JP2007240234A - 複数の二次電池を直列・並列に接続しているパック電池 - Google Patents

複数の二次電池を直列・並列に接続しているパック電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2007240234A
JP2007240234A JP2006060536A JP2006060536A JP2007240234A JP 2007240234 A JP2007240234 A JP 2007240234A JP 2006060536 A JP2006060536 A JP 2006060536A JP 2006060536 A JP2006060536 A JP 2006060536A JP 2007240234 A JP2007240234 A JP 2007240234A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parallel
battery
current
unit
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006060536A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4667276B2 (ja
Inventor
Shinichi Itagaki
真一 板垣
Atsushi Kawakado
篤史 川角
Toru Nishikawa
透 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2006060536A priority Critical patent/JP4667276B2/ja
Publication of JP2007240234A publication Critical patent/JP2007240234A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4667276B2 publication Critical patent/JP4667276B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

【課題】複数の二次電池を直列と並列に接続しながら、異常電池を確実に判定する。
【解決手段】パック電池は、複数の二次電池1を並列に接続している並列ユニット2を直列接続してなる電池群3と、この電池群3に流れる充放電の電流と、各並列ユニット2の電圧をマルチプレクサ6で切り換えて時分割に検出する電流・電圧検出部4と、電流・電圧検出部4で検出される各々の並列ユニット2の電圧変化から並列ユニット2の異常を判定する制御・演算部5とを備える。制御・演算部5は、電流・電圧検出部4で検出される電流の変化量を設定値に比較し、電流の変化量が設定値以下となる状態において、並列ユニット2の電圧変化から並列ユニット2の異常を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の二次電池を直列・並列に接続しているパック電池であって、いずれかの二次電池の異常を正確に判定できるパック電池に関し、とくに、ラップトップ型のマイコンの電源に最適なパック電池に関する。
パック電池は、複数の二次電池を直列に接続して出力電圧を高くできる。また、複数の二次電池を並列に接続して放電容量を大きくできる。したがって、複数の二次電池を並列に接続し、さらにこれを直列に接続して、放電容量を大きくしながら出力電圧を調整できる。複数の二次電池を直列に接続しているパック電池は、電池を均等にバランスよく充放電すること、すなわち電池のセルバランスが大切である。いずれかの電池が劣化してセルバランスが崩れると、劣化した電池が過充電され、または過放電されて安全に使用できなくなるからである。この弊害を防止するために、電池のセルバランスを検出するパック電池は開発されている。(特許文献1参照)
特開2002−199510号公報
特許文献1に記載するパック電池は、直列に接続している各々の電池の電圧を検出する。検出した電池の電圧差が設定電圧よりも大きくなると、電圧差の大きくなった電池は異常電池と判定される。各々の電池の電圧を検出する検出回路は、複数の電池の電圧を順番に切り換えて検出するために、入力側にマルチプレクサを設けている。マルチプレクサは、電圧を検出する電池を順番に切り換える。マルチプレクサは、所定のサンプリング周期で、検出する電池を切り換えて電圧を検出する。たとえば、サンプリング周期を50msecとする検出回路は、50msec間隔で順番に電池電圧を検出する。この回路は、全ての電池の電圧を同時には検出できない。隣の電池電圧を検出するタイミングは、50msecずれる。この回路構成で電池の電圧を検出して、電池の電圧から異常電池を判定するパック電池は、異常電池を正確に検出できない欠点がある。それは、電池の電圧を検出するタイミングがずれると、電池に流れる電流も変化することがあるからである。電池は電流によって電池電圧が変動する。電池は電気特性が変化して電圧が変化し、また流れる電流が変化しても電圧が変動するので、電池の電圧を検出するときに電流が変動すると検出誤差の原因となる。
本発明は、この欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、複数の二次電池を直列と並列に接続しながら、異常電池を確実に判定できるパック電池を提供することにある。
本発明のパック電池は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
パック電池は、複数の二次電池1を並列に接続している並列ユニット2を直列接続してなる電池群3と、この電池群3に流れる充放電の電流と、各並列ユニット2の電圧をマルチプレクサ6で切り換えて時分割に検出する電流・電圧検出部4と、電流・電圧検出部4で検出される各々の並列ユニット2の電圧変化から並列ユニット2の異常を判定する制御・演算部5とを備える。制御・演算部5は、電流・電圧検出部4で検出される電流の変化量を設定値に比較し、電流の変化量が設定値以下となる状態において、並列ユニット2の電圧変化から並列ユニット2の異常を判定する。
本発明のパック電池は、制御・演算部5が、各々の並列ユニット2に並列接続している二次電池1の内部ショートを検出することができる。
本発明のパック電池は、接続タブ7を介して複数の二次電池1を並列に接続して並列ユニット2とし、制御・演算部5で各々の二次電池1に接続している接続タブ7の接続不良を検出することができる。
本発明のパック電池は、複数の二次電池を直列と並列に接続しながら、異常電池を確実に判定できる特徴がある。それは本発明のパック電池が、電池に流れる電流と、各々の並列ユニットの電圧を所定のサンプリング周期で順番に検出し、検出された電流と電圧から制御・演算部で並列ユニットの異常を判定し、さらに、この制御・演算部は、検出される電流の変化量を設定値に比較し、電流の変化量が設定値以下となる状態において、並列ユニットの電圧変化から並列ユニットの異常を判定するからである。本発明のパック電池は、電池に流れる電流の変化が小さいときに限って、並列ユニットの電圧変化から異常を判定するので、電流変化に起因する並列ユニットの電圧変化の影響を少なく、あるいは皆無にして、並列ユニットの異常を正確に判定する。
とくに、本発明の請求項2のパック電池は、制御・演算部でもって、各々の並列ユニットに並列接続している二次電池の内部ショートを正確に検出できる特徴がある。また、本発明の請求項3のパック電池は、各々の二次電池を接続して並列ユニットとしている接続タブの接続不良を正確に検出できる特徴がある。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのパック電池を例示するものであって、本発明はパック電池を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1に示すパック電池10は、これを充電する電源を備える電子機器である携帯機器20、たとえば、携帯型PCに脱着できるようにセットされる。携帯型PCは、ノート型のような携帯型パーソナルコンピュータである。携帯機器20は、コンセントからの交流商用電力を直流電力に変換する電源アダプター(図示せず)を接続している。電源アダプターは、直流電力を携帯機器20に供給する。携帯機器20は、供給される電力を制御するマイコン内蔵の制御・電源部21を備えている。制御・電源部21は、パック電池10に電力を出力し、また、携帯機器20の負荷22に電力を供給する。電源アダプターから電力供給されない場合は、パック電池10より携帯機器20に電力が供給される。
図1に示すパック電池10は、複数の二次電池1を並列に接続して並列ユニット2としている。さらに複数の並列ユニット2が直列に接続されて電池群3としている。さらにパック電池は、電池群3に流れる充放電の電流と、各並列ユニット2の電圧を検出する電流・電圧検出部4と、電流・電圧検出部4で検出される電流と電圧から並列ユニット2の異常を判定する制御・演算部5とを備える。
並列ユニット2の二次電池1は、リチウムイオン二次電池である。ただし、二次電池は、ニッケル水素電池、またはニッケルカドミウム電池などの充電できる他の電池とすることもできる。図のパック電池は、並列ユニット2として3個の二次電池1を並列に接続している。ただし、本発明のパック電池は、並列ユニットに2個の二次電池を並列に接続し、あるいは4個以上の二次電池を並列に接続することもできる。並列ユニット2は、金属板あるいはリード線である接続タブ7を介して並列に接続される。
電流・電圧検出部4は、電池群3の電流を検出する電流検出部8と、入力される電流信号と、電圧信号を所定のサンプリング周期で切り換えて出力するマルチプレクサ6と、このマルチプレクサ6から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して、制御・演算部5に出力するA/Dコンバータ9とを備える。
電流検出部8は、図示しないが、電池群3と直列に接続している電流検出抵抗と、この電流検出抵抗の両端の電圧を増幅するアンプとを備える。アンプの出力電圧は、電池群3に流れる電流に比例する。したがって、アンプの出力電圧から電池の電流を検出できる。また、電池の充電電流と放電電流は流れる方向が逆になるので、充電電流と放電電流ではアンプの出力電圧の極性、すなわち正負が逆になる。アンプが、放電電流を正の出力電圧とすれば、充電電流は負の出力電圧となる。したがって、アンプから出力される信号の正負で充電電流と放電電流を識別できる。
さらに、図のパック電池は、電池の温度を検出する温度検出部11を備えている。この温度検出部11は、電池に密接して配設されるサーミスター等の温度センサー12を備える。また、温度検出部11は、温度センサー12の電気抵抗の変化を電圧の変化に変換する温度−電圧変換回路も内蔵している。この温度−電圧変換回路から出力される信号から電池温度を検出する。
マルチプレクサ6は、電流検出部8から出力される電流信号と、各々の並列ユニット2の電圧信号を順番に切り換えて、A/Dコンバータ9に出力する。図のパック電池10は、3組の並列ユニット2を直列に接続している。したがって、マルチプレクサ6は、電流検出部8の電流信号、3組の並列ユニット2の電圧信号を、所定のサンプリング周期で順番に切り換えて、A/Dコンバータ9に出力する。図のマルチプレクサ6は、1チャンネルの電流信号と、3チャンネルの電圧信号を切り換えるので、4チャンネル以上の入力を順番に切り換えられるものが使用される。ただ、温度検出部から出力される温度信号もA/Dコンバータでデジタル信号に変換するパック電池は、5チャンネルのマルチプレクサを使用する。
マルチプレクサ6は、複数チャンネルの入力を、50msecのサンプリング周期で切り換えて、A/Dコンバータ9に出力する。ただし、マルチプレクサ6のサンプリング周期は、10msecないし500msecとすることもできる。サンプリング周期を短くして、電池の電流、温度、電圧の変化を速やかに検出できる。反対にサンプリング周期を長くして、部品コストを低減できる。したがって、マルチプレクサ6のサンプリング周期は、部品コストと電流や電圧が変化する状態を考慮して前述の範囲に設定される。
A/Dコンバータ9は、マルチプレクサ6から入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。A/Dコンバータ9は、マルチプレクサ6が入力を切り換えるタイミングに同期して、入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。したがって、A/Dコンバータ9は、マルチプレクサ6が入力を切り換える毎に入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。すなわち、マルチプレクサ6が入力を切り換えた後、A/Dコンバータ9が入力信号をデジタル信号に変換し、その後マルチプレクサ6が入力を切り換える動作を繰り返して、入力信号をデジタル信号に変換する。
A/Dコンバータ9の出力は、制御・演算部5に入力される。A/Dコンバータ9から制御・演算部5に入力されるデジタル信号は、電池に流れる充放電の電流値を示す電流信号、並列ユニット2のプラス側の電圧である電圧信号である。温度信号を検出するパック電池は、この信号に加えて、電池の温度を示す温度信号も出力される。これ等の信号は、マルチプレクサ6とA/Dコンバータ9のサンプリング周期で、すなわち50msec周期で制御・演算部5に入力される。制御・演算部5は、入力される信号を演算し、各々の並列ユニット2の異常を判定する。
並列ユニット2の異常は、流れる電流を考慮しながら、並列ユニット2の電圧変化から判定される。並列ユニット2の異常は、いずれかの二次電池1の内部ショートや複数の二次電池1を並列に接続する接続タブ7の接続不良である。制御・演算部5は、各々の並列ユニット2の電圧変化から、二次電池1の内部ショートと接続タブ7の接続不良を判定する。制御・演算部5は、電流・電圧検出部4で検出される電流の変化量を設定値に比較し、電流の変化量を設定値以下とする状態において、並列ユニット2の電圧変化から並列ユニット2の異常を判定する。制御・演算部5は、電池の電流変化が設定値よりも大きいとき、並列ユニット2の異常を判定しない。電流変化が大きいと、電流によって並列ユニット2の電圧が変化するからである。並列ユニット2の異常を判定する電流の変化量を比較する設定値は、たとえば、各々の二次電池1に分流して流れる電流に換算して、0.5C以下、好ましくは0.3C以下、さらに好ましくは0.1C以下とする。図のパック電池は、3個の二次電池1を並列に接続して並列ユニット2としているので、並列ユニット2に流れるトータル電流は、各々の二次電池1に流れる電流の3倍となる。したがって、各々の二次電池1に流れる電流は、パック電池の充放電電流の1/3となる。各々の二次電池1に流れる電流が、以上の設定値よりも小さいときにかぎって、並列ユニット2の異常を判定する。
制御・演算部5は、図2のフローチャートで並列ユニット2の異常を判定する。
[S=1のステップ]
このステップにおいてn=1とする。図のパック電池は3個の二次電池1を直列に接続、いいかえると、3組の並列ユニット2を直列に接続しているので、nは1、2、3となる。
[S=2のステップ]
このステップで、電流Inを検出する。Inは、このタイミングにおけるパック電池の電流である。
[S=3のステップ]
このステップで、電圧Vnを検出する。Vnは直列に接続している各並列ユニット2の電圧である。すなわち、V1は第1の並列ユニット2の電圧、V2は第2の並列ユニット2の電圧、V3は第3の並列ユニット2の電圧である。
[S=4のステップ]
このステップで、n=n+1とする。
[S=5のステップ]
このステップで、nが並列ユニット2の個数(図のパック電池は3個)よりも大きいかどうかを判定し、並列ユニット2の個数より小さいと、S=2〜4のステップをループして、I1、V1、I2、V2、I3、V3の順番に、所定のサンプリング周期で検出する。
[S=6のステップ]
このステップで、I1〜I3の最大電流Imaxと最小電流Iminを求める。
[S=7、8のステップ]
このステップで、最大電流Imaxと最小電流Iminの差を検出し、電流差が設定値よりも小さいかどうかを判定する。電流差が設定値よりも小さいときに、検出したV1〜V3から並列ユニット2の異常を判定する。電流差が設定値よりも大きいと、検出したV1〜V3は並列ユニット2の異常判定に使用しない。その後、S=1のステップにジャンプして、再び並列ユニット2の異常の判定を繰り返す。
並列ユニット2の異常として、二次電池1を並列に接続している接続タブ7の接続不良と、並列ユニット2の二次電池1の内部ショートとを判定する場合、両者の異常では判定条件が異なる。
接続タブの外れについて以下に説明する。電池群3は、電池1の正極端子、負極端子を金属製の接続タブにより電気接続されて、3直3並列に接続されている。例えば、接続タブ外れの場合は、合計1.5Aの電流が流れたとき(各セルには0.5A流れる)に、3並列が接続タブの外れで2並列になったとすると、電池1セル当たりの変化の例として0.5Aから0.75Aと電流が大きくなることで、2並列の電流が大きくなり電圧変化も大きくなる。
接続タブ7の接続不良、すなわち接続タブ7の外れを判別するには、パック電池に流れる電流の変化量が設定値よりも小さい状態において、3分経過後における電圧変化が50mV以上であって、他の並列ユニットの2倍以上に電圧変化する並列ユニットは、接続タブの接続不良と判定する。また、全ての並列ユニット2の電圧変化の平均値に対して、電圧変化が1.5倍となる並列ユニットも接続タブの接続不良と判定し、さらに、最も電圧変化の少ない並列ユニットに対して2倍以上の電圧変化がある並列ユニットも接続タブの接続不良と判定する。
さらに、並列ユニット2の二次電池1の内部ショートの判定は、パック電池10に流れる電流の変化が設定値以下であり、さらに、電流の大きさが設定値よりも小さくなる状態において、30分経過後の並列ユニットの電圧変化が15mV以上であって、他の並列ユニットの2倍以上に電圧変化する並列ユニットは、いずれかの二次電池が内部ショートと判定する。また、全ての並列ユニットの電圧変化の平均値に対して、電圧変化が1.5倍となる並列ユニットはいずれかの二次電池が内部ショートと判定し、さらに、最も電圧変化の少ない並列ユニットに対して2倍以上の電圧変化がある並列ユニットはいずれかの二次電池が内部ショートと判定する。
さらに、二次電池1の内部ショートは、パック電池10の充放電を停止する状態、すなわち、携帯機器20を使用しない状態、または携帯機器20を使用する状態であって、パック電池10からは携帯機器20に電力を供給せず、商用電源から携帯機器20に電力を供給する状態で、30分経過後の並列ユニットの電圧変化が15mV以上であって、他の並列ユニットの2倍以上に電圧変化する並列ユニットは、いずれかの二次電池が内部ショートと判定する。また、全ての並列ユニットの電圧変化の平均値に対して、電圧変化が1.5倍となる並列ユニットはいずれかの二次電池が内部ショートと判定し、さらに、最も電圧変化の少ない並列ユニットに対して2倍以上の電圧変化がある並列ユニットはいずれかの二次電池が内部ショートと判定する。
さらに、制御・演算部5は、電池の充放電電流を積算して残容量を演算処理し、充電電流や電圧から電池の満充電を検出し、また異常電流、異常温度、異常電圧等を検出して、充放電を制御する。スイッチングトランジスタ等からなる制御素子13は、制御・演算部5でオンオフ制御され、異常電流、異常温度、異常電圧の検出時に、オフに切り換えられて電流を遮断する。
制御・演算部5は、A/Dコンバータ9によって変換された充放電電流に、サンプリング周期(例えば、50msec)を掛け算した値を積算し、放電時においては満充電から積算量を引き算し、あるいは、充電時においては充電開始時の残容量に積算量を加算する。このような演算により、電池の残容量を算出している。
また、制御・演算部5は、電圧を検出して満充電を検出する。ニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池の場合は、ピーク電圧を検出し、あるいは電圧のピーク電圧からの−ΔV(=電圧低下)を検出して、満充電を検出できる。このパック電池は、直列に接続している全電圧から電池の満充電を検出できる。ただし、並列ユニットの電圧を検出して、各々の並列ユニットの満充電を検出することもできる。
二次電池をリチウムイオン電池とするパック電池は、電流、電圧を規制した定電流(MAX電流0.5〜1C程度)・定電圧(MAX4.2V/並列ユニット程度)充電を利用し、並列ユニット2の電圧が所定値以上、充電電流が所定値以下の条件のとき、満充電と判定する。制御・演算部5は、電池の満充電を検出すると、充電用の制御素子13をオフに切り換えて充電を停止すると共に、残容量を100%とする情報を通信処理部14から出力する。満充電の情報は、通信ライン15を介して、携帯機器20に送信される。
図のパック電池10は、電池と直列に、制御素子13として、Pチャンネル型FETである充電用FET13A、と放電用FET13Bを接続している。Pチャンネル型のFETは、”High”電圧を入力してオフに切り換えられる。このパック電池は、二次電池1をリチウムイオン二次電池とする場合、いずれかの並列ユニット2の電圧が、リチウムイオン二次電池の過充電電圧である、例えば、4.2V以上になると、充電用FET17Aをオフに制御する。したがって、この状態になると、制御・演算部5は、充電用FET13Aのゲートにオフ信号の”High”電圧を入力する。オフ状態にある充電用FET13Aは、寄生ダイオードによって放電電流を流すことができる。したがって、充電用FET13Aがオフの状態で電池は放電できる。この状態で携帯機器20で電池が放電されて電圧が低下すると、充電用FET13Aはオンに切り換えられる。
また、パック電池10は、いずれかの並列ユニット2の電池電圧が、リチウムイオン二次電池の過放電電圧である、例えば、2.7V以下になると、放電用FET素子13Bをオフ制御する。したがって、この状態になると、制御・演算部5は、放電用FET13Bのゲートに、オフ信号である”High”電圧を入力する。オフ状態にある放電用FET13Bは、寄生ダイオードによって充電電流を流すことができる。したがって、放電用FET13Bがオフの状態で電池は充電できる。この状態で、携帯機器20から電池が充電されて電圧が上昇すると、放電用FET13Bはオンに切り換えられる。
本発明の一実施例にかかるパック電池の概略構成図である。 本発明の一実施例にかかるパック電池の制御・演算部が並列ユニットの異常を判定するフローチャートである。
符号の説明
1…二次電池
2…並列ユニット
3…電池群
4…電流・電圧検出部
5…制御・演算部
6…マルチプレクサ
7…接続タブ
8…電流検出部
9…A/Dコンバータ
10…パック電池
11…温度検出部
12…温度センサー
13…制御素子 13A…充電用FET
13B…放電用FET
14…通信処理部
15…通信ライン
20…携帯機器
21…制御・電源部
22…負荷

Claims (3)

  1. 複数の二次電池(1)を並列に接続してなる並列ユニット(2)を直列に接続してなる電池群(3)と、この電池群(3)に流れる充放電の電流と、各並列ユニット(2)の電圧をマルチプレクサ(6)で切り換えて時分割に検出する電流・電圧検出部(4)と、電流・電圧検出部(4)で検出される各々の並列ユニット(2)の電圧変化から並列ユニット(2)の異常を判定する制御・演算部(5)とを備え
    制御・演算部(5)は、電流・電圧検出部(4)で検出される電流の変化量を設定値に比較し、電流の変化量が設定値以下となる状態において、並列ユニット(2)の電圧変化から並列ユニット(2)の異常を判定する複数の二次電池を直列・並列に接続しているパック電池。
  2. 制御・演算部(5)が、各々の並列ユニット(2)に並列接続している二次電池(1)の内部ショートを検出する請求項1に記載される複数の二次電池を直列・並列に接続しているパック電池。
  3. 各々の並列ユニット(2)が、接続タブ(7)を介して複数の二次電池(1)を並列に接続しており、制御・演算部(5)が各々の二次電池(1)に接続している接続タブ(7)の接続不良を検出する請求項1に記載される複数の二次電池を直列・並列に接続しているパック電池。
JP2006060536A 2006-03-07 2006-03-07 複数の二次電池を直列・並列に接続しているパック電池 Expired - Fee Related JP4667276B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006060536A JP4667276B2 (ja) 2006-03-07 2006-03-07 複数の二次電池を直列・並列に接続しているパック電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006060536A JP4667276B2 (ja) 2006-03-07 2006-03-07 複数の二次電池を直列・並列に接続しているパック電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007240234A true JP2007240234A (ja) 2007-09-20
JP4667276B2 JP4667276B2 (ja) 2011-04-06

Family

ID=38585923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006060536A Expired - Fee Related JP4667276B2 (ja) 2006-03-07 2006-03-07 複数の二次電池を直列・並列に接続しているパック電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4667276B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009170397A (ja) * 2007-12-18 2009-07-30 Mitsumi Electric Co Ltd 電池パック、電池パックを用いる携帯機器、電池パックにおける内部ショート検出方法、内部ショート検出プログラム
JP2010146571A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 O2 Micro Inc 同期データサンプリングシステムおよび方法
JP2011135657A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Sanyo Electric Co Ltd バッテリシステム及びこれを備える車両並びにバッテリシステムの電流制限状態検出方法
JP2011135656A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Sanyo Electric Co Ltd バッテリシステム及びこれを備える車両並びにバッテリシステムの内部短絡検出方法
JP2011137805A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Samsung Sdi Co Ltd バッテリーパック及びその断線検出方法
CN101800340B (zh) * 2009-02-05 2013-11-06 三洋电机株式会社 二次电池的异常检测器件及二次电池器件
WO2014185053A1 (ja) * 2013-05-17 2014-11-20 三洋電機株式会社 パック電池、及び、二次電池の放電制御方法
JP2018115940A (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 トヨタ自動車株式会社 組電池の断線検出方法
CN113567896A (zh) * 2021-07-15 2021-10-29 深圳市普渡科技有限公司 电池包的故障检测方法、装置及系统
JP2021173551A (ja) * 2020-04-21 2021-11-01 トヨタ自動車株式会社 組電池の状態判定装置および状態判定方法
WO2022154354A1 (ko) * 2021-01-13 2022-07-21 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 시스템 진단 장치 및 방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102523045B1 (ko) 2016-01-12 2023-04-17 삼성전자주식회사 고장 셀 검출 장치 및 방법

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002033135A (ja) * 2000-07-18 2002-01-31 Nissan Motor Co Ltd 組電池診断装置
JP2002313435A (ja) * 2001-04-18 2002-10-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池の検査方法
JP2006138750A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池監視装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002033135A (ja) * 2000-07-18 2002-01-31 Nissan Motor Co Ltd 組電池診断装置
JP2002313435A (ja) * 2001-04-18 2002-10-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池の検査方法
JP2006138750A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池監視装置

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009170397A (ja) * 2007-12-18 2009-07-30 Mitsumi Electric Co Ltd 電池パック、電池パックを用いる携帯機器、電池パックにおける内部ショート検出方法、内部ショート検出プログラム
JP2014112093A (ja) * 2007-12-18 2014-06-19 Mitsumi Electric Co Ltd 内部ショート判定回路、内部ショート判定回路を内蔵する携帯機器、内部ショート検出方法及び内部ショート検出プログラム
JP2010146571A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 O2 Micro Inc 同期データサンプリングシステムおよび方法
CN101800340B (zh) * 2009-02-05 2013-11-06 三洋电机株式会社 二次电池的异常检测器件及二次电池器件
JP2011135657A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Sanyo Electric Co Ltd バッテリシステム及びこれを備える車両並びにバッテリシステムの電流制限状態検出方法
JP2011135656A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Sanyo Electric Co Ltd バッテリシステム及びこれを備える車両並びにバッテリシステムの内部短絡検出方法
US8643332B2 (en) 2009-12-22 2014-02-04 Sanyo Electric Co., Ltd. Battery system and method for detecting internal short circuit in battery system
JP2011137805A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Samsung Sdi Co Ltd バッテリーパック及びその断線検出方法
US8872477B2 (en) 2009-12-28 2014-10-28 Samsung Sdi Co., Ltd. Battery pack and line open detecting method thereof
CN104584371A (zh) * 2013-05-17 2015-04-29 三洋电机株式会社 组电池以及二次电池的放电控制方法
WO2014185053A1 (ja) * 2013-05-17 2014-11-20 三洋電機株式会社 パック電池、及び、二次電池の放電制御方法
JP5843051B2 (ja) * 2013-05-17 2016-01-13 三洋電機株式会社 パック電池、及び、二次電池の放電制御方法
JPWO2014185053A1 (ja) * 2013-05-17 2017-02-23 三洋電機株式会社 パック電池、及び、二次電池の放電制御方法
US10164452B2 (en) 2013-05-17 2018-12-25 Sanyo Electric Co., Ltd. Battery pack and method for controlling discharge of secondary cell
JP2018115940A (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 トヨタ自動車株式会社 組電池の断線検出方法
JP2021173551A (ja) * 2020-04-21 2021-11-01 トヨタ自動車株式会社 組電池の状態判定装置および状態判定方法
JP7314855B2 (ja) 2020-04-21 2023-07-26 トヨタ自動車株式会社 組電池の状態判定装置および状態判定方法
WO2022154354A1 (ko) * 2021-01-13 2022-07-21 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 시스템 진단 장치 및 방법
EP4095535A4 (en) * 2021-01-13 2023-10-11 LG Energy Solution, Ltd. DEVICE AND METHOD FOR DIAGNOSING A BATTERY SYSTEM
JP7436690B2 (ja) 2021-01-13 2024-02-22 エルジー エナジー ソリューション リミテッド バッテリーシステム診断装置及び方法
CN113567896A (zh) * 2021-07-15 2021-10-29 深圳市普渡科技有限公司 电池包的故障检测方法、装置及系统
CN113567896B (zh) * 2021-07-15 2024-03-19 深圳市普渡科技有限公司 电池包的故障检测方法、装置及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4667276B2 (ja) 2011-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4667276B2 (ja) 複数の二次電池を直列・並列に接続しているパック電池
EP2544013B1 (en) Abnormality diagnostic device and method of cell balancing circuits
EP2706646B1 (en) Cell balancing system
CN101459267B (zh) 电池组
JP4858378B2 (ja) 多セル直列電池用のセル電圧監視装置
US7535199B2 (en) Battery pack
US6624614B2 (en) Charge and discharge controller
US8159187B2 (en) Charging circuit for secondary battery
KR100969589B1 (ko) 급속 충전용 배터리 모듈 관리 시스템
JP2006344611A (ja) 電池パック
JP5334531B2 (ja) パック電池
JP2009286292A (ja) 車両用の電源装置
JP2008125236A (ja) 過充電・過放電検出回路を備える車両用電源装置
WO2014045567A1 (ja) 電源装置及びこの電源装置を備える電動車両並びに蓄電装置
JP2004040928A (ja) 充電制御回路、充電器、電源回路、及び情報処理装置、並びに電池パック
KR20130028651A (ko) 배터리 팩, 배터리 팩 장치 및 전기장치
JP2016019387A (ja) 充放電制御回路及びバッテリ装置
KR101877564B1 (ko) 배터리 팩
JP2009254165A (ja) 電池状態検出回路、電池パック、及び充電システム
JP3249261B2 (ja) パック電池
JP5219653B2 (ja) 電源装置
JP5489779B2 (ja) リチウムイオン組電池の充電システムおよび充電方法
JP3997707B2 (ja) 監視装置、制御装置及び電池モジュール
JP2000356656A (ja) 電池の端子電圧検出装置
JP2005086867A (ja) 充電制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees