JP2007263489A - 冷却水循環装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】循環ポンプ槽に水位を計測する水位計を備え、その水位値に基づいて復水器の出口弁を自動的に調整することにより、復水器に常に一定の水圧が掛かるようにして、復水器の冷却効率を高め、且つ省力化を実現した冷却水循環装置を提供する。
【解決手段】この冷却水循環装置110は、海水(冷却水)を一時的に貯水する循環ポンプ槽7と、循環ポンプ槽7内の水位を計測する水位計6と、循環ポンプ槽7内の海水を復水器2の冷却部3に供給する循環ポンプ4と、循環ポンプ4の出口の水圧を計測する水圧計15と、蒸気タービン1からの排蒸気1aを冷却する冷却部3を備えた復水器2と、復水器2の出口側に備えられ、冷却部3から流出する海水量を調整する復水器出口弁5と、水位計6と水圧計15の値に基づいて復水器出口弁5の開口率を制御する制御装置16と、異常時に警報を発する警報器17と、を備えて構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷却水循環装置に関し、さらに詳しくは、コンバインドサイクル発電方式に使用される蒸気タービンからの排蒸気を冷却する復水器に冷却水を循環する冷却水循環装置に関するものである。
近年の発電所では、水力発電に替わってガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたコンバインドサイクル発電が主流となっている。このコンバインドサイクル発電は、圧縮した空気の中で燃料を燃やしてガスを発生させ、その膨張力を利用して発電機を回すガスタービン発電と、このガスタービンの排ガスの余熱を回収して蒸気タービンを回す汽力発電とを組み合わせることにより、熱効率を約40%以上まで高めることができる。また、コンバインドサイクル発電は、比較的小容量の発電機を複数組み合わせて1つの大容量発電設備を構成するのが特徴であり、各発電設備を軸と呼んでいる。そして複数の軸により1系列のコンバインド設備を構成し、この系列を複数集合させることによって一つの発電所を構築している。
また、蒸気タービンを回転する蒸気は繰り返し使用されるため、蒸気タービンから排出される排蒸気を冷却して水に戻す復水器が備えられている。この復水器には、蒸気タービンからの排蒸気を冷却する冷却部があり、この冷却部に海水等の冷却用水を循環して排蒸気を冷却している。しかし、冷却水として海水を使用する場合には、海水の取水口に設けた除塵装置にクラゲ、海草、貝類等が付着して取水量が減少したり、潮の満ち引きの影響を受けて取水量が増減する。その結果、冷却部に供給する水量が減少して内部に空気層が生じ、復水器内の熱により内部の空気が膨張して冷却部を破損するといった問題がある。この問題を解決するために、冷却部の出口に水量を調節する弁を備え、且つ海水を一旦貯水槽に貯めて水位計によりその水位を監視しながら、手動により弁の開口率を調整していた。即ち、水位計の水位値が所定値より低下すると、弁を絞って冷却部から流出する水量を減らし、冷却部に一定の水圧が掛かるようにしていた。
また、従来技術として特許文献1には、発電設備の内部に設けられた蒸気タービンから排出される蒸気を凝縮させる復水器に発電設備外部からの冷却水を流入させるための取水口と、この取水口と復水器との間に設けられ冷却水を復水器に供給させる循環水ポンプと、復水器の内部に設けられた復水器チューブを延長し復水器の外部にて冷却水の温度を低下させる熱交換手段と、復水器を通過した冷却水を発電設備外部へ流出させるための放水口とを備えた発電設備について開示されている。
特開2000−283659公報
しかしながら、従来の復水器に供給する冷却水の水量管理は手動により行なわれていたため、軸が複数ある場合、各軸ごとに復水器の弁を調整しなければならなかった。そのため、調整に手間がかかるばかりでなく、調整量も経験則により決定していたため、必ずしも最適値とはいえなかった。
また特許文献1に開示されている従来技術は、復水器チューブを延長し復水器の外部にて冷却水の温度を低下させる熱交換手段を設けるので、設備が大型化して設備に掛かるコストが高くなるといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑み、循環ポンプ槽に水位を計測する水位計を備え、その水位値に基づいて復水器の出口弁を自動的に調整することにより、復水器に常に一定の水圧が掛かるようにして、復水器の冷却効率を高め、且つ省力化を実現した冷却水循環装置を提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、蒸気タービンからの排蒸気を冷却する冷却部を備えた復水器に冷却水を循環する冷却水循環装置であって、水源からの冷却水を一時的に貯水する循環ポンプ槽と、該循環ポンプ槽内の水位を計測する水位計と、前記循環ポンプ槽内の冷却水を前記復水器の冷却部に供給する循環ポンプと、前記冷却部の出口側に備えられ、該冷却部から流出する冷却水量を調整する復水器出口弁と、該復水器出口弁の開口率を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記水位計により計測した水位値が所定値以下に達したことを検出した場合、該水位計により計測された水位値に基づいて、前記復水器出口弁の開口率を設定することを特徴とする。
復水器の内部は、高温の排蒸気が直接冷却部に接触している。そのような復水器の冷却部に冷却水を供給する場合、冷却部に流入する水量に比べて流出する水量が多いと冷却部内部に空隙が生じる虞がある。この空隙が生じると外部から高熱の排蒸気により温められ、空気が膨張して冷却部を破損してしまう。そこで本発明では、常に冷却部に一定の水圧を掛けるようにするため、冷却部に流入する水量が流出する水量より多くなるように水位値に基づいて出口弁の開口率を自動的に調整するものである。
請求項2は、前記制御装置は、前記水位計により計測した水位値が所定値以下に達したことを検出した場合、該水位計により計測された水位値に基づいて、前記復水器出口弁の開口率を段階的に設定することを特徴とする。
水位値と出口弁の開口率は、必ずしも比例するものではない。即ち、循環ポンプ槽内の水位がある程度変動しても循環ポンプからは一定の冷却水が冷却部に供給される。従って、水位値が所定のレベルまで変化するまでは出口弁の開口率を変えず、段階的に変化させるようにしても支障はない。
請求項3は、前記循環ポンプの出口側に備えられ、該循環ポンプから流出する冷却水の水圧を計測する水圧計を更に備え、前記制御装置は、前記水圧計の値を監視し、該水圧計の値が所定値を超過した場合に、警報を発して前記冷却部の逆洗を実施することを特徴とする。
循環ポンプは一定の水圧で冷却部に冷却水を送っている。また冷却部は冷却表面積を広くするために、1本のパイプから複数の細いパイプに分岐している。冷却水は外部の除塵装置により、海水内に含まれる塵を取り除いて供給しているが、細かい塵までは取りきれない場合がある。そのため、永い間には細いパイプに塵が詰まる可能性もあり、その結果、負荷が増大して循環ポンプから流出する水圧が高くなる。本発明は、この水圧の異常値を検知して警報を発して前記冷却部の逆洗を実施するものである。
請求項4は、同一の前記循環ポンプ槽から複数の復水器に冷却水が供給される場合、前記制御装置は、前記水位計により計測した水位値が所定値以下に達したことを検出した場合、該水位計により計測された水位値に基づいて、前記各復水器出口弁の開口率を同一に設定することを特徴とする。
一般的には、1つの循環ポンプ槽から複数の復水器に冷却水が供給される。そして循環ポンプ槽には1つの水位計が備えられているので、水位計の水位値は複数の復水器にとっては共通の値である。そこで本発明では、水位計により計測された水位値に基づいて、各復水器出口弁の開口率を同一に設定するものである。
請求項5は、前記制御装置は、前記水位計により計測した水位値が所定値以上であることを検出した場合、前記復水器出口弁の開口率を前記水圧計の値が所定の範囲内になるように設定することを特徴とする。
循環ポンプ槽の水位が所定値以上の場合、冷却部に掛かる水圧は定常値にしても構わない。即ち、水圧を監視することにより出口弁の開口率を決定することができる。そこで本発明では、水圧値と開口率の関係を予め調べておくことにより、水圧値から開口率を一義的に決定することができる。
請求項6は、前記水位計は超音波センサにより構成されていることを特徴とする。
物体までの距離を測定する手段として超音波がよく使用される。超音波センサは、超音波を発信する送信器と、物体から反射する超音波を受信する受信機を備えている。即ち、発信した超音波が受信されるまでの時間から物体までの距離を演算するものである。
本発明によれば、冷却部に流入する水量が流出する水量より多くなるように水位値に基づいて出口弁の開口率を自動的に調整するので、冷却部に一定の水圧が掛かるようにして冷却部の破損を防止すると共に、装置の管理を自動化して省力化に寄与することができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の一実施形態に係る冷却水循環装置の概略構成図である。尚、図1では、1軸の構成のみ表しており各軸は同様の構成である。この冷却水循環装置100は、海(水源)13の海水を取水口12から取水して海水に含まれるクラゲ、海草、貝類等の塵を取り除く除塵装置11と、塵を取り除いた後の海水を導く取水路10と、取水路10から流入する海水(冷却水)を一時的に貯水する循環ポンプ槽7と、循環ポンプ槽7内の水位を計測する水位計6と、循環ポンプ槽7内の海水を復水器2の冷却部3に供給する循環ポンプ4と、蒸気タービン1からの排蒸気1aを冷却する冷却部3を備えた復水器2と、復水器2の出口側に備えられ、冷却部3から流出する海水量を調整する復水器出口弁5と、復水器出口弁5から流出する海水を海13に放流するための放水路8と、を備えて構成されている。尚、取水口12と循環ポンプ槽7の位置関係は、循環ポンプ槽7の位置が取水口12より若干低くなるように配置して、海水が循環ポンプ槽7に流入するように構成されている。また循環ポンプ4はパイプ5を循環ポンプ槽7に挿入して、循環ポンプ槽7に貯水した海水を吸い上げる構造になっている。また、復水器2内の復水はポンプ9により図示を省略した排熱回収ボイラに供給されて加熱され、再び高圧蒸気となって蒸気タービン1に供給される。また、冷却部3は冷却面積を広くするために、複数の細い冷却パイプ3aにより分岐され再び1箇所に絞られた構成になっている。
次に本発明の冷却水循環装置100の概略動作について説明する。通常の潮位のときは、海13から海水が取水口12から流入して除塵装置11を介して取水路10内を流れる。そして循環ポンプ槽7に流入する。通常は、循環ポンプ4により常時海水が吸い上げられている。水位計6により計測された水位値は図示しない制御装置に送られて常時監視される。循環ポンプ4により吸い上げられた海水は、復水器2内の冷却部3に供給される。冷却部3には蒸気タービン1の排蒸気1aが吹きつけられるが、冷却部3により冷却されて水滴(復水)になって下部に溜まる。復水はポンプ9により矢印Eの方向に流れ、図示を省略した排熱回収ボイラに供給されて加熱され、再び高圧蒸気となって蒸気タービン1に供給される。一方、冷却部3により排蒸気を冷却した海水は、復水器出口弁5により水量が調整されて放水路8に放流されて、再び海13に戻される。
図2は本発明の一実施形態に係る冷却水循環装置の機能ブロック図である。同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付して説明する。この冷却水循環装置110は、海水(冷却水)を一時的に貯水する循環ポンプ槽7と、循環ポンプ槽7内の水位を計測する水位計6と、循環ポンプ槽7内の海水を復水器2の冷却部3に供給する循環ポンプ4と、循環ポンプ4の出口の水圧を計測する水圧計15と、蒸気タービン1からの排蒸気1aを冷却する冷却部3を備えた復水器2と、復水器2の出口側に備えられ、冷却部3から流出する海水量を調整する復水器出口弁5と、水位計6と水圧計15の値に基づいて復水器出口弁5の開口率を制御する制御装置16と、異常時に警報を発する警報器17と、を備えて構成されている。尚、本実施形態では、第1系列として循環ポンプ槽7aから複数の復水器2aに海水が供給され、第2系列として循環ポンプ槽7bから複数の復水器2bに海水が供給されるものとする。また、制御装置16の入力端子に水位計6a、6b及び複数の水圧計15a、15bが個別に接続され、出力端子には、複数の循環ポンプ4a、4b及び復水器出口弁5a、5bが接続され、個別に制御が可能となっている。
図3は本発明の第1の実施形態に係る冷却水循環装置の動作を説明するフローチャートである。このフローチャートは前提条件として、冷却水循環装置110が正常に稼動している状態からスタートするものとする。まず制御装置16は水位計6aの値を読み込み、循環ポンプ槽7aの水位が正常か否かをチェックする(S1)。制御装置16には予め正常値が記憶されており、その値と比較して判断する。水位が正常であると判断すると(S1でYESのルート)、第1系列の全ての復水器出口弁5aの開口率を例えば50%になるように制御する(S2)。一方、ステップS1で水位が低下していた場合は(S1でNOのルート)、そのときの水位計6aのレベルを測定し(S9)、その水位値に基づいて第1系列の全ての復水器出口弁5aの開口率を少なくなるように絞る(S10)。即ち、水位値が低いほど開口率を少なくしていく。このとき、開口率を連続的に絞っても良いし、段階的に絞っても構わない。次に開口率を決定した後に循環ポンプ4aの出口の水圧を調べるために各水圧計15aの値を読み込む(S4)。ステップS4で水圧が全て正常であれば、第2系列を制御するためにステップS11に進む。一方、ステップS4で何れかの水圧計が異常値を示した場合は(S4でNOのルート)、警報を発して警報器17を鳴らす(S5)。そして逆洗(循環ポンプ出口の圧力が上昇したときは、復水器2の冷却管入口部にゴミ等が付着したと考えられるので、循環ポンプ4を停止するのではなく、逆流させてゴミを押し流すこと)を実施して(S6)、循環ポンプ槽7aの圧力が正常であると(S8でYESのルート)ステップS1に戻って繰り返す。
一方、ステップS11に進むと、制御装置16は水位計6bの値を読み込み、循環ポンプ槽7bの水位が正常か否かをチェックする(S11)。制御装置16には予め正常値が記憶されており、その値と比較して判断する。水位が正常であると判断すると(S11でYESのルート)、第2系列の全ての復水器出口弁5bの開口率を例えば50%になるように制御する(S12)。一方、ステップS11で水位が低下していた場合は(S11でNOのルート)、そのときの水位計6bのレベルを測定し(S19)、その水位値に基づいて第2系列の全ての復水器出口弁5bの開口率を少なくなるように絞る(S20)。即ち、水位値が低いほど開口率を少なくしていく。このとき、開口率を連続的に絞っても良いし、段階的に絞っても構わない。次に開口率を決定した後に循環ポンプ4bの出口の水圧を調べるために各水圧計15bの値を読み込む(S14)。ステップS14で水圧が全て正常であれば、第1系列を制御するためにステップS1に戻る。一方、ステップS14で何れかの水圧計が異常値を示した場合は(S14でNOのルート)、警報を発して警報器17を鳴らす(S15)。そして逆洗を実施して(S16)、循環ポンプ槽7bの圧力が正常であると(S18でYESのルート)ステップS1に戻って繰り返す。
図4は本発明の第2の実施形態に係る冷却水循環装置の動作を説明するフローチャートである。このフローチャートは前提条件として、冷却水循環装置110が正常に稼動している状態からスタートするものとする。まず制御装置16は水位計6aの値を読み込み、循環ポンプ槽7aの水位が正常か否かをチェックする(S21)。制御装置16には予め正常値が記憶されており、その値と比較して判断する。水位が正常であると判断すると(S21でYESのルート)、水圧計15aの値が所定値になるように(S23)第1系列の全ての復水器出口弁5aの開口率を開放する(S22)。一方、ステップS21で水位が低下していた場合は(S21でNOのルート)、そのときの水位計6aのレベルを測定し(S29)、その水位値に基づいて第1系列の全ての復水器出口弁5aの開口率を少なくなるように絞る(S30)。即ち、水位値が低いほど開口率を少なくしていく。このとき、開口率を連続的に絞っても良いし、段階的に絞っても構わない。次に開口率を決定した後に循環ポンプ4aの出口の水圧を調べるために各水圧計15aの値を読み込む(S24)。ステップS24で水圧が全て正常であれば、第2系列を制御するためにステップS31に進む。一方、ステップS24で何れかの水圧計が異常値を示した場合は(S24でNOのルート)、警報を発して警報器17を鳴らす(S25)。そして逆洗を実施して(S26)、循環ポンプ槽7aの圧力が正常であると(S28でYESのルート)ステップS21に戻って繰り返す。
一方、ステップS31に進むと、制御装置16は水位計6bの値を読み込み、循環ポンプ槽7bの水位が正常か否かをチェックする(S31)。制御装置16には予め正常値が記憶されており、その値と比較して判断する。水位が正常であると判断すると(S31でYESのルート)、水圧計15bの値が所定値になるように(S33)第1系列の全ての復水器出口弁5aの開口率を開放する(S32)。一方、ステップS31で水位が低下していた場合は(S31でNOのルート)、そのときの水位計6bのレベルを測定し(S39)、その水位値に基づいて第2系列の全ての復水器出口弁5bの開口率を少なくなるように絞る(S40)。即ち、水位値が低いほど開口率を少なくしていく。このとき、開口率を連続的に絞っても良いし、段階的に絞っても構わない。次に開口率を決定した後に循環ポンプ4bの出口の水圧を調べるために各水圧計15bの値を読み込む(S34)。ステップS34で水圧が全て正常であれば、第1系列を制御するためにステップS21に戻る。一方、ステップS34で何れかの水圧計が異常値を示した場合は(S34でNOのルート)、警報を発して警報器17を鳴らす(S35)。そして逆洗を実施して(S36)、循環ポンプ槽7bの圧力が正常であると(S38でYESのルート)ステップS21に戻って繰り返す。
以上のとおり本発明によれば、冷却部3に流入する水量が流出する水量より多くなるように水位値に基づいて復水器出口弁5の開口率を自動的に調整するので、冷却部3に一定の水圧が掛かるようにして冷却部3の破損を防止すると共に、装置の管理を自動化して省力化に寄与することができる。
また、水位計6により計測した水位値が所定値以下に達したことを検出した場合、この水位計6により計測された水位値に基づいて、復水器出口弁5の開口率を段階的に設定するので、制御を頻繁に行なう必要がなくなり、制御装置16の負担を軽くすることができる。
また、水圧計6の値を監視し、この水圧計6の値が所定値を超過した場合に、警報を発して循環ポンプ4を停止するので、循環ポンプ4に異常な負荷を与えることを未然に防止することができる。
また、同一の循環ポンプ槽7から複数の復水器2に冷却水が供給される場合、水位計6により計測した水位値が所定値以下に達したことを検出すると、この水位計6により計測された水位値に基づいて、各復水器出口弁5の開口率を同一に設定するので、同じ条件の復水器を同時に制御することができる。
また、水位計6により計測した水位値が所定値以上であることを検出した場合、復水器出口弁5の開口率を水圧計6の値が所定の範囲内になるように設定するので、水位が正常な場合に適正な水圧により復水器2に冷却水を供給することができる。
また、水位計6は超音波センサにより構成されているので、簡単な構成で確実に正確な水位を計測することができる。
本発明の一実施形態に係る冷却水循環装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る冷却水循環装置の機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る冷却水循環装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る冷却水循環装置の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 蒸気タービン、1a 排蒸気、2 復水器、3 冷却部、3a 冷却パイプ、4 循環ポンプ、5 復水器出口弁、6 水位計、7 循環ポンプ槽、8 放水路、9 ポンプ、10 取水路、11 除塵装置、12 取水口、13 海、15 水圧計、16 制御装置、17 警報器、110 冷却水循環装置

Claims (6)

  1. 蒸気タービンからの排蒸気を冷却する冷却部を備えた復水器に冷却水を循環する冷却水循環装置であって、
    水源からの冷却水を一時的に貯水する循環ポンプ槽と、該循環ポンプ槽内の水位を計測する水位計と、前記循環ポンプ槽内の冷却水を前記復水器の冷却部に供給する循環ポンプと、前記冷却部の出口側に備えられて該冷却部から流出する冷却水量を調整する復水器出口弁と、該復水器出口弁の開口率を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記水位計により計測した水位値が所定値以下に達したことを検出した場合、該水位計により計測された水位値に基づいて、前記復水器出口弁の開口率を設定することを特徴とする冷却水循環装置。
  2. 前記制御装置は、前記水位計により計測した水位値が所定値以下に達したことを検出した場合、該水位計により計測された水位値に基づいて、前記復水器出口弁の開口率を段階的に設定することを特徴とする請求項1に記載の冷却水循環装置。
  3. 前記循環ポンプの出口側に備えられ、該循環ポンプから流出する冷却水の水圧を計測する水圧計を更に備え、
    前記制御装置は、前記水圧計の値を監視し、該水圧計の値が所定値を超過した場合に、警報を発して前記冷却部の逆洗を実施することを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却水循環装置。
  4. 同一の前記循環ポンプ槽から複数の復水器に冷却水が供給される場合、前記制御装置は、前記水位計により計測した水位値が所定値以下に達したことを検出した場合、該水位計により計測された水位値に基づいて、前記各復水器出口弁の開口率を同一に設定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の冷却水循環装置。
  5. 前記制御装置は、前記水位計により計測した水位値が所定値以上であることを検出した場合、前記復水器出口弁の開口率を前記水圧計の値が所定の範囲内になるように設定することを特徴とする請求項1、3又は4に記載の冷却水循環装置。
  6. 前記水位計は超音波センサにより構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の冷却水循環装置。
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