JP2003229680A - 屋外設置用電子機器筐体装置 - Google Patents

屋外設置用電子機器筐体装置

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JP2003229680A
JP2003229680A JP2002024727A JP2002024727A JP2003229680A JP 2003229680 A JP2003229680 A JP 2003229680A JP 2002024727 A JP2002024727 A JP 2002024727A JP 2002024727 A JP2002024727 A JP 2002024727A JP 2003229680 A JP2003229680 A JP 2003229680A
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outdoor installation
housing
filter
louver
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JP2002024727A
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Toshihiko Suzuki
俊彦 鈴木
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路等が冠水しても簡単に水が水抜き孔を通
って筐体内に進入することのない構造、及び外部からの
漏水や湿った空気の進入をできるだけ抑えて結露の発生
がしにくい構造にした屋外設置用電子機器筐体装置を提
供する。 【解決手段】 筐体1内の漏水や結露で生じた水を抜く
水抜き孔8に対応させて、筐体1の外側から内側に向か
って流れ込む可能性のある水からの浮力を受けていない
ときには水抜き孔8を開放させ、浮力を受けて浮き上が
ると水抜き孔8を塞いで筐体1内への水の流入を封止す
るフロート15を有したフロート弁11を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電気回路部
を収納して屋外に設置される屋外設置用電子機器筐体装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の屋外設置用電子機器筐体
装置を示す。なお、筐体の内部構成の大半は省略してあ
る。図11において、屋外設置用電子機器筐体(以下、
単に屋外設置用筐体という)101は、台座102を介
して道路103上に設置されるもので、内部には複数の
電子回路を実装している電気回路部である電子機器ユニ
ット104が設置されている。また、屋外設置用筐体1
01は、内部にセットされた電子機器ユニット104の
点検用として前面が開口されている本体ケース105
と、その開口を開閉可能に閉じる扉106とで成り、通
常、本体ケース105の開口は扉106で閉じられてい
る。扉106内側(内面)には、防雨・防塵用のゴムパ
ッキン107が全周にわたって取り付けられており、扉
106が閉じられたとき、ゴムパッキン107は本体ケ
ース105との間に弾性圧縮された状態にして介在さ
れ、扉106と本体ケース105との間を密に閉じて雨
水や埃等の進入を防ぐ。
【0003】上記のように、屋外設置用筐体101は製
造時において密閉構造ではあるが、ゴムパッキン107
の経年変化や本体ケース105または施工時の防水処理
の経年変化によって密閉性を失う場合がある。そのた
め、ゴムパッキン107等が劣化し、屋外設置用筐体1
01内に水がしみ込んだり、水蒸気が入り込んで屋外設
置用筐体101の内面に結露し、これが本体ケース10
5の下面に落下して溜まり、長い間には底板部105a
を腐食させる可能性があった。そこで、従来では本体ケ
ース105の下面に、漏水や結露で生じた水を抜く水抜
き孔108を設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の屋外設置用電子機器筐体装置では、雨が多量に降っ
て道路等が冠水すると、その水抜き孔108を通って屋
外設置用筐体101内に水が入り込む、また塵埃が前記
筐体に進入することで電子機器などの装置を故障させた
り、感電事故を発生させるという不都合があった。
【0005】また、このような電子機器ユニット104
を格納している屋外設置用電子機器筐体装置では、天板
部105bの下面に結露が発生して任意の位置で凝集
し、これが電子機器ユニット104のプリント基板上に
滴下すると電気的不都合を発生させる可能性もあった。
したがって、この屋外設置用電子機器筐体装置では、外
部からの漏水や湿った空気の進入をできるだけ抑え、結
露の発生がしにくい構造にすることが望まれる。
【0006】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、その目的は道路等が冠水しても簡単に
水が水抜き手段を通って筐体内に進入することのない構
造にした屋外設置用電子機器筐体装置を提供するもので
ある。
【0007】また、本発明の別の目的は、外部からの漏
水や湿った空気の進入をできるだけ抑えて結露の発生が
しにくい構造にし、さらに塵埃が進入しにくくした屋外
設置用電子機器筐体装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の屋外設置用電子
機器筐体装置は、筐体内の水を抜く水抜き手段と、水の
浮力を受けて前記水抜き手段を塞ぐ弁手段とを備えた構
成を有している。この構成により、冠水等して筐体の外
側から内側に向かって流れ込む可能性のある水があると
き、弁手段が水の浮力で浮き上がって水抜き手段を塞
ぎ、筐体への水の流入を防ぐ。一方、弁手段を浮き上が
らせている冠水が無くなるとフロートが元の位置に復帰
して水抜き手段を開放させ、筐体内の水を排出すること
ができる。この動作を自動的に行わせることができるの
で、道路等が冠水しても簡単に水抜き手段を通って水が
筐体内に流入することを防止することができる。
【0009】本発明の屋外設置用電子機器筐体装置は、
筐体内の水を抜く水抜き手段と、水の浮力を受けて前記
水抜き手段を塞ぐ弁手段と、前記水抜き手段が塵埃の侵
入を防止するフィルタとを備えた構成を有している。こ
の構成により、冠水等して筐体の外側から内側に向かっ
て流れ込む可能性のある水があるとき、弁手段が水の浮
力で浮き上がって水抜き手段を塞ぎ、筐体への水の流入
を防ぐ。一方、弁手段を浮き上がらせている冠水が無く
なるとフロートが元の位置に復帰して水抜き手段を開放
させ、筐体内の水を排出する。さらに水抜き手段がフィ
ルタを備えているため、水抜き手段を通して塵埃が侵入
することを防止する。この動作を自動的に行わせること
ができるので、道路等が冠水しても簡単に水抜き手段を
通って水が筐体内に流入することを防止し、さらに筐体
の中を塵埃などから保護することができる。
【0010】また、本発明の屋外設置用電子機器筐体装
置は、空気中の水分により膨張するルーバーを有し、前
記ルーバーの膨張により換気口を塞ぐようにした構成を
有している。この構成により、降雨時や高湿度時にはル
ーバーが膨張して換気口を塞ぐので、雨が換気口を通っ
て筐体内部に進入するのを防止したり、湿気の多い外気
が筐体内に流れ込むのを最小限に抑えることができる。
これにより、筐体内部の湿度を一定値以下に保持してお
くことができ、結露等の発生がしにくい構造が得られる
こととなる。
【0011】また、本発明の屋外設置用電子機器筐体装
置は、前記ルーバーの外側面を、降り注いだ雨水を筐体
外側に導くようにした構成を有している。この構成によ
り、換気口に向かってルーバーに雨水等が降りかかる
と、雨水等が外側に導かれて、換気口に進入するのをさ
らに防ぐことができる。
【0012】また、本発明の屋外設置用電子機器筐体装
置は、前記換気口に、フィルタを設けた構成を有してい
る。この構成により、換気口を通る空気は、フィルタに
より濾過されてクリーンな空気だけが筐体内に取り込ま
れるので、筐体内は常に汚染物質等のないきれいな状態
に保持されることとなる。
【0013】また、本発明の屋外設置用電子機器筐体装
置は、前記フィルタが気体のみを通過させるフィルタで
あることを特徴とするものである。この構成により、換
気口を通る空気は、フィルタにより濾過されてクリーン
な空気だけが筐体内に取り込まれるので、筐体内は常に
汚染物質等のないきれいな状態に保持されることとな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は本
発明の第1の実施の形態の屋外設置用電子機器筐体装置
を示すもので、筐体の内部構成の大半は省略してある。
図1において、屋外設置用筐体1は、台座2を介して道
路3上に設置されるもので、内部には複数の電子回路を
実装している電気回路部である電子機器ユニット4が設
置されている。また、屋外設置用筐体1は、内部にセッ
トされた電子機器ユニット4の点検用として前面が開口
されている本体ケース5と、その開口を開閉可能に閉じ
る扉6とで成り、通常、本体ケース5の開口は扉6で閉
じられている。扉6の内側(内面)には、防雨・防塵用
のゴムパッキン7が全周にわたって取り付けられてお
り、扉6が閉じられたとき、ゴムパッキン7は本体ケー
ス5との間に弾性圧縮された状態にして介在され、扉6
と本体ケース5との間を密に閉じて雨水や埃等の進入を
防ぐ構造になっている。
【0015】筐体の設置方法としては電柱等に図12に
示すように取り付けることも行なわれている。また、本
体ケース5の下面に、漏水や結露で生じた水を抜くため
の水抜き手段すなわち水抜き孔8を有する水抜き手段1
0を設けている。
【0016】水抜き手段10は、図2乃至図4に拡大し
てその細部構造を示しており、水抜き孔8に対応して、
底板部5aの下面にフロート弁11及びフィルタ12を
設けている。なお、図2は水抜き手段の縦断側面図で、
図3は図2のA−A線に沿う方向より見た平面図、図4
は図2のB−B線矢視断面図である。
【0017】フロート弁11は、弁ケース13,弁座1
4,フロート15とで構成されている。弁ケース13
は、筒状をなし、一端側(上側)の外周には外側に広が
るようにしてリング状をした鍔部13aが一体に形成さ
れ、他端側(下側)の先端の部分13bは内側に若干絞
られ、内径を小さくしてある。さらに、他端側には、そ
の先端の部分13bから連続するようにして、また円周
に沿って等間隔な状態で、4つのスリット16が鍔部1
3a側に向かって形成されている。
【0018】弁座14は、リング状をした部材であり、
弁ケース13の一端側の内周に固定して取り付けられて
いる。弁座14の中心には孔17が設けられ、その孔1
7の内面は上側に向かってラッパ状に開いている傾斜面
17aと下側に向かってラッパ状に開いている傾斜面1
7bとを連続して有している。
【0019】フロート15は、内部が空洞であり、水の
中に入れると水からの浮力を受けて浮かぶように形成さ
れている。その外形は球面をした上部半体部15aと先
の尖った円錐状をした下部半体部15bとを一体に形成
し、重心位置Gは図2の(a)において示す中心線18
上で、かつ下部半体部15b側に片寄った位置に設定さ
れている。したがって、このフロート15が水に浮かぶ
ときは、図2に示すように、常に下部半体部15bの先
の尖った部分が真下を向き、球面をした上部半体部15
bが上側を向いて浮かぶように設定されている。また、
浮力を受けていない状態では、弁ケース13は図2の
(a)に示すように重力で下側に移動し、下部半体部1
5bの外面が弁ケース13の先端の部分13bの内面に
当接係合されて保持される(以下、この状態を「フロー
ト15が落下位置にある」という)。なお、フロート1
5が落下位置にあるときには、弁座14の孔17は開放
され、孔17とスリット16とは互いに連通した状態に
ある。これに対して、フロート15が水に浸かると、浮
力を受けて浮き上がり、図2の(b)に示すように、上
部半体部15bが弁座14の傾斜面17bに密着当接し
て、孔17を閉じ(以下、この状態を「フロート15が
閉位置にある」という)、弁座14の下側から水抜き孔
8側に向かって水が進入するのを阻止する。すなわち、
外部から水抜き孔8を通って進入する水を防ぐ。
【0020】フィルタ12は、円板状をしたフィルタで
あり、弁ケース13の内側で、弁座14の上側に配置さ
れている。このフィルタ12は、水抜き孔8を通って本
体ケース5側より排出される水が通過する機能は損なわ
ず、また通気は許容するが空気中に含まれる塵埃の通過
は防止する機能を有している。
【0021】以上のように構成されている屋外設置用筐
体1の動作を次に説明する。まず、水抜き手段10を有
する屋外設置用筐体1では、道路3が冠水していない通
常の時、台座2で持ち上げられている底板部5aの下側
に設けられているフロート弁11は、図2の(a)に示
すように、そのフロート15が自重で落下し落下位置に
ある。この状態では、弁座14の孔17は開放され、ま
たスリット16と連通された状態にある。そして、本体
ケース5側に発生して底板部5a上に落下された雨水
は、水抜き孔8よりフィルタ12を通り弁座14の孔1
7を通りスリット16を通って外部に排出される。同時
に、本体ケース5内と外側との通気も同様にして行わ
れ、本体ケース5内の乾燥を図る。なお、通気が行われ
るとき、空気中に含まれる塵埃はフィルタ12で取り除
かれ、外側からはクリーンな空気が本体ケース5内に取
り込まれる。
【0022】一方、道路3が冠水し、台座2で持ち上げ
られている底板部5aの下側に設けられているフロート
弁11が水に浸かり、同時にフロート15も水に浸かっ
て所定の高さ以上まで浮き上がると、フロート15の上
部半体部15aの外面が孔17の傾斜面17bに密着当
接されて、孔17を閉じる。すると、本体ケース5の水
抜き孔8と外部とが遮断され、水抜き孔8を通って本体
ケース5内に流れ込もうとする水を自動的に遮断するこ
とができる。さらに、道路3の冠水が無くなると、水が
ひいて行くに伴いフロート15も自重で下がり、再び水
抜き孔8を自動的に開放する。
【0023】(実施の形態2)次に、本発明の第2の実
施の形態における屋外設置用電子機器筐体装置について
図5を参照して説明する。本実施の形態2における屋外
設置用電子機器筐体装置の構成は、図1に示した実施の
形態1の構成に換気手段20を加えたものである。換気
手段20以外の構成は図1と同じである。ここで、同一
部材には同一符号を付し、説明を省略する。
【0024】換気手段20は、図6及び図7に拡大して
その細部構造を示している。なお、図6は換気手段の正
面図で、図7は図6のC−C線拡大断面図である。図6
及び図7において、換気手段20は、本体ケース5の背
面側壁5cに設けられている換気口21と、この換気口
21内に組み込まれてなるルーバー手段22と、本体ケ
ース5内側で換気口21の全体を覆って配置されている
フィルタ23とで構成されている。
【0025】ルーバー手段22は、換気口21の内面に
組み込まれて固定されている枠体24と、複数本(本例
では6本)のルーバー25等で構成されている。枠体2
4は、左右の枠24a,24aの内面に上下方向に延び
るようにしてガイド溝26が形成されている。
【0026】ルーバー25は、棒状に形成され、左右両
端には枠体24のガイド溝26内にスライド可能に係合
されるガイドピン27が設けられている。そして、各ル
ーバー25は、左右のガイドピン27を対応するガイド
溝26にそれぞ係合させて、上下方向に並列された状態
にして取り付けられている。また、ガイド溝26内にお
いて、ガイドピン27とガイドピン27との間には圧縮
されたスプリング27が介在され、最上部のルーバー2
5と最下部のルーバー25を除いては、スプリング27
により上下方向にダンピング移動可能に浮いた状態で保
持されている。さらに、各ルーバー25は、本実施の形
態の構造では全てが同じ形状にして作られており、上面
は内側に向かって僅か下る状態にして傾斜している傾斜
面25aと外側に向かって大きく下る状態にして傾斜し
ている傾斜面25bとを有し、下面は傾斜面25aと略
平行に傾斜している傾斜面25c並びに傾斜面25bと
略平行に傾斜している傾斜面25dとを有している。
【0027】そして、最上部のルーバー25と最下部の
ルーバー25との間に配置された各ルーバー25は、傾
斜面25aを傾斜面25cに対向させるとともに、傾斜
面25bを傾斜面25dに対向させて配置され、上記圧
縮されたスプリング27の反発力を伴った保持力で互い
の間が略等間隔に離され、各ルーバー25との間に隙間
28が作られている。その隙間28は、屋外設置用筐体
1の内部と外部の通気をとる通風路として使用される。
また、ルーバー25は、水膨張ゴムシール材で形成され
ている。水膨張ゴムシール材は、一般ゴムと同様のゴム
弾性を有しているとともに、水と接触することによりゴ
ム中の親水性部分が水の分子と結合して、自己体積膨張
を起こす性質を有しているものである。その膨張倍率は
2〜8倍まで任意に選定できるとともに、形状もプレス
成形あるいは押出成形で任意に設定できるもので、これ
は、例えば、株式会社十川ゴムで製造販売されている
「SCシーラー」等が知られている。本実施の形態で
は、ルーバー25に降雨で雨水が直接当たった場合、あ
るいは高湿度で水分を多く含んだ空気がルーバー25に
触れたとき、その水分をルーバー25が吸収して自己体
積膨張を起こし、その自己体積膨張で隙間28を無くし
てルーバー25との間を閉じ、これにより換気口21を
閉じるようにしている。
【0028】フィルタ23は、換気口21でルーバー2
5との間の隙間28を通って通気される空気中に含まれ
る塵埃を捕らえてクリーンな空気だけを通過させるもの
で、本体ケース5の内側にブラケット29で固定されて
いる。
【0029】以上のように構成されている本実施の形態
2における屋外設置用筐体1の動作を次に説明する。な
お、水抜き手段10は図1に示した実施の形態1と同一
であるので説明は省略し、換気手段20についてのみ説
明すると、屋外設置用筐体1の外側において、ルーバー
25は雨が降っていないとき、あるいは高湿度にないと
き、空気は比較的乾燥した状態にある。したがつて、ル
ーバー25は水分を吸収しないので体積は膨張せず、各
ルーバー25との間に隙間28が形成されていて、その
隙間28を通して屋外設置用筐体1の内側と外側とが通
気された状態にあり、その乾燥した空気で設置用筐体1
内の乾燥が保持される。図7はこの通気状態を示してお
り、ルーバー25との間には隙間28が形成されている
状態を示している。また、その通気時には、外側から塵
埃が流れ込もうとしたとき、その塵埃はフィルタ23に
より捕らえられて屋外設置用筐体1内にはクリーンな空
気だけが流れ込む。
【0030】一方、雨降りの天気で雨水がルーバー25
に直接降りかかったり、あるいは高湿度でルーバー25
が水分を多量に吸収すると、ルーバー25が自己体積膨
張を起こし、図8にルーバー手段22の拡大図を示して
いるように、ルーバー25同志が密に当接し合って隙間
28が無くなる。これにより、換気口21が自動的に閉
じられる。この換気口21が閉じられた状態では、雨
水、あるいはひどく湿った空気は屋外設置用筐体1内に
は流れ込まないので、屋外設置用筐体1内への雨水の流
入及び湿気の流入を防止することができ、これに伴って
結露が発生するのを抑え、電子機器ユニット4等を保護
をすることができる。また、雨が止み、あるいは湿度が
少なくなって空気が乾燥すると、ルーバー25も乾燥
し、自己体積膨張が減少して隙間28が再び形成され、
換気口21が開いて通気が行われる状態になる。
【0031】ルーバー25が雨降り、あるいは空気中の
高湿度時に、自己の体積膨張により隙間を閉じ、換気口
への雨水あるいは外気の流入を防止する。このため、結
露等の発生を防止する。
【0032】(実施の形態3)次に、本発明の第3の実
施の形態における屋外設置用電子機器筐体装置について
図9を参照して説明する。本実施の形態3における屋外
設置用電子機器筐体装置の構成は、図1に示した実施の
形態1の構成に換気口手段30を加えたものである。換
気手段30以外の構成は図1と同じである。ここで、同
一部材には同じ符号を付し、説明は省略する。
【0033】換気口手段30は、本体ケース5の背面側
壁5cに設けられている換気口31と、この換気口31
内に取り付けられているフィルタ手段32と、本体ケー
ス5の外側に取り付けられている防雨カバー33とで構
成されている。
【0034】図10は換気口31とフィルタ手段32の
周辺構造を示す一部を分解してなる斜視図である。その
換気口31は筒状をした開口であり、屋外設置用筐体1
の内側と外側とに連通していて、通気を図っている。フ
ィルタ手段32は、内部が空洞の扁平をした円筒体であ
って、換気口31と密に連結されている開口32aを一
端側に有し、他端側にはフィルタ34で閉じられている
開口32bを有している。フィルタ34は、空気を通
し、水をはじく選択透過性を有する例えば四ふっ化エチ
レン樹脂多孔質膜であり、例えば日東電工株式会社が販
売する製品「ミクロテックス」等が知られている。この
多孔質膜は、1平方センチメートルあたり数億個という
微細孔を持ち、防水・防塵性と通気性を同時に発揮する
性質を有し、これをフィルタ34として使用した場合
は、そのフィルタ34はフィルタ手段32内において、
塵埃等の汚染物質を含む空気や水等が屋外設置用筐体1
内に進入しようとした場合に、その進入を防ぐととも
に、屋外設置用筐体1内の蒸気等は外部に放出させる働
きをする。
【0035】防雨カバー33は、本体ケース5の外側
で、下側だけを開口させており、フィルタ手段32の外
側を覆って本体ケース5に固定して取り付けられてい
る。そして、防雨カバー33は、空から降り注いでフィ
ルタ手段32に向かう雨水等を受けて、その雨水等が開
口32b内に入るのを防ぐ。
【0036】以上のように構成されている本実施の形態
3における屋外設置用筐体1の動作を次に説明する。な
お、水抜き手段10は図1に示した実施の形態1と同一
であるので説明は省略し、換気口手段30についてのみ
説明すると、屋外設置用筐体1の外側において雨が降っ
ていないとき、その雨は防雨カバー33で受けられて外
側に導かれ、開口32bを通って内部に導かれることは
ない。また、例え開口32b内に水が進入しようとして
もフィルタ34により防止される。同時に、塵埃等の汚
染物質を含む空気や水等が屋外設置用筐体1内に進入し
ようとした場合、フィルタ34によりその進入が拒否さ
れ、クリーンな空気と屋外設置用筐体1内で発生して外
部(外側)に向かう蒸気等だけが通過される。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は上記実施
の形態より明らかなように、道路等が冠水しても簡単に
水が水抜き孔を通って屋外設置用電子機器筐体装置内に
進入することがないことから、浸水による感電事故を防
止することおよび水没を防止し、装置の早期復旧を図る
ことができるという優れた効果を有する。
【0038】また、本発明は上記実施の形態より明らか
なように、屋外設置用電子機器筐体装置に外部から漏水
や湿った空気の進入することをできるだけ抑えて結露の
発生をしにくくすることができるという優れた効果を有
する。
【0039】また、換気口を通る空気は、フィルタによ
り濾過されてクリーンな空気だけが屋外設置用筐体内に
取り込まれるので、屋外設置用筐体内は常にきれいな状
態に保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の屋外設置用電子機
器筐体装置の概略構成図
【図2】実施の形態1における屋外設置用電子機器筐体
装置の水抜き手段の動作図
【図3】図2のA−A線に沿う方向より見た平面図
【図4】図2のB−B線矢視断面図
【図5】本発明の第2の実施の形態の屋外設置用電子機
器筐体装置の概略構成図
【図6】実施の形態2における屋外設置用電子機器筐体
装置のルーバー手段の正面図
【図7】図6のC−C線矢視拡大断面図
【図8】実施の形態2における屋外設置用電子機器筐体
装置のルーバー手段の動作説明図
【図9】本発明の第3の実施の形態の屋外設置用電子機
器筐体装置の概略構成図
【図10】実施の形態3における屋外設置用電子機器筐
体装置の換気口手段の分解斜視図
【図11】本発明における筐体の設置方法として、電柱
等に取り付けた状態を示す筐体取付け図
【図12】従来における屋外設置用電子機器筐体装置の
一例を示す断面構成図
【符号の説明】
1 屋外設置用筐体 4 電子機器ユニット 8 水抜き孔 10 水抜き手段 11 フロート弁 12 フィルタ 15 フロート 20 換気手段 21 換気口 22 ルーバー手段 23 フィルタ 25 ルーバー 30 換気口手段 31 換気口 32 フィルター手段 33 防雨カバー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内の水を抜く水抜き手段と、水の浮
    力を受けて前記水抜き手段を塞ぐ弁手段とを有する屋外
    設置用電子機器筐体装置。
  2. 【請求項2】 筐体内の水を抜く水抜き手段と、水の浮
    力を受けて前記水抜き手段を塞ぐ弁手段と、前記水抜き
    手段が塵埃の侵入を防止するフィルタとを有する屋外設
    置用電子機器筐体装置。
  3. 【請求項3】 空気中の水分により膨張するルーバーを
    有し、前記ルーバーの膨張により換気口を塞ぐようにし
    たことを特徴とする屋外設置用電子機器筐体装置。
  4. 【請求項4】 前記ルーバーの外側面を、降り注いだ雨
    水を筐体外側に導くようにしたことを特徴とする請求項
    3記載の屋外設置用電子機器筐体装置。
  5. 【請求項5】 前記換気口に、フィルタを設けたことを
    特徴とする請求項3または4記載の屋外設置用電子機器
    筐体装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルタが気体のみを通過させるフ
    ィルタであることを特徴とする請求項2記載の屋外設置
    用電子機器筐体装置。
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