JP2007248737A - 画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ - Google Patents

画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ Download PDF

Info

Publication number
JP2007248737A
JP2007248737A JP2006071048A JP2006071048A JP2007248737A JP 2007248737 A JP2007248737 A JP 2007248737A JP 2006071048 A JP2006071048 A JP 2006071048A JP 2006071048 A JP2006071048 A JP 2006071048A JP 2007248737 A JP2007248737 A JP 2007248737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine particles
inorganic fine
cleaning
image forming
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006071048A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirota Sakon
洋太 左近
Kazuhiko Umemura
和彦 梅村
Hiroaki Takahashi
宏明 高橋
Tomoko Uchiumi
知子 内海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2006071048A priority Critical patent/JP2007248737A/ja
Publication of JP2007248737A publication Critical patent/JP2007248737A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】微小径で略球形のトナーを用いた場合にも、優れたクリーニング性が実現でき、かつ長期に亘って優れた耐久性を維持できる画像形成方法、及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】少なくとも感光体に対する帯電工程と、画像露光工程と、現像工程と、転写工程と、定着工程と、前記感光体表面に対するクリーニング工程とを有する画像形成方法であって、前記クリーニング工程は、クリーニングブレード20が、感光体表面に当接した状態でなされるものとし、クリーニングブレード20は、形状又は/及び材質の異なる無機微粒子を各々含有する複数の弾性体層21、22が積層した構造を有しているものとする。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジに関するものであり、詳しくは、画像形成プロセスにおけるクリーニング部分においてクリーニング不良の発生を抑制でき、小粒径で球形のトナーに対しても良好なクリーニング特性が得られ、かつ、トナー外添剤の感光体表面への固着によるフィルミングを抑制することが可能で、安定した画像を得ることのできる画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジに関するものである。
従来、カールソンプロセス等、種々のプロセスを用いた電子写真方法が、複写機、ファクシミリ、プリンター等の電子写真分野において広く使用されている。
このような電子写真方法に用いられている電子写真感光体(以下、単に感光体ということがある)に関しては、安価で大量生産性、無公害性等の利点を有していることから有機系の感光材料が汎用されている。
また、電子写真形成用のトナーは、高画質化、及び帯電の安定化を図るために、小粒径化、及び真球形化が進められている。
また、近年における電子写真サプライの機能向上に対応して、構成部材についても高耐久性、高画質を達成する高機能化、最適化が要求されるようになってきている。
特に感光体に対するクリーニングを行う技術については、電子写真プロセスの各要素との関連が深く、出力画像への影響も非常に大きく、さらには耐久性の観点からも重要なものである。
感光体の耐久性を向上させるべく、耐摩耗性を高めることへの要望が高まってきているが、従来公知の有機系感光体(OPC)は、いずれも耐摩耗性が低かった。
また一層の出力画像の高精細化を得るためには、感光体層を薄膜化させることが必要となるが、必然的に摩耗に対する余裕度が低下してしまうという問題がある。
感光体の摩耗現象は、主としてクリーニング工程が問題となる。
感光体に当接するクリーニングブレードや、クリーニング対象であるトナーが大きく影響するため、これらの特性の最適化が要求される。
画像を高精細化させるためには、トナーを小粒径化、かつ略球形化させることが必要となるが、これによりクリーニング特性の余裕度は低下する。
なおここで、小粒径で略真球形のトナーとは、平均粒径が5.5μm以下で円形度が0.97以上のトナーである。
このようなトナーは重合法によって作製することができ、細線の再現性やデジタル画像のドット再現性等に優れ高画質化が達成できる。
極めて小粒径で略真球形状のトナーを適用した場合にクリーニング特性を高く維持するために、感光体に当接するクリーニングブレード中に微粒子を添加するという技術提案がなされている(例えば、下記特許文献1参照。)。
クリーニングブレード中に含有させる微粒子としては、概略立方体あるいは直方体のペロブスカイト型結晶の無機微粉体が挙げられ、特に1次粒子平均粒径が30〜300nmのものが使用されている。これによりクリーニング効果が向上することが確かめられている。
また、クリーニング工程において転写残トナーのすり抜けを抑制し、かつクリーニングブレードに潤滑剤を塗布することなくビビリや捲れの発生を防止するために、クリーニングブレードとしてウレタン基材を用い、かつ感光体に当接する部分に無機粒子を内包させるという技術についての提案がなされている(例えば、下記特許文献2参照。)。
更に、感光体の表面を効果的にクリーニングするとともに、感光体の寿命を長く保つべく、研磨剤を含有しているクリーニングブレードを適用し、この研磨剤の含有量や粒子径をクリーニングブレードの部材が消耗する方向に従って変化するようにするという技術の提案がなされている(例えば、下記特許文献3参照。)。
また、フィラーを含有する弾性ゴム部材よりなるクリーニングブレードを適用し、このフィラーを遠心成型により凝集させ、フィラーのほとんど存在しない領域の低硬度ゴム層側を感光体に当接させてクリーニングし、感光体の傷の発生を抑制し、逆側のフィラーの凝集したヤング率の高い部分により高い押圧力を確保して良好なクリーニング効果を得るという技術の提案もなされている(例えば、下記特許文献4参照。)。
しかしながら、上記各従来技術のいずれによっても、今後一層、高精細な画像形成を目的として、トナーの小粒径化、略真球形状化が進む現状下においては、安定したクリーニング効果を維持し、かつブレードの耐摩耗性、及び感光体の耐摩耗性、フィルミング性を高く保ち続けるということは、依然として未解決の課題であった。
特開2005−321431号公報 特開2003−208070号公報 特開2004−157256号公報 特開2001−302906号公報
本発明においては、上述したような従来技術が有している問題点に鑑み、特に近年主流となってきているレーザ光を書き込み光源とする高耐久デジタル系高速電子写真プロセスに対応するべく、小粒径で、略真球形のトナーを用いた場合にも、感光体の耐摩耗性を損なわず、フィルミング等の感光体劣化がきわめて少なく、クリーニング不良を発生させず、安定して優れた画像形成を行うことのできる画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジを提供する。
本発明の画像形成方法は、感光体に対する帯電工程と、画像露光工程と、現像工程と、転写工程と、定着工程と、前記感光体表面に対するクリーニング工程とを有しているものとし、前記クリーニング工程は、クリーニングブレードが前記感光体表面に当接した状態でなされるものとし、かかるクリーニングブレードは、形状又は/及び材質の異なる無機微粒子を各々含有する複数の弾性体層が積層した構造を有しているものとする。
請求項2の発明においては、前記クリーニングブレードは短冊形状を有している無機微粒子含有ウレタンゴムよりなり、全体の厚さが1.5mm以上3mm以下であり、前記感光体表面に当接する、当接弾性体層の厚さが、総厚の1/10以上1/5以下であるものとした請求項1に記載の画像形成方法を提供する。
請求項3の発明においては、前記当接弾性体層に含有されている無機微粒子の1次粒子平均粒径が0.03μm以上0.5μm以下であり、前記感光体に当接しない、非当接弾性体層に含有されている無機微粒子の1次粒子平均粒径が0.2μm以上1μm以下であり、前記当接弾性体層に含有されている無機微粒子の粒径が、前記非当接弾性体層に含有されている無機微粒子よりも小さいこととした請求項1又は2の画像形成方法を提供する。
請求項4の発明においては、前記無機微粒子の含有量が、各弾性体層の構成成分の1〜20wt%であることとした請求項1乃至3のいずれかの画像形成方法を提供する。
請求項5の発明においては、前記無機微粒子を含有するウレタンゴムの硬度が67〜75度(JIS A)であり、かつヤング率が70〜95kg/cm2であることとした請求項2乃至4のいずれかの画像形成方法を提供する。
請求項6の発明においては、前記現像工程に用いられるトナーは、体積平均粒径が5.5μm以下であり、円形度が0.97以上であるものとした請求項1乃至5のいずれか一項の画像形成方法を提供する。
請求項7の発明においては、少なくとも、感光体、帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段、定着手段、及びクリーニング手段を具備する画像形成装置であって、前記クリーニング手段が、形状又は/及び材質の異なる無機微粒子を各々含有する弾性体層が積層されたクリーニングブレードを具備しているものとした画像形成装置を提供する。
請求項8の発明においては、前記クリーニングブレードは、短冊形状を有している無機微粒子含有ウレタンゴムよりなり、全体の厚さが1.5mm以上3mm以下であり、前記感光体表面に当接する側の、当接弾性体層の厚さが、総厚の1/10以上1/5以下であることとした請求項7の画像形成装置を提供する。
請求項9の発明においては、前記当接弾性体層に含有されている無機微粒子の1次粒子平均粒径が0.03μm以上0.5μm以下であり、前記感光体に当接しない、非当接弾性体層に含有されている無機微粒子の1次粒子平均粒径が、0.2μm以上1μm以下であり、前記当接弾性体層に含有されている無機微粒子の粒径が、前記非当接弾性体層に含有されている無機微粒子よりも、小さいことを特徴とする請求項7又は8の画像形成装置を提供する。
請求項10の発明においては、前記無機微粒子の含有量が、各弾性体層の構成成分の1〜20wt%であることとした請求項7乃至9のいずれかの画像形成装置を提供する。
請求項11の発明においては、前記無機微粒子を含有するウレタンゴムの硬度が67〜75度(JIS A)であり、かつヤング率が70〜95kg/cm2であることとした請求項8乃至10のいずれかの画像形成装置を提供する。
請求項12の発明においては、前記現像手段に用いられるトナーが、体積平均粒径が5.5μm以下であり、円形度が0.97以上であることとした請求項7乃至11のいずれかの画像形成装置を提供する。
請求項13の発明においては、少なくとも、感光体、帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段、定着手段、及びクリーニング手段を具備し、前記クリーニング手段が、形状又は/及び材質の異なる無機微粒子を各々含有する弾性体層が積層されたクリーニングブレードを具備しているプロセスカートリッジを提供する。
本発明によれば、例えばレーザ光を用いて書き込みを行うようなデジタル系高速電子写真プロセスにおいても良好な画像形成を行うことが可能である。特に、小粒径かつ略真球形のトナーを用いた場合に良好なクリーニング性が発揮され、感光体の耐摩耗性の向上gが図られ、フィルミング等による感光体劣化がきわめて少なく、も高精細電子写真プロセスにおいて安定して優れた画像形成が可能となった。
以下、本発明について具体的に説明するが、本発明は、以下の例に限定されるものではない。
本発明の画像形成方法は、少なくとも感光体に対する帯電工程と、画像露光工程と、現像工程と、転写工程と、定着工程と、前記感光体表面に対するクリーニング工程とを有するものとし、前記クリーニング工程は、クリーニングブレードが前記感光体表面に当接した状態でなされるものとし、かかるクリーニングブレードは、形状又は/及び材質の異なる無機微粒子を各々含有する複数の弾性体層が積層した構造を有しているものとする。
なお、クリーニングブレードの構成において、感光体に当接側の弾性体層を当接弾性体層といい、感光体に当接しない弾性体層を非当接弾性体層というものとする。
また、本発明の画像形成装置は、少なくとも、感光体、帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段、定着手段、及びクリーニング手段を具備しており、前記クリーニング手段が、少なくとも形状または材質の異なる無機微粒子を各々含有する弾性体層が積層されたクリーニングブレードを具備しているものとする。
先ず、クリーニング対象であるトナーについて説明する。
画像の高精細化を図るためには、小粒径で略真球形のトナーを使用することが有効であるが、これに対するクリーニングの安定化を図ることが重要課題である。
小粒径で略真球形のトナーを用いると、クリーニングブレードのエッジ部においてトナーのすりぬけが生じやすくこれがクリーニング不良の原因となる。
トナー粒子は粒度分布を有しているものであるが、その特性については平均粒径により近似することができ、形状として円形度が0.94以下の場合には、粒径が5μm前後でも良好なクリーニング効果が得られるが、円形度が0.97以上もの略真球形となると、クリーニング余裕度が急激に低下し、更に粒径が5μm前後となると、従来のブレードクリーニング装置では対応できなくなる。
更にトナーは、流動性を改善させたり、帯電性の調節したりするため、種々の外添剤が付加されるが、その外添剤は一部トナーより離脱してしまい、外添剤単独でクリーニング部に突入してしまう。この外添剤は、粒径としてトナーに比べて非常に小さく、クリーニングブレードを容易にすり抜ける。すなわち外添剤はクリーニング動作において、ブレードエッジと感光体表面との間に入り込むことになり、感光体とクリーニングブレードの双方が摩耗作用を受けることになる。更にまた、外添剤が感光体の表面に押し付けられる状態となり、かかる状態の継続によりフィルミングが生じる。
一方、外添剤の径を大きくすると、球形トナーのクリーニングに対してその回転運動性を妨げる効果を有しているので、クリーニング性の余裕度が向上する。
上述したような外添剤の使用割合は、トナーの0.01〜5重量%であり、0.01〜2.0重量%が好ましい。
外添剤としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素等が挙げられる。
上述したようなトナーに対するクリーニングを行うクリーニングブレードについて説明する。
感光体クリーニングとフィルミング及び感光体摩耗とブレード摩耗の抑制をバランスよく成立させるために、本発明においては、形状又は/及び材質の異なる無機微粒子を各々含有する積層弾性体、例えばウレタンゴムからなる弾性体の積層構造を有するブレードを用いることとした。これにより、小粒径で略真球形トナーのすり抜けを抑制でき、良好なクリーニング性が達成され、かつ感光体とクリーニングブレードの摩耗耐久性も良好に維持できる。
クリーニングブレードのエッジ近傍での動作を想定する。無機微粒子含有積層型のブレードでは、トナーをせき止めるエッジ先端部の動きにおいて、その変形が抑制され、感光体表面とのなす角度であるクリーニング角が設定時の角度が維持される。これによりトナー粒子の当接部への進入が起こりにくくなりクリーニング性が良好になるのである。
これは、弾性体に含有されている無機微粒子の効果によるものであり、ブレードの変形の程度はヤング率と対応している。このことに鑑みて検討した結果、ブレードを構成する弾性体層中の無機微粒子の含有量は、各弾性体層の構成成分の1〜20wt%とし、弾性体層のヤング率は70〜95kg/cm2の範囲とすることにより、良好なクリーニング性が実現できることが確かめられた。
ヤング率が70kg/cm2より小さいとブレード変形が起こりやすくなり、また95kg/cm2より大きいと感光体表面への追従性が低下してしまい、いずれも良好なクリーニング効果が得られない。
このようなブレード変形抑制と追従性確保を両立させる観点から、クリーニングブレードを構成するウレタンゴムの硬度は67〜75度(JIS A)でかつヤング率が70〜95kg/cm2に選定することが好ましい。
更に、感光体に当接する側の、すなわち当接弾性体層において、含有無機微粒子の粒径がクリーニングトナーの1/10程度とするとき、この当接弾性体層表面に突出する無機微粒子が感光体表面との間に微小な間隙を形成するようになり、そこをトナーの遊離外添剤がすり抜けることにより潤滑効果も期待できる。
一方、無機微粒子を添加しないと、ブレードが樹脂弾性体のみで構成されるので、エッジ近傍での変形が起こりやすくなり、クリーニング角が小さくなってしまう。このような場合には、トナー粒子は当接部で挟み込まれて捕獲されるような形となり、球形形状のために回転しながら当接部の内部に進入してしまい、クリーニング不良が生じてしまう。
なお、非当接弾性体層に含有される無機微粒子は、クリーニングブレード自体の振動抑制の観点と当接弾性の維持から、当接弾性体層中の無機微粒子よりも、粒径を大きく選定し、0.2μm以上1μm以下とすることが好ましい。
弾性体層に含有させる無機微粒子としては、従来公知の材料が使用でき、例えば、酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム、チタン酸カリウム等で形状が略球状のもの、あるいは薄片状のものとして、酸化チタン、カーボン、あるいは雲母、モンモリロナイト等が挙げられる。
無機微粒子の添加量は、ウレタンゴム構成成分全体の1〜20wt%が好ましい。ヤング率がその添加量によって変化するため、70〜95kg/cm2の範囲になるように、無機微粒子の種類や添加量を調節する。
なお、エッジ先端の変形状況については、ガラス製の擬似感光体を用いた内製の評価装置において、高速度カメラ観察によって、クリーニング動作時のエッジの感光体進行方向への引き込まれ状態を観察して確認を行うことができる。
無機微粒子を添加しなかったクリーニングブレードにおいては、エッジ部が50〜100μm程度、感光体に引き込まれるのが確認されたが、本発明に係る構成のクリーニングブレードではその引き込まれ量が10〜30μm程度に抑制されたことが確かめられた。
次に、クリーニングブレードが当接する感光体について説明する。
感光体は、従来公知の構成のものを適用できるが、以下においては、機能分離型の積層タイプを挙げて説明する。
図1、図2に、積層型電子写真感光体の一例の概略断面図を示す。
これら感光体6は、導電性支持体(導電性基体)1上に感光層2が設けられており、この感光層2は、電荷発生材料を主成分とする電荷発生層3と、電荷輸送材料を主成分とする電荷輸送層4とが積層されており、最表層として保護層5が形成されている。
導電性支持体1は、体積抵抗1010Ωcm以下の導電性を示す材料からなるものである。例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白金等の金属、酸化スズ、酸化インジウム等の金属酸化物を、蒸着又はスパッタリングにより、フィルム状又は円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレス等の板又はそれらを素管化後、切削、超仕上げ、研磨等で表面処理した管等からなるものである。
電荷発生層3は、電荷発生材料を主成分とする層である。
電荷発生材料には、無機又は有機材料が用いられ、代表的なものとしては、モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、キナクリドン系顔料、キノン系縮合多環化合物、スクアリック酸系染料、フタロシアニン系顔料、ナフタロシアニン系顔料、アズレニウム塩系染料、セレン、セレン−テルル合金、セレン−ヒ素合金、アモルファス・シリコン等が挙げられる。
これら電荷発生材料は、単独で用いてもよく、2種以上混合して用いてもよい。
電荷発生層3は、電荷発生材料を適宜バインダー樹脂と共に、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、2−ブタノン、ジクロルエタン等の溶媒を用いて、ボールミル、アトライター、サンドミル等により分散し、分散液を塗布することにより形成できる。
塗布方法としては、浸漬塗工法、スプレーコート法、ビードコート法等が適用できる。
バインダー樹脂としては、例えばポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリケトン樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリビニルケトン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられる。
バインダー樹脂の量は、重量基準で電荷発生材料1部に対して、0〜2部が適当である。
電荷発生層3は、公知の真空薄膜作製法によって形成してもよい。
電荷発生層3の膜厚は、通常は0.01〜5μmとし、0.1〜2μmとすることがより好ましい。
電荷輸送層4は、電荷輸送材料及びバインダー樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥することにより形成できる。
また、必要により可塑剤やレベリング剤等を添加することもできる。
電荷輸送材料のうち、低分子電荷輸送材料には、電子輸送材料と正孔輸送材料とがある。
電子輸送材料としては、例えば、クロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド等の電子受容性物質が挙げられる。
これらの電子輸送材料は、単独で用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよい。
正孔輸送材料としては、例えば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリルアントラセン)、1,1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、チオフェン誘導体等の電子供与性物質が挙げられる。
これらの正孔輸送材料は、単独で用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよい。
また、電荷輸送材料として高分子電荷輸送材料を用いる場合、適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥して電荷輸送層を形成してもよい。
高分子電荷輸送材料は、上記低分子電荷輸送材料に電荷輸送性置換基を主鎖又は側鎖に有した材料であればよい。
特に好ましい高分子電荷輸送材料としては、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテル等が挙げられ、特に、トリアリールアミン構造を有するポリカーボネートの使用が有利である。
さらに必要により、高分子電荷輸送材料にバインダー樹脂、低分子電荷輸送材料、可塑剤、レベリング剤、潤滑剤等を適量添加してもよい。
電荷輸送材料と共に電荷輸送層4を形成するために使用するバインダー樹脂としては、例えば、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリビニルトルエン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性又は熱硬化性樹脂が挙げられる。
なお、電荷輸送層4には、必要に応じて可塑剤を添加してもよく、例えば、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート等、樹脂に汎用の可塑剤を挙げることができ、その使用量は、重量基準でバインダー樹脂に対して0〜30%程度が好適である。
電荷輸送層4には、必要に応じてレベリング剤を添加してもよく、例えば、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のシリコーンオイル類、側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマー、又はオリゴマーが挙げられ、その使用量は、重量基準でバインダー樹脂に対して0〜1%程度が好適である。
電荷輸送層形成用の溶剤としては、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、2−ブタノン、モノクロルベンゼン、ジクロルエタン、塩化メチレン等が挙げられる。
電荷輸送層4の膜厚は、5〜30μmの範囲が好適であり、所望の感光体特性に応じて適宜選択する。
電荷輸送材料の含有量は、電荷輸送層形成材料の40重量%以上とすることが好ましい。
電荷輸送材料含有量が40重量%未満であると、感光体へのレーザ書き込みにおけるパルス光露光において、高速電子写真プロセスでの充分な光減衰時間が得られなくなってしまうためである。
感光体6における電荷輸送層移動度は、2.5×105〜5.5×105V/cmの範囲の電荷輸送層電界強度の条件下で、3×10-5cm2/V・s以上であることが好ましく、7×10−5cm2/V・s以上であることがより好ましい。
電荷輸送層移動度は、使用条件下でこれを達成するように構成を適宜調整することができる。
なお、電荷輸送層移動度は、従来公知の(Time Of Flight)法により求められる。
図1及び図2に示す感光体6は、導電性支持体1と感光層2との間に、所定の下引き層(図示せず)を形成してもよい。
下引き層は、一般に樹脂を主成分とするものであるが、この樹脂はその上層の感光層が溶剤を用いて塗布形成されていることに鑑み、一般の有機溶剤に対して耐溶解性の高い樹脂を用いることが好ましい。
このような樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール樹脂、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等三次元網目構造を形成する硬化型樹脂等が挙げられる。
また、下引き層には、モアレ防止、残留電位の低減等のために、酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等の金属酸化物の微粉末を加えてもよい。
この下引き層は、上記の感光層と同様、適当な溶媒、塗工法を用いて形成することができる。
更に下引き層としては、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤等を用い、例えばゾル−ゲル法等により形成した金属酸化物層を形成してもよい。
またその他の下引き層としては、Al23を陽極酸化したものを適用してもよく、ポリパラキシリレン(パリレン)等の有機物、SiO、SnO2、TiO2、ITO、CeO2等の無機物を真空薄膜作製法を適用して形成したものでもよい。
下引き層の膜厚は、0〜5μmが好適である。
感光体の最表層には保護及び耐久性の向上を図るべく、所定のフィラーを含有する保護層5を形成する。
保護層5形成用材料としては、例えば、ABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル樹脂、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアリルスルホン樹脂、ポリブチレン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリスルホン樹脂、AS樹脂、AB樹脂、BS樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。
保護層5には、耐摩耗性を向上させるため、所定のフィラーを添加する。
フィラーとしては、アルミナや酸化チタン等の無機材料微粉末を用いることができ、更に、シリカ等の無機微粒子を併用してもよい。
保護層5に添加するフィラー量は、重量基準で10〜40%とし、20〜30%が好ましい。フィラー量を10%未満とすると、摩耗が大きくなり、耐久性の劣化を招来する。
一方、40%を越えると、露光時における明部電位の上昇が著しくなり、感度低下が無視できなくなる。
更に、フィラーの分散性を向上させるために、保護層5中には、分散助剤を添加することが好ましい。
分散助剤は塗料等に使用されるもの(例えば、変性エポキシ樹脂縮合物、不飽和ポリカルボン酸低分子量ポリマー等)が適宜利用でき、その量は重量基準で通常は、含有するフィラーの量に対して0.5〜4%とし、1〜2%とすることが好ましい。
また、保護層5には、電荷輸送材料を添加することも好適であり、添加量も上述した電荷輸送層4と同様とすることができ、これにより、露光に対する特性の向上が図られる。
更には、酸化防止剤を添加してもよい。
保護層5を形成する方法としては、例えばスプレー法等通常の塗布法を適用できる。
保護層5の膜厚は0.5〜10μmとし、4〜6μm程度が好適である。
また、図1及び図2に示した感光体は、感光層2と保護層5との間に、適宜中間層(図示せず)を形成してもよい。
この中間層は、一般にバインダー樹脂を主成分として形成する。
バインダー樹脂としては、ポリアミド樹脂、アルコール可溶性ナイロン、水溶性ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等が適用できる。
中間層は、従来公知の塗布法により形成でき、膜厚は、0.05〜2μm程度が適当である。
また、図1及び図2に示す感光体6においては、耐環境性の改善のため、特に感度低下や残留電位の上昇を防止するために、各層に酸化防止剤、可塑剤、滑剤、紫外線吸収剤、低分子電荷輸送物質及びレベリング剤を添加してもよい。
酸化防止剤としては、フェノール系化合物として、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、n−オクタデシル−3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル)ブチリックアッシド]グリコールエステル、トコフェロール類等が挙げられる。
パラフェニレンジアミン類として、N−フェニル−N−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−Nsec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−N,N−ジ−t−ブチル−p−フェニレンジアミン等が挙げられる。
ハイドロキノン類として、2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン、2,6−ジドデシルハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノン、2−ドデシル−5−クロロハイドロキノン、2−t−オクチル−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オクタデセニル)−5−メチルハイドロキノン等が挙げられる。
有機硫黄化合物類として、ジラウリル−3,3−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3−チオジプロピオネート、ジテトラデシル−3,3−チオジプロピオネート等が挙げられる。
有機燐化合物類として、トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィン等が挙げられる。
可塑剤としては、リン酸エステル系可塑剤として、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リン酸オクチルジフェニル、リン酸トリクロルエチル、リン酸クレジルジフェニル、リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸トリフェニル等が挙げられる。
フタル酸エステル系可塑剤として、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジイソブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソオクチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジノニル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジウンデシル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ブチルラウリル、フタル酸メチルオレイル、フタル酸オクチルデシル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジオクチル等が挙げられる。
芳香族カルボン酸エステル系可塑剤として、トリメリット酸トリオクチル、トリメリット酸トリ−n−オクチル、オキシ安息香酸オクチル等が挙げられる。
脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤として、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジ−n−オクチル、アジピン酸−n−オクチル−n−デシル、アジピン酸ジイソデシル、アジピン酸ジカプリル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−n−オクチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジ−2−エトキシエチル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジイソデシル、テトラヒドロフタル酸ジオクチル、テトラヒドロフタル酸ジ−n−オクチル等が挙げられる。
脂肪酸エステル誘導体系可塑剤として、オレイン酸ブチル、グリセリンモノオレイン酸エステル、アセチルリシノール酸メチル、ペンタエリスリトールエステル、ジペンタエリスリトールヘキサエステル、トリアセチン、トリブチリン等が挙げられる。
オキシ酸エステル系可塑剤として、アセチルリシノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチルフタリルブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリブチル等が挙げられる。
エポキシ系可塑剤として、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸デシル、エポキシステアリン酸オクチル、エポキシステアリン酸ベンジル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジオクチル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジデシル等が挙げられる。
二価アルコールエステル系可塑剤として、ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジ−2−エチルブチラート等が挙げられる。
含塩素系可塑剤として、塩素化パラフィン、塩素化ジフェニル、塩素化脂肪酸メチル、メトキシ塩素化脂肪酸メチル等が挙げられる。
ポリエステル系可塑剤として、ポリプロピレンアジペート、ポリプロピレンセバケート、ポリエステル、アセチル化ポリエステル等が挙げられる。
スルホン酸誘導体系可塑剤として、p−トルエンスルホンアミド、o−トルエンスルホンアミド、p−トルエンスルホンエチルアミド、o−トルエンスルホンエチルアミド、トルエンスルホン−N−エチルアミド、p−トルエンスルホン−N−シクロヘキシルアミド等が挙げられる。
クエン酸誘導体系可塑剤として、クエン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリ−2−エチルヘキシル、アセチルクエン酸−n−オクチルデシル等が挙げられる。
その他、ターフェニル、部分水添ターフェニル、ショウノウ、2−ニトロジフェニル、ジノニルナフタリン、アビエチン酸メチル等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤として、2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,2,4,4−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2−ジヒドロキシ4−メトキシベンゾフェノン等が挙げられる。
サルシレート系紫外線吸収剤として、フェニルサルシレート、2,4ジ−t−ブチルフェニル3,5−ジ−t−ブチル4ヒドロキシベンゾエート等が挙げられる。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤として、(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、(2−ヒドロキシ5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、(2−ヒドロキシ5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、(2−ヒドロキシ3−ターシャリブチル5−メチルフェニル)5−クロロベンゾトリアゾール等が挙げられる。
シアノアクリレート系紫外線吸収剤として、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、メチル2−カルボメトキシ3(パラメトキシ)アクリレート等が挙げられる。
クエンチャー(金属錯塩系)紫外線吸収剤として、ニッケル(2,2チオビス(4−t−オクチル)フェノレート)ノルマルブチルアミン、ニッケルジブチルジチオカルバメート、ニッケルジブチルジチオカルバメート、コバルトジシクロヘキシルジチオホスフェート等が挙げられる。
HALS(ヒンダードアミン)系紫外線吸収剤として、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1−[2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]−4−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピリジン、8−ベンジル−7,7,9,9−テトラメチル−3−オクチル−1,3,8−トリアザスピロ〔4,5〕ウンデカン−2,4−ジオン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等が挙げられる。
図1及び図2に示した感光体6は、上述したように、導電性支持体1上に感光層2及び保護層5を形成し、所望により下引き層、中間層を形成し、保護層5にフィラーを含有させるようにしたことにより、耐摩耗性の向上、及び全体としての耐久性の向上が図られる。
本発明の画像形成方法及び画像形成装置は、クリーニング手段に搭載されるクリーニングブレードに特徴を有しているものである。
本発明によれば、クリーニングブレードを構成している当接弾性体層のエッジ部の変形が抑制でき、小粒径かつ略真球形トナーを良好にクリーニングできるのである。
以下、クリーニングブレードについて詳細に説明する。
図3にクリーニングブレード20の概略斜視図を示す。
クリーニングブレード20は、感光体に摺接する側の当接弾性体層21と非当接弾性体層22との積層構成を有しており、板金ホルダ23により保持されている。
クリーニングブレード20の弾性体はウレタン樹脂より形成することが好適である。
先ず、所定のポリオールあるいはプレポリマーを加熱し粘度を下げ、その状態で無機微粒子を混合し攪拌する。その後硬化剤と反応させて硬化させ、所望の形状の弾性体層(ブレード用シート)を作製する。
攪拌混合工程においては、超音波ホモジナイザ等を使用することができ、発泡を抑えながら混合することが好ましい。
なお、ブレード用シートの形成の際には、遠心成型や金型注型による方法を利用してもよい。
クリーニングブレード20の弾性体層の積層各層21、22は、必ずしも均一な層厚でなくても良く、感光体の軸方向で均一で良好な当接が確保できれば良い。
次に、本発明の画像形成方法、及び画像形成装置について説明する。
図4に本発明の画像形成装置の概略構成図を示す。
図3のクリーニングブレード20は、図4中のクリーニングブレード20に相当する、
図4の画像形成装置30を構成する感光体31は、ドラム状の形状であるが、本発明はこれに限定されずシート状、エンドレスベルト状であってもよい。
感光体31の周辺機器として、帯電部材32が配置されている。図4の構成においては帯電ローラを示しているが、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソリッド・ステート・チャージャー)等の従来公知のものをいずれも適用できる。
帯電部材32の帯電ローラは、感光体31と当接していてもよいが、両者の間に適当なギャップ(10〜200μm程度)を設けた近接配置とすることにより、両者の摩耗量が低減できると共に帯電部材へのトナーフィルミングを抑制でき好適である。
帯電部材32に印加する電圧は、帯電の安定化と帯電ムラの抑制のために、直流成分に交流成分を重畳したものとすることが効果的である。しかしながら、帯電が安定化される反面、直流成分のみ印加した場合に比べ、プロセス中に使用した感光体の表面層が摩耗しやすいという欠点もある。但し、感光体として耐摩耗性に優れたものを選定するので、上記構成としても実用上の問題はない。
転写手段には、一般に上記の帯電器が使用できる。図4においては、転写ローラ35を適用している。
また、画像露光部33、除電ランプ39等の光源には、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザ(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)等の発光物全般が適用できる。そして、所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルター等の各種フィルターを用いる。これらの光源は、光照射を併用した転写工程、除電工程、クリーニング工程又は前露光等の工程にも用いることもできる。
現像ユニット34により感光体31上に現像されたトナーは、給紙トレイ40より搬送された転写紙に転写されるが、全部が転写されるわけではなく、感光体31上に残存するトナーもあり、このようなトナーは、クリーニングユニット36のクリーニングブレード20により感光体31から除去される。
クリーニングは、クリーニングブレード20のみで行なわれることもあるが、ファーブラシ等のクリーニングブラシを組み合わせて行ってもよい。
転写されたトナー像は、定着装置38に搬送され、トナー像を紙に定着し、排紙される。
電子写真感光体に正(負)帯電を施し、画像露光を行なうと、感光体表面上には正(負)の静電潜像が形成される。
これを負(正)極性のトナー(検電微粒子)で現像すれば、ポジ画像が得られ、また、正(負)極性のトナーで現像すれば、ネガ画像が得られる。
現像手段には、公知の方法が適用され、また、除電手段にも公知の方法が採用される。
本発明の画像形成装置は、複写装置、ファクシミリ、プリンター内に固定して組み込まれていてもよいが、プロセスカートリッジの形態で、それら装置内に組み込まれ、着脱自在としたものであってもよい。
ここで、プロセスカートリッジとは、感光体を内蔵し、外に帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段を含んだ1つの装置(部品)である。
従って、少なくとも帯電、画像露光、現像、転写、定着及びクリーニング手段を有する画像形成装置用プロセスカートリッジであって、上記電子写真感光体とクリーニングブレードを具備することを特徴とする画像形成装置用プロセスカートリッジも提供できる。
図5に、本発明の画像形成装置用プロセスカートリッジの一例の概略構成図を示す。
図5中、101は感光ドラム、102は接触帯電装置、103は像露光、104は現像装置、105は転写体、106は接触転写装置、107はクリーニングブレード、108 は除電ランプ、109は定着装置をそれぞれ示す。
以下、本発明の具体的な実施例、及び比較例を挙げて説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
なお、下記において部とあるのはすべて重量部である。
〔実施例1〕
(クリーニングブレードの作製)
材料として、ポリカプロラクトン系プレポリマーと硬化剤1,4ブタンジオール/トリメチロールプロパンを用い、感光体に当接する側、すなわち図3中の当接弾性体層21、及び非当接側の弾性体層(非当接弾性体層22)のウレタンシートを作製する。
含有無機微粒子に関しては、当接弾性体層には、酸化チタンタイペークCR−97(石原産業製、体積平均粒径0.25μm)を用いた。
非当接弾性体層には、酸化チタンタイペークTY−70(石原産業製、体積平均粒径1.0μm)を用いた。
なお、無機微粒子の含有量は、各弾性体層の構成材料の総量300gに対して、各々等しく5wt%とした。
次に、前記当接弾性体層21と、非当接弾性体層22とを積層させる。
先ず、当接弾性体層を作製しておき、続いて非当接弾性体層を作製する。
最初に所定のプレポリマーを90度に加熱し溶融させておき、続いてそれぞれ所定の無機微粒子を加える。その後、攪拌機(株式会社シンキー製 あわとり練太郎AR−500)を用いて1分間攪拌を行う。
続いて、さらに攪拌機(株式会社エスエムテー製超音波ホモジナイザーUH−300)を用いて5分間攪拌を行った。
その後硬化剤を加え、株式会社島崎製作所製往復回転式攪拌機アジターによりさらに1分間攪拌したのち、ろ過鐘により脱泡を1分間行い、金型に注型した。
1次焼成は150℃で1時間、2次焼成は120℃で12時間とし、さらに23℃50%RHで7日間の養生を行った。
続いて、両層を積層するため、金型は上型を2種類取り替えて注型することとした。
当接弾性体層を1次焼成したのち、上型を交換してその上に非当接弾性体層を形成し、1次焼成と、2次焼成を経て、積層弾性体を得た。
各層の厚さは、当接弾性体層が0.2mm、非当接弾性体層が1.8mmであるものとした。
なお、プレポリマーと硬化剤(1,4ブタンジオールとトリメチロールプロパンの割合)の配合量を調整し、当接弾性体層の硬度を75度、非当接弾性体層の硬度を70度となるようにした。
作製した各弾性体層を構成するウレタンゴムのヤング率は、別途物性確認用に単一層で形成した層試料において、当接弾性体層が85kg/cm2で、非当接弾性体層が75kg/cm2であった。
所定のカッティングを行い、板金ホルダ23に接着して評価用クリーニングブレードを完成した。
次に、上記クリーニングブレードを使用してクリーニング性の評価を行った。
評価に際しては、リコー製カラー複合機 imagio Neo C455に上記試作ブレードを搭載して行った。
なお、上述したクリーニングブレードの形状、寸法に関しては、従来標準的に用いられているクリーニングブレードと同様であるものとした。
(評価用トナー)
重合法により作製する。
トナー母体:円形度0.98、平均粒径4.9μm
外添剤 :小粒径シリカ1.5部(クラリアント製H2000)
小粒径酸化チタン0.5部(テイカ製MT−150AI)
大粒径シリカ1.0部(電気化学工業製UFP−30H)
(クリーニングブレードの当接条件)
線圧 :20g/cm
クリーニング角:80度
(クリーニング評価環境)
20℃65%RH
(通紙条件)
イールド5%チャート
3プリント/ジョブで、10000枚(A4横)
上述した条件でクリーニングの評価を行ったところ、10000枚連続して通紙を行った場合において、クリーニング不良の発生は認められなかった。
また、ブレードエッジの摩耗幅は1.5μmで、感光体のフィルミングは認められなかった。すなわち良好なクリーニング性が多数回通紙において維持でき、耐摩耗性、耐久性についても実用上充分に良好であった。
ブレードエッジの摩耗幅測定は、キーエンス製超深度形状測定顕微鏡VK9500を用い、ブレードを45度傾斜させ、エッジ上方から観察した摩耗面の幅を評価することによりおこなった。
〔実施例2〕
下記の項目については実施例1と異なる条件を設定し、その他の条件は、実施例1と同様としてクリーニングブレードを作製した。
当接弾性体層に含有させる無機微粒子としては、シリカ OX−50(日本アエロジル製、体積平均粒径0.04μm)を用いた。
非当接弾性体層に含有させる無機微粒子としては、酸化チタンタイペークCR−97(石原産業製、体積平均粒径0.25μm)を用いた。
各弾性体層の膜厚:当接弾性体層0.6mm、非当接弾性体層2.4mm
無機微粒子含有量:当接弾性体層3wt%、非当接弾性体層10wt%
硬度:当接弾性体層67度、非当接弾性体層75度
ヤング率:当接弾性体層71kg/cm2、非当接弾性体層75kg/cm2
実施例2のクリーニングブレードを用いて実施例1と同様の評価を行った。
10000枚通紙後において、クリーニング不良の発生は認められなかった。
ブレードエッジの摩耗幅は1.8μmで、感光体のフィルミングは認められなかった。
すなわち良好なクリーニング性が多数回通紙において維持でき、耐摩耗性、耐久性についても実用上充分に良好であった。
〔比較例1〕
非当接弾性体層に、無機微粒子を添加しなかった。
その他の条件は実施例1と同様としてクリーニングブレードを作製した。
なお、非当接弾性体層の硬度は70度と変わりなかったが、ヤング率は68kg/cm2であった。
比較例1の評価を行ったところ、10000枚通紙後において、数本の帯状のクリーニング不良が認められた。
ブレードエッジの摩耗幅は3.5μmであった。
また、帯状のクリーニング不良部に対応する感光体部分にフィルミングが認められた。
すなわち、非当接弾性体層のヤング率が実施例1に比較して低いため、クリーニング性が多数回通紙において維持できず、耐摩耗性、耐久性についても劣化した。
〔実施例3〕
以下の項目については異なる条件とし、その他の条件は実施例1と同様としてクリーニングブレードを作製した。
当接弾性体層に含有する無機微粒子:酸化チタンタイペーク TY−300(石原産業製、体積平均粒径0.45μm)
非当接弾性体層に含有する無機微粒子:酸化チタンタイペークTY−70(石原産業製、体積平均粒径1.0μm)
各弾性体層の膜厚:当接弾性体層0.2mm、非当接弾性体層1.3mm
無機微粒子含有量:当接弾性体層5wt%、非当接弾性体層20wt%
硬度:当接弾性体層75度、非当接弾性体層75度
ヤング率:当接弾性体層80kg/cm2、非当接弾性体層95kg/cm2
実施例3の評価を行ったところ、10000枚通紙後において、クリーニング不良は発生せず、ブレードエッジの摩耗幅は2.0μmで、感光体のフィルミングは認められなかった。
すなわち良好なクリーニング性が多数回通紙において維持でき、耐摩耗性、耐久性についても実用上充分に良好であった。
〔比較例2〕
当接弾性体層に無機微粒子を添加しなかった。
その他の条件は実施例2と同様にして、クリーニングブレードを作製した。
このとき、当接弾性体層の硬度は68度とほぼ変わりなかったが、ヤング率は60kg/cm2であった。
比較例2の評価を行ったところ、5000枚通紙後程度から、すじ状のクリーニング不良が発生し、8000枚通紙後では、全面にクリーニング不良の領域が拡大した。
ブレードエッジの摩耗幅は8000枚通紙時点で8.5μmで、感光体の表面にはクリーニング不良に対応するフィルミングが認められた。
すなわち、非当接弾性体層のヤング率が実施例2に比較して低いため、クリーニング性が多数回通紙において維持できず、耐摩耗性、耐久性についても劣化した。
〔実施例4〕
以下の項目については異なる条件とし、その他の条件は実施例1と同様としてクリーニングブレードを作製した。
当接弾性体層に含有する無機微粒子:シリカ OX−50(日本アエロジル製、体積平均粒径0.04μm)
非当接弾性体層に含有する無機微粒子:酸化チタンタイペークCR−97(石原産業製、体積平均粒径0.25μm)
各弾性体層の膜厚:当接弾性体層0.2mm、非当接弾性体層1.8mm
無機微粒子含有量:当接弾性体層3wt%、非当接弾性体層5wt%
硬度:当接弾性体層70度、非当接弾性体層72度
ヤング率:当接弾性体層72kg/cm2、非当接弾性体層75kg/cm2
実施例4の評価を行ったところ、10000枚通紙後において、クリーニング不良は発生せず、ブレードエッジの摩耗幅は1.3μmで、感光体のフィルミングは認められなかった。
すなわち良好なクリーニング性が多数回通紙において維持でき、耐摩耗性、耐久性についても実用上充分に良好であった。
〔実施例5〕
以下の項目については、実施例1と異なる条件を設定し、その他については実施例1と同様としてクリーニングブレードを作製した。
当接弾性体層に含有する無機微粒子:酸化チタンタイペークCR−97(石原産業製、体積平均粒径0.25μm)
非当接弾性体層に含有する無機微粒子:酸化チタンタイペークTY−70(石原産業製、体積平均粒径1.0μm)
各弾性体層の膜厚:当接弾性体層0.2mm、非当接弾性体層1.8mm
無機微粒子含有量:当接弾性体層5wt%、非当接弾性体層5wt%
硬度:当接弾性体層75度、非当接弾性体層70度
ヤング率:当接弾性体層77kg/cm2、非当接弾性体層80kg/cm2
実施例5の評価を行ったところ、10000枚通紙後において、クリーニング不良は発生せず、ブレードエッジの摩耗幅は2.6μmで、感光体のフィルミングは認められなかった。
すなわち良好なクリーニング性が多数回通紙において維持でき、耐摩耗性、耐久性についても実用上充分に良好であった。
本発明に用いられる積層型電子写真感光体の一例の概略断面図である。 本発明に用いられる積層型電子写真感光体の他の一例の概略断面図である。 弾性体積層型のクリーニングブレードの概略斜視図を示す。 本発明の画像形成装置の概略構成図ある。 本発明の画像形成装置用プロセスカートリッジの一例の概略構成図を示す。
符号の説明
1 導電性支持体
2 感光層
3 電荷発生層
4 電荷輸送層
5 保護層
6 感光体
20 クリーニングブレード
21 当接弾性体層
22 非当接弾性体層
23 板金ホルダ
30 画像形成装置
31 感光体
32 帯電部材
33 画像露光部
34 現像ユニット
35 転写ローラ
36 クリーニングユニット
38 定着装置
39 除電ランプ
40 給紙トレイ
101 感光ドラム
102 接触帯電装置
103 像露光
104 現像装置
105 転写体
106 接触転写装置
107 クリーニングブレード
108 除電ランプ
109 定着装置

Claims (13)

  1. 少なくとも感光体に対する帯電工程と、画像露光工程と、現像工程と、転写工程と、定着工程と、前記感光体表面に対するクリーニング工程とを有する画像形成方法であって、
    前記クリーニング工程は、クリーニングブレードが、前記感光体表面に当接した状態でなされるものとし、
    前記クリーニングブレードは、形状又は/及び材質の異なる無機微粒子を各々含有する複数の弾性体層が積層した構造を有していることを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記クリーニングブレードは、短冊形状で、かつ無機微粒子を含有するウレタンゴムにより構成されており、
    全体の厚さが1.5mm以上3mm以下であり、
    前記感光体表面に当接する側の、当接弾性体層の厚さが、総厚の1/10以上1/5以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記当接弾性体層に含有されている無機微粒子の1次粒子平均粒径が0.03μm以上0.5μm以下であり、
    前記感光体に当接しない、非当接弾性体層に含有されている無機微粒子の1次粒子平均粒径が0.2μm以上1μm以下であり、
    前記当接弾性体層に含有されている無機微粒子の粒径が、前記非当接弾性体層に含有されている無機微粒子よりも、小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
  4. 前記無機微粒子の含有量が、各弾性体層の構成成分の1〜20wt%であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  5. 前記無機微粒子を含有するウレタンゴムの硬度が67〜75度(JIS A)であり、かつヤング率が70〜95kg/cm2であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  6. 前記現像工程に用いられるトナーが、体積平均粒径が5.5μm以下であり、円形度が0.97以上であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  7. 少なくとも、感光体、帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段、定着手段、及びクリーニング手段を具備する画像形成装置であって、
    前記クリーニング手段が、形状又は/及び材質の異なる無機微粒子を各々含有する弾性体層が積層されたクリーニングブレードを具備していることを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記クリーニングブレードは、短冊形状を有している無機微粒子含有ウレタンゴムよりなり、
    全体の厚さが、1.5mm以上3mm以下であり、
    前記感光体表面に当接する側の、当接弾性体層の厚さが、総厚の1/10以上1/5以下であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記当接弾性体層に含有されている無機微粒子の1次粒子平均粒径が、0.03μm以上0.5μm以下であり、
    前記感光体に当接しない、非当接弾性体層に含有されている無機微粒子の1次粒子平均粒径が、0.2μm以上1μm以下であり、
    前記当接弾性体層に含有されている無機微粒子の粒径が、前記非当接弾性体層に含有されている無機微粒子よりも、小さいことを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成装置。
  10. 前記無機微粒子の含有量が、各弾性体層の構成成分の1〜20wt%であることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記弾性体層を構成する前記無機微粒子を含有するウレタンゴムの硬度が67〜75度(JIS A)であり、かつヤング率が70〜95kg/cm2であることを特徴とする請求項8至10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記現像手段に用いられるトナーが、体積平均粒径が5.5μm以下であり、円形度が0.97以上であることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 少なくとも、感光体、帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段、定着手段、及びクリーニング手段を具備するプロセスカートリッジであって、
    前記クリーニング手段が、形状又は/及び材質の異なる無機微粒子を各々含有する弾性体層が積層されたクリーニングブレードを具備していることを特徴とするプロセスカートリッジ。
JP2006071048A 2006-03-15 2006-03-15 画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ Pending JP2007248737A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006071048A JP2007248737A (ja) 2006-03-15 2006-03-15 画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006071048A JP2007248737A (ja) 2006-03-15 2006-03-15 画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007248737A true JP2007248737A (ja) 2007-09-27

Family

ID=38593117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006071048A Pending JP2007248737A (ja) 2006-03-15 2006-03-15 画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007248737A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010181718A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成機構および画像形成装置
US8364070B2 (en) 2010-03-18 2013-01-29 Ricoh Company, Ltd. Cleaning device, and image forming apparatus, process cartridge, and intermediate transfer unit each including the cleaning device
US8712309B2 (en) 2010-03-18 2014-04-29 Ricoh Company, Ltd. Cleaning device, and image forming apparatus, process cartridge, and intermediate transfer unit each including the cleaning device
US8798516B2 (en) 2010-03-18 2014-08-05 Ricoh Company, Ltd. Cleaning device, and image forming apparatus, process cartridge, and intermediate transfer unit each including the cleaning device

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010181718A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成機構および画像形成装置
US8364070B2 (en) 2010-03-18 2013-01-29 Ricoh Company, Ltd. Cleaning device, and image forming apparatus, process cartridge, and intermediate transfer unit each including the cleaning device
US8712309B2 (en) 2010-03-18 2014-04-29 Ricoh Company, Ltd. Cleaning device, and image forming apparatus, process cartridge, and intermediate transfer unit each including the cleaning device
US8798516B2 (en) 2010-03-18 2014-08-05 Ricoh Company, Ltd. Cleaning device, and image forming apparatus, process cartridge, and intermediate transfer unit each including the cleaning device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3868785B2 (ja) 積層型電子写真感光体、画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP4928230B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ
JP4917409B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ
US20070287083A1 (en) Electrophotographic photoreceptor and method of preparing the photoreceptor, and image forming apparatus, image forming method and process cartridge using the photoreceptor
JP2008224729A (ja) 画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ
JP5084225B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2007248737A (ja) 画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP2008233120A (ja) クリーニングユニット、画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP2006259231A (ja) 画像形成方法、画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジおよび電子写真用トナー
JP2008070585A (ja) 画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP2007219101A (ja) 画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ
JP2007127898A (ja) 画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ
JP4713907B2 (ja) 画像形成方法、画像形成装置、及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP2006053514A (ja) 画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP3767854B2 (ja) 画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP3657893B2 (ja) 画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP2006047698A (ja) 画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP2004138919A (ja) 電子写真感光体、画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置装着用プロセスカートリッジ
JP3945803B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP2007121918A (ja) 画像形成装置、画像形成方法およびプロセスカートリッジ
JP2004038070A (ja) 画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP3656738B2 (ja) 電子写真方法、画像形成装置および画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP2006106649A (ja) 画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP3874329B2 (ja) 積層型電子写真感光体、画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ
JP2006064918A (ja) 画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ