JP2007265309A - 円板状金属用識別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の増大を抑制でき、高い検出精度が得られ、さらに高いスペース効率が得られる円板状金属用識別装置の提供。
【解決手段】一つのコイル20cを有する反射型磁気センサ20と、検出対象である円板状金属10によるコイル20cのインピーダンス特性から当該円板状金属10の直径および材質を識別する識別手段とを有する。反射型磁気センサ20を用いることから、厚みを検出するセンサが不要となり、また厚みを検出するセンサの検出値に基づく補正も不要となって、部品点数の増大を抑制でき、高い検出精度が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば硬貨等の円板状金属を識別する円板状金属用識別装置に関する。
円板状金属を識別する円板状金属用識別装置として、硬貨の真偽および金種を識別するものがある。このような円板状金属用識別装置では、ライン状の透過型磁気センサによって硬貨の直径を識別しており、また、材質を検出するための磁気センサが別途設けられている(例えば特許文献1参照)。
特開2000−187746号公報
上記のように、透過型磁気センサによって硬貨の直径を識別するのでは、硬貨の厚みの影響を受けてしまうため、この厚みの影響を補正するために厚みを検出するセンサが必要であり、部品点数が多くなってしまう。また、厚みを検出するセンサの検出値で補正を行うと高い検出精度が得られないという問題もあった。さらに、透過型磁気センサは、硬貨に対し両側に配置されることになるため、大きな設置スペースが必要になってスペース効率が低下しまうという問題もあった。
したがって、本発明は、部品点数の増大を抑制でき、高い検出精度が得られ、さらに高いスペース効率が得られる円板状金属用識別装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、一つのコイルを有する反射型磁気センサと、検出対象である円板状金属による前記コイルのインピーダンス特性から当該円板状金属の直径および材質を識別する識別手段とを有することを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記識別手段は、検出対象である円板状金属により前記コイルに生じる抵抗値およびリアクタンス値から当該円板状金属の直径および材質を識別することを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記反射型磁気センサは断面E字型、断面I字型または断面U字型のコアを有することを特徴としている。
請求項4に係る発明は、一つのコイルを有する第1の反射型磁気センサと、一つのコイルを有し前記第1の反射型磁気センサの一側に配置される第2の反射型磁気センサと、一つのコイルを有し前記第1の反射型磁気センサの他側に配置される第3の反射型磁気センサとを、検出対象である円板状金属の移動方向に対して直交する方向に沿って並設し、検出対象である円板状金属による前記第1の反射型磁気センサのコイルのインピーダンス特性から当該円板状金属の材質と離間距離とを割り出すとともに、これら材質と離間距離と当該円板状金属による前記第2の反射型磁気センサのコイルのインピーダンス特性と当該円板状金属による前記第3の反射型磁気センサのコイルのインピーダンス特性とから当該円板状金属の直径を識別する識別手段を設けてなることを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、前記識別手段は、検出対象である円板状金属により前記第1の反射型磁気センサのコイルに生じる抵抗値およびリアクタンス値から当該円板状金属の材質と離間距離とを割り出すとともに、これら材質と離間距離と当該円板状金属により前記第2の反射型磁気センサのコイルに生じる抵抗値およびリアクタンス値と当該円板状金属により前記第3の反射型磁気センサのコイルに生じる抵抗値およびリアクタンス値とから当該円板状金属の直径を識別することを特徴としている。
請求項6に係る発明は、請求項4または5に係る発明において、少なくとも前記第2の反射型磁気センサおよび前記第3の反射型磁気センサは、断面E字型、断面I字型または断面U字型のコアを有することを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、検出対象である円板状金属による反射型磁気センサの一つのコイルのインピーダンス特性から、識別手段が当該円板状金属の直径および材質を識別する。このように反射型磁気センサを用いることから、厚みを検出するセンサが不要となり、また厚みを検出するセンサの検出値に基づく補正も不要となって、部品点数の増大を抑制でき、高い検出精度が得られる。さらに、反射型磁気センサを用いることから、円板状金属に対し一方にのみ配置され、高いスペース効率が得られてセンサ部分の小型化が図れ、その結果、装置全体の小型化が図れる。加えて、一つのコイルのインピーダンス特性から円板状金属の直径および材質の両方を識別するため、コイルの数を減らすことができ、その結果、回路構成も簡素化できることになり、高信頼性を実現でき、メンテナンス性が向上し、低価格な商品化が可能となる。
請求項2に係る発明によれば、反射型磁気センサを用いた場合に、同一材質の円板状金属によりコイルに生じる抵抗値およびリアクタンス値を座標にプロットすると、直径の違いに対して実質的にリニアな関係が得られ、しかも、材質が異なれば、これと異なる実質的にリニアな関係が得られることを利用して、識別手段は、検出対象である円板状金属によりコイルに生じる抵抗値およびリアクタンス値から当該円板状金属の直径および材質を識別するため、さらに精度良く円板状金属の直径および材質を識別することができる。
請求項3に係る発明によれば、反射型磁気センサが断面E字型、断面I字型または断面U字型のコアを有することで、上記した直径および材質の識別に好ましいライン状の磁束分布を良好に形成することができる。
請求項4に係る発明によれば、中間位置にあって検出対象である円板状金属の位置に拘わらずに当該円板状金属に全体がオーバーラップした状態で当該円板状金属を検出可能な第1の反射型磁気センサの一つのコイルの当該円板状金属によるインピーダンス特性から、識別手段が当該円板状金属の材質および離間距離(最短の離間距離、以下同)を割り出す。そして、これら材質と離間距離と当該円板状金属による第2の反射型磁気センサのコイルのインピーダンス特性と当該円板状金属による第3の反射型磁気センサのコイルのインピーダンス特性とから当該円板状金属の両端側と第2の反射型磁気センサおよび第3の反射型磁気センサとのオーバーラップ寸法を割り出し、両端側のオーバーラップ寸法と第2の反射型磁気センサおよび第3の反射型磁気センサの距離とから当該円板状金属の直径を識別する。よって、センサに対する円板状金属の離間距離が一定しない場合であっても円板状金属の材質および直径を識別することができる。加えて、厚みを検出するセンサが不要となり、また厚みを検出するセンサの検出値に基づく補正も不要となって、部品点数の増大を抑制でき、高い検出精度が得られる。さらに、反射型磁気センサを用いることから、円板状金属に対し一方にのみ配置され、高いスペース効率が得られてセンサ部分の小型化が図れ、その結果、装置全体の小型化が図れる。加えて、第1の反射型磁気センサ、第2の反射型磁気センサおよび第3の反射型磁気センサのそれぞれ一つずつのコイルのインピーダンス特性から円板状金属の直径および材質の両方を識別するため、コイルの数を減らすことができ、その結果、回路構成も簡素化できることになり、高信頼性を実現でき、メンテナンス性が向上し、低価格な商品化が可能となる。
請求項5に係る発明によれば、検出対象である円板状金属の位置に拘わらずに当該円板状金属に全体がオーバーラップした状態で当該円板状金属を検出可能な第1の反射型磁気センサを用いた場合に、同一材質の円板状金属によりコイルに生じる抵抗値およびリアクタンス値を座標にプロットすると、離間距離の違いに対して実質的にリニアな関係が得られ、しかも、材質が異なれば、これと異なる実質的にリニアな関係が得られることを利用して、識別手段は、検出対象である円板状金属によりコイルに生じる抵抗値およびリアクタンス値から当該円板状金属の材質および離間距離を割り出す。そして、同一材質で所定の離間距離の円板状金属によりコイルに生じる抵抗値およびリアクタンス値を座標にプロットすると、端側を検出可能な第2の反射型磁気センサおよび第3の反射型磁気センサは、円板状金属の両端側のオーバーラップ寸法の違いに対して実質的にリニアな関係が得られ、しかも、材質が異なれば、これと異なる実質的にリニアな関係が得られることを利用して、識別手段は、検出対象である円板状金属により第2の反射型磁気センサのコイルおよび第3の反射型磁気センサのコイルに生じる抵抗値およびリアクタンス値と、第2の反射型磁気センサおよび第3の反射型磁気センサの距離とから当該円板状金属の直径を識別するため、センサに対する円板状金属の離間距離が一定しない場合であってもさらに精度良く円板状金属の直径および材質を識別することができる。
請求項6に係る発明によれば、少なくとも第2の反射型磁気センサおよび第3の反射型磁気センサが、断面E字型、断面I字型または断面U字型のコアを有することで、上記した直径および材質の識別に好ましいライン状の磁束分布を良好に形成することができる。
本発明の第1実施形態の円板状金属用識別装置を図1〜図4を参照して以下に説明する。
第1実施形態の円板状金属用識別装置11は、円板状金属としての硬貨10の真偽および金種の識別を行う硬貨識別装置であり、硬貨10の入金を行う硬貨入金機、硬貨10の入金および出金を行う硬貨入出金機等に組み込まれるものである。
第1実施形態の円板状金属用識別装置11は、図1(a),(b)に示すように、上流側から一枚ずつ分離して繰り出される硬貨10を搬送する硬貨搬送路12に設けられている。この硬貨搬送路12は、平坦な搬送面13とこの搬送面13の搬送方向に直交する方向の両側に立ち上がる一対の壁面14,14とを有する非磁性材料(例えば合成樹脂材料)からなる搬送路本体15と、この搬送路本体15の搬送面13上の硬貨10を搬送面13に対し反対側から搬送面13に押し付けて搬送する搬送ベルト16とを有している。なお、一対の壁面14,14の間隔は取り扱う最大外径の硬貨10の直径よりも若干広くされている。
第1実施形態の円板状金属用識別装置11は、搬送路本体15の裏側に搬送面13と平行をなし硬貨10の搬送方向に直交する方向に沿って延在する反射型磁気センサ20を有している。この反射型磁気センサ20は、図2に示すように、細長い板状の底板部21と、底板部21の幅方向の中央から底板部21に対し垂直に立ち上がる中央壁部22と、底板部21の幅方向の両端縁部から底板部21に対し垂直に立ち上がる一対の端壁部23,23とを有するコア24を備えている。このコア24は、底板部21と中央壁部22と一対の端壁部23,23とが同長さをなしており断面E字状をなしている。
また、反射型磁気センサ20は、このコア24の中央壁部22に底板部21に沿って巻回される一つのコイル20cを有している。そして、このような反射型磁気センサ20が中央壁部22および一対の端壁部23,23の底板部21とは反対の端面を搬送路本体15の裏面に対向させて配置されている。なお、反射型磁気センサ20は、長さ方向から見た場合に、図2に破線で示すように、中央壁部22の底板部21とは反対側の端面から二方向に分かれてそれぞれ各端壁部23,23の底板部21とは反対側の端面に円弧状に至るイメージの磁束分布が得られ、しかも長さ方向にライン状の磁束分布が得られることになる。
そして、第1実施形態の円板状金属用識別装置11は、上記した硬貨搬送路12で搬送されることで硬貨10が反射型磁気センサ20を横切る際のコイル20cのインピーダンス特性から当該硬貨10の直径および材質を識別する図3に示す識別装置27を有している。
この識別装置27は、クロック信号を発生する基準クロック発生部28と、基準クロック発生部28で発生したクロック信号を波形整形する波形整形部29と、波形整形部29で波形整形したクロック信号を増幅してコイル20cを駆動する電流増幅部30とを有している。
また、識別装置27は、コイル20cの検出信号を増幅する増幅部32と、増幅部32で増幅された検出信号をA/D変換するA/D変換部33と、A/D変換部33でA/D変換された検出信号が入力されるコントローラ34とを有している。コントローラ34は、元々基準クロック発生部28で発生させているクロック信号を修正させるべきか否かをフィードバック制御している。
そして、コントローラ34は、コイル20cのインピーダンス特性、具体的には抵抗値およびリアクタンス値から硬貨10の直径および材質を識別する。
つまり、硬貨搬送路12で搬送される硬貨10が最も近づいたときにこの硬貨10に対する距離が一定(既知)である上記の反射型磁気センサ20を用いた場合、硬貨搬送路12で搬送される同一材質Aの硬貨10が横切ることによりコイル20cに生じる抵抗値を横軸としリアクタンス値を縦軸とした座標にプロットすると、図4に示すように、異なる直径Za,Zb,Zc(ただしZa<Zb<Zc)に対して実質的にリニアな関係が得られることになる。しかも、材質Aとは異なる(具体的には導電率が小さい)同一材質Bの硬貨10が横切ることによりコイル20cに生じる抵抗値を横軸としリアクタンス値を縦軸とした座標にプロットすると、異なる直径Zd,Ze,Zf(ただしZd<Ze<Zf)に対して実質的にリニアな関係が得られることになる。図示は略すが、さらに異なる材質C,材質Dの硬貨10についても同様の特性が得られることになる。しかも、材質Aの場合と材質Bの場合と材質Cの場合と材質Dの場合とで、いずれも、互いに交わることのない異なるリニアな関係が得られる。
このように、同一材質の硬貨10によるインピーダンス特性は、その直径差により実質的にリニアな同一特性線上に分布することになり、しかも、このような直径変化に対する分布の特性線は、材質毎に異なる。よって、コントローラ34は、予め取り扱うすべての硬貨10の材質毎の上記のようなインピーダンス特性をテーブル化したマスタデータを記憶しており、検出対象の硬貨10によりコイル20cに生じる抵抗値およびリアクタンス値とマスタデータとから材質および直径を割り出す。つまり、原理的には、検出対象の硬貨10により生じる抵抗値およびリアクタンス値が重なる特性線を割り出してこの特性線の材質を検出対象の硬貨10の材質とし、この特性線上の重なる位置から直径を割り出すのである。他方、抵抗値およびリアクタンス値が重なる特性線がない場合には、偽硬貨と判定する。さらに、コントローラ34は、材質および直径が検出された硬貨10について、これらに対応する金種があれば、検出対象の硬貨10をこの金種と判定し、これらに対応する金種がなければ、検出対象の硬貨10を偽硬貨と判定する。なお、テーブル化したマスタデータを作成せずに、予め取り扱う硬貨10のすべての材質毎の上記のようなインピーダンス特性を数式化して判定しても良い。
そして、上記のような材質および直径を識別するに当たっては、反射型磁気センサ20のコイル20cから発する磁束の形状は、硬貨10の直径に対して十分に細いライン状の磁束とするのが直径識別精度を高める上で好ましい。上記のようなライン状の磁束分布を有する反射型磁気センサ20を用いることで、この反射型磁気センサ20の一つのコイル20cのみで材質は勿論、直径を高精度で検出できる。
以上に述べた第1実施形態の円板状金属用識別装置11によれば、検出対象である硬貨10による反射型磁気センサ20の一つのコイル20cのインピーダンス特性から、識別装置27が当該硬貨10の直径および材質を識別する。このように反射型磁気センサ20を用いることから、厚みを検出するセンサが不要となり、また厚みを検出するセンサの検出値に基づく補正も不要となって、部品点数の増大を抑制でき、高い検出精度が得られる。さらに、反射型磁気センサ20を用いることから、硬貨10に対し一方にのみ配置され、高いスペース効率が得られてセンサ部分の小型化が図れ、その結果、装置全体の小型化が図れる。加えて、一つのコイル20cのインピーダンス特性から硬貨10の直径および材質の両方を識別するため、コイル20cの数を減らすことができ、その結果、回路構成も簡素化できることになり、高信頼性を実現でき、メンテナンス性が向上し、低価格な商品化が可能となる。
また、上記のように反射型磁気センサ20を用いた場合に、同一材質の硬貨10によりコイル20cに生じる抵抗値およびリアクタンス値を座標にプロットすると、直径の違いに対して実質的にリニアな関係が得られ、しかも、材質が異なれば、これと異なる実質的にリニアな関係が得られることを利用して、識別装置27は、検出対象である硬貨10によりコイル20cに生じる抵抗値およびリアクタンス値から当該硬貨10の直径および材質を識別するため、さらに精度良く硬貨10の直径および材質を識別することができる。
さらに、反射型磁気センサ20が断面E字型のコア24を有することで、上記した直径および材質の識別に好ましいライン状の磁束分布を良好に形成することができる。また、断面I字型のコア、あるいは断面U字型のコアとしても良い。さらには、プリント基板上にライン状の磁束を形成するパターンコイルを設けるなどの空芯コイルとすることも可能である。
本発明の第2実施形態の円板状金属用識別装置を図5〜図8を参照して以下に説明する。
第2実施形態の円板状金属用識別装置41も、円板状金属としての硬貨10の真偽および金種の識別を行う硬貨識別装置であり、硬貨10の入金を行う硬貨入金機、硬貨10の入金および出金を行う硬貨入出金機等に組み込まれるものである。
第2実施形態の円板状金属用識別装置41は、図5(a),(b)に示すように、上流側から一枚ずつ分離して繰り出される硬貨10を自由落下で搬送する硬貨落下通路42に設けられている。この硬貨落下通路42は、上下方向に沿い互いに所定の間隔をあけて平行に配置される一対のガイド壁部43,43と、これら一対のガイド壁部43,43の近接する側同士を結ぶ、上下方向に沿い互いに所定の間隔をあけて平行に配置される一対のガイド壁部44,44とを有する角筒状をなしている。
ここで、一対のガイド壁部44,44の間の間隔は、最も大径の硬貨10の外径よりも若干広くされており、一対のガイド壁部43,43の間の間隔は、最も厚い硬貨10の厚さよりも若干広くされているため、自由落下する硬貨10は硬貨落下通路42に対して位置が一定せずに落下する。
第2実施形態の円板状金属用識別装置41は、硬貨落下通路42の幅の広い一方のガイド壁部43の裏側にガイド壁部43と平行をなし硬貨10の搬送方向に直交する方向に沿って延在するとともに、所定の間隔をあけてこの方向に並設される第1の反射型磁気センサ47、第2の反射型磁気センサ48および第3の反射型磁気センサ49を有している。これらの反射型磁気センサ47〜49は、図6に反射型磁気センサ47を例示するように、いずれも、細長い板状の底板部51と、底板部51の幅方向の中央から底板部51に対し垂直に立ち上がる中央壁部52と、底板部51の幅方向の両端縁部から底板部51に対し垂直に立ち上がる一対の端壁部53,53とを有するコア54を備えている。このコア54は、底板部51と中央壁部52と一対の端壁部53,53とが同長さをなしており、第1実施形態と同様に断面E字状となっている。
また、図5に示すように、第1の反射型磁気センサ47は、コア54の中央壁部52に底板部51に沿って巻回される一つのコイル47cを、第2の反射型磁気センサ48は、コア54の中央壁部52に底板部51に沿って巻回される一つのコイル48cを、第3の反射型磁気センサ49は、コア54の中央壁部52に底板部51に沿って巻回される一つのコイル49cを、それぞれ有している。そして、これらの第1の反射型磁気センサ47、第2の反射型磁気センサ48および第3の反射型磁気センサ49が、中央壁部52および一対の端壁部53,53の底板部51とは反対側の端面をガイド壁部43の裏面に対向させた状態で、同一直線上に配置されている。なお、これらの第1の反射型磁気センサ47、第2の反射型磁気センサ48および第3の反射型磁気センサ49も、図6に反射型磁気センサ47を例示するように、中央壁部52の底板部51とは反対側の端面から二方向に分かれてそれぞれ各端壁部53,53の底板部51とは反対側の端面に円弧状に至るイメージの磁束分布が得られ、しかも長さ方向にライン状の磁束分布が得られることになる。
ここで、第1の反射型磁気センサ47は、その延在方向において、いずれの金種の硬貨10が硬貨落下通路42のいずれの位置で落下しても(つまり最小径の硬貨10がガイド壁部44,44のいずれの側に偏って落下する場合でも)、必ず、その全体を硬貨10の内側にオーバーラップさせることが可能で、発生させた磁束を硬貨10の十分内側に位置させることが可能なように硬貨落下通路42の中間所定範囲、具体的には中央所定範囲に配置されている。
また、第2の反射型磁気センサ48は、その延在方向において、いずれの金種の硬貨10が硬貨落下通路42のいずれの位置で落下しても(つまり最小径の硬貨10がガイド壁部44,44のいずれの側に偏って落下する場合でも)、必ず、そのいずれかの中間位置を硬貨10の一端位置に重ねることが可能で、発生させた磁束を硬貨落下通路42の近接側のガイド壁部44から硬貨10の内側までをカバーする範囲に分布させることが可能なように硬貨落下通路42の一側所定範囲に配置されている。
さらに、第3の反射型磁気センサ49は、その延在方向において、いずれの金種の硬貨10が硬貨落下通路42のいずれの位置で落下しても(つまり最小径の硬貨10がガイド壁部44,44のいずれの側に偏って落下する場合でも)、必ず、そのいずれかの中間位置を硬貨10の他端位置に重ねることが可能で、発生させた磁束を硬貨落下通路42の近接側のガイド壁部44から硬貨10の内側までをカバーする範囲に分布させることが可能なように硬貨落下通路42の逆側所定範囲に配置されている。
そして、第2実施形態の円板状金属用識別装置41も、上記した硬貨落下通路42で搬送されることで硬貨10が第1の反射型磁気センサ47、第2の反射型磁気センサ48および第3の反射型磁気センサ49を横切る際のこれらに設けられた各コイル47c,48c,49cのインピーダンス特性から当該硬貨10の直径および材質を識別する図7に示す識別装置57を有している。
この識別装置57は、クロック信号を発生する基準クロック発生部58と、基準クロック発生部58で発生したクロック信号を波形整形する波形整形部59と、波形整形部59で波形整形したクロック信号を増幅して第1の反射型磁気センサ47のコイル47cを駆動する電流増幅部60と、波形整形部59で波形整形したクロック信号を増幅して第2の反射型磁気センサ48のコイル48cを駆動する電流増幅部61と、波形整形部59で波形整形したクロック信号を増幅して第3の反射型磁気センサ49のコイル49cを駆動する電流増幅部62とを有している。
また、識別装置57は、コイル47cの検出信号を増幅する増幅部63と、コイル48cの検出信号を増幅する増幅部64と、コイル49cの検出信号を増幅する増幅部65と、これら増幅部63〜65でそれぞれ増幅された検出信号をA/D変換するA/D変換部66と、A/D変換部66でA/D変換された検出信号が入力されるコントローラ67とを有している。コントローラ67は、元々基準クロック発生部28で発生させているクロック信号を修正させるべきか否かをフィードバック制御している。
そして、コントローラ67は、各コイル47c,48c,49cそれぞれのインピーダンス特性、具体的には抵抗値およびリアクタンス値から硬貨10の直径および材質を識別する。
つまり、硬貨落下通路42で自由落下する硬貨10が最も近づいたときにこの硬貨10に対する距離は一定でないものの、この硬貨10の内側に全体がオーバーラップしてこの硬貨10を検出可能な中央の第1の反射型磁気センサ47では、同一材質Aの硬貨10が横切ることによる抵抗値を横軸としリアクタンス値を縦軸とした座標にプロットすると、図8に示すように、異なる離間距離Za,Zb,Zc(ただしZc<Zb<Za)に対して実質的にリニアな関係が得られることになる。しかも、材質Aとは異なる(具体的には導電率が小さい)同一材質Bの硬貨10が横切ることによりコイル47cに生じる抵抗値を横軸としリアクタンス値を縦軸とした座標にプロットすると、異なる離間距離Zd,Ze,Zf(ただしZf<Ze<Zd)に対して実質的にリニアな関係が得られることになる。図示は略すが、さらに異なる材質C,材質Dの硬貨10についても同様の特性が得られることになる。しかも、材質Aの場合と材質Bの場合と材質Cの場合と材質Dの場合とで、いずれも、互いに交わることのない異なるリニアな関係が得られる。
このように、同一材質の硬貨10によるインピーダンス特性は、その離間距離により実質的にリニアな同一特性線上に分布することになり、しかも、このような離間距離変化に対する分布の特性線は、材質毎に異なる。よって、コントローラ67は、予め取り扱うすべての硬貨10の材質毎の上記のようなインピーダンス特性をテーブル化したマスタデータを記憶しており、検出対象の硬貨10によりコイル47cに生じる抵抗値およびリアクタンス値とマスタデータとから材質および離間距離を割り出す。つまり、原理的には、検出対象の硬貨10によりコイル47cに生じる抵抗値およびリアクタンス値が重なる特性線を割り出してこの特性線の材質を検出対象の硬貨10の材質とし、この特性線上の重なる位置から第1の反射型磁気センサ47と硬貨10と離間距離を割り出すのである。他方、抵抗値およびリアクタンス値が重なる特性線がない場合には、偽硬貨と判定する。なお、テーブル化したマスタデータを作成せずに、予め取り扱うすべての硬貨10の材質毎の上記のようなインピーダンス特性を数式化して判定しても良い。
上記のように、第1の反射型磁気センサ47による検出にしたがって、材質および離間距離が検出された硬貨10について、第2の反射型磁気センサ48による検出にしたがって、硬貨10の直径の落下直交方向一端側の第2の反射型磁気センサ48とのオーバーラップ寸法を割り出し、第3の反射型磁気センサ49による検出にしたがって、硬貨10の直径の落下直交方向他端側の第3の反射型磁気センサ48とのオーバーラップ寸法を割り出して、これらのオーバーラップ寸法と、第2の反射型磁気センサ48および第3の反射型磁気センサ49の既知の間隔からこの硬貨10の直径を割り出す。
つまり、硬貨落下通路42で搬送される同一材質Aの硬貨10が所定の離間距離で横切ることにより第2の反射型磁気センサ48におけるコイル48cに生じる抵抗値を横軸としリアクタンス値を縦軸とした座標にプロットすると、硬貨10の直径の落下直交方向一端側の第2の反射型磁気センサ48に対するオーバーラップ寸法に応じて実質的にリニアな関係が得られることになる。しかも、材質Aとは異なる同一材質Bの硬貨10が同じ離間距離で横切ることにより第2の反射型磁気センサ48におけるコイル48cに生じる抵抗値を横軸としリアクタンス値を縦軸とした座標にプロットすると、硬貨10の落下直交方向一端側の第2の反射型磁気センサ48に対するオーバーラップ寸法に応じて、上記とは異なる実質的にリニアな関係が得られることになる。さらに異なる材質C,材質Dについても同様の特性が得られることになる。しかも、材質Aの場合と材質Bの場合と材質Cの場合と材質Dの場合とで、いずれも、互いに交わることのない異なるリニアな関係が得られる。
このように、同一離間距離を通る同一材質の硬貨10による第2の反射型磁気センサ48におけるコイル48cのインピーダンス特性は、その直径の落下直交方向一端側の第2の反射型磁気センサ48に対するオーバーラップ寸法の変化に対し実質的にリニアな同一特性線上に分布することになり、しかも、このような直径の分布の特性線は、材質毎に異なる。よって、コントローラ67は、予め取り扱うすべての硬貨10の材質毎の上記のようなインピーダンス特性をテーブル化した第1実施形態と同様のマスタデータを、所定間隔に設定された離間距離毎に、生じうる範囲で記憶しており、第1の反射型磁気センサ47による検出にしたがって得られた離間距離に対応するマスタデータを呼び出して、検出対象の硬貨10により第2の反射型磁気センサ48に生じる抵抗値およびリアクタンス値とマスタデータとから材質および直径の落下直交方向一端側の第2の反射型磁気センサ48に対するオーバーラップ寸法を割り出す。つまり、原理的には、検出対象の硬貨10により生じる第2の反射型磁気センサ48におけるコイル48cの抵抗値およびリアクタンス値が重なる特性線を割り出してこの特性線の材質を検出対象の硬貨10の材質とし、この特性線上の重なる位置から直径の落下直交方向一端側の第2の反射型磁気センサ48に対するオーバーラップ寸法を割り出すのである。他方、抵抗値およびリアクタンス値が重なる特性線がない場合には、偽硬貨と判定する。
また、硬貨落下通路42で搬送される同一材質Aの硬貨10が所定の離間距離で横切ることにより第3の反射型磁気センサ49におけるコイル49cに生じる抵抗値を横軸としリアクタンス値を縦軸とした座標にプロットすると、硬貨10の直径の落下直交方向他端側の第3の反射型磁気センサ49に対するオーバーラップ寸法に応じて実質的にリニアな関係が得られることになる。しかも、材質Aとは異なる同一材質Bの硬貨10が同じ離間距離で横切ることにより第3の反射型磁気センサ49におけるコイル49cに生じる抵抗値を横軸としリアクタンス値を縦軸とした座標にプロットすると、落下直交方向他端側の第3の反射型磁気センサ49に対するオーバーラップ寸法に応じて、上記とは異なる実質的にリニアな関係が得られることになる。さらに異なる材質C,材質Dについても同様の特性が得られることになる。しかも、材質Aの場合と材質Bの場合と材質Cの場合と材質Dの場合とで、いずれも、互いに交わることのない異なるリニアな関係が得られる。
このように、同一離間距離を通る同一材質の硬貨10による第3の反射型磁気センサ49におけるコイル49cのインピーダンス特性は、その直径の落下直交方向他端側の第3の反射型磁気センサ49に対するオーバーラップ寸法の変化に対し実質的にリニアな同一特性線上に分布することになり、しかも、このような直径の分布の特性線は、材質毎に異なる。よって、コントローラ67は、予め取り扱うすべての硬貨10の材質毎の上記のようなインピーダンス特性をテーブル化した第1実施形態と同様のマスタデータを、所定間隔に設定された離間距離毎に、生じうる範囲で記憶しており、第1の反射型磁気センサ47による検出にしたがって得られた離間距離に対応するマスタデータを呼び出して、検出対象の硬貨10により第3の反射型磁気センサ49に生じる抵抗値およびリアクタンス値とマスタデータとから材質および直径の落下直交方向他端側の第3の反射型磁気センサ49に対するオーバーラップ寸法を割り出す。つまり、原理的には、検出対象の硬貨10により生じる第3の反射型磁気センサ49におけるコイル49cの抵抗値およびリアクタンス値が重なる特性線を割り出してこの特性線の材質を検出対象の硬貨10の材質とし、この特性線上の重なる位置から直径の落下直交方向他端側の第3の反射型磁気センサ49に対するオーバーラップ寸法を割り出すのである。他方、抵抗値およびリアクタンス値が重なる特性線がない場合には、偽硬貨と判定する。
さらに、コントローラ67は、第2の反射型磁気センサ48に検出された落下直交方向一端側の第2の反射型磁気センサ48に対するオーバーラップ寸法と第3の反射型磁気センサ49に検出された落下直交方向他端側の第3の反射型磁気センサ49に対するオーバーラップ寸法と、第2の反射型磁気センサ48および第3の反射型磁気センサ49の間隔とから硬貨10の直径を割り出し、この割り出された直径と、材質とについて、これらに対応する金種があれば、検出対象の硬貨10をこの金種と判定し、これらに対応する金種がなければ、検出対象の硬貨10を偽硬貨と判定する。なお、テーブル化したマスタデータを作成せずに、予め取り扱うすべての硬貨10の材質毎の上記のようなインピーダンス特性を数式化して判定しても良い。
ここで、上記のような離間距離を検出する第1の反射型磁気センサ47については、特にライン状の磁束を形成する必要はなく、ポッド型コアを有する他の反射型磁気センサを用いても良い。他方、材質および端部側のオーバーラップ寸法を識別する第2の反射型磁気センサ48のコイル48cおよび第3の反射型磁気センサ49のコイル49cから発する磁束の形状は、硬貨10の直径に対して十分に細いライン状の磁束とするのが識別精度を高める上で好ましい。
以上に述べた第2実施形態の円板状金属用識別装置41によれば、中間位置にあって検出対象である硬貨10の位置に拘わらずに硬貨10に全体がオーバーラップした状態で当該硬貨10を検出可能な第1の反射型磁気センサ47の一つのコイル47cの当該硬貨10によるインピーダンス特性から、識別装置57が当該硬貨10の材質および離間距離を割り出す。そして、これら材質と離間距離と当該硬貨10による第2の反射型磁気センサ48のコイル48cのインピーダンス特性と当該硬貨10による第3の反射型磁気センサ49のコイル49cのインピーダンス特性とから当該硬貨10の両端側と第2の反射型磁気センサ48および第3の反射型磁気センサ49それぞれとのオーバーラップ寸法を割り出し、両端側のオーバーラップ寸法と第2の反射型磁気センサ48および第3の反射型磁気センサ49の距離から当該硬貨10の直径を識別する。よって、センサに対する硬貨10の離間距離が一定しない場合であっても硬貨10の材質および直径を識別することができる。加えて、厚みを検出するセンサが不要となり、また厚みを検出するセンサの検出値に基づく補正も不要となって、部品点数の増大を抑制でき、高い検出精度が得られる。さらに、第1の反射型磁気センサ47、第2の反射型磁気センサ48および第3の反射型磁気センサ49を用いることから、硬貨10に対し一方にのみ配置され、高いスペース効率が得られてセンサ部分の小型化が図れ、その結果、装置全体の小型化が図れる。加えて、第1の反射型磁気センサ47、第2の反射型磁気センサ48および第3の反射型磁気センサ49のそれぞれ一つずつのコイル47c,48c,49cのインピーダンス特性から硬貨10の直径および材質の両方を識別するため、コイルの数を減らすことができ、その結果、回路構成も簡素化できることになり、高信頼性を実現でき、メンテナンス性が向上し、低価格な商品化が可能となる。
また、検出対象である硬貨10の位置に拘わらずに当該硬貨10に全体がオーバーラップした状態で当該硬貨10を検出可能な第1の反射型磁気センサ47を用いた場合に、同一材質の硬貨10によりコイル47cに生じる抵抗値およびリアクタンス値を座標にプロットすると、離間距離の違いに対して実質的にリニアな関係が得られ、しかも、材質が異なれば、これと異なる実質的にリニアな関係が得られることを利用して、識別装置57は、検出対象である硬貨10によりコイル47cに生じる抵抗値およびリアクタンス値から当該硬貨10の材質および離間距離を割り出す。そして、第2の反射型磁気センサ48を用いた場合に、同一材質で所定の離間距離の硬貨10によりコイル48cに生じる抵抗値およびリアクタンス値を座標にプロットすると、直径の落下直交方向一端側の第2の反射型磁気センサ48とのオーバーラップ寸法の違いに対して実質的にリニアな関係が得られ、しかも、材質が異なれば、これと異なる実質的にリニアな関係が得られることを利用して、識別装置57は、検出対象である硬貨10により第2の反射型磁気センサ48のコイル48cに生じる抵抗値およびリアクタンス値から当該硬貨10の直径の落下直交方向一端側の第2の反射型磁気センサ48に対するオーバーラップ寸法を割り出す。さらに、識別装置57は、検出対象である硬貨10により第3の反射型磁気センサ49のコイル49cに生じる抵抗値およびリアクタンス値から同様に当該硬貨10の直径の落下直交方向他端側の第3の反射型磁気センサ49に対するオーバーラップ寸法を割り出す。そして、これら一端側のオーバーラップ寸法と他端側のオーバーラップ寸法と第2の反射型磁気センサ48および第3の反射型磁気センサ49の間隔とから硬貨10の直径を識別する。このため、センサに対する硬貨10の離間距離が一定しない場合であってもさらに精度良く硬貨10の直径および材質を識別することができる。
さらに、少なくとも第2の反射型磁気センサ48および第3の反射型磁気センサ49が、断面E字型のコア24を有することで、上記した直径の落下直交方向の端部側のオーバーラップ寸法の識別に好ましいライン状の磁束分布を良好に形成することができる。また、断面I字型のコア、あるいは断面U字型のコアとしても良い。さらには、プリント基板上にライン状の磁束を形成するパターンコイルを設けるなどの空芯コイルとすることも可能である。
以上の第1実施形態および第2実施形態では、円板状金属用識別装置11,41を硬貨10の直径および材質の識別のために用いる場合を例にとり説明したが、硬貨以外の他の種々の円板状金属の直径および材質の識別に用いることもできる。
本発明の第1実施形態の円板状金属用識別装置を示す平面図(a)および側断面図(b)である。 本発明の第1実施形態の円板状金属用識別装置の反射型磁気センサを示す拡大側断面図である。 本発明の第1実施形態の円板状金属用識別装置を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の円板状金属用識別装置のインピーダンス特性を示す特性図である。 本発明の第2実施形態の円板状金属用識別装置を示す正断面図(a)および下方から見た断面図(b)である。 本発明の第2実施形態の円板状金属用識別装置の反射型磁気センサを示す側断面図である。 本発明の第2実施形態の円板状金属用識別装置を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態の円板状金属用識別装置のインピーダンス特性を示す特性図である。
符号の説明
10 硬貨(円板状金属)
11,41 円板状金属用識別装置
20 反射型磁気センサ
20c,47c,48c,49c コイル
24,54 コア
27,57 識別装置(識別手段)
47 第1の反射型磁気センサ
48 第2の反射型磁気センサ
49 第3の反射型磁気センサ

Claims (6)

  1. 一つのコイルを有する反射型磁気センサと、検出対象である円板状金属による前記コイルのインピーダンス特性から当該円板状金属の直径および材質を識別する識別手段とを有することを特徴とする円板状金属用識別装置。
  2. 前記識別手段は、検出対象である円板状金属により前記コイルに生じる抵抗値およびリアクタンス値から当該円板状金属の直径および材質を識別することを特徴とする請求項1記載の円板状金属用識別装置。
  3. 前記反射型磁気センサは断面E字型、断面I字型または断面U字型のコアを有することを特徴とする請求項1または2記載の円板状金属用識別装置。
  4. 一つのコイルを有する第1の反射型磁気センサと、一つのコイルを有し前記第1の反射型磁気センサの一側に配置される第2の反射型磁気センサと、一つのコイルを有し前記第1の反射型磁気センサの他側に配置される第3の反射型磁気センサとを、検出対象である円板状金属の移動方向に対して直交する方向に沿って並設し、
    検出対象である円板状金属による前記第1の反射型磁気センサのコイルのインピーダンス特性から当該円板状金属の材質と離間距離とを割り出すとともに、これら材質と離間距離と当該円板状金属による前記第2の反射型磁気センサのコイルのインピーダンス特性と当該円板状金属による前記第3の反射型磁気センサのコイルのインピーダンス特性とから当該円板状金属の直径を識別する識別手段を設けてなることを特徴とする円板状金属用識別装置。
  5. 前記識別手段は、検出対象である円板状金属により前記第1の反射型磁気センサのコイルに生じる抵抗値およびリアクタンス値から当該円板状金属の材質と離間距離とを割り出すとともに、これら材質と離間距離と当該円板状金属により前記第2の反射型磁気センサのコイルに生じる抵抗値およびリアクタンス値と当該円板状金属により前記第3の反射型磁気センサのコイルに生じる抵抗値およびリアクタンス値とから当該円板状金属の直径を識別することを特徴とする請求項4記載の円板状金属用識別装置。
  6. 少なくとも前記第2の反射型磁気センサおよび前記第3の反射型磁気センサは、断面E字型、断面I字型または断面U字型のコアを有することを特徴とする請求項4または5記載の円板状金属用識別装置。
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