JP2007261903A - 養殖水槽の補修方法及び養殖水槽の補修材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 補修材の接着性を向上させ剥離現象を生じにくくして耐久性を向上させるとともに、表面を平滑にして汚物の付着を抑止し水質保持の向上を図る。
【解決手段】 コンクリートで壁面1が形成され養殖生物が飼育される養殖水槽の補修方法において、壁面1を洗浄して乾燥して下地処理する下地処理工程(1)と、下地処理された壁面1に接着剤2を塗布する接着剤塗布工程(2)と、接着剤2が塗布された壁面1に少なくともセメント,硅砂,着色顔料,混和剤を水で混合して作成される補修材3を塗布する補修材塗布工程(3)と、補修材3を数日間養生後、補修材3の表面にコート剤4を塗布して仕上げ処理する仕上げ工程(4)とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鮭の稚魚などの生物を養殖するための養殖水槽の補修方法及び養殖水槽の補修材に係り、特に、老朽化した養殖水槽を補修する養殖水槽の補修方法及び養殖水槽の補修材に関する。
一般に、鮭の稚魚などの生物を養殖するために、コンクリートで構築した養殖水槽を用いているが、使用が多年におよぶと、コンクリートの中性化深度やクラックの進行により、コンクリートの耐力が低下し、クラックなどから湧出物が出易くなり生物に悪影響を与える虞が生じ、また、壁面の凹凸も進行し、残餌,糞などの汚物が付着し易くなって水質を悪化させ易くなるなどの問題が生じることから、適時に補修が必要になる。
従来、養殖水槽の補修方法としては、種々行なわれているが、例えば、特開2003−183088号公報に記載された技術の適用が考えられる(特許文献1参照)。
図4に示すように、この従来の補修方法は、水槽のコンクリートの壁面100に、先ず、セメントを主成分とし骨材を混合した補修材101を塗布する。
次に、この補修材101の上に化粧材102を塗布する。化粧材102は、普通ポルトランドセメント(約1%)、白セメント(約30〜50%)、蛇紋岩粉末(20〜30%)、酸化チタン(1〜2%)、顔料(1〜3%)、炭酸カルシウム、珪砂、パーライト、混和剤としてのメチルセルロースを含み、これらをドライミックスすることによって製造される。骨材としての炭酸カルシウム、珪砂及びパーライトと混和剤としてのメチルセルロースは、概ね20%程度である。
これにより、白セメント、酸化チタン、粉末状の蛇紋岩、及び顔料を含む化粧材102を用いるので、コンクリートの補修作業とカラー塗装作業とを同時に行なうことができ、作業工期を短縮してコスト低減を図り、さらに、有機系溶剤等を主成分とするカラー塗装を必要としないので、自然環境や人体に優しい処理を行なうことができるようにしている。
特開2003−183088号公報
ところで、この補修方法においては、コンクリートの壁面100に、セメントを主成分とし骨材を混合した補修材101を塗布し、その後化粧材102を塗布しているが、コンクリートの壁面100に直接骨材を混合したセメントを用いているので、必ずしも、接着性が良いとは言えず、そのため、剥離現象を生じ易く耐久性が不十分になっているという問題があった。また、化粧材102の表面も、蛇紋岩粉末や硅砂が露出して粗くなり、汚物が付着し易くなることも懸念される。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、補修材の接着性を向上させ剥離現象を生じにくくして耐久性を向上させるとともに、表面を平滑にして汚物の付着を抑止し水質保持の向上を図った養殖水槽の補修方法を提供することを目的とする。
また、接着性を向上させ剥離現象を生じにくくして耐久性の向上を図り、生物に悪影響を与えることのない材質の養殖水槽の補修材を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の技術的手段は、コンクリートで壁面が形成され養殖生物が飼育される養殖水槽の補修方法において、壁面を洗浄して乾燥して下地処理する下地処理工程と、該下地処理された壁面に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、該接着剤が塗布された壁面に少なくともセメント,硅砂,着色顔料,混和剤を水で混合して作成される補修材を塗布する補修材塗布工程と、該補修材を数日間養生後、補修材の表面にコート剤を塗布して仕上げ処理する仕上げ工程とを備えた構成としている。
これにより、補修材は、接着剤を介してコンクリートの壁面に塗布されるので、直接塗布する場合に比較して、接着力が増し、そのため、容易に剥離する事態が防止され、それだけ、耐久性が向上させられる。また、補修材の表面にはコート剤が塗布されるので、表面が平滑になり、残餌,糞などの汚物が付着しにくくなって、水質を悪化させる事態が防止される。
そして、必要に応じ、上記接着剤塗布工程で用いる接着剤として、エチレン・酢酸ビニル系共重合体エマルジョンを用いる構成としている。
また、必要に応じ、上記補修材塗布工程で用いる補修材として、セメント100重量部に対し、硅砂を200〜250重量部、着色顔料を1.5〜2.5重量部、混和剤を15〜20重量部、水を70〜90重量部とした構成としている。着色顔料を混合したので、コンクリートの補修作業とカラー塗装作業とを同時に行なうことができ、補修の作業工期を短縮することが可能となり、コスト低減を図ることができる。また、有機系溶剤等を主成分とするカラー塗装を必要としないので、養殖環境の向上が図られる。また、硅砂を多量に用いていることから、着色性が良く、外観品質の向上が図られる。
更に、必要に応じ、上記混和剤は、収縮低減剤,高性能減水剤,空気連行調整剤を含む構成としている。
この場合、上記収縮低減剤は、ポリグリコールエーテル化合物を含有することが有効である。
また、この場合、上記高性能減水剤は、ポリオキシエチレンモノアリル,モノメチルエーテル無水マイレン酸及びスチレンの共重合体を含有することが有効である。
更に、この場合、上記空気連行調整剤は、高級脂肪酸エステル系化合物を含有することが有効である。
更にまた、必要に応じ、上記仕上げ工程で用いるコート剤として、シリカ変性アクリル,アルキル変性シリコン,無機顔料を含む構成としている。
また、上記目的を達成するため、本発明の養殖水槽の補修材は、コンクリートで壁面が形成され養殖生物が飼育される養殖水槽の補修のために、該壁面に塗布される養殖水槽の補修材において、少なくともセメント,硅砂,着色顔料,混和剤を水で混合して作成され、セメント100重量部に対し、硅砂を200〜250重量部、着色顔料を1.5〜2.5重量部、混和剤を15〜20重量部、水を70〜90重量部とし、上記混和剤は、収縮低減剤,高性能減水剤,空気連行調整剤を含み、上記収縮低減剤は、ポリグリコールエーテル化合物を含有する構成とし、上記高性能減水剤は、ポリオキシエチレンモノアリル,モノメチルエーテル無水マイレン酸及びスチレンの共重合体を含有する構成とし、上記空気連行調整剤は、高級脂肪酸エステル系化合物を含む構成としている。
本発明の養殖水槽の補修方法によれば、補修材は、接着剤を介してコンクリートの壁面に塗布されるので、直接塗布する場合に比較して、接着力が増し、そのため、容易に剥離する事態が防止され、それだけ、耐久性を向上させることができる。また、補修材の表面にはコート剤が塗布されるので、表面が平滑になり、残餌,糞などの汚物が付着しにくくなって、水質を悪化させる事態を防止することができる。また、補修材には着色顔料を混合したので、コンクリートの補修作業とカラー塗装作業とを同時に行なうことができ、補修の作業工期を短縮することが可能となり、コスト低減を図ることができる。また、有機系溶剤等を主成分とするカラー塗装を必要としないので、養殖環境の向上が図られる。また、硅砂を多量に用いていることから、着色性が良く、外観品質の向上が図られる。
また、本発明の養殖水槽の補修材によれば、混和剤として、ポリグリコールエーテル化合物を含有する収縮低減剤、ポリオキシエチレンモノアリル,モノメチルエーテル無水マイレン酸及びスチレンの共重合体を含有する高性能減水剤、高級脂肪酸エステル系化合物を含む空気連行調整剤を用いるので、セメントと硅砂との接着力を増すことができ、そのため、容易に剥離する事態が防止され、それだけ、耐久性を向上させることができる。また、生物に悪影響を与えることのない材質であり、養殖環境を向上させることができる。更に、補修材には着色顔料を混合したので、コンクリートの補修作業とカラー塗装作業とを同時に行なうことができ、補修の作業工期を短縮することが可能となり、コスト低減を図ることができる。また、有機系溶剤等を主成分とするカラー塗装を必要としないので、養殖環境の向上が図られる。また、硅砂を多量に用いていることから、着色性が良く、外観品質の向上が図られる等の効果を奏する。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る養殖水槽の補修方法及び養殖水槽の補修材について詳細に説明する。
図1及び図2には、本発明の実施の形態に係る養殖水槽の補修方法を示す。この養殖水槽の補修方法は、コンクリートで壁面1が形成され鮭の稚魚などの生物が飼育される養殖水槽の補修方法であり、壁面1を洗浄して乾燥して下地処理する下地処理工程(1)と、下地処理された壁面1に接着剤2を塗布する接着剤塗布工程(2)と、接着剤2が塗布された壁面1に少なくともセメント,硅砂,着色顔料,混和剤を水で混合して作成される補修材3を塗布する補修材塗布工程(3)と、補修材3を数日間養生後、補修材3の表面にコート剤4を塗布して仕上げ処理する仕上げ工程(4)とを備えて構成されている。以下各工程について詳細に説明する。
(1)下地処理工程
高水圧洗浄機を用い、コンクリートの壁面1を洗浄する。これにより、壁面1のコンクリートの余分な突起が除去され、レイタンス脆弱部分が除去される。即ち、劣化,中性化した剥離箇所が除去される。また、研磨する場合と比較して粉塵が出ないので、環境に良く、工期も短くでき、経費を安くすることができる。また、油脂分等の付着阻害物が除去される。洗浄後は、良く乾燥する。
(2)接着剤塗布工程
壁面1が乾燥したことを確認したならば、壁面1に目地材(図示せず)を取り付ける。目地材は、スポンジやプラスチックなどで形成され、細長状(巾1cm程度)の部材であり、例えば、垂直に3m間隔で、両面テープで貼着する。目地材は、補修材部にオークラックが発生した場合、目地材の位置でクラックが止まり、そのため、補修を確実に行なうことができる。
それから、図2に示すように、接着剤2を塗布する。接着剤2としては、エチレン・酢酸ビニル系共重合体エマルジョンを用いる。
(3)補修材塗布工程
図2に示すように、接着剤2が塗布された壁面1に少なくともセメント,硅砂,着色顔料,混和剤を水で混合して作成される補修材3を塗布する。
セメントは、例えば、普通ポルトランドセメントを用いる。
硅砂は、例えば、5〜6号の白色のものを用いる。
着色顔料は、例えば、酸化クロムで形成され、緑色のものを用いる。
混和剤は、収縮低減剤,高性能減水剤,空気連行調整剤を含む。
収縮低減剤は、ポリグリコールエーテル化合物を含有するものを用いる。
この、収縮低減剤は、ポリグリコールエーテル化合物を含有するので、モルタル中の細孔内の水の張力を緩和し、乾燥収縮ひび割れ、プラスチックひび割れなどの微細なひび割れを抑制する。
高性能減水剤は、ポリオキシエチレンモノアリル,モノメチルエーテル無水マイレン酸及びスチレンの共重合体を含有するものを用いる。
この、高性能減水剤は、ポリオキシエチレンモノアリル,モノメチルエーテル無水マイレン酸及びスチレンの共重合体を含有するので、セメントの分散性を良くし、短時間で効率の良い練混ぜを実現する。
空気連行調整剤は、高級脂肪酸エステル系化合物を含有するものを用いる。
この、空気連行調整剤は、高級脂肪酸エステル系化合物を含有するので、不必要な空気泡の連行を抑制し収縮量を減じ、密実なマトリックスを形成する。
そして、補修材3は、上記のセメント100重量部に対し、硅砂を200〜250重量部、着色顔料を1.5〜2.5重量部、混和剤を15〜20重量部、水を70〜90重量部としている。
この補修材3は、図2に示すように、所定厚さ(例えば5mm)に塗布し、表面を金鏝で仕上げる。この場合、補修材3は接着剤2を介して壁面1に塗布されるので、接着性が向上させられる。そして、補修材3を数日間養生する。
(4)仕上げ工程
補修材3を数日間養生後、目地材を取外し、コート剤4を塗布する。コート剤4は目地材を外した溝部分にも入り込む。コート剤4として、シリカ変性アクリル,アルキル変性シリコン,無機顔料を含むものを用いる。
尚、仕上げ工程においては、水槽の周囲に別途設けた通路も同様のコート剤4を用いて仕上げる。
このようにして補修された養殖水槽によれば、補修材3は、接着剤2を介してコンクリートの壁面1に塗布されるので、直接塗布する場合に比較して、接着力が増し、そのため、容易に剥離する事態が防止され、それだけ、耐久性を向上させることができる。また、補修材3の表面にはコート剤4が塗布されるので、表面が平滑になり、残餌,糞などの汚物が付着しにくくなって、水質を悪化させる事態を防止することができる。また、補修材3には着色顔料を混合したので、コンクリートの補修作業とカラー塗装作業とを同時に行なうことができ、補修の作業工期を短縮することが可能となり、コスト低減を図ることができる。また、有機系溶剤等を主成分とするカラー塗装を必要としないので、養殖環境の向上が図られる。また、硅砂を多量に用いていることから、着色性が良く、外観品質の向上が図られる。
また、養殖水槽の補修材3は、混和剤として、ポリグリコールエーテル化合物を含有する収縮低減剤、ポリオキシエチレンモノアリル,モノメチルエーテル無水マイレン酸及びスチレンの共重合体を含有する高性能減水剤、高級脂肪酸エステル系化合物を含む空気連行調整剤を用いるので、セメントと硅砂との接着力を増すことができ、この点でも、容易に剥離する事態が防止され、耐久性を向上させることができる。また、生物に悪影響を与えることのない材質であり、養殖環境を向上させることができる。
次に、本発明の実施例について説明する。実施例に係る補修材3は、図3に示す配合とした。セメントは「普通ポルトランドセメント(住友大阪セメント株式会社製)」、硅砂は「湯田硅砂6号(有限会社共栄砿業製)」、着色顔料はグリーン色で「F−3(戸田工業株式会社製)」を用いた。混和剤としては、収縮低減剤は「SRA−MS(三陸生コン株式会社製)」、高性能減水剤は「スーパー1MS(三陸生コン株式会社製)」、空気連行調整剤は「MS−502(三陸生コン株式会社製)」を用いた。
また、接着剤2としては、「モルトップエマルジョン(太平洋マテリアル株式会社製)」を用いた。コート剤4としては、「ランデックスコート仕様(大日技研工業株式会社製)」を用いた。この仕様は、下塗り剤「プライマー20(溶剤系)」を塗布後、2種のコート剤4「R800−Nカラー」,「R800−Gカラー」を用いるものである。
(1)下地処理工程
高水圧洗浄機を用い、コンクリートの壁面1を洗浄した。
(2)接着剤塗布工程
壁面1が乾燥したことを確認したならば、壁面1に目地材を取り付ける。それから、「モルトップエマルジョン(太平洋マテリアル株式会社製)」を5倍に希釈したものを、2回塗りした。その後、24時間放置した。
(3)補修材塗布工程
図3に示す補修材3を、所定厚さ(約5mm)塗布し、金鏝仕上げした。約10日間養生した。
(4)仕上げ工程
目地材を取外し、下塗り剤「プライマー20」をローラ塗布し、3時間乾燥後、コート剤4「R800−Nカラー」をローラ塗布して3時間乾燥し、更に、コート剤4「R800−Nカラー」をローラ塗布して3時間乾燥し、最後にコート剤4「R800−Gカラー」をローラ塗布して3時間乾燥した。
本発明の実施の形態に係る養殖水槽の補修方法を示す工程図である。 本発明の実施の形態に係る養殖水槽の補修方法によって補修された水槽を示す断面図である。 本発明の実施例に係る補修材の成分比を示す表図である。 従来の補修方法によって補修された補修部を示す断面図である。
符号の説明
1 壁面
2 接着剤
3 補修材
4 コート剤
5 側端部
(1)下地処理工程
(2)接着剤塗布工程
(3)補修材塗布工程
(4)仕上げ工程

Claims (9)

  1. コンクリートで壁面が形成され養殖生物が飼育される養殖水槽の補修方法において、
    壁面を洗浄して乾燥して下地処理する下地処理工程と、
    該下地処理された壁面に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
    該接着剤が塗布された壁面に少なくともセメント,硅砂,着色顔料,混和剤を水で混合して作成される補修材を塗布する補修材塗布工程と、
    該補修材を数日間養生後、補修材の表面にコート剤を塗布して仕上げ処理する仕上げ工程とを備えたことを特徴とする養殖水槽の補修方法。
  2. 上記接着剤塗布工程で用いる接着剤として、エチレン・酢酸ビニル系共重合体エマルジョンを用いることを特徴とする請求項1記載の養殖水槽の補修方法。
  3. 上記補修材塗布工程で用いる補修材として、セメント100重量部に対し、硅砂を200〜250重量部、着色顔料を1.5〜2.5重量部、混和剤を15〜20重量部、水を70〜90重量部としたことを特徴とする請求項1または2記載の養殖水槽の補修方法。
  4. 上記混和剤は、収縮低減剤,高性能減水剤,空気連行調整剤を含むことを特徴とする請求項3記載の養殖水槽の補修方法。
  5. 上記収縮低減剤は、ポリグリコールエーテル化合物を含有することを特徴とする請求項4記載の養殖水槽の補修方法。
  6. 上記高性能減水剤は、ポリオキシエチレンモノアリル,モノメチルエーテル無水マイレン酸及びスチレンの共重合体を含有することを特徴とする請求項4または5記載の養殖水槽の補修方法。
  7. 上記空気連行調整剤は、高級脂肪酸エステル系化合物を含有することを特徴とする請求項4乃至6何れかに記載の養殖水槽の補修方法。
  8. 上記仕上げ工程で用いるコート剤として、シリカ変性アクリル,アルキル変性シリコン,無機顔料を含むことを特徴とする請求項3乃至7何れかに記載の養殖水槽の補修方法。
  9. コンクリートで壁面が形成され養殖生物が飼育される養殖水槽の補修のために、該壁面に塗布される養殖水槽の補修材において、
    少なくともセメント,硅砂,着色顔料,混和剤を水で混合して作成され、セメント100重量部に対し、硅砂を200〜250重量部、着色顔料を1.5〜2.5重量部、混和剤を15〜20重量部、水を70〜90重量部とし、
    上記混和剤は、収縮低減剤,高性能減水剤,空気連行調整剤を含み、上記収縮低減剤は、ポリグリコールエーテル化合物を含有する構成とし、上記高性能減水剤は、ポリオキシエチレンモノアリル,モノメチルエーテル無水マイレン酸及びスチレンの共重合体を含有する構成とし、上記空気連行調整剤は、高級脂肪酸エステル系化合物を含む構成としたことを特徴とする養殖水槽の補修材。
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