JP2007265040A - 知財業務支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】知財関連業務に関連した業務委託者と業務受託者の共同作業を支援する。
【解決手段】知財業務支援装置100は、企業300の知財部員等によって使用されるクライアント端末および特許事務所400の弁理士等によって使用されるクライアント端末の双方と通信ネットワークを介して接続される。この装置は、知財業務案件の発注指示を受け付けると、その案件に関するデータを管理するための案件スペースを生成する。案件スペースに対してアクセス要求がなされると、要求元のユーザがこの知財業務案件の関係者であることを条件としてアクセスを許可する。また、知財業務支援装置100は、スケジュールデータを生成し、スケジュールと比較した実際の業務の進捗状況を進捗データによって管理する。
【選択図】図2

Description

この発明は、知的財産に関連する業務を支援するための技術に関する。
近年、コンピュータの普及とネットワーク技術の進展に伴い、ネットワークを介した電子情報の交換が盛んになっている。特許をはじめとする知財関連業務についても同様である。
たとえば、特許出願までの業務(以下、単に「出願業務」とよぶ)には、発明の提案、発明資料用意、先行技術調査、出願可否の検討、弁理士との面談、明細書の作成や修正、請求書発行等、多くの作業が含まれる。こういった各作業の実行過程において、知財部員や発明者、弁理士等の間でさまざまな情報がやりとりされる。従来、こういった情報交換は郵送やファックスで行われることが多かったが、インターネットセキュリティの向上にともない、知財関連業務についてもITによる省力化が提案されるようになってきた(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。
特開2002−117215号公報 特開2002−149809号公報
特許文献1は、知財関連業務の委託側となる企業内において知財関連データを管理するための技術を提案している。特許文献1に記載されている特許管理システムは、アクセス権限の管理により知財関連データのセキュリティを保証している。ただし、特許文献1に開示されている特許管理システムは、企業内の運用に限定される閉鎖系のシステムであり(たとえば、特許文献1の段落[0023]を参照)、特許事務所等の外部リソースまでもシステムに取り込むことは想定されていないようである。
これに対し、特許文献2に記載されている特許管理システムは、特許事務所等にも開放された開放系のシステムのようである。ただし、この特許管理システムは業務委託側の企業と業務受託側の特許事務所の間で知財関連データの共有用データベースとして機能しているにすぎない。
本発明者は、知財関連業務の関係者に対して広く開放されたシステムを想定し、システムがユーザから要求されたサービスを受動的に遂行するだけでなく、システムがユーザに対して能動的にサービスを提供することで、知財関連業務の効率的な運用を実現できると想到した。
本発明の主たる目的は、知財関連業務に関連した業務委託者と業務受託者の共同作業を支援するための技術、を提供することにある。
本発明のある態様は、知財関連業務に関し、業務委託側のユーザによって使用されるクライアント端末および業務受託側のユーザによって使用されるクライアント端末の双方と通信ネットワークを介して接続される知財業務支援装置である。
この装置は、知財業務案件の発注指示を受け付けると、その案件に関するデータを管理するための案件スペースを生成する。案件スペースに対してアクセス要求がなされると、要求元のユーザがこの知財業務案件の関係者であることを条件としてアクセスを許可する。
また、この装置は、スケジュールデータを生成し、スケジュールと比較した実際の業務の進捗状況を進捗データによって管理する。
知財業務案件ごとに案件スペースを生成し、案件スペースごとにアクセス権限を有する関係者を特定することで、データ漏洩を防止しやすくなっている。知財業務案件のスケジュールと比較した業務の進捗状況を進捗データとして管理している。そのため、関係者間で業務の進捗状態を即時的に把握しやすくなる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムにより表現したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、知財関連業務に関連して業務委託者と業務受託者の共同作業を効率化できる。
図1は、知財業務システム10のハードウェア構成図である。
知財業務支援装置100は、企業300aや企業300bなどの複数の業務委託側の企業(以下、単に「企業300」という)、特許事務所400aや特許事務所400bなどの複数の業務受託側の特許事務所(以下、単に「特許事務所400」とよぶ)とインターネット12を介して接続される。また、知財業務支援装置100は、インターネット12を介して特許庁200などの官公庁のサイトの他、無数のウェブサイトと接続されている。特許庁200は、日本特許庁に限らず、欧州や米国の特許庁であってもよい。
インターネット12によって接続された知財業務支援装置100や企業300、特許事務所400等によって、本実施例における知財業務システム10が構成される。
以下、本実施例においては、知財関連業務の例として、特許、実用新案、意匠、商標、著作権などのいわゆる知的財産関連法のうち、特許を題材として説明する。また、出願、拒絶理由対応、訴訟、契約、鑑定、調査等のうち、特に、発明提案から国内特許出願までを中心とした出願業務を題材として説明する。
企業300内において発明の提案がなされ、特許出願を行う場合、出願業務の一部を特許事務所400に委託することになる。企業300は出願業務の業務委託主体であり、特許事務所400は出願業務の業務受託主体となる。知財業務支援装置100は、複数の企業300および複数の特許事務所400で出願業務の委託・受託を仲介・支援するための装置である。国内企業の他にも大学や個人、外国企業も業務委託主体となることができるし、国内特許事務所の他にも外国特許事務所も業務受託主体となることができる。本実施例では、国内企業から国内特許事務所に出願業務の委託がなされる場合を中心として説明する。
図2は、知財業務システム10による業務支援内容を説明するための概念図である。
同図において、S1〜S4とあるのは案件スペースを示す。各案件スペースに特許案件のデータが蓄積される。たとえば、企業300cが特許案件A1を知財業務支援装置100に発注すると、知財業務支援装置100は特許案件A1に対応した記録用の領域として案件スペースS1を生成する。特許案件A1は、企業300cが業務委託側となり、特許事務所400bが業務受託側となっている。知財業務支援装置100は特許案件ごとにアクセスを許可する企業300や特許事務所400を特定するための情報を保持している。企業300c以外の企業300a、b、dは、特許案件A1の案件スペースS1にデータを書き込むことも案件スペースS1からデータを取得することもできない。同様に、知財業務支援装置100は特許事務所400b以外の特許事務所400aや特許事務所400cの案件スペースS1に対するデータアクセスを許可しない。特許案件A1の案件スペースS1にアクセスできるのは、企業300cと特許事務所400bのみである。
特許案件A2の業務委託側となっているのは企業300aと企業300bである。これは、企業300aと企業300bが特許案件A2に関して共同出願人の関係にあることを示す。特許案件A2は特許事務所400bによって代理されている。
特許案件A3の場合、出願業務においては特許事務所400bにより代理されていたとする。そして、このあと特許案件A3の代理事務所が特許事務所400bから特許事務所400cに変更されている。代理変更がなされると、特許事務所400bは案件スペースS3にアクセスできなくなる。代わりに、今まで案件スペースS3にアクセスできなかった特許事務所400cはアクセス許可されることになる。このような処理によれば、いわゆる企業300cから特許事務所400cに包袋自体を送り直す必要が発生しないため、関係者間の業務が省力化される。
特許案件A4には、特許事務所400cと特許事務所400aが関係している。ここで、特許事務所400cは国内の特許事務所であり、特許事務所400aは米国の特許事務所である。したがって、企業300dが米国出願時に特許事務所400aを特許案件A4の関係者として指定すると、特許事務所400aは特許案件A4の案件スペースS4にアクセス可能となる。代理人変更と同様に代理人追加が発生したときにも、同様に関係者間の業務が省力化される。また、案件スペースS4の内部には、国内用の案件スペースと米国用の案件スペースがそれぞれ含まれるとしてもよい。
各企業300や特許事務所400と知財業務支援装置100が送受するデータは、SSL(Secure Socket Layer)プロトコルやTLS(Transport Layer Security)プロトコルによって暗号化される。案件スペースに対するアクセス可否管理に加えて、このような暗号化通信によりデータ伝送時におけるセキュリティを確保している。
本実施例では、企業300や特許事務所400を単位としたアクセス権限管理ではなく、人を単位としてアクセス権限管理するとして説明する。したがって、案件スペースにアクセスできるのは、実際には、発明者や知財担当者、担当弁理士等のごく少数に限定される。
同図に示した知財業務管理方法に対して、企業300が自ら知財管理のためのシステムを構築するというアプローチも考えられる。しかし、各企業300がシステムを独自開発した場合には、特許事務所400はシステムの種類だけさまざまなユーザインタフェースに対応する必要が生じる。これに対して、本実施例に示す知財業務システム10の場合、知財業務支援装置100が統一したユーザインタフェースを提供できる。知財業務支援装置100はXHTML(eXtensible HyperText Markup Language)ファイルやジャバアプレット(JavaApplet)を送信することで企業300や特許事務所400のウェブブラウザに対するユーザインタフェースを提供してもよい。企業300や特許事務所400は、知財業務支援装置100に登録するだけで知財業務システム10に参加できる。そのため、企業300や特許事務所400の側には知財業務システム10を利用するにあたって特段の追加投資が発生することもないというコスト面のメリットがある。
図3は、知財業務支援装置100の機能ブロック図である。
ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
ここでは、主として各機能ブロックの発揮すべき機能について述べ、その具体的な作用については、図5以降に関連して説明する。
知財業務支援装置100は、ユーザインタフェース処理部110、通信部120、データ処理部150およびデータ保持部180を含む。
ユーザインタフェース処理部110は、知財業務支援装置100の管理者からの入力処理や管理者に対する情報表示のようなユーザインタフェース全般に関する処理を担当する。通信部120は、特許庁200や企業300、特許事務所400やその他のウェブサイトとの通信処理を担当する。
本実施例においては、ユーザインタフェース処理部110により知財業務支援装置100の管理者に対するユーザインタフェースサービスが提供されるものとして説明する。別例として、管理者は管理者用端末からインターネット12を介して知財業務システム10を操作してもよい。この場合、通信部120は、管理者端末からの操作指示情報を受信し、またその操作指示に基づいて実行された処理結果情報を管理者端末に送信することになる。
データ処理部150は、ユーザインタフェース処理部110を介した入力操作や通信部120から取得されたデータを元にして各種のデータ処理を実行する。データ処理部150は、ユーザインタフェース処理部110、通信部120およびデータ保持部180の間のインタフェースの役割も果たす。
データ保持部180は、あらかじめ用意された各種の設定データや、データ処理部150から受け取った記事データをはじめとするさまざまなデータを格納する。
データ保持部180は、ユーザ情報保持部182、画像保持部184および案件データ保持領域186を含む。
知財業務支援装置100にユーザ登録すると、ログインのためのユーザIDとパスワードが発行される。ユーザは、発明者や知財部員、弁理士、特許技術者、特許事務員等が想定される。ユーザ情報保持部182は、ユーザ名、電子メールアドレス、ユーザID、パスワード、各ユーザが所属する企業や特許事務所などの組織名を含むユーザ情報を保持する。画像保持部184は、ユーザの顔写真や、企業300や特許事務所400の商標等の画像データを保持する。
案件データ保持領域186は、各特許案件についてのデータを保持する。案件データ保持領域186はハードディスク等の記憶領域に過ぎず、特許案件が発注されるごとに案件データ保持領域186には案件データ保持部188が生成される。各案件データ保持部188は図2でいう案件スペースに相当し、1つの特許案件に関するデータを次の図4に示すフォーマットにて管理するための記憶領域である。特許案件の発注指示がなされるごとに、後述の案件スペース生成部154は案件データ保持領域186に案件データ保持部188を生成する。したがって、案件データ保持領域186には通常、常時複数の案件データ保持部188が含まれることになる。なお、各案件データ保持部188に保持されるデータはデータ処理部150の図示しない暗号処理部によって暗号化される。このため、案件データ保持部188に不正侵入がなされたり、あるいは、案件データ保持部188を含む記録装置自体が盗難にあったときにも、データ漏洩を防止しやすくなる。関係者がデータの読み出しを要求すると、暗号処理部が該当データを復号する。
通信部120は、クライアント端末通信部122と関連データ通信部124を含む。クライアント端末通信部122は、企業300や特許事務所400に設置されるクライアント端末との通信を担当する。関連データ通信部124は、特許庁200や他のウェブサイトから特許案件の関連データを取得する。特許案件A1を出願するときには、その特許案件A1の先行技術文献を取得する必要があるし、特許案件A1が出願された後には、拒絶理由通知において指定された引用文献を取得する必要がある。また、特許庁200が提供する特許案件A1の審査経過を示す経過情報を取り寄せる必要も生じる。関連データとは、このように、特許案件の関係者以外から取得されるデータである。関連データとその取得については、関連データ処理部158を説明するときに更に説明する。
クライアント端末通信部122は、更に、データ通信部126と通知部130を含む。
データ通信部126は、クライアント端末と各種データを送受する。データ通信部126は、ページ送信部134、コンテンツ通信部136、設定通信部128およびユーザコミュニケーション処理部132を含む。
ページ送信部134は、ウェブページデータを企業300や特許事務所400のクライアント端末に送信する。ウェブページデータは、XHTML形式のファイルであってもよいし、XML(eXtensible Markup Language)ファイルとCSS(Cascading Style Sheets)ファイルのセットであってもよい。また、ウェブページデータにはジャバアプレットが含まれてもよい。ウェブページデータには、画像保持部184に保持されている各種画像データが含まれることもある。クライアント端末はウェブページデータを受信して、図5以降に示す各種画面を表示させる。
コンテンツ通信部136は、データ保持部180に保持されている各種コンテンツデータをクライアント端末に送信する。また、クライアント端末から各種コンテンツデータを受信する。ここでいうコンテンツデータには、特許明細書原稿や意見書、手続補正書等、特許事務所400において作成されるデータが含まれる。なお、本実施例において「特許明細書原稿」とは特許明細書自体はもちろん、願書や特許請求の範囲、図面、要約書等まで含めた意味であるとして説明する。また、発明資料や特許明細書原稿についてのコメント、特許事務所400に対する出願指示書等、企業300内で用意されるデータもコンテンツデータに相当する。このようにコンテンツデータとは、特許案件の内容に関連する実体的な情報を指す。
設定通信部128は、特許案件の管理のための書誌的事項に関連してさまざまな設定を受け付ける。設定通信部128は、発注受信部140、属性受信部142および関係者指定受信部144を含む。発注受信部140は、特許案件の発注指示を受け付ける。企業300の知財部員が後に示す案件発注画面230にて特許案件を発注指示すると、クライアント端末から発注指示データが送信される。発注受信部140は、この発注指示データを受信する。属性受信部142は、特許案件の書誌的情報、たとえば、発明の管理番号や発明名称、出願人の名前など、特許案件の内容を識別するための属性情報を受信する。属性情報の一部は発注指示データの一部として送信される。この場合、属性受信部142は発注指示データの一部から属性情報を抽出することになる。図5の案件発注画面230や図6の関係者設定画面250において関係者を設定すると、クライアント端末から関係者指定データが送信される。関係者指定受信部144は、この関係者指定データを受信する。
ユーザコミュニケーション処理部132は、ユーザ間で意見交換するためのコミュニケーション処理を担当する。コミュニケーションは電子掲示板方式にてテキストデータによりなされてもよいし、VoIP(Voice over Internet Protocol)技術により音声データによりなされてもよい。音声方式の場合、ユーザコミュニケーション処理部132は、送信側ユーザが発話した音声データを受信し、受信側ユーザにその音声データを送信することにより双方のコミュニケーションを成立させる。電子掲示板方式の場合、ユーザコミュニケーション処理部132は、送信側ユーザが投稿したテキストデータを受信し、受信側ユーザにそのテキストデータを送信することによりコミュニケーションを成立させる。
本実施例においては、電子掲示板方式によるテキストデータの送受によりユーザ間のコミュニケーションを実現している。具体的なユーザインタフェース態様については図8に関連して詳述する。
通知部130は、クライアント端末に対する各種通知を行う。本実施例においては通知は電子メールによりなされる。通知部130は、アクセス通知部146と予定通知部148を含む。アクセス通知部146は、あるユーザにより所定のアクセスが発生したときに、別のユーザに対してアクセスが発生した旨を通知する。たとえば、コンテンツ通信部136が特許事務所400から特許明細書原稿データを受信したときには、アクセス通知部146は企業300の発明者や知財部員に対して、特許明細書原稿を受信した旨を通知する。アクセス通知部146の通知処理によれば、特許事務所400から企業300に対して、特許明細書原稿を送信した旨を別途通知する必要がなくなるため、特許事務所400側の業務が省力化される。どのようなアクセスが発生したときに誰に、どのような内容にて通知するかは、特許案件ごとに関係者が設定できる。
予定通知部148は、特許案件の進捗状況に応じて、関係者に作業の催促等を行う。出願業務に含まれるさまざまな作業には予定日時や期限が設定されることが多い。また、出願期限によって、他の作業の期限が逆算的に設定されることも多い。こうしたスケジュールや進捗状況といったデータも案件データ保持部188によって保持されている。予定通知部148は、所定の作業について期限が近づいてきたときには、その作業の責任者となるユーザに期限が近づいている旨を通知する。たとえば、特許案件A1の特許明細書原稿の企業300への納品期限が2月10日と設定されていれば、その所定日数前、たとえば、3日前の2月7日に「納品期限まであと3日です。遅れる場合は、知財担当者にご一報ください」という定型メッセージを記載した電子メールを予定通知部148は自動的に特許事務所400の担当弁理士に送信する。このような予定通知によって、作業責任者となるユーザが期限を忘れないように処置できる。
データ処理部150は、スケジュール管理部152、案件スペース生成部154、認証処理部156、関連データ処理部158および文献検索部160を含む。
スケジュール管理部152は、特許案件ごとのスケジュール管理を担当する。スケジュール管理部152は、スケジュール生成部162、進捗データ更新部164および実行権管理部166を含む。スケジュール生成部162は、特許案件の業務スケジュールの内容を示すスケジュールデータを生成する。スケジュールデータは、業務発注側のユーザにより作成されてもよい。また、ユーザがスケジュールデータの一部を設定すると、半自動的に他の作業についての作業予定日時を決定してもよい。たとえば、特許出願予定日が設定されると、特許明細書原稿の納品予定日をその10日前に自動的に設定することにより、出願業務に含まれる複数の作業についての作業予定日時を設定してもよい。スケジュールデータとその生成処理については図9に関連して説明する。
進捗データ更新部164は、進捗データを管理する。進捗データとは、スケジュールデータと比較した実際の作業の進捗状況を示すデータである。進捗データとその更新処理については図10に関連して説明する。実行権管理部166は実行権を管理する。出願業務には、発明資料の用意や弁理士との面談、特許明細書原稿の作成や修正等、さまざまな作業が含まれる。これらの作業は、明細書作成作業のように1人のユーザ(弁理士)が作業責任者になることもあれば、明細書修正作業のような複数のユーザ(知財部員、発明者、弁理士)による共同作業もある。この共同作業においては、特許明細書原稿に対する弁理士による修正や特許明細書原稿の内容に対する発明者や知財部員のコメントなど複数のユーザによるアクセスが発生する。実行権管理部166は、共同作業において作業主体となるユーザを実行権の設定によって管理している。共同作業と実行権については、図12に関連して詳述する。
案件スペース生成部154は、発注受信部140が発注指示データを受信したときに、データ保持部180の案件データ保持領域186に専用の案件スペースとして案件データ保持部188を生成する。案件データ保持部188は、ハードディスク等の読み書き可能な補助記憶装置にフォルダ(ディレクトリ)のかたちで生成されてもよい。案件スペース生成部154のバックアップ処理部168は、定期的に、たとえば、1日ごとに案件データ保持部188のデータを案件データ保持領域186とは別領域、たとえば、外部記録媒体にバックアップする。あるいは、バックアップ処理部168は、案件データ保持部188に対するデータ書き込みが発生したことを条件として、上記したようなバックアップ処理を実行してもよい。
関連データ処理部158は、特許庁200の電子図書館等、外部のウェブサイトから特許案件の関連データを取得する。ここでは、例として、出願済の特許案件A1について説明する。出願後1年半を経過すると、特許案件A1の特許明細書の内容は特許庁200によって電子的に公開される。関連データ処理部158は、この特許案件A1が出願されてからの日数を計数し、1年半が経過した後に特許庁200の電子図書館等に自動的にアクセスして、関連データ通信部124に特許案件A1の公開公報を取得させる。取得した公開公報データは特許案件A1の関連データとして、特許案件A1の案件スペースS1に該当する案件データ保持部188に格納される。このほか、拒絶理由通知が特許庁200から発送されたときには、関連データ通信部124はこれを受信する。関連データ処理部158は、拒絶理由通知に引用文献として記載されている公開公報の番号を検出し、関連データ通信部124に指示して、これらの引用文献データを特許庁200の電子図書館から取得させる。こうした引用文献も関連データとして対応する案件データ保持部188に格納される。また、関連データ処理部158は、特許庁200の電子図書館から特許案件A1の出願後の経過情報を取得してもよい。関連データ処理部158の処理により、案件データ保持部188にはコンテンツデータだけでなく、それらに付随する関連データが自動的に収集されるため、特に、特許事務員の作業負荷が軽減される。
更に、関連データ処理部158は外部の出願端末をコントロールしてもよい。特許明細書原稿の内容が確定すると、関連データ処理部158は案件データ保持部188の特許出願原稿を出願用のフォーマットに変換し、関連データ通信部124は変換後の出願データを出願端末に転送する。そのあと、出願端末に出願指示コマンドを送信することにより、出願端末から特許庁200への出願処理が実行される。あるいは、関連データ処理部158と関連データ通信部124自体が出願端末としての機能を備えてもよい。
認証処理部156は、案件データ保持部188に外部へのアクセスの可否を判定する。認証処理部156は、ユーザ認証部170とデータ認証部172を含む。
ユーザが知財業務支援装置100に対してなんらかのアクセスを要求するとき、クライアント端末から知財業務支援装置100にはアクセス要求データが送信される。このアクセス要求データにはアクセス要求元を特定するためのユーザIDやアクセス要求先となる特許案件を特定するためのワークスペース番号が含まれる。ワークスペース番号とは特許案件を一意に識別するためのIDである。ユーザはワークスペース番号を指定した上で、各種のアクセス要求を送信させることになる。
ユーザ認証部170は、このときアクセス権限のあるユーザからのアクセス要求であるかを判定する。たとえば、発明資料のダウンロードを要求するためのアクセス要求データにワークスペース番号「0014」およびユーザID「116」が含まれていたとする。ユーザ認証部170はユーザID「116」がワークスペース番号「0014」の特許案件の関係者のユーザIDとして登録されているか判定する。登録されていなければダウンロード要求は拒否される。このようにして、不正ユーザからのデータ窃取を防止している。
データ認証部172は、ユーザがコンテンツデータを間違えてアップロードするのを防止する。たとえば、図2の設定を再び引用すると、特許事務所400cの弁理士Mは特許案件A3と特許案件A4を担当しているとする。そのため、弁理士Mは特許案件A3の案件データ保持部188と特許案件A4の案件データ保持部188の両方にアクセス可能である。ここで、特許案件A3の業務委託者は企業300cであり特許案件A4の業務委託者は企業300dである。弁理士Mが特許案件A3の特許明細書原稿を作成して知財業務支援装置100に送信するときに、間違えて、特許案件A4のワークスペース番号を指定して送信してしまうという人的ミスが発生する可能性がある。データ認証部172は、このような人的ミスによる事故の発生を防ぐために機能する。
コンテンツ通信部136が間違ったワークスペース番号を指定して送信された特許明細書原稿を受信すると、属性受信部142は特許明細書原稿から案件の管理番号や出願人名等の属性情報を抽出する。たとえば、特許明細書原稿の願書部分の記載からこれらの情報を取得する。データ認証部172は、送信先として指定された特許案件A4の属性情報を参照し、抽出された属性情報と整合していなければアップロードを許可しない。
このように、ユーザ認証部170およびデータ認証部172によって、ユーザおよびデータの両面から案件データ保持部188のセキュリティを確保している。
文献検索部160は、外部のウェブサイトを対象として文献検索処理を実行する。文献検索部160は、単語抽出部174と検索部176を含む。単語抽出部174は、コンテンツデータ、たとえば、発明資料から単語を抽出する。単語抽出部174は、これらの単語群のうち、技術用語としてあらかじめ登録されている単語を選択する。単語抽出部174は、更に、発明資料において特に頻出する単語を選抜してもよい。検索部176は、単語抽出部174により選択された単語を組合せて検索式を作り、関連データ通信部124に指示して電子図書館等の特許データベースから特許文献を検索させる。このような検索処理によれば、発明資料をベースとした先行技術文献の自動収集が可能となる。
更に発展的な変形例としては、単語抽出部174は2以上の特許明細書原稿に共通して含まれる単語を抽出し、検索部176はこれらの共通単語を用いて関連文献をウェブサイトから検索してもよい。このような検索処理によれば、たとえば、特許案件の変形例や複数の特許案件に関連する技術分野やアイディアなどを発見しやすくなる。また、企業内のデータベースに管理されている複数の特許案件を対象として、アイディア出しのために単語抽出を行ってもよい。たとえば、単語抽出部174は、特許案件Aから抽出された単語群と、特許案件Bから抽出された単語群をマージした単語群から、所定数、たとえば、20個の単語を選択してもよい。選択対象となる単語はランダムに選択されてもよいし、出現頻度が多い順に選択してもよい。このようにして抽出された単語をキーワードとして、ブレインストーミングを行うことにより、新しいアイディアを求めてもよい。より具体的な例として、特許案件Aには、要素技術a、b、c、dからなる発明が開示されているとする。一方、特許案件Bには、要素技術a、e、f、gからなる発明が開示されているとする。特許案件Aと特許案件Bは、技術分野的には全く異なる発明であるかもしれないが、共に要素技術aを利用している点で共通する。このような場合、共通の要素技術aを介して、b、c、dやe、f、gを組み合わせて提示すれば、新発明の創出に資する。このような処理方法によれば、複数の技術分野に分散している知見を新しいアイディアの源泉とする効果的なアイディア創出支援が可能となる。
図4は、案件データ保持部188のデータ構造図である。
同図に示す案件データ保持部188は、特許案件A1に関する案件スペースであるとして説明する。
属性情報保持部210は、特許案件A1の属性情報を保持する。属性情報は属性受信部142によってクライアント端末から受信するデータである。発明資料保持部212は、発明者や知財部によって用意される発明資料を保持する。発明資料のデータは、コンテンツ通信部136によって企業300のクライアント端末から受信する。発明資料保持部212には先行文献保持部214が含まれており、知財部員や発明者によって、または、文献検索部160によって自動検索された先行技術文献のデータが保持される。出願原稿保持部216は、弁理士によって作成された特許明細書原稿を保持する。このほかにも、意見書や補正書等、さまざまな庁手続き用のデータが保持される。出願原稿保持部216は、一種の作業領域であり、特許明細書に関する備忘録的なメモ等を保持する場合もある。発明資料保持部212や出願原稿保持部216に保持されるデータがコンテンツデータとなる。
関係者情報保持部218は、関係者指定受信部144によって受信した関係者指定データを保持する。ここでは、ユーザ情報保持部182に登録されているユーザのうち特許案件A1の関係者のユーザIDを関係者情報として保持する。関係者は、図6の関係者設定画面250に対する入力操作によって指定される。
オフィシャルデータ保持部220は、関連データ通信部124が特許庁200から受信した拒絶理由通知や特許許可通知等のデータを保持する。また、実際に特許庁200に出願された特許明細書原稿データやプルーフ等もオフィシャルデータ保持部220に保持される。スケジュール保持部222は、後の図9に示すスケジュールデータを保持する。進捗データ保持部224は、後の図10に示す進捗データを保持する。
通信領域226は、ユーザ間のコミュニケーションのための領域である。特許案件A1の関係者として登録されているユーザが投稿用にテキストデータを送信すると、通信領域226にその投稿データが記録される。特許案件A1の関係者は、通信領域226に記録されている投稿データを適宜閲覧できる。通信領域226には、更に、限定通信領域228aや限定通信領域228b等が含まれる。関係者間によるコミュニケーションであっても、たとえば、知財部員と発明者だけ、あるいは、複数の発明者がいるときには発明者間だけで協議したい場合もある。そのような場合、ユーザは、コミュニケーションの対象となる関係者を指定した上で限定通信領域228を生成させることができる。ここで、限定通信領域228aが知財部員と発明者に限定した通信領域であるとする。その場合、弁理士Rが特許案件A1の関係者であっても、限定通信領域228aの投稿データの内容を閲覧することはできない。
図5は、案件発注画面230の画面図である。
企業300において知財部員が特許案件を新規国内出願するときには、知財業務支援装置100にログインして案件発注画面230を呼び出す。ここでは、企業300の知財部員「瀬崎正志」(以下、単に「知財部員S」とよぶ)が知財業務支援装置100から案件発注画面230を表示させた場合に、知財部員Sのクライアント端末で表示される画面である。案件発注画面230はウェブページとして表示されるので、ウェブブラウザを備えていればどのようなクライアント端末からでも閲覧できる。ワークスペース番号領域232は、ワークスペース番号を示す。知財担当者が案件発注画面230を呼び出すと、その特許案件を一意に識別するためのワークスペース番号が知財業務支援装置100によって割り当てられる。同図においては「0012」というワークスペース番号が割り当てられている。
案件名設定領域234は、特許案件の仮名称または正式名称を入力するための領域である。管理番号設定領域236には、知財部員Sの所属する企業300が特許案件を管理するための管理番号が入力される。知財担当設定領域238は、特許案件を担当する知財部員を指定するための領域である。同図においては、知財部員として「瀬崎正志」だけが指定されている。OKボタン240がクリックされると、案件発注画面230において設定された各データが発注指示データの一部として知財業務支援装置100に送信される。知財業務支援装置100の発注受信部140が発注指示データを受信すると、案件スペース生成部154は案件データ保持領域186にワークスペース番号「0012」の特許案件に対応する案件データ保持部188を生成する。属性受信部142は、案件名や管理番号といった属性情報を取得し、これらの属性情報は生成されたばかりの案件データ保持部188の属性情報保持部210に記録される。更に、知財担当設定領域238に示される関係者指定データは関係者指定受信部144によって抽出され、関係者情報保持部218に記録される。キャンセルボタン242がクリックされたときには、案件発注画面230の入力内容はキャンセルされる。この場合、ワークスペース番号「0012」は空き番号のままとなる。
図6は、関係者設定画面250の画面図である。
案件発注画面230により、特許案件の発注がなされた後、知財部員はその特許案件の関係者を指定する。このため知財部員Sは、関係者設定画面250を呼び出す。
出願人表示領域251には、知財部員Sが所属する企業300の名前が自動的に表示される。知財部員Sが知財業務支援装置100に対して関係者設定画面250の表示を要求するときには、知財部員SのユーザIDがあわせて送信される。ユーザ情報保持部182には知財部員Sとその所属する企業300とが対応づけられている。ページ送信部134が関係者設定画面250のデータを送信するときには、知財部員Sが所属する企業300である「N株式会社」という情報をウェブページの一部として送信する。図2の特許案件A2のように共願の場合も想定する場合は、出願人表示領域251にて複数の出願人を指定できてもよい。ここでは「N株式会社」による単独出願であるとして説明する。
知財担当設定領域252は担当の知財部員を設定するための領域であり、案件発注画面230の知財担当設定領域238と同様である。案件を発注したあとも、知財担当者の変更・追加が可能となっている。たとえば、知財部員Sから知財担当が別の知財部員に変更されると、以降、知財部員Sは特許案件A1の関係者ではなくなるので、特許案件A1の案件データ保持部188にアクセスできなくなる。このため、知財部員Sが別の企業300に転職した場合であっても、企業300の知的財産情報の漏洩を防止できる。
発明者設定領域254は、発明者を設定するための領域である。ここでは、「古森純哉」(以下、「発明者K」とよぶ)と「四型雅紀」(以下、「発明者S」とよぶ)の2名が設定され、それぞれの発明に対する貢献度がパーセンテージで設定される。同図においては、貢献度は50パーセントずつに設定されている。関係者設定画面250では、発明者を3名まで設定できるが、増員ボタン256をクリックすると更に多くの発明者を設定するためのダイアログボックス(図示せず)が表示される。
特許事務所設定領域258は、業務発注先となる特許事務所400を指定する領域である。同図においては、「P特許事務所」が指定されている。また、担当弁理士設定領域260においては担当希望弁理士として「元永尚一」(以下、「弁理士M」とよぶ)が指定されている。ただし、この段階では担当希望にすぎず、弁理士Mには特に何の通知もなされない。アサインボタン262がクリックされると、知財部員Sに加えて発明者Kおよび発明者Sが関係者情報保持部218の関係者情報に登録される。キャンセルボタン264がクリックされたときには、関係者設定入力はキャンセルされる。
依頼実行となると、知財部員Sは図示しない依頼画面にて弁理士Mに特許明細書の作成依頼を発注する。通知部130は、P特許事務所の電子メールアドレス、または、弁理士Mの電子メールアドレスに、特許明細書作成依頼のための電子メールを送信する。この電子メールには、特許案件の属性情報の全部または一部が自動的に記載されてもよい。弁理士Mが受任の旨を返信すると、関係者情報保持部218の関係者情報には新たに弁理士Mが登録される。こうして、業務委託側である知財部員Sおよび発明者K、Sと、業務受託側である弁理士Mが関係者として設定される。
図7は、案件一覧画面270の画面図である。
関係者が決定すると、知財部員S、発明者K、Sおよび弁理士Mだけが、この特許案件の案件データ保持部188にアクセス可能となる。案件一覧画面270は弁理士Mが知財業務支援装置100にログインして、自分の担当している案件の一覧を呼び出したときに表示される画面である。同図によると、弁理士Mは現在4件の特許案件を担当している。このうち、4件目の「ブログからの情報抽出」という案件が、図5および図6において発注・依頼された案件である。
案件名表示領域272は、各案件の仮名称を示す。案件名をクリックすると、その案件に関連して各種画面が表示される。たとえば、コンテンツデータのアップロードやダウンロードを行うための画面、特許案件の属性情報や関係者情報の閲覧画面、特許案件のスケジュールや進捗状況を確認するための画面、特許案件に関して関係者間で意見交換するための画面などである。
種別表示領域274は、各案件の種別を示す。種別とは、特許、実用新案、意匠、商標等の法域の別、国内案件または海外案件の別、出願、拒絶理由対応、審判、訴訟等の業務内容の別等を示す。たとえば、さきほどの「ブログからの情報抽出」の案件は、種別表示領域274によると特許案件であって、国内新規出願に関する案件であることがわかる。状態表示領域276は、現在の処理状態を示す。特許出願は、発明提案からさまざまな作業を経て出願に至る。状態表示領域276は、各特許案件がどのような処理状態にあるかを示す。更新日表示領域278は、案件データ保持部188の最新更新日時を示す。
クライアント商標表示領域280は、特許案件の委託側となる企業300の商標画像が表示される。画像保持部184には、知財業務支援装置100に登録されている企業300の商標が画像データとして保持されている。案件一覧画面270においては、案件ごとに出願人となる企業300の商標画像が表示される。同図によると、弁理士Mは、4件の特許案件を3社から受任している。同図に示す上から1件目の案件と2件目の案件は別々の企業から依頼された案件である。また、共に、特許明細書作成中という状態になっている。商標画像は、2件目「ディスプレイカバーリング」の特許明細書原稿を弁理士Mが誤って1件目「マニュアル提供システム」の案件データ保持部188に送信するという人的ミスを抑制するために表示される。商標画像のほかにも、関係者の顔写真が表示されてもよい。弁理士Mは、商標画像等を確認することにより、送り先ミスが生じないように注意しやすくなる。
図8は、通信画面290の画面図である。
通信画面290は、ワークスペース番号「0012」の特許案件「ブログからの情報抽出」について、関係者間で意見交換をするための画面である。ここでは、知財部員S「瀬崎正志」と発明者K「古森純哉」がこの特許案件に関する意見交換をしている。案件情報表示領域292は、特許案件の属性情報を示す。通信欄領域294は、関係者が意見交換するための電子掲示板である。ここには、各ユーザの投稿データが一覧表示される。コメント入力ボタン296がクリックされると、投稿データ入力のための画面(図示せず)が表示される。同図の通信欄領域294は、限定通信領域228による知財部員Sと発明者Kだけが閲覧・入力可能な電子掲示板である。
投稿データ入力されると、ユーザコミュニケーション処理部132は、この投稿データを受信して、該当する限定通信領域228に記録する。限定通信領域228aに関係するユーザは、ユーザコミュニケーション処理部132を介して、限定通信領域228aの投稿データをクライアント端末で閲覧できる。知財部員Sと発明者Kのように、関係者の一部でなされるコミュニケーションのデータも限定通信領域228に記録として残すことができる。
図9は、スケジュール保持部222に保持されるスケジュールデータのデータ構造図である。
ここでは、さきほどのワークスペース番号「0012」の特許案件が特許案件A1であるとする。特許案件A1は、案件発注画面230において登録されると、発明者の選定や知財部と発明者との社内面談等の各種作業を経て、最終的に特許出願に至る。作業内容欄302は作業内容を示す。作業予定日時欄304は作業予定日時を示す。作業予定日時は、関係者、たとえば、知財部員Sの入力操作にしたがって設定される。スケジュール生成部162は、作業予定日時の設定を受け付けた上でスケジュールデータを生成する。スケジュール生成部162は、作業予定日時の一部が設定されると、残りの作業予定日時を自動的に設定してもよい。たとえば、知財部員が出願予定日時を指定すると、発注日時と出願予定日時からその他の作業の作業予定日時を自動的に算出してもよい。
スケジュール生成部162は、発注日時から出願予定日時まで50日以上あるときには特許明細書原稿納品予定日時を出願予定日時の10日前、発注日時から出願予定日時までが40日以上50日未満のときには原稿納品予定日時を出願予定日時の5日前、というように所定の規則にしたがって原稿納品予定日時を自動的に設定してもよい。もちろん、知財部員は、スケジュールデータが生成された後も、その作業予定日時を調整可能である。スケジュール生成部162は、関係者のワークロードを加味して作業予定日時を決定してもよい。たとえば、発注日時から出願予定日時が40日以上50日未満のときであっても、弁理士Mのワークロードとして「高」、「中」、「低」のうち、「高」入力設定されたときには、原稿納品予定日時を出願予定日時の5日前ではなく、3日前に設定することとしてもよい。
実行責任者欄306は、各処理の実行責任者のユーザIDを示す。ここでは知財部員SのユーザIDが「101」、発明者KのユーザIDが「202」、発明者SのユーザIDが「204」、弁理士MのユーザIDが「306」であるとする。同図によれば、たとえば、(3)社内面談は、知財部員Sと発明者K、Sの計3名で行われる。また、(6)の原稿納品の責任者は弁理士M1名となっている。
原稿納品(6)の作業予定日時2月13日が近づくと、予定通知部148は弁理士Mに期限が近づいている旨を通知する。また、社外面談(5)の作業予定日時1月11日の前日の1月10日になると、予定通知部148は、知財部員S、発明者K、S、弁理士Mに翌日が社外面談の日である旨を通知する。
図10は、進捗データ保持部224の進捗データのデータ構造図である。
進捗データは、スケジュールデータと比較した業務の進捗状況を示す。作業内容欄312は作業内容を示す。進捗状況欄314は、各作業の進捗状況を示す。同図によれば、発明者選定(2)は、12月17日に完了している。また、発明資料の用意(4)という作業はキャンセルになっている。原稿納品(6)は、図9に示したスケジュールデータによると、2月13日が作業予定日時となっていたが、現在、作業予定日時を3日過ぎても原稿納品がなされていない状態にあることがわかる。進捗データ更新部164は、1日経過するごとに進捗データを更新する。また、案件データ保持部188に対するデータ書き込みアクセスが発生したときにも、進捗データ更新部164は進捗データを更新する。
図11は、進捗表示画面310の一例を示す。
知財部員や弁理士、発明者等のユーザは、知財業務支援装置100にアクセスして、自分の関連する特許案件の進捗状況を進捗表示画面310にて確認できる。ここでは、弁理士Mの2月26日時点における進捗表示画面310であるとして説明する。同図によれば、弁理士Mは、2月26日の時点でワークスペース番号「0012」の「ブログからの情報抽出」とワークスペース番号「0013」の「投稿管理装置」という2件の特許案件を担当している。同図黒丸で示す位置は、現在の処理状態を示している。一方、同図白丸で示す位置は、スケジュールデータにより2月26日現在において予定された処理状態を示す。
たとえば、ワークスペース番号「0012」の案件は、特許明細書の作成依頼を受けてから原稿が未納品の状態にあることを示す。しかし、スケジュールデータによればこの特許案件は2月26日には、原稿納品を完了して原稿修正作業に移っている予定である。したがって、この特許案件はスケジュールに比べて作業が遅れていることがわかる。ワークスペース番号「0013」の案件は、特許明細書原稿を納品してから修正作業中の状態にある。予定では、2月26日には明細書作成中の状態にあることになっていたので、この案件についてはスケジュールに比べて作業が進んでいることがわかる。
図12は、進捗表示画面310の別例を示す。
図11においては、2月26日時点の現状を示す黒丸が一列に並ぶ表示態様を示したが、図12のように、2月26日時点の予定を示す白丸が一列に並ぶ態様にて表示されてもよい。また、複数の特許案件に関して、現状を示す黒丸を線で結ぶことにより、予定から遅れている特許案件と予定よりも進んでいる特許案件を視覚的に認識しやすくなる。
図13は、共同作業における実行権管理を説明するためのタイムチャートである。
本実施例において、特許出願に向けた各作業のうち、特許明細書原稿が納品された後の原稿修正作業は、知財部員S、発明者Kおよび弁理士Mの共同作業となる。実行権管理部166は、原稿修正作業について3者の作業を協調させるために実行権を管理する。
ここでは、まず、日時t1に弁理士Mが特許明細書原稿を送信したとする。アクセス通知部146は、知財部員Sと発明者K、Sに特許明細書原稿がアップロードされた旨を通知する。特許明細書原稿のアップロードがなされると、実行権管理部166は、知財部員Sに実行権を設定する。実行権の設定順序は、弁理士M→知財部員S→発明者K→弁理士Mという順番にあらかじめ決定されている。共同作業においては、実行権を設定されているユーザしか、案件データ保持部188へのコンテンツデータのアップロードができなくなる。実行権はちょうど案件スペースに対するセマフォのように機能することになる。共同作業中において、各ユーザには誰が実行権を有しているかが表示される。具体的には、実行権管理部166は実行権を取得しているユーザ名を各ユーザに通知する。これにより、共同作業中のユーザは、どのユーザに現在の実行権があるかを適宜把握できる。なお、実行権取得ユーザ名の通知態様として、画面への常駐表示やポップアップ表示の他、電子メールによる通知も挙げられる。また、通知先としては、実行権取得ユーザだけでなく、そうでないユーザを含めてもよい。ここでは、「ユーザ名」という用語を、そのユーザのハンドルネームや顔写真等、ユーザを他から識別できる表示全てを含む概念であるとして使用している。
また、共同作業中であろうとなかろうと、今作業すべきなのは誰であるかを、そのユーザ(他のユーザも含めてもよい)に通知するようにしてもよい。これについて、通知されたユーザは、今自分が対応しなければならない作業の一覧表示を取得できる。
たとえば、スケジュール管理部152は図示しないタスク管理部を含んでもよい。タスク管理部は、ユーザごとのTODO情報を管理する。ユーザAが知財業務支援装置100にログインすると、タスク管理部はユーザAに関係する、いいかえれば、ユーザAが関係者情報に登録されている特許案件を検索する。ここでは、特許案件a〜dの4件が検出されたとする。次に、タスク管理部は、各特許案件の進捗データを参照してそれぞれの実行責任者を特定する。仮に、特許案件aはユーザBの作業待ちの状態、特許案件b〜dは、ユーザAによる作業待ちの状態にあるとする。このような場合、タスク管理部は、ユーザAが関連する特許案件はa〜dであること、そのうち特許案件aはユーザBが実行責任者であり、特許案件c〜dはユーザAが実行責任者である旨を示す情報を一覧表示するためのHTMLファイル(以下、「タスク管理ファイル」とよぶ)を生成する。タスク管理部はクライアント端末通信部122に指示して、タスク管理ファイルをユーザAのクライアント端末に送信させる。特許案件a〜dのいずれかの実行責任者が変化したときには、タスク管理部はタスク管理ファイルの内容を更新して再送する。ユーザAのクライアント端末はタスク管理ファイルを画面表示させる。このような処理によれば、ユーザAは、クライアント端末の表示画面にて、現在自分が関わっている案件と、それらの実行責任者を適宜把握できる。
ここで日時t2において、知財部員Sが特許明細書原稿についての修正指示コメントを送信している。コンテンツ通信部136は修正指示コメントを受信し、修正指示コメントは出願原稿保持部216に格納される。このとき、知財部員Sの実行権が解除され、次に、発明者Kに実行権が設定される。アクセス通知部146は実行権が移った旨を発明者Kに通知する。日時t3に発明者Kが特許明細書原稿についての修正指示コメントを送信している。発明者Kの実行権が解除され、弁理士Mに実行権が設定される。日時t4において、弁理士Mが、知財部員Sと発明者Kの修正指示コメントにしたがって、特許明細書原稿を修正してアップロードすると、実行権は弁理士から知財部員Sに移る。日時t5に知財部員Sおよび発明者Kが修正内容を確認した上で、知財部員Sが出願内容を許可したら実行権が弁理士Mに移る。こうして、明細書修正処理(7)が完了し、次の、出願処理(8)に移行する。
明細書修正処理のように複数のユーザによる共同作業の場合には、実行権によって各ユーザの実行責任が明確化される。また、実行権管理部166は、実行権の保持期間をユーザごとに算出する。このような時間管理により、明細書修正処理のような共同作業において、各関係者が要した作業時間を算出できる。
図14は、ユーザから案件スペースにデータがアップロードされるときの処理過程を示すフローチャートである。
同フローチャートは、弁理士Mから特許明細書原稿等のコンテンツデータが送信された場合の処理過程を示す。まず、コンテンツ通信部136はこのコンテンツデータを受信する。ユーザ認証部170は、このコンテンツデータを送信したユーザのユーザIDとワークスペース番号を抽出し、ワークスペース番号によって特定される特許案件の関係者情報に送信元のユーザIDが登録されているか判定する(S10)。登録されていなければ(S10のN)、関係のないユーザからの送信であるため特許明細書原稿は破棄される。通知部130は、アップロードが許可されない旨を弁理士Mに通知する(S22)。
関係者として登録されている場合(S10のY)、スケジュール管理部152は、現在、修正作業中という処理状態にあるかを判定する(S12)。修正作業中、すなわち、共同作業中であれば(S12のY)、実行権管理部166は弁理士Mに実行権が設定されているか判定する(S14)。実行権が設定されていなければ(S14のN)、処理はS22に移行する。
一方、共同作業中でないときや(S12のN)、共同作業中であっても実行権が設定されていれば(S14のY)、属性受信部142はアップロード対象となるデータから属性情報を抽出する。たとえば、特許明細書原稿であれば、願書のページに記載されている管理番号や出願人名、発明者名等の情報を属性情報として抽出する(S16)。データ認証部172は、抽出された属性情報の内容が案件データ保持部188の属性情報保持部210に保持されている該当データと一致するかを判定する(S18)。属性情報を設定するための専用の属性ファイルが用意されてもよい。コンテンツデータの送信者は、属性ファイルに管理番号や仮名称等を記入して、コンテンツデータとあわせて送信してもよい。その場合には、データ認証部172は、属性ファイルに記述されている属性情報と属性情報保持部210の該当データと一致するかを判定する。
互いに属性情報が一致すれば(S18のY)、データ認証部172はデータのアップロードを許可する。コンテンツ通信部136によって受信したコンテンツデータは案件データ保持部188の該当箇所に記録される(S20)。一致しなければ(S18のN)、処理はS22に移行し、アップロード不許可の旨が通知される。
以上、本実施例における知財業務システム10によれば、知財関連業務において、業務委託側である知財部員と発明者、業務受託側である弁理士の業務効率を向上させることができる。
知財業務支援装置100は、発注指示データが受け付けられると、セキュリティを保証したかたちで案件データ保持部188を自動的に生成する。案件データ保持部188ごとに関係者情報によってアクセス権限が設定されるので、知的財産という有価情報の機密性を維持することができる。また、関係者情報の登録内容を変更するだけで、関係者の追加や変更を簡易に行うことができるため、特許案件の処理状況に応じて柔軟に関係者を設定しやすくなる。
また、作業状態に応じて、適宜、関係者に電子メール等によって通知される。そのため、知財業務支援装置100は単なるデータ保管庫ではなく、積極的に関係者の作業に干渉する。このような機能により、関係者の期限管理負担の多くを肩代わりすることができる。本実施例の知財業務支援装置100は、特許案件ごとにスケジュールを生成すると共に、スケジュールと比較した進捗状況も管理できる。このように、知財業務支援装置100は知財関連業務全般に関するワークフローマネジメントが可能となっている。
知財業務支援装置100は、特許案件ごとに通信領域を生成することにより、関係者間の議論の内容もコンテンツデータの一部として管理できる。また、関係者の一部だけのコミュニケーションも可能であるため、特許案件に関連する情報を案件データ保持部188に集積しやすい仕組みを提供している。たとえば、中間処理時においても、出願時の打ち合わせの内容を示す投稿データを再確認するといった利用法が可能となっている。テキストや音声だけでなく、動画によるコミュニケーションも考えられる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。なお本発明はこの実施の形態に限定されることなく、そのさまざまな変形例もまた、本発明の態様として有効である。
請求項に記載のアクセス要求受信部の機能は、本実施例においてはクライアント端末通信部122の一部、主としてコンテンツ通信部136や設定通信部128、ユーザコミュニケーション処理部132によって実現される。
請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、本実施例において示された各機能ブロックの単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
このほか、知財業務支援装置100は以下のような機能を備えてもよい。
1.特許明細書の編集履歴、あるいは、出願後の補正履歴を管理する機能
たとえば、特許明細書が補正されたときに、補正前のデータと補正後のデータの差分を管理し、補正内容を即時に確認できるようにしてもよい。また、補正履歴を管理しておき、いつでも過去のバージョンに戻せるよう処理してもよい。
2.業務担当者の実績管理機能
知財業務支援装置100は、弁理士ごとに担当実績のある技術分野等に関する情報を蓄積してもよい。このような情報を蓄積することにより知財業務支援装置100が弁理士検索のためのデータベースとして機能することもできる。同様に、発明者ごとに出願実績のある技術分野や過去の出願案件等の情報が蓄積されてもよい。このような情報処理によれば、知財業務支援装置100にアクセスすることによって、発明者の研究開発実績を検索することができる。
3.業務委託者ルールの設定
知財関連業務においては、業務委託側がさまざまな管理ルールを持つことが多い。たとえば、受任から出願までの期限であったり、特許明細書の作成方針等である。このようなルールに基づいて、スケジュールの自動生成がなされたり、特許明細書が作成方針にしたがっているかをチェックする機能を備えてもよい。
以上の実施の形態および変形例から把握される発明のいろいろな態様をすでに特許請求の範囲に記載したものも含む形にて以下に例示する。
A1.知財関連業務に関し、業務委託側のユーザによって使用されるクライアント端末および業務受託側のユーザによって使用されるクライアント端末の双方と通信ネットワークを介して接続され、
業務委託側のユーザが使用するクライアント端末から、知財業務案件の発注指示を示す発注指示データを受信する発注指示受信部と、
前記発注指示データが受信されたことを契機として、前記知財業務案件に関するデータを管理するための案件スペースを記録媒体上に生成する案件スペース生成部と、
前記案件スペースに対するアクセス要求をクライアント端末から受信するアクセス要求受信部と、
業務受託側のユーザを含めて前記知財業務案件の関係者となるユーザを指定する関係者指定データをクライアント端末から受信する関係者指示受信部と、
前記関係者指定データにて指定されたユーザと前記知財業務案件を対応づけた関係者情報を保持する関係者情報保持部と、
前記アクセス要求を送信したクライアント端末のユーザが前記知財業務案件の関係者として指定されたユーザであるか前記関係者情報を参照して判定し、関係者として指定されたユーザであることを条件として前記案件スペースに対するアクセスを許可する認証部と、
前記案件スペースに対する所定タイプのアクセス要求が受信されたときには、前記知財業務案件の関係者として指定されているユーザに対して前記所定タイプのアクセス要求が受信された旨を通知するアクセス通知部と、
を備えることを特徴とする知財業務支援装置。
A2.業務委託側のユーザから業務受託側のユーザに対して特許明細書の作成が依頼される場合において、
前記アクセス通知部は、前記業務受託側のユーザのクライアント端末から特許明細書の原稿データが受信されると、前記業務委託側のユーザに対してその旨を通知することを特徴とするA1に記載の知財業務支援装置。
A3.前記案件スペース生成部は、前記関係者情報に登録されているユーザが意見交換するための通信領域を生成することを特徴とするA1または2に記載の知財業務支援装置。
A4.前記案件スペース生成部は、前記関係者情報に登録されているユーザのうちの一部のユーザだけで意見交換するための通信領域を生成可能であることを特徴とするA3に記載の知財業務支援装置。
A5.前記通信領域は、音声データによる意見交換可能な領域であることを特徴とするA3または4に記載の知財業務支援装置。
A6.ユーザを示す画像データまたはユーザの所属先を示す画像データを保持する画像保持部と、
前記案件スペースに対するアクセス要求が受信されたときに、前記関係者情報に登録されているユーザに対応する画像データをアクセス要求送信元のクライアント端末に送信する画像送信部と、
を更に備えることを特徴とするA1から5のいずれかに記載の知財業務支援装置。
A7.クライアント端末から前記案件スペースへの記録対象となるデータが受信されたとき、前記データからそのデータが対象とする知財業務案件の内容を示す属性情報を抽出する属性抽出部と、を更に備え、
前記認証部は、前記データの属性情報と前記知財業務案件の属性情報を比較して前記データが前記知財業務案件に対応したデータであるかを判定し、前記知財業務案件に対応したデータであることを条件として、前記データの前記案件スペースへの記録を許可することを特徴とするA1から6のいずれかに記載の知財業務支援装置。
A8.前記案件スペース生成部は、所定のタイミングで前記案件スペースに含まれるデータを前記案件スペースとは異なる記憶領域に複写することを特徴とするA1から7のいずれかに記載の知財業務支援装置。
知財業務システムのハードウェア構成図である。 知財業務システムによる業務支援内容を説明するための概念図である。 知財業務支援装置の機能ブロック図である。 案件データ保持部のデータ構造図である。 案件発注画面の画面図である。 関係者設定画面の画面図である。 案件一覧画面の画面図である。 通信画面の画面図である。 スケジュール保持部に保持されるスケジュールデータのデータ構造図である。 進捗データ保持部の進捗データのデータ構造図である。 進捗表示画面の一例を示す図である。 進捗表示画面の別例を示す図である。 共同作業における実行権管理を説明するためのタイムチャートである。 ユーザから案件スペースにデータがアップロードされるときの処理過程を示すフローチャートである。
符号の説明
10 知財業務システム、 100 知財業務支援装置、 110 ユーザインタフェース処理部、 120 通信部、 122 クライアント端末通信部、 124 関連データ通信部、 126 データ通信部、 128 設定通信部、 130 通知部、 132 ユーザコミュニケーション処理部、 134 ページ送信部、 136 コンテンツ通信部、 140 発注受信部、 142 属性受信部、 144 関係者指定受信部、 146 アクセス通知部、 148 予定通知部、 150 データ処理部、 152 スケジュール管理部、 154 案件スペース生成部、 156 認証処理部、 158 関連データ処理部、 160 文献検索部、 162 スケジュール生成部、 164 進捗データ更新部、 166 実行権管理部、 168 バックアップ処理部、 170 ユーザ認証部、 172 データ認証部、 174 単語抽出部、 176 検索部、 180 データ保持部、 182 ユーザ情報保持部、 184 画像保持部、 186 案件データ保持領域、 188 案件データ保持部、 200 特許庁、 210 属性情報保持部、 212 発明資料保持部、 214 先行文献保持部、 216 出願原稿保持部、 218 関係者情報保持部、 220 オフィシャルデータ保持部、 222 スケジュール保持部、 224 進捗データ保持部、 226 通信領域、 228 限定通信領域、 230 案件発注画面、 250 関係者設定画面 270 案件一覧画面、 290 通信画面 310 進捗表示画面。

Claims (8)

  1. 知財関連業務に関し、業務委託側のユーザによって使用されるクライアント端末および業務受託側のユーザによって使用されるクライアント端末の双方と通信ネットワークを介して接続され、
    業務委託側のユーザが使用するクライアント端末から、知財業務案件の発注指示を示す発注指示データを受信する発注指示受信部と、
    前記発注指示データを受信したことを契機として、前記知財業務案件に関するデータを管理するための案件スペースを記録媒体上に生成する案件スペース生成部と、
    前記案件スペースに対するアクセス要求をクライアント端末から受信するアクセス要求受信部と、
    業務受託側のユーザを含めて前記知財業務案件の関係者となるユーザを指定する関係者指定データをクライアント端末から受信する関係者指示受信部と、
    前記関係者指定データに指定されたユーザと前記知財業務案件を対応づけた関係者情報を保持する関係者情報保持部と、
    前記アクセス要求を送信したクライアント端末のユーザが前記知財業務案件の関係者として指定されたユーザであるか前記関係者情報を参照して判定し、関係者として指定されたユーザであることを条件として前記案件スペースに対するアクセスを許可する認証部と、
    前記知財業務案件について関係者が実行すべき複数種類の作業について、各作業の作業予定日時を示すスケジュールデータを生成するスケジュール生成部と、
    前記スケジュールデータと比較した前記知財業務案件の進捗状況を示す進捗データを保持する進捗データ保持部と、
    前記案件スペースのデータに対するアクセスによって前記知財業務案件に関するいずれかの処理が完了したときに、前記進捗データを更新する進捗データ更新部と、
    を備えることを特徴とする知財業務支援装置。
  2. 前記スケジュール生成部は、ユーザにより前記知財業務案件に関する所定作業について作業予定日時が設定されたときには、その作業予定日時を変数として所定関数により他の作業の作業予定日時を特定することを特徴とする請求項1に記載の知財業務支援装置。
  3. 前記スケジュールデータを参照して、前記知財業務案件に関する所定作業の作業予定日時から所定期間内に至ると、前記所定作業の実行責任者となるユーザに対してその旨を通知する予定通知部、を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の知財業務支援装置。
  4. 前記知財業務案件についての作業のうち複数のユーザが共同で実行する共同作業について、実行責任者を特定するための実行権を管理する実行権管理部、を更に備え、
    前記認証部は、前記共同作業中においては、前記実行権を取得したユーザからのアクセス要求であることを条件としてアクセスを許可し、
    前記実行権管理部は、前記複数のユーザのいずれかに実行権を設定し、前記実行権を設定されたユーザによるアクセスが完了したときに前記実行権を別のユーザに設定可能とすることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の知財業務支援装置。
  5. 前記実行権管理部は、前記共同作業中においては、前記実行権を取得したユーザを特定するための情報を他のユーザに通知することを特徴とする請求項4に記載の知財業務支援装置。
  6. 前記知財業務案件の関連データを保持する所定の外部装置から前記関連データを受信して、前記案件スペースに記録する関連データ処理部、を更に備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の知財業務支援装置。
  7. 前記関連データは、官公庁がダウンロード可能に公開する前記知財業務案件の処理の経過情報を示すデータであって、
    前記関連データ処理部は、所定のタイミングで前記知財業務案件に対応した経過情報を示すデータを取得し、前記案件スペースに記録することを特徴とする請求項6に記載の知財業務支援装置。
  8. 調査対象となるユーザが関係者として登録されている知財業務案件と前記知財業務案件の現時点における実行責任者とを対応づけたタスク管理情報を生成するタスク管理部を更に備え、
    前記タスク管理部は、前記調査対象となるユーザに対して前記タスク管理情報を送信することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の知財業務支援装置。
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