JP2007238470A - 糖脂質誘導体及びその製造方法、ウイルス感染阻害剤、トイレタリー用品、並びにウイルス感染予防装置 - Google Patents

糖脂質誘導体及びその製造方法、ウイルス感染阻害剤、トイレタリー用品、並びにウイルス感染予防装置 Download PDF

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隆 鈴木
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Abstract

【課題】インフルエンザウイルスに対し細胞感染阻害活性をもつ糖脂質誘導体の提供。
【解決手段】下記式(4)で表される糖脂質誘導体。

(式(4)中、R及びR’はそれぞれ水素又はアシル基である) この糖脂質誘導体はインフルエンザウイルスに対する細胞感染阻害活性をもつ。
【選択図】なし

Description

本発明は、ウイルスの増殖乃至感染経路に作用することが期待できる糖脂質誘導体及びその製造方法に関する。また、その糖脂質誘導体を用いたウイルス感染阻害剤、トイレタリー用品、そしてウイルス感染予防装置に関する。
抗インフルエンザ薬として、タミフルやザナミヴィル(いずれも商標)が開発され用いられている。これらの抗インフルエンザ薬はインフルエンザウイルスの増殖を抑える作用をもつが感染を抑える能力は有していない。
そして両者共にシアル酸−2−エンを活性構造中にもつことで活性(シアリダーゼ阻害)を示すが、この不飽和カルボニル結合はタンパク質や他の生体内SH基と反応する危険性とそれに関わる副作用が懸念されており、作用機序が異なる抗インフルエンザ薬が望まれている。また、インフルエンザに対して多面的に対抗するためにも作用機序が異なる抗インフルエンザ薬が求められている。
ここで、本願における発明者らは、糖を分子基盤とする一連の感染症攻略素材の開発の中で様々な糖誘導体を設計・合成してきた。その一連の感染症攻略素材の開発研究の中で、様々な官能基を導入した糖誘導体を合成してきた。これらをウイルス、マイコプラズマ、BSE、O−157をターゲットに効果を調べたところ、L-アルギニンを糖の6位に結合させた糖脂質に、顕著なインフルエンザウイルスの細胞感染阻害活性が確認された。更にコレステロールなどの脂質を導入することで、その細胞感染阻害活性が増強されることを確認した。
細胞感染阻害活性の作用機序は不明であるが、これまで明らかにされていない感染機構があり、その機構をブロックしていることが推論できる。なお、今回開示する糖脂質誘導体のようなインフルエンザの感染阻害活性を示す例は報告されておらず、ウイルス感染阻害活性についての適切な先行技術文献の発見には至らなかった。
Organic & Biomolecular Chemistry 2003, 1,2518-2521 Organic Letter 2003, 5, 2377-2380 Carbohydrate Res. 2005, 340, 2236-2244.
本発明は上記実情に鑑み完成されたものであり、新規糖脂質誘導体及びその製造方法を提供することを解決すべき課題とする。また、新規糖脂質誘導体を用いたウイルス感染阻害剤、トイレタリー用品及びウイルス感染予防装置を提供することも解決すべき課題とする。
上記課題を解決する目的で本発明者らは鋭意検討を行った。まず、糖のアグリコン部分にコレスタノール(ジヒドロコレステロール)がα型で結合した糖脂質骨格を持ち、糖の6位にL-アルギニンを有する糖脂質誘導体について検討を行った。この化合物は実施例にて説明するように高いウイルス感染阻害活性を示した。
この糖脂質誘導体の合成のポイントは、コレステロールを糖にα結合させる際に、本発明者らのうち、西田と新宮が新規に開発した、ワンポットα-グリコシル化法(非特許文献1〜3)を利用する点である。
本グリコシル化法の特徴は、安定な還元糖を出発原料とするワンポット反応であり、高いα選択性を示し、溶媒として揮発性が低く弱塩基性であるN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)を利用する点である。また、反応において水分子の影響を受けにくく、室温で進行する点が特徴である。
現在利用されているグリコシル化法の多くは、溶媒としてジクロロメタンを中心とするハロゲン系の溶媒を用いなければならず、活性化剤としては重金属塩や強いルイス酸を用いなければならない。また、水分子の影響を受けないよう反応系を無水条件にしなければならず、操作は非常に煩雑となる。これらの点は、糖化合物合成を工業レベルに展開することを困難にしている要因のひとつであり、環境の面においても望ましくない。
本ワンポットα-グリコシル化法は、従来のグリコシル化法の問題点の多くを解決している。今回の目的化合物7の合成は、鍵となるグリコシル化において発明者の方法を利用することにより非常に簡便に合成できるだけでなく、大量合成も可能である。
(糖脂質誘導体)
上記課題を解決する本発明の糖脂質誘導体は、下記一般式(1)で示される化合物である。
(式(1)中、X〜Xは、水素、OH基、OR基、NH基、OCOR基、NHCOR基、NRR’基及び下記一般式(2)で表される置換基からそれぞれ独立して選択され、X〜Xの少なくとも1つは下記一般式(2)で表される置換基である(R及びR’はそれぞれ独立して選択される、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基);Zは直鎖及び分枝を問わない炭化水素基から選択される;Q〜Qは、水素、NH基、OH基、OR基、OCOR基、NHCOR基、NRR’基及び−Rで表される置換基(R及びR’はそれぞれ独立して選択される、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基)からそれぞれ独立して選択される置換基である;前記A〜D環のそれぞれにおいて任意のC−C結合を二重結合にすることができる)
(式(2)中、R〜Rは水素、並びに、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基から独立して選択される。R及びRの間、R及びRの間、R及びRの間は直鎖及び分枝を問わない炭化水素基により接続され環を形成していても良い;Yは、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基{NH基、OH基、OR基、OCOR基、NHCOR基及びNRR’基で表される置換基(R及びR’はそれぞれ独立して選択される、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基)から選択される置換基にて1以上の任意の水素が置換されていてもよい}から選択される置換基を任意に1つ又は連続して組み合わせた置換基である;Zは、−NHCO−、−OCO−、−COO−、−CONH−、−O−及び−NR−(Rは水素、又は、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基)から選択される置換基;Z及びYは一方乃至両方がなくても良く、前記Nが直接*に隣接しても良い;*の部分に結合する炭素原子が位置する)Z及びYがなく、Nが直接*に隣接するような構造としてはグアニジル基(−NH−C(NH)=NH)が例示できる。
一般式(1)で表される糖脂質誘導体はインフルエンザウイルスに対して細胞感染阻害活性を示すことが期待できる。特に一部に一般式(2)で表される置換基を有する化合物に、より高い活性が期待される。
その一般式(2)中における前記Z及び前記Yが接合した置換基は、−NHCO−、−CONH−、−OCO−、−COO−、−O−、アルキレン基、又は{(*側:−Y’−(CH−:末端側)若しくは(*側:−Y’−C(NR’)−(CH−:末端側);nは0以上の整数;Y’は−NHCO−、−CONH−、−OCO−、−COO−、−NH−、−NR’−又は−O−;R’はそれぞれ独立して選択される、水素、又は、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基}から選択されることが望ましい。これらの構造をもつ糖脂質誘導体はインフルエンザウイルスに対して高い感染阻害活性を発揮でき、製造が容易で、更には生体内での高い安定性が期待できる。
前記一般式(1)に記載の化合物の立体構造として好ましい構造は、下記一般式(1a)に記載した立体構造である。
そして、一般式(2)で表される置換基が導入される好ましい位置としては、前記一般式(1)におけるXの位置が挙げられる。この位置への置換基の導入が比較的容易だからである。
更に、前記一般式(2)で表される置換基が、
(R及びR’はそれぞれ水素又はアシル基である)
であることが望ましい。
以上説明した糖脂質誘導体として好ましいものを例示すると、下記式(4)で表される糖脂質誘導体が挙げられる。
(式(4)中、R及びR’はそれぞれ水素又はアシル基である)
ここで、前記一般式(4)のR及びR’は水素であるものが挙げられる。
・前述の糖脂質誘導体はウイルスの感染を阻害する活性を有する。特にインフルエンザウイルス及び類似する感染機構をもつウイルスによる感染阻害に大きな活性をもつ。従って、前述の糖脂質誘導体はウイルス感染阻害剤としての応用が可能である。
このウイルス感染阻害剤は、構成要素が糖など生体内でありふれた化合物なので低い毒性が期待できると共に低コストで合成が可能であるので、人や動物などに直接投与する用途のほか、トイレタリー用品としての応用や、前述のウイルス感染阻害剤をそのまま空気中に散布するなどの大量に使用する用途に適用することも可能である。
(糖脂質誘導体の製造方法)
・前述の糖脂質誘導体を得る方法としては特に限定しないが、好ましい合成法として下記のものがある。すなわち、本発明の糖脂質誘導体の製造方法は前述のいずれかに記載の糖脂質誘導体を製造する方法であって、
下記第1工程、下記第2工程の順で、反応を行った後、前記糖脂質誘導体が有する置換基の種類に応じて下記第4−1工程を1回以上行う第4工程とを有し、
前記第2工程と前記第4工程との間に下記第3工程を有することができ、
前記第4工程では、前記糖脂質誘導体が前記一般式(2)で表される置換基を有する場合にその置換基の種類に応じて、下記第4−2工程を1回以上行うことができる、
ことを特徴とする糖脂質誘導体の製造方法。
第1工程:下記一般式(5)で示される化合物と、下記一般式(6)で示される化合物とをホスホニウムハロゲン化合物及び塩基性溶媒の存在下、反応させる工程。
(式(5)中、X〜Xは、水素、OL基及びOL’基からそれぞれ独立して選択される(L及びL’はそれぞれ1種以上の置換基であり、L’はLとは脱離条件が異なる保護基);X〜Xのうちの少なくとも1つはOL’基である)
(式(6)中、Zは直鎖及び分枝を問わない炭化水素基から選択される;Q〜Qは、水素、NL基、OL基、OR基、OCOR基、NHCOR基、NRR’基及び−Rで表される置換基(Lは保護基;R及びR’はそれぞれ独立して選択される、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基)からそれぞれ独立して選択される置換基である;前記A〜D環のそれぞれにおいて任意のC−C結合を二重結合にすることができる)
第2工程:保護基L’を脱離してOH基とする工程と、そのOH基をアジド化する工程と、導入したそのアジドをアミノ基に変換する工程。
第3工程:導入したアミノ基に対し、脱離条件が異なる保護基を導入する工程。
第4−1工程:保護基が導入されていない又は保護基を脱離したアミノ基に対して、一般式(7)にて示される化合物を縮合する工程。
(式(7)中、R〜Rは水素、並びに、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基から独立して選択される。R及びRの間、R及びRの間、R及びRの間は直鎖及び分枝を問わない炭化水素基により接続され環を形成していても良い;Yは、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基{NH基、OH基、OR基、OCOR基、NHCOR基、NRR’基で表される置換基(R及びR’は直鎖及び分枝を問わない炭化水素基からそれぞれ独立して選択される)から選択される置換基にて1以上の任意の水素が置換されていてもよい}から任意に選択される1以上の置換基が連続する置換基である)
第4−2工程:保護基が導入されていない又は保護基を脱離したOH基に対して、前記一般式(7)にて示される化合物及び/又は下記一般式(8)にて示される化合物を反応・導入する工程。
(式(8)中、R〜Rは水素、並びに、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基から独立して選択される。R及びRの間、R及びRの間、R及びRの間は直鎖及び分枝を問わない炭化水素基により接続され環を形成していても良い;Yは、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基{NH基、OH基、OR基、OCOR基、NHCOR基、NRR’基で表される置換基(R及びR’は直鎖及び分枝を問わない炭化水素基からそれぞれ独立して選択される)から選択される置換基にて1以上の任意の水素が置換されていてもよい}から任意に選択される1以上の置換基が連続する置換基である)
本発明の糖脂質誘導体は前述の化学構造を有する新規化合物である。この糖脂質誘導体は、そのウイルス感染阻害活性が類をみないこと、生体内でほぼ無害の成分(アミノ酸、糖、脂質)から構成されていること、非常に簡単に合成でき大量生産が容易であることなどの効果を有する。従って、インフルエンザの感染を予防するため、家庭内あるいは病院内で使用する手洗い石鹸などのトイレタリー用品や、空気中に直接散布する用途への実用化が期待できる。
本発明の糖脂質誘導体について実施形態に基づき以下詳細に説明する。本発明の糖脂質誘導体はウイルス感染阻害剤としての応用が可能である。特にインフルエンザウイルスに対する細胞感染阻害活性が高いものである。ウイルス感染阻害剤としての応用は、消毒薬、点鼻薬、うがい薬などの体外に適用する形態のものとして使用できる他、内服液、注射薬などの体内に投与する形態のものも考えられる。更には手洗い用の石鹸などのトイレタリー用品に適用することもできる。また、本ウイルス感染阻害剤を直接、空気中に散布することで、空気中のウイルスに作用したり、空気を介して人や動物に作用することを期待するウイルス感染予防装置に適用することもできる。このウイルス感染予防装置は、空気清浄機や、エアコンのフィルタに本ウイルス感染阻害剤を担持させたものや、本ウイルス感染阻害剤溶液を噴霧する装置などとして実現できる。その他、マスクなどの衛生用品に付着させることもできる。
(糖脂質誘導体)
本実施形態の糖脂質誘導体は上記一般式(1)で表される化学構造をもつ。具体的にはステロイド骨格類似の脂質部分とヘキソース由来の糖部分とが結合した糖脂質誘導体であり、更に詳しくはステロイド骨格のA環(ステロイド骨格の3位)とヘキソースの1位の炭素部分とが結合した糖脂質誘導体である。この糖脂質は両親媒性物質である。ここで、両者の間の結合としてはα結合、β結合を問わず、いずれであってもよい。その中でも式(4)で表される糖脂質誘導体を望ましいものとして挙げられる。
一般式(1)中のX〜Xは、水素、OH基、OR基、NH基、OCOR基、NHCOR基、NRR’基及び下記一般式(2)で表される置換基からそれぞれ独立して選択され、X〜Xの少なくとも1つは下記一般式(2)で表される置換基である(R及びR’はそれぞれ独立して選択される、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基)。ここで、X〜XのうちのXに一般式(2)の置換基が導入されることが望ましい。そして、X〜Xのうち、一般式(2)の置換基が導入される以外の置換基としてはOH基やNH基が導入されることが望ましく、特にOH基を導入することが好ましい。NH基を導入する場合の位置としてはXの部位とすることでグルコサミン類似の構造になり望ましい。ここで、OH基やNH基は、前述のOR基、OCOR基、NHCOR基、NRR’基などになるように修飾することで薬理活性や安定性などが変化することが期待できる。
一般式(1)中の糖由来部分の立体構造は特に限定しないが、グルコース骨格やガラクトース骨格などが採用できる。
〜Qは、水素、NH基、OH基、OR基、OCOR基、NHCOR基、NRR’基及び−Rで表される置換基(R及びR’はそれぞれ独立して選択される、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基)からそれぞれ独立して選択される置換基であり、特に水素、炭化水素基が選択され、更には全て水素とすることが望ましい。
また、ステロイド骨格におけるA〜D環のそれぞれにおいて任意のC−C結合を二重結合にすることができる。例えば、ステロイド骨格の5−6位の間や8−9位の環である。
一般式(2)で表される置換基としては特に限定しないが、特に望ましい骨格として
(R及びR’はそれぞれ水素又はアシル基である)
を挙げることができる。また、先端部分にグアニチン骨格を有する構造や、オルニチン骨格、クレアチン骨格などを有する構造を採用することも望ましい。
(糖脂質誘導体の製造方法)
本発明の糖脂質誘導体の製造方法について実施形態に基づき以下詳細に説明する。本実施形態の糖脂質誘導体の製造方法は第1工程、第2工程及び第4工程を有する。第2工程と第4工程との間に、必要に応じて第3工程を有することができる。第4工程は第4−1工程と必要に応じて採用する第4−2工程とを有する。
具体的には第1工程、第2工程の順で反応を行う。必要ならば第3工程を行う。その後に、製造する糖脂質誘導体が有する置換基の種類に応じて、第4−1工程を1回以上と必要ならば第4−2工程とを必要な順序で行い第4工程とする。
第1工程は前述の一般式(5)で示される化合物と、前述の一般式(6)で示される化合物とをホスホニウムハロゲン化合物及び塩基性溶媒の存在下、反応させる工程である。本工程により糖骨格とステロイド骨格とが結合した骨格が形成される。ここで、一般式(5)の化合物は、6員環の1位以外の炭素に水素や保護基で保護されたOH基を導入しておくことで、1位部分にてステロイド骨格に結合される。また、一般式(6)で表される化合物もステロイド骨格部分の3位にOH基を導入しそれ以外には反応性が高い基を導入しないことにより、その位置で一般式(5)で表される糖骨格に結合する。
第2工程は前述の一般式(5)のX〜Xの少なくとも1つに導入されたOL’基における保護基L’を脱離してOH基とする工程と、そのOH基をアジド化する工程と、導入したそのアジドをアミノ基に変換する工程とからなる。導入したOL’基をアジドを介してアミノ基に変換する。変換・導入したアミノ基は後述する第4工程にて前述の一般式(7)の化合物を反応させるためのものである。
第3工程は第2工程にて導入したアミノ基に対し、脱離条件が異なる保護基を導入する工程である。ここで、「脱離条件が異なる」とは、糖骨格部分に導入したOL基やOL’基におけるLやL’との脱離条件が異なることを意味する。脱離条件が異なる保護基を導入することで後述する第4−1工程や第4−2工程において目的の部位の保護基を脱離して、その部位に反応させることができる。
第4工程は1回以上行われる第4−1工程をもつ。第4−1工程は保護基が導入されていない又は保護基を脱離したアミノ基に対して、一般式(7)にて示される化合物を縮合する工程である。ここで、反応・導入すべき化合物(一般式(7)に記載)の数や部位に応じて第4−1工程を行う回数を決定する。更に、OH基に対して反応させる場合には第4−2工程を行うことで、一般式(7)及び/又は一般式(8)で表される化合物を反応・導入することができる。
ここで、一般式(7)で表される化合物や、一般式(8)で表される化合物におけるR〜Rで表される置換基やYで表される部分構造は最終的に製造する糖脂質誘導体において対応する部分がもつ構造に応じて決定する。なお、第4工程後に反応を行うことで、最終的に製造する糖脂質誘導体がもつ部分構造を実現できる場合には、一般式(7)や一般式(8)の化合物の構造は、その反応前の化学構造を有しても良い。
(合成法)
下記反応式に示すように、化合物1(一般式(5)に記載の化合物に相当)を出発物質として順次反応させ目的物質である化合物7(本発明の糖脂質誘導体の1つ)を得る方法である。
・第1段階
化合物1をドナー、コレスタノール(ジヒドロコレステロール)をアクセプターとするワンポットα-グリコシル化法を行い、α型糖鎖結合をもつ糖脂質骨格(化合物2)を合成する。さらに糖の6位の保護基のみ脱保護して化合物3を合成する。
・第2段階
化合物3の糖の6位にさまざまな官能基が導入可能なアミノ基を導入する。化合物3の水酸基をメシル化、アジド化して、アジド基を還元する。
・第3段階
化合物5のアミノ基にアルギニンを縮合させ化合物6を合成し、糖部分とアミノ酸のN末端の脱保護を行って化合物7を得る。
以下、詳細に説明する。
(化合物3の合成)
化合物1(6.00g)をDMF200mLに溶解し0℃でトリフェニルホスフィン(9.60g)と四臭化炭素(12.1g)を加え、室温で3時間攪拌した後、β-コレスタノール(9.49g)を加えて室温で約24時間攪拌した。目的物を有機層に抽出し、洗浄、乾燥、濃縮し、得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで組精製して、化合物2を得た。
化合物2をメタノール(200mL)に溶解し、炭酸カリウム(1.68g)を加えて室温で約2時間攪拌した。反応溶液を中和して濃縮し、得られた残差をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、化合物3を合成した。収量9.11g、収率91%。
1H-NMR (500MHz, CDCl3, r.t); d 7.22~7.38 (m, 5HX3, Ph group), 5.01, 4.88, 4.84, 4.75, 4.65, 4.63 (d, 2HX3, -CH 2 Ph), 4.88 (d, 1H, 3.5Hz, H-1), 4.02 (t, 1H, J=9.0 and 9.5Hz, H-3), 3.76 (m, 1H, H-5), 3.75 and 3.70 (m, 2H, H-6 proR and pros), ~3.68 (b, 1H, cholestanol H1), 3.52 (dd, 1H, J=9.0 and 9.5Hz, H-4), 3.47 (dd, 1H, J=3.5 and 9.5Hz, H-2), ~~3.5 and 2.0~0.65 (cholestanol).
(化合物4の合成)
化合物3(5g)をジクロロメタン50mLに溶解し、トリエチルアミンを5mL加え、メタンスルホニルクロリド(1.05g)を0℃で滴下して加え、室温で約30分攪拌した。反応液を洗浄し、乾燥、濃縮して、得られた残差を乾燥させた。これをDMF50mLに溶解し、アジ化ナトリウム(1.98g)を加えて100℃で約1時間攪拌した。目的物を有機層に抽出して、洗浄、乾燥、濃縮し、得られた残差をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。収量4.79g、収率93%。
1H-NMR (500MHz, CDCl3, r.t); d 7.22~7.38 (m, 5HX3, Ph group), 5.01, 4.90, 4.79, 4.74, 4.65, 4.57 (d, 2HX3, -CH 2 Ph), 4.93 (d, 1H, 3.5Hz, H-1), 3.99 (t, 1H, J=9.5 and 9.5Hz, H-3), 3.92 (m, 1H, H-5), 3.53 (b, 1H, cholestanol H1), 3.51 (dd, 1H, J=3.5 and 9.5Hz, H-2), 3.43 (dd, 1H, J=2.5 and 13.0Hz, H-6proS), 3.42 (dd, 1H, J=9.5 and 10.0Hz, H-4), 3.31 (dd, 1H, J=5.5 and 13.0Hz, H-6proR), 3.54 and 2.0~0.65 (cholestanol).
(化合物7の合成)
化合物4(1.00g)をクロロホルム:メタノール:水=5:1:0.05溶液60mLに溶解し、トリフェニルホスフィン(664mg)加えて、室温で約30時間攪拌した。溶液を濃縮して得られた残差を乾燥した。これをDMF10mLに溶解し、Na-カルボベンゾキシ-L-アルギニン (546mg)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(672mg)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(271mg)を加えて約6時間室温で攪拌した。目的物を有機層に抽出し、洗浄、乾燥、濃縮し、得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。得られた化合物をメタノール20mLに溶解し、塩酸(50μL)、触媒量の水酸化パラジウムカーボンをいれ、水素雰囲気下で約12時間攪拌した。触媒をろ過により除いたろ液を濃縮し、得られた残査をイアトロビーズカラムクロマトグラフィーで精製した。収量743mg、収率89%。
1H-NMR (500MHz, CDCl3:MeOD=1:10, r.t); 4.93 (d, 1H, 4.0Hz, H-1), 3.97 (t, 1H, 6.5Hz, -CHa), 3.87 (dd, 1H, 3.5 and 14.0Hz, H-6proS), 3.75 (m, 1H, H-5), 3.66 (t, 1H, J=9.0 and 9.5Hz, H-3), 3.61 (s, 1H, cholestanol H1), 3.33 (dd, 1H, J=4.0 and 9.0Hz, H-2), 3.27 (dd, 1H, J=6.0 and 14.0Hz, H-6proS), 3.62 (m, 2H, -CH2d), 3.13 (dd, 1H, J=9.0 and 9.5Hz, H-4), 3.56 and 2.0~0.6 (cholestanol)
<糖脂質誘導体のインフルエンザウイルス感染阻害活性>
方法:評価対象物質として、糖脂質誘導体(化合物7)と、比較物質としての、オクチルグルコシド、Tween20(いずれも非イオン性界面活性剤)、並びにアルギニン結合GalNAc(ガラクトサミン)及びGlcNAc(グルコサミン)(脂質部分を持たないがアルギニンを持つ糖化合物)についてインフルエンザウイルスに対する感染阻害活性を評価した。
それぞれの評価対象物質の存在下、インフルエンザA型ウイルスA/WSN/33 (H1N1)株を37℃で30分間反応後、イヌ腎臓由来MDCK細胞へ34℃で1時間感染させた。
感染15-18時間後の細胞をメタノールで固定化し、インフルエンザA型ウイルスのヌクレオプロテインに対するモノクローナル抗体で室温、30分間反応させた。次に、西洋ワサビペルオキシダーゼ標識抗マウスIgG+M抗体を室温、30分間反応させ、感染細胞を発色させた。ウイルスのみを添加したコントロールにおける感染細胞数を100%とした場合の感染細胞数を算出した。
結果:縦軸を感染細胞数(%)、横軸をそれぞれの評価対象物質の濃度(モル%)とした図1のグラフから明らかなように、初期感染において、オクチルグルコシドやTween20にはインフルエンザウイルス感染阻害活性が見られなかった。一方でArg-GalNAcおよびArg-GlcNAcにはウイルス感染阻害活性が認められた(30μM)。さらに脂質部分をもたせたアルギニル化糖脂質は、この500倍以上の強力なウイルス感染阻害活性(IC50<50 nM)を発揮した。参考までに、化合物7の添加に伴い、ウイルスに感染する細胞の数が低減する様子を図2に示す。
実施例におけるインフルエンザウイルスに対する感染阻害活性を示すグラフである。 本実施例の糖脂質誘導体を添加することにより、インフルエンザウイルスが感染する細胞の数が変化する様子を示す図である。

Claims (11)

  1. 下記一般式(1)で示される化合物である糖脂質誘導体。
    (式(1)中、X〜Xは、水素、OH基、OR基、NH基、OCOR基、NHCOR基、NRR’基及び下記一般式(2)で表される置換基からそれぞれ独立して選択され、X〜Xの少なくとも1つは下記一般式(2)で表される置換基である(R及びR’はそれぞれ独立して選択される、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基);Zは直鎖及び分枝を問わない炭化水素基から選択される;Q〜Qは、水素、NH基、OH基、OR基、OCOR基、NHCOR基、NRR’基及び−Rで表される置換基(R及びR’はそれぞれ独立して選択される、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基)からそれぞれ独立して選択される置換基である;前記A〜D環のそれぞれにおいて任意のC−C結合を二重結合にすることができる)
    (式(2)中、R〜Rは水素、並びに、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基から独立して選択される。R及びRの間、R及びRの間、R及びRの間は直鎖及び分枝を問わない炭化水素基により接続され環を形成していても良い;Yは、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基{NH基、OH基、OR基、OCOR基、NHCOR基及びNRR’基で表される置換基(R及びR’はそれぞれ独立して選択される、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基)から選択される置換基にて1以上の任意の水素が置換されていてもよい}から選択される置換基を任意に1つ又は連続して組み合わせた置換基である;Zは、−NHCO−、−OCO−、−COO−、−CONH−、−O−及び−NR−(Rは水素、又は、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基)から選択される置換基;Z及びYは一方乃至両方がなくても良く、前記Nが直接*に隣接しても良い;*の部分に結合する炭素原子が位置する)
  2. 前記一般式(2)中の前記Z及び前記Yが接合した置換基は、−NHCO−、−CONH−、−OCO−、−COO−、−O−、アルキレン基、又は{(*側:−Y’−(CH−:末端側)若しくは(*側:−Y’−C(NR’)−(CH−:末端側);nは0以上の整数;Y’は−NHCO−、−CONH−、−OCO−、−COO−、−NH−、−NR’−又は−O−;R’はそれぞれ独立して選択される、水素、又は、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基}から選択される請求項1に記載の糖脂質誘導体。
  3. 前記一般式(1)に記載の化合物の立体構造は、下記一般式(1a)に記載した立体構造である請求項1又は2に記載の糖脂質誘導体。
  4. 前記一般式(1)におけるXが前記一般式(2)で表される置換基である請求項1〜3のいずれかに記載の糖脂質誘導体。
  5. 前記一般式(2)で表される置換基が、
    (R及びR’はそれぞれ水素又はアシル基である)
    である請求項1〜3のいずれかに記載の糖脂質誘導体。
  6. 下記式(4)で表される糖脂質誘導体。
    (式(4)中、R及びR’はそれぞれ水素又はアシル基である)
  7. 前記一般式(4)のR及びR’は水素である請求項6に記載の糖脂質誘導体。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の糖脂質誘導体からなるウイルス感染阻害剤。
  9. 請求項8に記載のウイルス感染阻害剤を含有するトイレタリー用品。
  10. 請求項8に記載のウイルス感染阻害剤を空気中に散布する散布手段を有するウイルス感染予防装置。
  11. 請求項1〜7のいずれかに記載の糖脂質誘導体を製造する方法であって、
    下記第1工程、下記第2工程の順で、反応を行った後、前記糖脂質誘導体が有する置換基の種類に応じて下記第4−1工程を1回以上行う第4工程とを有し、
    前記第2工程と前記第4工程との間に下記第3工程を有することができ、
    前記第4工程では、前記糖脂質誘導体が前記一般式(2)で表される置換基を有する場合にその置換基の種類に応じて、下記第4−2工程を1回以上行うことができる、
    ことを特徴とする糖脂質誘導体の製造方法。
    第1工程:下記一般式(5)で示される化合物と、下記一般式(6)で示される化合物とをホスホニウムハロゲン化合物及び塩基性溶媒の存在下、反応させる工程。
    (式(5)中、X〜Xは、水素、OL基及びOL’基からそれぞれ独立して選択される(L及びL’はそれぞれ1種以上の置換基であり、L’はLとは脱離条件が異なる保護基);X〜Xのうちの少なくとも1つはOL’基である)
    (式(6)中、Zは直鎖及び分枝を問わない炭化水素基から選択される;Q〜Qは、水素、NL基、OL基、OR基、OCOR基、NHCOR基、NRR’基及び−Rで表される置換基(Lは保護基;R及びR’はそれぞれ独立して選択される、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基)からそれぞれ独立して選択される置換基である;前記A〜D環のそれぞれにおいて任意のC−C結合を二重結合にすることができる)
    第2工程:保護基L’を脱離してOH基とする工程と、そのOH基をアジド化する工程と、導入したそのアジドをアミノ基に変換する工程。
    第3工程:導入したアミノ基に対し、脱離条件が異なる保護基を導入する工程。
    第4−1工程:保護基が導入されていない又は保護基を脱離したアミノ基に対して、一般式(7)にて示される化合物を縮合する工程。
    (式(7)中、R〜Rは水素、並びに、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基から独立して選択される。R及びRの間、R及びRの間、R及びRの間は直鎖及び分枝を問わない炭化水素基により接続され環を形成していても良い;Yは、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基{NH基、OH基、OR基、OCOR基、NHCOR基、NRR’基で表される置換基(R及びR’は直鎖及び分枝を問わない炭化水素基からそれぞれ独立して選択される)から選択される置換基にて1以上の任意の水素が置換されていてもよい}から任意に選択される1以上の置換基が連続する置換基である)
    第4−2工程:保護基が導入されていない又は保護基を脱離したOH基に対して、前記一般式(7)にて示される化合物及び/又は下記一般式(8)にて示される化合物を反応・導入する工程。
    (式(8)中、R〜Rは水素、並びに、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基から独立して選択される。R及びRの間、R及びRの間、R及びRの間は直鎖及び分枝を問わない炭化水素基により接続され環を形成していても良い;Yは、直鎖及び分枝を問わない炭化水素基{NH基、OH基、OR基、OCOR基、NHCOR基、NRR’基で表される置換基(R及びR’は直鎖及び分枝を問わない炭化水素基からそれぞれ独立して選択される)から選択される置換基にて1以上の任意の水素が置換されていてもよい}から任意に選択される1以上の置換基が連続する置換基である)
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