JP2007247853A - 無段変速装置 - Google Patents

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Yuichi Ito
雄一 伊藤
Ken Yamamoto
山本  憲
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Abstract

【課題】コンパクトで大きなトルクを効率よく伝達することのできる無段変速装置を提供する。
【解決手段】無段変速装置は、ケーシングに回転自在に支持された第一の回転軸と、ケーシングに回転自在に支持された第二の回転軸と、第一の回転軸に支持されたプーリ幅が可変のVプーリと、Vプーリと係合し、外周を支えられたリングと、第二の回転軸回りにリングを移動させるための機構とから構成され、前記機構が、第二の回転軸周りに旋回可能に支持されたアーム14と、前記リングの外周に配置された少なくとも3個のガイドローラ1a,1bとを有し、各ガイドローラ1a,1bがアーム14上の定点に位置し、かつ、ケーシング10内にアーム14を付勢するためのねじりばね24が設けてある。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車や各種産業機械において利用される無段変速装置に関する。
無段変速機(CT:Continuously ariable Transmission)は昔から多くの考案がなされている(非特許文献1参照)。最近ではハーフトロイダル方式(図5)が注目を集めているが、実用化の方向は金属ベルト方式(図6)である。
トラクションドライブ装置の課題は、コンパクトで大きなトルクを効率よく伝達することである。コンパクトで大きな伝達トルクを得るには、大きな接触力を与えればよいが、接触応力が大きすぎると寿命が短くなる。接触応力を下げるために、接触面積が大きくなるように設計すると、接触部のスピン成分が増え、伝達効率が低下する。これらの課題をある程度解決しているのが、上述のハーフトロイダル式と金属ベルト方式である。しかし、完全ではなく、それぞれが欠点を持っている。ハーフトロイダル式は、パワーローラが入出力ディスク面に押し付けられた状態で揺動し変速する。ここには大きな接触圧力が作用し、油膜が形成されない場合、焼付きが生じる。これを避けるためには表面粗さを良くしなければならないが、大きな球面を高精度に加工するには高コストとならざるを得ない。さらに、構造上軸方向に長く、FF車に搭載するには無理がある。一方、金属ベルト方式は、多くのエレメントを積み重ねて曲がりやすくし、プーリに押し付けてトルクを伝達する。基本的にはプーリとベルトは金属接触するため摩耗が避けられない。
上述の問題点を解消した、コンパクトで大きなトルクを効率よく伝達することのできるものとして、伝達リングとプーリの組合せによる従来にない構造のトラクションドライブ式無段変速機を本出願人は先に提案している(特許文献1)。
特開2005−172065号公報 町田,今西,「トラクションドライブ式無段変速機パワートロスユニットの開発 第2報−ハーフトロイダルCTとフルトロイダルCTの比較−」,NSK Technical Journal No. 670 (2000),日本精工株式会社
特許文献1に記載された無段変速装置では、出力軸に固定した歯車と噛み合う歯付きリングを、入力軸上にスライド可能に取り付けた一対のプーリで形成される溝内に挟み込み、その歯付きリングを外周から拘束する複数のガイドローラを担持したアームを出力軸を中心として揺動させるようになっている。アームは、ケーシングの外側の静止部材に一端を止着した引張ばねによって、常に減速側(プーリの中心側)に力が働くように一定荷重が加えられている。このように、一部の構成要素がケーシングの外側に突出しているため、スペース性および搭載性において不利である。
本発明の目的は、特許文献1に記載されたタイプの無段変速装置における上述の問題点を解消することにある。
本発明の無段変速装置は、ケーシングに回転自在に支持された第一の回転軸と、ケーシングに回転自在に支持された第二の回転軸と、第一の回転軸に支持されたプーリ幅が可変のVプーリと、Vプーリと係合し、外周を支えられたリングと、第二の回転軸回りにリングを移動させるための機構とから構成され、前記機構が、第二の回転軸周りに旋回可能に支持されたアームと、前記リングの外周に配置された少なくとも3個のガイドローラとを有し、各ガイドローラがアーム上の定点に位置し、かつ、ケーシング内にアームを付勢するねじりばねを設けたことを特徴とするものである。
本発明は、従来の技術と比較して次のような利点がある。ハーフトロイダル型に比べて接触面積を大きくしてもスピン成分が少なく、効率がよい。ハーフトロイダル型のような球面加工が不要であるため低コストである。ハーフトロイダル型より軸方向長さが短く、FF車への適用が容易である。また、金属ベルト式に比べて構造が簡単であり、低コストである。プーリとの間に油膜ができて金属ベルト式に比べて摩耗がない、したがって長寿命である。
また、ケーシング内にアームを付勢するねじりばねを設けたことにより、ケーシングからの突出部がなくなり、自動車等への搭載性が向上する。
以下、図面に従って本発明の実施の形態を説明する。なお、説明の便宜上、本発明の開発の過程で製作した比較例について先に述べる。比較例も後に述べる実施例も基本構造は同じで、アームの構造が相違するのみである。
図1は実施例の無段変速装置の正面図、図2は縦断面図である。これらの図から理解できるように、軸方向に可動な一対のプーリ4で溝を作り、リング3を挟んだ構造である。リング3は外周に歯車のような歯をもっているため、以下では歯付きリングと呼ぶこととする。図2に示すように、ケーシング10内に、互いに平行な回転軸6と回転軸7がそれぞれ軸受を介して回転自在に支持されている。これらの回転軸6,7は、相互間でトルク伝達を行い、一方の回転軸(6または7)を入力軸とすると、他方の回転軸(7または6)が出力軸となる関係にある。
図2に示すように、第一の回転軸6には小歯車2が固定してあり、小歯車2は歯付きリング3と噛み合っている。歯付きリング3は、小歯車2の歯と噛み合う歯と、平滑な円筒状ガイド面8を有し、そのガイド面8にてガイドローラ1a,1b,1cと接する。歯付きリング3のガイドには、図示するように歯付きリング3の外周面と接して転動するガイドローラを採用するほか、歯付きリング3との接触荷重は小さいため、歯付きリング3と滑り接触する滑り軸受(シュー)を採用してもよい。図1には三つのガイドローラ1a,1b,1cが示してあり、図2にはそのうちの二つ、つまりガイドローラ1aとガイドローラ1bだけが現れている。
ガイドローラ1a,1bはそれぞれ軸と軸受を介して回転自在にアーム14に支持されている。ガイドローラ1cは小歯車2の両側に取り付けた一対の円板で構成してある。したがって、ガイドローラ1a,1b,1c相互の位置関係は固定的である。言い換えれば、ガイドローラ1a,1b,1cはアーム14上の定点に位置している。図1の左端に現れているガイドローラ1bは歯付きリング3の振れ防止の役割を持たせる。アーム14は回転軸6と同軸に、ケーシング10のスリーブ18に旋回自在に支持されている。
第二の回転軸7は一対のプーリ4を支持している。各プーリ4はそれぞれボールスプライン12を介して第二の回転軸7に嵌合させてあるため、各プーリ4は回転軸7の軸方向に移動可能で、回転方向には相対回転不能すなわちトルク伝達可能である。各プーリ4はプーリ幅調節機構30を備えている。プーリ幅調節機構30はボールねじタイプで、外周にねじ溝を形成したねじ軸34と、内周にねじ溝を形成したナット32と、ねじ軸34のねじ溝とナット32のねじ溝とで形成される循環路内を循環走行する複数のボール36とで構成される。ねじ軸34は軸受16の外輪端面で接触しながら回転運動を行う。ここでは、軸受16として、プーリ幅調節機構30による軸方向力を受けることができるようにアンギュラ玉軸受を採用した場合が例示してある。
ねじ軸34は歯車38を備えており、一対の歯車38が連結軸20に組み付けられており、したがって、一対の歯車38は同期してのみ回転する。その結果、図2の左右のプーリ幅調節機構30におけるねじ軸34が同じ方向に回転する。ナット34はケーシング10に固定してあるため、図示しない外部駆動機構により歯車38を回転させると、その回転運動がねじ軸34の軸方向移動に変換され、歯車38の回転方向によって、軸受16を介してプーリ4を押す向き、またはプーリ4から離れる向きの軸方向力が発生する。図2の右側のプーリ幅調節機構30と左側のプーリ幅調節機構30とでは逆ねじとしてあるため、ねじ軸34が同じ方向に回転すると、それらは互いに逆方向に移動することになる。このようにして、一対のプーリ4が接近または離反する方向に移動し、型溝のプーリ幅が変化する。
歯車38がアーム14の旋回に連動して回転するように制御することで、プーリ4の軸方向移動に連動して、ガイドローラ群が回転軸6の中心周りに旋回し、歯付きリング3をプーリ4に接触させながら両者間の接触点を移動させることができる。
歯付きリング3は三つのガイドローラ1a,1b,1cで外周から拘束されているため、中心軸がなくても回転が可能である(芯なしローラ)。ガイドローラ1a,1b,1cはアーム14で連結されており、アーム14を旋回させることによって回転軸6の中心周りに歯付きリング3の回転中心を移動させることができる。したがって、歯付きリング3の外周に切られた歯は小歯車2と常に噛み合った状態にある。歯付きリング3とプーリ4間のすきまが生じないようにプーリ4とアーム14を制御すれば、歯付きリング3が回転軸の中心周りに移動することにより、プーリ4との接触点が変化し、一定のプーリ4の回転数に対し、小歯車2の回転数を連続的に変えることができる。このようにして、いわゆるCVTが構成される。
プーリ4を支持する回転軸7を入力側とすると、歯付きリング3を押し込んだ状態が減速状態となる。伝達トルクが同じであれば、歯付きリング3を押し込んだときのプーリ4による挟み付け力は大きくすべきで、逆に歯付きリング3とプーリ4との接触点が大径側にあるときは小さくてもよい。挟み付け力によるプーリ4の曲げ応力を考えた場合、大径接触時の挟み付け力を軽減できる、プーリ4を入力とするこの方法が、出力とするよりもベターである。そして、図4に示すように、入力軸すなわち回転軸7から矢印の方向に回転力が入力されると、プーリ4から歯付きリング3に力が作用し、ほぼ同じ大きさの力が小歯車2へ作用する。小歯車2からの反力が歯付きリング3をプーリ4間に押し込む方向に働くため、伝達トルクの増大に伴い自動的に接触力が大きくなる。
図1に示すように、ケーシング10は横断面が円形で、下部に半円形の突出部をもっている。アーム14も概ね円形に近い不整形の無端状で、回転軸6を中心として揺動可能である。図1はアーム14が図の右側に揺動して歯付きリング3がプーリ4の最も内径側まで進入した状態を示している。このとき、歯付きリング3とプーリ4との接触部はプーリ4の最も内径側に位置している。一方、図4は、アーム14が図の左側に揺動して歯付きリング3がプーリ4の最も外径側まで脱した状態を示している。このとき、歯付きリング3とプーリ4との接触部はプーリ4の最も外径側に位置している。
ケーシング10の内周に沿ってねじりばね24が配置してある。ねじりばね24は図3に示すような形状で、ばね鋼線を円形に約1周半巻いて、一端にアイ26、他端にフック28が形成してある。アイ26は環状で、ケーシング10に固定した静止ピン40に嵌めてある。フック28はアーム14に固定した可動ピン42に引っ掛けてある。ねじりばね24のばね力は、図1に示すように、フック28で可動ピン42を押し、歯付きリング3をプーリ4の内径側に押す向きにアーム14に負荷を与える。
無段変速装置の正面図 図1の変速機の縦断面図 (A)はねじりばねの正面図、(B)は平面図、(C)は部分側面図 図1と類似の正面図 従来の技術を示す断面図 (A)は従来の技術を示す断面図、(B)は斜視図
符号の説明
1 ガイドローラ
2 小歯車
3 歯付きリング
4 プーリ
6 回転軸
7 回転軸
8 ガイド面
10 ケーシング
12 スプライン
14 アーム
16 軸受
18 スリーブ
20 連結軸
24 ねじりばね
26 アイ
28 フック
30 プーリ幅調節機構
32 ナット
34 ねじ軸
36 ボール
38 歯車
40 静止ピン
42 可動ピン

Claims (1)

  1. ケーシングに回転自在に支持された第一の回転軸と、ケーシングに回転自在に支持された第二の回転軸と、第一の回転軸に支持されたプーリ幅が可変のVプーリと、Vプーリと係合し、外周を支えられたリングと、第二の回転軸回りにリングを移動させるための機構とから構成され、前記機構が、第二の回転軸周りに旋回可能に支持されたアームと、前記リングの外周に配置された少なくとも3個のガイドローラとを有し、各ガイドローラがアーム上の定点に位置し、かつ、ケーシング内にアームを付勢するねじりばねを設けた無段変速装置。
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