JP2007241399A - Gコード形式のncプログラムを得る方式及び該プログラムの実行方式 - Google Patents
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Abstract
【課題】加工に関する情報を有するGコード形式のNCプログラムを得る。NCプログラムの一部を選択して実行できるようにする。
【解決手段】ISO14649形式のNCプログラムのWorkplanに記述された加工単位毎の情報を解読し、加工単位(Workingstep)毎の指令順を作成する(a1)。各加工単位の情報を解読し(a2)、加工単位における工具パスを求める(a3)。加工単位の情報から加工開始のコメントを作成する(a4)。加工単位の加工開始位置までの早送りブロックを作成する(a5)。求めた工具パスより切削条件ブロック、切削ブロックを作成する(a6,a7)。加工単位の最終コメントを作成する(a8)。以下、加工単位毎に上述した処理を行いGコード形式のNCプログラムを得る。このGコード形式のNCプログラムを実行する時は、コメントを利用して加工単位毎に選択して実行できる。
【選択図】図6
【解決手段】ISO14649形式のNCプログラムのWorkplanに記述された加工単位毎の情報を解読し、加工単位(Workingstep)毎の指令順を作成する(a1)。各加工単位の情報を解読し(a2)、加工単位における工具パスを求める(a3)。加工単位の情報から加工開始のコメントを作成する(a4)。加工単位の加工開始位置までの早送りブロックを作成する(a5)。求めた工具パスより切削条件ブロック、切削ブロックを作成する(a6,a7)。加工単位の最終コメントを作成する(a8)。以下、加工単位毎に上述した処理を行いGコード形式のNCプログラムを得る。このGコード形式のNCプログラムを実行する時は、コメントを利用して加工単位毎に選択して実行できる。
【選択図】図6
Description
本発明は、ISO14649形式のNC(数値制御)プログラムを利用してGコード形式のNCプログラムを得る方式に関する。
現在実行されているNCプログラムの記述形式であるGコード形式では、NCプログラムがブロックと呼ばれる単位から構成されている。一つのブロックは、「ある点へ直線で移動する」といった単一の命令であり、ポケットなどの一つの形状を加工する指令はいくつものブロックの集まりで表される。個々のブロックがどの形状の加工に関係するかや、ブロック相互を関連づける情報が含まれていないため、ポケットや穴、溝など複数の形状を加工するNCプログラムの場合、どの部分がポケットの加工に対応するのか判断できない。したがって、NCプログラムを解析してポケットの加工に使用された切削条件を取り出す処理を人手を介さずに行うことは非常に難しい。
NCプログラムから切削条件などの情報を取り出すことは、加工ノウハウの収集の面から、近年注目されるようになってきた。
Gコード形式でこのような加工に関する情報を埋め込む手法として、NCプログラムのコメントを利用する方法が考えられ、本願出願人は特願2004−282642として、このような手法を提示した。この方法は、コメントのフォーマットを決めて様々の情報を記述し、このコメントを利用して加工プログラムの加工内容や加工プログラムの加工管理に利用するようにしたものである。
Gコード形式でこのような加工に関する情報を埋め込む手法として、NCプログラムのコメントを利用する方法が考えられ、本願出願人は特願2004−282642として、このような手法を提示した。この方法は、コメントのフォーマットを決めて様々の情報を記述し、このコメントを利用して加工プログラムの加工内容や加工プログラムの加工管理に利用するようにしたものである。
しかし、このようなコメントをNCプログラムに埋め込む作業は、通常のNCプログラム作成に加えて行うことになり、NCプログラム作成において効率的ではない。
一方、最近、Gコード形式に代わる新たなNCプログラムの記述形式として、ISO14649の規格化が進められている。この方式は、NCプログラムを加工の単位で構成するもので、ポケットの荒加工やドリルによる穴明けなどが一つの加工単位とし記述するものである。
一方、最近、Gコード形式に代わる新たなNCプログラムの記述形式として、ISO14649の規格化が進められている。この方式は、NCプログラムを加工の単位で構成するもので、ポケットの荒加工やドリルによる穴明けなどが一つの加工単位とし記述するものである。
たとえば、図1(a)に示すように、ワークWに、平面1、穴2、ポケット3を加工する場合、ISO14649形式のNCプログラムでは、図1(b)に示すように、1)平面の仕上げ加工、2)穴明け、3)リーマ、4)ポケットの荒加工、5)ポケットの仕上げ加工等の加工単位で記述する構造となっている。
なお、本願発明に関係する、ISO14649形式のNCプログラムを利用しCNCでGコード形式のNCプログラムを得るようしたものに関する先行技術文献は発見できなかった。
ISO14649形式のNCプログラムは加工情報の記述はあるが、これを実行する場合、ISO14649形式のNCプログラムに適合する数値制御装置を創設する必要がある。
しかし、ISO14649形式のNCプログラムを現在実行されているGコード形式のNCプログラムに変換すれば、現在の数値制御装置を変更することなくISO14649形式のNCプログラムを比較的簡単に実行できるものとなる。
しかし、ISO14649形式のNCプログラムを現在実行されているGコード形式のNCプログラムに変換すれば、現在の数値制御装置を変更することなくISO14649形式のNCプログラムを比較的簡単に実行できるものとなる。
又、NC工作機械で加工物を加工し、加工後に加工物を測定し、ある形状の仕上げ加工だけを再実行したいというケースはよくあるが、前述したように、Gコード形式のNCプログラムにおいては、各部の加工内容等の加工に関する情報を表すコメントを予めNCプログラムに挿入しておくか、又は、形状毎にNCプログラムを分割して作成するといった手法が取られていた。この方法では、NCプログラムの作成や分割されたプログラムの管理が面倒という問題がある。
そこで、本願発明の目的は、加工に関する情報を有するGコード形式のNCプログラムを容易に作成できる方式を得ることにある。さらに、本願発明は、NCプログラムの一部を選択して実行できるようにすることを目的とするものである。
本願請求項1、2に係る発明は、加工に関する情報が埋め込まれたGコード形式のNCプログラムを得る方式であって、ISO14649形式のNCプログラムを数値制御装置に入力し、該ISO14649形式のNCプログラムをGコード形式のNCプログラムに変換すると共に、請求項1に係る発明は、該ISO14649形式のNCプログラムに含まれる加工に関する情報をコメントとして記述して加工に関する情報が埋め込まれたGコード形式のNCプログラムを得ようにした。又、請求項2に係る発明は、コメントの代わりに、加工に関する情報をブロックのコードとして記述して加工に関する情報が埋め込まれたGコード形式のNCプログラムを得るようにした。
又、請求項3、4に係る発明は、請求項1または請求項2の方式によって作成されたNCプログラムを実行する方式であり、該プログラムに記述された加工に関する情報を利用して、NCプログラムの一部を選択して数値制御装置に実行させるようにしたものである。とくに、請求項4に係る発明は、加工形状毎に選択して実行させるようにしたものである。
加工に関する情報をGコード形式のNCプログラムに自動的に埋め込むことができ、この埋め込んだ情報に基づいて、NCプログラムの一部を選択的に実行でき、又、NCプログラムから、切削条件など加工に関する情報を容易に取り出すことができる。
以下、本願発明の一実施形態を図面と共に説明する。
図2は、本実施形態の数値制御装置の概要ブロック図である。
本実施形態では、NCプログラム変換方式、及び変換されたNCプログラムの実行を行うCNC装置として、パソコン(パーソナルコンピュータ)部11とCNC(数値制御装置)部12で構成されたオープンCNC(パソコン内蔵CNC)10で構成している。
図2は、本実施形態の数値制御装置の概要ブロック図である。
本実施形態では、NCプログラム変換方式、及び変換されたNCプログラムの実行を行うCNC装置として、パソコン(パーソナルコンピュータ)部11とCNC(数値制御装置)部12で構成されたオープンCNC(パソコン内蔵CNC)10で構成している。
パソコン部11は、ISO14649形式のNC指令を解読する処理21、解読された結果をGコード形式へ変換する処理22、出力されたGコード形式の指令をDNC(Direct Numerical Control)運転により実行する処理23を含む。又、Gコード形式へ変換する処理22は、コメント生成処理31とNコード生成処理32を含む。変換されたGコード形式の指令をCNC部12のメモリに転送し、メモリ運転を行うこともできる。
図3(a)は、ISO14649形式のNCプログラムの指令の一部で、ポケットの荒加工を表す加工単位の箇所を中心に示したものである。
図3(a)において、#2にはWORKPLANとして、加工する加工単位が、その属性として、カッコ内に#10〜#14と指令されており、このカッコ内に示す属性は、所定の規則に基づいてその順番が決まっており、このWORKPLANにおける属性は、指令された順に実行するように指令されている。
なお、この図3(a)に示すISO14649形式のNCプログラムは、図1に示した加工の例を示すもので、#10に平面の仕上げ加工、#11に穴明け加工、#12にリーマ加工、#13にポケットの荒加工、#14にポケットの仕上げ加工の各加工単位が指令されているものである。
図3(a)において、#2にはWORKPLANとして、加工する加工単位が、その属性として、カッコ内に#10〜#14と指令されており、このカッコ内に示す属性は、所定の規則に基づいてその順番が決まっており、このWORKPLANにおける属性は、指令された順に実行するように指令されている。
なお、この図3(a)に示すISO14649形式のNCプログラムは、図1に示した加工の例を示すもので、#10に平面の仕上げ加工、#11に穴明け加工、#12にリーマ加工、#13にポケットの荒加工、#14にポケットの仕上げ加工の各加工単位が指令されているものである。
加工単位(Workingstep)では、加工単位で実行する内容が、カッコ内の属性として記述されており、図3(a)では、加工単位(Workingstep)の#13の例(ポケットの荒加工)が示されており、加工単位で実行する内容が、カッコ内に記述された4番目の属性として記述されている。この図3(a)に示した例では、4番目の属性として#22で指令され、該#22には、この加工単位の内容が記述されている。
図3(b)は、このISO14649形式のNCプログラムでの各指令の内容を説明する図である。属性は、カッコ内に規則にしたがって記述されているものであり、#22に指令された内容は、この加工単位が、POCKET1の底面と側面の荒加工であることを示し、リトラクト面がZ=15.0の位置、使用する工具は#39で指定、切削条件は#50で指定、機械機能は#41で指定、工具の動き方は#51で指定、軸方向の切込量=2.5mm、径方向の切込量=5.0mm、側面の残し代=1.0mm、底面の残し代=0.5mmが指定されている。
そして、#39には、工具の種類がMILL 20MM、工具の詳細は#29で指定、切れ刃の情報は#125で指定、ホルダ基準面から工具先端まで80.0mmが指定されている。以下同様に、図3に示すように、加工の内容が指定されている。
又、加工のための工具パス(工具経路)もこの加工単位に記述された情報より計算される。
又、加工のための工具パス(工具経路)もこの加工単位に記述された情報より計算される。
オープンCNC10におけるパソコン部11の、ISO14649形式のNC指令を解読する処理21では、この図3(a)で示すISO14649形式のプログラムの指令を解読し、図4に示すようなGコード形式のNCプログラムの指令に変換する。
Gコード形式のNCプログラムでは、加工内容を表す情報をISO14649形式のNC指令から読み取り、カッコ内にコメントとして記述する。図4では、図3(a)における#13以下のポケットの荒加工の指令をGコード形式のNCプログラムの指令に変換した例を示している。
まず、Gコードデータの先頭には、加工単位の内容を表すコメントが出力されており、該コメントはカッコ内に記述されている。
コメントの内容は、Workingstepの先頭を表す「WS:」で始まる。その後に、情報名=その値の書式で、加工単位の情報をカンマで区切って記述される。
例えば、最初の情報のID=Rough Pocket1は、加工単位の識別子を表し、その値は図3のISO14649形式のNCプログラムにおける#13で表されたWorkingstepの第1属性の値を基にしている。その他の情報も、図3に示したISO14649形式のNCプログラムに記述されている加工単位の情報を解読し、その結果に基づいて設定される。
コメントの内容は、Workingstepの先頭を表す「WS:」で始まる。その後に、情報名=その値の書式で、加工単位の情報をカンマで区切って記述される。
例えば、最初の情報のID=Rough Pocket1は、加工単位の識別子を表し、その値は図3のISO14649形式のNCプログラムにおける#13で表されたWorkingstepの第1属性の値を基にしている。その他の情報も、図3に示したISO14649形式のNCプログラムに記述されている加工単位の情報を解読し、その結果に基づいて設定される。
次に記載された「G00 X−100.0 Y250.0 Z200.0;」と「Z15.0;」は、前の加工単位の実行終了位置から、今回実行する加工単位の実行開始位置への早送り操作である。「G00 X−100.0 Y250.0 Z200.0;」と「Z15.0;」は実行開始位置を表し、NC指令から計算される(その手法は特に詳述しないが、ISO14649の規格にしたがって求まる)。工具とワークとの干渉を避けるため、Z軸がプラス側の安全領域内で実行開始点の上へ移動し、その後Z軸のマイナス方向へ降下することを表している。
次の「S200;」は、図3に示すISO14649形式のNCプログラムにおける#50に記述された主軸回転を変換したものである。
「G01 Z−2.5 F600;」以下は、図3に示すISO14649形式のNCプログラムで指令された加工単位の情報より計算された工具パスを線分に分割し、その各々を一つのブロックへ変換したものである。たとえば、図9のような工具パスの場合、具体的な手法は詳述しないが、工具パスを定義する点 P1,P2,…がISO14649形式のNCプログラムで指令された加工単位の情報より計算して求められる。なお、点P0は、前述した実行開始位置「G00 X−100.0 Y250.0 Z200.0;」と「Z15.0;」の点を意味する。
「G01 Z−2.5 F600;」以下は、図3に示すISO14649形式のNCプログラムで指令された加工単位の情報より計算された工具パスを線分に分割し、その各々を一つのブロックへ変換したものである。たとえば、図9のような工具パスの場合、具体的な手法は詳述しないが、工具パスを定義する点 P1,P2,…がISO14649形式のNCプログラムで指令された加工単位の情報より計算して求められる。なお、点P0は、前述した実行開始位置「G00 X−100.0 Y250.0 Z200.0;」と「Z15.0;」の点を意味する。
「(WSE)」は、加工単位の終わりを表す。一つの加工単位を変換したGコードデータの末尾に付加するものである。
図4に示すGコード形式のNCプログラムに変換する例は、ISO14649形式のNCプログラムの指令に含まれる加工に関する情報をコメントとしてGコード形式のNCプログラムに記述するようにしたものであるが、簡単に、加工単位を区別するだけのものであれば、図5に示すように、Nコード(シーケンス番号)を加工単位の先頭と末尾に記述しGコード形式のNCプログラムとしてもよい。図5で示す例では、「S200;」以下の実際の加工を指令する先頭に「N1000」を、また末尾に「N10000」のNコードが記述され、加工単位の始まりと終わりを示している。なお、Nコードの代わりにMコードを利用するようにしてもよい。
図6は、オープンCNC10におけるパソコン部11の、ISO14649形式のNC指令を解読する処理21及びGコード形式へ変換する処理22のコメント生成処理31の処理のアルゴリズムを表すフローチャートである。
まず、ISO14649形式のNCプログラムの指令の「Workplan」を解読し、その属性より、実行するWorkingstep(加工単位)のリストと実行順序を得る(ステップa1)。
Workingstep(加工単位)とその内容を解読し、加工単位の加工に関する情報を解読し詳細情報を得る(ステップa2)。この詳細情報に基づいて、工具パス(加工経路)を計算し求める(ステップa3)。
まず、ISO14649形式のNCプログラムの指令の「Workplan」を解読し、その属性より、実行するWorkingstep(加工単位)のリストと実行順序を得る(ステップa1)。
Workingstep(加工単位)とその内容を解読し、加工単位の加工に関する情報を解読し詳細情報を得る(ステップa2)。この詳細情報に基づいて、工具パス(加工経路)を計算し求める(ステップa3)。
次に、ISO14649形式のNCプログラムに記述された情報より加工単位開始コメントを作成する。すなわち、図4に示したようにカッコ内にコメントを記述する(ステップa4)。さらに、実行開始位置への早送りブロックを作成する。図3、図4で示す例では、「G00 X−100.0 Y250.0 Z200.0;」と「Z15.0;」のブロックが生成される(ステップa5)。
次に、ステップa2で解読したISO14649形式のNCプログラムに記述された情報に基づいて切削条件のブロックが作成され(ステップa6)、ステップa3で求められた工具パスに基づいて切削ブロックが作成され(ステップa7)、その後に、加工単位の終了のコメントを作成し追加する(ステップa8)。そして、ステップa1で求めたWorkingstep(加工単位)順序の最後の加工単位まで変換したかが判断され(ステップa9)、最後の加工単位まで変換されてなければ、ステップa2に戻り、上述したステップa2以下の処理を行い、ISO14649形式のNCプログラムをGコード形式のNCプログラムに変換するとともに、加工に関する情報をコメントとして自動的に埋め込んだGコード形式のNCプログラムを得る。
以下、最後の加工単位までGコード形式のNCプログラムに変換される。
なお、図5に示したような、加工単位の先頭にNコード(シーケンス番号)を記述するGコード形式のNCプログラムとする場合には、図6に示す処理フローチャートにおいて、ステップa4とa8処理がNコードを付加する処理に代わる。
なお、図5に示したような、加工単位の先頭にNコード(シーケンス番号)を記述するGコード形式のNCプログラムとする場合には、図6に示す処理フローチャートにおいて、ステップa4とa8処理がNコードを付加する処理に代わる。
こうして作成されたGコード形式のNCプログラムをDNC運転で実行する場合、加工単位毎に実行することができる。図7は、DNC運転するときの加工単位のリストの説明図である。
図6のステップa1の処理によって求められた、加工単位のリストを表示装置に表示させる。最初は各指令の加工単位(Workingstep)順と、加工単位名の欄に加工単位の識別名が表示される。又、この加工単位のリストに実行する加工単位の実行順、及び実行するか否か、さらに、外部機器(パソコンなど)、システム等に加工単位を実行したことを知らせるか否か等の運転情報を設定する。図7で示した例では、実行順はプログラムの指令順と同じに指定され、加工単位の「DRILLING(穴明け)」、「REAMING(リーマ)」は実行しないことに指定され、外部機器等に通知するものとして、最後に実行する加工単位の指令順(実行順)5の「FINISH POCKET1(ポケットの仕上げ加工)」が指定され、実行はするが、実行したことを通知しないものとして、指令順(実行順)1、4の加工単位である「FINISH PLANE1(平面の仕上げ加工)」「ROUGH POCKET1(ポケットの荒加工)」が指定されている例を示している。
DNC運転では、この運転情報が記憶された加工単位のリストに基づいて実行される。図8は、このDNC運転における処理フローチャートである。
まず、加工単位のリストの運転情報を参照して、加工単位レベルで、実行する/実行しない、および、実行順を判断し(ステップb1)、実行する加工単位の識別名を判別し、Gコード形式のNCプログラムから、該識別名の加工単位(Workingstep)の指令を抽出する(ステップb2)。Gコード形式のNCプログラム中には、コメントとして、加工単位の識別名が「ID=…」として記述されているから、この文字列に基づいて、該加工単位の識別名を有するコメントの「(WS;…)」〜「(WSE)」までを、その加工単位を加工するのに実施する処理の指令として抽出する。
まず、加工単位のリストの運転情報を参照して、加工単位レベルで、実行する/実行しない、および、実行順を判断し(ステップb1)、実行する加工単位の識別名を判別し、Gコード形式のNCプログラムから、該識別名の加工単位(Workingstep)の指令を抽出する(ステップb2)。Gコード形式のNCプログラム中には、コメントとして、加工単位の識別名が「ID=…」として記述されているから、この文字列に基づいて、該加工単位の識別名を有するコメントの「(WS;…)」〜「(WSE)」までを、その加工単位を加工するのに実施する処理の指令として抽出する。
実行順欄の値が指令順欄の値と違う場合、或いは、実行順欄の値に飛びがある場合(実行しない加工単位があると、その分実行順欄の値に飛びがでる。図7に示す例では、実行順2、3が実行しないと指定されているから、実行する順が1から4に飛ぶ)は、直前の実行終了位置から今回の実行開始位置までの早送りパスをつくり直し、早送りを実行する(ステップb3)。
次に、ステップb2で抽出した部分を実行する(ステップb4)。そして、加工単位のリストの通知欄に運転情報として「する」が設定されているか否か判断し(ステップb5)、「する」と設定されているときは、加工単位の終了のメッセージを予め設定されている外部機器等の通知先に送信する(ステップb6)。さらに、まだ実行すべき加工単位が残っているかどうかを調べ(ステップb7)、残っている場合は、ステップb1に戻って次に実行する加工単位を判別し、以降の処理を繰り返す。残っていない場合は処理を終了する。
以上のようにして、加工単位毎に選択してその加工を実行することができるものである。
図5に示したように、ISO14649形式のNCプログラムから、加工単位の先頭,末尾にNコードを付加したGコード形式のNCプログラムとする場合には、図7に示す加工単位のリストの加工単位名の欄には、付加したNコードを記述するようにすればよく、図8に示すDNC運転時の処理では、加工単位のリストの加工単位名の欄に記述されているNコードを変換されたGコード形式のNCプログラムから検索し、加工単位の指令を抽出するようにすればよいものである。
1 平面
2 穴
3 ポケット
W ワーク
10 オープンCNC
11 パソコン部
12 CNC部
21 ISO14649形式の解読
22 Gコード形式への変換
23 DNC運転
31 コメント生成
32 Nコード生成
2 穴
3 ポケット
W ワーク
10 オープンCNC
11 パソコン部
12 CNC部
21 ISO14649形式の解読
22 Gコード形式への変換
23 DNC運転
31 コメント生成
32 Nコード生成
Claims (4)
- 加工に関する情報が埋め込まれたGコード形式のNCプログラムを得る方式であって、ISO14649形式のNCプログラムを数値制御装置に入力し、該ISO14649形式のNCプログラムをGコード形式のNCプログラムに変換すると共に、該ISO14649形式のNCプログラムに含まれる加工に関する情報をコメントとして記述して加工に関する情報が埋め込まれたGコード形式のNCプログラムを得る方式。
- 加工に関する情報が埋め込まれたGコード形式のNCプログラムを得る方式であって、ISO14649形式のNCプログラムを数値制御装置に入力し、該ISO14649形式のNCプログラムをGコード形式のNCプログラムに変換すると共に、該ISO14649形式のNCプログラムに含まれる加工に関する情報をブロックのコードとして記述して加工に関する情報が埋め込まれたGコード形式のNCプログラムを得る方式。
- 請求項1または請求項2の方式によって作成されたNCプログラムの加工に関する情報を利用して、NCプログラムの一部を選択して数値制御装置に実行させるNCプログラムの実行方式。
- 加工に関する情報を利用して、加工形状毎に選択して実行させる請求項3に記載のNCプログラムの実行方式。
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