JP2007244961A - 塗工装置 - Google Patents

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弘 九十九
Hidehisa Yokoyama
秀久 横山
Fujio Sawada
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Abstract

【課題】フィルムの表面に形成される塗工膜の膜厚がフィルムの幅方向にばらつくことを抑制することのできる塗工装置を提供する。
【解決手段】フィルムの表面に塗工液を吐出する塗工液吐出ノズル12に上向きの押し力または下向きの引き力を付与して塗工液吐出ノズル12の幅方向の撓み量を低減する撓み量低減機構14A,14Bをフィルムの幅方向に複数設け、これらの撓み量低減機構14A,14Bで塗工液吐出ノズル12の幅方向の撓み量を低減して、フィルムの表面に形成される塗工膜の膜厚がフィルムの幅方向にばらつくことを抑制するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、たとえば感光性レジストフィルムなどの感光性樹脂積層体を製造するときに用いられる塗工装置に関し、特に、リバースロールコーターと称される塗工装置の改良に関する。
感光性レジストフィルムなどの感光性樹脂積層体は、一般に、基材であるフィルムの表面に感光性樹脂層及び保護層を順次積層して形成されており、このような感光性樹脂積層体を製造するときに用いられる塗工装置として、リバースロールコーターと称されるものが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。この種の塗工装置は、走行するフィルムの裏面を支持するバックアップロールと、バックアップロールの近傍に配置された塗工液吐出ノズルと、バックアップロールとの間に微小間隙が形成されるようにバックアップロールの下方に配置されたドクターロールとを備えてなり、塗工液吐出ノズルからフィルムの表面に塗布された塗工液のうち余剰の塗工液をドクターロールにより除去してフィルムの表面に塗工膜を形成するように構成されている。
特開2003−145018号公報 特開2006−30999号公報
しかしながら、走行するフィルムの裏面を支持するバックアップロールと、該バックアップロールの近傍に配置された塗工液吐出ノズルとを備え、さらに前記バックアップロールとの間に微小間隙が形成されるように前記バックアップロールと反対方向に自動するドクターロールを前記バックアップロールの下方に備えてなり、前記塗工液吐出ノズルから前記フィルムの表面に塗布された塗工液のうち余剰の塗工液を前記ドクターロールにより除去して前記フィルムの表面に塗工液を塗工する塗工装置において、塗工液吐出ノズルの幅が例えば1000mmを超えると、自重や加工精度不足による撓みが塗工液吐出ノズルに発生することがある。そして、自重による撓みが塗工液吐出ノズルに発生すると、図11に示すように、塗工液吐出ノズルの塗工液吐出口が実線で示す形状から二点鎖線で示す形状に変化することによって、塗工液吐出ノズルから吐出される塗工液の吐出量がフィルムの幅方向に不均一となり、フィルムの表面に形成される塗工膜の膜厚がフィルムの幅方向にばらつくという問題があった。また、加工精度不足による撓みが塗工液吐出ノズルに発生すると、図12に示すように、塗工液吐出ノズルの塗工液吐出口が実線で示す形状から二点鎖線で示す形状に変化することによって、塗工液吐出ノズルから吐出される塗工液の吐出量がフィルムの幅方向に不均一となり、フィルムの表面に形成される塗工膜の膜厚がフィルムの幅方向にばらつくという問題があった。
本発明は上述した問題点に着目してなされたものであり、その目的は、フィルムの表面に形成される塗工膜の膜厚がフィルムの幅方向にばらつくことを抑制することのできる塗工装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1の発明に係る塗工装置は、走行するフィルムの裏面を支持するバックアップロールと、該バックアップロールの近傍に配置された塗工液吐出ノズルとを備え、さらに前記バックアップロールとの間に微小間隙が形成されるように前記バックアップロールと反対方向に自動するドクターロールを前記バックアップロールの下方に備えてなり、前記塗工液吐出ノズルから前記フィルムの表面に塗布された塗工液のうち余剰の塗工液を前記ドクターロールにより除去して前記フィルムの表面に塗工液を塗工する塗工装置において、前記塗工液吐出ノズルに上向きの押し力または下向きの引き力を付与して前記塗工液吐出ノズルの幅方向の撓み量を低減する撓み量低減機構を備えたことを特徴とする。
本発明のうち請求項2の発明に係る塗工装置は、請求項1記載の塗工装置において、前記撓み量低減機構を前記フィルムの幅方向に複数配置したことを特徴とする。
本発明のうち請求項3の発明に係る塗工装置は、請求項2記載の塗工装置において、前記撓み量低減機構を前記フィルムの幅方向に20−500mmの間隔で配置したことを特徴とする。
本発明のうち請求項4の発明に係る塗工装置は、請求項1〜3のいずれか一項記載の塗工装置において、前記撓み量低減機構が、前記塗工液吐出ノズルの下面にボルトの先端を押し当てて前記塗工液吐出ノズルに上向きの押し力を付与するように構成されていることを特徴とする。
本発明のうち請求項5の発明に係る塗工装置は、請求項1〜3のいずれか一項記載の塗工装置において、前記撓み量低減機構が、前記塗工液吐出ノズルから下方に突設されたボルトをナットにより締め付けて前記塗工液吐出ノズルに下向きの引き力を付与するように構成されていることを特徴とする。
本発明のうち請求項6の発明に係る塗工装置は、請求項1〜3のいずれか一項記載の塗工装置において、前記撓み量低減機構が、前記塗工液吐出ノズルから下方に突設された押し引き軸と、該押し引き軸の外周面に形成された雄ねじ部と螺合する雌ねじ部を内周面に有する中空軸と、該中空軸の外周面に形成された雄ねじ部と螺合するねじ孔を有するサポート部材とを有し、前記押し引き軸を介して前記塗工液吐出ノズルに上向きの押し力または下向きの引き力を付与するように構成されていることを特徴とする。
本発明のうち請求項7の発明に係る塗工装置は、請求項1〜6のいずれか一項記載の塗工装置において、前記塗工液が感光性樹脂組成物であることを特徴とする。
この場合、フィルムの表面に形成される感光性樹脂層としては、その厚みが0.5〜6μmのものが好ましい。基材表面の凹凸に対する感光性樹脂の追従性、レジストパターンの強度の観点からは0.5μm以上が好ましく、エッチング特性とくに導体パターンのスペース部の解像度の観点からは6μm以下が好ましい。より好ましくは0.8μm以上、5μm以下であり、さらに好ましくは1μm以上、4.2μm以下であり、最も好ましくは1μm以上、3.5μm以下である。
また、支持層(フィルム)と感光性樹脂層の膜厚の不均一性に基づく導体パターンの欠けが顕著になる傾向があるため、導体パターンの歩留まりの観点から、フィルム表面に形成される感光性樹脂層としては、フィルム側端部における感光性樹脂層の厚さとフィルム中央部における感光性樹脂層の厚さとの標準偏差が0.2μmより小さいものが好ましく、0.15μm以下のものがより好ましい。
また、本発明で用いられる塗工液としての感光性樹脂組成物は、感光性樹脂積層体としてロール状にして保管する観点から、バインダー樹脂と光重合性モノマーと光重合開始剤を含有する感光性樹脂組成物が好ましい。この場合、塗工液の粘度は10〜10000mPa・sが好ましく、30〜2000mPa・sがより好ましい。塗工液の粘度は塗工液中の溶媒の量によって調整することができる。用いられる溶媒としては、メチルエチルケトン(MEK)に代表されるケトン類、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類が挙げられる。
バインダー樹脂はアクリル系のアルカリ可溶性高分子を用いることができる。光重合性モノマーは一官能ないし多官能のアクリル系モノマーを性能に応じて用いることができる。光重合開始剤は感度、解像度、密着性、現像液分散性などを考慮して公知のものから適宜選択できる。たとえば、ヘキサアリールビイミダゾール、チオキサントン、アクリジン、アシルフォスフィンオキシド、およびこれらの誘導体などを適宜選択できる。解像度、密着性の観点からヘキサアリールビイミダゾール誘導体を用いることが好ましい。この他、保存安定性や色素安定性、可とう性、現像液分散性などの観点から適宜添加物を含有することができる。
それぞれの配合量は、感光性樹脂積層体にした際の端部からの感光性樹脂のはみ出し、保存安定性、可とう性、感光性樹脂積層体を基材にラミネートする際の凹凸への追従性などを考慮して適宜選択できる。
フィルムの厚みは、5〜20μmが好ましく、特に好ましくは、9〜16μmである。フィルムの強度を保つ上で5μm以上が好ましく、微細な配線を作るために感光性樹脂の解像性を良好に保つ上で20μm以下が好ましい。このようなフィルムに用いられる有機ポリマーフィルムの例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン共重合体、ポリメタクリル酸メチル共重合体、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、スチレン共重合体、ポリアミド、セルロース誘導体等のフィルムが挙げられる。好ましくは、ポリエチレンテレフタレートフィルムが用いられる。
本発明で用いられるフィルムとしては、その幅方向の寸法が特に制限されるものでないが、幅方向の寸法が300mm以上、好ましくは500mm以上、より好ましくは1000mm以上のものを好適に用いることができる。
本発明に係る塗工装置によれば、塗工液吐出ノズルの幅方向の撓み量が撓み量低減機構によって低減されるので、フィルムの表面に形成される塗工膜の膜厚がフィルムの幅方向にばらつくことを抑制することができる。
以下、図1〜図5を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
図1に示されるように、本発明の第1の実施形態に係る塗工装置は、走行するフィルムFの裏面を支持するバックアップロール11と、このバックアップロールの近傍に配置された塗工液吐出ノズル12と、バックアップロール11との間に微小間隙(例えば10〜200μm)が形成されるようにバックアップロール11の下方に配置されたドクターロール20とを備えており、フィルムFの表面に付着した塗工液Lのうち余剰の塗工液は、バックアップロール11と反対方向に回転するドクターロール20により除去されるようになっている。そして、バックアップロール11とドクターロール20との間を通過したフィルムFの表面に付着した塗工液Lを乾燥させると、例えば0.5〜6μmの厚みを有する塗工膜(塗工液が感光性樹脂溶液の場合は感光性樹脂層)がフィルムFの表面に形成されるようになっている。なお、ドクターロール20の直径はバックアップロール12の直径の1/2〜1/5程度となっている。
塗工液吐出ノズル12はバックアップロール11の軸方向に沿って幅広(例えば300mm以上、好ましくは500mm以上、より好ましくは1000mm以上)に形成された塗工液吐出口12a(図2参照)を有しており、この塗工液吐出口12aの下方位置には、塗工液吐出ノズル12に上向きの押し力または下向きの引き力を付与して塗工液吐出ノズル12の幅方向の撓み量を低減する撓み量低減機構14A,14Bが例えば20−500mm(好ましくは20−300mm、より好ましくは20−100mm)の間隔でフィルムFの幅方向に交互に設けられている。また、塗工液吐出ノズル12は液溜め部12bを有しており、この液溜め部12bには、撓み量低減機構14A,14Bを支持するサポート部材13が設けられている。なお、液溜め部12bの側端部には、液溜め部12bに塗工液を注入するための塗工液注入口12cが形成されている。
撓み量低減機構14Aは塗工液吐出ノズル12の下方に配置されたボルト15(図3参照)の先端を塗工液吐出ノズル12の下面に押し当てて塗工液吐出ノズル12に上向きの押し力を付与するように構成されており、ボルト15と螺合するナット16は前述したサポート部材13に固定されている。
撓み量低減機構14Bは塗工液吐出ノズル12から下方に突設されたボルト17(図4参照)をナット18により締め付けて塗工液吐出ノズル12に下向きの引き力を付与する構成となっており、前述したサポート部材13には、ボルト17を通すための貫通孔19が形成されている。
なお、撓み量低減機構14A,14Bの間隔を20−500mm(好ましくは20−300mm、より好ましくは20−100mm)とした理由は、20mm未満の場合はボルト自体の加工性が困難となり、コストの上昇を招くと共に操作性の低下を招くためであり、500mm以上の場合は撓み量低減機構の間隔が大きくなり過ぎ、塗工液吐出ノズル12の撓み量を小さくすることが困難となるためである。
このような構成において、撓み量低減機構14Aのボルト15を所定方向に回すと、図5(a)に示すように、塗工液吐出ノズル12に上向きの押し力F1が作用し、この押し力F1によって塗工液吐出ノズル12の一部が図中二点鎖線で示すように上方に押し上げられる。また、撓み量低減機構14Bのナット18を所定方向に回すと、図5(b)に示すように、塗工液吐出ノズル12に下向きの引き力F2が作用し、この引き力F2によって塗工液吐出ノズル12の一部が図中二点鎖線で示すように下方に引き下げられる。これにより、塗工液吐出ノズル12の幅方向の撓み量が撓み量低減機構14A,14Bによって低減され、塗工液吐出ノズル12の塗工液吐出口12aから吐出される塗工液Lの吐出量がフィルムFの幅方向に不均一になることがないので、フィルムの表面に形成される塗工膜の膜厚がフィルムの幅方向にばらつくことを抑制することができる。
また、上述した第1の実施形態では、撓み量低減機構14A,14Bを塗工液吐出ノズル12の液溜め部12bにサポート部材13を介して取り付けたが、塗工液吐出ノズル12の撓み量を低減できる場所であれば、撓み量低減機構14A,14Bの設置場所は特に限定されるものではない。
また、上述した第1の実施形態では撓み量低減機構14Aと撓み量低減機構14BとをフィルムFの幅方向に交互に配設したが、図6に示す第2の実施形態のように、撓み量低減機構14AのみをフィルムFの幅方向に複数配設してもよいし、あるいは図7に示す第3の実施形態のように、撓み量低減機構14BのみをフィルムFの幅方向に複数配設してもよい。
次に、図8〜図10を参照して本発明の第4の実施形態について説明する。
図8に示されるように、塗工液吐出ノズル12はバックアップロール11(図1参照)の軸方向に沿って幅広に形成された塗工液吐出口12aを有しており、この塗工液吐出口12aの下方位置には、塗工液吐出ノズル12に上向きの押し力または下向きの引きを付与して塗工液吐出ノズル12の幅方向の撓み量を低減する撓み量低減機構14Cが例えば20−500mm(好ましくは20−300mm、より好ましくは20−100mm)の間隔でフィルムFの幅方向に設けられている。
撓み量低減機構14Cは、図9に示すように、塗工液吐出ノズル12から下方に突設された押し引き軸22と、この押し引き軸22の外周面に形成された雄ねじ部22aと螺合する雌ねじ部23aを内周面に有する中空軸23とを有しており、前述したサポート部材13には、中空軸23の外周面に形成された雄ねじ部23bと螺合するねじ孔24が形成されている。なお、雄ねじ部23bは、押し引き軸22を介して塗工液吐出ノズル12に上向きの押し力または下向きの引き力を付与するために、押し引き軸22の外周面に形成された雄ねじ部22aよりも十分に大きいリードで中空軸23の外周面に形成されている。
このような構成において、中空軸23を例えば右回りに回すと、図11に示すように、上向きの押し力F1が押し引き軸22を介して塗工液吐出ノズル12に作用し、この押し力F1によって塗工液吐出ノズル12の一部が図中二点鎖線で示すように上方に押し上げられる。また、中空軸23を例えば左回りに回すと、図11に示すように、下向きの引き力F2が押し引き軸22を介して塗工液吐出ノズル12に作用し、この引き力F2によって塗工液吐出ノズル12の一部が図中二点鎖線で示すように下方に引き下げられる。これにより、塗工液吐出ノズル12の幅方向の撓み量が撓み量低減機構14Cによって低減され、塗工液吐出ノズル12の塗工液吐出口12aから吐出される塗工液Lの吐出量がフィルムFの幅方向に不均一になることがないので、フィルムの表面に形成される塗工膜の膜厚がフィルムの幅方向にばらつくことを抑制することができる。
本発明の実施例と比較例を表1に示す。
Figure 2007244961
表1において、実施例1〜3は図1に示した塗工装置を用いてPETフィルム(三菱ポリエステル株式会社製)の表面を固形分が40質量%のバインダー樹脂と光重合性モノマーと光重合開始剤を含有する感光性樹脂組成物含有液(粘度100mPa・s)で塗工した後、PETフィルム表面に塗布された感光性樹脂組成物含有液を乾燥させて得られた感光性樹脂組成物層の平均厚さとその標準偏差を接触式連続厚み計であるロータリーキャリパー計(名産株式会社製)の測定値から求めた結果を示し、比較例は前述した撓み量低減機構を持たないリバースロールコーターを用いてPETフィルムの表面を感光性樹脂組成物含有液を塗工した後、PETフィルム表面に塗布された感光性樹脂組成物含有液を乾燥させて得られた感光性樹脂組成物層の平均厚さとその標準偏差をロータリーキャリパー計の測定値から求めた結果を示している。
また、実施例1は塗工液吐出ノズル12に発生した幅方向の撓み量を撓み量低減機構14Aにより20μmに低減した場合、実施例2は塗工液吐出ノズル12に発生した幅方向の撓み量を撓み量低減機構14A,14Bにより11μmに低減した場合、実施例3は塗工液吐出ノズル12に発生した幅方向の撓み量を撓み量低減機構14Cにより10μmに低減した場合、比較例は塗工液吐出ノズル12に発生した幅方向の撓み量が200μmである場合をそれぞれ示している。
表1の比較例と実施例1〜3とを比較すると、比較例はPETフィルム上に形成されるアクリル樹脂膜の中央部と両側端部における厚みの標準偏差が0.31μmであるのに対し、実施例1〜3はPETフィルム上に形成されるアクリル樹脂膜の中央部と両側端部における厚みの標準偏差が0.15μmを下回る値となることがわかる。これは、比較例は塗工液吐出ノズルの幅方向の撓み量が200μmであるのに対し、実施例1〜3は塗工液吐出ノズルの幅方向の撓み量が撓み量低減機構によって20μm以下に低減されているためである。
したがって、塗工液吐出ノズルに上向きの押し力または下向きの引き力を付与して塗工液吐出ノズルの幅方向の撓み量を低減する撓み量低減機構をフィルムの幅方向に複数設けることで、塗工液吐出ノズルの幅方向の撓み量が低減されるので、フィルムの表面に形成される塗工膜の膜厚がフィルムの幅方向にばらつくことを抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る塗工装置の概略構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る塗工装置における塗工液吐出ノズルの外観を示す斜視図である。 図2に示す塗工液吐出ノズルの断面図である。 図2に示す塗工液吐出ノズルの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る塗工装置の作用を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る塗工装置における塗工液吐出ノズルの外観を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る塗工装置における塗工液吐出ノズルの外観を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る塗工装置における塗工液吐出ノズルの外観を示す斜視図である。 図8に示す塗工液吐出ノズルの断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る塗工装置の作用を説明するための説明図である。 塗工装置の塗工液吐出ノズルに自重による撓みが生じた場合の塗工液吐出口の形状変化を説明するための説明図である。 塗工装置の塗工液吐出ノズルに加工精度不足による撓みが生じた場合の塗工液吐出口の形状変化を説明するための説明図である。
符号の説明
F フィルム
11 バックアップロール
12 塗工液吐出ノズル
12a 塗工液吐出口
12b 液溜め部
13 サポート部材
14A,14B,14C 撓み量低減機構
15,17 ボルト
16,18 ナット
20 ドクターロール
22 押し引き軸
23 中空軸

Claims (7)

  1. 走行するフィルムの裏面を支持するバックアップロールと、該バックアップロールの近傍に配置された塗工液吐出ノズルとを備え、さらに前記バックアップロールとの間に微小間隙が形成されるように前記バックアップロールと反対方向に自動するドクターロールを前記バックアップロールの下方に備えてなり、前記塗工液吐出ノズルから前記フィルムの表面に塗布された塗工液のうち余剰の塗工液を前記ドクターロールにより除去して前記フィルムの表面に塗工液を塗工する塗工装置において、
    前記塗工液吐出ノズルに上向きの押し力または下向きの引き力を付与して前記塗工液吐出ノズルの幅方向の撓み量を低減する撓み量低減機構を備えたことを特徴とする塗工装置。
  2. 請求項1記載の塗工装置において、前記撓み量低減機構を前記フィルムの幅方向に複数配置したことを特徴とする塗工装置。
  3. 請求項2記載の塗工装置において、前記撓み量低減機構を前記フィルムの幅方向に20−500mmの間隔で配置したことを特徴とする塗工装置。
  4. 前記撓み量低減機構は、前記塗工液吐出ノズルの下面にボルトの先端を押し当てて前記塗工液吐出ノズルに上向きの押し力を付与するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の塗工装置。
  5. 前記撓み量低減機構は、前記塗工液吐出ノズルから下方に突設されたボルトをナットにより締め付けて前記塗工液吐出ノズルに下向きの引き力を付与するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の塗工装置。
  6. 前記撓み量低減機構は、前記塗工液吐出ノズルから下方に突設された押し引き軸と、該押し引き軸の外周面に形成された雄ねじ部と螺合する雌ねじ部を内周面に有する中空軸と、該中空軸の外周面に形成された雄ねじ部と螺合するねじ孔を有するサポート部材とを有し、前記押し引き軸を介して前記塗工液吐出ノズルに上向きの押し力または下向きの引き力を付与するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の塗工装置。
  7. 前記塗工液が感光性樹脂組成物であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の塗工装置。
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