JP2007259403A - ラジオ受信機 - Google Patents

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Akira Nishigori
明 錦織
Masahito Kyotani
雅人 京谷
Masanobu Hitsupou
正延 筆宝
Shinya Tanaka
進也 田中
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Abstract

【課題】HDラジオ放送波におけるデジタル変調信号に起因するサーチの誤停止を防止することができるラジオ受信機を提供する。
【解決手段】Sメータ検出器8でIF信号の電界強度を検出し、IFカウンタ検出器9でIF信号の周波数を検出する。また、IF信号の検波信号のうち所定の周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタ11を通過した信号の強度をパワー検出器12で検出する。制御器10は、Sメータ検出器8で検出した電界強度とIFカウンタ検出器9で検出した周波数とパワー検出器12検出した信号強度とに基づいて、希望局の放送周波数の信号を受信しているかどうかを判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ラジオ放送を受信するラジオ受信機に関する。
従来のAMアナログラジオ放送を受信するラジオ受信機を、図11を参照して説明する。図11において、アンテナ1に受信されたAM放送信号は、RF(ラジオ周波)アンプ2で増幅され、混合器3で局部発信器4の出力信号と混合されてIF(中間周波)信号に変換される。このIF信号は、IFアンプ6で増幅された後、IF検波器7で検波され、検波信号がオーディオセレクタ等に出力される。
このラジオ受信機で希望局のサーチを行う場合、制御器10は外部から入力される選局指示に応じてPLL回路5にN値を送信する。そして、PLL回路5がN値に基づいて局部発信器4の発振周波数を変化させることにより、受信していた信号の周波数とは異なる周波数の信号を受信する。
この状態で、IFアンプ6で増幅されたIF信号は、Sメータ検出器8に入力され、ここでIF信号の電界強度が検出される。また、IFアンプ6で増幅されたIF信号は、IFカウンタ検出器9にも入力され、ここでIF信号の周波数がカウントされる。
Sメータ検出器8の出力は制御器10に入力され、ここで、IF信号の電界強度が所定のスレショルド値より大きいかどうか判断される。そして、IF信号の電界強度が所定のスレショルド値より大きい場合、IFカウンタ検出器9の出力が制御器10に入力され、ここで、IF信号の周波数が所定の範囲内にあるかどうか判断される。
そして、IF信号の周波数が所定の範囲内にある場合、制御器10は、受信している信号に希望局の放送信号があると判断し、サーチを停止する。IF信号の電界強度があるスレショルド値より小さい場合や、IF信号の周波数が所定の範囲内にない場合は、次の周波数の信号を受信し、同様の処理を行う。
このように、従来のAMアナログラジオ放送を受信するラジオ受信機では、Sメータ検出器8およびIFカウンタ検出器9の出力を、サーチを停止するための判断材料としていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−222999号公報
近年、ラジオ放送でもデジタル化が進んでおり、地上波のデジタルラジオ放送として、HD(High Definition)ラジオが提案されている。
AMバンドでのHDラジオ放送(MA1)の放送信号は、従来のアナログAM変調信号の両外側領域にデジタル信号変調分が付加されている。このため、従来のAMアナログラジオ放送用のラジオ受信機でサーチすると、HDラジオ変調(MA1)のキャリアの前後周波数において、デジタル変調信号(OFDM)に起因して、Sメータ検出器8の出力がスレショルド値より大きくなる場合がある。同様に、IFカウンタ検出器9の出力が所定の範囲内となる場合がある。これにより、制御器10が希望局ありと判断し、サーチを希望局の前後周波数で誤停止するという問題があった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、HDラジオ放送波におけるデジタル変調信号に起因するサーチの誤停止を防止することができるラジオ受信機を提供することを目的とする。
本発明のラジオ受信機は、希望局の放送信号をサーチして受信するラジオ受信機であって、放送信号を受信して受信信号を生成する受信手段と、前記受信信号と高周波信号とを混合して中間周波数信号を生成する変換手段と、この変換手段で生成された前記中間周波数信号の電界強度を検出する電界強度検出手段と、前記変換手段で生成された前記中間周波数信号の周波数を検出する周波数検出手段と、前記変換手段で生成された前記中間周波数信号を検波して検波信号を生成する検波手段と、この検波手段で生成された前記検波信号のうち所定の周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタと、このバンドパスフィルタを通過した信号の強度を検出する信号強度検出手段と、前記電界強度検出手段で検出した電界強度が所定の電界強度より大きく、かつ前記周波数検出手段で検出した周波数が所定の周波数範囲内であり、かつ前記信号強度検出手段で検出した信号強度が所定の信号強度より小さいとき、前記受信手段で受信している信号に前記希望局の放送信号が含まれると判断してサーチを停止し、前記電界強度検出手段で検出した電界強度が前記所定の電界強度以下のとき、または前記周波数検出手段で検出した周波数が所定の前記周波数範囲外のとき、または前記信号強度検出手段で検出した信号強度が前記所定の信号強度以上のときは、前記受信手段で受信している信号に前記希望局の放送信号が含まれないと判断して前記変換手段で混合される高周波信号の周波数を変更することによりサーチを継続するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明のラジオ受信機は、HDラジオ放送信号およびアナログラジオ放送信号から希望局の放送信号をサーチして受信するラジオ受信機であって、放送信号を受信して受信信号を生成する受信手段と、前記受信信号と高周波信号とを混合して中間周波数信号を生成する変換手段と、この変換手段で生成された前記中間周波数信号の電界強度を検出する電界強度検出手段と、前記変換手段で生成された前記中間周波数信号の周波数を検出する周波数検出手段と、前記変換手段で生成された前記中間周波数信号を検波して検波信号を生成する検波手段と、この検波手段で生成された前記検波信号のうち所定の第1の周波数帯域の信号を通過させる第1のバンドパスフィルタと、前記検波手段で生成された前記検波信号のうち、前記第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域の信号を通過させる第2のバンドパスフィルタと、前記第1のバンドパスフィルタを通過した信号の強度と、前記第2のバンドパスフィルタを通過した信号の強度とを検出する信号強度検出手段と、
前記電界強度検出手段で検出した電界強度と、前記周波数検出手段で検出した周波数と、前記信号強度検出手段で検出した信号強度とに基づいて、前記受信手段で受信している信号に前記希望局の放送信号が含まれるかどうかを判断し、前記希望局の放送信号が含まれると判断したときはサーチを停止し、前記希望局の放送信号が含まれないと判断したときは前記変換手段で混合される高周波信号の周波数を変更することによりサーチを継続するように制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記希望局がHDラジオ放送局である場合、前記電界強度検出手段で検出した電界強度が所定の電界強度より大きく、かつ前記周波数検出手段で検出した周波数が所定の周波数範囲内であり、かつ前記第1のバンドパスフィルタを通過した信号の強度が所定の第1の信号強度より小さく、かつ前記第2のバンドパスフィルタを通過した信号の強度が所定の第2の信号強度より大きいとき、前記受信手段で受信している信号に前記希望局の放送信号が含まれると判断し、前記希望局がアナログラジオ放送局である場合、前記電界強度検出手段で検出した電界強度が前記所定の電界強度より大きく、かつ前記周波数検出手段で検出した周波数が前記所定の周波数範囲内であり、かつ前記第1のバンドパスフィルタを通過した信号の強度が前記所定の第1の信号強度より小さく、かつ前記第2のバンドパスフィルタを通過した信号の強度が前記所定の第2の信号強度以下のとき、前記受信手段で受信している信号に前記希望局の放送信号が含まれると判断することを特徴とする。
本発明のラジオ受信機は、中間周波数信号の電界強度と周波数に加えて、中間周波数信号の検波信号における所定の周波数帯域の信号強度に基づいて、希望局の放送周波数の信号を受信しているかどうかを判断するので、HDラジオ放送波におけるAMアナログ変調信号とデジタル変調信号とを区別し、HDラジオ放送波に起因するサーチの誤停止を防止することができる。
以下、本発明のラジオ受信機を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係るラジオ受信機の構成を示すブロック図である。なお、図11に示した従来のラジオ受信機と同一構成には同一符号を付している。
図1に示すように第1の実施の形態のラジオ受信機は、アンテナ1、RFアンプ2、混合器3、局部発信器4、PLL回路5、IFアンプ6、IF検波器7、Sメータ検出器8、IFカウンタ検出器9、制御器10、バンドパスフィルタ(BPF)11、パワー検出器12を備える。
アンテナ1は、放送信号を受信し、受信信号を出力する。RFアンプ2は、アンテナ1からの受信信号を増幅する。
混合器3は、RFアンプ2で増幅された受信信号と局部発信器4で生成される周波数変換用の高周波信号とを混合することにより、受信信号をIF信号に変換する。
局部発信器4は、周波数変換用の高周波信号を生成し、混合器3に出力する。PLL回路5は、制御器10から入力されるN値に基づいて、局部発信器4の発振周波数を制御する。
IFアンプ6は、混合器3で生成されたIF信号を増幅する。IF検波器7は、IFアンプ6で増幅されたIF信号をAM検波し、検波信号を出力する。
Sメータ検出器8は、IFアンプ6で増幅されたIF信号の電界強度を検出する。IFカウンタ検出器9は、IFアンプ6で増幅されたIF信号の周波数をカウントする。
バンドパスフィルタ11は、IF検波器7で生成された検波信号のうち、所定の周波数帯域の信号を通過させる。パワー検出器12は、バンドパスフィルタ11の出力信号の信号強度を検出する。
制御器10は、サーチを行う際、Sメータ検出器8で検出した電界強度と、IFカウンタ検出器9で検出した周波数と、パワー検出器12で検出した信号強度とに基づいて、希望局の放送周波数の信号を受信しているかどうかを判断する。また、制御器10は、外部からの選局指示に応じて、N値をPLL回路5に出力する。
次に、第1の実施の形態に係るラジオ受信機の動作を説明する。
アンテナ1は、放送信号を受信すると、受信信号をRFアンプ2に出力する。RFアンプ2は、受信信号を増幅し、混合器3に出力する。
そして、混合器3は、増幅された受信信号と局部発信器4からの高周波信号とを混合してIF信号に変換し、このIF信号をIFアンプ6に出力する。IFアンプ6は、混合器3で生成されたIF信号を増幅してIF検波器7とSメータ検出器8とIFカウンタ検出器9とに出力する。そして、Sメータ検出器8はIF信号の電界強度を検出し、IFカウンタ検出器9はIF信号の周波数をカウントする。
IF検波器7は、IF信号をAM検波し、検波信号をバンドパスフィルタ11およびオーディオセレクタ等に出力する。バンドパスフィルタ11は、IF検波器7で生成された検波信号のうち、所定の周波数帯域の信号を通過させ、パワー検出器12は、バンドパスフィルタ11の出力信号の信号強度を検出する。
ここで、希望局のサーチを行う場合について、図2を参照して説明する。図2は図1に示すラジオ受信機におけるサーチの手順を示すフローチャートである。
まず、外部から希望局を示す選局指示が制御器10に入力されると、ステップS10において、制御器10は、選局指示に基づいてPLL回路5にN値を送信する。そして、例えば、受信周波数からアップサーチする場合は、PLL回路5が制御器10からのN値に基づいて制御信号を局部発信器4に送信して局部発信器4の発振周波数を変化させることにより、受信していた信号の周波数の1つ上の周波数の信号を受信する。例えば、米国で1000kHzを受信していた場合、米国では局間周波数は10kHzなので、1つ上の周波数は1010kHzとなる。
そして、1010kHzを受信した状態で、ステップS20では、制御器10は、Sメータ検出器8の出力を読み出し、Sメータ検出器8で検出されたIF信号の電界強度Xが、所定のスレショルド値Aより大きいかどうかを判断する。X>Aである(ステップS20:YES)の場合はステップS30に進み、X>Aでない(ステップS20:NO)場合はステップS10に戻り、次の周波数1020kHzを受信し、以降の処理を繰り返す。
次いで、ステップS30では、制御器10は、IFカウンタ検出器9の出力を読み出し、IFカウンタ検出器9で検出されたIF信号の周波数Yが所定の範囲内(BとCとの間)にあるかどうかを判断する。所定の範囲としては、例えば、IF信号の基準周波数10.7MHzを中心とする±3kHzの範囲とする。この場合、Bは10.7MHz+3kHz、Cは10.7MHz−3kHzとなる。B>Y>Cである(ステップS30:YES)場合はステップS40に進む。B>Y>Cでない(ステップS30:NO)場合はステップS10に戻り、次の周波数1020kHzを受信し、以降の処理を繰り返す。
そして、ステップS40では、制御器10は、パワー検出器12の出力を読み出し、パワー検出器12で検出されたバンドパスフィルタ11の出力信号の信号強度Zが、所定のスレショルド値Dより小さいかどうかを判断する。Z<Dである(ステップS40:YES)場合、制御器10は、受信している信号に希望局の放送信号があると判断し、サーチを停止する。Z<Dでない(ステップS40:NO)場合はステップS10に戻り、次の周波数1020kHzを受信し、以降の処理を繰り返す。
ここで、図3にAMバンドでのHDラジオ変調(MA1:アナログAM変調とデジタル変調のハイブリッド)スペクトラムの概略図を示す。図3に示すように、AMバンドでのHDラジオ放送(MA1)の放送信号は、従来のアナログAM変調信号(−5〜5kHz)の両外側領域(−15〜−5kHz,5〜15kHz)にデジタル信号変調分が付加されている。
図3に示す放送信号を受信したときのIF検波器7におけるAM検波スペクトラムの概略図を図4に示す。また、図3に示す放送信号を10kHz隣接する周波数で受信したときのIF検波器7におけるAM検波スペクトラムの概略図を図5に示す。
一般に、AMアナログ放送をAM検波した信号を周波数軸で表すと、図4の0〜5kHz付近の範囲に示されるように、周波数が高くなるにつれてパワーが減少する。
一方、デジタル変調(OFDM)信号は、周波数あたりのパワーが一定として考えることができるため、OFDM信号をAM検波した信号を周波数軸で表すと、図5の0〜5kHz付近の範囲に示されるように、単位周波数当たり一定値の復調波形が得られる。
図6にバンドパスフィルタ11の特性の一例を示す。図6に示すように、バンドパスフィルタ11の中心周波数を3.5kHz、通過帯域を2〜5kHzとすると、上記の理由により、図5に示す検波信号がバンドパスフィルタ11に入力されたときの出力信号強度は、図4に示す検波信号がバンドパスフィルタ11に入力されたときの出力信号強度よりも大きくなる。
よって、AM検波信号をバンドパスフィルタ11に入力し、その出力信号の信号強度を検出し、その信号強度Zを所定のスレショルド値Dと比較することにより、希望局を受信しているのか、あるいはHDラジオ変調キャリア周波数の±10kHz局を受信しているのかを判断することができる。
このように第1の実施の形態によれば、Sメータ検出器8とIFカウンタ検出器9の出力に加えて、バンドパスフィルタ11の出力信号の信号強度に基づいて、希望局の放送周波数の信号を受信しているかどうかを判断するので、HDラジオ放送波におけるAMアナログ変調信号とデジタル変調信号とを区別し、HDラジオ放送波におけるデジタル変調信号に起因するサーチの誤停止を防止することができる。
なお、第1の実施の形態のラジオ受信機は、AMアナログラジオ放送の選局サーチも良好に行えるので、第1の実施の形態のラジオ受信機をAMアナログラジオ放送・HDラジオ放送兼用受信機としてもよい。
(第2の実施の形態)
図7は本発明の第2の実施の形態に係るラジオ受信機の構成を示すブロック図である。なお、図1に示す第1の実施の形態に係るラジオ受信機と重複する部分には、同一の符号を付して重複する部分の説明を省略する。
図7に示すように、第2の実施の形態に係るラジオ受信機は、第1の実施の形態に係るラジオ受信機に対し、バンドパスフィルタ11をフィルタ部20に置き換えた構成である。
フィルタ部20は、バンドパスフィルタ21,22、スイッチ23を備える。バンドパスフィルタ21は、第1の実施の形態におけるバンドパスフィルタ11と同様の中心周波数および帯域幅を有している。つまり、IF検波器7で生成された検波信号のうち、HDラジオ放送(MA1)の放送信号を中心周波数で受信したときにおけるアナログAM変調信号の検波信号を通過させるような中心周波数および帯域幅を有している。
バンドパスフィルタ22は、IF検波器7で生成された検波信号のうち、HDラジオ放送(MA1)の放送信号を中心周波数で受信したときにおけるOFDM信号の検波信号を通過させるような中心周波数および帯域幅を有している。
スイッチ23は端子23a,23b,23cを備え、制御器10からの制御に基づいて端子23a−23bが接続されたときにはIF検波器7とバンドパスフィルタ21とが接続され、端子23a−23cが接続されたときにはIF検波器7とバンドパスフィルタ22とが接続される。
なお、フィルタ部20は、IIRフィルタ、FIRフィルタ等のデジタルフィルタで実現することもできる。この場合、制御器10から送信されるパラメータに基づいて、バンドパスフィルタの中心周波数および帯域幅が設定される。
次に、第2の実施の形態に係るラジオ受信機において希望局のサーチを行う手順について、図8を参照して説明する。図8は図7に示すラジオ受信機におけるサーチの手順を示すフローチャートである。
図8に示すフローチャートにおけるステップS110〜S130は、第1の実施の形態で説明した図2に示すフローチャートにおけるステップS10〜S30と同様であるため説明を省略する。
ステップS140において、制御器10は、スイッチ23の端子23a−23bを接続して、IF検波器7で生成された検波信号をバンドパスフィルタ21に入力し、バンドパスフィルタ21の出力信号の強度をパワー検出器12で検出するように制御する。そして、制御器10は、パワー検出器12の出力を読み出し、パワー検出器12で検出されたバンドパスフィルタ21の出力信号の信号強度Zが、所定のスレショルド値Dより小さいかどうかを判断する。Z<Dである(ステップS140:YES)場合、ステップS150に進む。Z<Dでない(ステップS140:NO)場合はステップS10に戻り、次の周波数1020kHzを受信し、以降の処理を繰り返す。
ステップS140では、第1の実施の形態で説明した図2に示すフローチャートにおけるステップS40と同様に、HDラジオ変調キャリア周波数の±10kHz局を受信しているのかどうかを判断することができる。これにより、サーチが希望局の前後周波数(±10kHz)で誤停止してしまうことを防止することができる。
次に、ステップS150において、制御器10は、スイッチ23の端子23a−23cを接続して、IF検波器7で生成された検波信号をバンドパスフィルタ22に入力し、バンドパスフィルタ22の出力信号の強度をパワー検出器12で検出するように制御する。そして、制御器10は、パワー検出器12の出力を読み出し、パワー検出器12で検出されたバンドパスフィルタ22の出力信号の信号強度Z´が、所定のスレショルド値Eより大きいかどうかを判断する。Z´>Eである(ステップS150:YES)場合、ステップS160に進み、Z´>Eでない(ステップS150:NO)場合、ステップS170に進む。
ここで、AMアナログラジオ放送の放送信号を中心周波数で受信したときのIF検波器7におけるAM検波スペクトラムの概略図を図9に示す。一般的に、AMアナログ放送をAM検波した信号を周波数軸で表すと、周波数が高くなるにつれてパワーが減少する(AM検波信号は、音楽やナレーションなどのオーディオ信号であるため、一般的に高域のパワーが減少する。なお、図9は1kHzのAM変調を検波した信号である。)。
一方、HDラジオ放送(MA1)の放送信号を中心周波数で受信したときのAM検波スペクトラムは図4に示すものである。これを図9と比較すると、MA1の放送信号に付加されているOFDM信号を検波した5〜15kHz付近のパワーが大きい。
そこで、バンドパスフィルタ22の中心周波数および帯域幅は、HDラジオ放送(MA1)の放送信号を中心周波数で受信したときにおけるOFDM信号の検波信号を通過させるように設定する。
図10はバンドパスフィルタ22の特性の一例を示す図である。図10に示すように、例えばバンドパスフィルタ22の中心周波数は6.5kHz、通過帯域は5〜8kHzとする。この場合、上記の理由により、図4に示す検波信号がバンドパスフィルタ22に入力されたときの出力信号強度は、図9に示す検波信号がバンドパスフィルタ22に入力されたときの出力信号強度よりも大きくなる。
したがって、IF検波器7で生成された検波信号をバンドパスフィルタ22に入力し、バンドパスフィルタ22の出力信号の信号強度Z´を所定のスレショルド値Eと比較して、信号強度Z´がスレショルド値Eより大きいときはHDラジオ放送局の放送信号を受信していると判断することができる。
Z´>Eである(ステップS150:YES)場合、ステップS160において、制御器10は、外部からの選局指示による希望局がHDラジオ放送局であるかどうかを判断する。希望局がHDラジオ放送局である(ステップS160:YES)場合、制御器10は、受信している信号に希望局の放送信号があると判断し、サーチを停止する。希望局がHDラジオ放送局でない(ステップS160:NO)場合はステップS10に戻り、次の周波数1020kHzを受信し、以降の処理を繰り返す。
Z´>Eでない(ステップS150:NO)場合、ステップS170において、制御器10は、希望局がAMアナログラジオ放送局であるかどうかを判断する。希望局がアナログラジオ放送局である(ステップS170:YES)場合、制御器10は、受信している信号に希望局の放送信号があると判断し、サーチを停止する。希望局がAMアナログラジオ放送局でない(ステップS170:NO)場合はステップS10に戻り、次の周波数1020kHzを受信し、以降の処理を繰り返す。
このように第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態のラジオ受信機に対して、バンドパスフィルタ22の出力信号の信号強度に基づく判断を加えたので、HDラジオ放送局の放送信号を受信しているかどうかの判断精度を高めることができ、HDラジオ放送とAMアナログラジオ放送の両方について、選局サーチを良好に行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係るラジオ受信機の構成を示すブロック図である。 図1に示すラジオ受信機におけるサーチの手順を示すフローチャートである。 AMバンドでのHDラジオ変調スペクトラムの概略図である。 図3に示す放送信号を受信したときのAM検波スペクトラムの概略図である。 図3に示す放送信号を10kHz隣接する周波数で受信したときのAM検波スペクトラムの概略図である。 図1に示すラジオ受信機におけるバンドパスフィルタの特性の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るラジオ受信機の構成を示すブロック図である。 図7に示すラジオ受信機におけるサーチの手順を示すフローチャートである。 AMアナログラジオ放送の放送信号を中心周波数で受信したときのAM検波スペクトラムの概略図である。 図7に示すラジオ受信機におけるバンドパスフィルタ22の特性の一例を示す図である。 従来のAMアナログラジオ放送を受信するラジオ受信機の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 アンテナ
2 RFアンプ
3 混合器
4 局部発信器
5 PLL回路
6 IFアンプ
7 IF検波器
8 Sメータ検出器
9 IFカウンタ検出器
10 制御器
11,21,22 バンドパスフィルタ(BPF)
12 パワー検出器
20 フィルタ部
23 スイッチ

Claims (2)

  1. 希望局の放送信号をサーチして受信するラジオ受信機であって、
    放送信号を受信して受信信号を生成する受信手段と、
    前記受信信号と高周波信号とを混合して中間周波数信号を生成する変換手段と、
    この変換手段で生成された前記中間周波数信号の電界強度を検出する電界強度検出手段と、
    前記変換手段で生成された前記中間周波数信号の周波数を検出する周波数検出手段と、
    前記変換手段で生成された前記中間周波数信号を検波して検波信号を生成する検波手段と、
    この検波手段で生成された前記検波信号のうち所定の周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタと、
    このバンドパスフィルタを通過した信号の強度を検出する信号強度検出手段と、
    前記電界強度検出手段で検出した電界強度が所定の電界強度より大きく、かつ前記周波数検出手段で検出した周波数が所定の周波数範囲内であり、かつ前記信号強度検出手段で検出した信号強度が所定の信号強度より小さいとき、前記受信手段で受信している信号に前記希望局の放送信号が含まれると判断してサーチを停止し、前記電界強度検出手段で検出した電界強度が前記所定の電界強度以下のとき、または前記周波数検出手段で検出した周波数が所定の前記周波数範囲外のとき、または前記信号強度検出手段で検出した信号強度が前記所定の信号強度以上のときは、前記受信手段で受信している信号に前記希望局の放送信号が含まれないと判断して前記変換手段で混合される高周波信号の周波数を変更することによりサーチを継続するように制御する制御手段と
    を備えることを特徴とするラジオ受信機。
  2. HDラジオ放送信号およびアナログラジオ放送信号から希望局の放送信号をサーチして受信するラジオ受信機であって、
    放送信号を受信して受信信号を生成する受信手段と、
    前記受信信号と高周波信号とを混合して中間周波数信号を生成する変換手段と、
    この変換手段で生成された前記中間周波数信号の電界強度を検出する電界強度検出手段と、
    前記変換手段で生成された前記中間周波数信号の周波数を検出する周波数検出手段と、
    前記変換手段で生成された前記中間周波数信号を検波して検波信号を生成する検波手段と、
    この検波手段で生成された前記検波信号のうち所定の第1の周波数帯域の信号を通過させる第1のバンドパスフィルタと、
    前記検波手段で生成された前記検波信号のうち、前記第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域の信号を通過させる第2のバンドパスフィルタと、
    前記第1のバンドパスフィルタを通過した信号の強度と、前記第2のバンドパスフィルタを通過した信号の強度とを検出する信号強度検出手段と、
    前記電界強度検出手段で検出した電界強度と、前記周波数検出手段で検出した周波数と、前記信号強度検出手段で検出した信号強度とに基づいて、前記受信手段で受信している信号に前記希望局の放送信号が含まれるかどうかを判断し、前記希望局の放送信号が含まれると判断したときはサーチを停止し、前記希望局の放送信号が含まれないと判断したときは前記変換手段で混合される高周波信号の周波数を変更することによりサーチを継続するように制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記希望局がHDラジオ放送局である場合、前記電界強度検出手段で検出した電界強度が所定の電界強度より大きく、かつ前記周波数検出手段で検出した周波数が所定の周波数範囲内であり、かつ前記第1のバンドパスフィルタを通過した信号の強度が所定の第1の信号強度より小さく、かつ前記第2のバンドパスフィルタを通過した信号の強度が所定の第2の信号強度より大きいとき、前記受信手段で受信している信号に前記希望局の放送信号が含まれると判断し、前記希望局がアナログラジオ放送局である場合、前記電界強度検出手段で検出した電界強度が前記所定の電界強度より大きく、かつ前記周波数検出手段で検出した周波数が前記所定の周波数範囲内であり、かつ前記第1のバンドパスフィルタを通過した信号の強度が前記所定の第1の信号強度より小さく、かつ前記第2のバンドパスフィルタを通過した信号の強度が前記所定の第2の信号強度以下のとき、前記受信手段で受信している信号に前記希望局の放送信号が含まれると判断することを特徴とするラジオ受信機。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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