JP2007244701A - イオントフォレーシス装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】イオントフォレーシス装置が皮膚と当接しているときだけ薬物を経皮投与することができる。
【解決手段】イオン化した薬物を経皮投与するイオントフォレーシス装置10であって、電池における、イオン化した薬物と同じ第1導電型の端子に電気的に接続される第1電極部材210、および、薬物を含む薬液を保持しており、第1電極部材210により作られる電場内に配される薬液保持部240、を有する作用側電極構造体200と、電源における、第1導電型と反対の導電型である第2導電型の端子に電気的に接続される第2電極部材310、を有する非作用側電極構造体300と、電源が第1電極部材210および第2電極部材310にかける電圧を停止する場合に、電源が第1電極部材210および第2電極部材310にかける電圧を、回路部52に設ける、時間の経過と共に小さくする緩和回路部とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】イオン化した薬物を経皮投与するイオントフォレーシス装置10であって、電池における、イオン化した薬物と同じ第1導電型の端子に電気的に接続される第1電極部材210、および、薬物を含む薬液を保持しており、第1電極部材210により作られる電場内に配される薬液保持部240、を有する作用側電極構造体200と、電源における、第1導電型と反対の導電型である第2導電型の端子に電気的に接続される第2電極部材310、を有する非作用側電極構造体300と、電源が第1電極部材210および第2電極部材310にかける電圧を停止する場合に、電源が第1電極部材210および第2電極部材310にかける電圧を、回路部52に設ける、時間の経過と共に小さくする緩和回路部とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、イオントフォレーシス装置に関する。特に本発明は、薬物イオンをイオントフォレーシスにより経皮的に投与するイオントフォレーシス装置に関する。
人間または動物の身体の所望部位における皮膚または粘膜などの生体表面(以下、これらをまとめて「皮膚」と称す)に対して、薬物イオンをイオントフォレーシスにより経皮的に投与するイオントフォレーシス装置が知られている。さらに、このイオントフォレーシス装置の作用側電極構造体と非作用側電極構造体との間の通電状態を制御する制御回路を備えた装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。なお、イオントフォレーシス(iontophoresis)は、イオントフォレーゼ、イオン導入法、イオン浸透療法などと呼ばれることもある。また、以下において、薬物イオンをイオントフォレーシスにより経皮的に投与することを「イオントフォレーシスを適用する」という。
特許第2801083号
上記特許文献1には、on−offスイッチ、タイマー、あるいは、固定または可変な電気抵抗体などを有した制御部を備えたイオントフォレーシス装置が開示されている。上記イオントフォレーシス装置の制御部は、ドナー電極アッセンブリとカウンター電極アッセンブリとの間の通電状態を制御することで、イオントフォレーシスの適用対象者であるユーザに対するイオントフォレーシスの適用速度を安定させる。しかしながら、上記イオントフォレーシス装置は、イオントフォレーシスの適用開始時において、ユーザに対して安定動作時と同じ電圧がかかるので、通電に伴い皮膚に急激に電流が流れることによりユーザが痛みなどを感じることがある。また、イオントフォレーシスの適用停止時において、ユーザに対して安定動作時にかけられていた電圧が急激に低下するので、皮膚に流れる電流が急激に小さくなり、ユーザが痛みなどを感じることがある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、イオン化した薬物を経皮投与するイオントフォレーシス装置であって、電源における、イオン化した薬物と同じ第1導電型の端子に電気的に接続される第1電極部材、および、薬物を含む薬液を保持しており、第1電極部材により作られる電場内に配される薬液保持部、を有する作用側電極構造体と、電源における、第1導電型と反対の導電型である第2導電型の端子に電気的に接続される第2電極部材、を有する非作用側電極構造体と、電源が第1電極部材および第2電極部材にかける電圧を停止する場合に、電源が第1電極部材および第2電極部材にかける電圧を、時間の経過と共に小さくする緩和回路部とを備える。これにより、イオントフォレーシスの適用停止時において、作用側電極構造体および非作用側電極構造体の間にかかる電圧が急激に低下することがなく、皮膚に流れる電流が急激に小さくなることがないので、ユーザが痛みおよびショックなどを感じにくくすることができる。
上記緩和回路部は、5秒から20秒までのある所定時間において、電圧を時間の経過と共に小さくしてもよい。これにより、イオントフォレーシスの適用停止時において、作用側電極構造体および非作用側電極構造体の間にかかる電圧が急激に低下することがなく、皮膚に流れる電流が急激に小さくなることがないので、ユーザが痛みおよびショックなどを感じにくくすることができる。
上記イオントフォレーシス装置は、電源が第1電極部材および第2電極部材に電圧をかけ始める場合に、電源が第1電極部材および第2電極部材にかける電圧を、時間の経過と共に大きくする遅延回路部をさらに備えてもよい。これにより、イオントフォレーシスの適用開始時において、作用側電極構造体および非作用側電極構造体の間にかかる電圧が急激に上昇することがなく、皮膚に流れる電流が急激に大きくなることがないので、ユーザが痛みおよびショックなどを感じにくくすることができる。
上記遅延回路は、5秒から20秒までのある所定時間において電圧を、時間の経過と共に大きくしてもよい。これにより、イオントフォレーシスの適用開始時において、作用側電極構造体および非作用側電極構造体の間にかかる電圧が急激に上昇することがなく、皮膚に流れる電流が急激に大きくなることがないので、ユーザが痛みおよびショックなどを感じにくくすることができる。
上記イオントフォレーシス装置は、電源が第1電極部材および第2電極部材へ電圧をかけるのを停止する指示を外部から受け付ける停止スイッチを少なくとも一つさらに備え、停止スイッチが指示を受け付けた場合に、緩和回路部は、電圧を時間の経過と共に小さくした後に、電圧をかけるのを停止してもよい。これにより、イオントフォレーシス装置の使用を停止する場合に、電圧を確実に徐々に下げていくことができる。
上記イオントフォレーシス装置は、一対の接触端子を有し、一対の接触端子間に電圧をかけたインピーダンスが閾値よりも大きいか否かを検知するインピーダンス検知部をさらに備え、停止スイッチが指示を受け付けた場合とインピーダンス検知部によりインピーダンスが閾値よりも大きいと検知された場合との少なくとも一方の場合に、緩和回路部は、電圧を時間の経過と共に小さくした後に、電圧をかけるのを停止してもよい。これにより、イオントフォレーシス装置の使用を停止する場合に、電圧をより確実に徐々に下げていくことができる。
上記イオントフォレーシス装置において、インピーダンス検知部が一対の接触端子間にかける電圧の大きさは、電源が第1電極部材および第2電極部材にかける電圧の大きさよりも小さくてもよい。これにより、接触端子によって皮膚との接触を検知する場合に、接触端子間にかかる電圧によりユーザが痛みおよびショックなどを感じにくくすることができる。
上記イオントフォレーシス装置において、作用側電極構造体は、第1電極部材に電気的に接続され、電解液を保持している第1電解液保持部、第1電解液保持部よりも皮膚側に配され、第2導電型のイオンを選択的に透過する第2導電型のイオン交換膜、および、薬液保持部よりも皮膚側に配され、第1導電型のイオンを選択的に透過する第1導電型のイオン交換膜をさらに含んでもよい。これにより、作用側電極構造体と当接する皮膚の熱傷または炎症などを防ぐことができるだけでなく、安定した通電状態のもとでイオントフォレーシスを適用することができるので、安全かつ効率よくイオントフォレーシスを生体へ適用することができる。
さらに、非作用側電極構造体は、第2電極部材に電気的に接続され、電解液を保持している第2電解液保持部、第2電解液保持部よりも皮膚側に配され、第1導電型のイオンを選択的に透過する第1導電型のイオン交換膜、第1導電型のイオン交換膜よりも皮膚側に配され、電解液を保持している第3電解液保持部、および、第3電解液保持部よりも皮膚側に配され、第1導電型のイオンを選択的に透過する第1導電型のイオン交換膜をさらに含んでもよい。これにより、非作用側電極構造体と当接する皮膚の熱傷または炎症などを防ぐことができるだけでなく、さらに安定した通電状態のもとでイオントフォレーシスを適用することができるので、安全かつ効率よくイオントフォレーシスを生体へ適用することができる。
さらに、一対の接触端子間の距離は、作用側電極構造体の第1導電型のイオン交換膜と非作用側電極構造体の第2導電型のイオン交換膜との距離よりも短くてもよい。これにより、接触端子によって皮膚との接触を検知する場合に、接触端子間にかかる電圧を、作用側電極構造体および非作用側電極構造体の間にかかる電圧よりもさらに小さくすることができるので、接触端子によって皮膚との接触を検知する場合に、接触端子間にかかる電圧によりユーザがショックなどを感じにくくすることができる。
上記イオントフォレーシス装置において、一対の接触端子は、作用側電極構造体の側に配されてもよい。これにより、作用側電極構造体の皮膚との当接をより正確に検知することができるので、作用側電極構造体が皮膚と当接している状態をより確実に検知することができる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係るイオントフォレーシス装置10の斜視図である。図2は、イオントフォレーシス装置10の概略側面図である。図1および図2に示すイオントフォレーシス装置10は、装置本体50、作用側電極構造体200および非作用側電極構造体300を備える。また、上記装置本体50は、ユーザ等により外部から操作するオンスイッチ76およびオフスイッチ104を有する。以下の説明において、陽または陰の一方の電気的な極性を第1導電型といい、他方を第2導電型という。
作用側電極構造体200は、装置本体50側から、皮膚に装着される場合の皮膚側に向かって、第1電極部材210、第1電解液保持部220、第2導電型のイオン交換膜230、薬液保持部240、および、第1導電型のイオン交換膜250をこの順に有し、上面および側面は、容器260で覆われている。第1電極部材210は、装置本体50に内蔵された回路部52の第1導電型の端子に電気的に接続している。
第1電解液保持部220は、第1電極部材210に電気的に接続され、電解液を保持する。この電解液には、水の電気分解反応(水の酸化および還元反応)と比較して水の酸化還元電位より低い酸化還元電位を有する酸化および還元しやすい化合物が溶解した溶液を用いる。第2導電型のイオン交換膜230は、第2導電型のイオンを選択的に透過する。薬液保持部240は、薬物イオンを含む薬液を保持する。ここで、薬物イオンとは、薬物がイオン解離したアニオンおよびカチオンの一方であって、薬効を担う第1導電型のイオンをいう。第1導電型のイオン交換膜250は、第1導電型のイオンを選択的に透過する。
容器260は、皮膚側の面に、粘着性を有する作用側粘着面262を有する。イオントフォレーシスの適用時に、容器260の作用側粘着面262が皮膚へ粘着されることにより、作用側電極構造体200が生体におけるイオントフォレーシスの適用対象部位に当接保持される。
また、一対の接触端子92、94は、容器260の作用側粘着面262に配されている。これらの接触端子92、94は、ともに装置本体50に内蔵された回路部52に電気的に接続している。
非作用側電極構造体300は、装置本体50側から、皮膚に装着される場合の皮膚側に向かって、第2電極部材310、第2電解液保持部320、第1導電型のイオン交換膜330、第3電解液保持部340、および、第2導電型のイオン交換膜350をこの順に有する。第2電極部材310は、装置本体50に内蔵された回路部52の第2導電型の端子に接続している。
第2電解液保持部320は、第2電極部材310に電気的に接続され、電解液を保持する。第1導電型のイオン交換膜330は、第1導電型のイオンを選択的に透過する。第3電解液保持部340は、電解液を保持する。第2導電型のイオン交換膜350は、第2導電型のイオンを選択的に透過する。なお、第2電解液保持部320、および第3電解液保持部340が保持する電解液には、作用側電極構造体200の第1電解液保持部220が保持する電解液と同様に、水の電気分解反応(水の酸化および還元反応)と比較して水の酸化還元電位より低い酸化還元電位を有する酸化および還元しやすい化合物が溶解した溶液を用いる。
容器360は、皮膚側の面に、粘着性を有する非作用側粘着面362を有する。イオントフォレーシスの適用時に、容器360の非作用側粘着面362が皮膚へ粘着されることにより、非作用側電極構造体300が生体におけるイオントフォレーシスの適用対象部位の周囲あるいは連接した部位に当接保持される。
図3は、回路部52の回路構成である。図3に示すように、回路部52は、電池60、オンスイッチ76、昇圧部用回路スイッチ72、昇圧部80、目標電流設定回路84、インピーダンス検知部100、AND回路102およびオフスイッチ104を有する。ここで、電池60の電圧V1の大きさは数Vである。
オンスイッチ76は、ユーザに押下されたことを検知して、「off」から「on」の状態に切り替わる。本実施形態において、オンスイッチ76は、「off」の状態において、電池60と昇圧部用回路スイッチ72との間を非通電状態にしている。オンスイッチ76は、「on」に切り替えられた場合に、電池60から昇圧部用回路スイッチ72までを通電状態にする。ここで、イオントフォレーシスの適用停止時において、オンスイッチ76により電池60からの電圧を遮断すると、ユーザに対して安定動作時にかけられていた電圧が急激に低下するとユーザが痛みなどを感じることがある。そこで、本実施形態においては、オンスイッチ76が「on」の状態において、当該オンスイッチ76がさらに押下されたことが検知されても、「on」の状態を維持する。代わりに、イオントフォレーシスの適用を停止する場合に、オフスイッチ104が押下されたことにより、後述する適用停止動作が実行され、その後にオンスイッチ76が「on」から「off」の状態に切り替わる。これらオンスイッチ76およびオフスイッチ104の一例はボタンスイッチである。
昇圧部80は、電池60から入力される電圧を昇圧して、当該電圧を作用側電極構造体200と非作用側電極構造体300との間にかける。図3に示す例において、昇圧部80の端子VOUT+が作用側電極構造体200の第1電極部材210に接続され、端子VOUT−が非作用側電極構造体300の第2電極部材310に接続される。昇圧部80は、電池60と当該昇圧部80との間に配されるオンスイッチ76および昇圧部用回路スイッチ72が共に通電状態である場合に、電池60から入力される電圧VINを、後述する目標電流設定回路84から入力される参照電圧Vrefに比例した電圧VCに昇圧して出力する。例えば、昇圧部80は、電池60から電圧V1が入力されている場合に、定常状態において、約20〜30Vの電圧V2を出力する。
インピーダンス検知部100は、オンスイッチ76が通電状態となり、電池60により電圧V1がかけられた場合に、この電圧V1に基づいて、接触端子92、94の間に一定の振幅を持つ電圧VKをかける。この状態において、インピーダンス検知部100は、接触端子92、94の間のインピーダンスを計測し、予め設定した閾値と比較する。このとき、インピーダンス検知部100は、計測しているインピーダンスがあらかじめ設定した閾値よりも大きい状態から小さい状態に変化したことを検知すると、AND回路102および目標電流設定回路84に対して「high」の信号を出力する。また、インピーダンス検知部100は、計測しているインピーダンスが上記閾値よりも小さい状態から大きい状態に変化したことを検知すると、AND回路102および目標電流設定回路84に対して「low」の信号を出力する。
ここで、インピーダンス検知部100におけるインピーダンスの閾値は、例えば、接触端子92、94の間が空気中に開放されている場合のインピーダンスよりも小さく、接触端子92、94が皮膚と十分に接触しているときのインピーダンスよりも大きく設定する。これにより、インピーダンス検知部100は、接触端子92、94が皮膚と十分に接触したかどうかを検知することができる。
また、インピーダンスを計測するための電圧VKを、イオントフォレーシスを適用するために作用側電極構造体200の第1電極部材210、および非作用側電極構造体300の第2電極部材310の間にかける電圧V2とは独立に決めることができるので、この電圧VKを小さくすることができる。例えば、電圧VKを電圧V2よりも小さく設定することができる。よって、接触端子92、94によって皮膚との接触を検知する場合に、接触端子92、94の間にかかる電圧VKによりユーザが痛みおよびショックなどを感じにくくすることができる。
また、接触端子92、94は、作用側電極構造体200の作用側粘着面262に互いが接近して配されている。特に、接触端子92、94間の距離は、作用側電極構造体200の第1導電型のイオン交換膜250と、非作用側電極構造体300の第2導電型のイオン交換膜350との距離よりも短い。これにより、インピーダンス検知部100は、電圧VKをユーザがショックなどを感じない程度に小さくした場合でも、作用側電極構造体200が皮膚と当接しているかどうかをインピーダンスの変化によって検知することができるので、接触端子92、94が皮膚に接触することでユーザが痛みおよびショックなどを感じることがない。
目標電流設定回路84は、インピーダンス検知部100およびオフスイッチ104の入力に基づいて、昇圧部80における出力電圧VCを設定する参照電圧Vrefを当該昇圧部80に出力する。この場合に、目標電流設定回路84は、インピーダンス検知部100およびオフスイッチ104の入力に基づいてイオントフォレーシスの適用を開始するときには、昇圧部80により作用側電極構造体200および非作用側電極構造体300にかけられる電圧を、時間の経過と共に大きくする遅延回路部として機能する。また、目標電流設定回路84は、インピーダンス検知部100およびオフスイッチ104の入力に基づいてイオントフォレーシスの適用を停止するときには、昇圧部80により作用側電極構造体200および非作用側電極構造体300にかけられる電圧を、時間の経過と共に小さくした後に、電圧をかけるのを停止する緩和回路部として機能する。
AND回路102は、インピーダンス検知部100および目標電流設定回路84からの入力に基づいて、昇圧部用回路スイッチ72の通電状態と非通電状態とを切り替える。すなわち、AND回路102は、インピーダンス検知部100および目標電流設定回路84の両方から「high」が入力された場合に、昇圧部用回路スイッチ72を通電状態にする。一方、AND回路102は、インピーダンス検知部100および目標電流設定回路84のうちの少なくとも一方から「low」が入力された場合に、昇圧部用回路スイッチ72を非通電状態にする。
図1および図2に示すイオントフォレーシス装置10を用いてイオントフォレーシスの適用を開始する場合の適用開始動作、および、停止する場合の適用停止動作について、それぞれ説明する。まず、適用開始動作を説明する。なお、イオントフォレーシスの適用を開始する前において、初期状態として、オンスイッチ76およびオフスイッチ104はいずれも「off」状態であるとする。
イオントフォレーシス装置10を用いてイオントフォレーシスの適用を開始する場合に、ユーザは、第1導電型のイオン交換膜250の外面を皮膚におけるイオントフォレーシスを適用すべき部位に当接させて、作用側電極構造体200を作用側粘着面262により粘着保持する。同様に、第2導電型のイオン交換膜350の外面を皮膚におけるイオントフォレーシスを適用すべき部位の周囲または連接した部位に当接させて、非作用側電極構造体300を非作用側粘着面362により粘着保持する。このとき、さらに、装置本体50のオンスイッチ76を「on」の状態にしなければ、作用側電極構造体200および非作用側電極構造体300に電力が供給されず、イオントフォレーシス装置10は動作しない。このように、イオントフォレーシス装置10は、オンスイッチ76を備えているので、ユーザが意図しない状況でイオントフォレーシス装置10が皮膚と当接した場合に、誤ってイオントフォレーシスが適用されることを防ぐことができる。さらに、皮膚以外に接触した場合等の意図しない状況において、電池60の電力を消耗することを防ぐことができる。
さらに、ユーザは、イオントフォレーシス装置10の作用側粘着面262および非作用側粘着面362が皮膚に粘着保持された状態において、オンスイッチ76を押し下げることにより「on」に切り替える。ここで、例えば回路部52にメモリを設けて、オンスイッチ76が押し下げられたことを検知した旨のフラグを当該メモリに記憶してもよい。これにより、フラグがメモリに記憶されている場合には、オンスイッチ76が何回押し下げられても「on」状態を維持する。
オンスイッチ76が「on」の状態に切り替わると、インピーダンス検知部100は、電池60からの電圧V1に基づいて、接触端子92、94の間に一定の振幅を持つ電圧VKをかけてそのインピーダンスを計測する。ここで、インピーダンス検知部100は、接触端子92、94の間のインピーダンスが上記閾値よりも小さいことを検知すると、AND回路102および目標電流設定回路84への出力を「high」に切り替える。
目標電流設定回路84は、オフスイッチ104が「off」である場合に、AND回路102へ「high」を出力する。よって、AND回路102は、インピーダンス検知部100および目標電流設定回路84の両方から「high」が入力されることにより、昇圧部用回路スイッチ72を通電状態にする。これにより、昇圧部80には電池60から電圧V1が入力され、これを受けて、昇圧部80は、第1電極部材210および第2電極部材310の間に電圧をかけ始める。これにより、第1電極部材210および第2電極部材310の間に皮膚を介して電流が流れ始める。
ここで、目標電流設定回路84は、上記インピーダンス検知部100から「high」が入力された場合に、時間の経過と共に大きくなる参照電圧Vrefを昇圧部80に入力する。これにより、昇圧部80により作用側電極構造体200および非作用側電極構造体300にかけられる電圧VCを、時間の経過と共に大きくする。
図4(A)は、適用開始動作において、昇圧部80に入力される電圧VINを示し、図4(B)は、第1電極部材210および第2電極部材310の間にかかる電圧VCを示す。ここで、図4(A)に示すように、昇圧部用回路スイッチ72が時刻t0で通電状態に切り替わると、昇圧部80に入力される電圧VINは、時刻t0から急激に電池60の電圧V1まで立ち上がる。これに対して、目標電流設定回路84は、インピーダンス検知部100から「high」が入力された後に、当該時刻から時間の経過とともに値が大きくなる参照電圧Vrefを出力する。
図4(B)に示すように、昇圧部80は、当該参照電圧Vrefに比例して、第1電極部材210および第2電極部材310の間にかける電圧VCを時間の経過とともに値を大きくし、時間t1においてイオントフォレーシスを適用する定常状態の電圧V2にする。ここで、上記電圧VCがV2になるまでの時間t1は、5秒から20秒程度であることが好ましい。
なお、AND回路102が設けられているので、オンスイッチ76が「on」状態になっていても、イオントフォレーシス装置10が皮膚に当接しておらず、インピーダンス検知部100からの入力が「high」にならなければ、昇圧部用回路スイッチ72は通電状態にならない。オンスイッチ76が先に「on」状態になった後に、インピーダンス検知部100からの入力が「high」に切り替わった場合にも、目標電流設定回路84は、上記動作により、当該時刻から時間の経過とともに値が大きくなる参照電圧Vrefを出力する。
このように、イオントフォレーシス装置10は、第1導電型のイオン交換膜250および第2導電型のイオン交換膜350が皮膚と当接しているかどうかを検知することができるので、皮膚と当接していないときに誤ってイオントフォレーシスが適用されるのを防ぐことができる。また、イオントフォレーシスの適用開始時において、作用側電極構造体200の第1電極部材210、および、非作用側電極構造体300の第2電極部材310の間にかける電圧を時間の経過とともに漸次上昇させるので、ユーザの皮膚に急激に電流が皮膚に流れることを防ぐことができる。よって、イオントフォレーシスの適用開始時において、ユーザに対して痛みおよびショックなどを感じさせにくくすることができる。
次に、イオントフォレーシスの適用停止動作を説明する。この場合に、ユーザは、イオントフォレーシス装置10を皮膚に当接させた状態で、オフスイッチ104を押し下げることにより当該スイッチを「on」に切り替える。オフスイッチ104が「on」の状態に切り替わった旨が入力されると、目標電流設定回路84は、時間の経過と共に小さくなる参照電圧Vrefを昇圧回路80に入力する。これにより、昇圧回路80により作用側電極構造体200および非作用側電極構造体300にかけられる電圧VCを、時間の経過と共に小さくし、最終的に「0」にする。
目標電流設定回路84は、オフスイッチ104が「on」の状態に切り替わった旨が入力されてから昇圧部80の電圧VCが「0」になるまでの時間が経過した後に、AND回路102に「low」を出力する。これにより、電池60から昇圧部80への電圧VINが遮断される。さらに、目標電流設定回路84は、オンスイッチ76をリセットして「off」の状態に戻す。ここで、例えば回路部52にメモリを設けて、オンスイッチ76が押し下げられたことを検知した旨のフラグを当該メモリに記憶している場合には、目標電流設定回路84は、当該フラグを消去する。
図5は、適用停止動作において、第1電極部材210および第2電極部材310の間にかかる電圧VCを示す。昇圧部80は、当該参照電圧Vrefに比例して、第1電極部材210および第2電極部材310の間にかける電圧VCを、時刻t2から時間の経過とともに値を小さくし、時間t3において電圧を「0」にする。ここで、上記電圧VCがV2から0なるまでの時間(t3−t2)は、5秒から20秒程度であることが好ましい。
このように、イオントフォレーシス装置10は、イオントフォレーシスの適用停止時において、作用側電極構造体200の第1電極部材210、および、非作用側電極構造体300の第2電極部材310の間にかける電圧を時間の経過とともに漸次下降させるので、ユーザの皮膚から急激に電流が除去されることを防ぐことができる。よって、イオントフォレーシスの適用停止時において、ユーザに対して痛みおよびショックなどを感じさせにくくすることができる。
ここで、薬物イオンがアニオンである場合を例に、図1および図2に示すイオントフォレーシス装置10の具体的構成についてさらに説明する。この場合、第1導電型は陰であり、第2導電型は陽である。したがって、作用側電極構造体200の第1電極部材210はカソードとなり、非作用側電極構造体300の第2電極部材310はアノードとなる。また、作用側電極構造体200において、第2導電型のイオン交換膜230にはカチオン交換膜を用い、第1導電型のイオン交換膜250にはアニオン交換膜を用いる。また、作用側電極構造体200において、第1導電型のイオン交換膜330にはアニオン交換膜を用い、第2導電型のイオン交換膜350にはカチオン交換膜を用いる。
図1および図2に示すイオントフォレーシス装置10は、通電状態において、以下の作用効果を奏する。すなわち、作用側電極構造体200では、薬液保持部240が保持する薬液に含まれる薬物イオンは、電気泳動によりカソードである第1電極部材210と反対側(皮膚側)へ移動し、薬液保持部240の皮膚側に配設されて皮膚と当接する第1導電型のイオン交換膜250を透過して速やかに皮膚へ浸透する。これに対し、生体内のカチオンは第1導電型のイオン交換膜250を透過して薬液保持部240側へ移動することがない。したがって、安定した通電状態のもとでイオントフォレーシスにより薬物イオンを生体へ導入することができる。また、薬液保持部240に含まれる、アニオンである薬物イオンと対を成すカチオンは、第1電極部材210側へ移動し、カチオン交換膜である第2導電型のイオン交換膜230を透過して第1電解液保持部220側へ移動する。したがって、通電状態において、薬液保持部240のイオンバランスが崩れないので、pHの変化は生じにくい。故に、通電抵抗が大きくなりにくいので、薬物イオンの輸送効率の低下を抑えることができる。
一方、非作用側電極構造体300では、第3電解液保持部340が保持する電解液に溶解している化合物が水の酸化還元電位より低い酸化還元電位を有する化合物であるので、アノードである第2電極部材310において、水の電気分解反応は起こらない。したがって、水の電気分解反応で発生する気泡(酸素ガス)によって、第2電極部材310と第3電解液保持部340の保持する電解液との接触が妨げられることで通電抵抗が大きくなるのを防ぐことができる。
なお、薬物イオンがカチオンである場合は、第1導電型は陽であり、第2導電型は陰である。したがって、図1および図2に示すイオントフォレーシス装置10における、第1電極部材210および第2電極部材310の電気的な極性は逆になり、また、第2導電型のイオン交換膜230、第1導電型のイオン交換膜250、第1導電型のイオン交換膜330、および第2導電型のイオン交換膜350の種類(イオン選択特性)はそれぞれ反対のものになる。
本実施形態において、イオントフォレーシスを適用するための電圧V2は、例えば、低周波治療器のようにパルス電圧をかけたり、また、徐々に電圧を上げたり、あるいは、下げてもよい。体内を流れる電流は、0.01〜0.5mA/cm2の範囲が好ましいが、第1電極部材210および第2電極部材310の面積やイオントフォレーシスの適用部位、さらにはユーザの個体差などによって増減させて、痛みや熱感を与えない程度に設定する。
また、イオントフォレーシス装置10に適用される薬物イオンとしては、例えば次のようなものがある。正に帯電する薬物イオンとして、麻酔剤(塩酸プロカイン、塩酸リドカインなど)、胃腸疾患治療剤(塩化カルニチンなど)、骨格筋弛緩剤(臭化バンクロニウムなど)、抗生物質(テトラサイクリン系製剤、カナマイシン系製剤、ゲンタマイシン系製剤)等が挙げられる。負に帯電する薬物イオンとして、ビタミン(以下、Vと略記する)剤(VB2、VB12、VC、VE、葉酸など)、副腎皮質ホルモン(ヒドロコルチゾン系水溶性製剤、デキサメサゾン系水溶性製剤、プレドニソロン系水溶性製剤など)、抗生物質(ペニシリン系水溶性製剤、クロウムフェニコール系水溶性製剤)等が挙げられる。
また、電池60は、装置本体50に内蔵する形態に限定されず、外部に配されて装置本体50に対して電力が供給されてもよい。また、電池に限られず、定電圧装置、定電流装置、定電圧・定電流装置(ガルバノ装置)など、所望のものでよい。
また、第1電極部材210、および第2電極部材310の電極材は、例えば、炭素、白金などの導電性材料など、薬物イオンの特性に応じて所望のものを用いてもよい。
また、作用側電極構造体200の第1電解液保持部220、非作用側電極構造体300の第2電解液保持部320および第3電解液保持部340は、上記のように、電解液として、水の電気分解反応(水の酸化および還元反応)と比較して水の酸化還元電位より低い酸化還元電位を有する酸化および還元しやすい化合物が溶解した溶液を用いることが好ましい。例えば、第一硫酸鉄(FeSO4)と第二硫酸鉄〔Fe2(SO4)3〕の混合水溶液、アスコルビン酸ナトリウム水溶液、乳酸およびフマル酸ナトリウムの混合水溶液、などが挙げられる。また、これら電解液の保持形態は、例えば、ゲル、あるいは所望の媒体(ガーゼ、吸水性高分子材料など)に含浸させたタイプのもの、あるいは電解液をそのまま保持する溶液タイプのものなどであってもよい。
また、アニオン交換膜は、例えば、高分子の側鎖に四級化されたアンモニウム基を有するもの、カチオン交換膜としては、例えば、高分子の側鎖にスルホン酸基を有するものなど所望のものでよく、これらは薬物イオンの種類などによって適宜組み合わせてもよい。
また、容器260および容器360は、非イオン伝導性および電気絶縁性を有し、さらに、可塑性、柔軟性、可撓性、および形状保持性の少なくとも一つを有する材料にて作製されるのが望ましい。例えば、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル、ポリアミド、ポリスルホン、ポリスチレン、ポリオキシメチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、およびこれらの素材の共重合体などが適当である。
また、作用側電極構造体200および非作用側電極構造体300をそれぞれ生体に当接させる手段は、容器260の作用側粘着面262、および容器360の非作用側粘着面362がそれぞれ皮膚へ粘着されることにより当接させる手段に限定されない。他の手段として、例えば、装置本体50を手で持って皮膚に押し当てて当接させる、あるいは、粘着剤などで皮膚に貼り付ける、など所望の手段を用いてもよい。
また、インピーダンス検知部100に接続された接触端子92、94の配設態様は、上記のような作用側電極構造体200と一体的に配される態様に限定されない。例えば、非作用側電極構造体300あるいは装置本体50に接触端子92、94が配される態様であってもよい。
また、少なくとも作用側電極構造体200が皮膚と当接しているかどうかを検知する手段は、上記インピーダンス検知部100およびインピーダンス検知部100に接続された接触端子92、94によるインピーダンスの検知に限定されない。例えば、体温や皮膚の水分を検知する方法などであってもよい。
また、目標電流設定回路84は、遅延回路部および緩和回路部としてCR回路等を用いてもよい。他の例として、ソフトウェアのプログラムによりデジタル回路を制御して、時間の経過とともに漸次、電圧が上がるようにしてもよい。また、電圧を上昇させる形態は、漸次、連続的である形態に限られず、階段状に上昇させてもよい。
さらに、オンスイッチ76およびオフスイッチ104を別々に設けず、一つのスイッチを併用してもよい。この場合に、当該スイッチを押す毎に「on」と「off」の状態が切り替わるようにし、「on」と「off」の状態を示す情報をメモリに記憶する。そして、当該メモリを参照して、当該スイッチが「off」から「on」になった場合に上記適用開始動作を実行し、当該スイッチが「on」から「off」になった場合に上記適用停止動作を実行するようにしてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることができることは当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 イオントフォレーシス装置、50 装置本体、52 回路部、60 電池、72 昇圧部用回路スイッチ、76 オンスイッチ、80 昇圧部、84 目標電流設定回路、92 接触端子、94 接触端子、100 インピーダンス検知部、102 AND回路、104 オフスイッチ、200 作用側電極構造体、210 第1電極部材、220 第1電解液保持部、230 第2導電型のイオン交換膜、240 薬液保持部、250 第1導電型のイオン交換膜、260 容器、262 作用側粘着面、300 非作用側電極構造体、310 第2電極部材、320 第2電解液保持部、330 第1導電型のイオン交換膜、340 第3電解液保持部、350 第2導電型のイオン交換膜、360 容器、362 非作用側粘着面
Claims (11)
- イオン化した薬物を経皮投与するイオントフォレーシス装置であって、
電源における、イオン化した前記薬物と同じ第1導電型の端子に電気的に接続される第1電極部材、および、前記薬物を含む薬液を保持しており、前記第1電極部材により作られる電場内に配される薬液保持部、を有する作用側電極構造体と、
前記電源における、前記第1導電型と反対の導電型である第2導電型の端子に電気的に接続される第2電極部材、を有する非作用側電極構造体と、
前記電源が前記第1電極部材および前記第2電極部材にかける電圧を停止する場合に、前記電源が前記第1電極部材および前記第2電極部材にかける電圧を、時間の経過と共に小さくする緩和回路部と
を備えるイオントフォレーシス装置。 - 前記緩和回路部は、5秒から20秒までのある所定時間において、前記電圧を時間の経過と共に小さくする請求項1に記載のイオントフォレーシス装置。
- 前記電源が前記第1電極部材および前記第2電極部材に電圧をかけ始める場合に、前記電源が前記第1電極部材および前記第2電極部材にかける電圧を、時間の経過と共に大きくする遅延回路部
をさらに備える請求項1または2に記載のイオントフォレーシス装置。 - 前記遅延回路部は、5秒から20秒までのある所定時間において、前記電圧を時間の経過と共に大きくする請求項3に記載のイオントフォレーシス装置。
- 前記電源が前記第1電極部材および前記第2電極部材へ電圧をかけるのを停止する指示を外部から受け付ける停止スイッチを少なくとも一つさらに備え、
前記停止スイッチが前記指示を受け付けた場合に、前記緩和回路部は、前記電圧を時間の経過と共に小さくした後に、前記電圧をかけるのを停止する請求項1に記載のイオントフォレーシス装置。 - 一対の接触端子を有し、前記一対の接触端子間に電圧をかけたインピーダンスが閾値よりも大きいか否かを検知するインピーダンス検知部をさらに備え、
前記停止スイッチが前記指示を受け付けた場合と前記インピーダンス検知部により前記インピーダンスが前記閾値よりも大きいと検知された場合との少なくとも一方の場合に、前記緩和回路部は、前記電圧を時間の経過と共に小さくした後に、前記電圧をかけるのを停止する請求項5に記載のイオントフォレーシス装置。 - 前記インピーダンス検知部が前記一対の接触端子間にかける電圧の大きさは、前記電源が前記第1電極部材および前記第2電極部材にかける電圧の大きさよりも小さい請求項6に記載のイオントフォレーシス装置。
- 前記作用側電極構造体は、
前記第1電極部材に電気的に接続され、電解液を保持している第1電解液保持部、
前記第1電解液保持部よりも皮膚側に配され、前記第2導電型のイオンを選択的に透過する第2導電型のイオン交換膜、および、
前記薬液保持部よりも皮膚側に配され、前記第1導電型のイオンを選択的に透過する第1導電型のイオン交換膜
をさらに含む請求項1から7のいずれかに記載のイオントフォレーシス装置。 - 前記非作用側電極構造体は、
前記第2電極部材に電気的に接続され、電解液を保持している第2電解液保持部、
前記第2電解液保持部よりも皮膚側に配され、前記第1導電型のイオンを選択的に透過する第1導電型のイオン交換膜、
前記第1導電型のイオン交換膜よりも皮膚側に配され、電解液を保持している第3電解液保持部、および、
前記第3電解液保持部よりも皮膚側に配され、前記第2導電型のイオンを選択的に透過する第2導電型のイオン交換膜
をさらに含む請求項8に記載のイオントフォレーシス装置。 - 前記一対の接触端子間の距離は、前記作用側電極構造体の前記第1導電型のイオン交換膜と前記非作用側電極構造体の第2導電型のイオン交換膜との距離よりも短い請求項9に記載のイオントフォレーシス装置。
- 前記一対の接触端子は、前記作用側電極構造体の側に配される請求項3から10のいずれかに記載のイオントフォレーシス装置。
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