JP2007272591A - 火災感知器の取付具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 壁面設置型の火災感知器を簡便に設置できる取付具を得る。
【解決手段】 光電分離型火災感知器のような壁面設置型の火災感知器の取付具について、直方体状の筺体であって、該筺体の正面を壁面設置型の火災感知器の取付面、該筺体の上面を天井面などの水平状の設置面に対する取付面、とし、さらに、該筺体の底面に着脱自在の底面板を設けている。そのため、壁面設置型の火災感知器であっても、天井面等に設置することができ、さらに、筺体の底面を着脱自在としているので、施工時に底面側から手を入れることができ、設置作業を容易に行うことができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、火災感知器の取付具に関し、とくに光電分離型火災感知器のような壁面設置型の火災感知器の取付具に関する。
従来から火災感知器は主に天井面等の水平面に下向きに設けられることが多い。そのため、所定の距離をおいて、送光部と受光部とを対向させ、その間の煙を検出する光電式分離型火災感知器も、天井面から吊下げられるように、設置されていた。
また、光電式分離型火災感知器の場合、アトリウム等の高天井の空間では、壁面を利用して設置することもあるが、そのときには、壁面である垂直面に対して、下方に水平面を有する箱状の取付具を利用して、吊下げ状に取付けられていた。
実公昭59−29274号公報
上記のような従来の火災感知器に対して、近年、光電式分離型火災感知器が壁面設置型に構成されている。そのため、壁面に設置する場合には問題がないが、そのままでは天井面に垂下させて取付けることができず、とくに既存の光電式分離型火災感知器を交換するときに、天井面から垂下する旧型の場合に、壁面設置型では困ってしまう。
そのため、この発明は、壁面設置型の火災感知器を簡便に天井面等に設置できる取付具を得ることを目的とする。
この発明は、直方体状の筺体であって、該筺体の正面を壁面設置型の火災感知器の取付面、該筺体の上面を水平状の設置面に対する取付面、とし、さらに、該筺体の底面に着脱自在の底面板を設けている取付具である。
直方体状の正面に火災感知器を設置し、上面を設置面とできるので、壁面設置型の火災感知器であっても、天井面等に設置することができ、さらに、筺体の底面を着脱自在としているので、施工時に底面側から手を入れることができ、設置作業を容易に行うことができる。
さらに、背面を利用しないので、壁面近傍の天井面であっても、設置作業を壁面を気にせずに行うことが可能である。
実施の形態1
図1は、この発明を利用する第1の実施形態の取付具の斜視図、図2は、図1の取付具を用いた火災感知器の取付け状態を示す側面図である。
図において、1は壁面設置型の火災感知器である光電式分離型火災感知器、2は取付具、3は天井面等の設置面である。
取付具2は、略直方体状の中空の筺体21を有し、筺体21の正面を、火災感知器1の取付面22、筺体21の上面を、水平状の設置面に対する取付面23とし、さらに、筺体21の底面を、着脱自在の底面板24を設けた作業面25としている。その他の面である右側面26、左側面27および背面28は筺体21の一面そのままとされている。
取付面22は、火災感知器1が取付けられる面であり、筺体21の正面ほぼ一面が着脱自在な取付板51に形成されている。この取付板51には、火災感知器1の端子へ信号線等を接続するための開口52を有し、その周囲にねじ止め用の取付穴53が所定数形成されている。同様に取付板51の四隅には、筺体21に取付るための固定穴54が形成され、筺体21の固定部55にねじ止め等で固定されるようになっている。
取付面23は、天井面等の設置面3に筺体21が設置されるための面であり、設置面3から引き出される信号線等を筺体21内に引き込むための開口56を有し、その周囲に設置面3へねじ止め等で固定用の取付穴57が所定数形成されている。なお、この取付面23においても、着脱自在な板状の取付板を利用し、図示しないが、取付板を設置面3に固定してその取付板に筺体21をフック掛けするなどで、固定するようにしてもよい。
作業面25は、取付具2の施工性のため、底面板24を取り外せるようにした面である。この底面板24は、取付板51と同様に、底面板24の四隅には、筺体21に着脱自在とするための固定穴58が形成され、固定穴58に対応する筺体21の固定部59に、ねじ止め等で固定されるようになっている。そして、底面板24は、施工時に取り外され、筺体21内に手を入れることができる。
このような取付具2を用いた光電分離型火災感知器1の施工について、簡単に説明する。
火災感知器1を天井面等の水平の設置面3に取付ける場合、まず、取付具2を設置面3に取付ける。
取付具2の取付けは、まず、筺体21から底面板24を外し、その底面を開放させる。底面板24を外した筺体21を設置面3の取付位置に合わせ、その内部から、筺体21上面にある取付穴57を用いて、ねじ止め等によって、筺体21の取付面23を設置面3に固定する。そして、設置面3から図示しない信号線等を引き出し、筺体21内に引き下ろす。
つぎに、設置面3に固定された取付具2に、壁面設置型の火災感知器1を取付ける。
火災感知器1の取付けは、筺体21正面の取付板51にある開口52に火災感知器1の背面を合わせて、その周囲の取付穴53を用いてねじ止め等によって火災感知器1を取付板51に固定する。そして、設置面3から筺体21内に引き下ろされた図示しない信号線等を火災感知器1背面の端子部に接続する。
このとき、火災感知器1の固定の前に、取付板51を取り外してもよい。すなわち、ねじ止めされている取付板51を筺体21からまず取り外し、火災感知器1の背面に取付板51を、取付穴53を用いてねじ止め等によって固定する。そして、火災感知器1背面の端子部に図示しない信号線等を接続し、火災感知器1が固定された取付板51を再び筺体21にねじ止めして固定し、火災感知器1を取付けることもできる。このように、一旦取付板51を筺体21から外して取付ければ、火災感知器1の端子部への信号線等の結線作業が簡便になる。
そして、壁面設置型の火災感知器1が取付けられた取付具2の筺体21底面に、底面板24をねじ止め等で固定する。この底面板24が着脱可能であり、作業時に取り外すことにより、筺体21内の配線作業等が容易に行える。
このようにして、設置面3に取付具2を用いて火災感知器1が設置されることにより、取付具2の筺体21が略直方体状の形状であって、筺体21の取付面23を水平面である設置面3に取付けることにより、筺体21の取付面22が略垂直面となり、壁面設置型の火災感知器1を好適に取付けることが可能となる。
また、壁面設置型の火災感知器1は監視区域の天井面等の中央部分よりは端部に設けられることが多く、火災感知器1の設置位置が壁面近傍等で背面側にスペースがなくても、筺体21の底面側を開放可能としているので、設置作業が行い易い。
この実施形態における取付具2において、筺体21正面の取付面22が取付板51として着脱可能とされており、同時に、他の板と交換が可能である。すなわち、取付具2の利用による設置面3からの火災感知器1の高さは、取付板51への火災感知器1の取付位置によって決まることになる。火災感知器1の設置面3からの高さは、光電式分離型の場合、煙を検出するための光軸の位置に関係し、例えば、設置面3に近すぎると、煙を検出することができなくなってしまう。そのため、光軸の位置を調整したいなどの要望で、火災感知器1の設置位置をずらしたいときには、開口52や取付穴53の位置をずらした取付板51と同様の板と取り替えることにより、位置調整が可能である。
同様に、取付具2の筺体21の大きさは、火災感知器1の設置位置として十分な大きさが必要であり、取付板51の開口52および取付穴53の位置は、従来の吊下げ型の光電式分離型感知器を設置面3から吊り下げた場合の光軸位置と合致するように形成することが好ましく、それにより、吊下げ型の火災感知器を交換する際に、取付具2を利用することで、壁面設置型の火災感知器1の光軸の位置が元と同じ位置とすることができる。
この実施形態1によれば、取付具2が直方体状の筺体21であって、筺体21の正面を壁面設置型の火災感知器1の取付面22、筺体21の上面を水平状の設置面3に対する取付面23、としているので、筺体21の正面に火災感知器1を設置し、上面を設置面3とできるので、壁面設置型の火災感知器1であっても、天井面等に設置することができる。
さらに、筺体21の底面を底面板24として着脱自在としているので、施工時に底面側から手を入れることができ、設置作業を容易に行うことができる。このとき、背面を利用しないので、設置面3が壁面近傍の天井面であっても、壁面を気にせずに設置作業を行うことが可能である。
実施の形態2
図3は、この発明を利用する第2の実施形態を示す側面図である。
図3において、壁面設置型の火災感知器1および取付具2は、上記実施形態1と同様であり、説明を省略する。
そして、この第2の実施形態では、壁面設置型の火災感知器1を、取付具2を利用して壁面のような略垂直状の設置面35に設置する場合であって、設置面35に壁面取付具4を用いている。
壁面取付具4は、取付具2と同様の略直方体状の中空の筺体41を有し、筺体41の背面を、設置面35に対する取付面42、筺体41の上面を、設置面35側からの傾斜面43、筺体41の底面を、水平状の設置面44とし、その他の面である左右側面および正面は筺体41の一面そのままとされている。
設置面44は、取付具2が取付けられる面である。この設置面44には、詳細に示さないが、火災感知器1への信号線等を通すための開口を有し、その周囲に取付穴が所定数形成されている。この設置面44に取付具2の取付面23がねじ止め等で固定されるようになっている。
取付面42は、壁面等の設置面35に筺体41が設置されるための面であり、詳細に示さないが、設置面35から信号線等が引き出されるときに、筺体41内に引き込むための開口とその周囲に設置面35へねじ止め等で固定用の取付穴が所定数形成されている。なお、この取付面42に設置面35側から配線されない場合、例えば、露出で配線されるときには、左右側面側に開口が形成されて、配線が導入される。
このような取付具2および壁面取付具4を用いた光電分離型火災感知器1の施工は、まず、壁面等の設置面35に壁面取付具4を設置し、つぎに、壁面取付具4の設置面44に、取付具2が上記のように取付られる。そして、取付具2の取付面22に壁面設置型の火災感知器1が取付られる。
このように、第2の実施形態では、設置面35が壁面のような略垂直面であっても、取付具2を用いて、火災感知器1を設置することが可能であり、とくに壁面のような設置面35の内部から配線が導入されないときに、有用である。
第1の実施形態の取付具の斜視図。 図1の取付具を用いた取付け状態を示す側面図。 第2の実施形態の取付け状態を示す側面図。
符号の説明
21 筐体
22 取付面
23 取付面
24 底面板

Claims (1)

  1. 直方体状の筺体であって、該筺体の正面を壁面設置型の火災感知器の取付面、該筺体の上面を水平状の設置面に対する取付面、とし、さらに、該筺体の底面に着脱自在の底面板を設けていることを特徴とする火災感知器の取付具。
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