JP2009042916A - 防犯システム及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】防犯システム40においてユーザに携帯させる機器を構造簡単なものとする。また、該機器の節電と共に、プライバシーを保護する。
【解決手段】ユーザはRFタグ13を携帯する。複数の無線機26(例:無線機26a,b)は、別々の場所に配置され、送信要求コードを間欠的に送信する。RFタグ13は、無線機26の圏内にあると、送信要求コードの受信し、これに対して、送信作動して、シリアルコード等の識別子情報を返す。無線機26は、受信した識別子情報に係る識別子受信情報について、過去所定分を記憶装置に残しておく。RFタグ管理装置50は、各無線機26へ照会対象のRFタグ13を通知する。無線機26は、記憶装置から該当の識別子受信情報を読み出して、RFタグ管理装置50へ送る。無線機26は、識別子受信情報は保有するが、保有中の各識別子受信情報が具体的に誰に対応するかは分からないようになっている。
【選択図】図4

Description

本発明は、RFタグを利用した防犯システム及び制御方法に関するものである。
特許文献1は、ユーザが携帯して該ユーザの非常時には所定の通知先にその旨を連絡する電子機器を開示する(特許文献1の図2)。該電子機器は、GPS衛星や、電話基地局又は電柱等に設置のIDタグからの電波等に基づき現在地を測位し(特許文献1の段落0023及び0024)、現在地が所定の経路(特許文献1の図3及び図4)上にあるか否かを判定する(特許文献1の図6のS603)。該電子機器は、PHSや携帯電話機能を装備し、現在地が経路から外れたと判定すると、電子機器に登録されている連絡先の電話番号へ電話をかけてメッセージを聞かせるようにしている(特許文献1の段落0033)。
一方、一人歩きの防犯装置として、ユーザが携帯して非常時には警報を鳴らす防犯ブザーが存在する。また、街路に、防犯スイッチを設置して、非常時には、人が、助けを求める際に、防犯スイッチの所へ行って、操作して、警報を鳴らす配備システムが提案済みとなっている。
特開2004−40284号公報
特許文献1の防犯用電子機器は、現在地測位機能や、モバイル電話機能を装備する必要があり、構造が複雑化しかつ高価になってしまう。また、特許文献1のIDタグは、無線機器となっているが、ユーザが携帯する電子機器に装備されるものではなく、電柱等の設置物に取り付けられ、位置を固定されている。
従来の特許文献1の電子機器は、移動経路が確定している人の防犯については対処可能であるが、移動経路が不定な人の防犯には有効に対処することができない。また、該電子機器を携帯する人は、現在地を常時監視されることになり、安全と引き換えにプライバシーが十分に保護されないことがある。
本発明の目的は、照会対象と一緒に移動する装置を単純な構造に済ませるとともに、照会対象の移動経路があらかじめ定めていなくても、非常時には該対象を効率的に捜索することができる防犯システム及び制御方法を提供することである。
本発明の目的は、照会対象が人である場合には、該人の普段のプライバシー保護に適当に配慮しつつ、非常時には、合理的な捜索を行うことができる防犯システム及び制御方法を提供することである。
本発明によれば、照会対象は人に限定されない。すなわち、照会対象は物であってもよい。各RFタグ装置は、照会対象の人に携帯されたり、照会対象の物品に取り付けられたりする。照会対象が物である場合には、その盗難時には、本発明により盗難品や犯人の捜索に使用することができる。
無線機と各RFタグ装置とは無線で識別子情報送信要求及び識別子情報を送受する。すなわち、各RFタグ装置は、無線機からの識別子情報送信要求を受信すると、それに応動して、自分の識別子情報を無線機へ送信する。無線機は、受信した識別子情報に係る識別子受信情報を記憶する。無線機は、RFタグ管理装置から照会対象のRFタグ装置を通知されると、該RFタグ装置に係る識別子受信情報について記憶媒体を探索し、有れば、該識別子受信情報をRFタグ管理装置へ報知する。
無線機は、RFタグ管理装置からの照会対象のRFタグ装置の通知時には、照会対象のRFタグ装置に係る識別子情報を保有していなくても、その後、該当する識別子情報を受信すれば、それに係る識別子受信情報をRFタグ管理装置へ報知することができる。好ましくは、RFタグ装置は緊急通報機能を装備し、無線機は、RFタグ装置から緊急通報を受信すると、該RFタグ装置について所定の緊急処理を行う。
本発明の防犯システムは、複数のRFタグ装置と、所定の通信可能領域内のRFタグ装置に対して無線により通信する少なくとも1個の無線機と、前記無線機との間でデータ送受自在である少なくとも1つのRFタグ管理装置とを含む。
各RFタグ装置は、
無線機からの識別子情報送信要求を無線により受信する無線受信手段、及び
前記識別子情報送信要求の受信に応動して該RFタグ装置の識別子情報を無線で前記無線機へ送信する無線送信手段、
を備える。
各無線機は、
識別子情報送信要求を間欠的に無線で送信する無線送信手段、
識別子情報を無線で受信する無線受信手段、
識別子情報に係る識別子受信情報を記憶する記憶媒体、及び
照会対象のRFタグ装置に係る識別子受信情報が前記記憶媒体に記憶されていれば、該識別子受信情報を前記RFタグ管理装置へ報知する報知手段、
を備える。
RFタグ管理装置は、
照会対象のRFタグ装置を指定する指定手段、及び
照会対象のRFタグ装置を各無線機へ通知する通知手段、
を備える。
本発明の防犯システム制御方法が適用される防犯システムは、複数のRFタグ装置と、所定の通信可能領域内のRFタグ装置に対して無線により通信する少なくとも1個の無線機と、前記無線機との間でデータ送受自在である少なくとも1つのRFタグ管理装置とを含む。本発明の防犯システム制御方法は次のステップを備える。
無線機からその無線到達領域へ向けて識別子情報送信要求を間欠的に無線で送信するステップ、
前記無線到達領域内のRFタグ装置が、前記識別子情報送信要求の受信に応動して、該RFタグ装置の識別子情報を無線で前記無線機へ送信するステップ、
無線機が受信した識別子情報に係る識別子受信情報を記憶媒体に記憶するステップ、及び
RFタグ管理装置が指定した照会対象のRFタグ装置に係る識別子受信情報を前記記憶媒体から収集するステップ。
本発明によれば、ユーザに携帯されたり、所定物品に取り付けられたりするRFタグ装置は、基本的にRFタグを装備すれば足りるので、構造簡単で安価なものにすることができる。
本発明によれば、RFタグ装置の移動経路が事前に定めることかできず、不定である場合にも、該RFタグ装置を効率よく捜索することができる。
本発明は、識別子情報は例えばシリアルコード等、一般人には識別子情報が特定の誰に対応付けられているかが分からないものに設定できる。そして、無線機では、識別子情報が受信されたり、識別子受信情報として記憶されたりしても、それらに係るRFタグ装置が照会対象にならない限り、特定の人物との関連が不明であるので、無線機における識別子情報の蓄積及び検出がプライバシー保護上の不都合になることを防止することができる。
図1はRFタグ装置10の斜視図である。RFタグ装置10は、子供や女性が携帯する防犯ブザーとほぼ同一の寸法及び重量であり、図1のRFタグ装置10は、人が首に掛けるペンダント型になっている。RFタグ装置はポケットやかばんの中に入れられたり、かばんに引っ掛けたりする形態であってもよい。
RFタグ装置10は、本体11と、本体11に結合していて使用の際にユーザの首を中に入れられる可撓性ループ部12とを備える。周知の構造を備えるRFタグ13は、本体11内に収納され、送受信部、アンテナ及び記憶部(いずれも図示せず)を含む。非常通報スイッチ14は、本体11の前面に配置され、非常時に、ユーザにより適宜、押下される。
図2は発電機17の模式図である。発電機17は、RFタグ13と共に本体11内に収納され、RFタグ装置10の振動に伴い、電力を生成する。生成された電力は、本体11内に収納される図示していないコンデンサ等の蓄電素子に蓄えられて、RFタグ13に供給される。
発電機17は、相互に平行に配置され基端部19a,bにおいて本体11に固定される板ばね18a,bと、板ばね18a,bの間に配置されて支点21を支点にして振動する振り子20とを有している。各板ばね18a,bは、相互に対峙する方の内面側及び内面側とは反対側の外面側共に、圧電素子としてのピエゾフィルムが貼着されている。振り子20は、RFタグ装置10を携帯するユーザが歩行している期間に、RFタグ装置10への伝達振動により振動し、振り子20の重錘部が板ばね18a,bの自由端部側に当接し、これにより、板ばね18a,bの自由端部側が弾力変形し、圧電素子に起電力が発生する。
図3は無線機26の斜視図である。無線機26は、後述の図4において説明するように、所定場所に配置されて、その近くを通過するRFタグ装置10との交信により、該RFタグ装置10の情報を収集するものである。
無線機26は、本体27と、本体27の外部に露出するアンテナ28とを備えている。ランプ29,30は、本体27の前面に配置され、それぞれ電源投入中及びRFタグ装置10から電波受信中に点灯するようになっている。ブザースイッチ31は、RFタグ装置10から緊急信号を受信した時にブザー32を鳴らせるように設定する場合には、”ON”位置にされ、RFタグ装置10から緊急信号を受信してもブザー32を鳴らせないように設定する場合には、”OFF”位置にされる。
無線機26は、通常室内に配備されており、外の道路を通過するRFタグ装置10へ識別子情報送信要求をアンテナ28からの電波により送信して、その応答として識別子情報を受信するようになっている。無線機26は、また、外の道路のRFタグ装置10から緊急通報を受信するようになっている。外の道路には、非常用照明器が設置されることもあり、その場合には、無線機26は、緊急通報の受信に伴い、該非常用照明器を点灯状態にして、該当領域を照らし出すようにすることもできる。
ブザースイッチ31における”ON”及び”OFF”の切替は、緊急通報受信時にブザー32を作動させるか否かの設定だけでなく、緊急通報受信時に非常用照明器を点灯させるか否かの設定も兼用できるようになっていてもよい。警報停止スイッチ33は、非常時に、ブザー32及び非常用照明器の作動中、それらの作動を停止させる場合に、ユーザが押下するようになっている。
図4は所定のRFタグ13が移動する場合のRFタグ13−各無線機26a,b,c間の交信状況についての説明図である。防犯システム40は、典型的には、複数のRFタグ13と複数の無線機26a,bと1つのRFタグ管理装置50とから構成される。防犯システム40は、複数のRFタグ13と1つの無線機26cとから構成されることもあるし、RFタグ管理装置50を複数、備えることもある。図4では、RFタグ13は1つのみ示されており、同一のRFタグ13が所定の経路で移動している。
無線機26a,bは別々の場所に配備され、常時接続のインターネット41を介してRFタグ管理装置50へ接続されている。インターネット41を介する無線機26a,b−RFタグ管理装置50間の情報の送受は例えば電子メールにより行われ、RFタグ管理装置50から無線機26a,bへの電子メールは、RFタグ管理装置50が無線機26a,bに所定のRFタグのシリアルコードの照会を依頼するものであり、無線機26a,bからRFタグ管理装置50への電子メールは、照会対象のRFタグのシリアルコードを過去に受信した受信情報が照会依頼時に無線機26a,bの記憶装置(例:ハードディスク装置)に記憶されていれば、その記憶してある受信情報としての受信したこと及び受信時刻を知らせるもの、又は照会依頼以降において照会対象のRFタグのシリアルコードを受信した時に、受信情報として受信したこと及び受信時刻を知らせるものとなっている。
なお、RFタグ管理装置50が各無線機26についてその設置場所をあらかじめ把握していれば、各無線機26は、照会対象のRFタグのシリアルコードについての受信場所をRFタグ管理装置50へ知らせる必要はないが、把握していない場合には、各無線機26からRFタグ管理装置50へ受信情報に、受信場所に係る情報も含ませる必要がある。
無線機26cは、自動車に搭載されて、自動車と共に移動可能になっている。無線機26cは、また、ヘリコプターに搭載されて、上空からRFタグ13の居場所を捜索することができる。無線機26cは、常時は、使用されず、ユーザが誘拐等の事件に巻き込まれて、大掛かりの捜索が必要となった場合に限り、稼動される。
42a,b,cは、RFタグ13と各無線機26との無線通信可能領域(=RFタグ13と各無線機26との相互の電波到達領域)を示している。RFタグ13と各無線機26a,b,cとの相互の交信は、例えば特定小電力無線やZigBeeを利用する。その場合、RFタグ13と無線機26a,bとの通信可能距離はおおよそ10〜80mである。RFタグ13とヘリコプター搭載の無線機26cとの通信可能距離は、障害物がないので、おおよそ300mである。
無線機26は、一定時間間隔で送信要求コードを電波で送信する。送信要求コードは、例えば、無線機26のシリアルコードとなっている。RFタグ13は、無線機26からの送信要求コードを受信すると、そのシリアルコードを送信する。無線機26が送信要求コードを送信する時間間隔を3秒に設定した場合、自動車で移動中のユーザのRFタグ13に対してそのシリアルコードの収集することを想定した時、例えば車速60km/hの自動車では、該自動車は3秒で50m進むので、通信可能距離を80mとすると、RFタグ13は同一の無線機から2回送信要求コードを受信することができる。
図4の例では、RFタグ13は、無線通信可能領域42a→無線通信可能領域42b→デジタルカメラ43bと順番に移動している。また、RFタグ13は、無線通信可能領域42aでは、無線機26aから2回、送信要求コードを受信している。RFタグ13は、同一の無線通信可能領域において、2回以上、連続して送信要求コードを受信する場合には、2回目以降の応答では、節電のために適宜休止して、応答の間隔を開けるとともに、自分のシリアルコードと共に継続コードを送信するようにしている。これについては、図8で後述する。
図4の例では、RFタグ13を携帯したユーザが、無線通信可能領域42b内にいるときに、RFタグ装置10の非常通報スイッチ14を操作している。非常通報スイッチ14の操作に伴い、RFタグ13は、緊急通報が解除されるまで、送信要求コードを受信するごとに、シリアルコードと共に緊急コードを送信する。RFタグ装置10における緊急通報解除は、例えば、ユーザが非常通報スイッチ14を長押しすると、実施される。
デジタルカメラ43は、無線機26bに装備され、無線通信可能領域42bを撮影するようになっている。無線機26bによる無線通信可能領域42bの撮影は、一定時間間隔で行われてもよいし、送信要求コードの送信時期に合わせて行われてもよいし、RFタグ13からのシリアルコードの受信に合わせて行われてもよいし、RFタグ13からの緊急コードの受信に合わせて行われてもよい。デジタルカメラ43の撮影データは、無線機26bの記憶装置に記憶され、RFタグ管理装置50から無線機26bに送信要求があった時に、又は無線機26bがRFタグ13から緊急コードを受信した時に、RFタグ管理装置50へ送るようにすることができる。
無線機26a,bは、RFタグ13及びその他のRFタグから受信したシリアルコードを内蔵ハードディスク等の記憶装置に受信時刻と共に記憶する。この記憶は、過去1週間とかのように、過去所定期間に限定して、該所定期間を超える過去の分は削除するようにしてもよいが、記憶容量の点で支障が生じない限り、古いものを残すようにしてもよい。
図5は防犯システム40を学校46から帰宅する児童の登下校監視に適用した概略図である。図5は特に下校時の児童の防犯についての説明図である。図4の要素と同一のものは、図4の要素に付した符号を付して、説明を省略する。通学路47は学校46を起点に延びており、学校46からの帰宅児童は、各自のRFタグ13を携帯して、通学路47を通って自宅へ戻る。
無線機26g〜jは、通学路47に沿って、学校46の方から順番に、正門、コンビニ等の店舗内、及び第1及び第2の協力者宅に配備される。無線通信可能領域42g〜jが、通学路47の各対応部分を内に含むように、各無線機26g〜jに対応して、形成される。通報先51は、例えば所轄警察署、保護者宅や学校46等であり、RFタグ管理装置50から通報先51への非常事態の自動通報は、インターネット41の電子メール、電話又はfaxにより行われる。
RFタグ管理装置50は、管理下のすべてのRFタグ13及び無線機26のシリアルコードに対する所持者の名前、連絡先等の通報に必要なデータを持つ。RFタグ管理装置50は、所定のRFタグ13についてその照会を要求する場合、各無線機26に対してコード付きの電子メールにて一斉送信を行う。RFタグ管理装置50は、無線機26を介してRFタグ13からの緊急コードを受けた場合や無線機26が照会対象のシリアルコードを過去及び現在、受信した旨の通知を受けた場合は、通報先51へ電子メール等で自動通報するが、その通報内容には、緊急コードを受信した旨、緊急コード若しくは照会対象のシリアルコードについて、その受信場所、受信日時、ユーザの名前又は連絡先等が含まれる。
図5では、児童が第2の協力者宅に係る無線通信可能領域42jにおいてRFタグ装置10の非常通報スイッチ14を押下した場合を占めている。これに伴い、該RFタグ装置10のRFタグ13が緊急コードを送信し、無線機26jがこれを受信している。結果、無線機26jのブザー32が作動する。第2の協力者宅の人は、ブザー32の音を聞いて、直ちに窓等から外の通学路47を見回したりする等、適切に対処する。
図6は協力者宅55における無線機26iの接続状況を示している。電話ローゼット58からの配線は、スプリッタ59により枝分かれして、それぞれ電話機60及びルータ又はモデム63へ繋がっている。ルータ又はモデム63はハブ64と一体化されており、パソコン65及び無線機26iがハブ64の各ポートへLANケーブルにより接続される。こうして、無線機26iは、インターネット41を介してRFタグ管理装置50と接続されて、RFタグ管理装置50との間で電子メールを送受可能になる。
RFタグ13、無線機26及びRFタグ管理装置50について、順番に、補足説明する。RFタグ13は、無線機26との通常の通信では、送信要求コードを受信するのに伴い、自分のシリアルコードを返すようにしている。前述したように、無線機26は送信要求コードを間欠的に送信するようにしている。したがって、RFタグ13における消費電力量が抑えられ、RFタグ13の蓄電部及び蓄電容量の小型化が図られる。
RFタグ13は、所定の記憶装置を内蔵し、無線機26を通過したデータを自動的に記憶するようになっていてもよい。該データは、無線機26のシリアルコード及び通過時刻(=該無線機26からの送信要求コードの受信時刻)に係るデータを含むものとする。犯罪者が、RFタグ装置10に気付き、RFタグ装置10を途中で捨てた場合にも、このRFタグ装置10を拾って、RFタグ13の記憶装置内の無線機26についての通過履歴情報を読み出して、犯罪者の捜索に役立てることができる。
RFタグ13は、無線機26からの送信要求コードを受信しないと送信しないように、構成される。これを利用して、あらかじめ無線機26の設置位置を調整して航空機や病院内での無線の送受信を防止することができる。また、これにより、RFタグ13における節電を図るとともに、RFタグ13の電源についてのON,OFFスイッチを省略することができる。
複数のRFタグ13が1つの無線通信可能領域42内に存在する場合には、各RFタグ13から共通の無線通信可能領域42へのシリアルコード送信が相互に干渉しないように、配慮しなければならない。干渉を防止するために、例えば、ZigBee等で採用されているCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)を使用することができる。CSMA/CDとは別の方法で、複数のRFタグ13からの干渉を回避する方法を、図7及び図8を参照して説明する。
図7は複数のRFタグ13から共通の無線機26へのシリアルコード送信の干渉を排除するために使用するフレーム構造の一例を示す。該フレーム構造は、例えば特定小電力無線通信に適用される。図7において、(a)及び(b)は無線機26からRFタグ13への送信要求用のフレームであり、(c)はRFタグ13から無線機26への応答用のフレームである。無線機26からRFタグ13への送信要求用のフレームには、スロット番号(通し番号)00〜FFが付けられる。図7(a)は、スロット番号が1つ前の送信要求フレームに対して無線機26が1つのRFタグ13からもそのシリアルコードを受信していない場合に使用するフレームであり、図7(b)は、スロット番号が1つ前の送信要求フレームに対して無線機26がRFタグ13からそのシリアルコードを受信した場合に使用するフレームである。
図7のフレームにおける各フィールドの意味は次のとおりである。
プリアンブル:無線機26にフレーム送信の開始を認識させ同期をとるタイミングを与えるための信号。
SFD(Start Frame Delimiter):フレームの先頭を示す。
無線機のシリアルコード:1〜FF FFFF
FCS( Frame Check Sequence):フレームのエラーを検出するための2バイトのフィールド。
さらに、図7(c)の応答フレームのフィールドの意味は次のとおりである。
コード:緊急コードはF 、継続コードはA 、通常は0
RFタグのシリアルコード: 1〜FFF FFFF
無線機26側からの送信要求コード(各スロット番号)は例えば10ms間隔で送信される。無線機26が、1つ前のスロット番号での送信要求に対して、RFタグ13からのデータを受信しなかった場合は、送信要求コードを固定コード“AAAAAA”+スロット番号として、スロット番号を00〜FFの範囲で番号を+1ずつ繰上げて送信する(図7(a))。無線機26が、1つ前のスロット番号での送信要求に対して、RFタグ13からのデータを受信した場合は、どのRFタグ13からシリアルコードを受信したかを確認する意味で、送信データの先頭に"C"を付け、受信シリアルコードのスロット番号に+ 1 を加えて送信する(図7(b))。例えば、受信シリアルコードが”FFF FFFF”だった場合は”C000 0001” とする。
図8は図7のフレームを用いてRFタグ13−無線機26間で行われる通信状況の説明図である。図8では、RFタグA,Bは共に自己のスロット番号を”00”とし、RFタグCは自己のスロット番号を”01”としている。
RFタグ13は送信要求コードを受信すると、自己のシリアルコードの下位桁(スロット番号)と合致するスロット番号にて送信する。ただし、同じスロット番号のRFタグ13との送信データの衝突を避けるために、送信要求コードを受けてから1.5ms 以降に、乱数から作った値を基にしたタイマー分遅らせて、その時点で送信チャンネルが空いていたら送信を行う。
なお、RFタグBにおける生成乱数に基づくタイマー設定値の設定の仕方の具体例は次のとおりである。
手順1:定数A (0〜FF までの数値)を下記の式に基づき生成する。
A= シリアルコードの3〜4桁+受信した送信要求の回数00〜FFのループカウンター
手順2:ランダム生成関数 rand() の計算に先立ち、それを初期化するための関数srand(A)を実行する。
手順3:乱数B(Bは0,1,・・・,又は7)を下式に基づき生成する。
B =int(rand()/RAND_MAX+1.0)*7)
手順4:Bを1、加算するために、++Bを計算する。
手順5:タイマー設定値= 1ms+0.5ms*定数B
図8では、RFタグBのタイマー設定値がRFタグAのタイマー設定値より大きい場合を示し、先にRFタグAがそのスロットで送信されるため、RFタグBは応答を保留する。したがって、次のスロット番号01の送信要求コードでは、RFタグAのシリアルコードが含まれ、これより、無線機26がRFタグAの応答を受付けたことが分かる。RFタグは、もし送信した自己のシリアルコードと無線機26からの確認データが一致しなかった場合は、再度、スロット番号が一致する送信要求があった際に再送する。
RFタグは自己のシリアルコードが無線機26に受信されたことを確認した場合には、同じ無線機26からの送信要求に対しては所定時間(例えば1時間)は応答しない。もし、所定時間経過後に同じ無線機26からの送信要求コードに応答する場合は、継続コードを付けて送信する。
RFタグは、また、無線機26からの送信要求コード受信した送信要求スロット番号から、次に自己のスロット番号に対応付けられる送信要求コードを受信する時刻を計算し、その時刻まで送受信機能をOFFして電池の消耗を避ける。
スロット番号”01”のRFタグCにおいて、非常通報スイッチ14が押されて、RFタグCが緊急コードが発信する場合は、スロット番号”01”の送信要求コードを受信すると、直ちに緊急コードを送信するとともに、乱数を使って計算した通常のタイマー設定値においても、緊急コードを送信する。なお、緊急コードは、図7(c)の「コード」が”F”になっている。
無線機26について補足説明すると、無線機26は、インターネット41に接続される場合、RFタグ管理装置50からのあらかじめ設定されたコード付きの電子メール以外は受信しない。これにより、無線機26は、防犯システム40専用に作動することになる。無線機26c(図4)は、自動車やヘリコプター等の移動機に積み込まれ、通常より高感度なアンテナを接続することで、場所固定型の無線機26a,bが設置されていない地域での捜査に使用する。この場合、無線機26cは、インターネット41には接続しないが、照会対象のRFタグ13のシリアルコードの受信状況、時間・位置を記録して、それら情報を電子情報の地図上に表示する機能をもつ。
無線機26は、RFタグ管理装置50からの動作確認メ−ルに基づき、照会データの更新を行う。照会データと一致したRFタグ13のシリアルコードがあった場合は、無線機26の設置位置データ(RFタグ管理装置50が各無線機26のシリアルコードから該無線機26の場所を把握できる場合には、設置位置データに代えて無線機26のシリアルコードでも可)と共に、シリアルコード、緊急コードの有無、及び受信した時刻等を電子メールでRFタグ管理装置50へ通知する。デジタルカメラ43を装備する無線機26では、該電子メールにデジタルカメラ43による撮影データを付加することもできる。また、撮影データは、シリアルコード等の電子メールとは別の電子メールを使用することもできる。
無線機26は、インターネット41に常時接続される必要があるが、それが配備される協力者宅がすでに常時接続のインターネット41へ加入している場合には、無線機26の装備によるRFタグ管理装置50との電子メールのために、接続料金が増大することは回避することができる。設置場所として保護者や協力者宅の屋内に設置できるので、工事費は最小限に留められる。
コンビニエンスストアなどの店舗に設置するタイプの無線機26には、緊急コードや照会データと一致したシリアルコードを受信している間は、デジタルカメラで道路を間欠的に写し、映像データをRFタグ管理装置50に通報メールとは別に送信する機能を持たせることにより、不審者の特定が容易になる。
RFタグ管理装置50について補足説明すると、RFタグ管理装置50は、データの処理・解析機能として表示対象のRFタグ13を受信した無線機26の位置・受信時間を時系列の順番と共に電子情報の地図上に表示する。また、対象タグを受信した無線機26が受信時間帯にデジタルカメラで写した映像データがあった場合、映像データの入手の有無と表示機能をもつ。
防犯システム40は、複数のRFタグ管理装置50を備えることができる。複数のRFタグ管理装置50が存在する場合、それらRFタグ管理装置50は、互いに照会対象のシリアルコードを依頼し合い、そのシリアルコードを受信した場合には、設定された通報先51への自動通報と共に受信があったことを依頼先のRFタグ管理装置50へ連絡する。
特許文献1の装置のように、あらかじめルート及び通過予測時間を登録しなくても、防犯システム40では、RFタグ管理装置50が各無線機26へ所定のシリアルコードについての照会を要求するメールを送信すれば、RFタグ管理装置50において、各無線機26からの回答に基づき照会対象のシリアルコードについて受信時間順の位置を短期間に入手することができる。また、無線機26には受信された照会データの履歴のみの記録であり、RFタグ管理装置50では、照会が該当するか緊急コードが受信されないと、RFタグ13のユーザの行動の履歴は判らないため、プライバシーを保護することができる。
防犯システム40では、ユーザが緊急コード発信のために通報操作しない又は事情により通報操作できない場合にも、無線機26は、RFタグ管理装置50から所定のシリアルコードについて照会要求が来れば、該シリアルコードに係るデータを添付して、RFタグ管理装置50へ返すので、RFタグ13が、緊急コード発信用に通報操作がされないまま、捨てられた場合や破壊された場合でも、RFタグ13についての所定の過去分の軌跡を適当に知ることができる。
図9は防犯システム69のブロック図である。防犯システム69は、複数のRFタグ装置70と、所定の通信可能領域内のRFタグ装置70に対して無線により通信する少なくとも1個の無線機80と、無線機80との間でデータ送受自在である少なくとも1つのRFタグ管理装置90とを含む。
前述の防犯システム40は防犯システム69の一例である。RFタグ装置70、無線機80及びRFタグ管理装置90の具体例はそれぞれRFタグ装置10、無線機26及びRFタグ管理装置50である。RFタグ装置70は、発電機を搭載しているものに限定されず、代わりに乾電池や充電池を電源としてもつものであってもよい。
各RFタグ装置70は無線受信手段71及び無線送信手段72を備えている。各RFタグ装置70は緊急通報用操作部材75を備えることができる。無線受信手段71は、無線機80からの識別子情報送信要求を無線により受信する。無線送信手段72は、識別子情報送信要求の受信に応動して、該RFタグ装置70の識別子情報を無線で無線機80へ送信する。
各無線機80は無線送信手段81、無線受信手段82、記憶媒体83及び報知手段84を備える。各無線機80は、さらに、緊急処理手段87を備えることができる。無線送信手段81は識別子情報送信要求を間欠的に無線で送信する。無線受信手段82は識別子情報を無線で受信する。記憶媒体83は、識別子情報に係る識別子受信情報を記憶する。報知手段84は、照会対象のRFタグ装置70に係る識別子受信情報が記憶媒体83に記憶されていれば、該識別子受信情報をRFタグ管理装置90へ報知する。
RFタグ管理装置90は指定手段91及び通知手段92を備える。RFタグ管理装置90は、さらに、識別子受信情報収集手段95及び情報生成手段96を備えることができる。指定手段91は照会対象のRFタグ装置70を指定する。通知手段92は照会対象のRFタグ装置70を各無線機80へ通知する。
RFタグ装置70は、人に携帯されるものに限定されず、盗難対策のために所定の物品に固着、内蔵等により取り付けられるものであってもよい。該RFタグ装置70が識別子情報送信要求に対して無線機80へ送信する識別子情報とは、例えばRFタグ装置70のシリアルコードである。シリアルコードは、ユニークであり、識別子となる。無線機80からRFタグ管理装置90へ送信される識別子受信情報収とは、例えば、照会対象のRFタグ装置70のシリアルコード、該シリアルコードを受信した無線機80のシリアルコード、及び該シリアルコードを受信した時刻である。
RFタグ装置70−無線機80間の無線通信は、例えば、特定小電力無線や無線LANを利用することができる。無線機80−RFタグ管理装置90間の通信は、例えばインターネットを利用し、好ましくはインターネットの電子メールを利用する。無線機80−RFタグ管理装置90間の通信を有線の専用回線や、無線を利用してもよいとする。
無線機80−RFタグ管理装置90間の通信をインターネットの電子メールを利用する場合には、無線機80は、例えばタイマを使って、定期的(例えば1分間隔)にメールサーバの受信箱に自動アクセスし、RFタグ管理装置90から自分宛の電子メールが届いていないかを自動チェックする。RFタグ管理装置90は、緊急時に対処するため、各無線機80のメールチェック間隔を通常時より短くするように、電子メールにより指示できるようになっていてもよい。
所定のRFタグ装置70についての照会が必要になると、該RFタグ装置70が照会対象に指定されて、該RFタグ装置70について各無線機80における識別子受信情報が収集されるので、その収集情報に基づきRFタグ装置70を効率的に探索することができる。
各RFタグ装置70は、無線機80からの識別子情報送信要求の間欠的な受信に応動して、自分の識別子情報を無線機80へ送信するようになっているので、常時給電状態に維持される必要がなく、これにより、RFタグ装置70の節電を図ることができる。さらに、図7及び図8に説明したように、識別子情報送信要求にスロット番号(通し番号)を付け、かつ各RFタグ装置70にスロット番号を付与して、各RFタグ装置70が、自分のスロット番号に一致するスロット番号の識別子情報送信要求に対して応答するように仕組めば、無線機80が自分のスロット番号に不一致のスロット番号の識別子情報送信要求を送信している期間において適当に電源を切って、一層の節電を図ることができる。
事件に遭遇したユーザが、犯罪者による監視のために、防犯ブザー等を手動操作して、事件発生を通知することが困難である状況が考えられる。しかしながら、防犯システム69では、ユーザがRFタグ装置70を操作しなくても、RFタグ装置70の存在が無線機80により検知されるので、そのような状況に有効に対処することができる。
好ましくは、無線機80の報知手段84は、RFタグ管理装置90からの照会対象のRFタグ装置70を通知された後に、無線受信手段82が該RFタグ装置70に係る識別子情報を受信すると、それに応動して該識別子情報に係る識別子受信情報をRFタグ管理装置90へ報知する。すなわち、無線機80は、照会対象のRFタグ装置70を知得した時点で、該RFタグ装置70に係る過去の識別子受信情報を保有していなくても、該時点以降に、該RFタグ装置70からその識別子受信情報を受信すれば、RFタグ管理装置90は該識別子受信情報を入手できるようになっている。
好ましくは、防犯システム69は、ユーザがRFタグ装置70を操作して、緊急通報する場合に対処することができる。この場合、RFタグ装置70において、緊急通報用操作部材75はユーザにより非常時に操作される。無線送信手段72は、緊急通報用操作部材75の操作に応動して、緊急通報を無線で無線機80へ送信する。これに対して、無線機80では、無線受信手段82は緊急通報を無線で受信し、緊急処理手段87が緊急通報の受信に応動して緊急処理を実行する。
典型的には、緊急処理手段87の緊急処理には、緊急通報のRFタグ装置70に係る識別子受信情報を報知手段84にRFタグ管理装置90へ報知させる処理を含む。これに対して、RFタグ管理装置90では、指定手段91は、報知を受けた識別子受信情報に係る緊急通報のRFタグ装置70を照会対象にする。結果、RFタグ装置70が、その緊急通報を最初に受信した無線機80の圏外となっても、他の無線機80の圏内に進入すれば、該他の無線機80に存在を検知されて、その旨がRFタグ管理装置90に報知される。これにより、該RFタグ装置70について追跡が可能になる。
緊急通報用操作部材75の具体例は非常通報スイッチ14である。緊急処理には、さらに、例えば、RFタグ装置70−無線機80の通信可能領域の主要部分へ聞こえるような音量で警告音をスピーカ(図示せず)から流したり、夜間では該主要部分を照らしたりすることを含めることができる。また、そのような威嚇が犯人を逆上させて、逆効果になることを考慮して、無線機80の管理者のみが聞こえるブザー音を鳴らして、管理者に周囲を見回せるような措置を施すことができる。
RFタグ管理装置90における好ましい処理では、識別子受信情報収集手段95が照会対象のRFタグ装置70についての各無線機80からの識別子受信情報を収集する。情報生成手段96は、収集した識別子受信情報に基づき照会対象のRFタグ装置70についての時系列位置情報を生成する。時系列位置情報の具体例として、照会対象のRFタグ装置70について受信順に、受信時刻と共に受信無線機80を並べたリスト表示、受信無線機80の位置を受信時刻順に線で結んだものをRFタグ装置70の移動軌跡として、該移動軌跡を地図上に重ねた表示等を挙げることができる。
無線機80は、その圏内の部分又は全部を撮影するデジタルカメラを装備することができる。該デジタルカメラは、撮影範囲を異ならせて、複数、装備することもできる。該デジタルカメラの具体例はデジタルカメラ43(図4及び図5)である。該デジタルカメラの撮影タイミングは、無線送信手段81からの識別子情報送信要求のタイミングに合わせてもよいし、独立に設定してもよい。過去所定分の撮影データは、記憶媒体83に記憶され、適宜、RFタグ管理装置90へ提供されるようになっていることが好ましい。RFタグ管理装置90では、照会対象のRFタグ装置70からの識別子情報の受信があった無線機80における通過時刻の画像を捜索活動に役立てることができる。
RFタグ管理装置90が複数個存在する防犯システム69では、例えば、各RFタグ管理装置90を地域に対応させ、各無線機80は、その地域に対応するRFタグ管理装置90に管轄されるようにするとともに、複数のRFタグ管理装置90を、RFタグ装置70の情報を相互に通知し合う等して連携して作動させることができる。さらに、管理主体別(例:学校別、塾別)や目的別(例:子供保護、隊員保護)に存在するRFタグ管理装置90を事件の規模や性質に応じて適宜、連携させることにより、より広範囲でかつ多数の通信可能領域にして、照会対象のRFタグ装置70についての捜索を可能にすることができる。
図10は防犯システム制御方法100のフローチャートである。防犯システム制御方法100は前述の防犯システム69に適用される。S101では、無線機80からその無線到達領域へ向けて識別子情報送信要求を間欠的に無線で送信する。S102では、無線到達領域内のRFタグ装置70が、識別子情報送信要求の受信に応動して、該RFタグ装置70の識別子情報を無線で無線機80へ送信する。
S103では、無線機80が受信した識別子情報に係る識別子受信情報を記憶媒体83に記憶する。S104では、RFタグ管理装置90が指定した照会対象のRFタグ装置70に係る識別子受信情報を記憶媒体83から収集する。
防犯システム制御方法100における緊急処理手段87は、RFタグ管理装置90とは別の場所に配備してもよい。該別の場所には、RFタグ管理装置90の場所も含まれるが、プライバシーの保護上は、RFタグ管理装置90とは別の場所が好ましい。
防犯システム制御方法100の変形例では、各無線機80が照会対象のRFタグ装置70からの識別子情報を受信するつど、その識別子受信情報をRFタグ管理装置90へ報知するステップを追加する。また、所定の無線機80がRFタグ装置70からの緊急通報を無線で受信すると、その情報をRFタグ管理装置90へ報知し、RFタグ管理装置90では、緊急情報発信したRFタグ管理装置90を照会対象に指定して、それを各無線機80へ通知するステップを追加する。
本明細書は様々な発明を開示している。それら発明には、発明の最良の形態の項で説明した各装置及び各方法だけでなく、各装置及び各方法から独立の作用、効果を奏する1つ又は複数の要素を抽出したものや、1つ又は複数の要素を自明の範囲で変更したものや、さらに、各装置間及び各方法間で1つ又は複数の要素の組合せを入れ換えたものを含む。
RFタグ装置の斜視図である。 発電機の模式図である。 無線機の斜視図である。 所定のRFタグが移動する場合のRFタグ−各無線機間の交信状況についての説明図である。 防犯システムを学校から帰宅する児童の登下校監視に適用した概略図である。
協力者宅における無線機の接続状況を示す図である。 複数のRFタグから共通の無線機へのシリアルコード送信の干渉を排除するために使用するフレーム構造の一例を示す図である。 図7のフレームを用いてRFタグ−無線機間で行われる通信状況の説明図である。 防犯システムのブロック図である。 防犯システム制御方法のフローチャートである。
符号の説明
69:防犯システム、70:RFタグ装置、71:無線受信手段、72:無線送信手段、75:緊急通報用操作部材、80:無線機、81:無線送信手段、82:無線受信手段、83:記憶媒体、84:報知手段、85:緊急処理手段、90:RFタグ管理装置、91:指定手段、92:通知手段、100:防犯システム制御方法。

Claims (6)

  1. 複数のRFタグ装置と、所定の通信可能領域内のRFタグ装置に対して無線により通信する少なくとも1個の無線機と、前記無線機との間でデータ送受自在である少なくとも1つのRFタグ管理装置とを含む防犯システムであって、
    各RFタグ装置は、
    無線機からの識別子情報送信要求を無線により受信する無線受信手段、及び
    前記識別子情報送信要求の受信に応動して該RFタグ装置の識別子情報を無線で前記無線機へ送信する無線送信手段、
    を備え、
    各無線機は、
    識別子情報送信要求を間欠的に無線で送信する無線送信手段、
    識別子情報を無線で受信する無線受信手段、
    識別子情報に係る識別子受信情報を記憶する記憶媒体、及び
    照会対象のRFタグ装置に係る識別子受信情報が前記記憶媒体に記憶されていれば、該識別子受信情報を前記RFタグ管理装置へ報知する報知手段、
    を備え、
    RFタグ管理装置は、
    照会対象のRFタグ装置を指定する指定手段、及び
    照会対象のRFタグ装置を各無線機へ通知する通知手段、
    を備えることを特徴とする防犯システム。
  2. 前記無線機の前記報知手段は、前記RFタグ管理装置からの照会対象のRFタグ装置を通知された後に、前記無線受信手段が該RFタグ装置に係る識別子情報を受信すると、それに応動して該識別子情報に係る識別子受信情報を前記RFタグ管理装置へ報知することを特徴とする請求項1記載の防犯システム。
  3. 各RFタグ装置は、
    ユーザにより非常時に操作される緊急通報用操作部材、及び
    前記緊急通報用操作部材の操作に応動して、緊急通報を無線で前記無線機へ送信する前記無線送信手段、
    を備え、
    各無線機は、
    前記緊急通報を無線で受信する前記無線受信手段、及び
    前記緊急通報の受信に応動して緊急処理を実行する緊急処理手段、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の防犯システム。
  4. 前記無線機の前記緊急処理手段の緊急処理には、緊急通報のRFタグ装置に係る識別子受信情報を前記報知手段に前記RFタグ管理装置へ報知させる処理を含み、
    前記RFタグ管理装置の指定手段は、報知を受けた識別子受信情報に係る緊急通報のRFタグ装置を照会対象にすることを特徴とする請求項3記載の防犯システム。
  5. 前記RFタグ管理装置は、
    照会対象のRFタグ装置についての各無線機からの識別子受信情報を収集する識別子受信情報収集手段、及び
    収集した識別子受信情報に基づき照会対象のRFタグ装置についての時系列位置情報を生成する情報生成手段、
    を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防犯システム。
  6. 複数のRFタグ装置と、所定の通信可能領域内のRFタグ装置に対して無線により通信する少なくとも1個の無線機と、前記無線機との間でデータ送受自在である少なくとも1つのRFタグ管理装置とを含む防犯システムの制御方法であって、
    無線機からその無線到達領域へ向けて識別子情報送信要求を間欠的に無線で送信するステップ、
    RFタグ装置が、前記識別子情報送信要求の受信に応動して、該RFタグ装置の識別子情報を無線で前記無線機へ送信するステップ、
    前記無線到達領域内の無線機が受信した識別子情報に係る識別子受信情報を記憶媒体に記憶するステップ、及び
    RFタグ管理装置が指定した照会対象のRFタグ装置に係る識別子受信情報を前記記憶媒体から収集するステップ、
    を備えることを特徴とする防犯システム制御方法。
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