JP2007244802A - 通気防水履物 - Google Patents

通気防水履物 Download PDF

Info

Publication number
JP2007244802A
JP2007244802A JP2006076227A JP2006076227A JP2007244802A JP 2007244802 A JP2007244802 A JP 2007244802A JP 2006076227 A JP2006076227 A JP 2006076227A JP 2006076227 A JP2006076227 A JP 2006076227A JP 2007244802 A JP2007244802 A JP 2007244802A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piece
contact piece
ventilation
water
waterproof
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006076227A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5200237B2 (ja
Inventor
Koji Okuda
幸爾 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2006076227A priority Critical patent/JP5200237B2/ja
Publication of JP2007244802A publication Critical patent/JP2007244802A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5200237B2 publication Critical patent/JP5200237B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】履物の使用を陸上(水から出た状態)と水中とに分け、陸上では、従来の技術による通気性履物よりも大きい通気量があり、水中では、水深に関係なく防水性がある通気防水履物を提供すること。
【解決手段】通気孔21と・この通気孔21の下部に当る、低比重体で作った浮上片22の上に付けた密着片23と・支持手段24と・により構成した通気防水栓2を、履物1の底部11に設ける。密着片23は、大別して、軟らかいものと軟らかくないものとがある。密着片23が要点で、性状(軟らかいものの場合)、形状が重要である。
【選択図】図1

Description

本発明は、陸上(水から出た状態)では通気性があり、水中では防水性がある履物に関する。詳しくは、低比重体で作った浮上片の上に付けた密着片を通気孔の下部に当てる通気防水栓を底部に設けた通気防水履物に関する。即ち、通気防水栓は陸上では、浮上片に付けた密着片は、重力により下がり、通気孔と離れるため開栓し、水中では浮上片は浮力により浮上し、その上に付けた密着片が通気孔と密着するため密栓するものである。
従来、蒸れを防止した、通気性の履物については、いろいろ提案されている。主なものは、歩行によるポンプ作用(換気機能)によるもの、甲被・底等足を覆う部分に孔をあけたもの、更にこの孔に透湿防水材を取付けたもの、吸湿材を入れたもの等がある。
水深に無関係の防水ではないが、水深数センチメートル程度までの通気防水長靴は、本発明と同一発明者、同一出願人によるものが提案されている。
ポンプ作用を利用した長靴が商品化されにくい要因の1つに、胴部の長さがあると考えられる。更に、長靴は、通常ズボンの裾を横方向に折り曲げて、長靴の胴部の中に入れるため、長靴の胴部の上部がズボンにより、蓋をしたような状態になり、排気が困難になっていることである。
従来、水中では水深に関係なく、防水性があり、陸上では通気性がある履物はなかった。
蒸れ防止の履物で、底部に孔をあけたものでは、特許文献1〜6がある。
特許文献1のものは、靴底の底面に半円形の空どうのゴムを設け、靴底に穴を設けた健康エアー靴である。歩くと、ゴムが多少へこんで、穴から空気が靴の中に入り、むれずに常に、乾燥した状態を保つ。靴底にあけた穴により空気が入るが、防水対策は記載されていない。
特許文献2のものは、稍肉厚のシューズ底面に両端が底縁に開口する複数の凹条を形成する。この凹条の底にシューズ内に通ずる通気孔を設け、シューズ内の中敷又は中底に前記通気孔に対応する通気部を設けた屋内勤務用シューズである。明細書には、「水の溜まった床等を歩行した場合、体重のかかったシューズ底に於ける凹条内の空気は、押圧されても底縁に形成された凹条の内の両端開口より外部に抜けて、凹条内は密封されないから、減圧作用による溜まり水の吸い上げ現象は生じないので、通気孔が開いても靴下やストッキング或いはシューズの内面部を汚すことなく、良好な通気性と相俟って履き心地の良い長時間の使用を可能にする。」とあるが、屋内勤務用で、稍肉厚のシューズ底であるから床等に溜まった水は量が少ない為吸い上げないとしても、深い水に入れば、靴内に水が入るものと考えられる。
特許文献3のものは、底に穴があいた靴である。靴底に多数の穴をあけているが、防水対策は記載されていない。
特許文献4のものは、透湿防水フィルムを使用してブーティ製法によって製造するゴルフシューズにおいて、内側に繊維を貼着した透湿防水フィルムで形成した袋状内装体の底部分に所要の通気孔を設け、該袋状内装体の底部分の下側に通気性の良好なクッション材をあてがうと共に該クッション材を透湿防水フィルムで包被したゴルフシューズである。通気孔に透湿防水フィルムを設けて防水対策をしていると考えられる。
特許文献5のものは、履物の底部材のうち少なくとも爪先側底部材の上面に、足裏当接面である凸部を構成する底部材の上面と、足裏との間に所定の隙間を形成する所定数の縦穴とが形成され、縦穴が底部材の外周側面部に開設された所定数の横穴に連通されている履物の底構造である。履物の中と外とが縦穴と横穴とでつながっているが、横穴の出口(開口部)が底部材の外周側面部の上部に開設されているので、通常では水が履物の内部に入らない。しかし深い水たまり等に入れば、水が入ると考えられる。
特許文献6のものは、通気性のある甲被を有し、中底、本底に孔をあけ、該中底、本底の間に、水は通さないが水蒸気は通す、通気防水膜を挟んだ靴である。水は入らないが、通気防水膜のため、通気量は少ないと考えられる。
水深数センチメートル程度以下の防水と陸上での通気性のあるものでは、本発明と同一発明者、同一出願人による特許文献7〜9がある。
特許文献7のものは、履物の底部、胴部に窓を設け,この窓に目の細かい網目体に撥水処理をした通風防水材を気密に取付けたものである。通風(気)性は、非常に良く、数センチメートル以下の水深では漏水しない。なお、通風性とは、通気性が非常に良い為、従来の通気性と区別する為の造語である。
特許文献8のものは、目の細かい網目体に撥水処理をした通風防水材とこれを適用した製品であり、この適用製品の中に履物があるものである。
特許文献9のものは、特許文献7のものに耐動圧性及び耐衝撃性のないことが分かったため、その対策を取ったものである。即ち、耐動圧具は、孔のあいた2枚の板を互いに孔の位置をずらせて、近付けて平行に置くものである。耐衝撃圧具は、水面に当ったときに弁が閉まり、この弁により衝撃圧が遮られるため、漏水を防ぐものである。
特許文献10のものは、射出成形長靴の中底に傾斜したリブを多数設け、その上面に多数の通気孔を備えた硬質の中敷を挿入するとともに、胴部内側に縦方向の細長い凸条突起により作られた通気溝を形成した通気性の射出成形長靴である。中底のリブがポンプ作用をし、通気溝で排気するものである。
実開平1‐158703「健康エアー靴」公報 実開平3‐11802「屋内勤務用シューズ」公報 実開平4‐16904「底に穴があいた靴」公報 実開平7‐18604「ゴルフシューズ」公報 特開平8‐131204「履物の底構造」」公報 特表2003‐530178「通気性のある靴」」公報 特開平10‐179202「通風防水性履物、その製法及びその部品」公報 特開平11‐200247「通風防水材及びその適用製品」 特開平11‐253203「通風防水性履物の耐動圧具及び耐衝撃圧具」公報 特開平02‐131702「通気性の射出成形長靴」公報
従来の通気防水材は、水滴は通さず、水蒸気は通す微細な孔を有するものであった。従って、その通気量は、小さいものであった。又、蒸れを防止する通気量を得るには、広い面積を必要とした。これに対し、本発明の通気量の課題は、従来技術に比べ、大きいというものである。
従来の通気防水具の防水性は、水深数センチメートル以下という制約があった。これに対して、本発明の通気防水材栓の防水性の課題は、水深に無関係のものである。
本底に孔をあけたものは、通気防水材を使用したものを除き、少しの水深でも防水機能はない。即ち、特許文献2や特許文献5のような本底の底面や側面に通気孔を設けたものは、室内履きであり、わずかな水深で漏水する。
水深数センチメートル程度以下の防水と陸上での通気性のあるものは、当然ながら深い水には入れない。
従来の通気性長靴には、陸上と水中とに分けて、陸上では通気性があり、水中では水深に無関係の防水性があるという考え(技術的思想)はなかった。蒸れ防止は、主としてポンプ作用を利用し、水中でも歩行すれば働くものであった。短靴の蒸れ防止は、甲被によるものが主で、底部によるものは、透湿防水材使用によるものであった。
長靴の使用状況をみると、鮮魚店、厨房、魚市場、漁港等々通常は、水中には入らず、たまに水がかかったり、浅い水たまりに入ったりする程度で、長靴を履いている場合が大部分ではないかと考えられる。衛星長と称する胴部が白い長靴も水中に入ることはほとんどない。このように、たまにしか水に入らないのに、長靴は完全防水であり、業務上毎日履くので、長靴の中は蒸れて、不快であり、又水虫等に悩まされることが多い。長靴を履いていても大部分の時間は、水中に入らない状況を考えると、上記のように、陸上と水中とに分けて考えるのは、重要であると考える。大部分を占める陸上での時間には、通気性があるので、非常に有用性がある。従来、短靴の場合は、浅い水たまりでも水中に入るのは、稀であり、水中に入ることは、考慮されていなかった。底部から漏水しないようにしているだけであった。しかし、短靴でも陸上と水中とに分けて通気防水を考えることは、蒸れ防止上、重要である。
長靴の使用状況を考えると、陸上で通気性があることは、長靴の蒸れ問題を大部分解決したことになる。
通気量が小さく、防水に水深の制約がある、従来の技術とは異なり、本発明は、陸上では通気量が大きく、水中では水深に無関係で防水できるものである。
本発明が解決しようとする課題は、これらの問題点を解決し、陸上では通気性があり、水中では水深に無関係の防水性がある履物を提供することである。
本発明は、陸上では通気性があり、水中では水深に無関係の防水性があることを特徴とする。
請求項1に係る通気防水履物は、通気孔21と・この通気孔21の下部に当る、低比重体で作った浮上片22の上に付けた密着片23と・支持手段24と・により構成した通気防水栓2を履物1の底部11に設けたものである。
通気防水栓2を適用する履物1は、長靴、短靴、つっかけ等がある。長靴は、ブーツ等履口が、踝から膝下までのものをいう。短靴は、履口が、踝以下のものをいう。つっかけ等は、履物の台の上を覆うものが、爪先や甲の部分だけで、踵部分を覆うものがないもので、図11に示す、いわゆるつっかけ、サンダル、スリッパ等をいう。
履物1の底部11には、爪先部、踏付け部、踏まず部、踵部があるが、通気防水栓2は、これらのどこに設けてもよい。
爪先部、踏付け部は、最も蒸れやすい所で、水虫にかかり易い足指のある爪先は、通気の効果が大きい。反面、厚みが薄いことがあり、通気防水栓2を装着しにくいことがある。
踏まず部は、底面と接地面との距離があり、厚みのある通気防水栓2を装着するのに好都合である。但し、通気防水栓2の一部が露出することがある。中底面と足の踏まず部との間には、空間があるので、通気し易いのもよい。又、この空間に、通気防水栓2の一部を置くこともできる。
踵部は、厚みがあるので、内部に通気防水栓2を装着できる。但し、踵部は、蒸れを感じにくい所であり、又足指のある爪先部から遠い所なので、通気を送るポンプを付けることも考えられる。なお、特許請求の範囲では、「底部11」とし、以下具体的な説明に入ると、「本底11」として、2つの用語に同じ番号を使用しているが、底部は、本底、中底及びこの両者に挟まれる詰め物等を含む、履物の底を構成する全体を指すのに対し、本底は、底面を含む底部の主要部分を指す。
通気孔21の平面形状は、任意でよい。通常、金型の工作の容易さから円形にするが、楕円、小判形、多角形等何でもよい。底意匠の谷間を利用する場合は、横長や細長いものが適する。下面が、密着片23と密着できればよい。側面形状も任意でよい。
通気孔21の下部は、平らでもよいし、尖らせてもよい。密着片23が、軟質物のときは、尖らせたほうが、密着片23に食込んで密着し易い。尖らせた通気孔21下部を複数にしてもよい.
浮上片22は、水中で、密着片23を浮上させるためのもので、比重が小さい方がよい。材質がもともと低比重のものでも、独立気泡の発泡体にしたものでも、中空のものでもよい。浮上片22の形状は、通気防水栓2の構造・形状に関係する。通気防水栓2の装着箇所の影響が大で、厚みの要因が大きい。
密着片23は、水中で、浮上片22により押し上げられ、通気孔21の下部に押し付けられて、密着するものである。表面が軟らかいものと軟らかくなくてよいものとがある。剛体でもよい場合もある。充実した物体でも、独立気泡の発泡体でも、中空でもよい。要は、通気孔21の下部と密着して、防水(水が漏らない)できればよい。
密着片23が、軟らかいか、軟らかくなくてよいかは、密着片23・通気孔21下部の形状による。密着片23の上面が凸面、平面、凹面で、通気孔21下部の幅が狭かったり尖っていたりして、通気孔21下部が、密着片23に食込むものは、軟らかい必要がある。通気孔21の下部が円形で、密着片23の形状が、球、半球、円柱、円錐、円錐台、凹面等の場合は、軟らかくなくてよい。ただし、通気孔21が円柱の場合は、円柱の密着片23は、適用できない。通気孔21の下部は、円形に限らないので、楕円、小判形等の曲線、三角形、四角形、多角形でもよく、密着片23がこれらの形と同一で、密着して漏水しなければよい。しかし、通常は、金型の工作の容易さから円形にする。
軟らかいものは、低硬度のゴム等弾性体、低硬度の弾性プラスチック、ゾルタイプの塩化ビニル樹脂に多量の可塑剤を配合して加熱ゲル化したもの、低硬度の特殊プスチック、ゴム・弾性プラスチック等弾性体の独立気泡発泡体、2枚のゴム・プラスチック等の薄いシートの周囲を熱融着等で結合して、その中に空気・水の流体を封入したもの等がある。要は、通気孔21下部に密着して、漏水しなければよい。流体の空気・水も例示したのであって、他の気体・液体でもよい。水素、ヘリュウムを封入して、比重低減も期待できる。
軟らかくなくてよいものは、特に材質を選ばない。
通気孔21は、本底11の材質で形成するので、通常、高硬度のものでも、多少は弾性がある。密着片23が、剛体でもよく密着する。もちろん、工作の精度がよければ、剛体同士でも漏水しないのは、履物以外でよく目にすることである。
密着片23は、浮上片22と兼用してもよい。軟らかい場合は、ゴム等弾性体の独立気泡発泡体、2枚の薄いシートの周囲を熱融着等でシールして空気を封入したもの、断面コの字形の低比重体の上面に薄いシートを気密に結合して、空気を封入したもの等がある。軟らかくなくてよい場合は、薄いプラスチック等の中空体、発泡スチロール等の独立気泡発泡体の球体、円柱体、円錐台体等がある。
支持手段24は、密着片23、浮上片22等が密着片収納部25から落下しないように支えるもので、密着片収納部25の下部に設けた支持片24、密着片収納部25上部に設けた支持糸241、本底11下部に取付けた支持板242がある。要は、密着片23、浮上片22等が落下しなければよいので、形は、他のものでもよい。
通気防水栓2は、本発明の中心的なもので、通気孔21の下部に、低比重体でできた浮上片22の上に付けた密着片23が当るようにしたもので、陸上では密着片23等に重力が働くため下がり、通気孔21の下部から離れて、通気し、水中では、浮上片22に浮力が働くため浮上し、通気孔21の下部に密着片23が密着して、密栓するものである。密着片23等が落下しないように支えるため、支持手段を用いる。以下、実施例で詳しく説明する。なお、通気防水栓2は、複数個設けてもよい。
本発明の通気防水履物を生産するには、長靴は、射出成型が最適であるが、底部を圧縮成型する、いわゆる「焼底」にも適している。「カレンダー底」の場合は、底部成形後適用箇所に孔をあけ、別途用意しておいた通気防水栓2を挿入密着させる等方法は、いろいろある。短靴も同様である。射出成型した底部11の上側に裏布等があり、通気を妨げる場合は、ポンチ等で除けばよい。
請求項2に係る通気防水履物は、密着片23が低硬度弾性体である、請求項1に記載の通気防水履物である。
密着片23の軟らかさは、浮上片22の浮力と関連する。すなわち、密着片23が軟らかいほど、浮上片22の浮力は小さくてよい。密着片23が非常に軟らかくて、通気孔21の下部が鋭く尖っておれば(ナイフエッジ)、通気孔21の下部は、密着片23に食込み易く、密着し易いので、押付ける力は、小さくてよく、浮上片22の浮力は小さくてよいことになる。浮上片22は小さくてよい。
密着片23に用いる低硬度弾性体は、天然ゴム又はSBR等の汎用合成ゴムに大量の軟化剤を配合したものでもよいし、特殊合成ゴム例えばノルボルネン・ポリマーに大量の油を配合したもの等でもよい。
ゴム以外のプラスチックでも、軟らかいものであればよい。特殊プラスチックに大量の可塑剤を配合して、軟らかくしたものでもよい。元来軟らかいプラスチックでもよい。
分かり易い例として、食品のコンニャクは、実用には使用できないが、非常に軟らかいものである。試みに、コンニャクを密着片23にしてみると、発泡スチロールの浮上片22は小さいものでよかった。
請求項3に係る通気防水履物は、密着片23が弾性体の低硬度独立気泡発泡体である、請求項1に記載の通気防水履物である。
弾性体の低硬度独立気泡発泡体は、ゴム、軟質プラスチック等の弾性体を独立気泡発泡体にしたものの軟らかいもの、すなわち、低硬度のものである。密着片23は、通気孔21の下部に押付けて密着するため、軟らかいものがよい。独立気泡発泡体の上面は、表皮(スキン層)の付いた面でも、透き分け(スカイブ)した面でもよい。独立気泡にするのは、水を通さないためである。弾性体と限定したのは、発泡体が軟らかい必要があるためである。通気孔21の下部の先端が尖っている方がよいのは、請求項2のものと同じである。
請求項4に係る通気防水履物は、密着片23の少なくとも上面が薄いシート状物で、内部に流体を封入したものである、請求項1に記載の通気防水履物である。
通気孔21の下部に当るのは、密着片23の上面であるから、内部に流体を封入したものの上面だけでも薄いシート状物であればよいことになる。断面がコの字形である発泡スチロールの浅い箱状物の上面に薄いシート状物を気密に貼り付けたものでもよい。薄いシート状物は、柔軟性があり、通気孔21の下部によくなじんで密着する。薄いシート状物は、フィルム状に近いものでもよい。
請求項5に係る通気防水履物は、通気孔21の下部が尖った状態である、請求項1に記載の通気防水履物である。
通気孔21の下部が尖った状態のものは、密着片23が軟らかいものの場合である。尖った状態の通気孔21下部は、軟らかい密着片23に食込み易い。尖った状態は、鋭い方がよい。
請求項6に係る通気防水履物は、通気孔21の下部の尖った状態のものが複数である、請求項1に記載の通気防水履物である。すなわち、通気孔21の尖った下部が2重、3重……になったものである。
通気孔21の下部の尖った状態のものが複数であるものは、密着片23との接触が複数倍になり、防水の安全性が増し、安心できる。但し、接触面積も複数倍になるので、密着片23の必要押付け圧力も増大するため、安全性は、複数倍になるとは限らない。
請求項7に係る通気防水履物は、通気孔21の形状が円柱又は逆円錐台を含む円錐台であり、密着片23の形状が球、半球、球冠、球台、円錐台又は斜面が凹状である円錐台、円錐、円柱である、請求項1に記載の通気防水履物である。
通気孔21の形状が円柱というのは、通気孔21の形状が円柱をくりぬいた後の形であるということである。逆円錐台、円錐台も同様である。逆円錐台は、本明細書では、円錐台を上下逆にして、上底の方が大きいものをいう。
密着片23の球台は、球を2つの平行な平面で切ったとき、2つの平面に挟まれた部分をいい、平面の上に乗った部分を球冠という。球冠の高さは、問わない。すなわち、半球より高さが大のものでもよい。斜面が凹状である円錐台は、球台の斜面が凸凹逆になったものと同じである。なお、球関係の縦断面形状が円なく他の曲線でも、横に切ったときの平面形状が、円であればよい。
通気孔21の下部が円であり、底に押し上げられて当る密着片23の接触部も円なので、密着して漏水しない。密着片23は、軟らかくないものでもよい。なお、通気孔21の形状が円柱のものには、円柱の密着片23は、適用できない。
請求項8に係る通気防水履物は、通気孔21の下部にヒダ212を設けた、請求項1に記載の通気防水履物である。
通気孔21の下部が円形であり、そこに押付けられる密着片23の接触部も円であるから、接触しやすく、なじみ易くするため、通気孔21の下部にヒダ212を付ける。縦方向でも横方向でもよいが、横方向の方がなじみ易い。ヒダ212は、薄いもので、先にいくほど薄くなっているので、弾力があり、密着片23によくなじむ。
請求項9に係る通気防水履物は、長靴1の底部11に通気防水栓2を設けると共に、少なくとも2列の縦方向に並んだ排気突起14で構成した排気空間15を胴部13の内側に設けたものである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の通気防水履物である。
排気突起14を少なくとも2列縦方向に並べるのは、少なくとも1列の排気空間15を縦方向に形成し、長靴内の排気をし易くするためである。もちろん、排気突起14を1列並べただけでも、ズボンの生地が山形のテントを張ったような形になり、排気を助けるが、排気空間15を形成した方が確かなので、2列の排気突起14とした。排気突起14の列は、増設してよい。
従来技術の特許文献10の「通気性の射出成形長靴」は、図10の(B)に示すように、胴部内側に縦方向の凸条突起を設け、通気溝を形成している。明細書では単に突起と記載されているが、図面及び明細書の通気溝の成形方法に、「ラストの側部に凹溝を形成しておくことによって、」と記載されていることから凸条突起と判断した。凸条突起を胴部内側に形成すると、胴部の柔軟性が損なわれるほか、ラスト側部に凹溝を加工する工作費、成形材料の増大等コスト面で不利である。胴部外側面にヒケ(肉厚の差による表面のかすかなくぼみ)発生の懸念もある。
これに対して、排気突起14は、細くて丸い、低い突起でよい。排気突起14を形成するには、ラストに細い、丸い穴を浅くあけるだけでよく、成型材料増もわずかで、生産コストは、安くて済む。直径が小さく、従来技術のズボン上昇防止突起19と同様、ヒケ発生の懸念もない。胴部に排気空間15を形成することは、必ずしも必要なものではないが、通気防水栓2の効果を向上させる補助的なものとして効果的である。
請求項10に係る通気防水履物は、中底面12に通気突起16を設けた、請求項1〜9のいずれか1項に記載の通気防水履物である。
請求項10に係る通気防水履物は、中底面12に通気突起16を設けたもので、足の裏との間に空間を形成し、通気防水栓2から出た通気が広がり易く、蒸れ防止に貢献する。通気突起16の先端は、図面では丸く尖っているが、先端を平らにして(必要に応じて太さも大にして)、足の裏に刺激を与えないようにしてもよい。要は、空間を形成して、通気を助ければよい。従来、いわゆる「健康サンダル」等の上面(足の裏の当る面)に、突起を設けたものはあったが、ツボ刺激が目的であり、本発明の通気目的とは目的が異なる。中底面に通気突起16を設けることも請求項9の排気空間15と同様必ずしも必要ではないが、補助的なものとして、足の裏の通気に有効である。
請求項11に係る通気防水履物は、通気防水栓2の構成部品である浮上片22又は保護片26の最下層のものの色が底部11の色とは異なる色である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の通気防水履物である。浮上片22又は保護片26の最下層のものの色が底部11とは異なる色であると、履物1を裏返して、底部11を見たときに、通気防水栓2の最下層のものが目立ち易いので、底部11のデザインとして面白い。通気防水栓2を適用した通気防水履物であるとの訴求効果もある。又、密着片23、浮上片22、保護片26を可動部品と呼ぶと、製品検査の際、可動部品の有無が分かりやすいので、検査がし易くなる.又、将来、底部11と可動部品との色の違いを利用した、反射光の相違による可動部品有無の自動検出機器の設計・製作が可能になる。
請求項1に記載の発明は、陸上では従来技術に比べ大きな通気性があり、水中では水深に無関係の防水性がある通気防水履物が得られる、という効果がある。
請求項2に記載の発明は、陸上では従来技術に比べ大きな通気性があり、水中では水深に無関係の防水性がある通気防水履物が得られる、という効果がある。
請求項3に記載の発明は、陸上では従来技術に比べ大きな通気性があり、水中では水深に無関係の防水性がある通気防水履物が得られる、という効果がある。
請求項4に記載の発明は、陸上では従来技術に比べ大きな通気性があり、水中では水深に無関係の防水性がある通気防水履物が得られる、という効果がある。
請求項5記載の発明は、陸上では従来技術に比べ大きな通気性があり、水中では水深に無関係の防水性がある通気防水履物が得られる、という効果がある。
請求項6に記載の発明は、陸上では従来技術に比べ大きな通気性があり、水中では水深に無関係の防水性がある通気防水履物が得られる、という効果がある。
請求項7に記載の発明は、陸上では従来技術に比べ大きな通気性があり、水中では水深に無関係の防水性がある通気防水履物が得られる、という効果がある。
請求項8に記載の発明は、陸上では従来技術に比べ大きな通気性があり、水中では水深に無関係の防水性がある通気防水履物が得られる、という効果がある。
請求項9に記載の発明は、陸上では従来技術に比べ大きな通気性があり、水中では水深に無関係の防水性がある通気防水長靴が得られる、という効果がある。
請求項10に記載の発明は、陸上では従来技術に比べ大きな通気性があり、水中では水深に無関係の防水性がある通気防水長靴又は通気防水履物が得られる、という効果がある。
請求項11に記載の発明は、陸上では従来技術に比べ大きな通気性があり、水中では水深に無関係の防水性がある通気防水履物が得られる、という効果の他に、履物の底面を見たときに、可動部品の最下層のものの色が目立つので、通気防水栓を適用した商品であることが一目で分かり、デザイン的にも面白い。また、製品検査もし易くなる、という効果がある。
陸上では従来技術に比べて大きな通気量があり、水中では水深に無関係な防水性がある通気防水履物を得るという目的を簡単な仕組みの通気防水栓を履物の底部に設けることで実現した。
実施例1の通気防水長靴1を図1に基づいて説明する。図1の(A)は実施例1の通気防水長靴1を示す断面図、(B)は(A)の拡大図に示す通気防水栓2の水中での状態を示す断面図である。
(A)に示すように、長靴1の本底11の意匠の山部111に、通気防水栓2を設けたものである。拡大図は、通気防水栓2を示す。 通気孔21の下に、軟らかい弾性体で作った密着片23があり、その下に低比重体で作った浮上片22がある。この2つは結合している。密着片23と浮上片22とは、密着片収納部25の下部に設けた支持片24により支えられる。陸上では、密着片23と浮上片22とは、重力により下がり支持片24の上にある。従って、通気孔21の下部にある先端部211と密着片23との間は開いており、通気する。
(B)に示すように、水中では浮上片22は、浮力により浮上するので、密着片23は通気孔21の先端部211に当り、密栓される。このようにして防水され、長靴1の中には水3は入らない。水中では、浮力の他に水圧も加わる。水圧は、深くなるほど強くなる。水深が深くなると、浮力に水圧も加わり、密着片23は更に強く通気孔21の先端部211に押し付けられ、一層防水効果が上がる。密着片23が軟らかく、先端部211が尖っている場合は、食い込んだ状態になる。
このようにして、この通気防水長靴1は、陸上では通気性があり、水中では防水性がある。
実施例2の通気防水短靴1を図2に基づいて説明する。図2の(A)は実施例2の通気防水短靴1を示す断面図、(B)は(A)の拡大図に示す通気防水栓2の水中での状態を示す断面図である。
(A)に示すように、短靴1の本底11に通気防水栓2を設けたものである。拡大図は、通気防水栓2を示す。円錐台状の密着片収納部25の中に、中空の球体である浮上片22と密着片23とを兼ねたものが入っている。通気孔21は、密着片収納部25の上部の開口部である。密着片収納部25も通気の経路の働きをしている。陸上では、この浮上片22と密着片23とを兼ねたものは、重力により下がり、密着片収納部25の下部に設けた支持片24により支えられている。実施例1と同様通気する。なお、本底11の意匠の山111部の厚みを利用して、通気防水栓2を設けている。
(B)に示すように、水中では浮上片22兼密着片23は、中空のため浮力により浮上するので、浮上片22兼密着片23は密着片収納部25の壁面252に当り、通気孔21は密栓される。短靴1の中には、水3は入らない。
このようにして、この通気防水短靴1は、陸上では通気性があり、水中では防水性がある。本底11からは、漏水しない。
実施例3の通気防水栓2を図3に基づいて説明する。図3の(A)は、実施例3の通気防水栓2を示す断面図、(B)は(A)に示す通気防水栓2の通気孔21の先端部211及び密着片23と浮上片22とを変えたものを示す断面図、(C)は(B)に示す通気防水栓2の通気孔21の先端部211及び密着片23と浮上片22とを変えたものを示す断面図、(D)は浮上片22の上に付けた独立気泡のゴムスポンジで作った密着片23を示す断面図、(E)は全体が独立気泡のゴムスポンジで作った密着片23兼浮上片22を示す断面図、(F)は2枚の薄いプラスチックシート231で空気を封入して周囲を熱融着した密着片23兼浮上片22を示す断面図、(G)は(F)の中にウレタンフォームを封入した密着片23兼浮上片22を示す断面図、(H)は浅い断面コの字形に形成した薄いプラスチックシート231の上面に薄いプラスチックシート231を熱融着して中に空気を封入した密着片23兼浮上片22の下に更に中空の浮上片22をつけたものを示す断面図、(I)は断面形状をコの字形に形成した浅いプラスチックシート231の下に薄いプラスチックシート231を熱融着して中に空気を封入した密着片23兼浮上片22を示す断面図、(J)は断面形状がコの字形の浮上片22の上面に薄いプラスチックシート231を熱融着して中に水3を封入したものを示す断面図、(K)は上面が凹面状の密着片23の下に浮上片22を付けたものを示す断面図、(L)は保持片221を付けた浮上片22と支持片24とを示す底面図である。
実施例3は、通気防水栓2 の構造並びに密着片23及び浮上片22の 構造・形状を示すものである。(A)に示す通気防水栓2は、本底11に設けたもので、底意匠の山111を利用して、通気防水栓2の高さを確保している。通気防水栓2の構造は、実施例1のものとほぼ同じである。(通気孔21の先端部211の形状が異なり、狭い平らの面になっている。)
(B)に示すのは、(A)の通気防水栓2の通気孔21の先端部211を尖ったものに変え、密着片23及び浮上片22の厚みを薄くするため、浮上片22と密着片23とを横に並べて、密着片23の外側に浮上片22を結合したものである。
(C)に示すものは、(B)の通気防水栓2の通気孔21の先端部211を2重にし、浮上片22の断面形状をコの字形にして、密着片23の下側にも浮上片22の一部を付けたもので、両者の結合が容易になり、強度・浮力も増す。密着片23と浮上片22との結合を保ち易く、浮上片22の下側部分の厚みを薄くすれば、全体の厚みも薄く出来る。
(D)に示す密着片23及び浮上片22は、形状構造は(A)のものと同じであるが、密着片23を硬度の低い軟らかい独立気泡のゴムスポンジで作ったものである。
(E)に示すものは、全体が硬度の低い軟らかい独立気泡のゴムスポンジで、密着片23と浮上片22とを兼ねたものである。
(F)に示すものは、2枚の薄いプラスチックシート231で、空気を封入して周囲を熱融着したもので、密着片23と浮上片22とを兼ねたものである。この下側に、更に浮力を向上させる為、浮上片22を追加してもよい。流体として、水を入れてもよい。図面で232は、シール部を表す。シールは、重ね合せ面全体でもよく、熱融着に限らない。
(G)に示すものは、(F)のものの内部にウレタンフォームを封入したものである。厳密には、ウレタンフォームと空気とを封入したものである。ウレタンフォームが入っているので、密着片23 の形状を維持しやすい。
(H)に示すものは、(F)の下側の薄いプラスチックシート231の断面形状をコの字形にし、上側の薄いプラスチックシート231を平板状にして、周辺を熱融着し、内部に空気を封入したものである。浮力を向上させる為、この下側に更に別の浮上片22を付けてもよい。ここでは、中空型の浮上片22を付けている。
(I)に示す密着片23兼浮上片22は、(H)の密着片23兼浮上片22(下側に別の浮上片22を付けないもの)の上下を逆にしたものである。
(J)に示すものは、(C)の通気防水栓2の浮上片22のように、断面形状がコの字形の浮上片22 の上面に、薄いプラスチックシート231を結合させ、内部に水3を封入したものである。断面形状がコの字形なので、浮上片22の形状を保ち易く、下側部分の厚みを薄くすれば、全体の厚みも薄く出来る。
(K)に示すものは、上面が凹面状になった密着片23の下に浮上片22を付けたものである。
(L)は、保持片221を付けた浮上片22と支持片24との関係を示すもので、3本の保持片221が浮上片22の位置を安定化し、3本の支持片24が浮上片22を支えている。保持片221は、浮上片22の位置を安定化させる他、通気量は、十分確保する。具体的には、密着片23及び浮上片22を底面の支持片24の下方から押し込んで入れる。支持片24は、本底11と同じ材料でできており、厚みも薄いので、押し込むときは、容易に変形し、密着片23及び浮上片22は密着片収納部25の中に入る。密着片23及び浮上片22は軽いので、支持片24により支えられる。
実施例4の通気防水栓2を図4に基づいて説明する。図4の(A)は実施例4の通気防水栓2を示す断面図、(B)は他の通気防水栓2を示す断面図である。
実施例4は、密着片23と支持手段とを展開し、保護片26を付けた通気防水栓2を示すものである。(A)に示す通気防水栓2は、本底11の意匠の山部111に設け、通気孔21の下部が平らである。浮上片22の上につけられた平板状の密着片23の上面に、軟らかい弾性体でできた凸状でリング状の密着片23を設けたものである。リング状の密着片23の上端は、丸みをもっている。水中に入ると、浮上片22と共に密着片23も浮上し、通気孔21の平らな下部に当り、密栓される。リング状の密着片23は、複数個にしてもよい。その他は、実施例3の(A)に示すものと同じである。
(B)に示すものは、浮上片22の上面に、軟らかい弾性体でできた凸状でリング状の密着片23を設けたものである。密着片23の上端は、尖っている。更に、浮上片22の下面には、浮上片22を保護する保護片26を設ける。支持手段として、支持片の代りに、支持糸241を設けている。支持糸241は、保護片26を通気孔下部に吊り下げる。具体的には、本底成型時に細い糸状又は細長いテープ状のものを成型し、接着剤等で保護片26の下部に結合する。その他は、(A)に示すものと同じである。保護片26があるので、例えば、尖ったものを踏んだりしても大丈夫である。
保護片26の色を本底11の色とは異なる色にしてもよい。履物の底面から通気防水栓2を見たときに、保護片26が目立つので、デザイン的にも面白い他製品検査にも役立つ。
実施例5の通気防水栓2を図5に基づいて説明する。図5の(A)は実施例5の通気防水栓2を示す断面図、(B)は(A)の通気防水栓2を示す底面図である。
実施例5は、密着手段を展開した通気防水栓2を示すものである。(A)に示すように、通気孔21の下部は平らになっており、通気孔21の下部周辺に、内部の広がった溝を設ける。この溝に低硬度の軟らかい弾性体でできた密着材235をはめ込む。
浮上片22の上に付けた密着片23には、上記密着材235に対応した凸状でリング状の食込片236を設ける。食込片236の上端は尖っている。密着片23の周辺には、密着片収納部25の壁面との距離を保つための保持片237を適宜設ける。実施例5では4個設けている。
支持手段として、支持片24を密着片収納部25の下部に設ける。
水中に入ると、浮上片22が浮上し、食込片236が密着材235に食込むため、密栓する。又、保持片237のため、食込片236の位置は安定する。
陸上では、密着片23等は、重力により下がり、通気する。
保護片26の色を本底11の色とは異なる色にしてもよい。履物の底面から通気防水栓2を見たときに浮上片22が目立つので、デザイン的にも面白いし、消費者に通気防水栓2を適用しているとの訴求効果もある。
実施例6の通気防水栓2を図6に基づいて説明する。図6の(A)は実施例6の通気防水栓2を示す断面図、(B)は(A)を下から見た底面図、(C)は他の通気防水栓2を示す断面図である。
実施例6は、密着片23 の形状を変えた通気防水栓2について説明する。本底11の意匠の山111に設ける。(A)に示す密着片23は、独立気泡の発泡体でできた球体で、浮上片22を兼ねたものである。比重は小さい方がよいので、発泡スチロール等がよい。通気孔21は、短い円筒状で、短いのは通気防水栓2を薄くするためである。通気孔21の下が少し広くなっている部分は、密着片23兼浮上片22を上下動自在に収容するための密着片収納部25である。密着片収納部25の下部に、密着片23兼浮上片22の落下防止のため、支持片24を設ける。
(B)に、支持片24の平面状況を示す。水中に入ると、密着片23兼浮上片22は浮上し、通気孔21の下部に当り、密栓される。
(C)に示す通気防水栓2の密着片23兼浮上片22の形状は、円錐形で、通気孔21の下部には薄いヒダ212を設ける。ヒダ212の目的は、密着片23となじみ易くするためである。支持手段として、支持板242を用いる。即ち、密着片23兼浮上片22の下に薄い、細長い板状の支持板242を付け、同支持板242の反対側の端に付けた取付突起243を本底11の下部に設けた取付穴に、はめて取付ける。支持板242は、薄くて柔軟性があり、軽い密着片23兼浮上片22では下がらないが、水中に入ると、浮力は大きいので、直ちに上がり、密栓する。その他は、(A)に示すものと同じである。これらの密着片23も水深が深くなると、水圧が大になり、防水性が向上するのは、前記のものと同様である。なお、密着片収納部25の下部に支持補助片244を設けてもよい。
実施例7の通気防水栓2を図7に基づいて説明する。図7の(A)は実施例7の通気防水栓2を示す断面図、(B)は密着片23兼浮上片22を中空の円柱にしたものの断面図、(C)は同じく密着片23兼浮上片22を円錐台の独立気泡発泡体にした断面図、(D)は同じく密着片23兼浮上片22 を半球の独立気泡発泡体にした断面図、(E)は同じく密着片23兼浮上片22を球台の独立気泡発泡体にした断面図、(F)は(C)の円錐台形のものの側面にヒダ238を付けたものの断面図、(G)は(A)の円錐台形の密着片収納部25の壁面252にヒダ251を設けたものの断面図、(H)は円錐台の密着片23の下にこれに対応して全体が円錐台形になるようにした円錐台の浮上片22を付けたものの断面図、(I)は 円錐台の密着片23の下に円柱の浮上片22 を付けたものの断面図、(J)は斜面が凹状になっている円錐台の 密着片23の下に円柱の浮上片22を付けたものの断面図である。
実施例7は、通気孔21の下の密着片収納部25を円錐台にした通気防水栓2及びこれに使用する密着片23並びにこの円錐台形の密着片収納部25の壁面252にヒダ251を付けたもの及びこれに使用する密着片23に関するものである。
(A)は、円錐台形の密着片収納部25の下部に支持片24を設け、中に独立気泡発泡体の円柱密着片23 を入れたものである。
(B)は、(A)の円柱密着片23 を中空にしたものである。
(C)は、独立気泡発泡体の円錐台密着片23兼浮上片22である。
(D)は、独立気泡発泡体の半球の密着片23兼浮上片22 である。
(E)は、(D)の密着片23兼浮上片22を球台にしたものである。
(F)は、(C)の円錐台密着片23兼浮上片22の斜面にヒダ238を付けたものである。
(G)は、(A)の円錐台密着片収納部25の壁面252にヒダ251を付けたものである。
(H)は、円錐台の密着片23の下にこれに対応した円錐台の浮上片22を付けたものである。密着片23は、軟らかい弾性体でも低硬度の独立気泡弾性体発泡体でもよい。浮上片22は低比重のものなら、何でもよいが、発泡スチロールでもよい。
(I)は、(H)の密着片23の下に円柱の浮上片22をつけたものである。
(J)は、斜面が凹状である円錐台の密着片23の下に円柱の浮上片22を付けたものである。
円錐台密着片収納部25に入れた(B)、(C)、(D)、(E)、(H)、(I)、(J)に示すような、円柱、円錐台、半球、球台、円錐台、円錐台、斜面が凹状である円錐台の密着片23は、水中では浮上し、密着片収納部25の壁面252に密着して、水の浸入を防止する。
(F)のヒダ238の付いた密着片23は、ヒダ238が密着片収納部25の壁面252によくなじみ、水の浸入を防止する。
(G)の密着片収納部25の壁面252にヒダ251を設けたものは、(C)、(H)、(I)のような円錐台の密着片23に、ヒダ251がなじみ、水の浸入を防止する。
実施例8の通気防水栓2を図8に基づいて説明する。図8の(A)は実施例8の通気防水栓2を示す断面図、(B)は他の例を示す断面図である。
実施例8は、通気孔21が逆円錐台形(上側が大きい)になっているものである。その他は、実施例7と同様である。実施例7は、通気孔21と密着片収納部25とを兼用していて、上部の開口部を通気孔21としていたが、実施例8では、この両者がそれぞれ分かれている。
(A)に示すものは、通気孔21が逆円錐台で、密着片23兼浮上片22は、中空の球である。水中では、密着片23兼浮上片22が浮上し、通気孔21の下部に密着する。
(B)に示すのは、通気孔21が逆円錐台で、通気孔21の下部にヒダ212を設けている。ヒダ212は、先端に行くほど薄くなり、先端は尖っている。密着片23兼浮上片22は、円錐の独立気泡発泡体である。水中では、密着片23兼浮上片22が浮上し、通気孔21下部のヒダ212になじんで密着する。
実施例9の通気防水栓2を図9に基づいて説明する。図9は、実施例9の通気防水栓2の構造を示す断面図である。
実施例9の通気防水栓2は、密着片23を浮上させるのに、てこ27を用いたもので、浮上片22の大きいものが使用できないときのためのものである。てこ27の支点271は、密着片23すなわち通気孔21の近くに設けた取付突起になる。取付突起は、本底11の下部に設けた取付穴に、はめて取付ける。浮上片22は、てこ27の密着片23から離れた端に取付ける。浮上片22の下のてこ27の下には、支持片24を設ける。実施例9の密着片23は、てこ27を用いるため、小さな浮上片22で、大きな浮力を得る。密着片収納部25の浮上片22が浮上する部分は、浮上片22が上昇できる凹部を設けておく。その他は、実施例8と同様である。
実施例10の通気防水栓2その他を図10に基づいて説明する。図10の(A)は、実施例10の通気防水長靴1を示す断面斜視図、(B)は従来技術の通気性長靴を示す断面斜視図、(C)は従来技術の長靴のズボン上昇防止突起を示す部分断面斜視図である。
実施例10は、通気防水長靴1の排気手段を説明するもので、(A)に示すものは、射出成型による長靴1の胴部13の内側に裏布を通して、少なくとも2列の排気突起14を縦方向に並べたものである。即ち、少なくとも1列の排気空間15を形成する。排気突起14の列は増してもよい。通常、長靴を履くときは、ズボンの裾を横に折り曲げて、長靴の履口に入れるため、長靴の履口はズボンで蓋をしたような状態になり、長靴内の空気の排出を邪魔している。通気防水栓2から外部の空気が入ってきても、出口がないに近いので、蒸れ解消にはなりにくい。排気突起14の列による排気空間15は、長靴1内の空気の排気を助ける働きがある。
排気突起14を形成するには、ラストに細い、浅い穴をあけるだけでよい。生産コストは、安く済む。コストをかけずに、通気防水栓2の働きの阻害要因を除く効果がある。
中底面12には、裏布を通して、多数の通気突起16を設ける。中底面12と足の裏との直接接触を防止し、両者の間に空間を形成するので、通気防水栓2から出た通気を停滞させず広がりやすくし、足の裏の蒸れを防止するためである。通気突起16の先端は、平らにして、足の裏を刺激しないようにしてもよい。中底面12に通気突起16を形成するには、ラストの底面に浅い穴をあけるだけでよく、コストはかからない。最近の射出成型長靴は、中底を使用していないが、以前のように中底を使用するときは、中底に予め大きめの孔をあけておき、中底の位置を規制すればよい。
(B)に示すものは、 従来技術の射出成型による通気長靴1の胴部13の内側に裏布を通して、細長い凸条突起17を縦方向に並べたものである。即ち、凸条突起17間で排気溝18を形成する。目的は、(A)のものと同様排気である。
(C)に示すものは、従来の射出成型長靴1の履口に設けたズボンの上昇防止突起19である。
実施例11の通気防水栓2その他を図11に基づいて説明する。図11の(A)は、実施例11のつっかけを示す断面斜視図、(B)は他のつっかけを示す断面斜視図である。
実施例11は、つっかけに通気防水栓2を適用したもので、(A)に示すものは、つっかけ1の本底11の踏付部に通気防水栓2を装着する。通気防水栓2は、上記実施例で説明したもののどれでもよい。図面では、通気防水栓2の詳細は、省略している。つっかけの本底11は、比較的厚いものが多いので、通気防水栓2を装着し易い。つっかけ1は、足の甲部全面を覆うものがないので、一見蒸れ防止対策は必要ないように見えるが、(A)に示すような、足の裏に接する面が平らなものは、長く履くと、足の裏に汗がたまり、不快な思いをすることは、よくあることである。通気防水栓2は、複数個装着してもよい。通気防水栓2により、蒸れが防止される。
(B)に示すものは、(A)のものの足の裏に接する面に、通気突起16を多数付けたものである。足の裏との間に通気空間が形成され、(A)のものよりも蒸れ防止効果が高い。通気防水栓2は、複数個装着してもよい。通気突起16は、実施例10と同様、先端を平らにして、足の裏を刺激しないようにしてもよい。
通気防水栓を底部に設けた通気防水履物は、常時陸上で履く場合、陸上・水中の両方で履く場合に利用できる。
実施例1の通気防水長靴及び通気防水栓を示す断面図である。 実施例2の通気防水短靴及び通気防水栓を示す断面図である。 実施例3の通気防水栓及び部分を示す断面図及び底面図である。 実施例4の通気防水栓を示す断面図である。 実施例5の通気防水栓を示す断面図及び底面図である。 実施例6の通気防水栓を示す断面図及び底面図である。 実施例7の通気防水栓及び部分を示す断面図である。 実施例8の通気防水栓を示す断面図である。 実施例9の通気防水栓を示す断面図である。 実施例10の通気防水長靴を示す断面斜視図及び部分断面斜視図である。 実施例11のつっかけを示す断面斜視図である。
符号の説明
1 通気防水履物、通気防水長靴、通気防水短靴、通気防水つっかけ
11 底部、本底
111 意匠の山
12 中底
13 胴部
14 排気突起
15 排気空間
16 通気突起
17 凸条突起
18 通気溝
19 ズボン上昇防止突起
2 通気防水栓
21 通気孔
211 先端部
212 ヒダ
22 浮上片
221 保持片
23 密着片
231 薄いシート
232 シール部
233 流体
234 ウレタンフォーム
235 密着材
236 食込片
237 保持片
238 ヒダ
24 支持片
241 支持糸
242 支持板
243 取付突起
244 支持補助片
25 密着片収納部
251 ヒダ
252 壁面
26 保護片
27 てこ
271 支点
3 水


Claims (11)

  1. 通気孔(21)と、
    該通気孔(21)の下部に当る、低比重体で作った浮上片(22) の上に付けた密着片(23)と、
    支持手段(24)と、
    により構成した通気防水栓(2)を底部(11)に設けた通気防水履物。
  2. 密着片(23)が低硬度弾性体である、請求項1に記載の通気防水履物。
  3. 密着片(23)が弾性体の低硬度独立気泡発泡体である、請求項1に記載の通気防水履物。
  4. 密着片(23)が少なくとも上面が薄いシート状物で、内部に流体を封入したものである、請求項1に記載の通気防水履物。
  5. 通気孔(21)の下部が尖った状態である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の通気防水履物。
  6. 通気孔(21)の下部の尖った状態のものが複数である、請求項5に記載の通気防水履物。
  7. 通気孔(21)の形状が円柱又は逆円錐台を含む円錐台であり、密着片(23)の形状が球、半球、球冠、球台、円錐台又は斜面が凹状である円錐台、円柱、円錐である、請求項1に記載の通気防水履物。
  8. 通気孔(21)の下部にヒダ212を設けた、請求項7に記載の通気防水履物。
  9. 少なくとも2列の縦方向に並んだ排気突起(14)により構成した排気空間(15)を胴部(13)の内側に設けた長靴である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の通気防水履物。
  10. 中底面(12)に通気突起(16)を設けた、請求項1〜9のいずれか1項に記載の通気防水履物。
  11. 浮上片(22)又は保護片(26)の最下層のものの色が底部(11)の色とは異なる色である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の通気防水履物。

JP2006076227A 2006-03-20 2006-03-20 通気防水履物 Expired - Fee Related JP5200237B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006076227A JP5200237B2 (ja) 2006-03-20 2006-03-20 通気防水履物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006076227A JP5200237B2 (ja) 2006-03-20 2006-03-20 通気防水履物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007244802A true JP2007244802A (ja) 2007-09-27
JP5200237B2 JP5200237B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=38589696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006076227A Expired - Fee Related JP5200237B2 (ja) 2006-03-20 2006-03-20 通気防水履物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5200237B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102018317A (zh) * 2009-09-11 2011-04-20 沃尔弗林环球公司 用于鞋的防水层
JP2017018481A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 中岡 勝栄 蒸れ防止軽量健康靴

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0247902U (ja) * 1988-09-27 1990-04-03
JPH11253203A (ja) * 1998-03-16 1999-09-21 Koji Okuda 通風防水性履物の耐動圧具及び耐衝撃圧具
JP2000145992A (ja) * 1998-11-12 2000-05-26 Inax Corp 逆止弁及び浴槽水水受の排水構造
JP2003229680A (ja) * 2002-01-31 2003-08-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 屋外設置用電子機器筐体装置
US20040074107A1 (en) * 2002-10-18 2004-04-22 Wei-Jei Tuan Air-permeable waterproof device

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0247902U (ja) * 1988-09-27 1990-04-03
JPH11253203A (ja) * 1998-03-16 1999-09-21 Koji Okuda 通風防水性履物の耐動圧具及び耐衝撃圧具
JP2000145992A (ja) * 1998-11-12 2000-05-26 Inax Corp 逆止弁及び浴槽水水受の排水構造
JP2003229680A (ja) * 2002-01-31 2003-08-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 屋外設置用電子機器筐体装置
US20040074107A1 (en) * 2002-10-18 2004-04-22 Wei-Jei Tuan Air-permeable waterproof device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102018317A (zh) * 2009-09-11 2011-04-20 沃尔弗林环球公司 用于鞋的防水层
JP2017018481A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 中岡 勝栄 蒸れ防止軽量健康靴

Also Published As

Publication number Publication date
JP5200237B2 (ja) 2013-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4459784B2 (ja) 履物
JP2006320657A (ja) 通気靴
JP2004230889A (ja) 防水靴
JP2021511870A (ja) 履物
JP5200237B2 (ja) 通気防水履物
CN202874006U (zh) 鞋面结构
CN202375174U (zh) 一种多层复合式透气鞋底
JP2011160943A (ja) 通気防塵のマッサージ中敷
CN207979105U (zh) 一种排水换气鞋
JP6342607B2 (ja) 通気靴
KR100564792B1 (ko) 바닥면과 외주연부에 통풍구가 구비된 신발밑창
KR200390121Y1 (ko) 숨쉬는 에어펌프가 구비된 신발깔창
US20080110063A1 (en) Air permeable middle sole of a shoe
CN206760903U (zh) 保健女鞋
TWM588974U (zh) 多功能雨鞋
JP3542981B2 (ja) 長靴
KR200416258Y1 (ko) 통기성 신발
KR200248603Y1 (ko) 신발창 통풍구가 구비된 신발
KR100564790B1 (ko) 통풍구가 구비된 신발
JP4873660B2 (ja) 換気機能を備える靴中敷のクッション体構造
TWM560804U (zh) 具有防水透氣透濕內鞋套之運動鞋
CN204032487U (zh) 袜套式网状拖鞋
CN213695907U (zh) 一种透气筒靴
JP3108843U (ja) 靴底構造
CN209547050U (zh) 一种防水人字船拖

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120710

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121011

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20121030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees