JP2007269053A - 車両用換気装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】空調装置を内気循環に設定しても車室内の空気の入れ換えを行うことができ、空調装置を内気循環に設定しても車室内の空気の入れ換えを3列目シートのところまで短時間で行うことができ、車室と外気との温度差や湿度差が大きいときに車室の換気を行っても空調装置の熱負荷を少なくする車両用換気装置を提供する。
【解決手段】車両用換気装置11は、車両の空調装置とは別に、車室14内に外気を導入する。アンダボデー近傍に配置されて、車室内の内気を吸込む内気吸込み口31と、内気吸込み口より上方で且つ、空調装置の吹出し口の近傍に配置された外気車室吹出し口32と、を備える。
【選択図】図4
【解決手段】車両用換気装置11は、車両の空調装置とは別に、車室14内に外気を導入する。アンダボデー近傍に配置されて、車室内の内気を吸込む内気吸込み口31と、内気吸込み口より上方で且つ、空調装置の吹出し口の近傍に配置された外気車室吹出し口32と、を備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、空調装置とは別に配置した車両用換気装置に関するものである。
車両の前部に空調装置が配置されて、この空調装置の空気をリヤドアに導いて吹出す技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
また、車両のフロントドアに、内外に貫通させたダクトが取付けられ、自然換気させるものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
実開平6−36909号公報(第3頁、図2)
特開昭63−121521号公報(第4頁、第2図)
また、車両のフロントドアに、内外に貫通させたダクトが取付けられ、自然換気させるものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図10は、従来の技術(特許文献1)の基本構成を説明する図であり、従来のドアトリムのエアダクト構造201は、リヤドア202に通風口203が取付けられ、通風口203に空調装置の空気がフロントドアダクト204、ピラーダクト205、リヤドアダクト206によって導かれている。フロントドア207内にフロントドアダクト204、センターピラー208内にピラーダクト205、リヤドア202内にリヤドアダクト206が取付けられ、フロントドアダクト204がインストルメントパネル内のドアトリムノズルに接続され、後部座席の冷房効果を向上させることができるというものである。
図10は、従来の技術(特許文献1)の基本構成を説明する図であり、従来のドアトリムのエアダクト構造201は、リヤドア202に通風口203が取付けられ、通風口203に空調装置の空気がフロントドアダクト204、ピラーダクト205、リヤドアダクト206によって導かれている。フロントドア207内にフロントドアダクト204、センターピラー208内にピラーダクト205、リヤドア202内にリヤドアダクト206が取付けられ、フロントドアダクト204がインストルメントパネル内のドアトリムノズルに接続され、後部座席の冷房効果を向上させることができるというものである。
しかし、特許文献1のドアトリムのエアダクト構造201では、空調装置の設定を内気循環にした場合、外気の取込み口が閉じられるので、外気を車室内に取り入れることができないという問題がある。
また、空調装置の設定が内気循環のときに、窓を開けて換気すると、車室内の温度が変化するので、空調装置の熱負荷が大きくなるという問題がある。
また、空調装置の設定が内気循環のときに、窓を開けて換気すると、車室内の温度が変化するので、空調装置の熱負荷が大きくなるという問題がある。
次に、特許文献2を説明する。
図11は、従来の技術(特許文献2)の基本構成を説明する図であり、従来の自動車のドア構造221は、ドア222のドアガラス223を境にして車外側上部に、外気取入口224又は空調装置に連通している取入用ダクト225が配設され、取入用ダクト225に対応する位置で且つ、車内側に車内側吹出口226が配設され、ドアガラス223の下部に連通孔227が開けられている。
図11は、従来の技術(特許文献2)の基本構成を説明する図であり、従来の自動車のドア構造221は、ドア222のドアガラス223を境にして車外側上部に、外気取入口224又は空調装置に連通している取入用ダクト225が配設され、取入用ダクト225に対応する位置で且つ、車内側に車内側吹出口226が配設され、ドアガラス223の下部に連通孔227が開けられている。
しかし、特許文献2の自動車のドア構造221では、空調装置の設定を内気循環にした場合、換気すると、車室内の温度が変化するので、空調装置の熱負荷が大きくなるという問題がある。
また、車内側吹出口226から吹出す空気は後部座席まで流れ難くい。特に、3列シートの自動車の場合、3列目のシートのところの換気に時間がかかるという問題がある。
また、車内側吹出口226から吹出す空気は後部座席まで流れ難くい。特に、3列シートの自動車の場合、3列目のシートのところの換気に時間がかかるという問題がある。
本発明は、空調装置を内気循環に設定しても車室内の空気の入れ換えを行うことができ、空調装置を内気循環に設定しても車室内の空気の入れ換えを3列目シートのところまで短時間で行うことができ、車室と外気との温度差や湿度差が大きいときに車室の換気を行っても空調装置の熱負荷を少なくする車両用換気装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両の車室の冷暖房を行う空調装置とは別に、車室を換気する車両用換気装置において、車室の床であるアンダボデー近傍に配置されて、車室内の内気を吸込む内気吸込み口と、内気吸込み口より上方で且つ、空調装置の吹出し口の近傍に配置された外気車室吹出し口と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、内気吸込み口から吸込まれた排出空気と外気車室吹出し口へ導かれる換気用外気との間で熱交換が行われる熱交換器を配置したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、内気吸込み口及び外気車室吹出し口が車両のフロントドアに配置されたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、冷暖房を行う空調装置とは別の車両用換気装置は、アンダボデー近傍に配置されて、車室内の内気を吸込む内気吸込み口と、内気吸込み口より上方で且つ、空調装置の吹出し口の近傍に配置された外気車室吹出し口と、を備えたので、車両用換気装置を作動させ、空調装置を内気循環に設定して作動させると、外気車室吹出し口から吹出す新鮮な外の空気(外気)は、インストルメントパネルに取付けられた空調装置の吹出し口から吹出す空気の気流によって、3列目シートへ向かって中層を押し流される。3列目シートへまで達した新鮮な空気(外気)は、アンダボデーに沿って内気吸込み口へ向かって流れ、内気吸込み口から吸込まれて排出される。従って、空調装置を内気循環に設定しても車室内の空気の入れ換えを行うことができるという利点がある。
また、空調装置を内気循環に設定しても車室内の空気の入れ換えを3列目シートのところまで短時間で行うことができるという利点がある。
また、空調装置を内気循環に設定しても車室内の空気の入れ換えを3列目シートのところまで短時間で行うことができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、内気吸込み口から吸込まれた排出空気と外気車室吹出し口へ導かれる換気用外気との間で熱交換が行われる熱交換器を配置したので、車室内から排出される排出空気(内気)が熱交換器を通ると、換気用外気の温度や湿度を熱交換器によって調整することができるので、換気用外気と内気の温度差や湿度差を小さくすることができる。従って、車室と外気との温度差や湿度差が大きいときに車室の換気を行っても空調装置の熱負荷を少なくすることができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、内気吸込み口及び外気車室吹出し口が車両のフロントドアに配置されたので、外気車室吹出し口をフロントドア近傍のインストルメントパネルに配置された空調装置のサイドの吹出し口に近づけるのは容易であるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は、本発明の車両用換気装置の外観を示す図である。
車両用換気装置11は、車両12が備える空調装置13とは別に採用されて、車室14の換気を行うもので、車両12の外面に内気排出口15が配置され、内気排出口15の隣に外気取入口16が配置されている。具体的には後で説明する。
図1は、本発明の車両用換気装置の外観を示す図である。
車両用換気装置11は、車両12が備える空調装置13とは別に採用されて、車室14の換気を行うもので、車両12の外面に内気排出口15が配置され、内気排出口15の隣に外気取入口16が配置されている。具体的には後で説明する。
車両12は、空調装置13と、車室14と、車室14の床であるアンダボデー22と、車室14の右側壁をなす右サイドボデー23、フロントドアであるところの右前ドア24、右後ドア25と、右側壁とほぼ対称な左サイドボデー、左前ドア、左後ドアと、車室14の前壁の一部をなすインストルメントパネル26と、1列目・2列目シート27と、3列目シート28と、を備える。
図2は、本発明の車両用換気装置を説明する図である。
車両用換気装置11はまた、内気排出口15に連通し、アンダボデー22近傍の車室14に配置されて、車室14内の内気を吸込む内気吸込み口31と、外気取入口16(図1参照)に連通し、内気吸込み口31より上方(矢印a1の方向)に配置された外気車室吹出し口32とを備える。
車両用換気装置11はまた、内気排出口15に連通し、アンダボデー22近傍の車室14に配置されて、車室14内の内気を吸込む内気吸込み口31と、外気取入口16(図1参照)に連通し、内気吸込み口31より上方(矢印a1の方向)に配置された外気車室吹出し口32とを備える。
空調装置13は、既存の空調装置であり、インストルメントパネル26に取付けられた運転席用の運転席中央吹出し口35並びに空調装置の吹出し口であるところの運転席サイド吹出し口36と、助手席用の助手席中央吹出し口37並びに助手席サイド吹出し口38と、を備え、これらの吹出し口35〜38から予め設定された空気が図に示していないブロアやダクトによって吹出す。
右前ドア24は、アウタパネル41と、アウタパネル41の縁に縁が固定されたインナパネル42と、アウタ・インナパネル41,42と一体で成形した窓枠部43と、窓枠部43に沿って昇降(矢印a2の方向)する窓ガラス44と、窓ガラス44を昇降させる窓ガラス昇降装置45(図3参照)と、インナパネル42に取付けられたドア内装材46と、を備える。
車両用換気装置11は、具体的には、右前ドア24に配置されたもので、右前ドア24の下部に内気吸込み口31が取付けられ、右前ドア24の上部に外気車室吹出し口32が取付けられるとともに、空調装置13の吹出し口であるところの運転席サイド吹出し口36の近傍に外気車室吹出し口32が配置されたものである。
左前ドア(右前ドア24とほぼ対称)には、車両用換気装置11と同様の車両用換気装置11が取付けられている。
図3は、本発明の車両用換気装置の側面図及び窓ガラス昇降装置の側面図であり、窓ガラス44がガラス上死点Tまで上がった状態を右前ドア24のインナパネル42及びドア内装材46を除いて示している。
図4は、本発明の車両用換気装置の断面図(ドアの窓を閉じた状態)であり、右前ドア24の窓ガラス44をガラス上死点Tまで上げたときの車両用換気装置11を示している。
図4は、本発明の車両用換気装置の断面図(ドアの窓を閉じた状態)であり、右前ドア24の窓ガラス44をガラス上死点Tまで上げたときの車両用換気装置11を示している。
車両用換気装置11は、より具体的には、右前ドア24のインナパネル42の下部に取付けられた内気吸込み口31と、内気吸込み口31が接続されてアウタパネル41とインナパネル42との間に配置されるとともにアウタパネル41及び/又はインナパネル42に固定された熱交換器51と、熱交換器51を介して内気吸込み口31に連通しアウタパネル41に固定された内気排出口15と、右前ドア24のインナパネル42の上部に取付けられた外気車室吹出し口32と、外気車室吹出し口32に接続されるとともに窓ガラス昇降装置45の可動機構53に取付けられたダクト連結部54と、ダクト連結部54に接続されるとともに熱交換器51に接続されたダクト55と、ダクト55に熱交換器51を介して連通している外気取入口16と、内気吸込み口31及び外気車室吹出し口32を制御する制御部(図に示していない)とからなる。
熱交換器51は、温度と湿度を交換するタイプのものが好ましい。
熱交換器51は、温度と湿度を交換するタイプのものが好ましい。
窓ガラス昇降装置45は、ケーブル式で、電動モータ57を備えた駆動機構58と、駆動機構58に係合されたケーブル61と、インナパネル42に取付けられた案内機構62と、案内機構62に昇降自在(矢印a2の方向)に嵌合しかつ、ケーブル61に取付けられて昇降する可動機構53と、窓ガラス44の前端がガイドされる前ガイド63と、窓ガラス44の後端がガイドされる後ガイド64と、を備え、可動機構53がガラス44の下端65に取付けられて、可動機構53の昇降によって窓ガラス44が昇降する。
図5は、本発明の車両用換気装置の分解図である。図4を併用して説明する。
内気吸込み口31は、インナパネル42に内気排出ブロア66が取付けられ、内気排出ブロア66にグリル67が嵌合されたものである。
外気車室吹出し口32は、インナパネル42に外気吸引ブロア68が取付けられ、外気吸引ブロア68にルーバ71が嵌合されたものである。ルーバ71は外気の空気量・風向を調節するものである。
内気吸込み口31は、インナパネル42に内気排出ブロア66が取付けられ、内気排出ブロア66にグリル67が嵌合されたものである。
外気車室吹出し口32は、インナパネル42に外気吸引ブロア68が取付けられ、外気吸引ブロア68にルーバ71が嵌合されたものである。ルーバ71は外気の空気量・風向を調節するものである。
内気排出ブロア66は、内気を強制的に車外に排出するもので、仕様は任意である。
外気吸引ブロア68は、外気を強制的に車室に吹込むもので、仕様は任意である。
内気排出ブロア66と外気吸引ブロア68とは同じものを使用するのが、生産コスト削減の点から望ましい。
外気吸引ブロア68は、外気を強制的に車室に吹込むもので、仕様は任意である。
内気排出ブロア66と外気吸引ブロア68とは同じものを使用するのが、生産コスト削減の点から望ましい。
内気排出口15は、アウタパネル41に取付けられるグリルで、車外からの異物の侵入を防ぐものである。
外気取入口16は、アウタパネル41にケース部72が取付けられ、ケース部72内にフイルタ73が取付けられ、フイルタ73より外で且つケース部72の外側にグリル74が形成され、グリル74で車外からの異物の侵入を防ぐとともに通風を行うものである。
なお、フイルタ73は外気取入口16に取付けられたが、外気車室吹出し口32に取付けるものでもよい。
外気取入口16は、アウタパネル41にケース部72が取付けられ、ケース部72内にフイルタ73が取付けられ、フイルタ73より外で且つケース部72の外側にグリル74が形成され、グリル74で車外からの異物の侵入を防ぐとともに通風を行うものである。
なお、フイルタ73は外気取入口16に取付けられたが、外気車室吹出し口32に取付けるものでもよい。
熱交換器51はまた、熱交換器本体77の中央に第1入口78が形成され、第1入口78に連通する第1出口81が熱交換器本体77の上部に形成され、第1入口78に対向する熱交換器本体77の中央に第2入口82が形成され、第2入口82に連通する第2出口83が熱交換器本体77の下部に形成されている。第1入口78に内気排出ブロア66が接続され、第1出口81に内気排出口15が接続され、第2入口82に外気取入口16が接続され、第2出口83にダクト55が接続されている。
ダクト55は、伸縮自在な管で、例えば、蛇腹が用いられている。
ダクト55は、伸縮自在な管で、例えば、蛇腹が用いられている。
図6は、本発明の車両用換気装置が備える外気吸引ブロアとダクト連結部の関係を説明する斜視図である。図5を併用して説明する。
外気吸引ブロア68は、ケース85に連なる着脱継手端面86に等配に配置した第1磁石87を4個有する。
外気吸引ブロア68は、ケース85に連なる着脱継手端面86に等配に配置した第1磁石87を4個有する。
ダクト連結部54は、窓ガラス昇降装置45の可動機構53にブラケット部91が形成され、ブラケット部91の表の着脱面92に第1磁石87に対応して吸いつく第2磁石93が4個取付けられ、ブラケット部91の裏の継手部94にダクト55が接続されている。窓ガラス44がガラス上死点T(図4参照)に達すると、ダクト連結部54の中心Cdと外気車室吹出し口32並びに外気吸引ブロア68の中心Cbは一致する。
図7は、本発明の車両用換気装置と窓ガラス昇降装置との関係を説明する図であり、窓ガラス44がガラス下死点Bまで下がった状態を右前ドア24のインナパネル42及びドア内装材46を除いて示している。
図8は、本発明の車両用換気装置の断面図(ドアの窓を開けた状態)であり、右前ドア24の窓ガラス44をガラス下死点Bまで下げたときの車両用換気装置11を示している。
図8は、本発明の車両用換気装置の断面図(ドアの窓を開けた状態)であり、右前ドア24の窓ガラス44をガラス下死点Bまで下げたときの車両用換気装置11を示している。
車両用換気装置11は、窓ガラス昇降装置45で窓ガラス44を下げると、窓ガラス昇降装置45の可動機構53に取付けられたブラケット部91が同時に下降するので、ブラケット部91に配置されたダクト連結部54が外気車室吹出し口32の外気吸引ブロア68から離れ、ダクト55を縮める。
右前ドア24の窓を開けたときは、車両用換気装置11で換気する必要がないので、外気吸引ブロア68とダクト連結部54を接続しなくてもよい。
右前ドア24の窓を開けたときは、車両用換気装置11で換気する必要がないので、外気吸引ブロア68とダクト連結部54を接続しなくてもよい。
次に、本発明の車両用換気装置11の作用を説明する。
図2、図4及び図5に示すように、右前ドア24の窓ガラス44を閉じた状態で、例えばインストルメントパネル26に配置された車両用換気装置11のスイッチ(図に示していない)を「ON」にすると、内気排出ブロア66並びに外気吸引ブロア68が同時に作動するので、内気排出ブロア66によって内気(排出空気)は矢印e1のように吸引されて、熱交換器51を通って、内気排出口15から矢印e2のように排出される。同時に、外気吸引ブロア68によって外気(換気用外気)は矢印e3のように吸引されて、熱交換器51を通って、外気車室吹出し口32から車室14に矢印e4のように吹込まれる。従って、車室14の換気を行うことができる。
図2、図4及び図5に示すように、右前ドア24の窓ガラス44を閉じた状態で、例えばインストルメントパネル26に配置された車両用換気装置11のスイッチ(図に示していない)を「ON」にすると、内気排出ブロア66並びに外気吸引ブロア68が同時に作動するので、内気排出ブロア66によって内気(排出空気)は矢印e1のように吸引されて、熱交換器51を通って、内気排出口15から矢印e2のように排出される。同時に、外気吸引ブロア68によって外気(換気用外気)は矢印e3のように吸引されて、熱交換器51を通って、外気車室吹出し口32から車室14に矢印e4のように吹込まれる。従って、車室14の換気を行うことができる。
図9は、本発明の車両用換気装置を作動させたときの車室内の気流の流れを説明する作用図である。図1及び図4を併用して説明する。
右前ドア24に配置した車両用換気装置11の作用を説明する。左前ドアに配置した車両用換気装置11の作用は右前ドア24に配置した車両用換気装置11と同様である。
右前ドア24に配置した車両用換気装置11の作用を説明する。左前ドアに配置した車両用換気装置11の作用は右前ドア24に配置した車両用換気装置11と同様である。
車両用換気装置11を作動させ、空調装置13を内気循環に設定して作動させると、外気車室吹出し口32から矢印e4のように吹出す新鮮な空気(外気)96は、インストルメントパネル26に取付けられた空調装置13の運転席サイド吹出し口36から矢印e5のように吹出す空気97の気流によって、3列目シート28へ向かって中層101(約車室の高さ/2の位置)を押し流される。車室14内の後の隅102まで達した新鮮な空気(外気)96は、アンダボデー22に沿う下層103を内気吸込み口31へ向かって矢印e1のように流れ、内気吸込み口31から吸込まれて内気排出口15から排出される。従って、空調装置13を内気循環に設定しても車室14内の空気の入れ換えを行うことができる。また、空調装置13を内気循環に設定しても車室14内の空気の入れ換えを3列目シート28のところまで短時間で行うことができる。
その際、車室14内から排出される内気(排出空気)が熱交換器51を通ると、前ドア24の下部に配置した外気取入口16から取り込む新鮮な外の空気(換気用外気)の温度と湿度からなるエンタルピーを熱交換器51によって調整することができる。これにより、外気と内気の温度差や湿度差を小さくすることができる。従って、車室14と外気との温度差や湿度差が大きいときに車室14の換気を行っても空調装置11の熱負荷を少なくすることができる。
左前ドアに配置した車両用換気装置11も、右前ドア24に配置した車両用換気装置11と同様の作用・効果を発揮する。
左前ドアに配置した車両用換気装置11も、右前ドア24に配置した車両用換気装置11と同様の作用・効果を発揮する。
図5及び図6に示しているように、車両用換気装置11では、外気車室吹出し口32の外気吸引ブロア68に第1磁石87が取付けられ、外気吸引ブロア68に接続されるダクト連結部54に第2磁石93が取付けられているので、外気車室吹出し口32にダクト連結部54を接続するのは簡単である。また、外気車室吹出し口32に接続したダクト連結部54を切り離すのは容易である。
図3〜図8に示しているように、車両用換気装置11では、フロントドア(右前ドア)24の上部に外気車室吹出し口32が配置され、外気車室吹出し口32に連通する熱交換器51がフロントドア24の下部に配置され、これら上下の外気車室吹出し口32と熱交換器51がフロントドア(右前ドア)24内に配置した伸縮自在な蛇腹55で連通し、且つ、外気車室吹出し口32に蛇腹55の端がダクト連結部54で着脱自在に接続され、ダクト連結部54がフロントドア(右前ドア)24の窓ガラス昇降装置45に取付けられている。その結果、右前ドア24の窓を開けるために窓ガラス44を下降させても、窓ガラス44は外気車室吹出し口32に外気を導く通路に干渉しない。つまり、外気車室吹出し口32に外気を導く通路(ダクト55)を窓ガラス44が開閉時に通過する軌跡内にも配置できるので、ダクト55の設置位置の自由度を高めることができる。また、通路(ダクト55)の断面積を大きくして、ダクト55の圧損を低減することができる。これにより、換気性能を高めることができ、車室14の快適性を向上させることができる。
尚、本発明の車両用換気装置は、実施の形態ではフロントドアに配置したが、フロントドア以外のドアや壁にも配置可能である。
本発明の車両用換気装置は、3列シートの四輪車に好適である。
11…車両用換気装置、12…車両、13…空調装置、14…車室、22…アンダボデー、24…フロントドア(右前ドア)、31…内気吸込み口、32…外気車室吹出し口、36…空調装置の吹出し口(運転席サイド吹出し口)、51…熱交換器。
Claims (3)
- 車両の車室の冷暖房を行う空調装置とは別に、車室を換気する車両用換気装置において、
前記車室の床であるアンダボデー近傍に配置されて、車室内の内気を吸込む内気吸込み口と、前記内気吸込み口より上方で且つ、前記空調装置の吹出し口の近傍に配置された外気車室吹出し口と、を備えたことを特徴とする車両用換気装置。 - 前記内気吸込み口から吸込まれた排出空気と前記外気車室吹出し口へ導かれる換気用外気との間で熱交換が行われる熱交換器を配置したことを特徴とする請求項1記載の車両用換気装置。
- 前記内気吸込み口及び前記外気車室吹出し口が前記車両のフロントドアに配置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用換気装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106494189A (zh) * | 2016-11-09 | 2017-03-15 | 山东国金汽车工程技术有限公司 | 一种汽车后门门框 |
WO2023057330A1 (de) * | 2021-10-05 | 2023-04-13 | Brose Fahrzeugteile Se & Co. Kommanditgesellschaft, Bamberg | Verfahren zur ventilation eines fahrgastraums eines kraftfahrzeugs |
US12115835B2 (en) | 2018-09-28 | 2024-10-15 | Dyson Technology Limited | Vehicle air conditioning |
-
2006
- 2006-03-30 JP JP2006093937A patent/JP2007269053A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106494189A (zh) * | 2016-11-09 | 2017-03-15 | 山东国金汽车工程技术有限公司 | 一种汽车后门门框 |
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WO2023057330A1 (de) * | 2021-10-05 | 2023-04-13 | Brose Fahrzeugteile Se & Co. Kommanditgesellschaft, Bamberg | Verfahren zur ventilation eines fahrgastraums eines kraftfahrzeugs |
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