JP2007271763A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】規制位置と許容位置との間を回動可能な規制部材89を設ける。案内溝143において、規制位置での規制部材89とレールころ130との間の最短距離(B)は、ドラムユニット26のころ部材118の外径Aより小さく、ドラムユニット26を第2位置まで引き出しても本体ケーシング2から離脱させることができない。そのため、第2位置にあるドラムユニット26において、奥側把持部113および手前側把持部111を掴むことができるので、規制部材89とレールころ130との間の最短距離がころ部材118の外径Aより大きくなる許容位置まで規制部材89を回動させてから、ドラムユニット26を本体ケーシング2から安定した姿勢で容易かつ確実に取り外すことができる。
【選択図】図17
Description
特許文献1に記載のカラー画像形成装置において、感光体カートリッジのフレームには、4個の感光体とコロナ帯電器とクリーニング装置とが相対的に位置決めされて取付けられている。そして、画像形成装置本体において、定着ローラ対および排紙ローラ対は、従動ローラの回転中心と同心に旋回可能な側板に取り付けられており、側板を旋回させて定着ローラ対および排紙ローラ対を退避させることで開口が形成され、感光体カートリッジを、一旦持ち上げてからスライドさせることにより、画像形成装置本体から、上述した開口を介して引き出すことができる。そして、感光体カートリッジを画像形成装置本体から引き出した状態では、感光体カートリッジを画像形成装置本体から取り外すことができ、また、感光体カートリッジを新しい感光体カートリッジに交換することができる。
しかしながら、小型化等の理由で、側板を廃して感光体カートリッジを側板に載置させない構成、または感光体カートリッジを載置できない程度まで強度を下げた側板を用いる構成では、感光体カートリッジを、画像形成装置本体から引き出してから即座に取り外す必要性が生じ、その場合、引き出した感光体カートリッジを掴み直し難くなるので、感光体カートリッジの取り外しが困難になる虞がある。
そのため、規制部材が規制位置にある状態において、第2位置にある感光体ユニットは、画像形成装置本体内から引き出されて外部に露出されている一方、画像形成装置本体からの離脱が規制されているので、規制部材を規制位置から許容位置へ移動させるときに感光体ユニットを掴み直すことができ、画像形成装置本体から感光体ユニットを安定した姿勢で容易かつ確実に取り外すことができる。また、画像形成装置本体内から引き出した感光体ユニットを掴み直すために、この感光体ユニットを一旦載置するための部材を設ける必要がなく、装置の小型化を図ることができる。
このような構成によると、規制部材が許容位置にあるときには、感光体ユニットの、第1位置と第2位置との間の移動が規制されるので、感光体ユニットが第1位置にある状態では、感光体ユニットの第2位置への無用な移動を防止することができる。すなわち、感光体ユニットが停止しないで第1位置から直接第3位置まで移動することを防止することができる。また、感光体ユニットが第2位置にある状態では、感光体ユニットの第1位置への無用な移動を防止することができる。すなわち、規制部材を規制位置に戻すことを忘れたままの状態で、感光体ユニットを第1位置へ移動させて画像形成装置内に収容することを防止することができる。
このような構成によると、規制部材が許容位置にある状態で、第1位置にある感光体ユニットを第2位置へ移動させようとする場合、または、第2位置にある感光体ユニットを第1位置へ移動させようとする場合には、規制部材の干渉部が感光体ユニットに当接するので、簡易な構成で感光体ユニットの無用な移動を防止することができる。
そのため、第2位置にある感光体ユニットでは、感光体ユニットにおける、現像剤供給ユニット以外で感光体ユニットを掴むのに最適な部分を掴むことができ、画像形成装置本体から感光体ユニットを安定した姿勢で一層容易かつ確実に取り外すことができる。
このような構成によると、各規制部材によって、感光体ユニットの移動が、確実に規制または許容される。
このような構成によると、規制位置と許容位置との間で規制部材を移動させるときに、各規制部材を個別に移動させる必要がなくなるので、操作性の向上を図ることができる。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の発明において、前記規制部材は、前記規制位置と前記許容位置との間を回動することを特徴としている。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の発明において、前記画像形成装置本体は、前記感光体ユニットの前記画像形成装置本体に対する着脱時に前記感光体ユニットを案内する第1の溝幅の案内溝が形成される案内壁を備え、前記案内溝の前記引き出し方向における最下流側端部には、前記最下流側端部の溝幅を、前記第1の溝幅よりも狭い第2の溝幅まで狭める狭溝部材が設けられ、前記規制部材は、前記最下流側端部に設けられ、前記規制位置では、前記最下流側端部の溝幅を前記第2の溝幅で維持し、前記許容位置では、前記最下流側端部の溝幅を、前記第2の溝幅よりも広い第3の溝幅まで広げ、前記感光体ユニットは、前記引き出し方向における最上流側端部に、前記感光体ユニットの前記画像形成装置本体に対する着脱時に前記案内溝に挟持された状態で案内される被案内部を備え、前記被案内部の、前記案内溝に挟持される方向における最大寸法は、前記第1の溝幅および前記第3の溝幅よりも小さく、前記第2の溝幅よりも大きいことを特徴としている。
一方、規制部材が規制位置にある状態では、案内溝の、画像形成装置本体に対する感光体ユニットの引き出し方向における最下流側端部の溝幅が、狭溝部材によって、第1の溝幅よりも狭い第2の溝幅になる。感光体ユニットの被案内部の、案内溝に挟持される方向における最大寸法は、第2の溝幅よりも大きいので、感光体ユニットを第1位置から第2位置まで引き出しても、被案内部は、上述した案内溝の最下流側端部よりもさらに下流側、すなわち第3位置まで移動することができない。
また、規制部材を規制位置から許容位置まで移動させると、案内溝の、画像形成装置本体に対する感光体ユニットの引き出し方向における最下流側端部の溝幅が、第2の溝幅よりも広い第3の溝幅まで広がる。感光体ユニットの被案内部の、案内溝に挟持される方向における最大寸法は、第3の溝幅よりも小さいので、被案内部は、上述した案内溝の最下流側端部よりもさらに下流側、すなわち第3位置まで移動することができる。
請求項2に記載の発明によれば、感光体ユニットが第1位置にある状態では、感光体ユニットの第2位置への無用な移動を防止することができる。また、感光体ユニットが第2位置にある状態では、感光体ユニットの第1位置への無用な移動を防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、画像形成装置本体から感光体ユニットを安定した姿勢で一層容易かつ確実に取り外すことができる。
請求項5に記載の発明によれば、第1位置にある感光体ユニットを第2位置まで容易に引き出すことができる。そして、第2位置にある感光体ユニットを安定した姿勢で画像形成装置本体から一層容易かつ確実に取り外すことができる。
請求項7に記載の発明によれば、操作性の向上を図ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、規制部材を、回動によって規制位置と許容位置との間で容易に移動させることができる。また、規制部材を移動させるための構成を簡素化することができる。
図1は、本発明の画像形成装置としてのカラーレーザプリンタの一実施形態を示す左側断面図である。
このカラーレーザプリンタ1は、後述する複数のドラムサブユニット28が水平方向において並列的に配置される、横置きタイプのタンデム型カラーレーザプリンタであって、画像装置本体としての本体ケーシング2内に、用紙3を給紙するための給紙部4と、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5と、画像が形成された用紙3を排紙するための排紙部6とを備えている。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2は、側面視略矩形状のボックス状に形成されており、その内部に、後述するドラムユニット26を収容するドラム収容空間7が形成されている。
(2)給紙部
給紙部4は、本体ケーシング2内の底部に設けられている。この給紙部4は、用紙3を収容する給紙トレイ10と、その給紙トレイ10の前端部上方に設けられ、互いに対向配置される分離ローラ11および分離パッド12と、分離ローラ11の後側に設けられる給紙ローラ13と、用紙3が通過する給紙側搬送経路14とを備えている。
給紙側搬送経路14の途中には、分離ローラ11の前側上方に設けられ、互いに対向配置される紙粉取りローラ15およびピンチローラ16と、それらの上方に設けられる1対のレジストローラ17とが設けられている。
また、給紙トレイ10の前端部下方には、用紙押圧板18の前端部を上方に持ち上げるレバー19が設けられている。このレバー19は、用紙押圧板18の前端部下方において、上下方向に揺動自在に支持されている。
用紙押圧板18が給紙位置に位置されると、用紙押圧板18上の最上位の用紙3は、給紙ローラ13に押圧され、給紙ローラ13の回転によって、分離ローラ11と分離パッド12との間に向けて給紙される。
給紙された用紙3は、分離ローラ11の回転によって、分離ローラ11と分離パッド12との間に挟まれ、1枚ごとに捌かれて搬送される。搬送された用紙3は、紙粉取りローラ15とピンチローラ16との間を通過し、紙粉が除去された後、給紙側搬送経路14に沿ってレジストローラ17へ向けて搬送される。
(3)画像形成部
画像形成部5は、スキャナ部20、プロセス部21、転写部22および定着部23を備えている。
(3−1)スキャナ部
スキャナ部20は、本体ケーシング2の上部に配置されている。このスキャナ部20は、前後左右方向に延びる支持板24と、この支持板24の上面に固定されるスキャナユニット25とを備えている。スキャナユニット25内には、たとえば、4つの光源、ポリゴンミラー、fθレンズ、反射鏡、面倒れ補正レンズなどの光学部材が配置されており、各光源から発光される画像データに基づくレーザビームは、ポリゴンミラーで偏向および走査されて、fθレンズおよび面倒れ補正レンズを通過し、また、反射鏡で反射された後、後述する各色の感光ドラム29の表面上に高速走査にて照射される。
(3−2)プロセス部
プロセス部21は、スキャナ部20の下方であって、給紙部4の上方に配置されており、感光体ユニットとしてのドラムユニット26と、各色に対応する4つの現像剤供給ユニットとしての現像カートリッジ27とを備えている。
(3−2−1)ドラムユニット
ドラムユニット26は、各色に対応して、4つのドラムサブユニット28を備えている。すなわち、ドラムサブユニット28は、ブラックドラムサブユニット28K、イエロードラムサブユニット28Y、マゼンタドラムサブユニット28Mおよびシアンドラムサブユニット28Cの4つからなる。
各ドラムサブユニット28は、後述するように、1対のサイドフレーム104と、これらの間に架設されるセンタフレーム105とを備えている(図4参照)。
各ドラムサブユニット28は、図2に示すように、感光体としての感光ドラム29と、スコロトロン型帯電器30と、クリーニングブラシ31とを保持している。
感光ドラム29は、左右方向に沿って配置され、円筒形状をなし、最表層がポリカーボネートからなる正帯電性の感光層により形成されるドラム本体32と、このドラム本体32の軸線方向に沿って配置されるドラム軸33とを備えている。ドラム本体32は、ドラム軸33に対して回転自在に設けられている。ドラム軸33は、軸方向両端部が、1対のサイドフレーム104(図4参照)に挿通され、後述する側板103(図4参照)に回転不能に支持されている。そして、感光ドラム29は、画像形成時において、本体ケーシング2内に設けられるモータ(図示せず)からの駆動力により回転される。
(3−2−2)現像カートリッジ
現像カートリッジ27は、図1に示すように、各色に対応するドラムサブユニット28に対応して、それぞれ着脱自在に設けられている。すなわち、現像カートリッジ27は、ブラックドラムサブユニット28Kに着脱自在に装着されるブラック現像カートリッジ27K、イエロードラムサブユニット28Yに着脱自在に装着されるイエロー現像カートリッジ27Y、マゼンタドラムサブユニット28Mに着脱自在に装着されるマゼンタ現像カートリッジ27M、および、シアンドラムサブユニット28Cに着脱自在に装着されるシアン現像カートリッジ27Cの4つからなる。
現像フレーム36は、下端部に開口部41が開口されるボックス形状に形成されており、隔壁42によって、トナー収容室43と現像室44とに区画されている。また、隔壁42には、トナー収容室43と現像室44とを連通する連通口45が形成されている。
各色に対応するトナーは、正帯電性の非磁性1成分の重合トナーが用いられる。重合トナーは、略球形であり、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる、結着樹脂を主成分とし、これに、各色に対応する着色剤や、荷電制御剤、ワックスなどが配合されることによりトナー母粒子が形成され、さらに、流動性の向上を図るべく外添剤が添加されてなる。
ゴムローラ52は、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴム、シリコーンゴムまたはEPDMゴムなどからなるゴムローラ層と、そのゴムローラ層の表面に被覆され、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂などを主成分とするコート層との2層構造からなる。
画像形成時には、本体ケーシング2内に設けられるモータ(図示せず)からの駆動力が伝達され、現像ローラ39が回転される。また、現像ローラ39には、現像バイアスが印加される。
ブレード53の基端部が、固定部材55によって隔壁42に固定されており、ブレード53の弾性力により、ブレード53の遊端部に設けられる押圧部54が、現像ローラ39のゴムローラ52に対して上方から圧接される。
(3−2−3)プロセス部での現像動作
そして、各現像カートリッジ27では、トナー収容室43に収容されている各色に対応するトナーが、自重によって連通口45に移動し、アジテータ37によって攪拌されながら、連通口45から現像室44へ放出される。
現像ローラ39に供給されたトナーは、現像ローラ39の回転に伴って、層厚規制ブレード40の押圧部54と、現像ローラ39のゴムローラ52との間に進入して、一定厚さの薄層としてゴムローラ52の表面に担持される。
感光ドラム29の表面は、感光ドラム29の回転に伴って、スコロトロン型帯電器30により一様に正帯電された後、スキャナ部20からのレーザビームの高速走査により露光され、用紙3に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
(3−3)転写部
転写部22は、図1に示すように、本体ケーシング2内において、給紙部4の上方であって、プロセス部21の下方において、前後方向に沿って配置されている。この転写部22は、駆動ローラ56、従動ローラ57、搬送ベルト58、転写ローラ59およびクリーニング部60を備えている。
搬送ベルト58は、エンドレスベルトからなり、カーボンなどの導電性粒子を分散した導電性のポリカーボネートやポリイミドなどの樹脂フィルムから形成されている。この搬送ベルト58は、駆動ローラ56と従動ローラ57との間に巻回されている。
1次クリーニングローラ61は、感光ドラム29および転写ローラ59が接触する上側の搬送ベルト58と反対側の、下側の搬送ベルト58と接触するように配置され、その接触位置において、搬送ベルト58の周回移動方向と同方向に駆動回転するように設けられている。1次クリーニングローラ61には、画像形成時に、1次クリーニングバイアスが印加される。
掻取ブレード63は、2次クリーニングローラ62に対して下方から接触するように設けられている。
そして、給紙部4から給紙された用紙3は、駆動ローラ56の駆動および従動ローラ57の従動により周回移動される搬送ベルト58によって、前側から後側に向かって、各ドラムサブユニット28に対応する転写位置を、順次通過するように搬送され、その搬送中に、各ドラムサブユニット28の感光ドラム29に担持されている各色のトナー像が、順次転写され、これにより、用紙3にカラー像が形成される。
(3−4)定着部
定着部23は、本体ケーシング2におけるシアンドラムサブユニット28Cよりも後側であって、感光ドラム29と搬送ベルト58とが接触する転写位置と、前後方向において対向するように配置されている。この定着部23は、加熱ローラ65および加圧ローラ66を備えている。
加圧ローラ66は、加熱ローラ65の下方において、加熱ローラ65と対向配置されている。この加圧ローラ66は、加熱ローラ65を下方から押圧する。
(4)排紙部
排紙部6において、用紙3の排紙側搬送経路67は、その上流側端部が、下方において定着部23に隣接し、その下流側端部が、上方において排紙トレイ68に隣接しており、用紙3が後側に向かって給紙され、反転後、前側に向かって排紙される、側面視略U字状に形成されている。
また、排紙部6には、排紙トレイ68が設けられている。排紙トレイ68は、本体ケーシング2の上壁を、前側から後側に向かって次第に窪むように形成して、排紙される用紙3を積層状に載置できるように、形成されている。
2.ドラムユニット
図3は、ドラムユニット(4つの現像カートリッジが装着された状態)の左後上方から見た斜視図であり、図4は、ドラムユニット(1つの現像カートリッジが着脱途中であり、その他の現像カートリッジが離脱された状態)の左前上方から見た斜視図である。
(1)ドラムサブユニット
各ドラムサブユニット28は、図4に示すように、幅方向において間隔を隔てて対向配置される1対のサイドフレーム104と、両サイドフレーム104の間において幅方向に沿って架設されるセンタフレーム105とを備えている。
各サイドフレーム104には、現像カートリッジ27のドラムサブユニット28に対する着脱を案内するためのガイド溝106が形成されている。このガイド溝106は、サイドフレーム104の後側上端縁から、サイドフレーム104の前側下端近傍まで、略上下方向に沿って形成されており、その下端部(最深部)は、現像ローラ39が感光ドラム29に接触する位置における現像ローラ軸51の位置に対応して配置されている。ガイド溝106には、現像ローラ軸51の後述するカラー部材77がスライド自在に受け入れられる。
また、左側のサイドフレーム104には、現像カートリッジ27の後述するカップリング受動ギヤ80が幅方向において対向するカップリング内側挿通孔109が形成されている。このカップリング内側挿通孔109は、左側のサイドフレーム104の厚さ方向を貫通する丸穴として形成されている。
(2)フロントビーム
フロントビーム101は、樹脂材料を用いて一体的に成形され、前後方向に沿って並列に配設される4つのドラムサブユニット28の前側に配置され、1対の側板103間に架設されている。
手前側把持部111は、略U字状をなし、幅方向中央において、各遊端部が支持軸112に回動可能に支持されて、フロントビーム101に沿って起立する収納位置(図3参照)と、フロントビーム101の前側に傾倒する操作位置(図4参照)とに揺動可能に設けられている。
(3)リヤビーム
リヤビーム102は、樹脂材料を用いて一体的に成形され、前後方向に沿って並列に配設される4つのドラムサブユニット28の後側に配置され、1対の側板103間に架設されている。
、後側下方から前側上方へ傾斜して、リヤビーム102から斜め上方へ突出するように設けられている。
(4)側板
各側板103は、各ドラムサブユニット23、フロントビーム101およびリヤビーム102を形成する樹脂材料よりも剛性の高い材料、たとえば、金属または繊維強化樹脂から形成されており、好ましくは、薄い鋼板から形成されている。
各側板103の上端部は、正断面L字状となるように、幅方向外側に屈曲され、前後方向にわたって幅方向外側に延びる鍔部114が形成されている。この鍔部114は、前後方向に沿って一直線上に延びている。
また、各側板103には、上端部において、各ドラムサブユニット28のボス107を受け入れる4つの光透過孔115が形成されている。各光透過孔115は、側板103の上端部において、前後方向に沿って互いに間隔を隔てて4つ形成されている。この光透過孔115は、各ドラムサブユニット28のボス107と幅方向に対向する位置において、厚さ方向を貫通する丸孔として形成されている。そして、各光透過孔115には、各ドラムサブユニット28のボス107が、各ボス107が幅方向外方へ露出するように嵌合されており、これによって、各ドラムサブユニット28の各側板103に対するドラム軸33を中心とする回動が規制されている。
左側の側板103には、各現像カートリッジ27のカップリング受動ギヤ80が幅方向において対向するカップリング外側挿通孔117がそれぞれ形成されている。各カップリング外側挿通孔117は、側板103の上下方向中央において、前後方向に沿って互いに間隔を隔てて4つ形成されている。このカップリング外側挿通孔117は、各ドラムサブユニット28のカップリング内側挿通孔109と幅方向において対向する位置において、厚さ方向を貫通する丸孔として形成されている。
3.現像カートリッジ
図5は、現像カートリッジを左後方から見た斜視図である。
(1)現像カートリッジ
現像カートリッジ27の現像フレーム36は、図5に示すように、幅方向に対向する1対の側壁73と、両側壁73の上端縁間に架設される上壁74と、両側壁73の前端縁間に架設される前壁75と、両側壁73の後端縁間に架設される後壁76とを一体的に備えており、両側壁73、前壁75および後壁76の下端縁によって、上述した開口部41が形成されている。
左側の側壁73には、ギヤカバー79によって被覆される図示しないギヤ機構部が設けられている。また、ギヤカバー79の下端部には、カップリング受動ギヤ80が、ギヤカバー79の幅方向外側面から露出するように配置されている。
また、現像フレーム36の両側壁73の上端部の後端部には、離間突起83が形成されている。離間突起83は、両側壁73から幅方向外側へ突出する中空円筒体に形成されている。
また、取っ手84は、その後端部に図示しない回転軸が左右方向に沿って挿通されており、この回転軸(図示せず)を介して、現像フレーム36の上壁74の後端部で揺動自在に支持されている。
また、取っ手84の前端部の左右方向両端部と、これらに対向する上壁74の前端部の左右方向両端部とは、たとえば、コイルばねや板ばねやスポンジなどの図示しない弾性部材で連結されており、取っ手84の前端部は、常には、上壁74の前端部から離間する方向へ付勢されている。
前壁75には、図2に示すように、幅方向の両端部に、前方に向けて突出する側面視略台形状の被支持突起86が形成されている。
(2)現像カートリッジのドラムユニットに対する着脱
各色に対応する現像カートリッジ27は、図4に示すように、取っ手84の把持長孔85に指を入れて、取っ手84を把持することで、ドラムユニット26の上方から、その現像カートリッジ27に対応するドラムサブユニット28へ装着される。
一方、現像カートリッジ27がドラムユニット26(ドラムサブユニット28)に装着された状態で、取っ手84を把持して、上方へ持ち上げることにより、現像カートリッジ27をドラムユニット26から離脱させることができる。
4.本体ケーシング
図6は、本体ケーシングおよびドラムユニットを右前上方から見た斜視図であり、本体ケーシングの外装板およびフロントカバーが取り外され、その本体ケーシングにドラムユニットが装着された状態を示している。
(1)レール
図7は、図6において、レール(レール固定部とレール連結部の一部とを省略)、規制部および離間押圧機構を抜き出して示したものであり、規制部材が規制位置にある状態を示しており、図8は、図7において、規制部材が許容位置にある状態を示している。
レール本体部127は、図7に示すように、下端部が幅方向内方に向けて屈曲された正断面視略L字状に形成されており、幅方向に延びる下端部(フラット部131と定義する。)には、ドラムユニット26が本体ケーシング2に装着された状態で、ドラムユニット26の各側板103の鍔部114(図3参照)が上方に配置される。フラット部131の幅方向長さは、ドラムユニット26の鍔部114およびころ部材118(図3参照)の幅方向長さよりも僅かに長くなるように設定されている。
(2)規制部
図6に示すように、規制部121は、各本体フレーム123においてレール連結部128の上方に配置されており、回動支持軸88、規制部材89および連結部材としての回動連結部90(図7参照)を備えている。
図7に示すように、各規制部121の規制部材89は、幅方向に互いに対向するように配置されている。なお、左右の規制部材89の幅方向における対向間隔は、左右のレールころ130の幅方向における対向間隔とほぼ等しくなるように設定されている。左側の規制部材89L(Left)は、側面視略逆T字状に形成されており、右側の規制部材89R(Right)は、側面視略L字状に形成されており、それぞれの規制部材89は、図7においては、上から順に、挿通部92、中継部96および干渉部97を一体的に備えている。
また、挿通部92の、幅方向における外側半分部分には、その外周面にギヤ部93が形成されている。
干渉部97は、中継部96における、挿通部92に接続された一端とは反対側の他端に接続されており、幅方向内側面が中継部96よりも幅方向内側へ膨出する側面視略矩形状に形成されている。干渉部97の幅方向長さは、レールころ130の幅方向長さよりも僅かに長くなるように設定されている。
右側の規制部材89Rの干渉部97Rは、側面視において、その前側面が中継部96の前側面と面一となるように、かつその後端部が中継部96よりも後側に位置するように、中継部96に接続されている。
回動連結部90は、規制部材89の斜め後側上方に配置されており、連結軸94と連結ギヤ95とを備えている。
連結軸94は、1対の本体フレーム123(図6参照)間において、回動自在に支持されており、連結軸94の幅方向両端部には、連結ギヤ95が相対回転不能に外嵌されている。
(3)離間押圧機構
離間押圧機構125は、レール本体部127の上方、かつ規制位置にある規制部材89の後側に隣接配置されており、固定部133および受入部134とを一体的に備え、前後方向に長手かつ正断面視略逆P字状に形成されている。
受入部134は、正断面視において幅方向内側へ窪む略U状に形成されており、その正断面形状を形成する上面部138、側面部139および下面部140を一体的に備えている。
側面部139は、その上端縁が上面部138の幅方向内側端縁に接続されており、下方へ延設されている。
(4)本体ケーシングにおける主要寸法
このような本体ケーシング2の各本体フレーム123では、上下方向において、離間押圧機構125の下面部140および規制部121の規制部材89と、レール124のフラット部131、ころ収容部132の傾斜面136、レール連結部128のレールころ130および乗越突起122との間に挟まれる空間が、ドラムユニット26の本体ケーシング2に対する着脱時に、ころ部材118(図3参照)および鍔部114(図3参照)を挟持し、ドラムユニット26の移動を案内する案内溝143とされる。
(5)ドラムユニットの本体ケーシングに対する着脱
図9は、ドラムユニットの本体ケーシングに対する着脱を説明するために、ドラムユニット、レール(レール固定部とレール連結部の一部とを省略)、規制部および離間押圧機構を右側から見た側面図であり、規制部材が許容位置にあり、ドラムユニットのスペーサがレールころに乗り上げた状態を示している。
図12は、図11において、ドラムユニットを本体ケーシングへ向けてさらに後側へ押し込み、前側のころ部材がレールころを乗り越えた状態を示しており、図13は、図12において、ドラムユニットを本体ケーシングへ向けてさらに後側へ押し込み、許容位置にある規制部材の干渉部が現像カートリッジの離間突起に当接している状態を示している。
図16は、図15において、規制部材を許容位置まで回動させてからドラムユニットを本体ケーシングから前側へ引き出し、許容位置にある規制部材のフックが現像カートリッジの離間突起に係合している状態を示しており、図17は、図14において、ドラムユニットを本体ケーシングから前側へ引き出そうとしている状態を示している。
(5−1)ドラムユニットの本体ケーシングへの装着
ドラムユニット26を本体ケーシング2に装着するには、まず、図3に示すように、ドラムユニット26の手前側把持部111および奥側把持部113を両手でそれぞれ掴み、ドラムユニット26を持ち上げる。そして、図1に示すように、フロントカバー9を傾倒させて、着脱口8を開放し、規制部材89(図9参照)を許容位置まで回動させた後、着脱口8からドラム収容空間7に向けて、前側から後側へドラムユニット26を進入させる。一方、ドラムユニット26を本体ケーシング2(ドラム収容空間7)から引き出す方向は、後側から前側となる。つまり、ドラムユニット26の本体ケーシング2に対する着脱方向は前後方向となる。なお、後にて詳説するが、ドラムユニット26が本体ケーシング2に装着されてドラム収容空間7内に収容されているとき、ドラムユニット26は第1位置にあるとする。
そのため、図14に示すように、規制部材89を規制位置まで回動させると、上述した各離間突起83は、規制位置にある各規制部材89の干渉部97と挿通部92との間、つまり中継部96の幅方向内側(図7参照)を通過することができるので、ドラムユニット26の後側への移動が許容される。
なお、各離間押圧機構125において、上述した各第1切欠141内には、図示しない押圧機構が設けられ、各第2切欠142内には、図示しない離間機構が設けられている。そのため、図1に示すように、ドラムユニット26が本体ケーシング2に対して装着された状態において、このカラーレーザプリンタ1では4つのドラムサブユニット28を用いたカラー画像と、ブラックドラムサブユニット28Kだけを用いたモノクロ画像とをユーザの目的に合わせて選択的に形成することができる。
(5−2)ドラムユニットの本体ケーシングからの離脱
ドラムユニット26を本体ケーシング2から離脱させるときには、まず、図1に示すように、フロントカバー9を傾倒させて、着脱口8を開放し、図16に示すように、手前側把持部111を掴んで、ドラムユニット26を前側へ引き出す。このとき、ドラムユニット26におけるころ部材118Fが、ころ収容部132の凹部137から離脱し、ころ収容部132の傾斜面136に案内されてレール本体部127のフラット部131の上に乗り上げる。また、ドラムユニット26の各鍔部114が、対応するレールころ130の上に乗り上げる。そして、各現像カートリッジ27の押圧突起82および離間突起83は、対応する第1切欠141および第2切欠142からそれぞれ斜め前側上方へ離脱する。
そのため、図17に示すように、規制部材89を規制位置まで回動させると、上述した各離間突起83は、規制位置にある規制部材89の干渉部97と挿通部92との間、つまり中継部96の幅方向内側(図7参照)を通過することができるので、ドラムユニット26の前側への移動が許容される。
5.作用効果
以上のように、このレーザプリンタ1では、案内溝143の、本体ケーシング2に対するドラムユニット26の引き出し方向における最下流側端部、つまり前端部における溝幅は、規制部材89とレールころ130との間の最短距離であり、規制部材89が規制位置にある場合、この最短距離は、ドラムユニット26のころ部材118の外径Aよりも小さいB(第2の溝幅)で維持される。また、規制部材89が許容位置にある場合、規制部材89とレールころ130との間の最短距離は、ころ部材118の外径Aよりも大きいC(第3の溝幅)まで広げられる。また、案内溝143の、上述した前端部よりも後側の部分における溝幅、つまり各離間押圧機構125の下面部140とレール124のフラット部131との間の間隔は、ころ部材118の外径Aよりも大きい距離DまたはE(第1の溝幅)となっている。
しかし、ドラムユニット26を第2位置まで引き出しても、規制部材89が許容位置にないと、ころ部材118は規制部材89とレールころ130との間を通過することができず、ドラムユニット26は、第3位置まで移動することができない。そのため、規制部材89が規制位置にある状態では、ドラムユニット26の移動を第1位置と第2位置との間に確実に規制することができ、第2位置にあるドラムユニット26では、規制部材89を許容位置まで移動させるときにドラムユニット26を掴みなおすことができ、ドラムユニット26を本体ケーシング2から安定した姿勢で容易かつ確実に取り外すことができる。また、本体ケーシング2から引き出したドラムユニット26を掴み直すために、このドラムユニット26を一旦載置するための部材を設ける必要がなく、装置の小型化を図ることができる。
また、規制部材89が許容位置にあるときに、第2位置にあるドラムユニット26を第1位置へ向けて後側へ押し込むと、許容位置にある各規制部材89の干渉部97が、ドラムユニット26において最後方の位置に配置されている現像カートリッジ27(27C)の各離間突起83に当接し、ドラムユニット26の、それ以上後側への移動が規制される。一方、第1位置にあるドラムユニット26を第2位置へ向けて前側へ引き出すと、許容位置にある各規制部材89のフック91が、ドラムユニット26において最前方の位置に配置されている現像カートリッジ27(27K)の各離間突起83に係合し、ドラムユニット26の、それ以上前側への移動が規制される。
6.変形例
上記各実施形態におけるドラムユニット26では、各色に対応した現像カートリッジ27が、各色に対応した各ドラムサブユニット28に着脱自在に装着されるように、ドラムサブユニット28とは別体として設けられているが、現像カートリッジ27とドラムサブユニット28とを一体的に形成してもよい。その場合には、ドラムユニット26の交換により、各色に対応するトナー、現像ローラ39および感光ドラム29を一度に交換することが可能となる。
2 本体ケーシング
26 ドラムユニット
27 現像カートリッジ
29 感光ドラム
89 規制部材
90 回動連結部
97 干渉部
111 手前側把持部
113 奥側把持部
118 ころ部材
123 本体フレーム
130 レールころ
143 案内溝
Claims (9)
- 画像形成装置本体と、
前記画像形成装置本体に対して着脱可能であり、前記画像形成装置本体に装着されて前記画像形成装置内に収容される第1位置と、前記画像形成装置本体内から引き出すことにより外部に露出される第2位置との間で移動可能であり、前記第2位置と、前記画像形成装置本体から離脱された第3位置との間で移動可能であり、複数の感光体を、引き出し方向に沿って並べて保持する感光体ユニットと、
前記画像形成装置本体に設けられ、前記感光体ユニットの移動を前記第1位置と前記第2位置との間に規制する規制位置と、前記感光体ユニットの、前記第2位置と前記第3位置との間の移動を許容する許容位置とに移動可能である規制部材と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記規制部材が前記許容位置にあるときには、前記感光体ユニットの、前記第1位置と前記第2位置との間の移動が規制されることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記規制部材は、前記規制部材が前記許容位置にあるときに、前記感光体ユニットを前記第1位置と前記第2位置との間で移動させようとすると前記感光体ユニットに当接する干渉部を備えていることを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記感光体ユニットには、複数の前記感光体に対応して、現像剤を収容および供給する複数の現像剤供給ユニットが着脱可能に装着されており、
前記第1位置にある前記感光体ユニットを前記第2位置まで引き出すと、前記感光体ユニットに対する全ての前記現像剤供給ユニットの着脱が可能となることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記感光体ユニットは、前記引き出し方向上流側に設けられる奥側把持部と、前記引き出し方向下流側に設けられる手前側把持部とを備え、
前記第1位置にある前記感光体ユニットを前記第2位置まで引き出すと、前記奥側把持部の操作が可能となることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記規制部材は、前記引き出し方向と直交する方向における前記画像形成装置本体の両側にそれぞれ設けられていることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 各前記規制部材を連動可能に連結する連結部材を備えていることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記規制部材は、前記規制位置と前記許容位置との間を回動することを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置本体は、前記感光体ユニットの前記画像形成装置本体に対する着脱時に前記感光体ユニットを案内する第1の溝幅の案内溝が形成される案内壁を備え、
前記案内溝の前記引き出し方向における最下流側端部には、前記最下流側端部の溝幅を、前記第1の溝幅よりも狭い第2の溝幅まで狭める狭溝部材が設けられ、
前記規制部材は、前記最下流側端部に設けられ、前記規制位置では、前記最下流側端部の溝幅を前記第2の溝幅で維持し、前記許容位置では、前記最下流側端部の溝幅を、前記第2の溝幅よりも広い第3の溝幅まで広げ、
前記感光体ユニットは、前記引き出し方向における最上流側端部に、前記感光体ユニットの前記画像形成装置本体に対する着脱時に前記案内溝に挟持された状態で案内される被案内部を備え、
前記被案内部の、前記案内溝に挟持される方向における最大寸法は、前記第1の溝幅および前記第3の溝幅よりも小さく、前記第2の溝幅よりも大きいことを特徴とする、請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成装置。
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