JP2007244006A - 直流モータ及び直流振動モータ - Google Patents

直流モータ及び直流振動モータ Download PDF

Info

Publication number
JP2007244006A
JP2007244006A JP2006058736A JP2006058736A JP2007244006A JP 2007244006 A JP2007244006 A JP 2007244006A JP 2006058736 A JP2006058736 A JP 2006058736A JP 2006058736 A JP2006058736 A JP 2006058736A JP 2007244006 A JP2007244006 A JP 2007244006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
magnetic poles
permanent magnet
motor
pole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006058736A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5204377B2 (ja
Inventor
Tomoyuki Kugo
智之 久郷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Namiki Precision Jewel Co Ltd
Original Assignee
Namiki Precision Jewel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Namiki Precision Jewel Co Ltd filed Critical Namiki Precision Jewel Co Ltd
Priority to JP2006058736A priority Critical patent/JP5204377B2/ja
Priority to PCT/JP2007/053868 priority patent/WO2007100026A1/ja
Publication of JP2007244006A publication Critical patent/JP2007244006A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5204377B2 publication Critical patent/JP5204377B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
    • B06B1/02Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy
    • B06B1/04Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with electromagnetism
    • B06B1/045Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with electromagnetism using vibrating magnet, armature or coil system
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K21/00Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
    • H02K21/12Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets
    • H02K21/14Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures
    • H02K21/145Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures having an annular armature coil
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/06Means for converting reciprocating motion into rotary motion or vice versa
    • H02K7/061Means for converting reciprocating motion into rotary motion or vice versa using rotary unbalanced masses
    • H02K7/063Means for converting reciprocating motion into rotary motion or vice versa using rotary unbalanced masses integrally combined with motor parts, e.g. motors with eccentric rotors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】複雑な制御回路を必要とせず、簡易な構造で低コストに製造することができ、長寿命であって小型化・薄型化も可能な直流モータを提供する。
【解決手段】ステータ2とロータ3のうちの一方に永久磁石Mを備え、他方に電磁石で構成される複数の磁極Gを備え、ロータ回転軸心回りの周方向で隣接する磁極Gどうしは異なる極性に励磁されるように構成され、各磁極Gはロータ回転軸心回りの周方向に沿った弧形状を有するヨークYを備え、該各ヨークYの断面積をロータ回転方向又は反ロータ回転方向に向かって順次大きくし、磁界の勾配が生じるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種小型装置の駆動源として好適な直流モータ及びこれを利用した振動モータに関するものであり、特にブラシレスモータとしても適用できる全く新たな原理で駆動するモータに関するものである。
従来、携帯電話に内蔵される無音呼び出し用振動発生装置などとして、振動式のマイクロモータ(振動モータ)が用いられている。また、このような振動モータ以外にも、マイクロモータは医療機器(例えば、内視鏡先端部のレンズ駆動機構や胎空内診断治療装置の駆動機構)をはじめとする様々な最先端装置類の駆動源として応用が試みられ、今後その利用分野は益々拡大するものと考えられる。
従来、振動モータや汎用型マイクロモータとしては、主にブラシ付きモータが用いられてきた。しかし、ブラシ付きモータは駆動用電源が単純であり、低コストで製造できる利点がある反面、ブラシの摺動接点の摩耗(機械摩耗、電蝕摩耗)が激しいため、寿命が短いという欠点がある。また、モータの薄型化を指向した扁平型の振動モータが知られているが、例えば、特許文献1に示される扁平型の振動モータは、ブラシの摺動接点の周速が大きいため、摺動接点の摩耗が特に激しい。
一方、ブラシレスモータやステッピングモータ等のような摺動接点のないモータは長寿命であるが、特に製造コストの面で問題がある。すなわち、従来のブラシレスモータは、磁極や回転モードの制御を行うための複雑なドライバ回路を必要とするため、駆動回路を含めて考えた場合、ブラシ付きモータに較べて製造コストが非常に高くなる。また、ステッピングモータはマグネットやステータ構造が複雑であるため、これも製造コストが非常に高く、しかも小型化が難しいという問題がある。
このような問題に対して、複雑なドライバ回路を用いることなく、パルス駆動で起動するブラシレスモータも提案されている(例えば、特許文献2)。
特開平6−205565号公報 特開平10−174414号公報
しかし、特許文献2に示されるようなブラシレスモータは、特殊で複雑な構造のロータやステータを用いる必要があるため、やはり製造コストが高く、小型化も難しいという欠点がある。
したがって本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決し、複雑な制御回路等を必要とせず、しかも簡易な構造で低コストに製造することができ、且つ長寿命であって小型化・薄型化も可能な直流モータ及び直流振動モータを提供することにある。
本発明者らは、ロータやステータを特許文献2のような複雑な構造にすることなく、しかも単純な制御回路により円滑に駆動させることが可能なブラシレスモータの構造について鋭意検討を行い、その結果、ステータにマグネットロータを囲むように間隔的に配置される複数の磁極について、これらを構成するヨークの断面積をロータ回転軸心回りの周方向で漸増させることで磁界の強さに勾配をつけることにより、マグネットロータに一方向へのトルクを与えるという着想を得た。そして、このような着想に基づき検討を進めた結果、マグネットロータを囲んで、ロータ回転軸心回りの周方向に沿った弧形状を有するヨーク(Y)を備えた2つの磁極(G)を設け、且つ上記磁界の強さの勾配が生じるように各ヨーク(Y)の断面積をロータ回転方向に向かって順次大きくした構造とした上で、2つの磁極(G)を異なる極性に励磁し且つその極性を適時繰り返し反転させることにより、マグネットロータが一方向に極めて円滑に回転することが判明した。このような駆動原理のモータは、上記のようにロータが永久磁石を備え、ステータが電磁石により構成される複数の磁極を備えるタイプのモータ(ブラシレスモータ)だけでなく、ステータが永久磁石を備え、ロータが電磁石により構成される複数の磁極を備えるタイプのモータ(ブラシ付きモータ)としても実現することができる。
本発明は、以上のような知見に基づきなされたもので、従来のように複雑な制御回路或いは複雑な構造のロータ・ステータを用いることなく、電磁石で構成される2系統の磁極の極性を繰り返し反転させるだけの極く単純な制御手段により円滑に駆動する、全く新規なタイプの直流モータである。
すなわち、本発明の直流モータ及び直流振動モータは、以下のような特徴を有する。
[1]ロータとステータのうちの、一方に永久磁石(M)を備え、他方に電磁石により構成される磁極であって、前記永久磁石(M)との相互作用によりロータにトルクを付与する2n個(但し、nは1以上の整数)の磁極(G)をロータ回転軸心回りの周方向で間隔をおいて備え、
ロータ回転軸心回りの周方向で隣接する磁極(G)どうし(但し、磁極(G)の数が2つの場合は、当該2つの磁極(G)どうし)は異なる極性に励磁されるように構成され、
各磁極(G)はロータ回転軸心回りの周方向に沿った弧形状を有するヨーク(Y)を備え、該各ヨーク(Y)の断面積を、下記(イ),(ロ)の条件にしたがいロータ回転方向又は反ロータ回転方向に向かって順次大きくしたことを特徴とする直流モータ。
(イ)ロータが永久磁石(M)を備え、ステータが電磁石により構成される磁極(G)を備える場合はロータ回転方向
(ロ)ステータが永久磁石(M)を備え、ロータが電磁石により構成される磁極(G)を備える場合は反ロータ回転方向
[2]上記[1]の直流モータにおいて、ロータが永久磁石(M)を備え、ステータが電磁石により構成される複数の磁極(G)を備えることを特徴とする直流モータ。
[3]上記[1]の直流モータにおいて、ステータが永久磁石(M)を備え、ロータが電磁石により構成される複数の磁極(G)を備えることを特徴とする直流モータ。
[4]上記[1]〜[3]のいずれかの直流モータにおいて、複数の磁極(G)が、各々ヨーク(Y)で構成され、該複数のヨーク(Y)の外側又は内側にロータ回転軸心回りの周方向に沿ったリング状の励磁コイルを有することを特徴とする直流モータ。
[5]上記[1]〜[3]のいずれかの直流モータにおいて、複数の磁極(G)が、各々ヨーク(Y)を備えた電機子コイルで構成されることを特徴とする直流モータ。
[6]上記[1]〜[5]のいずれかの直流モータにおいて、ロータ回転軸心回りの周方向に沿って2個又は4個の磁極(G)を備えることを特徴とする直流モータ。
[7]上記[1]〜[6]のいずれかの直流モータにおいて、ロータが偏心ウエイトを備え又は偏心構造を有することを特徴とする直流振動モータ。
[8]上記[7]の直流振動モータにおいて、ロータは、永久磁石(M)を備えた円盤状のロータ本体と、該ロータ本体に対してその盤面の一部と重合するように連結された偏心ウエイトとを有することを特徴とする直流振動モータ。
[9]上記[7]の直流振動モータにおいて、ロータは円盤状に構成され、該円盤の一方の半円領域内に永久磁石(M)を有し、他方の半円領域内に偏心ウエイトを有することを特徴とする直流振動モータ。
[10]上記[7]の直流振動モータにおいて、ロータの主要部が偏心構造を有する永久磁石(M)からなることを特徴とする直流振動モータ。
本発明の直流モータ及び直流振動モータは、2系統の磁極(G)の極性を適時繰り返し反転させるだけで駆動するため、複雑な制御回路が全く不要であり、しかもモータの構造自体も、ヨークの断面積をロール軸心回りの周方向で漸増させる(例えば、ヨークの高さ、幅、厚みなどの少なくとも1つを漸増させる)ことにより磁界の強さに勾配が付けられた複数の磁極を配置するだけでよいため、非常に低コストに製造することができる。
また、ロータが永久磁石を備え、ステータが電磁石により構成される複数の磁極を備える構造とすることによりブラシレスモータとすることができ、このようなモータはブラシレスであることに加えて、上記のように簡易な構造であるため、長寿命で且つ小型化・薄型化が容易であり、従来のブラシレスモータ及びブラシレス振動モータでは難しかった厚さ3mm以下のサイズも容易に実現することができる。
本発明の直流モータは、ロータとステータのうちの、一方に永久磁石(M)を備え、他方に電磁石により構成される磁極であって、前記永久磁石(M)との相互作用によりロータにトルクを付与する2n個(但し、nは1以上の整数)の磁極(G)をロータ回転軸心回りの周方向で間隔をおいて備え、ロータ回転軸心回りの周方向で隣接する磁極(G)どうし(但し、磁極(G)の数が2つの場合は、当該2つの磁極(G)どうし)は異なる極性に励磁されるように構成され、各磁極(G)はロータ回転軸心回りの周方向に沿った弧形状を有するヨーク(Y)を備え、該各ヨーク(Y)の断面積を、下記(イ),(ロ)の条件にしたがいロータ回転方向または反ロータ回転方向に向かって順次大きくした構造を有する。
(イ)ロータが永久磁石(M)を備え、ステータが電磁石により構成される磁極(G)を備える場合はロータ回転方向
(ロ)ステータが永久磁石(M)を備え、ロータが電磁石により構成される磁極(G)を備える場合は反ロータ回転方向
このような本発明の直流モータは、(i)ロータが永久磁石(M)を備え、ステータが電磁石により構成される複数の磁極(G)を備えるタイプ、(ii)ステータが永久磁石(M)を備え、ロータが電磁石により構成される複数の磁極(G)を備えるタイプ、のいずれのタイプのモータとしてもよいが、実質的に、(i)のタイプはブラシレスモータ、(ii)のタイプはブラシ付きモータとなる。また、上記(i),(ii)のタイプともに、インナーロータ型、アウターロータ型のいずれの形式のモータとしてもよい。
また、複数の磁極(G)は、各々を電機子コイルで構成してもよいが、クローポール型モータと同様に、複数の磁極(G)を各々ヨーク(Y)で構成し、その複数のヨーク(Y)の外側又は内側にロータ回転軸心回りの周方向に沿ったリング状の励磁コイルを配置した構造としてもよい。
図1〜図5は、本発明の直流モータのうち、上記(i)のタイプのインナーロータ型ブラシレスモータの一実施形態を示したもので、図1はケースを断面した状態で示す平面図、図2は図1中のII−II線に沿う断面図であってロータ側の永久磁石(M)を省略した状態で示すもの、図3は分解斜視図、図4はケース1の一部、励磁コイル5及び永久磁石(M)を省略した状態で示す斜視図、図5はケース1の一部と永久磁石(M)を省略した状態で示す斜視図である。なお、本実施形態は、出力軸を有しない直流振動モータの例を示している。
図において、1はケース部材1a,1bで構成されるケース、2はこのケース1内に収納されるリング状のステータ、3はこのステータ2内に回転可能に配置されるロータである。
前記ステータ2は、1対のヨークユニット4a,4bと励磁コイル5とで構成されている。各ヨークユニット4a,4bは、リング状の本体40a,40bと、この本体40a,40bのほぼ半周部に沿って形成された弧形状のヨーク(Ya),(Yb)とからなっている。これらのヨーク(Ya),(Yb)はステータ2の磁極を構成するものであり、その高さ(=断面積)がロータ回転方向に向かって順次大きくなるように構成されている。したがって、ヨーク(Ya),(Yb)の上端縁は、ロータ回転軸心回りの周方向においてスロープ状に傾斜している。
両ヨークユニット4a,4bは、対向した状態で互いの弧形状のヨーク(Ya),(Yb)が周方向で噛み合うように組み立てられ、ヨークユニット組立体6が構成される。そして、このヨークユニット組立体6を構成するヨーク(Ya),(Yb)の外側に、ロータ回転軸心回りの周方向に沿ったリング状の励磁コイル5が外嵌されている。
このようなステータ2では、ヨーク(Ya),(Yb)が、ロータ回転軸心回りの周方向で180°の関係で磁極(Ga),(Gb)を構成するが、これらは異なる極性に励磁され、ロータ3が備える永久磁石(M)との相互作用によりロータ3にトルクを付与する。
各磁極(Ga),(Gb)での磁界の強さは、ヨーク(Ya),(Yb)の高さ(断面積)の漸増により、ロータ回転方向(図1中矢印で示す方向)に向かって、すなわち図1に示した「最小断面積」から「最大断面積」に向かって順次大きくなる。
なお、ロータ回転軸心回りの周方向でヨーク(Ya),(Yb)の断面積を漸増させる形態としては、例えば、ヨークの厚さを変えるなどしてもよく、その形態は任意である。また、(Ya),(Yb)の断面積は本実施形態のように連続的に漸増する以外に、段階的(例えば、階段状)に漸増するような構造であってもよい。
前記ロータ3は所謂マグネットロータであり、本実施形態では永久磁石に偏心ウエイトの機能(振動モータ用)を持たせるために平面C字状(又は略半リング状)の永久磁石(M)を備えている。この偏心ウエイトを兼ねる永久磁石(M)は、図1に示すようにロータ回転中心からの角距離αを200〜250°、より好ましくは210〜240°、特に好ましくは220〜230°程度とすることが、モータの駆動性能、振動性能の面から望ましい。
なお、この永久磁石(M)の形状は任意であり、例えば、偏心ウエイトの機能を持たせない場合には、円盤状で且つ略全体が永久磁石で構成されたもの(2つの略半円形の永久磁石を接続して円盤状にしたもの)としてもよい。
ロータ3は、ケース1の中央に固定された固定シャフト7に軸受8(メタル軸受)を介して回転自在に軸支された保持リング9と、この保持リング9の外側に固定された前記平面C形状(又は略半リング状)の永久磁石(M)とからなっている。このロータ3では、前記永久磁石(M)により、2つの磁極10A(S極)、10B(N極)が構成されている。
なお、本発明の直流モータでは、永久磁石(M)により少なくとも1つの磁極が構成され、電磁石により構成される磁極(Ga),(Gb)との相互作用でロータ3にトルクが付与されればよく、したがって、磁極10A(S極)、10B(N極)のいずれか1つを設けるだけでもよい。
その他図面において、11は、軸受8内のオイル保持と接触抵抗を低減させるためのライナーである。
なお、本実施形態では、ケース1に固定された固定シャフト7に対してロータ3を回転自在に軸支させたものであるが、例えば、ケース1にシャフトを回転自在に支持させ、このシャフトにロータ3を固定するような構造としてもよい。
本発明の直流モータでは、磁極(G)の数は2n個(但し、nは1以上の整数)以上とすることができる。図6は、4つの磁極(Ga),(Gb),(Ga),(Gb)を備えた直流モータ(図1〜図5の実施形態と同じく、上記(i)のタイプのインナーロータ型モータ)の一実施形態を示したもので、ケースを断面した状態で示す平面図である。なお、本実施形態の直流モータを振動モータとする場合には、ロータ3に偏心ウエイトを取り付け若しくは組み付ける。
本発明の直流モータでは、ロータ回転軸心回りの周方向で隣接する磁極(G)どうしは異なる極性に励磁されるように構成されるものであり、このため本実施形態では、ステータ2を構成する各ヨークユニット4a,4b(図示しないので、図3〜図5を参照)には、それぞれ本体40a,40b(同じく図示しないので、図3〜図5を参照)のほぼ1/4周部に沿って形成された2つの弧形状のヨーク(Ya),(Ya)とヨーク(Yb),(Yb)が、各々の本体40a,40bの180°対向する位置に設けられている。これら各ヨーク(Ya),(Ya)とヨーク(Yb),(Yb)も、その高さ(=断面積)がロータ回転方向に向かって順次大きくなるように構成され、ヨーク(Ya),(Ya)とヨーク(Yb),(Yb)の上端縁は、ロータ回転軸心回りの周方向においてスロープ状に傾斜している。
そして、両ヨークユニット4a,4bは、対向した状態で互いの弧形状のヨーク(Ya),(Ya)とヨーク(Yb),(Yb)が周方向で交互に噛み合うように組み立てられ、ヨークユニット組立体6が構成される。このヨークユニット組立体6を構成するヨーク(Ya),(Ya)とヨーク(Yb),(Yb)の外側に、ロータ回転軸心回りの周方向に沿ったリング状の励磁コイル5が外嵌されている。
このようなステータ2では、ヨーク(Ya),(Ya)が周方向で180°の関係に位置して同じ極性に励磁される磁極(Ga),(Ga)を構成し、ヨーク(Yb),(Yb)が周方向で180°の関係に位置して同じ極性に励磁される磁極(Gb),(Gb)を構成し、且つ磁極(Ga),(Ga)と磁極(Gb),(Gb)は異なる極性に励磁される。
各磁極(Ga),(Ga)と磁極(Gb),(Gb)での磁界の強さは、ヨーク(Ya),(Ya)とヨーク(Yb),(Yb)の高さ(断面積)の漸増により、ロータ回転方向(図6中矢印で示す方向)に向かって、すなわち図6に示した「最小断面積」から「最大断面積」に向かって順次大きくなる。
図6の実施形態のロータ3も所謂マグネットロータであり、4つの略四半円形の永久磁石(M)を接続して円盤状のロータ本体が構成され、これらの永久磁石(M)により、磁極(G)の数と同じ4つの磁極10A(S極)、10B(N極)、10A(S極)、10B(N極)が構成されている。なお、この実施形態においても、磁極10A〜10Bのうちのいずれか1つ或いは2〜3つを設けるだけでもよい。
以上のように本発明の直流モータでは、磁極(G)は2n個(但し、nは1以上の整数)以上の任意の数とすることができるが、モータの構造の簡易化、製造の容易性・製造コスト、モータの円滑な駆動性などの面から、特に合理的な構造としては、2つまたは4つの磁極(G)を備えた構造が好ましい。
本発明の直流モータでは、永久磁石(M)やこれにより構成される磁極10の形態に特別な制限はない。
図7(A)〜(G)は、2つの磁極(G)を有するタイプの直流モータのロータに適用される永久磁石(M)及びこれにより構成される磁極10の形態例を示しており(各図中の斜線部分が永久磁石(M)を示す)、これらのいずれの形態でもよい。図7(A)、(B)は永久磁石(M)に偏心ウエイトの機能を兼ね備えさせたものであり、したがって、直流振動モータ専用である。
磁極(G)の数に対する磁極10の数も任意であり、基本的には少なくとも1つの磁極10(N極又はS極)があればよいが、磁極(G)の極性の切り換えの簡便性等の面からは、磁極(G)と磁極10は同数であることが好ましい。すなわち、2つの磁極(G)を有する場合には、図1に示すようにN極とS極の2つの磁極10を設け、また、4つの磁極(G)を有する場合には、図6に示すように周方向でN極とS極を交互に配することで、4つの磁極10を設けることが好ましい。
図8は、本発明の直流モータのうち、さきに述べた(i)のタイプのアウターロータ型ブラシレスモータの一実施形態を模式的(原理的)に示したもので、3xは永久磁石(M)を備えたロータ(モータカバー)、2xはこのロータ3xの内側に配置されるステータである。このステータ2xの基本構造は、ヨーク(Ya),(Yb)や磁極(Ga),(Gb)の構成を含めて図1〜図5の実施形態におけるステータ2と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。但し、本実施形態のステータ2では、ロータ回転軸心回りの周方向に沿ったリング状の励磁コイル5の外側にヨーク(Ya),(Yb)が配置されている。また、これらヨーク(Ya),(Yb)も、図1〜図5の実施形態と同様の構造を有する1対のヨークユニット4a,4b(図示せず)の一部によって構成されている。
なお、前記ヨーク(Ya),(Yb)は、リング状の励磁コイル5の内側に配置してもよい。
前記ロータ3xの内側には、周方向に所定の長さを有する永久磁石(M)が固定され、1つの磁極10(本実施形態ではN極)が構成されている。
次に、さきに述べた(ii)のタイプの直流モータ、すなわち、ステータが永久磁石を備え、ロータが電磁石により構成される複数の磁極を備えるタイプの直流モータについて説明する。
図9は、上記(ii)のタイプのインナーロータ型ブラシ付きモータの一実施形態を模式的に示したもので、2yは永久磁石(M)を備えたステータ、3yはこのステータ2yの内側に配置されるロータである。このロータ3yの基本構造は、ヨーク(Ya),(Yb)や磁極(Ga),(Gb)の構成を含めて図1〜図5の実施形態におけるステータ2と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。但し、本実施形態は、ステータ2yが永久磁石(M)を備え、ロータ3yが磁極(G)を備えるものであるため、図1〜図5の実施形態とは逆に、各ヨーク(Ya),(Yb)の断面積は反ロータ回転方向に向かって順次大きくする。
また、本実施形態のロータ3yでは、ロータ回転軸心回りの周方向に沿ったリング状の励磁コイル5の内側にヨーク(Ya),(Yb)が配置されている。また、これらヨーク(Ya),(Yb)も、図1〜図5の実施形態と同様の構造を有する1対のヨークユニット4a,4b(図示せず)の一部によって構成されている。
なお、前記ヨーク(Ya),(Yb)は、図8の実施形態のようにリング状の励磁コイル5の外側に配置してもよい。
前記ステータ2yの内側には、周方向に所定の長さを有する永久磁石(M)が固定され、1つの磁10(本実施形態ではN極)が構成されている。
図10は、上記(ii)のタイプのアウターロータ型ブラシ付きモータの一実施形態を模式的に示したもので、3zはロータ、2zはこのロータ3zの内側に配置される永久磁石(M)を備えたステータである。前記ロータ3zの構造自体は、ヨーク(Ya),(Yb)や磁極(Ga),(Gb)の構成を含めて図1〜図5の実施形態におけるステータ2と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。但し、本実施形態も、ステータ2zが永久磁石(M)を備え、ロータ3zが磁極(G)を備えるものであるため、図1〜図5の実施形態とは逆に、各ヨーク(Ya),(Yb)の断面積は反ロータ回転方向に向かって順次大きくする。
前記ステータ2zは、2つの略半円形の永久磁石(M)を接続して円盤状のステータ本体が構成され、この永久磁石(M)により2つの磁極10A(S極)、10B(N極)が構成されている。
以上述べたような(i)のタイプのアウターロータ型ブラシレスモータ(図8)や(ii)のタイプのインナーロータ型ブラシ付きモータ(図9)及びアウターロータ型ブラシ付きモータ(図10)についても、図1〜図5に示すインナーロータ型ブラシレスモータに関して述べた以下のような条件が当てはまる。
(イ)磁極(G)は2n個(但し、nは1以上の整数)以上の任意の数とすることができる。但し、特に合理的な構造としては、2つ又は4つの磁極(G)を備えた構造が好ましい。
(ロ)永久磁石(M)やこれにより構成される磁極10は、電磁石により構成される磁極(G)との相互作用でロータ3にトルクが付与できればよく、その構成は任意である。磁極(G)の数に対する磁極10の数も任意であり、基本的には少なくとも1つの磁極10(N極又はS極)があればよいが、磁極(G)の極性の切り換えの簡便性等の面からは、磁極(G)と磁極10は同数であることが好ましい。すなわち、2つの磁極(G)を有する場合にはN極とS極の2つの磁極10を設け、また、4つの磁極(G)を有する場合には、周方向でN極とS極を交互に配することで、4つの磁極10を設けることが好ましい。
以上述べた各実施形態は、クローポール型モータと同様に、複数の磁極(G)を各々ヨーク(Y)で構成し、その複数のヨーク(Y)の外側又は内側にロータ回転軸心回りの周方向に沿ったリング状の励磁コイル5を配置したものであるが、複数の磁極(G)は、各々をヨーク(Y)を備えた電機子コイルで構成してもよい。
図11は、その一実施形態を示す斜視図である。この直流モータ(図1〜図5、図6の実施形態と同じく、上記(i)のタイプのインナーロータ型モータ)は、図6の実施形態と同様に4つの磁極(Ga),(Gb),(Ga),(Gb)を備えている。
本実施形態のステータ2は、ケース1のほぼ1/4周に相当する弧形状の電機子コイル12a,12b,12a,12bがケース1の内周に沿って順に配置され、これら電機子コイル12a,12b,12a,12bにより前記磁極(Ga),(Gb),(Ga),(Gb)が構成されている。各電機子コイル12a,12b,12a,12bは、弧形状のヨーク(Ya),(Yb),(Ya),(Yb)の外側に各々励磁コイル13a,13b,13a,13bが巻かれることで構成されている。
上記のような電機子コイル12a,12b,12a,12bの配置により、前記ヨーク(Ya),(Ya)とヨーク(Yb),(Yb)は、各々ケース1の180°対向する位置に配置されている。これらヨーク(Ya),(Yb),(Ya),(Yb)は、その高さ(=断面積)がロータ回転方向に向かって順次大きくなるように構成されている。
このようなステータ2では、ヨーク(Ya),(Ya)が周方向で180°の関係に位置して同じ極性に励磁される磁極(Ga),(Ga)を構成し、ヨーク(Yb),(Yb)が周方向で180°の関係に位置して同じ極性に励磁される磁極(Gb),(Gb)を構成し、且つ磁極(Ga),(Ga)と磁極(Gb),(Gb)は異なる極性に励磁され、ロータ3が備える永久磁石(M)との相互作用によりロータ3にトルクを付与する。
各磁極(Ga),(Ga)と磁極(Gb),(Gb)での磁界の強さは、ヨーク(Ya),(Ya)とヨーク(Yb),(Yb)の高さ(断面積)の漸増により、ロータ回転方向(図11中矢印で示す方向)に向かって、すなわち図11に示した「最小断面積」から「最大断面積」に向かって順次大きくなる。
図11の実施形態のロータ3も所謂マグネットロータであり、4つの略四半円形の永久磁石(M)を接続して円盤状のロータ本体が構成され、これらの永久磁石(M)により、磁極(G)の数と同じ4つの磁極10A(S極)、10B(N極)、10A(S極)、10B(N極)が構成されている。なお、この実施形態においても、磁極10A〜10Bのうちのいずれか1つ或いは2〜3つを設けるだけでもよい。
したがって、この形式の直流モータの駆動原理も、図6の実施形態と全く同じである。また、この形式のモータについても、2つの電機子コイルを備えることにより、図1〜図5の実施形態のように2つの磁極(Ga),(Gb)を有するものとしてもよい。また、(i)ロータが永久磁石(M)を備え、ステータが電磁石により構成される複数の磁極(G)を備えるタイプ、(ii)ステータが永久磁石(M)を備え、ロータが電磁石により構成される複数の磁極(G)を備えるタイプ、のいずれにも適用できる。また、上記(i),(ii)のタイプともに、インナーロータ型、アウターロータ型のいずれの形式のモータとしてもよい。
図11に示した実施形態では、複数の磁極(G)はロータ自体を囲むように配置されているが、複数の磁極(G)は、ロータ3にトルクを与える磁極を形成できるように配置されればよく、複数の磁極がロータ回転軸心回りの周方向で間隔をおいて配置されればよい。したがって、複数の磁極(G)をロータ3の回転軸心を囲むように配置してもよく、この場合は、複数の磁極(G)(電機子コイル)はロータ3の一方の回転面と対面(対向)した状態に配置されることになる。
本発明のブラシレスモータに用いる制御回路(ドライバ回路)としては、ロータ3が[360/磁極(G)の数]°に相当する角度(例えば、図1〜図5の実施形態の場合には180°、図6の実施形態の場合には90°)を回転する毎に励磁コイル5に流れる電流の向きを反転させる機能を有するスイッチ回路を用いるだけでよい。このような制御回路は、例えば、携帯電話機などの適用対象機器に備えられている回路を利用してもよい。また、このような制御回路を用いる以外に、例えば、各励磁コイル5に、異なる極性を生じさせる2組のコイルを備えさせ、これら2組のコイルの切り替えにより、磁極(G)の極性を切り替えるような方式を採用してもよい。
また、ブラシ付きのモータの場合には、ロータ3が[360/磁極(G)の数]°に相当する角度(例えば、図1〜図5の実施形態の場合には180°、図6の実施形態の場合には90°)を回転する毎に各磁極(G)に流れる電流の向きを反転させるようなブラシと整流子を用いればよい。
次に、本発明の直流モータの駆動原理を、図1〜図5に示す実施形態のものを例に、図12(A)〜(E)に基づいて説明する。なお、図12では、模式的に磁極(Ga),磁極(Gb)を斜線部で示し、且つそれらの各部分の磁界の強さを斜線部の太さで表している。
図12(A)では、ヨーク(Ya)で構成される磁極(Ga)はN極に、ヨーク(Yb)で構成される磁極(Gb)はS極にそれぞれ励磁され、ロータ3(永久磁石)のS極が、N極に励磁された磁極(Ga)のなかで最も磁界の強い位置に、また、ロータ3(永久磁石)のN極が、S極に励磁された磁極(Gb)のなかで最も磁界の強い位置に、それぞれ固定された状態にある。この状態から、図12(B)に示すように、磁極(Ga),磁極(Gb)の極性を切り替え(反転させる)、磁極(Ga)をS極に、磁極(Gb)をN極にそれぞれ励磁すると、磁極(Ga)(S極)とロータ3のS極間、磁極(Gb)(N極)とロータ3のN極間にそれぞれ反発力が生じ、一方、磁極(Gb)(N極)とロータ3のS極間、磁極(Ga)(S極)とロータ3のN極間にそれぞれ吸引力が生じるため、ロータ3に図中矢印方向でのトルクが与えられ、ロータ3が回転する。
さらに、各磁極(Ga),磁極(Gb)での磁界の強さは、ロータ回転方向において順次大きくなるように磁界に勾配がつけられているので、図12(C)に示されるように、ロータ3のS極とN極は、磁界がより強い側に順次吸引されることでロータ3は回転し、図12(D)に示されるように、ロータ3のS極が、N極に励磁された磁極(Gb)のなかで最も磁界の強い位置で、また、ロータ3のN極が、S極に励磁された磁極(Ga)のなかで最も磁界の強い位置で、それぞれ固定される。この時点で、図12(E)に示すように、再び磁極(Ga),磁極(Gb)の極性を切り替え(反転させる)、磁極(Ga)をN極に、磁極(Gb)をS極にそれぞれ励磁すると、磁極(Gb)(S極)とロータ3のS極間、磁極(Ga)(N極)とロータ3のN極間にそれぞれ反発力が生じ、一方、磁極(Ga)(N極)とロータ3のS極間、磁極(Gb)とロータ3のN極間にそれぞれ吸引力が生じるため、引き続きロータ3にトルクが与えられ、ロータ3は回転を続ける。
以上のように本発明の直流モータは、各磁極(G)の磁界の強さを、磁界の勾配が生じるようにロータ回転方向(又は反ロータ回転方向)に向かって順次大きくした構造とした上で、ロータ3が所定角度回転(図12の場合には180°回転)する毎に、2系統の磁極(G)の極性をS極とN極の間で交互に切り替える(反転させる)ことだけで、ロータ3が回転し続ける。ここで、磁極(G)の極性の反転は、ロータ3が[360/磁極(G)の数]°の角度を回転する毎に行われる。
なお、図12の説明では、ロータ3のN極とS極が各々、励磁された磁極との間の反発力・吸引力でトルクを付与されると述べたが、例えば、図4(B)〜(D)に示すようなロータ3(但し、図4(B)〜(D)に示す永久磁石はN極・S極の位置が逆でもよい)の場合には、実質的にロータ3のN極とS極のいずれか一方だけが、励磁された磁極との間の反発力・吸引力でトルクを付与されることになる。その場合でも、ロータ3は何ら問題なく回転する。
また、図8〜図10に示す直流モータについても、基本的に上記と同じ駆動原理でロータが回転する。すなわち、図8に示すアウターロータ型ブラシレスモータでは、ステータ2xの磁極(Ga),(Gb)の極性をロータ3xが180°回転する毎にS極とN極の間で交互に切り替える(反転させる)ことにより、また、図9に示すインナーロータ型ブラシ付きモータでは、ロータ3yの磁極(Ga),(Gb)の極性をロータ3yが180°回転する毎にS極とN極の間で交互に切り替える(反転させる)ことにより、また、図10に示すアウターロータ型ブラシ付きモータでは、ロータ3zの磁極(Ga),(Gb)の極性をロータ3zが180°回転する毎にS極とN極の間で交互に切り替える(反転させる)ことにより、それぞれ図12に示した場合と同様の駆動原理でロータが回転する。
本発明の直流モータを振動モータに適用する場合には、ロータ3の主要部が偏心構造を有するか若しくは偏心ウエイトを備える必要がある。
ロータ3の主要部が偏心構造を有する例としては、図1〜図5の実施形態、図7(A),(B)の実施形態などが挙げられる。
また、ロータ3が偏心ウエイトを備える例としては、例えば、図7(C)〜(G)に示すような円盤状のロータ1に偏心ウエイト(図示せず)を備えさせたものなどが挙げられる。具体的には、(1)永久磁石(M)を備えた円盤状のロータ本体と、このロータ本体に対してその盤面の一部と重合するように連結された偏心ウエイトからなるロータ、(2)円盤状に構成され、該円盤の一方の半円領域内に永久磁石(M)を有し、他方の半円領域内に偏心ウエイトを有するロータ、などを挙げることができる。
図1〜図5の実施形態は本発明の直流モータを振動モータに適用したものであるが、本発明の直流モータは、回転駆動源として用いる汎用型モータにも適用できることは言うまでもなく、この場合には、回転自在なモータシャフト(出力軸)を備え、このモータシャフトにロータが固定される。通常、このモータシャフトは、ケースの軸心に沿って配置され、軸受を介してケースに回転自在に支持される。このような直流モータは、ロータとモータシャフトが一体に回転し、回転出力がモータシャフトから取り出される。
本発明の直流モータの一実施形態を、ケースを断面した状態で示す平面図 図1中のII−II線に沿う断面図であって、ロータ側の永久磁石(M)を省略した状態で示す断面図 図1の実施形態の直流モータの分解斜視図 図1の実施形態の直流モータについて、ケース1の一部、励磁コイル5及び永久磁石(M)を省略した状態で示す斜視図 図1の実施形態の直流モータについて、ケース1の一部と永久磁石(M)を省略した状態で示す斜視図 本発明の直流モータの他の実施形態を、ケースを断面した状態で示す平面図 本発明の直流モータを構成するロータ及びこれに設けられる永久磁石の形態例を示す説明図 本発明の直流モータの他の実施形態を、ケースを断面した状態で示す平面図 本発明の直流モータの他の実施形態を、ケースを断面した状態で示す平面図 本発明の直流モータの他の実施形態を、ケースを断面した状態で示す平面図 本発明の直流モータの他の実施形態を、ケースを断面した状態で示す斜視図 本発明の直流モータの駆動原理を示す説明図
符号の説明
1 ケース
1a,1b ケース部材
2,2x,2y,2z ステータ
3,3x,3y,3z ロータ
4a,4b ヨークユニット
5 励磁コイル
6 ヨークユニット組立体
7 固定シャフト
8 軸受
9 保持リング
10A,10B,10A,10A,10B,10B 磁極
12a,12b 電機子コイル
13a,13b 励磁コイル
40a,40b 本体
(Ya),(Ya),(Ya),(Yb),(Yb),(Yb) ヨーク
(Ga),(Ga),(Ga),(Gb),(Gb),(Gb) 磁極
(M) 永久磁石

Claims (10)

  1. ロータとステータのうちの、一方に永久磁石(M)を備え、他方に電磁石により構成される磁極であって、前記永久磁石(M)との相互作用によりロータにトルクを付与する2n個(但し、nは1以上の整数)の磁極(G)をロータ回転軸心回りの周方向で間隔をおいて備え、
    ロータ回転軸心回りの周方向で隣接する磁極(G)どうし(但し、磁極(G)の数が2つの場合は、当該2つの磁極(G)どうし)は異なる極性に励磁されるように構成され、
    各磁極(G)はロータ回転軸心回りの周方向に沿った弧形状を有するヨーク(Y)を備え、該各ヨーク(Y)の断面積を、下記(イ),(ロ)の条件にしたがいロータ回転方向又は反ロータ回転方向に向かって順次大きくしたことを特徴とする直流モータ。
    (イ)ロータが永久磁石(M)を備え、ステータが電磁石により構成される磁極(G)を備える場合はロータ回転方向
    (ロ)ステータが永久磁石(M)を備え、ロータが電磁石により構成される磁極(G)を備える場合は反ロータ回転方向
  2. ロータが永久磁石(M)を備え、ステータが電磁石により構成される複数の磁極(G)を備えることを特徴とする請求項1に記載の直流モータ。
  3. ステータが永久磁石(M)を備え、ロータが電磁石により構成される複数の磁極(G)を備えることを特徴とする請求項1に記載の直流モータ。
  4. 複数の磁極(G)が、各々ヨーク(Y)で構成され、該複数のヨーク(Y)の外側又は内側にロータ回転軸心回りの周方向に沿ったリング状の励磁コイルを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の直流モータ。
  5. 複数の磁極(G)が、各々ヨーク(Y)を備えた電機子コイルで構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の直流モータ。
  6. ロータ回転軸心回りの周方向に沿って2個又は4個の磁極(G)を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の直流モータ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の直流モータにおいて、ロータが偏心ウエイトを備え又は偏心構造を有することを特徴とする直流振動モータ。
  8. ロータは、永久磁石(M)を備えた円盤状のロータ本体と、該ロータ本体に対してその盤面の一部と重合するように連結された偏心ウエイトとを有することを特徴とする請求項7に記載の直流振動モータ。
  9. ロータは円盤状に構成され、該円盤の一方の半円領域内に永久磁石(M)を有し、他方の半円領域内に偏心ウエイトを有することを特徴とする請求項7に記載の直流振動モータ。
  10. ロータの主要部が偏心構造を有する永久磁石(M)からなることを特徴とする請求項7に記載の直流振動モータ。
JP2006058736A 2006-03-03 2006-03-03 直流モータ及び直流振動モータ Expired - Fee Related JP5204377B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006058736A JP5204377B2 (ja) 2006-03-03 2006-03-03 直流モータ及び直流振動モータ
PCT/JP2007/053868 WO2007100026A1 (ja) 2006-03-03 2007-03-01 直流モータ及び直流振動モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006058736A JP5204377B2 (ja) 2006-03-03 2006-03-03 直流モータ及び直流振動モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007244006A true JP2007244006A (ja) 2007-09-20
JP5204377B2 JP5204377B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=38459126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006058736A Expired - Fee Related JP5204377B2 (ja) 2006-03-03 2006-03-03 直流モータ及び直流振動モータ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5204377B2 (ja)
WO (1) WO2007100026A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013132111A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Toshihide Kita 電動モーター

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07236261A (ja) * 1994-02-22 1995-09-05 Nippon Densan Corp ブラシレスモータ
JPH08340667A (ja) * 1995-06-09 1996-12-24 Nippon Densan Corp 磁石モータ
JP2002254029A (ja) * 2001-01-31 2002-09-10 Sunonwealth Electric Machine Industry Co Ltd Dcブラシレス振動モータ
JP2003102156A (ja) * 2001-09-25 2003-04-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd Dcモータ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07236261A (ja) * 1994-02-22 1995-09-05 Nippon Densan Corp ブラシレスモータ
JPH08340667A (ja) * 1995-06-09 1996-12-24 Nippon Densan Corp 磁石モータ
JP2002254029A (ja) * 2001-01-31 2002-09-10 Sunonwealth Electric Machine Industry Co Ltd Dcブラシレス振動モータ
JP2003102156A (ja) * 2001-09-25 2003-04-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd Dcモータ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013132111A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Toshihide Kita 電動モーター

Also Published As

Publication number Publication date
JP5204377B2 (ja) 2013-06-05
WO2007100026A1 (ja) 2007-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9705391B2 (en) Stepping motor, lens apparatus, and image pickup apparatus
JP4814574B2 (ja) 直流モータ及び直流振動モータ
JP2007037269A5 (ja)
JP5204377B2 (ja) 直流モータ及び直流振動モータ
JP2011185229A (ja) ベーンポンプ
JP2004254411A (ja) アクチュエータ及びこれを用いた電動歯ブラシ
JP2006333566A (ja) 回転電機
JP4283636B2 (ja) 電磁アクチュエータ
JP2008092629A5 (ja)
JP4029774B2 (ja) アクチュエータ
JP4095334B2 (ja) ステッピングモータ
JP4378248B2 (ja) ステッピングモータ
JP2008086176A5 (ja)
JPH10174414A (ja) パルス駆動式ブラシレスモータ
JP3987808B2 (ja) アクチュエータ及びこれを用いた電動歯ブラシ
JP2018023273A (ja) 単相モータ
JP4282469B2 (ja) 電磁アクチュエータ
JP2010119279A (ja) 振動モーター
JP2003079126A (ja) モータ
JP2001320869A (ja) ロータリーアクチュエータ
JPH0628501B2 (ja) ステツプモ−タ
JP2005176523A (ja) ステッピングモータ及びアクチュエータの軸受構造
JP5973310B2 (ja) モータ
JP2003111366A (ja) モータ
JPH10150760A (ja) パルス駆動式ブラシレスモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120913

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20121206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees