JP2007248360A - 荷電粒子ビーム検査方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高分解能を維持しつつ、短い撮影時間で欠陥の画像情報を取得する荷電粒子ビーム検査方法および装置を実現する。
【解決手段】第1の撮影領域および第1の照射条件を用いた低倍率の第1の欠陥画像情報86および参照画像情報87を、すべての欠陥位置で求め、これらの画像から欠陥の高精度欠陥位置情報求め、この高精度欠陥位置情報に基づいて、高倍率の第2の撮影領域および第2の照射条件を設定し、すべての第2の欠陥画像情報88を取得することとしているので、第1および第2の照射条件を一度切り替えるだけで、すべての撮影を終了し、かつ第2の照射条件を電流の小さいものとして分解能の低下を防止し、高分解能を維持したまま撮影時間を短いものとすることを実現させる。
【選択図】図2

Description

この発明は、複数の欠陥が存在する試料の表面に荷電粒子ビームを走査し、前記表面の画像情報を取得する荷電粒子ビーム検査方法および装置に関し、特に半導体製造工程で発生する半導体ウェハーの欠陥の位置を低精度で検査し、後にこの低精度の欠陥位置情報に基づいて、欠陥をさらに精査する欠陥レビューを行う走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscopy;SEM)に関するものである。
近年、半導体デバイスは、ウェハー上にフォトマスクで形成されたパターンを、リソグラフィー処理およびエッチング処理により転写する工程を繰り返し製造される。このような製造プロセスにおいて、歩留まりの向上、および、製造プロセスの安定稼働を実現する為に、インライン検査によって発見した欠陥を迅速に解析し、対策に活用することが必須である。検査結果を迅速に不良対策に結びつけるためには、多数の検出欠陥を高速および高分解能で取得される画像でレビューし、発生原因別に分類する欠陥レビュー・分類技術が鍵となる。その為に、光学式、およびSEM式のレビュー装置が製品化されている。加工パターンの微細化に伴い、レビューすべき欠陥のサイズは、20nm程度にまで小さくなっている。その為、光学式よりも高い分解能を持つ、SEM式のレビュー装置(レビューSEM)が重要視されている。
レビューSEMは、インライン検査装置で取得した欠陥の位置情報を元に、欠陥の撮影を行う装置である(例えば、特許文献1参照)。ここで、微小欠陥を撮影するために必要とされている視野は、1μm程度である。しかし、インライン検査装置で決定される欠陥の位置情報の精度は、10μmであり、一度の撮影で欠陥を検出することが困難になっている。そこで、まず初めに、視野10μmのSEM画像を取得することで、より正確な欠陥の位置情報を取得し、その後、視野1μmで欠陥部分のSEM画像を再取得する必要がある。
図11は、上述した様な欠陥レビューを行う場合の、作業の流れを示すフローチャートである。まず、オペレータは、インライン検査装置等を用いて特定された欠陥の低精度位置情報をSEMに入力した後に、電子ビームの第1の照射条件の設定をSEMに対して行う(ステップS101)。ここで、SEMは、低精度位置情報に対応した視野の広い低倍率撮影領域を設定し、試料上の欠陥が存在する領域と同様のパターンを有する欠陥が存在しない領域にステージを移動し、フォーカス調整等を行い参照画像91を取得する(ステップS102)。図12(a)は、取得される参照画像91の一例を示す説明図である。参照画像91には、シリコン基板92上に配列された導体パターン93が図示されている。
その後、SEMは、ステージを移動し、試料上に欠陥が存在する同様の領域の低倍率欠陥画像94を取得する(ステップS103)。図12(b)は、取得される低倍率欠陥画像94の一例を示す説明図である。低倍率欠陥画像94には、シリコン基板92に配列された導体パターン93および欠陥95が図示されている。
その後、SEMは、参照画像91および低倍率欠陥画像94を比較し、差分等の演算手段を用いて欠陥95の高精度欠陥位置情報を取得する(ステップS104)。そして、SEMは、この高精度欠陥位置情報に対応した視野の狭い高倍率撮影領域を求め、この高倍率撮影領域に適した電子ビームの第2の照射条件を設定する(ステップS105)。
その後、SEMは、この第2の照射条件を用いて、欠陥が存在する領域の高倍率欠陥画像97を取得する(ステップS106)。図12(c)は、取得される高倍率欠陥画像97の一例を示す説明図である。高倍率欠陥画像97には、シリコン基板92に配列された高倍率の導体パターン93および欠陥95が図示されている。なお、欠陥95は、高倍率欠陥画像97上で分解能の低下によるぼけ96を生じる。図12(c)には、欠陥95の周りに存在するぼけ96が模式的に表現されている。
その後、SEMは、すべての欠陥位置で高倍率欠陥画像を取得したかどうかを判定し(ステップS107)、まだ高倍率欠陥画像を取得していない欠陥位置が存在する場合には(ステップS107否定)、ステップS101に移行し第1の照射条件の設定を行う。また、高倍率欠陥画像を取得していない欠陥位置が存在しない場合には(ステップS107肯定)、本欠陥レビューを終了する。
特開2003―045925号公報、(第1頁、図2)
しかしながら、上記背景技術によれば、レビューSEMは、光学式顕微鏡と比較して、分解能は高いものの撮影に時間を要するという問題があった。これは、レビューSEMでは、画像のS/N比(信号値Sおよびノイズ値Nの比)が低く、十分なS/N比を得る為には、ビーム取得時間(撮影時間)を長くする必要があることによる。
一方、レビューSEMでは、画像のS/N比を維持したまま撮影時間を短くするには、ビーム電流を増加させる必要がある。しかし、ビーム電流の増加は、ベルシェ効果によりビームを細く絞ることが困難になり、欠陥の検出は可能であるが、高倍率の撮影での分解能が低下し(図12(c)のぼけ96参照)、微細な欠陥のレビューあるいは分類に対して問題となる。
これらのことから、高分解能を維持しつつ、短い撮影時間で欠陥の画像情報を取得する荷電粒子ビーム検査方法および装置をいかに実現するかが重要となる。
この発明は、上述した背景技術による課題を解決するためになされたものであり、高分解能を維持しつつ、短い撮影時間で欠陥の画像情報を取得する荷電粒子ビーム検査方法および装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査方法は、試料の表面に荷電粒子ビームを走査し、前記表面の画像情報を取得する荷電粒子ビーム検査方法であって、前記表面に指定される第1の指定領域に第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第1の指定領域が有する第1の指定領域画像情報を取得し、前記第1の指定領域画像情報に基づいて、前記表面に欠陥が存在する際に前記欠陥の高精度欠陥位置情報を算定し、前記高精度欠陥位置情報に基づいて、前記欠陥を含み、かつ前記第1の指定領域を縮小した第2の撮影領域および前記第2の撮影領域の撮影を行う際の第2の照射条件を設定し、前記第2の撮影領域に前記第2の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第2の撮影領域が有する第2の欠陥画像情報の取得を行う。
この請求項1に記載の発明では、試料の表面に指定される第1の指定領域に第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、この第1の指定領域が有する第1の指定領域画像情報を取得し、この第1の指定領域画像情報に基づいて、表面に欠陥が存在する際にこの欠陥の高精度欠陥位置情報を算定し、この高精度欠陥位置情報に基づいて、欠陥を含み、かつ第1の指定領域を縮小した第2の撮影領域および第2の撮影領域の撮影を行う際の第2の照射条件を設定し、第2の撮影領域に第2の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、第2の撮影領域が有する第2の欠陥画像情報の取得を行う。
また、請求項2に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査方法は、複数の欠陥が存在する試料の表面に荷電粒子ビームを走査し、前記表面の画像情報を取得する荷電粒子ビーム検査方法であって、前記欠陥を含む第1の撮影領域に第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第1の撮影領域が有する第1の欠陥画像情報の取得を前記複数の回数だけ繰り返し、前記欠陥が存在する位置の高精度欠陥位置情報の算定を、前記第1の欠陥画像情報に基づいて、前記複数の回数だけ繰り返し、前記繰り返しにより取得される前記複数の高精度欠陥位置情報に基づいて、前記欠陥を含み、かつ前記第1の撮影領域を縮小した第2の撮影領域および前記第2の撮影領域の撮影を行う際の第2の照射条件を設定し、前記第2の撮影領域に前記第2の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第2の撮影領域が有する第2の欠陥画像情報の取得を前記複数の回数だけ繰り返す。
この請求項2に記載の発明では、試料に第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行って第1の欠陥画像情報の取得を繰り返し、これら第1の欠陥画像情報に基づいて、欠陥の高精度欠陥位置情報を取得し、その後、これら高精度欠陥位置情報に基づいて、欠陥を含みかつ第1の撮影領域を縮小した第2の撮影領域および第2の照射条件での荷電粒子ビームの走査を行い、複数の第2の欠陥画像情報を取得する。
また、請求項3に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査方法は、請求項2に記載の荷電粒子ビーム検査方法において、前記第1の撮影領域が、前記第1の欠陥画像情報を取得する前に入力される、前記欠陥の低精度位置情報に基づいて設定されることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査方法は、請求項1に記載の荷電粒子ビーム検査方法において、前記荷電粒子ビーム検査方法が、前記第1の指定領域画像情報を取得する前もしくは後に、前記第1の指定領域と同じ大きさの異なる第2の指定領域を指定し、前記第2の指定領域に前記第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第2の指定領域の第2の指定領域画像情報を取得することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査方法は、請求項2または3に記載の荷電粒子ビーム検査方法において、前記荷電粒子ビーム検査方法が、前記第1の欠陥画像情報を取得する前もしくは後に、前記第1の撮影領域と同じ大きさの参照領域に、前記第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記参照領域の参照画像情報を取得することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査方法は、請求項1、2または3に記載の荷電粒子ビーム検査方法において、前記荷電粒子ビーム検査方法が、前記第1の指定領域画像情報あるいは前記第1の欠陥画像情報を取得する前もしくは後に、前記第1の指定領域あるいは前記第1の撮影領域に対応する前記表面に形成される回路パターンのCADデータを取得することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査方法は、請求項4ないし6のいずれか1つに記載の荷電粒子ビーム検査方法において、前記高精度欠陥位置情報の算定が、前記第1の指定領域画像情報あるいは前記第1の欠陥画像情報に加え、前記第2の指定領域画像情報、前記参照画像情報あるいは前記CADデータに基づいて行われることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査方法は、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の荷電粒子ビーム検査方法において、前記第1の照射条件および前記第2の照射条件が、前記荷電粒子ビームの電流値を含むことを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査方法は、請求項8に記載の荷電粒子ビーム検査方法において、前記第2の照射条件が、前記第1の照射条件よりも小さな電流値を備えることを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査方法は、請求項1ないし9のいずれか1つに記載の荷電粒子ビーム検査方法において、前記荷電粒子ビームが、電子ビームであることを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査方法は、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の荷電粒子ビーム検査方法において、前記荷電粒子ビーム検査方法が、前記第2の欠陥画像情報に基づいて前記欠陥を分類し、前記分類された欠陥の前記試料の表面における欠陥分布を画像表示することを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査装置は、試料の表面に荷電粒子ビームを走査し、前記表面の画像情報を取得する荷電粒子ビーム検査装置であって、前記表面に指定される第1の指定領域に第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第1の指定領域が有する第1の指定領域画像情報を取得する指定画像取得手段と、前記第1の指定領域画像情報に基づいて、前記表面に欠陥が存在する際に前記欠陥の高精度欠陥位置情報を算定する高精度欠陥位置情報算定手段と、前記高精度欠陥位置情報に基づいて、前記欠陥を含み、かつ前記第1の指定領域を縮小した第2の撮影領域および前記第2の撮影領域の撮影を行う際の第2の照射条件を設定する設定手段と、前記第2の撮影領域に前記第2の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第2の撮影領域が有する第2の欠陥画像情報の取得を行う第2の欠陥画像取得手段とを備えることを特徴とする。
この請求項12に記載の発明では、指定画像取得手段により、表面に指定される第1の指定領域に第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、第1の指定領域が有する第1の指定領域画像情報を取得し、高精度欠陥位置情報算定手段により、第1の指定領域画像情報に基づいて、表面に欠陥が存在する際にこの欠陥の高精度欠陥位置情報を算定し、設定手段により、高精度欠陥位置情報に基づいて、欠陥を含み、かつ第1の指定領域を縮小した第2の撮影領域および第2の撮影領域の撮影を行う際の第2の照射条件を設定し、第2の欠陥画像取得手段により、第2の撮影領域に第2の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、この第2の撮影領域が有する第2の欠陥画像情報の取得を行う。
また、請求項13に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査装置は、複数の欠陥が存在する試料の表面に荷電粒子ビームを走査し、前記表面の画像情報を取得する荷電粒子ビーム検査装置であって、前記欠陥を含む第1の撮影領域に第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第1の撮影領域が有する第1の欠陥画像情報の取得を前記複数の回数だけ繰り返す第1の欠陥画像取得手段と、前記欠陥が存在する位置の高精度欠陥位置情報の算定を、前記第1の欠陥画像情報に基づいて、前記複数の回数だけ繰り返す高精度欠陥位置情報算定手段と、前記繰り返しにより取得される前記複数の高精度欠陥位置情報に基づいて、前記欠陥を含み、かつ前記第1の撮影領域を縮小した第2の撮影領域および前記第2の撮影領域の撮影を行う際の第2の照射条件を設定する設定手段と、前記第2の撮影領域に前記第2の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第2の撮影領域が有する第2の欠陥画像情報の取得を前記複数の回数だけ繰り返す第2の欠陥画像取得手段とを備えることを特徴とする。
この請求項13に記載の発明では、第1の欠陥画像取得手段により、前記欠陥を含む第1の撮影領域に第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第1の撮影領域が有する第1の欠陥画像情報の取得を前記複数の回数だけ繰り返し、高精度欠陥位置情報算定手段により、前記欠陥が存在する位置の高精度欠陥位置情報の算定を、前記第1の欠陥画像情報に基づいて、前記複数の回数だけ繰り返し、設定手段により、前記繰り返しで取得される前記複数の高精度欠陥位置情報に基づいて、前記欠陥を含み、かつ前記第1の撮影領域を縮小した第2の撮影領域および前記第2の撮影領域の撮影を行う際の第2の照射条件を設定し、第2の欠陥画像取得手段により、前記第2の撮影領域に前記第2の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第2の撮影領域が有する第2の欠陥画像情報の取得を前記複数の回数だけ繰り返す。
また、請求項14に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査装置は、請求項13に記載の荷電粒子ビーム検査装置において、前記荷電粒子ビーム検査装置が、さらに前記欠陥の低精度位置情報を入力する入力手段を有し、前記設定手段が、前記低精度位置情報に基づいて前記第1の撮影領域を設定することを特徴とする。
この請求項14に記載の発明では、事前に取得された欠陥の低精度位置情報に基づいて、第1の欠陥画像情報を取得する。
また、請求項15に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査装置は、請求項12に記載の荷電粒子ビーム検査装置において、前記指定画像取得手段が、前記第1の指定領域画像情報を取得する前もしくは後に、前記第1の指定領域と同じ大きさの異なる第2の指定領域を指定し、前記第2の指定領域に前記第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第2の指定領域の第2の指定領域画像情報を取得することを特徴とする。
この請求項15に記載の発明では、第1の指定領域と同じ大きさを有する第2の指定領域の第2の指定領域画像情報を取得する。
また、請求項16に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査装置は、請求項13または14に記載の荷電粒子ビーム検査装置において、前記荷電粒子ビーム検査装置が、前記指定領域画像情報あるいは前記第1の欠陥画像情報を取得する前もしくは後に、前記第1の撮影領域と同じ大きさの参照領域に、前記第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記参照領域の参照画像情報を取得する参照画像取得手段を備えることを特徴とする。
この請求項16に記載の発明では、第1の撮影領域と同じ大きさを有する参照領域の参照画像情報を取得する。
また、請求項17に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査装置は、請求項12、13または14に記載の荷電粒子ビーム検査装置において、前記荷電粒子ビーム検査装置が、前記第1の指定領域画像情報あるいは前記第1の欠陥画像情報を取得する前もしくは後に、前記第1の指定領域あるいは前記第1の撮影領域に対応する前記表面に形成される回路パターンのCADデータを取得するCADデータ取得手段を備えることを特徴とする。
この請求項17に記載の発明では、CADデータ取得手段により、第1の撮影領域に対応する表面に形成される回路パターンのCADデータを取得する。
また、請求項18に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査装置は、請求項15ないし17のいずれか1つに記載の荷電粒子ビーム検査装置において、前記高精度欠陥位置情報算定手段が、前記第1の指定領域画像情報あるいは前記第1の欠陥画像情報に加え、前記第2の指定領域画像情報、前記参照画像情報あるいは前記CADデータに基づいて、前記高精度欠陥位置情報の算定を行うことを特徴とする。
この請求項18に記載の発明では、第2の指定領域画像情報、参照画像情報あるいはCADデータを用いて、確実に高精度な欠陥位置情報を算定する。
また、請求項19に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査装置は、請求項12ないし18のいずれか1つに記載の荷電粒子ビーム検査装置において、前記第1の照射条件および前記第2の照射条件が、前記荷電粒子ビームの電流値を含むことを特徴とする。
この請求項19に記載の発明では、電流値を変化させ、ひいては分解能を調整する。
また、請求項20に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査装置は、請求項19に記載の荷電粒子ビーム検査装置において、前記第2の照射条件が、前記第1の照射条件よりも小さな電流値とされることを特徴とする。
この請求項20に記載の発明では、第2の照射条件の荷電粒子ビームを、細く絞ることが可能なものとする。
また、請求項21に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査装置は、請求項12ないし20に記載の荷電粒子ビーム検査装置において、前記荷電粒子ビーム検査装置が、前記荷電粒子ビームの収差を補正する収差補正器を備えることを特徴とする。
この請求項21に記載の発明では、収差を補正し、高分解能な画像を取得する。
また、請求項22に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査装置は、請求項12ないし21のいずれか1つに記載の荷電粒子ビーム検査装置において、前記荷電粒子ビームが、電子ビームであることを特徴とする。
この請求項22に記載の発明では、電子顕微鏡を用いたものとする。
また、請求項23に記載の発明にかかる荷電粒子ビーム検査装置は、請求項12ないし22のいずれか1つに記載の荷電粒子ビーム検査装置において、前記荷電粒子ビーム検査装置が、さらに前記第2の欠陥画像情報に基づいて前記欠陥を分類する情報処理部と、前記分類された欠陥の前記試料の表面における欠陥分布を画像表示する表示部とを備えることを特徴とする。
この請求項23に記載の発明では、情報処理部により欠陥を分類し、表示部に分類された欠陥の欠陥分布を画像表示する。
本発明によれば、試料に第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行って第1の指定領域画像情報あるいは第1の欠陥画像情報を取得し、この第1の指定領域画像情報あるいは第1の欠陥画像情報に基づいて、欠陥の高精度欠陥位置情報を取得し、その後、これら高精度欠陥位置情報に基づいて、欠陥を含みかつ第1の指定領域あるいは第1の撮影領域を縮小した第2の撮影領域および第2の照射条件での荷電粒子ビームの走査を行い、第2の欠陥画像情報を取得することとしているので、第2の欠陥画像情報を、高分解能を維持したまま、照射条件の切り替えに無駄な時間を費やすことなく、高速で取得することができ、ひいては試料の欠陥レビューあるいは欠陥分類を短時間で済ませ、欠陥原因の特定を早く行うことができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる荷電粒子ビーム検査方法および装置を実施するための最良の形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本実施の形態1にかかる荷電粒子ビーム検査装置99の全体構成について説明する。図1は、荷電粒子ビーム検査装置99の全体構成を示す構成図である。荷電粒子ビーム検査装置99は、電子光学部21、電源制御部10、情報処理部8、試料台制御部9、制御部11、表示部12、入力部13、真空排気部18、ウェハー搬送部16、ウェハーローダー15、ウェハーカセット14および真空排気部17を含む。ここで、電子光学部21は、電子銃1、コンデンサーレンズ19、偏向器20、対物レンズ4、試料5、試料台6および検出器7を含む。
試料5は、円板状の半導体ウェハーである。この半導体ウェハーは、シリコン基板からなり、表面には半導体回路が、概ね格子状の繰り返しパターンを持って形成されている。なお、半導体ウェハーの表面には、各半導体製造工程において生じる種々の欠陥が存在する。この欠陥の例としては、例えば微小金属粉の付着、浅い凹凸等がある。これら欠陥は、半導体回路の正常動作を妨げ、歩留まりの低下につながるものであるので、未然に除去されることが好ましい。
また、これら欠陥は、各半導体製造工程ごとに行われる光学顕微鏡等を用いたインライン検査により、半導体ウェハー表面における位置情報が確定される。この位置情報は、小さい欠陥の大きさ20nm程度と比較して10μm程度の低い精度のもので、欠陥の低精度位置情報を形成する。
ウェハーカセット14は、試料5を収納するカセットである。このカセットには、複数の半導体ウェハーが収納されている。試料5は、このカセットごと移動されることにより、半導体製造の各工程で、オペレータが半導体ウェハーに直接接触することを防止する。
ウェハーローダー15は、ウェハーカセット14に収納されている半導体ウェハーを、ウェハー搬送部16に設置する。
ウェハー搬送部16は、ウェハーローダー15により設置された半導体ウェハーを、電子光学部21に搬送する。なお、ウェハー搬送部16は、真空ポンプからなる真空排気部17を有し、電子光学部21と同等の真空度にされる。
電子光学部21は、試料5に荷電粒子ビームである電子ビームを照射し、試料5の表面に存在する欠陥の欠陥画像情報を取得する。なお、電子光学部21は、真空ポンプからなる真空排気部18を有し、電子ビームが存在する内部を高真空状態とする。
電子銃1は、例えばショットキー型電子源から放出される電子を、陽極と電子銃間にかかる加速電圧で加速し、試料5に照射する。なお、電子ビーム2は、この照射で電子が走行する走行経路を示している。
コンデンサーレンズ19は、電子ビーム2を収束させる静電界を発生させる。
偏向器20は、電子ビーム2を、走行方向と概ね直交する平面内の垂直および水平の2方向で2次元的に走査させる。ここで、走査は、試料5の表面上にあって電子ビーム2が照射される位置を、水平方向に移動させ、2次元的な画像情報の取得を行う。偏向器20は、この2次元的な移動を、例えば発生される磁場方向が直交する2つのコイルを用いて行う。
対物レンズ4は、拡がりを持って電子銃1から射出される電子ビーム2を、試料5の表面に集束させるコイルで、電子ビーム2の走行経路上の、例えば試料5の表面に焦点位置を有する。
検出器7は、例えば半導体検出器により構成され、試料5に照射された電子ビーム2により試料5から発生される2次電子あるいは後方散乱電子を検出する。
試料台6は、ウェハー搬送部16から搬送された半導体ウェハー等の試料5を、電子ビーム2の照射位置に載置するXYステージである。このXYステージは、電子ビーム2の走行方向と概ね直交するXY方向に移動され、試料台制御部9により位置制御されつつオペレータの望む位置に試料5を配置する。
電源制御部10は、電子銃1の加速電圧、コンデンサーレンズ19の駆動電圧、偏向器20および対物レンズ4を駆動する駆動電流等を制御し、電子ビーム2の電子エネルギーあるいは電流値の制御、電子ビーム2のxy方向の走査、収束および電子ビーム2の焦点位置の制御等を行う。
制御部11は、荷電粒子ビームである電子ビーム2の発生、加速、走査、さらには試料5から発生される電子の検出等の動作が、オペレータの目的とするタイミングで適正に行われるように電源制御部10、情報処理部8および試料台制御部9を制御し、試料5の画像情報を取得する。
入力部13は、キーボードあるいはCD等の記録媒体の読み込み部からなり、オペレータによる、各種制御情報の入力あるいは上述した欠陥の低精度位置情報等の入力が行われる。表示部12は、LCD等の表示ディスプレイからなり、入力部13から入力された制御情報の表示、あるいは荷電粒子ビーム検査装置99を走査して得られる試料5の画像情報の表示等を行う。
情報処理部8は、ハードウェア的にはCPU等の演算処理部および記憶部等からなり、検出器7で検出される試料5の2次電子あるいは後方散乱電子の情報から試料5の画像情報を形成する。
図2は、制御部11、情報処理部8および入力部13の機能的な構成を示す機能ブロック図である。制御部11は、設定手段84、第1の欠陥画像取得手段80、参照画像取得手段81および第2の欠陥画像取得手段82を含み、情報処理部8は、高精度欠陥位置情報算定手段83、画像取得の動作により適宜検出器7から入力される第1の欠陥画像情報86、参照画像情報87および第2の欠陥画像情報88を含み、入力部13は、低精度欠陥位置情報85を含む。なお、これら各手段の機能については、後述する荷電粒子ビーム検査装置99の動作のところで詳細な説明を行う。また、図2中に実線で示した接続線は、画像情報、位置情報等のデータが転送されるものであり、破線は、制御信号の接続線を示している。
つぎに、本実施の形態1にかかる、荷電粒子ビーム検査装置99の動作について図3を用いて説明する。図3は、荷電粒子ビーム検査装置99の動作を示すフローチャートである。まず、荷電粒子ビーム検査装置99は、試料5の低精度欠陥位置情報85を取得する(ステップS301)。この低精度欠陥位置情報85は、欠陥が存在する試料5の表面の位置座標を含むものであるが、位置情報の精度が10μm程度と低いものである。
その後、設定手段84は、低精度欠陥位置情報85を入力部13から読み込み、試料5の第1の撮影領域を、電源制御部10および試料台制御部9に設定する(ステップS302)。この第1の撮影領域は、欠陥の位置情報の精度が低いことを考慮し、欠陥が必ず撮影領域内に含まれるような低倍率の広い撮影領域とされる。そして、設定手段84は、電源制御部10に第1の撮影領域を設定し、電子ビーム2の走査範囲すなわち取得される画像範囲を指定する。また、設定手段84は、低精度欠陥位置情報85に含まれる欠陥の位置情報に基づいて、欠陥を含まない参照画像位置情報および欠陥を含む欠陥画像位置情報を形成し、試料台制御部9に設定する。なお、参照画像位置情報および欠陥画像位置情報は、欠陥の有無を除いて同様の半導体回路パターンが形成されている位置情報とされる。
その後、設定手段84は、電源制御部10に、第1の照射条件を設定する(ステップS303)。この第1の照射条件は、上述した第1の撮影領域を撮影するのに適した照射条件で、感度を落とさず高速で電子ビーム2の走査を行う為、電子ビーム2の電流値として大きなもの、例えば800pA程度のものとされる。
その後、参照画像取得手段81は、試料5の欠陥を含まない参照画像情報87を取得する参照画像取得処理を行う(ステップS304)。図5は、参照画像取得処理の動作を示すフローチャートである。試料台制御部9は、設定手段84から取得した参照画像位置情報に基づいて、参照画像位置にステージを移動する(ステップS501)。そして、オペレータは、フォーカス調整を行い(ステップS502)、ひき続いて情報処理部8は、検出器7から2次電子あるいは後方散乱電子の検出情報を検出し、欠陥を含まない第1の撮影領域の参照画像情報87を取得し(ステップS503)、本参照画像取得処理を終了する。なお、取得される参照画像情報87は、背景技術の欄で説明した図12(a)の参照画像91と同様のものである。
その後、図3に戻り、第1の欠陥画像取得手段80は、試料5の欠陥を含む第1の欠陥画像情報86を取得する第1の欠陥画像取得処理を行う(ステップS305)。第1の欠陥画像情報86は、参照画像情報87と同様の第1の撮影領域および第1の照射条件を用いた、欠陥が存在する領域の低倍率の画像情報である。なお、第1の欠陥画像取得処理の動作は、試料台制御部9が、設定手段84から取得した低倍率欠陥画像位置情報に基づいてステージの移動を行うことを除いて、図5に示した参照画像取得処理の動作と全く同様であるので説明を省略する。また、取得される第1の欠陥画像情報86は、背景技術の欄で説明した図12(b)の低倍率欠陥画像94と同様のものである。
その後、情報処理部8の高精度欠陥位置情報算定手段83は、参照画像情報87および第1の欠陥画像情報86に基づいて、欠陥の位置を高精度に求めた高精度欠陥位置情報を算定する(ステップS306)。ここで、高精度欠陥位置情報算定手段83は、例えば第1の欠陥画像情報86および参照画像情報87間で差分を行い欠陥画像部分のみを抽出し、この欠陥画像の画像内位置を算定し高精度欠陥位置情報とする。
その後、高精度欠陥位置情報算定手段83は、すべての欠陥位置で画像取得および高精度欠陥位置情報の取得を行ったかどうかを判定し(ステップS307)、画像取得を行っていない欠陥位置が存在する場合には(ステップS307否定)、ステップS304に移行し、画像取得および高精度欠陥位置情報の取得を行う。また、制御部11は、画像取得を行っていない欠陥位置が存在しない場合には(ステップS307肯定)、すべての欠陥位置での高精度欠陥位置情報に基づいて、第2の撮影領域を、電源制御部10に設定する(ステップS308)。ここで、第2の撮影領域は、欠陥位置が高い精度で求められたので、第1の撮影領域と比較して、欠陥を含むより高倍率で狭い撮影領域とされる。
その後、設定手段84は、電源制御部10に、第2の照射条件を設定する(ステップS309)。この第2の照射条件は、上述した第2の撮影領域を撮影するのに適した照射条件で、高分解能の画像を得る為、電子ビーム2の電流値として小さなもの、例えば50pA程度のものとされる。
その後、第2の欠陥画像取得手段82は、試料5の欠陥を含む第2の欠陥画像情報88を取得する第2の欠陥画像取得処理を行う(ステップS310)。第2の欠陥画像情報88は、第2の撮影領域および第2の照射条件を用いた、欠陥が存在する領域の高倍率および高分解能の画像情報である。なお、第2の欠陥画像取得処理の動作は、試料台制御部9が、設定手段84から取得した高倍率欠陥画像位置情報に基づいて、欠陥画像位置にステージが移動されることを除いて、図5に示した参照画像取得処理の動作と全く同様であるので説明を省略する。
また、図10は、取得された第2の欠陥画像情報88の第2の欠陥画像67の一例を示したものである。第2の欠陥画像67は、背景技術の欄で説明した図12(c)の高倍率欠陥画像97に対応するものであり、高倍率欠陥画像97と同様にシリコン基板92、導体パターン93および欠陥95の画像を含む。ここで、欠陥95の画像は、高倍率欠陥画像97の場合と比較してビーム電流が小さく高分解能であるため、ぼけ96がなく精細なものであることを模式的に示している。
その後、第2の欠陥画像取得手段82は、すべての欠陥位置で第2の欠陥画像情報88を取得したかどうかを判定し(ステップS311)、画像情報の取得を行っていない欠陥位置が存在する場合には(ステップS311否定)、ステップS310に移行し、画像情報の取得を行う。また、第2の欠陥画像取得手段82は、画像情報の取得を行っていない欠陥位置が存在しない場合には(ステップS311肯定)、すべての欠陥位置での第2の欠陥画像情報を表示部12に転送し、表示等を行い(ステップS312)、本処理を終了する。
上述してきたように、本実施の形態1では、第1の撮影領域および第1の照射条件を用いた低倍率の第1の欠陥画像情報86および参照画像情報87を、すべての欠陥位置で求め、これらの画像から欠陥の高精度欠陥位置情報求め、この高精度欠陥位置情報に基づいて、高倍率の第2の撮影領域および第2の照射条件を設定し、すべての第2の欠陥画像情報88を取得することとしているので、第1および第2の照射条件を一度切り替えるだけで、すべての撮影を終了し、かつ第2の照射条件を電流の小さいものとして分解能の低下を防止し、高分解能を維持したまま撮影時間を短いものとすることができる。
また、本実施の形態1では、試料5の低精度欠陥位置情報85に基づいて、試料5が有するすべての欠陥の高精度欠陥位置情報を求め、その後に試料5が有するすべての欠陥の第2の欠陥画像情報88を取得することとしたが、ウェハーカセット14に同様の複数の試料が存在する場合に、すべての試料の低精度欠陥位置情報を入力部13に読み込み、すべての試料が有する欠陥の高精度欠陥位置情報を求め、その後にすべての試料が有する欠陥の第2の欠陥画像情報を取得することとすることもできる。
また、本実施の形態1では、参照画像情報87を用いて、欠陥の高精度欠陥位置情報求めることとしたが、参照画像取得手段81の代わりに制御部11にCADデータ取得手段を設け、設計時に形成されるCADデータを取得し、このCADデータ等の基準パターンを用いることもできる。このCADデータは、例えば設計の時に作られる、試料5に形成される半導体回路の回路パターンが読み込まれたものである。なお、CADデータと実際の回路パターンとの間には、半導体製造プロセスで誤差が生じる。従って、CADデータを用いる際には、この誤差を欠陥と誤認しないように、回路パターンの角部に丸みを持たせる等のことが行われる。
また、本実施の形態1では、低精度欠陥位置情報85を、予め入力部13から入力することとしたが、この低精度欠陥位置情報85の代わりに、欠陥の生じやすい部位等の予想欠陥位置情報を入力部13から入力し、この予想欠陥位置情報に基づいて、上述した第2の欠陥画像情報の取得を行うこともできる。なお、この場合には、第1の欠陥画像情報に欠陥が含まれず第2の欠陥画像情報の取得に至らない場合も生じる。
また、本実施の形態1では、参照画像情報87の取得を行い、欠陥の高精度欠陥位置情報を求めることとしたが、試料5に形成される半導体回路の回路パターンが完全に周期的で、しかも単純なものである場合には、参照画像情報87の取得を行わず、第1の欠陥画像情報86のみから高精度欠陥位置情報を取得することもできる。ここで、入力部13からは、試料5の半導体ウェハーの種別等が入力されて周期的な回路パターンを特定し、第1の欠陥画像情報86から周期的なパターンが除去され欠陥部分のみの抽出が行われる。なお、周期的な回路パターン上に欠陥が存在する場合の一例として、導体パターン93が周期的に配列される図12(b)に示した低倍率欠陥画像94が該当し、低倍率欠陥画像94のみから高精度欠陥位置情報を取得し、図10に示す様な高分解能の第2の欠陥画像67が撮影される。
また、本実施の形態1では、荷電粒子ビームとして電子ビーム2を用いた場合を示したが、これ以外にも原子のイオン等の荷電粒子を用いた荷電粒子ビームを用いることもできる。
また、本実施の形態1の荷電粒子ビーム検査装置99に、収差補正器を搭載することもできる。これにより、電子ビーム2の収差を補正し、取得される第1および第2の欠陥画像情報をより高分解能なものとし、さらに微細な欠陥を検出することもできる。
(実施の形態2)
ところで、上記実施の形態1では、検査対象となる試料5であるウェハーの、予め図示しない異物検査装置あるいは外観検査装置等の表面欠陥検査装置により取得された異物・欠陥等の位置座標データを用いた検査であるが、本実施の形態2では、荷電粒子ビーム検査装置99においてウェハー面内の異物・欠陥等を検出し、この検出情報に基づいて欠陥の位置座標を高精度で取得して検査するものである。
なお、本実施の形態2にかかる荷電粒子ビーム検査装置99のハードウェア構成は、図1に示したものと全く同様であるので説明を省略する。
図6は、本実施の形態2にかかる荷電粒子ビーム検査装置99の動作を示すフローチャートである。図6および図2示した制御部11および情報処理部8の機能ブロック図を用いて、以下に本実施の形態2にかかる荷電粒子ビーム検査装置99の動作を説明する。なお、制御部11には、図示しない指定画像取得手段が新たに含まれる。この指定画像取得手段の動作については、以下のフローチャートで詳細を説明する。また、本実施の形態2では、ウェハー面内の一部の領域を検査する場合についての例を示す。
まず、半導体製造装置により加工が行われた試料5であるウェハー51は、荷電粒子ビーム検査装置99に設定される。この設定では、例えばウェハーカセット14に内蔵されたウェハー51が、ウェハー搬送部16により、電子光学部21の試料台6上に載置される。
その後、オペレータは、入力部13の図示しない指定部から、表示部12を参照しながら、ウェハー51面内の検査領域を指定する(ステップS601)。図7は、この検査領域の一例を示す説明図である。ウェハー51の表面には、検査領域として、帯状の領域52が指定されている。
その後、設定手段84は、電源制御部10に第1の照射条件を設定する(ステップS602)。第1の照射条件は、例えば、高速に欠陥を検出してこの欠陥の位置情報を取得する場合には、ビーム電流の値を400pA程度にする。
その後、指定画像取得手段は、撮影領域A画像取得処理を行う(ステップS603)。この撮影領域A画像取得処理では、ウェハー51の検査領域の一部をなす第2の指定領域を指定する指定領域情報を、入力部13から指定画像取得手段に入力し、実際に撮影を行うこの第2の指定領域に対応する試料5の表面の撮影領域Aを、電源制御部10および試料台制御部9に設定する。そして、指定画像取得手段は、試料5に欠陥を含まない第2の指定領域画像情報である撮影領域A画像情報を取得する。
その後、指定画像取得手段は、撮影領域B画像取得処理を行う(ステップS604)。この撮影領域B画像取得処理では、ウェハー51の検査領域の一部をなす第1の指定領域の指定領域情報を、入力部13から入力し、実際に撮影を行うこの第1の指定領域に対応する試料5の表面の撮影領域Bを、電源制御部10および試料台制御部9に設定する。そして、指定画像取得手段は、試料5に欠陥を含む第1の指定領域画像情報である撮影領域B画像情報を取得する。
なお、上述した例では、第2の指定領域画像情報である撮影領域A画像情報に欠陥が含まれず、第1の指定領域画像情報である撮影領域B画像情報に欠陥が含まれることとしたが、第2の指定領域画像情報および第1の指定領域画像情報を交換し、撮影領域A画像情報に欠陥が含まれ、撮影領域B画像情報に欠陥が含まれない場合、あるいは撮影領域A画像情報および撮影領域B画像情報に共に欠陥が含まれない場合等が存在しても良い。また、指定画像取得手段による、撮影領域A画像取得処理および撮影領域B画像取得処理の画像取得動作は、図5に示した参照画像取得処理の動作と同様であるので詳しい説明を省略する。
その後、高精度欠陥位置情報算定手段83は、撮影領域A画像情報の撮影領域A画像および撮影領域B画像情報の撮影領域B画像の比較を行い、高精度欠陥位置情報の取得を行う(ステップS606)。この比較では、例えば、撮影領域A画像および撮影領域B画像の差分を取り、欠陥部分の画像抽出を行い、さらに欠陥が存在する場合には、欠陥位置の算定を行う。
その後、高精度欠陥位置情報算定手段83は、ウェハー51に設定された検査領域のすべての領域で指定領域の指定がなされ、欠陥の画像抽出および欠陥位置の算定が行われたかどうかを判定し(ステップS607)、検査領域のすべての領域で指定領域の指定がなされていない場合には(ステップS607否定)、ステップS603に移行し、指定領域の設定を行う。また、検査領域のすべての領域で指定領域の指定がなされた場合には(ステップS607肯定)、取得された高精度欠陥位置情報に基づいて、第1の指定領域が縮小された第2の撮影領域が、電源制御部10に設定される(ステップS608)。図8は、取得された高精度欠陥位置情報に基づいて、ウェハー51上に欠陥53のみを図示したものである。なお、欠陥53のみからなるウェハー51の画像は、表示部12に表示される。
その後、設定手段84は、第2の撮影領域に基づいて決定される第2の撮影条件を、電源制御部10に設定する(ステップS609)。この第2の照射条件は、縮小された第2の撮影領域で高分解能の画像が取得される様に、小さなビーム電流、例えば10pA程度にされる。
その後、第2の欠陥画像取得手段82は、第2の欠陥画像取得処理を行う(ステップS610)。この第2の欠陥画像取得処理は、第2の撮影領域および第2の照射条件を用いて、欠陥が存在する領域の画像を、高倍率、高分解能で取得する。なお、第2の欠陥画像取得処理の動作は、試料台制御部9が、設定手段84から取得した高精度欠陥位置情報に基づいて、欠陥画像位置に試料台6を移動させることを除いて、図5に示した参照画像取得処理の動作と同様であるので詳しい説明を省略する。
その後、第2の欠陥画像取得手段82は、すべての欠陥位置で第2の欠陥画像情報88を取得したかどうかを判定し(ステップS611)、画像情報の取得を行っていない欠陥位置が存在する場合には(ステップS611否定)、ステップS610に移行し、画像情報の取得を行う。また、第2の欠陥画像取得手段82は、画像情報の取得を行っていない欠陥位置が存在しない場合には(ステップS611肯定)、すべての欠陥位置での第2の欠陥画像情報を表示部12に転送し、表示等を行い(ステップS612)、本処理を終了する。
なお、情報処理部8は、取得された高倍率、高分解能の第2の欠陥画像情報に基づいて、自動もしくは目視等により欠陥を分類し、分類された欠陥のウェハー51内での分布を画像表示する。そして、オペレータは、この画像表示を用いて、欠陥レビューを行う。図9は、分類された欠陥53のウェハー51上での画像表示の一例を示す図である。図9(A)は、ウェハー51上の欠陥53を、密集する領域である欠陥領域54で分類し、表示したものである。図9(B)は、ウェハー51上の欠陥53を、電気接続が不良であるコンタクト不良欠陥分布55および異物が存在する異物欠陥分布56で分類し、表示したものである。
上述してきたように、本実施の形態2では、ウェハー51の表面に存在する欠陥分布を把握することにより、半導体製造装置でウェハー51を加工する際に欠陥が生じる要因を抽出することができ、歩留まりを向上させることができる。
また、本実施の形態2では、第2の指定領域画像情報である撮影領域A画像情報および第1の指定領域画像情報である撮影領域B画像情報を共に取得して高精度欠陥位置情報を求めることとしたが、第1の指定領域画像情報のみから、実施の形態1で述べたCADデータ等を用いて欠陥の抽出を行い、高精度欠陥位置情報を求めることもできる。
また、本実施の形態2では、ウェハー51の表面の限定された領域に存在する検査領域52で取得される第2の欠陥画像情報を用いて、分類および表示を行うこととしたが、検査領域52をウェハー51の全表面に拡大し、第2の欠陥画像の取得、さらには欠陥の分類および表示を行うこともできる。
荷電粒子ビーム検査装置の全体構成を示すブロック図である。 荷電粒子ビーム検査装置の制御部および情報処理部が有する機能的な構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態1の荷電粒子ビーム検査装置の動作を示すフローチャートである(その1)。 実施の形態1の荷電粒子ビーム検査装置の動作を示すフローチャートである(その2)。 参照画像取得処理の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2の荷電粒子ビーム検査装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2でウェハー上に設定される検査領域を示す説明図である。 高精度欠陥位置情報に基づいて、欠陥位置をウェハー上に画像表示した説明図である。 ウェハー上の欠陥を、類別して表示する一例を示す説明図である。 第2の欠陥画像取得手段で取得される第2の欠陥画像の一例を示す説明図である。 従来の高倍率欠陥画像を取得する動作を示すフローチャートである。 従来の参照画像、低倍率欠陥画像および高倍率欠陥画像の例を示す説明図である。
符号の説明
1 電子銃
2 電子ビーム
4 対物レンズ
5 試料
6 試料台
7 検出器
8 情報処理部
9 試料台制御部
10 電源制御部
11 制御部
12 表示部
13 入力部
14 ウェハーカセット
15 ウェハーローダー
16 ウェハー搬送部
17、18 真空排気部
19 コンデンサーレンズ
20 偏向器
21 電子光学部
51 ウェハー
52 検査領域
53 欠陥
54 欠陥分布
55 コンタクト不良欠陥分布
56 異物欠陥分布
67 欠陥画像
80 欠陥画像取得手段
81 参照画像取得手段
82 欠陥画像取得手段
83 高精度欠陥位置情報算定手段
84 設定手段
85 低精度欠陥位置情報
86 欠陥画像情報
87 参照画像情報
88 欠陥画像情報
91 参照画像
92 シリコン基板
93 導体パターン
94 低倍率欠陥画像
95 欠陥
96 ぼけ
97 高倍率欠陥画像
99 荷電粒子ビーム検査装置

Claims (23)

  1. 試料の表面に荷電粒子ビームを走査し、前記表面の画像情報を取得する荷電粒子ビーム検査方法であって、
    前記表面に指定される第1の指定領域に第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第1の指定領域が有する第1の指定領域画像情報を取得し、
    前記第1の指定領域画像情報に基づいて、前記表面に欠陥が存在する際に前記欠陥の高精度欠陥位置情報を算定し、
    前記高精度欠陥位置情報に基づいて、前記欠陥を含み、かつ前記第1の指定領域を縮小した第2の撮影領域および前記第2の撮影領域の撮影を行う際の第2の照射条件を設定し、
    前記第2の撮影領域に前記第2の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第2の撮影領域が有する第2の欠陥画像情報の取得を行う荷電粒子ビーム検査方法。
  2. 複数の欠陥が存在する試料の表面に荷電粒子ビームを走査し、前記表面の画像情報を取得する荷電粒子ビーム検査方法であって、
    前記欠陥を含む第1の撮影領域に第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第1の撮影領域が有する第1の欠陥画像情報の取得を前記複数の回数だけ繰り返し、
    前記欠陥が存在する位置の高精度欠陥位置情報の算定を、前記第1の欠陥画像情報に基づいて、前記複数の回数だけ繰り返し、
    前記繰り返しにより取得される前記複数の高精度欠陥位置情報に基づいて、前記欠陥を含み、かつ前記第1の撮影領域を縮小した第2の撮影領域および前記第2の撮影領域の撮影を行う際の第2の照射条件を設定し、
    前記第2の撮影領域に前記第2の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第2の撮影領域が有する第2の欠陥画像情報の取得を前記複数の回数だけ繰り返す荷電粒子ビーム検査方法。
  3. 前記第1の撮影領域は、前記第1の欠陥画像情報を取得する前に入力される、前記欠陥の低精度位置情報に基づいて設定されることを特徴とする請求項2に記載の荷電粒子ビーム検査方法。
  4. 前記荷電粒子ビーム検査方法は、前記第1の指定領域画像情報を取得する前もしくは後に、前記第1の指定領域と同じ大きさの異なる第2の指定領域を指定し、前記第2の指定領域に前記第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第2の指定領域の第2の指定領域画像情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子ビーム検査方法。
  5. 前記荷電粒子ビーム検査方法は、前記第1の欠陥画像情報を取得する前もしくは後に、前記第1の撮影領域と同じ大きさの参照領域に、前記第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記参照領域の参照画像情報を取得することを特徴とする請求項2または3に記載の荷電粒子ビーム検査方法。
  6. 前記荷電粒子ビーム検査方法は、前記第1の指定領域画像情報あるいは前記第1の欠陥画像情報を取得する前もしくは後に、前記第1の指定領域あるいは前記第1の撮影領域に対応する前記表面に形成される回路パターンのCADデータを取得することを特徴とする請求項1、2または3に記載の荷電粒子ビーム検査方法。
  7. 前記高精度欠陥位置情報の算定は、前記第1の指定領域画像情報あるいは前記第1の欠陥画像情報に加え、前記第2の指定領域画像情報、前記参照画像情報あるいは前記CADデータに基づいて行われることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1つに記載の荷電粒子ビーム検査方法。
  8. 前記第1の照射条件および前記第2の照射条件は、前記荷電粒子ビームの電流値を含むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の荷電粒子ビーム検査方法。
  9. 前記第2の照射条件は、前記第1の照射条件よりも小さな電流値を備えることを特徴とする請求項8に記載の荷電粒子ビーム検査方法。
  10. 前記荷電粒子ビームは、電子ビームであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の荷電粒子ビーム検査方法。
  11. 前記荷電粒子ビーム検査方法は、前記第2の欠陥画像情報に基づいて前記欠陥を分類し、前記分類された欠陥の前記試料の表面における欠陥分布を画像表示することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の荷電粒子ビーム検査方法。
  12. 試料の表面に荷電粒子ビームを走査し、前記表面の画像情報を取得する荷電粒子ビーム検査装置であって、
    前記表面に指定される第1の指定領域に第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第1の指定領域が有する第1の指定領域画像情報を取得する指定画像取得手段と、
    前記第1の指定領域画像情報に基づいて、前記表面に欠陥が存在する際に前記欠陥の高精度欠陥位置情報を算定する高精度欠陥位置情報算定手段と、
    前記高精度欠陥位置情報に基づいて、前記欠陥を含み、かつ前記第1の指定領域を縮小した第2の撮影領域および前記第2の撮影領域の撮影を行う際の第2の照射条件を設定する設定手段と、
    前記第2の撮影領域に前記第2の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第2の撮影領域が有する第2の欠陥画像情報の取得を行う第2の欠陥画像取得手段と、
    を備えることを特徴とする荷電粒子ビーム検査装置。
  13. 複数の欠陥が存在する試料の表面に荷電粒子ビームを走査し、前記表面の画像情報を取得する荷電粒子ビーム検査装置であって、
    前記欠陥を含む第1の撮影領域に第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第1の撮影領域が有する第1の欠陥画像情報の取得を前記複数の回数だけ繰り返す第1の欠陥画像取得手段と、
    前記欠陥が存在する位置の高精度欠陥位置情報の算定を、前記第1の欠陥画像情報に基づいて、前記複数の回数だけ繰り返す高精度欠陥位置情報算定手段と、
    前記繰り返しにより取得される前記複数の高精度欠陥位置情報に基づいて、前記欠陥を含み、かつ前記第1の撮影領域を縮小した第2の撮影領域および前記第2の撮影領域の撮影を行う際の第2の照射条件を設定する設定手段と、
    前記第2の撮影領域に前記第2の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第2の撮影領域が有する第2の欠陥画像情報の取得を前記複数の回数だけ繰り返す第2の欠陥画像取得手段と、
    を備えることを特徴とする荷電粒子ビーム検査装置。
  14. 前記荷電粒子ビーム検査装置は、さらに前記欠陥の低精度位置情報を入力する入力手段を有し、前記設定手段は、前記低精度位置情報に基づいて前記第1の撮影領域を設定することを特徴とする請求項13に記載の荷電粒子ビーム検査装置。
  15. 前記指定画像取得手段は、前記第1の指定領域画像情報を取得する前もしくは後に、前記第1の指定領域と同じ大きさの異なる第2の指定領域を指定し、前記第2の指定領域に前記第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記第2の指定領域の第2の指定領域画像情報を取得することを特徴とする請求項12に記載の荷電粒子ビーム検査装置。
  16. 前記荷電粒子ビーム検査装置は、前記指定領域画像情報あるいは前記第1の欠陥画像情報を取得する前もしくは後に、前記第1の撮影領域と同じ大きさの参照領域に、前記第1の照射条件を有する荷電粒子ビームの走査を行い、前記参照領域の参照画像情報を取得する参照画像取得手段を備えることを特徴とする請求項13または14に記載の荷電粒子ビーム検査装置。
  17. 前記荷電粒子ビーム検査装置は、前記第1の指定領域画像情報あるいは前記第1の欠陥画像情報を取得する前もしくは後に、前記第1の指定領域あるいは前記第1の撮影領域に対応する前記表面に形成される回路パターンのCADデータを取得するCADデータ取得手段を備えることを特徴とする請求項12、13または14に記載の荷電粒子ビーム検査装置。
  18. 前記高精度欠陥位置情報算定手段は、前記第1の指定領域画像情報あるいは前記第1の欠陥画像情報に加え、前記第2の指定領域画像情報、前記参照画像情報あるいは前記CADデータに基づいて、前記高精度欠陥位置情報の算定を行うことを特徴とする請求項15ないし17のいずれか1つに記載の荷電粒子ビーム検査装置。
  19. 前記第1の照射条件および前記第2の照射条件は、前記荷電粒子ビームの電流値を含むことを特徴とする請求項12ないし18のいずれか1つに記載の荷電粒子ビーム検査装置。
  20. 前記第2の照射条件は、前記第1の照射条件よりも小さな電流値とされることを特徴とする請求項19に記載の荷電粒子ビーム検査装置。
  21. 前記荷電粒子ビーム検査装置は、前記荷電粒子ビームの収差を補正する収差補正器を備えることを特徴とする請求項12ないし20に記載の荷電粒子ビーム検査装置。
  22. 前記荷電粒子ビームは、電子ビームであることを特徴とする請求項12ないし21のいずれか1つに記載の荷電粒子ビーム検査装置。
  23. 前記荷電粒子ビーム検査装置は、さらに前記第2の欠陥画像情報に基づいて前記欠陥を分類する情報処理部と、前記分類された欠陥の前記試料の表面における欠陥分布を画像表示する表示部とを備えることを特徴とする請求項12ないし22のいずれか1つに記載の荷電粒子ビーム検査装置。
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