JP2007273798A - 微細加工処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】微細加工処理方法は、フッ化水素酸、又はフッ化アンモニウムの少なくとも何れか一種を含む水溶液の微細加工処理剤を薬液温度5〜15℃の範囲で所定期間保管しつつ使用し、かつ、前記微細加工処理剤の使用の際には、前記薬液温度の範囲内で被加工物を微細加工することを特徴とする。
【選択図】なし
Description
即ち、本発明によれば、微細加工処理剤をその薬液温度5〜15℃の範囲内で保管しておくことで、保管中に微細加工処理剤が組成変化を起こすのを防止することができる。その結果、微細加工処理剤の長寿命化を可能にする。また、微細加工処理剤の使用時に於ける薬液温度も5〜15℃の範囲内にすることで、エッチレートの変動を、常温域で使用する場合と比較して極めて小さくすることができ、被加工物を微細加工する際の微細加工精度を向上させることができる。
微細加工処理剤としてのエッチング液は、次の原材料を用いて調合した。即ち、(1)50%高純度フッ化水素酸(ステラケミファ株式会社製)、(2)40%高純度フッ化アンモニウム(ステラケミファ株式会社製)、(3)超純水をそれぞれ、下記表1に示す混合比率で混合し、供試液A〜Eを作製した。
光学式膜厚測定装置(ナノメトリクス社製、NanoSpec 6100)を用いてエッチング前後のシリコン熱酸化膜及びBPSG膜の膜厚を測定し、それぞれエッチングによる膜厚の変化量を求めた。エッチレートの算出は、所定温度での3つ又はそれ以上の異なるエッチング時間に於ける膜厚を測定して算出した。また、エッチング選択比(BPSG膜/シリコン熱酸化膜)も求めた。
前記供試液A〜Dについて、クリーンルームに於いて、薬液温度15℃、雰囲気温度21℃、雰囲気相対湿度50%の環境下で5日間放置した。放置後、前述の測定方法で、薬液温度15℃に於けるエッチレートを測定した。結果を下記表2に示す。
実施例5〜9は、薬液温度を10℃に設定したこと以外は、前記実施例1と同様にして各供試液に於けるエッチレートを測定した。結果を下記表3に示す。
実施例10〜14は、薬液温度を5℃に設定したこと以外は、前記実施例1と同様にして各供試液に於けるエッチレートを測定した。結果を下記表4に示す。
比較例1〜5は、薬液温度を25℃に設定したこと以外は、前記実施例1と同様にして各供試液に於けるエッチレートを測定した。結果を下記表5に示す。
表2〜表5から分かるように、比較例1〜5については、5日間放置後のシリコン熱酸化膜及びBPSG膜に対するエッチレートの変化率が大きく、特に比較例1のシリコン熱酸化膜に対するエッチレートについては、2倍以上の変化率を示した。その一方、実施例1〜14については、何れも5日間放置後のシリコン熱酸化膜及びBPSG膜に対するエッチレートの変化率を低く抑えることができた。特に、薬液温度を10℃に設定した場合には、全ての供試液に於いてエッチレートの変化率を30%以下に抑制することができた。また、実施例10,11については薬液温度を5℃に設定した場合には、エッチレートの変化率を更に一層抑制することができた。以上から、薬液温度5℃、10℃、15℃でエッチング液を5日間放置し、各薬液温度を維持した状態でエッチングをした場合、エッチング液の性能が低減するのを抑制し、長寿命化が図れることが確認された。また、約100Å/分以下のエッチレートが遅い供試液に於いては、薬液温度5〜15℃での使用に於いて、エッチレートの安定化が可能であることが分かった。更に、エッチレートの変化率を抑制できたことから、5日間の放置後であっても加工精度を低下させることなく微細加工が可能であることが分かった。
本実施例に於いては、洗浄用途で使用されている低エッチレートのバッファードフッ酸(商品名;LAL50、ステラケミファ株式会社製)からなる微細加工処理剤を使用し、シリコン熱酸化膜に対するエッチレートを測定したこと以外は、前記実施例1と同様に薬液温度を15℃に設定して行った。尚、微細加工処理剤については、HF濃度が規格濃度である場合、規格濃度の下限値である場合、及び規格濃度の上限値である場合のそれぞれについてシリコン熱酸化膜に対するエッチレートを測定し、HF濃度が規格濃度であるときのエッチレートを中央値として、エッチレートの変動率を算出した。また、使用したバッファードフッ酸の規格範囲は、HF濃度0.170%に対して±0.01%である。結果を下記表6に示す。
微細加工処理剤として下記表7に示す組成のバッファードフッ酸(商品名;LAL100、ステラケミファ株式会社製)を使用し、かつ薬液温度を5℃に設定したこと以外は、前記実施例15と同様にして各供試液に於けるエッチレートを測定した。結果を下記表6に示す。尚、使用したバッファードフッ酸の規格範囲は、HF濃度0.320%に対して±0.02%である。
微細加工処理剤として下記表8に示す組成のバッファードフッ酸(商品名;LAL30、ステラケミファ株式会社製)を使用し、かつ薬液温度を25℃に設定したこと以外は、前記実施例15と同様にして各供試液に於けるエッチレートを測定した。結果を下記表8に示す。尚、使用したバッファードフッ酸の規格範囲は、HF濃度0.090%に対して±0.01%である。
表8から明らかな様に、薬液温度25℃で行った比較例6では、HF濃度が規格範囲内であっても、エッチレートが規格中心から約±12%(変動幅としては23%)のバラツキを生じていることが確認された。これに対し、薬液温度15℃で行った実施例15では、HF濃度0.170%でのエッチレートが、比較例6に於けるHF濃度0.090%でのエッチレートとほぼ同等であるが、HF濃度の規格範囲内に於けるエッチレートの変動を約1/2程度に抑制できている。また、薬液温度5℃で行った実施例16では、規格幅が広くなっているが、HF濃度が実施例15及び比較例6よりも大きい為、規格範囲内に於けるエッチレートの変動を±6%程度と低く抑制することができた。
本実施例に於いては、微細加工処理剤として下記表9に示す組成のバッファードフッ酸を薬液温度10℃で使用し、シリコン熱酸化膜に対するエッチレートを測定した。結果を下記表9に示す。
本実施例に於いては、HF濃度が0.09%のバッファードフッ酸を用い、かつ薬液温度を5℃に設定したこと以外は、実施例17と同様にして、シリコン熱酸化膜に対するエッチレートを測定した。結果を下記表9に示す。
本実施例に於いては、薬液温度を25℃に設定したこと以外は、実施例17と同様にして、シリコン熱酸化膜に対するエッチレートを測定した。結果を下記表9に示す。
下記表9から明らかな様に、比較例7で使用した、最も遅いエッチレートのバッファードフッ酸であっても、常温域(25℃)での使用では、10Å/分を超えるエッチレートであった。その一方、薬液温度5℃及び10℃で使用することにより、従来困難であった10Å/分を下回るエッチレートの実現が可能なことが確認された。
2 微細加工処理剤
3、4 熱交換器
Claims (6)
- フッ化水素酸、又はフッ化アンモニウムの少なくとも何れか一種を含む水溶液の微細加工処理剤を薬液温度5〜15℃の範囲で所定期間保管しつつ使用し、
かつ、前記微細加工処理剤の使用の際には、前記薬液温度の範囲内で被加工物を微細加工することを特徴とする微細加工処理方法。 - 前記被加工物がシリコン熱酸化膜である場合に、前記微細加工処理剤として該シリコン熱酸化膜に対するエッチレートが100Å/分以下のものを使用することを特徴とする請求項1に記載の微細加工処理方法。
- 前記微細加工処理剤として前記フッ化水素酸を含むものを使用する場合に、フッ化水素酸濃度が0.1重量%以上であり、かつ、シリコン熱酸化膜に対する初期エッチレートの、前記フッ化水素酸濃度に対するバラつきが±10%以内であることを特徴とする請求項1又は2に記載の微細加工処理方法。
- 前記微細加工処理剤として前記フッ化水素酸を含むものを使用する場合に、そのフッ化水素酸濃度が0.05重量%以上、0.1重量%未満であり、かつ、シリコン熱酸化膜に対するエッチレートが10Å/分以下であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の微細加工処理方法。
- 前記微細加工処理剤として界面活性剤を0.001重量%〜1重量%を含有するものを使用することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の微細加工処理方法。
- 前記微細加工処理剤として、空調用冷却水を用いて温度制御したものを使用することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の微細加工処理方法。
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