JP2007264016A - 電子楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力を低減すること。
【解決手段】アドレスに対応付けて波形データを記録する波形メモリ12と、同時に発音される複数楽音を生成可能である楽音発生部11とを備えている。楽音発生部11は、複数楽音に1対1対応する複数アドレスを元順序から所定順序に並べ替える並べ替え手段24、25と、複数アドレスを所定順序で波形メモリ12に入力して読み出された複数波形データに基づいて楽音を生成する複数楽音発生器23とを備えている。このとき、複数アドレスのうちの楽音に用いられない不使用波形データに対応する不使用アドレスは、複数アドレスが所定順序で並べられるときに隣接するように並び、互いに等しい。このような電子楽器1は、楽音発生部11から波形メモリ12に供給されるアドレスの値が変更される回数を低減することができ、楽音発生部11を形成するトランジスタ回路の消費電力を低減することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子楽器に関し、特に、複数の楽音を同時に放音することができる電子楽器に関する。
複数の楽音を同時に放音することができる電子楽器が知られている。その電子楽器は、その複数の楽音の個数と同数の複数のジェネレータを備え、キーボードの鍵の押鍵・離鍵に伴う鍵情報と操作パネルにより設定された音色情報とに対応する各楽音を各ジェネレータに割り当てて、所望の複数の楽音を生成している。
各ジェネレータは、この割当処理過程で、システムリセット(パワーオン)の後の最初に、各楽音に順序良く確保されるが、それ以降は、キーボードの鍵の押鍵・離鍵に伴って、各ジェネレータは任意に確保される。その結果、その複数のジェネレータは、扱うデータ値が異なり、すべて使用かあるいは不使用の状態でないときに、使用されるジェネレータと使用されないジェネレータとが時間的にランダムに動作する。このようになると、使用されていないジェネレータがあるにもかかわらず、波形メモリへの読み出しアドレスは、ジェネレータごとに変化する。システム全体においても、ジェネレータごとに内部のロジック回路は常に何らかの状態で変化している。複数の楽音を同時に放音することができる電子楽器の消費電力を低減することが望まれている。
特開平04−350899号公報には、波形データ読み出しのためのアドレス変化をできるだけ低減し、アドレス変化時の電流変化によるノイズの発生を抑えるようにした波形データの読み出し方式が開示されている。その波形データの読み出し方式は、発音チャンネル毎に波形メモリから対応するアドレス位置の波形データを読み出して楽音を生成するようにした時分割チャンネル式の楽音生成装置において、発音の終了した空きチャンネルの波形読み出しアドレスを発音の終了していない最直近の他のチャンネルの波形読み出しアドレスで置き替えることを特徴としている。
特開平05−281974号公報には、時分割の各アクセスタイミング以外の期間に外部波形メモリに電流が流れないようにして、無駄な消費電力を低減するメモリ制御装置が開示されている。そのメモリ制御装置は、楽音情報を記憶する外部波形メモリと、複数の発音チャンネルを有し、各発音チャンネルに対応して前記外部波形メモリのアドレスを時分割で出力するとともに、該時分割で割り当てられた発音チャンネルの発音中を示す発音フラグを出力する制御手段と、前記制御手段の出力するアドレスに基づいて前記外部波形メモリから楽音信号を読み出す読出手段と、前記制御手段の出力する発音フラグが発音中を示す期間以外の期間に前記外部波形メモリの動作を無効にする無効信号を出力するメモリ制御手段と、を備えたことを特徴としている。
特開平10−207463号公報には、電子的に楽音を発生する装置の音源LSIとその周辺ロジック(波形ROM等)の省電力化を進めることにより、トータル的な省電力化を図ることが可能な電子楽音発生装置が開示されている。その電子楽音発生装置は、複数の楽音データを時分割にて生成し、複数の発音チャネル分の楽音データを出力する電子楽音発生装置であって、楽音データを生成するための制御データが発音チャネル毎に外部より記憶される記憶手段と、各発音チャネルのタイムスロットに同期して上記記憶手段から発音チャネル毎に制御データが読み出されるように上記記憶手段の読み出しを制御する制御手段と、上記読み出された発音チャネル毎の制御データをラッチするラッチ手段と、上記ラッチ手段に発音チャネル毎に選択的にラッチ信号を供給するラッチ信号供給手段とを備え、上記ラッチ信号供給手段は、未使用の発音チャネルのタイムスロットにおいてはラッチ信号を供給しないことを特徴としている。
特開平10−207464号公報には、電子的に楽音を発生する装置の音源LSIとその周辺ロジック(波形ROM等)の省電力化を進めることにより、トータル的な省電力化を図ることが可能な電子楽音発生装置が開示されている。その電子楽音発生装置は、複数の楽音データを時分割にて生成し、複数の発音チャネル分の楽音データを出力する電子楽音発生装置であって、楽音データを生成するための制御データが発音チャネル毎に外部より記憶される記憶手段と、各発音チャネルのタイムスロットに同期して上記記憶手段から発音チャネル毎に制御データが読み出されるように上記記憶手段の読み出しを制御する読出制御手段とを備え、上記読出制御手段は、未使用の発音チャネルのタイムスロットにおいては、その未使用の発音チャネルの制御データが読み出されないように上記記憶手段の読み出しを制御することを特徴としている。
特開2001−265352号公報には、簡単な構成でありながら、処理負荷に応じて消費電力を低減できる楽音信号処理装置が開示されている。その楽音信号処理装置は、クロック信号を発生するクロック回路と、該クロック信号に同期して、複数チャンネルの楽音信号を、これら楽音信号のサンプリング周期内で時分割処理する処理回路と、前記サンプリング周期に同期して生じる供給期間において前記処理回路に前記クロック信号を供給し、それ以外の期間において前記クロック信号の供給を停止するクロック制御回路とを具備することを特徴としている。
特開平04−350899号公報 特開平05−281974号公報 特開平10−207463号公報 特開平10−207464号公報 特開2001−265352号公報
本発明の課題は、消費電力を低減する電子楽器を提供することにある。
本発明の他の課題は、消費電力を低減する携帯電話機を提供することにある。
以下に、発明を実施するための最良の形態・実施例で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態・実施例の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による電子楽器(1)は、アドレスに対応付けて波形データを記録する波形メモリ(12)と、同時に発音される複数楽音を生成可能である楽音発生部(11)(51)とを備えている。楽音発生部(11)(51)は、複数楽音に1対1対応する複数アドレスを元順序から所定順序に並べ替える並べ替え手段(24、25)(54)と、複数アドレスを所定順序で波形メモリ(12)に入力して、波形データのうちの複数アドレスに対応する複数波形データを波形メモリ(12)から読み出し、複数波形データに基づいて楽音を生成する複数楽音発生器(23)(55)とを備えている。複数アドレスは、複数波形データのうちの楽音に用いられる使用波形データに対応する使用アドレスと、複数波形データのうちの楽音に用いられない不使用波形データに対応する不使用アドレスとから形成されている。このとき、不使用アドレスは、複数アドレスが所定順序で並べられるときに隣接するように並び、互いに等しい。このような電子楽器(1)は、楽音発生部(11)(51)から波形メモリ(12)に供給されるアドレスの値が変更される回数を低減することができ、楽音発生部(11)(51)がトランジスタ回路(たとえば、CMOSにより形成される回路)により形成されるときに、そのトランジスタ回路の消費電力を低減することができる。
その楽音発生部(11)(51)は、元順序に対応する順序に複数波形データを並べ替える手段(25)を更に備えることが好ましい。
その並べ替え手段(24、25)(54)は、複数楽音をそれぞれ示す複数制御パラメータに基づいて複数アドレスを使用アドレスと不使用アドレスとに判別することが好ましい。その不使用アドレスは、その使用アドレスのうちの不使用アドレスの時間的に前に隣接するアドレスに等しいことが好ましい。
本発明による携帯電話機は、電話するときに利用される携帯電話機本体と、アドレスに対応付けて波形データを記録する波形メモリ(12)と、同時に発音される複数楽音を生成可能である楽音発生部(11)(51)とを備えている。楽音発生部(11)(51)は、複数楽音に1対1対応する複数アドレスを元順序から所定順序に並べ替える並べ替え手段(24、25)(54)と、複数アドレスを所定順序で波形メモリ(12)に入力して、波形データのうちの複数アドレスに対応する複数波形データを波形メモリ(12)から読み出し、複数波形データに基づいて楽音を生成する複数楽音発生器(23)(55)とを備えている。複数アドレスは、複数波形データのうちの楽音に用いられる使用波形データに対応する使用アドレスと、複数波形データのうちの楽音に用いられない不使用波形データに対応する不使用アドレスとから形成されている。このとき、不使用アドレスは、複数アドレスが所定順序で並べられるときに隣接するように並び、互いに等しい。このような携帯電話機は、楽音発生部(11)(51)から波形メモリ(12)に供給されるアドレスの値が変更される回数を低減することができ、楽音発生部(11)(51)がトランジスタ回路(たとえば、CMOSにより形成される回路)により形成されるときに、そのトランジスタ回路の消費電力を低減することができる。
本発明による電子楽器は、消費電力を低減することができる。
図面を参照して、本発明による電子楽器の実施の形態を記載する。その電子楽器1は、図1に示されているように、バス2を介して複数のハードウェアが互いに双方向に情報を伝送することができるように接続されている。バス2は、アドレスバスとデータバスと信号バスとから形成される。その複数のハードウェアは、CPU3とROM5とRAM6とキーボード部7と操作パネル部8と楽音発生部11と波形メモリ12とD/A変換器14とアナログ信号処理部15とアンプ16とスピーカ17とを含んでいる。
キーボード部7は、演奏するための複数の鍵を備えている鍵盤である。すなわち、その複数の鍵は、複数の白鍵と複数の黒鍵とから形成され、それぞれ、互いに異なる複数の音高に対応している。キーボード部7は、打鍵された鍵とその打鍵強度とを示す電気信号を出力する。操作パネル部8は、LCDと複数のスイッチとボリュームつまみとを備えている。そのLCDは、液晶ディスプレイの表示面であり、その液晶ディスプレイは、CPU3により生成された画面を表示し、たとえば、ボリュームと音色の選択および設定状態を表示する。操作パネル部8は、その複数のスイッチのうちの操作されたスイッチを示す電気信号をCPU3に出力し、そのボリュームつまみの角度を示す電気信号をCPU3に出力する。たとえば、ユーザは、操作パネル部8を操作して情報を生成し、たとえば、音色を選択および設定する。
ROM5は、読み出し専用のメモリであり、コンピュータプログラムと楽音発生に必要なパラメータデータとを記録している。RAM6は、読み書き可能なメモリであり、処理段階のデータを一時記憶したり、エディット可能なパラメータデータを記憶したりする。RAM6は、さらに、一部あるいは全部がバッテリーバックアップされ、電子楽器1の電源がOFFとなっていても音色設定に関する必要なデータを格納保持している。
CPU3は、ROM5に記録されているコンピュータプログラムを実行して、RAM6とキーボード部7と操作パネル部8と楽音発生部11とを制御する。すなわち、CPU3は、キーボード部7と操作パネル部8とを走査して鍵情報と音色ボリューム情報とを生成する。その鍵情報は、キーボード部7の鍵を識別する複数の鍵番号に対応付けて鍵ON/OFFとタッチ情報を示している。その鍵ON/OFFは、その鍵番号により識別される鍵が押鍵されているか離鍵されているかを示している。そのタッチ情報は、その鍵番号により識別される鍵が打鍵されたときの打鍵強度を示している。その音色ボリューム情報は、操作パネル部8のスイッチの操作により複数の(楽音発生器)ジェネレータにそれぞれ設定された複数の音色と操作パネル部8のボリュームつまみの角度とを示している。CPU3は、その鍵情報と音色ボリューム情報とを楽音発生部11に出力して、楽音発生部11に所望のデジタル楽音信号を生成させる。
波形メモリ12は、複数の波形を記録している。その複数の波形は、電子楽器1が放音することができる複数の音色および音域(音高)に対応している。その波形は、それぞれ、電子楽器1から発音される楽音の波形(すなわち、時間とともに変化する量)を示し、アドレスを波形データに対応付けている。そのアドレスは、その波形の時刻に対応し、波形メモリ12の中の位置を識別するアドレスを示している。その波形データは、そのアドレスに対応する時刻での波形の変位の瞬時値を示している。その複数の音色は、ヘッドアドレスとループトップアドレスとループエンドアドレスとに対応付けられている。ヘッドアドレスとループトップアドレスとループエンドアドレスとは、それぞれ、波形メモリ12のアドレスを示している。ヘッドアドレスは、波形メモリ12の中のその波形の先頭が記録されるアドレスを示している。ループトップアドレスは、ヘッドアドレスより順番が後のアドレスを示している。ループエンドアドレスは、ループトップアドレスより順番が後のアドレスを示している。その波形は、立ち上がり部と繰り返し部とから形成されている。その立ち上がり部は、波形メモリ12のヘッドアドレスからループトップアドレスまでに記録される波形の部分に対応している。繰り返し部は、ループトップアドレスからループエンドアドレスまでに記録される波形の部分に対応している。電子楽器1から発音される楽音の波形は、その立ち上がり部と、その立ち上がり部の後に繰り返し部を繰り返すことにより形成される。波形メモリ12は、外部から入力されるアドレスに対応する波形データを出力する。
楽音発生部11は、CMOSから形成され、波形メモリ12を参照して、CPU3により生成される鍵情報と音色ボリューム情報とに基づいて、電子楽器1から放音される楽音を示すデジタル楽音信号を生成する。D/A変換器14は、楽音発生部11により生成されたデジタル楽音信号をアナログ楽音信号に変換するデジタル−アナログ変換器である。アナログ信号処理部15は、D/A変換器14により生成されたアナログ楽音信号に対して簡単なフィルタ処理(たとえば、ノイズ除去)と増幅処理とを施す。アンプ16は、アナログ信号処理部15によりアナログ処理されたアナログ楽音信号をスピーカ11で発生させるために増幅するパワーアンプである。スピーカ17は、1個ないし複数個から形成され、アンプ16により増幅されたアナログ楽音信号を可聴信号に変換して放音する。
図2は、楽音発生部11を示している。楽音発生部11は、CPUインターフェース21と制御パラメータメモリ22と複数の楽音発生器23と波形読み出しアドレスタイミング調整器24と読み出し波形データタイミング復元器25とを備えている。
CPUインターフェース21は、CPU3から出力される鍵情報と音色ボリューム情報とを受信して、その鍵情報と音色ボリューム情報とを制御パラメータメモリ22に格納するインターフェースである。
制御パラメータメモリ22は、CPUインターフェース21により出力される鍵情報と音色ボリューム情報と鍵情報と音色ボリューム情報とに基づいて複数の制御パラメータを算出して格納し、その複数の制御パラメータを楽音発生器23で必要とされるタイミングで楽音発生器23と波形読み出しアドレスタイミング調整器24とに供給する。
その複数の制御パラメータの個数は、電子楽器1が同時に放音することができる複数の楽音の個数に一致し、たとえば、64個、96個である。その制御パラメータは、その複数の楽音に1対1に対応し、それぞれ、バンクbankとスタートアドレスSTとループトップアドレスLTとループエンドアドレスLEと周波数ナンバーFNoとフィルタ選択とレゾナンスQとバイアスと目標値とスピードデータとラウドネス等々を示している。バンクbankは、その楽音のバンクを示している。スタートアドレスSTは、その楽音の立ち上がり部の先頭の波形データが記録される波形メモリ12のアドレスを示している。ループトップアドレスLTは、その楽音の繰り返し部の先頭の波形データが記録される波形メモリ12のアドレスを示している。ループエンドアドレスLEは、その楽音の繰り返し部の末尾の波形データが記録される波形メモリ12のアドレスを示している。周波数ナンバーFNoは、その楽音の周波数ナンバーを示している。フィルタ選択は、楽音に実施されるフィルタの種類を示し、ハイパス、ロウパス、バンドパス、バンドリジェクトのうちのいずれかを示している。レゾナンスQは、その楽音のレゾナンスを示している。バイアスは、その楽音の遮断周波数の基準を示している。目標値は、その楽音のエンベロープの目標値を示している。スピードデータは、その楽音のエンベロープのスピードデータを示している。ラウドネスは、その楽音の振幅エンベロープを制御するときに利用される値を示している。
楽音発生器23は、制御パラメータメモリ22により供給される複数の制御パラメータに基づいて複数の楽音を示すデジタル楽音信号を生成する。すなわち、楽音発生器23は、複数の制御パラメータに基づいて算出される複数のアドレスを順番に出力し、その複数のアドレスの出力に応答して順番に入力される複数の波形データに基づいて複数の楽音を示すデジタル楽音信号を生成する。波形読み出しアドレスタイミング調整器24は、制御パラメータメモリ22により供給される複数の制御パラメータに基づいて楽音発生器23から出力される複数のアドレスの順番を並べ替えて、その並べ替えられた順番でその複数のアドレスを波形メモリ12に出力する。読み出し波形データタイミング復元器25は、波形読み出しアドレスタイミング調整器24により並べ替えられる順番に基づいて波形メモリ12から出力される複数の波形データを並べ替えて、その並べ替えられた順番でその複数の波形データを楽音発生器23に出力する。
図3は、楽音発生器23を示している。楽音発生器23は、読み出しアドレス発生器31と補間係数発生部32と補間器33と平滑化器34と平滑化器35とフィルタエンベロープ発生器36と加算器37とフィルタ制御信号発生部38とフィルタ部39と平滑化器40と振幅エンベロープ発生器41と乗算器42と振幅制御部43と平滑化器44とセンド制御部45と遅延メモリ46と効果付加器47とを備えている。
読み出しアドレス発生器31は、周波数ナンバーFNoを累算することにより累算値を算出する。読み出しアドレス発生器31は、さらに、その累算値の上位(整数部)とバンクbankとスタートアドレスSTとループトップアドレスLTとループエンドアドレスLEとに基づいてアドレスを算出する。補間係数発生部32は、読み出しアドレス発生器31により算出される累算値の下位(小数部)に基づいて補間係数を算出する。補間器33は、外部から楽音発生器23に供給される波形データと補間係数発生部32により算出される補間係数とに基づいて、サンプル値を補間して折り返しノイズなどを除去された波形データを算出する。
平滑化器34は、レゾナンスQの値の変化を平滑化し、なだらかに変化するレゾナンスを算出する。平滑化器35は、バイアスの値の変化を平滑化し、なだらかに変化するバイアスを算出する。フィルタエンベロープ発生器36は、目標値とスピードデータとに基づいてフィルタエンベロープを算出する。加算器37は、平滑化器35により算出されるバイアスとフィルタエンベロープ発生器36により算出されるフィルタエンベロープとを加算した値を算出する。フィルタ制御信号発生部38は、フィルタ選択と平滑化器34により算出されるレゾナンスと加算器37により算出される値とに基づいて、制御信号を生成する。その制御信号は、フィルタ特性を示している。フィルタ部39は、フィルタ制御信号発生部38により生成される制御信号が示すフィルタ特性に基づいて、補間器33により算出される波形データに含まれる周波数成分をフィルタ制御して、波形データを算出する。フィルタ制御信号発生部38とフィルタ部39とは、このようなフィルタ制御と異なる他の周知の制御をすることもできる。その制御は、特開平05−35277号公報に開示されている。
平滑化器40は、ラウドネスの値の変化を平滑化し、なだらかに変化するラウドネスを算出する。振幅エンベロープ発生器41は、目標値とスピードデータとに基づいて振幅エンベロープを算出する。乗算器42は、平滑化器40により算出されるラウドネスと振幅エンベロープ発生器41により算出される振幅エンベロープとを乗算した値を算出する。振幅制御部43は、乗算器42により算出された値に基づいて、フィルタ部39により算出される波形データの振幅が時間変化するように振幅制御して、波形データを算出する。
平滑化器44は、センドレベルの値の変化を平滑化し、なだらかに変化するセンドレベルを算出する。センド制御部45は、平滑化器44により算出されるセンドレベルに基づいて、振幅制御部43により算出される波形データを重み付けして複数の系列に分配する。その系列は、たとえば、左系列、右系列、効果付加1系列、効果付加2系列などが例示される。センド制御部45は、さらに、その算出された系列に基づいて、振幅制御部43により算出される波形データを効果付加部47に供給し、または、D/A変換器14に供給する。
遅延メモリ46は、メモリであり、効果を付加するために過去のサンプル点を記憶しておいたり、また効果付加47により算出される演算過程のサンプル点を記憶したりする。効果付加器47は、遅延メモリ46遅延メモリ46に記憶された過去サンプル点と現時点のサンプル点などの畳み込み演算を実施することにより、センド制御部45により算出される波形データに効果を付加する。その効果としては、リバーブ、コーラスなどが例示される。効果付加器47は、その波形データをD/A変換器14に供給する。
図4は、楽音発生器23から出力される複数のアドレスの順序を示している。この例では、電子楽器1が同時に放音することができる複数の楽音の個数が8個であり、その0番目の楽音生成器により生成される楽音が放音され、その1番目の楽音生成器により生成される楽音が放音され、その2番目の楽音生成器により生成される楽音が放音されないで、その3番目の楽音生成器により生成される楽音が放音され、その4番目の楽音生成器により生成される楽音が放音されないで、その5番目の楽音生成器により生成される楽音が放音され、その6番目の楽音生成器により生成される楽音が放音されないで、その7番目の楽音生成器により生成される楽音が放音される。このとき、楽音発生器23から出力されるアドレスは、対応する楽音生成器が0番目から7番目に順番に並ぶように、時間的に順番に並んでいる。このとき、楽音発生器23から出力されるアドレスは、その楽音ごとに異なり、すなわち、7回変化する。
図5は、波形読み出しアドレスタイミング調整器24から出力される複数のアドレスの順序を示している。その0番目のアドレスは、0番目の楽音生成器から出力されるアドレスであり、その1番目のアドレスは、1番目の楽音生成器から出力されるアドレスであり、その2番目のアドレスは、3番目の楽音生成器から出力されるアドレスであり、その3番目のアドレスは、5番目の楽音生成器から出力されるアドレスであり、その4番目のアドレスは、7番目の楽音生成器から出力されるアドレスであり、その5番目のアドレスは、2番目の楽音生成器から出力されるアドレスであり、その6番目のアドレスは、4番目の楽音生成器から出力されるアドレスであり、その7番目のアドレスは、6番目の楽音生成器から出力されるアドレスである。すなわち、その複数のアドレスは、放音される楽音に対応する使用アドレスが前半に並べられ、放音されない楽音に対応する不使用アドレスが後半に並べられている。
すなわち、波形読み出しアドレスタイミング調整器24は、その制御パラメータのうちのいずれか(たとえば、目標値とスピードデータとラウドネスとのうちのいずれか)に基づいて複数の楽音の各々が放音されるかどうかを判別する。波形読み出しアドレスタイミング調整器24は、その使用アドレスが前半に配置され、その不使用アドレスが後半に配置されるように、その複数のアドレスを並べ替える。波形読み出しアドレスタイミング調整器24は、さらに、放音されない楽音に対応する複数の不使用アドレスが互いに等しくなるように、その複数の不使用アドレスに1つの値を代入する。このとき、波形読み出しアドレスタイミング調整器24から出力されるアドレスは、5回変化する。
なお、波形読み出しアドレスタイミング調整器24は、その複数の不使用アドレスの最初のアドレスの直前に出力される使用アドレスの値を、その複数の不使用アドレスに代入することもできる。このとき、波形読み出しアドレスタイミング調整器24から出力されるアドレスは、4回変化する。
なお、波形読み出しアドレスタイミング調整器24は、その使用アドレスが後半に配置され、その不使用アドレスが前半に配置されるように、その複数のアドレスを並べ替えることもできる。
図6は、読み出し波形データタイミング復元器25から出力される複数の波形データの順序を示している。その0番目の波形データは、0番目の楽音生成器に対応し、その1番目の波形データは、1番目の楽音生成器に対応し、その2番目の波形データは、2番目の楽音生成器に対応し、その3番目の波形データは、3番目の楽音生成器に対応し、その4番目の波形データは、4番目の楽音生成器に対応し、その5番目の波形データは、5番目の楽音生成器に対応し、その6番目の波形データは、6番目の楽音生成器に対応し、その7番目の波形データは、7番目の楽音生成器に対応し、すなわち、その複数の波形データは、対応する楽音生成器の順番に一致している。すなわち、読み出し波形データタイミング復元器25は、波形読み出しアドレスタイミング調整器24により並べ替えられた順番に基づいて、対応する楽音生成器の順番に一致するように、その複数の波形データ並べ替える。
電子楽器1は、キーボード部7と操作パネル部8とを走査して鍵情報と音色ボリューム情報とを生成する。電子楽器1は、その鍵情報と音色ボリューム情報と鍵情報と音色ボリューム情報とに基づいて複数の制御パラメータを算出する。電子楽器1は、その複数の制御パラメータに基づいて複数のアドレスを算出する。電子楽器1は、その制御パラメータに基づいて、電子楽器1が同時に放音することができる複数の楽音の各々が放音されるかどうかを判別する。電子楽器1は、放音される楽音に対応する使用アドレスが前半に並べられ、放音されない楽音に対応する不使用アドレスが後半に並べられるように、その複数のアドレスを並べ替える。電子楽器1は、その並べ替えられた順番でその複数のアドレスをその複数のアドレスを波形メモリ12に出力して、複数の波形データを読み出す。電子楽器1は、その並べ替えられた複数のアドレスの順番に基づいて、その複数のアドレスの元の順番に対応するように、その複数の波形データを並べ替える。電子楽器1は、その並べ替えられた複数の波形データに基づいて複数の楽音を示すデジタル楽音信号を生成し、そのデジタル楽音信号に基づいて生成される複数の楽音を放音する。
本発明による電子楽器の比較例(すなわち、従来例)は、既述の実施の形態における電子楽器1の楽音発生部11が他の楽音発生部に置換されている。図7は、その楽音発生部111を示している。楽音発生部111は、CPUインターフェース121と制御パラメータメモリ122と複数の楽音発生器123とを備えている。
CPUインターフェース121は、CPU3から出力される鍵情報と音色ボリューム情報とを受信して、そのその鍵情報と音色ボリューム情報とを制御パラメータメモリ122に格納するインターフェースである。
制御パラメータメモリ122は、CPUインターフェース121により出力される鍵情報と音色ボリューム情報と鍵情報と音色ボリューム情報とに基づいてその複数の制御パラメータを算出して格納し、その複数の制御パラメータを楽音発生器123で必要とされるタイミングで楽音発生器123とに供給する。
その複数の制御パラメータの個数は、電子楽器1が同時に放音することができる複数の楽音の個数に一致し、たとえば、64個、96個である。その制御パラメータは、その複数の楽音に1対1に対応し、
楽音発生器123は、制御パラメータメモリ122により供給される複数の制御パラメータに基づいて複数の楽音を示すデジタル楽音信号を生成する。すなわち、楽音発生器123は、複数の制御パラメータに基づいて算出される複数のアドレスを順番に波形メモリ12に出力し、その複数のアドレスの出力に応答して波形メモリ12から順番に入力される複数の波形データに基づいて複数の楽音を示すデジタル楽音信号を生成する。
図8は、楽音発生器123から出力される複数のアドレスの順序を示している。この例は、図4に示される例と同様に、その0番目の楽音生成器により生成される楽音が放音され、その1番目の楽音生成器により生成される楽音が放音され、その2番目の楽音生成器により生成される楽音が放音されないで、その3番目の楽音生成器により生成される楽音が放音され、その4番目の楽音生成器により生成される楽音が放音されないで、その5番目の楽音生成器により生成される楽音が放音され、その6番目の楽音生成器により生成される楽音が放音されないで、その7番目の楽音生成器により生成される楽音が放音される。このとき、楽音発生器23から出力されるアドレスは、その楽音ごとに異なり、すなわち、7回変化する。
比較例の電子楽器は、キーボード部7と操作パネル部8とを走査して鍵情報と音色ボリューム情報とを生成する。比較例の電子楽器は、その鍵情報と音色ボリューム情報と鍵情報と音色ボリューム情報とに基づいて複数の制御パラメータを算出する。比較例の電子楽器は、その複数の制御パラメータに基づいて複数のアドレスを算出する。比較例の電子楽器は、複数のアドレスを並べ替えないで波形メモリ12に出力して、複数の波形データを読み出す。比較例の電子楽器は、その読み出された複数の波形データに基づいて複数の楽音を示すデジタル楽音信号を生成し、そのデジタル楽音信号に基づいて生成される複数の楽音を放音する。
楽音発生部11を形成するトランジスタ回路(たとえば、CMOSにより形成される回路)は、一般に、出力するデータが変化するときに電力を大きく消費する。電子楽器1は、複数のアドレスを並べ替えないで複数の波形データを読み出すことより、楽音発生部11から出力されるアドレスが変化する回数が低減され、消費電力を低減することができる。
本発明による電子楽器の実施の他の形態は、既述の実施の形態における電子楽器1の楽音発生部11が他の楽音発生部に置換されている。図9は、その楽音発生器51を示している。楽音発生部51は、CPUインターフェース52と制御パラメータメモリ53と楽音制御パラメータタイミング調整器54と複数の楽音発生器55とを備えている。
CPUインターフェース52は、CPU3から出力される鍵情報と音色ボリューム情報とを受信して、そのその鍵情報と音色ボリューム情報とを制御パラメータメモリ53に格納するインターフェースである。
制御パラメータメモリ53は、CPUインターフェース52により出力される鍵情報と音色ボリューム情報と鍵情報と音色ボリューム情報とに基づいてその複数の制御パラメータを算出して格納し、その複数の制御パラメータを楽音発生器55で必要とされるタイミングで楽音発生器55と波形読み出しアドレスタイミング調整器24とに供給する。その制御パラメータは、電子楽器1が同時に放音することができる複数の楽音に1対1に対応し、その複数の制御パラメータの個数は、その複数の楽音の個数に一致している。楽音制御パラメータタイミング調整器54は、その複数の制御パラメータを並べ替え、その並べ替えられた複数の制御パラメータを楽音発生器55に出力する。
楽音発生器55は、楽音制御パラメータタイミング調整器54により供給される複数の制御パラメータに基づいて複数の楽音を示すデジタル楽音信号を生成する。すなわち、楽音発生器55は、その複数の制御パラメータに基づいて算出される複数のアドレスを順番に出力し、その複数のアドレスの出力に応答して順番に入力される複数の波形データに基づいて複数の楽音を示すデジタル楽音信号を生成する。
図10は、楽音発生器55から出力されるアドレスの順序を示している。その0番目のアドレスは、0番目の楽音生成器から出力されるアドレスであり、その1番目のアドレスは、1番目の楽音生成器から出力されるアドレスであり、その2番目のアドレスは、2番目の楽音生成器から出力されるアドレスであり、その3番目のアドレスは、3番目の楽音生成器から出力されるアドレスであり、その4番目のアドレスは、4番目の楽音生成器から出力されるアドレスであり、その5番目のアドレスは、5番目の楽音生成器から出力されるアドレスであり、その6番目のアドレスは、6番目の楽音生成器から出力されるアドレスであり、その7番目のアドレスは、7番目の楽音生成器から出力されるアドレスである。その0番目〜4番目の楽音生成器により生成される楽音が放音され、その5番目〜7番目の楽音生成器により生成される楽音が放音されない。
すなわち、楽音制御パラメータタイミング調整器54は、その制御パラメータのうちのいずれか(たとえば、目標値とスピードデータとラウドネスとのうちのいずれか)に基づいて複数の楽音の各々が放音されるかどうかを判別する。楽音制御パラメータタイミング調整器54は、放音される楽音に対応する制御パラメータが前半に並べられ、放音されない楽音に対応する制御パラメータが後半に並べられるように、その複数の制御パラメータを並べ替え、その並べ替えられた複数の制御パラメータを楽音発生器55に出力する。
楽音発生部51を備える電子楽器は、キーボード部7と操作パネル部8とを走査して鍵情報と音色ボリューム情報とを生成する。その電子楽器は、その鍵情報と音色ボリューム情報と鍵情報と音色ボリューム情報とに基づいて複数の制御パラメータを算出する。その電子楽器は、その複数の制御パラメータに基づいて複数のアドレスを算出する。その電子楽器は、その制御パラメータに基づいて、その電子楽器が同時に放音することができる複数の楽音の各々が放音されるかどうかを判別する。その電子楽器は、放音される楽音に対応する制御パラメータが前半に並べられ、放音されない楽音に対応する制御パラメータが後半に並べられるように、その複数の制御パラメータを並べ替える。その電子楽器は、その並べ替えられた順番の制御パラメータから算出される複数のアドレスを波形メモリ12に出力して、複数の波形データを読み出す。その電子楽器は、その複数の波形データに基づいて複数の楽音を示すデジタル楽音信号を生成し、そのデジタル楽音信号に基づいて生成される複数の楽音を放音する。
このような電子楽器は、既述の実施の形態における電子楽器1と同様に、複数のアドレスを並べ替えないで複数の波形データを読み出すことより、楽音発生部51から出力されるアドレスが変化する回数が低減され、消費電力を低減することができる。
本発明による携帯電話機の実施の形態は、既述の実施の形態における電子楽器1と同様に、バス2を介して複数のハードウェアが互いに双方向に情報を伝送することができるように接続されている。バス2は、アドレスバスとデータバスと信号バスとから形成される。その複数のハードウェアは、CPU3とROM5とRAM6とキーボード部7と操作パネル部8と楽音発生部11と波形メモリ12とD/A変換器14とアナログ信号処理部15とアンプ16とスピーカ17とを含み、さらに、電話するときに利用される携帯電話機本体を含んでいる。
このような携帯電話機は、既述の実施の形態における電子楽器1と同様に、波形メモリ12に入力されるアドレスをが変化する回数が低減するように、そのアドレスを並べ替えて波形メモリ12に入力して波形データを読み出し、複数の楽音を生成する。このため、このような携帯電話機は、既述の実施の形態における電子楽器1と同様にして、消費電力を低減することができる。
図1は、本発明による電子楽器の実施の形態を示すブロック図である。 図2は、楽音発生部を示すブロック図である。 図3は、楽音発生器を示すブロック図である。 図4は、楽音発生器から出力されるアドレスの順序を示すタイムチャートである。 図5は、波形読み出しアドレスタイミング調整器から出力されるアドレスの順序を示すタイムチャートである。 図6は、読み出し波形データタイミング復元器から出力される波形データの順序を示すタイムチャートである。 図7は、比較例による電子楽器の楽音発生部を示すブロック図である。 図8は、比較例による電子楽器の楽音発生部の楽音発生器から出力されるアドレスの順序を示すタイムチャートである。 図9は、本発明による電子楽器の実施の他の形態における楽音発生部を示すブロック図である。 図10は、楽音発生器から出力されるアドレスの順序を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 :電子楽器
2 :バス
3 :CPU
5 :ROM
6 :RAM
7 :キーボード部
8 :操作パネル部
11:楽音発生部
12:波形メモリ
14:D/A変換器
15:アナログ信号処理部
16:アンプ
17:スピーカ
21:CPUインターフェース
22:制御パラメータメモリ
23:楽音発生器
24:波形読み出しアドレスタイミング調整器
25:読み出し波形データタイミング復元器
31:読み出しアドレス発生器
32:補間係数発生部
33:補間器
34:平滑化器
35:平滑化器
36:フィルタエンベロープ発生器
37:加算器
38:フィルタ制御信号発生部
39:フィルタ部
40:平滑化器
41:振幅エンベロープ発生器
42:乗算器
43:振幅制御部
44:平滑化器
45:センド制御部
46:遅延メモリ
47:効果付加器
51:その楽音発生器
51:楽音発生部
52:CPUインターフェース
53:制御パラメータメモリ
54:楽音制御パラメータタイミング調整器
55:楽音発生器

Claims (5)

  1. アドレスに対応付けて波形データを記録する波形メモリと、
    同時に発音される複数楽音を生成可能である楽音発生部とを具備し、
    前記楽音発生部は、
    前記複数楽音に1対1対応する複数アドレスを元順序から所定順序に並べ替える並べ替え手段と、
    前記複数アドレスを前記所定順序で前記波形メモリに入力して、前記波形データのうちの前記複数アドレスに対応する複数波形データを前記波形メモリから読み出し、前記複数波形データに基づいて楽音を生成する複数楽音発生器とを備え、
    前記複数アドレスは、
    前記複数波形データのうちの前記楽音に用いられる使用波形データに対応する使用アドレスと、
    前記複数波形データのうちの前記楽音に用いられない不使用波形データに対応する不使用アドレスとから形成され、
    前記不使用アドレスは、前記複数アドレスが前記所定順序で並べられるときに隣接するように並び、互いに等しい
    電子楽器。
  2. 請求項1において、
    前記楽音発生部は、前記元順序に対応する順序に前記複数波形データを並べ替える手段を更に備える
    電子楽器。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかにおいて、
    前記並べ替え手段は、前記複数楽音をそれぞれ示す複数制御パラメータに基づいて前記複数アドレスを前記使用アドレスと前記不使用アドレスとに判別する
    電子楽器。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、
    前記不使用アドレスは、前記使用アドレスのうちの前記不使用アドレスの時間的に前に隣接するアドレスに等しい
    電子楽器。
  5. 電話するときに利用される携帯電話機本体と、
    アドレスに対応付けて波形データを記録する波形メモリと、
    同時に発音される複数楽音を生成可能である楽音発生部とを具備し、
    前記楽音発生部は、
    前記複数楽音に1対1対応する複数アドレスを元順序から所定順序に並べ替える並べ替え手段と、
    前記複数アドレスを前記所定順序で前記波形メモリに入力して、前記波形データのうちの前記複数アドレスに対応する複数波形データを前記波形メモリから読み出し、前記複数波形データに基づいて楽音を生成する複数楽音発生器とを備え、
    前記複数アドレスは、
    前記複数波形データのうちの前記楽音に用いられる使用波形データに対応する使用アドレスと、
    前記複数波形データのうちの前記楽音に用いられない不使用波形データに対応する不使用アドレスとから形成され、
    前記不使用アドレスは、前記複数アドレスが前記所定順序で並べられるときに隣接するように並び、互いに等しい
    携帯電話機。
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