JP2007238635A - 髪質改善剤 - Google Patents

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浩之 田口
Mitsuyuki Hotta
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Abstract

【解決手段】ユーカリ抽出物を有効成分とする髪質改善剤。
【効果】毛髪の水分保持性能を向上させ、毛髪の柔軟性及びハリ、コシ等の力学的性質を改善することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪の水分を保持させ、柔軟性及びハリ、コシを向上させる髪質改善剤に関する。
毛髪は、洗髪、ブラッシング、ドライヤーによる熱、ヘアカラー、ブリーチ剤等による美容処理を繁雑に繰り返し施術すること、長時間の紫外線曝露、あるいは加齢等により損傷劣化し、その結果、乾燥してぱさつき、枝毛、切れ毛等の増加及び強度低下の原因となっている。そこで、毛髪の乾燥によるぱさつき等に対し、毛髪の水分保持、なめらかさ、しっとり感の付与を目的に、毛髪化粧料にはシリコーン類、炭化水素系オイル等の油分、低分子の多価アルコール、グリセリン等の保湿剤、天然物から抽出した各種原料、例えばタンパク質、多糖、天然高分子又はこれらを構成している単体もしくはオリゴ体例えばアミノ酸、ペプチド等が配合されている。しかしながら、これらの毛髪化粧料は、毛髪に塗布して毛髪表面を覆う、あるいは毛髪に塗布して毛髪内部に物質を補給するものであるため、塗布した直後にはある程度の効果が認められるが、効果の持続性は十分ではない。
本発明の目的は、柔軟性やハリ、コシ等の髪質自体を改善する効果に優れた髪質改善剤を提供することにある。
本発明者らは、ユーカリの抽出物等を頭皮に適用し、毛母細胞に作用させると毛髪の水分保持性が上昇し、毛髪の柔軟性やハリ、コシ等が向上し、髪質が改善されることを見い出した。
すなわち本発明は、ユーカリ及びクチナシの群から選ばれる植物の抽出物、水蒸気蒸留物又は圧搾物を有効成分とする髪質改善剤を提供するものである。
本発明で用いる植物は、各種の薬効を有することは知られているが、髪質改善効果を有することは全く知られていない。
本発明の髪質改善剤を用いれば、毛髪の水分保持性能を向上させ、毛髪の柔軟性及びハリ、コシ等の力学的性質を改善することができる。
本発明で用いるユーカリは、ユーカリノキEucalyptus globulus又はその他近縁のフトモモ科(Myrtaceae)の植物であり、主としてその葉、小枝、花又は果実が用いられる。
ホップ Humulus lupulusは、クワ科(Moraceae)の植物であり、主としてその雌花穂が用いられる。
ショウガ Zingiber officinale Roscoeは、ショウガ科(Zingiberaceae)の植物であり、主としてその根茎(ショウキョウ)が用いられる。
クチナシ Gardenia jasminoides Ellis.は、アカネ科(Rubiaseae)の植物であり、主としてその果実が用いられる。
チョウジ Syzygium aromaticum Merrill et Perry(Eugenia caryophyllata Thunberg
)は、フトモモ科(Myrtaceae)の植物であり、主としてそのつぼみ、花柄、未熟な果実
又は葉が用いられる。
ベニバナ Carthamus tinctorius Linneは、キク科(Compositae)の植物であり、主としてその花若しくは花から黄色色素の大部分を除いたもの、又は全草が用いられる。
これらの植物のうち、特にユーカリ、ショウガ、ホップが好ましい。また植物は2種以上を混合して使用してもよく、また各植物からの抽出物、水蒸気蒸留物又は圧搾物を2種以上混合して使用してもよい。この場合の植物は、ユーカリとショウガ、ユーカリとホップ等の組み合せが好ましい。
本発明においては、ユーカリ等の植物をそのまま、又は乾燥粉砕し、その抽出物、水蒸気蒸留物又は圧搾物を得ることもでき、これらは精油等、より精製したものを用いることもでき、また市販品を利用することもできる。ユーカリ等の植物より抽出、水蒸気蒸留又は圧搾する部位は葉が好ましい。
抽出に用いる溶媒としては、通常植物成分の抽出に用いられるもの、例えば水、石油エーテル、n−ヘキサン、トルエン、ジクロロエタン、クロロホルム、エーテル、酢酸エチル、アセトン、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール等が挙げられ、特に水、エタノール、プロピレングリコール、ブチレングリコールが好ましい。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。また抽出条件も通常の条件を適用でき、例えば上記植物を3〜100℃で数時間〜数週間浸漬又は加熱還流すればよい。精油として利用する場合も通常の方法を採用でき、例えば上記植物から水蒸気蒸留法、抽出法、圧搾法等により得ることができる。ユーカリ等の植物の抽出物、水蒸気蒸留物又は圧搾物は、そのまま本発明の髪質改善剤の有効成分として使用できるが、さらに適当な分離手段、例えばゲル濾過、クロマトグラフィー、精密蒸留等により活性の高い画分を分画して用いることもできる。
本発明においてユーカリ等の植物の抽出物、水蒸気蒸留物又は圧搾物は通常抽出に用いられる溶剤、好ましくは水、エタノール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、水・エタノール混液、水・プロピレングリコール混液、水・ブチレングリコール混液等の溶剤で希釈して直接頭皮又は毛髪に塗布して使用することもできるが、通常、固形分換算で0.000001〜10重量%、特に0.00001〜5重量%程度配合して使用するのが好ましい。
本発明の髪質改善剤は、毛髪化粧料に配合してもよい。毛髪化粧料に用いられる成分としては、例えば陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤;シリコーン類、炭化水素、高級アルコール類、ラノリン誘導体、高級脂肪酸エステル類、高級脂肪酸類、油脂類、グリセリン、ベタイン、保湿剤、カチオン性ポリマー、多糖類、ポリペプタイド、パール化剤、溶剤、液晶形成基剤、芳香族スルホン酸類、色素、香料、噴射剤、本発明以外の髪質改善剤、育毛剤、キレート剤、pH調整剤、抗フケ剤等が挙げられる。
この場合の毛髪化粧料は、例えば水溶液、エタノール溶液、エマルション、サスペンション、ゲル、液晶、固形、エアゾール等の所望の形態にすることができ、例えば、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアローション、ヘアパック、ヘアクリーム、コンディショニングムース、ヘアムース、ヘアスプレー、シャンプー、リーブオントリートメント等の形態とすることができる。
製造例
ユーカリ抽出物の調製
ユーカリノキ(Eucalyptus globulus Labillardiere)の葉を細切し、その10gに水
と1,3−ブタンジオールの混液(20:80)100mLを加え、室温下、ときどき攪拌しながら、24時間抽出した後、濾過した。これを5℃で7日間静置して熟成させ、生じたオリ及び沈殿を濾過した。これに水100mLを加え、40℃で減圧下、約70mLまで濃縮した。この操作を3回行った後、水及び1,3−ブタンジオールを加えて1,3−ブタンジオール濃度を80v/v%に調整し、全体を100mLとした抽出物を得た(固形分0.3重量%)。
ホップ(Humulus lupulus Linne)の雌花穂及びクチナシ(Gardenia jasminoides Ellis)の果実は1,3−ブタンジオールを使用して、ショウガ(Zingiber officinale Roscoe)の根茎、チョウジ(Syzygium aromaticum Merrillet Perry)のつぼみ及びベニバナ(Carthamus tinctorius Linne)の全草は水とエタノールの混液(50:50)を使用してユーカリ抽出物の調製と同様にして抽出物を調製した。
実施例1
次の評価法により水分保持性を検討した。
10匹の7週齢(♂)白色モルモットの背部体毛をバリカンで毛刈りし、次のサンプル塗布部位として左右それぞれ3×7cmの部分をマーキングした。
本発明品剤 コントロール品
ユーカリ抽出物 3% エタノール 60%
エタノール 60% 水 40%
水 37%
右側背部は本発明品、左側背部はコントロール品を、毛刈りの日から毎日1回、それぞれ0.3mLずつを塗布した。
4日目に再度毛刈りを行い、さらに10日間連続して塗布した。
塗布終了後、モルモットを屠殺し、背部皮膚を回収し、サンプル塗布部位の範囲内で3×6cmの皮膚を正確に切り取り、再生毛を毛刈りし回収した。
体毛水分量の測定
体毛は20mLの蒸留水で20分間洗浄し、さらに10mLヘキサンで2分間洗浄して表面の汚れを除去し、さらに蒸留水で軽く濯ぎ、そのまま風乾させた。
この体毛を温度23℃、相対湿度0%の状態で10日間放置したのち、精秤した。
さらに、体毛を温度23℃、相対湿度45%の状態で14日間放置したのち、精秤した。
相対湿度45%時の体毛重量から相対湿度0%時の体毛重量を減じた値を温度23℃、相対湿度45%時における体毛水分量とした。
測定結果を図1に示す。
本発明品を塗布して新たに発育した体毛は水分保持性が優れていた。
実施例2
実施例1で得られたモルモット体毛を20℃50%RHに一昼夜放置し、パネラー10名により、下記の評価基準に従い、体毛のハリ・コシ、なめらかさ、しっとり感を判定した。
評価基準 評点
(1)体毛のハリ・コシ 感触に弾力がありハリ・コシがある :+1点
どちらとも言えない :0点
感触がやわらかでしなやかである :−1点
(2)体毛のなめらかさ 感触になめらかさがある :+1点
どちらとも言えない :0点
感触になめらかさがない :−1点
(3)体毛のしっとり感 感触にしっとり感がある :+1点
どちらとも言えない :0点
感触にしっとり感がない :−1点
パネラー全員の評点の総和を表1に示す。本発明品で処理した体毛のハリ、コシ、なめらかさ、しっとり感がいずれも優れたものであった。
Figure 2007238635
実施例3
次の組成を有するヘアローションを常法により製造した。
Figure 2007238635
これらのヘアローションを使用した場合、いずれも発育した毛髪は水分保持機能に優れ、毛髪のハリ、コシ、なめらかさ、しっとり感を向上させた。
実施例4
次の組成を有するヘアトリートメントを常法により製造した。
Figure 2007238635
これらのヘアトリートメントを使用した場合、いずれも発育した毛髪は水分保持機能に優れ、毛髪のハリ、コシ、なめからさ、しっとり感を向上させた。
図1は、水分保持性能、測定結果を示す。

Claims (8)

  1. ユーカリ抽出物を有効成分とする髪質改善剤。
  2. ユーカリ抽出物がユーカリノキの葉を溶媒抽出したものである請求項1記載の髪質改質剤。
  3. 抽出溶媒が、水、エタノール、プロピレングリコール、ブチレングリコール及びこれらの混合物から選ばれるものである請求項1又は2記載の髪質改質剤。
  4. 毛髪の柔軟性及びハリ、コシを向上させるものである請求項1乃至3記載の髪質改質剤。
  5. 発育した毛髪の柔軟性及びハリ、コシを向上させるものである請求項1乃至3記載の髪質改質剤。
  6. 請求項1乃至5記載の髪質改質剤を頭皮に適用することを特徴とする髪質改善方法。
  7. 請求項1乃至5記載の髪質改質剤を少なくとも14日間適用することを特徴とする髪質改善方法。
  8. 請求項1乃至5記載の髪質改質剤を頭皮に少なくとも14日間適用することを特徴とする髪質改善方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06128124A (ja) * 1989-12-13 1994-05-10 L'oreal Sa 毛髪手当てのための化粧用組成物とその組成物の使用
JPH10265349A (ja) * 1997-03-26 1998-10-06 Shiseido Co Ltd 育毛剤
JPH1112118A (ja) * 1997-05-02 1999-01-19 Takasago Internatl Corp 液晶構造を有する脂質組成物

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