JP2007244432A - 遊技媒体貸出機 - Google Patents

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Abstract

【課題】当選の報知演出により遊技の快適性が何ら損なわれることがなく、且つ、供給ノズルを移動させる際の煩わしさが解消されるようになる遊技媒体貸出機の提供。
【解決手段】メダルの貸出動作を行っていないときに、スロットマシン1が遊技で大当たりに当選すると、貸出ノズル71の先端部分が供給位置から供給不可能位置へ移動され、この貸出ノズル71の移動により、遊技者に大当たりに当選したことを報知する。これにより、多量のメダルがスロットマシン1の下皿15に払い出される際に、貸出ノズル71が下皿15に向かって突き出ることがなくなるので、遊技者は、貸出ノズル71が邪魔になると感じることがなく、遊技の快適性が何ら損なわれない。また、貸出ノズル71を移動させる必要もないので、貸出ノズル71を移動させる煩わしさも解消できる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、遊技を行うのにメダルや遊技球等の遊技媒体が必要となる遊技機に、遊技媒体を供給する遊技媒体貸出機に関する。
従来から、人々に娯楽を提供する遊技機として、遊技媒体であるメダルを用いるスロットマシンが利用されている。このスロットマシンでは、メダルを投入した後、所定の操作を行うと、複数種類の図柄が記された複数の回転リールが一斉に回転駆動されるとともに、内部で当否抽選が行われ、この当否抽選で当選すると、大当たりに入賞することが可能となる。そして、大当たりに当選した遊技状況で、遊技者が回転された複数の回転リールを順番に停止させていき、停止させた回転リールに示される図柄を所定の組合せに揃えることができれば、大当たりの入賞が実現し、スロットマシンから多数のメダルの払い出しを受けることができる。
このようなスロットマシンでは、大当たりに当選すると、その旨を遊技者に報知するために、様々な趣向をこらして大当たりの当選報知が行われている。例えば、当たりランプを点灯したり、液晶表示装置で当たりを表示したり、当たりを伝える音声をスピーカーから出力したりする等により、大当たりに当選したことを報知している。
また、遊技場によっては、複数のスロットマシンが設置された島設備に回転灯が設けられることがあり、このような回転灯で大当たりに当選したことを報知することもある。すなわち、スロットマシンの内部で行われる当否抽選の結果、大当たりに当選すると、その旨を示す当選信号がホールコンピュータへ送信され、当選信号を受信したホールコンピュータは、島設備の回転灯を回転点灯させ、これにより、大当たりに当選したことを報知するようになっている。
ここで、複数のスロットマシンが設置されている島設備には、遊技者にメダルを貸し出すためのメダル貸出機も設けられているのが一般的である。そして、配列された複数のスロットマシンの間にメダル貸出機を設置すれば、スロットマシンで遊技を行う遊技者は、当該スロットマシンから離れなくとも、メダルの貸し出しを受けることができる。
メダル貸出機としては、先端部分に設けられた開口からスロットマシンの下皿へメダルを排出する供給ノズルを備えたものが知られている。そして、このメダル貸出機の供給ノズルは、先端部分が回動可能とされ、両側に配置された2台のスロットマシンのうちの一方側のスロットマシンから他方側のスロットマシンへ、手動で先端部分を回動させることができるようになっている。このように、ノズルが回動するノズル回動式のメダル貸出機を採用すれば、1台のメダル貸出機で両側に配置された2台のスロットマシンのいずれにもメダルを供給することができる。
さらに、ノズル回動式のメダル貸出機としては、供給ノズルを回動駆動するためのモータを備え、且つ、このモータを駆動させるための貸出スイッチが、両側に配置されたスロットマシンの各々に対応した位置に設けられたものが知られている。
このようなメダル貸出機によれば、メダル貸出機に隣接する一方のスロットマシンで遊技を行うにあたり、遊技者が貸出メダルの代金を支払うとともに、当該スロットマシンに対応する貸出スイッチを操作すると、当該スロットマシンの下皿に近づく方向に、メダル貸出機のモータが供給ノズルの先端部分を回動させ、供給ノズルの先端開口が下皿の上方に到達すると、供給ノズルの先端開口から下皿に向かって所定枚数のメダルが排出される。これにより、両側に配置されたスロットマシンのうち、メダルの供給が必要なスロットマシンの下皿にメダルが自動供給されるようになり、遊技者の遊技における便宜を図ることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−102990号(第12頁、図15)
前述のようなメダル貸出機では、スロットマシンで遊技を行っている遊戯者が当該遊技において大当たりに当選すると、大当たりに当選したこと、換言すると、スロットマシンの下皿に多量のメダルが払い出される蓋然性が高くなったことが遊技者に報知される。すると、遊技者は、下皿の上方に位置する供給ノズルがメダルの払い出しの邪魔になると感じるので、邪魔な供給ノズルを他の場所へ移動させたいと思うとともに、供給ノズルを移動する手間が煩わしいとも感じる。このため、遊技者が喜ぶはずの大当たり当選の報知が、結果的に遊技者に煩わしさを感じさせ、遊技の快適性を損なうことがある、という問題がある。
また、下皿の上方に供給ノズルが位置した状態で、実際に、スロットマシンの下皿に多量のメダルが払い出されると、供給ノズルがメダルの払い出しの邪魔になるので、遊技者は、供給ノズルを移動させざるを得ないので、遊技者に煩わしさを感じさせることとなる、という問題もある。
このような問題は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機等の弾球遊技機に対して、遊技球を供給するとともに、遊技球を供給する供給ノズルの先端部分が自動的に回動するようになっている球貸出機についても、同様に課題となるものである。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、当選の報知演出により遊技の快適性が何ら損なわれることがなく、且つ、供給ノズルを移動させる際の煩わしさが解消されるようになる遊技媒体貸出機を提供することである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載された発明は、遊技媒体の投入により遊技を開始し、通常遊技と、この通常遊技に比べて短時間に大量の遊技媒体を獲得することが可能な大当たり遊技が行える遊技機(1)に隣接して配置され、この隣接する遊技機(1)に遊技媒体を供給する遊技媒体貸出機(2)であって、遊技媒体を遊技機(1)に供給する貸出ノズル(71)が設けられ、この貸出ノズル(71)は、一方の側に隣接する遊技機(1)に遊技媒体を供給可能な供給位置、及び、この供給位置から離隔して前記一方の側に隣接する遊技機(1)への遊技媒体の供給が不可能な供給不可能位置の2位置間を移動可能に形成され、この貸出ノズル(71)の先端部分を前記供給位置及び前記供給不可能の一方から他方へ駆動させるための駆動装置(72)と、遊技媒体を貸し出す動作を行っていないときに、遊技機(1)が遊技で大当たりに当選すると、当該遊技機に対して設定された供給位置から供給不可能位置へ、前記貸出ノズル(71)の先端部分を移動させる移動制御手段(283) とが設けられていることを特徴とする。
ここで、本発明は、一方の側に隣接する遊技機の1台にのみ遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機だけでなく、その両側に隣接する遊技機の2台に遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機にも適用できる。
そして、遊技媒体貸出機で、その両側に隣接する2台の遊技機に遊技媒体を貸し出すようにする場合、供給不可能位置を設定するにあたり、両側に隣接する2台の遊技機のいずれにも遊技媒体の供給が不可能な両者の中間位置だけでなく、大当たりに当選した遊技機への遊技媒体の供給が不可能でも、その反対側に隣接する遊技機にとっては遊技媒体の供給が可能な反対側の供給位置も供給不可能位置として設定することができる。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記貸出ノズル(71)の基端部分が回転可能に取り付けられていることを特徴とする。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項1又は2に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記貸出ノズル(71)として、供給位置と供給不可能位置との間の移動を、手動でも行えるように形成したものを採用したことを特徴とするものである。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、前述した請求項3記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記移動制御手段(283) により供給不可能位置へ移動した貸出ノズル(71)が、大当たり遊技の終了の後には、手動により供給位置に移動可能となっていることを特徴とする。
(請求項5)
(特徴点)
請求項5記載の発明は、前述した請求項1から請求項4までのいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項5記載の発明は、前記供給不可能位置に前記貸出ノズル(1)の先端部分が位置し、且つ、遊技媒体を貸し出す動作を行っていないときに、遊技機(1)が遊技で大当たりに当選すると、前記貸出ノズル(71)の先端部分を前記供給位置まで移動した後、前記供給不可能位置に戻す往復動作を行う往復制御手段(284) が設けられていることを特徴とする。
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、遊技媒体を貸し出す動作を行っていないときに、遊技機が遊技で大当たりに当選すると、移動制御手段によって、貸出ノズルの先端部分が供給位置から供給不可能位置へ移動されるようにしたので、この貸出ノズルの先端部分の移動により、当該遊技者に大当たりに当選したことを報知することができる。
また、遊技機が遊技で大当たりに当選すると、貸出ノズルの先端部分が供給位置から供給不可能位置へ移動するので、遊技媒体を受けるために遊技機に設けられている下皿等に多量の遊技媒体が払い出される際に、供給ノズルが遊技媒体の払い出しの邪魔になることがない。
従って、遊技者は、供給ノズルが邪魔になると感じることがなくなり、大当たり当選の報知で煩わしさを感じることもなく、遊技の快適性が何ら損なわれることがない。そのうえ、遊技機の下皿等に多量のメダルが払い出される際に、供給ノズルを移動する必要がなくなるので、供給ノズルを移動させる煩わしさを解消することができる。
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、基端部分が回転可能に取り付けられる貸出ノズルを採用したので、この貸出ノズル駆動する駆動装置として、カムやリンク等の回転運動を直線運動に変換する機構が不要となり、モータ等の回転駆動装置で直接駆動する構造、あるいは、歯車のみを組み合わせた構造等の簡単な構造のものが採用でき、駆動装置の小型化を図ることができる。
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、供給位置と供給不可能位置との間の移動を、手動でも行えるように形成した貸出ノズルを採用したので、遊技者は、必要に応じて手動により、貸出ノズルを供給位置及び供給不可能位置の一方から他方へ移動させることができる。例えば、遊技の途中で遊技媒体の補給が必要であると感じた際に、貸出ノズルが供給不可能位置側に配置されていても、手動で貸出ノズルを供給不可能位置から供給位置まで移動させれば、遊技者が遊技を行っている遊技機に遊技媒体を供給させることができ、これにより、遊技者の遊技における便宜を図ることができる。
(請求項4の効果)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項3記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、大当たり当選の際に、移動手段により貸出ノズルが供給不可能位置へ移動されても、大当たり遊技の終了の後に、手動で貸出ノズルを供給位置に移動させることが可能となるので、大当たり遊技を行ったことにより、遊技者が当該遊技に満足して遊技を終え、当該遊技機から離れた後に、別の遊技者が当該遊技機で遊技を開始する際に、手動で貸出ノズルを供給不可能位置から供給位置まで移動させれば、遊技者が当該遊技機で速やかに遊技を開始することができ、これにより、遊技者の遊技における便宜を図ることができる。
(請求項5の効果)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1から請求項4までのいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明によれば、貸出ノズルの先端部分が供給不可能位置に位置し、且つ、遊技媒体を貸し出す動作を行っていないときに、遊技機が遊技で大当たりに当選すると、往復制御手段が貸出ノズルの先端部分を往復動作させるので、この貸出ノズルの往復動作により、当該遊技者に大当たりに当選したことを報知することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態である一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図6は、本発明の一実施形態を示すものである。図1は、本実施形態に係るスロットマシン及びメダル貸出機を示す斜視図、図2は、本実施形態に係るメダル貸出機の要部を示す拡大斜視図、図3は、本実施形態に係るメダル貸出機の要部を示す拡大断面図、図4は、本実施形態に係る貸出ノズルを示す拡大断面図、図5は、本実施形態に係る貸出ノズルを示す拡大斜視面図、図6は、本実施形態に係るノズル制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、本実施形態に係るメダル貸出機2は、遊技を行うためにメダルの投入が必要なメダル遊技機であるスロットマシン1で遊技を行う遊技者に、メダルを貸し出すためのものである。このようなメダル貸出機2は、遊技場に設置されている2台のスロットマシン1の間に隣接して配置されるようになっている。
このようなメダル貸出機2の筐体である外箱20は、スロットマシン1とともに整列配置できるように、スロットマシン1の筐体4に対応した高さ及び奥行きに設定されるとともに、スロットマシン1の筐体4よりも幅が狭くされたものとなっている。
以下に、メダル貸出機2及びスロットマシン1について説明するが、メダル貸出機2について詳細に説明する前に、まず、スロットマシン1について簡単に説明する。
なお、以下の説明において、「前方向」や「手前方向」とは、スロットマシン1又はメダル貸出機2に向かって、奥から手前へ向かう方向、換言すると、スロットマシン1の筐体4の奥行き方向に沿って近づく方向をいう。
反対に、「後方向」や「奥方向」とは、スロットマシン1又はメダル貸出機2に向かって、手前から奥へ向かう方向、換言すると、スロットマシン1の筐体4又はメダル貸出機2の外箱20の奥行き方向に沿って遠ざかる方向をいう。また、「左方向」及び「右方向」とは、それぞれスロットマシン1又はメダル貸出機2に向かった場合の右方向及び左方向をいう。
(スロットマシン1の概要)
本実施形態に係るスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口された略六面体の箱状に形成され筐体4と、筐体4の前面開口を塞ぐために筐体4に回動可能に取り付けられた前扉13とを備えている。
このうち前扉13は、筐体4の前面開口の上方部分を塞ぐ上部前扉13A と、筐体4の前面開口の下方部分を塞ぐ下部前扉13B とに分割されたものとなっている。
そして、上部前扉13A 及び下部前扉13B は、別々に回動するものであり、下部前扉13B を先に開放しなければ、上部前扉13A を開放できないようになっている。
このような前扉13には、筐体4の内部に設けられた図示しない回転リールの図柄を外部に露出させるための図柄表示窓14が形成されている。この図柄表示窓14の下方となる前扉13の上下方向における略中央部分には、スロットマシン1の遊技操作を行うための操作部16が設けられ、この操作部16にスタートスイッチ16A 及びストップスイッチ16B 等の操作用の機器が設置されている。
そして、この操作部16の図2中右方の端部近傍には、遊技メダルを投入するためのメダル投入部10が設けられている。
なお、筐体4の内部におけるメダル投入部10の下方には、特に図示しないが、遊技メダルの真贋を判断すると共に投入メダルをカウントするためのメダルセレクターが設けられている。
また、前扉13の下部には、払い出しメダルを貯留可能な下皿15が設けられている。
メダル投入部10は、図1及び図2に示すように、細長いスリット状に形成されて、上方から遊技メダルを1枚ずつ投入可能な上部投入開口11と、上部投入開口11の側方に凹溝状に連通する側方移送通路12とを備えたものとなっている。
このうち、側方移送通路12は、上部投入開口11からスロットマシン1の図1中右側の側縁に向かって延設された比較的短い溝状の移送通路である。この側方移送通路12は、図1及び図2の如く、隣接するメダル貸出機2側に設けられているとともに、左方向を向いて開口されたメダル排出口66から排出される遊技用のメダルを上部投入開口11まで導くものである。
スロットマシン1は、メダルの投入により遊技を開始し、遊技結果によってはメダルを遊技者に払い出すものとなっている。更に具体的に説明すると、スロットマシン1は、遊技者がメダル投入部10から遊技メダルを投入すると、遊技を開始し、スタートスイッチ16A を操作することにより、回転リールの回転を開始するとともに、内部で当否抽選を行うようになっている。
回転を開始した回転リールは、遊技者がストップスイッチ16B を操作することにより、回転を停止するになっている。
ここで、スロットマシン1は、通常遊技中に行われた当否抽選の結果、ボーナスゲーム等の大当たり役に当選することにより、図柄表示窓14に表示された回転リールの図柄が所定の組合せとなるように、遊技者が回転リールを停止させること、換言すると、遊技者が入賞を引き当てることが可能性となっている。
そして、スロットマシン1は、大当たり役に当選した遊技状況で、遊技者が停止させた回転リールの図柄が所定の組合せとなると、遊技者が入賞を引き当てたこととなり、通常遊技に比べて短時間に大量のメダルを獲得することが可能な大当たり遊技を行うことができるように構成されている。
(メダル貸出機2)
メダル貸出機2は、前述したようにスロットマシン1の間に配置され、図1中左側に隣接するスロットマシン1にメダルを貸し出するもの、換言すると、スロットマシン1にメダルを供給するものとなっている。このために、メダル貸出機2の前面20A には、図2に示すように、貸し出されるメダルの代金としての紙幣が投入される紙幣投入口21が設けられている。
そして、メダル貸出機2は、スロットマシン1の側面側に隣接して設置される箱型の装置であって、紙幣、例えば、千円札が紙幣投入口21に投入されると、その千円札と引き替えに遊技者に遊技メダルを貸し出すものとなっている。また、メダル貸出機2には、必要に応じて、貸し出したメダルをスロットマシン1のメダル投入部10に連続的且つ自動的に投入する機能が備えられている。
すなわち、メダル貸出機2は、図2に示すように、遊技者等が投入した紙幣を検査し、検査した紙幣を内部に貯留する紙幣カウンタ22と、投入された紙幣の金額に応じて遊技者にメダルを払い出す貸出メダル払出装置25と、外箱20の前面20A から突出するように取り付けられるとともに、メダルをスロットマシン1に連続投入するためのメダル投入装置3と、このメダル投入装置3の動作を制御する駆動制御装置280 とを備えたものである。
紙幣カウンタ22は、外箱20の前面下端の近傍に設けられた紙幣投入口21から内部に投入された紙幣の表面に印刷された図柄模様を読み取り、正規の紙幣であることを認識すると、貸出メダル払出装置25に所定枚数の遊技メダルを払い出させるものである。
この紙幣カウンタ22には、紙幣投入口21に投入された紙幣の表面に印刷された図柄模様を読み取るための図示しない紙幣センサが設けられている。
このような紙幣カウンタ22は、紙幣センサが出力する信号に基づいて、投入された紙幣が正規のものであるか否かを判定するとともに、当該紙幣の種類を判定する機能を有し、投入された紙幣が正規のものである場合には、紙幣の額に応じた紙幣信号を出力するものとなっている。
貸出メダル払出装置25は、紙幣カウンタ22からの紙幣信号を入力すると、紙幣信号に応じた枚数のメダルを遊技者に払い出すようになっている。
なお、メダル貸出機2としては、紙幣投入口21及び紙幣カウンタ22に加えて、硬貨投入口や硬貨カウンタ、及び、釣り銭払い出し口、更には、プリペイドカード投入口とカードリーダーとを備えたものでもよい。
貸出メダル払出装置25は、紙幣カウンタ22からの紙幣信号を受信すると、その内部に貯留していたメダルの払い出しを行う、いわゆるホッパー装置となっている。
この貸出メダル払出装置25には、特に図示していないが、多数のメダルを貯留しておくためのタンクと、このタンクの底部からメダルを1枚ずつ排出する送出円板と、この送出円板を回転駆動する駆動モータと、排出されるメダルをカウントするためのメダルセンサとが設けられている。
このうち、送出円板には、メダルが入り込む複数の孔が形成されている。そして、前述の駆動モータで送出円板が回転駆動されると、送出円板の孔に入ったメダルが1枚ずつ貸出メダル払出装置25の外へ排出されるようになっている。また、貸出メダル払出装置25は、メダルセンサがカウントしたメダル枚数が所定値に達すると、駆動モータを停止させ、メダルの払い出しを停止するように構成されている。
(メダル投入装置3)
メダル投入装置3は、貸出メダル払出装置25から、あるいは、遊技者の手から複数のメダルをまとめて受けるとともに、受けた複数のメダルをスロットマシン1のメダル投入部10へ連続的に投入するための機能を有するものである。
具体的には、メダル投入装置3は、図2及び図3に示すように、メダル貸出機2の外箱20の前面に突出するように取り付けられたカバー体30と、このカバー体30の内部に設けられるとともに、メダルを送り出すためのメダル移送装置40(図3にのみ示す。)と、外箱20の前面から突出するカバー体30の先端部分に設けられるとともに、スロットマシン1のメダル投入部10側へ導くために、メダルの移動方向及び姿勢を変換する導入路装置60とを備えたものとなっている。
(カバー体30)
カバー体30は、図2及び図3の如く、外箱20の上下方向における略中央部分において、外箱20の前面20A から手前方向に突出する箱形部材である。
このカバー体30には、図3の如く、複数のメダルをまとめて内部に投入するために上方に開口された一括投入口31が形成されるとともに、この一括投入口31から投入されたメダルを一時的に貯留するためのメダル貯め部44が内部に設けられている。そして、このカバー体30の内部には、メダル貯め部44に貯留されているメダルをメダル移送方向の下流側へ連続的に移送可能なメダル移送装置40が収納されている。
カバー体30における一括投入口31の手前には、図2及び図3の如く、周縁部分に対して中央部分が凹まされるとともに、周縁部分から一括投入口31に向かって緩やかに傾斜した下り勾配を有する皿状部32が形成されている。
この皿状部32は、一括投入口31の手前側及び側方に向かって延出している。皿状部32の周縁部分は、内側よりも高く形成された堰部272 となっている。この堰部272 は、一括投入口31の一方の側部から手前部分を経由して他方の側部に達する略U字状に延びるとともに、平坦な上面を有するものとなっている。
堰部272 の平坦な上面には、金属等の導電性を有する材質からなる図示しない接触センサが、堰部272 の上面に沿ってU字状に延びるように敷設されている。この接触センサは、メダル移送装置40の起動及び停止の操作を行うための接触作動スイッチである。
すなわち、メダル貸出機2の動作モードが片側供給モードであるときに、接触センサ274 に手を触れることにより、メダル移送装置40に設けられた後述する駆動モータ55が起動され、接触センサ274 に触れている手を離すことにより、駆動モータ55が停止するようになっている。
さらに詳しく説明すると、メダル移送装置40の駆動モータ55は、接触センサ274 に継続して触れている時間が予め定められた連続操作時間に満たない場合には、起動してから3枚のメダルを移送すると停止し、接触センサ274 に継続して触れている時間が連続操作時間を超えた場合には、3枚を超える枚数のメダルを連続的に移送するように設定されている。なお、メダル貸出機2の動作モードが両側供給モードのときには、接触センサ274 に手を触れても、駆動モータ55が起動しないようになっている。
(排出機構80)
外箱20の前面から突出するカバー体30の根本部分の下方には、図3の如く、メダル移送装置40から排出される異物やキャンセルメダルを受け止めるためのメダル取り出し皿90が回動軸95によって軸支されている。このメダル取り出し皿90は、その内部がメダル移送装置40から排出される異物やキャンセルメダルを収納する排出収納部93となっており、カバー体30の底部において上下に揺動可能となっている。
ここで、排出収納部93の上方には、カバー体30の底面に開口されたキャンセル開口49が設けられ、このキャンセル開口49のさらに上方には、メダル貯め部44の底部に形成されるとともに、当該メダル貯め部44とその下方のキャンセル開口49側の空間とを連通させるためのリセット排出口85が設けられている。
このうち、リセット排出口85は、当該リセット排出口85に応じた平板状に形成された開閉板82によって開閉されるようになっている。また、リセット排出口85のさらに図3中左斜め上方には、カバー体30に開口された一括投入口31が位置している。
キャンセル開口49は、上方に跳ね上げられたメダル取り出し皿90によって閉鎖されるようになっている。
すなわち、メダル取り出し皿90は、図示しないバネにより、メダル取り出し皿90を跳ね上げる方向に、換言すると、キャンセル開口49を閉鎖する方向に向かって付勢されている。これにより、キャンセル開口49は、常時閉鎖されるようになっている。一方、バネの付勢力に抗してメダル取り出し皿90を手等で押し下げれば、キャンセル開口49は、開放されるようになっている。必要に応じて、メダル取り出し皿90を手等で押し下げ、キャンセル開口49を開放して、メダル取り出し皿90の排出収納部93に溜まった貯留物をすべて取り除いた後、メダル取り出し皿90を押し下げていた力を抜けば、メダル取り出し皿90が自動的に閉じるようになっている。
これにより、スロットマシン1の上下に分割された前扉13のうち、下方に配置された下部前扉13B を開く際に、メダル取り出し皿90が開くことがなく、下部前扉13B の回動範囲に突出して回動の邪魔になることを未然に防止することができる。
なお、メダル取り出し皿90としては、バネによる付勢力で自動的に復帰する自己復帰機構を備えていないものでもよく、閉じた状態及び開いた状態との2位置において凹部及び凸部が互いに係止しあい、メダル取り出し皿90を停止させる係止機構を備えたもの、単に、回動軸95によって開閉可能に軸支されているだけで、自重により、開いた状態を維持しているものでも良い。メダル取り出し皿90は、手で押し上げることにより、図3において一点鎖線で示すように、閉じた状態にすることができる。これにより、正面から向かって右隣に配置された別のスロットマシン1に設けられた下側の扉を開放する際、手でメダル取り出し皿90を閉じた状態にして、開放する下扉の邪魔になることを回避することができる。
開閉板82は、カバー体30側に軸支された回動軸84がソレノイド操作機81のプランジャ83に連結され、ソレノイド操作機81に電流を導通させることにより、リセット排出口85を閉鎖する位置及び開放する位置の一方から他方へ回動駆動されるようになっている。
これら開閉板82及びソレノイド操作機81により、メダル移送装置40の内部にあるメダルや異物などを、カバー体30の底面に形成されたキャンセル開口49から排出させる排出機構80が形成されている。
この排出機構80の作動により、一括投入口31を通じてメダル貯め部44に投入されたメダルがメダル取り出し皿90に排出されるようになっている。
また、遊技場の管理者等がゴミ等の貯留物を回収する際に、排出機構80を作動させた後、メダル取り出し皿90を手前側に回転させることにより、メダル取り出し皿90に溜まった貯留物を手で簡単に取り出すことができるようになっている。
(メダル移送装置40)
メダル移送装置40は、図3に示すように、その表面にゴム等の被覆がなされた帯状部材を環状に形成した無端ベルト53と、この無端ベルト53を循環駆動するための駆動モータ55とを備えたものである。この無端ベルト53は、メダル貯め部44の底部を形成するものであり、循環駆動されることにより、メダル貯め部44に貯留されたメダルを送り出すものとなっている。
ここで、メダル貯め部44の上方であって、一括投入口31の奥側となる部分には、貸出メダル払出装置25から送出されてきたメダルを、メダル貯め部44に取り入れるための貸出メダル受入口42が設けられている。これにより、メダル貯め部44は、一括投入口31から投入されたメダル、及び、貸出メダル受入口42から投入されたメダルの両方を一時的に貯留するための空間となっている。
また、一括投入口31の奥行き方向におけるほぼ中央部分には、両側の側面を連結する仕切棒100 が設けられている。この仕切棒100 は、メダル貯め部44にメダルが投入される際に、メダルをほぼ所定の姿勢に揃えるためのものである。
すなわち、メダルが一括投入口31を通過する際に、メダルの姿勢が縦向き(メダルの表裏面と仕切棒100 との交差角度が直角に近い状態)となっていると、仕切棒100 がメダルの落下経路上における障害物となり、そのままの姿勢でメダルが内部一括投入口48を通過するのを抑制するようになっている。
一方、メダルが一括投入口31を通過する際に、メダルの姿勢が横向き(メダルの表裏面と仕切棒100 とが平行に近い状態)となっていると、仕切棒100 がメダルの落下経路上における障害物とならず、メダルの一括投入口31の通過を許容するようになっている。そして、仕切棒100 が一括投入口31を通過するメダルの姿勢を整えることにより、一括投入口31を通ったメダルが、その下方のメダル貯め部44に落下すると、他のメダルの上に平積みとなり、これにより、無端ベルト53による移送が容易に行えるようになっている。
(無端ベルト53の循環機構)
無端ベルト53を循環させる循環機構は、導入路装置60側及びメダル貯め部44側のそれぞれに配置された二つのローラ51A, 51Bと、これらのローラ51A, 51Bのうち、導入路装置60側に配置されたローラ51A を介して無端ベルト53を駆動するための駆動モータ55と、この駆動モータ55の駆動力をローラ51A に伝達するための図示しない減速ギア群とを備えたものとなっている。
二つのローラ51A, 51Bは、その間に無端ベルト53が掛け渡される二つのベルト車となっており、ローラ51A の方がローラ51B よりも若干高い高さレベルに配置され、無端ベルト53の移送面を手前側に向かってやや上り勾配となるように傾斜させている。
これら二つのローラ51A, 51Bのうち、駆動モータ55に駆動されるローラ51A の上方には、駆動モータ55によって駆動されるとともに、ローラ51A と同じ回転方向に回転駆動される余剰メダル排除ローラ52が設けられている。
余剰メダル排除ローラ52は、その外周面に、その回転軸の軸方向に延びる撹拌溝58が形成されたものとなっている。無端ベルト53は、余剰メダル排除ローラ52を回転駆動させて、撹拌溝58に無端ベルト53の上方のメダルを攪拌させることにより、メダルの滞留を防止してメダルの効率よい移送が行えるようになっている。
このような余剰メダル排除ローラ52の外周面と、無端ベルト53のメダルを載置させる移送面とが形成する隙間54は、メダル1枚の厚みよりも大きく、メダル2枚分の厚みよりは小さい寸法となっている。
また、余剰メダル排除ローラ52は、その外周面における径方向の移動速度が、無端ベルト53の移送面の移動速度よりも早くなるように設定されている。
さらに、余剰メダル排除ローラ52がローラ51A, 51Bと同一方向に回転するので、互いに対向する無端ベルト53の移送面と余剰メダル排除ローラ52の外周面とは、その移動方向が互いに逆になっている。
そして、無端ベルト53に移送されてきたメダルが複数枚重なった状態で余剰メダル排除ローラ52に接近すると、一番下の1枚の遊技メダルを残して、2枚目より上の遊技メダルは、余剰メダル排除ローラ52によって、余剰メダル排除ローラ52の上流側に設けられた空間であるメダル戻り部45へ向かって弾き飛ばされるようになっている。
また、ユニットカバー41の上面部分における内部一括投入口48を囲む図3中左側の端縁部分には、内部一括投入口48から投入されたメダルがメダル戻り部45へ進入することは制限するが、余剰メダル排除ローラ52によって弾き飛ばされてメダル戻り部45に達したメダルがさらに上流側へ後退することは許容する移動調整弁43が設けられている。
すなわち、ユニットカバー41の上面部分には、平板状の移動調整弁43が垂れ下がった状態で揺動自在に取り付けられている。
また、ユニットカバー41の内側面には、移動調整弁43に向かって突出するストッパ43C が設けられている。このストッパ43C は、垂れ下がり状態における移動調整弁43のメダル戻り部45側の面に係合するものとなっている。移動調整弁43は、先端部分がストッパ43C に係止されるので、メダル貯め部44側へは回動可能とされ、メダル戻り部45側へは回動不可能となっている。
ここで、移動調整弁43がメダル貯め部44からメダル戻り部45へメダルが前進することを阻止し、無端ベルト53によって移送されたメダルが隙間54に進入する際に、内部一括投入口48から投入されたメダルが割り込むことを防止するので、無端ベルト53によって移送されたメダルのみが隙間54に到達可能となっている。これにより、無端ベルト53によって移送されてきた複数のメダルは、1枚ずつ移送方向下流側の導入路装置60へ円滑に送り出されるようになっている。
一方、移動調整弁43は、メダル戻り部45からメダル貯め部44へのメダルが後退することを適宜許容するので、重なった複数のメダルのうち、上方に配置されていた余剰なメダルが余剰メダル排除ローラ52によってメダル戻り部45側へ向かって弾き飛ばされると、移動調整弁43を押し開いて、速やかに、メダル貯め部44に戻るようになっている。
なお、移動調整弁43は、垂れ下がり状態において、その先端と無端ベルト53の移送面との間隔が、メダルの直径よりも長くなるように設定されている。これにより、メダルが移動調整弁43の下方を起立状態で通過する際に、移動調整弁43が障害物とならず、起立状態となっていてもメダルが移動調整弁43の下方をスムーズに通過可能となっている。
また、余剰メダル排除ローラ52には、図示しないワンウェイ・クラッチ等の内部機構を介して駆動トルクが加わるようになっている。このため、無端ベルト53を逆回転する場合には、図示しないワンウェイ・クラッチ等の内部機構により、余剰メダル排除ローラ52が回転しないようになっている。
さらに、無端ベルト53から導入路装置60まで至る途中において、余剰メダル排除ローラ52の取り付け位置よりもメダルの移送方向における下流側の位置に、特に図示していないが、無端ベルト53の両側で互いに対向する壁面の各々から突出するとともに、無端ベルト53の移送面に先端が接し、且つ、互いの先端の間にメダル一枚分の間隔が形成された一対の突出体を形成しても良い。このような一対の突出体を設ければ、無端ベルト53によって移送されてきたメダルが幅方向における所定位置を通過するようになり、メダルの移送位置を所定の位置に整えることができる。
(導入路装置60)
導入路装置60は、左側に配置されたスロットマシン1の側方移送通路12にメダルを導入するための装置である。
導入路装置60には、図3に示すように、無端ベルト53によって移送されてきたメダルを受け入れる受入部63と、メダルの導入先を切り換える切換部70と、メダル投入装置3の前面下部を覆って受入部63を内部に隠蔽するカバー部材61とが設けられている。
このうち、受入部63は、図3中上端が無端ベルト53側へ湾曲した姿勢誘導板62A と、この姿勢誘導板62A に対向して配置された平板状の通路形成板62B と、姿勢誘導板62A 及び通路形成板62B の間に形成された通路部65とを備えたものとなっている。
このような受入部63は、メダルを姿勢誘導板62A に沿わせて移動させることにより、無端ベルト53の移送面の上に倒れた状態で移送されてきたメダルを起し、通路部65を通じてメダルを下方の切換部70へ落下させるながら切換部70へと導くものである。
姿勢誘導板62A の図3における下端近傍部分には、通路部65内をメダルが通過したか否かを検知するための近接センサ64が設けられている。
近接センサ64は、メダルの接近を検知する応答性能が比較的良好なものである。このような近接センサ64は、メダルが近接センサ64の近傍を通過すると、メダルを検知した旨を示す検知信号を一時的に出力するものである。そして、メダルが詰まると、近接センサ64からメダルの検知信号が連続的に出力されるようになっている。これにより、メダルの通過及びメダル詰まりの両方が検知可能となっている。
このような近接センサ64としては、検出領域内の磁界の変化を検出する誘導形近接スイッチ、検出領域内の電界の変化を検出する静電容量形近接スイッチ、及び、光線の反射又は遮断を検出する光学近接スイッチ等の非接触式近接スイッチを採用するのが好ましいが、非検出物と直接接触することによって検出を行う機械式の近接スイッチ、いわゆるリミットスイッチを採用することもできる。
また、近接センサ64の検知信号は、メダル貸出機2の図示しない制御部に受信され、メダル貸出機2の制御部は、受信した検知信号に基づいてメダル移送の異常を検知するようになっている。
例えば、通路部65の内部で遊技メダルが詰まると、近接センサ64は、検知信号を出力し続けるようになっている。そして、メダル貸出機2の制御部は、近接センサ64からの検知信号を連続的に受信すると、メダル移送に異常が生じたと判断し、すべての動作を一時的に停止させるとともに、遊技者に対して、メダルが詰まったので、係員等を呼ぶことを促すための音声を出力する、あるいは、その旨の表示を行うように設定されている。
(切換部70)
切換部70は、図2に示すように、メダルをスロットマシン1に供給する貸出ノズル71を備えたものである。この貸出ノズル71は、スロットマシン1にメダルを供給可能な供給位置、及び、この供給位置から離隔してスロットマシン1へのメダルの供給が不可能な供給不可能位置の2位置間を移動可能に形成されたものとなっている。
このうち、貸出ノズル71は、図2の如く、カバー部材61に回動可能に取り付けられている回動部材73の周面に突設されている。換言すると、貸出ノズル71は、その基端部分がカバー部材61に回転可能に取り付けられたものとなっている。
そして、切換部70には、図3に示すように、貸出ノズル71の供給位置及び供給不可能位置の一方から他方へ駆動させるための駆動装置72が設けられている。
この駆動装置72は、内蔵されている図示しない薄型モータを含んで構成されたものであり、回動部材73の下方に配置されている。そして、駆動装置72に内蔵された前述の薄型モータのトルクを外部に取り出すための駆動軸72A の先端部分が駆動装置72の上面に突設されている。この駆動軸72A の先端部分は、回動部材73の底部に連結されている。
この際、駆動装置72は、回動部材73を自動的に回動させるために設けられた前述の薄型モータの他に、遊技者の手による手動操作で回動部材73を回動させることを可能にする図示しないトルク伝達機構が設けられている。
すなわち、駆動装置72の内部には、前述の薄型モータが発生するトルクを駆動軸72A に伝達するためにトルク伝達機構が設けられている。
このトルク伝達機構は、貸出ノズル71を自動駆動する際には、薄型モータのトルクを駆動軸72A に伝達する一方、貸出ノズル71を手動で操作する際には、手の操作力で回動部材73を回動させることを可能とするものとなっている。
このようなトルク伝達機構としては、例えば、互いに摩擦係合する一対のトルク伝達板を備え、これらのトルク伝達板の間に相互に作用する摩擦力により、一方のトルク伝達板に加えられたトルクを他方のトルク伝達板へ伝達し、且つ、予め設定されたトルクよりも強いトルクが一方のトルク伝達板に加えられると滑りを発生させて、一方のトルク伝達板に対して他方のトルク伝達板が回転可能となったものが採用できる。
以上のような駆動装置72により、貸出ノズル71は、供給位置と供給不可能位置との間の移動を、手動により行うこともできるように形成されている。
また、切換部70には、貸出ノズル71、駆動装置72及び回動部材73に加えて、図2に示すように、回動部材73の図3中左側に配置されている固定ノズル74が設けられている。
固定ノズル74は、図3中左側のスロットマシン1に設けられている側方移送通路12の右端部と対向するメダル排出口66を先端に有するとともに、当該側方移送通路12A の内部にメダルを送り込む筒状部材である。換言すると、固定ノズル74は、図3中左側のスロットマシン1に臨む位置に貸出ノズル71が配置された際に、貸出ノズル71と接続されることにより、図3中左側のスロットマシン1に設けられている側方移送通路12と、貸出ノズル71とを相互に連通する筒状部材である。
固定ノズル74と回動部材73との間には、図2に示すように、貸出ノズル71が固定ノズル74に接続される位置に移動された際に、貸出ノズル71を内部に収納する凹部75が設けられている。
ここにおいて、貸出ノズル71が凹部75の内部に収納されて、貸出ノズル71が固定ノズル74に相互に接続される位置が、貸出ノズル71がスロットマシン1にメダルを供給可能な供給位置となっている。
また、貸出ノズル71が凹部75の外へ出て、図2に示すように、貸出ノズル71がメダル貸出機2の前方向を向く位置が、前述の供給位置から離隔してスロットマシン1へのメダルの供給が不可能な供給不可能位置となっている。
この際、凹部75には、貸出ノズル71が内部に収納されたことを検出する図示しないノズル近接センサが設けられている。ノズル近接センサは、貸出ノズル71が凹部75の内部に収納されると、収納検出信号を出力するものとなっている。
また、凹部75の内部に収納された貸出ノズル71がぐらつかないように、貸出ノズル71及び凹部75の互いに対向する側面には、互いに吸着し合う向きに磁極が配置された図示しない磁石がそれぞれ設けられている。
回動部材73は、図4及び図5に示すように、回動動作が容易に行えるように、略円柱状に形成された本体部材を備え、この本体部材の内部に略L字形状に延びるメダル通路73A が形成されたものである。このメダル通路73A の断面内法は、メダルを1枚ずつ通過させるために、メダルの直径及び厚さ寸法に対応したものとなっている。
また、メダル通路73A の一端は、回動部材73の上方の端面に開口され、この開口がメダル入口73B となっている。また、メダル通路73A の他端は、貸出ノズル71の先端部分に開口され、この開口がメダル出口73C となっている。
上方から落下してきたメダルは、メダル入口73B から略L字形状に延びるメダル通路73A の内部に進入し、メダル通路73A の折れ曲がり部分で進行方向を略水平方向に変換され、メダル出口73C から略水平方向へ排出されるようになっている。
この際、貸出ノズル71が凹部75に収納された状態となっているときにのみ、回動部材73の上方の通路部65を通って落下してくるメダルが、メダル入口73B からメダル通路73A の内部へ進入することが可能となっている。そして、この状態となっているときにのみ、メダル通路73A を通過してメダル出口73C から略水平方向へ排出されるメダルが、固定ノズル74の内部へ進入可能となっている。
そして、貸出ノズル71が凹部75に収納された状態においては、導入路装置60の通路部65、回動部材73のメダル通路73A 、及び、固定ノズル74の内部に形成されている通路が接続され、無端ベルト53によってメダル貯め部44から送り出されたメダルを左側のスロットマシン1に設けられた側方移送通路12の入口まで導く一連のメダル通路を形成するようになっている。
(駆動制御装置280)
次に、回動部材73の下方に配置された駆動装置72の動作を制御して貸出ノズル71の先端部分を移動させるノズル制御装置について説明する。
すなわち、駆動制御装置280 は、メダル投入装置3の動作を制御するために、マイクロコンピュータを利用したCPU並びにROM及びRAM等の記憶手段を含んで構成されたハードウェアに、メダルの貸出動作制御を行うためのソフトウェアがインストールされものである。
そして、駆動制御装置280 には、隣りに配置されたスロットマシン1に貸出ノズル71の先端部分を移動させる必要が生じると、駆動装置72の動作を制御して貸出ノズル71の先端部分を移動させるノズル制御プログラムもインストールされている。これにより、駆動制御装置280 は、駆動装置72の動作を制御するノズル制御装置を兼用するようになっている。換言すると、駆動制御装置280 には、図6に示すように、駆動装置72の動作を制御するノズル制御手段281 が設けられている。
このノズル制御手段281 には、メダルを貸し出すために貸出ノズル71の先端部分を移動させる特定移動制御手段282 と、遊技で大当たりに当選すると、貸出ノズル71の先端部分を反対側へ移動させる大当たり移動制御手段283 と、遊技で大当たりに当選すると、貸出ノズル71に二つの位置の間を往復させる往復駆動処理を行う大当たり往復制御手段284 とが設けられている。
特定移動制御手段282 は、紙幣投入口21に紙幣が投入されると、駆動装置72を作動させて、スロットマシン1側へ貸出ノズル71の先端部分を移動させるものである。
より具体的に説明すると、特定移動制御手段282 は、紙幣カウンタ22から紙幣が投入されたことを示す紙幣信号を受信するようになっている。
これらの信号の受信により、特定移動制御手段282 は、紙幣が投入されたことを検知できるようになっている。
また、特定移動制御手段282 からは、駆動装置72の動作を制御するための制御出力信号と、メダルの貸出処理が行われていることを示す貸出処理信号とが出力されるようになっている。
このうち、制御出力信号は、駆動装置72を作動させるノズル用駆動装置ドライバ285 へ送出されている。ノズル用駆動装置ドライバ285 は、受信した制御出力信号に基づいて、駆動装置72を作動させるようになっている。
このような特定移動制御手段282 は、紙幣投入口21に紙幣が投入されたことを検知すると、駆動装置72を作動させて、凹部75内まで貸出ノズル71の先端部分を移動させる移動処理を行うようになっている。
この特定移動制御手段282 による貸出ノズル71の移動処理が完了すると、貸出用のメダルを払い出す払出処理が開始されるようになっている。特定移動制御手段282 からの貸出処理信号は、貸出ノズル71の移動処理が開始されると同時に、出力が開始され、メダルの貸出処理が完了すると同時に、出力が停止されるようになっている。
大当たり移動制御手段283 は、当該メダル貸出機2がメダルを貸し出す動作を行っていないときに、隣接するスロットマシン1が遊技で大当たりに当選すると、貸出ノズル71の先端部分を供給不可能位置へ移動させる移動処理を行う移動制御手段である。
より具体的に説明すると、大当たり移動制御手段283 は、特定移動制御手段282 からの貸出処理信号と、隣接するスロットマシン1からの大当たり当選信号と、ノズル近接センサからの収納検出信号とを受信するようになっている。
これらの信号の受信により、大当たり移動制御手段283 は、メダル貸出機2がメダルを貸し出す動作を行っていないこと、隣接するスロットマシン1が大当たりに当選したこと、凹部75に貸出ノズル71が収納されていること、換言すると、貸出ノズル71が供給位置に配置されていること、及び、凹部75に貸出ノズル71が収納されていない、換言すると、貸出ノズル71が供給不可能位置に配置されていることを検知できるようになっている。
また、大当たり移動制御手段283 からは、駆動装置72の動作を制御するための制御出力信号と、前述した貸出ノズル71の往復駆動処理を行う旨を指令する指令信号とが出力されるようになっている。
このうち、制御出力信号は、駆動装置72を作動させるノズル用駆動装置ドライバ285 へ送出されている。ノズル用駆動装置ドライバ285 は、受信した制御出力信号に基づいて、駆動装置72を作動させるようになっている。なお、貸出ノズル71の往復駆動処理、及び、その指令信号については後で説明する。
このような大当たり移動制御手段283 は、前述したようにメダル貸出機2がメダルを貸し出す動作を行っていないときに、貸出ノズル71の先端部分が供給位置に配置されている状態にあることを検知するとともに、スロットマシン1が遊技で大当たりに当選したことを検知すると、移動処理の実行が可能であると判断し、凹部75まで貸出ノズル71の先端部分を移動させるようになっている。
また、大当たり移動制御手段283 は、貸出ノズル71の先端部分が供給不可能位置に配置されている状態にあることを検知するとともに、スロットマシン1が遊技で大当たりに当選したことを検知すると、移動処理の実行が不可能可能であると判断し、貸出ノズル71の往復駆動処理を行う旨を指令する指令信号を大当たり往復制御手段284 へ出力するようになっている。
ここで、大当たり移動制御手段283により供給不可能位置まで移動されて当該供給不可能位置に位置する貸出ノズル71は、大当たり遊技の終了の後には、遊技者の手動操作により供給位置に移動することが可能となっている。
大当たり往復制御手段284 は、所定の条件が成立することにより、往復駆動処理を実行するものとなっている。すなわち、大当たり往復制御手段284 は、貸出ノズル71の先端部分が供給不可能位置に位置し、且つ、メダルを貸し出す動作を行っていないときに、スロットマシン1が遊技で大当たりに当選するという条件が成立すると、大当たり往復制御手段284 は、往復駆動処理を実行するようになっている。往復駆動処理の実行により、供給位置及び供給不可能位置の2位置間を貸出ノズル71の先端部分が往復するようになっている。
より具体的に説明すると、大当たり往復制御手段284 は、大当たり移動制御手段283 からの指令信号を受信するものとなっている。この指令信号の受信により、大当たり往復制御手段284 は、大当たり移動制御手段283 による移動処理に代えて、往復駆動処理を行うべき状況となったことを検知するようになっている。
また、大当たり往復制御手段284 からは、駆動装置72の動作を制御するための制御出力信号が、駆動装置72を作動させるノズル用駆動装置ドライバ285 へ送出されている。ノズル用駆動装置ドライバ285 は、受信した制御出力信号に基づいて、駆動装置72を作動させるようになっている。
このような大当たり往復制御手段284 は、大当たり移動制御手段283 が貸出ノズル71の先端部分が供給不可能位置に配置されている状態にあることを検知するとともに、スロットマシン1が遊技で大当たりに当選したことを検知すると、貸出ノズル71の先端部分を、供給不可能位置から供給位置まで移動させ、さらに、供給位置から供給不可能位置に戻すようになっている。
続いて、本実施形態に係るメダル貸出機2のメダル貸出動作及び大当たり当選報知動作のそれぞれに係る一連の処理について、フローチャートを参照しながら説明する。
メダル貸出動作に係る一連の処理であるメダル貸出処理、及び、大当たり当選報知動作に係る一連の処理である大当たり当選報知処理は、駆動制御装置280 のCPU内部で並列処理され、遊技者から見ると、同時に処理されるものとなっている。以下の説明では、まず最初に、メダル貸出処理及びについて説明し、この説明の次に、大当たり当選報知処理について説明する。
メダル貸出機2の電源を投入する等により、メダル貸出処理が開始され、最初のステップS1000においては、千円札が紙幣投入口21に投入されたか否かの判断がなされる。このステップS1000で、千円札が紙幣投入口21に投入されていないと判断された場合には、千円札が紙幣投入口21に投入されるまで、ステップS1000を繰り返す。一方、ステップS1000で、千円札が紙幣投入口21に投入されたと判断された場合には、次のステップS1100へ進む。
ステップS1100では、貸出ノズル71がメダルの貸出先であるスロットマシン1の方を向いているか否か、換言すると、貸出ノズル71の先端部分が供給位置に配置されているか否かが判断される。このステップS1000で、貸出ノズル71がスロットマシン1の方を向いていると判断された場合には、ステップS1200及びステップS1300を省略して、ステップS1400へジャンプする。一方、ステップS1100で、貸出ノズル71がスロットマシン1の方を向いていないと判断された場合には、次のステップS1200へ進む。
ステップS1200では、貸出ノズル71がメダルの貸出先であるスロットマシン1の方を向くように、換言すると、貸出ノズル71の先端部分が供給位置に位置するように、貸出ノズル71を移動させる貸出ノズル71の移動処理が開始される。この貸出ノズル71の移動処理を開始したら、次のステップS1500へ進む。
ステップS1300では、貸出ノズル71が供給位置としての凹部75に到着して停止したか否かが判断される。このステップS1300で、貸出ノズル71が停止していないと判断された場合には、貸出ノズル71が停止するまで、ステップS1300を繰り返す。
一方、ステップS1300で、貸出ノズル71が停止していると判断された場合には、次のステップS1400へ進む。
ステップS1400では、貸出メダル払出装置25が駆動され、これにより、特定されたスロットマシン1にメダルを貸し出すメダル貸出処理が開始される。
ここで、貸出ノズル71が凹部75に到着して完全に停止するまで、メダルを貸し出すメダル貸出処理が開始されないようになっており、これにより、固定された通路部65と、回動するメダル通路73A との接続部分においてメダル詰まりが発生することを未然に防止することができる。
そして、メダル貸出処理が開始されたら、次のステップS1500へ進む。このステップS1500では、メダル貸出処理で所定の枚数のメダルが特定されたスロットマシン1側へ貸し出されたか否か、換言すると、貸し出すべき全メダルの排出が完了したか否かが判断される。ステップS1500で、全メダルの排出が完了していないと判断された場合には、全メダルの排出が完了するまで、ステップS1500を繰り返す。
一方、ステップS1500で、全メダルの排出が完了していると判断された場合には、ステップS1000から開始された一連のメダル貸出処理が完了する。
次に、大当たり当選報知処理について説明する。
隣接するスロットマシン1において遊技が開始される等により、大当たり当選報知処理が開始され、最初のステップS2000において、スロットマシン1から大当たり当選信号を受信したか否かの判断がなされる。このステップS2000で、大当たり当選信号を受信していないと判断された場合には、大当たり当選信号を受信するまで、ステップS2000を繰り返す。一方、ステップS2000で、大当たり当選信号を受信したと判断された場合には、次のステップS2100へ進む。
ステップS2100では、当該メダル貸出機2がメダルを貸し出すメダル貸出処理を行っているか否かが判断される。このステップS2100で、当該メダル貸出機2がメダル貸出処理を行っていると判断された場合には、メダル貸出処理が終了するまで、ステップS2100を繰り返す。一方、ステップS2100で、当該メダル貸出機2がメダル貸出処理を行っていないと判断された場合には、次のステップS2200へ進む。
ステップS2200では、貸出ノズル71がスロットマシン1の方に向いているか否かが判断される。このステップS2200で、貸出ノズル71がスロットマシン1の方に向いていると判断された場合には、ステップS2300へ進む。一方、ステップS2200で、貸出ノズル71がスロットマシン1の方に向いていないと判断された場合には、ステップS2400へ進む。
ステップS2300では、遊技者に大当たりに当選したことを報知するために、貸出ノズル71を供給不可能位置まで移動させる大当たり移動処理を行う。これにより、貸出ノズル71が供給不可能位置まで移動したら、当該大当たり移動処理は完了し、ステップS2000から開始された一連の大当たり当選報知処理も完了する。
ステップS2400では、遊技者に大当たりに当選したことを報知するために、貸出ノズル71を供給不可能位置から供給位置まで一旦移動させた後、供給位置から供給不可能位置へ戻す大当たり往復駆動処理を行う。これにより、貸出ノズル71が供給不可能位置まで戻ってきたら、当該大当たり移動処理は完了し、ステップS2000から開始された一連の大当たり当選報知処理も完了する。
(実施形態の効果)
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、メダル貸出機2がメダルを貸し出す動作を行っていないときに、隣接して配置されたスロットマシン1が遊技で大当たりに当選すると、大当たり移動制御手段283 によって、貸出ノズル71の先端部分が供給位置から供給不可能位置へ移動されるようにしたので、この貸出ノズル71の先端部分の移動により、当該遊技者に大当たりに当選したことを報知することができる。
また、固定ノズル74を介して、貸出ノズル71から排出されるメダルをスロットマシン1の側方移送通路12の内部に送り込むようにしたので、貸出ノズル71は、突出長が著しく短いものとなり、これにより、大当たりに当選したスロットマシン1の下皿15に多量のメダルが払い出される際に、貸出ノズル71がメダルの払い出しの邪魔になることがない。
しかも、スロットマシン1が遊技で大当たりに当選すると、貸出ノズル71の先端部分が供給不可能位置へ移動するので、仮に貸出ノズル71がスロットマシン1の下皿15にメダルを供給するために突出長の大きいものであったとしても、大当たりに当選したスロットマシン1の下皿15に多量のメダルが払い出される際に、貸出ノズル71がメダルの払い出しの邪魔になることがない。
従って、遊技者は、貸出ノズル71が邪魔になると感じることがなくなり、大当たり当選の報知で煩わしさを感じることもなく、遊技の快適性が何ら損なわれることがないうえ、スロットマシン1の下皿15に多量のメダルが払い出される際に、貸出ノズル71を移動させる必要がなくなるので、貸出ノズル71を移動させる煩わしさを解消することができる。
また、貸出ノズル71の基端部分である回動部材73をカバー部材61に回動可能に取り付けたので、この貸出ノズル71を駆動する駆動装置72は、カムやリンク等の回転運動を直線運動に変換する機構が不要となり、回動部材73を直接駆動する構造が採用でき、駆動装置72を小型化することができる。
さらに、供給位置と供給不可能位置との間の移動を手動でも行えるように貸出ノズル71を形成したので、遊技者は、必要に応じて手動により、貸出ノズル71を供給位置及び供給不可能位置の一方から他方へ移動させることができる。例えば、遊技の途中でメダルの補給が必要であると感じた際に、貸出ノズル71が供給不可能位置に配置されていても、手動で貸出ノズル71を供給不可能位置から供給位置まで移動させれば、遊技者が遊技を行っているスロットマシン1にメダルを供給させることができ、これにより、遊技者の遊技における便宜を図ることができる。
また、大当たり当選の際に、大当たり移動制御手段283 により貸出ノズル71が供給不可能位置へ移動されても、大当たり遊技の終了の後に、手動で貸出ノズル71を供給位置に移動させることが可能となるので、大当たり遊技を行ったことにより、遊技者が当該遊技に満足して遊技を終え、当該スロットマシン1から離れた後に、別の遊技者が当該スロットマシン1で遊技を開始する際に、手動で貸出ノズル71を供給不可能位置から供給位置まで移動させることができ、貸出ノズル71を供給位置まで移動させて、メダルの貸出を受ることにより、遊技者が当該スロットマシン1で速やかに遊技を開始することができ、これによっても、遊技者の遊技における便宜を図ることができる。
さらに、貸出ノズル71の先端部分が供給不可能位置に位置し、且つ、メダルを貸し出す動作を行っていないときに、スロットマシン1が遊技で大当たりに当選すると、大当たり往復制御手段284 が貸出ノズル71の先端部分を、供給不可能位置と供給位置との間を往復駆動させるので、この貸出ノズル71の往復動作により、遊技者に大当たりに当選したことを報知することができる。換言すると、遊技者は、貸出ノズル71の先端部分が往復駆動されるのを視認することで、自分が大当たりに当選したことを把握することができる。
(変形例)
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
すなわち、メダル貸出機としては、スロットマシン1に設けられているメダル投入部10の上部投入開口11へ直接メダルを投入することが可能なメダル貸出機2に限らず、突出長の大きい貸出ノズルを備え、この貸出ノズルでスロットマシン1の下皿15にメダルを供給するメダル貸出機でもよい。
また、遊技機としては、遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシン等のメダル型遊技機に限らず、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機等の遊技球型遊技機でもよい。ここで、遊技球型遊技機を採用する場合、遊技媒体貸出機としては、遊技球型遊技機に設けられている遊技球の投入用開口へ、直接遊技球を投入することが可能な遊技球貸出機、及び、突出長の大きい貸出ノズルを備え、この貸出ノズルで遊技球型遊技機に設けられている遊技球貯留用の球皿に遊技球を供給する遊技球貸出機のいずれもが採用できる。
さらに、遊技媒体貸出機としては、その一方の側に隣接する遊技機の1台にのみ遊技媒体を貸し出すものだけでなく、その両側に隣接する遊技機の2台に遊技媒体を貸し出すものでもよい。
そして、遊技媒体貸出機で、その両側に隣接する2台の遊技機に遊技媒体を貸し出すようにする場合、前記実施形態における貸出ノズル71の回動範囲を90度から180度へ拡張し、一方の側に設けられていた固定ノズル74と同様の固定ノズルを反対側にも設ければ、一方の側に配置された遊技機だけでなく、その反対側に配置された遊技機にも遊技媒体の供給が可能となる。
この際、供給不可能位置を設定するにあたり、両側に隣接する2台の遊技機のいずれにも遊技媒体の供給が不可能な両者の中間位置だけでなく、大当たりに当選した遊技機へは遊技媒体の供給が不可能でも、その反対側に隣接する遊技機には遊技媒体の供給が可能な反対側の位置も供給不可能位置として設定することができる。
また、供給不可能位置は、両側2台の遊技機における遊技状況に応じて位置を変更するようにしてもよい。
例えば、遊技媒体を貯留するために遊技機に設けられた下皿に、遊技媒体の貯留量を検出可能なセンサ、又は、遊技媒体が満杯になったことを検出可能なセンサを設け、下皿における遊技媒体の貯留量を検知できるようにし、そして、貸出機の一方の側に隣接する遊技機が大当たりに当選した際に、反対側の遊技機の下皿が満杯でなく、更に遊技媒体を受け入れる余裕がある場合には、当該反対側の遊技機に対して遊技媒体の供給が可能な反対側の供給位置を供給不可能位置とする一方、反対側に隣接する遊技機の下皿が遊技媒体で満杯の場合には、供給不可能位置を、反対側の供給位置から両者の中間位置へ変更する等、下皿に遊技媒体が貯留されている貯留量に応じて供給不可能位置を変更するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係るスロットマシン及びメダル貸出機を示す斜視図である。 前記実施形態に係るメダル貸出機の要部を示す拡大斜視図である。 前記実施形態に係るメダル貸出機の要部を示す拡大断面図である。 前記実施形態に係る貸出ノズルを示す拡大断面図である。 前記実施形態に係る貸出ノズルを示す拡大斜視図である。 前記本実施形態に係るノズル制御装置の概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態に係るメダル貸出処理を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態に係る大当たり当選報知処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 遊技機としてのスロットマシン
2 遊技媒体貸出機としてのメダル貸出機
71 貸出ノズル
72 駆動装置
283 移動制御手段としての大当たり移動制御手段
284 往復制御手段としての大当たり往復制御手段

Claims (5)

  1. 遊技媒体の投入により遊技を開始し、
    通常遊技と、この通常遊技に比べて短時間に大量の遊技媒体を獲得することが可能な大当たり遊技が行える遊技機に隣接して配置され、この隣接する遊技機に遊技媒体を供給する遊技媒体貸出機であって、
    遊技媒体を遊技機に供給する貸出ノズルが設けられ、この貸出ノズルは、一方の側に隣接する遊技機に遊技媒体を供給可能な供給位置、及び、この供給位置から離隔して前記一方の側に隣接する遊技機への遊技媒体の供給が不可能な供給不可能位置の2位置間を移動可能に形成され、
    この貸出ノズルの先端部分を前記供給位置及び前記供給不可能位置の一方から他方へ駆動させるための駆動装置と、
    遊技媒体を貸し出す動作を行っていないときに、遊技機が遊技で大当たりに当選すると、当該遊技機に対して設定された供給位置から供給不可能位置へ、前記貸出ノズルの先端部分を移動させる移動制御手段とが設けられていることを特徴とする遊技媒体貸出機。
  2. 前記貸出ノズルの基端部分が回転可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出機。
  3. 前記貸出ノズルは、供給位置と供給不可能位置との間の移動を、手動により行うこともできるように形成したことを特徴とする請求項1または2記載の遊技媒体貸出機。
  4. 前記移動制御手段により供給不可能位置へ移動した貸出ノズルは、大当たり遊技の終了の後には、手動により供給位置に移動可能となっていることを特徴とする請求項3記載の遊技媒体貸出機。
  5. 前記供給不可能位置に前記貸出ノズルの先端部分が位置し、且つ、遊技媒体を貸し出す動作を行っていないときに、遊技機が遊技で大当たりに当選すると、前記貸出ノズルの先端部分を前記供給位置まで移動した後、前記供給不可能位置に戻す往復動作を行う往復制御手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の遊技媒体貸出機。
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