JP2007266635A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents
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Abstract
エンジンのプラグホール部と点火コイル内とのシールを考慮した内燃機関用点火装置を提供することにある。
【解決手段】
プラグホールに挿入される外装ケースの周囲にシールゴムの内側円筒部が装着される。シールゴムは外側に、広がる環状部を有し、その環状部の外周縁に内筒部と同心円状に外筒部が形成されており、内筒部の下端周縁には外筒部方向へ飛び出すふくらみが形成されている。このふくらみはエンジン側の円筒部の内周面に接触することでシール面を形成する。
【選択図】図28
Description
筒形点火装置に関する。本発明はスリットを有するサイドコアを備えた円筒形点火装置に
関し、スリットを有するサイドコアは、一枚の方向性珪素鋼板,一枚の無方向性珪素鋼板
,方向性珪素鋼板と無方向性珪素鋼板の少なくとも二枚よりなる積層構造、または少なく
とも二枚の方向性珪素鋼板よりなる積層構造から選択された一つより構成される。
アは、外装ケースの外周長より長い横幅を持った一枚の無方向性珪素鋼板を点火装置の外
装ケースに多重に積層したスパイラル状のサイドコアに構成されている。サイドコアは約
6.5重量%の珪素を含む板厚0.1mmの無方向性珪素鋼板で構成されている。しかしなが
ら、上記従来の点火装置においては、スパイラル状サイドコアの製作には多くの時間を必
要とし、結果的に高価な点火装置になっていた。
に取り巻いている。いいかえれば、このサイドコアは、外装ケースの外周にギャップ(空
間)を全く形成していない構成である。
によっては従来の点火装置は、エンジンの要求する二次電圧以上の必要な二次電圧を得る
ことができないので、点火装置がエンジンに対して確実に点火できない場合があった。
リンダヘッドやシリンダヘッドカバーの材質や長さに関係なく、サイドコアはセンタコア
と同程度の断面積となるように巻き付けられている。
された磁束と反対方向の磁束を磁路中に発生させるマグネットを備えているため、高価な
内燃機関用点火装置となっていた。
効率良く活用できる内燃機関用点火装置を提供できる。二次コイルとサイドコア間に発生
する浮遊容量を合理的に削減できる内燃機関用点火装置を提供できる。
り、サイドコアの厚さや長さを変えることができる内燃機関用点火装置を提供できる。セ
ンタコアの一端もしくはセンタコアの両端に入れるマグネットの枚数や厚さを変えること
ができる内燃機関用点火装置を提供できる。
イル,二次ボビンに巻装された二次コイル,外装ケース、この外装ケースの外周に配置さ
れた珪素鋼板製のサイドコアとからなり、一次コイルと二次コイルはセンタコアと外装ケ
ースとの間に配置された内燃機関用点火装置で、この点火装置は少なくともエンジンのシ
リンダヘッドとシリンダヘッドカバーとで形成されたプラグホール部に収納されたものに
おいて、サイドコアは、1ターンショートを防止するスリットを有し、エンジンの要求二
次電圧以上の所定の二次電圧を得るようにした。
、例えば、板厚0.3〜0.5mmを有し合計板厚0.6mm 以上の二枚または三枚の方向性珪
素鋼板あるいは一枚の無方向性珪素鋼板と少なくとも一枚の板厚0.3〜0.5mmを有する
方向性珪素鋼板からなり合計板厚0.6mm 以上の珪素鋼板を管状に丸めて形成される。こ
の場合、サイドコアの上端は、シリンダヘッドカバーの上端と同じ程度かあるいはセンタ
コアの上端よりも下方とする。
ば、ポリプロピレンやナイロン6やナイロン66やナイロン12等)であり、エンジンの
プラグホール部に鉄製プラグチューブが圧入されている場合、サイドコアは、例えば、一
枚の板厚0.3〜0.5mmを有する方向性珪素鋼板あるいは一枚の板厚0.3〜0.5mmを有
する無方向性珪素鋼板を管状に丸めて形成される。この場合、サイドコアの上端は、シリ
ンダヘッドの上端と鉄製プラグチューブの上端でいずれか高い方の上端と同じ程度かある
いはセンタコアの上端よりも下方とする。
ば、ポリプロピレンやナイロン6やナイロン66やナイロン12等)であり、エンジンの
プラグホール部に鉄製プラグチューブが圧入されている場合、サイドコアは、例えば、板
厚0.3〜0.5mmを有し合計板厚0.6mm 以上の二枚または三枚の方向性珪素鋼あるいは
板厚0.3〜0.5mmを有する一枚の無方向性珪素鋼板と板厚0.3〜0.5mmを有する少な
くとも一枚の方向性珪素鋼板よりなる合計板厚0.6mm 以上の珪素鋼板を管状に丸めて形
成される。この場合、サイドコアの上端は、シリンダヘッドの上端と鉄製プラグチューブ
の上端とのいずれか高い方の上端と同じ程度かあるいはセンタコアの上端よりも下方とす
る。
対方向の磁束を磁路中に発生させるマグネットを装着する。シリンダヘッドとシリンダヘ
ッドカバーがともにアルミニウム製の場合、センタコアの両端にマグネットを装着する方
が効率良く磁束を発生させることができる。シリンダヘッドがアルミニウム製でシリンダ
ヘッドカバーが熱可塑性合成樹脂製の場合には、センタコアの一端にマグネットを装着す
るだけで効率良く磁束を発生させることができる。この場合、マグネットはセンタコアの
熱可塑性合成樹脂製シリンダヘッドカバー側に装着するよりも、アルミニウム製シリンダ
ヘッド側に装着する方が効率良く磁束を発生させることができる。
エンジンの要求二次電圧以上の所定の二次電圧が得られるので、点火装置をエンジンのプ
ラグホール部に実装した際に、センタコア部の有効磁束を最も効率良く活用できる内燃機
関用点火装置を提供できる。また二次コイルとサイドコア間に発生する浮遊容量を合理的
に削減できる内燃機関用点火装置を提供できる。
り、サイドコアの厚さや長さを変えて、かつセンタコアの一端もしくは、センタコアの両
端に入れるマグネットの枚数や厚さを変えることにより安価な内燃機関用点火装置を提供
できる。
一体のケースにしたので、ケースの各部に要求される仕様(特性)に応じて、それぞれの
最適な寸法や最適な材料を選定することができるため、内燃機関用点火装置のコネクタの
強度,寸法精度,コイル部の耐熱性,耐久性などを向上することができる効果がある。
スのみを変更することで対応できるので、コイルケースの共用化が図れる効果もある。
強度、及びコイル部の耐熱衝撃性,耐電圧性などの耐久性,耐熱性に優れた信頼性の高い
内熱機関用点火装置を提供することができる。
または両方向にずれが生じた場合でも、確実なシール構造を形成することができるので、
シリンダヘッドカバー内への浸水を防止することができる効果がある。
の内燃機関用点火装置の一実施例を示す断面図、図2は内燃機関用点火装置の水平断面図
である。
素鋼板をプレス積層して構成されている。一次ボビン11はセンタコア17の外周に嵌合
され、そしてエナメル線等の二次コイル12は一次ボビン11に巻層されている。二次ボ
ビン13は一次ボビン11の外側に配置される。複数に分割された二次コイル14は二次
コイル13に所定の間隔で巻き付けられている。外装ケース15は、二次ボビン13の外
周に巻層されている。
は本発明の内燃機関用点火装置の外側サイドコアの斜視図である。
作られている。外側珪素鋼板18bは、垂直に伸びるスリット18b1を有して、ほぼ管
状に丸めて形成されている。外側珪素鋼板18bは、内側珪素鋼板18aの外周に積層し
て重ねられる。従って、サイドコア18の積層構造は、内側珪素鋼板18aと外側珪素鋼
板18bとからなり、合計0.7mm の板厚を有する。外側珪素鋼板18bのスリット18b1は外装ケース15のコイルケース部15bの突起部15b1の間に位置させられる。
スリット18b1は、コイルケース部15bの突起部15b1によって電気的に絶縁して
分離されている。そしてスリット18a1とスリット18a1とを有するサイドコア18
は、磁束の1ターンショートを防止する。
生する電圧の中間電位となる。センタコア17と二次コイル14の電位差を絶縁するため
には、二次ボビン13の肉厚を0.5〜1.2mmとし、更に二次コイル14とセンタコア17の間の電界集中を防止するために、二次ボビン13の内側に可撓性エポキシ樹脂部材19を真空注入する。二次コイル14は線径0.03〜0.06mm程度のエナメル線を用いて合計10,000〜30,000回程度分割巻されている。
V2≒Nxdφx/dt
V2′≒Nxd(dφx+φ0)/dt
ここで、V2は単品点火装置の場合の二次電圧、V2′はエンジンに実装された場合の点火装置の二次電圧である。
合のサイドコアの長さと点火装置の二次電圧の関係を示す。
れよりも高い場合には、点火装置10の二次電圧は変わらない。しかしながら、サイドコ
ア18の上端18cが、シリンダヘッドカバー42aの上端42a1よりも低い場合には
、点火装置10の二次電圧は低下する。このサイドコア18の円周上の少なくとも1箇所
は1ターンショートを防止する切欠き(切れ目,スリット18aまたは18b)を設けて
いる。
、サイドコア18は厚さ0.3〜0.5mmの珪素鋼板を管状に丸めて2〜3枚重ね肉厚を0.6mm 以上とし、サイドコア18の上端18cをシリンダヘッド41bの上端41b1と同じ程度かセンタコア17の上端17aよりも下方とする。
性樹脂製であり、鉄製のプラグチューブがエンジンのプラグホール部に収納されている場
合の本発明の内燃機関用点火装置の断面図である。
火装置のセンタコアとマグネットの位置関係図、(b)はマグネットがセンタコアの下部
に位置している本発明の内燃機関用点火装置のセンタコアとマグネットの位置関係図、(c)は二個のマグネットがセンタコアの上部と下部に位置している本発明の内燃機関用点火装置のセンタコアとマグネットの位置関係図である。
ミニウム製の場合、センタコア17の両端にマグネット(20c,20d)を装着する方
が効率良く磁束を発生させることができる。
燃機関用点火装置の他の実施例を示す断面図である。
次コイル12の発熱の半分以下となり、一次コイル12と二次コイル14の電力損失を合
計すると約4W以下となる)は、図12に示すようにエポキシ樹脂部材16からセンタコ
ア17を通して空気中に逃げる熱流Aとエポキシ樹脂部材16からサイドコア18を通し
て空気中に逃げる熱流Bとが存在する。
周囲温度との関係を熱抵抗で表すと、約15℃/W(プラグホール部43の上部が風によ
って冷やされる場合は、約5℃/W〜10℃/Wとなる)となるような熱伝導の良いエポ
キシ樹脂部材16を使用した構造を採用している。二次コイル14で発生した高電圧は高
圧端子21,ばね22等を介して点火プラグ44に供給される。点火プラグ44が挿入さ
れる部分は、シリコンゴム等のゴムブーツ部材23で絶縁する。
図である。
ゲート形バイポーラトランジスタ(以下「IGBT」という)51と電流制限回路52及
び入力抵抗53から構成されている。IGBT51は、メインIGBT54とサブIGBT55で構成
されている。電流検出用負荷56は、サブIGBT55のエミッタと接地(GND)間に設けら
れている。
リシリコンツェナーダイオード57を挿入し、一次電圧を350〜450Vでクランプし
ている。入力と接地(GND)間には、ブリーダ抵抗58を挿入し、入力信号接続部の接
点電流を1mA以上とし、端子のめっきを錫めっきでも十分な接続信頼性が得られるよう
に構成している。
放熱用の銅又はアルミニウム製の金属板をシリコン接着剤で接着し、IGBT51と端子はアル
ミワイヤで接続してエポキシ樹脂で成形したTO−3P又はTO−220タイプとしてい
る。
において、1次ボビン101には1次コイル102が巻層されている。また、2次ボビン
103には2次コイル104が巻層されている。1次コイル102はエナメル線を積層巻
きしたものである。2次コイル104は分割巻きしたものである。
略す)などのような耐熱性,耐電圧性を有する合成樹脂で一体成形された、コイルケース
105bの中に圧入収容され、更に、充填される絶縁用エポキシ樹脂106で高電圧から
絶縁されると共に固定される。2次コイル104で発生した高電圧は、点火装置の全長を
少しでも短くするために、長手方向に対して垂直方向に配置された過早着火防止用の高圧
ダイオード1017,高圧端子1013,スプリング1014を介して後述する点火プラ
グに供給される。点火プラグが挿入される部分は、シリコンゴム等のゴムブーツ1015
で絶縁する。シリンダヘッドカバーと接する部分には、即ち、内燃機関のプラグホールの
上面近傍に対応する部位には、プラグホール外からプラグホール内への浸水を防止する環
状のシールゴム1016が設けられ該シールゴム1016は、収納体としてのコイルケース105bに嵌挿されている。したがって、シール体としてのシールゴム1016は、プラグホール内外の環境を隔絶していると言える。
やパワートランジスタチップ1021などから構成されている。即ち、イグナイタユニッ
ト1020は、箱型にプレス成形された銅またはアルミ製の金属製ベース1026に、パ
ワートランジスタチップ1021とハイブリッドIC回路1028が内蔵されており、金
属製ベース1026内にはシリコンゲル1029が充填されている。金属製ベース1026は、イグナイタ側端子1022を熱可塑性合成樹脂などで一体成形支持している端子台1027にシリコン接着剤で固着されている。
ねてポリブチレンテレフタレート樹脂(以下、PBTまたはPBT樹脂と略す)などの熱
可塑性合成樹脂で一体成形されている。イグナイタケース105a内には絶縁用エポキシ
樹脂106が充填され、イグナイタユニット1020などが絶縁固定されている。また、
コイル部とイグナイタ部とコネクタ1024のコネクタ側端子1025とは、イグナイタ
側端子1022が1次コイル端子1023ならびにコネクタ側端子1025に溶接されて
、電気的に接続される。
である。マグネット1010が取り付けられたセンタコア107及び低圧側コア1018
から成るT字型コアは、一次ボビン1の内側に収容される。T字型コアを内包した一次ボ
ビン101は、圧入部101cを介して2次ボビン103に圧入される。2次ボビン103は半径方向から挿入される高圧側コア109を収納するポケット部103aを有し、該ポケット部103aに高圧側コア109を内包した後に、圧入部103cを介してコイルケース105bに圧入固定される。
ルケース105bの嵌合構造と、高圧側コア109のポケット挿入構造と、絶縁用エポキ
シ樹脂106の充填構造とによって、コイル部は固定される。コイルケース105bの外
側に配置されて外側閉磁路を形成する円筒形のサイドコア108は、軸方向に延長し円周
方向に拡がる事の可能な切れ目108aを有しこの切れ目を広げることでコイルケース105bへの挿入が容易に可能ともなっている。
いる。内燃機関用点火装置は、イグナイタケース105aに設けられた取付部105hを
介して取り付けボルト1031でシリンダヘッドカバー1039に固定される。内燃機関
用点火装置のコイルケース105bは、燃焼室で発生した熱エネルギを受け易いシリンダ
ヘッド1030及びシリンダヘッドカバー1039に穿たれたプラグホール1040内に
挿入されるため、150℃位の高い耐熱性が要求されるものである。
、所定の機種の内燃機関に対し、所定の規定で標準化されている。
イルケース105bについて説明する。
明による一実施例のコイルケースの鳥瞰図である。
タケース105aが、従来技術の外装ケースのように一体形成された構造では、標準化す
ることは困難であると言える。
ルケース105bとに2分割する。そしてイグナイタケース105aに一体化するための
コイルケース105bとの結合部(すなわち、嵌合部)を設け、該結合部に、抜け防止用
の段付部105cと廻り止め防止用兼位置決め用の突起部105eを設ける。さらに、イ
グナイタ部としてのイグナイタユニット1020等が収容される部分はカップ(内箱)状
に形成する。
れるコイルケース105bは、耐熱性などの点から、PPS樹脂で形成される。あるいは
、後述するようなPPS樹脂に変性ポリフェニレンオキサイド樹脂(以下、変性PPOま
たは変性PPO樹脂と略す)を配合剤として、例えば、約20(%)配合した混合樹脂で
形成される。
は同じ寸法であり、特に、段付部105cの直径φDは、異なる仕様の相手コネクタに対
応するために異なる形状で製作された各イグナイタケース105aに対して同一直径とな
っており、プラグホール1040の標準化を活用するために統一される。
て、両者を一体に結合した状態を示す断面図である。
種々の要求コネクタ仕様に対応できるように2分割したが、最終的に内燃機関用点火装置
として用いるには、一体に結合されていなければならない。
コイルケース105bの段付部105dとにおいて、両者は結合される。換言すれば、挿
入される内燃機関のプラグホールの上面近傍に対応する部位に相当する結合部(すなわち
、嵌合部)にて、両者は嵌合され一体に結合される。
1033を塗布し、結合部は接着によって結合される、即ち、接合される。このとき、突
起部105eと切欠部105fとが噛み合って回転方向が固定される。
めに種々の形状に形成されるイグナイタケース105aと、標準化されているプラグホー
ル1040に対応し標準化された外形寸法(直径と全長)を有するコイルケース105b
とに2分割され、該イグナイタケース105a及びコイルケース105bは、2分割され
た部位にて一体に結合されているものである。
用いられる材料を要求特性から評価し表に纏めたものである。コイルケースまたはコネク
タとして使用が考えられる材料に対して、使用上から要求される特性項目毎に、優れた材
料特性を呈示する順と、要求度合いの順に、二重丸,○,△で表わし評価した結果を示し
ている。
主として耐熱性,耐電圧性である。プラグホール外に位置しイグナイタ部を収容するがコ
ネクタとしての機能が重要視されるイグナイタケースの要求特性は、主として衝撃強度,
耐薬品性である。
また、コイルケースとしての要求特性を満たす材料としては、PPS樹脂またはPPSと
変性PPOの混合樹脂があると言える。
ある。即ち、充填封入する絶縁用エポキシ樹脂106とコイルケース105bとの密着性
が悪く、剥離してしまうと欠陥となり、点火ミスに到る可能性がある。
必要がある。具体的には、内燃機関の温度環境条件に等価である−40℃と130℃の熱
ストレスを交互に繰り返し加えて、300サイクル以上剥離が発生しないようにすること
が望まれる。そして、コイルケース105bの材料としてPPS樹脂を単独で用いた場合
、使用条件によっては、300サイクル未満で剥離してしまう場合があることが判明した
。
点火装置の2次コイル104の材料としても使用されている。しかし、耐薬品性が悪いこ
とから、外気に曝される個所に用いるには適さない。
されているシール体としてのシールゴム1016は、プラグホール内外の環境を隔絶する
ことによって、浸水防止の点以外に、コイルケース105bを外気に曝させないという点
で重要な役割を果たしていることが判る。したがって、コイルケース105bに変性PPOが使えるという可能性が出てくる。
脂と充填封入する絶縁用エポキシ樹脂106との密着性に優れた変性PPOとの混合材で
、例えばPPS基材に変性PPOを約20(%)混合し、それぞれの特性を活かした混合
材料で、対応するものである。
に、コイル部を絶縁する絶縁用樹脂との密着性に優れる材料特性を有する配合剤を混ぜ合
わせ、それぞれの樹脂が有する優れた材料特性を活かした混合材料から形成されているこ
とが望ましいと言える。
利用することが可能である。即ち、本発明による内燃機関用点火装置は、電気的に接続さ
れ近接配置されたコネクタを有するイグナイタ部及びコイル部と、該イグナイタ部及び該
コイル部を収容する収納体と、該収納体に嵌挿されて当該収納体が挿入される内燃機関の
プラグホール内外の環境を隔絶するシール体とを備え、収納体は、シール体が嵌挿されて
いる部位(近傍を含む部位)にて、コイル部を収容しプラグホール内に挿入されるコイル
収納部と、イグナイタ部を収容しプラグホール外にて異なる仕様の相手コネクタに接続さ
れるコネクタを有するイグナイタ収納部とに2分割され、該コイル収納部と該イグナイタ
収納部は、2分割された部位にて一体に結合されているものであると言える。
タケース105aとを同一材料としても可である。この場合、2分割された両者を別々に
形成するので、それぞれの形状に合わせ成形型の型割方向,注入ゲート位置,押し出しピ
ン位置等の成形条件を適正に設定することができ、従って、成形上の欠陥が少なく、前述
の「直角度」や「寸法精度」に優れたケースを製作することができるという利点を十分に
活かすことができる。この利点によって、使用範囲が広げられる。そして、本実施例に対
しては、他の樹脂に比べ耐熱性,耐薬品性,耐電圧性にバランスが取れているPPS樹脂
が望ましいと言える。
容し孔径等が標準化されている内燃機関のプラグホール内に挿入されるコイル収納部とし
てのコイルケース105bと、主にイグナイタ部を収容しプラグホール外にて異なる仕様
の相手コネクタと嵌合するコネクタを有するイグナイタ収納部としてのイグナイタケース
105aとに2分割され、該コイルケース105bと該イグナイタケース105aとが該
2分割された部位にて接着などによって一体に結合された構成であると言える。
相違する内燃機関のプラグホール内外部位を境として、プラグホール内に挿入されるコイ
ル収納部と、プラグホール外に位置するイグナイタ収納部とに2分割され、該2分割され
た部位が結合されているとも言える。
グナイタケースとを分離し、コイルケースを耐熱性,耐電圧性,コイル絶縁用樹脂との密
着性などに優れた合成樹脂とするものであるとも言える。
いて両者を一体に結合した状態を示す断面図である。図20に示すように、コイルケース
105bは、コイルケース105bの段付部105dをイグナイタケース105aの底部
に沿って展開して延ばした部分(延展部)を有する構成である。延展部を有することで、前述の「直角度」や「寸法精度」を向上させることができると共に、当接面が大きくなるので結合部での嵌合の安定性が得られる。また、耐熱性の優れたコイルケース105bの延展部がイグナイタケース105aを覆うので、内燃機関のシリンダヘッドカバー1039等と対面するイグナイタケース105aの底部の耐熱性を向上することができる。
高温度130℃程度となる厳しい耐熱環境条件に対応させることができる利点がある。
にて接合する方法、充填する絶縁用エポキシ樹脂206にて同時注形し固定する方法、な
らびに、コイルケース205bとイグナイタケース205aとを予め別々に製作し、その
後に一体成形し固定する方法などがあり、いずれの方法でも可である。
いて両者を一体に結合した状態を示す断面図である。すなわち、上述した一体成形し固定
する方法の成形中のケースの状態を断面にて示した図である。
矢印がそれぞれの型の可動スライド方向である。一体成形する場合は、段付部205cま
たは段付部205dのどちらか一方を、一体成形する相手側ケースに対して埋設させるよ
うに構成すれば、該埋設した段付部が抜け防止あるいは廻り止め防止を兼用し、成形加工
の一回の工程で、結合(接合)と抜け防止あるいは廻り止め防止が行えるので有効である
。
より凹んでいる同心二重円管状からなり、該プラグホールの底部に点火プラグ209を収
容している構造となっていると言える。
わち、コイルケース201a及びサイドコア202に相当する部分)の外径をφDとする
と、一般的に、隙間は、φD9−φD=2〜4(mm)となり、シールゴム204が撓むに
必要な肉厚を十分に確保することができない。特に、プラグチューブ207のプラグホー
ルの内径φD5は、φD9>φD5の関係にあり、隙間は、φD5−φD=〜2(mm)程
度となり、シールゴム204に撓みを確保することはさらに困難である。
じ205を介してシリンダヘッド206に固定される。そして、ねじ205を締め付けた
際に、シールゴム204とシリンダヘッドカバー206が当接するシール部に、点火装置
の挿入方向とは逆の方向にシールゴム204の反力が発生している。
ることにより、円錐部204a側の圧入代を大きくすることができる。
ガイドとなる。すなわち、シールゴム204は、円筒部に嵌挿された状態において、点火
プラグ209側の方向の先端に向かってその外径が漸次減少するテーパ状となっている円
錐部204aおよび円錐先端部204sを有する。また、シールゴム204の内側円筒部
204cの外径(φD3)の外周面は、シリンダヘッドカバー206のプラグホールの内
径(φD9)の内周面に対し、非接触(φD3<φD9)とし、シールゴム204のプラ
グホールへの挿入を容易にもしている。
一部または全周に突き出した形状であり、円筒部に嵌挿されたシールゴム204の点火プ
ラグ側の先端となる円錐部204aの前述の円錐先端部204sより、点火プラグ209
寄りの部位に形成されている。そして突起部202aの外径φD4は、φD<φD4<φD5となるような寸法関係とし、かつ嵌挿されたシールゴム204の円錐先端部204sの外径を、突起部202aの外径φD4より小さく形成されている。これによって、シールゴム204のめくれを防止することができる。
に挿入された時に、シリンダヘッドカバー206の先端部206aと、シールゴム204
の径方向に延展する面を形成する鍔部204dとが当接することによって、シール構造を
形成する。そして、シリンダヘッドカバー206内への浸水が防止される。
約1mm程度のバラツキ寸法が発生するが、シールゴム204の鍔部204dがシリンダヘ
ッドカバー206の先端部206aに当接し軸方向に押圧されたときに、軸方向に変形し
シールするので、浸水などが防止される。
該プラグホールに軸方向に挿入される円筒部と、プラグホールの先端部に当接し当該プラ
グホール内への浸水を防止するよう該円筒部に嵌挿されているシールゴムとを備える円筒
形点火装置であって、該シールゴムが、該先端部に軸方向から当接して、十分に軸方向に
撓みかつ径方向に逃げうるシール構造(例えば、径方向に延展する延展面が形成されてい
る鍔部)を有していることにあり、これによって軸方向または/および径方向に発生する
プラグホールとの位置ずれを吸収し、確実に浸水を防ぐことができる円筒形点火装置が提
供される。
心二重円管構造のプラグホールに挿入されるシールゴムは、外側円管端部に当接し当該プ
ラグホール内への浸水を防止するよう円筒部の径方向に延展する面が形成されている鍔部
と、内側円管内部に当接し当該シールゴムをガイドするテーパ面を有する円錐部とを有し
ていることにある。このような構成のシールゴムであれば該鍔部が、外側の円管端部に当
接することによって軸方向に押圧されて軸方向に変形しプラグホールの軸方向の位置ずれ
を吸収し、かつ、鍔部の延展する面が、プラグホールの径方向の位置ずれも吸収するので
、シールゴムとプラグホールの位置ずれが確実にシールされ、防水性に優れた信頼性の高
い内熱機関用点火装置が提供される。
ホール円管の内周面に非接触である方が、シールゴムのプラグホールへの挿入が容易とな
るので望ましいと言える。
ヘッド206に点火装置を固定した際の軸方向に発生するシールゴム204の反力は低減
され、すなわち、ケース1の取付位置に付加されている軸方向の歪みが低減され、ケース
1の変形が防止される利点がある。
してのケース1の下面と鍔部204dとの間に、軸方向から先端部206aに当接して軸
方向に撓み変形した当該鍔部204dの膨らみを逃がしうる空隙2040を意図的に形成
している点にある。この空隙2030がシールゴム204の軸方向の逃げ部となり、この
逃げ部が軸方向のバラツキを十分に吸収するので、確実にシールすることができる。
図26において、左側図象の空隙2030は、ケース201の下面と鍔部204dに設け
た凹み部204fとの間で形成された例を示している。そして、右側図象の空隙2030
はケース201の下面に設けたケース凹み部201fとシールゴム204の凹みのない鍔
部204dとの間で形成された例を示している。ところで、空隙2030は有った方がシ
ールは確実に増すが、空隙2030が無く充分に柔軟性のあるシールゴム204を用いて
も可であることは言うまでもない。
である。
とができない場合に主に対応するもので、径方向に大きく撓ませてシールする構造の例を
示している。
円筒部に嵌挿する際の挿入が容易であることになり、したがって、円錐部204aの肉厚
を十分に確保することができることに結び付いている。
(内径φD9の部位)に円錐部204aが当接し該円錐部204aが変形することによっ
てシール構造が形成され、シリンダヘッドカバー206内への浸水が防止される。
バラツキが発生するため、円錐部204aは、φD8>φD9となるような寸法関係にな
っている。そして、シールゴム204がプラグホールに挿入された際に、シールゴム204の円錐部204aが内側に押圧されて変形することによって、径方向のバラツキが吸収される。このとき、本実施例においては、逃げ部としての空隙2030が形成される。そして、該空隙2030は、さらにも増して、径方向のバラツキを十分に吸収するので、前述の実施例と同様に確実にシールすることができる。
る寸法構成としているので、本実施例の空隙2030が形成される。
ンダヘッドカバー206のプラグホールの内面に当接して当該シールゴム204をガイド
しつつ径方向に撓みを形成して、径方向に発生するバラツキ寸法を吸収し、かつ当該撓み
を吸収しうる空隙を内部に形成して、軸方向に発生するバラツキ寸法も十分に吸収するの
で、確実にシールすることができると言える。
ダヘッドカバー206のプラグホール内側との間、および、ケース201の下面とシール
ゴム204の凹み部204fとの間の2箇所で形成されている例を示している。すなわち
、右側図象の場合は、上述した2つの実施例を同時に適用している例を示している。
軸方向に撓み、かつ該先端部の径方向のずれを逃げうる広さの、延展面が径方向に形成さ
れている鍔部と、挿入時にプラグホールの内面に当接して当該シールゴムをガイドしつつ
径方向に撓みを形成し、かつ当該撓みを吸収しうる空隙を内部に形成している、両テーパ
面を有する山形円錐部とを有していると言える。
ることによって、軸方向または/および径方向に発生しているプラグホールとの位置ずれ
を吸収し、図25,図26に示した実施例と同様に、確実に浸水を防ぐことができる円筒
形点火装置が提供される。
に適している。そして、図27,図28に示した実施例の場合は、図25,図26の場合
よりも、φD9とφDの隙間にやや余裕がある場合に適していると言える。
Claims (25)
- センタコア,一次ボビンに巻装された一次コイル,二次ボビンに巻装された二次コイル
,外装ケース、前記外装ケースの外周に配置された珪素鋼板製のサイドコアとからなり、
前記一次コイルと前記二次コイルは前記センタコアと前記外装ケースとの間に配置された
内燃機関用点火装置で、この点火装置はエンジンの少なくともシリンダヘッドとシリンダ
ヘッドカバーとで形成されたプラグホール部に収納されたものにおいて、
前記サイドコアは、磁束の1ターンショートを防止するスリットを有し、前記エンジン
の要求二次電圧以上の所定の二次電圧が得られることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項1において、前記サイドコアは、スリットを有する一枚の方向性珪素鋼板及びス
リットを有する一枚の無方向性珪素鋼板のいずれかからなることを特徴とする内燃機関用
点火装置。 - 請求項1において、前記サイドコアは、少なくとも二枚の方向性珪素鋼板の積層構造か
らなり、各方向性珪素鋼板はそれぞれスリットを有し、これらのスリットはほぼ同じ位置
に整列させたことを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項1において、前記サイドコアは、スリットを有する少なくとも一枚の無方向性珪
素鋼板とスリットを有する少なくとも一枚の方向性珪素鋼板の積層構造からなり、前記少
なくとも一枚の無方向性珪素鋼板の前記スリットと前記少なくとも一枚の方向性珪素鋼板
の前記スリットはほぼ同じ位置に整列させたことを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項1において、前記シリンダヘッドと前記シリンダヘッドカバーがともにアルミニ
ウム製の場合、前記サイドコアは板厚0.3〜0.5mmの二枚または三枚の方向性珪素鋼板
をほぼ管状に丸めて重ねて合計板厚を0.6mm 以上とし、各方向性珪素鋼板はそれぞれス
リットを有し、これらのスリットはほぼ同じ位置に整列させたことを特徴とする内燃機関
用点火装置。 - 請求項5において、前記サイドコアの上端は、前記シリンダヘッドの上端と同じ程度か
あるいは前記センタコアの上端よりも下方であることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項1において、前記シリンダヘッドがアルミニウム製で前記シリンダヘッドカバー
が熱可塑性合成樹脂製の場合、前記サイドコアは板厚0.3〜0.5mmの二枚または三枚の
方向性珪素鋼板をほぼ管状に丸めて重ねて合計板厚を0.6mm 以上とし、各方向性珪素鋼
板はそれぞれスリットを有し、これらのスリットはほぼ同じ位置に整列させたことを特徴
とする内燃機関用点火装置。 - 請求項7において、前記サイドコアの上端は、前記シリンダヘッドの上端と同じ程度か
あるいは前記センタコアの上端よりも下方であることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項1において、前記エンジンの前記プラグホール部に鉄製プラグチューブが圧入さ
れている場合、前記サイドコアは、スリットを有する板厚0.3〜0.5mmの一枚の無方向
性珪素鋼板またはスリットを有する板厚0.3〜0.5mmの一枚の方向性珪素鋼板からなる
ことを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項9において、前記サイドコアの上端は、前記シリンダヘッドカバーの上端と同じ
程度かあるいは前記センタコアの上端よりも下方であることを特徴とする内燃機関用点火
装置。 - 請求項5において、前記エンジンの前記プラグホール部に鉄製プラグチューブが圧入さ
れている場合、前記サイドコアは、スリットを有する板厚0.3〜0.5mmの一枚の無方向
性珪素鋼板またはスリットを有する板厚0.3〜0.5mmの一枚の方向性珪素鋼板からなる
ことを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項11において、前記サイドコアの上端は、前記シリンダヘッドの上端と鉄製プラ
グチューブとの上端のいずれか高い方の上端と同じ程度かあるいは前記センタコアの上端
よりも下方であることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項1において、前記センタコアの少なくとも一端に、前記一次コイルにより形成さ
れた磁束と反対方向の磁束を磁路中に発生させるマグネットを備えたことを特徴とする内
燃機関用点火装置。 - 電気的に接続され近接配置されたコネクタを有するイグナイタ部及びコイル部と、該イ
グナイタ部及び該コイル部を収容する収納体とを備える内燃機関用点火装置において、
前記収納体は、前記コイル部を収容し、標準化されている内燃機関のプラグホール内に
挿入されるコイル収納部と、前記イグナイタ部を収容し、前記プラグホール外にあって異
なる仕様の相手コネクタに接続される前記コネクタを有するイグナイタ収納部とに2分割
され、
該コイル収納部と該イグナイタ収納部は、前記2分割された部位にて一体に結合されて
いることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 電気的に接続され近接配置されたコネクタを有するイグナイタ部及びコイル部と、該イ
グナイタ部及び該コイル部を収容する収納体と、該収納体に嵌挿されて当該収納体が挿入
される内燃機関のプラグホール内外の環境を隔絶するシール体とを備え、
前記収納体は、前記シール体が嵌挿されている部位にて、前記コイル部を収容し前記プ
ラグホール内に挿入されるコイル収納部と、前記イグナイタ部を収容し前記プラグホール
外にて異なる仕様の相手コネクタに接続される前記コネクタを有するイグナイタ収納部と
に2分割され、
該コイル収納部と該イグナイタ収納部は、前記2分割された部位にて一体に結合されて
いることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項14または請求項15において、前記コイル収納部は、耐熱性,耐電圧性に優れ
る材料特性を有する基材樹脂に、前記コイル部を絶縁する絶縁用樹脂との密着性に優れる
材料特性を有する配合剤を混ぜ合わせた混合材料から形成されていることを特徴とする内
燃機関用点火装置。 - 請求項16において、前記基材樹脂はポリフェニレンサルファイド樹脂であり、前記配
合剤は変性ポリフェニレンオキサイド樹脂であることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項14または請求項15において、前記コイル収納部は、ポリフェニレンサルファ
イド樹脂から形成されていることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項14または請求項15において、前記コイル収納部と前記イグナイタ収納部との
結合部は、当該コイル収納部の軸方向に対し垂直なる当接面と、当該コイル収納部の軸心
に同心となる当接面とを有していることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項14または請求項15において、前記コイル収納部と前記イグナイタ収納部との
結合は、予め形成した前記コイル収納部に前記イグナイタ収納部を一体形成して結合する
ものであることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 内側円管の端部が外側円管の端部より凹んでいる同心二重円管状からなり底部に点火プ
ラグを収容している内燃機関のプラグホールに、軸方向に挿入される円筒部と、該プラグ
ホール内への浸水を防止するよう前記円筒部に嵌挿されているシールゴムとを備え、
前記シールゴムは、軸方向から前記外側円管端部に当接して軸方向に撓み得てかつ該外
側円管端部の径方向のずれを逃げ得る広さの、延展面が径方向に形成されている鍔部と、
挿入時に前記内側円管に当接して当該シールゴムをガイドするよう、前記点火プラグの
方向に向かってテーパ状となっている円錐部とを有していることを特徴とする内燃機関用
点火装置。 - 請求項21において、前記鍔部は、軸方向に撓み変形した当該鍔部の膨らみを逃がしう
る空隙を、前記円筒部との間に形成していることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 請求項21において、前記円筒部は、前記円錐部の円錐先端部よりも前記点火プラグ寄
りの部位に、該円錐先端部の外径よりも小さい外径に形成された突起部を有することを特
徴とする内熱機関用点火装置。 - 請求項21または請求項22または請求項23において、前記シールゴムは、前記円錐
先端部を含み内径φD1を有する前記円錐部と、内径φD2を有する内側円筒部と、前記
各内径寸法がφD1<φD<φD2の関係となっている段付き部とを有することを特徴と
する内燃機関用点火装置。
ただし、φDは、円筒部の外径。 - 円管状の先端部を有し底部に点火プラグを収容している内燃機関のプラグホールに軸方
向に挿入される円筒部と、該プラグホール内への浸水を防止するよう前記円筒部に嵌挿さ
れているシールゴムとを備える内燃機関用点火装置において、
前記シールゴムは、軸方向から前記先端部に当接して軸方向に撓み得てかつ該先端部の
径方向のずれを逃げ得る広さの、延展面が径方向に形成されている鍔部と、
挿入時に前記プラグホールの内面に当接して当該シールゴムをガイドしつつ径方向に撓
みを形成し、かつ当該撓みを吸収しうる空隙を内部に形成している、両テーパ面を有する
山形円錐部とを、有していることを特徴とする内燃機関用点火装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007179178A JP4332571B2 (ja) | 1996-03-21 | 2007-07-09 | 内燃機関用点火装置 |
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---|---|---|---|
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JP2007179178A JP4332571B2 (ja) | 1996-03-21 | 2007-07-09 | 内燃機関用点火装置 |
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---|---|---|---|
JP2004117028A Division JP4038489B2 (ja) | 1996-03-21 | 2004-04-12 | 内燃機関用点火装置 |
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JP2008120864A Division JP4969512B2 (ja) | 1996-03-21 | 2008-05-07 | 内燃機関用点火装置 |
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JP2007179178A Expired - Lifetime JP4332571B2 (ja) | 1996-03-21 | 2007-07-09 | 内燃機関用点火装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009121352A (ja) * | 2007-11-15 | 2009-06-04 | Hanshin Electric Co Ltd | 内燃機関用点火コイル用プロテクタ |
-
2007
- 2007-07-09 JP JP2007179178A patent/JP4332571B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2009121352A (ja) * | 2007-11-15 | 2009-06-04 | Hanshin Electric Co Ltd | 内燃機関用点火コイル用プロテクタ |
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