JP2007241980A - 盗難監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト、かつ簡便な構成でありながら、乗物の盗難を精度良く監視することができる盗難監視システムを提供する。
【解決手段】基地局無線機20は、近接無線通信を用いて車載無線機10と通信を行い、車載無線機10との通信が途切れた場合、又は自動車60の移動を検出した場合、自動車60が盗難されたと判定し、自動車60が盗難されたことを示す盗難検知情報をサーバ30に送信する。サーバ30は、盗難検知情報を受信した場合、自動車60が盗難されたことを報知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、盗難監視対象体の盗難を監視する盗難監視システムに関するものである。
特許文献1には、車載側装置、車載側装置に通信路を介して接続された主局通信装置と、主局通信装置を介して車載装置と通信可能に接続され、車両の異常事態を監視する監視サービスを行う主局とを備え、監視サービスの終了時にユーザ識別情報を車両から送信させ、当該ユーザが正しいユーザであるか否かの認証を行い、正しいユーザである場合に監視サービスを終了させる構成が開示されている。
特開2003−165417号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、車載側通信装置と主局通信装置との通信が途切れたか否かによって、異常事態の発生が判断されているが、車載側通信装置と主局通信装置とがどのような通信方式を用いて通信しているかに関しての具体的な記載が全くなされておらず、かかる構成を低コストで実現できるか否かは定かではない。
本発明の目的は、低コスト、かつ簡便な構成でありながら、盗難監視対象体の盗難を精度良く監視することができる盗難監視システムを提供することである。
本発明による盗難監視システムは、盗難監視対象体の盗難を監視する盗難監視システムであって、前記盗難監視対象体に装着される対象体側無線機と、前記盗難監視対象体の管理場所に設置された基地局無線機と、前記基地局無線機と所定の通信回線を介して接続されたサーバとを備え、前記基地局無線機は、近接無線通信を用いて前記対象体側無線機と通信を行い、前記対象体側無線機との通信が途切れた場合、前記盗難監視対象体が盗難されたと判定する判定手段と、前記判定手段により前記盗難監視対象体が盗難されたと判定された場合、前記盗難監視対象体が盗難されたことを示す盗難検知情報を前記サーバに送信する盗難検知情報送信手段とを備え、前記サーバは、前記盗難検知情報送信手段により送信された盗難検知情報を受信した場合、前記盗難監視対象体が盗難されたことを報知する報知手段を備えることを特徴とする(請求項1)。
この構成によれば、基地局無線機は、盗難監視対象体に装着された対象体側無線機と近接無線通信を行い、通信が途切れた場合に盗難監視対象体が盗難されたと判定し、盗難検知情報をサーバに送信する。サーバは、基地局無線機から盗難検知情報を受信して盗難監視対象体が盗難されたことを報知する。ここで、基地局無線機と対象体側無線機とは近接無線通信を行っており、近年、近接無線通信を行うための通信装置は市場に広く普及しており安価に購入することが可能であるため、低コストでシステムを構成することが可能となる。また、近接無線通信の通信可能範囲が狭いことを利用して、基地局無線機は対象体側無線機との通信が途切れたか否かによって、盗難監視対象体が盗難されたか否かを判定しているため、複雑な処理を行わなくとも簡便な処理により盗難監視対象体の盗難の有無を判定することができ、これによってもシステムの低コスト化を図ることができる。
また、上記構成において、前記盗難監視対象体を管理する管理者に携帯され、前記サーバと所定の通信回線を介して接続された携帯端末を更に備え、前記サーバは、前記盗難検知情報送信手段により送信された盗難検知情報を前記携帯端末に転送する盗難検知情報転送手段を更に備えることが好ましい(請求項2)。
この構成によれば、盗難監視対象体の所有者が所持する携帯端末に盗難検知情報が送信されるため、当該所有者は自己の盗難監視対象体が盗難にあったことを速やかに知ることができる。
また、上記構成において、前記対象体側無線機は、複数の盗難監視対象体の各々に搭載され、各々固有のID情報を記憶するID情報記憶手段を備え、前記ID情報を前記基地局無線機に送信することで、前記基地局無線機と通信を行い、前記対象体側無線機は、ID情報と各ID情報に対応する盗難監視対象体の所有者情報とを対応付けて記憶する所有者情報記憶手段を更に備え、前記判定手段は、通信が途切れた対象体側無線機に対応する所有者情報を、前記所有者情報記憶手段を参照して特定し、前記盗難検知情報送信手段は、前記盗難検知情報に前記判定手段により特定された所有者情報を含ませて前記サーバに送信し、前記報知手段は、受信した盗難検知情報に含まれる所有者情報が示す所有者に対して、盗難監視対象体が盗難されたことを報知することが好ましい(請求項3)。
この構成によれば、対象体側無線機は固有のID情報を備え、このID情報を基地局無線機に送信することで基地局無線機と近接無線通信を行い、所有者情報記憶手段は、各ID情報に、盗難監視対象体の所有者情報を対応付けて記憶しているため、1台の基地局無線機を用いて複数の盗難監視対象体の盗難を監視することができる。
また、上記構成において、前記盗難検知情報送信手段は、前記盗難検知情報に前記判定手段により特定された所有者情報に対応するID情報を更に含ませ、前記サーバは、前記ID情報と、各所有者が携帯する携帯端末の通信アドレスとを対応づけて記憶する携帯アドレス記憶手段を更に備え、前記盗難検知情報転送手段は、受信した盗難検知情報に含まれるID情報に対応する通信アドレスを、前記携帯アドレス記憶手段を参照して特定し、特定した通信アドレスを有する携帯端末に前記盗難検知情報を送信することが好ましい(請求項4)。
この構成によれば、盗難監視対象体の所有者を示す所有者情報に、各所有者が携帯する携帯端末の通信アドレスが対応付けて記憶されているため、基地局無線機が複数の盗難監視対象体の盗難を監視している場合であっても、盗難が検知された盗難監視対象体の所有者に盗難監視対象体が盗難されたことを報知することができる。
また、上記構成において、前記基地局無線機は、所定の通信回線を介して相互に接続された複数の基地局無線機を含み、各基地局無線機は、前記盗難検知情報が前記サーバに送信されるように前記盗難検知情報を中継することが好ましい(請求項5)。
この構成によれば、盗難検知情報は、基地局無線機によって中継されてサーバに送信されるため、サーバと各基地局無線機とを直接接続しなくても、サーバは各基地局無線機から盗難検知情報を得ることが可能となり、サーバと基地局無線機とを結ぶ通信路の簡略化を図ることができる。
また、上記構成において、前記基地局無線機と所定の通信回線を介して接続され、前記盗難監視対象体を撮影するカメラを更に備え、前記基地局無線機は、前記判定手段が盗難監視対象体の盗難を判定した場合、前記カメラにより撮影された映像を前記サーバに送信する映像送信手段を備えることが好ましい(請求項6)。
この構成によれば、盗難監視対象体の盗難が発生した際、盗難監視対象体の映像がサーバに送信されるため、盗難監視対象体を盗んだ人物を特定するための重要な証拠を速やかかつ容易に得ることができる。
また、上記構成において、前記管理場所は前記盗難監視対象体の所有者の自宅のガレージであり、前記サーバは前記所有者の自宅に侵入する不審人物を監視するホームセキュリティシステムを制御するセキュリティコントローラにより構成され、前記セキュリティコントローラは、前記ホームセキュリティシステムを運用する運用会社が所持するセキュリティ管理装置と所定の通信回線を介して接続され、前記盗難検知情報を前記セキュリティ管理装置に送信することが好ましい(請求項7)。
この構成によれば、盗難監視対象体の盗難の発生をホームセキュリティシステムを運用する運用会社に報知することができる。また、本発明による盗難監視システムをホームセキュリティシステムに組み込むことができる。
また、上記構成において、前記盗難監視対象体は自動車であることが好ましい(請求項8)。
この構成によれば、自動車の盗難監視を低コスト、かつ簡便な構成で行うことができる。なお、自動車としては、4輪自動車はもちろんのこと、2輪自動車、原動機付き自転車、車椅子、及び自転車等が含まれる。
また、本発明による盗難監視システムは、盗難監視対象体の盗難を監視する盗難監視システムであって、前記盗難監視対象体に装着される対象体側無線機と、前記盗難監視対象体の管理場所に設置された基地局無線機とを備え、前記基地局無線機は、近接無線通信を用いて前記基地局無線機と通信を行い、前記対象体側無線機との通信が途切れた場合、前記盗難監視対象体が盗難されたと判定する判定手段と、前記判定手段により前記盗難監視対象体が盗難されたと判定された場合、前記盗難監視対象体が盗難されたことを報知手段とを備えることを特徴とする(請求項9)。
この構成によれば、基地局無線機は、盗難監視対象体に装着された対象体側無線機と近接無線通信を行い、通信が途切れた場合に盗難監視対象体が盗難されたと判定し、盗難監視対象体が盗難されたことを報知する。ここで、基地局無線機と対象体側無線機とは近接無線通信を行っており、近年、近接無線通信を行うための通信装置は市場に広く普及しており安価に購入することが可能であるため、低コストでシステムを構成することが可能となる。また、近接無線通信の通信可能範囲が狭いことを利用して、基地局無線機は対象体側無線機との通信が途切れたか否かによって、盗難監視対象体が盗難されたか否かを判定しているため、複雑な処理を行わなくとも簡便な処理により盗難監視対象体の盗難の有無を判定することができ、これによってもシステムの低コスト化を図ることができる。
また、上記構成において、前記盗難監視対象体を管理する管理者に携帯され、前記サーバと所定の通信回線を介して接続された携帯端末を更に備え、前記基地局無線機は、前記判定手段により前記盗難監視対象体が盗難されたと判定された場合、前記盗難監視対象体が盗難されたことを示す盗難検知情報を前記携帯端末に送信する盗難検知情報送信手段を更に備えることが好ましい(請求項10)。
この構成によれば、盗難が発生した場合、盗難検知情報が盗難監視対象物を監視する管理者が所持する携帯端末に送信されるため、管理者は盗難の発生を速やかに知ることが可能となる。
また、上記構成において、前記基地局無線機は、ユーザからの操作指令に応じて、前記盗難監視対象体に対する盗難監視を開始する又は盗難監視を解除するモード設定手段を更に備え、前記判定手段は、前記モード設定手段により盗難監視が解除された場合、前記盗難監視対象体に対する盗難の有無を判定しないことが好ましい(請求項11)。
この構成によれば、盗難監視を解除することができるため、盗難監視対象体の所有者が自己の盗難監視対象体にと共に外出するような場合は、対象体側無線機と基地局無線機との通信が途絶えても盗難が発生したと判定されることを防止することができる。
また、上記構成において、前記盗難監視対象体を管理する管理者に携帯され、前記サーバと所定の通信回線を介して接続された携帯端末を更に備え、前記モード設定手段は、前記携帯端末を用いてなされるユーザからの操作指令に応じて、盗難監視を開始する又は盗難監視を解除することが好ましい(請求項12)。
この構成によれば、盗難監視対象体の所有者は自己が携帯する携帯端末を用いて盗難監視を開始したり解除させたりすることができるため、利便性を高めることができる。
また、上記構成において、前記対象体側無線機は加速度センサを更に備え、前記基地局無線機における前記判定手段は、前記加速度センサにより前記盗難監視対象体の移動が検出された場合、及び前記対象体側無線機との通信が途切れた場合の少なくともいずれか一方の場合が発生したときに前記盗難監視対象体が盗難されたと判定することが好ましい(請求項13)。
この構成によれば、対象体側無線機の近接無線通信を行う機能が故障した場合であっても、加速度センサにより盗難監視対象体の移動が検出された場合は、盗難監視対象体の盗難が発生したと判定されるため、盗難監視対象体の盗難をより確実に検出することができる。
また、上記構成において、前記加速度センサは、前記対象体側無線機の加速度の変化を基に、前記盗難監視対象体の移動を検出することが好ましい(請求項14)。
この構成によれば、加速度の変化に基づいて盗難監視対象体の移動が検出されているため、自動車や人物の移動を精度良く検出することが可能となる。
また、上記構成において、前記対象体側無線機は、自己の現在の傾斜状態を基準傾斜状態として記憶させるためのユーザからの基準傾斜記憶指令を受け付ける記憶指令受付手段と、前記記憶指令受付手段により前記基準傾斜記憶指令が受け付けられたときの前記対象体側無線機の傾斜状態を基準傾斜状態として記憶する基準傾斜状態記憶手段とを更に備え、前記加速度センサは、前記基準傾斜状態を基準として、前記盗難監視対象体の移動を検出することを特徴とするが好ましい(請求項15)。
この構成によれば、盗難監視対象体に取り付けやすいように対象体側無線機を傾斜状態で取り付けても、その位置が基準傾斜状態として記憶され、その基準傾斜状態を基準として加速度の変化が検出されているため、盗難監視対象体を任意の傾斜状態で盗難監視対象体に取り付けても、盗難監視対象体の盗難を精度良く検出することができる。
また、上記構成において、前記盗難監視対象体は人間であり、前記管理場所は前記人間が通う施設であることが好ましい(請求項16)。
この構成によれば、人間が通う施設から当該人間が第3者によって連れ去られたことを検知することができる。
また、上記構成において、前記基地局無線機は前記施設内に複数存在し、前記対象体側無線機は、複数の人間の各々に取り付けられ、各々固有のID情報を記憶するID情報記憶手段を備え、前記ID情報を前記基地局無線機に送信することで前記基地局無線機と通信を行い、各基地局無線機は、全ての対象体側無線機に対して付与されたID情報を記憶する第2のID情報記憶手段を更に備え、前記基地局無線機における判定手段は、前記第2のID情報記憶手段を参照することで、受信したID情報がどの対象体無線機から送信されたものであるかを判定し、ある対象体側無線機との近接無線通信による通信が途切れた場合、当該対象体側無線機が取り付けられた人間を検出することができなかったと判定し、前記基地局無線機における前記盗難検知情報送信手段は、前記判定手段により検出することができなかったことを示す検出不可情報を前記盗難検知情報として、前記サーバに送信し、前記サーバは、全ての基地局無線機からある人間に対する盗難検知情報を受信することができなかった場合、当該人間は連れ去られたと判定する連れ去り判定手段を更に備え、前記サーバにおける前記報知手段は、前記連れ去り判定手段により連れ去られたと判定された人間を報知することが好ましい(請求項17)。
この構成によれば、施設に通う人間のうちどの人間が連れ去られたかを精度よく検出することができる。
また、上記構成において、前記人間を管理する管理者に携帯され、前記サーバと所定の通信回線を介して接続された携帯端末を更に備え、前記サーバにおける盗難検知情報転送手段は、前記連れ去り判定手段により連れ去られたと判定された人間の管理者が携帯する携帯端末に連れ去られたことを報知することが好ましい(請求項18)。
この構成によれば施設に通う人間の管理者は、管理対象となる人間が第3者によって連れ去られたことを速やかに認識することができる。
本発明によれば、基地局無線機と対象体側無線機とは近接無線通信を行っており、近年、近接無線通信を行うための通信装置は市場に広く普及しており安価に購入することが可能であるため、低コストでシステムを構成することが可能となる。また、近接無線通信の通信可能範囲が狭いことを利用して、基地局無線機は対象体側無線機との通信が途切れたか否かによって、盗難監視対象体が盗難されたか否かを判定しているため、複雑な処理を行わなくとも簡便な処理により盗難監視対象体の盗難の有無を判定することができ、システムの低コスト化を図ることができる。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1による盗難監視システムについて説明する。図1は、本発明の実施の形態1による盗難監視システムの全体構成図を示している。以下の説明では、本盗難監視システムを複数の車が保管される共同駐車場に適用した場合を例に挙げて説明する。図1に示すように盗難監視システムは、車載無線機(対象体側無線機)10、基地局無線機20、サーバ30、携帯端末40、及びカメラ50を備えている。車載無線機10は自動車60に搭載されている。基地局無線機20は、自動車60の共同駐車場に設置され、近接無線通信を用いて車載無線機10と通信を行う。
ここで、近接無線通信としては、微弱無線、特定省電力無線、無線LAN等を採用することができ、具体的には無線LAN、Zigbee、ブルートゥース、RFID等を採用することができる。そして、基地局無線機20は、自動車60が近接無線通信の通信可能範囲外に移動し、車載無線機10との通信が途絶えた場合に、自動車60は盗難されたと判定する。また、基地局無線機20は、通信回線NT1を介してサーバ30と接続され、自動車60が盗難されたと判定した場合に、自動車60が盗難されたことを示す盗難検知情報を生成し、通信回線NT1を介してサーバ30に送信する。通信回線NT1としては、有線によるLAN回線、専用線、VPN(virtual private network)等が採用され、基地局無線機20及びサーバ30はTCP/IP等の通信プロトコルを用いて種々のデータを送受信する。なお、基地局無線機20−1は、基地局無線機20−2から送信されたデータを中継してサーバ30に送信する中継機能を有している。
サーバ30は、共同駐車場の管理人が待機する管理室に設置され、通信回線NT2を介して携帯端末40と接続されている。通信回線NT2としては、インターネット及び携帯電話通信網が採用され、サーバ30及び携帯端末40は、TCP/IPを用いて種々のデータを送受信する。携帯端末40は、自動車60の所有者によって携帯され、前記盗難検知情報を受信して、所有者に盗難があったことを報知する。カメラ50は、共同駐車場に設置され、駐車場所を撮影して動画像を取得し、ケーブルCを介して基地局無線機20に送信する。
なお、図1では、基地局無線機20を2台としたが、これは一例であって、1台又は3台以上の基地局無線機20を設置してもよい。3台以上の基地局無線機20を設置した場合、基地局無線機20同士をデイジーチェーンで接続し、ある基地局無線機20から送信されたデータがサーバ30に送信されるように、各基地局無線機20がデータを中継すればよい。また、基地局無線機20は、1つの共同駐車場に1台又は複数台設置してもよいし、複数の共同駐車場を監視する場合は各々の共同駐車場に1台又は複数台設置してもよい。
また、図1では、携帯端末40は1台しか示していないが、これは一例にすぎず、本盗難監視システムが監視している自動車60の台数に応じた数の携帯端末40が存在する。
図2は、本盗難監視システムの設置された共同駐車場を示した図である。図2に示す共
同駐車場には、8台の自動車60が駐車されており、各々車載無線機10を搭載している。また、共同駐車場には外周の適所には、4本のポール70が埋め込まれており、各ポールにはライト71及びカメラ50が取り付けられている。
ライト71は、赤外センサを備え、人物を検出したとき自動的に点灯する。カメラ50は、動画像を撮影するカメラであり、共同駐車場を撮影し、その動画像を基地局無線機20に送信する。なお、カメラ50の光軸が扇状にスイングするようにカメラ50をポール70に取り付け、カメラ50の撮影範囲を広げても良い。
基地局無線機20は共同駐車場の外周に沿って立設されたフェンス90に取り付けられている。ここで、基地局無線機20の通信半径は、共同駐車場の矩形状の外周の長い方の一辺とほぼ同じ大きさである。但し、共同駐車場の大きさによっては、1台の基地局無線機20では、駐車された全ての自動車60を監視することができないことも生じ得るが、この場合は、駐車された全ての自動車60を監視することができるように共同駐車場内に複数の基地局無線機20を設置すればよい。
フェンス90は一部が途切れており、この途切れた箇所が自動車60の出入り口となっている。この出入り口の両側には柱が立設され、一方の柱の上部には回転灯Kが配設されている。この回転灯Kは、駐車されているいずれかの自動車60が盗難された際に点灯し、盗難があったことを報知する。また、出入り口に立設された両柱には、自動チェーンゲート80が取り付けられている。自動チェーンゲート80は、駐車する権限を有さない自動車60が共同駐車場に侵入する、或いは退場する場合は出入り口を封鎖し、駐車する権限を有する自動車60が共同駐車場に侵入する、或いは退場する場合は出入り口を開放し、不法駐車や自動車60の盗難防止が図られている。なお、駐車する権限を有する自動車60であるか否かの判定処理は、本発明とは直接関係するものではないため、説明を省略する。フェンス90には、「警戒警備実施中」、「防犯カメラ作動中」、「自動車の盗難は許しません!させません!」等の文言が記載されたポスターが貼られ、防犯対策が講じられている。
図3は図1に示す車載無線機10のブロック図を示している。図3に示すように車載無線機10は、ID情報記憶部11、近接無線部12、加速度センサ13、操作部14、ブザー部15、表示ランプ16、及び制御部17を備えている。ID情報記憶部11は、EPROM等から構成され、車載無線機10に対して一意に与えられたID情報を記憶する。
近接無線部12は、無線LANインターフェイス等の近接無線通信を行う公知の通信インターフェイスから構成されている。実施の形態1では、特に基地局無線機20から周期的に送信される探知信号を受信したときに、その探知信号に対する応答信号を基地局無線機20に送信する。この応答信号には、ID情報記憶部11に記憶されたID情報が含まれている。また、近接無線部12は、基地局無線機20により自動車60が盗難されたと判定された場合に基地局無線機20から送信される盗難検知情報を受信し、制御部17に出力する。なお、実施の形態1では、2.4GHz帯のRFトランシーバーであるノルディックセミコンダクター社製 nRF24E1を近接無線部12として採用することができる。
加速度センサ13は、自動車60の移動を検出し、移動検知信号を制御部17に出力する。本実施の形態では、「日立金属社製 H48C」の3軸の加速度センサを採用することができる。なお、加速度センサ13は、平面状であり、3軸(x軸、y軸、z軸)は、例えば、x軸及びy軸が加速度センサ13の平面上に設定され、z軸が加速度センサ13の平面と直交する高さ方向に設定されている。
操作部14は、ユーザによりなされる種々の操作指令を受け付け、制御部17に通知する。ここで、操作部14は、本盗難監視システムに自機が搭載された自動車60の盗難を監視させる盗難監視ボタンと、盗難監視を解除する解除ボタンとを含む。ブザー部15は、自動車60が盗難されたとき警報を鳴らす、或いは操作部14のボタンがユーザにより押された際にビープ音を鳴らす。
表示ランプ16は、盗難の発生を知らせるための盗難報知ランプ、電源が投入されているか否かを示す電源ランプ、通信状態を示すための通信状態ランプ等を備えている。これらのランプは、各々小型の発光ダイオード、或いは豆電球等から構成され、制御部17の制御の下、点灯、点滅、又は消灯する。
盗難報知ランプは、自機が搭載される自動車60の盗難を監視する場合は点灯し、自機が搭載される自動車60の盗難監視が解除された場合は消灯し、自機が搭載される自動車60が盗難された場合は点滅する。電源ランプは、自機に電源が投入されている場合は点灯し、電源が切られている場合は消灯する。通信状態ランプは、データが送受信中である場合に点滅し、データが送受信中でない場合は消灯する。なお、これらランプの動作は一例にすぎず、表示ランプ16の種類も上述したものに限定されず、いずれかのランプを省いても良いし、別種類のランプを追加してもよい。
なお、車載無線機10は自動車60のダッシュボードに取り付けられ、自動車60のシガーソケットと電源ケーブルを介して接続され、シガーソケットから電力が供給される。
制御部17は、CPU、ROM、RAM等から構成され、ROMに記憶された制御プログラムを実行することで、車載無線機10を制御する。実施の形態1では、特に、近接無線部12が基地局無線機20からの探知信号を受信したときに、その探知信号に対する応答信号が基地局無線機20に送信されるように近接無線部12を制御する。また、制御部17は、近接無線部12により盗難検知情報が受信されたとき、表示ランプ16を点灯させると共に、ブザー部15に警報を出力させ、盗難の発生を付近に知らせる。
更に、制御部17は、操作部14が自機が搭載される自動車60の盗難監視を解除する操作指令を受け付けた場合は、盗難監視を解除するための解除コマンドが基地局無線機20に送信されるように、近接無線部12を制御すると共に、操作部14が盗難監視開始する操作指令を受け付けた場合は、盗難監視を開始する開始コマンドが基地局無線機20に送信されるように近接無線部12を制御する。
図4は、図1に示す基地局無線機20のブロック図を示している。基地局無線機20は、所有者情報記憶部21、ネットワークインターフェイス22、及び制御部23を備えている。
所有者情報記憶部21は、EPROM等から構成され、基地局無線機20が監視する各自動車60に搭載された車載無線機10に付与されたID情報に、各自動車60の所有者に関する情報を示す所有者情報を対応付けて記憶する。ここで、所有者情報としては、所有者の氏名、住所、電話番号、車種、車両ナンバー、及び駐車場所を撮影するカメラを特定するためのカメラ特定情報等が含まれる。
ネットワークインターフェイス22は、基地局無線機20を通信回線NT1に接続するための通信インターフェイスから構成されている。実施の形態1では、特に、基地局無線機20から盗難検知情報を受信すると共に、盗難された自動車60の所有者が所持する携帯端末40に盗難検知情報を送信する。また、ネットワークインターフェイス22は、携帯端末40又は車載無線機10から盗難監視を解除する解除コマンドを受信した場合、当該コマンドの送信者が所持する自動車60の盗難監視を解除する。また、ネットワークインターフェイス22は、携帯端末40又は車載無線機10から盗難監視を開始する開始コマンドを受信した場合、当該開始コマンドの送信者が所持する自動車60の盗難監視を開始する。
近接無線部24は、図3に示す車載無線機10が備える近接無線部12と同一の近接無
線通信を行う通信インターフェイスから構成され、特に実施の形態1では、制御部23の制御の下、所定周期で、車載無線機10を探知するための探知信号を送信する。
制御部23は、CPU、ROM、RAM等から構成され、基地局無線機20全体の制御を司り、実施の形態1では、特に、モード設定部231及び判定部232を備えている。なお、モード設定部231及び判定部232は、CPUがROMに記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
モード設定部231は、携帯端末40から盗難監視を解除する解除コマンドをサーバ30を介して受信した場合、又は車載無線機10から盗難監視を解除する解除コマンドを受信した場合、その解除コマンドの送信者が所持する自動車60の盗難監視を解除する。また、モード設定部231は、携帯端末40から盗難監視を開始する開始コマンドをサーバ30を介して受信した場合、又は車載無線機10から盗難監視を開始する開始コマンドを受信した場合、その開始コマンドの送信者が所持する自動車60の盗難監視を開始する。
判定部232は、近接無線部24を制御して、探知信号を所定周期で車載無線機10に送信し、この探知信号に対する応答信号を所定の規定回数連続して受信することができなかった場合、応答信号を連続して受信することができなかった車載無線機10が搭載された自動車60は盗難されたものと判定する。また、判定部232は、盗難が発生した判定した場合、所有者情報記憶部21を参照し、盗難された自動車60の所有者を特定し、特定した所有者の所有者情報と、その所有者に対応するID情報と、カメラ50により撮影された盗難された自動車60の駐車場所の動画像とを盗難検知情報に含めサーバ30に送信する。
なお、判定部232は、ある車載無線機10から規定回数連続して応答信号を受信することができなかった場合であっても、その車載無線機10が搭載された自動車60に対して盗難監視が解除されている場合は、その自動車60は盗難されたと判定しない。
図5はサーバ30のブロック図を示している。サーバ30は、公知のコンピュータから構成され、操作部31、盗難履歴記憶部32、携帯アドレス記憶部33、ネットワークインターフェイス34,35、表示部36、及び制御部37を備えている。
操作部31は、キーボード、マウス等の入力装置から構成され、オペレータによりなされる種々の操作指令を受け付けて、制御部37に通知する。盗難履歴記憶部32は、ハードディスク等の外部記憶装置から構成され、過去に生じた盗難の履歴情報を記憶する。この履歴情報には、盗難検知情報に含まれる所有者情報と動画像と盗難発生日時と盗難発生時刻等が含まれる。
携帯アドレス記憶部33は、ハードディスク等の外部記憶装置から構成され、本盗難監視システムにより監視される各自動車60に対応するID情報と、各自動車60の所有者が所持する携帯端末40のメールアドレスとを対応づけて記憶する。
ネットワークインターフェイス34は、サーバ30をインターネットに接続するための通信インターフェイス(例えばモデム、スプリッタ、DSU、ターミナルアダプタ)から構成され、通信回線NT2に対して種々のデータを送信すると共に、通信回線NT2を介して送信される種々のデータを受信する。
ネットワークインターフェイス35は、サーバ30を通信回線NT1に接続するための通信インターフェイス(例えばLANインターフェイス)から構成され、基地局無線機20に対して種々のデータを送信すると共に、基地局無線機20から送信される種々のデー
タを受信する。
表示部36は、CRT(陰極線管)、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置から構成され、制御部37の制御の下、種々の画面を表示する。実施の形態1では、特に、サーバ30が盗難検知情報を受信した際、盗難された自動車60の所有者と、車を特定する車特定情報と、自動車60が盗難されたことを示す文章とを合わせて表示する。制御部37は、CPU、ROM、RAM等から構成され、サーバ30全体の制御を司る。
図6は携帯端末40のブロック図を示している。携帯端末40は、本盗難監視システムのために開発された専用の装置であり、操作部41、ネットワークインターフェイス42、表示部43、表示ランプ44、ブザー部45、及び制御部46を備えている。
操作部41は、携帯端末40の所有者の自動車60への盗難監視を開始する開始ボタンと、盗難監視を解除する解除ボタンとを含む。ネットワークインターフェイス42は、携帯端末40を通信回線NT2に無線通信により接続するための通信インターフェイスから構成され、種々のデータを通信回線NT2に送信すると共に、通信回線NT2から送信される種々のデータを受信する。実施の形態1では、特に、盗難監視を開始する開始コマンド、盗難監視を解除する解除コマンドを送信すると共に、サーバ30から送信される盗難検知情報を受信する。
表示部43は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の小型の表示装置から構成され、制御部46の制御の下、所有者に自動車60が盗難されたことを示す情報を表示する。表示ランプ44は、盗難の発生を知らせるための盗難報知ランプ、電源が投入されているか否かを示す電源ランプ、通信状態を示すための通信状態ランプ等を備えている。これらのランプは、各々小型の発光ダイオード、或いは豆電球等から構成され、制御部46の制御の下、点灯、点滅、又は消灯する。
盗難報知ランプは、携帯端末40の所有者の自動車60が盗難監視されている場合は点灯し、盗難監視が解除された場合は消灯し、盗難された場合は点滅する。電源ランプは、携帯端末40に電源が投入されている場合は点灯し、電源が切られている場合は消灯する。通信状態ランプは、データが送受信中である場合に点滅し、データが送受信中でない場合は消灯する。なお、これら表示ランプ44の動作は一例にすぎず、表示ランプ44の種類も上述したものに限定されず、いずれかのランプを省いても良いし、別種類のランプを追加してもよい。
ブザー部45は、制御部46の制御の下、携帯端末40の所有者の自動車60が盗難された場合、警報を鳴らし、当該所有者に盗難の発生を報知する。
制御部46は、CPU、ROM、RAM等から構成され、携帯端末40全体の制御を司る。特に、実施の形態1では、制御部46は、サーバ30から盗難検知情報を受信した場合、表示部43に盗難の発生を報知するための情報を表示させ、操作部41の盗難監視を開始する開始ボタンが押された場合に、携帯端末40の所有者の自動車60への盗難監視を開始する開始コマンドを基地局無線機20に送信させ、解除ボタンが押された場合に前記自動車60に対する盗難監視を解除する解除コマンドを基地局無線機20に送信させる。
なお、実施の形態1では、判定部232が判定手段の一例に相当し、ネットワークインターフェイス22が盗難検知情報送信手段の一例に相当し、表示部36が報知手段の一例に相当し、ネットワークインターフェイス34が盗難検知情報転送手段の一例に相当し、モード設定部231がモード設定手段の一例に相当する。
次に、本盗難監視システムの動作について説明する。図7は本盗難監視システムの動作を示すフローチャートである。まず、ステップS21において、基地局無線機20は、探知信号を所定周期で車載無線機10に送信する。ステップS11において、車載無線機10は、探知信号を受信すると(ステップS11でYES)、応答信号を基地局無線機20に送信する(ステップS12)。ここで、車載無線機10は探知信号を受信する毎に応答信号を基地局無線機20に送信する。一方、ステップS11において、車載無線機10は、探知信号を受信することができなかった場合(ステップS11でNO)、応答信号を送信することなく、処理をステップS13に進める。
ステップS13において、車載無線機10は、加速度センサ13により自動車60の移動が検出されると、移動検知信号を基地局無線機20に送信する(ステップS14)。
ステップS22において、基地局無線機20は、応答信号を受信し(ステップS22でYES)、ステップS24において、移動検知信号を受信しない場合(ステップS24でNO)処理をステップS21に戻す。一方、ステップS22において、基地局無線機20は応答信号を受信せず(ステップS22でNO)、かつ、応答信号を所定の規定回数連続して受信できなかった場合(ステップS23でYES)、当該車載無線機10が搭載された自動車60は盗難されたと判定する(ステップS25)。一方、ステップS23において、応答信号を受信できなかった回数が規定回数に到達していない場合(ステップS23でNO)、処理がステップS24に進められる。
具体的には、基地局無線機20は、自己が盗難を監視する各自動車60に対応するカウンタを備えている。そして、受信した探知信号に含まれるID情報に対応する自動車60の盗難監視を行う場合は、当該自動車60に対応するカウンタに、応答信号が受信できなかった回数のカウントを開始させる。一方、受信した応答信号に含まれるID情報に対応する自動車60の盗難監視を行わない場合は、当該自動車60に対応するカウンタに、応答信号が受信できなかった回数をカウントさせない。
なお、このカウンタは、盗難が発生したと判定するための規定回数に到達するまでに、対応するID情報を含む応答信号を受信した場合はリセットされる。また、カウンタは、基地局無線機20がある探知信号を送信してから、一定の期間が経過するまでに、その探知信号に対する応答信号を受信できなかった場合にカウントアップし、前記一定期間において、その探知信号に対する応答信号を受信できた場合はリセットする。ここで、探知信号と応答信号とには送信順序を示すシーケンス番号が含まれており、このシーケンス番号に従って、受信した応答信号がどの探知信号に対する応答信号であるかが判定される。
また、探知信号はブロードキャスト送信されるが、応答信号は各車載無線機10から個別に送信される。
ステップS24において、基地局無線機20は、車載無線機10から移動検知信号を受信した場合(ステップS24でYES)、盗難が発生した判定する(ステップS25)。
このように、基地局無線機20は移動検知信号と応答信号とに従って盗難の発生の有無を判定しているため、盗難の判定精度がより高くすることができる。ステップS26において、基地局無線機20は、盗難検知情報をサーバ30に送信する。ここで、盗難検知情報には、盗難された自動車60の所有者を示す所有者情報と、その自動車60の駐車場所の動画像と、その自動車60に搭載された車載無線機10に付与されたID情報とが含まれている。なお、基地局無線機20は、所有者情報記憶部21を参照し、盗難されたと判定した自動車60の所有者情報を特定すると共に、その自動車60のカメラ特定情報とを
特定する。そして、カメラ特定情報が示すカメラにより撮影された動画像を盗難探知信号に含ませる。
ステップS31において、サーバ30は、盗難検知情報を受信し、その盗難検知情報に含まれる所有者情報のうち、氏名、住所、電話番号、車種、及び車両番号と、動画像とを表示部36に表示させ、誰が所持する自動車60が盗難されたかを報知する(ステップS32)。具体的には、「Aさんが所持する車AAAが盗難されました。」というような文章が表示される。また、この文章に併せて盗難された自動車60の駐車場所の動画像が表示される。
ステップS33において、サーバ30は、携帯アドレス記憶部33を参照し、盗難された自動車60の所有者の携帯端末40のメールアドレスを特定する。具体的には、受信した盗難検知情報に含まれるID情報を用いて、携帯アドレス記憶部33からそのID情報に対応付けられたメールアドレスを特定する。
ステップS34において、サーバ30は、特定したメールアドレスを有する携帯端末40に盗難検知情報を送信する。この場合、動画像はデータ量が大きいため、盗難検知情報から省いても良い。
ステップS41において、携帯端末40は盗難検知情報を受信し、受信した盗難検知情報に含まれる所有者情報を表示部43に表示させ、ブザー部45から警報を出力させ、盗難表示ランプを点滅させ、盗難された自動車60の所有者に車が盗難されたことを報知する(ステップS42)。
以上説明したように、実施の形態1に係る盗難監視システムによれば、基地局無線機20は、自動車60に搭載された車載無線機10と近接無線通信により通信を行い、基地局無線機20の通信可能範囲から自動車60が退場し、当該自動車60の車載無線機10との通信が途切れた場合に乗物が盗難されたと判定し、盗難検知情報をサーバ30に送信する。サーバ30は、基地局無線機20から盗難検知情報を受信して自動車60が盗難されたことを表示部36に盗難検知情報に含まれる所有者情報と動画像とを表示し、盗難されたことを報知する。
ここで、基地局無線機20と車載無線機10とは近接無線通信により通信を行っており、近年、近接無線通信を行うための通信装置は市場に広く普及しており安価に購入することが可能であるため、低コストでシステムを構成することが可能となる。
また、近接無線通信の通信可能範囲が狭いことを利用して、基地局無線機20は車載無線機10との通信が途切れたか否かによって、自動車60が盗難されたか否かを判定しているため、複雑な処理を行わなくとも簡便な処理により乗物の盗難の有無を判定することができ、これによってもシステムの低コスト化を図ることができる。
なお、実施の形態1では、自動車60の盗難を監視していたが、これに限定されず、自転車、車椅子、自動二輪車、原動機付き自転車の盗難を監視してもよい。この場合、これらの乗物に車載無線機を搭載すればよい。
また、実施の形態1では、共同駐車場に駐車された自動車60の盗難を監視する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されず、一軒家の自宅のガレージや有料駐車場に駐車された自動車60の盗難を監視してもよい。有料駐車場に適用する場合は、自動車60が有料駐車場に駐車される際に車載無線機10を自動車60の所有者に貸し与え、自動車60内に搭載させればよい。そして、自動車60が有料駐車場から退場する際に、貸し与えた車載無線機10を回収すればよい。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る盗難監視システムついて説明する。図8は、実施の形態2による盗難監視システムの全体構成図を示している。実施の形態2による盗難監視システムは、実施の形態1による盗難監視システムをホームセキュリティシステムに組み込んだことを特徴としている。なお、実施の形態2において、実施の形態1と重複する部分は説明を省略する。
図8に示す家100は、自動車60の所有者の自宅である。基地局無線機20は、例えば、家100のガレージに取り付けられている。家100の屋内には、窓センサ101、カメラ102、人感センサ103、非常押ボタン104、リモコン105、及びセキュリティコントローラ106が取り付けられている。
セキュリティコントローラ106は、不審者の侵入を監視する監視モードが設定されている場合、屋内に不審者が侵入したか否かを検出して、セキュリティシステムを運用する運用会社に通報する装置であり、図1に示すサーバ30の機能を有している。窓センサ101は、窓が開けられたか否かを検出してセキュリティコントローラ106に通知する。WEBカメラ102は、屋内の動画像を撮影してセキュリティコントローラ106に送信する。また、WEBカメラ102はガレージにも設置され、ガレージの動画像をセキュリティコントローラ106に送信する。人感センサ103は、付近を通る人物を検出してセキュリティコントローラ106に通知する。非常押ボタン104は、不審者の侵入を運用会社に通報するためのボタンである。リモコン105は、セキュリティコントローラ106を遠隔操作する装置である。
セキュリティコントローラ106は、インターネットを介して、本セキュリティシステムを運用する運用会社が所持するセキュリティ管理装置200及び携帯端末40と接続され、WEBカメラ102により撮影された屋内の動画像及びガレージの動画像をセキュリティ管理装置200に送信する。また、セキュリティコントローラ106は、基地局無線機20により自動車60が盗難された判定された場合、盗難が発生したことをセキュリティ管理装置200と携帯端末40とに通知する。
携帯端末40は、自動車60の所有者によって携帯されているため、当該所有者が外出中であっても、自動車60が盗難されたことを当該所有者に通知することができる。また、携帯端末40は、所有者の操作指令に従って、セキュリティコントローラ106に対して、映像要求コマンド、監視モードに設定するコマンド、監視モードを解除するコマンドを送信する。
セキュリティコントローラ106は、映像要求コマンドを受信した場合、WEBカメラ102が撮影した動画像、又はセキュリティ管理装置200が記憶しているWEBカメラ102により撮影された動画像を携帯端末40に送信する。また、監視モードに設定するコマンドを受信した場合、本セキュリティシステムを監視モードに設定し、監視モードを解除するコマンドを受信した場合、監視モードを解除する。
以上説明したように実施の形態2に係る盗難監視システムによれば、本発明による盗難監視システムがセキュリティシステムに組み込まれているため、自宅に駐車している自動車が盗難された場合、セキュリティシステムの運用会社に報知することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3による盗難監視システムについて説明する。図9は、実施の形態3による盗難監視システムの全体構成図を示している。実施の形態3による盗難監
視システムは、幼稚園(管理場所)において、園児(盗難監視対象体)が第3者によって連れ去られることを監視することを特徴としている。なお、実施の形態3において、実施の形態1と同一のものは同一の符号を付し、説明を省略する。
携帯無線機(対象体側無線機)10aは、実施の形態1に示す車載無線機10とほぼ同一構成であるが、園児に取り付けられている点が相違する。基地局無線機20aは、幼稚園の施設内に1又は複数台配置されている。ここで、基地局無線機20aは、基地局無線機20aの近接無線通信による通信可能範囲が幼稚園内の全領域をカバーできる台数及び場所に配置することが好ましい。カメラ50aは、幼稚園内において、園児が第3者によって連れ去られる可能性が高い場所に1又は複数台配置されている。
図10は、基地局無線機20と携帯無線機10aとの関係を示した図である。携帯無線機10aは、園児の衣服等に取り付け可能なバッチに内蔵されている。図10の例では、携帯無線機10aは、園児の左腕の部位に取り付けられている。ここで、携帯無線機10aを、園児の名札を入れるバッチに内蔵することで、携帯無線機10aの存在をカモフラージュさせてもよい。
基地局無線機20aは、近接無線通信により携帯無線機10aと通信可能である場合、園児を検出することができた判定し、近接無線通信により携帯無線機10aと通信不可となった場合、園児は自己の通信可能範囲内には存在せず、園児を検出することができなかったと判定する。
図11は、携帯無線機10aのブロック図を示している。図11に示すように携帯無線機10aは、ID情報記憶部11a、近接無線部12a、及び制御部17aを備えている。ID情報記憶部11aは、EPROM等から構成され、監視対象となる全園児に取り付けられる携帯無線機10aの各々に対して一意に与えられたID情報を記憶する。
近接無線部12aは、無線LANインターフェイス等の近接無線通信を行う公知の通信インターフェイスから構成されている。実施の形態3では、特に基地局無線機20aから周期的に送信される探知信号を受信したときに、その探知信号に対する応答信号を基地局無線機20aに送信する。この応答信号には、ID情報記憶部11aに記憶されたID情報が含まれている。
制御部17aは、CPU、ROM、RAM等から構成され、ROMに記憶された制御プログラムを実行することで、携帯無線機10aを制御する。実施の形態3では、特に、近接無線部12aが基地局無線機20aからの探知信号を受信したときに、その探知信号に対する応答信号が基地局無線機20aに送信されるように近接無線部12aを制御する。
図12は、基地局無線機20aのブロック図を示している。基地局無線機20aは、第2のID情報記憶部21a、ネットワークインターフェイス22a、制御部23a、及び近接無線部24aを備えている。
第2のID情報記憶部21aは、EPROM等から構成され、各園児に取り付けられた携帯無線機10aのID情報を記憶している。ネットワークインターフェイス22aは、基地局無線機20aを通信回線NT1に接続するための通信インターフェイスから構成されている。実施の形態3では、特に、他の基地局無線機20aから園児を検出することができなかったことを示す検出不可情報を受信する。また、ネットワークインターフェイス22aは、携帯端末40又はサーバ30aから園児の監視を解除する解除コマンドを受信した場合、当該コマンドを送信した保護者の園児への連れ去り監視を解除する。また、ネットワークインターフェイス22aは、携帯端末40又はサーバ30aから園児の監視を開始する開始コマンドを受信した場合、当該開始コマンドを送信した保護者の園児の連れ去り監視を開始する。
近接無線部24aは、図11に示す携帯無線機10aが備える近接無線部12aと同一の近接無線通信を行う通信インターフェイスから構成され、制御部23aの制御の下、所定周期で、携帯無線機10aを探知するための探知信号を送信する。
制御部23aは、CPU、ROM、RAM等から構成され、基地局無線機20a全体の制御を司り、モード設定部231a、及び判定部232aを備えている。なお、モード設定部231a、及び判定部232aは、CPUがROMに記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
モード設定部231aは、携帯端末40又はサーバ30aから園児の連れ去り監視を解除する解除コマンドを受信した場合、その解除コマンドの送信者である保護者の園児に対する連れ去り監視を解除する。また、モード設定部231aは、携帯端末40又はサーバ30aから盗難監視を開始する開始コマンドを受信した場合、その開始コマンドの送信者である保護者の園児の連れ去り監視を開始する。
判定部232aは、近接無線部24aを制御して、探知信号を所定周期で携帯無線機10aに送信し、この探知信号に対する応答信号を所定の規定回数連続して受信することができなかった場合、応答信号を連続して受信することができなかった携帯無線機10aが取り付けられた園児は検出できなかったと判定する。また、判定部232aは、ある園児が検出できなかったと判定した場合、第2のID情報記憶部21aを参照し、連れ去られた園児に対応するID情報を含む検出不可情報を生成し、サーバ30aに送信する。
なお、判定部232aは、ある園児に取り付けられた携帯無線機10aから規定回数連続して応答信号を受信することができなかった場合であっても、その携帯無線機10aが取り付けられた園児に対する連れ去り監視が解除されている場合は、検出不可情報を生成しない。
図13はサーバ30aのブロック図を示している。サーバ30aは、公知のコンピュータから構成され、操作部31、履歴記憶部32a、保護者情報記憶部33a、ネットワークインターフェイス34,35、表示部36、及び制御部(連れ去り判定手段)37aを備えている。
履歴記憶部32aは、ハードディスク等の外部記憶装置から構成され、過去に生じた園児の連れ去りの履歴情報を記憶する。この履歴情報には、連れ去り発生日時、園児の氏名等が含まれる。
保護者情報記憶部33aは、ハードディスク等の外部記憶装置から構成され、本盗難監視システムにより監視される各園児に対応するID情報と、氏名と、保護者に関する情報とを対応づけて記憶する。ここで、保護者に関する情報としては、保護者の氏名、自宅の電話番号、勤務先の電話番号、及び携帯端末40のメールアドレスが含まれる。
制御部37aは、ある園児に対する検出不可情報を全ての基地局無線機20aから受信した場合、その園児は連れ去られた判定し、連れ去られたと判定した園児のID情報を用いて保護者情報記憶部33aから、その園児の氏名、保護者の氏名、自宅の電話番号、勤務先の電話番号、及び保護者が所持する携帯端末40のメールアドレスを特定し、表示部36に表示する。また、制御部37aは、ある園児が連れ去られたと判定した場合、その園児の保護者が所持する携帯端末40に園児が連れ去られたことを通知する電子メールを送信する。
次に、実施の形態3による盗難監視システムの動作について説明する。図14は実施の形態3による盗難監視システムの動作を示すフローチャートである。まず、ステップS210において、基地局無線機20aは、探知信号を所定周期で携帯無線機10aに送信する。ステップS110において、携帯無線機10aは、探知信号を受信すると(ステップS110でYES)、応答信号を基地局無線機20aに送信する(ステップS120)。ここで、携帯無線機10aは探知信号を受信する毎に応答信号を基地局無線機20aに送信する。一方、ステップS110において、携帯無線機10aは、探知信号を受信することができなかった場合(ステップS110でNO)、応答信号を送信することなく、処理をステップS110に戻す。
ステップS220において、基地局無線機20aは、応答信号を受信し(ステップS220でYES)、処理をステップS210に戻す。一方、ステップS220において、基地局無線機20aは応答信号を受信せず(ステップS220でNO)、かつ、応答信号を所定の規定回数連続して受信できなかった場合(ステップS230でYES)、この応答信号を送信した携帯無線機10aが取り付けられた園児は検出できなかったと判定する(ステップS250)。一方、ステップS230において、応答信号を受信できなかった回数が規定回数に到達していない場合(ステップS230でNO)、処理がステップS210に戻される。
具体的には、基地局無線機20aは、各携帯無線機10aに対応するカウンタを備え、監視対象となる園児に対応するID情報を含む応答信号を受信できなかった回数を、当該園児に対応するカウンタにカウントさせる。
なお、このカウンタは、連れ去られたと判定するための規定回数に到達するまでに、対応するID情報を含む応答信号を受信した場合はリセットされる。また、カウンタは、基地局無線機20がある探知信号を送信してから、一定の期間が経過するまでに、その探知信号に対する応答信号を受信できなかった場合にカウントアップし、前記一定期間において、その探知信号に対する応答信号を受信できた場合はリセットする。ここで、探知信号と応答信号とには送信順序を示すシーケンス番号が含まれており、このシーケンス番号に従って、受信した応答信号がどの探知信号に対する応答信号であるかが判定される。
また、探知信号はブロードキャスト送信されるが、応答信号は各携帯無線機10aから個別に送信される。
ステップS260において、基地局無線機20aは、検出不可情報をサーバ30aに送信する。ここで、検出不可情報には、検出することができなかった園児のID情報が含まれている。
ステップS310において、サーバ30aは、検出不可情報を受信する。ステップS315において、サーバ30aは、一定期間内に、ある園児に対して、全ての基地局無線機20aから検出不可情報を受信した場合(ステップS315でYES)、その園児は連れ去られたと判定し、その検出不可情報に含まれるID情報から、連れ去られたと判定した園児の氏名、自宅の住所、保護者の氏名等を表示部36に表示する(ステップS320)。具体的には、「Aちゃんが誰かに連れ去られた可能性があります。」というような文章が表示される。
一方、ステップS315において、一定期間内に、ある園児に対して、少なくとも1台の基地局無線機20aから検出不可情報を受信しなかった場合(ステップS315でNO)、サーバ30aは、園児は園内に存在すると判定し(ステップS317)、処理をステップS310に戻す。
ステップS330において、サーバ30aは、保護者情報記憶部33aを参照し、連れ去れた園児の保護者の携帯端末40のメールアドレスを特定する。具体的には、連れ去られたと判定した園児のID情報を用いて、携帯アドレス記憶部33からそのID情報に対応付けられたメールアドレスを特定する。
ステップS340において、サーバ30aは、特定したメールアドレスを有する携帯端末40に園児が連れ去られたことを通知する電子メールを送信する。
ステップS410において、携帯端末40は園児が連れ去られたことを示す電子メールを受信し、受信した電子メールを表示部43に表示させ、ブザー部45から警報を出力させ、盗難表示ランプを点滅させ、園児が連れ去られたことを保護者に報知する(ステップS420)。
図15及び図16は、実施の形態3による盗難監視システムの概要を示す図であり、図15は園児が第3者により連れ去られた場合を示し、図16は第3者により園児の連れ去られた場合を示している。図15に示すように、園児は携帯無線機を付けて登校し、幼稚園に到着すると、本盗難監視システムによって監視される。監視されている間は、職員室に設置されたサーバ30aによって、園児が連れ去られているか否かの状況が職員に報知される。そして、下校時には、各園児に対する連れ去り監視を解除し、園児は携帯無線機を付けたまま下校する。
一方、図16に示すように、園児が幼稚園に登校し、第3者によって連れ去られ、園児に取り付けられた携帯無線機10aと基地局無線機20aとの通信が途絶えると、園児が連れ去られたと判定され、職員室に設置されたサーバ30aに園児が連れ去られたことが報知されると共に、園児の保護者が所持する携帯端末40に園児が連れ去られたことが報知される。なお、下校時において各園児の監視を解除するに際しては、各園児個別に監視を解除してもよいし、全園児に対して一斉に監視を解除してもよい。
以上説明したように、実施の形態3による盗難監視システムによれば、低コスト、かつ簡便な構成でありながら、園児が連れ去られたか否かの監視を精度良く行うことができる。
なお、実施の形態3において、携帯端末40は保護者が所有するものとしたが、これに限定されず、保護者以外の園児の担任、教頭、校長等に連れ去られたことを報知してもよい。また、実施の形態3の盗難監視システムは幼稚園に設置されていたが、これに限定されず、老人福祉施設に設置して老人の監視に用いても良いし、保育園に設置して園児を監視してもよい。また、携帯端末40として園児の保護者の携帯電話を採用してもよい。
(実施の形態4)
次に実施の形態4に係る盗難監視システムについて説明する。図17は、実施の形態4に係る盗難監視システムの全体構成図を示している。以下の説明では、盗難監視場所を一軒家のガレージとした場合を例に挙げて説明する。実施の形態4では、実施の形態1におけるサーバ30の機能を基地局無線機20bに組み込んだことを特徴とする。なお、実施の形態4において、実施の形態1〜3と同一のものは同一の符号を付し、説明を省略する。
車載無線機10bと基地局無線機20bとは実施の形態1と同様の近接無線通信により通信可能に接続されている。基地局無線機20bは、インターネットNT21を介して相互に通信可能に接続されている。
基地局無線機20bは一軒家のガレージの側壁等に設置され、自動車60bが盗難されたか否かを判定する。
カメラ50bはWEBカメラから構成され、一軒家のガレージに設置され、基地局無線機20bとケーブルCを介して接続されている。但し、これは一例にすぎず、ケーブルCに代えて、無線LANを介して基地局無線機20bと通信可能に接続してもよいし、インターネットNT21を介して、基地局無線機20bと通信可能に接続してもよい。
ケーブルCは、一端がカメラ50bの接点端子に接続され、他端が基地局無線機20bの接点端子に接続される。
車載無線機10bと基地局無線機20bとの通信距離は、一般的な一軒家のガレージのサイズとほぼ同一の距離に設定されている。従って、自動車60bが第3者によってガレージの外へと移動された場合、車載無線機10bと基地局無線機20bとの通信が途切れ、盗難が発生したことを検出することができる。
図18は、車載無線機10bの外観構成図を示している。図18に示すように車載無線機10bは、直方体状の筐体101bを備えている。筐体101bは、車載無線機10bを上側から覆う上筐体部102bと、車載無線機10bを下側から覆う下筐体部103bとを備えている。筐体101bは、上筐体部102bと下筐体部103bとの境界部分をこじ開けることで分解される。
前面104bの中央部には、ブザースイッチ105b及び電源スイッチ106bが横方向に並んで配置されている。ブザースイッチ105b及び電源スイッチ106bは各々凸部109bを備え、ユーザはこの凸部109bに指を引っかけることで、ブザースイッチ105b、電源スイッチ106を上下に倒すことができる。ここで、ブザースイッチ105bは、例えば上側に倒されるとオンとなり、下側に倒されるとオフとなる。また、電源スイッチ106bは、例えば上側に倒されるとオンとなり、下側に倒されるとオフとなる。電源スイッチ106bがオンされると車載無線機10bに対して電力が供給され、電源スイッチ106bがオフされると車載無線機10bに対する電力供給が遮断される。
電源スイッチ106bの右側には、初期化スイッチ107b(記憶指令受付手段)が配置されている。この初期化スイッチ107bは、筐体101bの表面に対して内側に没入され、かつ、外側に付勢されている。ユーザは、例えばドライバーやボールペン等を用いて、初期化スイッチ107bを内側に向けて押すことで、初期化スイッチ107bを押すことができる。これにより、不用意に初期化スイッチ107bが押されることの防止が図られている。なお、初期化スイッチ107bの詳細については後述する。
初期化スイッチ107bの右側には、車載無線機に電力が供給されているか否か等の車載無線機の状態を示す表示ランプ108bが配置されている。
車載無線機10bの裏面には、図略の電源端子が配置されている。電源端子は、図略の電力供給源からの電力を車載無線機10bに供給するための電源コードの一端が接続される。ここで、電力供給源としては、自動車60bのバッテリーが該当し、電源コードの他端は、自動車60bのダッシュボードに配設されたシガーソケットに接続されている。電源コードは、バッテリーからの電力を車載無線機10bに供給する。なお、車載無線機10bの電力供給源としては、自動車60bのバッテリーに代えて、或いはバッテリーと併せて、乾電池を使用したり、リチウムイオン二次電池、ニッケルカドミウム二次電池等の二次電池を使用したりすることも可能である。二次電池を使用する場合は、別途の充電装置を用いて二次電池を充電させてもよいし、シガーソケットから供給される自動車60bの電力を用いて二次電池を充電させてもよい。
図19は、車載無線機10bのブロック図を示している。加速度センサ13bは実施の形態1の加速度センサ13と同一の3軸の加速度センサから構成され、x軸、y軸が車載無線機10bの水平面上に位置し、z軸が水平面と直交する高さ方向に位置するように車載無線機10bに配置されている。また、加速度センサ13bは、x軸、y軸、z軸の加速度成分が、それぞれ基準傾斜状態記憶部19bに記憶された基準傾斜状態のx軸、y軸、z軸成分の加速度成分に対する単位時間あたりの変化分(躍度)を検出し、検出した躍度が所定の値より大きい場合、自動車60bが移動したと判定する。このように躍度を基に自動車60bの移動を検出しているため、加速度の絶対値を基に自動車60bの移動を検出する場合に比べて、自動車60bの移動を高精度の検出することが可能となる。
操作部14bは、図18に示すブザースイッチ105b、電源スイッチ106b、及び初期化スイッチ107bを備えている。
制御部17bは、ユーザにより初期化スイッチ107bが押されたとき、加速度センサ13bにより検出された、x軸、y軸、z軸の加速度成分を読み取り、車載無線機10bの基準傾斜状態として、基準傾斜状態記憶部(基準傾斜記憶手段)19bに記憶させる。また、制御部17bは、ブザースイッチ105bがオンされると、加速度センサ13bにより自動車60bの移動が検出されたときに、ブザー部15に音を出力させると共に、表示ランプ108bを点滅させ、盗難の発生を報知する。一方、制御部17bは、ブザースイッチ105bがオフされると、加速度センサ13bにより自動車60bの移動が検出されても、ブザー部15に音を出力させないと共に、表示ランプ108bを点滅させない。
更に、制御部17bは、電源スイッチ106bがオンされると、車載無線機10bを構成する各回路素子に電力供給を開始し、表示ランプ108bを点灯させる。
基準傾斜状態記憶部19bは、EPROM等の書き換え可能な不揮発性のメモリから構成され、制御部17bの制御の下、車載無線機10bの基準傾斜状態を記憶する。このように、車載無線機10bの基準傾斜状態を記憶させ、基準傾斜状態を基準として、加速度の変化が検出されているため、車載無線機10bの自動車60bでの取り付け姿勢の自由度を高めることが可能となり、ユーザは、好みの位置(例えば目立たないような位置)に車載無線機10bを取り付けることが可能となる。
図20は、基地局無線機20bの正面図を示している。図20に示すように基地局無線機は、ほぼ直方体の筐体により覆われ、正面には電源端子201b、接点端子202b、及び通信端子203bが横方向に並んで配置されている。電源端子201bは、ACアダプタ(図略)が接続され家庭用商用電源からの電力が供給される。接点端子202bは、カメラ50bと基地局無線機20bとを電気的に接続するためのケーブルCを接続するための端子である。通信端子203bは、RJ45J等の端子であり、LANケーブルが接続される。なお、LANケーブルは、図略のルータ等に接続され、基地局無線機20bはこのルータを介してインターネットNT21に接続されている。
図21は、基地局無線機20bのブロック図を示している。実施の形態1の基地局無線機20に対して更に、表示ランプ25b、ブザー部26b、及び盗難履歴記憶部27bを備えている。表示ランプ25bは、発光ダイオード、豆電球等の光源から構成され、報知制御部233bによって点灯制御される。ブザー部26bは、報知制御部233bによる制御の下、ビープ音や警報音等の音を出力する。盗難履歴記憶部27bは、図5のサーバ30が備える盗難履歴記憶部32と同様に、ハードディスク等の外部記憶装置から構成され、過去に生じた盗難の履歴情報を記憶する。
所有者情報記憶部21bは、実施の形態1の所有者情報記憶部21と同様に、車載無線機10bに付与されたID情報に、所有者情報を対応付けて記憶するが、実施の形態4では、基地局無線機20bは1台の自動車60bを監視するため、1つのID情報を記憶する。また、所有者情報としては、自動車60bの所有者が携帯する携帯電話のメールアドレスが含まれる。
制御部23bは、モード設定部231、判定部232b、及び報知制御部233bを備える。判定部232bは、実施の形態1の判定部232と同様にして、盗難の発生の有無を判定し、盗難が発生したと判定した場合、カメラ50にガレージの動画像の撮影を開始させる。また、判定部232bは、盗難が発生したと判定した場合、実施の形態1の判定部232と同様にして、ネットワークインターフェイス22bに、盗難検知情報を携帯端末40bに送信させる。
報知制御部233bは、判定部232bにより自動車60が盗難されたと判定された場合、表示ランプ25bを点滅させ、盗難の発生を報知する。ここで、表示ランプ25bを点滅させることに代えて、例えば、所定の色(例えば緑色)で表示されているランプを別の色(例えば赤色)に変更して表示させてもよい。また、報知制御部233bは、判定部232により自動車60が盗難されたと判定された場合、ブザー部26から音を出力し、盗難の発生を報知する。
ネットワークインターフェイス22bは、制御部23bの制御の下、盗難検知情報を携帯端末40bに送信する。
図22は、携帯端末40bのブロック図を示している。携帯端末40bは、公知の携帯電話から構成され、実施の形態1に示す携帯端末40bに対して、ブザー部45、表示ランプ44が省かれている。また、ネットワークインターフェイス42bは、インターネットを介して基地局無線機20bとの間で種々のデータを送受信する。
図23は、実施の形態4にかかる盗難監視システムの動作を示すフローチャートである。ステップS510〜ステップS540の処理は、図7に示すステップS11〜ステップS14の処理と同一であるため、説明を省略する。
ステップS610〜ステップS650の処理は、図7に示すステップS610〜ステップS650の処理と同一であるため、説明を省略する。
ステップS660において、判定部232bは、ステップS650で盗難が発生したと判定したため、カメラ50にガレージの画像を撮影するための撮影開始コマンドを出力し、カメラ50にガレージの動画像を撮影させる。ここで、カメラ50は、撮影開始コマンドを受信してから所定時間分のガレージの動画像を撮影する。
ステップS670において、判定部232bは、カメラ50によって撮影された動画像と、盗難が発生したことを示す文言とを含む盗難検知情報を生成し、所有者情報記憶部21bに記憶されている携帯端末40bのメールアドレスを読み出し、読み出したメールアドレスを送信先とする電子メールに盗難検知情報に含ませ、当該電子メールを携帯端末40bに送信する。
ステップS680において、報知制御部233bは、表示ランプ25bを点滅させると共に、ブザー部26bから音を出力させ、盗難の発生を報知する。
ステップS710において、携帯端末40bは、基地局無線機20bから送信された電子メールを受信する。ステップS720において、携帯端末40bは、電子メールを表示部43に表示する操作指令が操作部41に入力されると、制御部46は受信した電子メールを表示部43に表示させる。この場合、表示部43には、「自動車が盗難されました」等の文言が表示される。また、操作部41が動画像を再生する操作指令を受け付けると、制御部46は、盗難検知情報に含まれるガレージの動画像を再生し、表示部43に表示させる。
以上説明したように、実施の形態4に係る盗難監視システムによれば、実施の形態1と同様、簡便な処理により自動車60bの盗難の有無を判定することができると共に、低コストでシステムを構成することが可能となる。また、車載無線機10bと基地局無線機20bと携帯端末40bとによってシステムが構成されており、携帯端末40bとしては広く普及している携帯電話が採用されているため、自動車60bの所有者は、車載無線機10bと基地局無線機20bとを購入するだけで、気軽に盗難監視システムを構築することができる。
また、盗難が発生したと判定した場合、速やかに盗難検知情報を含む電子メールが携帯端末40bに送信されるため、所有者は速やかに自動車60bの盗難を知ることができる。
図24は、自動車が盗難されてから自動車の所有者が盗難の発生に気が付くまでの時間の調査結果を示したグラフであり、縦軸は台数を示し、横軸は時間を示している。図24に示すように、盗難が発生してから所有者が盗難の発生に気づくまでには6時間以上24時間未満要することが一般的であることが分かる。自動車は、盗難されてから所有者が盗難の発生に気が付くまでの時間が長くなるにつれて、検出することが困難になる、或いは荒らされる可能性が高くなる。また、犯人の特定も困難になる。従って、所有者は盗難発生から出来る限り速やかに盗難の発生に気が付き、警察に通報することが好ましいが、上述したように、本盗難間システムでは、盗難発生から早期に所有者に盗難の発生を報知することが可能であるため、自動車の盗難による被害の拡大を最小限に抑えることが可能となる。
なお、実施の形態1,4では、携帯端末40、40bに動画像を表示させていたが、これに限定されず、静止画像を表示させてもよい。これにより盗難検知情報のデータ量が低減され、より早く盗難検知情報を携帯端末40、40bに送信することができる。
また、実施の形態1,4では、基地局無線機20bは盗難が発生すると盗難検知情報を携帯端末40,40bに送信していたが、これに限定されず、携帯端末40,40bからサーバ30或いは基地局無線機20bにアクセスして盗難検知情報を読み出すようにしても良い。
また、実施の形態1の加速度センサ13として、実施の形態4に示す加速度センサ13bを採用し、車載無線機10bに基準傾斜状態を記憶させ、この基準傾斜状態を基準として、加速度の変化を検出するようにしてもよい。
本発明の実施の形態1による盗難監視システムの全体構成図を示している。 共同駐車場に対する実施の形態1による盗難監視システムの設置状況を示した図である。 実施の形態1による車載無線機のブロック図を示している。 実施の形態1による基地局無線機のブロック図を示している。 実施の形態1によるサーバのブロック図を示している。 実施の形態1による携帯端末のブロック図を示している。 実施の形態1による盗難監視システムの動作を示すフローチャートである。 他の実施の形態2による盗難監視システムの全体構成図を示している。 実施の形態3による盗難監視システムの全体構成図を示している。 実施の形態3による基地局無線機と携帯無線機との関係を示した図である。 実施の形態3による携帯無線機のブロック図を示している。 実施の形態3による基地局無線機のブロック図を示している。 実施の形態3によるサーバのブロック図を示している。 実施の形態3による盗難監視システムの動作を示すフローチャートである。 実施の形態3による盗難監視システムの概要を示す図である。 実施の形態3による盗難監視システムの概要を示す図である。 実施の形態4による盗難監視システムの全体構成図を示している。 実施の形態4による車載無線機の外観構成図を示している。 実施の形態4による車載無線機のブロック図を示している。 実施の形態4による基地局無線機の外観構成図を示している。 実施の形態4による基地局無線機のブロック図を示している。 実施の形態4による携帯端末のブロック図を示している。 実施の形態4による盗難監視システムの動作を示すフローチャートである。 自動車が盗難されてから盗難発生に気づくまでの調査結果を示したグラフである。
符号の説明
10 10b 車載無線機
10a 携帯無線機
11 11a ID情報記憶部
12 12a 近接無線部
13 13b 加速度センサ
14 14b 操作部
105b ブザースイッチ
106b 電源スイッチ
107b 初期化スイッチ
15 ブザー部
16 表示ランプ
17 17a 17b 制御部
19b 基準傾斜状態記憶部
20 20a 20b 基地局無線機
21 21b 所有者情報記憶部
21a 第2のID情報記憶部
22 22a 22b ネットワークインターフェイス
23 23a 23b 制御部
24 24a 近接無線部
30 30a サーバ
31 操作部
32 盗難履歴記憶部
32a 履歴記憶部
33 携帯アドレス記憶部
33a 保護者情報記憶部
34,35 ネットワークインターフェイス
36 表示部
37 37a 制御部
40 携帯端末
41 操作部
42 42b ネットワークインターフェイス
43 表示部
44 表示ランプ
45 ブザー部
46 制御部
50 カメラ
60 自動車
200 セキュリティ管理装置
231 231a モード設定部
232 232a 232b 判定部
233b 報知制御部

Claims (18)

  1. 盗難監視対象体の盗難を監視する盗難監視システムであって、
    前記盗難監視対象体に装着される対象体側無線機と、前記盗難監視対象体の管理場所に設置された基地局無線機と、前記基地局無線機と所定の通信回線を介して接続されたサーバとを備え、
    前記基地局無線機は、
    近接無線通信を用いて前記対象体側無線機と通信を行い、前記対象体側無線機との通信が途切れた場合、前記盗難監視対象体が盗難されたと判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記盗難監視対象体が盗難されたと判定された場合、前記盗難監視対象体が盗難されたことを示す盗難検知情報を前記サーバに送信する盗難検知情報送信手段とを備え、
    前記サーバは、
    前記盗難検知情報送信手段により送信された盗難検知情報を受信した場合、前記盗難監視対象体が盗難されたことを報知する報知手段を備えることを特徴とする盗難監視システム。
  2. 前記盗難監視対象体を管理する管理者に携帯され、前記サーバと所定の通信回線を介して接続された携帯端末を更に備え、
    前記サーバは、前記盗難検知情報送信手段により送信された盗難検知情報を前記携帯端末に転送する盗難検知情報転送手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の盗難監視システム。
  3. 前記対象体側無線機は、複数の盗難監視対象体の各々に搭載され、各々固有のID情報を記憶するID情報記憶手段を備え、前記ID情報を前記基地局無線機に送信することで、前記基地局無線機と通信を行い、
    前記対象体側無線機は、ID情報と各ID情報に対応する盗難監視対象体の所有者情報とを対応付けて記憶する所有者情報記憶手段を更に備え、
    前記判定手段は、通信が途切れた対象体側無線機に対応する所有者情報を、前記所有者情報記憶手段を参照して特定し、
    前記盗難検知情報送信手段は、前記盗難検知情報に前記判定手段により特定された所有者情報を含ませて前記サーバに送信し、
    前記報知手段は、受信した盗難検知情報に含まれる所有者情報が示す所有者に対して、盗難監視対象体が盗難されたことを報知することを特徴とする請求項1又は2記載の盗難監視システム。
  4. 前記盗難検知情報送信手段は、前記盗難検知情報に前記判定手段により特定された所有者情報に対応するID情報を更に含ませ、
    前記サーバは、前記ID情報と、各所有者が携帯する携帯端末の通信アドレスとを対応づけて記憶する携帯アドレス記憶手段を更に備え、
    前記盗難検知情報転送手段は、受信した盗難検知情報に含まれるID情報に対応する通信アドレスを、前記携帯アドレス記憶手段を参照して特定し、特定した通信アドレスを有する携帯端末に前記盗難検知情報を送信することを特徴とする請求項3記載の盗難監視システム。
  5. 前記基地局無線機は、所定の通信回線を介して相互に接続された複数の基地局無線機を含み、
    各基地局無線機は、前記盗難検知情報が前記サーバに送信されるように前記盗難検知情報を中継することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の盗難監視システム。
  6. 前記基地局無線機と所定の通信回線を介して接続され、前記盗難監視対象体を撮影するカメラを更に備え、
    前記基地局無線機は、前記判定手段が盗難監視対象体の盗難を判定した場合、前記カメラにより撮影された映像を前記サーバに送信する映像送信手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の盗難監視システム。
  7. 前記管理場所は前記盗難監視対象体の所有者の自宅のガレージであり、
    前記サーバは前記所有者の自宅に侵入する不審人物を監視するホームセキュリティシステムを制御するセキュリティコントローラにより構成され、
    前記セキュリティコントローラは、前記ホームセキュリティシステムを運用する運用会社が所持するセキュリティ管理装置と所定の通信回線を介して接続され、前記盗難検知情報を前記セキュリティ管理装置に送信することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の盗難監視システム。
  8. 前記盗難監視対象体は自動車であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の盗難監視システム。
  9. 盗難監視対象体の盗難を監視する盗難監視システムであって、
    前記盗難監視対象体に装着される対象体側無線機と、前記盗難監視対象体の管理場所に設置された基地局無線機とを備え、
    前記基地局無線機は、
    近接無線通信を用いて前記対象体側無線機と通信を行い、前記対象体側無線機との通信が途切れた場合、前記盗難監視対象体が盗難されたと判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記盗難監視対象体が盗難されたと判定された場合、前記盗難監視対象体が盗難されたことを報知する報知手段とを備えることを特徴とする盗難監視システム。
  10. 前記盗難監視対象体を管理する管理者に携帯され、前記サーバと所定の通信回線を介して接続された携帯端末を更に備え、
    前記基地局無線機は、前記判定手段により前記盗難監視対象体が盗難されたと判定された場合、前記盗難監視対象体が盗難されたことを示す盗難検知情報を前記携帯端末に送信する盗難検知情報送信手段を更に備えることを特徴とする請求項9記載の盗難監視システム。
  11. 前記基地局無線機は、ユーザからの操作指令に応じて、前記盗難監視対象体に対する盗難監視を開始する又は盗難監視を解除するモード設定手段を更に備え、
    前記判定手段は、前記モード設定手段により盗難監視が解除された場合、前記盗難監視対象体に対する盗難の有無を判定しないことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の盗難監視システム。
  12. 前記盗難監視対象体を管理する管理者に携帯され、前記サーバと所定の通信回線を介して接続された携帯端末を更に備え、
    前記モード設定手段は、前記携帯端末を用いてなされるユーザからの操作指令に応じて、盗難監視を開始する又は盗難監視を解除することを特徴とする請求項11記載の盗難監視システム。
  13. 前記対象体側無線機は加速度センサを備え、
    前記判定手段は、前記加速度センサにより前記盗難監視対象体の移動が検出された場合、及び前記対象体側無線機との通信が途切れた場合の少なくともいずれか一方の場合が発生したときに前記盗難監視対象体が盗難されたと判定することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の盗難監視システム。
  14. 前記加速度センサは、前記対象体側無線機の加速度の変化を基に、前記盗難監視対象体の移動を検出することを特徴とする請求項13記載の盗難監視システム。
  15. 前記対象体側無線機は、
    自己の現在の傾斜状態を基準傾斜状態として記憶させるためのユーザからの基準傾斜記憶指令を受け付ける記憶指令受付手段と、
    前記記憶指令受付手段により前記基準傾斜記憶指令が受け付けられたときの前記対象体側無線機の傾斜状態を基準傾斜状態として記憶する基準傾斜状態記憶手段とを更に備え、
    前記加速度センサは、前記基準傾斜状態を基準として、前記盗難監視対象体の移動を検出することを特徴とする請求項14記載の盗難監視システム。
  16. 前記盗難監視対象体は人間であり、
    前記管理場所は前記人間が通う施設であることを特徴とする請求項1記載の盗難監視システム。
  17. 前記基地局無線機は前記施設内に複数存在し、
    前記対象体側無線機は、複数の人間の各々に取り付けられ、各々固有のID情報を記憶するID情報記憶手段を備え、前記ID情報を前記基地局無線機に送信することで前記基地局無線機と通信を行い、
    各基地局無線機は、全ての対象体側無線機に対して付与されたID情報を記憶する第2のID情報記憶手段を更に備え、
    前記基地局無線機における判定手段は、前記第2のID情報記憶手段を参照することで、受信したID情報がどの対象体無線機から送信されたものであるかを判定し、ある対象体側無線機との近接無線通信による通信が途切れた場合、当該対象体側無線機が取り付けられた人間を検出することができなかったと判定し、
    前記基地局無線機における前記盗難検知情報送信手段は、前記判定手段により検出することができなかったと判定されたことを示す検出不可情報を前記盗難検知情報として、前記サーバに送信し、
    前記サーバは、
    全ての基地局無線機からある人間に対する検出不可情報を受信することができなかった場合、当該人間は連れ去られたと判定する連れ去り判定手段を更に備え、
    前記サーバにおける前記報知手段は、前記連れ去り判定手段により連れ去られたと判定された人間を報知することを特徴とする請求項16記載の盗難監視システム。
  18. 前記人間を管理する管理者に携帯され、前記サーバと所定の通信回線を介して接続された携帯端末を更に備え、
    前記サーバにおける盗難検知情報転送手段は、前記連れ去り判定手段により連れ去られたと判定された人間の管理者が携帯する携帯端末に連れ去られたことを報知することを特徴とする請求項17記載の盗難監視システム。
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