JP2007255767A - 天井カセット形空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユニットの美観の向上とともに、当該ユニットの小型化を実現できる天井カセット形空気調和機を提供すること。
【解決手段】複数のユニット構成体5、5を横並びに配置し、これらユニット構成体5、5を縦横に延びる複数の連結材61、62で連結して一体化し、当該ユニット構成体5、5の間に配管収納部90を設け、この配管収納部90に各ユニット構成体5,5の液管81、ガス管83およびドレン配管87を集約した。
【選択図】図3

Description

本発明は、天井に配置される天井カセット形空気調和機に関する。
一般に、天井に設置される天井カセット形空気調和機が知られている。近年、この種の天井カセット形空気調和機ではユニットの大容量化が趨勢になっている。しかしながら、大容量のユニットを新たに開発するとなれば、熱交換器、ファン等新規な部品が必要となり、開発期間が長くなると共に多種の容量のユニットを生産するにあたり部品管理が煩雑になるという問題がある。
このため、容量の小さい既存の天吊り形室内ユニットを横並びに配置し、この室内ユニットを連結することにより、簡単な構成でユニットの大容量化を図った天井カセット形空気調和機が出願人により提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−141968号公報
しかしながら、従来の構成では、各室内ユニットのケースから導出された冷媒配管は、これらケースの外側で連結されていたため、この冷媒配管が外部に露出し、ユニットの美観が損なわれるとといった問題があった。さらに、冷媒配管が外部に露出した場合、この冷媒配管を覆うべく外板体を配置することにより、天井カセット形空気調和機の外形寸法が大型化するので取り扱いが困難になり、特に輸送が困難になるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、ユニットの美観の向上とともに、当該ユニットの小型化を実現できる天井カセット形空気調和機を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、複数の天吊り形室内ユニットを横並びに配置し、これら室内ユニットを縦横に延びる複数の連結材で連結して一体化した天井カセット形空気調和機において、複数の室内ユニットの間に配管スペースを設け、この配管スペースに各室内ユニットの冷媒配管およびドレン配管を集約したことを特徴とする。
この構成によれば、上記冷媒配管及びドレン配管が室内ユニットの周囲に沿って配管されることがなくなり、天井カセット形空気調和機の外部への露出を最小限に抑えることができる。このため、冷媒配管及びドレン配管が外部から露見しにくくなることにより、天井カセット形空気調和機の美観の向上を図ることができる。さらに、上記冷媒配管及びドレン配管を覆うべく外板体を設ける必要がないことから、その分、天井カセット形空気調和機の外形寸法の小型化を図ることができる。
この場合において、前記室内ユニット間に平板状の天井側部材を延在し、この天井側部材に前記冷媒配管を位置決めして支持する位置決め部材を設けた構成としても良い。また、前記配管スペースを覆って延びるカバー部材を備えた構成としても良い。
本発明によれば、室内ユニット間に設けられた配管スペースに、各室内ユニットの冷媒配管およびドレン配管を集約したため、これら冷媒配管及びドレン配管が当該室内ユニットの周囲に沿って配管されることがなくなり、天井カセット形空気調和機の外部への露出を最小限に抑えることができる。このため、冷媒配管及びドレン配管が外部から露見しにくくなることにより、天井カセット形空気調和機の美観の向上を図ることができる。さらに、上記冷媒配管及びドレン配管を覆うべく外板体を設ける必要がないことから、その分、天井カセット形空気調和機の外形寸法の小型化を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態にかかる天井カセット形空気調和機を示す斜視図である。この図1において、符号1は、大容量(例えば10馬力)の天井カセット形空気調和機1を示している。この天井カセット形空気調和機1は、それぞれが単独で天吊り形室内ユニットとして動作可能な2つのユニット構成体5(本構成では5馬力)を横並びに配置し、これら各ユニット構成体5、5を連結して構成されている。
各ユニット構成体5の下面には、それぞれ化粧パネル71が取り付けられている。この化粧パネル71は、ユニット構成体5を単独で使用する場合に取り付けられるものと同一のものであり、ユニット構成体5の吸込口に相当する位置に吸込口73が形成され、この吸込口73には、エアフィルタが上面に載置される吸込グリル76が着脱自在に取り付けられている。また、吸込口73の周囲には、化粧パネル71の4辺に沿って上記ユニット構成体5の吹出口に相当する位置に吹出口75が形成されている。
本実施形態では、横並びに配置された化粧パネル71、71の連結部分には、これら化粧パネル71、71を連結するためのセンターパネル72、72が取り付けられ、これにより、各化粧パネルの吹出口75のうち、中央に位置する吹出口(不図示)は塞がれて調和空気が室内空間に吹き出されないようになっている。
また、天井カセット形空気調和機1は、各ユニット構成体5、5の間に、当該ユニット構成体5から導出された冷媒配管(液管81、ガス管83)及びドレン配管87を収納する配管収納部(配管スペース)90が設けられている。なお、この配管収納部90には、各ユニット構成体5、5に接続される制御配線及び電源配線(ともに不図示)が収納されている。
各ユニット構成体5は、図2に示すように、ケーシング11を備え、このケーシング11内には、ファンモータ(不図示)及びターボファン26とからなる送風機と、これを囲むようにほぼ矩形状に曲げて形成された熱交換器38と、電装箱36(図3参照)とが収容されている。熱交換器38は、管板49,49間が仕切り板28によって仕切られ、この仕切り板28で仕切られた熱交換器38の外側の空間56には、ドレンポンプ30が収容されている。熱交換器38の下面には、ドレンパン(不図示)が配設され熱交換器38から滴下したドレン水が溜められる。ドレンパンに溜まったドレン水はドレンポンプ30の駆動により、ケーシング11の一側面11Aに形成されたドレン排水口32より排出される。また、このケーシング11の一側面11Aには、熱交換器38に連なる液管接続口34及びガス管接続口35が形成されている。
各ユニット構成体5のケーシング11の4隅部には、吊り金具(第1吊り金具)44が止着されている。この吊り金具44は、ユニット構成体5が単独で天吊り形室内ユニットとして使用される場合には、天井からの吊りボルト(図示せず)に引掛けて、ユニット構成体5を天井に設置するために使用される。
図3は、配管収納部90を示す分解斜視図である。この図3は、天井カセット形空気調和機1の組立て(連結)手順を示す一図でもあり、工場等において、天井カセット形空気調和機1を組立てる場合には、この天井カセット形空気調和機1を吊り下げている時とは天地を反対にして、吹出口及び吸込口を上方に向けた状態で行われる。このため、図3には、図1に示したものと天地を反対にした状態を示している。
2台のユニット構成体5、5を連結する場合、各ユニット構成体5、5は、上記したドレン排水口32、液管接続口34及びガス管接続口35が形成されたケーシング11の一側面11Aを、それぞれ対向させて配置される。これらユニット構成体5、5の間には、図3に示すように、配管収納部90が形成され、この配管収納部90には、平板状の天井板部材(天井側部材)50と、この天井板部材50に取り付けられた配管支持台(位置決め部材)51とが配置され、この配管支持台51に液管81及びガス管83が支持されている。
天井板部材50は、その両縁部を折り曲げて形成した屈曲部50Aと、この屈曲部50Aの近傍に形成され、各ユニット構成体5の各対向面(すなわちケーシング11の一側面)11Aにねじ等で止着される連結板50Bと、天井板部材50の略中央に形成され、上記配管支持台51をねじ止めするための係止部50Cとを備える。
各屈曲部50A、50A間の距離L1は、ユニット構成体5の一辺の距離Wと略同一に設定されており、これら屈曲部50Aは、ユニット構成体5、5を連結する際に、これらユニット構成体5、5の幅方向(図中X方向)のずれを規制し、当該幅方向の位置決めを簡単かつ正確にできるようになっている。本構成では、各屈曲部50Aがユニット構成体5の幅方向のずれを規制する第2規制部として機能する。また、連結板50Bは、天井板部材50の一部を切り起こして形成されている。
配管支持台51は、基板の両端を折り曲げて形成した側板51Aを備え、この側板51Aに高さの異なる2つの配管支持部51B、51Cが形成されている。本構成では、配管支持台51は、配管収納部90に集約して配置された液管81及びガス管83を支持するとともに、横並びのユニット構成体5、5の間隔を規制する第1規制部として機能している。すなわち、配管支持台51の側板51Aは、横並びに配置されたユニット構成体5、5の各対向面11Aに当接する側端(当接端)51A1を備え、この側端51A1に上記各対向面11Aを当接させることにより、横並びに配置されたユニット構成体5、5の間隔を規制することができ、当該ユニット構成体5、5の長さ方向(図中Y方向)の位置決めを簡単かつ正確にできるようになっている。
また、配管支持台51の幅L2は、ユニット構成体5、5を連結する際の最適なユニット間の距離、具体的には、これらユニット構成体5、5に取り付けられた化粧パネル71、71が接した状態で配置できる距離に設定されている。
ユニット構成体5、5の位置決めを行う場合には、配管支持台51を天井板部材50の係止部50Cにねじ止めし、この天井板部材50の屈曲部50A間に合わせて、各ユニット構成体5、5を天井板部材50上に載置する。次に、ユニット構成体5、5の各対向面11Aがそれぞれ配管支持台51の側端51A1に当接するまで、これらユニット構成体5、5を長さ方向(図中Y方向)にスライドさせる。そして、上記対向面11Aが側端51A1に当接した状態で、連結板50Bを当該対向面11Aにねじ止めすることにより、ユニット構成体5、5の位置決めがなされる。
配管支持台51の低い位置に形成された配管支持部51Bには、ガス管83が支持される。このガス管83は、チーズ83Aによって2つに分岐され、それそれの端部にはフレアーナット83Bが形成されている。これらフレアーナット83Bは、各ユニット構成体5のガス管接続口35に接続される。本構成では、ガス管83は配管収納部90の内部で分岐されているため、分岐された各管が各ユニット構成体5のケーシング11の外部に突出することがなく、当該ユニット構成体5の外形寸法の大型化を防止できる。また、上記配管支持台51の高い位置に形成された配管支持部51Cには、液管81が支持される。この液管81は、チーズ81Aによって2つに分岐され、それそれの端部にはフレアーナット81Bが形成されている。これらフレアーナット81Bは、各ユニット構成体5の液管接続口34に接続される。本構成では、液管81は配管収納部90の内部で分岐されているため、分岐された各管が各ユニット構成体5のケーシング11の外部に突出することがなく、当該ユニット構成体5の外形寸法の大型化を防止できる。
本構成では、ガス管83が配管収納部90の高さ方向の略中央に配置され、このガス管83の上方(吊り下げ時には下方)に液管81が配置されている。これによれば、各冷媒配管81、83をユニット間配管と溶接にて接続する際に、管径の細い液管81が手前側に位置するため、この液管81によってガス管83がすべて隠れることがなく、溶接作業を容易に行うことができる。また、管径の太いガス管83を溶接する場合であっても、このガス管83は配管収納部の略中央に配置されているため、溶接時の作業スペースを広く確保することができ、溶接作業をより容易に行うことができる。
ドレン排水口32には、それぞれドレン配管87が接続されており、外部にドレン水を排出可能となっている。本構成では、ドレン配管87は、配管収納部90の前方及び後方の両方から導き出される構成となっているが、配管支持台51の側板51Aに形成された円形の開口部51Dを通じて、前方もしくは後方のいずれか一方から導き出す構成としても良い。
次に、ユニット構成体5、5の連結構造について説明する。
ユニット構成体5、5の連結は、このユニット構成体5の4隅に設けられた吊り金具(第1吊り金具)44を利用して行われる。図4に示すように、これら吊り金具44のうち、各ユニット構成体5、5を並べて配置した状態で、互いに対向する位置にある吊り金具44Aには連結片55が配置され、この連結片55と吊り金具44Aとをボルト及びナットを介して接続する。本構成では、連結片55と吊り金具44Aとを接続することにより、ユニット構成体5、5間のずれが防止され、当該ユニット構成体5,5の位置決めが完了する。
この連結片55は、底板55A及び側板55Bとを備えたL字状のアングル部材であり、図4及び図5に示すように、連結片55の底面55Aには、吊り金具44Aの爪部45Aが挿入される溝56と、この吊り金具44Aにボルト及びナットを介して連結するための孔部57とが形成されている。一方、連結片55の側板55Bには、後述する第1連結材61を当該連結片55に仮止めするための凹部58と、この第1連結材61を当該連結片55にボルト及びナットを介して固定するための孔部59とが形成されている。
一方、各ユニット構成体5、5の外側4隅に位置した4つの吊り金具44Bには、図6に示すように、それぞれフランジ部材(第2吊り金具)60が固定され、このフランジ部材60同士を縦横に延びる第1連結材61及び第2連結材62で連結することにより、枠体63が形成され、この枠体63がユニット構成体5、5の周囲を取り囲むようになっている。本構成では、フランジ部材60は、第1連結材61及び第2連結材62で枠組みされた枠体63の4隅内に収まるように配置されている。このため、各ユニット構成体5、5を連結した場合に枠体63が大きく外方に突出することはなく、天井カセット形空気調和機1の外形寸法の小型化を図ることができる。
フランジ部材60は、図7に示すように、略三角形状の基部60Aを備え、この基部60Aには、上記吊り金具44Bの爪部45Bが挿入される溝64と、当該フランジ部材60をこの吊り金具44Bにボルト101及びナット(不図示)を介して連結するための孔部65(図6)とが形成されている。また、基部60Aには、上記溝64の近傍に天井カセット形空気調和機1を天井から吊るための吊り孔部66が形成されている。この吊り孔部66は、吊り金具44Bの近傍に設けられているため、図1に示すように、化粧パネル71のコーナーパネル(不図示)を外すと、開口74を通じてフランジ部材60の吊り孔部66が望む。従って、ユニット構成体5を単独で吊り下げる場合と同様に、容易に天井カセット形空気調和機1を吊り下げることができる。
また、フランジ部材60の基部60Aには、図7に示すように、この基部60Aの一部をそれぞれ曲げ起こして第1連結部67が形成され、この第1連結部67には、ボルト101及びナット102を介して上記連結材61、62と固定するための孔部が設けられている。また、基部60Aには、その一端から上方に延出するとともに、その上端部を基部60Aと略平行に屈曲させた第2連結部68が形成されている。この第2連結部68の両端には、それぞれボルト101及びナット102を介して上記連結材61、62と固定するための孔部が設けられている。
ユニット構成体5、5の短手方向に延びる第2連結材62は、上板62A及び側板62Bとを備えたL字状のアングル部材であり、上板62Aの両端には、上記フランジ部材60の第2連結部68に形成された孔部に相当する位置に連結孔が形成されている。また、側板62Bの両端の一部は、外側に折り曲げられるとともに、上記フランジ部材60の第1連結部67に形成された孔部に相当する位置に連結孔が形成されている。
また、ユニット構成体5、5の長手方向に延びる第1連結材61は、上板61A及び側板61Bとを備えたL字状のアングル部材であり、上板61Aの両端には、上記フランジ部材60の第1連結部68に形成された孔部に相当する位置に連結孔が形成されている。また、側板61Bの両端の一部は、外側に折り曲げられるとともに、上記フランジ部材60の第1連結部67に形成された孔部に相当する位置に連結孔が形成されている。
この第1連結材61の側板61Bの略中央には、図6に示すように、上記連結片55の側板55Bの上縁に形成された凹部58に引掛けて仮止め可能な爪部69が形成され、この爪部69の外側には上記連結片55の孔部59に相当する位置に連結孔70が形成されている。この構成では、第1連結材61を取り付ける際に、この第1連結材61の爪部69を連結片55の凹部58に引掛けることにより、簡単に第1連結材61の位置決めができるとともに、この第1連結材61から手を離すことができるため、当該第1連結材61を連結片55に1人で固定することができる。
本構成では、連結片55及びフランジ部材60は、図6に示すように、各ユニット構成体5の吊り金具44の上面に接して固定されている。すなわち、天井カセット形空気調和機1を吊り下げた場合には、各ユニット構成体5は、吊り金具44を介して、枠体63(連結片55を含む)の上に載置された状態となる。従って、この吊り金具44と、上記連結片55及びフランジ部材60とを連結するボルト及びナットが万一外れた場合であっても、ユニット構成体5が室内側に落下することはない。
各ユニット構成体5、5の連結した後、配管収納部90の側面には、図8に示すように、配管取り出し口91が形成された側板92、92が配置される。また、配管収納部90上面(吊り下げ時には下面)には、この配管収納部90を覆って延びるメンテナンスカバー(カバー部材)93が配置される。このメンテナンスカバー93は、主として冷媒配管及びドレン配管のメンテナンス時に開放されるものであり、通常は、第1連結材61の上板61Aにねじ止めされている。このメンテナンスカバー93の両端部には、このメンテナンスカバー93の短手方向に沿って延びる腕部93Aが形成され、この腕部93Aには、上記第1連結材に形成された爪部69に係合するスリット94が設けられている。このスリット94は、メンテナンスカバー93を第1連結材61に仮固定するためのものであり、メンテナンスカバー93を横方向にスライドさせることにより、このスリット94と上記爪部69との係合を解除することができる。
この構成によれば、スリット94を爪部69に係合させることにより、メンテナンスカバー93を第1連結材61に仮固定できるため、天井カセット形空気調和機1を吊り下げた状態で、メンテナンスカバー93の固定ねじを外した場合であっても、このメンテナンスカバーが落下することが防止され、配管収納部90のメンテナンス作業の容易化をはかることができる。
本構成では、工場等における各ユニット構成体5、5の組立て作業は、配管収納部90に側板92及びメンテナンスカバー93が取り付けられる状態まで行われ、この状態で出荷される。現地では、連結されたユニット構成体5、5を吊り下げるとともに、これらユニット構成体5、5の下面に化粧パネル71、71を取り付け、この化粧パネル71、71の連結部分にセンターパネル72、72を取り付けて終了する。
本実施形態によれば、複数のユニット構成体5、5を横並びに配置し、これらユニット構成体5、5を縦横に延びる複数の連結材61、62で連結して一体化し、当該ユニット構成体5、5の間に配管収納部90を設け、この配管収納部90に各ユニット構成体5,5の液管81、ガス管83およびドレン配管87を集約したため、これら冷媒配管81、83及びドレン配管87がユニット構成体6のケーシング11の周囲に沿って配管されることはない。このため、天井カセット形空気調和機1の外部への露出を最小限に抑えることができ、液管81、ガス管83及びドレン配管87が外部から露見しにくくなることにより、当該天井カセット形空気調和機1の美観の向上を図ることができる。
また、液管81、ガス管83及びドレン配管87は配管収納部90に収容されるため、これら液管81、ガス管83及びドレン配管87が天井カセット形空気調和機1の外方に突出することがなく、例えば、輸送時にぶつける等して、当該液管81、ガス管83及びドレン配管87が破損することが防止される。さらに、液管81、ガス管83及びドレン配管87を覆うために、新たに外板体を設ける必要がないことから、その分、天井カセット形空気調和機1の外形寸法の小型化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、ユニット構成体5、5間に平板状の天井板部材50を延在し、この天井板部材50に液管81及びガス管83を位置決めして支持する配管支持台51を設けたため、これら液管81及びガス管83の連結作業を容易に行うことができる
また、本実施形態によれば、配管収納部90を覆って延びるメンテナンスカバー93を備えているため、メンテナンス作業員以外の人が、上記配管収納部90に収納されている液管81、ガス管83及びドレン配管87に不意に触れてしまうことを防止できる。
以上、本実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、四方向吹出型の天井カセット形空気調和機について説明したが、本発明はそれ以外の他の種類の空気調和機、例えば二方向吹出型の天井カセット形空気調和機にも適用が可能である。
本発明の一実施形態を示す斜視図である。 ユニット構成体の平面図である。 配管収納部を示す分解斜視図である。 各ユニット構成体に連結片を取り付ける状態を示した斜視図である。 吊り金具と連結片との結合状態を説明するための平面図である。 各ユニット構成体にフランジ部材、第1連結材及び第2連結材を取り付ける上体を示す斜視図である。 吊り金具とフランジ部材、第1連結材及び第2連結材との結合状態を説明するための斜視図である。 配管収納部に配置されるメンテナンスカバーを示す斜視図である。
符号の説明
1 天井カセット形空気調和機
5 ユニット構成体(天吊り形室内ユニット)
44A、44B 吊り金具
50 天井板部材(天井側部材)
51 配管支持台(位置決め部材)
61 第1連結材(連結材)
62 第2連結材(連結材)
81 液管(冷媒配管)
83 ガス管(冷媒配管)
87 ドレン管
90 配管収納部(配管スペース)
93 カバー部材(メンテナンスカバー)

Claims (3)

  1. 複数の天吊り形室内ユニットを横並びに配置し、これら室内ユニットを縦横に延びる複数の連結材で連結して一体化した天井カセット形空気調和機において、
    複数の室内ユニットの間に配管スペースを設け、この配管スペースに各室内ユニットの冷媒配管およびドレン配管を集約したことを特徴とする天井カセット形空気調和機。
  2. 前記室内ユニット間に平板状の天井側部材を延在し、この天井側部材に前記冷媒配管を位置決めして支持する位置決め部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の天井カセット形空気調和機。
  3. 前記配管スペースを覆って延びるカバー部材を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の天井カセット形空気調和機。

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