JP2007262642A - 手袋 - Google Patents

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幹人 太田
Hironori Kodama
洋典 児玉
Masayoshi Yoshimatsu
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Abstract

【課題】 対象物を掴むとき及び掴んだ後の作業中に、指の関節がスムーズに動くことができ、手が疲れず、長時間作業等を行うことができる手袋を提供する。
【解決手段】手袋Gは、各指部2、3、4及び5の第1関節部21、31、41及び51が第2関節部22、32、42及び52に比べて掌側に屈曲しており、第2関節部22、32、42及び52が第3関節部23、33、43及び53に比べて掌側に屈曲しており、屈曲によって生じる窪み部211、311、411及び511の最深部2111、3111、4111及び5111と、窪み部221、321、421及び521の最深部2211、3211、4211及び5211と、第1関節部と第2関節部とに接する滑らかな曲面6との間の最短の距離が共に0,2〜5mmである。
【選択図】図3

Description

本発明は手袋に関し,特に、挿着後、対象物を掴むとき及び掴んだ後の作業中に、指の関節がスムーズに動くことができ、手が疲れず、長時間作業等を行うことができる手袋に関する。
従来、手に違和感がなく挿着することができ、挿着後は、対象物を掴むときに指の関節がスムーズに動くことができるようにしようとした手袋、例えば、作業用手袋が種々開示され、また、実用化されている。
例えば、用途は示されていないが、一般的な作業用手袋として、その一つは、軟質合成樹脂からなる作業用手袋本体の第2指部から第5指部の中節部を内側に屈曲させて構成し、上記各指の中節部の屈曲角度を、第2指と第5指は略30°とし、且つ第3指と第4指は25°とした手袋が開示されている。
また他の一つは、炊事、セメント混練、溶液調合、汚物処理、医療手術等に着用されるゴム手袋であり、可撓性樹脂の被膜で形成されており、人差指部、中指部、薬指部及び小指部の各指部が中手部から指先にかけて掌側に30°から90°の曲率をもって湾曲しており、中手部とこれらの指部との境部が人差指部から小指部にかけて掌側に5°〜30°の曲率をもって湾曲している作業用手袋が開示されている。
なお、上記開示されている公知技術としては下記の公開実用新案の文献を挙げることができる。
公開実用新案文献I
公開実用新案公報 昭62−194715号公報
公開実用新案文献II
公開実用新案公報 昭60−71617号公報
上記の如く、従来技術に係る前者の作業用手袋は、作業用手袋本体の第2指部から第5指部の「中節部」を内側に屈曲させたものであり、上記各指の「中節部」の屈曲角度を所定の角度としたものである。
そのため,作業者が当該手袋を挿着して対象物を掴むときに、当該手袋は、第2指部から第5指部の「中節部」の比較的広い「区域」だけを掌側に屈曲させている。そして、前記指部の掌側の第1関節部、第2関節部及び第3関節部は「中節部」に比べて狭いので、前記関節部では掌側で無理に皺を発生させることにより屈曲させねばならず、そのことにより、相当余分の力を要する。
同時に、当該手袋の甲側の前記関節部では逆に伸張させなければならず、ここでも相当余分の力を要し、これらの両方の力が相俟って、手袋内に挿着している手の指は、短時間の作業では左程感じないが、長時間の作業では、相当疲れる。特に、電気回路の作業では、高所での上向きの作業が多く、その傾向が著しい。
後者の作業用手袋は、中手部から指先にかけての「全区域」において、掌側に所定の曲率をもって「緩やかに」湾曲している。また、中手部とこれらの指部との境部が人差指部から小指部にかけて「全区域」において、掌側に所定の曲率をもって「緩やかに」湾曲している
このように、後者の作業用手袋は、作業者が当該手袋を挿着して対象物を掴むときに、第1関節部、第2関節部及び第3関節部の掌側の中手部から指先にかけて「全区域」が掌側に所定の湾率をもって「緩やかに」湾曲している。
そのため、前者の作業用手袋と同じく、作業者が当該手袋を挿着して対象物を掴むときに、当該手袋は、前記全区域だけを掌側に緩やかに湾曲させなければならない。そのことにより、前記第1関節部、第2関節部及び第3関節部では、掌側で皺を発生させねばならず、自ずと、余分の力を要する。同時に、甲側では伸張しなければならず、余分の力を要し、これらの力が相俟って、手袋内に挿着している手の指は、短時間の作業では左程感じないが、長時間の作業では、相当疲れる。特に、電気回路の作業では、高所での上向きの作業が多く、その傾向が著しい。
本発明は、このような点に鑑みて成されたものであり、その目的は、挿着後、対象物を掴むときに指の関節がスムーズに動くことができ、作業等が行い易く、手が疲れず、特に、電気回路の作業のような高所における上方での作業(例えば、立っている電柱の配電工事等)即ち上向きの長時間の作業でも、スムーズに行い易く、疲れることがない手袋を提供することにある。
前記目的を達成するために講じた本発明の手段は、次の通りである。
以下、図面を使用して説明する。ここで、図1は本発明に係る手袋の左手側を掌側から見た正面図である。図2は本発明に係る手袋の右手側を第1指側から見た側面図である。図3は図1のA−A視拡大断面図である。当該図3には、後記の説明の便宜のために、第3指の掌側に接した球の断面図を加えている。図4は図3に示す第3指の第3関節の掌側への屈曲の角度を示す説明図である。図5は図3に示す第3指の第2関節の掌側への屈曲の角度を示す説明図である。図6は図3に示す第3指の第1関節の掌側への屈曲の角度を示す説明図である。
以下、図3〜図6に於いて、( )内の符号は、第2指、第4指及び第5指の場合を示す。
なお、上記断面図において、指骨、血管等のように、本発明を説明するために、直接関与しないものついては、省いている。
第1の発明は、手を挿着後、対象物を掴むときに指の関節部がスムーズに動くことができる手袋Gであって、当該手袋Gは、第2指部2、第3指部3、第4指部4及び第5指部5に於いて、前記各指部2、3、4及び5の第1関節部21、31、41及び51が第2関節部22、32、42及び52に比べて掌側に大きく屈曲しており、同時に、第2関節部22、32、42及び52が第3関節部23、33、43及び53に比べて掌側に大きく屈曲しており、かつ、前記屈曲によって生じる前記第1関節部21、31、41及び51の掌側の窪み部211、311、411及び511の最深部2111、3111、4111及び5111と、前記第2関節部22、32、42及び52の掌側の窪み部221、321、421及び521の最深部2211、3211、4211及び5211と、
前記第1関節部21、31、41及び51と前記第2関節部22、32、42及び52とに同時に接する滑らかな曲面6との間の最短の距離が共に0,2〜5mmであることを含むことを特徴とする手袋である。
第2の発明は、手を挿着後、対象物を掴むときに指の関節部がスムーズに動くことができる手袋Gであって、当該手袋Gは、第2指部2、第3指部3、第4指部4及び第5指部5に於いて、
前記各指部2、3、4及び5の第3関節部23、33、43及び53の屈曲が、当該第3関節部23、33、43及び53の中心に立てた垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度231、331、431及び531でしめされ、5〜30°なっており、前記各指部2、3、4及び5の第2関節部22、32、42及び52の屈曲が、前記第3関節部23、33、43及び53の中心に立てた垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度221、321、421及び521でしめされ、30〜60°になっており、
前記各指部2、3、4及び5の第1関節部2I、3I、41及び5Iの屈曲が、前記第3関節部23、33、43及び53の中心に立てた垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度2I1、311、4II及び5I1で示され、55〜85°になっており、かつ、第2指部2から第5指部5の全ての指部に於いて、前記屈曲によって生じる前記第1関節部21、31、41及び51の掌側の窪み部211、311、411及び511の最深部2111、3111、4111及び5111と前記第2関節部22、32、42及び52の掌側の窪み部221、321、421及び521の最深部2211、3211、4211及び5211と、前記第1関節部21、31、41及び51と前記第2関節部22、32、42及び52とに同時に接する滑らかな曲面6との間の最短の距離が共に0,2〜5mmであることを含むことを特徴とする手袋である。
第3の発明は、前記垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度221、321、421及び521と垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度231、331、431及び531の差が15°を超え、前記垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度211、311、4I1及び5I1と前記垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度221、321、421及び521の差も、15°を超えることを特徴とする第2の発明に係る手袋である。
第4の発明は、滑らかな曲面6が、球表面で形成されていることを特徴とする第1、第2又は3の発明に係る手袋である
第1の発明に係る手袋は、前記の通り、各指部2、3、4及び5の第1関節部21、31、41及び51が第2関節部22、32、42及び52に比べて掌側に大きく屈曲しており、同時に、第2関節部22、32、42及び52が第3関節部23、33、43及び53に比べて掌側に大きく屈曲している。
従って、手を手袋に挿着し対象物を掴むときに、各指部2、3、4及び5に於いて、先ず第1関節部21、31、41及び51が対象物に触れ、次いで第2関節部22、32、42及び52が屈曲して対象物に触れ、最後に第3関節部23、33、43及び53が屈曲し対象物に触れる。このように、本願発明の手袋は、各指部が最も自然な動きができるように各関節部がそれぞれに屈曲しているので、各指部が疲れることなく、対象物をスムーズに、しかも確りと掴むことができる。
さらに、対象物を掴んだ後、作業の目的により、各種動作即ち各指を動かすときに、何らの抵抗感もなく動かすことができ、正確に作業をすることができる。
このような理由により、本願発明に係る手袋は、電気回路、例えば電柱等での高所に於ける危険な作業等で各指部を無理をせずに自由に動かすことができるので、安全にそして正確に作業ができ、電気回路等での作業には、特に好適である。
さらに、前記掌側の窪み部211、311、411及び511の最深部2111、3111、4111及び5111と、前記掌側の窪み部221、321、421及び521の最深部2211、3211、4211及び5211と、前記第1関節部21、31、41及び51と前記第2関節部22、32、42及び52とを同時に接する滑らかな曲面6との間の最短の距離が共に0,2〜5mmであることにより、対象物を掴むときの各指部2、3、4及び5の屈曲及び掴んだ後の動作を一層容易にすることができる。
第2の発明に係る手袋は、前記各指部2、3、4及び5の第3関節部23、33、43及び53の屈曲が、当該第3関節部23、33、43及び53の中心に立てた垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度231、331、431及び531で示され、5〜30°なっており、前記各指部2、3、4及び5の第2関節部22、32、42及び52の屈曲が、前記第3関節部23、33、43及び53の中心に立てた垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度221、321、421及び521で示され、30〜60°になっており、前記各指部2、3、4及び5の第1関節部2I、3I、41及び5Iの屈曲が、前記第3関節部23、33、43及び53の中心に立てた垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度2I1、311、4II及び5I1で示され、55〜85°になっている。
そのことにより、第2の発明に係る手袋は、前記第1の発明に係る手袋以上に、各指部が確実に自然な動きができるように各関節部がそれぞれに屈曲するようになり、各指部が疲れることなく、更に、確実に、対象物をスムーズに、しかも確りと掴むことができる。
更に加えて、対象物を掴んだ後、作業の目的により、各種動作即ち各指を動かすときに、何らの抵抗感もなく動かすことができ、更に、正確に作業をすることができる。
このような理由により、第2の本願発明に係る手袋は、電気回路、例えば電柱等での高所に於ける危険な作業等で各指部を無理をせずに自由に動かすことができるので、更に安全にそして正確に作業ができ、電気回路等での作業には、特に好適である。
なお、本発明に係る手袋においては、第1指部1の第1関節部11の屈曲、即ち、掌側に傾いた状態の角度については、特に、限定していない。それは、屈曲していなくても、作業時それ程手は疲れないからである。しかしながら、図示はしていないが、第1関節部11の掌側の窪み部の最深部と滑らかな接する曲面(図3に示す曲面6に準じる曲面である)との間の最短の距離を0〜2mmすると、電気回路、例えば電柱等での高所での長時間作業等では疲れが少なくなるという効果は認められる。
第3の発明に係る手袋は、前記垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度221、321、421及び521と垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度231、331、431及び531の差が15°を超え、前記垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度211、311、4I1及び5I1と前記垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度221、321、421及び521の差も、15°を超える。
このように、各関節の垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度同士の関係を設定することにより、第2の発明に係る手袋の効果を更に確実にすることができる。
第4の発明に係る手袋は、滑らかな曲面6が、球表面で形成されている。このことにより、前記第1、第2及び第3に係る発明の手袋の形態を確実に規定することができ、前記各発明に係る各手袋の効果を確実にすることができる。
なお、本明細書においては、球には楕円体も含んで考えているが、通常は球が使用される。
本願発明を実施するに当って、手袋Gの第2指部2、第3指部3、第4指部4及び第5指部5に於いて、前記各指部2、3、4及び5の第1関節部21、31、41及び51が第2関節部22、32、42及び52に比べて掌側に大きく屈曲しており、同時に、第2関節部22、32、42及び52が第3関節部23、33、43及び53に比べて掌側に大きく屈曲しており、かつ、前記屈曲によって生じる前記第1関節部21、31、41及び51の掌側の窪み部211、311、411及び511の最深部2111、3111、4111及び5111と、前記第2関節部22、32、42及び52の掌側の窪み部221、321、421及び521の最深部2211、3211、4211及び5211と、前記第1関節部21、31、41及び51と前記第2関節部22、32、42及び52とに同時に接する滑らかな曲面6との間の最短の距離が共に0,2〜5mmであることが最適である。
ここで、前記最短の距離が0.2mm未満であれば、前記各指部2、3、4及び5の第1関節部21、31、41及び51と第2関節部22、32、42及び52に於いて、当該関節部がスムーズに屈曲しにくくなることがあり、長期間の作業で指が疲れ易くなることがある。
また、前記最短の距離が5mmを超えれば、手袋に手を挿着するときに、手の各指の第1関節及び第2関節が手袋で締めつけられ、違和感を覚えることがある。
なお、前記滑らかな曲面6は、通常は、球の表面で形成されたもので示される。
前記各指部2、3、4及び5の第3関節部23、33、43及び53の屈曲が、当該第3関節部23、33、43及び53の中心に立てた垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度231、331、431及び531で示され、5〜30°なっており、前記各指部2、3、4及び5の第2関節部22、32、42及び52の屈曲が、前記第3関節部23、33、43及び53の中心に立てた垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度221、321、421及び521で示され、30〜60°になっており、前記各指部2、3、4及び5の第1関節部2I、3I、41及び5Iの屈曲が、前記第3関節部23、33、43及び53の中心に立てた垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度2I1、311、4II及び5I1で示され、55〜85°になっている。
ここで、第3関節部23、33、43及び53の中心に立てた垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度231、331、431及び531が5°未満、また、掌側に傾いた状態の角度221、321、421及び521が30°未満、更にまた、掌側に傾いた状態の角度2I1、311、4II及び5I1が55°未満であるときは、指部2、3、4及び5の第1関節部2I、3I、41及び5I、第2関節部22、32、42及び52、前記第3関節部23、33、43及び53がスムーズに屈曲することが少なくなることがあり、長期間の作業で指が疲れ易くなることがある。
第3関節部23、33、43及び53の中心に立てた垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度231、331、431及び531が30°以上、また、掌側に傾いた状態の角度221、321、421及び521が60°以上、更にまた、掌側に傾いた状態の角度2I1、311、4II及び5I1が85°以上であるときは、指部2、3、4及び5の第1関節部2I、3I、41及び5I、第2関節部22、32、42及び52、前記第3関節部23、33、43及び53が屈曲しにくく、そのため手袋の着脱がしにくく、また、細いネジを回す作業のように、手の第1関節及び第2関節をそれ程曲げないでする作業の場合には、却って作業の妨げとなることがある。
前記垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度221、321、421及び521と垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度231、331、431及び531の差が15°を超え、前記垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度211、311、4I1及び5I1と前記垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度221、321、421及び521の差も、15°を超える。
ここで、前記角度の差が15°未満であると、隣接している関節部の角度の差が小さくなり、挿着している指の関節が動かしにくくなり、スムーズに屈曲しにくくなることがある。
本発明に係る手袋の最も代表的な構造は、手袋基布101と当該手袋基布の外面を覆う高分子層を含む手袋であって、前記高分子層は、内層である発泡層102と外層である充実層103とよりなり、手首部に於いて、前記内層と前記外層との間に伸縮性部材104が含まれている。
伸縮性部材104は、単数または複数の弾性高分子帯状体であり,透孔が設けられており、当該透孔には、手袋基布101の外面を覆う高分子層の一部が挿通している。手袋基布101の外面を覆う高分子層を耐電性素材で形成すると、電気回路の作業用の手袋として好適である。
耐電性素材としては、柔軟性がある天然ゴム、ポリイソプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジェン共重合ゴム、ポリクロロプレンゴム、ポリブタジェンゴム、スチレン・ブタジェン共重合ゴム、ポリ塩化ビニルまたはポリウレタン等を使用することができる。
伸縮性部材104としては、例えば、製造時に使用する手型の手首部の外径に比べ、内径が5〜25パーセント小さいものが好ましい。このような伸縮性部材104であると、手型の手首部に挿着するときに、工程中に位置がずれたり、また、浮き上がったりすることがない。
手袋基布の外面を覆う高分子層の厚みは、0,2〜1,5mmのものが好ましい。もし、0,2mm未満であれば、耐電性手袋の場合は、耐電性が悪くなる虞がある。
以下、本発明を図面に用いて詳細に説明する。前記図1〜図6は、以下の本実施例の説明でも使用する。なお、図7は図1のB−B視拡大断面図である。
先ず、図7を用いて、本発明に係る手袋、例えば、耐電性手袋の構成について説明する。当該耐電性手袋Gは手袋基布101と、手袋基布101の外面を覆う発泡層102と、発泡層102を覆う充実層103と、手首部において手袋基布101と発泡層102との間に装着されている伸縮性部材104とより構成されている。
そして、上記耐電性手袋Gは、手首部において、前記伸縮性部材104により8%程度絞られた状態となっている。
ここで、前記手袋Gの各層または各部材の詳細は、次の通りである。手袋基布101は綿布40番手引き揃えのメリヤスより形成されている。発泡層102は天然ゴムの発泡体であり、厚み0,7mm、比重0,3である。充実層103は天然ゴムとポリイソプレンゴムとの等重量のブレンドゴムよりなる充実体であり、厚み0.5mm、比重1.2である。伸縮性部材104は天然ゴムの充実体であり、引張り強度20MPa(JIS k6251加硫ゴムの物理試験方法に準拠して測定した)、伸び800%(JIS k6251加硫ゴムの物理試験方法に準拠して測定した。)、耐熱老化試験(110℃の雰囲気中に2時間静置後、JIS k6251加硫ゴムの物理試験方法に準拠して測定した)における引張り強度と伸びの保持率が85%である。
図1〜図6を使用して、本発明に係る手袋の形態について説明する。
当該手袋Gは、第2指部2、第3指部3、第4指部4及び第5指部5に於いて、前記各指部2、3、4及び5の第3関節部23、33、43及び53の屈曲が、当該第3関節部23、33、43及び53の中心に立てた垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度231、331、431及び531で示され、15°となっている。
また、前記各指部2、3、4及び5の第2関節部22、32、42及び52の屈曲が、前記第3関節部23、33、43及び53の中心に立てた垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度221、321、421及び521で示され、40°になっている。
さらにまた、於前記各指部2、3、4及び5の第1関節部2I、3I、41及び5Iの屈曲が、前記第3関節部23、33、43及び53の中心に立てた垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度2I1、311、4II及び5I1で示され、70°になっている。
なお、第1指部1の第1関節部11の第3関節部13の中心に立てた垂線(図示はしていない)を基線として掌側に傾いた状態の角度は0°である。
第2指部2から第5指部5の全ての指部に於いて、前記屈曲によって生じる前記第1関節部21、31、41及び51の掌側の窪み部211、311、411及び511の最深部2111、3111、4111及び5111と、前記第2関節部22、32、42及び52の掌側の窪み部221、321、421及び521の最深部2211、3211、4211及び5211と、前記第1関節部21、31、41及び51と前記第2関節部22、32、42及び52とに同時に接する滑らかな曲面6との間の最短の距離は、前者の場合は1.7mm、後者の場合は1.4mmである。,
なお、第1指部の第1関節部の場合は0mmである。即ち直立状態である。
前記手袋Gは、発泡層102に天然ゴムの発泡体及び充実層103に天然ゴムとポリイソプレンゴムとの等重量のブレンドゴムよりなる充実体を使用しているので、耐電性を有している。
そこで、前記手袋Gの耐電性試験の一つの例として下記の試験を行った。
一般に、電気回路の作業に於いて、挿着した手袋が濡れた状態であっても、感電事故から免れるためには、手袋は水中に浸漬して引き上げた後、電極間電圧750V(60HZ)において充電電流が少なくとも10.0mA以下でなければならないといわれている。
前記耐電性手袋Gを20個用意し、四つの群に分けた。それぞれを、JIS T8010−1974、4記載の装置を用い、そのうちのI群を2分間水中に浸漬し、他の3つの群もそれぞれ2時間、4時間、6時間浸漬し、引き上げ直ちに、電極間電圧750V(60HZ)での充電電流を測定した。
その結果、それぞれの充電電流は、0.13mA、0.33mA、0.42mA、1.46mAであり、挿着した手袋が濡れた状態であっても、感電事故から免れることが分かった。
前記耐電性手袋Gを5人の作業者が挿着し、雨中で電柱での配電工事を行った。工事中、手袋が手から脱落したり、ずれたりすることなく、そして、感電することもなく、安心して使用することができた。
本発明の手袋は、電気回路作業、塗装作業、重量物の運搬作業、クリニング作業、レストラン、食堂、家庭等での炊事、森林作業等数多くの分野で利用することができる。
本発明に係る手袋の左手側の掌側から見た正面図である。 本発明に係る手袋の右手側の第1指側から見た側面図である。 図1のA−A視拡大断面図である。 図3に示す第3指の第3関節の掌側への屈曲の角度を示す説明図である。 図3に示す第3指の第2関節の掌側への屈曲の角度を示す説明図である。 図3に示す第3指の第1関節の掌側への屈曲の角度を示す説明図である。 図1のB−B視拡大断面図である。
符号の説明
G 耐電性手袋
1 第1指部
2 第2指部
3 第3指部
4 第4指部
5 第5指部
11〜51 各指部の第1関節部
22〜52 各指部の第2関節部
13〜53 各指部の第2関節部
211〜511 各指部の第1関節部の窪み部
2111〜5111 各指部の第1関節部の窪み部の最深部
221〜521 各指部の第2関節部の窪み部
2211〜5211 各指部の第2関節部の窪み部の最深部
6 滑らかな曲面
13〜53 各指部の第3関節部
7 第2指部〜第5指部の第3関節部の中心に立てた垂線
231〜531 垂線7を基線として掌側に傾いた状態を示す第3関節部の角度
221〜521 垂線7を基線として掌側に傾いた状態を示す第2関節部の角度
2I1〜5I1 垂線7を基線として掌側に傾いた状態を示す第1関節部の角度
101 手袋基布
102 発泡層
103 充実層
104 伸縮性部材

Claims (4)

  1. 手を挿着後、対象物を掴むときに指の関節部がスムーズに動くことができる手袋Gであって、
    当該手袋Gは、第2指部2、第3指部3、第4指部4及び第5指部5に於いて、
    前記各指部2、3、4及び5の第1関節部21、31、41及び51が第2関節部22、32、42及び52に比べて掌側に大きく屈曲しており、同時に、第2関節部22、32、42及び52が第3関節部23、33、43及び53に比べて掌側に大きく屈曲しており、
    かつ、前記屈曲によって生じる前記第1関節部21、31、41及び51の掌側の窪み部211、311、411及び511の最深部2111、3111、4111及び5111と、前記第2関節部22、32、42及び52の掌側の窪み部221、321、421及び521の最深部2211、3211、4211及び5211と、
    前記第1関節部21、31、41及び51と前記第2関節部22、32、42及び52に同時に接する滑らかな曲面6と、
    の間の最短の距離が共に0,2〜5mmであることを含むことを特徴とする手袋。
  2. 手を挿着後、対象物を掴むときに指の関節部がスムーズに動くことができる手袋Gであって、
    当該手袋Gは、第2指部2、第3指部3、第4指部4及び第5指部5に於いて、
    前記各指部2、3、4及び5の第3関節部23、33、43及び53の屈曲が、当該第3関節部23、33、43及び53の中心に立てた垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度231、331、431及び531で示され、5〜30°になっており、
    前記各指部2、3、4及び5の第2関節部22、32、42及び52の屈曲が、前記第3関節部23、33、43及び53の中心に立てた垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度221、321、421及び521で示され、30〜60°になっており、
    前記各指部2、3、4及び5の第1関節部2I、32、41及び5Iの屈曲が、前記第3関節部23、33、43及び53の中心に立てた垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度2I1、311、4II及び5I1で示され、55〜85°になっており、
    かつ、第2指部2から第5指部5の全ての指部に於いて、前記屈曲によって生じる前記第1関節部21、31、41及び51の掌側の窪み部211、311、411及び511の最深部2111、3111、4111及び5111と前記第2関節部22、32、42及び52の掌側の窪み部221、321、421及び521の最深部2211、3211、4211及び5211と、
    前記第1関節部21、31、41及び51と前記第2関節部22、32、42及び52とに同時に接する滑らかな曲面6と、
    の間の最短の距離が共に0,2〜5mmであることを含むことを特徴とする手袋
  3. 前記垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度221、321、421及び521と垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度231、331、431及び531の差が15°を超え、
    前記垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度211、311、4I1及び5I1と前記垂線7を基線として掌側に傾いた状態の角度221、321、421及び521の差も15°を超える、
    ことを特徴とする請求項2記載の手袋。
  4. 滑らかな曲面4が、球表面で形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の手袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008050745A (ja) 2006-07-28 2008-03-06 Satoru Mimura 作業用手袋
CN108874154A (zh) * 2018-08-29 2018-11-23 韩思清 一种数据手套
CN113749337A (zh) * 2021-09-23 2021-12-07 上海金枫裕手套有限公司 手套结构
CN114699284A (zh) * 2022-04-28 2022-07-05 法罗适(上海)医疗技术有限公司 一种线驱软体手套

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