JP2007245780A - 車両用収納装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(a)固定部材20と、(b)固定部材20に対して開閉動可能な可動部材30と、(c)可動部材30を開方向または閉方向に付勢する付勢部材40と、(d)カムロック51とカムロック51に係脱可能なピン52を備えるロック装置50と、を有し、固定部材20または可動部材30は、可動部材30が付勢部材40の付勢力により固定部材20に対して移動するときにロック装置50に摺接して可動部材30の移動速度を調整する速度調整部60を備えている、車両用収納装置10。
【選択図】 図3
Description
可動部材3をプッシュすることでピン5bがカムロック5aを作動させ、ロック装置5のロック、ロック解除が行われる構造になっている。
しかし、スプリング6等の別部材を設ける場合、別部材を設けた分だけ部品点数、組付工数が増加する。
本発明の目的は、可動部材が移動する際のフィーリングを、別部材を追加することなく向上させることができる車両用収納装置を提供することにある。
(1) (a)固定部材と、
(b)前記固定部材に対して開閉動可能な可動部材と、
(c)前記可動部材を開方向または閉方向に付勢する付勢部材と、
(d)カムロックと該カムロックに係脱可能なピンを備えるロック装置と、
を有し、
前記固定部材または前記可動部材は、前記可動部材が前記付勢部材の付勢力により前記固定部材に対して移動するときに前記ロック装置に摺接して前記可動部材の移動速度を調整する速度調整部を備えている、車両用収納装置。
(2) 前記カムロックと前記ピンの一方は前記固定部材と前記可動部材の一方に回動可能に取付けられており、前記カムロックと前記ピンの他方は前記固定部材と前記可動部材の他方に固定されており、
前記速度調整部は、前記固定部材と前記可動部材の前記他方に設けられており、
前記速度調整部は、前記可動部材が前記固定部材に対して前記付勢部材の付勢力により移動するときに前記カムロックと前記ピンの前記一方に摺接する、(1)記載の車両用収納装置。
(3) 前記カムロックと前記ピンの一方は前記固定部材と前記可動部材の一方に回動可能に取付けられており、前記カムロックと前記ピンの他方は前記固定部材と前記可動部材の他方に固定されており、
前記速度調整部は、前記固定部材と前記可動部材の前記一方に弾性変形可能に設けられており、
前記速度調整部は、前記可動部材が前記固定部材に対して前記付勢部材の付勢力により移動するときに前記カムロックと前記ピンの前記他方に摺接する、(1)記載の車両用収納装置。
上記(2)の車両用収納装置では、速度調整部がカムロックとピンのうち固定部材と可動部材の一方に回動可能に取付けられる部材に摺接するため、速度調整部がロック装置に摺接するとき、ロック装置は速度調整部によって押されて回動する。そのため、速度調整部とロック装置が摺接しても速度調整部とロック装置にかかる負荷は小であり、速度調整部および/またはロック装置の破損、変形を防止できる。
上記(3)の車両用収納装置では、速度調整部が固定部材と可動部材の一方に弾性変形可能に設けられており、速度調整部がカムロックとピンのうち固定部材と可動部材の他方に固定される部材に摺接するため、速度調整部とロック装置が摺接するとき、速度調整部はロック装置によって押されて弾性変形する。そのため、速度調整部の復元力を調整する3ことで可動部材の移動速度を調整することができる。
本発明実施例1と実施例2にわたって共通する部分には、本発明実施例1と実施例2にわたって同じ符号を付してある。
まず、本発明実施例1と実施例2にわたって共通する部分を、たとえば図1〜図3を参照して、説明する。
本発明実施例の車両用収納装置10は、たとえば、車両用カップホルダである。ただし、車両用収納装置10は、カップホルダ限定されるものではなく、たとえば、車両用灰皿装置、車両用小物入れ装置等であってもよい。
本発明実施例の車両用収納装置10は、固定部材20と、可動部材30と、付勢部材40と、カムロック51とピン52を備えるロック装置50と、を有する。
可動部材30は、図1に示すように、固定部材20に回動開閉可能に支持される。ただし、可動部材30は固定部材20に開閉動可能に支持されていればよく、可動部材30の固定部材20に対する動きは回動に限定されるものではなく直線動であってもよい。
可動部材30は、固定部材20に対し、開位置と閉位置と閉位置から押し込まれた押し込み位置との間で回動可能である。可動部材30は、可動部材インナー30aと、可動部材アウター30bを、有する。
可動部材インナー30aは、本体部31と、本体部31から固定部材20側に延びるアーム部32を有する。
可動部材アウター30bは、可動部材30の見栄えをよくするために設けられる。
ロック装置50は、付勢部材40の付勢力に抗して、可動部材30を固定部材20に対し閉位置にロックする装置である。
ロック装置50は、カムロック51と、カムロック51に係脱可能なピン52と、を備える。
カムロック51は、図3に示すように、外側カム部51aと内側カム部51bを備える。
外側カム部51aと内側カム部51bは、一体に形成されている。外側カム部51aの形状は、M字形(ほぼM字形を含む)である。外側カム部51aは肉厚一定とされていることが望ましい。
内側カム部51bは、外側カム部51aの内側に設けられる。内側カム部51bの形状は、ハート形状である。内側カム部51bと外側カム部51aとの間には、ピン52が通過する通路がある。
速度調整部60は、固定部材20と可動部材30のうち速度調整部60が設けられる部材と別体に形成されて該部材に固定して取付けられていてもよいが、部品点数削減のために、速度調整部60が設けられる部材に一体に形成されていることが望ましい。速度調整部60は、固定部材20と可動部材30のうち速度調整部60が設けられる部材に設けられるリブからなる。
本発明実施例では、固定部材20または可動部材30がロック装置50に摺接して可動部材30の開動速度を調整する速度調整部60を備えているため、可動部材30の開動速度を調整するためにスプリング等の別部材は不要である。したがって、スプリング等の別部材を追加することなく、可動部材30が開動する際のフィーリングを向上させることができる。
また、速度調整部60がロック装置50に「摺接」するため、速度調整部60がロック装置50に引っ掛かることを防止できる。
また、速度調整部60がロック装置50に「摺接」するため、速度調整部60がロック装置50に接触するときに発生する音を抑えることができる。
[実施例1](図1〜図6)
本発明実施例1では、速度調整部60が可動部材30に設けられる場合を示している。
速度調整部60は、図2に示すように、可動部材30のアーム部32の延び方向中間部に設けられている。速度調整部60は、アーム部32の内側面に設けられている。速度調整部60は、可動部材30が固定部材20に対して開動したとき、可動部材30の回動軸芯まわりに固定部材20に対して回動する。速度調整部60は、可動部材30が固定部材20に対して開動するとき、外側カム部51aの外面に摺動接触可能とされている。速度調整部60は、外側カム部51aの外面の曲面部に摺接可能とされている。速度調整部60の形状は、外側カム部51aの外面との接触が滑らかになるように、曲線状(たとえば円弧状)とされている。速度調整部60は、曲線状に延びる長手方向中間部でのみ外側カム部51aに摺接する。速度調整部60は、外側カム部51aに摺接するときに外側カム部51aによって押されて変形することはない(変形しても無視できる程度である)。
速度調整部材60による可動部材30の開動速度調整(開動領域のどの領域でどの程度減速させるか)は、速度調整部材60の延び方向長さ、カムロック51と固定部材20との間の摩擦力、速度調整部材60によりカムロック51を押し込む量、のいずれか少なくとも一つで任意に設定できる。
可動部材30が閉位置に在るとき、図3に示すように、ピン52はカムロック51に係合している。ピン52は、内側カム部51bのハート形状のくぼみに引っ掛かっている。
閉位置にある可動部材30を固定部材20に対して付勢部材40の付勢力に抗して押し込み位置側にプッシュすると、図4に示すように、ピン52が外側カム部51aの内面に摺接し、カムロック51が固定部材20に対してA方向に回転する。
可動部材30をプッシュしていた手を可動部材30から放すと、可動部材30が付勢部材40の付勢力により開方向に移動する。可動部材30が固定部材20に対して開方向にある程度回転したとき(本実施例では30度)、図5、図6に示すように、速度調整部材60が外側カム部51aの外面に摺接し、カムロック51が固定部材20に対し反A方向に回転させられる。カムロック51がA方向に回転したままだと再度可動部材30を固定部材20に対しプッシュしてもピン52がカムロック51に係合しない(ロック装置50のロックがかからない)という不具合が起こるのだが、速度調整部材60によりカムロック51が反A方向に回転させられるので、カムロック51をロック装置50が正常に作動する位置に戻すことができる。
速度調整部60が外側カム部51aに摺接するとき、カムロック51は速度調整部60によって押されて回動するため、速度調整部60とカムロック51が摺接しても速度調整部60とカムロック51にかかる負荷は小であり、速度調整部60および/またはカムロック51の破損、変形を防止できる。
本発明実施例2では、速度調整部60が固定部材20に弾性変形可能に設けられる場合を示している。
速度調整部60は、固定部材20の外側面に設けられる。速度調整部60は、可動部材30が固定部材20に対して開動するとき、ピン52に摺動接触可能とされている。速度調整部60のピン52との接触面は、ピン52との接触が滑らかになるように、曲線状(たとえば円弧状)とされている。速度調整部60は、曲線状に延びる長手方向中間部でのみピン52に摺接する。速度調整部60は、ピン52に摺接するとき、ピン52によって押されて変形する。
速度調整部材60による可動部材30の開動速度調整(開動領域のどの領域でどの程度減速させるか)は、速度調整部材60の復元力、速度調整部材60の延び方向長さ、速度調整部材60がピン52によって変形する量、のいずれか少なくとも一つで任意に設定できる。
また、速度調整部60がピン52によって押されて変形するため、速度調整部60の復元力を調整することで可動部材30の開動速度を調整することができる。
20 固定部材
30 可動部材
30a 可動部材インナー
30b 可動部材アウター
31 本体部
32 アーム部
40 付勢部材
50 ロック装置
51 カムロック
51a 外側カム部
51b 内側カム部
52 ピン
60 速度調整部
Claims (3)
- (a)固定部材と、
(b)前記固定部材に対して開閉動可能な可動部材と、
(c)前記可動部材を開方向または閉方向に付勢する付勢部材と、
(d)カムロックと該カムロックに係脱可能なピンを備えるロック装置と、
を有し、
前記固定部材または前記可動部材は、前記可動部材が前記付勢部材の付勢力により前記固定部材に対して移動するときに前記ロック装置に摺接して前記可動部材の移動速度を調整する速度調整部を備えている、車両用収納装置。 - 前記カムロックと前記ピンの一方は前記固定部材と前記可動部材の一方に回動可能に取付けられており、前記カムロックと前記ピンの他方は前記固定部材と前記可動部材の他方に固定されており、
前記速度調整部は、前記固定部材と前記可動部材の前記他方に設けられており、
前記速度調整部は、前記可動部材が前記固定部材に対して前記付勢部材の付勢力により移動するときに前記カムロックと前記ピンの前記一方に摺接する、請求項1記載の車両用収納装置。 - 前記カムロックと前記ピンの一方は前記固定部材と前記可動部材の一方に回動可能に取付けられており、前記カムロックと前記ピンの他方は前記固定部材と前記可動部材の他方に固定されており、
前記速度調整部は、前記固定部材と前記可動部材の前記一方に弾性変形可能に設けられており、
前記速度調整部は、前記可動部材が前記固定部材に対して前記付勢部材の付勢力により移動するときに前記カムロックと前記ピンの前記他方に摺接する、請求項1記載の車両用収納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006068234A JP2007245780A (ja) | 2006-03-13 | 2006-03-13 | 車両用収納装置 |
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Family Applications (1)
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JP2006068234A Pending JP2007245780A (ja) | 2006-03-13 | 2006-03-13 | 車両用収納装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102133873A (zh) * | 2010-01-26 | 2011-07-27 | 丰田合成株式会社 | 车辆用收容装置 |
CN103144578A (zh) * | 2013-02-28 | 2013-06-12 | 长城汽车股份有限公司 | 用于车辆的杂物盒和具有该杂物盒的车辆 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001187542A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-07-10 | Piolax Inc | 引出装置 |
-
2006
- 2006-03-13 JP JP2006068234A patent/JP2007245780A/ja active Pending
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JP2001187542A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-07-10 | Piolax Inc | 引出装置 |
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