JP4817905B2 - 天井カセット形空気調和機 - Google Patents
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Description
このため、容量の小さい既存の天吊り形室内ユニットを横並びに配置し、この室内ユニットを連結することにより、簡単な構成でユニットの大容量化を図った天井カセット形空気調和機が出願人により提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、例えば、専用冶具を用いて各室内ユニットを位置決めして連結する場合、この一連の作業が煩雑になり、作業効率が低下するといった問題がある。
図1は、本実施形態にかかる天井カセット形空気調和機を示す斜視図である。この図1において、符号1は、大容量(例えば10馬力)の天井カセット形空気調和機1を示している。この天井カセット形空気調和機1は、それぞれが単独で天吊り形室内ユニットとして動作可能な2つのユニット構成体5(本構成では5馬力)を横並びに配置し、これら各ユニット構成体5、5を連結して構成されている。
本実施形態では、横並びに配置された化粧パネル71、71の連結部分には、これら化粧パネル71、71を連結するためのセンターパネル72、72が取り付けられ、これにより、各化粧パネルの吹出口75のうち、中央に位置する吹出口(不図示)は塞がれて調和空気が室内空間に吹き出されないようになっている。
また、天井カセット形空気調和機1は、各ユニット構成体5、5の間に、当該ユニット構成体5から導出された冷媒配管(液管81、ガス管83)及びドレン配管87を収納する配管収納部90が設けられている。なお、この配管収納部90には、各ユニット構成体5、5に接続される制御配線及び電源配線(ともに不図示)が収納されている。
2台のユニット構成体5、5を連結する場合、各ユニット構成体5、5は、上記したドレン排水口32、液管接続口34及びガス管接続口35が形成されたケーシング11の一側面11Aを、それぞれ対向させて配置される。これらユニット構成体5、5の間には、図3に示すように、配管収納部90が形成され、この配管収納部90には、平板状の天井板部材(天井側部材)50と、この天井板部材50に取り付けられた配管支持台(位置決め部材、第1規制部)51とが配置され、この配管支持台51に液管81及びガス管83が支持されている。
各屈曲部50A、50A間の距離L1は、ユニット構成体5の一辺の距離Wと略同一に設定されており、これら屈曲部50Aは、ユニット構成体5、5を連結する際に、これらユニット構成体5、5の幅方向(図中X方向)のずれを規制し、当該幅方向の位置決めを簡単かつ正確にできるようになっている。本構成では、各屈曲部50Aがユニット構成体5の幅方向のずれを規制する第2規制部として機能する。また、連結板部50Bは、天井板部材50の一部を切り起こして形成されている。
また、配管支持台51の幅L2は、ユニット構成体5、5を連結する際の最適なユニット間の距離、具体的には、これらユニット構成体5、5に取り付けられた化粧パネル71、71が接した状態で配置できる距離に設定されている。
本構成では、ガス管83が配管収納部90の高さ方向の略中央に配置され、このガス管83の上方(吊り下げ時には下方)に液管81が配置されている。これによれば、各冷媒配管81、83をユニット間配管と溶接にて接続する際に、管径の細い液管81が手前側に位置するため、この液管81によってガス管83がすべて隠れることがなく、溶接作業を容易に行うことができる。また、管径の太いガス管83を溶接する場合であっても、このガス管83は配管収納部の略中央に配置されているため、溶接時の作業スペースを広く確保することができ、溶接作業をより容易に行うことができる。
ドレン排水口32には、それぞれドレン配管87が接続されており、外部にドレン水を排出可能となっている。本構成では、ドレン配管87は、配管収納部90の前方及び後方の両方から導き出される構成となっているが、配管支持台51の側板51Aに形成された円形の開口部51Dを通じて、前方もしくは後方のいずれか一方から導き出す構成としても良い。
ユニット構成体5、5の連結は、このユニット構成体5の4隅に設けられた吊り金具(第1吊り金具)44を利用して行われる。図4に示すように、これら吊り金具44のうち、各ユニット構成体5、5を並べて配置した状態で、互いに対向する位置にある吊り金具44Aには連結片55が配置され、この連結片55と吊り金具44Aとをボルト及びナットを介して接続する。本構成では、連結片55と吊り金具44Aとを接続することにより、ユニット構成体5、5間のずれが防止され、当該ユニット構成体5,5の位置決めが完了する。
この連結片55は、底板55A及び側板55Bとを備えたL字状のアングル部材であり、図4及び図5に示すように、連結片55の底面55Aには、吊り金具44Aの爪部45Aが挿入される溝56と、この吊り金具44Aにボルト及びナットを介して連結するための孔部57とが形成されている。一方、連結片55の側板55Bには、後述する第1連結材61を当該連結片55に仮止めするための凹部58と、この第1連結材61を当該連結片55にボルト及びナットを介して固定するための孔部59とが形成されている。
この第1連結材61の側板61Bの略中央には、図6に示すように、上記連結片55の側板55Bの上縁に形成された凹部58に引掛けて仮止め可能な爪部69が形成され、この爪部69の外側には上記連結片55の孔部59に相当する位置に連結孔70が形成されている。この構成では、第1連結材61を取り付ける際に、この第1連結材61の爪部69を連結片55の凹部58に引掛けることにより、簡単に第1連結材61の位置決めができるとともに、この第1連結材61から手を離すことができるため、当該第1連結材61を連結片55に1人で固定することができる。
本構成では、連結片55及びフランジ部材60は、図6に示すように、各ユニット構成体5の吊り金具44の上面に接して固定されている。すなわち、天井カセット形空気調和機1を吊り下げた場合には、各ユニット構成体5は、吊り金具44を介して、枠体63(連結片55を含む)の上に載置された状態となる。従って、この吊り金具44と、上記連結片55及びフランジ部材60とを連結するボルト及びナットが万一外れた場合であっても、ユニット構成体5が室内側に落下することはない。
この構成によれば、スリット94を爪部69に係合させることにより、メンテナンスカバー93を第1連結材61に仮固定できるため、天井カセット形空気調和機1を吊り下げた状態で、メンテナンスカバー93の固定ねじを外した場合であっても、このメンテナンスカバーが落下することが防止され、配管収納部90のメンテナンス作業の容易化をはかることができる。
また、本実施形態によれば、天井板部材50の一部を切り起こし、この切り起こしにより、横並びのユニット構成体5,5の各対向面11Aに止着される連結板部50Bを形成したため、この連結板部50Bにより位置決めされた状態でユニット構成体5,5と天井板部材50との仮固定ができ、当該ユニット構成体5、5が外力等によってずれることを防止できる。
5 ユニット構成体(天吊り形室内ユニット)
44A、44B 吊り金具(第1吊り金具)
50 天井板部材(天井側部材)
50A 屈曲部(第2規制部)
50B 連結板部
51 配管支持台(位置決め部材、第1規制部)
90 配管収納部
Claims (1)
- 複数の天吊り形室内ユニットを横並びに配置し、これら室内ユニットを縦横に延びる複数の連結材で連結して一体化した天井カセット形空気調和機において、
各室内ユニット間に平板状の天井側部材を延在し、この天井側部材には横並びの室内ユニットの間隔を規制する第1規制部と、幅方向のずれを規制する第2規制部とを設け、前記第2規制部が平板状の天井側部材の両縁部を折り曲げて形成され、前記第1規制部が天井側部材に別体で取り付けられ、横並びの室内ユニットの各対向面に当接する当接端を有した位置決め部材により形成されていることを特徴とする天井カセット形空気調和機。
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