JP2007251855A - Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機 - Google Patents

Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機 Download PDF

Info

Publication number
JP2007251855A
JP2007251855A JP2006075726A JP2006075726A JP2007251855A JP 2007251855 A JP2007251855 A JP 2007251855A JP 2006075726 A JP2006075726 A JP 2006075726A JP 2006075726 A JP2006075726 A JP 2006075726A JP 2007251855 A JP2007251855 A JP 2007251855A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ofdm
subcarrier
signal
pilot
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006075726A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4649353B2 (ja
Inventor
Koji Akita
耕司 秋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2006075726A priority Critical patent/JP4649353B2/ja
Priority to EP07738768A priority patent/EP1997239A1/en
Priority to CNA2007800007545A priority patent/CN101331692A/zh
Priority to PCT/JP2007/055321 priority patent/WO2007119388A1/en
Priority to US11/776,573 priority patent/US7760618B2/en
Publication of JP2007251855A publication Critical patent/JP2007251855A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4649353B2 publication Critical patent/JP4649353B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/0224Channel estimation using sounding signals
    • H04L25/0228Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals
    • H04L25/023Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals with extension to other symbols
    • H04L25/0232Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals with extension to other symbols by interpolation between sounding signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/022Site diversity; Macro-diversity
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0048Allocation of pilot signals, i.e. of signals known to the receiver
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/03Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
    • H04L25/03006Arrangements for removing intersymbol interference
    • H04L2025/0335Arrangements for removing intersymbol interference characterised by the type of transmission
    • H04L2025/03375Passband transmission
    • H04L2025/03414Multicarrier
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/0001Arrangements for dividing the transmission path
    • H04L5/0003Two-dimensional division
    • H04L5/0005Time-frequency
    • H04L5/0007Time-frequency the frequencies being orthogonal, e.g. OFDM(A), DMT

Abstract

【課題】受信機側でマクロダイバーシティ受信を行う場合に計算量が少なく、干渉によるチャネル推定精度の劣化が小さく、制御が簡単なOFDM送信機を提供する。
【解決手段】複数の無線送信ユニット(108A−109A及び108B−109B)、無線送信ユニット間で異なるように定められた特定の時間−周波数領域内のサブキャリアに第1パイロット信号及び第1データ信号をそれぞれ割り当て、当該領域外のサブキャリアに第2のパイロット信号及び第2データ信号をそれぞれ割り当てる割り当て部(103)、第1パイロット信号及び第1データ信号に当該領域毎に定められた複素数値を乗じる乗算部(104)、複素数値が乗じられた第1パイロット信号と第1データ信号、及び第2パイロット信号と第2データ信号に対してOFDM変調を施すことにより各無線送信ユニットに供給すべきOFDM信号を生成する変調部(106A及び106B)を有する。
【選択図】 図30

Description

本発明は、直交周波数分割多重(OFDM)信号を送信する方法とOFDM送信機及びOFDM受信機に関する。
複数の送信機から同じパイロット信号及びデータ信号を同じキャリア周波数で送信し、これらを受信機で合成して受信することにより所要の利得を得るマクロダイバーシティ受信技術が知られている。非特許文献1は、マクロダイバーシティ受信を適用する信号と適用しない信号が混在するOFDM無線通信システムにおいて、マクロダイバーシティを実施するためのフレーム構成を開示している。
非特許文献1に記載されたフレーム構成では、パイロット信号についてのみ、送信機毎に定められたスクランブリングパターンを用いてスクランブルを行う。データ信号については、スクランブルを行わない。スクランブリングパターンは、互いに直交もしくは擬似直交の関係になるように設定される。このフレーム構成によると、パイロット信号は他の送信機から送信される信号と直交化または擬似直交化されていることで、受信機側において他の送信機からの信号と分離することができる。従って、マクロダイバーシティ受信を適用しない信号に対するチャネル応答の推定のために、当該パイロット信号を用いることができる。
"MBMS transmission in E-UTRA", LG Electronics,[online],平成17年12月16日,[平成17年12月20日検索],インターネット<URL: http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_43/Docs/R1-051300.zip>
非特許文献1に示されるフレーム構成で送信された信号に対して受信機側でマクロダイバーシティ受信を行うためには、2段階の処理が必要になる。第1段階では、パイロット信号にかけられているスクランブリングパターンが各送信機間で直交もしくは擬似直交の関係にあることを利用して、各送信機から受信機までの各チャネルの応答を個別に推定する。第2段階では、個別に推定した各チャネル応答の和を用いて、受信したデータ信号が受けているチャネル歪みを補償するための等化、すなわちチャネル等化を行う。このようにして、各送信機から各チャネルを経て受信機に達するデータ信号に対してチャネル等化を行うことができる。
非特許文献1に示されるフレーム構成の信号に対して受信機側でマクロダイバーシティ受信を行うためには、各送信機から受信機までの各チャネルの応答を個別に推定する必要がある。すなわち、本来はマクロダイバーシティ受信におけるチャネル等化には、各チャネル応答の和があればよい。にもかかわらず、非特許文献1では各チャネル応答を個別に求め、その後に各チャネル応答の和を求める必要がある。この結果、計算量が増加する。
一方、各チャネル応答を個別に推定する処理においては、スクランブリングパターンが送信機間で互いに直交もしくは擬似直交関係にあることを利用して他チャネルのチャネル応答を打ち消す。これによって、所望チャネルのチャネル応答のみを取り出す。しかしながら、チャネル歪みにより直交性もしくは擬似直交性が弱められてしまい、他のチャネル応答を打ち消す効果が小さくなってしまう場合がある。そのような場合、他のチャネル応答は所望のチャネル応答に干渉として重畳されるため、所望のチャネル応答の推定精度が劣化する。
さらに、各チャネル応答を個別に推定する処理においては、受信信号に含まれる全てのスクランブリングパターンを受信機が過不足なく認識している必要がある。スクランブリングパターンの一部を受信機が認識しなかった場合、各スクランブリングパターンに対応する、送信機から受信機までのチャネル応答を推定することができないため、受信性能が劣化する。また、受信信号に含まれていないスクランブリングパターンを受信機が誤って認識していた場合、この誤って認識されたスクランブリングパターンによって生成されるチャネル応答の推定値は干渉しか含まないため、やはり受信性能を劣化させてしまう。受信機側でスクランブリングパターンを過不足なく認識するためには、受信機側でどのスクランブリングパターンに対応する信号が受信されているのかという情報を制御する必要があるため、受信機側の制御が複雑になる。
このように非特許文献1に示される従来の構成で送信された信号を受信機側でマクロダイバーシティ受信しようとした場合に、計算量の増加、干渉によるチャネル推定精度の劣化及び制御の複雑化といった問題があった。
従って、本発明は受信機側でマクロダイバーシティ受信を行う場合に計算量が少なく、干渉によるチャネル推定精度の劣化が小さく、さらに制御が簡単なOFDM信号の送信方法、OFDM送信機及びOFDM受信機を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、複数の無線送信ユニットをそれぞれ有する複数のOFDM送信機によってOFDM信号を無線で送信するために、前記OFDM送信機間で共通かつ前記複数の無線送信ユニット間で異なる複数の特定の時間−周波数領域内の少なくとも一つの第1パイロットサブキャリア及び第1データサブキャリアに、前記複数のOFDM送信機間で共通の第1パイロット信号及び前記複数のOFDM送信機間で共通の第1データ信号をそれぞれ割り当てるステップと;前記特定の時間−周波数領域外の少なくとも一つの第2パイロットサブキャリア及び第2データサブキャリアに第2のパイロット信号及び第2データ信号をそれぞれ割り当てるステップと;前記第1パイロット信号及び前記第1データ信号に前記特定の時間−周波数領域毎に定められた複素数値を乗じるステップと;前記複数の無線送信ユニットに供給すべきOFDM信号を生成するために、前記複素数値が乗じられた第1パイロット信号と第1データ信号、及び前記第2パイロット信号と第2データ信号に対してOFDM変調を施すステップと;を具備するOFDM信号の送信方法を提供する。
本発明の第2の態様によれば、複数の無線送信ユニットをそれぞれ有する複数のOFDM送信機によってOFDM信号を無線で送信するために、前記複数のOFDM送信機間で共通の第1パイロット信号及び前記複数のOFDM送信機間で共通の第1データ信号をそれぞれ第1パイロットサブキャリア及び第1データサブキャリアに割り当てるステップと;第2パイロット信号及び第2データ信号をそれぞれ第2パイロットサブキャリア及び第2データサブキャリアに割り当てるステップと;前記第1パイロットサブキャリア及び前記第1データサブキャリアを含み、前記複数のOFDM送信機間で共通かつ前記複数の無線送信ユニット間で異なる複数のサブキャリアにより少なくとも一つのサブキャリアグループを設定するステップと;前記第1パイロット信号及び前記第1データ信号に前記サブキャリアグループ毎に定められた複素数値を乗じるステップと;前記OFDM信号を生成するために、前記複素数値が乗じられた第1パイロット信号と第1データ信号、及び前記第2パイロット信号と第2データ信号に対してOFDM変調を施すステップと;生成されたOFDM信号を送信するステップと;を具備するOFDM信号の送信方法を提供する。
本発明の第3の態様によれば、OFDM信号を無線で送信する複数の無線送信ユニットと、前記複数の無線送信ユニット間で異なるように定められた特定の時間−周波数領域内の少なくとも一つの第1パイロットサブキャリア及び第1データサブキャリアに第1パイロット信号及び第1データ信号をそれぞれ割り当て、前記特定の時間−周波数領域外の第2パイロットサブキャリア及び第2データサブキャリアに第2のパイロット信号及び第2データ信号をそれぞれ割り当てる割り当て部と;前記第1パイロット信号及び前記第1データ信号に前記特定の時間−周波数領域毎に定められた複素数値を乗じる乗算部と;前記複素数値が乗じられた第1パイロット信号と第1データ信号、及び前記第2パイロット信号と第2データ信号に対してOFDM変調を施すことにより前記無線送信ユニットに供給すべきOFDM信号を生成する変調部と;を具備するOFDM送信機を提供する。
本発明の第4の態様によれば、OFDM信号を無線で送信する複数の無線送信ユニットと、第1パイロット信号及び第1データ信号をそれぞれ第1パイロットサブキャリア及び第1データサブキャリアに割り当て、第2パイロット信号及び第2データ信号をそれぞれ第2パイロットサブキャリア及び第2データサブキャリアに割り当てる割り当て部と;
前記第1パイロットサブキャリア及び前記第1データサブキャリアを含む複数のサブキャリアにより、前記複数の無線送信ユニット間で異なるように定められるサブキャリアグループを設定するサブキャリアグループ設定部と;前記第1パイロット信号及び第1データ信号に前記サブキャリアグループ毎に定められた複素数値を乗じる乗算部と;前記乗算部により前記複素数値が乗じられた第1パイロット信号と第1データ信号、及び前記第2パイロット信号と第2データ信号に対してOFDM変調を施すことにより前記複数の無線送信ユニットに供給すべきOFDM信号を生成する変調部と;を具備するOFDM送信機。を提供する。
本発明の第5の態様によれば、第3または第4の態様によるOFDM送信機から送信されるOFDM受信機を提供する。
本発明によると、送信機側においてサブキャリアグループ内のサブキャリア、すなわち特定の時間−周波数領域内のサブキャリアに割り当てられる信号は、パイロット信号のみでなくデータ信号に対しても複素数値が乗じられる。この結果、受信機側において当該特定の時間−周波数領域においてマクロダイバーシティ受信を行う場合、全チャネルのチャネル応答を個別に求める処理を必要とすることなく、全チャネルのチャネル応答の和が求まる。従って、計算量の増加、干渉によるチャネル推定精度の劣化及び制御の複雑化の問題を解消することができる。また、OFDM送信機に複数の無線送信ユニットを設け、サブキャリアグループ外においてアンテナ毎に異なるサブキャリアを用いてパイロット信号を送信する場合、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられるパイロット信号についても、同様にアンテナ毎に異なるサブキャリアを用いてパイロット信号を送信するので、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられるパイロット信号を用いてアンテナ毎のチャネル推定を行うことができ、この結果、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられるデータ信号のためのチャネル推定の精度が向上する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係る無線通信システムは、複数(N)のOFDM送信機11,12,・・・,1Nと、各OFDM送信機11,12,・・・,1Nから異なるチャネル(伝搬路)を経て送信されてくるOFDM信号を受信するOFDM受信機20を含む。OFDM送信機11,12,・・・,1Nの各々は、OFDM信号を送信する。OFDM送信機11,12,・・・,1Nは、全て異なる場所に設置されている必要は必ずしもなく、幾つかが同じ場所に設置されてもよい。例えば、2つのOFDM送信機が一つの無線通信装置の中に含まれてもよい。それらの場合、OFDM送信機の構成要素の一部である後述するサブキャリア割り当て部やサブキャリアグループ設定部のような、送信機間で共通の要素については、複数のOFDM送信機で共用してもよい。以下、第1の実施形態に従うOFDM信号の送信方法、OFDM送信機、OFDM受信機及びチャネル推定の詳細について述べる。
(OFDM送信機の第1の例)
図2は、一つのOFDM送信機の構成を示している。図3は、図2中のサブキャリア割り当て部103によるサブキャリアの割り当て及びサブキャリアグループ設定部104によるサブキャリアグループの設定の様子を示している。図3においては、横の時間軸に沿って複数のOFDMシンボルが配置され、縦の周波数軸に沿って各OFDMシンボルを形成する複数のサブキャリアが配置される。周波数軸に沿って記載された1,2,・・・,Mはサブキャリア番号を表す。時間軸に沿って記載された1,2,・・・はOFDMシンボル番号を表す。
図2において、パイロット信号生成部101はパイロット信号の元となるビット列に対して、直交位相シフトキーイング(QPSK)のようなディジタル変調を施すことによって、パイロット信号を生成する。同様に、データ信号生成部102はデータ信号の元となるビット列に対して、QPSKのようなディジタル変調を施すことによって、データ信号を生成する。パイロット信号及びデータ信号は、いずれも複素数値で表される。なお、パイロット信号は例えばチャネル推定(チャネル応答の推定)に用いられる。パイロット信号は、タイミング同期や周波数同期に用いられてもよい。以下の実施形態では、パイロット信号をチャネル推定に用いた場合について説明を行う。
生成されたパイロット信号及びデータ信号は、サブキャリア割り当て部103によって対応するサブキャリア、すなわちパイロットサブキャリア及びデータサブキャリアにそれぞれ割り当てられる。「信号をサブキャリアに割り当てる」とは、複素数値で表される信号に対して、対応するサブキャリアの時間軸上及び周波数軸上の位置を表すサブキャリアインデックスを付加することを意味する。例えば、図3中のデータ信号300には(3,L−2)というサブキャリアインデックスが付加される。
サブキャリア割り当て部103によってパイロットサブキャリア及びデータサブキャリアにそれぞれ割り当てられたパイロット信号及びデータ信号は、サブキャリアグループ設定部104に入力される。サブキャリアグループ設定部104は、パイロット信号が割り当てられる少なくとも1つ以上のパイロットサブキャリアと、データ信号が割り当てられる1つ以上のデータサブキャリアを含む、少なくとも一つのサブキャリアグループを設定する。図3の例では、複数(M)のサブキャリアグループ301,302,・・・,30Mが設定される。「サブキャリアグループを設定する」とは、サブキャリアインデックスが付加されたパイロット信号及びデータ信号にインデックス(グループインデックスという)を付加することを意味している。いずれのサブキャリアグループにも属さない信号には、グループインデックスは付加されない。
ここで、図1中のOFDM送信機11,12,・・・,1Nは、サブキャリアグループ設定部104によって送信機間で共通の少なくとも一つのサブキャリアグループを設定する。すなわち、OFDM送信機11,12,・・・,1Nの各々のサブキャリア設定部104が設定するサブキャリアグループのうち、少なくとも一つは共通である。共通のサブキャリアグループでは、各OFDM送信機11,12,・・・,1Nに共通のパイロット信号及び共通のデータ信号がパイロットサブキャリア及びデータサブキャリアにそれぞれ割り当てられる。OFDM送信機11,12,・・・,1Nは、マクロダイバーシティ受信を前提としているため、ここでいう共通のパイロット信号及び共通のデータ信号とは、例えば同一の信号に対して同一の処理を施した信号も含む。例えば、同一のデータ信号に対して、同一のスクランブリングあるいは同一のスケーリングを施したデータ信号も、ここでいう共通のデータ信号に含まれる。
サブキャリアグループ設定部104によって設定されたサブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられている信号121、すなわちグループインデックスが付加されたパイロット信号(第1パイロット信号)及びデータ信号(第1データ信号)は、複素数値乗算部105を経てOFDM変調器である逆高速フーリエ変換(IFFT)ユニット106に入力される。サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられている信号122、すなわちグループインデックスが付加されていないパイロット信号(第2パイロット信号)及びデータ信号(第2データ信号)は、直接IFFTユニット106に入力される。
複素数値乗算部105は、グループインデックスが付加されたパイロット信号及びデータ信号に対して、グループインデックスが等しいパイロット信号及びデータ信号毎に定められた複素数値または複素数値の系列を乗じる。図3の例では、サブキャリアグループ301,302,・・・,30Mに対して、それぞれ一つの複素数値R[1],R[2],・・・,R[M]が乗じられる。サブキャリアグループ毎に定められた複素数値は、絶対値が全て同じでもよい。絶対値を同じにすることにより、サブキャリアグループ間で電力差が生じることを回避できる。ここで、複素数値は実数値を包含しており、例えば±1のような実数値であってもよい。複素数値が乗じられたパイロット信号及びデータ信号は、IFFTユニット106に入力される。
IFFTユニット106は、サブキャリアグループ設定部104及び複素数値乗算部105から入力された信号に対してOFDM変調を施すことにより、複数のOFDMシンボルの系列であるOFDM信号を生成する。すなわち、IFFTユニット106は周波数領域の信号を時間領域の信号に変換することによってOFDM信号を生成する。生成されたOFDM信号は、GI付加部107によってガードインターバル(GI)が付加された後、ディジタル−アナログ変換器、アップコンバータ及び電力増幅器などを含む無線送信部108によって無線(RF)信号に変換され、アンテナ109から送信される。GI付加部107において付加されるガードインターバルの長さは、後述するようにサブキャリアグループ設定部205からの指示に従って設定される。
(OFDM受信機の第1の例)
次に、図4を用いて図1中のOFDM受信機20の一例について説明する。図4は、OFDM受信機20のマクロダイバーシティ受信に関わる構成を示している。アンテナ201によって受信されたRF信号は、低雑音増幅器、ダウンコンバータ及びアナログ−ディジタル変換器などを含む無線受信部202によってベースバンドディジタル信号に変換される。ベースバンドディジタル信号は、GI除去部203によってガードインターバルが除去された後、高速フーリエ変換(FFT)ユニット204により時間領域(time domain)の信号から周波数領域(frequency domain)の信号、すなわちサブキャリア毎の信号に分割される。FFTユニット204からの出力信号は、信号分離部205に入力される。
信号分離部205は、サブキャリアグループ内のサブキャリアにそれぞれ割り当てられているパイロット信号221及びデータ信号222を分離する。分離されたパイロット信号221はチャネル推定部206に入力され、データ信号222はチャネル等化部207に入力される。チャネル推定部206は、サブキャリアグループ毎にパイロット信号221の平均化または補間を行うことによりチャネル推定を行い、チャネル応答を示すチャネル推定値を出力する。チャネル等化部207は、チャネル推定部206から出力されるチャネル推定値を用いてデータ信号222に対してチャネル等化を行う。チャネル等化後のデータ信号は復調器208によって復調され、データ信号の元となるビット列が再生される。
次に、チャネル推定部206の動作をさらに詳細に説明する。説明の簡単のため、サブキャリアグループの時間方向及び周波数方向の幅は、チャネルの時間方向及び周波数方向の変動周期に比べてそれぞれ十分小さいと仮定する。この場合、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられた信号に対するチャネル応答は、ほぼ一定とみなすことができる。図2で説明したように、サブキャリアグループ設定部104によって設定されたサブキャリアグループ内のサブキャリアにそれぞれ割り当てられた全てのパイロット信号及びデータ信号には、複素数値乗算部105によってサブキャリアグループ毎に定められた複素数値が乗じられている。複素数値をRとし、チャネル応答をHとすると、同一のサブキャリアグループ内のサブキャリアにそれぞれ割り当てられたパイロット信号及びデータ信号は、H*Rで表される歪みを共通に受ける。これは結果として、OFDM送信機から送信されるOFDM信号がH*Rで表されるチャネル応答を受けることと等価であるとみなすことができる。
すなわち、OFDM受信機20では各OFDM送信機11,12,・・・,1Nから同一のサブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられた信号が、それぞれ異なる複素数値が乗じられた後に送信される場合においても、複素数値が乗じられずに送信される場合と同様に扱うことができる。従って、チャネル推定部206ではOFDM送信機11,12,・・・,1Nにおいて乗じられた複素数値によらず、受信したパイロット信号を元のパイロット信号で除することによりチャネル推定値を求めることができる。元のパイロット信号はOFDM受信機において既知の信号である。
サブキャリアグループ内に複数のパイロットサブキャリアが存在する場合には、それぞれのパイロットサブキャリアに割り当てられているパイロット信号を元のパイロット信号で除した値を平均化することにより、精度の高いチャネル推定値を求めることができる。さらに、サブキャリアグループ内に複数のパイロットサブキャリアが離れて配置されている場合には、それぞれのパイロットサブキャリアに割り当てられているパイロット信号を元のパイロット信号で除して得られる値を用いて補間を行うことにより、精度の高いチャネル推定値を得ることができる。
サブキャリアグループ内のあるデータサブキャリアに対するチャネル推定及びチャネル等化のプロセスについて、数式を用いて説明する。以下の説明では、あるデータ信号をD、サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアに割り当てられるパイロット信号をP、n番目のOFDM送信機1nにおいて当該サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられたパイロット信号及びデータ信号に乗じられている複素数値をRnとする。また、説明の簡単のためサブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられているパイロット信号及びデータ信号が受けるチャネル歪みは一定とみなすことができるとし、OFDM送信機1nからOFDM受信機20までのチャネルのチャネル歪みをHnと表すことにする。
この場合、OFDM送信機1nから送信されるパイロット信号及びデータ信号は、それぞれP・Rn及びD・Rnで与えられる。P・Rn及びD・Rnは、チャネル歪みを受けた後OFDM受信機20のアンテナ201によって合成されるので、受信されるパイロット信号Prxは次式で表される。
Figure 2007251855
ただし、NはOFDM送信機の数を表す。
一方、受信されるデータ信号Drxは次式で表される。
Figure 2007251855
この場合、次式に示されるように、受信したパイロット信号Prxの逆数及び既知である元のパイロット信号Pをデータ信号Drxに乗じることにより、データ信号Dを復元することができる。
Figure 2007251855
一方、非特許文献1に示される方法によれば、送信機においてデータ信号に対しては複素数値が乗じられない。そのため、受信されるパイロット信号Prxは
Figure 2007251855
となり、受信されるデータ信号Drx
Figure 2007251855
となる。この場合、次式に示されるように、受信したパイロット信号の逆数とPをデータ信号に乗じても、元のデータ信号Dは復元されないことは明らかである。
Figure 2007251855
元のデータ信号Dを復元するためには、Hnをそれぞれ個別に推定した上で
Figure 2007251855
を算出するプロセスが必要になる。前述の通り、Hnをそれぞれ個別に推定する処理においては干渉が重畳される場合があり、チャネル推定値の精度が劣化してしまう。
以上では受信したパイロット信号の逆数とPを受信したデータ信号に乗じることで、元のデータ信号を復元する方法について説明したが、これ以外にも次のような方法がある。Hcomb
Figure 2007251855
と置くと、Hcombの複素共役とHcombの絶対値の逆数を受信したデータ信号に乗じることで、次式のようにデータ信号を復元することができる。
Figure 2007251855
ただし、この場合は振幅が|Hcomb|だけずれるので、復調する際に比較を行う変調点についても|Hcomb|だけずらす必要がある。
以上述べたように、本実施形態によればOFDM送信機11,12,・・・,1Nから送信される信号に対してOFDM受信機20においてマクロダイバーシティ受信を行う場合、各OFDM送信機11,12,・・・,1NからOFDM受信機20までの各チャネル応答を個別に推定する必要がないために計算量が減少する。すなわち、式(3)に示されるように、受信したパイロット信号Drxに対して、受信したパイロット信号Prxの逆数及び元のパイロット信号Pを乗じるだけで元のデータ信号Dを復元することができる。また、各チャネル応答を個別に推定する際に生じる干渉の問題も回避することができる。さらに、各チャネル応答を個別に推定するためのスクランブリングパターンの管理を制御する必要がなくなる。
(OFDM送信機の第2の例)
次に、OFDM送信機の他の例について説明する。図5に示されるOFDM送信機では、図2に示したOFDM送信機に対してスクランブル部110が追加されている。スクランブル部110は、サブキャリアグループ設定部104により設定されるサブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられる信号122、すなわちグループインデックスが付加されていないパイロット信号及びデータ信号に対して、OFDM送信機毎に異なるスクランブリングパターンによりスクランブルを施す。スクランブルが施された信号は、IFFTユニット106に入力される。
(OFDM受信機の第2の例)
図6は、図5に対応するOFDM受信機であり、図4に示したOFDM受信機に対してデスクランブル部210と第2のチャネル推定部211及び第2のチャネル等化部212が追加されている。サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられた信号は、図4に示したOFDM受信機と同様に処理される。すなわち、信号分離部205から出力される、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられたパイロット信号221及びパイロット信号222は、それぞれチャネル推定部206及びチャネル等化部207に入力される。チャネル推定部206から出力されるチャネル推定値を用いて、チャネル等化部207によりデータ信号222に対してチャネル等化が行われる。チャネル等化部207によるチャネル等化後のデータ信号は復調器213によって復調され、これによってデータ信号の元となるビット列が再生される。
一方、信号分離部205から出力される、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられたパイロット信号及びデータ信号は、デスクランブル部210によりデスクランブルされる。デスクランブル部210は、OFDM受信機が受信しようとする信号を送信するOFDM送信機において用いられるスクランブルパターンと逆のデスクランブリングパターンによってデスクランブルを行う。デスクランブル部210によりデスクランブルされたパイロット信号223はチャネル推定部211に入力され、デスクランブルされたデータ信号224はチャネル等化部212に入力される。
チャネル推定部211は、近接するパイロット信号の平均化及び補間によりチャネル推定を行い、チャネル応答を示すチャネル推定値を算出する。チャネル等化部212は、チャネル推定部211から出力されるチャネル推定値を用いて、デスクランブルされたデータ信号に対してチャネル等化を行う。チャネル等化部212からのチャネル等化後のデータ信号は復調器213に入力され、データ信号の元となるビット列が再生される。
チャネル推定部211において行われる平均化の処理によって、スクランブリングパターンが異なるOFDM送信機から送信されたパイロット信号については電力を小さくすることができ、所望のチャネル推定値の精度を向上させることができる。
このようにサブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられる信号、すなわちOFDM受信機20においてマクロダイバーシティ受信を行わない信号に対しては、OFDM送信機間で異なるスクランブリングパターンを用いてスクランブリングをかけている。これによりマクロダイバーシティ受信でない通常受信を行う際のチャネル推定値の精度を高くすることができる。なお、スクランブリングパターンは送受信機間で予め決めておいてもよい。或いは、OFDM受信機20がOFDM送信機(例えばOFDM送信機11)と通信を開始する際に、OFDM送信機11からスクランブリングパターンの通知を受けてもよい。マクロダイバーシティ受信を行わない信号についてスクランブルをかけているので、OFDM受信機20は、全てのOFDM送信機のスクランブリングパターンを知る必要はない。
上述の理由説明から分かるように、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられている信号のうち、データ信号については必ずしもスクランブルする必要はない。従って、図5中のスクランブル部110においてはパイロット信号のみをスクランブルしてもよい。この場合、図6中のデスクランブル部210においてはパイロット信号のみをデスクランブルする。
(サブキャリアグループの設定方法)
次に、図7〜図16及び図17(a)(b)を用いてサブキャリアグループのより具体的な設定方法について説明する。
前述したように、サブキャリアグループは少なくとも一つのパイロットサブキャリアと少なくとも一つのデータサブキャリアを含むように設定される。以下では、パイロットサブキャリアが周波数軸上で4サブキャリア当たり1つ、時間軸上で7サブキャリア当たり1つの周期で挿入されている場合を例にして、サブキャリアグループの設定方法の具体例を示す。以下の説明において、OFDMシンボルとは1回のIFFTにより生成される単位を表している。1つのOFDMシンボルには、複数のサブキャリアが含まれる。図7〜図16及び図17(a)(b)における周波数軸は、1つのOFDMシンボル内のサブキャリアの番号を表しており、時間軸はOFDMシンボルの番号を表している。
(第1のサブキャリアグループ設定方法)
第1のサブキャリアグループ設定方法によると、時間軸及び周波数軸によって方形に区切られた特定の領域(時間−周波数領域)内のサブキャリアによって一つのサブキャリアグループを設定する。言い換えれば、連続する複数のOFDMシンボルに含まれるサブキャリア(パイロットサブキャリア及びデータサブキャリア)により一つのサブキャリアグループを設定する。例えば、図7の例は式を用いて次のように表される。図7において周波数軸上の位置をi、時間軸上の位置をjとし、サブキャリア401の位置を(i,j)=(1,1)とし、位置(i,j)のサブキャリアに割り当てられる信号をSi,j、サブキャリアグループ301内のサブキャリアに割り当てられる信号に乗ずる複素数値をR[1]、サブキャリアグループ302に乗ずる複素数値をR[2]とする。サブキャリアグループ毎に1つの複素数値を乗じる処理は、以下の式で表される。
Figure 2007251855
第1のサブキャリアグループ設定方法によれば、周波数軸及び時間軸上で一定のサブキャリア間隔で境界(例えば、フレームの境界)が定められていた場合に、サブキャリアグループが当該境界をまたがないようなサブキャリア配置をしやすいという利点がある。例えば、7OFDMシンボルで1フレームを形成する場合には、図7、図8及び図9に示すように周波数方向に4サブキャリア、時間方向に7サブキャリアの大きさの方形のサブキャリアグループ301及び302、あるいはサブキャリアグループ301,302及び303を設定する。これによりフレームの境界をまたがないようにサブキャリアグループを生成できると共に、いずれのサブキャリアグループにも1つのパイロットサブキャリアが含まれるようにすることができる。
図7及び図8は、それぞれフレームの境界がパイロットサブキャリアのあるOFDMシンボルから数えて7番目及び6番目にある場合のサブキャリアグループ設定例を示している。図9は、ある時間区間においてはサブキャリアグループ301,302及び303を周波数方向に敷き詰めて、すなわちOFDMシンボルの全長にわたり連続して配置した例を示している。図9の例によると、当該時間区間においては全てのサブキャリアがサブキャリアグループ301,302及び303のいずれかに属する。従って、当該時間区間の間はOFDM受信機においていずれのサブキャリアもマクロダイバーシティ受信できる。
図9に示したように周波数方向に敷き詰めた場合には、ある時間区間内に送信するマクロダイバーシティ用のデータ量を多くできる。そのため、ある区間内に送信したいマクロダイバーシティ用のデータ量が多い場合には、図9のようなサブキャリアグループ設定法をとるとよい。一方、マクロダイバーシティ用のデータ量が少ない場合には、図7のようなサブキャリアグループ設定法をとるとよい。従って、図7と図9のサブキャリアグループ設定法を適切に切り替えることによって、異なるマクロダイバーシティ用データ量に適切に対応することが出来る。
図7のサブキャリアグループ設定法を採用した場合のサブキャリアグループの占有周波数帯域幅についても、同様のことが言える。すなわち、図7のサブキャリアグループ設定法でサブキャリアグループの占有周波数帯域幅を適切に変えることによっても、異なるマクロダイバーシティ用データ量に適切に対応することが出来る。例えば、図7の例ではサブキャリアグループ301と302を用いてマクロダイバーシティ用データを送信しているが、マクロダイバーシティ用データ量が少なくなってきた場合にはサブキャリアグループ302を解除し、サブキャリアグループ301だけを使ってマクロダイバーシティ用のデータを送信してもよい。図10は、サブキャリアグループ301及び302内のパイロットサブキャリアの密度をサブキャリアグループ外のパイロットサブキャリアの密度より高くしたサブキャリアグループ設定例を示している。図10の設定例によると、サブキャリアグループ内のデータサブキャリアの受信性能を向上させることができる。
(第2のサブキャリアグループ設定方法)
第2のサブキャリアグループ設定方法では、時間軸及び周波数軸によって区切られた方形領域内のサブキャリア(パイロットサブキャリア及びデータサブキャリア)と、これら方形領域内の少なくとも一つのパイロットサブキャリアまたはデータサブキャリアと周波数方向の位置が同一で、かつ時間軸上の位置が異なるように方形領域外に配置された少なくとも一つのパイロットサブキャリアを組み合わせて1つのサブキャリアグループを設定する。言い換えれば、連続する複数のOFDMシンボルに含まれるサブキャリア(パイロットサブキャリア及びデータサブキャリア)と、当該連続する複数のOFDMシンボル内の少なくとも一つのパイロットサブキャリアまたはデータサブキャリアと同一周波数を有し、かつ当該連続する複数のOFDMシンボルに近接する少なくとも一つのOFDMシンボルに含まれるパイロットサブキャリアとによりサブキャリアグループを設定する。
例えば、図11は図7に示したサブキャリアグループ(方形領域)内のパイロットサブキャリアと周波数方向の位置が同じで、かつ方形領域の右側に接する一つのパイロットサブキャリアを加えたサブキャリアグループ301及び302を示している。同様に図12は、図8に示したサブキャリアグループ(方形領域)内のパイロットサブキャリアと周波数方向の位置が同じで、かつ方形領域の右側に近接する一つのパイロットサブキャリアを加えたサブキャリアグループ301及び302を示している。さらに、図13は図11のサブキャリアグループの前後に位置する2つのパイロットサブキャリアを加えたサブキャリアグループ301及び302を示している。
第2のサブキャリアグループ設定方法によると、サブキャリアグループ毎に行われるチャネル推定においてチャネル応答の時間的な変動を推定しやすくなる。従って、この変動が大きい場合のチャネル推定精度が向上するという利点がある。
第2のサブキャリアグループ設定方法を図5に示したOFDM送信機に適用する場合には、サブキャリアグループの範囲について異なる解釈をすることも可能である。図5に示したOFDM送信機においては、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられた信号122にスクランブリングが施される。図7のサブキャリアグループ301内のサブキャリアに割り当てられる信号121に乗じる複素数値をパイロットサブキャリア402に割り当てられるパイロット信号をスクランブルするのに用いる複素数値と同一とした場合、図7のサブキャリアグループは実質的に図11に示したサブキャリアグループと同一であるとみなすことができる。
同様に、図8のサブキャリアグループ301内のサブキャリアに割り当てられる信号に乗じる複素数値をパイロットサブキャリア403に割り当てられるパイロット信号をスクランブルするのに用いる複素数値と同一とした場合、図8のサブキャリアグループは図12に示したサブキャリアグループと等価とみなすことができる。
このようにサブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられる信号に乗じられる複素数値をサブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられるパイロット信号をスクランブルするのに用いる複素数値と同一にすることにより、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられるパイロット信号をサブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられているパイロット信号と等価に扱うことができる。従って、サブキャリアグループに対応するチャネルのチャネル推定精度を向上させることができる。
サブキャリアグループが設定される時間−周波数領域の形状は、必ずしも完全な方形でなくともよい。例えば、サブキャリアグループ内の全サブキャリアのうちの半分よりも少ない一部を除いたサブキャリアが方形の時間−周波数領域を形成してもよい。こうすることにより、より自由度の高いサブキャリアグループの設計を行うことができる。サブキャリアグループの自由度をさらに高めたい場合には、サブキャリアグループ内のサブキャリアは、必ずしも方形に近い形状の時間−周波数領域を形成していなくともよい。その場合、例えば少なくともサブキャリアグループ内のデータサブキャリアは、周波数方向または時間方向に連続していてもよい。そうすることにより、サブキャリアグループ内のデータサブキャリア間でチャネル歪みの相関が高くなるため、チャネル等化を行いやすくなる。
(パイロットサブキャリアの配置方法その1)
次に、図14、図15及び図16を用いてサブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの配置方法の具体例を示す。図14に示す例では、サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアを時間方向及び周波数方向に一様に分散させて配置する。このようにパイロットサブキャリアをサブキャリアグループ内に分散して配置することで、チャネル応答の時間方向と周波数方向の両方の変動に追従したチャネル推定を行うことができる。
図15に示す例では、サブキャリアグループ内の周波数方向の両端に優先的にパイロットサブキャリアを配置する。チャネル応答の周波数方向の変動が大きい場合、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられるパイロット信号を用いてチャネル応答の変動を推定することになる。パイロット信号を用いてチャネル推定を行う場合、パイロット信号が割り当てられていないサブキャリア位置(周波数)においてもチャネル応答を知ることが、正確なチャネル推定のために望まれる。このため、パイロット信号が割り当てられていないサブキャリア位置のパイロット信号を内挿(補間)または外挿により求めることが必要となる。ここで、パイロット信号の内挿を行うよりも、外挿を行う方がチャネル推定精度は低いことは知られている。図15のようにパイロットサブキャリアをサブキャリアグループ内の周波数方向の両端に優先して配置することにより、パイロット信号の外挿を行う必要性が減るので、チャネル推定精度が向上する。
図16に示す例では、サブキャリアグループ内の時間方向の両端に優先的にパイロットサブキャリアを配置する。チャネル応答の時間方向の変動が大きい場合、図15の例と同様の理由でパイロット信号の外挿を行う必要性が減ることにより、チャネル推定精度が向上する。
(パイロットサブキャリアの配置方法その2)
図17、図18、図19及び図20を用いてサブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの配置方法のさらに別の具体例を説明する。サブキャリアグループ外のサブキャリアには、各OFDM送信機間で異なる信号が割り当てられる。従って、OFDM受信機において所望のOFDM送信機からのデータサブキャリアを受信するためには、当該所望のOFDM送信機に対応するチャネル応答を推定する必要がある。図5で説明したOFDM送信機によれば、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられた信号122についてはスクランブル部110によりスクランブリングを行う。これによりOFDM受信機において、所望のOFDM送信機に対応するチャネル応答のみを抽出することを可能にしている。
一方、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられる信号121については、サブキャリアグループ毎に信号121に乗じる複素数値系列をOFDM送信機間で直交化もしくは擬似直交化させる。これによりサブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアを用いて、各OFDM送信機に対応するチャネルを推定することができる。すなわち、サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアと、サブキャリアグループ外のパイロットサブキャリアは、サブキャリアグループ外のデータサブキャリアのためのチャネル補正という共通の目的で使用される。このことから、サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアは、少なくともその一部がサブキャリアグループ外のパイロットサブキャリアと同じフォーマットを持つことが望ましい。
例えば、図17に示されるようにサブキャリアグループ301,302,303及び304外のパイロットサブキャリアの周波数位置が時間と共に変化するとする。この場合には、サブキャリアグループ301,302,303及び304内のパイロットサブキャリアについても同様に周波数位置を時間と共に変化させることが望ましい。このようにすることで、サブキャリアグループ外のデータサブキャリアのためのチャネル推定を行うに当たって、サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアとサブキャリアグループ外のパイロットサブキャリアを同等に扱うことができる。
ただし、この場合にはサブキャリアグループ301,302,303及び304内のパイロットサブキャリアの位置がサブキャリアグループ301,302,303及び304毎に異なる。例えば、図17に示される例では、サブキャリアグループ301,302,303及び304内に各々一つのパイロットサブキャリアが配置されている。サブキャリアグループ301及び303内のパイロットサブキャリアの位置と、サブキャリアグループ302及び304内のパイロットサブキャリアの位置は互いに異なっている。
一方、図18に示される例では、サブキャリアグループ301,302,303及び304内に一つのパイロットサブキャリアを追加することよって、サブキャリアグループ301,302,303及び304毎のパイロットサブキャリアの位置を同一にしている。すなわち、図18におけるサブキャリアグループ301,302,303及び304内のパイロットサブキャリアの一部は、サブキャリアグループ301,302,303及び304外のパイロットサブキャリアと同じフォーマットになっている。従って、サブキャリアグループ間でチャネル推定の精度を均一化できる。
図17及び図18によると、各サブキャリアグループ301,302,303及び304においてパイロットサブキャリアが1つの周波数位置に集中している。これに対して、図19の例では各サブキャリアグループ301,302,303及び304において、複数の周波数位置に分散してパイロットサブキャリアが配置されている。図19の例によると、チャネル推定値の補間が周波数方向においても効果的に行われる。すなわち、遅延広がり(遅延プロファイル)が大きく、チャネル応答が周波数方向において大きく変動するような環境においても、チャネル推定を高精度に行うことができる。
図18及び図19の方法は、各サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの数を増やしている。これに代えて、サブキャリアグループの範囲を広げることによって1つのサブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの数を増やしてもよい。例えば、図20に示す例では、図17に示したサブキャリアグループの2つ分を1つのサブキャリアグループとして設定することにより、各サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの数を2つにしている。この例によると、オーバーヘッドを増やさずにチャネル推定値を補間することが可能となる。
表1と図21を用いて、図17と図19の例の受信特性について説明する。
Figure 2007251855
受信特性は、表1に示されるパラメータの元で、計算機シミュレーションにより測定した。図21は、受信特性の測定結果を示している。図21において横軸はSNR(Signal to Noise Ratio:信号雑音比)を表しており、縦軸はBLER(BLock Error Rate:ブロック誤り率)を表している。ただし、ブロックとはターボ符号化を施すひとつの単位を表し、1つのブロックに複数のビットが含まれている。1つのブロックに含まれるビットの全てが正しく受信された場合に、ブロックが正しく受信されたとみなす。すなわち、1つのブロックに含まれるビットのうち1つでも誤った場合には、ブロックが誤って受信されたとみなす。このようにして算出されたものがBLERである。図21に示すように、図17の例のBLER特性に比べて、図19の例のBLER特性の方が優れていることが分かる。BLER特性よりもオーバーヘッドが小さいことを優先する場合には図17の例を用い、オーバーヘッドが小さいことよりもBLER特性を優先する場合には図19の例を用いればよい。
(スクランブリング系列について)
次に、図22A及び図22Bを用いてサブキャリアグループ毎に異なる複素数値の系列を用いる例について説明する。複素数値の系列としては、OFDM送信機間で異なる系列が選択される場合もあるし、同じ系列が選択される場合もある。ここでは、OFDM送信機間で異なる複素数値の系列が選択されている場合について具体的な例を示す。
図22A及び図22Bは、OFDM送信機11及び12からそれぞれ送信されるOFDM信号のサブキャリア配置と複素数値の系列をそれぞれ表している。図22Aにおける複素数値の系列はR1[1], R1[2],…,R1[N]であり、図22Bにおける複素数値の系列はR2[1],R2[2],…,R2[N]である。図5に示したOFDM送信機では、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられる信号にスクランブリングを施すことによって、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられる信号については干渉を低減することができる。これはサブキャリアグループに属しているサブキャリアに割り当てられる信号とは異なり、他のOFDM送信機からの信号は干渉となってしまうためである。
そこで、この例では複素数値の系列はR1[1],R1[2],…,R1[N]とR2[1],R2[2],…,R2[N]とを互いに直交または擬似直交の関係とする。これにより、サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアに割り当てられるパイロット信号についても干渉を低減することができ、マクロダイバーシティでない受信のチャネル推定に用いることができる。ここで、前述したように「互いに直交」とは相関値が0になることをいい、「互いに擬似直交」とは相関値の絶対値が自己相関値と比べて小さい値になることをいう。ある系列x[k](k=1,・・・,K)の自己相関値、及び2つの系列x[k],y[k](k=1,・・・,K)の相関値は、それぞれ次式で表される。
Figure 2007251855
Figure 2007251855
系列長が4の場合、互いに直交の関係にある複素数値系列(直交化系列)の例として、以下の4つの系列R1,R2,R3及びR4が挙げられる。
Figure 2007251855
式(13)の4つの複素数値系列R1,R2,R3及びR4は、6個の相関値が全て0であり、互いに直交している。一般に系列長を2Kとすると、最大で2K個の直交化系列を生成することができる。他の例として、例えば
Figure 2007251855
のような4つの複素数値系列R1,R2,R3及びR4も、6個の相関値が全て0であり、互いに直交している。
一方、擬似直交関係にある複素数値系列(疑似直交化系列)の例としては、以下の6つの系列R1,R2,R3,R4,R5及びR6が挙げられる。
Figure 2007251855
式(15)の系列長が4である、6つの複素数値系列R1,R2,R3,R4,R5及びR6は、自己相関値はいずれも4であるのに対して、相関値は0または2のいずれかになる。例えば、R1,R2,R3及びR4の間の6個の相関値及びR及びRの間の相関値は、いずれも0であるが、R1,R2,R3及びR4と、R及びRとの間の4個の相関値は、いずれも2である。このように複素数値系列に疑似直交化系列(すなわち相関値を0に限定しない系列)を含ませることにより、直交化系列(すなわち相関値を0に限定した系列)よりも多くの系列を生成することができる。
OFDM送信機がセルラーシステムにおける基地局であり、またセルラーシステムにおける各セルが複数のセクタにより構成される場合には、セル間と、同一セル内のセクタ間とで複素数値系列の選び方を異ならせてもよい。一般に、同一セル内のセクタ間の干渉はセル間の干渉と比べて大きい。そこで、同一セクタ間については直交化系列を選び、セル間については擬似直交化系列を選ぶことが望ましい。このような複素数値の選択方法は、系列数の面からも有効である。すなわち、同一のセルに含まれるセクタ数はセル数よりも少ないために、系列数の少ない直交化系列でも、十分な割り当てができる。
同一セクタ間については互いに直交化系列を選び、セル間については擬似直交化系列を選ぶには、例えば次のようにする。各セルに含まれるセクタ数がS個、セルの数がC個であるとすると、S個の直交化系列とC個の擬似直交化系列を用意する。c番目のセルのs番目のセクタについては、c番目の擬似直交化系列とs番目の直交化系列を掛け合わせた系列を複素数値系列として使用する。このようにすることで、同一セル内のセクタ間では複素数値系列が直交化され、セル間では複素数値系列が擬似直交化される。
図23を用いて、各セルが複数のセクタにより構成される具体的な例について説明をする。図23は、各セルが3つのセクタにより構成される場合の例を示している。基地局である互いに近接して配置されたOFDM送信機601,603及び603の各々によって各々の送信機のカバーエリアであるセクタ604,605及び606が形成され、セクタ604,605及び606によって一つのセルが形成されている。同様に、互いに近接して配置されたOFDM送信機611,613及び613の各々によってセクタ614,615及び616が形成され、セクタ614,615及び616によってもう一つのセルが形成されている。図23では2つのセルのみが示されているが、実際にはさらに多数のセルが配置される場合もある。
図23の例ではセクタ数Sは3であるので、複素数値系列として3つの直交化系列を用意すればよい。図23から明らかなように、同一セルに含まれる異なるセクタの間には、セル間と比べて強い干渉が生じやすい。そのため、セクタ間には干渉低減効果の高い直交化系列を用いることが望ましい。
(OFDM受信機の第3の例)
図24は、複素数値系列が送信機間で直交化または擬似直交化されている場合に適したOFDM受信機を示している。図6のOFDM受信機との相違は信号分離部205から出力される、サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアに割り当てられたパイロット信号221が複素数値乗算部214にも入力される点と、複素数値乗算部214によって複素数値が乗じられたパイロット信号225がチャネル推定部211に入力される点と、チャネル推定部211がパイロット信号223とパイロット信号225を用いてチャネル推定を行う点である。
サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられた信号は、基本的に図6に示したOFDM受信機と同様に処理される。すなわち、信号分離部205から出力される、サブキャリアグループ毎のパイロット信号221及びパイロット信号222は、それぞれチャネル推定部206及びチャネル等化部207に入力される。チャネル推定部206から出力されるチャネル推定値を用いて、チャネル等化部207によりデータ信号222に対してチャネル等化が行われる。チャネル等化部207によるチャネル等化後のデータ信号は復調器213によって復調され、データ信号の元となるビット列が再生される。
一方、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられた信号も、図6に示したOFDM受信機と同様に処理される。すなわち、信号分離部205から出力される、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられたパイロット信号及びデータ信号は、デスクランブル部210によりデスクランブルされる。デスクランブル部210は、OFDM受信機が受信しようとする信号を送信するOFDM送信機において用いられるスクランブルパターンと逆のデスクランブリングパターンによってデスクランブルを行う。デスクランブル部210によりデスクランブルされたパイロット信号223はチャネル推定部211に入力され、デスクランブルされたデータ信号224はチャネル等化部212に入力される。
一方、信号分離部205から出力される、サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアに割り当てられたパイロット信号221は、さらに複素数値乗算部214によって複素数値が乗じられる。複素数値乗算部214は、OFDM受信機が受信しようとする信号を送信するOFDM送信機内の図5中に示した複素数値乗算部105において用いられた複素数値の複素共役に相当する複素数値をパイロット信号221に対して乗じる。複素数値乗算部214により複素数値が乗じられたパイロット信号225は、チャネル推定部211に入力される。
チャネル推定部211は、近接するパイロット信号の平均化及び補間によりチャネル推定を行い、チャネル応答を示すチャネル推定値を算出する。チャネル等化部212は、チャネル推定部211から出力されるチャネル推定値を用いて、デスクランブルされたデータ信号に対してチャネル等化を行う。チャネル等化部212からのチャネル等化後のデータ信号は復調器213に入力され、データ信号の元となるビット列が再生される。
チャネル推定部211において行われる平均化の処理によって、スクランブリングパターンが異なるOFDM送信機から送信されたパイロット信号については電力を小さくすることができ、所望のチャネル推定値の精度を向上させることができる。
さらに、チャネル推定部211では、デスクランブル部210によってデスクランブルされた、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられたパイロット信号223に加えて、複素数値乗算部214により複素数値が乗じられた、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられたパイロット信号225を用いてチャネル推定を行う。従って、チャネル推定部211では図6のOFDM受信機と比べてチャネル推定により多くのパイロット信号を用いることができるため、チャネル推定の精度がより一層向上する。
(ガードインターバル長の設定方法)
次に、図2または図5中に示したGI付加部107において付加されるガードインターバルの長さを設定する方法について説明する。ガードインターバルは、1OFDMシンボル毎に時間波形の一部をコピーすることで付加される。OFDMシンボルにガードインターバルを付加することによって、遅延波によるシンボル間干渉を低減することができる。一般に、ガードインターバル長が大きいほど、遅延広がりの大きいマルチパス環境に耐えることができる。
前述したようにサブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられる信号については、OFDM受信機20においてマクロダイバーシティ受信を行うことができる。この場合、OFDM受信機20は複数のOFDM送信機11,12,・・・,1Nからの信号を同時に受信することになるため、一つの送信機からの信号を受信するときと比べて遅延広がりが相対的に大きくなる場合がある。
そこで、サブキャリアグループ内のサブキャリアを含むOFDMシンボルについては、それ以外のOFDMシンボルよりもガードインターバルを長く設定することにより、受信性能を改善する。具体的には、図2及び図5に示されるようにサブキャリアグループ設定部104からサブキャリアグループ内のサブキャリアの位置を示すサブキャリア位置情報がGI付加部107に与えられる。GI付加部107は、サブキャリア位置情報に基づいて、サブキャリアグループ内のサブキャリアを含むOFDMシンボルがIFFTユニット106から入力されるときは、サブキャリアグループ外のサブキャリアを含むOFDMシンボルが入力される場合に比較して長いガードインターバルをOFDM信号に付加する。
このようにガードインターバル長を設定することにより、OFDM受信機20がマクロダイバーシティ受信を行う際の大きな遅延広がりにも対応できるため、受信性能が改善される。
次に、ガードインターバル長の具体的な設定例について述べる。例えば、図7に示したサブキャリアグループ設定例では、サブキャリアグループ内のサブキャリアを含む7つのOFDMシンボルに対するガードインターバル長を、サブキャリアグループ内のサブキャリアを含まないOFDMシンボルに対するガードインターバル長よりも大きく設定する。一方、図11に示したサブキャリアグループ設定例では、サブキャリアグループ内のデータサブキャリアを含む7つのOFDMシンボルに対するガードインターバル長をサブキャリアグループ内のデータサブキャリアを含まないOFDMシンボルに対するガードインターバル長よりも大きく設定する。また、図11に示したサブキャリアグループ設定例では、サブキャリアグループ内のデータサブキャリアまたはパイロットサブキャリアを含む8つのOFDMシンボルに対するガードインターバル長をサブキャリアグループ内のサブキャリアを含まないOFDMシンボルに対するガードインターバル長よりも大きく設定してもよい。
図25に示したサブキャリアグループ設定例では、サブキャリアグループ内のサブキャリアを含むOFDMシンボルのガードインターバル長をサブキャリアグループ内のサブキャリアを含まないOFDMシンボルよりも長くする。さらに、サブキャリアグループ内のサブキャリアを含むOFDMシンボルを間引いてもよい。
図26に示したサブキャリアグループ設定例では、サブキャリアグループ内のデータサブキャリア及びパイロットサブキャリアを含むOFDMシンボルのガードインターバルをサブキャリアグループ内のサブキャリアを含まないOFDMシンボルよりも長くする。さらに、サブキャリアグループ内のデータサブキャリア及びパイロットサブキャリアを含むOFDMシンボルを間引いてもよい。
次に、図27を用いて上述のようにOFDMシンボルを間引いた場合のガードインターバル長の設定例について説明する。通常のガードインターバル長では、図27のフレーム構成501に示されるように7つのOFDMシンボルで1つのフレームを構成しているとする。例えば、図25のようにガードインターバル長が他のOFDMシンボルよりも大きいOFDMシンボルが1つのフレーム内に収まっている場合は、フレーム構成502に示されるようにOFDMシンボルを1つ以上間引き、その分だけガードインターバル長を大きくすればよい。
図26の例でサブキャリアグループ内のデータサブキャリア及びパイロットサブキャリアを含むOFDMシンボルのガードインターバル長を他のOFDMシンボルよりも大きくした場合のように、ガードインターバル長が他よりも大きいOFDMシンボルが1つのフレーム内に収まっていない場合には、フレーム構成503に示されるようにフレームの一部を後続のフレームの最初に位置するOFDMシンボルのガードインターバルに当てる。これによって、後続のフレームについてはOFDMシンボルを間引くことなく、最初のOFDMシンボルだけガードインターバル長を大きく設定することができる。
(OFDM送信機の第3の例)
図28に示されるOFDM送信機は、例えば多入力・多出力(multi-input multi-output: MIMO)システムにおける送信側のように、複数(この例では2個)の無線送信ユニットを有する。第1の無線送信ユニットは無線送信部108A及びアンテナ109Aを含み、第2の無線送信ユニットは無線送信部108B及びアンテナ109Bを含む。
図28のOFDM送信機では、複素数値乗算部105の後段に信号振り分け部111が配置されている。さらに、複数(この例では2個)のIFFTユニット106A及び106BとGI付加部107A及び107Bが配置される。GI付加部107A及び107Bの後段に、第1及び第2の無線送信ユニットの無線送信部108A及び108Bがそれぞれ配置される。
まず、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられる信号の処理について説明する。複素数値乗算部105までの処理は、図2のOFDM送信機と同様である。複素数値乗算部105によって複素数値が乗算された、サブキャリアグループ内のパイロット信号及びデータ信号は、信号振り分け部111に入力される。信号振り分け部111では、複素数値が乗算された信号(パイロット信号及びデータ信号)をサブキャリアグループ毎にIFFTユニット106A及び106Bのいずれかに供給する。すなわち、ある一つのサブキャリアグループに含まれるパイロットサブキャリア及びデータサブキャリアにそれぞれ割り当てられたパイロット信号及びデータ信号は、対応する一つのIFFTユニットに入力される。
IFFTユニット106A及び106Bでは、パイロット信号及びデータ信号のいずれも割り当てられなかったサブキャリアにはヌル信号を挿入する。IFFTユニット106A及び106Bでは、入力されたパイロット信号、データ信号及びヌル信号に対してOFDM変調が行われる。後述するように、IFFTユニット106A及び106Bでは、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられている信号(データ信号及びパイロット信号)122A及び122Bに対してもOFDM変調が施される。OFDM変調以降の処理については、図2に示したOFDM送信機と基本的に同様である。
次に、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられない信号122A及び122B(すなわち、サブキャリアグループ以外のサブキャリアに割り当てられる信号)の処理に説明する。パイロット信号生成部101によって生成されたパイロット信号及びデータ信号生成部102によって生成されたデータ信号は、サブキャリア割り当て部103によってサブキャリアに割り当てられる。この際、サブキャリアに割り当てられたパイロット信号及びデータ信号には、対応するサブキャリアの時間軸上及び周波数軸上の位置を表すサブキャリアインデックスと、送信に用いられるアンテナを示すアンテナインデックスが付加される。サブキャリアインデックス及びアンテナインデックスの付加は、例えば以下のようにして行われる。
(a)同じサブキャリアインデックスを持つサブキャリアによって、各アンテナから同じ信号を送信する場合:この場合には、パイロット信号生成部101及びデータ信号生成部102によって生成されるあるパイロット信号及びデータ信号に、同じサブキャリアインデックス、及び互いに異なるアンテナインデックスを付加した複数のパイロット信号及びデータ信号を生成する。
(b)同じサブキャリアインデックスを持つサブキャリアによって、各アンテナから異なる信号を送信する場合:この場合には、パイロット信号生成部101及びデータ信号生成部102によって生成される複数のパイロット信号及び複数のデータ信号に、同じサブキャリアインデックス、及び互いに異なるアンテナインデックスをそれぞれ付加する。
(c)同じサブキャリアインデックスを持つサブキャリアに対して、アンテナによっては信号を割り当てない場合:この場合には、パイロット信号生成部101及びデータ信号生成部102によって生成されるパイロット信号及びデータ信号のいずれに対しても、該サブキャリアインデックスとアンテナインデックスの組み合わせを付加しない。
いずれの信号にも付加されていないサブキャリアインデックスとアンテナインデックスの組み合わせによって特定されるサブキャリアには、IFFTユニット106A及び106Bによってヌル信号が挿入される。
こうしてサブキャリアインデックス及びアンテナインデックスが付加された信号は、サブキャリアグループ設定部104に入力される。サブキャリアグループ設定部104では、入力された信号に付加されているアンテナインデックスに従って、対応するIFFTユニット106Aまたは106Bに当該信号を供給する。IFFTユニット106A及び106Bでは、入力された信号に対してサブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられた信号と合わせてOFDM変調を行う。すなわち、IFFTユニット106Aでは信号122Aおよび信号123Aを、IFFTユニット106Bでは信号122Bおよび123Bを合わせてOFDM変調する。OFDM変調以降の処理については、図2のOFDM送信機と同様である。
図29A及び図29Bを用いて、図28に示されるOFDM無線送信機から送信される信号の例について説明する。図29Aはアンテナ109Aからの送信信号を示し、図28Bはアンテナ109Bからの送信信号を示している。
まず、サブキャリアグループ外のサブキャリアに対する信号の割り当てについて説明する。図29A及び図29Bにおいて、OFDMシンボル番号2に位置するサブキャリア、すなわちサブキャリアインデックス(2,x)を持つサブキャリアに注目する。xはサブキャリア番号を表す。
アンテナ109Aから送信されるOFDM信号では、図29Aに示されるようにサブキャリアインデックス(2,5)及び(2,11)を持つサブキャリア(パイロットサブキャリア)にパイロット信号が割り当てられる。サブキャリアインデックス(2,2)及び(2,8)を持つサブキャリアにヌル信号(図29Aにおいて白抜きの升目で示される)が割り当てられる。
一方、アンテナ109Bから送信されるOFDM信号では、図29Bに示されるようにサブキャリアインデックス(2,2)及び(2,8)を持つサブキャリア(パイロットサブキャリア)にパイロットサブキャリアが割り当てられる。サブキャリアインデックス(2,5)及び(2,11)を持つサブキャリアにヌル信号(図29Bにおいて白抜きの升目で示される)が割り当てられる。
すなわち、アンテナ109Aから送信されるOFDM信号とアンテナ109Bから送信されるOFDM信号とでは、互いに異なるサブキャリアインデックスを持つサブキャリアにパイロット信号がそれぞれ割り当てられる。また、一方のアンテナから送信されるOFDM信号中のパイロット信号が割り当てられているサブキャリアと同じサブキャリアインデックスを持つ、他方のアンテナから送信されるOFDM信号中のサブキャリアに、ヌル信号が割り当てられる。
このようにサブキャリアグループ外のサブキャリアに対してパイロット信号及びヌル信号を割り当てることで、OFDM受信機では各アンテナからのOFDM信号中のパイロット信号を独立に受信することができるため、アンテナ毎のチャネル推定を行うことができる。このことは時空間符号化(time-space coding)、空間分割多重(space division multiplexing; SDM)といった、複数のアンテナに対応するチャネル推定が必要な通信を行う場合に特に有効である。
このようにサブキャリアグループ外においてアンテナ毎に異なるサブキャリアを用いてパイロット信号を送信する場合、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられるパイロット信号についても、同様にアンテナ毎に異なるサブキャリアを用いてパイロット信号を送信することが望ましい。これによって、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられるパイロット信号を用いてアンテナ毎のチャネル推定を行うことができる。この結果、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられるデータ信号のためのチャネル推定の精度が向上する。
図28のOFDM送信機では、送信を行うアンテナをサブキャリアグループ毎に選択することが可能である。例えば、表2に示すように図29Aに示すサブキャリアグループ311及び312内のサブキャリアに割り当てられた信号をアンテナ109Aから送信し、また図29Bに示すサブキャリアグループ313及び314内のサブキャリアに割り当てられた信号をアンテナ109Bから送信するように振り分ける。この振り分けは図28の信号振り分け部111で行う。
Figure 2007251855
図28のOFDM送信機では、送信を行うアンテナをサブキャリアグループ毎に選択することが可能である。例えば、図29Aに示されるようにサブキャリアグループ311及び312内のサブキャリアに割り当てられた信号をアンテナ109Aから送信し、また図28Bに示されるようにサブキャリアグループ313及び314内のサブキャリアに割り当てられた信号をアンテナ109Bから送信することが考えられる。
このように送信を行うアンテナをサブキャリアグループ毎に選択すると、パイロット信号に関しては、サブキャリアの周波数位置毎のアンテナ割り当てが、サブキャリアグループ外のサブキャリア周波数位置毎のアンテナ割り当てと同様となる。例えば図29Aによると、サブキャリアインデックス(2,5)及び(9,5)を持つサブキャリアには、パイロット信号が割り当てられており、サブキャリアインデックス(2,2)及び(9,2)を持つサブキャリアにはヌル信号が割り当てられている。この場合、OFDM受信機ではサブキャリアインデックス(2,5)または(9,5)を持つサブキャリアを用いてアンテナ109Aに対応するチャネル推定を行い、またサブキャリアインデックス(2,2)または(9,2)を持つサブキャリアを用いてアンテナ109Bに対応するチャネル推定を行うことができる。
一方、あるサブキャリアグループ内の全てのパイロットサブキャリアとデータサブキャリアは、同一のアンテナから送信されるOFDM信号に含まれる。このため、サブキャリアグループ毎に見ると、図2のOFDM送信機のように全ての信号が単一のアンテナから送信されている場合と等価である。このことから、図28のOFDM送信機から送信されるOFDM信号のうち、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられている信号については、図4、図6あるいは図23に示したOFDM受信機で受信することが可能である。
さらに、複数のOFDM送信機の間で異なるサブキャリアグループの振り分けをしていた場合においても、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられている信号については、図4、図6あるいは図24に示したOFDM受信機で受信することが可能である。例えば、あるOFDM送信機(例えば、図1のOFDM送信機11)はサブキャリアグループ外のサブキャリアにおいてアンテナ毎のチャネル推定が必要であり、別のOFDM送信機(例えば、図1のOFDM送信機12)はサブキャリアグループ外のサブキャリアにおいてアンテナ毎のチャネル推定が必要でない場合には、あるOFDM送信機11はアンテナ109Aから図29Aに表される信号を送信し、アンテナ109Bから図29Bに表される信号を送信する。
一方、別のOFDM送信機12は、図29Cに示されるようにサブキャリアグループ311〜314までをアンテナ109Aから送信し、アンテナ109Bは図29Dのようにヌル信号を送信する(何も送信しない)。このような信号振り分けを行った場合においても、サブキャリアグループ毎にみると、OFDM送信機毎にみれば単一のアンテナから送信されているという点において、図2のOFDM送信機のように全ての信号が単一のアンテナから送信されている場合と等価である。サブキャリアグループ312は、あるOFDM送信機からはアンテナ109Bだけを使って送信されており、別のOFDM送信機からは109Aだけを用いて送信されることになる。そのため、図28のOFDM送信機から送信される信号は、図4、図6あるいは図24に示したOFDM受信機で受信することが可能である。
表3中の「信号振り分け1」に示すように、複数のOFDM送信機の間で同じ信号振り分けをしていた場合においても、「信号振り分け2」に示すように、複数のOFDM送信機間で異なる信号振り分けをしていた場合においても、サブキャリアグループ内の信号については、図4、図6あるいは図24に示したOFDM受信機で受信することが可能である。このことは、OFDM送信機毎に信号振り分けが自由に設定できるという点において有効である。すなわち、OFDM送信機によってアンテナ毎のチャネル推定が必要なものと必要でないものとが混在していた場合に、それぞれに適切な信号振り分けを選択できるからである。
Figure 2007251855
図28のOFDM送信機から送信されるOFDM信号によると、OFDM受信機においてサブキャリアグループ外のデータサブキャリアの受信処理においてアンテナ毎のチャネル推定が必要である場合、サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアを用いてアンテナ毎のチャネル推定を行うことができる。従って、サブキャリアグループ外のデータサブキャリアに対応するチャネル推定の精度が向上する。また、サブキャリアグループ内のデータサブキャリアの受信は、図4のOFDM受信機と同一の処理で行うことができる。同一の処理で受信できることは、受信機の構成を簡易にすることが可能であるとともに、受信方法の切り替えに伴う制御のオーバーヘッドを削減できるという効果をもたらす。
さらに、図28と図2を比較すれば明らかなように、図28のOFDM送信機はIFFTユニット以降の要素を1ブランチ分だけ抜き出すと、図2のOFDM送信機と等価である。すなわち、図2の構成をそれぞれ有する複数のOFDM送信機を配置することによっても、図28のOFDM送信機と等価な処理を行うことができることは明らかである。具体的には、図2に示した構成をそれぞれ有する複数のOFDM送信機において、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられる信号に乗じる複素数値を0または非0値から適切に選択することにより、図28のOFDM送信機と等価な信号を送信することが可能である。
(データ信号の内容について)
次に、サブキャリアグループ内のデータサブキャリアに割り当てられるデータ信号の内容例について説明する。図2または図5に示されるOFDM送信機はセルラーシステム(携帯電話システム)における基地局であり、図4、図6または図23に示されるOFDM受信機が端末である場合を例にとって説明する。基地局は複数のセクタを形成してもよい。その場合、基地局はセクタ数分のOFDM送信機を含む。データ信号は、例えば以下のようにブロードキャスト通信、マルチキャスト通信、あるいはソフトハンドオーバに用いられる。
まず、ブロードキャスト通信及びマルチキャスト通信を実施する例について述べる。複数の基地局から、サブキャリアグループ内のデータサブキャリアに同じデータ信号を割り当てて送信を行う。当該基地局に接続している全ての端末は、同じデータ信号を同時に受信することが可能である。従って、セルラーシステムはサブキャリアグループ内のサブキャリアを利用して、ブロードキャスト通信やマルチキャスト通信を行うことができる。ブロードキャスト通信とは、ユーザを特定せずにデータ信号を送信するサービスをいう。マルチキャスト通信とは、2以上の特定の端末宛に同じデータ信号を送信するサービスをいう。ブロードキャスト通信及びマルチキャスト通信は、multimedia broadcast and multicast service(MBMS)通信と総称される場合もある。一方、1の特定の端末宛にデータを送信するサービスは、ユニキャストと呼ばれる。
そこで、サブキャリアグループ内のサブキャリアについてはブロードキャスト通信やマルチキャスト通信に用い、サブキャリアグループ外のサブキャリアについてはユニキャスト通信に用いるという形態が考えられる。ブロードキャスト通信またはマルチキャスト通信によってデータ信号を送信する例としては、例えば動画データや音楽データのストリーミング、及び電子メールの一括送信などが挙げられる。
次に、ソフトハンドオーバを実施する例について説明する。複数の基地局から、サブキャリアグループ内のデータサブキャリアに同じデータ信号を割り当てて送信する。この場合、セル境界にいる端末は、境界に接する複数の基地局からの信号を同時に受信することが可能である。従って、セルラーシステムはサブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられたデータ信号を利用して、以下のようにソフトハンドオーバを実現することができる。
まず、端末は第1基地局のセルの中心付近に存在している間は、第1基地局において設定されるサブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられたデータ信号について、通常受信を行う。次に、当該端末は第1基地局のセルと第1基地局に隣接する第2基地局のセルとの境界付近に来たときには、第1基地局及び第2基地局においてそれぞれ設定されるサブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられたデータ信号について、マクロダイバーシティ受信を行う。この後、当該端末は第2基地局のセルの中心付近に移動すると、第2基地局において設定されるサブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられたデータ信号について通常受信を行う。このようにして、サブキャリアグループに割り当てられるデータ信号を用いてソフトハンドオーバを実施することができる。
(OFDM送信機の第4の例)
次に、図28のOFDM送信機におけるサブキャリアグループ設定部に相当する機能をサブキャリア割り当て部に含ませたOFDM送信機の例について説明する。図30に示すOFDM送信機では、サブキャリア割り当て部103からの特定の時間−周波数領域内のサブキャリアに割り当てられた信号121(パイロット信号及びデータ信号)は、複素数値乗算部105に直接入力される。サブキャリア割り当て部103からの特定の時間−周波数領域以外のサブキャリアに割り当てられた信号122A(パイロット信号及びデータ信号)及び122B(パイロット信号及びデータ信号)は、IFFTユニット106Aあるいは106Bに直接入力される。
サブキャリアグループの設定処理と、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられたパイロット信号及びデータ信号にサブキャリアグループ毎に定められた複素数値を乗じる処理は、サブキャリアグループ内のサブキャリアに相当する特定の時間−周波数領域内のサブキャリアに割り当てられているパイロット信号及びデータ信号に複素数値を乗じる処理を行うことと等価である。
図29Aの例で、サブキャリアグループ311及び312内のサブキャリアに割り当てられた信号に対して、サブキャリアグループ311及び312毎に定められた複素数値R[1]及びR[2]を乗じることは、以下の(1)(2)及び(3)の処理と等価である。
(1)サブキャリアインデックス(9,1)〜(9,12)を持つサブキャリアに割り当てられた信号に、0,0,0,R[2],R[2],R[2],0,0,0,R[1],R[1],及びR[1]を乗じる。
(2)サブキャリアインデックス(10,1)から(10,12)を持つサブキャリアに割り当てられた信号に、0,0,0,R[2],R[2],R[2],0,0,0,R[1],R[1],及びR[1]をそれぞれ乗じる。
(3)以下、同様に(15,12)までのサブキャリアインデックスを持つサブキャリアに割り当てられた信号に、0,0,0,R[2],R[2],R[2],0,0,0,R[1],R[1],及びR[1]をそれぞれ乗じる。
図29B、図29C及び図29Dの例についても、各サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられた信号に対して、サブキャリアグループ毎に定められた複素数値を乗じることも、図29Aの例の場合と同様に行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態に従うOFDM無線通信システムの概略を示す図 図1中のOFDM送信機の第1の例を示すブロック図 OFDM送信機におけるサブキャリア割り当てとサブキャリアグループの設定について説明する図 図1中のOFDM受信機の第1の例を示すブロック図 図1中のOFDM送信機の第2の例を示すブロック図 図1中のOFDM受信機の第2の例を示すブロック図 第1のサブキャリアグループ設定方法について説明する図 第1のサブキャリアグループ設定方法について説明する図 第1のサブキャリアグループ設定方法について説明する図 第1のサブキャリアグループ設定方法について説明する図 第2のサブキャリアグループ設定方法について説明する図 第2のサブキャリアグループ設定方法について説明する図 第2のサブキャリアグループ設定方法について説明する図 サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの配置方法について説明する図 サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの配置方法について説明する図 サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの配置方法について説明する図 サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの配置方法について説明する図 サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの配置方法について説明する図 サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの配置方法について説明する図 サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの配置方法について説明する図 図19と図20の配置方法における受信特性を示す図 サブキャリアグループ毎に定められる複素数値系列について説明する図 サブキャリアグループ毎に定められる複素数値系列について説明する図 複数のセクタによりそれぞれ構成される複数のセルを含むセルラーシステムの一例を示す図 図1中のOFDM受信機の第3の例を示すブロック図 ガードインターバル長の設定方法について説明する図 ガードインターバル長の設定方法について説明する図 OFDMシンボルを間引いた場合のガードインターバル長の設定例について説明する図 図1中のOFDM送信機の第3の例を示すブロック図 図28中の一方のアンテナから送信されるOFDM信号におけるサブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの配置方法について説明する図 図28中の一方のアンテナから送信されるOFDM信号におけるサブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの配置方法について説明する図 図28中の一方のアンテナから送信されるOFDM信号におけるサブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの配置方法について説明する図 図28中の一方のアンテナから送信されるOFDM信号におけるサブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの配置方法について説明する図 図1中のOFDM送信機の第4の例を示すブロック図
符号の説明
11〜1N・・・OFDM送信機
20・・・OFDM受信機
101・・・パイロット信号生成部
102・・・データ信号生成部
103・・・サブキャリア割り当て部
104・・・サブキャリアグループ設定部
105・・・複素数値乗算部
106・・・IFFTユニット
107・・・GI付加部
108・・・無線送信部
109・・・アンテナ
110・・・スクランブル部
111・・・信号振り分け部
121・・・サブキャリアグループが設定された信号
122・・・サブキャリアグループが設定されていない信号
201・・・アンテナ
202・・無線受信部
203・・・GI除去部
204・・・FFTユニット
205・・・信号分離部
206・・・チャネル推定部
207・・・チャネル等化部
208・・・復調器
210・・・デスクランブル部
211・・・チャネル推定部
212・・・チャネル等化部
213・・・復調器
214・・・複素数値乗算部
221,223・・・パイロット信号
222,224,225・・・データ信号
301〜30M・・・サブキャリアグループ

Claims (22)

  1. 複数の無線送信ユニットをそれぞれ有する複数のOFDM送信機によってOFDM信号を無線で送信する方法において、
    前記OFDM送信機間で共通かつ前記複数の無線送信ユニット間で異なる複数の特定の時間−周波数領域内の少なくとも一つの第1パイロットサブキャリア及び第1データサブキャリアに、前記複数のOFDM送信機間で共通の第1パイロット信号及び前記複数のOFDM送信機間で共通の第1データ信号をそれぞれ割り当てるステップと;
    前記特定の時間−周波数領域外の少なくとも一つの第2パイロットサブキャリア及び第2データサブキャリアに第2のパイロット信号及び第2データ信号をそれぞれ割り当てるステップと;
    前記第1パイロット信号及び前記第1データ信号に前記特定の時間−周波数領域毎に定められた複素数値を乗じるステップと;
    前記複数の無線送信ユニットに供給すべきOFDM信号を生成するために、前記複素数値が乗じられた第1パイロット信号と第1データ信号、及び前記第2パイロット信号と第2データ信号に対してOFDM変調を施すステップと;を具備するOFDM信号の送信方法。
  2. 複数の無線送信ユニットをそれぞれ有する複数のOFDM送信機によってOFDM信号を無線で送信する方法において、
    前記複数のOFDM送信機間で共通の第1パイロット信号及び前記複数のOFDM送信機間で共通の第1データ信号をそれぞれ第1パイロットサブキャリア及び第1データサブキャリアに割り当てるステップと;
    第2パイロット信号及び第2データ信号をそれぞれ第2パイロットサブキャリア及び第2データサブキャリアに割り当てるステップと;
    前記第1パイロットサブキャリア及び前記第1データサブキャリアを含み、前記複数のOFDM送信機間で共通かつ前記複数の無線送信ユニット間で異なる複数のサブキャリアにより少なくとも一つのサブキャリアグループを設定するステップと;
    前記第1パイロット信号及び前記第1データ信号に前記サブキャリアグループ毎に定められた複素数値を乗じるステップと;
    前記OFDM信号を生成するために、前記複素数値が乗じられた第1パイロット信号と第1データ信号、及び前記第2パイロット信号と第2データ信号に対してOFDM変調を施すステップと;
    生成されたOFDM信号を送信するステップと;を具備するOFDM信号の送信方法。
  3. 前記第2パイロット信号及び第2データ信号を予め定められたスクランブルパターンに従ってスクランブルするステップをさらに具備し、前記OFDM変調を施すステップは前記スクランブルされた第2パイロット信号及び第2データ信号に対して前記OFDM変調を施す請求項1または2のいずれか1項記載のOFDM信号の送信方法。
  4. OFDM信号を無線で送信する複数の無線送信ユニットと、
    前記複数の無線送信ユニット間で異なるように定められた特定の時間−周波数領域内の少なくとも一つの第1パイロットサブキャリア及び第1データサブキャリアに第1パイロット信号及び第1データ信号をそれぞれ割り当て、前記特定の時間−周波数領域外の第2パイロットサブキャリア及び第2データサブキャリアに第2のパイロット信号及び第2データ信号をそれぞれ割り当てる割り当て部と;
    前記第1パイロット信号及び前記第1データ信号に前記特定の時間−周波数領域毎に定められた複素数値を乗じる乗算部と;
    前記複素数値が乗じられた第1パイロット信号と第1データ信号、及び前記第2パイロット信号と第2データ信号に対してOFDM変調を施すことにより前記無線送信ユニットに供給すべきOFDM信号を生成する変調部と;を具備するOFDM送信機。
  5. OFDM信号を無線で送信する複数の無線送信ユニットと、
    第1パイロット信号及び第1データ信号をそれぞれ第1パイロットサブキャリア及び第1データサブキャリアに割り当て、第2パイロット信号及び第2データ信号をそれぞれ第2パイロットサブキャリア及び第2データサブキャリアに割り当てる割り当て部と;
    前記第1パイロットサブキャリア及び前記第1データサブキャリアを含む複数のサブキャリアにより、前記複数の無線送信ユニット間で異なるように定められるサブキャリアグループを設定するサブキャリアグループ設定部と;
    前記第1パイロット信号及び第1データ信号に前記サブキャリアグループ毎に定められた複素数値を乗じる乗算部と;
    前記乗算部により前記複素数値が乗じられた第1パイロット信号と第1データ信号、及び前記第2パイロット信号と第2データ信号に対してOFDM変調を施すことにより前記複数の無線送信ユニットに供給すべきOFDM信号を生成する変調部と;を具備するOFDM送信機。
  6. 前記第2パイロット信号及び第2データ信号を予め定められたスクランブルパターンに従ってスクランブルするスクランブル部をさらに具備し、前記変調部は前記スクランブル部によりスクランブルされた第2パイロット信号と第2データ信号に対してOFDM変調を施すことにより前記複数の無線送信ユニットに供給すべきOFDM信号を生成するように構成される請求項4または5のいずれか1項記載のOFDM送信機。
  7. 前記サブキャリアグループ設定部は、矩形状の特定の時間−周波数領域内に配置される第1パイロットサブキャリア及び第1データサブキャリアにより前記サブキャリアグループを設定する請求項5記載のOFDM送信機。
  8. 前記サブキャリアグループ設定部は、連続する複数のOFDMシンボルに含まれる第1パイロットサブキャリア及び第1データサブキャリアにより前記サブキャリアグループを設定する請求項5記載のOFDM送信機。
  9. 前記サブキャリアグループ設定部は、矩形状の特定の時間−周波数領域内に配置される第1パイロットサブキャリア及び第1データサブキャリアと、前記特定の時間−周波数領域内に配置される第1パイロットサブキャリアまたは第1データサブキャリアの少なくとも一つと周波数軸上の位置が同一で、かつ時間軸上の位置が異なるように前記特定の時間−周波数領域外に配置される少なくとも一つの第1パイロットサブキャリアとにより前記サブキャリアグループを設定する請求項5記載のOFDM送信機。
  10. 前記サブキャリアグループ設定部は、連続する複数のOFDMシンボルに含まれる第1パイロットサブキャリア及び第1データサブキャリアと、前記連続する複数のOFDMシンボル内の少なくとも一つの第1パイロットサブキャリアまたは第1データサブキャリアと同一周波数を有し、かつ前記連続する複数のOFDMシンボルに近接する少なくとも一つのOFDMシンボルに含まれる第1パイロットサブキャリアとにより前記サブキャリアグループを設定する請求項5記載のOFDM送信機。
  11. 前記サブキャリアグループ設定部は、前記サブキャリアグループ内に前記第1パイロットサブキャリアが分散して配置されるように前記サブキャリアグループを設定する請求項5記載のOFDM送信機。
  12. 前記サブキャリアグループ設定部は、前記サブキャリアグループ内の周波数軸方向の端部に優先的に前記第1パイロットサブキャリアが配置されるように前記サブキャリアグループを設定する請求項5記載のOFDM送信機。
  13. 前記サブキャリアグループ設定部は、前記サブキャリアグループ内の時間軸方向の端部に優先的に前記パイロットサブキャリアが配置されるように前記サブキャリアグループを設定する請求項5記載のOFDM送信機。
  14. 前記乗算部は、前記複素数値として前記サブキャリアグループ毎に定められ、かつ他のOFDM送信機との間で互いに直交または疑似直交の関係となるように定められる複素数値系列を用いる請求項4または5のいずれか1項記載のOFDM送信機。
  15. 前記複素数値系列は、他のOFDM送信機との間の該複素数値系列の相関値が該複素数値系列の自己相関値より小さくなるように定められる請求項14項記載のOFDM送信機。
  16. 請求項4または5のいずれか1項記載のOFDM送信機から送信されるOFDM信号を受信する受信ユニットと;
    前記受信されたOFDM信号を前記サブキャリア毎の信号に分割するために該受信されたOFDM信号に対してOFDM復調を施す復調部と;
    前記サブキャリア毎の信号から少なくとも一つのサブキャリアグループに含まれる第1パイロットサブキャリア及び第1データサブキャリアにそれぞれ割り当てられた第1パイロット信号及び第1データ信号を分離する分離部と;
    前記分離部により分離された第1パイロット信号を用いてチャネル応答を推定する推定部と;
    前記推定部により推定されたチャネル応答に従って、前記分離された第1データ信号を等化する等化部と;
    前記等化部により等化された第1データ信号を復調するデータ復調部と;
    を具備するOFDM受信機。
  17. 請求項4または5のいずれか1項記載のOFDM送信機から送信されるOFDM信号を受信する受信ユニットと;
    前記受信されたOFDM信号を前記サブキャリア毎の信号に分割するために該受信されたOFDM信号に対してOFDM復調を施すOFDM復調部と;
    前記サブキャリア毎の信号から少なくとも一つのサブキャリアグループに含まれる第1パイロットサブキャリア及び第1データサブキャリアにそれぞれ割り当てられた第1パイロット信号及び第1データ信号、及び前記サブキャリアグループ外の第2パイロットサブキャリア及び第2データサブキャリアにそれぞれ割り当てられた第2パイロット信号及び第2データ信号を分離する分離部と;
    前記分離部により分離された第1パイロット信号を用いて第1チャネル応答を推定する第1推定部と;
    前記第1推定部により推定された第1チャネル応答に従って、前記分離部により分離された第1データ信号を等化する第1等化部と;
    前記分離部により分離された第2パイロット信号及び第2データ信号をデスクランブルするデスクランブル部と;
    前記デスクランブル部によりデスクランブルされた第2パイロット信号を用いて第2チャネル応答を推定する第2推定部と;
    前記第2推定部により推定された第2チャネル応答に従って、前記デスクランブル部によりデスクランブルされた第2データ信号を等化する第2等化部と;
    前記第1等化部により等化された第1データ信号及び前記第2等化部により等化された第2データ信号を復調するデータ復調部と;
    を具備するOFDM受信機。
  18. 前記分離部により分離された第1パイロット信号に複素数値を乗じる乗算部をさらに具備し、前記第2推定部は前記デスクランブル部によりデスクランブルされた第2パイロット信号、及び前記乗算部により複素数値が乗じられた第1パイロット信号を用いて前記第2チャネル応答を推定する請求項17記載のOFDM受信機。
  19. 前記変調部は、前記複数の無線送信ユニットに供給すべきOFDM信号を生成するために前記OFDM変調によって前記サブキャリアグループ内のサブキャリアを含む第1OFDMシンボル及び第1OFDMシンボル以外の第2OFDMシンボルを生成すると共に、前記第1OFDMシンボル及び第2OFDMシンボルにそれぞれ第1ガードインターバル及び第2ガードインターバルを付加するように構成され、ここで前記第1ガードインターバルの少なくとも一部の長さは前記第2ガードインターバルの長さより大きいことを特徴とする請求項4または5のいずれか1項記載のOFDM送信機。
  20. 前記変調部は、前記複数の無線送信ユニットに供給すべきOFDM信号を生成するために前記OFDM変調によって前記サブキャリアグループ内の第1データサブキャリアを含む第1OFDMシンボル及び第1OFDMシンボル以外の第2OFDMシンボルを生成すると共に、前記第1OFDMシンボル及び第2OFDMシンボルにそれぞれ第1ガードインターバル及び第2ガードインターバルを付加するように構成され、ここで前記第1ガードインターバルの少なくとも一部の長さは前記第2ガードインターバルの長さより大きいことを特徴とする請求項4または5のいずれか1項記載のOFDM送信機。
  21. 前記複素数値が乗じられた第1パイロット信号と第1データ信号、及び前記第2パイロット信号と第2データ信号を前記複数の無線送信ユニットに対応して振り分ける振り分け部をさらに具備し、前記変調部は前記振り分けられた第1パイロット信号、第1データ信号、第2パイロット信号及び第2データ信号に対して前記OFDM変調を施すように構成される請求項4または5のいずれか1項記載のOFDM送信機。
  22. 前記OFDM送信機は、セルラーシステムにおける基地局である請求項4または5のいずれか1項記載のOFDM送信機。
JP2006075726A 2006-03-17 2006-03-17 Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機 Expired - Fee Related JP4649353B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006075726A JP4649353B2 (ja) 2006-03-17 2006-03-17 Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機
EP07738768A EP1997239A1 (en) 2006-03-17 2007-03-12 Method of transmitting ofdm signal and transmitter and receiver thereof
CNA2007800007545A CN101331692A (zh) 2006-03-17 2007-03-12 发射ofdm信号的方法及其发射机和接收机
PCT/JP2007/055321 WO2007119388A1 (en) 2006-03-17 2007-03-12 Method of transmitting ofdm signal and transmitter and receiver thereof
US11/776,573 US7760618B2 (en) 2006-03-17 2007-07-12 Method of transmitting OFDM signal and transmitter and receiver thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006075726A JP4649353B2 (ja) 2006-03-17 2006-03-17 Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007251855A true JP2007251855A (ja) 2007-09-27
JP4649353B2 JP4649353B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=38180537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006075726A Expired - Fee Related JP4649353B2 (ja) 2006-03-17 2006-03-17 Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7760618B2 (ja)
EP (1) EP1997239A1 (ja)
JP (1) JP4649353B2 (ja)
CN (1) CN101331692A (ja)
WO (1) WO2007119388A1 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007300217A (ja) * 2006-04-27 2007-11-15 Toshiba Corp Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機
JP2008278017A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Toshiba Corp Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機
JP2010158010A (ja) * 2008-12-30 2010-07-15 Acer Inc パイロット割り当てを用いる無線通信システム、方法及びそのパイロットパターン
JP2012019425A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Mitsubishi Electric Corp 無線通信システムならびに送信装置および受信装置
JP2013243717A (ja) * 2007-11-16 2013-12-05 Qualcomm Inc ランダムな再使用に基づいた制御チャネル
US9009573B2 (en) 2008-02-01 2015-04-14 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for facilitating concatenated codes for beacon channels
US9107239B2 (en) 2008-04-07 2015-08-11 Qualcomm Incorporated Systems and methods to define control channels using reserved resource blocks
US9326253B2 (en) 2007-11-15 2016-04-26 Qualcomm Incorporated Wireless communication channel blanking

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7894818B2 (en) * 2005-06-15 2011-02-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for multiplexing broadcast and unicast traffic in a multi-carrier wireless network
KR20090006708A (ko) 2007-07-12 2009-01-15 엘지전자 주식회사 스케줄링 요청 신호 전송 방법
WO2009019943A1 (ja) * 2007-08-08 2009-02-12 Advantest Corporation 測定装置およびプログラム
US20090059782A1 (en) * 2007-08-29 2009-03-05 Rgb Systems, Inc. Method and apparatus for extending the transmission capability of twisted pair communication systems
KR101542378B1 (ko) * 2007-09-10 2015-08-07 엘지전자 주식회사 다중 안테나 시스템에서의 파일럿 부반송파 할당 방법
CN101447854B (zh) * 2007-11-27 2012-11-07 上海华为技术有限公司 数据发送/转发/处理方法及装置
JP4930424B2 (ja) * 2008-03-24 2012-05-16 富士通株式会社 位相トラッキング回路、無線受信機、信号処理方法、及び信号処理に用いるプログラム
TWI404378B (zh) * 2008-10-02 2013-08-01 Mstar Semiconductor Inc 通道估測器及通道估測方法
US8908615B2 (en) * 2009-07-01 2014-12-09 Institute For Information Industry Base station, relay station, computing apparatus, and reference signal transmission, allocation, and receiving methods thereof
KR101487073B1 (ko) * 2010-04-12 2015-01-28 엘지전자 주식회사 다중 노드 시스템에서 단말의 피드백 정보 전송 방법 및 장치
WO2012060429A1 (ja) * 2010-11-02 2012-05-10 パナソニック株式会社 通信システム
CN102158441B (zh) * 2011-04-12 2013-10-16 无锡物联网产业研究院 一种信道估计方法和装置
JPWO2013128983A1 (ja) * 2012-02-27 2015-07-30 三菱電機株式会社 通信システム、送信装置および受信装置
CN107733827B (zh) 2016-08-12 2020-04-14 华为技术有限公司 一种信号发送方法、网络设备和终端设备
CN106534026B (zh) * 2016-10-14 2020-01-14 深圳市元征科技股份有限公司 一种数据序列处理方法及相关设备
US10090893B2 (en) * 2016-12-22 2018-10-02 Futurewei Technologies, Inc. Frequency division multiple antenna distribution

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007300217A (ja) * 2006-04-27 2007-11-15 Toshiba Corp Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6038450A (en) 1997-09-12 2000-03-14 Lucent Technologies, Inc. Soft handover system for a multiple sub-carrier communication system and method thereof
US7095790B2 (en) * 2003-02-25 2006-08-22 Qualcomm, Incorporated Transmission schemes for multi-antenna communication systems utilizing multi-carrier modulation
KR100539947B1 (ko) * 2003-06-18 2005-12-28 삼성전자주식회사 직교 주파수 분할 다중 방식을 사용하는 통신 시스템에서기지국 구분을 위한 파일럿 패턴 송수신 장치 및 방법
US7339999B2 (en) * 2004-01-21 2008-03-04 Qualcomm Incorporated Pilot transmission and channel estimation for an OFDM system with excess delay spread
US20050180312A1 (en) * 2004-02-18 2005-08-18 Walton J. R. Transmit diversity and spatial spreading for an OFDM-based multi-antenna communication system
KR100842649B1 (ko) * 2004-07-02 2008-06-30 삼성전자주식회사 광대역 무선 접속 통신 시스템에서 소프트 핸드오버 지원을 위한 장치 및 방법

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007300217A (ja) * 2006-04-27 2007-11-15 Toshiba Corp Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機

Non-Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6010012110, Toshiba Corporation, NTT DoCoMo, "MBMS Channel Structure for Evolved UTRA", 3GPP TSG−RAN WG1 #44 R1−060527, 200602, 3GPP *
JPN6010012114, Toshiba Corporation, "MBMS Structure for Evolved UTRA", 3GPP TSG RAN WG1 LTE Ad Hoc Meeting R1−060182, 200601, 3GPP *
JPN6010012117, 秋田 耕司 外6名, "OFDMセルラ通信における高速移動環境向けパイロットチャネル構成", 2006年電子情報通信学会総合大会講演論文集 通信1, 20060308, p.434 *
JPN6010012120, 3GPP TR 25.814 V1.0.3, 200602, pp.18−20, 3GPP *
JPN6010012122, 秋田 耕司 外3名, "OFDMブロードキャストにおけるマクロダイバーシチ方式の提案 その1", 2006年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会講演論文集1, 20060907, p.387 *
JPN6010012125, 秋田 耕司 外3名, "OFDMブロードキャストにおけるマクロダイバーシチ方式の提案 その2", 2006年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会講演論文集1, 20060907, p.388 *

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007300217A (ja) * 2006-04-27 2007-11-15 Toshiba Corp Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機
US7808885B2 (en) 2006-04-27 2010-10-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of transmitting OFDM signal and transmitter and receiver thereof
JP2008278017A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Toshiba Corp Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機
US9326253B2 (en) 2007-11-15 2016-04-26 Qualcomm Incorporated Wireless communication channel blanking
JP2013243717A (ja) * 2007-11-16 2013-12-05 Qualcomm Inc ランダムな再使用に基づいた制御チャネル
US9009573B2 (en) 2008-02-01 2015-04-14 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for facilitating concatenated codes for beacon channels
US9107239B2 (en) 2008-04-07 2015-08-11 Qualcomm Incorporated Systems and methods to define control channels using reserved resource blocks
US10420078B2 (en) 2008-04-07 2019-09-17 Qualcomm Incorporated Systems and methods to define control channels using reserved resource blocks
US10939416B2 (en) 2008-04-07 2021-03-02 Qualcomm Incorporated Systems and methods to define control channels using reserved resource blocks
JP2010158010A (ja) * 2008-12-30 2010-07-15 Acer Inc パイロット割り当てを用いる無線通信システム、方法及びそのパイロットパターン
JP2012019425A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Mitsubishi Electric Corp 無線通信システムならびに送信装置および受信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4649353B2 (ja) 2011-03-09
CN101331692A (zh) 2008-12-24
WO2007119388A1 (en) 2007-10-25
WO2007119388B1 (en) 2008-02-28
US7760618B2 (en) 2010-07-20
EP1997239A1 (en) 2008-12-03
US20070258357A1 (en) 2007-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4649353B2 (ja) Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機
JP4445474B2 (ja) Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機
US10541773B2 (en) Methods and systems for OFDM using code division multiplexing
JP4751733B2 (ja) Ofdm無線通信システム
JP2007300217A (ja) Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機
CN102685040B (zh) 在ofdm系统中用于信道估计的自适应时间滤波
US8526512B2 (en) Transmitting apparatus and receiving apparatus
US8396165B2 (en) Multicarrier-signal receiving apparatus and multicarrier-signal transmitting apparatus
US8184729B2 (en) Communication processing system, OFDM signal transmitting method, OFDM transmitter, OFDM receiver, and control station
US20090129492A1 (en) Transmitter, communication system and transmission method
JP2009515455A (ja) セルラ通信システムにおいて通信装置に信号を伝送する方法及びシステム
JP4708282B2 (ja) 移動通信システム、基地局装置、および通信方法
JP5501229B2 (ja) 中継装置、通信システムおよび中継方法
JP4762203B2 (ja) Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機
US20150103932A1 (en) Channel estimation method and receiver
JP5163351B2 (ja) Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機、およびofdm受信機
JP2008278017A (ja) Ofdm信号の送信方法、ofdm送信機及びofdm受信機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100922

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101213

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees