JP4751733B2 - Ofdm無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、直交周波数分割多重方式、すなわちOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を用いて無線通信を行うOFDM無線通信システムに関する。
複数の送信機から同じパイロット信号及びデータ信号を同じキャリア周波数で送信し、これらを受信機で合成して受信することにより所要の利得を得るマクロダイバーシティ受信技術が知られている。非特許文献1には、マクロダイバーシティ受信を適用する信号と適用しない信号が混在するOFDM無線通信システムにおいて、マクロダイバーシティを実施するためのフレーム構成を開示している。
非特許文献1に記載されたフレーム構成では、パイロット信号についてのみ、送信機毎に定められたスクランブリングパターンを用いてスクランブルを行う。データ信号については、スクランブルを行わない。スクランブリングパターンは、互いに直交もしくは擬似直交の関係になるように設定される。このフレーム構成によると、パイロット信号は他の送信機から送信される信号と直交化または擬似直交化されていることで、受信機側において他の送信機からの信号と分離することができる。従って、マクロダイバーシティ受信を適用しない信号に対するチャネル応答の推定のために当該パイロット信号を用いることができる。
"MBMS transmission in E-UTRA", LG Electronics,[online],平成17年12月16日,[平成17年12月20日検索],インターネット<URL: http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_43/Docs/R1-051300.zip>
非特許文献1に示されるフレーム構成で送信された信号に対して受信機側でマクロダイバーシティ受信を行うためには、2段階の処理が必要になる。第1段階では、パイロット信号にかけられているスクランブリングパターンが各送信機間で直交もしくは擬似直交の関係にあることを利用して、各送信機から受信機までの各チャネルの応答を個別に推定する。第2段階では、個別に推定した各チャネル応答の和を用いて、受信したデータ信号が受けているチャネル歪みを補償するための等化、すなわちチャネル等化を行う。このようにして、各送信機から各チャネルを経て受信機に達するデータ信号に対してチャネル等化を行うことができる。
非特許文献1に示されるフレーム構成の信号に対して受信機側でマクロダイバーシティ受信を行うためには、各送信機から受信機までの各チャネルの応答を個別に推定する必要がある。すなわち、本来であればマクロダイバーシティ受信におけるチャネル等化には各チャネル応答の和だけが必要であるにもかかわらず、非特許文献1では各チャネル応答を個別に求める必要がある。このために計算量が増加する。
一方、各チャネル応答を個別に推定する処理においては、スクランブリングパターンが送信機間で互いに直交もしくは擬似直交関係にあることを利用して他チャネルのチャネル応答を打ち消すことによって、所望チャネルのチャネル応答のみを取り出す。しかしながらチャネル歪みにより直交性もしくは擬似直交性が弱められてしまい、他のチャネル応答を打ち消す効果が小さくなってしまう場合がある。そのような場合、他のチャネル応答は所望のチャネル応答に干渉として重畳されるため、所望のチャネル応答の推定精度が劣化する。
さらに、各チャネル応答を個別に推定する処理においては、受信信号に含まれる全てのスクランブリングパターンを受信機が過不足なく認識している必要がある。スクランブリングパターンの一部を受信機が認識しなかった場合、各スクランブリングパターンに対応する、送信機から受信機までのチャネル応答を推定することができないため、受信性能が劣化する。また、受信信号に含まれていないスクランブリングパターンを受信機が誤って認識していた場合、この誤って認識されたスクランブリングパターンによって生成されるチャネル応答の推定値は干渉しか含まないため、やはり受信性能を劣化させてしまう。受信機側でスクランブリングパターンを過不足なく認識するためには、受信機側でどのスクランブリングパターンに対応する信号が受信されているのかという情報を制御する必要があるため、受信機側の制御が複雑になる。
このように非特許文献1に示される従来の構成で送信された信号を受信機側でマクロダイバーシティ受信しようとした場合に、計算量の増加、干渉によるチャネル推定精度の劣化及び制御の複雑化といった問題があった。
これに対してこの発明は、受信機側でマクロダイバーシティ受信を行う場合に計算量が少なく、干渉によるチャネル推定精度の劣化が小さく、さらに制御が簡単で伝送効率が高いOFDM無線通信システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明は、OFDM信号を送信する複数の送信機と、OFDM信号に基づくマクロダイバーシティ受信を行う受信機とを備えたOFDM無線通信システムにおいて、送信機は、互いに異なる周波数の第1パイロットサブキャリアおよび第2パイロットサブキャリアに、それぞれパイロット信号を割り当てる第1割り当て手段と、第1パイロットサブキャリアと同じ周波数でかつ送信タイミングが連続する第1データサブキャリアに、マクロダイバーシティが適用されたマクロダイバーシティ信号を割り当てるとともに、第2パイロットサブキャリアと同じ周波数でかつ送信タイミングが連続する第2データサブキャリアに、マクロダイバーシティが適用されたマクロダイバーシティ信号を割り当てる第2割り当て手段と、第1パイロットサブキャリアと第2パイロットサブキャリアの間の周波数でかつ第1パイロットサブキャリアと第2パイロットサブキャリアの間の送信タイミングの第3データサブキャリアに、マクロダイバーシティが適用されない非マクロダイバーシティ信号を割り当てる第3割り当て手段と、第1割り当て手段、第2割り当て手段および第3割り当て手段でそれぞれ割り当てられたサブキャリアを通じて、パイロット信号、マクロダイバーシティ信号および非マクロダイバーシティ信号をそれぞれOFDM変調して無線送信する送信手段とを備え、受信機は、送信手段が送信するサブキャリアを通じて、パイロット信号、マクロダイバーシティ信号および非マクロダイバーシティ信号をそれぞれ受信する受信手段と、この受信手段が受信した第1パイロットサブキャリアのパイロット信号に基づいて、第1データサブキャリアのチャネル推定を行うとともに、受信手段が受信した第2パイロットサブキャリアのパイロット信号に基づいて、第2データサブキャリアのチャネル推定を行う第1推定手段と、受信手段が受信した第1パイロットサブキャリアのパイロット信号および第2パイロットサブキャリアのパイロット信号に基づいて、第3データサブキャリアのチャネル推定を行う第2推定手段とを具備して構成するようにした。
この発明によれば、マクロダイバーシチ受信を適用する信号と非マクロダイバーシチ受信を適用する信号が混在する場合に、受信精度がよく、伝送効率が高いOFDM無線通信システムを提供できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係る無線通信システムは複数(N)のOFDM送信機11,12,・・・,1Nと、各OFDM送信機11,12,・・・,1Nから異なるチャネル(伝搬路)を経て送信されてくるOFDM信号を受信するOFDM受信機20を含む。OFDM送信機11,12,・・・,1Nの各々は、OFDM信号を送信する。OFDM送信機11,12,・・・,1Nは、全て異なる場所に設置されている必要は必ずしもなく、幾つかが同じ場所に設置されてもよい。例えば、2つのOFDM送信機が一つの無線通信装置の中に含まれてもよい。それらの場合、OFDM送信機の構成要素の一部である後述するサブキャリア割り当て部やサブキャリアグループ設定部のような、送信機間で共通の要素については、複数のOFDM送信機で共用してもよい。
図2は、一つのOFDM送信機の構成を示している。図3は、図2中のサブキャリア割り当て部103によるサブキャリアの割り当て及びサブキャリアグループ設定部104によるサブキャリアグループの設定の様子を示している。図3においては、横の時間軸に沿ってOFDMシンボルが配置され、縦の周波数軸に沿って各OFDMシンボルを形成する複数のサブキャリアが配置される。周波数軸に沿って記載された1,2,・・・,Lはサブキャリア番号を表す。時間軸に沿って記載された1,2,・・・はOFDMシンボル番号を表す。
図2において、パイロット信号生成部101はパイロット信号の元となるビット列に対して、直交位相シフトキーイング(QPSK)のようなディジタル変調を施すことによって、パイロット信号を生成する。同様に、データ信号生成部102はデータ信号の元となるビット列にQPSKのようなディジタル変調を施すことによって、データ信号を生成する。パイロット信号及びデータ信号は、いずれも複素数値で表される。なお、パイロット信号は例えばチャネル推定(チャネル応答の推定)に用いられる。パイロット信号は、タイミング同期や周波数同期に用いてもよい。以下の実施形態では、パイロット信号をチャネル推定に用いた場合について説明をしている。
生成されたパイロット信号及びデータ信号は、サブキャリア割り当て部103によって対応するサブキャリア、すなわちパイロットサブキャリア及びデータサブキャリアにそれぞれ割り当てられる。「信号をサブキャリアに割り当てる」とは、複素数値で表される信号に対して、対応するサブキャリアの時間軸上及び周波数軸上の位置を表すサブキャリアインデックスを付加することを意味する。例えば、図3中のデータ信号300には(3,L−2)というサブキャリアインデックスが付加される。
サブキャリア割り当て部103によってパイロットサブキャリア及びデータサブキャリアにそれぞれ割り当てられたパイロット信号及びデータ信号は、サブキャリアグループ設定部104に入力される。サブキャリアグループ設定部104は、パイロット信号が割り当てられる少なくとも1つ以上のパイロットサブキャリアと、データ信号が割り当てられる1つ以上のデータサブキャリアを含む、少なくとも一つのサブキャリアグループを設定する。図3の例では、複数(M)のサブキャリアグループ301,302,・・・,30Mが設定される。「サブキャリアグループを設定する」とは、サブキャリアインデックスが付加されたパイロット信号及びデータ信号にインデックス(グループインデックスという)を付加することを意味している。いずれのサブキャリアグループにも属さない信号には、グループインデックスは付加されない。
ここで、図1中のOFDM送信機11,12,・・・,1Nは、サブキャリアグループ設定部104によって送信機間で同一の少なくとも一つのサブキャリアグループを設定する。すなわち、OFDM送信機11,12,・・・,1Nの各々のサブキャリア設定部104が設定するサブキャリアグループのうち、少なくとも一つは共通である。共通のサブキャリアグループでは、各OFDM送信機11,12,・・・,1Nに共通のパイロット信号及び共通のデータ信号がパイロットサブキャリア及びデータサブキャリアにそれぞれ割り当てられる。
サブキャリアグループ設定部104によってサブキャリアグループが設定された信号121、すなわちグループインデックスが付加されたパイロット信号(第1パイロット信号)及びデータ信号(第1データ信号)は、複素数値乗算部105を経てOFDM変調器である逆高速フーリエ変換(IFFT)ユニット106に入力される。サブキャリアグループが設定されない信号122、すなわちグループインデックスが付加されていないパイロット信号(第2パイロット信号)及びデータ信号(第2データ信号)は、直接IFFTユニット106に入力される。
複素数値乗算部105は、グループインデックスが付加されたパイロット信号及びデータ信号に対して、グループインデックスが等しいパイロット信号及びデータ信号毎に定められた複素数値または複素数値の系列を乗じる。図3の例では、サブキャリアグループ301,302,・・・,30Mに対して、それぞれ一つの複素数値R[1],R[2],・・・,R[M]が乗じられる。サブキャリアグループ毎に定められた複素数値は、絶対値が全て同じでもよい。絶対値を同じにすることにより、サブキャリアグループ間で電力差が生じることを回避できる。ここで、複素数値は実数値を包含しており、例えば±1のような実数値であってもよい。複素数値が乗じられたパイロット信号及びデータ信号は、IFFTユニット106に入力される。
IFFTユニット106は、サブキャリアグループ設定部104及び複素数値乗算部105から入力された信号に対してOFDM変調を施すことにより、複数のOFDMシンボルの系列であるOFDM信号を生成する。すなわち、IFFTユニット106は周波数領域の信号を時間領域の信号に変換することによってOFDM信号を生成する。生成されたOFDM信号は、GI付加部107によってガードインターバル(GI)が付加された後、ディジタル−アナログ変換器、アップコンバータ及び電力増幅器などを含む無線送信部108によって無線(RF)信号に変換され、アンテナ109から送信される。GI付加部107において付加されるガードインターバルの長さは、後述するようにサブキャリアグループ設定部205からの指示に従って設定される。
次に、図4を用いて図1中のOFDM受信機20について説明する。図4は、OFDM受信機20のマクロダイバーシティ受信に関わる構成を示している。アンテナ201によって受信されたRF信号は、低雑音増幅器、ダウンコンバータ及びアナログ−ディジタル変換器などを含む無線受信部202によってベースバンドディジタル信号に変換される。ベースバンドディジタル信号は、GI除去部203によってガードインターバルが除去された後、高速フーリエ変換(FFT)ユニット204により時間領域の信号から周波数領域の信号、すなわちサブキャリア毎の信号に分割される。FFTユニット204からの出力信号は、信号分離部205に入力される。
信号分離部205は、サブキャリアグループ内のサブキャリアにそれぞれ割り当てられているパイロット信号221及びデータ信号222を分離する。分離されたパイロット信号221はチャネル推定部206に入力され、データ信号222はチャネル等化部207に入力される。チャネル推定部206は、サブキャリアグループ毎にパイロット信号221の平均化または補間を行うことによりチャネル推定を行い、チャネル応答を示すチャネル推定値を出力する。チャネル等化部207は、チャネル推定部206から出力されるチャネル推定値を用いてデータ信号222に対してチャネル等化を行う。チャネル等化後のデータ信号は復調器208によって復調され、データ信号の元となるビット列が再生される。
次に、チャネル推定部206の動作をさらに詳細に説明する。説明の簡単のため、サブキャリアグループの時間方向及び周波数方向の幅は、チャネルの時間方向及び周波数方向の変動周期に比べてそれぞれ十分小さいと仮定する。この場合、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられた信号に対するチャネル応答は、ほぼ一定とみなすことができる。図2で説明したように、サブキャリアグループ設定部104によって設定されたサブキャリアグループ内のサブキャリアにそれぞれ割り当てられた全てのパイロット信号及びデータ信号には、複素数値乗算部105によってサブキャリアグループ毎に定められた複素数値が乗じられている。複素数値をRとし、チャネル応答をHとすると、同一のサブキャリアグループ内のサブキャリアにそれぞれ割り当てられたパイロット信号及びデータ信号は、H*Rで表される歪みを共通に受ける。これは結果として、OFDM送信機から送信されるOFDM信号がH*Rで表されるチャネル応答を受けることと等価であるとみなすことができる。
すなわち、OFDM受信機20では各OFDM送信機11,12,・・・,1Nから同一のサブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられた信号が、それぞれ異なる複素数値が乗じられた後に送信される場合においても、複素数値が乗じられずに送信される場合と同様に扱うことができる。従って、チャネル推定部206ではOFDM送信機11,12,・・・,1Nにおいて乗じられた複素数値によらず、受信したパイロット信号を元のパイロット信号で除することによりチャネル推定値を求めることができる。元のパイロット信号はOFDM受信機において既知の信号である。
サブキャリアグループ内に複数のパイロットサブキャリアが存在する場合には、それぞれのパイロットサブキャリアに割り当てられているパイロット信号を元のパイロット信号で除した値を平均化することにより、精度の高いチャネル推定値を求めることができる。さらに、サブキャリアグループ内に複数のパイロットサブキャリアが離れて配置されている場合には、それぞれのパイロットサブキャリアに割り当てられているパイロット信号を元のパイロット信号で除して得られる値を用いて補間を行うことにより、精度の高いチャネル推定値を得ることができる。
サブキャリアグループ内のあるデータサブキャリアに対するチャネル推定及びチャネル等化のプロセスについて、数式を用いて説明する。以下の説明では、あるデータ信号をD、サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアに割り当てられるパイロット信号をP、n番目のOFDM送信機1nにおいて当該サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられたパイロット信号及びデータ信号に乗じられている複素数値をRとする。
また、説明の簡単のためサブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられているパイロット信号及びデータ信号が受けるチャネル歪みは一定とみなすことができるとし、OFDM送信機1nからOFDM受信機20までのチャネルのチャネル歪みをHnと表すことにする。
この場合、OFDM送信機1nから送信されるパイロット信号及びデータ信号は、それぞれP・Rn及びD・Rnで与えられる。P・Rn及びD・Rnは、チャネル歪みを受けた後OFDM受信機20のアンテナ201によって合成されるので、受信されるパイロット信号Prxは次式で表される。
Figure 0004751733
ただし、NはOFDM送信機の数を表す。
一方、受信されるデータ信号Drxは次式で表される。
Figure 0004751733
この場合、次式に示されるように、受信したパイロット信号Prxの逆数及び既知である元のパイロット信号Pをデータ信号Drxに乗じることにより、データ信号Dを復元することができる。
Figure 0004751733
一方、非特許文献1に示される方法によれば、送信機においてデータ信号に対しては複素数値が乗じられない。そのため、受信されるパイロット信号Prx
Figure 0004751733
となり、受信されるデータ信号Drx
Figure 0004751733
となる。この場合、次式に示されるように、受信したパイロット信号の逆数とPをデータ信号に乗じても、元のデータ信号Dは復元されないことは明らかである。
Figure 0004751733
元のデータ信号Dを復元するためには、Hnをそれぞれ個別に推定した上で
Figure 0004751733
を算出するプロセスが必要になる。前述の通り、Hnをそれぞれ個別に推定する処理においては干渉が重畳される場合があり、チャネル推定値の精度が劣化してしまう。
以上では受信したパイロット信号の逆数とPを受信したデータ信号に乗じることで、元のデータ信号を復元する方法について説明したが、これ以外にも次のような方法がある。Hcomb
Figure 0004751733
と置くと、Hcombの複素共役とHcombの絶対値の逆数を受信したデータ信号に乗じることで、次式のようにデータ信号を復元することができる。
Figure 0004751733
ただし、この場合は振幅が|Hcomb|だけずれるので、復調する際に比較を行う変調点についても|Hcomb|だけずらす必要がある。
以上述べたように、本実施形態によればOFDM送信機11,12,・・・,1Nから送信される信号に対してOFDM受信機20においてマクロダイバーシティ受信を行う場合、各OFDM送信機11,12,・・・,1NからOFDM受信機20までの各チャネル応答を個別に推定する必要がないために計算量が減少する。すなわち、式(3)に示されるように、受信したパイロット信号Drxに対して受信したパイロット信号Pの逆数及び元のパイロット信号Pを乗じるだけで元のデータ信号Dを復元することができる。また、各チャネル応答を個別に推定する際には生じる干渉の問題も回避することができる。さらに、各チャネル応答を個別に推定するためのスクランブリングパターンの管理を制御する必要がなくなる。
次に、OFDM送信機及びOFDM受信機の他の例について説明する。図5に示されるOFDM送信機では、図2に示したOFDM送信機に対してスクランブル部110が追加されている。スクランブル部110は、サブキャリアグループ設定部104により設定されるサブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられる信号122、すなわちグループインデックスが付加されていないパイロット信号及びデータ信号に対して、OFDM送信機毎に異なるスクランブリングパターンによりスクランブルを施す。スクランブルが施された信号は、IFFTユニット106に入力される。
図6は、図5に対応するOFDM受信機であり、図4に示したOFDM受信機に対してデスクランブル部210と第2のチャネル推定部211及び第2のチャネル等化部212が追加されている。サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられた信号は、図4に示したOFDM受信機と同様に処理される。すなわち、信号分離部205から出力される、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられたパイロット信号221及びデータ信号222は、それぞれチャネル推定部206及びチャネル等化部207に入力される。チャネル推定部206から出力されるチャネル推定値を用いて、チャネル等化部207によりデータ信号222に対してチャネル等化が行われる。チャネル等化部207によるチャネル等化後のデータ信号は復調器213によって復調され、これによってデータ信号の元となるビット列が再生される。
一方、信号分離部205から出力される、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられたパイロット信号及びデータ信号は、デスクランブル部210によりデスクランブルされる。デスクランブル部210は、OFDM受信機が受信しようとする信号を送信するOFDM送信機において用いられるスクランブルパターンと逆のデスクランブリングパターンによってデスクランブルを行う。デスクランブル部210によりデスクランブルされたパイロット信号223はチャネル推定部211に入力され、デスクランブルされたデータ信号224はチャネル等化部212に入力される。
チャネル推定部211は、近接するパイロット信号の平均化及び補間によりチャネル推定を行い、チャネル応答を示すチャネル推定値を算出する。チャネル等化部212は、チャネル推定部211から出力されるチャネル推定値を用いて、デスクランブルされたデータ信号に対してチャネル等化を行う。チャネル等化部212からのチャネル等化後のデータ信号は復調器213に入力され、データ信号の元となるビット列が再生される。
チャネル推定部211において行われる平均化の処理によって、スクランブリングパターンが異なるOFDM送信機から送信されたパイロット信号については電力を小さくすることができ、所望のチャネル推定値の精度を向上させることができる。
このようにサブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられる信号、すなわちOFDM受信機20においてマクロダイバーシティ受信を行わない信号に対しては、OFDM送信機間で異なるスクランブリングパターンを用いてスクランブリングをかけている。これによりマクロダイバーシティ受信でない通常受信を行う際のチャネル推定値の精度を高くすることができる。なお、スクランブリングパターンは送受信機間で予め決めておいてもよい。或いは、OFDM受信機20がOFDM送信機(例えばOFDM送信機11)と通信を開始する際に、OFDM送信機11からスクランブリングパターンの通知を受けてもよい。マクロダイバーシティ受信を行わない信号についてスクランブルをかけているので、OFDM受信機20は、全てのOFDM送信機のスクランブリングパターンを知る必要はない。
上述の理由説明から分かるように、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられている信号のうち、データ信号については必ずしもスクランブルする必要はない。従って、図5中のスクランブル部110においてはパイロット信号のみをスクランブルしてもよい。この場合、図6中のデスクランブル部210においてはパイロット信号のみをデスクランブルする。
次に、図7〜図16及び図17(a)(b)を用いてサブキャリアグループのより具体的な設定方法について説明する。
前述したように、サブキャリアグループは少なくとも一つのパイロットサブキャリアと少なくとも一つのデータサブキャリアを含むように設定される。以下では、パイロットサブキャリアが周波数軸上で4サブキャリア当たり1つ、時間軸上で7サブキャリア当たり1つの周期で挿入されている場合を例にして、サブキャリアグループの設定方法の具体例を示す。以下の説明において、OFDMシンボルとは1回のIFFTにより生成される単位を表している。1つのOFDMシンボルには、複数のサブキャリアが含まれる。図7〜図16及び図17(a)(b)における周波数軸は、1つのOFDMシンボル内のサブキャリアの番号を表しており、時間軸はOFDMシンボルの番号を表している。
(第1のサブキャリアグループ設定方法)
第1のサブキャリアグループ設定方法によると、時間軸及び周波数軸によって方形に区切られた特定領域内のサブキャリアによって一つのサブキャリアグループを設定する。言い換えれば、連続する複数のOFDMシンボルに含まれるサブキャリア(パイロットサブキャリア及びデータサブキャリア)により一つのサブキャリアグループを設定する。例えば、図7の例は式を用いて次のように表される。図7において周波数軸上の位置をi、時間軸上の位置をjとし、サブキャリア401の位置を(i,j)=(1,1)とし、位置(i,j)のサブキャリアに割り当てられる信号をSi,j、サブキャリアグループ301内のサブキャリアに割り当てられる信号に乗ずる複素数値をR[1]、サブキャリアグループ302に乗ずる複素数値をR[2]とする。サブキャリアグループ毎に1つの複素数値を乗じる処理は、以下の式で表される。
Figure 0004751733
第1のサブキャリアグループ設定方法によれば、周波数軸及び時間軸上で一定のサブキャリア間隔で境界(例えば、フレームの境界)が定められていた場合に、サブキャリアグループが当該境界をまたがないようなサブキャリア配置をしやすいという利点がある。例えば、7OFDMシンボルで1フレームを形成する場合には、図7、図8及び図9に示すように周波数方向に4サブキャリア、時間方向に7サブキャリアの大きさの方形のサブキャリアグループ301及び302、あるいはサブキャリア301,302及び303を設定する。これによりフレームの境界をまたがないようにサブキャリアグループを生成できると共に、いずれのサブキャリアグループにも1つのパイロットサブキャリアが含まれるようにすることができる。
図7及び図8は、それぞれフレームの境界がパイロットサブキャリアのあるOFDMシンボルから数えて7番目及び6番目にある場合の例を示している。図9は、ある時間区間においてはサブキャリアグループ301,302及び303を周波数方向に敷き詰めて、すなわちOFDMシンボルの全長にわたり連続して配置した例を示している。図9の例によると、当該時間区間においては全てのサブキャリアがサブキャリアグループ301,302及び303のいずれかに属する。従って、当該時間区間の間はOFDM受信機においていずれのサブキャリアもマクロダイバーシティ受信できる。図10は、サブキャリアグループ301及び302内のパイロットサブキャリアの密度をサブキャリアグループ外のパイロットサブキャリアの密度より高くした例を示している。図10の例によると、サブキャリアグループ内のデータサブキャリアの受信性能を向上させることができる。
(第2のサブキャリアグループ設定方法)
第2のサブキャリアグループ設定方法では、時間軸及び周波数軸によって区切られた方形領域内のサブキャリア(パイロットサブキャリア及びデータサブキャリア)と、これら方形領域内の少なくとも一つのパイロットサブキャリアまたはデータサブキャリアと周波数方向の位置が同一で、かつ時間軸上の位置が異なるように方形領域外に配置された少なくとも一つのパイロットサブキャリアを組み合わせて1つのサブキャリアグループを設定する。言い換えれば、連続する複数のOFDMシンボルに含まれるサブキャリア(パイロットサブキャリア及びデータサブキャリア)と、当該連続する複数のOFDMシンボル内の少なくとも一つのパイロットサブキャリアまたはデータサブキャリアと同一周波数を有し、かつ当該連続する複数のOFDMシンボルに近接する少なくとも一つのOFDMシンボルに含まれるパイロットサブキャリアとによりサブキャリアグループを設定する。
例えば、図11は図7に示したサブキャリアグループ(方形領域)内のパイロットサブキャリアと周波数方向の位置が同じで、かつ方形領域の右側に接する一つのパイロットサブキャリアを加えたサブキャリアグループ301及び302を示している。同様に図12は、図8に示したサブキャリアグループ(方形領域)内のパイロットサブキャリアと周波数方向の位置が同じで、かつ方形領域の右側に近接する一つのパイロットサブキャリアを加えたサブキャリアグループ301及び302を示している。さらに、図13は図11のサブキャリアグループの前後に位置する2つのパイロットサブキャリアを加えたサブキャリアグループ301及び302を示している。
第2のサブキャリアグループ設定方法によると、サブキャリアグループ毎に行われるチャネル推定においてチャネル応答の時間的な変動を推定しやすくなる。従って、この変動が大きい場合のチャネル推定精度が向上するという利点がある。
第2のサブキャリアグループ設定方法を図5に示したOFDM送信機に適用する場合には、サブキャリアグループの範囲について異なる解釈をすることも可能である。図5に示したOFDM送信機においては、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられた信号にスクランブリングが施される。図7のサブキャリアグループ301内のサブキャリアに割り当てられる信号に乗じる複素数値をパイロットサブキャリア402に割り当てられるパイロット信号をスクランブルするのに用いる複素数値と同一とした場合、図7のサブキャリアグループは実質的に図11に示したサブキャリアグループと同一であるとみなすことができる。
同様に、図8のサブキャリアグループ301内のサブキャリアに割り当てられる信号に乗じる複素数値をパイロットサブキャリア403に割り当てられるパイロット信号をスクランブルするのに用いる複素数値と同一とした場合、図8のサブキャリアグループは図12に示したサブキャリアグループと等価とみなすことができる。
このようにサブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられる信号に乗じられる複素数値をサブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられるパイロット信号をスクランブルするのに用いる複素数値と同一にすることにより、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられるパイロット信号をサブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられているパイロット信号と等価に扱うことができる。従って、サブキャリアグループに対応するチャネルのチャネル推定精度を向上させることができる。
サブキャリアグループの形状は、必ずしも完全な方形でなくともよい。例えば、サブキャリアグループ内の全サブキャリアのうちの半分よりも少ない一部を除いたサブキャリアが方形を成してもよい。こうすることにより、より自由度の高いサブキャリアグループの設計を行うことができる。サブキャリアグループの自由度をさらに高めたい場合には、サブキャリアグループ内のサブキャリアは、必ずしも方形に近い形状を成していなくともよい。その場合、例えば少なくともサブキャリアグループ内のデータサブキャリアは、周波数方向または時間方向に連続していてもよい。そうすることにより、サブキャリアグループ内のデータサブキャリア間でチャネル歪みの相関が高くなるため、チャネル等化を行いやすくなる。
次に、図14、図15及び図16を用いてサブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの配置方法の具体例を示す。図14に示す例では、サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアを時間方向及び周波数方向に一様に分散させて配置する。このようにパイロットサブキャリアをサブキャリアグループ内に分散して配置することで、チャネル応答の時間方向と周波数方向の両方の変動に追従したチャネル推定を行うことができる。
図15に示す例では、サブキャリアグループ内の周波数方向の両端に優先的にパイロットサブキャリアを配置する。チャネル応答の周波数方向の変動が大きい場合、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられるパイロット信号を用いてチャネル応答の変動を推定することになる。パイロット信号を用いてチャネル推定を行う場合、パイロット信号が割り当てられていないサブキャリア位置(周波数)においてもチャネル応答を知ることが正確にチャネル推定のために望まれる。このため、パイロット信号が割り当てられていないサブキャリア位置のパイロット信号を内挿(補間)または外挿により求めることが必要となる。ここで、パイロット信号の内挿を行うよりも、外挿を行う方がチャネル推定精度は低いことは知られている。図15のようにパイロットサブキャリアをサブキャリアグループ内の周波数方向の両端に優先して配置することにより、パイロット信号の外挿を行う必要性が減るので、チャネル推定精度が向上する。
図16に示す例では、サブキャリアグループ内の時間方向の両端に優先的にパイロットサブキャリアを配置する。チャネル応答の時間方向の変動が大きい場合、図15の例と同様の理由でパイロット信号の外挿を行う必要性が減ることにより、チャネル推定精度が向上する。
次に、図17(a)(b)を用いてサブキャリアグループ毎に異なる複素数値の系列を用いる例について説明する。複素数値の系列としては、OFDM送信機間で異なる系列が選択される場合もあるし、同じ系列が選択される場合もある。ここでは、OFDM送信機間で異なる複素数値の系列が選択されている場合について具体的な例を示す。
図17(a)(b)は、OFDM送信機11及び12からそれぞれ送信されるOFDM信号のサブキャリア配置と複素数値の系列をそれぞれ表している。図17(a)における複素数値の系列はR1[1],R1[2],…,R1[N]であり、図17(b)における複素数値の系列はR2[1],R2[2],…,R2[N]である。図5に示したOFDM送信機では、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられる信号にスクランブリングを施すことによって、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられる信号については干渉を低減することができる。これはサブキャリアグループに属しているサブキャリアに割り当てられる信号とは異なり、他のOFDM送信機からの信号は干渉となってしまうためである。
そこで、この例では複素数値の系列はR1[1],R1[2],…,R1[N]とR2[1],R2[2],…,R2[N]とを互いに直交または擬似直交の関係とする。これにより、サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアに割り当てられるパイロット信号についても干渉を低減することができ、マクロダイバーシティでない受信のチャネル推定に用いることができる。ここで、前述したように「互いに直交」とは相関値が0になることをいい、「互いに擬似直交」とは相関値の絶対値が自己相関値と比べて小さい値になることをいう。ある系列x[k](k=1,・・・,K)の自己相関値、及び2つの系列x[k],y[k](k=1,・・・,K)の相関値は、それぞれ次式で表される。
Figure 0004751733
Figure 0004751733
系列長が4の場合、互いに直交の関係にある複素数値の系列の例として、以下の4つの系列R1,R2,R3及びR4が挙げられる。
Figure 0004751733
式(13)の4つの複素数値の系列R1,R2,R3及びR4は、6個の相関値が全て0であり、互いに直交している。一般に系列長を2Kとすると、最大で2K個の互いに直交関係にある複素数値の系列を生成することができる。他の例として、例えば
Figure 0004751733
のような4つの複素数値の系列R1,R2,R3及びR4も、6個の相関値が全て0であり、互いに直交している。
一方、擬似直交関係にある複素数値の系列の例としては、以下の6つの系列R1,R2,R3,R4,R5及びR6が挙げられる。
Figure 0004751733
式(15)の系列長が4である6つの複素数値の系列R1,R2,R3,R4,R5及びR6は、自己相関値はいずれも4であるのに対して、相関値は0または2のいずれかになる。例えば、R1,R2,R3及びR4の間の6個の相関値及びR及びRの間の相関値は、いずれも0であるが、R1,R2,R3及びR4と、R及びRとの間の4個の相関値は、いずれも2である。このように複素数値の系列として互いに疑似直交の関係にある系列、すなわち相関値を0に限定しない系列を含ませることにより、互いに直交の関係にある系列、すなわち相関値を0に限定した系列よりも多くの系列を生成することができる。
図18は、複素数値の系列が送信機間で直交化または擬似直交化されている場合に適したOFDM受信機を示している。図6のOFDM受信機との相違は信号分離部205から出力される、サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアに割り当てられたパイロット信号221が複素数値乗算部214にも入力される点と、複素数値乗算部214によって複素数値が乗じられたパイロット信号225がチャネル推定部211に入力される点と、チャネル推定部211がパイロット信号223とパイロット信号225をチャネル推定を行う点である。
サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられた信号は、基本的に図6に示したOFDM受信機と同様に処理される。すなわち、信号分離部205から出力される、サブキャリアグループ毎のパイロット信号221及びデータ信号222は、それぞれチャネル推定部206及びチャネル等化部207に入力される。チャネル推定部206から出力されるチャネル推定値を用いて、チャネル等化部207によりデータ信号222に対してチャネル等化が行われる。チャネル等化部207によるチャネル等化後のデータ信号は復調器213によって復調され、データ信号の元となるビット列が再生される。
一方、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられた信号も、図6に示したOFDM受信機と同様に処理される。すなわち、信号分離部205から出力される、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられたパイロット信号及びデータ信号は、デスクランブル部210によりデスクランブルされる。デスクランブル部210は、OFDM受信機が受信しようとする信号を送信するOFDM送信機において用いられるスクランブルパターンと逆のデスクランブリングパターンによってデスクランブルを行う。デスクランブル部210によりデスクランブルされたパイロット信号223はチャネル推定部211に入力され、デスクランブルされたデータ信号224はチャネル等化部212に入力される。
一方、信号分離部205から出力される、サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアに割り当てられたパイロット信号221は、さらに複素数値乗算部214によって複素数値が乗じられる。複素数値乗算部214は、OFDM受信機が受信しようとする信号を送信するOFDM送信機内の図5中に示した複素数値乗算部105において用いられた複素数値の複素共役に相当する複素数値をパイロット信号221に対して乗じる。複素数値乗算部214により複素数値が乗じられたパイロット信号225は、チャネル推定部211に入力される。
チャネル推定部211は、近接するパイロット信号の平均化及び補間によりチャネル推定を行い、チャネル応答を示すチャネル推定値を算出する。チャネル等化部212は、チャネル推定部211から出力されるチャネル推定値を用いて、デスクランブルされたデータ信号に対してチャネル等化を行う。チャネル等化部212からのチャネル等化後のデータ信号は復調器213に入力され、データ信号の元となるビット列が再生される。
チャネル推定部211において行われる平均化の処理によって、スクランブリングパターンが異なるOFDM送信機から送信されたパイロット信号については電力を小さくすることができ、所望のチャネル推定値の精度を向上させることができる。
さらに、チャネル推定部211では、デスクランブル部210によってデスクランブルされた、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられたパイロット信号223に加えて、複素数値乗算部214により複素数値が乗じられた、サブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられたパイロット信号225を用いてチャネル推定を行う。従って、チャネル推定部211では図6のOFDM受信機と比べてチャネル推定により多くのパイロット信号を用いることができるため、チャネル推定の精度がより一層向上する。
(ガードインターバル長の設定方法)
次に、図2または図5中に示したGI付加部107において付加されるガードインターバルの長さを設定する方法について説明する。ガードインターバルは、1OFDMシンボル毎に時間波形の一部をコピーすることで付加される。OFDMシンボルにガードインターバルを付加することによって、遅延波によるシンボル間干渉を低減することができる。一般に、ガードインターバル長が大きいほど、遅延広がり(遅延プロファイルともいう)の大きいマルチパス環境に耐えることができる。
前述したようにサブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられる信号については、OFDM受信機20においてマクロダイバーシティ受信を行うことができる。この場合、OFDM受信機20は複数のOFDM送信機11,12,・・・,1Nからの信号を同時に受信することになるため、一つの送信機からの信号を受信するときと比べて遅延広がりが相対的に大きくなる場合がある。
そこで、サブキャリアグループ内のサブキャリアを含むOFDMシンボルについては、それ以外のOFDMシンボルよりもガードインターバルを長く設定することにより、受信性能を改善する。具体的には、図2及び図5に示されるようにサブキャリアグループ設定部104からサブキャリアグループ内のサブキャリアの位置を示すサブキャリア位置情報がGI付加部107に与えられる。GI付加部107は、サブキャリア位置情報に基づいて、サブキャリアグループ内のサブキャリアを含むOFDMシンボルがIFFTユニット106から入力されるときは、サブキャリアグループ外のサブキャリアを含むOFDMシンボルが入力される場合に比較して長いガードインターバルをOFDM信号に付加する。
このようにガードインターバル長を設定することにより、OFDM受信機20がマクロダイバーシティ受信を行う際の大きな遅延広がりにも対処できることにより、受信性能が改善される。
次に、ガードインターバル長の具体的な設定例について述べる。例えば、図7に示したサブキャリアグループ設定例では、サブキャリアグループ内のサブキャリアを含む7つのOFDMシンボルに対するガードインターバル長を、サブキャリアグループ内のサブキャリアを含まないOFDMシンボルに対するガードインターバル長よりも大きく設定する。一方、図11に示したサブキャリアグループ設定例では、サブキャリアグループ内のデータサブキャリアを含む7つのOFDMシンボルに対するガードインターバル長をサブキャリアグループ内のデータサブキャリアを含まないOFDMシンボルに対するガードインターバル長よりも大きく設定する。また、図11に示したサブキャリアグループ設定例では、サブキャリアグループ内のデータサブキャリアまたはパイロットサブキャリアを含む8つのOFDMシンボルに対するガードインターバル長をサブキャリアグループ内のサブキャリアを含まないOFDMシンボルに対するガードインターバル長よりも大きく設定してもよい。
図19に示したサブキャリアグループ設定例では、サブキャリアグループ内のサブキャリアを含むOFDMシンボルのガードインターバル長をサブキャリアグループ内のサブキャリアを含まないOFDMシンボルよりも長くする。さらに、サブキャリアグループ内のサブキャリアを含むOFDMシンボルを間引いてもよい。
図20に示したサブキャリアグループ設定例では、サブキャリアグループ内のデータサブキャリア及びパイロットサブキャリアを含むOFDMシンボルのガードインターバルをサブキャリアグループ内のサブキャリアを含まないOFDMシンボルよりも長くする。さらに、サブキャリアグループ内のデータサブキャリア及びパイロットサブキャリアを含むOFDMシンボルを間引いてもよい。
次に、図21を用いて上述のようにOFDMシンボルを間引いた場合のガードインターバル長の設定例について説明する。通常のガードインターバル長では、図21のフレーム構成501に示されるように7つのOFDMシンボルで1つのフレームを構成しているとする。例えば、図19のようにガードインターバル長が他のOFDMシンボルよりも大きいOFDMシンボルが1つのフレーム内に収まっている場合は、フレーム構成502に示されるようにOFDMシンボルを1つ以上間引き、その分だけガードインターバル長を大きくすればよい。
図20の例でサブキャリアグループ内のデータサブキャリア及びパイロットサブキャリアを含むOFDMシンボルのガードインターバル長を他のOFDMシンボルよりも大きくした場合のように、ガードインターバル長が他よりも大きいOFDMシンボルが1つのフレーム内に収まっていない場合には、フレーム構成503に示されるようにフレームの一部を後続のフレームの最初に位置するOFDMシンボルのガードインターバルに当てる。これによって、後続のフレームについてはOFDMシンボルを間引くことなく、最初のOFDMシンボルだけガードインターバル長を大きく設定することができる。
(データ信号の内容について)
次に、サブキャリアグループ内のデータサブキャリアに割り当てられるデータ信号の内容例について説明する。図2または図5に示されるOFDM送信機はセルラーシステム(携帯電話システム)における基地局であり、図4、図6または図18に示されるOFDM受信機が端末である場合を例にとって説明する。基地局は複数のセクタを形成してもよい。その場合、基地局はセクタ数分のOFDM送信機を含む。データ信号は、例えば以下のようにブロードキャスト通信、マルチキャスト通信、あるいはソフトハンドオーバに用いられる。
まず、ブロードキャスト通信及びマルチキャスト通信を実施する例について述べる。複数の基地局から、サブキャリアグループ内のデータサブキャリアに同じデータ信号を割り当てて送信を行う。この場合、当該基地局に接続している全ての端末は同じデータ信号を同時に受信することが可能である。従って、セルラーシステムはサブキャリアグループ内のサブキャリアを利用して、ブロードキャスト通信やマルチキャスト通信を行うことができる。ブロードキャスト通信とは、ユーザを特定せずにデータ信号を送信するサービスをいう。マルチキャスト通信とは、2以上の特定の端末宛に同じデータ信号を送信するサービスをいう。ブロードキャスト通信及びマルチキャスト通信は、Multimedia Broadcast and Multicast Service(MBMS)通信と総称される場合もある。一方、1の特定の端末宛にデータを送信するサービスは、ユニキャストと呼ばれる。
そこで、サブキャリアグループ内のサブキャリアについてはブロードキャスト通信やマルチキャスト通信に用い、サブキャリアグループ外のサブキャリアについてはユニキャスト通信に用いるという形態が考えられる。ブロードキャスト通信またはマルチキャスト通信によってデータ信号を送信する例としては、例えば動画データや音楽データのストリーミング、及び電子メールの一括送信などが挙げられる。
次に、ソフトハンドオーバを実施する例について説明する。複数の基地局から、サブキャリアグループ内のデータサブキャリアに同じデータ信号を割り当てて送信する。この場合、セル境界にいる端末は、境界に接する複数の基地局からの信号を同時に受信することが可能である。従って、セルラーシステムはサブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられたデータ信号を利用して、以下のようにソフトハンドオーバを実現することができる。
まず、端末は第1基地局のセルの中心付近に存在している間は、第1基地局において設定されるサブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられたデータ信号について、通常受信を行う。次に、当該端末は第1基地局のセルと第1基地局に隣接する第2基地局のセルとの境界付近に来たときには、第1基地局及び第2基地局においてそれぞれ設定されるサブキャリアグループ内のサブキャリアに割り当てられたデータ信号について、マクロダイバーシティ受信を行う。この後、当該端末は第2基地局のセルの中心付近に移動すると、第2基地局において設定されるサブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられたデータ信号について通常受信を行う。このようにして、サブキャリアグループに割り当てられるデータ信号を用いてソフトハンドオーバを実施することができる。
次に、図22に示すように、サブキャリア割り当ておよびサブキャリアグループ設定を行う場合について説明する。すなわち、図22に示す例では、各サブキャリアグループは、パイロット信号が割り当てられたサブキャリアの周波数でのみ構成される。すなわち送信タイミングを示す時間軸に沿ってOFDMシンボルが1列に配置されており、このように配置されるOFDMシンボルのうち、両端のタイミングのサブキャリアはパイロット信号が配置され、これらの間のタイミングのサブキャリアにはマクロダイバーシティ信号が配置される。このような構成のサブキャリアグループが縦の周波数軸に沿って配置され、サブキャリアグループ間には、非マクロダイバーシティ信号が配置される。
ここで、マクロダイバーシティ信号とは、データ信号のうち、マクロダイバーシティが適用されるものを示し、一方、非マクロダイバーシティ信号とは、データ信号のうち、マクロダイバーシティが適用されないものを示す。なお、このようなサブキャリア割り当ておよびサブキャリアグループ設定は、例えば図5に示したOFDM送信機では、サブキャリア割り当て部103によりサブキャリア割り当てが行われ、そしてサブキャリアグループ設定部104によってサブキャリアグループ設定が行われる。
次に図22に示すようにサブキャリア割り当ておよびサブキャリアグループ設定が行われる場合のマクロダイバーシティ受信について説明する。以下の説明では、図23に示したOFDM受信機によってマクロダイバーシティ受信を行う場合について説明する。
アンテナ201によって受信されたRF信号は、低雑音増幅器、ダウンコンバータ及びアナログ−ディジタル変換器などを含む無線受信部202によってベースバンドディジタル信号に変換される。ベースバンドディジタル信号は、GI除去部203によってガードインターバルが除去された後、高速フーリエ変換(FFT)ユニット204により時間領域の信号から周波数領域の信号、すなわちサブキャリア毎の信号に分割される。FFTユニット204からの出力信号は、信号分離部205に入力される。
信号分離部205は、サブキャリアグループ内のサブキャリアにそれぞれ割り当てられているパイロット信号221及びデータ信号222を分離する。分離されたパイロット信号221はチャネル推定部206aおよび複素数値乗算部214に入力され、データ信号222はチャネル等化部207に入力される。
また、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられたデータ信号については、信号分離部205からデスクランブル部210aに出力される。なお、図22に示す例では、サブキャリアグループ外ではパイロット信号が割り当てられていないため、上述するように、データ信号だけが、信号分離部205からデスクランブル部210aに出力される。
チャネル推定部206aは、サブキャリアグループ毎にパイロット信号221の平均化または補間を行うことによりチャネル推定を行い、各マクロダイバーシティ信号のチャネル応答を示すチャネル推定値を出力する。図22を参照して説明すると、パイロット信号221として通知される、例えばP1,P2のパイロット信号に基づいて、チャネル推定部206aは、マクロダイバーシティ信号M1〜M5の各チャネル推定値を求める。
チャネル等化部207は、チャネル推定部206aから出力されるチャネル推定値を用いてデータ信号222に対してチャネル等化を行う。チャネル等化部207によるチャネル等化後のデータ信号は復調器213によって復調され、これによって、マクロダイバーシティ信号の元となるビット列が再生される。
一方、信号分離部205から出力される、サブキャリアグループ外のサブキャリアに割り当てられたデータ信号は、デスクランブル部210aによりデスクランブルされる。デスクランブル部210aは、OFDM受信機が受信しようとする信号を送信するOFDM送信機において用いられるスクランブルパターンと逆のデスクランブリングパターンによってデスクランブルを行う。デスクランブル部210aによりデスクランブルされたデータ信号224はチャネル等化部212に入力される。
また、信号分離部205から出力される、サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアに割り当てられたパイロット信号221は、さらに複素数値乗算部214によって複素数値が乗じられる。複素数値乗算部214は、OFDM受信機が受信しようとする信号を送信するOFDM送信機内の図5中に示した複素数値乗算部105において用いられた複素数値の複素共役に相当する複素数値をパイロット信号221に対して乗じる。これにより、図1に示したOFDM送信機11〜1N毎のパイロット信号が分離される。複素数値乗算部214により複素数値が乗じられたパイロット信号225は、チャネル推定部211aに入力される。
チャネル推定部211aは、複素数値が乗じられたパイロット信号225に基づいて、近接するパイロット信号の平均化及び補間によりチャネル推定を行い、各非マクロダイバーシティ信号のチャネル応答を示すチャネル推定値を算出する。
図22を参照して説明すると、パイロット信号221として通知される、例えばP1,P3のパイロット信号に基づいて、チャネル推定部211aは、非マクロダイバーシティ信号N0のチャネル推定値を求め、同様に、P2,P4のパイロット信号に基づいて、非マクロダイバーシティ信号N6のチャネル推定値を求める。さらに、チャネル推定部211aは、上述したようにして求めた非マクロダイバーシティ信号N0,N6のチャネル推定値に基づいて、非マクロダイバーシティ信号N1〜N5間の平均化及び補間によりチャネル推定を行い、各非マクロダイバーシティ信号N1〜N5のチャネル応答を示すチャネル推定値を算出する。
チャネル等化部212は、チャネル推定部211aから出力されるチャネル推定値を用いて、デスクランブルされたデータ信号に対してチャネル等化を行う。チャネル等化部212からのチャネル等化後のデータ信号は復調器213に入力され、非マクロダイバーシティ信号の元となるビット列が再生される。
以上のように、上記構成の無線通信システムでは、OFDM送信機が、図22に示したように、各サブキャリアグループには、少なくとも1つのパイロット信号を割り当て、一方、サブキャリアグループ外の周波数には非マクロダイバーシティ信号を割り当て、かつこれらの周波数にはパイロットサブキャリアを配置せずに、送信を行う。
そして、OFDM受信機は、マクロダイバーシティ信号については、同じサブキャリアグループ内のパイロット信号に基づいてチャネル推定を行い、サブキャリアグループ外の非マクロダイバーシティ信号については、上記パイロット信号に基づいてチャネル推定を行ったり、あるいは他の非マクロダイバーシティ信号のチャネル推定の結果に基づいてチャネル推定を行うようにしている。
したがって、上記構成の無線通信システムによれば、非マクロダイバーシティ信号のチャネル推定を行うために、例えば図7や図8などのサブキャリア割り当ておよびサブキャリアグループ設定のように、サブキャリアグループ外でパイロット信号をオーバヘッドさせる必要がないので、伝送効率を高めることができる。
なお、図22に示したサブキャリア割り当ておよびサブキャリアグループ設定に限らない。非マクロダイバーシティ信号のチャネル推定は、サブキャリアグループによらず、近くにある少なくとも一つのパイロットサブキャリアを補間、平均化することにより求められるため、図24に示すように、サブキャリアグループ間に複数の周波数位置のサブキャリアが存在する場合にも適用可能である。同様に、図25に示すように、同じ周波数位置に、時間的に異なるサブキャリアグループを配置するようにしてもよい。
図26に示すように、サブキャリアグループ間に複数の周波数位置のパイロットサブキャリアが含まれる場合にも適用可能である。これにより内挿(補間)や外挿によりサブキャリアグループ内のチャネル推定精度が高められる。さらに図27に示すように、サブキャリアグループ毎に異なるシンボル時間にパイロットサブキャリアが配置される場合にも適用可能である。これによりサブキャリアグループ外のチャネル推定において時間方向のチャネル追従性が向上する。
これら、いずれの場合であっても、サブキャリアグループ外には専用のパイロット信号は必要なく、隣接するサブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアを使って、図23の受信機構成によりサブキャリアグループ外のデータサブキャリアのチャネル推定を行うことが可能である。
そしてまた、図28に示すように、サブキャリアグループに複数のパイロットサブキャリアが配置される場合には、サブキャリアグループの両端にパイロット信号が配置される必要はない。両端以外の場所にパイロット信号が配置することにより、D1、D2のデータサブキャリアをD3、D4のデータサブキャリアよりも高い精度で受信することができるようになるが、この場合にも適用可能である。
さらには、図29に示すように、各サブキャリアグループ内のデータサブキャリアに、複数の基地局から同じデータ信号を一つのユーザに送信することによって、セル境界にいる端末は、境界に接する複数の基地局からの信号を同時に受信することが可能となり、セルラーシステムはソフトハンドオーバを実現することができる。図30に示すように、ソフトハンドオーバを適用するユーザの数によって、サブキャリアグループの数を増減することも可能である。
また上記実施形態においてチャネル推定部211aは、サブキャリアグループ外の非マクロダイバーシティ信号のチャネル推定を、パイロット信号や、他の非マクロダイバーシティ信号のチャネル推定の結果に基づいて行うものとして説明した。これに代わり、もしくはこれに加えて例えば、チャネル推定部211aは、チャネル推定部206aによって得られる、マクロダイバーシティ信号のチャネル推定の結果を用いて、サブキャリアグループ外の非マクロダイバーシティ信号のチャネル推定を行うようにしてもよい。
図22の例では、チャネル推定部211aは、例えば非マクロダイバーシティ信号N1のチャネル推定を、マクロダイバーシティ信号M1チャネル推定値と、P3のパイロット信号と同じ周波数で送信タイミングが連続するマクロダイバーシティ信号M6のチャネル推定値に基づいて行うようにする。
また上記実施形態においてチャネル推定部211aは、例えば図22の非マクロダイバーシティ信号N0のチャネル推定を、P1,P3のパイロット信号のチャネル推定値に基づいて行うものとして説明したが、P1,P3のパイロット信号に加えて、受信タイミングが同一の他のパイロット信号を用いて、チャネル推定を行うようにしてもよい。
図22の例では、チャネル推定部211aは、例えば非マクロダイバーシティ信号N7のチャネル推定を行う場合、非マクロダイバーシティ信号N7と同じ受信タイミングのパイロット信号P5,P6,P7,P8の移動平均値を求め、これに基づいて、非マクロダイバーシティ信号N7に対応する周波数におけるチャネル推定を行うようにする。
なお、データサブキャリアのチャネル推定の方法に関しては、これに限定されるものではなく、サブキャリアグループ内のデータサブキャリアのチャネル推定は、「サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアのみを使ってサブキャリアグループ内のデータサブキャリアのチャネル推定を行う」ものであればよく、またサブキャリアグループ外のデータサブキャリアのチャネル推定については、「サブキャリアグループにかかわらず、時間周波数グリッド上で距離が近い一つ以上のパイロットサブキャリアを使ってチャネル推定を行う」ことで実現可能である。
また、これに関連して、チャネル推定に用いる平均化、補間の方法には、以下のようなものが考えられる。例えば、二つのパイロット信号の複素数値を時間周波数グリッド上の距離に応じた線形補間を行う方法や、パイロット信号のチャネル推定値を曲座標変換して、位相と振幅の線形補間をとる方法、または複数のパイロット信号を使って多次の補間方法が知られており、計算量と性能に応じて適切な方式が選択される。例えば図31を例に挙げて、線形補間の一例について説明する。この例では、各データサブキャリアのチャネルと、各パイロット信号との距離に応じた重みをつけてそれぞれのデータサブキャリアのチャネル推定値を求める。チャネル推定値p(0), p(1)を使って、x(0), x(1), x(2)はそれぞれ、(a*3 + b*1) / 4、(a*2 + b*2) / 4、(a*1 + b*3) / 4と求めることができる。
また、上述したように、サブキャリアグループ内パイロットサブキャリア配置のバリエーションとして、図22、図24〜27に一例を示した。しかし、これらのサブキャリア配置に限定されるものではない。サブキャリアグループ内のパイロット信号は、必ずしもサブキャリアグループの端に設定する必要はない。また例えば図32に示すように、サブキャリアグループ内にパイロット信号が一つしかなければ、そのパイロットサブキャリアから求めたチャネル推定値をサブキャリアグループ内のほかのサブキャリアのチャネル推定値としてコピーしてそのまま使用してもよい。
また、パイロットサブキャリアグループ内に複数のパイロットサブキャリアがある場合には、それらのパイロットサブキャリアを内挿、外挿、補間、平均化などの方法により、ほかのサブキャリアのチャネル推定値を行うようにしてもよい。すなわち、パイロット信号は、サブキャリアグループ内のどこかに配置されていればよく、図2に示すように周波数方向に複数のパイロット信号が存在すれば、周波数方向に補間を行ってチャネル推定を行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態に従うOFDM無線通信システムの概略を示す図 図1中のOFDM送信機の一例を示すブロック図 OFDM送信機におけるサブキャリア割り当てとサブキャリアグループの設定について説明する図 図1中のOFDM受信機の一例を示すブロック図 図1中のOFDM送信機の他の例を示すブロック図 図1中のOFDM受信の他の例を示すブロック図 第1のサブキャリアグループ設定方法について説明する図 第1のサブキャリアグループ設定方法について説明する図 第1のサブキャリアグループ設定方法について説明する図 第1のサブキャリアグループ設定方法について説明する図 第2のサブキャリアグループ設定方法について説明する図 第2のサブキャリアグループ設定方法について説明する図 第2のサブキャリアグループ設定方法について説明する図 サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの配置方法について説明する図 サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの配置方法について説明する図 サブキャリアグループ内のパイロットサブキャリアの配置方法について説明する図 サブキャリアグループ毎に定められる複素数値系列について説明する図 図中のOFDM受信機のさらに別の例を示すブロック図 ガードインターバル長の設定方法について説明する図 ガードインターバル長の設定方法について説明する図 OFDMシンボルを間引いた場合のガードインターバル長の設定例について説明する図 OFDM送信機におけるサブキャリア割り当てとサブキャリアグループの設定について説明する図 図22に示したサブキャリア配置のOFDM信号を受信するOFDM受信機のブロック図 図22に示したサブキャリア配置の変形例を示す図 図22に示したサブキャリア配置の変形例を示す図 図22に示したサブキャリア配置の変形例を示す図 図22に示したサブキャリア配置の変形例を示す図 図22に示したサブキャリア配置の変形例を示す図 図22に示したサブキャリア配置の変形例を示す図 図22に示したサブキャリア配置の変形例を示す図 図22に示したサブキャリア配置の変形例を示す図 図22に示したサブキャリア配置の変形例を示す図
符号の説明
11〜1N・・・OFDM送信機
20・・・OFDM受信機
101・・・パイロット信号生成部
102・・・データ信号生成部
103・・・サブキャリア割り当て部
104・・・サブキャリアグループ設定部
105・・・複素数値乗算部
106・・・IFFTユニット
107・・・GI付加部
108・・・無線送信部
109・・・アンテナ
110・・・スクランブル部
121・・・サブキャリアグループが設定された信号
122・・・サブキャリアグループが設定されていない信号
201・・・アンテナ
202・・無線受信部
203・・・GI除去部
204・・・FFTユニット
205・・・信号分離部
206・・・チャネル推定部
206a・・・チャネル推定部
207・・・チャネル等化部
208・・・復調器
210・・・デスクランブル部
210a・・・デスクランブル部
211・・・チャネル推定部
211a・・・チャネル推定部
212・・・チャネル等化部
213・・・復調器
214・・・複素数値乗算部
221,223・・・パイロット信号
222,224,225・・・データ信号
301〜30M・・・サブキャリアグループ

Claims (5)

  1. OFDM信号を送信する複数の送信機と、前記OFDM信号に基づくマクロダイバーシティ受信を行う受信機とを備えたOFDM無線通信システムにおいて、
    前記送信機は、
    互いに異なる周波数の第1パイロットサブキャリアおよび第2パイロットサブキャリアに、それぞれパイロット信号を割り当てる第1割り当て手段と、
    前記第1パイロットサブキャリアと同じ周波数でかつ送信タイミングが連続する第1データサブキャリアに、マクロダイバーシティが適用されたマクロダイバーシティ信号を割り当てるとともに、前記第2パイロットサブキャリアと同じ周波数でかつ送信タイミングが連続する第2データサブキャリアに、マクロダイバーシティが適用されたマクロダイバーシティ信号を割り当てる第2割り当て手段と、
    前記第1パイロットサブキャリアと前記第2パイロットサブキャリアの間の周波数でかつ第1パイロットサブキャリアと第2パイロットサブキャリアの間の送信タイミングの第3データサブキャリアに、マクロダイバーシティが適用されない非マクロダイバーシティ信号を割り当てる第3割り当て手段と、
    前記第1割り当て手段、前記第2割り当て手段および前記第3割り当て手段でそれぞれ割り当てられたサブキャリアを通じて、パイロット信号、マクロダイバーシティ信号および非マクロダイバーシティ信号をそれぞれOFDM変調して無線送信する送信手段とを備え、
    前記受信機は、
    前記送信手段が送信するサブキャリアを通じて、パイロット信号、マクロダイバーシティ信号および非マクロダイバーシティ信号をそれぞれ受信する受信手段と、
    この受信手段が受信した前記第1パイロットサブキャリアのパイロット信号に基づいて、前記第1データサブキャリアのチャネル推定を行うとともに、前記受信手段が受信した前記第2パイロットサブキャリアのパイロット信号に基づいて、前記第2データサブキャリアのチャネル推定を行う第1推定手段と、
    前記受信手段が受信した前記第1パイロットサブキャリアのパイロット信号および前記第2パイロットサブキャリアのパイロット信号に基づいて、前記第3データサブキャリアのチャネル推定を行う第2推定手段とを具備することを特徴とするOFDM無線通信システム。
  2. さらに、前記受信機は、前記第2推定手段が推定したチャネル推定の結果に基づいて、前記第3データサブキャリアと同じ周波数で送信された非マクロダイバーシティ信号のチャネル推定を行う第3推定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のOFDM無線通信システム。
  3. さらに、前記受信機は、前記第1推定手段が推定した前記第1データサブキャリアおよび前記第2データサブキャリアの両チャネル推定の結果に基づいて、前記第3データサブキャリアと同じ周波数で、かつ前記第1データサブキャリアおよび前記第2データサブキャリアと同じタイミングで送信された非マクロダイバーシティ信号のチャネル推定を行う第3推定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のOFDM無線通信システム。
  4. 前記第2割り当て手段は、前記第1パイロットサブキャリアと同じ周波数でかつ送信タイミングが連続する複数の第1データサブキャリアに、それぞれマクロダイバーシティ信号を割り当てるとともに、前記第2パイロットサブキャリアと同じ周波数でかつ送信タイミングが連続する複数の第2データサブキャリアに、それぞれマクロダイバーシティ信号を割り当て、
    前記第1割り当て手段は、前記第2割り当て手段がマクロダイバーシティ信号を割り当てた複数の第1データサブキャリアの送信タイミングを時間的に挟む第1パイロットサブキャリアと第3パイロットサブキャリアに、それぞれパイロット信号を割り当てるとともに、前記第2割り当て手段がマクロダイバーシティ信号を割り当てた複数の第2データサブキャリアの送信タイミングを時間的に挟む第2パイロットサブキャリアと第4パイロットサブキャリアに、それぞれパイロット信号を割り当て、
    前記第1推定手段は、前記受信手段が受信した前記第1パイロットサブキャリアのパイロット信号および前記第3パイロットサブキャリアのパイロット信号に基づいて、これらのパイロット信号の受信タイミングの間で受信された複数の第1データサブキャリアのチャネル推定を行うとともに、前記受信手段が受信した前記第2パイロットサブキャリアのパイロット信号および前記第4パイロットサブキャリアのパイロット信号に基づいて、これらのパイロット信号の受信タイミングの間で受信された複数の第2データサブキャリアのチャネル推定を行うことを特徴とする請求項1に記載のOFDM無線通信システム。
  5. 前記第1割り当て手段は、互いに異なる周波数でかつ同じ送信タイミングの複数のパイロットサブキャリアに、それぞれパイロット信号を割り当て、
    前記第3割り当て手段は、前記第1割り当て手段が割り当てた複数のパイロットサブキャリアの周波数の間でかつ同じ送信タイミングのデータサブキャリアに、前記非マクロダイバーシティ信号を割り当て、
    前記第2推定手段は、前記受信手段により同じ受信タイミングで受信した複数のパイロットサブキャリアに基づく移動平均値に基づいて、前記同じ受信タイミングで受信された前記データサブキャリアのチャネル推定を行うことを特徴とする請求項1に記載のOFDM無線通信システム。
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