JP2007248409A - 可撓性湿度センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】湾曲する部位に貼付して湿度を計測する可撓性湿度センサを提供する。
【解決手段】有機高分子からなる支持基板10上に一対の櫛状電極12bと該電極から延設されるリード線接続端子12aとで構成される貴金属からなる電極構成体12が接着剤11により貼設され、該リード線接続端子12aには半田付けが可能な金属を析出させ、一対の櫛状電極面12bには湿度に応答性するイオン伝導性感湿膜13を被覆する構造からなり、該感湿膜の抵抗値の変化を測定することにより湿度を検出することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】有機高分子からなる支持基板10上に一対の櫛状電極12bと該電極から延設されるリード線接続端子12aとで構成される貴金属からなる電極構成体12が接着剤11により貼設され、該リード線接続端子12aには半田付けが可能な金属を析出させ、一対の櫛状電極面12bには湿度に応答性するイオン伝導性感湿膜13を被覆する構造からなり、該感湿膜の抵抗値の変化を測定することにより湿度を検出することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は生体に貼付し、生体湿度を連続的に計測する検湿装置に関わり、湾曲する生体部位に沿って貼付できる可撓性を備える湿度センサに関する。
湿度計測の歴史は古く、毛髪湿度計から始まり、乾湿球計、塩化リチウムを用いた湿度計などがある。最近は湿度計測センサとしてセラミック系湿度センサや高分子系湿度センサが広く実用に供されている。
現在実用化されているセラミック系湿度センサは、多孔質半導体粒子表面への水蒸気の化学的、物理的吸着により電気抵抗が変化することを利用しており、感湿材料にMgCr2O4−Ti02系セラミック、Ti02系セラミック、ZnO−LiZnVO4 系セラミック、MgAl2FeO4系セラミックなどがある。
特開昭49−97020号公報
特開昭52−149387公報
特開昭52−140893公報
特開昭55−163801公報
特開昭55−124902公報
このようなセラミック系湿度センサは多孔質体のため屈設すると容易に破損が起こり、湿度センサとして臀部などの部位に貼付し、体重下に押し付けられると湿度センサは破損し、セラミックの破片が体表面を傷つける恐れがあった。またセンサを繰り返し使用すると感応部に化学吸着水が生じ抵抗値が飽和するので定期的に200度から400度の温度で加熱クリーニングする必要があり、体表面に直接貼付して使用すると皮膚火傷の危険性があった。
有機高分子系湿度センサは感湿膜を構成する有機高分子の末端にカチオン基やアニオン基を導入し、吸着する水分の量に比例して変わるイオン移動量を電気抵抗の変化として計測する。感湿材料としてはビニルモノマーとカチオニックモノマーとの共重合体、ポリカチオンーテトラシアノキノジメタン錯体、スチレンスルホン酸とエステルモノマーとアクリル酸エステルモノマーとの共重合体、アルキル基とハロゲンイオンを持つアオイネンポリマー、イソシアネート基とエポキシ基とカルボンサン基を持ちカルボン酸を添加したアセチルセルロース、エチレンと不飽和カルボン酸を主成分とする共重合体ケン化物などがある。
特開昭54−80191公報
特開昭58−97650公報
特開昭60−100401公報
特開昭60−113140公報
特開昭60−168044公報
特開昭61−170644公報
これら感湿材料は湿度の変化に対する感度を得るため、また湿度の応答性を早くするため、支持基板上に描画された櫛状電極部に薄く塗布・乾燥し、感湿膜として実用に供される。また櫛状電極部は感湿膜を構成するカチオン基やアニオン基が水和反応で強酸、強アルカリ性を示し、塗膜下の電極が腐食されてしまうのを防ぐためガラスフリットを含有する焼付け金ペーストや酸化ルテニウムペーストが使われ、スクリーン印刷機でアルミナ基板上に描画され、略800度の温度で焼き付けて電極部を形成する。
このような有機高分子系湿度センサにおいては支持基板のアルミナセラミックは可撓性が無いため湾曲する部位への装着が難しく、具体的には血行障害測定用の指サック内へのセンサの実装が困難であり、寝たきりのお年寄りの皮膚に長時間貼付し続けると血行障害が起こり、褥瘡を起こす原因となっていた。また、センサ基板が装着不良で直立した状態で体重がかかると皮膚を破り、血管、神経を傷つける懸念があり実用的ではなかった。
静電容量型湿度センサは無機物基板や金属基板を支持基板として基板上に下部電極と上部電極を形成し、電極間に有機高分子膜やセラミック膜を挟む積層構造で水分の吸収による膜体積の変化による静電容量の変化、あるいは膜内に吸着する水との複合誘電率の変化を計測する構造からなっている。代表的感湿手段としては、アルミナ薄膜や焼結体、鉄―ほう素酸化膜、10μm厚以下のセルロースエステル膜、5μm厚以下のポリイミド膜、シアノエチルセルロース膜などがある。
特開昭59−168354公報
特開昭60−152946公報
特開昭61−196151公報
特開昭49−74588公報
特開昭55−66749公報
特開昭59−32857公報
しかし、これら静電容量型湿度センサの感湿層が多孔質セラミックや酸化膜からなるものは膜が不撓性で抗折力が低下しているため、屈曲すると容易に層内クラックが発生して、初期値の大幅な変動や湿度に対する感度に異常が生じる。一方感湿層を有機高分子とする場合、有機高分子の比誘電率が余りにも小さく、屈曲すると有機高分子の厚みが部分的に変化し、静電容量値が大きくドリフトする。さらにその支持基板はガラス、セラミック、無機物、金属などからなる平滑度の高い基板を使うため、屈服点を超えて変形させると基板は破損するか屈折したままの状態になり、元に復元できないなど実用上に問題があった。
一方、このような剛直な湿度センサに対して、可撓性を備える湿度センサが提案されている。これは多孔質のフィルム、繊維、編み物、不織布を感湿体とするもので、感湿体両面には多孔質電極として炭素繊維を使った織物、編み物、不織布や多孔質のイオンスパッタ金を付着させ、孔壁部分に親水性官能基を導入するものである。該湿度センサは可撓性素材を組み合わせて作られているので撓曲性に富むが、高湿度環境に晒されると多孔質素材間の毛細管現象で水分を吸収し、内蔵するため乾燥環境においても水分を放出せず、測定値に大きなヒステリシス現象を起こす。また、水分放出後に残存するイオン成分がセラミックタイプのように焼却処理できないので時間と共に蓄積され、測定される静電容量や電気抵抗値のドリフトの原因となる。また繊維、不織布などの繊維集合体は毛羽立つ、ほつれを起こすなどで性能のバラツキを大きくする原因となっており、実用性に乏しいものであった。
特開昭60−200152公報
また同様にフレキシブル湿度センサが提案されている。該湿度センサはおむつカバーを構成する繊維に湿度センサを織り込み湿度を計測する方法で、ポリビニルアルコールとイオン伝導性を示す可溶性ポリマーの混合物を貴金属線に被覆したものからなる。この湿度センサ繊維を他の繊維と共におむつカバーに編み込み湿度センサとするものである。このセンサはおむつカバーの布地と一体化するので従来のように異物感は無く、使用上の危険も無いので従来のセンサに比べて安全である。
しかしこのような構成のセンサは布地の縦糸と横糸が交差するポイントで抵抗値を計測するため、交差ポイントの荷重圧力による変形や体動による接触ポイント面の摩滅し接触面積に変化が起こるので長時間正しい湿度を計測することは困難であった。また、平行して織り込む場合には平行線の接触する線間接触長で湿度センサの抵抗値が決まるため、被験者の体動により平行線間に隙間が生じ、また使用中に感湿センサ繊維間に糸くず等絶縁体が挟まるとセンサの抵抗値は異常値を示す。また洗濯すると、このようにおむつの布地に織り込むと感湿糸は水で膨潤して布の隙間から感湿剤が膨出するので、布どうしの擦れあいで感湿剤はおむつから剥げ落ちてしまう問題点があった。
特開平11−101766公報
近年、食生活の変化から生活習慣病にかかる高齢者の割合が多くなる一方で、小学生においても散見されるなど社会問題となっている。生活習慣病の主なものに糖尿病があるが、慢性患者になると恒久的にインシュリンにより血糖値を抑える必要がある。しかしその効果は人によって差があり、低血糖値状態になると発汗量が異常に多くなり湿度センサを貼付して発汗量をモニターすることで昏睡状態になる危険を回避することが可能となる。
また全身性多汗症では感染症、内分泌・代謝性疾患、膠原病(こうげんびょう)、悪性腫瘍、中枢神経疾患などが原因になっていることがあり、体表面に湿度センサを貼付しその湿度を計測することはこれらの病気に対する進行具合をモニターする指標となる。
また幼児、老人介護において、おむつ内に湾曲できるセンサを配置すればベッド内に寝た状態においても寝返り等によってセンサが破損する危険も無く、尿漏れによるおむつ内の蒸れをセンサで感知することができるので、尿によって起こる皮膚のかぶれを予防できるので快適な健康状態を保つことができる。
従来の湿度センサは体表面に接触させる構造の生体計測に適したものが見当たらない。たとえば前記のセラミックス湿度センサを代表するように物理的に固く加熱を必要としたり、加熱手段を必要としない有機高分子湿度センサであっても支持基板には薄く硬いアルミナセラミックやガラス基板が使われており、被験者の部位が術後の縫合場所であったり、腫瘍で爛れている状況では長時間硬いセンサを体に貼付して置くことは被験者に対して大きな負担を強いると共にセンサ基板が傷口の裂け目にめり込んだり、基板が破損して体内に刺さる事故が起きた場合には血管の損傷、神経や筋肉の損傷など致命的な危険が存在しており、従来のセンサではこれらの要求を満足するものが見当たらない。
また、可撓性湿度センサでも多孔質の感湿膜に炭素繊維や金属箔を付着させたものであれば体動や振動で容易に電極が剥離する懸念があり、多孔質の感湿膜や電極の穴径や数を再現よく制御し、量産することは難しい。また同様に、おむつカバーの布糸として縫いこんだ湿度センサは体動によって計測値に異常が発生し、またセンサの断線が起こり、安定した計測ができない。上述したような現状に鑑み、本発明の目的とするところは信頼性が高く、体表面に貼付できる湿度センサを再現良く安価に提供することにある。
前記目的に沿う本発明に係る可撓性湿度センサは図1の構成からなる。すなわち、可撓性、疎水性、電気絶縁性を備える有機高分子プレートまたはフィルム形状からなる支持基板10と、該支持基板上に一対の櫛状電極12bと該電極から延設するリード線接続端子12aから構成される貴金属箔の電極構成体12が接着剤11で貼設され、該リード線接続端子12aには半田付けが可能な金属をメッキ手段で析出させ、一対の櫛状電極面12bには湿度に応答性するイオン伝導性感湿膜13で被覆した構成からなる。
本発明の湿度センサは、使用に際しては湿度センサの感湿膜13面にガーゼをあてて、図3―1に図示する如く、ガーゼが体表面部と対向貼付し、医療用サージカルテープ103で湿度センサ支持基板背面を繞設して皮膚に固定する。指先の計測には図3―2に図示する如く、指サック状の容器105の内側に湿度センサ1を湾曲配置し、容器内に指を挿入して計測する。これら発汗量を計測することは冷え性、白ろう病等毛細血管にかかわる疾患の進み具合を容易に計測できる。また寝たきりのお年寄りにおいて、固定テープによるかぶれが懸念される場合には防炎症性テープとの併用で湿度センサを臀部に長期間の貼付にも可能になる。
さらに、おむつ内面部に予め貼り付けておけば湿度センサ1は可撓性を有するので体形に沿って変形して患者さんが異物感を感じることなく装着でき、皮膚とセンサの感湿膜との界面には通気性のある疎水性保護膜を介在させれば体動によって感湿膜13が損傷を受けることが無い。また湿度センサはおむつを洗濯する際、事前に湿度センサを剥がしておけば湿度センサは劣化することなく繰り返し使うこともできる。
本発明の可撓性湿度センサを構成する該支持基板10はプレートまたはフィルムの形態からなり、その素材は液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルサルフォン、ポリサルフォン、ポリアリレート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリメチルペンテン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルニトリル、アラミドから選ばれた少なくとも一種からなり、適宜可塑性を促進するための可塑成分としてシリコーンゴム、アクリルゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴムを少なくとも一種添加混合される。また或いはガラスクロス、有機不織布、炭素繊維などで強化された複合熱硬化性エポキシ樹脂、熱硬化性ビスマレイミドトリアジン樹脂、熱硬化性変性ポリフェニレンエーテル樹脂、熱硬化性不飽和ポリエステル樹脂、熱硬化性ポリイミド樹脂、熱硬化性ジアリルフタレート樹脂、熱硬化性シアネート樹脂から選ばれる素材が使われる。該支持基板10の厚さは好ましくは0.03mm以上1mm以下であるが、0.03mmより薄い支持基板10には可撓性のあるゴムシートや発泡樹脂シート、和紙、不織布を適宜支持基板10背面に張り合わせて補強することができる。
支持基板10上の一対の櫛状電極12aと該櫛状電極から延設するリード線接続端子12bとで構成される電極構成体12は金、銀、白金、パラジウムから選ばれる単金属乃至は合金からなり、必要に応じてこれに銅、錫、インジウム、ガリウム、鉄、亜鉛、マンガン、アルミニウム、レニウムなどの金属が添加される。これら添加物は貴金属箔の引っ張り強度や膜の圧延性能の改善に効果があると共に貴金属のコストを引き下げる目的で添加される。これらの貴金属は多段ロールによる機械的圧延手段、抵抗加熱蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング、CVDによる乾式成膜手段、電解・無電解メッキによる湿式成膜手段で略10μm以下に製箔され、接着剤11を介して可撓性を有する支持基板10に接合される。
ここで用いる接着剤11はシリコーン系、エポキシ系、変性エポキシ系、フェノール系、エチレン系共重合体、アクリル系、ウレタン系、ポリイミド系、ポリアミド系、ポリアミドイミド系、ポリイソイミド系、B−トリアジン系、ポリエーテルエーテルケトン系、ポリエーテルイミド系、ポリアリレート系接着剤で、適宜副成分を含む接着剤混合物からなる。
接着手段としては、液状接着剤を貴金属箔や支持基板10に塗布・乾燥し、接着面を内側にして貴金属箔と支持基板とを熱間プレスで熱圧着接合する手段、またはフィルム形態乃至はシート形態で入手した接着剤を支持基板寸法に裁断し、支持基板10と貴金属箔の間に挿入し、熱間プレスで熱圧着する手段などで接合される。この結果、接合層の厚さは1μm以下となり、センサ基板全体は可撓性を示す。
次いで該支持基板10に接合される貴金属箔前面に紫外線感光液をスピンコータなどで一様に塗布、乾燥された後、電極構成体12パターンが描画されたフォトマスクを被せて、紫外線照射を行う。ネガ型フォトレジストを使って行う場合はマスクで遮光された非露光面がレジスト除去液に浸漬することで除去され、該構成の電極構成体12からなるレジストパターンが貴金属箔上に転写される。
該転写パターンの未露光レジストが除去され露出した貴金属面は王水、シアン化ナトリウム/過酸化水素液、沃素/沃化カリ液、塩酸/過酸化水素液、硝酸/塩酸/酢酸液から選ばれるエッチング液に漬けて腐蝕させる。この結果、支持基板上には上端に感光したレジスト膜を乗せる貴金属箔からなる該構成の電極構成体12が形成される。
そしてレジスト剥離剤で支持基板10に残存するすべてのレジストを除去して、一対の櫛状電極12bと該電極から延設されるリード線接続端子12aとを構成した電極構成体12が完成する。ここでポジ型フォトレジストでは露光された部分がレジスト除去液で除去される。このような基板上に貴金属パタ−ンを得る方法は前記化学的方法に限定されるものではなく、直接レーザ光線で電極パターンに焼き切って描画する方法も可能である。
このような貴金属からなる電極構成体12のリード線接続端子12aにはニッケル、銅、鉄、銀、パラジウムから選ばれる単金属乃至は合金からなり、クロム、錫、亜鉛、コバルト、硼素、リン、カルシウム、マンガン、タングステンなどから選ばれる成分がメッキ性能を改善するために必要に応じて含まれるメッキ液で、電気メッキ手段、無電解メッキ手段により半田付けを可能とする金属を析出させる。
また、支持基板上に形成された一対の櫛状電極12b面には可溶性溶媒に溶解した末端にスルホン酸基や第四級アンモニウム塩基を導入する有機高分子液を感湿液として塗布し、乾燥させて湿度に応答性するイオン伝導性感湿膜13を得る。
この高分子には必要に応じてエマルジョンゴムを可塑成分として微量添加してイオン伝導性感湿膜の可撓性が改善できる。また、高分子の一部にアクリル基やアリル基、メタクリル基、ビニルエーテル基、ビニルスルホン基、スチレン基等をラジカル重合反応で導入することで膜の溶解性が改善できる。
塗布手段は該イオン伝導性高分子を水溶媒、アルコール溶媒または両者の混合溶媒に一定濃度まで溶解し、これを定量吐出器のシリンダー容器に充填し、一定量の塗布液を一対の櫛状電極12b面全体を覆うように塗布する。塗布された該櫛状電極12bは100度で1時間の乾燥を行い、支持基板10上に略5〜10μmの感湿膜13を得る。
上記製作される湿度センサの塗膜方法は本発明を実践する方法の一手段であり、櫛状電極12bの寸法の開口部を有する遮蔽マスクを支持基板10に重ね、イオン伝導性高分子液を噴霧する手段、基板を櫛状電極側から浸漬する手段なども感湿膜13を得る妥当な方法であり、これに限定されるものではない。
またイオン伝導性感湿膜13の外膜上には、必要に応じて該感湿膜の体皮面や衣類との接触で起こる磨耗・剥離などに起因する電気性能の劣化を防ぐため、可撓性を有し通気性のある疎水性保護膜を繞設することも可能である。
以上のように、本発明による可撓性湿度センサ1は可撓性のある支持基板10と薄く可撓性を示す電極構成体12とを接着剤11を介して接着することで、可撓性のある基板を得る。さらに一対の櫛状電極12b面には略10μmの薄く可撓性を示す感湿膜13が被覆されるので、センサ基板全体が可撓性を示す湿度センサ1を得る。このように湿度センサ1は可撓性機能を持つので貼付する対象の外形形状に制約されること無く、筒状に丸めてパイプの内側に挿入して使用することも可能であり、湿度センサ1の可撓性を生かし揺振する振動板に貼付することも可能である。さらにはこれらの支持基板10を何層か接着剤11を介して積層することで部分的に厚く補強することも可能である。このようにすれば湿度センサの取り付け穴を確保することも可能であり、異形形状に打ち抜いて使用することもできる。また本発明の湿度センサ1を構成する支持基板10が略1mmの厚みを超えても従来のセラミックを素材とする基板やガラスやアルミナ基板に感湿膜を形成した基板のような破損に至ることが無く、強制的に直径100mmの円柱側面に押し付けて曲げる屈伸動作を10回繰り返しても湿度センサの電気特性の劣化は起こらなかった。このように本発明の湿度センサは強制的に曲げ得る可撓性湿度センサも本発明に含むことができる。これらの用途としては医療用に限定されるものではなく、エアコン、加湿器、除湿器等の家庭用空調機器、自動車、電車、航空機等の輸送用機材、半導体関連装置、園芸ハウス、バイオ機器、健康機器、各種燃料電池等の湿度検出器、制御機器などあらゆる産業に 使用できる。
可撓性、疎水性、電気絶縁性を備える有機高分子プレートまたはフィルムからなる支持基板10と、該支持基板上に貴金属箔からなり一対の櫛状電極12bと該電極から延設されるリード線接続端子12aとの電極構成体12が接着剤11で貼設され、該リード線接続端子12a面には電気メッキ手段または無電解メッキ手段により半田付けが可能な金属を析出させ、一対の櫛状電極12b面には湿度に応答性するイオン伝導性感湿膜13を被覆する構造からなる、体表面に貼付して湿度が計測できる可撓性湿度センサ1を実現した。
以下、本発明の具体的実施例と比較例とともに示し、本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1)
図2は本発明の実施例1を示す。厚さ0.1mmのポリイミドフィルム10に、エポキシ樹脂を主成分にアクリルゴムと硬化剤を含有する厚さ0.025mmの接着シート11と厚さ2μmの金箔12を順次重ね合せた。図2−bの如く、該重ね合わせたフィルムをシリコーンゴム板とステンレス板に挟み、170℃/2MPaの加圧下で30分間保持し、金張り積層板を得た。次いで図2−cの如く、該金張り積層板の金箔上前面部にフォトレジスト101をコーティングし、70度で20分間の乾燥を行い、該レジスト面に櫛状電極とそこから延設するリード線接続端子を描画したフォトマスク102重ね合わせ真空下、紫外線装置で露光した。レジストの未露光部分はレジスト除去剤により除去し、それにより露出する金箔部分を沃素/沃化カリ液エッチング液に浸漬して基板から除去した。そして図2−dの如く、レジスト剥離剤で露光レジスト膜を除去して電極パターンを形成するセンサ基板を得て、そしてリード線接続端子には液温65度に保温したニッケル硼素スルファミン酸浴で、白金電極を陽極として電流2A/dm2で30分のメッキ処理を行った。水洗い、乾燥後、該リード線接続端子12aにリード線を半田付けした。そして該支持基板の図2−eに図示する如く、櫛状電極12b面には純水50重量%とメタノール50重量%に溶解したアクリル樹脂の末端にスルホン酸基を持つ感湿液99重量%とスチレンブタジエンラテックスエマルジョン1重量%とをスタータ混合した。該混合液を定量吐出器に充填し、該一対の櫛状電極面に塗布して、100度1時間の乾燥を行い、感湿膜13を得た。
(実施例1)
図2は本発明の実施例1を示す。厚さ0.1mmのポリイミドフィルム10に、エポキシ樹脂を主成分にアクリルゴムと硬化剤を含有する厚さ0.025mmの接着シート11と厚さ2μmの金箔12を順次重ね合せた。図2−bの如く、該重ね合わせたフィルムをシリコーンゴム板とステンレス板に挟み、170℃/2MPaの加圧下で30分間保持し、金張り積層板を得た。次いで図2−cの如く、該金張り積層板の金箔上前面部にフォトレジスト101をコーティングし、70度で20分間の乾燥を行い、該レジスト面に櫛状電極とそこから延設するリード線接続端子を描画したフォトマスク102重ね合わせ真空下、紫外線装置で露光した。レジストの未露光部分はレジスト除去剤により除去し、それにより露出する金箔部分を沃素/沃化カリ液エッチング液に浸漬して基板から除去した。そして図2−dの如く、レジスト剥離剤で露光レジスト膜を除去して電極パターンを形成するセンサ基板を得て、そしてリード線接続端子には液温65度に保温したニッケル硼素スルファミン酸浴で、白金電極を陽極として電流2A/dm2で30分のメッキ処理を行った。水洗い、乾燥後、該リード線接続端子12aにリード線を半田付けした。そして該支持基板の図2−eに図示する如く、櫛状電極12b面には純水50重量%とメタノール50重量%に溶解したアクリル樹脂の末端にスルホン酸基を持つ感湿液99重量%とスチレンブタジエンラテックスエマルジョン1重量%とをスタータ混合した。該混合液を定量吐出器に充填し、該一対の櫛状電極面に塗布して、100度1時間の乾燥を行い、感湿膜13を得た。
この湿度センサを1KHzの周波数で抵抗値を測ると初期値は相対湿度35%RHの環境では400KΩの抵抗値を示し、相対湿度75%RHでは10KΩに変化した。本湿度センサの背面を直径100mmの円柱側面に押し付けて曲げる屈伸動作を10回繰り返し、評価した。試験後の外観を観察したところ湿度センサにはヒビ割れが全く無く、抵抗値の変化を測定したところ相対湿度35%RHでは400KΩの抵抗値を示し、相対湿度75%RHでは10KΩと試験後の抵抗値に変化は無かった。
この湿度センサの感湿膜13の膜面上には保護膜面を配し、これを内側にして図3−1の如く上腕皮膚にサージカル103で固定した。結果は体動によるノイズの発生も無く、静止状態で66KΩの抵抗値が運動と共に徐々に発汗し、5KΩに至った。
(実施例2)
(実施例2)
厚さ0.4mmのアラミド繊維を含有するエポキシプレート10にボンディングシート11(信越化学製F13)と厚さ2μmの純度22K金箔12を重ね合わせ、160度で4.9MPaの加圧下、40分間保持して熱圧着成形した。該金張り積層板はドライフィルムフォトレジスト101とフォトマスク102を重ね合わせて紫外線露光によりレジストを焼き付けた。未露光レジストはレジスト除去剤にて除去し、露出する金箔部分を王水液に浸漬して基板からエッチングにて除去した。次いでレジスト剥離剤で露光レジストを除去して櫛状電極12bを形成する基板を得た。次いで該リード線接続端子12aには液温60度に保温したピロリン酸銅メッキ液で、白金電極を陽極として電流1A/dm2で30分の電気メッキ処理を行い、リード線接続端子12aにはリード線を半田付けした。さらに一対の櫛状電極12b面にはエタノール/純水に溶解したアクリル樹脂の末端に4級アンモニウム塩基を持つ高分子液を定量吐出器で塗布し、100度に設定した乾燥機で1時間乾燥した。さらに接着剤付きベントフィルター(ジャパンゴアテック製)の接着面を感湿膜13周縁に貼り付けて保護膜とした。本発明の湿度センサを1KHzの周波数で抵抗値を測ると、相対湿度35%RHでは440KΩで、75%RHでは10.5KΩを得た。試作した湿度センサを60℃/90%RHの環境に6ヶ月間曝露したところ、櫛状電極12b面は清浄であり、感湿膜にも異常は認められなかった。抵抗値を測ったところ相対湿度35%RHでは440KΩで、75%RHでは10.5KΩと経時的な劣化は認められなかった。
この湿度センサの保護膜側を臀部皮膚に貼り付けて、バンドエイドで皮膚に固定した。おむつを装着した直後には周波数1KHzでの抵抗値が60KΩを示したが、おむつ内に排尿した結果抵抗値は徐々に下がり3KΩに至った。同一湿度センサで再度の測定を繰り返したところ、56KΩが3KΩに減少し、湿度センサの繰り返し再現性を確認した。
(実施例3)
(実施例3)
厚さ0.1mmの変性ポリイミド基板10にボンディングシート11(ニッカン工業製ニカフレックスSAFV)と厚さ1μmの銀パラジウム合金箔12を重ね合わせ、160度で3MPaの加圧下、30分間保持して熱圧着成形した。以下実施例2に準じて作成し、未露光レジストを除去して支持基板10上に露出した銀パラジウム合金箔は硝酸/塩酸/酢酸液に浸漬し、エッチングにて除去した。次いでレジスト剥離剤で露光レジストを除去し、櫛状電極12a、bパターンを備える基板を得た。そしてこのリード線接続端子12aには液温65度に保温したスルファミン酸鉄メッキ液で、白金電極を陽極として電流3A/dm2で30分のメッキ処理を行い、水洗い乾燥後、リード線を半田付けした。さらに一対の櫛状電極12b面にはエタノール50重量%/純水50重量%の混合溶液に溶解したアクリル樹脂の末端に4級アンモニウム塩基を持つ感湿液99重量%とエマルジョン接着剤EM128LL(セメダイン株式会社)1重量%をスターラで攪拌し、定量吐出器で塗布し、その後100度に設定した乾燥機で1時間乾燥した。この湿度センサを図3−2の如く指サック容器105の内側に屈曲配設し、配置前後の抵抗値を測ったところ、初期値は相対湿度35%RHで420KΩ、75%RHでは10KΩであり、屈曲配設後は相対湿度35%RHで420KΩ、75%RHでは10KΩを示し、ケースへの屈曲配設による抵抗値の変化は全く無かった。
この湿度センサをサック容器105に屈設配置し、指先からの水分蒸発を計測したところ、健康人の1KHzでの抵抗値が100KΩあったが、冷え症の患者さんは1MΩを示し、発汗量の減少が確認できた。さらにセンサが軽量なので長時間のモニター計測が可能になり、一日の生活サイクルの中での発汗作用との関係も明らかにできた。
(実施例4)
(実施例4)
厚さ0.2mmのポリイミド(東レデュポン製カプトン)を支持基板10にポリイミド系接着剤シート11を重ね、さらに白金をステンレス板にスパッター蒸着して製膜した0.1μmの白金箔12を対向して重ね合わせ、150度で3MPaの加圧下、30分間保持して熱圧着成形した。プレス後室温まで冷却して、支持基板10からステンレス基板を剥がし、白金張り積層板を得た。以下実施例2に準じて作成し、未露光レジストを除去して支持基板10上に露出した白金箔12は80度に加温した硝酸/塩酸液に浸漬し、エッチングにて除去した。次いでレジスト剥離剤で露光レジストを除去し、電極構成体12を備える基板を得た。さらに電極構成体12を形成するリード線接続端子12aには液温65度に保温したニッケル中性浴で、60分のメッキ処理を行い、水洗、乾燥後、リード線を半田付けした。そして一対の櫛状電極12b面にはエタノール/純水混合溶液に溶解したアクリルポリマーの末端に4級アンモニウム塩基を持つ感湿液を定量吐出器で塗布し、100度に設定の乾燥機で1時間乾燥した。この湿度センサの抵抗値は相対湿度35%RHで420KΩあり、75%RHでは9.8KΩであった。この湿度センサの保護膜面側を皮膚に押し付けて、左右に各5cmずつ100回摺動させ、試験後の抵抗値を計測したところ相対湿度35%RHで430KΩ、75%RHでは10KΩを得た。これを湿度に換算し評価すると、試験後の相対湿度RH35%では−0.25%、同75%RHでは−0.2%のドリフトであり、極めて小さく測定誤差範囲内であった。
(実施例5〜10)
(実施例5〜10)
支持基板10、貴金属電極の材質、接着剤11の種類を表1に示される材料とした以外は実施例1と同様で湿度センサを得た。性能の評価はおもて全面を直径100mmの円柱側面に押し付けて曲げる屈伸動作を10回繰り返し評価した。その結果はいずれの実施例においても試験後の外観にヒビ割れは無く、試験前後の抵抗値にも異常はなかった。
市販の銅張りポリイミドフィルムを入手して、銅箔面にフォトレジストを塗布し、70度で20分間の乾燥を行い、該レジスト面に櫛状電極とそこから延長するリード線接続端子を描画したフォトマスク重ね合わせ真空下、紫外線装置で露光した。レジストの未露光部分はレジスト除去剤により除去し、露出した銅箔部分は塩化第二鉄エッチング液に浸漬して基板から除去した。さらにレジスト剥離剤で露光膜を除去してセンサ基板を得た。該基板の櫛状電極にはメタノールに溶解したアクリル樹脂の末端にスルホン酸基を持つ高分子液を定量吐出器に充填して櫛状電極全体に塗布し、100度、1時間の乾燥を行い、感湿膜13を得た。該湿度センサを60℃/90%RHの環境下に曝露したところ、1日目から櫛状電極面全体に薄く緑青色に変化し、日を追って緑青は隆起し、3日後には櫛状電極パターンが欠落すると共に感湿膜が緑色に変色し基板から剥離した。この湿度センサの初期抵抗値は相対湿度35%RHでは450KΩ、75%RHでは11KΩであったが、60℃/90%RHの環境下に3日間曝露した結果35%RHでは10MΩ、75%RHでは300KΩと著しく抵抗値が上昇した。これを相対湿度に換算すると35%RHでは33.4%のドリフトであり、75%RHでは35.6%のドリフトであって実用となさないものであった。
(比較例2)
(比較例2)
比較例1で製作したセンサ基板の銅張り電極部に5μmの電気ニッケルメッキ処理と0.5μmの電気金メッキ処理を行い、該櫛状電極部にはスルホン酸基を持つメタクリレートポリマーの塗布、乾燥処理を行った。湿度センサを60℃/90%RHの環境下で観察したところ、1日目から櫛状電極面の側面部と平坦部から多数の緑青色の斑点が発生して日を追って大きく成長し、5日後には感湿膜を突き破り、感湿膜が剥離した。この湿度センサの初期抵抗値は相対湿度35%RHでは430KΩ、75%RHでは10.7KΩであったが、60℃/90%RHの環境下に5日間曝露した結果35%RHでは4MΩ、75%RHでは120KΩと著しく抵抗値が上昇し、実用的に使えなかった。
(比較例3)
(比較例3)
市販の多孔質タイプのセラミック湿度センサを入手して、センサを直径100mmの円柱側面に押し付けて曲げる屈伸動作を行ったところセラミックは長手中央より半分に割れ、破片が周囲に飛び散った。
(比較例4)
(比較例4)
市販の抵抗型ポリマー湿度センサのアルミナ基板を直径100mmの円柱側面に押し付けて曲げる屈伸動作を行ったが剛直で曲げることはできなかった。
(比較例5)
(比較例5)
市販の静電容量型ポリマー湿度センサのガラス基板を直径100mmの円柱側面に押し付けて曲げる屈伸動作を行ったところ、ガラス基板は長手中央より半分に割れ、鋭利な破片が周囲に飛び散った。
(比較例6)
(比較例6)
特開昭60−200152に従い、濃硫酸に1時間浸漬し、イオン交換水で洗浄・乾燥したポリイミド多孔質フィルムと炭素繊維布を不織布ホットメルト接着剤で固定し、抵抗値を測定したが、抵抗値は無限大を示し、湿度に対する応答性は確認できなかった。同様に静電容量値を測定したが50pFと小さく、測定中に炭素繊維のほつれが進行し、静電容量値は3倍から10倍変化した。また、湿度の変化に対しても安定した計測値を得ることができなかった。
(比較例7)
(比較例7)
特開平11−101766に従い、ポリスチレンスルホン酸ナトリウムとアセトアルデヒドで疎水化したポリビニルアルコールとの混合物を銀線に塗布し、感湿繊維を作り、これを布状に織り込み感湿布を得た。横糸と縦糸をそれぞれの共通電極として束ねて湿度センサを製作した。部屋の湿度凡そ50%RHの環境において抵抗値は5MΩを示した。この湿度センサをおむつの一部に貼り付け、尿漏れを計測したが、体動により抵抗値は不規則に変動し安定に湿度を測る事ができなかった。また、体動により交差する感湿膜が互いに擦れ合い、変形することで容易に銀線が切断され継続的測定ができなかった。
以上、本発明による効果は次のものが得られる。すなわち、
被験者に装着しても、軽量性と可撓性があるので装着負担を掛けない湿度センサを可能とした。
被験者の皮膚に直接貼付しても可撓性機能があるので、皮膚に傷を付ける恐れの少ない湿度センサを可能とした。
撓曲性のある性質を活用し、指サックのような狭窄容器内に配設できるので指先からの湿度を計測できる湿度センサを可能とした。
感湿膜による酸・アルカリでも櫛状電極が劣化せず、リード線接続端子に半田付けできる構造を具備する湿度センサを可能とした。
折り曲げても破損しない安全性の高い湿度センサを可能とした。
センサを筒状に曲げても湿度を測定できる湿度センサを実現した。
センサ基板の厚さを部分的に厚薄併せ持つ構造の湿度センサを実現した。
200度以下の温度で製造できる、省エネルギータイプの湿度センサを実現した。
被験者に装着しても、軽量性と可撓性があるので装着負担を掛けない湿度センサを可能とした。
被験者の皮膚に直接貼付しても可撓性機能があるので、皮膚に傷を付ける恐れの少ない湿度センサを可能とした。
撓曲性のある性質を活用し、指サックのような狭窄容器内に配設できるので指先からの湿度を計測できる湿度センサを可能とした。
感湿膜による酸・アルカリでも櫛状電極が劣化せず、リード線接続端子に半田付けできる構造を具備する湿度センサを可能とした。
折り曲げても破損しない安全性の高い湿度センサを可能とした。
センサを筒状に曲げても湿度を測定できる湿度センサを実現した。
センサ基板の厚さを部分的に厚薄併せ持つ構造の湿度センサを実現した。
200度以下の温度で製造できる、省エネルギータイプの湿度センサを実現した。
1 可撓性湿度センサ
10 支持基板
11 接着剤
12 電極構成体(12aはリード線接続端子、12bは櫛状電極)
13 感湿膜
101 フォトレジスト
102 フォトマスク
103 サージカルテープ
104 交流抵抗計
105 指サック容器
106 指
10 支持基板
11 接着剤
12 電極構成体(12aはリード線接続端子、12bは櫛状電極)
13 感湿膜
101 フォトレジスト
102 フォトマスク
103 サージカルテープ
104 交流抵抗計
105 指サック容器
106 指
Claims (6)
- 有機高分子からなる支持基板上に一対の櫛状電極と該電極から延設されるリード線接続端子とで構成される貴金属からなる電極構成体が接着層を介して貼設され、該リード線接続端子面には半田付けが可能な金属を析出させ、一対の櫛状電極面には湿度に応答性するイオン伝導性感湿膜を被覆する構成からなり、該感湿膜の抵抗値の変化を測定することにより湿度を検知する可撓性湿度センサ。
- 前項記載の支持基板は有機高分子単独を乃至は繊維、クロス、不織布に含浸される有機高分子をプレート状またはフィルム状に加工した疎水性、電気絶縁性、可撓性機能を備える支持基板からなる可撓性湿度センサ。
- 前項記載の貴金属は金、銀、白金、パラジウムから選ばれる単金属乃至は合金からなり、箔または膜形状で接着層を介して該支持基板に貼設される構造からなる可撓性湿度センサ。
- 前項記載の貴金属リード線接続端子にはニッケル、銅、鉄、銀、パラジウムから選ばれる単金属乃至は合金からなるメッキ液で、電気メッキ手段、無電解メッキ手段により半田付けを可能とする金属を析出させた構造からなる可撓性湿度センサ。
- 前項記載の接着層は可撓性を持つ有機高分子接着剤乃至は可撓性成分を添加する有機高分子接着剤からなり、フィルム、シート、塗布膜のいずれかの形態により該貴金属からなる電極構成体と該支持基板とを貼設する可撓性湿度センサ。
- 前項記載の感湿膜は末端にスルホン酸基または第四級アンモニウム塩基を導入する有機高分子膜で、支持基板上の一対の櫛状電極面を被覆した構造からなる可撓性湿度センサ。
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