JP2007272988A - 記録装置、記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】過去にデータ記録が行われたディスクに対しての適正な追加記録動作の実現。
【解決手段】過去に記録が行われたディスクが装填されたときに、過去にそのディスクに記録を行った記録装置の機種の判別結果に基づいて、そのディスクに対して追加記録を行うことの可否の設定や、そのディスクに追加記録を行う場合の記録動作状態の設定を行う。このため、例えば過去に追記互換性の無い記録装置で記録が行われたディスクについては追記を不可としたり、過去の記録装置の記録状態に対応して適切な追加記録が行うことができる。このようにディスク毎に、過去の記録状態に応じた適切な動作を実行し、過去に記録されたデータが破壊されるなどの不具合を生じさせない、信頼性の高い記録装置を実現する。
【選択図】図7

Description

本発明は例えば光ディスク等の記録媒体に対して情報の記録を行う記録装置、及び記録方法に関するものである。
特開2004−280864号公報
デジタルデータを記録・再生するための技術として、例えば、CD(Compact Disc),DVD(Digital Versatile Disc)などの、光ディスクを記録メディアに用いたデータ記録技術がある。
光ディスクには、例えばCD、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory) 、DVD−ROM(Digital Versatile Disc - Read Only Memory)などとして知られているように再生専用タイプのものと、ミニディスク、CD−R(Compact Disc - Recordable)、CD−RW(Compact Disc - Rewritable)、DVD−R(Digital Versatile Disc - Recordable)、DVD−RW(Digital Versatile Disc - Rewritable)、DVD+RW(Digital Versatile Disc + Rewritable)、DVD−RAM(Digital Versatile Disc - Random Access Memory)などで知られているようにユーザーデータが記録可能なタイプがある。
記録可能タイプのものは、光磁気記録方式、相変化記録方式、色素膜変化記録方式などが利用されることで、データが記録可能とされる。色素膜変化記録方式はライトワンス記録方式とも呼ばれ、一度だけデータ記録が可能で書換不能であるため、データ保存用途などに好適とされる。一方、光磁気記録方式や相変化記録方式は、データの書換が可能であり音楽、映像、ゲーム、アプリケーションプログラム等の各種コンテンツデータの記録を始めとして各種用途に利用される。
更に近年、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc:ソニー株式会社の登録商標)と呼ばれる高密度光ディスクが開発され、著しい大容量化が図られている。
例えばこの高密度ディスクでは、波長405nmのレーザ(いわゆる青色レーザ)とNAが0.85の対物レンズの組み合わせという条件下でデータ記録再生を行うとし、トラックピッチ0.32μm、線密度0.12μm/bitで、64KB(キロバイト)のデータブロックを1つの記録再生単位として、フォーマット効率約82%としたとき、直系12cmのディスクに23.3GB(ギガバイト)程度の容量を記録再生できる。
また、同様のフォーマットで、線密度を0.112μm/bitの密度とすると、25GBの容量を記録再生できる。
さらに、記録層を2層とすることにより、容量は上記の2倍の46.6GB、或いは50GBの大容量のディスクとすることができる。
もちろん記録層を3、4、・・・n層とすることにより、23.3GB、或いは25GBのn倍の大容量のディスクを実現できる。
このような高密度ディスクにおいても、BD−R(Blu-ray Disc −Recordable)とよばれるライトワンス型やBD−RE(Blu-ray Disc− Rewritable)と呼ばれる書換可能型が開発されている。
なお、本明細書ではユーザーデータ記録可能なディスクにおいて、CD−R、DVD−R、BD−R等のライトワンス型のディスクを総称して「ライトワンスディスク」、CD−RW、DVD−RW、BD−RE等の書換可能型のディスクを総称して「リライタブルディスク」と呼ぶこととする。
ところで、ライトワンスディスクやリライタブルディスクを対象として情報(ユーザーデータ)の記録を行う記録装置においては、ディスクが装填されたときに図14のようなディスクの判別処理を行って、装填されたディスクに対する処理方式を決定していた。
判別処理としては、ディスクが装填されたら図14のステップF601からF602に進んで、まずそのディスクの種別が記録装置に対応するメディアであるか否かを判断する。対応しないディスクであるとしたら、ステップF603で未対応ディスクとし、ディスクエラーとしての処理を行う。例えばディスクを排出する。
対応するディスクであった場合は、ステップF604で、そのディスクの状態をチェックする。ここではディスクの状態として、<状態1><状態2><状態3>を判断する。
<状態1>は、ブランクディスク(ユーザーデータの記録を行っていないディスク)である。
<状態2>は、ユーザーデータの記録が行われているが、さらに追加的にユーザーデータの記録が可能な状態にあるディスクである。即ち、過去にユーザーデータの記録が行われているリライタブルディスクか、クローズ処理されていないライトワンスディスクである。なお、クローズ処理とはファイナライズ処理とも呼ばれるもので、ライトワンスディスクで管理情報を確定させ、それ以上追記ができない状態とすることである。
<状態3>は、追加的な記録ができない状態のディスクであり、例えばクローズ処理されたライトワンスディスクが相当する。
ステップF604で<状態3>と判断した場合は、ステップF605に進んで、装填されたディスクについては、リード(再生)のみが可能とする。
ステップF604で<状態1>と判断した場合は、ステップF606に進んで、装填されたディスクについては、ライト(ユーザーデータの記録)が可能とする。
ステップF604で<状態2>と判断した場合は、ステップF607に進んで、装填されたディスクについては、リード(再生)及びライト(ユーザーデータの記録)が可能とする。
ステップF606もしくはF607で記録が可能と判断した場合は、次にステップF608で、そのディスクが記録を保証できるディスクであるか否かを判断する。例えばディスクのメーカー名や製品種別(型名)等を判別し、当該記録装置が、正常に対応できることが予め検査により確認された記録保証ディスクであるか否かを判断する。
記録保証ディスクであれば、ステップF609で記録可能ディスクと判定し、以降、ユーザー操作や接続されたホスト機器からの指示に基づいて、記録/再生動作を実行する。
記録保証ディスクでなければ、ステップF610で記録不可ディスクと判定する。この場合、以降、ユーザー操作や接続されたホスト機器からの記録指示があっても、記録不可としてエラー処理とする。但し、記録装置によっては、指示に応じて記録を実行する場合もある。
ここで<状態2>と判断されるディスクについて考える。<状態2>のディスクは、過去に記録装置で記録が行われたディスクである。この場合、ライトワンスディスクであれば、未記録の領域に追加的な記録を行ってもよく、またリライタブルディスクの場合は追加的な記録として、既に記録されたデータの書換や未記録領域への記録を行っても良い。
ところが、過去にどのような記録装置で記録が行われたかによって支障が生ずる場合がある。
即ち、<状態2>である記録済みディスクに対する追記互換性は、各メーカーから出荷されている記録装置がファームウエアのバグなどにより正しい情報を書いていない場合があったり、記録装置の性能上で問題があったり、記録特性の違い等の理由により、正常な追記が保障できない可能性がある。
もし追記互換性のない記録装置で過去に記録が行われたディスクに追記を行うと、最悪の場合、既に記録されているデータを破壊してしまう恐れもある。
そこで本発明は、過去に記録が行われた記録媒体に追加記録を行うことのできる記録装置において、上記のような不都合を生じさせないようにすることを目的とする。
本発明の記録装置は、管理情報として過去に記録を行った記録装置を示す記録装置識別情報が記録される記録媒体に対して情報を記録する記録装置であり、上記記録媒体に対して情報の記録再生を行う記録再生部と、上記記録媒体が装填されたときに、上記記録媒体の管理情報を上記記録再生部により読み出させると共に、上記管理情報に含まれている記録装置識別情報に基づいて、上記記録媒体に対する記録動作の設定を行う制御部とを備える。
また、上記制御部は上記管理情報の内容から、装填された上記記録媒体が過去に記録が行われているが追加記録可能な状態の記録媒体であると判断した場合に、上記記録装置識別情報に基づいて、上記記録媒体に対する記録動作の設定を行う。
また上記制御部は、上記記録装置識別情報に基づく記録動作の制御として、上記記録媒体に対する記録の実行が可能か不可かの設定を行う。
また上記制御部は、上記記録装置識別情報に基づいて、上記記録媒体に対する記録実行の際の追記処理方式の設定を行う。
特に上記記録装置識別情報に対応する追記処理方式を記憶した追記処理リストを記憶する記憶部をさらに備え、上記制御部は、装填された記録媒体から読み出した上記記録装置識別情報に対応する追記処理方式を上記追記処理リストから読み出して、上記記録媒体に対する記録実行の際の追記処理方式の設定を行う。
この場合、上記記憶部は不揮発性メモリ部である。
或いは、上記記憶部は揮発性メモリ部であり、上記制御部は、起動時に接続されたホスト機器から、上記追記処理方式を取得して上記揮発性メモリ部に記憶させる。
本発明の記録方法は、記録媒体が装填されたときに、上記記録媒体の管理情報を読み出すステップと、上記管理情報に含まれている記録装置識別情報に基づいて、上記記録媒体に対する記録動作の設定を行うステップとを備える。
即ち本発明では、記録媒体が装填されたときに、その記録媒体の管理情報に含まれている記録装置識別情報に基づいて、上記記録媒体に対する記録動作の設定を行う。記録動作の設定とは、その記録媒体に対して追加記録を行うことの可否の設定や、その記録媒体に対して追加記録をおこなうときの追記処理方式の設定である。
ここでの追記処理方式とは例えば記録時のレーザーの調整状態や、記録媒体上の記録位置調整など、記録の際に調整可能或いは選択可能な各種要素による、データ記録動作のことであり、追記処理方式の設定によって、或る動作状態で記録が行われる。
例えばライトワンスディスクやリライタブルディスクとして、過去に記録が行われた記録媒体が装填されたときに、過去にそのディスクに記録を行った記録装置の判別結果に基づいて、そのディスクに対して追加記録を行うことの可否の設定や、そのディスクに追加記録を行う場合の記録動作状態の設定が行われる。
本発明によれば、過去に記録が行われた記録媒体が装填されたときに、過去にその記録媒体に記録を行った記録装置の判別結果に基づいて、その記録媒体に対して追加記録を行うことの可否の設定や、その記録媒体に追加記録を行う場合の記録動作状態の設定が行われる。このため、例えば過去に追記互換性の無い記録装置で記録された記録媒体については追記を不可としたり、過去の記録装置による記録の状態に対応した適切な追加記録を行うことができる。即ち、記録媒体毎に、過去の記録状態に応じた適切な動作が実行され、すでに記録されているデータが破壊されるなどの不具合を生じさせない、信頼性の高い記録装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を、光ディスク(ライトワンスディスク、リライタブルディスク)に対してユーザーデータの記録を行うことのできるディスクドライブ装置を例に挙げて説明する。説明は次の順序で行う。
[1.ディスクドライブ装置の構成]
[2.ディスクの管理情報]
[3.ディスク装填時の処理]
[4.追記処理リストの更新及び保存]
[1.ディスクドライブ装置の構成]

図1で実施の形態のディスクドライブ装置10の構成を説明する。
記録メディアであるディスク90は、例えばBD−R、BD−RE等のライトワンスディスクやリライタブルディスクを想定している。
ディスク90は、図示しないターンテーブルに積載され、記録/再生動作時においてスピンドルモータ12によって例えば一定線速度(CLV:Constant Linear Velocity)で回転駆動される。
そしてデータ記録時には光学ピックアップ(光学ヘッド)11によって、ディスク90上に形成されたトラックにデータが色素変化ピットマーク(ライトワンスディスクの場合)又はフェイズチェンジマーク(リライタブルディスクの場合)として記録され、再生時にはピックアップ11によって記録されたマークの読出が行われる。
またディスク90上ではスパイラル状に形成されたグルーブ(溝)によって記録トラックが形成されるが、このグルーブが情報の変調信号に基づいてウォブリング(蛇行)された状態に形成されていることで再生専用の情報が記録されている。このようにグルーブトラックのウォブリングとして埋め込まれた情報はADIP(Address in Pregroove)情報と呼ばれる。ピックアップ11によってはADIP情報の読み出しもおこなわれる。
なお、ディスク90上には、再生専用の管理情報として例えばディスクの物理情報等がエンボスピット又はウォブリンググルーブによって記録されるが、これらの情報の読出もピックアップ11により行われる。
ピックアップ11内には、レーザ光源となるレーザダイオードや、反射光を検出するためのフォトディテクタ、レーザ光の出力端となる対物レンズ、レーザ光を対物レンズを介してディスク記録面に照射し、またその反射光をフォトディテクタに導く光学系(図示せず)が形成される。レーザダイオードは、例えば波長405nmのいわゆる青色レーザを出力する。また光学系によるNAは0.85である。
ピックアップ11内において対物レンズは二軸機構によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されている。
またピックアップ11全体はスレッド機構13によりディスク半径方向に移動可能とされている。
またピックアップ11におけるレーザダイオードはレーザドライバ23からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレーザ発光駆動される。
ディスク90からの反射光情報はフォトディテクタによって検出され、受光光量に応じた電気信号とされてマトリクス回路14に供給される。
マトリクス回路14には、フォトディテクタとしての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。
例えば再生データに相当する高周波信号(再生データ信号)、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などを生成する。
さらに、グルーブのウォブリングに係る信号、即ちウォブリングを検出する信号としてプッシュプル信号を生成する。
マトリクス回路14から出力される再生データ信号はデータ信号処理回路15へ、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号は光学ブロックサーボ回路21へ、プッシュプル信号はウォブル信号処理回路25へ、それぞれ供給される。
データ信号処理回路15は、再生データ信号に対して2値化処理、PLLによる再生クロック生成処理等を行い、例えば相変化ピットマークやフェイズチェンジマークから読み出されたデータを再生して、データ復号回路16に供給する。
データ復号回路16は、再生時におけるデコード処理として、いわゆるPRML(Partial Response Maximum Likelihood)方式のイコライジングやビタビ復号処理を行って復号データ列を得る。
復号されたデータはECC処理部17に供給される。
ECC処理部17は、記録時にエラー訂正コードを付加するECCエンコード処理と、再生時にエラー訂正を行うECCデコード処理を行う。
再生時には、データ復号回路16で復号されたデータを内部メモリに取り込んで、デインターリーブ、エラー検出/訂正処理を行い、再生データを得る。
ECC処理部17で再生データにまでデコードされたデータは、システムコントローラ20の指示に基づいて読み出され、ホスト機器100に転送される。ホスト機器100は、例えばAV(Audio-Visual)システムであったり、パーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムが想定される。
ディスク90上のグルーブのウォブリングに係る信号としてマトリクス回路54から出力されるプッシュプル信号は、ウォブル信号処理回路25においてデジタル化されたウォブルデータとされる。またPLL処理によりプッシュプル信号に同期したクロックが生成される。
ウォブルデータはADIP復調回路26で復調され、ADIPアドレスを構成するデータストリームに復調されてアドレスデコーダ19に供給される。アドレスデコーダ19は、供給されるデータについてのデコードを行い、アドレス値を得て、システムコントローラ20に供給する。
記録時には、ホスト機器100から記録データが転送されてくるが、その記録データはECC処理部17におけるメモリに送られてバッファリングされる。
この場合ECC処理部17は、バファリングされた記録データのエンコード処理として、エラー訂正コード付加やインターリーブ、サブコード等の付加を行う。
またECCエンコードされたデータは、記録パルス変換回路24においてRLL(1−7)PP方式(RLL;Run Length Limited、PP:Parity preserve/Prohibit rmtr(repeated minimum transition runlength))の変調が施される。なお、記録時においてこれらのエンコード処理のための基準クロックとなるエンコードクロックはウォブル信号から生成したクロックを用いる。
記録パルス変換回路24でのエンコード処理により生成された記録データは、レーザドライバ23で、記録補償処理として、記録層の特性、レーザー光のスポット形状、記録線速度等に対する最適記録パワーの微調整やレーザドライブパルス波形の調整などが行われる(いわゆるライトストラテジ)。
そしてレーザドライバ23は、記録補償処理したレーザドライブパルスをピックアップ11内のレーザダイオードに与えてレーザ発光駆動を実行させる。これによりディスク90に記録データに応じたピット(色素変化ピットマークやフェイズチェンジマーク)が形成されることになる。
なお、レーザドライバ23は、いわゆるAPC回路(Automatic Power Control)を備え、ピックアップ11内に設けられたレーザパワーのモニタ用ディテクタの出力によりレーザ出力パワーをモニターしながらレーザーの出力が温度などによらず一定になるように制御する。記録時及び再生時のレーザー出力の目標値はシステムコントローラ20から与えられ、記録時及び再生時にはそれぞれレーザ出力レベルが、その目標値になるように制御する。
光学ブロックサーボ回路21は、マトリクス回路14からのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号から、フォーカス、トラッキング、スレッドの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。
即ちフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号を生成し、二軸ドライバ28によりピックアップ11内の二軸機構のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによってピックアップ11、マトリクス回路14、光学ブロックサーボ回路21、二軸ドライバ28、二軸機構によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
また光学ブロックサーボ回路21は、システムコントローラ20からのトラックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、ジャンプドライブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行させる。
また光学ブロックサーボ回路21は、トラッキングエラー信号の低域成分として得られるスレッドエラー信号や、システムコントローラ20からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッドドライバ29によりスレッド機構13を駆動する。スレッド機構13には、図示しないが、ピックアップ11を保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライブ信号に応じてスレッドモータを駆動することで、ピックアップ11の所要のスライド移動が行なわれる。
スピンドルサーボ回路22はスピンドルモータ12をCLV回転させる制御を行う。
スピンドルサーボ回路22は、ウォブル信号に対するPLL処理で生成されるクロックを、現在のスピンドルモータ12の回転速度情報として得、これを所定のCLV基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号を生成する。
またデータ再生時においては、データ信号処理回路15内のPLLによって生成される再生クロック(デコード処理の基準となるクロック)が、現在のスピンドルモータ52の回転速度情報となるため、これを所定のCLV基準速度情報と比較することでスピンドルエラー信号を生成することもできる。
そしてスピンドルサーボ回路22は、スピンドルエラー信号に応じて生成したスピンドルドライブ信号を出力し、スピンドルドライバ27によりスピンドルモータ12のCLV回転を実行させる。
またスピンドルサーボ回路22は、システムコントローラ20からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータ12の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
以上のようなサーボ系及び記録再生系の各種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシステムコントローラ20により制御される。
システムコントローラ20は、ホスト機器100からのコマンドに応じて各種処理を実行する。
例えばホスト機器100から書込命令(ライトコマンド)が出されると、システムコントローラ20は、まず書き込むべきアドレスにピックアップ11を移動させる。そしてECC処理部17、記録パルス変換回路24により、ホスト機器100から転送されてきたデータ(例えばMPEG方式などの各種方式のビデオデータや、オーディオデータ等)について上述したようにエンコード処理を実行させる。そしてエンコードされたデータに応じてレーザドライバ23がレーザ発光駆動することで記録が実行される。
また例えばホスト機器100から、ディスク90に記録されている或るデータ(MPEG方式のビデオデータ等)の転送を求めるリードコマンドが供給された場合は、システムコントローラ20は、まず指示されたアドレスを目的としてシーク動作制御を行う。即ち光学ブロックサーボ回路21に指令を出し、シークコマンドにより指定されたアドレスをターゲットとするピックアップ11のアクセス動作を実行させる。
その後、その指示されたデータ区間のデータをホスト機器100に転送するために必要な動作制御を行う。即ちディスク90からのデータ読出を行い、データ信号処理回路15、データ復号回路16、ECC処理部17におけるデコード/バファリング等を実行させ、要求されたデータを転送する。
なお、これらのデータの記録再生時には、システムコントローラ20は、ウォブル信号処理回路25,ADIP復調回路26、及びアドレスデコーダ19によって検出されるADIPアドレスを用いてアクセスや記録再生動作の制御を行う。
ROM(Read Only Memory)18a,RAM(Random Access Memory)18b、不揮発性メモリ18cはシステムコントローラ20が各種制御・演算処理のためにアクセスするメモリである。
ROM18aにはシステムコントローラ20の動作プログラムや各種処理に用いる定数、固定情報が記憶される。
揮発性メモリであるRAM18bは、ワーク領域やプログラムのロード領域に用いられたり、一時的な情報の蓄積に用いられる。
不揮発性メモリ18cは、例えばフラッシュメモリで構成される。この不揮発性メモリ18cは書換え可能かつシステムの電源供給が途絶えた時にも記憶したデータを保持できるメモリである。この不揮発性メモリ18cには、各種処理に用いる係数や、図2に示すリスト情報が記憶される。
図2は不揮発性メモリ18cに記憶される記録保証ディスクリスト31,互換ドライブリスト32、追記処理リスト33を示している。
記録保証ディスクリスト31とは、例えば当該ディスクドライブ装置10が記録を行うディスクとして、適正な記録動作を保証できるディスクのメーカーや種別型番を記憶したリストである。例えばライトワンスディスクやリライタブルディスクとして、一般には多様なメーカーで製造された多種のディスクが存在するが、当該ディスクドライブ装置10としての機種で適正な記録が実行できることが動作テストなどにより確認されたディスクが、この記録保証ディスクリスト31に登録される。記録保証ディスクリスト31の内容としては、例えば後述するメディアIDが記録される。
この記録保証ディスクリスト31は、ディスクドライブ装置10の製造段階で不揮発性メモリ18cに書き込まれる。なお、記録保証ディスクリスト31の内容はアップロードされることもある。
互換ドライブリスト32は、本例の機種としてのディスクドライブ装置10との間で追記互換性が確認された他のディスクドライブ装置(記録装置)をリストアップした情報である。これは本例のディスクドライブ装置10の開発製造段階で、他の各機種としてのディスクドライブ装置との間で追記互換確認のテストが行われる。そして追記互換性が確認されたディスクドライブ装置を示す情報が、この互換ドライブリスト32に登録され、不揮発性メモリ18cに書き込まれる。互換ドライブリスト32の内容としては、例えば後述するドライブIDもしくはレコーダIDが記録される。なお、互換ドライブリスト32の内容は更新されることもある。
追記処理リスト33は、各種の機種のディスクドライブ装置が、或るディスク90に記録を行っているときに、そのディスク90に本例のディスクドライブ装置10が追加的に記録を行うことを想定した場合の追記処理方式を指示する情報を記憶したものである。
図3に追記処理リスト33の内容例を示す。追記処理リスト33は図3(a)のようにリスト上のエントリ#0、#1,#2・・・として、ディスクドライブ装置としての機器名と、その機器に応じた追記処理方式指定情報が登録される。
例えば図3(b)のようにエントリ#0は、本例のディスクドライブ装置10自身についての追記処理方式指定情報WSD0が示される。これは、或るディスク90に、過去に本例のディスクドライブ装置10が記録を行った後、そのディスク90に記録を行うときの追記処理方式を指定する情報となる。
またエントリ#1は、機器名が機器Aである他のディスクドライブ装置についての追記処理方式指定情報WSD1が示される。これは、或るディスク90に、過去に機器Aが記録を行った後、そのディスク90に本例のディスクドライブ装置10で記録を行うときの追記処理方式を指定する情報となる。
またエントリ#2は、機器名が機器Bである他のディスクドライブ装置についての追記処理方式指定情報WSD2が示される。これは、或るディスク90に、過去に機器Bが記録を行った後、そのディスク90に本例のディスクドライブ装置10で記録を行うときの追記処理方式を指定する情報となる。
このような追記処理リスト33において、機器名としては、例えば後述するドライブIDやレコーダIDに含まれる機種名が用いられる。
なお本例では、記録保証ディスクリスト31、互換ドライブリスト32、追記処理リスト33は不揮発性メモリ18cに記憶するものとしたが、不揮発性メモリ18cに代えて、電池によりバックアップされたSRAM(Static Random Access Memory)等を用いてこれらのリストを記憶しても良い。
また、揮発性メモリであるRAM18bにこれらのリストの全部又は一部を記憶するものとしてもよい。この場合、例えば起動時にホスト機器100から各リストをロードするようにする。
ところで、この図1の例は、ホスト機器100に接続されるディスクドライブ装置10としたが、ディスクドライブ装置10としては他の機器に接続されない形態もあり得る。その場合は、操作部や表示部が設けられたり、データ入出力のインターフェース部位の構成が、図1とは異なるものとなる。つまり、ユーザーの操作に応じて記録や再生が行われるとともに、各種データの入出力のための端子部が形成されればよい。
もちろん構成例としては他にも多様に考えられる。
[2.ディスクの管理情報]

ディスク90の領域構造及び管理情報について説明する。ここではブルーレイディスクとしてのライトワンスディスクやリライタブルディスクの例を挙げる。
図4にディスク90の領域構造を示す。この光ディスク90は、ディスクサイズとしては、直径が120mm、ディスク厚は1.2mmとなる。即ち外形的に見ればCD方式のディスクや、DVD方式のディスクと同様となる。
そして記録/再生のためのレーザとして、いわゆる青色レーザが用いられ、また光学系が高NA(例えばNA=0.85)とされること、さらには狭トラックピッチ(例えばトラックピッチ=0.32μm)、高線密度(例えば記録線密度0.12μm)を実現することなどで、直径12cmのディスクにおいて、ユーザーデータ容量として1つの記録層で23G〜25Gバイト程度を実現している。
このような本例の光ディスク90としては、記録層が1層の1層ディスクと、記録層が2層、3層・・・の多層ディスクがある。当然ながら、多数の記録層を設けることで、記録容量を大幅に拡大できる。
図4では、1層ディスクの場合の領域構造を示している。
ディスク90上の領域としては、内周側からリードインゾーン、データゾーン、リードアウトゾーンが配される。リードインゾーンとしては、内周側からBCA、プリレコーデッド情報領域PR、管理/制御情報領域が形成される。
また、記録・再生に関する物理的な領域構成としてみれば、リードインゾーンのうちの最内周側のBCA(Burst Cutting Area)及びプリレコーデッド情報領域PRが再生エリアとされ、リードインゾーンの管理/制御情報領域からリードアウトゾーンまでが、ディスクドライブ装置10によって情報記録可能な記録可能エリアとされる。記録可能エリアは、有機色素ピットマークもしくは相変化ピットマークの記録を行うエリアである。
リードインゾーンの最内周のBCA(Burst Cutting Area)は、例えば高出力のレーザーで、記録層を焼ききる記録方式により、半径方向にバーコード上の信号を記録する。これによりディスク90枚1枚にユニークなIDが記録される。そしてこのユニークIDにより、ディスク90へのコンテンツのコピーを管理するようにしている。
BCAを除いた再生エリア、つまりプリレコーデッド情報領域PRと、記録可能エリアの全域には、ウォブリンググルーブ(蛇行された溝)による記録トラックがスパイラル状に形成されている。グルーブはレーザスポットによるトレースの際のトラッキングのガイドとされ、かつこのグルーブが記録トラックとされてデータの記録再生が行われる。
なお本例では、グルーブにデータ記録が行われる光ディスクを想定しているが、本発明はこのようなグルーブ記録の光ディスクに限らず、グルーブとグルーブの間のランドにデータを記録するランド記録方式の光ディスクに適用してもよいし、また、グルーブ及びランドにデータを記録するランドグルーブ記録方式の光ディスクにも適用することも可能である。
また記録トラックとされるグルーブは、ウォブル信号に応じた蛇行形状となっている。そのため、光ディスクに対するディスクドライブ装置では、グルーブに照射したレーザスポットの反射光からそのグルーブの両エッジ位置を検出し、レーザスポットを記録トラックに沿って移動させていった際におけるその両エッジ位置のディスク半径方向に対する変動成分を抽出することにより、ウォブル信号を再生することができる。
このウォブル信号には、その記録位置における記録トラックのアドレス情報(物理アドレスやその他の付加情報等:ADIP情報)が変調されている。そのため、ディスクドライブ装置では、このウォブル信号からアドレス情報等を復調することによって、データの記録や再生の際のアドレス制御等を行うことができる。
再生エリアにおけるプリレコーデッド情報領域PRには、PIC(Permanent Information & Calibration)情報として、あらかじめ記録再生レーザパワー条件やレーザ駆動パルス波形条件等のディスク記録条件の推奨情報や、コピープロテクションにつかう情報等を、ウォブリンググルーブによって記録してある。つまり書換不能な再生専用の情報として記録されている。
なお、エンボスピット等によりこれらのPIC情報を記録してもよい。
管理/制御情報領域については後述する。
データゾーンは、実際にユーザーデータを記録再生するエリアである。
データゾーンには、パーソナルコンピュータユース等において、ディフェクト等により記録再生できない部分が存在した場合、記録再生できない部分(セクタ、クラスタ)を交替する交替エリアとして、ユーザーデータを記録再生するデータエリアの前後にISA(Inner spare area)、OSA(outer spare area)を設定する。ただし、ビデオ記録再生等の、高転送レートのリアルタイム記録では、交替エリアを設定しない場合もある。
また、ライトワンスメディアは物理的にデータ書換を行うことができないが、交替処理を利用して論理的に書換が実現できるようにもできる。つまり、既に或るブロック(クラスタ等の領域)に記録されたデータを書き換えようとする場合、新たなデータを他のブロックに記録し、これを欠陥交替の場合と同様に交替管理情報として管理することで、論理的にオーバーライトを実現する。そのような書換の場合の交替先として、ISA、OSA内のブロックを使用することも考えられる。
データゾーンの外周側は、リードアウトゾーンとされる。このリードアウトゾーンは、シークの際、オーバーランしてもよいようにバッファエリアとしてつかわれる。
なお、リードアウトゾーンには、リードインゾーンと同様に後述するDMAの情報を記録することもある。
このような1層ディスクでは、アドレスのオーダーは、内周から外周の方向に記録されており、ディスクドライブ装置による記録再生は、内周から外周の方向に行なわれる。
記録再生密度は、たとえば、トラックピッチ0.32μm、線密度0.12μm/bitとされる。
そしてユーザーデータ64KBを1クラスタとし、このユーザデータの1クラスタを単位て記録再生が行われる。
ユーザーデータを記録再生するデータゾーンは355603クラスタあることになる。従ってユーザーデータの記録容量は、64KB×355603 = 約23.3GBである。
図5において記録可能エリアとした範囲を示す。特にプリレコーデッド情報領域PRと管理/制御情報領域の構造を示している。
上記のように再生専用エリアPBにはプリレコーデッド情報領域PRが形成されるが、図5のように、このプリレコーデッド情報領域PRは、内周側がプロテクションゾーンとされ、外周側にウォブリンググルーブによって上述したPIC情報が記録される。
管理/制御情報領域には、内周から順に、インフォメーションエリアInfo2、テストライトエリアOPC0、TDMA0、インフォメーションエリアInfo1が配置される。
テストライトエリアOPCは記録/再生時のレーザパワー等、記録マークの記録再生条件を設定する際の試し書きなどに使われる。即ち記録再生条件調整のために設けられる領域である。
256クラスタの領域となるインフォメーションエリアInfo2の内訳は、160クラスタのリザーブ領域、32クラスタのDMA2、32クラスタのコントロールデータ(Control Data 2)、32クラスタのバッファとなる。
また256クラスタの領域となるインフォメーションエリアInfo1の内訳は、32クラスタのプリライトエリア(Pre-write Area)、32クラスタのドライブエリア(Drive Area)、32クラスタのDMA1、32クラスタのコントロールデータ(Control Data 1)、32クラスタのバッファとなる。
インフォメーションエリアInfo1、Info2における2つのコントロールデータ(Control Data 1、Control Data 2)には、同一の情報が記録される。
すなわち、ディスクタイプ、ディスクサイズ、ディスクバージョン、層構造、チャンネルビット長、BCA情報、転送レート、データゾーン位置情報、記録線速度、記録/再生レーザパワー情報などが記録される。
インフォメーションエリアInfo1、Info2における2つのDMA(DMA1,DMA2)には、欠陥交替や論理的な書換等を管理する交替管理情報、さらには記録に伴う領域の使用状況、各エリアのアドレスなどを管理する情報が記録される。2つのDMA(DMA1,DMA2)には同一内容の情報が記録される。
なお、一般にディスク記録再生システムの分野では、欠陥管理のための交替管理情報が記録される領域であるDMAは「Defect Management Area 」と呼ばれる。しかしながら本例のディスクでは、DMAは欠陥箇所の交替管理のみではなく、このライトワンス型ディスクにおいて論理的にデータ書換を実現するための管理情報も記録できる。このためDMAを「Disc Management Area 」として呼ぶこととしている。
なお、ライトワンスディスクにおいて交替処理を利用して欠陥管理やデータ書換を可能にするためには、データ書換等に応じてDMAの内容も更新されていかなければならない。このためライトワンスディスクの場合は、図示するようにTDMA0(テンポラリディスクマネジメントエリア:Temporary Disc Management Area)が設けられる。
DMAに記録すべき交替管理情報は、当初はTDMA0を用いて記録され、またデータ書換や欠陥による交替処理が発生することに応じて、交替管理情報がTDMAに追加記録されていく形で更新されていく。
従って、例えばディスクをクローズ(=ファイナライズ)するまでは、DMAは使用されず、TDMAにおいて交替管理が行われる。ライトワンスディスクは、最終的にクローズ処理が行われ、それ以降は記録ができないものとなるが、このクローズの時点においてTDMAに記録されている最新の交替管理情報が、DMAに記録され、DMAによる交替管理が可能となる。
一方、リライタブルディスクの場合は、記録に応じてDMAが書き換えられればよいため、TDMAとしての領域は用意されない。
インフォメーションエリアInfo2におけるバッファは、コントロールデータ(Control Data 2)とテストライトエリアOPC0を離すためのバッファ領域である。
インフォメーションエリアInfo1におけるドライブエリアは、最適なディスクの記録再生条件を検出したあとで、その条件をデータとして、記録再生する等に使われる。
インフォメーションエリアInfo1におけるプリライトエリア(Pre-write Area)は、ディスクドライブ装置がフォーカス状態や球面収差を調整するために用いるエリアである。
例えば最初に記録層にデータを記録した際、あるいは、未記録ディスクがドライブに挿入された際などに、あらかじめプリライトエリアに調整用データを記録する。このことにより、次に各記録層で記録再生の際に、調整用データを再生させながらフォーカス、球面収差の微調整を行うことができ、短時間に記録再生の調整を行うことができる。
なお、リライタブルディスクの場合のみ、インフォメーションエリアInfo1にはPAC(Physical Access Control)としての領域が用意され、このPACには各領域へのアクセス管理やアクセス制限の情報が記録される。ライトワンスディスクの場合、このPACの領域は、データゾーンとの間のバッファ領域とされる。
この図5のようにプリレコーデッド情報領域PRや管理/制御情報領域には、各種の管理情報が記録されるが、後述する本例の処理には、この管理情報に含まれるメディアID、ドライブID(又はレコーダID)が参照される。
メディアIDは、ディスクのメーカー名や品種(型番)、倍速(何倍速記録まで対応するかの別)などを識別できる情報である。メディアIDは、ディスクメーカーが任意に設定できるディスクの識別情報である。
メディアIDは、プリレコーデッド情報領域PRにおけるPIC内に記録されている。即ちディスク90の製造時に予め記録される情報である。
上述した記録保証ディスクリスト31には、このメディアIDにより記録を保証できるディスク種別が登録されていればよい。
ドライブIDは、記録装置の機種毎の識別情報である。即ちディスク90に対して記録を行った記録装置(ディスクドライブ装置)は、自己のメーカ名や機種名を示すコードを、ドライブIDとして記録する。ドライブIDは、インフォメーションエリアInfo1におけるドライブエリアに記録される。
より具体的にはドライブIDは、製造者名「Manufacture Name」、機種名「Drive Model」、ファームウエアバージョン「Firmware Version」を含む記録装置識別情報であり、過去に記録が行われたディスク90(ライトワンスディスク及びリライタブルディスク)のドライブエリア内には、このドライブIDとして、過去にそのディスク90に記録を行ったディスクドライブ装置の履歴が残されることになる。つまりドライブIDを確認すれば、過去にそのディスク90に記録を行ったディスクドライブ装置の機種を判別できる。
なお、リライタブルディスクの場合、インフォメーションエリアInfo1におけるPACには、レコーダIDを記録する領域が用意されている。レコーダIDは、ドライブIDと同様に記録装置のメーカー名や機種に対応した記録装置識別情報である。リライタブルディスクとしてのディスク90に対して記録を行った記録装置(ディスクドライブ装置)は、自己のメーカ名や機種名を示すコードを、レコーダIDとして記録する。
より具体的にはレコーダIDは、製造者名「Manufacture Name」、機種名「Drive Model」、追加識別情報「Additional Identification」を含む記録装置識別情報であり、過去に記録が行われたディスク90(リライタブルディスク)のPAC内には、このレコーダIDとして、過去にそのディスク90に記録を行ったディスクドライブ装置の履歴が残されることになる。つまりレコーダIDを確認すれば、過去にそのディスク90に記録を行ったディスクドライブ装置の機種を判別できる。
[3.ディスク装填時の処理]

本例のディスクドライブ装置10のディスク装填時の処理を図6,図7で説明する。これは、ディスク90が装填された際に、システムコントローラ20がそのディスク90に対しての記録再生動作の処理方式を決定する処理である。
システムコントローラ20は、ディスク90が装填されたときには処理を図7のステップF101からF102に進め、まずそのディスク90の種別が対応可能なメディアであるか否かを判断する。
例えばディスク90が装填されたら、まずシステムコントローラ20はディスク再生のための立ち上げ処理を行う。即ちスピンドルモータ12の起動及び整定、レッド位置制御、ピックアップ11におけるフォーカスサーチ、フォーカスサーボオン、トラッキングサーボオン等の動作を実行させ、ディスク90から管理情報を読み出す。即ちプリレコーデッド情報領域PR及び管理/制御情報領域に記録された管理情報の読出をおこなう。
そして、このような管理情報の読出ができなかった場合や、管理情報の内容から対応するフォーマットのディスクでないと判定した場合は、ステップF103で未対応ディスクと判定する。この場合、ディスクエラーとしての処理を行う。例えばディスクを排出する。
装填されたディスクが対応するディスク90であった場合は、ステップF104で、そのディスクの状態をチェックする。図14で説明した場合と同様、ここではディスクの状態として、<状態1><状態2><状態3>を判断する。
<状態1>は、ブランクディスク(ユーザーデータの記録を行っていないディスク)である。管理/制御情報領域に
<状態2>は、ユーザーデータの記録が行われているが、さらに追加的にユーザーデータの記録が可能な状態にあるディスクである。即ち、過去にユーザーデータの記録が行われているリライタブルディスクか、クローズ処理されていないライトワンスディスクである。
<状態3>は、追加的な記録ができない状態のディスクであり、例えばクローズ処理されたライトワンスディスクが相当する。
各状態は、ディスク90から読み出した管理情報の内容で判断できる。即ちプリレコーデッド情報領域PRや管理/制御情報領域のインフォメーションエリアInfo1の内容を確認することで、ディスク種別(ライトワンスディスクやリライタブルディスクの別)や、記録状況(未記録/記録済/クローズ済)を判断できる。
システムコントローラ20は、ステップF104で<状態3>と判断した場合、つまり装填されたディスク90がクローズ処理されたライトワンスディスクであった場合は、ステップF105に進んで、装填されたディスク90については、リード(再生)のみが可能とする。この場合、以降、システムコントローラ20は、ホスト機器100からのリード命令には対応してディスク90に対する再生動作を実行制御するが、ホスト機器100からライト命令が与えられても、装填されているディスク90には記録できないとしてエラーを返す処理を行う。
システムコントローラ20は、ステップF104で<状態1>と判断した場合、つまり装填されたディスク90が、記録が行われていないブランクディスクであった場合は、ステップF106に進んで、装填されたディスクについては、ライト(ユーザーデータの記録)が可能と判断する。
但し、続いてステップF107で、そのディスク90が記録を保証できるディスクであるか否かを判断する。例えばディスク90に記録されているメディアIDにより、そのメーカー名や製品種別(型名)等を判別し、正常に対応できることが予め検査により確認されや記録保証ディスクであるか否かを判断する。これは、メディアIDにより示されるディスクのメーカーや型名が、記録保証ディスクリスト31に登録されているか否かを判断すればよい。
装填されたディスク90が、記録保証ディスクリスト31に登録された記録保証ディスクであれば、ステップF108で記録可能ディスクと判定し、以降、ホスト機器100からの指示に基づいて、記録動作を実行する。
一方、装填されたディスク90が、記録保証ディスクリスト31に登録されていない場合は、そのディスク90は、本ディスクドライブ装置10にとって未知のディスクか、或いは製造・開発時等のチェックの際に記録を保証できないと判断したディスクである。この場合はステップF109で記録不可ディスクと判定する。この場合、以降、ホスト機器100からの記録指示があっても、記録不可としてエラー処理とする。但し、指示に応じて記録を実行するようにしてもよい。
システムコントローラ20は、ステップF104で<状態2>と判断した場合、つまり装填されたディスク90が、過去に記録が行われているが、追加記録可能なディスクと判断した場合は、図7のステップF110に進む。これは、装填されたディスク90が、過去にデータ記録が行われたリライタブルディスクであるか、或いは過去にデータ記録が行われたがクローズ処理されていないライトワンスディスクであった場合である。
ステップF110では、装填されているディスク90が記録を保証できるディスクであるか否かを判断する。これも上記ステップF107と同様に、ディスク90に記録されているメディアIDにより、そのメーカー名や製品種別(型名)等を判別し、これが記録保証ディスクリスト31に登録された、正常に対応できることが予め検査により確認されや記録保証ディスクであるか否かを判断するものである。
装填されたディスク90が、記録保証ディスクリスト31に登録されていない場合は、そのディスク90は、本ディスクドライブ装置10にとって未知のディスクか、或いは製造・開発時等のチェックの際に記録を保証できないと判断したディスクであり、この場合はステップF111で記録不可ディスクと判定する。この場合、以降、ホスト機器100からの記録指示があっても、記録不可としてエラー処理とする。
ただし、再生は可能であり、ホスト機器100からの再生指示があった場合は、そのコマンドに応じて通常に再生制御を行い、再生データをホスト機器100に転送する。
なお、ステップF111で記録不可とされる場合でも、ディスク90の初期化やデータの修復など特殊な処理に伴う記録動作は通常に実行されるようにすればよい。
装填されたディスク90が、記録保証ディスクリスト31に登録された記録保証ディスクであれば、ステップF112で記録可能ディスクと判定する。
続いてシステムコントローラ20はステップF113で、装填されたディスク90に対して過去に記録を行ったディスクドライブ装置を判別する。
そのディスク90に対して過去に記録を行ったディスクドライブ装置を判別するには、上述したドライブID(又はレコーダID)を確認すればよい。
ドライブID又はレコーダIDを確認した結果、そのディスク90に対して本例のディスクドライブ装置10自身が過去に記録を行っていたことが判別できた場合は、ステップF114に進み、通常に記録可能なディスクと判断する。そしてステップF116で、通常の追記処理設定を選択する。
これは、上述した追記処理リスト33において、図3(b)のエントリ#0として記録されている自己のディスクドライブ装置10についての追記処理方式指定情報WSD0に基づいた追記処理方式を設定する処理となる。
以降、システムコントローラ20は、ホスト機器100からの記録指示があった場合は、追記処理方式指定情報WSD0に基づいた追記処理方式の設定状態で記録動作を実行させる。もちろん、ホスト機器100からの再生指示があった場合は、そのコマンドに応じて通常に再生制御を行い、再生データをホスト機器100に転送する。
ステップF113で自己記録ディスクではないと判断した場合、つまり装填されているディスク90のドライブID又はレコーダIDが自己のディスクドライブ装置10を示しておらず、過去に他のディスクドライブ装置で記録が行われたディスクであると判断した場合は、ステップF115に進む。そしてシステムコントローラ20は、ドライブID又はレコーダIDで示されるディスクドライブ装置の機種について、互換ドライブリスト32をチェックし、過去に記録を行ったディスクドライブ装置が、本ディスクドライブ装置10との間で追記互換が確認されている記録装置であるか否かを判断する。
過去に記録を行ったディスクドライブ装置が、互換ドライブリスト32に登録されていない機種の装置であり、本ディスクドライブ装置10との間で追記互換性の確認がとれていない機種であったら、ステップF111に進んで、装填されているディスク90は記録不可(再生のみ可能)とする。
なお、ステップF113でドライブID又はレコーダIDが記録されていないとされ、過去に記録を行ったディスクドライブ装置を判別できない場合も、ステップF115からF111に進んで、装填されているディスク90は記録不可で再生のみ可能とする。
一方、過去に記録を行ったディスクドライブ装置が、互換ドライブリスト32に登録されている、本ディスクドライブ装置10との間で追記互換性の確認がとれている機種であったら、ステップF115からF117に進む。そしてシステムコントローラ20は、その機種のディスクドライブ装置が、追記処理リスト33に登録されているか否かを確認する。
過去に記録を行ったディスクドライブ装置が、追記処理リスト33に登録されて追記処理方式指定情報が存在する機種であったら、ステップF118からF119に進み、追記処理リスト33に記録された追記処理方式指定情報に基づいて追記処理設定を行う。例えば過去に記録を行ったディスクドライブ装置が、機種名が機器Aであったとしたら、追記処理リスト33において、図3(b)のエントリ#1として登録されているため、そのエントリ#1の追記処理方式指定情報WSD1に基づいた追記処理方式を設定する処理となる。
この場合において、以降、システムコントローラ20は、ホスト機器100からの記録指示があった場合は、追記処理方式指定情報WSD1に基づいた追記処理方式の設定状態で記録動作を実行させる。もちろん、ホスト機器100からの再生指示があった場合は、そのコマンドに応じて通常に再生制御を行い、再生データをホスト機器100に転送する。
過去に記録を行ったディスクドライブ装置が、追記処理リスト33に登録されていない機種であったら、ステップF118からF116に進む。この場合は、過去に記録を行ったディスクドライブ装置、本ディスクドライブ装置10との間で追記互換性の確認はとれているが、特に追記処理方式が指定されていないディスクドライブ装置であるとして、本ディスクドライブ装置10の通常の追記処理設定を行うものとなる。即ち、図3(b)のエントリ#0として記録されている自己のディスクドライブ装置10についての追記処理方式指定情報WSD0に基づいた追記処理方式を設定する。
以上のようにして本例のディスクドライブ装置10では、装填されたディスク90が、既に記録が行われており、また記録保証ディスクであると判断したときは、そのディスク90に対して過去にデータ記録を行ったディスクドライブ装置の機種を確認する。そして過去に記録を行ったディスクドライブ装置の機種が、本例のディスクドライブ装置10との間で追記互換性の確認がとれている機種でなければ、そのディスク90に対しては記録動作は不可とし、再生のみが実行されるようにする。
また過去に記録を行ったディスクドライブ装置の機種が、本例のディスクドライブ装置10との間で追記互換性の確認がとれている機種であった場合は、その機種に応じて追記処理リスト33に記録されている追記処理方式指定情報に基づく記録が行われるようにしている。
このような処理を行うことで、例えば追記によって過去の記録データの破壊のおそれが考えられる場合、つまり互換性確認がとれていない場合は、記録動作が行われないようにすることで、記録データ破壊などの不具合が発生することを回避できる。
また互換性確認がとれている場合でも、過去の記録機種に応じて追記処理方式を設定することで、それまでの記録状態に応じた適切な追加記録を行うことができる。
例えば各種のメーカーで製造されるディスクドライブ装置の各種機種では、それぞれに記録特性の違いがあり、また全ての機種のディスクドライブ装置が正しく記録動作を行っているか否かは不明である。そこで、上記のように過去に記録を行ったディスクドライブ装置の機種に応じて追記処理方式を変化させることで、そのときのディスク90の記録状態に応じた適切な追加記録ができるものである。
追記処理方式指定情報で指定される追記処理方式の例を挙げる。例えば追記処理方式としての以下の追記処理例1〜5のうちの、1つが選択されたり、複数個が複合的に選択される。その選択の指示が、例えば追記処理方式指定情報として示されればよい。
・追記処理例1
各ディスク90に合わせこみを行ったライトストラテジ(Write Strategy)を用いて記録を行う。なおライトストラテジとはレーザドライバ23で行われる、レーザーパワーやレーザドライブパルス波形等の調整処理である。
例えば各種ディスク種別(メディアID)に対応して予めテストを行い、ディスクドライブ装置10内にメディアIDに応じたライトストラテジを記憶している。この追記処理例1が選択される場合、システムコントローラ20は、メディアIDに対応して例えば不揮発性メモリ18cに記憶されているライトストラテジ調整値をレーザドライバ23に設定することになる。
・追記処理例2
ディスク上にあらかじめ記録されているデフォルトストラテジを用いて記録を行う。ディスク90には、例えば上述したPICなどにおいて、そのディスク90に対して推奨されるライトストラテジ調整値が記録されている。この追記処理例2が選択される場合、システムコントローラ20は、ディスク90から読み出した管理情報に含まれているデフォルトストラテジ調整値をレーザドライバ23に設定することになる。
・追記処理例3
ディスク90にテスト記録などを行いライトストラテジを自動生成し記録を行う。上述したようにディスク90にはテストライトエリアOPC0として、試し書きを行う領域が用意されている。システムコントローラ20は、このテストライトエリアOPC0に対して試し書きを行いながら、最適な記録再生特性を得られるライトストラテジ調整値を判別する。そしてその結果として最適とされたライトストラテジ調整時をレーザドライバ23に設定する。
ここまでの追記処理例1〜3は、ライトストラテジ調整値の設定方式であり、いずれかが選択される。
ディスクドライブ装置の機種によっては、繰り返し記録可能なディスクに対してオーバーパワーで記録を行ってしまう場合があり、そのディスク90を本例のディスクドライブ装置10でオーバーライトする場合、上手く記録できない場合がある。それを回避するために以前使われたディスクドライブ装置の機種に応じて、ライトストラテジを変化させることで、適切な記録が実行できる。
・追記処理例4
記録開始位置を補正して記録を行う。ディスクドライブ装置の機種によってはディスク90のフォーマットに定められた記録位置から大きくズレて記録してしまう場合がある。このため、本例のディスクドライブ装置10で記録を行う際に、ずれて記録されたデータの上書きを防ぐため、記録位置を上書きしないようにずらして記録を行うようにする。この場合、システムコントローラ20は、記録の際に、記録開始位置のアドレスに、ずれ分の余裕を与えるような処理を行うものとなる。
・追記処理例5
ディスクに定められたフォーマットに違反した領域に記録を行ったメディアを正しく修正して記録を行う。機種によっては、例えばライトエラーなどで記録動作等を途中で止めてしまった場合などに、ディスク90上の正しいデータ記録状態を保たせるようにしない場合があるため、修復動作を行う。この場合、システムコントローラ20は記録の際に異常箇所のチェックや修復動作を行うようにする。
以上、追記処理例1〜5を挙げたが、これら以外にも、過去に記録を行ったディスクドライブ装置の機種に応じた追記処理例は、多様に考えられる。
[4.追記処理リストの更新及び保存]

ところで、上記処理では、追記処理リスト33に機種毎に追記処理方式指定情報が登録されていることで、過去に記録を行ったディスクドライブ装置の機種に応じて追記処理方式を適切に選択し、適切な追加記録を行うことができる。
ディスクドライブ装置の機種が多様に開発され、新機種が随時市場に提供されることや、既存のディスクドライブ装置に対応するためのテストが行われることなどに応じて、追記処理リスト33が更新されることが好適である。
例えば追記処理リスト33が図3(b)のような状態であるとしたとき、新機種の販売開始に伴って、その新機種についての新たなエントリ#3が追加登録されることが必要である。追記処理リスト33の更新が行われることで新機種に対しても適切な記録動作が実行できる。
ここでは追記処理リスト33の更新処理について述べる。なお、追記処理リスト33の更新について述べるが、以下の説明は、そのまま記録保証ディスクリストや互換ドライブリストの更新にも適用できるものである。
図8は追記処理リスト33の更新処理例を示している。図8(a)に模式的に示すように、追記処理リスト33はディスクドライブ装置10内で不揮発性メモリ18cに記憶される。
例えばこの追記処理リスト33の更新データを記録した更新用ディスク91を用いる。更新データとしては、例えば追記処理リスト33に追加する機器名と追記処理方式指定情報を含むデータである。
更新用ディスク91が装填されたとき、システムコントローラ20は図8(b)の処理を行う。装填されたディスクが更新用ディスク91であることを検出した場合、システムコントローラ20は処理をステップF201からF202にすすめ、その更新用ディスク91から更新データの読み出し制御を行う。そしてステップF203で、読み出した更新データに基づいて、不揮発性メモリ18cに記憶されている追記処理リスト33の更新処理を行う。
これにより追記処理リスト33の更新が行われ、例えば図8(a)のように新たな機器Cについての追記処理方式指定情報WSD3が記録されたエントリ#3が追加された内容となる。
図9はホスト機器100が更新データを取得し、追記処理リスト33の更新を行う場合を示している。
図9(a)において外部装置110とは、ホスト機器100に対してデータを送信できる多様な装置を示しており、インターネット等のネットワーク通信、衛星通信等の各種通信により更新データを送信できる機器である。
外部装置110は、追記処理リスト33の更新データをホスト機器100に送信する。ホスト機器100は、更新データを受信したら、ディスクドライブ装置10に対して更新の指示を行う。
ディスクドライブ装置10のシステムコントローラ20は、ホスト機器100からの更新指示に応じて図9(b)の処理を行う。即ち更新指示を受信することに応じて処理をステップF301からF302にすすめ、ホスト機器100からの更新データのロード処理を行う。そしてステップF303で、ホスト機器100から取得した更新データに基づいて、不揮発性メモリ18cに記憶されている追記処理リスト33の更新処理を行う。
これにより追記処理リスト33の更新が行われ、例えば図9(a)のように新たな機器Cについての追記処理方式指定情報WSD3が記録されたエントリ#3が追加された内容となる。
ところで、以上の例は追記処理リスト33が不揮発性メモリ18cに記憶されるとして述べてきたが、例えばRAM18bに追記処理リスト33が記憶されるようにしてもよい。
その場合の処理を図10、図11で述べる。
図10にはディスクドライブ装置10において、RAM18bに追記処理リスト33が記憶されている状態を示している。この追記処理リスト33はホスト機器100内の記憶部にも記憶される。
この場合、ディスクドライブ装置10が例えばホスト機器100からの起動指示に従って起動するときには、システムコントローラ20は図11(a)の処理を行う。
即ちホスト機器100からの起動指示に応じて処理をステップF401からF402にすすめ、起動処理を行い、電源オン状態として動作可能な状態とする。そしてステップF403ではホスト機器100に追記処理リスト33の送信を要求し、ホスト機器100から送信されてくる追記処理リスト33をRAM18bに格納する。これにより図10のように追記処理リスト33がRAM18bに保持された状態となる。
追記処理リスト33の更新については、更新用ディスク91を用いることが考えられる。
更新用ディスク91が装填されたとき、システムコントローラ20は図11(b)の処理を行う。装填されたディスクが更新用ディスク91であることを検出した場合、システムコントローラ20は処理をステップF410からF411にすすめ、その更新用ディスク91から更新データの読み出し制御を行う。そしてステップF412で、読み出した更新データに基づいて、RAM18bに記憶されている追記処理リスト33の更新処理を行う。これにより追記処理リスト33の更新が行われ、例えば図10(a)のように新たな機器Cについての追記処理方式指定情報WSD3が記録されたエントリ#3が追加された内容となる。
但し、この場合追記処理リスト33の更新はホスト機器100側においても行われることが必要であるため、ステップF413として、システムコントローラ20は更新した追記処理リスト33をホスト機器100に転送する処理を行う。ホスト機器100側では、これに応じて保持している追記処理リスト33の更新を行う。ホスト機器100側の追記処理リスト33も更新されることで、ディスクドライブ装置10の次回の起動時に最新の追記処理リスト33をロードできることになる。
図12,図13も追記処理リスト33がRAM18bに記憶される例である。
図12にはディスクドライブ装置10において、RAM18bに追記処理リスト33が記憶されている状態を示している。この追記処理リスト33はホスト機器100内の記憶部にも記憶される。
この場合も、ディスクドライブ装置10が例えばホスト機器100からの起動指示に従って起動するときには、システムコントローラ20は図13(a)の処理を行う。即ちホスト機器100からの起動指示に応じて処理をステップF501からF502にすすめ、起動処理を行い、電源オン状態として動作可能な状態とする。そしてステップF503ではホスト機器100に追記処理リスト33の送信を要求し、ホスト機器100から送信されてくる追記処理リスト33をRAM18bに格納する。これにより図12のように追記処理リスト33がRAM18bに保持された状態となる。
追記処理リスト33の更新は、上記図9の場合と同様に、ホスト機器100が外部装置110から更新データを取得するものとする。
図12の外部装置110は、追記処理リスト33の更新データをホスト機器100に送信する。ホスト機器100は、更新データを受信したら、その更新データに基づいて、まず例えばホスト機器100内のハードディスクドライブなどに記憶している追記処理リスト33を更新する。そしてディスクドライブ装置10に対して更新の指示を行う。
ディスクドライブ装置10のシステムコントローラ20は、ホスト機器100からの更新指示に応じて図13(b)の処理を行う。即ち更新指示を受信することに応じて処理をステップF510からF511にすすめ、ホスト機器100からの更新データのロード処理を行う。そしてステップF512で、ホスト機器100から取得した更新データに基づいて、RAM18bに記憶されている追記処理リスト33の更新処理を行う。
これにより追記処理リスト33の更新が行われ、例えば図12のように新たな機器Cについての追記処理方式指定情報WSD3が記録されたエントリ#3が追加された内容となる。
以上、実施の形態を説明してきたが、本発明は用紙の範囲内で多様な変形例が考えられる。本発明はブルーレイディスク記録装置だけでなく、DVD方式やCD方式の光ディスク、あるいは他の種類の光ディスク、光磁気ディスクなどの記録装置、記録方法として広く適用できる。
本発明の実施の形態のディスクドライブ装置のブロック図である。 実施の形態の不揮発性メモリに記憶されるリストデータの説明図である。 実施の形態の追記処理リストの説明図である。 ディスクのエリア構造の説明図である。 ディスクの管理情報の説明図である。 実施の形態のディスク装填時の処理のフローチャートである。 実施の形態のディスク装填時の処理のフローチャートである。 実施の形態の追記処理リストの更新の説明図である。 実施の形態の追記処理リストの更新の説明図である。 実施の形態の追記処理リストの更新の説明図である。 実施の形態の起動およびリスト更新時の処理のフローチャートである。 実施の形態の追記処理リストの更新の説明図である。 実施の形態の起動およびリスト更新時の処理のフローチャートである。 従来のディスク装填時の処理のフローチャートである。
符号の説明
10 ディスクドライブ装置、11 ピックアップ、18b RAM、18c 不揮発性メモリ、20 システムコントローラ、23 レーザドライバ、33 追記処理リスト、90 ディスク、100 ホスト機器

Claims (8)

  1. 管理情報として、過去に記録を行った記録装置を示す記録装置識別情報が記録される記録媒体に対して、情報を記録する記録装置において、
    上記記録媒体に対して情報の記録再生を行う記録再生部と、
    上記記録媒体が装填されたときに、上記記録媒体の管理情報を上記記録再生部により読み出させると共に、上記管理情報に含まれている記録装置識別情報に基づいて、上記記録媒体に対する記録動作の設定を行う制御部と、
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 上記制御部は上記管理情報の内容から、装填された上記記録媒体が過去に記録が行われているが追加記録可能な状態の記録媒体であると判断した場合に、上記記録装置識別情報に基づいて、上記記録媒体に対する記録動作の設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 上記制御部は、上記記録装置識別情報に基づく記録動作の制御として、上記記録媒体に対する記録の実行が可能か不可かの設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 上記制御部は、上記記録装置識別情報に基づいて、上記記録媒体に対する記録実行の際の追記処理方式の設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 上記記録装置識別情報に対応する追記処理方式を記憶した追記処理リストを記憶する記憶部をさらに備え、
    上記制御部は、装填された記録媒体から読み出した上記記録装置識別情報に対応する追記処理方式を上記追記処理リストから読み出して、上記記録媒体に対する記録実行の際の追記処理方式の設定を行うことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 上記記憶部は不揮発性メモリ部であることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 上記記憶部は揮発性メモリ部であり、
    上記制御部は、起動時に接続されたホスト機器から、上記追記処理方式を取得して上記揮発性メモリ部に記憶させることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  8. 管理情報として、過去に記録を行った記録装置を示す記録装置識別情報が記録される記録媒体に対して、情報を記録する記録方法として、
    上記記録媒体が装填されたときに、上記記録媒体の管理情報を読み出すステップと、
    上記管理情報に含まれている記録装置識別情報に基づいて、上記記録媒体に対する記録動作の設定を行うステップと、
    を備えたことを特徴とする記録方法。
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