JP2007242820A - 発光デバイス及び発光デバイスモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】発光効率に優れた発光デバイス及び発光デバイスモジュールを提供すること。
【解決手段】本発明の発光デバイス12は、実装用接続部及び光出射領域を有する発光素子121と、少なくとも前記発光素子121の光出射領域を包埋すると共に前記光出射領域から光を所定方向に向けて出射する光路調整用部材122と、を具備することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光デバイス及び発光デバイスモジュールに関し、特に発光効率に優れた発光デバイス及び発光デバイスモジュールに関する。
発光デバイス、例えば発光ダイオード(LED)は、現在ICカード、携帯電話などの小型・薄型のデバイスに使用されている。近年、このLEDの用途が拡大してきており、LEDを多彩な照明用途に適用することが検討されている。従来の発光デバイスとしては、特開2000−4067号公報(特許文献1)に開示しているものがある。この発光デバイスにおいては、リードフレーム上に光半導体素子(LED)が実装され、光半導体素子がワイヤボンディングされている。このリードフレーム、光半導体素子及びワイヤは透明樹脂で封止されて封止体を構成し、この封止体に反射面が設けられることにより光路が形成されている。このような発光デバイスにおいては、部品点数が削減され、薄型化を図ることができる。一方、液晶テレビのバックライトや照明などに適用されている、米国特許第6,274,924号(特許文献2)に記載された高出力の発光ダイオード(LED)では、LEDのダイスをサブマウント上にフェースダウン実装してなるLED−サブマウント複合体を、ヒートシンクに形成された反射カップに収納し、レンズを被せることで光路を構成している。また、特開2002−141556号公報(特許文献3)には、結合層を介して光学素子を発光素子に結合して、発光素子が出射する光の光路を構成し、発光素子から取り出す光量を増大し、光の出射する方向を調整することが開示されている。
特開2000−4067号公報 米国特許第6,274,924号 特開2002−141556号公報
しかしながら、上記特開2000−4067号公報(特許文献1)記載の発光デバイスは、ICカードのような薄型の媒体に組み込まれるものであるので、それほど輝度を必要としていない。したがって、光を有効に取り出す構成になっていない。上述したように、近年、発光デバイスを照明分野で使用しようとした場合、ICカードや携帯電話などに使用するときに比べて光度を高くする必要があり、米国特許第6,274,924号(特許文献2)に記載されたパッケージなどの発光ダイオードが実用化されているが、LEDのダイスのサイズに比べて、かなり大きなパッケージサイズとなっている。また、特開2002−141556号公報(特許文献3)の発光素子に光学素子を結合して、発光素子から取り出す光量を増大する方法では、発光素子と光学素子を結合する結合層が必要であり、結合層による光散乱を誘発することがある。また、この方法においては、結合のプロセスも煩雑で、別途パッケージも必要であるので、サイズも大きくなる傾向がある。このため、これらのパッケージの発光デバイスは、発光素子の高密度実装には適さない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、発光効率に優れたより小型の発光デバイス及び発光デバイスモジュールを提供することを目的とする。
本発明の発光デバイスは、実装用接続部及び光出射領域を有する発光素子と、少なくとも前記発光素子の光出射領域を包埋すると共に前記光出射領域から光を所定方向に向けて出射する光路調整用部材と、を具備することを特徴とする。
本発明の発光デバイスにおいては、前記発光素子は、前記実装用接続部と電気的に接続する配線を有する配線部と、前記配線部に接続された少なくとも一つの電極層と、前記電極層の間に配置された活性層と、前記電極層上に配置された透明基板と、を有することが好ましい。
本発明の発光デバイスにおいては、前記光路調整部材は、前記実装用接続部側から発光面側に向って徐々に幅が広がる形状を有することが好ましい。
本発明の発光デバイスにおいては、前記光路調整部材は、前記光出射領域近傍に光学部材を有することが好ましい。
本発明の発光デバイスモジュールは、上記少なくとも一つの発光デバイスと、前記少なくとも一つの発光デバイスが実装された配線基板と、を具備することを特徴とする。
本発明の発光デバイスモジュールにおいては、前記配線基板上に設けられ、前記配線基板との間に前記発光デバイスを収容する空間を有し、前記発光デバイスから出射された光を外側に出射する少なくとも一つの光学系を具備することが好ましい。
本発明の発光デバイスモジュールにおいては、前記配線基板が光反射層を有することが好ましい。
本発明の発光デバイスモジュールにおいては、前記配線基板は、放熱ユニットを有することが好ましい。
本発明の発光デバイスモジュールにおいては、前記光学系の前記空間を区画する内壁上に反射防止構造を有することが好ましい。
本発明の発光デバイスモジュールにおいては、前記発光デバイスの前記光出射領域上及び/又は前記空間を区画する内壁上に光波長変換層を有することが好ましい。
本発明によれば、実装用接続部及び光出射領域を有する発光素子と、少なくとも前記発光素子の光出射領域を包埋すると共に前記光出射領域から光を所定方向に向けて出射する光路調整用部材と、を具備するので、発光効率に優れたより小型の発光デバイス及び発光デバイスモジュールを提供することができる。
本発明者は、上述した従来技術の課題を検討した結果、発光デバイスでより明るい光源を実現するためには、光を有効に取り出す効率が高く、発光素子のサイズと同程度のサイズのパッケージに収納された発光デバイスを高密度に実装する必要があることに帰結した。そして、本発明者は、フェースダウンボンディング、もしくは、フリップチップボンディングを行うことが可能な発光デバイスにおいて、発光素子をCSP(チップスケールパッケージ)してなる構造を見出し本発明をするに至った。すなわち、本発明の骨子は、実装用接続部及び光出射領域を有する発光素子と、少なくとも前記発光素子の光出射領域を包埋すると共に前記光出射領域から光を所定方向に向けて出射する光路調整用部材と、を具備する構造により、発光効率に優れたより小型の発光デバイス及び発光デバイスモジュールを提供することである。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る発光デバイスを実装した発光デバイスモジュールの一部の概略構成を示す図である。図1に示す発光デバイスモジュール1は、配線層を有する配線基板11と、配線基板11上に実装された発光デバイス12と、配線基板11上に設けられ、発光デバイス12から出射された光を外側に出射するレンズ13とから主に構成されている。図1に示す構成が複数並設されて図4に示すような発光デバイスモジュールを構成する。
配線基板11は、高い熱伝導性を有する相対的に厚いベース基材111と、ベース基材111上に形成された第1絶縁層112と、第1絶縁層112上に形成された配線層113と、配線層113上に形成された第2絶縁層114とから主に構成されている。
ベース基材111は、ヒートスプレッダとして機能するために十分な厚さ、例えば0.5mm以上を有することが好ましい。また、ベース基材111の材料としては、相対的に高い熱伝導率を有する材料、例えば、銅、アルミニウム、鋼、チタン、マグネシュウムなどの金属、及びそれらを主成分とする合金の金属材料類;グラファイト、ダイアモンドなどの炭素材料類;シリコン、炭化シリコンなどの半導体類;酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化シリコンなどのセラミック材料類;銅タングステン材、銅モリブデン材などの加工材などを用いることができる。この中でも、比較的に安価で、熱伝導率が高い銅、アルミニウムなどを主成分とする金属材料が特に好ましい。
第1絶縁層112は、相対的に高い熱伝導率、相対的に低い膨張率、相対的に低い応力を有し、薄いことが好ましい。このような第1絶縁層112の材料としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、p−キシレンポリマーなどの樹脂材料を用いることができるが、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、窒化シリコン、酸化シリコン、酸化ベリリウムなどの絶縁性微粒子とエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂材料とを複合化したハイブリッド材料が特に好ましい。また、第1絶縁層112として、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、窒化シリコン、酸化シリコン、酸化ベリリウム、低温焼結セラミクス(LTCC)などの絶縁材料で構成された薄膜を利用することもできる。第1絶縁層112の形成方法は、特に、限定されないが、塗布法、貼り合わせ法、電解重合法、気相反応法、電解酸化法、エアロゾルデポジション法、スパッタ法などを挙げることができる。
配線層113は、後述する発光デバイス12の実装用接続部と電気的に接続するようにパターニングされる。配線層113の材料としては、銅、アルミニウム、ニッケル、金、銀、パラジウム、ロジウム、白金、チタンなどの金属材料、及びこれらを主成分とする合金材料などを用いることができる。配線層113は、単層で構成しても良く、前記材料の多層膜で構成しても良い。
第2絶縁層114は、配線層113を保護する役割があり、相対的に高い反射率、相対的に低い膨張率、相対的に低い応力を有し、薄いことが好ましい。このような第2絶縁層114の材料としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、p−キシレンポリマーなどの樹脂材料を用いることができるが、反射率を高めるために、酸化アルミニウム、酸化シリコン、酸化チタンなどの絶縁性微粒子と、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等の樹脂材料とを複合化したハイブリッド材料が特に好ましい。また、第2絶縁層114として、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、窒化シリコン、酸化シリコン、酸化ベリリウム、低温焼結セラミクス(LTCC)などの絶縁薄膜を利用することもできる。さらに、第2絶縁層114として、異方性導電膜(ACF)ような、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂材料中に、銀、金、銅、パラジウム、ニッケル、アルミニウムなどの金属もしくはこれらの合金微粒子を分散したフィルム、又は、微小樹脂球の表面に、銀、金、銅、パラジウム、ニッケル、アルミニウムなどの金属もしくはこれらの合金層を設けた微粒子を分散したフィルムを利用することもできる。また、第2絶縁層114として、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの樹脂フィルムなどにアルミニウム、金、銀、銅、プラチナ、ニッケル、クロム、ベリリウム銅などの金属、酸化アルミニウム、酸化シリコン、酸化チタン、酸化ジルコニア、酸化ハフニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、ゲルマニウム、シリコン、弗化マグネシウムなどの誘電体を積層してミラー状にしたフィルムをエポキシ樹脂などの接着剤で貼り付けて用いることができる。第2絶縁層114は、配線層113を保護すると共に光反射層の役割を果たし、後述する発光デバイス12から配線基板11側に漏れ出た光を反射してレンズ13側に向ける。レンズ13の側面は反射面となっており、この反射面により光路がレンズ13の出射面1側に向けられる。これにより発光デバイス12から出射された光を有効利用することができる。なお、配線基板11の層構成についてはこれに限定されず適宜変更することができる。
配線基板11のベース基材111における配線層113と反対側には、放熱ユニット14が配置されている。この放熱ユニット14としては、放熱フィン、ヒートパイプ、ヒートシンンク、放熱塗装層などを用いることができる。なお、この放熱ユニット14は任意に配置される。
図2は、本発明の実施の形態1に係る発光デバイスの概略構成を示す図である。発光デバイス12は、図2に示すように、発光素子121と、少なくとも発光素子121の光出射領域を覆うように設けられた光路調整部材122とから主に構成されている。ここでは、発光素子121はLEDであるが、LEDに限定されるものではなく、半導体レーザ、無機EL、有機ELなどを用いることができる。すなわち、発光素子であれば、特に限定されない。また、LEDは、活性層を多層構造とした直列構造のLED、電極層と活性層を分割して、直列、並列、逆並列などに配線されたLEDを含む。
発光素子121であるLEDは、図3に示すように、配線層1211aと、配線層1211a上に形成された一対の電極層1212,1214と、電極層1212,1214の間に配置された活性層1213と、一対の電極層1212,1214上に配置された透明基板1215とを有する。配線層1211aは、後述する実装用接続部であるバンプ123とを電気的に接続する接続部1211bと、接続部1211bの周りに充填された絶縁部1211cとを有する。
配線1211aの材料としては、銅、アルミニウム、ニッケル、金、銀、パラジウム、ロジウム、白金、チタンなどの金属材料及びこれらを主成分とする合金材料などを挙げることができる。配線1211aは、単層構造であっても良く、多層構造であっても良い。
絶縁部1211cは、絶縁性材料であって、さらに、高反射性材料であることが好ましい。したがって、低屈折率材料を用いても良いが、そのままでは一般に機械的な性能に劣るので、例えば、表面をシリカでコーティングした酸化チタンなどの反射率の高いフィラーを含むエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、屈折率が比較的に小さいフッ素樹脂などで構成される。
この構成においては、一対の電極層1212,1214及び活性層1213により、発光機能を有する積層体を構成している。電極層1212,1214及び活性層1213の材料としては、BN、AlN、AlP、AlAs、AlSb、GaN、GaP、GaAs、GaSb、InN、InP、InAs、InSbなどのIII−V族半導体;ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdS、CdSe、CdTeなどのII−VI族半導体;Ge、Si、SiC、SiGeなどのIV族半導体;これらの混合物又はアロイなどを挙げることができる。
透明基板1215としては、活性層1213から発光する光の波長域における透過損失が概略50%より小さければ、特に限定されるものではないが、発光波長を可視域と仮定すれば、サファイア基板、SiC基板、石英基板、ダイアモンド基板、窒化ガリウム基板、窒化アルミニウム基板などを挙げることができる。
なお、発光素子121の層構成については、図3に示す構成は一例であり、レンズ13側もしくは端面側に発光できれば、他の構成であっても良い。例えば、透明基板1215としてサファイア基板やSiC基板を用いる際に、透明基板1215、電極層1214、活性層1213などの層間の格子定数の不整合をマッチングするために、各層間の界面に微細な凹凸構造を適宜設けてもよい。さらに、各層間にバッファ層を適宜設けても良い。さらに、活性層1213を複数設けて、配線部により複数の活性層を直列、並列、直並列、並直列に接続しても良く、活性層を逆並列に接続して、交流駆動にしても良い。さらに、電極層1214から配線層1211の間に反射層を設けても良く、ここに反射層を追加することにより、前述の絶縁部1211cには、一般的な絶縁材料を用いることができる。
図2に示すように、発光素子121は、実装用接続部であるバンプ123を介して実装され、配線基板11の配線層113に電気的に接続されている。したがって、バンプ123は、配線層1211の配線1211aを介して配線基板11の配線層113と発光素子121の電極層1212,1214とを電気的に接続する。このバンプ123には、主に半田バンプもしくは金バンプが用いられるが、特に、これらの材料に限定されるものではない。図2においては発光素子121のみにバンプ123を形成する場合について説明しているが、配線基板側にもバンプを設けても良い。また、バンプ123の周りには、発光素子121と配線基板11との間を充填するアンダーフィル層124が設けられている。このアンダーフィル層124は、バンプ123間やバンプ123と配線1211a,配線層113との間の絶縁性を確保する。このアンダーフィル層124は、必要に応じて設けるものであり、適宜省略が可能である。例えば、異方性導電膜(ACF)のようなボンディングテープを用いて、バンプ123と配線基板11との間の接続を行う場合には、アンダーフィル層124を省略する。同様に、第2絶縁層114を異方性導電膜(ACF)のようなボンディングテープで代替することも可能であるが、電気的な接続だけではなく、熱抵抗の小さな構造をとることが重要である。
少なくとも発光素子121の光出射領域、すなわち発光素子121の主面及び端面には、その主面及び端面を覆うように光路調整部材122が設けられている。この光路調整部材122は、発光素子121からの光を出射する光出射面122aを有する。また、光路調整部材122は、発光素子121の端面から出射された光を所定方向(ここでは上方)に向けるための傾斜面122bを有する。すなわち、光出射面122aにそれぞれ傾斜面122bが連接している。したがって、光路調整部材122は、バンプ123側から発光面(図3において透明基板1215の表面1215a)側に向って徐々に幅が広がる形状を有する。このような形状を有することにより、発光素子121の端面から出射された光を所定方向(ここでは上方)に効率良く向けることができる。
光路調整部材122は、ほぼ透明な部材で構成する。ここで、ほぼ透明な部材としては、発光デバイスから発光する光の透過損失が50%、好ましくは20%より少ない部材が好ましい。したがって、透過損失率が大きな材料であっても、本発明のように極めてコンパクトに光路調整部材を形成することにより、光路が短くなるので利用が可能となる。さらに、ほぼ透明な部材は、透明基板1215を構成する材料の屈折率と同じ又はそれ以上の屈折率を有する透明材料で構成することが好ましい。これにより、発光素子121から出射された光を効率良く所定方向に向けることができる。ほぼ透明な部材を構成する材料としては、熱硬化性のポリマー材料を用いることができる。さらに、室温硬化性の材料、光硬化性の材料、熱可塑性材料も透明な硬化物を形成するものであれば、用いることができる。さらに、ポリマー材料に限られるものではなく、低融点ガラス等の無機材料を用いることもできる。このようなポリマーの例として、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、及びこれらの混合物からなる材料などを挙げることができる。ここに例示したポリマーは、一般に、屈折率が1.5前後であり、透明基板1215、活性層1213などに比べて低い。したがって、さらに好ましくは、これらのポリマーに、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化セリウム、酸化ハフニウムなどの金属酸化物、チタン酸バリウム、ジルコン酸バリウムなどの金属複合酸化物、II−VI族化合物、III族窒化物、III族りん化合物などのIII−V族化合物、又はこれらの混合物のナノ粒子を分散することにより、硬化物の屈折率を高めても良い。この場合、光の散乱を少なく抑えるためには、ナノ粒子のサイズを、100nm以下に抑えることが好ましく、さらに好ましくは、ナノ粒子のサイズを50nm以下に抑える。この他に、硬化物の屈折率を高める方法としては、ナノ粒子を分散するだけではなく、高屈折率の組成物を、原子レベル、分子レベル、分子クラスターレベルで硬化性の組成物と複合化する方法などが挙げられる。
このような材料は、塗布工程及び硬化工程により成膜することができる。また、光路調整部材122は、光出射面122aの近傍に光学部材122cを有することが好ましい。光学部材とは、マイクロレンズアレイ、フレネルレンズ、モスアイ構造などの反射防止体、回折格子、偏光子、フォトニック結晶の多次元周期性を利用したスーパープリズムなどを含む。これにより、発光デバイスの光出射面112aから外部へ出射する光の取り出し効率を改善し、出射光の配向を調整することができる。なお、本実施の形態においては、光路調整部材122は、バンプ123側から発光面側に向って徐々に幅が広がる形状を有する場合について説明しているが、本発明はこれに限定されず、光路調整部材122が、発光素子121の主面及び端面から出射された光を所定方向に向けることができるすべての形状に適用することができる。このようにして本発明の発光デバイスが構成されている。
図2に示す発光デバイス12においては、発光素子121の主面から発する光Aは、光路調整部材122を通して上方に向けて光出射面122aから出射される。一方、発光素子121の端面から発する光Bは、光路調整部材122の傾斜面122bで反射して光路が変えられて、すなわち光路が上方に向けられる。そして、光路が変えられた光は光路調整部材122の光出射面122aから出射される。したがって、発光素子121の主面だけでなく、端面から出射された光も所定方向に向けることができるので、発光デバイス12の発光効率を向上させることができる。一般に、傾斜面122bのように、反射面は誘電体の全反射を利用することが好ましいが、必ずしも、誘電体の全反射の利用に制約されるものではない。例えば、傾斜面122bに銀、アルミニウムなどで構成された金属箔、あるいは、誘電体多層膜を被着して、反射膜としても良い。あるいは、反射率の高いフィラーなどを分散した樹脂を傾斜面122bに被着して反射膜としても良い。
次に、上記構成を有する発光デバイスの製造方法について説明する。
まず、透明基板1215上に電極層1214を形成し、さらに電極層1214上に活性層1213を形成し、さらに活性層1213上に電極層1212を形成する。電極層1212,1214及び活性層1213は、MOCVDなどにより形成することができる。なお、成膜条件については、各層の厚さや材料に応じて適宜設定することができる。
次いで、電極層1212上に配線層1211用の絶縁膜を形成する。絶縁膜上に配線1211a用の材料を成膜し、パターニングする。さらに配線1211a上に絶縁膜を形成して配線層1211を形成する。絶縁膜の形成は通常のCVDなどにより行うことができ、パターニングは通常のフォトリソグラフィ及びエッチングにより行うことができる。さらに、配線1211a上にバンプ123を形成する。バンプ123の形成は、メッキ工法、スタック工法、スクリーン印刷工法などにより行うことができる。
このようにして得られた発光素子121を図2に示す形状の発光デバイスモジュールにする方法について図5及び図6を用いて説明する。図5(a)〜(g)及び図6(a)〜(c)は、本発明の実施の形態1に係る発光デバイスの製造方法の工程を示す図である。
図5(a)に示すように、透明基板1215内に上述した発光素子121を所定の間隔をおいて複数作り込む。例えば、透明基板1215における発光素子形成領域を予め掘り込んでおき、その発光素子形成領域に上記のようにして発光素子121を形成する。このとき、バンプ面が上方に露出するようにして発光素子121が形成される。その後、図3に示す絶縁部1211c用の材料を発光素子121上にコーティングする。次いで、図5(b)に示すように、発光素子121を残存させるように、発光素子121間をハーフダイシングする。
次いで、図5(c)に示すように、図5(b)に示す構造全体に光路調整部材用の材料を塗布し、硬化することにより成膜する。次いで、図5(d)に示すように、光路調整部材122の層上にテープ15を貼り付け、テープ15を下側にして上面に配置された透明基板1215を研磨する。これにより、図5(e)に示すように、発光素子121が光路調整部材122の層内で離間して配置された構造となる。
次いで、図5(f)に示すように、研磨した透明基板1215上に光学素子用材料を塗布・乾燥して成膜して光学素子層16を形成し、この光学素子層16に光学素子(ここでは光学素子(マイクロレンズアレイ)122c)を作り込む。光学素子層16に光学素子を形成する方法としては、材料の熱軟化温度以上に昇温し、金型を圧接する熱インプリント法、光硬化材料に石英などの透明金型を介して光照射して成形する光インプリント法、フォトリソグラフィなどによりレジストパターンを形成し、エッチング成形するエッチング法、直接レーザビームで描画加工するレーザ加工法などを用いることができる。なお、光学素子層16を構成する材料としては、光路調整部材の層を構成する材料と同等の屈折率を有する材料を用いることが好ましい。次いで、図5(g)に示すように、光路調整部材の層上に貼り付けられたテープ15を剥し、光学素子層16にテープ15を貼り付ける。
次いで、図6(a)に示すように、バンプ面123a側の光路調整部材の層を研磨し、バンプ面123a部分を露出させる。次いで、図6(b)に示すように、光路調整部材の層に断面略V字形状の溝加工を施して、光路調整部材の層に溝122dを形成することにより、光路調整部材122に傾斜面122bを設ける。この溝122dの傾斜角度は、光路調整部材122の傾斜面122bの角度に応じて適宜設定する。その後、図6(c)に示すように、露出したバンプ面123aに実装用接続部材であるバンプ123を形成する。例えば、バンプ面123a上に半田ボールを形成する。
また、発光素子121を図2に示す形状の発光デバイスモジュールにする方法については別の方法も考えられる。図7(a)〜(g)は、本発明の実施の形態1に係る発光デバイスの製造方法の他の例の工程を示す図である。
図7(a)に示すように、透明基板1215内に上述した発光素子121を複数作り込む。このとき、バンプ面が上方に露出するようにして発光素子121が形成される。その後、図3に示す絶縁部1211c用の材料を発光素子121上にコーティングする。次いで、図7(b)に示すように、発光素子121間を分割するために、発光素子121間をハーフダイシングもしくはレーザスクライビングして発光素子121間にスリット17を形成する。
次いで、図7(c)に示すような金型18を準備する。この金型18は、図2に示す光路調整部材122の外形状と同じ形状の凹部18aを有する。この金型18の凹部18aにハーフダイシングにより分割された発光素子121をそれぞれ配置する。このとき、バンプ面が金型18の凹部18aの底部に対面するようにして発光素子121を金型に配置する。
次いで、図7(d)に示すように、光路調整部材用材料を金型18の凹部18aに充填して硬化させる。そして、光路調整部材用の層に光学部材(ここではマイクロレンズアレイ)122cを作り込む。次いで、図7(e)に示すように、光学部材を有する光路調整部材用の層にテープ15を貼り付ける。次いで、図7(f)に示すように、バンプ面123a側の光路調整部材の層を研磨し、バンプ面123a部分を露出させる。その後、図7(g)に示すように、露出したバンプ面123aに実装用接続部材であるバンプ123を形成する。例えば、バンプ面123a上に半田ボールを形成する。
さらに、発光素子121を図2に示す形状の発光デバイスモジュールにする方法については別の方法も考えられる。図8(a)〜(h)は、本発明の実施の形態1に係る発光デバイスの製造方法の他の例の工程を示す図である。
図8(a)に示すように、透明基板1215内に上述した発光素子121を複数作り込む。このとき、バンプ面が上方に露出するようにして発光素子121が形成される。その後、図3に示す絶縁部1211c用の材料を発光素子121上にコーティングする。次いで、図8(b)に示すように、発光素子121間を分割するために、発光素子121間をハーフダイシングもしくはレーザスクライビングして発光素子121間にスリット17を形成する。
次いで、図8(c)に示すように、テープ15上に所定の間隔をおいて発光素子121を配置する。このとき、バンプ面側がテープ15に当接するようにして発光素子121をテープ15上に配置する。次いで、図8(d)に示すように、発光素子121上を光路調整部材用の材料で被覆して光路調整部材用の層を形成する。そして、光路調整部材用の層に光学部材(ここではマイクロレンズアレイ)122cを作り込む。次いで、図8(e)に示すように、バンプ面側に貼り付けられたテープ15を剥して、光学デバイスを有する光路調整部材用の層にテープ15を貼り付ける。
次いで、図8(f)に示すように、バンプ面123a側の光路調整部材の層を研磨し、バンプ面123a部分を露出させる。次いで、図8(g)に示すように、露出したバンプ面123aに実装用接続部材であるバンプ123を形成する。例えば、バンプ面123a上に半田ボールを形成する。その後、図8(h)に示すように、光路調整部材の層に断面略V字形状の溝加工を施して、光路調整部材の層に溝122dを形成することにより、光路調整部材122に傾斜面122bを設ける。この溝122dの傾斜角度は、光路調整部材122の傾斜面122bの角度に応じて適宜設定する。傾斜面122の角度を、出射面に対して略45°に設定することにより、光の取り出し効率が最大にすることができる。
このように、図5から図8に示す方法により、発光デバイス12を得ることができるが、例えば、特許第3449796号に示された方法を適用することにより、金型の形状を適宜最適化することにより、本発明による発光デバイスを製造することは可能である。本発明において、製造プロセスについては、特に限定されない。
このようにして得られた図6(c)、図7(g)、図8(h)に示す発光デバイスを配線基板11上に実装する。これらの発光デバイスは、テープ15上に所定の間隔をおいて配置されているが、通常は部材の利用効率を優先して設定することが多く、最大限近接して設定することが多い。したがって、配線基板11に発光デバイスを最密に実装する場合に、配線基板11上に実装するための配線層113のパターンを、このテープ15上の発光デバイスの間隔に合わせて設定し、テープ15上に配置された発光デバイス12のバンプ123を配線基板11の配線層113に実装することにより、配線基板11と発光デバイス12とが位置合わせされた状態で配線基板11上に発光デバイスが搭載されることになる。この場合、テープ15は、リフロー温度より低い温度で粘着性を消失し、発光デバイスから剥離するものを利用することが好ましい。このように、図5から図8に示す方法により得られた発光デバイスは、配線基板11上に実装する際の位置合わせを容易にすることが可能となる。なお、配線基板11上に発光デバイスを実装する条件については、実装用接続部材の材料などに応じて適宜設定する。なお、テープ15から、逐次、発光デバイスを剥離し、マウンターを使って配線基板11の所定の実装位置に実装しても良い。
このように、フリップチップ実装が可能な発光素子に直接、光路調整部材を形成し、発光デバイスを発光素子のサイズと同じオーダーでコンパクトに作り込むことができるので、高効率、高配向性の発光デバイスの小型化を可能にすることができる。
このような発光デバイスモジュールについて、配線基板11上に、発光デバイス12を収容する空間を有するレンズ13を配置する。この場合、図1及び図4に示すように、発光デバイス毎に空間を設けても良く、複数の発光デバイスを一括してレンズの空間に収納しても良い。さらに、配線基板11の発光デバイス12と反対側に放熱ユニット14を取り付ける。このようにして図1及び図4に示す発光デバイスモジュール1が得られる。なお、レンズ13や放熱ユニット14を配線基板11に取り付ける方法としては、接着剤を用いた接着法などを用いることができる。
複数の発光デバイスを一括してレンズの空間に収納する場合、発光デバイスからの出射光の向きを一定方向に制御できるので、発光デバイスを高密度に実装しても、発光デバイス自身が他の発光デバイスの出射光を遮ることが少なくなり、光の利用効率の低下が少なくなる。このため、このような構成は、高光度、高輝度を示す光源の製作に適している。
レンズ13の内側の表面(レンズ13内の光学デバイスを収納する空間を区画する内壁)には、反射防止構造(図示せず)が設けられている。反射防止構造としては、反射防止膜、モスアイ構造体などを用いることができる。なお、反射防止構造は、レンズ13の内側の表面でなく、発光デバイス12の光出射面122a上に設けても良い。このように反射防止構造を設けることにより、発光デバイス12から出射した光を効率良く外界に出射することができ、発光効率をより向上させることができる。レンズ13の外側の表面(レンズ13内の発光デバイスを収納しない空間)は、通常誘電体ミラーを構成する。なお、反射性の金属膜や、反射性の塗膜により、反射膜を形成しても良い。また、レンズ13の内側の表面上に、蛍光体塗料、顔料などを被覆して、光波長変換層を形成しても良い。
このように本実施の形態に係る発光デバイス及び発光デバイスモジュールは、実装用接続部及び光出射領域を有する発光素子121と、少なくとも前記発光素子121の光出射領域を包埋すると共に前記光出射領域から光を所定方向に向けて出射する光路調整用部材122と、を具備するので、発光素子121の主面だけでなく、端面から出射された光も所定方向に向けることができ、したがって、発光デバイス12の発光効率を向上させることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態は、光を横方向に出射するタイプの発光デバイスモジュールについて説明する。図9は、本発明の実施の形態2に係る発光デバイスの概略構成を示す図であり、(a)は正面断面図であり、(b)は平面図である。
図9(a)に示す発光デバイス12は、鉛直方向に延在する光出射面122aと、互いに連接した傾斜面122bとを有する光路調整部材122を備える。すなわち、図9(a)において、光路調整部材122は、ヨットの帆のような形状を有する。この場合、互いに連接する傾斜面122bのなす角はおよそ90度であることが好ましい。これにより、効率良く光を光出射面122a側に向けることができる。
図9(a)に示す発光デバイス12においては、発光素子121の主面から発する光Cは、光路調整部材122の傾斜面122bで反射して光路が変えられて、すなわち光路が横方向に向けられる。そして、光路が変えられた光は光路調整部材122の光出射面122aから出射される。一方、発光素子121の紙面向って左の端面から発する光Dは、光路調整部材122の傾斜面122bで2度反射して光路が変えられて光路が横方向に向けられる。そして、光路が変えられた光は光路調整部材122の光出射面122aから出射される。また、発光素子121の紙面向って右の端面から発する光は横方向にそのまま進み、光出射面122aから出射される。したがって、本実施の形態においても、発光素子121の主面だけでなく、端面から出射された光も所定方向に向けることができるので、発光デバイス12の発光効率を向上させることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態は、光を異なる方向に出射するタイプの発光デバイスモジュールについて説明する。図10は、本発明の実施の形態3に係る発光デバイスの概略構成を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は平面図である。
図10(a)に示す発光デバイス12は、鉛直方向に延在する2つの光出射面122aと、互いに連接した傾斜面122bとを有する光路調整部材122を備える。すなわち、図10(a)において、光路調整部材122は、略V字形状を有する。この場合、互いに連接する傾斜面122bのなす角はおよそ90度であることが好ましい。これにより、効率良く光を光出射面122a側に向けることができる。
図10(a)に示す発光デバイス12においては、発光素子121の主面から発する光Eは、光路調整部材122の傾斜面122bで反射して光路が変えられて、すなわち光路が横方向に向けられる。このとき、紙面向って左側の傾斜面122bで反射した光は左方向に光路が変えられ、紙面向って右側の傾斜面122bで反射した光は右方向に光路が変えられる。そして、光路が変えられた光はそれぞれ光路調整部材122の光出射面122aから出射される。これにより、異なる方向に光を出射することができる。一方、発光素子121の端面から発する光Fは、横方向にそのまま進み、光出射面122aからそれぞれ出射される。したがって、この実施の形態においても、発光素子121の主面だけでなく、端面から出射された光も所定方向に向けることができるので、発光デバイス12の発光効率を向上させることができる。
次に、本発明の効果を明確にするための実施例について説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されない。
(実施例1)
実装用接続部であるバンプ又はAuボールを形成した発光ダイオードウエハを準備し、当該ウエハの実装用接続部であるバンプ又はAuボール側の面に、光反射性のフィラーを混合したエポキシ樹脂をコーティングして、当該実装接続部を樹脂中に埋設する。実装接続部を樹脂中に埋設したウエハをレーザスクライビングにより、発光ダイオードをダイスに切り分ける。
次いで、逆台形型ピラミッド形状を有する金型のキャビティの中央部に、ダイスを仮止め接着剤によりダイスの実装接続部側の面を固定する。発光ダイオードのダイスを仮止めする接着剤は加熱により接着性が低下するタイプのものを使う。逆台形型ピラミッド形状を有する金型のキャビティに透明な封止樹脂を注入し、加熱して透明な封止樹脂を硬化させる。次いで、光出射面にあたる上面に光硬化樹脂をコーティングし、石英ガラス製の金型を押し当て、紫外線を照射することにより、ピラミッド状の突起を光出射面に形成し、光出射特性を制御する光学素子とする。
次いで、光出射面をワックスで固定し、実装接続部側にあたる金型の底部を取り外し、発光ダイオードダイスの実装接続部側の表面を露出させる。この露出した発光ダイオードダイスの実装接続部側の表面を研磨することにより、実装用接続部であるバンプ又はAuボールの清浄な表面を得て、その上に半田ボールをマウントする。最後に、金型から完全に離型し、ワックスの残渣を洗浄して、本発明に係る発光デバイスを完成する。
本発明に係る発光デバイスの逆ピラミッド状の傾斜面は、発光ダイオードのダイス側面からの出射光に対して、全反射面になるように形成する。このため、パッケージ外部への光の取り出し効率が向上する。この発光デバイスにおいては、使用する透明な封止樹脂の屈折率、光透過率、発光ダイオードのダイスの構造、サイズなどにもよるが、ダイスのみの場合に比べて20%〜200%程度、光の取り出し効率が向上する。
(実施例2)
サファイア基板上にInGaN系半導体をエピタキシャル成長させて形成したフェースダウンボンディングタイプの実装接続部を有する1.0mm×1.0mm×厚さ160μmのサイズの発光ダイオードのダイスを用意し、先に述べたプロセスにて本発明に係る発光デバイスを作製する。このようにして得られた逆台形型ピラミッド形状の発光デバイスの最大外形寸法は、1.6mm×1.6mm×厚さ0.3mmである。次いで、メタルベースの配線基板を用意し、先に作製した発光デバイスを、18mm×18mmのエリアに100個を高密度実装して、高輝度薄型光源モジュールを作製する。このようにして得られた高輝度薄型光源モジュールは、100Wクラスの光源になり、発熱量が大きいので、メタルベース配線基板の裏面に、水冷冷却ユニット、ペルチェ素子、ヒートパイプなどの冷却ユニットを配置する。また、高輝度薄型光源モジュールを収納するコリメーターレンズ、積分ロッドなどの光学系を前面に配置することにより、高品質の高輝度の小型光源を構成することができる。
本発明は上記実施の形態1〜3に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態1〜3においては、光学系が誘電ミラーとレンズとを複合してなる光学系である場合について説明しているが、本発明においては、光学系が、発光デバイスを収納する空間を側面に有する導光板、単純に配線基板と拡散板との間に発光デバイスを収納する空間を有する直下型バックライトの構造などであっても良い。上記実施の形態1〜3で説明した数値や材質、成膜方法については特に制限はない。また、上記実施の形態1〜3においては、傾斜面の数が2つである場合について説明しているが、本発明においては、所定方向に光を出射できれば、傾斜面の数は特に制限はない。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
本発明の実施の形態1に係る発光デバイスを実装した発光デバイスモジュールの一部の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る発光デバイスの概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る発光デバイスにおける発光素子の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る発光デバイスを実装した発光デバイスモジュールの概略構成を示す図である。 (a)〜(g)は、本発明の実施の形態1に係る発光デバイスの製造方法の工程を示す図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施の形態1に係る発光デバイスの製造方法の工程を示す図である。 (a)〜(g)は、本発明の実施の形態1に係る発光デバイスの他の製造方法の工程を示す図である。 (a)〜(h)は、本発明の実施の形態1に係る発光デバイスの他の製造方法の工程を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る発光デバイスの概略構成を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は平面図である。 本発明の実施の形態3に係る発光デバイスの概略構成を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は平面図である。
符号の説明
1 発光デバイスモジュール
11 配線基板
12 発光デバイス
13 レンズ
14 放熱ユニット
15 テープ
16 光学素子層
17 スリット
18 金型
18a 凹部
111 メタルベース
112 第1絶縁層
113 配線層
114 第2絶縁層
121 発光素子
122 光路調整部材
122a 光出射面
122b 傾斜面
122c 光学部材
122d 溝
123 バンプ
123a バンプ面
124 アンダーフィル層
1211a 配線層
1211b 接続部
1211c 絶縁部
1212,1214 電極層
1213 活性層
1215 透明基板
1215a 表面

Claims (10)

  1. 実装用接続部及び光出射領域を有する発光素子と、少なくとも前記発光素子の光出射領域を包埋すると共に前記光出射領域から光を所定方向に向けて出射する光路調整用部材と、を具備することを特徴とする発光デバイス。
  2. 前記発光素子は、前記実装用接続部と電気的に接続する配線を有する配線部と、前記配線部に接続された少なくとも一つの電極層と、前記電極層の間に配置された活性層と、前記電極層上に配置された透明基板と、を有することを特徴とする請求項1記載の発光デバイス。
  3. 前記光路調整部材は、前記実装用接続部側から発光面側に向って徐々に幅が広がる形状を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の発光デバイス。
  4. 前記光路調整部材は、前記光出射領域近傍に光学部材を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の発光デバイス。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の少なくとも一つの発光デバイスと、前記少なくとも一つの発光デバイスが実装された配線基板と、を具備することを特徴とする発光デバイスモジュール。
  6. 前記配線基板上に設けられ、前記配線基板との間に前記発光デバイスを収容する空間を有し、前記発光デバイスから出射された光を外側に出射する少なくとも一つの光学系を具備することを特徴とする請求項5記載の発光デバイスモジュール。
  7. 前記配線基板が光反射層を有することを特徴とする請求項5又は請求項6記載の発光デバイスモジュール。
  8. 前記配線基板は、放熱ユニットを有することを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の発光デバイスモジュール。
  9. 前記空間を区画する内壁上に反射防止構造を有することを特徴とする請求項5から請求項8のいずれかに記載の発光デバイスモジュール。
  10. 前記発光デバイスの前記光出射領域上及び/又は前記光学系の前記空間を区画する内壁上に光波長変換層を有することを特徴とする請求項5から請求項9のいずれかに記載の発光デバイスモジュール。
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