移動させると、模様の境界部分が移動し、模様が変化に富んだものであった。○:目の位置を移動させると、模様の境界部分の移動を十分に認識できるものであった。△:目の位置を移動させても、模様の境界部分の移動を十分に認識できなかった。×:目の位置を移動させても、模様の境界部分の移動が認識できず、模様の変化に乏しいものであった。
(肌平滑性)
○:塗膜の表面が平滑で良好であった。×:塗膜の表面に肌荒れが見られ、不良であった。
(密着性)
JIS K5400 8.5.2に準拠し、塗膜上にカッターで切り込みを入れ、2mm角の碁盤目を100マス目作製し、その上に粘着テープを貼った後に、強制的に剥離する密着剥離試験を行い、以下の基準で判定した。
○:1マス目も剥がれなかった。×:1マス目以上が剥がれた。
(実施例2〜10及び比較例1〜5)
実施例1において、塗料の種類、希釈溶剤の種類、シート状磁石の形状、シート状磁石の配置及びシート状磁石の配置時期を表2に示すように設定した以外は、実施例1と同様に実施した。表2中、シート状磁石の形状がNの場合には、着磁前の四角形状をなすシート状磁石11の中心部をN状に切り抜いて分離し、N状をなすシート状磁石12を得、そのシート状磁石12を四角形状をなすシート状磁石11と異なる磁力線方向に着磁した。次いで、N状をなすシート状磁石12を元の四角形状をなすシート状磁石11の分離孔15に嵌め戻したものを使用した。また、シート状磁石11、12の配置が表の場合には、塗料の塗布後にABS樹脂板表面の塗膜上方1mmの距離にシート状磁石11、12を配置した。
一方、塗膜17の粘度が早期に高くなり過ぎて不適当な場合(比較例1)、塗膜17の粘度が極めて低くなり過ぎて不適当な場合(比較例2及び3)、円形状のシート状磁石12を単独配置した場合(比較例4)及び円形状のシート状磁石12を単独配置し、かつ塗膜17の粘度が低い場合(比較例5)について、実施例1と同様に実施した。
そして、得られた塗膜17について、実施例1と同様にくっきり感、深み感、ムービング感、肌平滑性及び密着性を測定し、それらの結果を表2に示した。
また、実施例7について、塗料の塗布後の経過時間(秒)と塗料の粘度(mPa・s)との関係を図4に示した。この図4に示すように、塗料の粘度は、塗布後60秒までは低粘度で、それを越えて90秒までの間に指数関数的に上昇していることが明らかになった。実施例9についても、塗料の塗布後の経過時間(秒)と塗料の粘度(mPa・s)との関係を図4に示した。その結果、塗料の粘度は、塗布後60秒までは低粘度で、それを越えて90秒までの間に指数関数的に上昇していることが示された。
Figure 2007275737
表2に示したように、実施例1〜8では、くっきり感、深み感及びムービング感のいずれも非常に良好であった。これは、シート状磁石11、12が接触状態で配置され、シート状磁石11、12の接触部位19に磁力線18の極値が存在し、その位置における塗膜17中の磁性体23が塗膜面にほぼ平行に配向され、シート状磁石11、12の接触部位19における磁性体23に反射する光の方向が揃う結果であると考えられる。また、実施例9及び10の場合には、塗料の種類及び塗布後の粘度変化により、実施例1〜8の場合に比べてくっきり感、深み感及びムービング感が若干低下したが、十分な装飾感が得られた。
それに対し、塗膜17の粘度が極めて高い比較例1の場合には、模様21のくっきり感が不十分で、塗膜表面の平滑性が悪い結果であった。塗膜17の粘度が低い比較例2及び3の場合には、模様21のくっきり感、深み感及びムービング感がいずれも不足した。円形状のシート状磁石12を単独配置した比較例4の場合には、接触配置した実施例3の場合に比べてくっきり感が悪化すると共に、深み感及びムービング感も低下した。また、円形状のシート状磁石12を単独配置し、かつ塗膜17の粘度が低い比較例5の場合には、模様21のくっきり感、深み感及びムービング感がいずれも悪い結果であった。従って、シート状磁石11、12の接触配置と塗料の適正な粘度変化の双方の条件を兼ね備えるべきであることが明らかになった。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記シート状磁石を3個以上使用し、隣り合うシート状磁石の磁極が異なるように配置し、塗膜17による模様を変化させるように構成することもできる。
・ 被塗物16の表面が曲面で、その上に塗膜17が形成されている場合には、シート状磁石を塗膜17の表面に沿うように曲面状に配置することができる。
・ シート状磁石11、12の磁界の強度と、被塗物16の厚さ、塗膜17の厚さ、磁性体23の濃度などとの関係に基づく磁性体23の配向(模様21の発現)を予め測定しておき、そのデータを所望とする模様21の形成に利用することができる。
・ 磁性体23として、材質の異なるものを複数組合せたり、大きさの異なるものを複数組合せたりして、模様がより斬新になるように構成することもできる。
・ 前記希釈溶剤として、第1高沸点溶剤又は第2高沸点溶剤をそれぞれ複数使用し、塗料の粘度調整をさらに細かく行うようにすることもできる。
・ 磁性体23として、材質の異なるものを複数組合せたり、大きさの異なるものを複数組合せたりして、模様21がより斬新になるように構成することもできる。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記被塗物はシート状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の模様形成方法。このように構成した場合、シート状磁石の磁界を塗膜中の磁性体に均一に作用させることができ、請求項1から請求項6のいずれかに係る発明の効果を向上させることができる。
・ 前記塗膜面は平坦面であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の模様形成方法。このように構成した場合、塗膜面での余分な反射光をなくすことができ、請求項1から請求項6のいずれかに係る発明の効果を一層向上させることができる。
・ 前記高沸点溶剤は、沸点が100℃を越え150℃以下の第1高沸点溶剤及び沸点が150℃を越え200℃以下の第2高沸点溶剤を混合したものであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の模様形成方法。この方法によれば、請求項1から請求項6のいずれかに係る発明の効果に加え、溶剤の揮散量を調整することにより、塗料の粘度を一層容易に制御することができる。
被塗物の表面に塗膜を形成すると共に、裏面にシート磁石を配置したときの磁力線を示す説明図。 円孔の開いた四角形状のシート状磁石の内周面と円形状のシート状磁石の外周面とを接触させた状態で配置したときの平面図。 (a)〜(d)は、シート状磁石により模様形成装置を製作する工程を順に示す説明図。 塗布後の経過時間と塗料の粘度との関係を示すグラフ。 実施形態における塗膜による模様のくっきり感、深み感及びムービング感を説明するための模式図。 実施形態における塗膜の模様とそのムービングを説明するための説明図。 被塗物の表面に塗膜を形成すると共に、裏面に隣り合うシート状磁石間に隙間を設けてシート状磁石を配置したときの磁力線を示す説明図。 隣り合うシート磁石間に隙間を設けた場合における塗膜中の磁性体に対する光の反射状況を説明するための模式図。
符号の説明
11…四角形状のシート状磁石、12…円形状のシート状磁石、13…側面としての外周面、14…側面としての内周面、15…分離跡としての分離孔、16…被塗物、17…塗膜、18…磁力線、19…接触部位、23…磁性体。

Claims (6)

  1. 被塗物上に扁平状の磁性体を含有する塗料が塗布されて形成された塗膜面に沿って複数のシート状磁石を配置し、該シート状磁石により塗膜に磁界を印加し、該磁界によって前記塗膜中の磁性体が配向し、シート状磁石の接触部位において磁性体が塗膜面に略平行に配向され、少なくともその磁性体により塗膜が模様を形成する模様形成方法であって、
    前記シート状磁石は隣り合うシート状磁石の表面及び裏面の磁極が各々異なるように、シート状磁石の側面を接触させて構成されていると共に、前記塗料は、熱可塑性樹脂と、扁平状の磁性体と、沸点が50℃以上100℃以下の低沸点溶剤と、沸点が100℃を越え200℃以下の高沸点溶剤とを含有し、常態において被塗物表面に塗布されて20〜60秒後における粘度が2,000〜500,000mPa・sであると共に、塗布後60秒を越えて120秒後までの間における粘度が100,000mPa・s以上であり、かつ塗布後60秒を越えて120秒後までの間の粘度が20〜60秒後の粘度よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする模様形成方法。
  2. 前記模様は、隣り合うシート状磁石の接触部位に現出する該シート状磁石の磁極間で閉じる磁界によって配向された磁性体により形成されることを特徴とする請求項1に記載の模様形成方法。
  3. 前記隣り合うシート状磁石の磁極間で閉じる磁力線の極値が隣り合うシート状磁石の接触部位にあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の模様形成方法。
  4. 前記塗料中の熱可塑性樹脂は、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂又はセルロースアセテートブチレート樹脂であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の模様形成方法。
  5. 前記塗料の不揮発分が5〜15質量%であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の模様形成方法。
  6. 前記塗料中には着色剤として染料を含有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の模様形成方法。
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