JP2007251589A - アレイアンテナ装置及びrfidシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】UHF帯RFIDシステムに適用されるEIRPを満たし、しかも漏れのない広範囲のタグ認証走査が可能なアレイアンテナ装置及びRFIDシステムを提供する。
【解決手段】アレイアンテナ装置1はアンテナ素子2−1,2−2と分岐回路3と可変位相回路4−1,4−2とを備える。具体的には、伝送線路10から供給される給電電力Wを分岐回路3によって電力W1,W2に分岐し、可変位相回路4−1,4−2によって電力W1,W2に位相差Δを設けて、アンテナ素子2−1,2−2に給電する。そして、アンテナ素子2−1,2−2に対する電力W1,W2の給電状態を制御信号によって切り換える。アンテナ素子2−1,2−2の中心間距離Hを、使用UHF帯の中心周波数における波長の0.3倍〜0.5倍に設定しておく。好ましくは、電力W1,W2間の位相差Δの絶対値を80°〜120°に設定する。
【選択図】図1

Description

この発明は、複数のアンテナ素子を備えたアレイアンテナ装置及びRFID(Radio Frequency IDentification)システムに関し、特に、UHF帯RFIDシステムのアンテナとして用いるためのアレイアンテナ装置及びRFIDシステムに関するものである。
パッチアンテナ等のアンテナ素子を複数備え且つその指向性を切り換えることができるアレイアンテナをRFIDシステムに用いた技術は存在しない。
一般に、指向性を切り換え可能なアレイアンテナは、非特許文献1に記載のごとく、複数のアンテナ素子の位相を異ならせることで、アレイアンテナ全体の一方向への指向性を決定する。そして、複数のアンテナ素子同士の位相を変更することで、アレイアンテナ全体の指向性を上記一方向から他の方向へ切り換える構造になっている。
青木和男、他、「アンテナ工学ハンドブック」オーム社出版、1989年12月30日発行、「第5章アレーアンテナ」、p197−221
上記一般の可変指向性を有するアレイアンテナでは、指向性を鋭くして利得をあげたり、ビーム到来角の空間分解能をあげることを目的としている。このため、アレイを構成するアンテナ素子の間隔を、グレーティングローブやスキャンブラインドネスが出ない範囲で比較的広く設定している。具体的には、アンテナ素子間隔を送受信信号の波長の0.5倍〜0.7倍という広い値に設定する。
ところで、RFIDシステムのリーダ/ライタ等に適用するアンテナに関しては、EIRP(実効輻射電力)の上限値が電波法令で規定されている。
しかし、上記のようなアレイアンテナでは、アンテナ素子間隔を広くして、アンテナ利得をあげているため、その電力が電波法令で定められたEIRPの上限値を大きく超えてしまい、RFIDシステムのアンテナとして使用することができなかった。さらに、指向性を鋭くするため、ビーム幅が狭くなり、広範囲で漏れのないタグ認証走査が困難であった。
このような理由から、可変指向性を有した既存のアレイアンテナを、RFIDシステムのアンテナとして設計することが行われてこず、RFIDシステムに適した可変指向性のアレイアンテナの登場が期待されていた。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、UHF帯RFIDシステムに適用されるEIRPを満たし、しかも、漏れのない広範囲のタグ認証走査が可能なアレイアンテナ装置及びRFIDシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、UHF帯RFIDシステムのリーダ,ライタ又はリーダ/ライタのいずれかからの給電電力をほぼ同振幅の第1及び第2の電力に分岐する分岐手段と、この分岐手段で分岐された第1及び第2の電力の給電位相に差を設ける位相差生成手段と、この位相差生成手段を経た第1及び第2の電力がそれぞれ給電される第1及び第2のアンテナ素子と、これら第1及び第2のアンテナ素子に対する第1及び第2の電力の給電状態を切り換える切換手段とを具備するアレイアンテナ装置であって、第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子との間隔を、使用UHF帯の中心周波数における波長の0.3倍以上で0.5倍以下の距離に設定した構成とする。
かかる構成により、分岐手段によって、RFIDシステムのリーダ,ライタ又はリーダ/ライタのいずれかからの給電電力がほぼ同振幅の第1及び第2の電力に分岐され、位相差生成手段によって、それぞれの給電位相に差が設けられる。そして、これらの第1及び第2の電力が第1及び第2のアンテナ素子にそれぞれ給電され、電波が第1及び第2のアンテナ素子から放射される。このとき、第1及び第2の電力に給電位相差があるため、第1及び第2のアンテナ素子からの電波がアンテナ中心から傾いた状態で放射され、所定方向への指向性を有する。そして、切換手段によって、これら第1及び第2のアンテナ素子に対する第1及び第2の電力の給電状態が切り換えられ、指向性が逆方向に切り換えられる。かかる指向性の切換を繰り返し行うことで、第1及び第2のアンテナ素子からの電波が広範囲に放射されるため、広範囲のタグを認識することが可能となる。しかも、第1及び第2のアンテナ素子の間隔が、使用UHF帯の中心周波数における波長の0.3倍以上に設定されているので、タグ認識を行うに十分な利得を得ることができ、また、当該間隔が、上記波長の0.5倍以下に設定されているので、電波法令で決められた範囲内で十分な利得を得ることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のアレイアンテナ装置において、位相差生成手段による第1及び第2の電力の給電位相差の絶対値が、80°以上で120°以下である、
かかる構成により、第1及び第2の電力の給電位相差の絶対値が、80°以上に設定されているので、第1及び第2のアンテナ素子から放射されるビームの幅が必要以上に狭くなることはない。また、当該給電位相差が、120°以下に設定されているので、所望範囲内のビーム幅を得ることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のアレイアンテナ装置において、分岐手段と位相差生成手段とを、90度ハイブリッド回路で構成した構成とする。
かかる構成により、第1及び第2の電力の給電位相差を90°にすることができる。
また、請求項4の発明に係るRFIDシステムは、請求項1から請求項3のいずれかに記載のアレイアンテナ装置を備える構成とした。
以上詳しく説明したように、この発明のアレイアンテナ装置によれば、第1及び第2のアンテナ素子からの電波の指向性を切換手段によって切り換えることができるので、広範囲のタグ認証が可能となり、しかも、第1及び第2のアンテナ素子の間隔が、使用UHF帯の中心周波数における波長の0.3倍以上で0.5倍以下の距離に設定されているので、RFIDシステムに適用される電波法令で決められた範囲内で十分なEIRPを得ることができるという優れた効果がある。
さらに、請求項2の発明に係るアレイアンテナ装置によれば、第1及び第2の電力の給電位相差の絶対値を、80°以上で120°以下に設定しているので、必要以上に狭くなく且つ所望範囲内のビーム幅を得ることができ、この結果、漏れのない広範囲のタグ認証走査が可能となるという効果がある。
特に、請求項3の発明に係るアレイアンテナ装置によれば、分岐手段と位相差生成手段とを、90度ハイブリッド回路で構成したので、第1及び第2の電力の給電位相差を90°にすることができ、この結果、広帯域の整合を得ることができるという効果がある。
また、請求項4の発明によれば、RFIDシステムとして、上記発明のアレイアンテナ装置を備えているので、電波法令で決められた範囲内で十分なEIRPを得ることができ、さらに、漏れのない広範囲のタグ認証走査が可能な機能を備えたRFIDシステムを提供することができるという効果がある。
以下、この発明の最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係るアレイアンテナ装置を示す概略斜視図であり、図2は、図1に示すアレイアンテナ装置の概略平面図である。
図1に示すように、この実施例のアレイアンテナ装置1は、第1,第2のアンテナ素子としてのアンテナ素子2−1,2−2と、分岐手段としての分岐回路3と、位相差生成手段及び切換手段としての可変位相回路4−1,4−2とを備えている。
図2に示すように、アンテナ素子2−1,2−2は、平面系のアンテナであり、この実施例ではパッチアンテナとしての円偏波アンテナを適用する。具体的には、アンテナ素子2−1,2−2のそれぞれは、誘電体20上に放射電極21を設けた構成を成し、共にグランド板22を地板としている。そして、後述する理由により、アンテナ素子2−1,2−2の間隔即ち中心間距離Hを120mmに設定している。
分岐回路3は、伝送線路10を通じて図示しないRFIDシステムのリーダ/ライタから供給された給電電力Wを第1及び第2の電力としての電力W1,W2に分岐する回路である。具体的には、分岐回路3は、給電電力Wを電力W1,W2に分岐するものであり、同振幅で同位相の電力W1,W2を、分岐回路3から伝送線路11,12に分配する。なお、この実施例では、分岐回路3として単純な構成のT分岐回路を採用するが、これに限らず、ウイルキンソンタイプ分岐回路等、各種構成の分岐回路を適用することができることは勿論である。また、給電電力Wをリーダ/ライタから伝送線路10に供給する場合を例示したが、リーダ,ライタ又はリーダ/ライタのいずれから伝送線路10に供給するものであればよいことは明らかである。
可変位相回路4−1,4−2は、分岐回路3で分岐された電力W1,W2の位相(給電位相)に差を設ける回路であり、伝送線路11,12上にそれぞれ挿入されている。具体的には、可変位相回路4−2から出力される電力W2を、可変位相回路4−1から出力される電力W1に対してΔ(度)だけ遅らせるように可変位相回路4−1,4−2が調整される。そして、RFIDシステムのリーダ/ライタからの図示しない制御信号によって、可変位相回路4−1から出力される電力W1を、可変位相回路4−2から出力される電力W2に対してΔだけ遅らせるように可変位相回路4−1,4−2が調整されるようになっている。つまり、可変位相回路4−1,4−2は、電力W1,W2間に位相差Δを生成する位相差生成手段としての機能を有すると共に、及び電力W1,W2の位相差を逆転させて、アンテナ素子2−1,2−2に対する電力W1,W2の給電状態を切り換える切換手段としての機能も有している。この実施例では、後述する理由により、位相差Δを90°に設定している。
ところで、アレイアンテナ装置1をRFIDシステムのアンテナとして用いるためには、アンテナ素子2−1,2−2の中心間距離Hが、RFIDシステムの使用UHF帯の中心周波数における波長の0.3倍以上で0.5倍以下であり、電力W1,W2間の位相差Δの絶対値が、80°以上で120°以下であることが好ましいことを、発明者は見い出した。
ここで、アンテナ素子2−1,2−2の中心間距離H及び電力W1,W2間の位相差Δについて、詳しく説明する。
図3は、単一のアンテナ素子によるタグ認証範囲を示す概略図である。
図3において、アンテナ素子2は、上記アンテナ素子2−1,2−2と同様の素子であり、複数のタグ201が付された梱包物200の正面から距離Dだけ離れた位置に配されている。一般に、アンテナ素子2によって走査可能なタグ認証範囲S1は、アンテナ素子2から梱包物200に付されたタグ201迄の距離Dと、アンテナ素子2の放射電力と、アンテナ素子2からのビームパターンQ0によって決定される。
一般に、UHF帯RFIDシステムに対する電波法令は、アンテナの最大放射電力が1Wで、EIRPが4W(6dBW)以下でなければならない旨規定している。EIRPが4Wで認証できる距離Dは、最大5mである。
しかし、アンテナとして円偏波アンテナを用い、タグとして直線偏波のタグを用いる通常のRFIDシステムでは、円偏波の偏波損を考慮すると、直線偏波に換算したEIRPは2W(3dBW)以下でなければならない。また、RFIDシステムにおける実際の使用では、距離Dを0.5m〜3mに設定することが最も多い。
したがって、RFIDシステムでは、最大放射電力が1Wであって且つEIRPが2W(3dBW)以下のアンテナであって、最大3m離れた距離Dに存在するタグを認証する能力があるアンテナが必要であると考えられる。
図4は、単一のアンテナ素子のEIRPと各距離にあるタグを認証するに必要なEIRPとの関係を示す線図である。
図4において、横軸は、図3に示すアンテナ素子2の中心軸Mからの角度θを示し、縦軸は、EIRP(dBW)を示す。そして、曲線L1は、距離Dが0.5mの場合に、角度θの位置にあるタグ201(図3参照)を認証するのに必要なEIRPを示す曲線であり、曲線L2は、距離Dが3mの場合に、角度θの位置にあるタグ201を認証するのに必要なEIRPを示す曲線である。
したがって、アンテナのEIRPが、それぞれ曲線L1,L2より高く且つ3dBW以下であるならば、電波法令を満たした状態で、距離Dがそれぞれ0.5m及び3mの位置のタグを認証することができる。
曲線E1は、平面系円偏波アンテナであるアンテナ素子2の直線偏波ビームパターンの実測値を、1W入力時のEIRPに換算して示した曲線である。曲線E1が曲線L1を上回っている角度θの範囲は、−66°〜+66°である。すなわち、距離Dが0.5mである場合には、タグ認証範囲S1は、アンテナ素子2の中心軸Mから左右に約1mの計約2m範囲となる。また、曲線E1が曲線L2を上回っている角度θの範囲は、−30°〜+30°である。すなわち、距離Dが3mである場合には、タグ認証範囲S1は、アンテナ素子2の中心軸Mから左右に約1.7mの計約3.5mの範囲となる。
したがって、直線偏波のタグ201を用いた通常のRFIDシステムに使用される円偏波の単一アンテナ素子2では、タグ認証範囲S1を広く確保することができない。
これに対して、この実施例では、図1及び図2に示したように、アンテナ素子2と同構造の一対のアンテナ素子2−1,2−2を中心間距離Hを持たせて並設し、可変位相回路4−1,4−2を用いて電力W1,W2に位相差Δを持たせているので、広いタグ認証範囲を確保することができる。
図5は、この実施例のアレイアンテナ装置1の指向性と指向性の切換状態を示す概略平面図であり、図6は、この実施例のアレイアンテナ装置によるタグ認証範囲を示す概略図である。
図5に示すように、可変位相回路4−2から出力される電力W2を、可変位相回路4−1から出力される電力W1に対して位相差Δだけ遅らせると、アンテナ素子2−2から電波がアンテナ素子2−1からの電波よりも位相差Δだけ遅れる。この結果、放射されるビームが、波線Q1で示すように、アンテナ素子2−1,2−2の中心軸Mに対して位相差Δに対応した角度θだけ傾き、アレイアンテナ装置1は、角度θ方向への指向性を持つ。そして、図示しない制御信号によって、可変位相回路4−1から出力される電力W1を、可変位相回路4−2から出力される電力W2に対して位相差Δだけ遅らせるように可変位相回路4−1,4−2を制御すると、放射されるビームが、波線Q2で示すように、中心軸Mに対して角度−θだけ傾き、アレイアンテナ装置1の指向性が、角度−θ方向に切り換わる。この結果、図6に示すように、広範囲のタグ認証範囲S2を確保することができる。
このようなアレイアンテナ装置1において、ビームパターンがアンテナ素子2−1,2−2の中心間距離Hと位相差Δとに対応してどのように変化するかを、発明者が計算したところ、図7〜図10に示す結果を得た。
図7は、中心間距離Hをλ×0.3に固定し、位相差Δを変化させた場合のEIRP曲線を示す線図であり、図8は、中心間距離Hをλ×0.4に固定し、位相差Δを変化させた場合のEIRP曲線を示す線図であり、図9は、中心間距離Hをλ×0.5に固定し、位相差Δを変化させた場合のEIRP曲線を示す線図であり、図10は、中心間距離Hをλ×0.6に固定し、位相差Δを変化させた場合のEIRP曲線を示す線図である。なお、λは、RFIDシステムで使用されるUHF帯の中心周波数における波長であり、EIRP曲線E60,E90,E120,E150は、位相差Δを60°,90°,120°,150°にそれぞれ設定した場合の角度θとEIRPとの関係を示す曲線である。
図7に示すように、実線で示すEIRP曲線E60のビーム幅(図の左右方向の全体幅)が最も狭い。二点鎖線で示すEIRP曲線E90及び一点鎖線で示すEIRP曲線E120のように、位相差Δが大きくなるに従ってビーム幅が広くなる。そして、破線で示すEIRP曲線E150のビーム幅が最大となる。
図11は、指向性を切り換えて得た幅広のビームを示す概略図である。
図7に示したアンテナ素子2−1,2−2によるビームの指向性を切り換えると、EIRP曲線E60,E90,E120,E150と中心軸Mで線対称なビームパターンを得るので、EIRP曲線E60,E90,E120,E150の各場合について、図11の(a)〜(d)に示すような広範囲のビームパターンを得る。
ところで、図7を見ると、EIRP曲線E60〜E120では、正面である角度0°で、そのEIRPが曲線L1と曲線L2との双方を上回っている。したがって、図11の(a)〜(c)に示すように、指向性切り換え状態における曲線L1〜L2の間のビームパターンに走査漏れ部分は生じない。しかし、EIRP曲線E150では、図7で示すように、正面である角度0°で、そのEIRPが曲線L1を上回っているが、曲線L2に対しては下回っている。このため、図11の(d)に示すように、指向性切り換え状態における曲線L1〜L2の間のビームパターンに欠損部Sが生じ、走査漏れ部分が発生する。
また、図7に示すように、EIRP曲線E60のビーム幅は、最も狭く、走査範囲が−40°〜+40°の範囲しか得られない。これに対して、EIRP曲線E90及びEIRP曲線E120では、−45°〜+45°より広い走査範囲を得ることができる。
かかる点を考慮して、発明者は、位相差Δが80°〜120°である場合に形成されるビームパターンが最適であると決定した。
一方、図7〜図10に示すように、アンテナ素子2−1,2−2の中心間距離Hが大きくなると、EIRP曲線E60,E90,E120,E150のビーム幅が狭くなっていく。したがって、中心間距離Hがλ×0.6である図10の状態では、切り換え時におけるビーム幅(図11に示すように、線対称のビームを重ねて得たビームの幅)が狭くなり、十分な広さのタグ認証範囲S2(図6参照)を得ることができない。また、中心間距離Hが小さくなると、EIRP曲線E60,E90,E120,E150のビーム幅は広がるが、EIRPの値が小さくなり、2W(3dBW)に近い利得を得ることが困難になる。
かかる点を考慮して、発明者は、中心間距離Hがλ×0.3〜λ×0.5である場合に形成されるビームパターンが最適であると決定した。
以上から、発明者は、アレイアンテナ装置1をRFIDシステムのアンテナとして用いるためには、アンテナ素子2−1,2−2の中心間距離Hが、RFIDシステムの使用UHF帯の中心周波数における波長の0.3倍以上で0.5倍以下であり、電力W1,W2間の位相差Δの絶対値が、80°以上で120°以下であることが好ましいと考えた。そして、この実施例では、日本国内向けのUHF帯RFIDシステムの中心周波数953MHzを使用することとして、その波長の0.38倍を採用し、中心間距離Hを120mmに設定すると共に、電力W1,W2間の位相差Δを90°に設定した。勿論、これに限定されるものではなく、中心間距離Hをλ×0.3〜λ×0.5の範囲で設定し、位相差Δの絶対値を、80°以上で120°以下の範囲で設定することができる。
次に、この実施例のアレイアンテナ装置が示す作用及び効果について説明する。
図12は、この実施例の作用及び効果を説明するための概略平面図である。
図12に示すように、電力Wが、図示しないRFIDシステムのリーダ/ライタから伝送線路10に供給されると、電力Wが分岐回路3で分岐され、同振幅で同位相の電力W1,W2が分岐回路3から伝送線路11,12に出力される。そして、これら電力W1,W2が可変位相回路4−1,4−2にそれぞれ入力されると、電力W1,W2が位相差Δを持って可変位相回路4−1,4−2から出力される。例えば、可変位相回路4−2から出力される電力W2が、可変位相回路4−1から出力される電力W1に対して位相差Δだけ遅らされると、アンテナ素子2−2から電波の放射がアンテナ素子2−1からの電波の放射よりも位相差Δだけ遅れ、放射されるビームが、アンテナ素子2−1,2−2の中心軸Mに対して位相差Δに対応した角度θだけ傾く。そして、図示しない制御信号によって、可変位相回路4−1から出力される電力W1が、可変位相回路4−2から出力される電力W2に対して位相差Δだけ遅らされると、放射されるビームが、中心軸Mに対して角度−θだけ傾き、アレイアンテナ装置1の指向性が、角度−θに切り換わる。かかる指向性の切換を繰り返しに行うことで、斜線で示すような幅広の範囲Qに交互にビームパターンが形成され、梱包物200に対して、タグ認証範囲S2を確保することができる。
しかも、アンテナ素子2−1,2−2の中心間距離H(図2参照)が、日本国内向けのUHF帯RFIDシステムの中心周波数953MHzにおける波長の0.3倍以上で0.5倍以下の範囲内である120mmに設定され、且つ電力W1,W2間の位相差Δの絶対値が、80°以上で120°以下の範囲内である90°に設定されているので、RFIDシステムに適用される電波法令で決められた範囲内で十分なEIRPを得ることができるだけでなく、所望範囲内のビーム幅を得ることができ、この結果、広範囲のタグ認証範囲S2内において、漏れのないタグ認証走査が可能である。
なお、この実施例では、2つの可変位相回路4−1,4−2を用いて、位相差生成手段及び切換手段を構成したが、可変位相回路4−1,4−2の一方のみを用いても、位相差生成手段及び切換手段を構成することができる。例えば、可変位相回路4−1を伝送線路11に挿入して、可変位相回路4−2を伝送線路12に挿入せず、可変位相回路4−1だけで、電力W1,W2間の位相差Δを生成すると共に電力W1,W2の位相差を逆転させて、アンテナ素子2−1,2−2に対する電力W1,W2の給電状態を切り換えるように構成することもできる。
次に、この発明の第2実施例について説明する。
図13は、この発明の第2実施例に係るアレイアンテナ装置を示す概略斜視図であり、図14は、図13に示すアレイアンテナ装置の概略平面図である。
これらの図に示すように、この実施例では、3つのスイッチ回路30,31−1,31−2と遅延線路40とによって、分岐手段,位相差生成手段,切換手段を構成する点が、上記第1実施例と異なる。
具体的には、スイッチ回路30を伝送線路10と伝送線路11,12との間に介設し、スイッチ回路31−1,31−2を伝送線路11,12にそれぞれ挿入した。そして、伝送線路11,12を伝送線路13,14に接続すると共に、伝送線路13,14をアンテナ素子2−1,2−2に接続し、遅延線路40を接続点P1,P2間に接続した。
すなわち、伝送線路11を接続点P1で伝送線路13と遅延線路40とに分岐することにより、伝送線路11側の分岐手段を形成する。そして、伝送線路12を接続点P2で伝送線路14と遅延線路40とに分岐することにより、伝送線路12側の分岐手段を形成する。そして、位相差生成手段を遅延線路40によって形成すると共に、切換手段をスイッチ回路30によって形成している。
かかる構成により、図14に示すように、伝送線路10をスイッチ回路30を介して伝送線路11に接続し、スイッチ回路31−1をオン状態にしておくと、伝送線路10に供給された電力Wは、スイッチ回路30とスイッチ回路31−1とを通じて接続点P1に至り、電力W1,W2に分岐される。そして、電力W1は、伝送線路13を通じてそのままアンテナ素子2−1に給電されるが、電力W2は、遅延線路40によって遅延された後、伝送線路14を通じてアンテナ素子2−2に供給される。この結果、アンテナ素子2−1,2−2に供給される電力W1,W2の間に位相差が生じ、図5に示したような右に傾いたビームがアンテナ素子2−1,2−2から放射される。
そして、スイッチ回路30を破線で示すように切り換え、伝送線路10をスイッチ回路30によって伝送線路12に接続し、スイッチ回路31−2を破線で示すようにオン状態にすると、伝送線路10に供給された電力Wが、スイッチ回路30とスイッチ回路31−2とを通じて接続点P2に至り、電力W1,W2に分岐される。すると、電力W2が、伝送線路14を通じてそのままアンテナ素子2−2に給電され、電力W1は、遅延線路40によって遅延された後、伝送線路13を通じてアンテナ素子2−1に供給される。この結果、電力W1,W2の間に上記とは逆の位相差が生じ、図5に示したような左に傾いたビームがアンテナ素子2−1,2−2から放射される。かかる切り換えを繰り返し行うことで、図12に示したような幅広の範囲に交互にビームパターンを生成することができ、この結果、広範囲のタグ認証が可能となる。
このように、この実施例のアレイアンテナ装置によれば、安価で簡単な構造の3つのスイッチ回路30,31−1,31−2と遅延線路40とによって、分岐手段,位相差生成手段,切換手段を構成しているので、アレイアンテナ装置を安価且つ簡単に製造することができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第3実施例について説明する。
図15は、この発明の第3実施例に係るアレイアンテナ装置を示す概略斜視図であり、図16は、図15に示すアレイアンテナ装置の概略平面図である。
これらの図に示すように、この実施例では、スイッチ回路30と90度ハイブリッド回路41とによって、分岐手段,位相差生成手段,切換手段を構成する点が、上記第1及び第2実施例と異なる。
具体的には、図16に示すように、伝送線路10と伝送線路11,12とをスイッチ回路30を介して接続し、90度ハイブリッド回路41を伝送線路11,12の間に組み込んで、伝送線路11,12をアンテナ素子2−1,2−2に接続した。
90度ハイブリッド回路41は、位相差生成手段として用いる回路である。また、90度ハイブリッド回路41は、端子41a,41bを入力端とし且つ端子41c,41dを出力端とした2入力2出力の回路であり、前段の伝送線路11,12が端子41a,41bにそれぞれ接続され、後段の伝送線路11,12が端子41c,41dにそれぞれ接続されている。これにより、分岐手段を前段の伝送線路11,12と90度ハイブリッド回路41とによって形成し、切換手段をスイッチ回路30によって形成している。
かかる構成により、伝送線路10をスイッチ回路30によって90度ハイブリッド回路41の端子41aに接続して、給電電力Wを端子41aに給電すると、90度ハイブリッド回路41によって、電力W1,W2が、端子41cと端子41dとに、位相差90°で分配されて出力される。
そして、スイッチ回路30を破線で示すように切り換え、伝送線路10を端子41bに接続して、給電電力Wを端子41bに給電すると、電力W1,W2が、端子41cと端子41dとに、位相差−90°で分配されて出力される。
このように、この実施例のアレイアンテナ装置によれば、90度ハイブリッド回路41を用いて、位相差生成手段と分岐手段とを形成したので、UHF帯RFIDシステムのリーダ/ライタ等とアンテナ素子2−1,2−2との間で、広帯域の整合が可能となり、この結果、アンテナ素子2−1,2−2近傍での反射波がリーダ/ライタ等のパワーアンプ側に戻るという不具合の発生を防止することができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1及び第2実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第4実施例について説明する。
図17は、この発明の第4実施例に係るRFIDシステムの要部を示すブロック図である。
図17に示すように、この実施例のRFIDシステムは、UHF帯の電波を使用するRFIDシステムであり、信号の送受信を行うRF部5にアレイアンテナ装置1を設けた構成になっている。
アレイアンテナ装置1としては、90度ハイブリッド回路41を用いた上記第3実施例のアレイアンテナ装置を適用した。勿論、第1実施例や第2実施例のアレイアンテナ装置1、又は他のアレイアンテナ装置を適用することもできる。
RF部5は、図示しないリーダ,ライタ又はリーダ/ライタ等のシステム本体の高周波送受信を行う部分であり、送信回路6と受信回路7とサーキュレータ8と制御回路9とを有する。
送信回路6は、ASK変調器61において、制御回路9からの信号を、PLLモジュール80からディバイダ81を介して送られてきた局所発振信号でASK変調を行い、このASK変調された信号を、帯域通過フィルタ62,パワーアンプ63及び低域通過フィルタ64を通じてサーキュレータ8に出力する機能を有する。
これにより、給電電力Wの信号が、サーキュレータ8を介してアレイアンテナ装置1の伝送線路10に供給される。
一方、受信回路7は、アレイアンテナ装置1からサーキュレータ8を介して受信した信号を、帯域通過フィルタ71及び低雑音増幅器72を通じてディバイダ73に入力し、ディバイダ73で分離した信号を、ミキサ74,75において、PLLモジュール80からディバイダ81,90度ハイブリッド回路76を介して送られてきた局所発振信号で直交復調し、復調されたI信号及びQ信号を制御回路9に送る機能を有する。
制御回路9は、アレイアンテナ装置1のスイッチ回路30の切換を高速に行わせるための制御信号Cを送受信時にスイッチ回路30に送る回路である。
かかる構成により、送信時には、給電電力Wの信号が、RF部5の送信回路6からサーキュレータ8を介してアレイアンテナ装置1の伝送線路10に供給されると共に、制御信号Cが制御回路9からスイッチ回路30に送られる。この結果、円偏波の電波がアレイアンテナ装置1のアンテナ素子2−1,2−2から放射され、所望EIRPで幅広のビームパターンを照射する。そして、アンテナ素子2−1,2−2が、所望EIRPで幅広のビーム範囲内のタグからの直線偏波の電波を受信すると、その信号がRF部5の受信回路7で復調され、受信回路7に送られる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1から第3実施例と同様であるので、その記載は省略する。
なお、この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記第1実施例では、第1及び第2のアンテナ素子として、パッチアンテナの円偏波アンテナであるアンテナ素子2−1,2−2を適用したが、パッチアンテナ、円偏波アンテナ及び直線偏波アンテナに限らず、平面系のアンテナであれば、第1及び第2のアンテナ素子として適用することができる。
また、上記実施例では、アンテナ素子2−1,2−2への給電方法として、伝送線路10による直接給電の例を示したが、給電方法は、このような直接給電に限るものではなく、電磁結合給電等、アンテナを励振することができるすべての給電方法が可能である。
さらに、上記実施例では、位相差生成手段による第1及び第2の電力の給電位相差の絶対値を、80°以上で120以下に設定したアレイアンテナ装置を例示したが、かかる給電位相差の絶対値を、80°以上で120以下以外の値に設定したアレイアンテナ装置を、この発明の範囲から除外する意ではない。
この発明の第1実施例に係るアレイアンテナ装置を示す概略斜視図である。 図1に示すアレイアンテナ装置の概略平面図である。 単一のアンテナ素子によるタグ認証範囲を示す概略図である。 単一のアンテナ素子のEIRPと各距離にあるタグを認証するに必要なEIRPとの関係を示す線図である。 この実施例のアレイアンテナ装置の指向性と指向性の切換状態を示す概略平面図である。 この実施例のアレイアンテナ装置によるタグ認証範囲を示す概略図である。 中心間距離をλ×0.3に固定し、位相差を変化させた場合のEIRP曲線を示す線図である。 中心間距離をλ×0.4に固定し、位相差を変化させた場合のEIRP曲線を示す線図である。 中心間距離をλ×0.5に固定し、位相差を変化させた場合のEIRP曲線を示す線図である。 中心間距離をλ×0.6に固定し、位相差を変化させた場合のEIRP曲線を示す線図である。 指向性を切り換えて得た幅広のビームを示す概略図である。 この実施例の作用及び効果を説明するための概略平面図である。 この発明の第2実施例に係るアレイアンテナ装置を示す概略斜視図である。 図13に示すアレイアンテナ装置の概略平面図である。 この発明の第3実施例に係るアレイアンテナ装置を示す概略斜視図である。 図15に示すアレイアンテナ装置の概略平面図である。 この発明の第4実施例に係るRFIDシステムの要部を示すブロック図である。
符号の説明
1…アレイアンテナ装置、 2,2−1,2−2…アンテナ素子、 3…分岐回路、 4−1,4−2…可変位相回路、 5…RF部、 6…送信回路、 7…受信回路、 8…サーキュレータ、 9…制御回路、 10〜14…伝送線路、 20…誘電体、 21…放射電極、 22…グランド板、 30,31−1,31−2…スイッチ回路、 40…遅延線路、 41…90度ハイブリッド回路、 200…梱包物、 201…タグ、 C…制御信号、 Δ…位相差、 H…中心間距離、 W,W1,W2…電力。

Claims (4)

  1. UHF帯RFIDシステムのリーダ,ライタ又はリーダ/ライタのいずれかからの給電電力をほぼ同振幅の第1及び第2の電力に分岐する分岐手段と、この分岐手段で分岐された第1及び第2の電力の給電位相に差を設ける位相差生成手段と、この位相差生成手段を経た第1及び第2の電力がそれぞれ給電される第1及び第2のアンテナ素子と、これら第1及び第2のアンテナ素子に対する上記第1及び第2の電力の給電状態を切り換える切換手段とを具備するアレイアンテナ装置であって、
    上記第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子との間隔を、使用UHF帯の中心周波数における波長の0.3倍以上で0.5倍以下の距離に設定した、
    ことを特徴とするアレイアンテナ装置。
  2. 上記位相差生成手段による第1及び第2の電力の給電位相差の絶対値が、80°以上で120°以下である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアレイアンテナ装置。
  3. 上記分岐手段と位相差生成手段とを、90度ハイブリッド回路で構成した、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアレイアンテナ装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のアレイアンテナ装置を備える、
    ことを特徴とするRFIDシステム。
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