JP2007256672A - 帯電装置、イメージングユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

帯電装置、イメージングユニットおよび画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】鋸歯電極の鋸歯の折れ曲がりを防止し且つ画像ノイズの発生を防止し得る帯電装置、イメージングユニットおよび画像形成装置を提供する。
【解決手段】帯電装置は、コロナ放電用の複数の鋸歯28を有する板状の鋸歯電極25と、鋸歯電極25に摺接して鋸歯電極25を清掃するための、鋸歯28の配列方向に移動可能な清掃部材とを有し、前記鋸歯電極25の両端部近傍40の鋸歯28の先端角度を、中央部41の鋸歯28の先端角度よりも大きくしたことを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、コロナ放電用の複数の鋸歯を有する板状の鋸歯電極を備えた帯電装置、イメージングユニットおよび画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式の帯電装置としてコロナ放電を利用した帯電装置が広く実用化されている。コロナ放電装置として、細い金属製ワイヤーに高電圧を印加し放電を行うワイヤー放電方式と、突起を鋸歯状に複数有する薄い金属板からなる電極(以下、鋸歯電極と記す)に高電圧を印加し、鋸歯(突起)の先端から放電を行う鋸歯電極放電方式とがある。コロナワイヤー放電方式はオゾンが比較的多く発生する方式であるが、鋸歯電極放電方式はワイヤー放電方式よりもオゾン発生量が少なく、現在のコロナ放電方式の主流になりつつある。
しかし、鋸歯電極放電方式では、空気中のシリカなどの浮遊物や機内で飛散しているトナー、放電生成物などが鋸歯の先端に付着しやすく、付着すると放電異常が起こり、画像ノイズとなって現れる。
この問題を解決すべく、従来、鋸歯先端に付着した付着物を除去するための清掃手段として、一対のローラで鋸歯電極を挟み込み、横方向にスライドさせる方法が提案されている(下記特許文献1参照)。しかし、ローラで鋸歯電極を挟み込む方法では、シリカなどの針状に成長した付着物は除去できるが、飛散トナーなどの付着に対しては効果が少ない。
そこで、起毛ブラシや植毛ブラシといったパッドタイプの清掃部材で鋸歯電極を挟み込み、鋸歯の並びに沿って横方向に摺動させる方法が提案されている(下記特許文献2参照)。パッドタイプの清掃部材を用いる方法は、放電生成物やトナー汚れをより効果的に除去することができることから、カラー化に伴う高画質の要求に合致した清掃手段として最近採用される傾向にある。
特開平7−43990号公報 特開平9−190051号公報
しかし、起毛ブラシの如きパッドタイプの清掃部材を鋸歯電極に対して使用すると、繊維が鋸歯先端部に引っ掛かり易くなり、これにより鋸歯が折れ曲がり、帯電不良を起こす原因となる。このため、清掃部材の押圧力を低く設定する必要がある。
また、上記繊維の引っ掛かりによる鋸歯電極の折れ曲がり現象は、上記清掃部材を鋸歯電極に沿って横方向に往復動させた場合に、清掃手段の動きが安定しない箇所、つまり往復動の折り返しが繰り返される最両端部及びその内側の近端部(両者を合わせて約2cm程度の長さ範囲)で多く発生することが分かった。一方、コロナ放電の安定性からは、鋸歯の先端角度をより鋭角にする必要があるが、これは鋸歯の折れ曲がりを防止しようとする技術的観点からは不利に働く。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、起毛ブラシのようなパッドタイプの清掃部材を用いた場合にも、鋸歯電極に対する押圧力を必要以上に落とすことなく鋸歯の折れ曲がりを効果的に防止し、且つ放電異常に伴う画像ノイズの発生を防止し得る帯電装置、イメージングユニットおよび画像形成装置を提供することにある。
本発明の目的は、下記の手段により達成される。
(1)コロナ放電用の複数の鋸歯を有する板状の鋸歯電極と、当該鋸歯電極に摺接して当該鋸歯電極を清掃するための、前記鋸歯の配列方向に移動可能な清掃部材とを有し、前記鋸歯電極の両端部近傍の鋸歯の先端角度を、中央部の鋸歯の先端角度よりも大きくしたことを特徴とする帯電装置。
(2)前記清掃部材を鋸歯の配列方向に往復動させる移動機構をさらに有することを特徴とする上記(1)に記載の帯電装置。
(3)前記両端部近傍の鋸歯は、最両端部の鋸歯と、当該最両端部の内側に隣設される近端部の鋸歯とを有し、前記最両端部の鋸歯の先端角度を、前記近端部の鋸歯の先端角度よりも大きくしたことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の帯電装置。
(4)前記鋸歯電極の中央部の鋸歯の先端角度を5〜15°、両端部近傍の鋸歯の先端角度を15〜30°としたことを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の帯電装置。
(5)前記清掃部材は、起毛ブラシ、植毛ブラシ、不織布、あるいは研磨微粒子を含有する摺動部材からなり、前記鋸歯電極は、前記清掃部材により挟み込まれることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の帯電装置。
(6)上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の帯電装置を備えたことを特徴とするイメージングユニット。
(7)上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の帯電装置を備えたことを特徴とすることを特徴とする画像形成装置。
(8)上記(6)に記載のイメージングユニットを備えたことを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、折れ曲がり易い両端部近傍の鋸歯について、その先端角度を大きくしているので、鋸歯電極の折れ曲がる摩擦力の上限値が上昇する。従って、清掃部材の往復動を多数回行っても、鋸歯に折れ曲がりを発生させることなく、放電により鋸歯先端部に付着した付着物を効果的に除去することができる。ここで、「先端角度」とは、鋸歯の前側稜と後側稜のなす角度をいう。
また、鋸歯の先端角度を大きくすれば放電異常が起こり易くなり、画像ノイズが発生し易くなるが、鋸歯電極の両端部近傍の鋸歯の先端角度を15〜30°に設定することで、放電異常を起こさない範囲に設定することができる。
よって、本発明によれば、鋸歯の折れ曲がりを効果的に防止するとともに、鋸歯先端部に付着した放電による付着物を効果的に除去することができ、それらに伴う画像不良を確実に防止することが可能である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る帯電装置を有するイメージングユニットが搭載された画像形成装置としてのプリンタの主要部の構成を示す図、図2は、イメージングユニットの概略構成を示す図である。
図1に示すプリンタ1は、プリンタ本体内にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色用にそれぞれイメージングユニット2を備えている。それぞれのイメージングユニット2においては、a−Si(アモルファスシリコン)等からなる第1像担持体としての感光体ドラム3が備えられ、図中の矢印方向に回転するようになっている。
この感光体ドラム3の周囲には、図2に示すように、クリーニング装置4のクリーニングブレード5、帯電装置6、画像露光装置7、現像装置8が順次配置されている。
上記感光体ドラム3は、まず帯電装置6によって一様に帯電される。そして、外部PC(パーソナルコンピュータ)等から入力された原稿画像データに基づくLED光9、つまり画像データにより変調された書込光(画像露光)が、露光装置7(LEDプリントヘッドユニット等)から感光体ドラム3の表面上に照射されて、静電潜像が形成される。次いで、現像装置8において供給されたトナーが、この静電潜像に付着してトナー像が形成される。ここでは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各トナーが供給される。
これら各色用にイメージングユニット2が並設されている上方には、無端の中間転写ベルト10(第2像担持体)が、駆動ローラ11及び従動ローラ12、13間に巻き掛けられて配設されている。中間転写ベルト10は、内側から1次転写ローラ14によって各感光体ドラム3に押し付けられた状態とされ、不図示のモータ等によって駆動ローラ11が回転駆動されることにより、感光体ドラム3の回転方向である順方向に回転走行されるようになっている。
そして、中間転写ベルト10が、中間転写クリーニング装置15側から2次転写部16側へ送られて、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各イメージングユニット2を通過し、その間に、各感光体ドラム表面の各色のトナー像が、1次転写ローラ14に印加された電圧によって中間転写ベルト10に静電的に転写され、次々に中間転写ベルト10の同じ位置に重ねて転写(1次転写)されて行く。なお2次転写部16は、従動ローラ12に中間転写ベルト10を介して転写ローラ17を接触させることで構成されている。
一方、給紙機構18から給紙ローラ19により記録紙20が繰り出され、記録紙搬送路21を経由して中間転写ベルト10(2次転写部16)側に記録紙20が搬送されていき、レジストローラ22によって各感光体ドラム3及び1次転写ローラ14等による画像転写動作と給紙動作のタイミングが調整される。この記録紙20がレジストローラ22によって待機されている間に、各感光体ドラム3の表面の各色のトナー像が次々に中間転写ベルト10に転写される。当該タイミングの調整後、レジストローラ22が回転駆動されて、記録紙20が2次転写部16へ送られる。そして、当該2次転写部16において、中間転写ベルト10に1次転写されて搬送されて来た上記トナー像が記録紙20に2次転写される。
トナー像が転写された記録紙20は、定着装置23に搬送され、ここで加熱および加圧されてトナー像が定着され、カラー画像が形成される。この定着装置23を通過した記録紙20は、搬送路を経て排出ローラ24より排紙トレイに排出される。
上記感光体ドラム3とトナー間にはファンデルワールス力が働いているので静電的に転写することができないトナー、いわゆる転写残トナーが感光体上に残る。この転写残トナーはクリーニング装置4でクリーニングブレード5により掻き取られて回収される。同様に、中間転写ベルト10の表面に残留したトナーは、中間転写クリーニング装置15のクリーニングブレードにより掻き取られて回収される。
図3は帯電装置6の断面図、図4はその側面図である。
図3に示すように、帯電装置6は、感光体ドラム3の表面を帯電するコロナ放電用の鋸歯電極25と、この鋸歯電極25を収納して感光体ドラム3の軸方向に長く延在するシールドケース26とを備えている。シールドケース26は感光体ドラム3側の一辺が開放された断面コ字状のチャネル材から成り、その開放側には、感光体ドラム3と鋸歯電極25との間に所定の空隙を介して、グリッドメッシュ27からなる制御電極が配設されている。
鋸歯電極25は、一側辺にコロナ放電用の複数の鋸歯28(図5参照)を一列状に有する金属板から成り、その鋸歯28を感光体ドラム3の中心に向けた状態にて両端が帯電ホルダー29(図4参照)に固定されている。
また、シールドケース26内には、鋸歯電極25の清掃手段として、清掃ユニット30が設けられている。この清掃ユニット30は、鋸歯電極25のほぼ1個分を取り囲む寸法形状であり且つ一辺部分が開閉可能な樹脂製のホルダー31と、鋸歯電極25に摺接して鋸歯電極25を清掃するための、鋸歯28の配列方向に移動可能な清掃部材32と、ホルダー31内にて上記清掃部材32の外側に配置され、清掃部材32を弾性的に押圧して鋸歯電極25に摺接させる押圧部材33とで構成されている。ここで、清掃部材32は、ホルダー31内で鋸歯電極25を両側から挟みこむように配置されたパッドタイプのものである。
清掃ユニット30の清掃部材32としては、植毛布、起毛ブラシ、パイル織物、不織布、発砲プラスチックなどが適当であり、特には、ビロードやテフロンパイルなどを用いるのが望ましい。この他、酸化アルミニウムやシリコンカーバイドなどの研磨微粒子を付与された布などの部材や、研磨微粒子粉を担持したフィルムなどでもよい。また、この清掃部材32を側方から押圧する押圧部材33は、弾性を有するものであれば特に材質を問わないが、オゾンによる分解が進行せず、永久歪の小さい発砲部材、例えばウレタンフォームなどを用いるのが好ましい。
上記清掃ユニット30を鋸歯28の配列方向に往復動させる移動機構34を構成するため、上記清掃部材32のホルダー31の下端に連結部35が延設され、この連結部35が、シールドケース26のオゾン排気側に設けたガイド溝36を通して、シールドケース26外に引き出されている。一方、シールドケース26の下側にはその長手方向に沿って金属あるいは樹脂製の送りネジ軸37が設けられ、帯電ホルダー29の下端に設けた支承部38に回転可能に支承されている。この送りネジ軸37に、上記連結部35に設けたネジ穴が嵌合されてネジ係合しており、送りネジ軸37をモータ39により回転させることで、清掃部材32を鋸歯電極25に摺接しながら鋸歯28の配列方向に往復動することができる。すなわち、帯電装置6の一端まで移動するとモータ39が逆回転し、往復動する構成となっている。この清掃部材32が鋸歯電極25を挟み込みながら往復動することにより、鋸歯電極25に付着していた付着物が除去される。以上のように、連結部35、ネジ軸37、支承部38、及びモータ39は、移動機構34を構成している。
この実施形態の場合、上記鋸歯電極25およびグリッドメッシュ27には、およそ50μmのステンレス板が用いられ、シールドケース26には1mmのステンレス板が用いられる。また、図5に示すように、鋸歯電極25の鋸歯28は、鋸歯ピッチ2mm、鋸歯高さ2mmにて設けられている。そして、鋸歯28の前側稜と後側稜のなす先端角度θについては、鋸歯電極25の両端部近傍40の鋸歯28の先端角度θ2が、中央部41の鋸歯28の先端角度θ1よりも大きくなっており、θ2は15〜30°、θ1は5〜15°の範囲で上記関係に設定されている。例えば、中央部41の鋸歯28の先端角度θ1が従来と同じ10°の場合、両端部近傍40の鋸歯28の先端角度θ2は、これより大きい11〜30°に設定される。ここで両端部近傍40の長さは、構成する帯電装置の長さによって変わるが、本実施形態の場合、後述するように約2cm程度である。
使用に際しては、この鋸歯電極25におよそ−6kVの高電圧を印加することで、鋸歯28先端からマイナス電子を放電し、感光体ドラム3の表面を帯電する。シールドケース26およびグリッドメッシュ27は同電位になっており、感光体を帯電したい電圧、例えば−600Vが印加されている。シールドケース26のグリッドメッシュ27の反対側は空間になっているが、これはコロナ放電により発生したオゾンをその空間を通して排気するためである。
上記コロナ放電により鋸歯電極25に浮遊物や飛散トナーや放電生成物が付着する。そこで、モータ39により清掃ユニット30を往復動させ、鋸歯電極25に形成されている付着物を除去する。その清掃動作は、例えば何プリントかに1回、つまり所定の放電時間あたりに1回という割合で行うように、予め設定される。
図6は、帯電装置6において清掃ユニット30が移動動作したときの様子を示したもので、(a)は帯電装置6の断面図、(b)はその鋸歯電極25及び清掃ユニット30と送りネジ軸37の一端部を示した側面図、(c)(d)は清掃ユニット30が移動動作したときに清掃ユニット30に生じる振動と摩擦力の変化を示した図である。
図6(a)の断面図から分かるように、清掃ユニット30の送りネジ軸37(力点)と清掃部材32の清掃面(作用点)がずれているため、図6(a)に矢印43で示すように、送りネジ軸37の回転に伴って清掃ユニット30は送りネジ軸37を中心に、回動方向に動こうとする。またモータ39に安価な直流モータなどを使用すると、長手方向の手前や奥での折り返し部では、停止状態から動作状態に切り替わった直後でモータ39の回転が安定していないことから、清掃ユニット30が大きく振動することになり、その振動波形は図6(c)に示すようになる。これに伴い、清掃ユニット30の摩擦力は最大静摩擦力と振動に伴う摩擦力が加わって、図6(d)に示すように動き出してからしばらく高い摩擦力が維持されてしまう。後述する実験の結果、中央部41の摩擦力の約2倍の値が発生していることが分かった。
図7は、帯電不良に伴う画像ランク2の鋸歯電極25を用い、清掃ユニット30を1往復させた後の画像ランクを表した図である。
ここで、帯電不良に伴う画像ランクは、画像として各色(Y,M,C,Bk)単色の全面ハーフトーン画像(透過濃度で0.2〜0.4)をサンプリングし、通紙方向に周囲よりも濃くなっているスジを目視で確認し、スジのレベルを下記の基準と照らし合わせてランク付けしたものである。
ランク5:ほとんどスジを確認できない
ランク4:スジを確認できるが、問題ないレベル
ランク3:スジを確認でき、濃い目の画像では問題ないが、薄めの画像では気になるレベル
ランク2:スジを確認でき、薄めの画像でも気になるレベル
ランク1:スジを確認でき、許容できないレベル
図7の画像ランクによる評価を得るに当たり、清掃ユニット30としては清掃部材32にパイル長が0.5mmのビロードを用い、摩擦力を変化させるために押圧部材33の材質および厚みを調整して行った。画像はハーフトーン画像を採取し、ランク見本と照らし合わせて評価した。目標とするランクは4以上である。グラフから分かる通り、摩擦力を大きくすれば画像ランクもよくなることが分かる。従って、画質に最も影響のある鋸歯電極25の中央部41において、ランク4以上を確保するためには、摩擦力が0.3N以上必要であることが分かる。
図8は、鋸歯電極25に対して清掃ユニット30を移動させたときの摩擦力を測定した結果を示す図である。清掃ユニット30としては清掃部材32に図7で説明したものを用い、モータ39により往復動を行わせた。摩擦力の測定は予め摩擦力が分かっているものを引っ張ったときに生じるモータ39に流れる電流量を測定して検量線を求めておき、実際に清掃ユニット30を稼動させたときの電流量を測定して摩擦力を求めた。図8から分かるように、清掃ユニット30が動き始めた直後が最も摩擦力(≒0.6N)が高く、その後徐々に摩擦力が下がって来るが、約2cm移動した後から摩擦力(≒0.3N)が一定になった。従って、この約2cmの範囲を、折れ曲がりの発生し易い両端部近傍40として扱えば良いことになる。
図9は、鋸歯角度(鋸歯28の先端角度θ)を5°〜20°の範囲で変化させ、それらの鋸歯電極25を清掃したときの、鋸歯電極25の折れ曲がりが発生する摩擦力を示した図である。
清掃ユニット30としては清掃部材32に図7で説明したものを用い、清掃ユニット30の移動は1往復だけ行った。鋸歯28先端を顕微鏡で観察しながら鋸歯28の折れ曲がりを確認し、鋸歯28が折れ曲がるまで摩擦力を上げていくという方法で、実験を行った。図9から分かるように、鋸歯角度(鋸歯28の先端角度θ)が大きくなるほど折れ曲がる摩擦力は大きくなる、つまり折れ曲がり難くなっていることが分かる。図7で確認されたランク4以上を確保するための摩擦力0.3Nに耐えられる鋸歯角度(中央部分の鋸歯28の先端角度θ1)は5°以上であることが分かる。また図8で説明したように、中央部分の摩擦力が0.3Nであるとき、両端部近傍40の摩擦力は0.6Nになるので、0.6Nで両端部近傍40に折れ曲がりが発生しない鋸歯角度(両端部近傍40の鋸歯28の先端角度θ2)は15°以上になる。
図10は、10時間連続通紙した後の帯電不良に伴う画像ランクを示した図である。耐久は常温常湿環境で行い清掃ユニット30は可動させず、A4Yの用紙で白黒比が5%の文字パターンを約20000枚(35枚/分)連続プリントして行った。図より鋸歯角度(鋸歯28の先端角度θ)が大きくなるに従い、画像ランクは悪くなることが分かる。ここで、中央部分の画像ランクは4以上、両端部近傍40は画質への影響が少ないためランク3以上が目標値であるが、この目標値に照らし合わせてみると、中央部41の鋸歯角度(鋸歯28の先端角度θ1)は15°以下、両端部近傍40の鋸歯角度(鋸歯28の先端角度θ2)は30°以下になる。
以上から、鋸歯電極25の中央部41における鋸歯28の先端角度θ1は5〜15°、両端部近傍40の鋸歯28の先端角度θ2は15〜30°とするのが良いことが理解される。
図11は本発明の他の実施形態を示した図である。ここで、鋸歯電極25の両端部近傍40の鋸歯は、最両端部40aの鋸歯と、この最両端部40aの内側に隣接される近端部40bの鋸歯とを有しており、最両端部40aの鋸歯の先端角度が、近端部40bの鋸歯の先端角度よりも大きく設定される。図11に示す例は、図8に示したように、摩擦力は、鋸歯電極25の最両端部40aから中央部41にかけて徐々に低下し、中央部41で安定する傾向を示すことから、鋸歯電極25の最両端部40aの鋸歯28から中央部41の鋸歯28にかけて、徐々に鋸歯角度(鋸歯28の先端角度θ)を小さくするように構成した例である。図11では、鋸歯電極25の中央部41の鋸歯28の先端角度θ1を15°とし、鋸歯電極25の最両端部40aにおける鋸歯28の先端角度θ2を30°、その内側の第1近端部40b1における鋸歯28の先端角度θ3を25°、更にその内側の第2近端部40b2における鋸歯28の先端角度θ4を20°としている。
この実施形態によれば、清掃手段30の往復動を多数回行っても、鋸歯28の電極の折れ曲がりを防止し、画像ノイズの発生をより効果的に防ぐことが可能となる。
本発明は、上記した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
例えば、上記実施形態では鋸歯28が等ピッチで間隔を置いて配列されているが、間隔を置かずに連続して配列してもよい。また必要に応じて、ピッチを途中で変えることも可能である。勿論、帯電装置6の形状、条件などは、装置に要求される特性に応じて適時変更してかまわない。
また、本発明の帯電装置6は画像形成装置に備わった形態で提供されてもよいし、イメージングユニット2に備わった形態で提供されてもよい。イメージングユニット2には、帯電装置6の他に、感光体、除電装置、クリーニング装置、現像装置、トナーカートリッジなどのエレメントのうち少なくともひとつがあわせて備わっていればよく、必ずしも、帯電装置6、感光体、除電装置、クリーニング装置、現像装置の全てを備えたユニットとして構成する必要はない。
また、本発明は、モノクロ/カラーの複写機、プリンタ、FAXやこれら複合機などの画像形成装置のいずれに適用されてもよい。
本実施形態に係る帯電装置が搭載された画像形成装置としてのプリンタの全体構成図である。 図1に示されるイメージングユニットの構成を示す拡大図である。 帯電装置の構造を示す断面図である。 帯電装置の側面図である。 帯電装置における清掃ユニットと移動機構を示した側面図である。 帯電装置の清掃ユニットが移動動作したときの様子を示したもので、(a)は帯電装置の断面図、(b)はその鋸歯電極及び清掃ユニットと送りネジ軸の一端部を示した側面図、(c)(d)はそれぞれ清掃ユニットに生じる振動と摩擦力の変化を示した図である。 帯電装置における画像ランク2の鋸歯電極に対し清掃ユニットを1往復させた後の画像ランクを示したグラフである。 帯電装置における鋸歯電極に対して清掃ユニットを移動させたときの移動位置と摩擦力の関係を示したグラフである。 帯電装置の鋸歯電極における鋸歯の先端角度と鋸歯に折れ曲がりが発生する摩擦力との関係を示した図である。 帯電装置を用いて、10時間連続通紙した後の帯電不良に伴う画像ランクを示した図である。 本発明に係る他の実施形態を示した図である。
符号の説明
1 プリンタ、
2 イメージングユニット、
3 感光体ドラム、
4 クリーニング装置、
5 クリーニングブレード、
6 帯電装置、
7 露光装置、
8 現像装置、
9 LED光、
10 中間転写ベルト、
11 駆動ローラ、
12 従動ローラ、
13 従動ローラ、
14 1次転写ローラ、
15 クリーニング装置、
16 2次転写部、
17 転写ローラ、
18 給紙機構、
19 給紙ローラ、
20 記録紙、
21 記録紙搬送路、
22 レジストローラ、
23 定着装置、
24 排出ローラ、
25 鋸歯電極、
26 シールドケース、
27 グリッドメッシュ、
28 鋸歯、
29 帯電ホルダー、
30 清掃ユニット(清掃手段)、
31 ホルダー、
32 清掃部材、
33 押圧部材、
34 移動機構、
35 連結部、
36 ガイド溝、
37 送りネジ軸、
38 支承部、
39 モータ、
40 両端部近傍、
40a 最両端部、
40b 近端部、
40b1 第1近端部、
40b2 第2近端部、
41 中央部。

Claims (8)

  1. コロナ放電用の複数の鋸歯を有する板状の鋸歯電極と、
    当該鋸歯電極に摺接して当該鋸歯電極を清掃するための、前記鋸歯の配列方向に移動可能な清掃部材と、を有し、
    前記鋸歯電極の両端部近傍の鋸歯の先端角度を、中央部の鋸歯の先端角度よりも大きくしたことを特徴とする帯電装置。
  2. 前記清掃部材を鋸歯の配列方向に往復動させる移動機構をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  3. 前記両端部近傍の鋸歯は、最両端部の鋸歯と、当該最両端部の内側に隣設される近端部の鋸歯と、を有し、
    前記最両端部の鋸歯の先端角度を、前記近端部の鋸歯の先端角度よりも大きくしたことを特徴とする請求項1または2に記載の帯電装置。
  4. 前記鋸歯電極の中央部の鋸歯の先端角度を5〜15°、両端部近傍の鋸歯の先端角度を15〜30°としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の帯電装置。
  5. 前記清掃部材は、起毛ブラシ、植毛ブラシ、不織布、あるいは研磨微粒子を含有する摺動部材からなり、前記鋸歯電極は前記清掃部材により挟み込まれることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の帯電装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の帯電装置を備えたことを特徴とするイメージングユニット。
  7. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の帯電装置を備えたことを特徴とすることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6に記載のイメージングユニットを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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