JP2007244611A - 椅子 - Google Patents

椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP2007244611A
JP2007244611A JP2006071843A JP2006071843A JP2007244611A JP 2007244611 A JP2007244611 A JP 2007244611A JP 2006071843 A JP2006071843 A JP 2006071843A JP 2006071843 A JP2006071843 A JP 2006071843A JP 2007244611 A JP2007244611 A JP 2007244611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
posture
backrest
angle
link
chair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006071843A
Other languages
English (en)
Inventor
Giovannoni Stefano
ステファノ・ジョバンノーニ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo Co Ltd filed Critical Kokuyo Co Ltd
Priority to JP2006071843A priority Critical patent/JP2007244611A/ja
Publication of JP2007244611A publication Critical patent/JP2007244611A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C7/00Parts, details, or accessories of chairs or stools
    • A47C7/62Accessories for chairs
    • A47C7/68Arm-rest tables ; or back-rest tables
    • A47C7/70Arm-rest tables ; or back-rest tables of foldable type
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C7/00Parts, details, or accessories of chairs or stools
    • A47C7/54Supports for the arms
    • A47C7/543Supports for the arms movable to inoperative position

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

【課題】主たる目的は、着座したまま背凭れの一部を背凭れ以外の用途として利用できる姿勢に姿勢変更できるとともに、外観の向上及び背凭れの姿勢変更に伴う張地の損傷を防止することができる椅子を提供する。
【解決手段】背凭れ3の一部に、背凭れ3として機能する背凭れ姿勢(B)と、サイドテーブルとして機能するオプション用途姿勢(O)との間で姿勢変更する変形部32を設け、変形部32に、背凭れ姿勢(B)及びオプション用途姿勢(O)の姿勢角度を調整する多関節構造の角度調整機構Xを設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、背凭れの一部が姿勢変更可能な椅子に関するものである。
従来より、座と背凭れと備え、座と背凭れとの間に設けた例えばラチェット機構等の角度調整機構を利用して背凭れの角度を調整可能にした椅子が広く知られている。このようないわゆるリクライニングチェアは、背凭れはどの角度姿勢においても背凭れとしてのみ機能するものであるが、一方で、背凭れ全体が、背凭れとして機能する背凭れ姿勢と、肘掛けとして機能する肘掛け姿勢との間で姿勢変更可能な椅子(例えば特許文献1参照)や、背凭れの一部に、背凭れとして機能する背凭れ姿勢と、肘掛けとして機能する肘掛け姿勢との間で姿勢変更可能な変形部を設けた椅子(例えば非特許文献1参照)も開発されている。
実公平1−36434号公報(図1〜図5等参照) [平成18年2月17日検索]、インターネット<URL:http://www.wilkhahn.co.jp/products/relaxing/890range/spec.html>
しかしながら、前記特許文献1に開示されている椅子は、背凭れ全体が姿勢変更する態様であるため、着座者が座に着座したまま背凭れを姿勢変更することは困難であり、実用性に欠けるという不具合が生じる。一方、非特許文献1に開示されている椅子は、背凭れの一部に変形部を設けたものであるため、着座者が着座したまま変形部を姿勢変形させることは可能であるものの、変形部と座とを連結する連結機構が外部に露出した状態となり、外観が損なわれるという問題が生じる。そこで、この連結機構を含む背凭れ全体を張地で被覆した場合、前記連結機構が、単一の軸を唯一の回転軸とするいわゆる一軸構造を採用しているため、変形部を姿勢変更させる際に、張地のうち連結機構を被覆する部位に過度のテンションが掛かり易く、張地が変形部の姿勢変更に追従せずに破れてしまうおそれがあり、商品としての価値を損なうという問題も発生する。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、着座したまま背凭れの一部を背凭れ以外の用途として利用できる姿勢に姿勢変更できるとともに、外観の向上及び背凭れの姿勢変更に伴う張地の損傷を防止することができる椅子を提供することにある。
すなわち、本発明の椅子は、座と、背凭れと、少なくとも前記背凭れを被覆する張地とを備えたものであって、前記背凭れの一部に、背凭れとして機能する背凭れ姿勢と、肘掛けやサイドテーブル等の背凭れ以外の用途として機能するオプション用途姿勢との間で姿勢変更する変形部を設け、当該変形部が、前記背凭れ姿勢及び前記オプション用途姿勢の姿勢角度を調整する多関節構造の角度調整機構を具備していることを特徴とする。
ここで、背凭れ以外の用途としては、例えば、サイドテーブル、肘掛け、或いは目隠し等が挙げられる。
このようなものであれば、角度調整機構を含む背凭れを張地で被覆しているため、角度調整機構が露出せず、良好な外観を確保することができるとともに、多関節構造の角度調整機構を利用して変形部を背凭れ姿勢とオプション用途姿勢との間で姿勢変更可能にしているため、単一の軸を唯一の回転軸とするいわゆる一軸構造の角度調整機構と比較して、変形部の姿勢変更時に張地に無理がかからず、この張地が変形部の姿勢変更に柔軟に追従し、張地が破れる等の不具合を有効に防止することができ、製品としての価値を有効に高めることができる。また、背凭れの一部に変形部を設けているため、背凭れ全体が変形する態様と比較して、着座者が着座した状態で変形部を姿勢変更させることができ、実用性に富んだものとなる。
特に、前記角度調整機構が、複数のリンク部材を軸を介して連結したものであり、前記リンク部材に、前記変形部を前記背凭れ姿勢とオプション用途姿勢との間で姿勢変更させる場合に一のリンク部材が連結方向に隣接する他のリンク部材に当接して一のリンク部材のそれ以上の前記背凭れ姿勢又はオプション用途姿勢に向かう回動を規制するストッパ部を設けていれば、簡単な構造でストッパ機構を実現することができるとともに、変形部の一部に当接して変形部の姿勢変更を規制する専用のストッパを外部に露出させた状態で別途に設ける必要がない。その結果、外部に露出させたストッパと変形部との間に手を挟む等の事故が起こり得ず、安全性の向上に資する。さらに、リンク部材間の抵抗を調節することにより変形部を姿勢変更させる際の操作感を調節することができ、操作時の感触の設定自由度を高める。
また、前記変形部が、前記オプション用途姿勢にある場合にサイドテーブル或いは肘掛けとして機能し、当該オプション用途姿勢にある場合に作業面として機能する一方の面側に芯材を設けていれば、サイドテーブルとして活用する場合に、当該サイドテーブルに載置する物品を安定した状態で載置することができる。
安全性及び外観の向上を図るには、前記座を支持する脚部を備え、当該脚部にクッション性を持たせるとともに、伸縮性を有する張地によって前記座、前記背凭れ及び前記脚部を被覆するようにすればよい。この場合、単一の張地によって前記座、前記背凭れ及び前記脚部を被覆していることが好ましい。
好適な実施様態としては、前記オプション用途姿勢にある前記姿勢変形部の曲げ角度を、鉛直方向に対して略90度に設定した態様が挙げられる。
以上説明したように本発明によれば、着座者が着座した状態で変形部を姿勢変更させることができ、しかも、角度調整機構の露出を防止して外観の向上を図ることができる。さらに、変形部の姿勢変更時に張地の一箇所に過度のテンションが掛かることを回避し、張地の損傷を防止することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る椅子1は、図1〜図4に示すように、座2と、背凭れ3と、座2を支持する脚部4と、これら座2、背凭れ3及び脚部4を被覆する張地5とを備えたものである。
座2は、座フレーム構造体21と、座クッション22とを備えたものである。座フレーム構造体21は、左右一対の側フレーム体211と、側フレーム体211の前端部近傍部位間、後端部近傍部位間をそれぞれ連結する前フレーム体212、後フレーム体213と、前フレーム体212及び後フレーム体213よりそれぞれ後方又は前方に寄った位置に配設され且つ一対の側フレーム体211間を連結する前方補強フレーム体214、後方補強フレーム体215とから構成され、これら側フレーム体211、前方補強フレーム体214及び後方補強フレーム体215によって仕切られる空間に、例えば線状の弾性体2S(図示例ではいわゆるSばね)をこれら各フレーム体(側フレーム体211、前方補強フレーム体214、後方補強フレーム体215)を利用して複数張設している。なお、本実施形態では、側フレーム体211の後端部位を漸次上方に向かって湾曲させている。そして、少なくとも座2の上面側、すなわち座面として機能する面側に図示しない座クッション22を配設している(図4参照)。
背凭れ3は、常時背凭れとして機能する背凭れ本体31と、背凭れとして機能する背凭れ姿勢(B)と、肘掛けやサイドテーブル等の背凭れ以外の用途として機能するオプション用途姿勢(O)との間で姿勢変更する変形部32とを備えたものである。本実施形態では、変形部32を、背凭れ3の巾方向に沿った一端部側に背凭れ本体31と分離して設け、変形部32の巾寸法を背凭れ本体31の巾寸法よりも小さく設定している。
背凭れ本体31は、背凭れ本体フレーム構造体311と、背凭れ本体クッション312とを備えたものである。背凭れ本体フレーム構造体311は、左右一対の側フレーム体3111から構成され、これら一対の側フレーム体3111間に線状の弾性体3S(図示例ではいわゆるSばね)を高さ方向に沿って所定ピッチで複数張設し、最上段の弾性体3Sに樹脂製のキャップ3112を被せるようにして取り付けている。このキャップ3112は、横断面略下向きU字状をなすものであり、長手寸法を一対の側フレーム体3111間の離間寸法と略同一又は若干小さく設定している。また、このキャップ3112を、最上段の弾性体3Sに取り付けた状態において側フレーム体3111の上端部と、キャップ3112の上端部とが略同一高さ位置になるように設定している。。そして、少なくとも着座者の背を支持する背凭れ本体31の前面側、すなわち背凭れ面として機能する面側に背凭れ本体クッション312を配設している(図4参照)。なお、本実施形態では、側フレーム体3111のうち、下端部位を鉛直方向に起立させ、他の部位を上端部に向かって漸次後傾させている。
変形部32は、変形部フレーム構造体321と、変形部クッション322とを備えたものである。
変形部フレーム構造体321は、変形部32の上半部側に配設される左右一対の側フレーム体3211と、側フレーム体3211の上端部間を連結する上フレーム体3212と、座フレーム構造体21の後フレーム体213に溶接等により固着される下フレーム体3213と、これら上フレーム体3212と下フレーム体3213との間に介在させた多関節構造の角度調整機構Xとから構成されている。
しかして、角度調整機構Xは、図5及び図6(図5(a)、(b)はそれぞれオプション用途姿勢(O)又は背凭れ姿勢(B)にある変形部32を一部省略して示す図であり、図6(a)、(b)はそれぞれ変形部32がオプション用途姿勢(O)又は背凭れ姿勢(B)にある場合の角度調整機構Xを示す図である)に示すように、変形部32の背凭れ姿勢(B)及びオプション用途姿勢(O)の姿勢角度を調整するものである。本実施形態では、角度調整機構Xとして、軸X3を介して複数のリンク部材(角度規制リンクX1、連結リンクX2)を連結したものを採用している。具体的には、変形部32の背凭れ姿勢(B)及びオプション用途姿勢(O)の姿勢角度を規制する角度規制リンクX1と、隣接する角度規制リンクX1の端部近傍領域間を跨ぐ位置に配され且つこれら隣接する角度規制リンクX1を連結する連結リンクX2と、角度規制リンクX1及び連結リンクX2にそれぞれ設けた軸用貫通孔X1a、軸用貫通孔X2aに連続して挿入可能な軸X3とから構成している。
角度規制リンクX1は、図7〜図9(図7は、角度調整機構Xが各姿勢にある場合を示す図であり、図8は、図7の角度調整機構Xを角度規制リンクX1を優先して示す図であり、図9は図7(a)のx方向矢視図である)に示すように、薄板状のものであり、端部に背凭れ姿勢(B)の姿勢角度を規制する第1ストッパ部X11と、オプション用途姿勢(O)の姿勢角度を規制する第2ストッパ部X12とを設けたものである。すなわち、オプション用途姿勢(O)から背凭れ姿勢(B)に姿勢変更した場合に、隣接する角度規制リンクX1に当接する部位を第1ストッパ部X11として機能させるとともに、背凭れ姿勢(B)からオプション用途姿勢(O)に姿勢変更した場合に、隣接する角度規制リンクX1に当接する部位を第2ストッパ部X12として機能させている。具体的には、角度規制リンクX1を略直線状に配置した鉛直姿勢(図6(a)、図7(a)参照)に対して、背凭れ姿勢(B)、オプション用途姿勢(O)の後傾角度又は前傾角度を設定した上で、これら後傾角度又は前傾角度を角度規制リンクX1が連結方向に相互に当接する箇所の数で割った角度と、前記鉛直姿勢において連結方向に隣接する角度規制リンクX1の各第1ストッパ部X11同士がなす角度、又は各第2ストッパ部X12同士がなす角度とを一致させることにより、背凭れ姿勢(B)又はオプション用途姿勢(O)の姿勢角度を規制している。本実施形態では、背凭れ姿勢(B)の姿勢角度を前記鉛直姿勢に対して略15度後傾した角度に設定するとともに、オプション用途姿勢(O)の姿勢角度を前記鉛直姿勢に対して略90度前傾した角度に設定し、角度規制リンクX1が連結方向に相互に当接する箇所を3箇所としている。また、本実施形態では、第1ストッパ部X11と第2ストッパ部X12との間に凹部X14が形成されている。なお、角度規制リンクX1の端部近傍部位に、軸用貫通孔X1aを設けている(図9参照)。
連結リンクX2は、両端部を部分円弧状にした概略小判状のものであり、両端部近傍部位に、軸用貫通孔X2aを設けるとともに、中央部に、当該連結リンクX2を角度規制リンクX1に重合させた状態において角度規制リンクX1側に突出する突出部X2b(図示例ではいわゆるハーフパンチ)を設けている。 また、本実施形態では、軸X3として、図9に示すように、軸本体X31と、軸本体X31の一端部側に軸本体X31より大径な頭部X32とを有するリベットを適用している。
これら各部材(角度規制リンクX1、連結リンクX2、軸X3)からなる角度調整機構Xの具体的な連結構造を、図9等を参照して説明する。
角度規制リンクX1を連結方向に沿って複数個(図示例では4個)配設するとともに、隣接する角度規制リンクX1の端部同士を跨ぐ位置にそれぞれ連結リンクX2を配設し、角度規制リンクX1の軸用貫通孔X1a及び連結リンクX2の軸用貫通孔X2aとを連通させて、頭部X32側に皿ばねX4を介して軸X3を軸用貫通孔X2a、軸用貫通孔X1aに挿入し、軸本体X31の他端部X31aをかしめることによってこれら各部材(角度規制リンクX1、連結リンクX2、軸X3)を分離不能に一体的に取り付ける。そして、前記皿ばねX4の数を増減させる又は前記かしめ加工の加圧程度を調節するにことにより関節部位に所定の抵抗を生じさせている。本実施形態では、各軸X3の皿ばねX4の数及びかしめ加工の加圧程度を全て略同一に設定している。また、本実施形態では、図9に示すように、厚み方向に、連結リンクX2、角度規制リンクX1、連結リンクX2、角度規制リンクX1、連結リンクX2、角度規制リンクX1をこの順で重合させ、厚み方向に連通する各連結リンクX2及び各角度規制リンクX1の軸用貫通孔X1a、軸用貫通孔X2aに一の軸X3を挿入している。なお、本実施形態に係る角度調整機構Xは、角度規制リンクX1のうち、連結方向に沿った両端部に位置する角度規制リンクX1の自由端側の端部に、変形部フレーム構造体321の一部に挿入可能な挿入部X13を設けている。そして、先端(上端)側に位置する角度規制リンクX1の挿入部X13を、変形部フレーム構造体321の上フレーム体3212の中空部に挿入した状態で溶接等により固着するとともに、基端(下端)側に位置する角度調整機構Xの挿入部X13を、変形部フレーム構造体321の下フレーム体3213に形成した挿入孔に挿入した状態で溶接等により固着することにより、角度調整機構Xを変形部フレーム構造体321に一体的に組み込む。
そして、本実施形態に係る椅子1は、変形部32をオプション用途姿勢(O)にした場合に、当該変形部32がサイドテーブルとして機能するようにしたものであり、この変形部32のうち、オプション用途姿勢(O)にある場合に作業面として機能する一方の面側、換言すればオプション用途姿勢(O)にある場合に上面となる面側に芯材323を設けている(図5等参照)。本実施形態では、芯材323として、クッション性を有さないフラット状の合板を適用している。この芯材323を支持する補強フレーム体3214を側フレーム体3211間に配設している。また、変形部32の他方の面側、換言すればオプション用途姿勢(O)にある場合に下面となり、且つ背凭れ姿勢(B)にある場合に背凭れ面として機能する面側に変形部クッション322を配設している(図4参照)。
脚部4は、前脚41と後脚42とからなり、前脚41及び後脚42は、それぞれ前脚フレーム411又は後脚フレーム421と、脚クッション43とを備えたものである。前脚フレーム411は、前記座フレーム構造体21の左右一対の各側フレーム体211の前端部からそれぞれ連続して下方に延伸したものであり、他方、後脚フレーム421は、座フレーム構造体21の後フレーム体213の両端部に上端部を溶接等により固着したものである。そして、各前脚フレーム411、後脚フレーム421をそれぞれ巻くように脚クッション43を配設している(図4参照)。
そして、本実施形態では、このような構成を有する座2、背凭れ3及び脚部4を伸縮性に富む単一の張地5で被覆している。具体的には、図10に示すように、椅子1の前後方向に対向する前脚41と後脚42の各内向面側において起立方向に沿って延びる第1取付部511と、座2の背面側であってこれら第1取付部511の上端部同士を結ぶ第2取付部512とからなる一対の取付部51を利用して単一の張地5を取り付けるようにしている。本実施形態では、取付部51として留め具を滑らせて歯同士を噛み合わせる締め具(いわゆるファスナ)を適用している。このような張地5を、取付部51の取付状態を解除した状態で、背凭れ3の上端部側から被せ、次いで座2及び脚部4を順々に被覆した後に、取付部51を取付状態にする(図示例では締め具の歯を噛み合わせる)ことにより、椅子1の全部位を単一の張地5で被覆することができる。なお、本実施形態における取付部51は、一旦取り付けた後、その取付状態が不意に解除されないように、留め具を取り外すとともに、接地面にカバー体Cを接着等により固着している。
次に、このような椅子1の使用方法及び作用について説明する。
先ず、変形部32が背凭れ姿勢(B)にある場合、変形部32の背凭れ面と、背凭れ本体31の背凭れ面とが略面一となり、これら変形部32及び背凭れ本体31により幅広の背凭れ面が形成される。
一方、変形部32を背凭れ姿勢(B)からオプション用途姿勢(O)に姿勢変更する場合には、変形部32をその上端部側から前傾させる力を付与する。当該操作力によって変形部32の角度調整機構Xの各リンク(角度規制リンクX1、連結リンクX2)が所定角度回動し、変形部32全体の曲げ角度が、鉛直方向に対して前方へ略90度傾斜した角度となる。本実施形態では、角度調整機構Xの各軸X3の皿ばねX4の数及びかしめ加工の加圧程度を全て略同一にして、リンク(角度規制リンクX1、連結リンクX2)間の抵抗を全て略同一に設定しているため、前記操作力を受けた場合に、基端(下端)側のリンク(角度規制リンクX1、連結リンクX2)から順に回動動作が始まり、回動する角度規制リンクX1の基端側の第2ストッパ部X12が、当該角度規制リンクX1の基端側に隣接する角度規制リンクX1の先端(上端)側の第2ストッパ部X12に当接するまで回動する。このようにして隣接する角度規制リンクX1の第2ストッパ部X12同士が当接するまで基端側の角度規制リンクX1から順に回動し、連結リンクX2も角度規制リンクX1と共に回動する。この際、連結リンクX2の中央部に設けた前記突出部X2bの縁部が、第2ストッパ部X12同士が当接する角度規制リンクX1の各凹部X14にそれぞれ当接し、連結リンクX2の回動範囲を規制している。そして全ての第2ストッパ部X12同士が当接しそれ以上の前傾動作が規制されることにより変形部32がオプション用途姿勢(O)となる。当該オプション用途姿勢(O)にある変形部32は、その姿勢角度を鉛直方向に対して略90度に設定し、且つ作業面として機能する一方の面側に芯材323を設けているため、この作業面に、ノートパソコンや各種物品を安定した状態で載置することができ、サイドテーブルとしての機能を十二分に発揮する。
他方、変形部32をオプション用途姿勢(O)から背凭れ姿勢(B)に姿勢変更する場合には、変形部32をその先端部側から背凭れ姿勢(B)に戻る方向、すなわち後傾させる方向へ力を付与する。当該操作力によって変形部32の角度調整機構Xの各リンク(角度規制リンクX1、連結リンクX2)が所定角度回動し、変形部32全体の曲げ角度が、鉛直方向に対して後方へ略15度傾斜した角度となる。なお、本実施形態では、前述した通り角度調整機構Xの各軸X3の皿ばねX4の数及びかしめ加工の加圧程度を全て略同一にして、リンク間の抵抗を全て略同一に設定しているため、前記操作力を受けた場合に、基端側のリンク(角度規制リンクX1、連結リンクX2)から順に回動動作が始まり、回動する角度規制リンクX1の基端側の第1ストッパ部X11が、当該角度規制リンクX1の基端側に隣接する角度規制リンクX1の先端側の第1ストッパ部X11に当接するまで回動する。このようにして隣接する角度規制リンクX1の第1ストッパ部X11同士が当接するまで基端側の角度規制リンクX1から順に回動し、連結リンクX2も角度規制リンクX1と共に回動する。この際、連結リンクX2の中央部に設けた前記突出部X2bの縁部が、第1ストッパ部X11同士が当接する角度規制リンクX1の各凹部X14にそれぞれ当接し、連結リンクX2の回動範囲を規制している。このように、連結リンクX2の突出部X2bは、連結リンクX2の回動範囲を規制するストッパ部として機能し、角度調整機構Xの姿勢角度決定に積極的に寄与している。そして全ての第1ストッパ部X11同士が当接しそれ以上の後傾動作が規制されることにより変形部32が背凭れ姿勢(B)となる。当該背凭れ姿勢(B)にある変形部32は、その姿勢角度を鉛直方向に対して後方へ略15度傾斜した角度に設定し、且つ背凭れ面として機能する一方の面側に変形部クッション322を設けているため、この背凭れ面が、十分なクッション性を有し、背凭れとしての機能を十二分に発揮する。
このように、本実施形態に係る椅子1は、角度調整機構Xを含む背凭れ3を張地5で被覆しているため、角度調整機構Xが露出せず、外観の向上を図ることができるとともに、多関節構造の角度調整機構Xを利用して変形部32を背凭れ姿勢(B)とオプション用途姿勢(O)との間で姿勢変更可能にしているため、単一の軸を唯一の回転軸とする角度調整機構を利用した態様と比較して、変形部32の姿勢変更時に張地5の一箇所に過度のテンションが集中的に掛かることを回避し、張地5が変形部32の姿勢変更に応じて柔軟に追従し、張地5が破れる等の不具合が生じず、商品としての価値を有効に高めることができる。また、背凭れ3の一部に変形部32を設けているため、背凭れ3全体が変形する態様と比較して、着座者が着座した状態で変形部32を姿勢変更させることができ、変形部32の姿勢変更に応じて着座方向を変更する必要もなく、実用性に富んだものとなる。
特に、角度調整機構Xが、複数のリンクX1、X2を軸X3を介して連結したものであり、角度規制リンクX1に、変形部32を背凭れ姿勢(B)とオプション用途姿勢(O)との間で姿勢変更させる場合に隣接する角度規制リンクX1に当接して一の角度規制リンクX1の回動範囲を規制するストッパ部X11、X12を設けているため、簡単な構造でストッパ機構を実現することができるとともに、外部に露出して変形部32の一部に当接し得るストッパを設ける必要がなく、変形部32の姿勢変更時に、外部に露出させたストッパと変形部32との間に手を挟む等の事故が起こり得ず、安全性をも有効に向上させることができる。
さらに、変形部32が、オプション用途姿勢(O)にある場合にサイドテーブルとして機能し、オプション用途姿勢(O)にある場合に作業面として機能する一方の面側に芯材323を設けているため、サイドテーブルとして使用する場合、作業面にノートパソコン等の物品を安定した状態で載置することができる。特に、オプション用途姿勢(O)にある変形部32の曲げ角度を、鉛直方向に対して略90度に設定しているため、さらに安定した載置状態を維持することができる。
加えて、脚部4にクッション性を持たせるとともに、伸縮性を有する張地5によって座2、背凭れ3及び脚部4を被覆しているため、良好な美観を実現するのみならず、脚部4に身体の一部をぶつけた場合の衝撃力を緩和し、安全性にも優れたものとなる。
殊に、単一の張地5によって座2、背凭れ3及び脚部4を被覆しているため、全体的に統一した外観となり、張地5の枚数を最小限に抑えることができる。
また、角度調整機構Xが、複数のリンクX1、X2を軸X3を介して連結したものであり、隣接する角度規制リンクX1を連結するリベット状の軸X3のかしめ加工時の加圧力又は頭部X32側に配する皿ばねX4の数を調節するにことにより関節部位に所定の抵抗を生じさせているため、簡単な構造でありながら、変形部32を姿勢変更する場合の操作感を種々のニーズに対応させて設定することができる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、多関節構造の角度調整機構として、隣接する一方のリンクにボール部を設け、他方のリンクにボール部をキャッチするキャッチ部を設け、これらボール部とキャッチ部との相対位置を変化させる、或いはボール部とキャッチ部とを結合させる又は結合状態を解除させることにより変形部を背凭れ姿勢とオプション用途姿勢との間で姿勢変更させる態様のものを採用しても構わない。
また、前記実施形態では、各軸X3の皿ばねX4の数及びかしめ加工時の加圧力を全て略同一に設定し、各関節部位の抵抗を略同一にした態様を例示したが、これに限らず、例えば、先端(上端)側の関節部位の抵抗が基端(下端)側の関節部位の抵抗よりも小さくなるように皿ばねの数及びかしめ加工の加圧力を適宜調節すれば、変形部を姿勢変更する際に、角度調整機構の先端部側から折れ曲がる仕様となる。このように、各種仕様に応じてそれぞれに適切な操作感となるように各関節部位の抵抗を調節すればよい。なお、角度調整機構の関節数は2以上であればよく、特に限定されないことはいうまでもない。
また、変形部をオプション用途姿勢にした場合に、当該変形部を肘掛けとして機能するようにしても構わない。また、変形部を水平方向に回動させることにより背凭れ姿勢とオプション用途姿勢との間で姿勢変更し得るようにしてもよい。この場合、オプション用途姿勢にある変形部が例えば目隠しとして機能する態様が挙げられる。
さらに、前記実施形態では、一の変形部に一対の角度調整機構を設けた態様を例示したが、一の変形部に単数又は3以上の角度調整機構を設けた態様を採用しても構わない。
また、背凭れ姿勢又はオプション用途姿勢にある変形部の姿勢角度は任意に変更しても勿論構わない。
張地を、一又は複数の着脱手段(例えば留め具を有するファスナや面ファスナ)を利用して着脱可能なものとしてもよい。このようなものであれば、張地のみを椅子から取り外して洗濯したり、また設置場所に応じて張地を異なる模様や色の張地に取り替えることも可能となり、広い汎用性を付与することができる。
また、前記実施形態では、一人掛け用の椅子1を例示したが、図11に示すような二人掛け用の椅子A1等、複数人用の椅子であっても勿論構わない。なお、図11では、前記実施形態の椅子1に対応する部位にそれぞれ符号の頭に「A」を付して示す。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る椅子であって変形部を背凭れ姿勢にした場合の全体概略図。 同実施形態の椅子のフレーム構造を示す概略図。 同実施形態に係る椅子であって変形部をオプション用途姿勢にした場合の全体概略図。 同実施形態に係る椅子の側面を一部省略して模式的に示す図。 同実施形態に係る変形部を示す図。 同実施形態に係る角度調整機構を示す図。 同実施形態に係る角度調整機構の作用説明図。 同実施形態に係る角度調整機構の作用説明図。 図7のx方向矢視図。 同実施形態に係る椅子を底面側から見た場合を示す図。 同実施形態に係る椅子の一変形例を図2に対応させて示す図。
符号の説明
1、A1…椅子
2、A2…座
3、A3…背凭れ
32、A32…変形部
323、A323…芯材
4、A4…脚部
5…張地
(B)…背凭れ姿勢
(O)…オプション用途姿勢
X、AX…角度調整機構
X1…リンク部材(角度規制リンク)
X11…第1ストッパ部
X12…第2ストッパ部
X2…リンク部材(連結リンク)
X3…軸
X31a…他端部
X4…皿ばね

Claims (6)

  1. 座と、背凭れと、少なくとも前記背凭れを被覆する張地とを備えた椅子であって、
    前記背凭れの一部に、背凭れとして機能する背凭れ姿勢と、肘掛けやサイドテーブル等の背凭れ以外の用途として機能するオプション用途姿勢との間で姿勢変更する変形部を設け、当該変形部が、前記背凭れ姿勢及び前記オプション用途姿勢の姿勢角度を調整する多関節構造の角度調整機構を具備していることを特徴とする椅子。
  2. 前記角度調整機構が、複数のリンク部材を軸を介して連結したものであり、
    前記リンク部材に、前記変形部を前記背凭れ姿勢とオプション用途姿勢との間で姿勢変更させる場合に一のリンク部材が連結方向に隣接する他のリンク部材に当接して一のリンク部材のそれ以上の前記背凭れ姿勢又はオプション用途姿勢に向かう回動を規制するストッパ部を設けている請求項1記載の椅子。
  3. 前記変形部が、前記オプション用途姿勢にある場合にサイドテーブル或いは肘掛けとして機能し、当該オプション用途姿勢にある場合に作業面として機能する一方の面側に芯材を設けている請求項1又は2記載の椅子。
  4. 前記座を支持する脚部を備えてなり、当該脚部にクッション性を持たせるとともに、伸縮性を有する張地によって前記座、前記背凭れ及び前記脚部を被覆している請求項1、2又は3記載の椅子。
  5. 単一の張地によって前記座、前記背凭れ及び前記脚部を被覆している請求項4記載の椅子。
  6. 前記オプション用途姿勢にある前記姿勢変形部の曲げ角度を、鉛直方向に対して略90度に設定している請求項1、2、3、4又は5記載の椅子。
JP2006071843A 2006-03-15 2006-03-15 椅子 Pending JP2007244611A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006071843A JP2007244611A (ja) 2006-03-15 2006-03-15 椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006071843A JP2007244611A (ja) 2006-03-15 2006-03-15 椅子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007244611A true JP2007244611A (ja) 2007-09-27

Family

ID=38589523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006071843A Pending JP2007244611A (ja) 2006-03-15 2006-03-15 椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007244611A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2929810A1 (de) * 2014-04-07 2015-10-14 K + W Polstermöbel GmbH & Co. KG Sitz-/Liegemöbel

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS601637U (ja) * 1983-06-20 1985-01-08 池田物産株式会社 車両用シ−ト
JPH0136434Y2 (ja) * 1985-06-07 1989-11-06
JPH03118117U (ja) * 1990-03-20 1991-12-05
JP2004268872A (ja) * 2003-03-12 2004-09-30 Shigeru Co Ltd 車両用座席のアームレスト

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS601637U (ja) * 1983-06-20 1985-01-08 池田物産株式会社 車両用シ−ト
JPH0136434Y2 (ja) * 1985-06-07 1989-11-06
JPH03118117U (ja) * 1990-03-20 1991-12-05
JP2004268872A (ja) * 2003-03-12 2004-09-30 Shigeru Co Ltd 車両用座席のアームレスト

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2929810A1 (de) * 2014-04-07 2015-10-14 K + W Polstermöbel GmbH & Co. KG Sitz-/Liegemöbel

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2347679B1 (en) Chair
US8177299B2 (en) Chair more comfortable when seated in optimum posture while reclining
EP2491820B1 (en) Backrest for chair
WO2011052099A1 (ja) ロッキング椅子
KR20080037029A (ko) 의자
KR101107615B1 (ko) 요추지지장치가 장착된 의자
CA2750109C (en) Support member
JP2014054578A (ja) ロッキング椅子
CN103635119A (zh) 电脑椅子
JP4575233B2 (ja) 椅子
JP2005152087A (ja) 椅子及びその背もたれ
JP4823548B2 (ja) 椅子の背凭れ装置
JP2006149751A (ja) 身体支持装置
JP2007244611A (ja) 椅子
JP4912653B2 (ja) ベビーカーのガードアーム
JP2007229058A (ja) 椅子のヘッドレスト
JP4936270B2 (ja) 椅子
JP4445244B2 (ja) 背凭れ傾動装置
JP5451027B2 (ja) ロッキング椅子
JP2013123453A (ja) 椅子の身体支持構造物の曲率変更機構
JP4197045B2 (ja) 椅子
JP3654584B2 (ja) フレーム構造の椅子
JP7312010B2 (ja) 折り畳み式椅子
JP4936269B2 (ja) 肘桿の連結構造
JP2003250655A (ja) 椅子の板材取り付け構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080929

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111102

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120515