JP2007267099A - 基地局管理装置及び基地局管理方法 - Google Patents

基地局管理装置及び基地局管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基地局装置の動作を監視して、適切な対処を行うことができる基地局管理装置を実現する。
【解決手段】基地局装置の異常を検出して、発生した異常の識別番号を特定する異常検出手段と、異常の識別番号と対処コマンドとが関係つけられた対処コマンド記憶手段と、異常検出手段により異常が検出された場合に、発生した異常の識別番号に関係付けられている対処コマンドを対処コマンド記憶手段から読み出して、異常が発生した基地局装置に対して、読み出した対処コマンドを実行するコマンド実行手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、基地局装置の動作を監視して、適切な対処を行うことができる基地局管理装置及び基地局管理方法に関する。
近年、インターネット等のネットワークの拡大に伴い、ネットワークに何らかの障害が発生した場合に、可及的速やかに対処する要請が強まっている。例えば、特許文献1には、ネットワークに障害が発生した場合に、速やかにネットワーク機器のベンダ、顧客等へ必要な情報を提供可能とするネットワーク保守情報提供システムについて開示されている。このネットワーク保守情報提供システムでは、ネットワークを管理するネットワーク管理システムに、ベンダや顧客が所有する携帯端末に対して障害情報等を提供する保守情報提供サーバを設け、該保守情報提供サーバは、ネットワークに障害が発生した場合に、予め登録されているベンダや顧客の携帯端末に障害情報サイトのURL(Uniform Resource Locator)を付加したメッセージを電子メールで送信する。ベンダや顧客は、携帯端末を介して上記URLにアクセスし、上記障害情報サイトからネットワークに発生した障害や復旧に関する情報を取得する。
特開2002−033731号公報
しかしながら、上記従来技術では、ネットワークに障害が発生したことを携帯端末に通知するのみで、障害に関する具体的な情報を取得するためには障害情報サイトにアクセスする必要があり、障害の具体的内容等を把握するまでに手間がかかっていた。このような観点から従来のネットワーク保守情報提供システムは利便性が非常に悪いという問題がある。
また、上記従来技術では、ネットワークに発生した障害に関する情報を提供する方法のみを提示することに留まり、障害を復旧する方法については何ら提示されていない。従来、ネットワークに発生した障害を復旧するには、ネットワーク機器の保守担当者が、障害情報を基に復旧作業を行っていたが、例えば、基地局に障害が発生した場合には、該基地局が設置されている場所まで赴き復旧作業を行う必要があり、迅速な対応が困難であるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、基地局装置の動作を監視して、適切な対処を行うことができる基地局管理装置及び基地局管理方法を実現することを目的とする。
本発明は、基地局装置の異常を検出して、発生した異常の識別番号を特定する異常検出手段と、前記異常の識別番号と対処コマンドとが関係つけられた対処コマンド記憶手段と、前記異常検出手段により異常が検出された場合に、発生した異常の識別番号に関係付けられている対処コマンドを前記対処コマンド記憶手段から読み出して、異常が発生した前記基地局装置に対して、読み出した前記対処コマンドを実行するコマンド実行手段とを備えたことを特徴とする。
本発明は、前記コマンド実行手段により対処コマンドを実行しても異常状態から回復しない場合に、発生した異常の識別番号と前記コマンド実行手段により実行した対処コマンドの実行結果の情報とを含む異常発生通知の電子メールを送信するメール送信手段と、対処コマンドを含む電子メールを前記異常発生通知の電子メールの返信メールとして受信するメール受信手段とをさらに備え、前記コマンド実行手段は、異常が発生した前記基地局装置に対して、前記メール受信手段によって受信した対処コマンドを実行することを特徴とする。
本発明は、前記メール受信手段により受信した対処コマンドを実行することにより、発生した異常状態から回復した場合に、該対処コマンドに対して前記異常の識別番号を関係つけて、前記対処コマンド記憶手段に記憶するコマンド保存手段をさらに備えたことを特徴とする。
本発明は、基地局装置の異常を検出して、発生した異常の識別番号を特定する異常検出手段と、前記異常の識別番号と対処コマンドとが関係つけられた対処コマンド記憶手段とを備えた基地局管理装置における基地局管理方法であって、前記異常検出手段により異常が検出された場合に、発生した異常の識別番号に関係付けられている対処コマンドを前記対処コマンド記憶手段から読み出して、異常が発生した前記基地局装置に対して、読み出した前記対処コマンドを実行するコマンド実行ステップを有することを特徴とする。
本発明は、前記コマンド実行手段により対処コマンドを実行しても異常状態から回復しない場合に、発生した異常の識別番号と前記コマンド実行手段により実行した対処コマンドの実行結果の情報とを含む異常発生通知の電子メールを送信するメール送信ステップと、対処コマンドを含む電子メールを前記異常発生通知の電子メールの返信メールとして受信するメール受信ステップとをさらに有し、前記コマンド実行ステップは、異常が発生した前記基地局装置に対して、前記メール受信ステップによって受信した対処コマンドを実行することを特徴とする。
本発明は、前記メール受信ステップにより受信した対処コマンドを実行することにより、発生した異常状態から回復した場合に、該対処コマンドに対して前記異常の識別番号を関係つけて、前記対処コマンド記憶手段に記憶するコマンド保存ステップをさらに有することを特徴とする。
本発明によれば、異常の識別番号と対処コマンドとが関係つけて記憶しておき、異常が検出された場合に、発生した異常の識別番号に関係付けられている対処コマンドを実行するようにしたため、基地局装置に異常が発生した場合に自動的に対処処置を実行することが可能になり、迅速に異常状態から回復させることが可能になるという効果が得られる。
また、自動的に対処コマンドを実行しても異常状態から回復しない場合に、発生した異常の識別番号と実行した対処コマンドの実行結果の情報とを含む異常発生通知を送信するようにしたため、保守管理者は、自動的に実行した対処コマンドの実行状況を確認した後に適切な対処コマンドを選択して、異常が発生した基地局装置の対処処置を行うことが可能になるという効果も得られる。
また、保守管理者が送信した対処コマンドを実行することにより、発生した異常状態から回復した場合に、この対処コマンドに対して異常の識別番号を関係つけて、基地局管理装置内に記憶するようにしたため、次に同様な異常が発生した場合に、自動的に異常状態から回復させる可能性を向上させることができるという効果も得られる。
以下、本発明の一実施形態による基地局管理装置を図面を参照して説明する。図1は同実施形態の構成を示すブロック図である。この図において、符号1は、本発明による基地局管理装置である。符号21、22、23は、基地局管理装置1が監視・管理する対象の基地局である。ここでは、簡単のために3台の基地局を図示したが、基地局管理装置1は、基地局管理装置1内で定義された最大管理可能台数分の基地局を監視・管理することが可能である。符号3は、3台の基地局21、22、23が接続されるネットワークである。符号4は、基地局管理装置1が接続されるネットワークである。符号5は、ネットワーク4に接続される基地局である。符号6は、監視対象の基地局21、22、23の保守管理を行う管理者が携帯する移動端末である。基地局管理装置1が接続されるネットワーク4と監視対象の基地局21、22、23が接続されるネットワーク3は、同一のネットワークであってもよいが、監視対象の基地局に異常等が発生した場合に、確実に保守管理者に対して異常発生を通知するためには、ネットワーク3とネットワーク4は系統の異なるネットワークであることが望ましい。
符号11は、監視対象の基地局21、22、23のそれぞれと情報通信を行う通信部である。符号12は、監視対象の基地局に異常等が発生した場合に、発生した異常に対処するためのコマンドを実行するコマンド実行部である。符号13は、ネットワーク4、基地局5を介して、保守管理者が携帯する移動端末6との間で情報通信を行う通信部である。符号14は、通信部11を介して、基地局21、22、23から送信されたメッセージを受信し、監視対象の基地局において異常が発生したことを検出する異常検出部である。符号15は、発生する可能性のある異常、または過去に発生した異常を識別する異常識別情報と、この異常から回復させるための対処コマンドが関係付けられて記憶された対処コマンド記憶部である。符号16は、異常発生において、保守管理者からの指示に基づいて実行したコマンド列を一時記憶しておく実行コマンド記憶部である。符号17は、異常を識別する異常識別情報と、異常が発生した場合に異常発生を通知するべき保守管理者の電子メールアドレスである送信先メールアドレスとが関係付けられて記憶されたメールアドレス記憶部である。符号18は、異常発生時に、メールアドレス記憶部17に記憶されている送信先メールアドレスに対して、異常発生を知られる電子メールを送信するメール送信部である。符号19は、保守管理者が携帯する移動端末6から送信された電子メールを受信するメール受信部である。
次に、図3を参照して、図1に示すメールアドレス記憶部17のテーブル構造を説明する。図3は、図1に示すメールアドレス記憶部17のテーブル構造を示す図である。メールアドレス記憶部17は、発生した異常を一意に特定することができる異常識別番号と、この異常が発生した場合に、異常が発生したことを通知するべき保守管理者の電子メールアドレス(送信先メールアドレス)が異常識別番号毎に関係付けられて予め記憶されている。図3においては、3つの異常識別番号のそれぞれについて、異なる保守管理者の送信先メールアドレスが記憶されている例を示したが、全て同一の送信先メールアドレスであってもよい。すなわち、メールアドレス記憶部17には、発生した異常に適切な対処を行うことが可能な保守管理者の電子メールアドレスが記憶されていればよい。
なお、図3に示す例では、1つの異常識別番号に対して1つの送信先メールアドレスが関係付けられているが、対象の保守管理者が不在の場合などに備えるために、1つの異常識別番号に対して複数の送信先メールアドレスが関係付けられていてもよい。
次に、図4を参照して、図1に示す対処コマンド記憶部15のテーブル構造を説明する。図4は、図1に示す対処コマンド記憶部15のテーブル構造を示す図である。対処コマンド記憶部15は、発生した異常を一意に特定することができる異常識別番号毎に、異常が発生した場合に、発生している異常状態から回復させるための対処データが格納された対処データファイル名が関係付けられて記憶されている。対処コマンド記憶部15には、1つの異常識別番号に対して、1以上の対処データファイル名が関係付けられて記憶されている。対処データファイル名で特定される対処データファイルには、発生している異常状態を回復させるための対処コマンド列が記憶されている。図4においては、対処データファイル名が「E1C001]であるファイル中に、対処コマンドとして「コマンドX」、「コマンドY」、「コマンドZ」が記憶されている例を示している。
ここでいう対処コマンドとは、例えば、基地局の電波送信状態が悪いことを示す異常が発生した場合に入力するもので、以下に示す対処コマンドなどである。
cmd "bsUtility cal cal <PSID> -1 0[enter]
cmd "bsUtility cal cal <PSID> -1 1[enter]
cmd "bsUtility cal cal <PSID> -1 2[enter]
cmd "bsUtility cal cal <PSID> -1 3[enter]
cmd "bsUtility cal cal <PSID> -1 4[enter]
cmd "bsUtility cal setVectorToBand 0 0[enter]
cmd "bsUtility cal setVectorToBand 0 1[enter]
cmd "bsUtility cal setVectorToBand 0 2[enter]
cmd "bsUtility cal setVectorToBand 0 3[enter]
cmd "bsUtility cal setVectorToBand 0 4[enter]
また、電波状態が悪く音声品質の劣化が激しい場合、チャネルを切り替えて電波状態のよいチャネルに移行するために、チャネル切り替えのしきい値FERの値を下げる対処コマンドとして、以下に示すようなものがある。
gtalk 5[enter]
ModemGppSetFerThresholdPct 10.0[enter]
gtalk 6[enter]
ModemGppSetFerThresholdPct 10.0[enter]
gtalk 7[enter]
ModemGppSetFerThresholdPct 10.0[enter]
gtalk 8[enter]
ModemGppSetFerThresholdPct 10.0[enter]
gtalk 9[enter]
ModemGppSetFerThresholdPct 10.0[enter]
gtalk 10[enter]
ModemGppSetFerThresholdPct 10.0[enter]
gtalk 11[enter]
ModemGppSetFerThresholdPct 10.0[enter]
gtalk 12[enter]
ModemGppSetFerThresholdPct 10.0[enter]
対処コマンド記憶部15には、このように1以上の対処コマンドで構成するテキストデータからなる対処データが記憶されている。
次に、図2を参照して、図1に示す基地局管理装置1に動作を説明する。まず、異常検出部14は、通信部11を介して、各基地局21、22、23から送信されるメッセージを受信することにより基地局の動作を状況を監視する(ステップS1)。各基地局21、22、23のそれぞれが送信するメッセージには、メッセージを送信した基地局を特定することが可能な基地局識別情報と、動作状況を特定することが可能な識別情報とが含まれる。動作状況を特定することが可能な識別情報には、発生した異常を特定することが可能な異常識別番号が含まれる。異常検出部14は、受信したメッセージが異常発生を示すメッセージであるか否かを判定することにより、異常検出を行う(ステップS2)。
受信したメッセージが異常発生を示すメッセージである場合、異常検出部14は、発生した異常の状態を示す異常識別番号と異常が発生した基地局を特定する基地局識別情報とを受信したメッセージから抽出することにより、発生した異常の状態と異常が発生した基地局とを特定する(ステップS3)。そして、異常検出部14は、特定した異常識別番号と基地局識別番号とをコマンド実行部12へ通知する。これを受けて、コマンド実行部12は、異常検出部14から通知された異常識別番号に関係付けられた対処データが対処コマンド記憶部15に記憶されているかを検索して(ステップS4)、対象の対処データが対処コマンド記憶部15に記憶されているか否かを判定する(ステップS5)。
発生した異常を特定する異常識別番号に関係付けられた対処データが対処コマンド記憶部15に記憶されていた場合、コマンド実行部12は、対処データ記憶部15に関係付けられて記憶されている対処データファイル名のファイルから対処データを構成するコマンド列を読み出す。そして、コマンド実行部12は、異常検出部14から通知された基地局識別情報に基づいて、コマンドを送信するべき基地局(異常が発生している基地局)を特定して、この特定した基地局に対して、読み出した対処データ(対処コマンド列)を実行する(ステップS6)。
コマンド実行部12が対処データを実行したことを受けて、異常検出部14は、所定時間待機した後に、通信部11を介して、対処データを実行した基地局から送信されるメッセージを受信することにより基地局の動作を状況を監視する(ステップS7)。そして、異常検出部14は、発生していた異常状態から回復したか否かを判定する(ステップS8)。この判定の結果、異常状態から回復していれば、異常検出部14は、回復したことをコマンド実行部12へ通知する。これを受けて、コマンド実行部12は、異常識別番号と、異常発生に対して実行した対処データファイル名と、異常が発生した基地局の基地局識別番号とをメール送信部18へ通知する。これを受けて、メール送信部18は、通知された異常識別番号に関係付けられている送信先メールアドレスをメールアドレス記憶部17から読み出して、この読み出した電子メールアドレスに対して、発生した異常を特定する異常識別番号と、この異常発生に対して実行した対処データのファイル名(対処データファイル名)と、発生した異常は対処データを自動的に実行することにより異常状態から回復したことを示すメッセージの電子メールを送信する。この電子メールにより、保守管理者は、異常が発生したが、自動的に回復できたことを知ることができる。
一方、対処データを実行したにも関わらず、未だ異常状態から回復しない場合、異常検出部14は、回復しないことをコマンド実行部12へ通知する。コマンド実行部12は、異常識別番号に関係付けられた対処データのうち、実行していない対処データが対処コマンド記憶部15にまだ残っているかを検索して(ステップS4)、対象の対処データが対処コマンド記憶部15に記憶されているか否かを判定する(ステップS5)。実行していない対象データが対処コマンド記憶部15に記憶されている場合、コマンド実行部12は、対処データ記憶部15に関係付けられて記憶されている対処データファイル名のファイルから対処データを構成するコマンド列を読み出して、コマンド実行部12は、異常検出部14から通知された基地局識別情報に基づいて、コマンドを送信するべき基地局(異常が発生している基地局)を特定して、この特定した基地局に対して、読み出した対処データ(対処コマンド列)を実行するという動作を、異常状態から回復するか、または、実行していない対処データがなくなるまでステップS6〜S8の処理を繰り返す。
未実行の対処データがなくなったか、初めから異常識別番号に関係付けられた対処データが対処コマンド記憶部15に記憶されていない場合、コマンド実行部12は、メール送信部18に対して、異常発生通知の送信を指示する。このとき、コマンド実行部12は、次異常発生後に実行した対処データがある場合、実行したコマンド列と実行結果とを実行した順が識別できる情報を含む対処データ実行情報をメール送信部18へ通知する。これを受けて、メール送信部18は、異常検出部14から発生した異常の状態を示す異常識別番号と異常が発生した基地局を特定する基地局識別情報とを受け取り、これらの情報を含む異常発生通知メッセージを生成する(ステップS9)。そして、メール送信部18は、コマンド実行部12から実行した対処データ実行情報が通知されたか否かに基づいて、対処データを実行したか否かを判定し(ステップS10)、対処データを実行した場合、コマンド実行部12から通知された対処データ実行情報を異常発生通知メッセージ内に含める(ステップS11)。
次に、メール送信部18は、異常検出部14から通知された異常識別番号に関係付けられている送信先メールアドレスを、メールアドレス記憶部17から読み出し、この送信先メールアドレスに対して、異常発生通知メッセージをメール送信する(ステップS12)。このメールを移動端末6によって受信した保守管理者は、異常発生通知メッセージを読み取り、適切な対処コマンドを選択して、この選択した対処コマンドを含む電子メールを、異常発生通知メッセージを送信した基地局管理装置へ返信する。この対処コマンドを含む電子メールは、メール受信部19が受信する(ステップS13)。そして、メール受信部19は、受信したメールに含まれる対処コマンドを抽出して、コマンド実行部12へ受け渡す。
これを受けて、コマンド実行部12は、メール受信部19から受け取った対処コマンドを実行する(ステップS14)とともに、実行した対処コマンドを実行コマンド記憶部16に一時記憶する。コマンド実行部12が対処コマンドを実行したことを受けて、異常検出部14は、所定時間待機した後に、通信部11を介して、対処コマンドを実行した基地局から送信されるメッセージを受信することにより基地局の動作を状況を監視し、発生していた異常状態から回復したか否かを判定する(ステップS15)。この判定の結果、異常状態から回復していなければ、コマンド実行部12は、メール送信部18に対して、異常状態から回復しないことを示す通知の送信を指示する。このとき、コマンド実行部12は、実行した対処コマンドの実行結果の情報をメール送信部18へ受け渡す。これを受けて、メール送信部18は、対処コマンドを含むメールの送信元に対して実行した対処コマンドの実行結果の情報を含む返信メールを送信する(ステップS16)。
このメールを移動端末6によって受信した保守管理者は、対処コマンドの実行結果情報を読み取り、さらに対処コマンドを選択して、この選択した対処コマンドを含む電子メールを基地局管理装置へ返信する。この対処コマンドを含む電子メールは、メール受信部19が受信して、メール受信部19は、受信したメールに含まれる対処コマンドを抽出して、コマンド実行部12へ受け渡す。そして、コマンド実行部12は、新たな対処コマンドを実行するという処理動作を繰り返す。
保守管理者の移動端末6から送信した対処コマンドを実行することにより、異常状態から回復した場合、コマンド実行部12は、メール送信部18に対して、対処手順の保存を行うか否かを保守管理者に対して問い合わせるように指示を出す。これを受けて、メール送信部18は、異常状態から回復したことを示すメッセージと、対処手順を保存するか否かを問い合わせるメッセージを含む電子メールを対処コマンド送信元へ送信する。
このメールを移動端末6によって受信した保守管理者は、対処手順を保存するか否かの問い合わせに対する回答(「保存する」または「保存しない」のいずれか)を含む電子メールを基地局管理装置1へ返信する。この返信メールはメール受信部19が受信する(ステップS17)。メール受信部19は、受信したメールに含まれる対処手順を保存するか否かの問い合わせに対する回答が「保存しない」であれば、処理を終了する。一方、回答が「保存する」であれば、メール受信部19は、コマンド実行部12に対して、対処手順を保存することを通知する。これを受けて、コマンド実行部12は、実行コマンド記憶部16に記憶されている対処手順(対処コマンドまたは複数の対処コマンド列)に対して新たな対処データファイル名を付与するとともに、発生した異常を識別する異常識別番号に関係付けて、対処コマンド記憶部15に保存する(ステップS19)。
このように、異常の識別番号と対処コマンドとが関係つけて記憶しておき、異常が検出された場合に、発生した異常の識別番号に関係付けられている対処コマンドを実行するようにしたため、基地局装置に異常が発生した場合に自動的に対処処置を実行することが可能になり、迅速に異常状態から回復させることが可能になる。
また、自動的に対処コマンドを実行しても異常状態から回復しない場合に、発生した異常の識別番号と実行した対処コマンドの実行結果の情報とを含む異常発生通知を送信するようにしたため、保守管理者は、自動的に実行した対処コマンドの実行状況を確認した後に適切な対処コマンドを選択して、異常が発生した基地局装置の対処処置を行うことが可能になる。
また、保守管理者が送信した対処コマンドを実行することにより、発生した異常状態から回復した場合に、この対処コマンドに対して異常の識別番号を関係つけて、基地局管理装置内に記憶するようにしたため、次に同様な異常が発生した場合に、自動的に異常状態から回復させる可能性を向上させることができる。
なお、図1における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより基地局の監視・管理処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。 図1に示す基地局管理装置1の動作を示すフローチャートである。 図1に示すメールアドレス記憶部17のテーブル構造を示す説明図である。 図1に示す対処コマンド記憶部15のテーブル構造を示す説明図である。
符号の説明
1・・・基地局管理装置、11・・・通信部、12・・・コマンド実行部、13・・・通信部、14・・・異常検出部、15・・・対処コマンド記憶部、16・・・実行コマンド記憶部、17・・・メールアドレス記憶部、18・・・メール送信部、19・・・メール受信部、21、22、23・・・基地局、3・・・ネットワーク、4・・・ネットワーク、5・・・基地局、6・・・移動端末

Claims (6)

  1. 基地局装置の異常を検出して、発生した異常の識別番号を特定する異常検出手段と、
    前記異常の識別番号と対処コマンドとが関係つけられた対処コマンド記憶手段と、
    前記異常検出手段により異常が検出された場合に、発生した異常の識別番号に関係付けられている対処コマンドを前記対処コマンド記憶手段から読み出して、異常が発生した前記基地局装置に対して、読み出した前記対処コマンドを実行するコマンド実行手段と
    を備えたことを特徴とする基地局管理装置。
  2. 前記コマンド実行手段により対処コマンドを実行しても異常状態から回復しない場合に、発生した異常の識別番号と前記コマンド実行手段により実行した対処コマンドの実行結果の情報とを含む異常発生通知の電子メールを送信するメール送信手段と、
    対処コマンドを含む電子メールを前記異常発生通知の電子メールの返信メールとして受信するメール受信手段とをさらに備え、
    前記コマンド実行手段は、異常が発生した前記基地局装置に対して、前記メール受信手段によって受信した対処コマンドを実行することを特徴とする請求項1に記載の基地局管理装置。
  3. 前記メール受信手段により受信した対処コマンドを実行することにより、発生した異常状態から回復した場合に、該対処コマンドに対して前記異常の識別番号を関係つけて、前記対処コマンド記憶手段に記憶するコマンド保存手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の基地局管理装置。
  4. 基地局装置の異常を検出して、発生した異常の識別番号を特定する異常検出手段と、前記異常の識別番号と対処コマンドとが関係つけられた対処コマンド記憶手段とを備えた基地局管理装置における基地局管理方法であって、
    前記異常検出手段により異常が検出された場合に、発生した異常の識別番号に関係付けられている対処コマンドを前記対処コマンド記憶手段から読み出して、異常が発生した前記基地局装置に対して、読み出した前記対処コマンドを実行するコマンド実行ステップを有することを特徴とする基地局管理方法。
  5. 前記コマンド実行手段により対処コマンドを実行しても異常状態から回復しない場合に、発生した異常の識別番号と前記コマンド実行手段により実行した対処コマンドの実行結果の情報とを含む異常発生通知の電子メールを送信するメール送信ステップと、
    対処コマンドを含む電子メールを前記異常発生通知の電子メールの返信メールとして受信するメール受信ステップとをさらに有し、
    前記コマンド実行ステップは、異常が発生した前記基地局装置に対して、前記メール受信ステップによって受信した対処コマンドを実行することを特徴とする請求項4に記載の基地局管理方法。
  6. 前記メール受信ステップにより受信した対処コマンドを実行することにより、発生した異常状態から回復した場合に、該対処コマンドに対して前記異常の識別番号を関係つけて、前記対処コマンド記憶手段に記憶するコマンド保存ステップをさらに有することを特徴とする請求項5に記載の基地局管理方法。
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