JP2007268858A - 圧縮成形方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 圧縮成形用の雌型のキャビティまで溶融樹脂塊を搬送する円筒状の移送ガイドからタイミング遅れなく確実に圧縮成形用の雌型のキャビティ内に確実に落とし込むことができる圧縮成形方法および装置を提供することにある。
【解決手段】 圧縮成形用の雌型の上の筒状の移送ガイド内の圧力が圧縮成形用の雌型のキャビティ内の圧力よりも高くなるように設定したことを特徴とするものであり、それにより溶融樹脂塊が移送ガイドの収容室の内周面に貼着することなく、短時間に円滑に圧縮成形用の雌型のキャビティ内に溶融樹脂塊を落とし込むことができ、落下時間のタイミングのばらつきがなく生産管理を容易にできる。
【選択図】図6
【解決手段】 圧縮成形用の雌型の上の筒状の移送ガイド内の圧力が圧縮成形用の雌型のキャビティ内の圧力よりも高くなるように設定したことを特徴とするものであり、それにより溶融樹脂塊が移送ガイドの収容室の内周面に貼着することなく、短時間に円滑に圧縮成形用の雌型のキャビティ内に溶融樹脂塊を落とし込むことができ、落下時間のタイミングのばらつきがなく生産管理を容易にできる。
【選択図】図6
Description
本発明は合成高分子材料の圧縮成形方法および装置に関し、特に押出機のダイヘッドから吐出する溶融樹脂の所定量を圧縮成形用の雌型のキャビティ内へ落とし込む圧縮成形方法および装置に関する。
一般に熱可塑性樹脂を用いたボトル、キャップ、カップなどの容器を製造する方法として射出成形法や圧縮成形法が知られている。このうち圧縮成形法においては、押出機のダイヘッドから吐出する溶融樹脂は切断されて所定量の溶融樹脂塊とされ、これを圧縮成形用の雌型のキャビティ内に落とし込まれる。ついで、雌型内の溶融樹脂塊内に雄型を押し込んで圧縮成形し、所望の成形品を得ることができる。ボトルを製造する場合には、まず、プリフォームを圧縮成形によって製造し、このプリフォームをブロー成形する(特許文献1参照)。
本出願人は、先に、押出機のダイヘッドから吐出される溶融樹脂の所定量を切断して溶融樹脂塊とし、これを圧縮成形用の雌型のキャビティ内に移送する手段として、円筒状の移送ガイドを使う技術を提案している。この技術によれば、溶融樹脂塊は局部的な損傷を受けることなく圧縮成形用の雌型のキャビティ内に落とし込まれる(特開平2005−343110号公報参照)。
特開2000−280248号公報
しかしながら、従来の溶融樹脂塊供給装置においては、溶融樹脂塊の一部が、円筒状の移送ガイドの内周面に貼着し、これが原因となって、圧縮成形用の雌型のキャビティ内への落下のタイミングにばらつきが生じ生産管理上好ましくなかった。
そこで、本発明の目的は、押出機のダイヘッドから吐出される溶融樹脂の所定量を切断して溶融樹脂塊とし、圧縮成形用の雌型のキャビティまで搬送する円筒状の移送ガイドからタイミング遅れなく確実に圧縮成形用の雌型のキャビティ内に確実に落とし込むことができる圧縮成形方法および装置を提供することにある。
そこで、本発明の目的は、押出機のダイヘッドから吐出される溶融樹脂の所定量を切断して溶融樹脂塊とし、圧縮成形用の雌型のキャビティまで搬送する円筒状の移送ガイドからタイミング遅れなく確実に圧縮成形用の雌型のキャビティ内に確実に落とし込むことができる圧縮成形方法および装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明による圧縮成形方法は、圧縮成形用の雌型のキャビティの上に筒状の移送ガイドを重ね合わせ、この移送ガイド内の溶融樹脂塊を前記雌型内に落とし込むようにした圧縮成形方法において、前記筒状の移送ガイド内の圧力が圧縮成形用の雌型のキャビティ内の圧力よりも高くなるように設定したことを特徴とするものである
この圧縮成形方法を実施する1つの実施形態は前記圧縮成形用の雌型のキャビティ内を減圧することである。また、他の方法は、前記筒状の移送ガイドの収容室内を加圧することである。さらに他の方法は前記移送ガイドの収容室内を加圧すると共に前記雌型のキャビティ内を減圧することである。
また、本発明による圧縮成形装置は、溶融樹脂塊を圧縮成形する圧縮成形金型と、この金型の上に重ね合わせることが可能であって押出機のダイヘッドから吐出される溶融樹脂塊を収容可能な筒状の移送ガイドと、この移送ガイドの収容室内の圧力が前記圧縮成形金型の雌型のキャビティ内の圧力よりも高くなるように設定する圧力差付与装置とを備えたことを特徴としている。
この圧縮成形方法を実施する1つの実施形態は前記圧縮成形用の雌型のキャビティ内を減圧することである。また、他の方法は、前記筒状の移送ガイドの収容室内を加圧することである。さらに他の方法は前記移送ガイドの収容室内を加圧すると共に前記雌型のキャビティ内を減圧することである。
また、本発明による圧縮成形装置は、溶融樹脂塊を圧縮成形する圧縮成形金型と、この金型の上に重ね合わせることが可能であって押出機のダイヘッドから吐出される溶融樹脂塊を収容可能な筒状の移送ガイドと、この移送ガイドの収容室内の圧力が前記圧縮成形金型の雌型のキャビティ内の圧力よりも高くなるように設定する圧力差付与装置とを備えたことを特徴としている。
本発明による圧縮成形方法および装置によれば、溶融樹脂塊が移送ガイドの収容室の内周面に貼着することなく、短時間に円滑に圧縮成形用の雌型のキャビティの内に溶融樹脂塊を落とし込むことができ、落下時間のタイミングのばらつきがなく安定した生産管理が容易となる。
以下本発明による溶融樹脂塊供給装置の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は単層のロータリー式圧縮成形装置の平面図を示しており、符号1は押出機を示している。この押出機1はスクリューを内蔵しており、ダイヘッド2からポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂の溶融樹脂を吐出するようになっている。この実施形態は単層の圧縮成形装置に本発明を適用したものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、多層溶融樹脂の圧縮成形装置に対しても適用可能である。
図1は単層のロータリー式圧縮成形装置の平面図を示しており、符号1は押出機を示している。この押出機1はスクリューを内蔵しており、ダイヘッド2からポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂の溶融樹脂を吐出するようになっている。この実施形態は単層の圧縮成形装置に本発明を適用したものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、多層溶融樹脂の圧縮成形装置に対しても適用可能である。
符号3はロータリー式の圧縮成形金型のうち下部の雌型を示しており、多数の圧縮成形用の雌型3,3・・3が回転テーブル4の円周上に等間隔をおいて配置されている。
また、前記押出機1と回転テーブル4との間には、押出機1のダイヘッド2から吐出される溶融樹脂を所定量に切断して溶融樹脂塊とし、この溶融樹脂塊を前記圧縮成形金型3の雌型のキャビティ内に落とし込むため、ロータリー式のカッターガイド5が設置されている。このカッターガイド5はハブ6を有し、このハブ6からアーム7,7・・7が円周方向に等間隔をおいて放射状に延出している。各アーム7の先端には、本発明の要部を構成する移送ガイド8が取り付けられている。なお、図中符号50は圧縮成形されたプリフォームを次の工程へ搬出するための取り出しローラを示している。
また、前記押出機1と回転テーブル4との間には、押出機1のダイヘッド2から吐出される溶融樹脂を所定量に切断して溶融樹脂塊とし、この溶融樹脂塊を前記圧縮成形金型3の雌型のキャビティ内に落とし込むため、ロータリー式のカッターガイド5が設置されている。このカッターガイド5はハブ6を有し、このハブ6からアーム7,7・・7が円周方向に等間隔をおいて放射状に延出している。各アーム7の先端には、本発明の要部を構成する移送ガイド8が取り付けられている。なお、図中符号50は圧縮成形されたプリフォームを次の工程へ搬出するための取り出しローラを示している。
前記移送ガイド8は、図2および図3に示されるように、固定移送ガイド9と、この固定移送ガイド9に対してヒンジ軸10回りを開閉可能に枢着された可動移送ガイド11とから構成されている。この可動移送ガイド11が前記固定移送ガイド9に対して閉じたときに、図5から明らかなように、円筒状の収容室12が形成され、この収容室12内に溶融樹脂塊13が収容される。また、前記固定移送ガイド9と可動移送ガイド10の上縁には溶融樹脂を切断するためのカッター14、15が一体的に形成されている。また、前記移送ガイド11の頂面には閉塞蓋16が取り付けられており、移送ガイド8の内側の収容室12内の圧力を制御できるようになっている。
さらにまた、前記固定移送ガイド9と可動移送ガイド10には、図4および図5から明らかなように、それぞれ微細な空気孔17,17・・・17が穿孔されており、これらの空気孔17、17・・は図示を省略した圧縮空気源に接続されていて圧縮空気を収容室12内に噴出せるように構成されている。
さらにまた、前記固定移送ガイド9と可動移送ガイド10には、図4および図5から明らかなように、それぞれ微細な空気孔17,17・・・17が穿孔されており、これらの空気孔17、17・・は図示を省略した圧縮空気源に接続されていて圧縮空気を収容室12内に噴出せるように構成されている。
次に本発明による圧縮成形方法の基本的な実施形態を図6を参照して説明する。
前記移送ガイド8を構成する固定移送ガイド9に対して可動移送ガイド11を閉じたときに両者の間に形成された収容室12の圧力をP1とする一方、圧縮成形用の雌型3のキャビティ3aの内圧をP2としたとき、本発明は内圧P1が内圧P2より大きくなるように、すなわち、P1>P2の条件を満たすように制御する点に特徴がある。このように、圧力付与装置を使用することにより、移送ガイド8の収容室12内に落とし込まれる溶融樹脂塊13は短時間のうちにタイミングのばらつきなく圧縮成形用の雌型3のキャビティ3a内に確実に落とし込むことができる。
前記移送ガイド8を構成する固定移送ガイド9に対して可動移送ガイド11を閉じたときに両者の間に形成された収容室12の圧力をP1とする一方、圧縮成形用の雌型3のキャビティ3aの内圧をP2としたとき、本発明は内圧P1が内圧P2より大きくなるように、すなわち、P1>P2の条件を満たすように制御する点に特徴がある。このように、圧力付与装置を使用することにより、移送ガイド8の収容室12内に落とし込まれる溶融樹脂塊13は短時間のうちにタイミングのばらつきなく圧縮成形用の雌型3のキャビティ3a内に確実に落とし込むことができる。
また、図7に示した実施形態は、真空引き通路18より真空引きしてキャビティ3a内を減圧している。この実施形態によれば、P1>P2の関係が確実かつ容易に設定できると共に溶融樹脂塊13が固定移送ガイド9と可動移送ガイド11の内周壁に貼着せずに雌型3のキャビティ3a内に落とし込むことができる。
図8に示した実施形態は圧縮成形用の雌型3の内側に焼結材からなるポーラス材製のインナー金型19を組み込み、その外周囲に真空源に連なる真空引き通路20を連通させた例である。
図8に示した実施形態は圧縮成形用の雌型3の内側に焼結材からなるポーラス材製のインナー金型19を組み込み、その外周囲に真空源に連なる真空引き通路20を連通させた例である。
図9に示した実施形態は広口プリフォーム金型へ本発明を適用する例を示しており、圧縮成形金型3と移送ガイド8との間に中間案内体21が配置されている点に特徴がある。この中間案内体21は前記移送ガイド8の収容室12と同径の
中間通路22を有し、この通路22は圧縮成形用の雌型3のキャビティ3a内と連通しており、真空引き通路23から真空引きされる。この実施形態によれば、移送ガイド8の収容室12内の圧力P1に対して広口プリフォーム用の雌型3のキャビティ3a内の圧力P2をP1>P2に設定して、溶融樹脂塊13を安定したタイミングで雌型のキャビティ3a内に落とし込むことができる。
中間通路22を有し、この通路22は圧縮成形用の雌型3のキャビティ3a内と連通しており、真空引き通路23から真空引きされる。この実施形態によれば、移送ガイド8の収容室12内の圧力P1に対して広口プリフォーム用の雌型3のキャビティ3a内の圧力P2をP1>P2に設定して、溶融樹脂塊13を安定したタイミングで雌型のキャビティ3a内に落とし込むことができる。
1 押出機
2 ダイヘッド
3 雌型
3a キャビティ
8 移送ガイド
13 溶融樹脂塊
2 ダイヘッド
3 雌型
3a キャビティ
8 移送ガイド
13 溶融樹脂塊
Claims (5)
- 圧縮成形用の雌型の上に筒状の移送ガイドを重ね合わせ、この移送ガイド内の溶融樹脂塊を前記雌型内に落とし込むようにした圧縮成形方法において、前記筒状の移送ガイド内の圧力が圧縮成形用の雌型のキャビティ内の圧力よりも高くなるように設定したことを特徴とする圧縮成形方法。
- 前記圧縮成形用の雌型のキャビティ内を減圧するようにしたことを特徴とする請求項1記載の圧縮成形方法。
- 前記筒状の移送ガイドの収容室内を加圧するようにしたことを特徴とする請求項1記載の圧縮成形方法。
- 前記移送ガイドの収容室内を加圧すると共に前記雌型のキャビティ内を減圧するようにしたことを特徴とする請求項1記載の圧縮成形方法。
- 溶融樹脂塊を圧縮成形する圧縮成形金型と、この金型の上に重ね合わせることが可能であって押出機のダイヘッドから吐出される溶融樹脂塊を収容可能な筒状の移送ガイドと、この移送ガイドの収容室内の圧力が前記圧縮成形金型の雌型のキャビティ内の圧力よりも高くなるように設定する圧力差付与装置とを備えたことを特徴とする圧縮成形装置。
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EP11175653.2A EP2404732B1 (en) | 2006-02-17 | 2007-02-16 | Method and apparatus for feeding molten resin mass in a press mould |
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KR1020087021577A KR101418610B1 (ko) | 2006-02-17 | 2007-02-16 | 용융 수지 덩어리의 공급 방법 및 장치와, 압축 성형 방법 및 장치 |
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---|---|---|---|---|
WO2005007378A1 (ja) * | 2003-07-14 | 2005-01-27 | Toyo Seikan Kaisya, Ltd. | 圧縮成形機にドロップを強制挿入する方法及び装置並びに成形金型追従式ドロップ供給方法及び装置 |
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2006
- 2006-03-31 JP JP2006097510A patent/JP2007268858A/ja active Pending
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WO2005007378A1 (ja) * | 2003-07-14 | 2005-01-27 | Toyo Seikan Kaisya, Ltd. | 圧縮成形機にドロップを強制挿入する方法及び装置並びに成形金型追従式ドロップ供給方法及び装置 |
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