JP2007247657A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその組立方法 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその組立方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007247657A
JP2007247657A JP2007179870A JP2007179870A JP2007247657A JP 2007247657 A JP2007247657 A JP 2007247657A JP 2007179870 A JP2007179870 A JP 2007179870A JP 2007179870 A JP2007179870 A JP 2007179870A JP 2007247657 A JP2007247657 A JP 2007247657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positioning
vane
housing body
plate
vanes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007179870A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4304219B2 (ja
Inventor
Seiji Suga
聖治 菅
Tomoya Tsukada
智哉 塚田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2007179870A priority Critical patent/JP4304219B2/ja
Publication of JP2007247657A publication Critical patent/JP2007247657A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4304219B2 publication Critical patent/JP4304219B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

【課題】 位置決め手段の形成によるハウジングの外径を大きくする必要がなく、装置の径方向の大型化を抑制し得るバルブタイミング制御装置を提供する。
【解決手段】 位置決め手段を、リアプレート13に設けられた位置決めピン34と、前記ハウジング本体11に設けられて、前記位置決めピン34が係合されることにより、ロックピストン30とロック穴31の前記ハウジング5円周方向の位置決めを行う位置決め凹部33とによって構成し、第1ベーン22の先端部の少なくとも前記一つのシュー側に切欠部22aを形成する一方、該切欠部に対向するシューの側部側に肉盛り部18を形成し、前記位置決め凹部を、前記肉盛り部に設け、他方を、前記リアプレートに設けた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関の吸気弁や排気弁である機関弁の開閉タイミングを運転状態に応じて可変制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその組立方法に関する。
従来のバルブタイミング制御装置としては、種々提供されており、その一つとして、例えば以下の特許文献1に記載されたベーンタイプのものが知られている。
概略を説明すれば、このバルブタイミング制御装置は、筒状のハウジング本体と該ハウジング本体の両端開口を閉塞するフロントプレート及びリアプレートとを複数のボルトによって一体的に結合されたハウジングを備え、該ハウジングの内部に、カムシャフトの端部に固定されたベーン部材が回転自在に収納されている。
前記ハウジングは、内部が内周面に直径方向から互いに内方へ突出されたほぼ台形状の4つのシューとベーン部材の4つのベーンとの間に進角油室と遅角油室が隔成されている。前記リアプレートは、その外周部にクランクシャフトからタイミンベルトを介して回転力が伝達されるプーリーが一体に形成されている。
また、前記1つのベーンの内部軸方向に形成された摺動用孔内に、ロックピンが出没自在に設けられている一方、前記フロントプレートの内端面に、前記ロックピンが係脱するロック穴が形成されており、前記ロックピンがロック穴に係合してベーン部材の自由な回転を拘束することにより、機関始動時における最適な相対回転変換角度を確保するようになっている。
さらに、前記ロックピストンが設けられたベーンの周方向巾と、このベーンに対してカムシャフトの軸心を挟んで反対側に位置する1枚のベーンの周方向の巾を残余の2つのベーンの周方向の巾よりも広く形成されている。
これによって、ベーン部材の回転アンバランスを招くことなく、ベーン部材とハウジングとの大きな相対回転変換角度を確保するようになっている。
特開2002−30908号公報
ところで、これらベーンタイプの装置にあっては、各遅角油室や進角油室でのベーンの受圧面積を十分に確保しながら装置の軸方向の長さを短くするために、ベーンの数を5枚に増加させることも考えられるが、このように5枚のベーンとした場合には、ロックピンが設けられた1つのベーンのカムシャフトを挟んだ対称位置にはベーンが存在しないこともあることから、ベーン部材の回転バランスを正確に取ることが困難になる。
この結果、ベーン部材の正逆回転精度が低下してバルブタイミング制御精度の低下を招くおそれがある。
請求項1の発明は、バルブタイミング制御装置に関し、クランクシャフトによって回転駆動するハウジングと、該ハウジングの筒状のハウジング本体の内周面に周方向へ所定間隔をおいて突設された複数のシューと、前記ハウジング本体の少なくとも一端を閉塞するプレートと、カムシャフトに連結されかつ前記ハウジング内に回転自在に設けられて、周方向の位置に径方向へ延設された5枚のベーンを有するベーン部材と、前記5枚のベーンのうち周方向幅が他の4枚のベーンより大きい第1ベーンの内部に進退自在に設けられたロックピストンと、前記プレートに形成されて、前記ロックピストンが係合するロック穴と、機関運転状態に応じて前記ロックピストンとロック穴との係合あるいは係合を解除する係脱機構と、前記第1ベーンの側面に対向する前記一つのシューが位置する前記ハウジング本体の所定部位と前記プレートとの間に設けられ、前記ロックピストンとロック穴の前記ハウジング円周方向の位置決めを行う位置決め手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、前記位置決め手段を、前記プレートまたは前記ハウジング本体のいずれか一方に設けられた位置決め凸部と、前記いずれか他方に設けられて、前記位置決め凸部が係合されることにより、前記ロックピストンとロック穴の前記ハウジング円周方向の位置決めを行う位置決め凹部とによって構成し、前記第1ベーンの先端部の少なくとも前記一つのシューに対向する側に切欠部を形成する一方、該切欠部に対向するシューの側部側に肉盛り部を形成し、前記位置決め凸部と位置決め凹部のいずれか一方を、前記ハウジング本体の肉盛り部に設けると共に、他方を、前記プレートに設けたことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、バルブタイミング制御装置の組立方向に関し、ベーン部材が5枚のベーンを有するなどの基本構成は、前記請求項1と同様であって、とりわけ、位置決め手段を、前記プレートまたはハウジング本体のいずれか一方に設けられた第1位置決め凹部と、前記いずれか他方に設けられて、前記第1位置決め凹部と対向する第2位置決め凹部とから構成し、前記第1ベーンの先端部の少なくとも前記一つのシューに対向する側に切欠部を形成する一方、該切欠部に対向する前記シューの側部側に肉盛り部を形成し、前記第1,第2位置決め凹部のいずれか一方を、前記ハウジング本体のシューの肉盛り部に設けると共に、他方を、前記プレートに設け、前記ハウジング本体に対する前記プレートの組立時に、前記第1、第2位置決め凹部に跨って位置決め用治具を嵌合して前記ハウジング円周方向の位置決めを行うと共に、組み付け完了後に、前記第1,第2位置決め凹部から前記位置決め用治具を取り外すようにしたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、とりわけ、位置決め手段として、前記ハウジング本体の外周面であって、前記第1ベーンと対向する前記シューの周方向範囲内に形成され、前記外周面に開口するように形成された凹部と、前記プレートの前記凹部と軸方向から対向する位置であって、前記ロックピストンがロック穴と係合あるいは係合解除される位置で前記ハウジング本体と前記プレートの円周方向の位置が決定されるように設けられた位置決め凸部と、を備えたことを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、組立方法に関し、基本構成は請求項3の発明と同様であるが、とりわけ、位置決め手段の構成を、ハウジング本体の外周面であって、前記第1ベーンの側面と対向する前記シューの周方向範囲内に形成され、前記外周面に開口するように形成された第1位置決め凹部と、前記プレートの前記第1位置決め凹部と軸方向から対向する位置であって、前記ロックピストンがロック穴と係合あるいは係合解除される位置で前記ハウジング本体と前記プレートの円周方向の位置が決定されるように設けられた第2位置決め凹部と、を備え、前記ハウジング本体に対する前記プレートの組立時に、前記第1、第2位置決め凹部に跨って位置決め用治具を嵌合して前記ハウジング円周方向の位置決めを行うと共に、組み付け完了後に、前記第1,第2位置決め凹部から前記位置決め用治具を取り外すようにしたことを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、とりわけ、前記ハウジング本体の外周面であって、前記第1ベーンの側面と対向する前記シューの周方向範囲内に形成され、前記外周面に開口するようにほぼ矩形状に形成された凹部と、前記プレートの前記凹部と軸方向から対向する位置であって、前記ロックピストンがロック穴と係合あるいは係合解除される位置で前記ハウジング本体と前記プレートの円周方向の位置が決定されるように設けられた位置決め凸部と、と備えたことを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、同じく組立方法に関し、とりわけ、位置決め手段を、前記ハウジング本体の外周面であって、前記第1ベーンと対向する前記シューの周方向範囲内に形成され、前記外周面に開口するようにほぼ矩形状に形成された第1位置決め凹部と、前記プレートの前記第1位置決め凹部と軸方向から対向する位置に設けられた第2位置決め凹部とを有し、前記ハウジング本体に対する前記プレートの組立時に、前記第1、第2位置決め凹部に跨って位置決め用治具を嵌合して前記ハウジング円周方向の位置決めを行うと共に、組み付け完了後に、前記第1,第2位置決め凹部から前記位置決め用治具を取り外すようにしたことを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、同じく位置決め手段が、前記ハウジング本体の外周面であって、前記第1ベーンの周方向両側に設けられた前記シューのうち前記シール部材よりも前記ロックピストン側のシューの周方向範囲内に形成され、前記外周面に開口するように形成された凹部と、前記プレートの前記凹部と軸方向から対向する位置であって、前記ロックピストンがロック穴と係合あるいは係合解除される位置で前記ハウジング本体と前記プレートの円周方向の位置が決定されるように設けられた位置決め凸部と、を備えたことを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、組立方法に関し、位置決め手段は、前記ハウジング本体の外周面であって、前記第1ベーンの周方向両側に設けられた前記シューのうち前記シール部材よりも前記ロックピストン側のシューの周方向範囲内に形成され、前記外周面に開口するように形成された第1位置決め凹部と、前記プレートの前記第1位置決め凹部と軸方向から対向する位置に設けられた第2位置決め凹部とを有し、前記ハウジング本体に対する前記プレートの組立時に、前記第1、第2位置決め凹部に跨って位置決め用治具を嵌合して前記ハウジング円周方向の位置決めを行うと共に、組み付け完了後に、前記第1,第2位置決め凹部から前記位置決め用治具を取り外すようにしたことを特徴としている。
請求項10の発明は、位置決め手段の構成を規定したもので、ハウジング本体の外周面であって、前記第1ベーンの側面と対向する前記シューの周方向範囲内で、かつ前記ボルト挿通孔よりも前記ロックピストンが設けられたベーン側に偏倚して形成されて、前記外周面に開口するように形成された凹部と、前記プレートの前記凹部と軸方向から対向する位置であって、前記ロックピストンがロック穴と係合あるいは係合解除される位置で前記ハウジング本体と前記プレートの円周方向の位置が決定されるように設けられた位置決め凸部と、と備えたことを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、同じく位置決め手段を規定したもので、前記ハウジング本体の外周面であって、前記第1ベーンの側面に対向する前記シューの周方向範囲内で、かつ前記ボルト挿通孔よりも前記第1ベーン側に偏倚して形成され、前記外周面に開口するように形成された第1位置決め凹部と、前記プレートの前記第1位置決め凹部と軸方向から対向する位置に設けられた第2位置決め凹部とを有し、前記ハウジング本体に対する前記プレートの組立時に、前記第1、第2位置決め凹部に跨って位置決め用治具を嵌合して前記ハウジング円周方向の位置決めを行うと共に、組み付け完了後に、前記第1,第2位置決め凹部から前記位置決め用治具を取り外すようにしたことを特徴としている。
図1〜図5は本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の第1の実施形態を示している。
すなわち、このバルブタイミング制御装置は、機関の図外のクランクシャフトによりタイミングチェーンを介して回転駆動される回転部材であるスプロケット1と、該スプロケット1に対して相対回動可能に設けられたカムシャフト2と、スプロケット1とカムシャフト2との間に配置されて、該両者の相対回動位置を変換する位相変換機構3と、該位相変換機構3を作動させる油圧回路4とを備えている。
前記カムシャフト2は、図外のシリンダヘッドにカム軸受を介して回転自在に支持され、外周面所定位置にバルブリフターを介して吸気弁を開作動させる複数の駆動カムが一体に設けられていると共に、一端部2aの内部軸方向に後述のカムボルト6が螺着する雌ねじ孔2bが形成されている。
前記位相変換機構3は、カムシャフト2の一端部に配置されたハウジング5と、前記カムシャフト2の一端部に前記カムボルト6によって軸方向から固定されて、前記ハウジング5内に回転自在に収容されたベーン部材7と、後述する前記ハウジング5の内周面に一体に形成された5つのシュー8と、該シュー8と前記ベーン部材7の5つのベーン22〜26とによって隔成されたそれぞれ5つの遅角油室9及び進角油室10とを備えている。
前記ハウジング5は、ほぼ円筒状のハウジング本体11と、該ハウジング本体11の前後開口端を閉塞するフロントプレート12及びリアプレート13とを備え、該ハウジング本体11とフロントプレート12、リアプレート13が5本のボルト14によって軸方向から共締めにより一体的に結合されている。
前記ハウジング本体11は、外周に前記スプロケット1が一体に形成され、全体が焼結合金材によって形成されていると共に、この焼結成形後に、全体に熱処理が施されて高強度、硬度化されている。
また、ハウジング本体11の内周面には、円周のほぼ等間隔位置に5つの前記シュー8が一体に突設されており、この各シュー8は、それぞれが側面ほぼU字形状に形成され、それぞれの先端部に軸方向に沿って形成されたシール溝内にほぼコ字形状のシール部材16が嵌着されている。また、各シュー8の付け根部側の内部軸方向には、前記各ボルト14が挿通するボルト挿通孔17が貫通形成されている。
さらに、前記5つのシュー8のうち、1つのシュー8には、図3〜図5に示すように、付け根部の円周方向一側に肉盛り部18が一体に形成されている。この肉盛り部18は、その外側面18aがほぼ円弧状に形成されて、シュー8の一側面の立ち上がり部からハウジング本体11の内周面11aに沿ってなだらかな湾曲状に形成されている。
前記フロントプレート12は、プレス成形によって比較的薄肉な円板状に形成され、中央に前記カムボルト6が挿通する大径孔12aが穿設されていると共に、該大径孔12aの孔縁所定位置に円弧状の切欠溝12bが形成されている。また、外周側の円周方向等間隔位置には、前記各ボルト14が挿通する5つのボルト孔12cが貫通形成されている。
前記リアプレート13は、焼結成形によってフロントプレート11よりも肉厚な円板状に形成され、中央に前記カムシャフト2の一端部2aが挿通して回転自在に支持される支持孔19が穿設されていると共に、内端面に前記支持孔19の孔縁から放射状に延びて前記各進角油室10に連通する5つの進角側油溝20が形成されている。また、外周側の円周方向等間隔位置には、前記各ボルト14の先端部の雄ねじが螺着する雌ねじ孔13aが形成されている。
なお、このリアプレート13は、前述のように、焼結成形されているが熱処理が施されておらず、したがって、ハウジング本体11よりは硬度が低くなっている。
前記ベーン部材7は、金属材によって一体に形成され、図2及び図3にも示すように、中央に形成された挿通孔7aを軸方向から挿通した前記カムボルト6によってカムシャフト2の一端部2aに軸方向から固定されたベーンロータ21と、該ベーンロータ21の外周面の円周方向のほぼ等間隔位置に放射状に突設された5枚の前記ベーン22〜26とから構成されている。
前記ベーンロータ21は、前記各シュー8の先端部上面に嵌着されたシール部材16に摺動しつつ回転支持されていると共に、内部径方向に前記各遅角油室9に連通する5つの遅角側油孔27がそれぞれ貫通形成されている。また、カムシャフト2側の端面中央に前記カムシャフト2の一端部2a先端が嵌合する嵌合溝21aが形成されている。
前記各ベーン22〜26は、それぞれが各シュー8間に配置されていると共に、各先端面に軸方向に形成されたシール溝内に前記ハウジング本体11の内周面11aに摺接するほぼコ字形状のシール部材28が嵌着されている。
また、この各ベーン22〜26は、図3〜図5に示すように、その外周面の面積、つまり、円周方向の巾がそれぞれ異なっており、1つの第1ベーン22が最大巾に形成され、該第1ベーン22の両側の該第1ベーン22寄りに配置された2つの第2ベーン23,24は、それぞれの円周方向の巾が最小巾に設定され、第1ベーン22と径方向にほぼ対向した位置にある二つの第3ベーン25,26は、それぞれ巾が第1ベーン22よりも若干小さくかつ第2ベーン23,24の巾よりも大きな中間巾に設定されている。
具体的に説明すれば、前記第1ベーン22は、後述するロックピストン30が収容保持される摺動用孔29が形成されていることから、その円周方向の巾W1が最も大きく形成されている。
前記第2ベーン23,24は、それぞれの円周方向の巾W2,W2がほぼ同一に形成されていると共に、両者23,24を合わせた巾W2+W2が第1ベーン22の巾W1よりも小さく設定されている。
前記第3ベーン25,26は、それぞれ個々の円周方向の巾W3,W3がほぼ同一に形成され、それぞれの巾W3,W3は第1ベーン22の巾W1より小さくかつ第2ベーン23,24のそれぞれの巾W2,W2よりも大きく設定されている。また、この第3ベーン25,26の両方を合わせた巾W3+W3は、第1ベーン22の巾W1よりも大きく設定されている。
前記第1ベーン22は、前記1つのシュー8の肉盛り部18に対向する部位に切欠部22aが形成されている。この切欠部22aは、前記肉盛り部18の円弧状外側面18aとほぼ同一の曲率をもった円弧状に形成されて、ベーン部材7が図4に示すように最大反時計方向に回転した際に、前記肉盛り部18の外側面18aと僅かな円弧状の隙間をもって対峙するように形成されている。
また、この第1ベーン22の切欠部22aと反対側の側面22bは、対向するシュー8の側面と同じ平坦状に形成されて、該側面22bが図5に示すように、前記シュー8の側面に当接した時点で、ベーン部材7の最大進角方向の回転位置が規制されるようになっている一方、前記ベーン部材7の最大遅角方向では、前記切欠部22a側の基部側面が図4に示すように、対向するシュー8の対向側面に当接して規制されるようになっている。
さらに、前記第1ベーン22と前記リアプレート13との間には、ベーン部材7の自由な回転を拘束するロック機構が設けられている。
このロック機構は、第1ベーン22の内部軸方向に貫通形成された摺動用孔29と、該摺動用孔29内に摺動自在に収容されて、リアプレート13側に対して進退自在が設けられたロックピストン30と、前記リアプレート13の内端面円周方向の所定位置に形成されて、前記ロックピストン30の先端部30aが進出して係合し、あるいは後退して係合が解除されるロック穴31と、機関の始動状態に応じて前記ロックピストン30をロック穴31に係合あるいは係合を解除する係脱機構とから構成されている。
前記摺動用孔29は、この実施形態では、第1ベーン22の円周方向のほぼ中央位置に形成されている。
前記ロックピストン30は、円筒のピン状に形成されていると共に、先端部30aが段差形状のほぼ截頭円錐状に形成されて、前記ロック穴31内に係合し易い形状になっている。
なお、前記摺動用孔29のフロントプレート12側の孔縁には、矩形状の切欠溝29aが形成され、この切欠溝29aと前記フロントプレート12の切欠溝12bがベーン部材7の回転範囲で常に連通してロックピストン30の良好な摺動を確保するための空気抜き孔として機能するようになっている。
前記ロック穴31は、リアプレート13を貫通しない有底状に形成されて、図4及び図5にも示すように、円周方向の前記進角油室10側に偏倚した位置に形成され、前記ロックピストン30が係合した場合には、ハウジング5とベーン部材7の相対変換角度が機関始動時の最適な変換角度となる遅角側の位置となるように設定されている。
前記係脱機構は、ロックピストン30の後端部とフロントプレート12の内端面との間に弾装されて、ロックピストン30を進出方向へ付勢するコイルスプリング32と、前記ロック穴31内に油圧を供給してロックピストン30を後退させる図外の解除用油圧回路とから構成されており、この解除用油圧回路は、前記遅角油室9と進角油室10にそれぞれ選択的に供給された油圧が所定の油孔を介して導入されるようになっている。
また、前記ハウジング本体11とリアプレート13との間には、これらの各構成部材を前記各ボルト14によって組み付ける際に、ハウジング本体11とリアプレート13の回転位置、つまり前記ロックピストン30の先端部30aとロック穴31との回転方向の位置決めを行う位置決め手段が設けられている。
すなわち、この位置決め手段は、図1及び図2に示すように、ハウジング本体11のリアプレート13側の外周縁の所定位置に切欠形成された位置決め凹部33と、前記リアプレート13の外周部側の内端面の前記位置決め凹部33と対応する位置に設けられた位置決めピン34とから構成されている。
すなわち、前記位置決め凹部33は、ハウジング本体11の焼結型成形時に同時に形成され、図1、図2にも示すように、ハウジング本体11の前記肉盛り部18の円周方向のほぼ中央位置に外周面からリアプレート13側の外端面側に沿ってほぼ矩形状に溝状に切欠形成されている。つまり、この位置決め凹部33は、側部と上部が開口形成されて、前記焼結型成形時のアンダーカット部とならないようになっている。
一方、位置決めピン34は、図3にも示すように、リアプレート13の外周部側のロック穴31近傍に軸方向に沿って貫通形成されたピン孔35内に圧入固定され、先端部34aがハウジング本体11方向へ突出して、前記位置決め凹部33内に軸方向から係入するようになっている。なお、前記位置決め凹部33は、その巾が前記位置決めピン34の外径よりも若干大きく設定されて、係入された位置決めピン34との関係でハウジング本体11とリアプレート13の円周方向のガタの発生がないように設定されている。
前記油圧回路4は、前記各油室9,10に対して油圧を選択的に供給あるいは各油室9,10内の油を排出するもので、図2に示すように、前記各遅角側油孔27に連通する遅角通路36と、前記各進角側油溝20に連通する進角通路37と、該各通路36,37に電磁切換弁38を介して油圧を選択的に供給するオイルポンプ39と、前記各通路36,37に電磁切換弁38を介して選択的に連通するドレン通路40とを備えている。
前記両通路36、37は、前記カムシャフト2の内部に径方向及び軸方向に沿って形成された油通路孔36a、37a及びグルーブ溝36b、37bを介して前記各油孔27と各油溝20に連通している。
前記電磁切換弁38は、2方向弁であって、図外のコントローラかからの出力信号によって各通路36,37とオイルポンプ39の吐出通路39a及びドレン通路40とを選択的に切り換え制御するようになっている。
前記コントローラは、内部のコンピュータが図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、スロットルバルブ開度センサなどの各種センサ類からの情報信号を入力して現在の機関運転状態を検出すると共に、かかる機関運転状態に応じて前記電磁切換弁38の電磁コイルに制御電流を出力するようになっている。
以下、本実施形態の作用を説明すれば、まず、機関始動時は、図4に示すように、予めロックピストン30の先端部30aがロック穴31内に係入して、ベーン部材7を始動に最適な遅角側の位置に拘束している。このため、イグニッションスイッチをオン操作して始動が開始されると、スムーズなクランキングによって良好な始動性が得られる。
そして、機関始動後の所定の低回転低負荷域では、コントローラが電磁切換弁38の電磁コイルへの通電を遮断する。これによって、オイルポンプ39の吐出通路39aから進角側通路37を連通させると同時に、遅角側通路36とドレン通路40とを連通させる。
このため、オイルポンプ39から吐出された作動油が、進角側通路37を介して進角油室10内に流入して、該進角油室10が高圧になる一方、遅角油室9内の作動油が遅角側通路36を通ってドレン通路40からオイルパン41内に排出されて、遅角油室9内が低圧になる。
このとき、進角油室10内に流入した作動油が、ロック穴31内に流入して、ロックピストン30を後退動させてロック穴31から抜け出させる。これにより、ベーン部材7は、自由な回転が確保される。
したがって、進角油室10の容積の拡大に伴い、ベーン部材7は図5に示すように、時計方向に回転し、第1ベーン22の一側面22bが対向するシュー8の側面に当接した時点で最大進角側の回転位置が規制される。したがって、カムシャフト2は、スプロケット1に対して相対回転角度が進角側に変換される。
一方、機関が例えば高回転高負荷域に移行した場合は、コントローラから電磁切換弁38に制御電流が出力されて、吐出通路39aと遅角側通路36を連通させると同時に、進角側通路37とドレン通路40を連通させる。これにより、進角油室10内の作動油が排出されて低圧になると共に、遅角油室9内に作動油が供給されて内部が高圧になる。このとき、遅角油室9からロック穴31内に油圧が供給されることから、ロックピストン30はロック穴31から抜け出した状態が維持される。
このため、ベーン部材7は、図4に示すように、ハウジング5に対して反時計方向へ回転して、第1ベーン22の切欠部22a側に基部側面が対向するシュー8の側面に当接して最大遅角側の回転位置が規制される。これにより、スプロケット1に対する相対回動位相を遅角側に変換する。
この結果、吸気弁の開閉タイミングが遅角側に制御されて、かかる高回転高負荷域における機関の出力を向上させることができる。
なお、前記第1ベーン22が対向する各シュー8,15に当接した最大進角側、遅角側の回転位置では、他のベーン23〜26の各側面は対向するシュー8の側面に非接触状態になっている。
また、機関停止直前には、各油室9,10への油圧の供給が停止されると共に、カムシャフト2に作用する交番トルクによってベーン部材7が前記遅角側へ相対回転してロックピストン30がコイルスプリングプリン32のばね力によって進出し、先端部30aがロック穴31内に係合する。この場合、後述するように、各構成部材の組付時に、ロックピストン30とロック穴31のハウジング5円周方向の正確な位置決めが行われているため、ロックピストン30のスムーズな係合作用が得られる。
すなわち、この実施形態において、各構成部材を組み付ける場合において、前記ハウジング本体11に対してフロントプレート12やリアプレート13を各ボルト14によって組み付ける際には、ハウジング本体11の前端側にフロントプレート12を各ボルト14を介して仮止めすると共に、リアプレート13をハウジング本体11の後端側に配置しつつ位置決めピン34をハウジング本体11の位置決め凹部33に軸方向から係合させる。
このとき、摺動用孔29内にロックピストン30やコイルスプリングプリン32を収容しつつ該ロックピストン30の先端部30aをリアプレート13のロック穴31内に係合させておく。
その後、各ボルト14の先端雄ねじをリアプレート13の各雌ねじ孔13aに螺着しつつそのまま各ボルト14を締め付ければ、ハウジング本体11に対して両プレート12,13を強固に結合させることができると共に、リアプレート13をハウジング本体11に対して円周方向の位置決めを確実に行うことが可能になる。
したがって、各ボルト14とハウジング本体11の各ボルト挿通孔17などとの位置ずれが生じても、ロックピストン30とロック穴31とのハウジング5円周方向の確実な位置決めが可能になる。
この結果、前記機関停止におけるロックピストン30のロック穴31に対するスムーズな係合作用が得られる。また、例えば機関の駆動中において回転伝達部材からハウジング本体11に作用する回転トルクなどによるロックピストン30とロック穴31との円周方向の位置ずれも防止できる。
また、ロックピストン30が形成されたハウジング本体11やロック穴31が形成されたリアプレート13に位置決め凹部33や位置決めピン34を形成したため、組付時におけるロックピストン30とロック穴31との位置決め精度が向上する。
また、フロントプレート12とリアプレート13は、ハウジング本体11に対して円周方向の等間隔位置に配置された5本のボルト14によって結合されているため、フロントプレート12とリアプレート13の各内端面とハウジング本体11の両側面とのメタルタッチによる均一かつ良好なシール性を確保できる。
また、前記第1ベーン22の切欠部22aを、該ベーン22の先端面の前記シュー8の一側面と対向する側にのみに形成したことから、この反対側のベーン22の先端面に前記シール溝を形成しても、ベーン22の巾を可及的に小さくすることが可能になる。この結果、ハウジング5とベーン部材7との相対的な回転変換角度を大きくすることができる。
しかも、前記位置決め凹部33を、前記ハウジング本体11のシュー8の肉盛り部18に設けたため、該肉盛り部18のスペースを有効に利用することができる。
また、位置決め凹部33を形成するには、該位置決め凹部33の深さ分だけのハウジング本体11の肉厚を大きく取らなければならないが、シュー8の形成位置はもともと肉厚になっていることから、位置決め凹部33のためにハウジング本体11の肉厚を大きくする必要がない。したがって、ハウジング本体11の外径を大きくする必要がなくなる。この結果、装置の径方向の大型化も抑制できる。
さらにまた、前記位置決めピン34や位置決め凹部33を前記ロック穴31に十分に近接した位置に配置したため、ロックピストン30とロック穴31との位置決め精度をさらに高くすることが可能になる。
そして、この実施形態では、前述のように、第1ベーン22は、摺動用孔29を形成したことにより、その分だけ円周方向の巾W1が大きくなるが、この大きな巾W1を考慮して第2ベーン23,24の円周方向の巾W2,W2を第3ベーン25,26の巾W3、W3よりも小さく設定したことから、ベーン部材7全体の回転アンバランスを低減させることが可能になる。
しかも、ベーン部材7のベーン22〜26を5枚としたことにより、5枚以下のベーンを備えたものよりもスプロケット1とカムシャフト2との相対回転変換角度が制限されてしまうが、前記第2ベーン23,24の巾W2,W2を、前記第3ベーン25,26の巾W3、W3よりも小さく形成したことから、スプロケット1に対するベーン部材7全体の相対回転変換角度を大きくすることが可能になる。
また、前記各第3ベーン25,26のそれぞれ巾W3,W3を、第1ベーン22の巾W1より小さくかつ第2ベーン23,24の巾W2,W2よりも大きく設定したことから、ベーン部材7の良好な回転バランスを確保しつつスプロケット1に対する相対回転変換角度を大きくすることが可能になる。
また、スプロケット1に対するベーン部材7の相対回転変換角度を大きくするには、5枚のベーン間の配置角度をほぼ均等にする必要があるが、このようにほぼ均等に配置すると第2ベーンが第1ベーン側へ僅かに偏倚した位置になる。このため、第1ベーン側の重量が大きくなって回転アンバランスが発生し易くなる。
そこで、この実施形態では、前記第1ベーン22の巾W1が、前記両第3ベーン25,26の両方の巾W3、W3を加算した大きさよりも小さく設定されていることから、全体の重量が均一化されてベーン部材7の回転アンバラスを解消することが可能になる。
なお、第1ベーン22は、内部に形成された摺動用孔29の分だけ重量が軽くなっていることから、この重量を考慮して第1ベーン22の巾W1を第3ベーン25,26の両方の巾W3,W3を加算した大きさと同等とすることもできる。
また、前記各第3ベーン25,26の巾W3,W3がほぼ等しいことから、該両第3ベーン25,26が配置される油室9,10の容積もほぼ同一かつ比較的大きく設定できるので、ベーン部材7の相対回転変換角度も大きくすることが可能になる。
第1ベーン22は、その巾W1が他のベーン23〜26よりも大きく設定されているため強度が高くなっている。したがって、この第1ベーン22の円周方向の両側面を、対向するシュー8に当接させても何ら強度上の問題はなく、却って第2、第3ベーン23〜26の巾W2,W3を可及的に小さくしてもこれらの強度の問題は生じない。
また、この実施形態では、ハウジング本体11は、前記5つのベーン22〜26によって隔成された5つの油室9,10によってハウジング5とベーン部材7との相対回転変換トルクのための十分な容積を確保できるので、その軸方向の長さを可及的に短尺化することが可能になる。
この結果、装置全体の軸方向の長さを短くすることが可能になるので、例えばエンジンルームに横置されるタイプの機関の搭載性が良好になると共に、レイアウトの自由度が向上する。
また、他例として、前記ロックピストン30を、前記第1ベーン22内部の円周方向の偏倚した位置に配置し、前記2つの第3ベーンのうち、前記ロックピストンに寄った側の第3ベーン26の巾W3を、ロックピストン30から離れた側の第3ベーン25の巾W3よりも小さく設定することも可能である。
つまり、第1ベーン22は、内部の摺動用孔29の存在によって空洞部が形成されていることから、かかる摺動用孔29側の重量が小さくなるため、軽量になった部位側に位置する第3ベーン26の巾W3を小さくし、摺動用孔29とほぼ対称位置にある第3ベーン25の重量を若干大きくすることによって、ベーン部材7全体の重量バランスが均一化されて、回転アンバランスを低減できる。
また、前記第1ベーン22の巾W1を、前記両第3ベーン25,26の巾W3、W3よりも大きく設定することも可能であり、このように設定した場合には、第1ベーン22が摺動用孔29が形成されているから、その空洞部の分だけ第1ベーン22の重量が減少するので、両第3ベーン25,26の重量も軽量化して、ベーン部材7の全体の回転アンバランスを解消することもできる。
図6は本発明の第2の実施形態を示し、ベーン部材7の各ベーン22〜26のそれぞれの巾W1〜W3の大きさは前記第1の実施形態と同様であるが、異なる所は位置決め手段の構造を変更したものである。
すなわち、ハウジング本体11側の第1位置決め凹部33は同じであるが、リアプレート13側の位置決めピンに代えて第2の位置決め凹部35とし、この両位置決め凹部33,36を位置合わせ治具36によって位置合わせするように構成したものである。
具体的に説明すれば、前記第2位置決め凹部36は、リアプレート13のロック穴31の近傍の外周縁に軸方向へ貫通状態に形成されて、ほぼU字形状に切欠形成されて、径方向の外側が開口形成されている。このため、リアプレート13の型成形時において、この第1位置決め凹部36の部位が第2位置決め凹部33と同じくアンダーカット部とならないので、この型成形作業が容易になる。
前記位置合わせ治具37は、図7に示すように、有底円環状に形成され、底部37aのほぼ中央位置に一体に突設されて、組付時に前記ベーンロータ21の嵌合溝21aに軸方向から嵌合するほぼ円柱状の突起37bと、底部37aの外周縁に一体に設けられて、組付時にリアプレート13の外周面とハウジング本体11の端部外周面に外側軸方向から嵌合する環状の周壁37cと、底部37aの周壁37c近傍に貫通形成された固定用孔37dに圧入固定された位置合わせピン37eによって構成されている。
前記位置合わせピン37eは、その外径が前記両位置決め凹部33,36の内径より僅かに小さく設定されて、円周方向へのガタつきが発生しないようになっている。
したがって、ハウジング本体11にフロントプレート12やリアプレート13を組み付ける際には、基本的に前記第1実施形態と同様な手順で行うが、リアプレート13をハウジング本体11の後端側に配置する際には、予め両位置決め凹部33,36の位置を一応合わせておき、その後、図7に示すように、位置合わせ治具37の突起37bや周壁37cを介してリアプレート13やハウジング本体11に嵌合するときに、位置合わせピン37eを第2位置決め凹部36に外側軸方向から嵌入させると共に、第1位置決め凹部33内にそのまま嵌入する。
この状態で各ボルト14を締め付ければ、ハウジング本体11に対するリアプレート13の円周方向の位置決めを確実に行うことができる。この結果、ロックピストン30とロック穴31との回転方向の確実な位置決めができる。
なお、前記組み付け作業が完了した後は、前記位置合わせ治具37を軸方向から取り外す。
したがって、この実施形態によれば、前記第1実施形態と同様な作用効果が得られると共に、リアプレート13には単に第2位置決め凹部36を形成するだけで、前述のような前記位置決めピン34等を設ける必要がなくなるので、製造コストの低減化が図れる。
なお、前記位置合わせ治具37は、その構造をさらに簡素化したものでもよく、例えばマイナスドライバーのようなものを利用することも可能であり、あるいはこれらの治具を用いずに単に両位置決め凹部33,36を視認によって合わせることも可能である。
前記実施形態から把握される前記請求項に記載した発明以外の技術的思想について以下に説明する。
請求項(1) 前記2つの第3ベーンの各外周面の面積をほぼ同一に設定したことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
前記各第3ベーンの外周面の面積がほぼ等しいことから、該両第3ベーンが配置される油室の容積もほぼ同一かつ比較的大きく設定できるので、ベーン部材の相対回転変換角度も大きくすることが可能になる。
請求項(2) 前記ロックピストンを、前記第1ベーン内部の円周方向の偏倚した位置に配置されていると共に、前記2つの第3ベーンのうち、前記ロックピストンに寄った側の第3ベーンの外周面の面積を、ロックピストンから離れた側の第3ベーンの外周面の面積よりも小さく設定したことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
第1ベーンは、内部のロックピストンを摺動保持するための摺動用孔の存在によって空洞部が形成されていることから、かかる摺動用孔側の重量が小さくなる。
したがって、この発明では、前記軽量になった部位側に位置する第3ベーンの外周面の面積を小さく設定することによって、ベーン部材全体の重量バランスが均一化されて、回転アンバランスを低減できる。
請求項(3)前記第1ベーンの円周方向の両側面を、ハウジング内の円周方向から対向するシューにそれぞれ当接させることにより、ハウジングに対するベーン部材の最大相対回転位置を規制して、前記第2ベーン及び第3ベーンの円周方向の両側面を、円周方向から対向する各シューに非当接状態とすることを特徴とする請求項2〜(2)に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
第1ベーンは、前記ロックピストンを内部に配置することから、その外周面の面積(円周方向の巾)が他のベーンよりも大きく設定されていることから強度が高くなっている。したがって、この第1ベーンを対向するシューに当接させても何ら強度上の問題はなく、却って第2、第3ベーンの外周面の面積を可及的に小さくしてもこれらの強度の問題は生じない。
請求項(4) 前記第1ベーンの外周面の面積を、前記両第3ベーンの外周面の面積よりも大きく設定したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
この発明によれば、第1ベーンは、内部にロックピストンを摺動自在に保持する摺動用孔が形成されているから、その空洞部の分だけ第1ベーンの重量が減少するので、両第3ベーンの重量も軽量化して、ベーン部材の全体の回転アンバランスを解消することができる。
本発明に係るバルブタイミング制御装置の第1の実施形態を示す分解斜視図である。 本実施形態のバルブタイミング制御装置の油圧回路を示す概略図である。 本実施形態に供されるベーン部材を示す正面図である。 本実施形態によるバルブタイミングを遅角側に制御した状態を示す作用説明図である。 本実施形態によるバルブタイミングを進角側に制御した状態を示す作用説明図である。 本発明の第2の実施形態を示す分解斜視図である。 本実施形態における構成部材の組み付け作業を示す縦断面図である。
符号の説明
1…スプロケット(回転部材)
2…カムシャフト
3…位相変換機構
4…油圧回路
5…ハウジング
7…ベーン部材
8…シュー
9…遅角油室
10…進角油室
22…第1ベーン
23・24…第2ベーン
25・26…第3ベーン
29…摺動用孔
30…ロックピストン
31…ロック穴
W1…第1ベーンの巾
W2…第2ベーンの巾
W3…第3ベーンの巾

Claims (11)

  1. クランクシャフトによって回転駆動するハウジングと、
    該ハウジングの筒状のハウジング本体の内周面に周方向へ所定間隔をおいて突設された複数のシューと、
    前記ハウジング本体の少なくとも一端を閉塞するプレートと、
    カムシャフトに連結されかつ前記ハウジング内に回転自在に設けられて、周方向の位置に径方向へ延設された5枚のベーンを有するベーン部材と、
    前記5枚のベーンのうち周方向幅が他の4枚のベーンより大きい第1ベーンの内部に進退自在に設けられたロックピストンと、
    前記プレートに形成されて、前記ロックピストンが係合するロック穴と、
    機関運転状態に応じて前記ロックピストンとロック穴との係合あるいは係合を解除する係脱機構と、
    前記第1ベーンの側面に対向する前記一つのシューが位置する前記ハウジング本体の所定部位と前記プレートとの間に設けられ、前記ロックピストンとロック穴の前記ハウジング円周方向の位置決めを行う位置決め手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記位置決め手段を、前記プレートまたは前記ハウジング本体のいずれか一方に設けられた位置決め凸部と、前記いずれか他方に設けられて、前記位置決め凸部が係合されることにより、前記ロックピストンとロック穴の前記ハウジング円周方向の位置決めを行う位置決め凹部とによって構成し、
    前記第1ベーンの先端部の少なくとも前記一つのシューに対向する側に切欠部を形成する一方、該切欠部に対向するシューの側部側に肉盛り部を形成し、
    前記位置決め凸部と位置決め凹部のいずれか一方を、前記ハウジング本体の肉盛り部に設けると共に、他方を、前記プレートに設けたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. クランクシャフトによって回転駆動するハウジングと、
    該ハウジングの筒状のハウジング本体の内周面に周方向へ所定間隔をおいて突設された複数のシューと、
    前記ハウジング本体の少なくとも一端を閉塞するプレートと、
    カムシャフトに連結されかつ前記ハウジング内に回転自在に設けられて、周方向の位置に径方向へ延設された5枚のベーンを有するベーン部材と、
    前記5枚のベーンのうち周方向幅が他の4枚のベーンより大きい第1ベーンの内部に進退自在に設けられたロックピストンと、
    前記プレートに形成されて、前記ロックピストンが係合するロック穴と、
    機関運転状態に応じて前記ロックピストンとロック穴との係合あるいは係合を解除する係脱機構と、を備え、
    前記第1ベーンの側面に対向する前記一つのシューが位置する前記ハウジング本体の所定部位と前記プレートとの間に、前記ロックピストンとロック穴の前記ハウジング内周方向の位置決め手段を設け、
    前記位置決め手段を、前記プレートまたはハウジング本体のいずれか一方に設けられた第1位置決め凹部と、前記いずれか他方に設けられて、前記第1位置決め凹部と対向する第2位置決め凹部とから構成し、
    前記第1ベーンの先端部の少なくとも前記一つのシューに対向する側に切欠部を形成する一方、該切欠部に対向する前記シューの側部側に肉盛り部を形成し、
    前記第1,第2位置決め凹部のいずれか一方を、前記ハウジング本体のシューの肉盛り部に設けると共に、他方を、前記プレートに設け、
    前記ハウジング本体に対する前記プレートの組立時に、前記第1、第2位置決め凹部に跨って位置決め用治具を嵌合して前記ハウジング円周方向の位置決めを行うと共に、組み付け完了後に、前記第1,第2位置決め凹部から前記位置決め用治具を取り外すようにしたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置の組立方法。
  4. クランクシャフトによって回転駆動する筒状のハウジング本体と、
    該ハウジング本体の内周面に突設された複数のシューと、
    前記ハウジング本体の少なくとも一端を閉塞するプレートと、
    カムシャフトに連結されかつ前記ハウジング本体と相対回転するように設けられ、周方向の位置に径方向へ延設された5枚のベーンを有し、該各ベーンと前記各シューとの間に進角油室と遅角油室とを隔成するベーン部材と、
    前記各ベーンのうち最も周方向幅の大きな第1ベーンの内部から進退自在に設けられたロックピストンと、
    前記プレートに設けられて、前記ロックピストンが係合するロック穴と、
    前記ハウジング本体の外周面であって、前記第1ベーンと対向する前記シューの周方向範囲内に形成され、前記外周面に開口するように形成された凹部と、
    前記プレートの前記凹部と軸方向から対向する位置であって、前記ロックピストンがロック穴と係合あるいは係合解除される位置で前記ハウジング本体と前記プレートの円周方向の位置が決定されるように設けられた位置決め凸部と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  5. クランクシャフトから回転力が伝達される筒状のハウジング本体と、
    該ハウジング本体の内周面に突設された複数のシューと、
    前記ハウジング本体の少なくとも一端を閉塞するプレートと、
    カムシャフトに連結されかつ前記ハウジング本体と相対回転するように設けられ、周方向の位置に径方向へ延設された5枚のベーンを有し、該各ベーンと前記各シューとの間に進角油室と遅角油室とを隔成するベーン部材と、
    前記各ベーンのうち最も周方向幅の大きな第1ベーンの内部から進退自在に設けられたロックピストンと、
    前記プレートに設けられて、前記ロックピストンが係合するロック穴と、
    前記ハウジング本体の外周面であって、前記第1ベーンの側面と対向する前記シューの周方向範囲内に形成され、前記外周面に開口するように形成された第1位置決め凹部と、
    前記プレートの前記第1位置決め凹部と軸方向から対向する位置であって、前記ロックピストンがロック穴と係合あるいは係合解除される位置で前記ハウジング本体と前記プレートの円周方向の位置が決定されるように設けられた第2位置決め凹部と、を備え、
    前記ハウジング本体に対する前記プレートの組立時に、前記第1、第2位置決め凹部に跨って位置決め用治具を嵌合して前記ハウジング円周方向の位置決めを行うと共に、組み付け完了後に、前記第1,第2位置決め凹部から前記位置決め用治具を取り外すようにしたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置の組立方法。
  6. クランクシャフトから回転力が伝達される筒状のハウジング本体と、
    該ハウジング本体の内周面に突設された複数のシューと、
    前記ハウジング本体の少なくとも一端を閉塞するプレートと、
    カムシャフトに連結されかつ前記ハウジング本体と相対回転するように設けられ、周方向の位置に径方向へ延設された5枚のベーンを有し、該各ベーンと前記各シューとの間に進角油室と遅角油室とを隔成するベーン部材と、
    前記各ベーンのうち最も周方向幅の大きな第1ベーンの内部から進退自在に設けられたロックピストンと、
    前記プレートに設けられて、前記ロックピストンが係合するロック穴と、
    前記ハウジング本体の外周面であって、前記第1ベーンの側面と対向する前記シューの周方向範囲内に形成され、前記外周面に開口するようにほぼ矩形状に形成された凹部と、
    前記プレートの前記凹部と軸方向から対向する位置であって、前記ロックピストンがロック穴と係合あるいは係合解除される位置で前記ハウジング本体と前記プレートの円周方向の位置が決定されるように設けられた位置決め凸部と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  7. クランクシャフトから回転力が伝達される筒状のハウジング本体と、
    該ハウジング本体の内周面に突設された複数のシューと、
    前記ハウジング本体の少なくとも一端を閉塞するプレートと、
    カムシャフトに連結されかつ前記ハウジング本体と相対回転するように設けられ、周方向の位置に径方向へ延設された5枚のベーンを有し、該各ベーンと前記各シューとの間に進角油室と遅角油室とを隔成するベーン部材と、
    前記各ベーンのうち最も周方向幅の大きな第1ベーンの内部から進退自在に設けられたロックピストンと、
    前記プレートに設けられて、前記ロックピストンが係合するロック穴と、
    前記ハウジング本体の外周面であって、前記第1ベーンと対向する前記シューの周方向範囲内に形成され、前記外周面に開口するようにほぼ矩形状に形成された第1位置決め凹部と、
    前記プレートの前記第1位置決め凹部と軸方向から対向する位置に設けられた第2位置決め凹部とを有し、
    前記ハウジング本体に対する前記プレートの組立時に、前記第1、第2位置決め凹部に跨って位置決め用治具を嵌合して前記ハウジング円周方向の位置決めを行うと共に、組み付け完了後に、前記第1,第2位置決め凹部から前記位置決め用治具を取り外すようにしたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置の組立方法。
  8. クランクシャフトから回転力が伝達される筒状のハウジング本体と、
    該ハウジング本体の内周面に突設された複数のシューと、
    前記ハウジング本体の少なくとも一端を閉塞するプレートと、
    カムシャフトに連結されかつ前記ハウジング本体と相対回転するように設けられ、周方向の位置に径方向へ延設された5枚のベーンを有し、該各ベーンと前記各シューとの間に進角油室と遅角油室とを隔成するベーン部材と、
    前記各ベーンの先端面に形成されたシール溝に嵌着され、前記ハウジング本体の内周面に摺接するシール部材と、
    前記各ベーンのうち最も周方向幅の大きな第1ベーンであって、前記シール部材と周方向にオフセットした位置の内部から進退自在に設けられたロックピストンと、
    前記プレートに設けられて、前記ロックピストンが係合するロック穴と、
    前記ハウジング本体の外周面であって、前記第1ベーンの周方向両側に設けられた前記シューのうち前記シール部材よりも前記ロックピストン側のシューの周方向範囲内に形成され、前記外周面に開口するように形成された凹部と、
    前記プレートの前記凹部と軸方向から対向する位置であって、前記ロックピストンがロック穴と係合あるいは係合解除される位置で前記ハウジング本体と前記プレートの円周方向の位置が決定されるように設けられた位置決め凸部と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  9. クランクシャフトから回転力が伝達される筒状のハウジング本体と、
    該ハウジング本体の内周面に突設された複数のシューと、
    前記ハウジング本体の少なくとも一端を閉塞するプレートと、
    カムシャフトに連結されかつ前記ハウジング本体と相対回転するように設けられ、周方向の位置に径方向へ延設された5枚のベーンを有し、該各ベーンと前記各シューとの間に進角油室と遅角油室とを隔成するベーン部材と、
    前記各ベーンの先端面に形成されたシール溝に嵌着され、前記ハウジング本体の内周面を摺接するシール部材と、
    前記各ベーンのうち最も周方向幅の大きな第1ベーンであって、前記シール部材と周方向へオフセットした位置の内部から進退自在に設けられたロックピストンと、
    前記プレートに設けられて、前記ロックピストンが係合するロック穴と、
    前記ハウジング本体の外周面であって、前記第1ベーンの周方向両側に設けられた前記シューのうち前記シール部材よりも前記ロックピストン側のシューの周方向範囲内に形成され、前記外周面に開口するように形成された第1位置決め凹部と、
    前記プレートの前記第1位置決め凹部と軸方向から対向する位置に設けられた第2位置決め凹部とを有し、
    前記ハウジング本体に対する前記プレートの組立時に、前記第1、第2位置決め凹部に跨って位置決め用治具を嵌合して前記ハウジング円周方向の位置決めを行うと共に、組み付け完了後に、前記第1,第2位置決め凹部から前記位置決め用治具を取り外すようにしたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置の組立方法。
  10. クランクシャフトから回転力が伝達される筒状のハウジング本体と、
    該ハウジング本体の内周面に突設された複数のシューと、
    前記シューに軸方向から貫通するように設けられたボルト挿通孔と、
    前記ハウジング本体の少なくとも一端を閉塞するプレートと、
    前記シューのボルト挿通孔を挿通して前記ハウジング本体と前記プレートとを結合するボルトと、
    カムシャフトに連結されかつ前記ハウジング本体と相対回転するように設けられ、周方向に位置に径方向へ延設された5枚のベーンを有し、該各ベーンと前記各シューとの間に進角油室と遅角油室とを隔成するベーン部材と、
    前記各ベーンのうち最も周方向幅の大きな第1ベーンの内部から進退自在に設けられたロックピストンと、
    前記プレートに設けられて、前記ロックピストンが係合するロック穴と、
    前記ハウジング本体の外周面であって、前記第1ベーンの側面と対向する前記シューの周方向範囲内で、かつ前記ボルト挿通孔よりも前記ロックピストンが設けられたベーン側に偏倚して形成されて、前記外周面に開口するように形成された凹部と、
    前記プレートの前記凹部と軸方向から対向する位置であって、前記ロックピストンがロック穴と係合あるいは係合解除される位置で前記ハウジング本体と前記プレートの円周方向の位置が決定されるように設けられた位置決め凸部と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  11. クランクシャフトから回転力が伝達される筒状のハウジング本体と、
    該ハウジング本体の内周面に突設された複数のシューと、
    前記シューに軸方向から貫通するように設けられたボルト挿通孔と、
    前記ハウジング本体の少なくとも一端を閉塞するプレートと、
    前記シューのボルト挿通孔を挿通して前記ハウジング本体と前記プレートとを結合するボルトと、
    カムシャフトに連結されかつ前記ハウジング本体と相対回転するように設けられ、周方向の位置に径方向へ延設された5枚のベーンを有し、該各ベーンと前記各シューとの間に進角油室と遅角油室とを隔成するベーン部材と、
    前記各ベーンのうち最も周方向幅の大きな第1ベーンであって、前記シール部材と周方向へオフセットした位置の内部から進退自在に設けられたロックピストンと、
    前記プレートに設けられて、前記ロックピストンが係合するロック穴と、
    前記ハウジング本体の外周面であって、前記第1ベーンの側面に対向する前記シューの周方向範囲内で、かつ前記ボルト挿通孔よりも前記第1ベーン側に偏倚して形成され、前記外周面に開口するように形成された第1位置決め凹部と、
    前記プレートの前記第1位置決め凹部と軸方向から対向する位置に設けられた第2位置決め凹部とを有し、
    前記ハウジング本体に対する前記プレートの組立時に、前記第1、第2位置決め凹部に跨って位置決め用治具を嵌合して前記ハウジング円周方向の位置決めを行うと共に、組み付け完了後に、前記第1,第2位置決め凹部から前記位置決め用治具を取り外すようにしたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置の組立方法。
JP2007179870A 2007-07-09 2007-07-09 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその組立方法 Expired - Fee Related JP4304219B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007179870A JP4304219B2 (ja) 2007-07-09 2007-07-09 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007179870A JP4304219B2 (ja) 2007-07-09 2007-07-09 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその組立方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004252258A Division JP4016020B2 (ja) 2004-08-31 2004-08-31 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007247657A true JP2007247657A (ja) 2007-09-27
JP4304219B2 JP4304219B2 (ja) 2009-07-29

Family

ID=38592182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007179870A Expired - Fee Related JP4304219B2 (ja) 2007-07-09 2007-07-09 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4304219B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011058365A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2015078672A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011058365A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2015078672A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4304219B2 (ja) 2009-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4016020B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US8453614B2 (en) Variable valve timing device for internal combustion engine and manufacturing method therefor
JP5357137B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4570977B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその組付方法
JP2012237196A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US20120174884A1 (en) Variable Valve Timing Control Apparatus of Internal Combustion Engine
US7287498B2 (en) Valve timing control apparatus and its assembling method
JP2008240735A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP6259130B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
WO2015087649A1 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4126325B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置用ハウジング
JP5198395B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP5859751B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びこの装置の製造方法
JP4304219B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその組立方法
JP2017031908A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP5793116B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP6312568B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP6258828B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4083788B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置用ハウジング
JPH11311109A (ja) 弁開閉時期制御装置
JP4000137B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP6532760B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びこれを使用した内燃機関
JP6533322B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
WO2017104246A1 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP5793115B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090421

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090427

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4304219

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140501

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees